垣根「何処だここ?」漣「初めまして、ご主人様!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 23:04:10.81 ID:GN//nO5mO
うん
その謎砲撃の報告だけで不正の証拠に十分じゃないかな
436 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/11/18(金) 03:38:04.51 ID:9HOMueC50
すいません、もう少し頑張ります
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 06:26:34.25 ID:HN5UZV3/o
>>434
普通の弾に見えるけど
目に見えない散弾みたいになってるとか
438 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/11/18(金) 18:24:50.44 ID:9HOMueC50


漣「あ、垣根さんの原型はしっかりありますね」

潮「服も綺麗ですね」

暁「何となく知ってたわ……疲れた」

白露「提督元気そうで良かったよ」

阿武隈「ッチ、分身を消すほどの火力じゃなかったのね……」

龍驤「アレを殺せるんやったら核でも積んだらええんやないの。積む前に沈んでると思うけどな」

阿武隈「! それはいいかも…」

龍驤「ホンマにすんなや」

漣「にしても大丈夫そうですし…あんまりあの場に戻りたくないのでもうちょっとゆっくりと行きますか…」

潮「う、うん。そうだね…」



垣根(あいつらさらにスピード落としやがった)
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 17:57:17.46 ID:OIhOmWJo0
はよ
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 20:23:06.94 ID:DzShwD4NO
保守
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/29(木) 10:02:44.52 ID:uyRxnYCd0
保守
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 15:05:30.28 ID:0mxL0MlDO
まだ〜?
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 23:28:57.97 ID:MQeqAogH0
捕手
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 09:47:07.73 ID:XSnaC1bMO
補修
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/29(水) 12:58:05.46 ID:DNqgq0JqO
捕集
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 20:41:26.95 ID:1tQNPpxw0
捕囚
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 23:12:29.14 ID:KmSAqaeJ0
奉秋
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 19:46:06.58 ID:qMETXkFro
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/09(日) 21:14:55.72 ID:aBYVQ6YL0
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 21:45:57.07 ID:hncwhN/H0
はよ
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 17:44:39.16 ID:2Hcuuxk10
はよ
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/16(土) 18:13:02.66 ID:kohe/5jl0
あげ
453 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/21(木) 13:32:14.07 ID:wzZEwv9J0
再開
454 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:36:48.13 ID:wzZEwv9J0
加賀「さて、彼らが戻ってくる前に少しお話をしましょうか」

翔鶴「えぇ」

垣根「ん?なんか話すことあったか?」

加賀「白々しい、貴方の所にいる艦娘が演習如きで血迷い私達の上官に向かって砲撃を行なったでしょう」

垣根「あぁそんな事か、俺たちは無事だったし誉望提督も特別に許してくれるって話はもうついている」

加賀「それは本当ですか提督?」

誉望「…あ、あぁ。誤射と言う事でチャラに…うん大丈夫」

加賀「…その顔、あの男に何か脅迫でもされたんですか?」

翔鶴「きょ、脅迫!?」

垣根「オイオイ、俺は別に何も言ってないぞ」

加賀「いいえ、提督がこんなにビクつく時は誰かに脅迫されている時です。あとは私の言葉攻めで鬱ぎ込む時だけです」

ビスマルク「加賀の言葉攻めは誰もがビクつくと思うけど」

プリンツ「アドミラルのメンタルは豆腐ですからね」

垣根「で?俺が誉望提督を脅迫する理由とかはあるのか?俺と誉望提督は初対面だったと思うけど」

翔鶴「ですが、あなたを見た時から提督の様子はおかしかった。初対面だったらわざわざ覆面を被らないですよ」

加賀「おそらく過去の何かを脅迫材料にしたのでしょう、そうじゃなきゃこの提督が血相変えて怒らないわけがない」

大和「今明石さんと夕張さんから話を聞きました。どうやら提督がここの修復費を込みで許したらしいですね、一体どうすれば提督がここまで気前が良くなるのか不思議です」

武蔵「この提督が気前良くなる時は難関海域を突破した後くらいだ、今はそうだとは思えん」

加賀「たとえ提督が本当に広い心を持っていて許したとしても、貴方の所にいる阿武隈さんの凶行は私たちも見ています。なんだったら私単独で上に直訴してもいいんですよ」
455 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:37:29.38 ID:wzZEwv9J0

翔鶴「でしたら私たちも証人としてついて行きます」

ビスマルク「あぁ、所属艦の不祥事は上司が何とかしないといけないわね」

垣根「ほぉ、そいつは脅しか?」

加賀「当然の処置です、何か意見がありますか?」

誉望「おい加賀、あまりこの人にたてつかない方が」

垣根「なるほどなるほど、確かにお前達の言う通りだ。これじゃ反論のしようがねぇな」

垣根「確かにあの馬鹿がここに撃った事実は消えねぇし、その責任を組織のリーダーが負うのも当たり前、なんも罰を与えなきゃそっちの面子は丸つぶれだからな」

加賀「いえ、こちらの提督に最初から面子なんてないです」

誉望「グサグサ刺さる」

プリンツ(ダサいなぁ…)

垣根「なら、交換条件でいかねぇか?」

加賀「は?」

垣根「こっちの問題児、あの阿武隈の身柄をそっちに渡す。こっちはそれであいつと関わりを持たないことにするから、あとは好き勝手やってくれ」

翔鶴「…え?」

武蔵「なんだその提案は…」

垣根「だってそうだろ?」

垣根「今さっきここにいる誉望提督に今回の件は大目に見てもらうことにしてもらったんだ、それに納得しないんだったらこっちとしてはこうするしか無いだろ」

加賀「だからといって艦娘の身柄を渡せば済むと?先ほどの発言と矛盾しているのでは無いですか?」

ビスマルク「リーダーが責任を負うって自分から言ってたわね」

垣根「だから交換条件だって言ったろ?」

垣根「俺が阿武隈を差し出す代わりに出す交換条件は一つだけ」

垣根「毎回演習で勝っちゃうお前らの秘密、こいつを噂として流すって言えばわかるか?」

加賀「…」

ビスマルク「……」

武蔵「…」

翔鶴「秘密って…?」

プリンツ「演習で勝つのになんか秘策でもあったの?」

大和「なにかあるんですか?」

明石「…うーん」

夕張「な、なんだろう秘密って」

誉望「か、垣根さん、…」

垣根(やっぱりな)
456 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:38:44.87 ID:wzZEwv9J0

垣根(姑息な手段で勝ってるからって、仲間全員に超能力を公にしているわけがないか)

加賀「秘密って何かあるんですか?言ってみてください」

垣根「言ったら秘密にならないだろう、お前らの中にも知らない奴らもいるみたいだし」

加賀「へーそんな秘密があるんですね、言わなきゃ信憑性もないですし交換にもなりません」

ビスマルク「加賀の言う通りよ、証拠とか色々と用意してもらわないとね」

垣根「確かになんの証拠も無ぇが、お前らに負けた連中はこの噂をどう思うか」

垣根「中には日和った考えの野郎もいるだろうが、プライド高い海軍の士官がこの噂を聞いたらどう行動するか」

垣根「俺はそんな連中を何人も見てきてるし、末路も見てきてる」

垣根「ここがズタボロになるのもすぐ先の未来かもしれねぇな」

翔鶴「え…」

武蔵「…ッチ」

誉望「あ、あの垣根さん…もうそれはさっき…」

加賀「…やっぱりこの人に何か言ったのね」

垣根「なんのことかさっぱりだが、とにかく俺としては阿武隈を差し出す代わりにこれを交換条件に入れさせてもらう」

垣根「誉望提督もそれでいいだろう?」

誉望「えーと…」

垣根「…おい」

誉望「…はい」

加賀「は、結局はそういうことね、証拠も無しにそんなタチの悪い噂を流すしか無いってことね」

加賀「呆れた、容姿端麗で敏腕と聞いていたけどまさかそんな小狡いことをするなんてね」

垣根「オイオイ、小狡いなんて人のこと言えねぇだろ」

垣根「つーかインカムの跡ついてんぞ?」

加賀「…っ!」

翔鶴「いんかむ?」

プリンツ「そういえばいつも着けていますけど…」

武蔵「…提督との通信手段だ、普通の事だろ」

ビスマルク「そうそう、普通のことよ」

垣根「ま、それだけじゃ証拠にならねぇし俺は何も言わねぇよ」

加賀「…あの艦娘同様、本当に教育がなっていない方ですね」

垣根「勝手に恨んでろ三下、これ以上突っかかってこなけりゃ俺はお前らのやり方には口を出さない、これからもせいぜい楽しみながら演習に励みな」

加賀「……ッチ」
457 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:41:20.96 ID:wzZEwv9J0
漣「ただいま…ってなんですこの空気?」

潮「なんか怖い…」

白露「はーい!白露がさんばーん!」

龍驤「アホ、少し黙ってや!」

暁「元気あるわね…」

阿武隈「……」

垣根「おう、ようやく戻ってきたな」

漣「ちょっと垣根さん、これってどうなってるんですか?」

垣根「あぁ、今ちょうど阿武隈の件で話をつけたところだ」

龍驤「…で、どうなったんや?」

潮「やっぱり処罰されちゃうんですか…」

垣根「なんか納得したみてぇだから安心しろ」

垣根「もっとも、俺から罰を与えるけどな」

阿武隈「…」

垣根「おい阿武隈テメェ、面倒かけてくれたな」

垣根「帰ったら覚悟しておけよ」

阿武隈「…うん、分かってる」

龍驤「阿武隈…」

阿武隈「帰ったら思いっきり暴れてあげる!!」

龍驤「アホか!反省せぇや!」

漣「やべぇよ…やべぇよ…」

暁「もうだめよこれ…」
458 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 13:42:27.70 ID:wzZEwv9J0
誉望「垣根さん…本日は演習お疲れっした!」

垣根「おう、今日は初演習で勉強になったわ」

垣根「お前みたいな方法でもバレなきゃいいんだって分かったんだからな」

誉望「だからそれは言わないで下さい!!」

翔鶴「…提督、後でお話があります」

プリンツ「私も気になります!」

大和「提督もそうですが…他にも知っている人がいそうなので聞きたいですね」

誉望「えーと…」

武蔵「むぅ、これは少し厳しくなりそうだ…」

ビスマルク「どうするのよこれ…」

加賀「…」

垣根「ん?なんかまだ言いたいことがあるのか?」

加賀「…その姿滑稽ね」

漣「あー、私の肩に掴まって背負われるコレですかー」

垣根「うるせぇ、大体他のところはどうやってきてんだよね」

加賀「普通の小船で来るけど…知らないのかしら?」

漣「ですよねー」

垣根「うっせ、俺に常識は通用しねぇ」

加賀「…本当にウザいわね」

垣根「俺もお前嫌いだから安心しろ」

加賀「なら私も知らない秘密については誰にも言わないように」

垣根「ハッ!テメェの態度次第だけどな!!」

加賀「死ね」

垣根「いつかぶっ潰す」

誉望「うぅ…胃が痛い…!」

龍驤「なんやのホンマ…」
459 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:45:27.37 ID:wzZEwv9J0
垣根「よーっし、ようやく帰ってこれたな」

漣「やっと帰投出来ましたね…」

龍驤「…途中で深海棲艦倒すゆうて予定よりも1時間遅れたけどなぁ」

白露「なんか疲れた〜早く入渠したい〜」

暁「色々ありすぎてもう…」

潮「うぅ…今日はもう最悪です…」

阿武隈「…」

垣根「さてと…おい阿武隈」

阿武隈「…何よ」

垣根「テメェはこれから罰を受けるが、それを甘んじて受けろ」

垣根「この俺に無駄な手間をかけさせたんだから、それ相応の罰を執務室で受けてもらう」

垣根「艤装も外して、無抵抗で受けろ」

阿武隈「…分かったわ、甘んじて受けてあげる」

漣「あわわわ…」

暁「こ、怖い…!」
460 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:45:59.74 ID:wzZEwv9J0
龍驤「ちょ!きみ、確かにこの子もやりすぎと思うけどそこまで厳しく…」

垣根「おい白露、このカード全部渡すから入渠前に執務室にいる俺に渡してこい」

白露「はーい!」

垣根(´・ω・`).;:…

垣根(´・ω...:.;::..

垣根(´・;::: .:.;: サラサラ..

龍驤「うぉい!ちゃんと聞いてから消えろや!!」

白露「すごーい!」

潮「て、提督が消滅した!?」

漣「そういう生き物だと割り切ってください」

潮「うぅ…何だかおかしなことばっかです…」

漣「もうどうしますか…私的には入渠入りたいんですけど」

潮「で、でも阿武隈さんの身が危ないと思うんですけど…ってアレ?」

漣「どうしたん潮?」

潮「その、阿武隈さんの姿がもうここになくて…」

龍驤「…あーもー、なんやどっと疲れたしアホらしくなってきた」

龍驤「罰なら死ぬことないやろ?それにあの子強いんやったらもうそれでえぇや」

龍驤「うちさっさと風呂入るわ」

暁「ついに龍驤さんまで折れた…」

白露「なら私も艤装外してすぐ執務室に行こーっと!!」

潮「え、えーと…」

漣「…入渠するか」
461 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:46:39.33 ID:wzZEwv9J0
【執務室】

阿武隈「……」

阿武隈「…えーと」

垣根「おう、ようやく来たようだな。んじゃまずは罰を」

阿武隈「ちょっと待って、これは一体何?」

垣根「あぁ?これってなんだよ?」

阿武隈「いや、この部屋よ!」

阿武隈「どうして床にジグソーパズルがいくつも置いてあるのよ!!」

阿武隈「しかもなんかデカイし!」

村雨「えへへ」

曙「提督が執務全部終わらせて暇だというので」

涼風「あたいが倉庫からジグソーパズルを見つけたからみんなでやっていたんでい!」

夕立「ここっぽい?」

時雨「そこに嵌めて…うーんこれはどこだろう?」

垣根「そいつはまだだ、確か次はこのピースだ」

時雨「ありがとう帝督」

阿武隈「あたしたちが演習行って疲れているってのに…!」

阿武隈「マジ許さない!」

ドシドシ!!

垣根「おい、阿武隈テメェ…!」バサァ

曙「て、天使!?」

ドン

阿武隈「…!!」

時雨「器用にもジグソーパズルを崩さずに飛んでからの」

夕立「か、壁ドン!?」

垣根「あんまり騒ぐんじゃねぇぞ(床に放置したジグソーパズルがバラバラになるから)」

垣根「…俺はテメェに罰を与えられる立場なんだ…」

垣根「少し、大人しくしろ」

阿武隈「………」

阿武隈(…クソ、本当にこの人わけわかんない…!)

阿武隈(いつも偉そうにして、私たちのことこき使うくせに…)

阿武隈(でも…)

阿武隈(何でそんなにカッコいい顔でそんなセリフが言えるの…)

阿武隈(ずるいわよ…)
462 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:47:26.22 ID:wzZEwv9J0

阿武隈「…ごめんなさい」

垣根「分かればいい、ほらお前の罰だ」

阿武隈「ん?何この白い箱?」

垣根「俺お手製のミルクパズルだ」

阿武隈「は?」

垣根「全2000ピース、完成するまでお前は自分の部屋から出られない」

阿武隈「いや、ちょっと待って…!」

垣根「拒否権は無い、ほらさっさと部屋に行ってこい」

垣根「監視に俺の分身送っておくから」

垣根2「よぉ、さっさと行くぞ」

阿武隈「え、ちょっとマジなの!?これって真っ白で完成に何日もかかるって…!!」

垣根2「つべこべ言わずに来い、今日もみっちり指導してやるからよ」

垣根「忍耐力足りなそうだし、テメェにはうってつけの罰だ。完成したミルクパズル楽しみにしてるぞ」

阿武隈「嘘でしょ〜〜!?!」

ズルズルズルズル

ガチャン
463 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/21(木) 16:48:26.78 ID:wzZEwv9J0
曙「…行ってしまったわね」

夕立「ぽい?そういえば罰って何の話っぽい?」

垣根「あぁ、演習中に分身の俺に砲撃食らわせてきたんだよあいつ」

曙「は?」

夕立「あ"?」

時雨「ふふ…」

村雨「ヒェ!?」

涼風「な、何でいこの悪寒は…」

垣根「落ち着けお前ら…特に曙と夕立は真っ先に扉に向かうな」

曙「で、でも提督!あの人はあなたを!!」

垣根「だから罰を与えただろうが、あの最難易度のジグソーパズル完成するまでって」

夕立「で、でも…!」

垣根「良いから、お前らはお前らのやることをやれ」

垣根「やりかけのジグソーパズル完成させてからここから出ろ」

曙「提督…」

垣根「散らかってると俺がイライラしてお前らをぶちのめしたくなるから」

時雨「なら僕はそれを…」

夕立「私も〜」

曙「あの翼で罰が受けられるのなら…悪い子になっても良いかも…」

村雨「早く完成させないとまた入渠ドックに入れられる!!」

涼風「てやんでい!あたいは流石に食らいたくないねぇ!」

垣根「この変態と普通の3:2はさすがに頭いてぇな」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 18:42:53.64 ID:57sPeGUSO
本人か?
465 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/21(木) 19:10:51.64 ID:66VAll6aO
>>464
本人です
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 20:10:11.88 ID:y2EeCjM00
正直諦めかけてた
待ってて良かった


467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/21(木) 20:13:38.23 ID:e6/DTYQS0
に、2年か。
468 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:36:37.25 ID:0tYMS7oa0
白露「たっだいまー!」

白露「って何このパズル!?」

垣根「あんまり騒ぐな、崩したらしばくぞ」

白露「はーい!」

白露「って、そういえば偽物の提督から預かってるカード渡すね!」

垣根「あぁ、全部で確か10枚だったな」

白露「帰りの海域だったからいっぱい倒してたね、本当に尊敬しちゃうなー!」

垣根「お前らが雑魚なだけだ、さてと…」

垣根「新しい手下を増やすか」
469 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:39:39.65 ID:0tYMS7oa0

【工廠】

垣根「さて、手の空いてる奴がお前だけってのも何だか微妙だが」

白露「演習行ってたみんなは入渠ドックに行ったり、残ってたみんなも必死でジグソーパズルやってたからね!」

垣根「人材不足もここまでいくと本当に最悪だな…」

垣根「そんじゃまずはこいつからいくか」

手に入れた艦娘

【睦月】
【如月】
【皐月】
【弥生】
【大潮】
【朧】
【陽炎】
【不知火】
【黒潮】
【雪風】

垣根「さてどの艦種が来るか…」

垣根「そろそろ戦艦とかこねぇかな」

白露「すごいね提督!」

垣根「何がだ?」

白露「このカード全部駆逐艦だよ!」

垣根「……」

垣根「…は?」


睦月「睦月型1番艦、睦月にゃし…」

垣根「ホラさっさとそこどけ、あとがつかえてんだ」

睦月「ふぇ!?」

睦月「ちょっと待ってよ提督!睦月の自己紹介ぐらいもう少し聞いてくれても!」

垣根「あぁ?」

睦月「…!」ビク

垣根「ほらどけ、あと静かにしてろ」

睦月「にゃしぃ…」

白露「今日の提督は機嫌悪いなー!」

睦月「よ、よろしくにゃし…」

白露「よろしくね睦月ちゃん!」
470 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:40:22.85 ID:0tYMS7oa0
如月「睦月型2番艦 如月よ」

垣根「ほら早くそこどけ」

如月「…あら?」

如月「うふふ、せっかちな司令官さん」

如月「顔が良いだけに勿体無いわね」

ギュ

垣根「…は?」

睦月「にゃにゃ!! なんか如月ちゃんが出てきて早々に提督の腕に絡んでいった!」

如月「うふふ…ほーらあまり怒っちゃいやよ?」

白露「何か押し付けているよアレ///!」

如月「あら?睦月ちゃんに白露ちゃんもいるのねここ。ってことは他の子も」

垣根「お前ら、本当に黙れ」

如月「…!」ゾワ

垣根「俺は今むしゃくしゃしてるんだ、黙らねぇとマジで許さねぇぞ」

睦月「…!」

睦月(目がマジで据わっていたよこの人…超こわいにゃしぃ…!)

如月(睦月ちゃんの顔色が青ざめたから気の所為じゃない…この司令官さんは逆らったら危ない…!)

垣根「ホラさっさと離れろ」

如月「あ…」

垣根「次だ次」

白露「如月ちゃんよろしくねー!」
471 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 16:41:25.74 ID:0tYMS7oa0
皐月「睦月型5番艦、皐月だよ!よろしくね提督!」

垣根(なんか涼風とおんなじタイプのやつが出たな)

垣根「…あぁ、よろしくな。あと後ろがつかえているから早くそこから出ろ」

皐月「はーい!」

皐月「アレ?睦月と如月じゃないか!久しぶりだね!!」

睦月「久しぶりにゃし!」

如月「えぇ、本当に久しぶりね」

弥生「睦月型3番艦、弥生です…よろしくお願いします…」

垣根「挨拶は後でいいからそこから早く出ろ」

弥生「あ、はい…」

弥生(なんかこの提督怖い…)

睦月「これって一気に睦月型が4人も集まったってことかにゃ」

白露「提督本人は戦艦欲しかったぽいけどね!」

垣根「黙れ、本当に黙れ…」

白露「はーい!」

皐月「なんか怒ってるのかい?」

如月「えぇ…事情は分からないけど」

皐月「ならボクに任せて!」

大潮「朝潮型2番艦、大潮です!」

垣根(おぉ…弥生ってやつとのギャップが激しい)

大潮「指揮官さんですね!よろしくです!」

垣根「あぁ、挨拶は後でいいからさっさと…」

皐月「隙あり!」脇ッサ!

垣根「うぉ!?」

皐月「それそれ〜こちょこちょしちゃうぞー!」

白露「…」ッタ

如月「ちょっと皐月ったら…」

弥生「…白露さんが工廠ドックの外に出た…なんで…?」

睦月「な、なんか嫌な予感するんだけど…」
472 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 17:19:20.23 ID:0tYMS7oa0

大潮「お!なんか面白そうです!大潮も参加です!」

大潮「こちょこちょ〜!」

垣根「……」

垣根「まずは皐月から聞こうか」

垣根「…おい皐月、何で今脇を擽ってきた?」

皐月「提督ってば不機嫌な顔しちゃダメだよ!ほら笑顔笑顔!!」

垣根「なるほど…確かに今の俺は不機嫌で笑顔も浮かべられない、そんな俺にお前は笑わせようと擽りをしてきたのか」

垣根「良い奴だな、本当に予想出来なくて良い奴だなテメェ」

皐月「えっへん!だからほら笑顔だって!」

垣根「あぁ!なんか笑えてきたわ!!」

皐月「アハハハ!」

大潮「みんなで笑うと楽しいです!」

垣根「そうだな、スッゲェ楽しいな!!」

「「「アハハハハハハハハーーー!!」」」

垣根「…ンなわけねぇだろ!!」

バサァ!

皐月「ぐはぁ!」

大潮「うきゃ!?」

睦月「2人とも!?」
473 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 18:53:26.12 ID:0tYMS7oa0
如月「な、司令官さんの背中から白い翼が出てきて2人を工廠の壁まで飛ばした!?」

弥生「あわわわ…」


皐月「いてて…な、何なのこれ…」

垣根「おい皐月」

ガシ

皐月「ぐぁ…く、くる…し……」

垣根「テメェ…ここに来てまだ数分だから教えてやるが」

垣根「俺は今不機嫌だ、それこそ邪魔する奴全てをぶっ潰したいほどに今を憎んでる」

垣根「そしてお前は今俺の邪魔をした」

垣根「無駄な気遣いで時間を浪費させやがって…ちょうど良い、今日の演習の憂さをテメェで晴らしてやるよ」

皐月「……!!?」

大潮(今のうちに逃げよう…!)

垣根「加担した大潮もついでにボコす」

垣根「ほら着任早々の歓迎会だ…絶望しろコラ」


皐月「」チーン

大潮「」チーン

睦月「あわわわわ…」

如月「て、天使のような翼で皐月ちゃんと大潮ちゃんを大破させた…!」

弥生「アレ…人間じゃないですよ…!!」

垣根「あースッキリした」

垣根「さてと、次を出すか」

睦月「ちょ!提督さん今の翼は何なの!?」

垣根「あ"?血まみれになりながら説明されてぇのかテメェ?」

睦月「後でいいです!っとその前に皐月ちゃんと大潮さんを入渠ドックに連れて行ってもいいでしょうか!」

垣根「許可する、場所なら白露に…ってあいつは?」

ガラララ

白露「静かになったけどもう終わった?」

垣根「何ちゃっかり逃げてんだお前」

白露「いやいや、なんか本能的に逃げたほうがいいって思って」

垣根「まぁいい、とりあえず戻って来て何だがこいつと一緒に入渠ドックにあいつら連れて行くの手伝え」

白露「おっけー!」

白露「着いてきて睦月ちゃん!」

睦月「う、うん」

如月「の、ノリが軽い…!」

弥生「あれを見る限り…ここでは皐月たちのようになるのが当たり前のようだ…」

垣根「さて気を取り直して次だ次」
474 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 19:44:00.14 ID:ErpdoBc9O
朧「綾波型駆逐艦7番艦、朧です」

朧「新人ですけど頑張ります」

垣根「おう、挨拶後にして次だ次」

朧「…分かりました」

陽炎「ンフフ…ついに私がここに出れたようね!」

陽炎「陽炎型1番艦、ネームシップの陽炎よ!!やっと会えたわね司令官さん!」

垣根「うぜぇ…」

陽炎「うぜぇ!?」

垣根「ほら早くどけ」

ガシ

陽炎「きゃ!」

垣根「ウザ絡みしたいなら後にしろ」

陽炎「何よ…冷たい人ね」

陽炎(でもカッコいいかも…)

如月「なんかもうね…」

不知火「陽炎型2番艦、不知火です」

不知火「あなたが司令ですか、これからもご指導のほどよろしくお…」

垣根「さっさとそこから出ろ」

不知火「ぬい…不知火に何か落ち度でも?」

垣根「ねーけど時間が勿体無いからさっさと出ろ」

不知火「ぬぅ…分かりました」

陽炎「ちょっと司令!いくら何でもそれはないんじゃないの?」

陽炎「不知火は私の妹なんだから、流石にその態度されると姉としてもムカっとくるわ!!」

垣根「さてと次はこいつか…」

陽炎「無視か!」

黒潮「陽炎型3番艦、黒潮や!よろしゅうなー」

垣根「うるせぇな…テメェもさっきのやつら同様にドック行きにされたいのか?」

陽炎「何よそれ、その言い方だとまるでここで同じように注意しただけでドックに送られた子がいるみたいじゃない!」

如月「あの、本当に2人ほど司令官さんに倒されてドックに送られました…」

不知火「え…?」

陽炎「はぁ!?」

陽炎「嘘でしょ?こんななよっとしてる奴に!?」
475 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/22(金) 19:46:18.34 ID:ErpdoBc9O
垣根「おう、喧嘩を売ってきたのはテメェだからな?痛い目見る覚悟はできてるだろうな?」

陽炎「ふん、冗談はよしてよ!艦娘に人間が勝てるわけ…」

垣根「こいつを見てもか?」

バサァ

陽炎「な、何よこの白い翼!?」

不知火「ぬぬぬぬぬい!?!?」

黒潮「あかん…きて早々に司令はんが得体の知れへん生き物になっとる…」

弥生「まずい…!逃げなきゃ…!」

如月「頭を低めないと…!」

陽炎「あわわわわ!!!」

垣根「おう、逆らったんだから躾とかしねぇとな」

垣根「いっぺん地獄見…」

チョイチョイ

垣根「あん?」

雪風「しれぇ!その翼は何ですか?」

垣根「…誰だテメェ?」

雪風「はい、陽炎型の雪風です!今さっきここに来ました!」

垣根「…そうかよ、なら少し離れてろ」

垣根「今からテメェの姉ちゃんぶっ潰すからよぉ」

雪風「喧嘩ですか?ダメですよ仲良くしなきゃ?」

垣根「あぁ?別に仲良くなんて…」

雪風「私はそんな司令官さんの方が良いです」

垣根「いやだから…」

雪風「しれぇは顔もカッコいいし翼も生えていてとっても素敵です!」

雪風「とってもかっこいいです!」

垣根「…はぁ、分かったよ」

垣根「陽炎」

陽炎「え…は、はい!」

垣根「今回は許してやるが、2度と俺に変に突っかかんなよ」

陽炎「りょ、了解です!」

如月「す、すごい…!」

弥生「…雪風は幸運艦だからか回避出来たのか」
476 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/22(金) 20:03:46.30 ID:ErpdoBc9O
失踪してすいません
ちょっと諸事情で色々と絡んでて…

まだHTML化してなかったのには驚きましたが、これから少しずつ書いていこうと思います
477 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:50:51.41 ID:3PSxGojH0
弥生「…にしても…なんで急に雪風が出て来たんだ?…黒潮さんが出て来てから司令官は触っていなかったはずなのに」

朧「私がやっておいたわ」

弥生「朧…!」

朧「今の翼見て少し唖然としたけど、その前に雪風を建造できて良かったわ」

朧「どうやら、あの翼の生えた司令官には逆らわない方が良いようだし…それに…」

弥生「それに…?」

垣根「ってアレ、そういえばなんで雪風って奴が居るんだここに?」

朧「司令官、私が勝手にカードから建造しました」

垣根「あぁ?テメェ何勝手に」

朧「失礼しました。ですがこれでようやく全てのカードの艦娘を着任させることができたのですから、司令官のご要望通り時間が短縮できたでしょう」

垣根「確かにそうだけど、だからって」

朧「それにもう夕刻です、司令官も激務に励んでいたでしょうし、そろそろお腹も空いてきているのではないでしょうか?」

垣根「…ッチ、わーったよ!」

垣根「ほら、お前ら全員着いてこい!これから間宮行くぞ」

如月「なんという誘導…」

弥生「す…すごいね朧」

朧「いえいえ、これは普通です」

朧「普通……ですから」

弥生「…!」ゾク

弥生(なんだこの笑顔、この朧は本当に…)

陽炎「た、助かった…の?」

黒潮「ほら陽炎、チャチャッと立ってぇな」

陽炎「腰が抜けて立てない〜!」

陽炎「2人とも肩貸して〜!」

不知火「ぬい、陽炎には困ったものです」

不知火「にしても、司令官のあの姿は一体…」

黒潮「なんや、この鎮守府は他のとはえらい毛色が違う気がするなぁ…」

雪風「夕食楽しみです!」
478 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:53:10.55 ID:3PSxGojH0

数時間後

【執務室】

垣根「今日もいろいろあったな」

コンコン

大淀「失礼します」

垣根「おう、どうした」

大淀「新しく着任した艦娘たちの部屋が決まりました、部屋割り表を書いたので目を通しておいてください」

垣根「後で適当に見ておく、と言うかそんなどうでも良いものわざわざこの時間に持って来るわけないだろお前、それ以外にも他になんかあるのか?」

大淀「はい、他の鎮守府の提督から明日この鎮守府に挨拶に来ると電報が来てます」

垣根「はぁ?なんだその奇妙なやつは?」

垣根「というよりもそれが普通なのか?」

大淀「着任した提督は近隣の鎮守府へ挨拶に行くのは通過儀礼ですが…中々挨拶に来ない提督に痺れを切らしたんじゃないでしょう?」

垣根「は?先に言えよそれを、使えねーな」

大淀「仕事とか早かったですし、もう行ったものかと思ってました」

垣根「あークソ、じゃあ明日の予定は少し変更するか」

垣根「そいつと挨拶終わった後に出撃、支配海域を支配しつつ頭数を増やす」

垣根「当分の間はこれで行くから、ちゃんと頭に入れておけよ」

大淀「了解しました。それでは今日はこれで」

垣根「あぁ、ご苦労さん」

垣根「…挨拶ね…」

垣根「この機会だし、誉望と同じくその提督って奴を脅迫できるものでも用意できたら良いが」

垣根(そういや誉望の所の連絡先もあったな…なんか問題起きたらあいつに全て負わせるか)

垣根「今日はもう寝よっと」
479 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:54:12.10 ID:3PSxGojH0

【垣根の部屋】

時雨「えへへ…」

夕立「ぽい〜」

皐月「〜〜///」

垣根「なんでまた俺の布団に入ってるんだテメェら?」

垣根「つーか、皐月テメェはなんで全裸なんだよ」

皐月「いやね…司令官にボコボコにされた後に入渠ドックに入れられた時にさ…ボクさ…なんかちょっとゾクゾクしてきちゃってさ…聞いたら時雨も夕立も同じようにその気分が高揚したって言うから…ボクもそういうことなのかなって…//」

垣根(俺の未元物質にはなんか変な効果でもあるのか?なんでこんなガキまで変態に目覚めるんだよ)

垣根「…とりあえず今日も入渠ドックが寝床だな」

バサァ

時雨「あぁ?それを待っていたよ…!!」

夕立「ぽい〜〜?」

皐月「うふふ…なんてカッコいいんだ…///」


垣根(こうして今日も変態達(新入り1人)をボコして外に放り投げた)

垣根(結構きつめにしばいたが、なぜ時雨はいつも通り歩いて入渠ドックまで帰れるのか俺でも分からない)

垣根(…まともな奴が欲しい)


【綾波型の部屋】

漣「ぶぇーっくし!」

潮「きゃ!」

曙「どうしたの漣、クシャミなんかして」

漣「ずず…うぅ、なんか1番おかしな人に変人扱いの噂されたような気が…」

曙「噂?ただのくしゃみでしょ」

潮「そうだよ、ほらティッシュティッシュ」

漣「うーん本当にそうなのかなー?」

朧「Zzz…」
480 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:55:29.25 ID:3PSxGojH0

【垣根の部屋】

垣根「もう朝か…」

垣根「くぁ…早く寝たのに結構疲れが取れてないもんだな」

垣根「昨日寝まくった弊害だろうな」

垣根「着替えて食堂行くか」


漣「あ、おはようございます垣根さん」

垣根「おう、おはよう」

漣「今日は早起きなんですね」

垣根「あぁ、朝から用事があるからな」

垣根「何でも近隣の鎮守府からお客が来るって言うからよ、少しでも整理やら未元物質製の盗聴器やら用意しとかねぇと思ってな」

漣「今日お客さんが来るんですか!少し綺麗にしないと…」

漣「というか、もう昨日の件でも薄々気づいてましたが…弱み握って脅迫する気満々なんですね」

垣根「まぁな」
481 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 01:56:33.09 ID:3PSxGojH0

垣根「人間ってのは自分のテリトリーでベラベラ喋るわりに、他人のテリトリーに入ると寡黙になりがちだからな」

垣根「三下程、言いたくない事を口にしないように必死になる」

漣「はぁ…」

垣根「だからって口をずっと閉じていられる訳もないし、かと言って赤の他人とつきっきりというのも流石に疲れてくる」

垣根「だから用を足してる時なんかについ口を滑らせたり、身内だけの時にポロリと本音を打ち明けたがる」

垣根「俺はそれを聞いて、脅迫に必要な有力カードを揃えていく」

垣根「あとは簡単に脅迫すればいいだけだ」

漣「はぁ…というかそれわたしに喋ってもよかったんですか?」

垣根「お前は利口な方だと思ってるし、他の連中よりは信頼が出来るからな」

漣「……!! そ、そうですか…//」

垣根「何こんな言葉で照れてんだお前、キモ」

漣「嬉しがってる乙女のハートを即座に壊す辺り垣根さんらしいわー」

垣根「馬鹿か、こんな変態だらけの場所で最初からまともなのお前くらいだろ」

垣根「むしろガキばっかのここで誰を信頼すりゃいいんだ」

漣「そりゃそうですけど…」

漣「……ハァ」

漣(結構信頼されてるの嬉しいんだけどなー…)

垣根「ほらさっさと行くぞ」

漣「あ、ハイ」


朧「……」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 01:58:32.18 ID:0uDSOG7SO
yaggy
483 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/23(土) 02:04:14.56 ID:3PSxGojH0
>>448
何回pc叩いたことか…
484 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 03:02:04.10 ID:3PSxGojH0
睦月「それにしてもここすごいね」

睦月「昨日の夜部屋から出て行った皐月ちゃんがまさか大破して一夜中入渠ドックにるとか、驚きにゃ」

陽炎「あー確か同じようにボロボロの時雨に夕立と一緒に引っ張られてたわね、私夜トイレ行く時見たわ」

龍驤「何やまたそんなことしてたんか」

時雨「僕は如何なる時でも帝督と共にあるのさ」

夕立「激しい夜だったぽい〜」

皐月「ボクもさ!」

暁「何だか濃ゆい人ね…」

曙「仕方ないわよ、あの天使の翼の前には誰もがああなるんだから」

村雨「いやそれは流石に無いから!」

曙「私という実例があるのに!?」

龍驤「あんたが異常なだけや…」

潮「あ、あれ?そういえば漣ちゃんと朧ちゃんがいない…」

曙「朧だったら私よりも早くに部屋を出たけど…そういえばまだ来てないわね」

白露「私が1番に来たからその後に朧ちゃんが来るの見てないよー!」
485 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 03:03:08.65 ID:3PSxGojH0

涼風「てやんでぃ!あたいが2番だよ!!」

大潮「私は3番です!」

如月「あなた昨日のアレからすぐに立ち直ったのね…」

大潮「正直痛かったし怖かったです」

大潮「でも、何故かあの後こう…胸にもやっとしたものがあるんです…!」

雪風「胸にもやっと!?何ですか何ですかソレ!雪風気になります!」

大潮「な、何なのでしょうか…私も気になるです!」

時雨「フフフ…また1人入門者が現れそうだね」

龍驤「やめんか!」
486 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 11:40:19.03 ID:3PSxGojH0
黒潮「にしても未元物質ってすごいんやね〜」

不知火「えぇ、自分の複製を作って動かしているとか聞きましたし、もはや最強なのではとこの不知火も尊敬します」

黒潮「あーそういえば見てないけど軽巡の阿武隈さんがおったね、今も部屋に軟禁状態なん?」

時雨「うん、帝督の分身の指導の元ミルクパズルを不眠不休で頑張っているそうだよ」

潮「食事を持って行った時に見たあの鬼のような顔は今でも…」ゾク

黒潮「ホンマに悪魔みたいな司令官やね」

不知火「ぬい…私たちも注意しないといけませんね」

垣根「おはよう、噂通り悪魔のような俺が来たぞ」

黒潮「うぉ!?」

不知火「ぬ!?」

垣根「ほらなさっき言った通りだろ漣、三下ほど口が軽いって」

漣「いや、言った通りって…」

黒潮(なんか三下言われとるけど…)

不知火(ここは口を開けない方が吉ですね…)

雪風「司令官さんおはようございます!!」

垣根「うぉ!?声がうっせぇな!」

雪風「ダメでしたか?」

垣根「いやダメじゃねーけど、少し下げてくれ」

雪風「はい!」

垣根「ったく…っと間宮!俺の分と漣の分の食事もってこい!」

間宮「はーい!」

垣根「さてと」

ガタ

垣根「今日は忙しいぞ」
487 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 11:41:09.85 ID:3PSxGojH0
【廊下】

弥生「やぁ朧…こんなところで会うのは奇遇だね」

朧「おはよう弥生さん」

弥生「食堂にはもう行ってきたのかい…?」

朧「いえ、ちょっとこちらに用があったので…」

弥生「へぇ…ならいっしょに食堂に行かないか?私も今からなんだ…」

朧「いいですよ」

弥生「なら早く行こうか…」

弥生(私は食堂に行く前に朧を見かけた…」

弥生(見かけただけならよかったけど…その姿があまりにも不審だった為に少しの間尾行していた)

弥生(しかし、向こうも私の存在に気づいていたらしく…見るからに不自然な動作で来た道を戻ってきた)

弥生(私は成すすべなく今来た風に装うしかなかった…)

弥生(…朧…君は本当に朧なのか…?)

朧「……」
488 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 14:50:49.76 ID:3PSxGojH0

【船艇】

足柄「提督ってば本当に真面目よね」

足柄「中々挨拶に来ない近所の鎮守府にわざわざ自分から足向けるなんて…」

「当然よ、私は仕事を優先させるんだから」

羽黒「え、これって仕事なんですか?」

「そうよ羽黒さん、これでお近付きになれば少し困った時に助けてくれるかもしれない…というかお友達になってくれるかもしれない…!」

足柄「お友達って…相手は確か男性よね?」

「いえ…友達に性別なんて関係は無いわ…あのゴールド(クソリア充)とは違って私はもうぼっちじゃ無いんだから!」

羽黒「は、はぁ…それって前に話した提督の世界の話でしたっけ?」

「えぇ…あっちで死んだのは忌々しいけど、私はこの世界でリアルを満喫するのよ…!」

「私はぼっちじゃ無い!!」

足柄「とか言って、数々の鎮守府に挨拶してからずっと仕事の話しかされてないのよねー。今回も仕事友達になるだけじゃない」

羽黒「もっとプライベートを大切に…」

「うぅ…!」
489 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/23(土) 16:30:28.41 ID:3PSxGojH0
漣「鎮守府内の整理完了しましたよ」

潮「こっちも大丈夫です!」

時雨「入渠ドックも入念に洗っておいたよ」

夕立「ぽい〜!」

垣根「あぁサンキュー、そこまでしなくても入らせないから安心しとけよ」

龍驤「まぁまだ着任して4日目やからな…」

陽炎「それでこの数の艦娘って…やっぱり凄いのねあの人」

雪風「しれぇ!船が見えて来ました!」

垣根「分かった、すぐ港に行く」

垣根「お前ら全員、俺の面汚す真似はすんなよ」

「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」


【港】

垣根「まだ来ねぇな」

漣「船の周りに艦娘も見えませんし、ここまでの海路は至って安全みたいですね」

垣根「ハッ、強さの誇示しないだけマシな野郎かもしれぇねえが、あぁも余裕な態度だとこっちの事舐めてやがるのが分かる」

漣「そんなこと言わないでくださいよ、向こうもこっちの事弱小だって分かってるはずなんですし…」

垣根「そうだとしたら余計にいけすかねぇ」

垣根「早く脅迫できるもん手に入れてからさっさと帰らせる。どうせ大したやつじゃないだろうし良い駒にはなるだろうからな」

漣「流石に下衆すぎませんか?」

垣根「は?こんなのぬるいだろ?」

垣根「俺が本気出せばこの辺り一帯の鎮守府全て掌握できるぞ」

漣「うわこえー、知ってたけどこえぇよ…」
490 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/23(土) 20:08:07.65 ID:8XPNET/aO
明日再開します
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 20:48:24.83 ID:0uDSOG7SO
今の状況一方さんより一方さんしてる
492 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 09:28:24.44 ID:Yc74oN1f0
漣「それにしても私たちだけの出迎えというのも失礼っぽい気がします…」

垣根「あいつらは要所要所で待機してるからな。あいつらが自然体を振る舞えば向こうも警戒解けてベラベラと喋るだろうし、こっちとしてはなるべく変なものを目にさせたくねぇ」

漣「変なものというと…時雨さんとか夕立さんとかですか?」

垣根「あんな変態を目にさせたらそれこそ印象最悪だろうよ」

漣「えーと、確か変態の方々は全員入渠ドックに待機させていますね」

漣「まさか…」

垣根「未元物質製の鍵もかけたからまず開かねぇだろ」

漣「それって風呂場に監禁したって事ですか!?死んじゃいますよ!?」

垣根「死なねーだろ、前にサウナで同じ事したけど3時間は持った奴がいるぞ」

漣「艦娘でも女の子なのに、ガチで悪魔だこの人…!」

垣根「客が帰ったら解放するから良心の塊の間違いだろうが」

垣根「っともう来るぞ、いいかきっちり演じろよ」
493 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 13:30:54.63 ID:Yc74oN1f0
弓箭猟虎「…」

足柄「どうしたの提督?急に顔を青くしちゃって…」

羽黒「船酔いですか?だったらこの紙袋を」

弓箭「…え、と…」

弓箭「わ、わたくしの目が確かなら港で立っているのは…ここの提督よね?」

羽黒「えぇ…制服を着崩してはいますがどうやらあの方がここの提督のようですね」

足柄「あら…双眼鏡でよく見ると結構イケてるわね〜」

羽黒「本当だ…着任される前はモデルさんか何かでしょうか///」

弓箭「……」




弓箭(なんで垣根さんがここにいるの!?)


494 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:22:06.84 ID:Yc74oN1f0
弓箭(おかしいでしょ!?だって第2位でしょあの人!?ここに来たってことはあっちで死んだって事なんだし、そう簡単にあの恐ろしい第2位が殺されたりしないでしょ!?)

弓箭(まさか…わたくしが死んだ後にあのプランが失敗したって事!?あの計画が…!?)

弓箭(なら垣根帝督を殺せるのは第1位だけ…、まさか本当に一方通行に勝負を仕掛けたとは思えませんが…戦って負けたとなればあの街のクソッタレに殺されるよりかは納得出来る…)

弓箭(というか………!!!まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!)

弓箭(もし顔を合わせたらまた暗部の頃のように仕事とか任せられるかも!!)

弓箭(というか最悪、あの人の下についたら強制的に仕事させられて私のキャリアとプライベートが無くなるんじゃないのかしら!?)

弓箭(もうあのクソッタレで最悪な世界とはおさらばしたと思っていたのに…!クソ……!)

弓箭(……いいえ待って、それだったらこうしましょうか)

弓箭(最悪、向こうもわたくしも名前とか顔とか知らずに資料だけで知った存在、そして垣根さんは小物の顔とかは覚えないタチの人。だったら…!!)

弓箭(ボッチの実力を発揮させる時がきたようですね…)
495 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:23:14.86 ID:Yc74oN1f0
弓箭「羽黒さん、足柄さん。少し頼みたいことがあるの!急いで!!」


羽黒「え、ちょっと提督さん!?」

足柄「急にどうしたっていうのよ!」

弓箭「ワケは後で話すから!今は急いで!!」


弓箭「羽黒さん、今すぐ服を脱いで!わたくしの服と貴女の服を交換するの!」

羽黒「ふえぇ!?」

足柄「ハァ?何言ってんのよ提督!」

弓箭「良いから脱いで!後でなんでもいうこと聞いてあげるから!」

羽黒「うぅ…なんだか分かりませんが…本当に聞いてくださいよ…」
496 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:23:45.20 ID:Yc74oN1f0

弓箭「ありがとうございます!そしてついでに私の代わりに提督を演じてちょうだい!」

羽黒「えぇ!?無理ですよぉ…!」

弓箭「無理でも良いですから!! 早くしないとあの人にわたくしのキャリアが全部取られちゃうのよ!!」

羽黒「わ、分かりました…」

足柄「いや服変えるからそれは気付いていたけど」

足柄「全く、提督がここまで怯えるあの男は一体何なのよ…」

羽黒「足柄姉さん……私出来るかな」

足柄「大丈夫イケるわよ、私もフォローするからさ」

羽黒「ありがとう…!」
497 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/24(日) 14:33:11.23 ID:Yc74oN1f0
弓箭「服はオーケー、髪はカツラでなんとかして…顔はどうするか」

弓箭「いっその事木曽っぽい眼帯着けて包帯も巻いておくか」

弓箭「これで痛い小物の完成ね」

弓箭(これだけキャラがウザければ垣根さんは呆れて眼中に入れることもない…)

弓箭(完璧だわ)



【どっかの鎮守府】

木曽「ウッ!」

提督「木曽どうかしたか?」

木曽「今俺の心にヒビが…何故だ?」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/24(日) 15:24:13.39 ID:tWRJMHnSO
木曾だこの野郎間違えるな
499 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/24(日) 15:49:07.69 ID:Yc74oN1f0
>>498
きその予測変換でやってしまいました!!
本当にすいません!!
訂正で木曾でお願いします!!
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 00:54:34.28 ID:ZDrinWBEO
生きとったんかワレェ!!(歓喜)
501 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 02:26:27.68 ID:KFj/7h580
>>500
生きてましたよ!!なんとか死なずにすみましたよ!!
本当に最悪の2年でしたよ
ありがとうございます!



羽黒「朝早くに出迎えご苦労、単刀直入に聞くが…君が我が鎮守府の近くの島に着任した新人か?」

垣根「あぁ、着任しました新人の垣根帝督…です。本日は遠いところから御足労ありがとうございます」

弓箭(本物の垣根帝督だった…危なかったわ…)


羽黒「というよりも、君自ら挨拶に来ないとはどういう事かと思うが」

垣根「申し訳ありません、ちょっと腹の調子が悪くてずっとトイレに篭っておりましたー」

羽黒「へ、へぇそうなんですか〜」
502 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 02:27:20.08 ID:KFj/7h580

垣根「……」

羽黒「じゃなくて…ごほん!こ、今後はくれぐれもこのような失礼なことがないように気を付けておけ!分かったな!」

垣根「あ、分かりましたわ…」ニコリ

漣(こりゃムカついてる顔だ…)

羽黒(何故か迫力があって…こ、怖い…!!)
503 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 02:28:26.23 ID:KFj/7h580
垣根「そういえば先輩の名前を自分は知らなかったので、教えてもらっても良いでしょうか?」

羽黒「そうなのか…え、えーとだな…」

羽黒「…」ちら

弓箭(アドリブかまして!)

羽黒「…」コクン

羽黒「私の名前はゆみy」

足柄「あー!そういえば羽黒提督、今日は他にも用事があるんでしたよね!そうだとしたらこんなところで立って話すのはどうかと思うけど!」

羽黒「ふぇ!?う、うん。そうだな」

羽黒「ほら君、早く案内したまえ!」

垣根「…分かりました羽黒提督殿、さぁこちらに」

漣(青筋立ててヤベェよ…ヤベェよ…)

足柄(危なかったわ…)
504 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 02:29:22.68 ID:KFj/7h580
弓箭(よし…良くやってくれましたわ足柄さん!)

弓箭(後は羽黒さんにさっき言った通り、手短な挨拶と諸連絡、今後の仕事の付き合いの話で終わりにさせ…)

弓箭(この困難をなんとか乗り越えるわ…!)


垣根(絶対にぶっ潰そう)

垣根(小型の発信機も付けたし、弱味とか握ったら即潰そう)

垣根(こいつら誉望の所以上に気に喰わねぇ)
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 09:42:37.90 ID:VPDSjn9SO
訓練された羽黒
506 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 13:44:39.79 ID:KFj/7h580

【執務室】

羽黒「…諸連絡としてこちらとしては以上です。尚危険海域では無理な進軍などせず、私たちに頼って下されればいつでも助けになります」

垣根「そいつは心強いですね、でしたら俺たちも困った時は先輩のその言葉に甘えさせていただきます」

羽黒「是非そうしてください、それと誉望提督…ですか、連戦無敗の鎮守府で聞いたことはありますが…そうですか…八百長ですか…遠方にある鎮守府ですが、私たちに演習の話がきた際には気を付けましょう」

垣根「そうしてください」

羽黒「ではもうそろそろ…、もうすぐ次の場所に行かないといけないので」

羽黒(プレッシャーがすごいから帰りたい…)

垣根「そうですか、残念ですがそちらの次の予定に支障をきたすといけませんし今回はこれで…」


漣(会談は終わり、向こうの提督と情報交換も終わった…)

漣(垣根さんは外面の笑顔を浮かべながら、拳を握りしめていた。どうやらあまり成果が出なかったのが悔しいようだ)

漣(まぁ話す内容とか情報もほとんどが自慢話しだったし、補給船の護衛任務を斡旋するとか圧倒的に上からでしたし、弱味どころかこっちに恩を売りまくってますし)

漣(ま、私としてはあの羽黒って提督さんには裏表が無さそうな気がするけど…)
507 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 13:47:54.49 ID:KFj/7h580
弓箭(お、終わりましたわ…)

弓箭(いつもなら席に座って相手の出方を伺って交渉するわたくしが、羽黒さんの右隣で座ってただ会話を聞くだけなんていうのは少しモヤっとしますが…)

弓箭(相手は学園都市第2位の垣根帝督。わたくしの様な人間は喋れば喋るほどに、あの男の術中にハマって嫌な仕事とか回されるはずです)

弓箭(むしろ足柄さんではなく裏表が無い羽黒さんに任せたのは、わたくしの勘が冴えていたってことでしょうか)

弓箭(帰ったら良い子良い子しないといけませんわ…)

弓箭(それにしてもあの誉望さんもですか…今度からかいに行きましょう)
508 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 14:04:54.14 ID:KFj/7h580

垣根(…クソ!この羽黒って奴何者だ!)

垣根(弱味どころかクソみてぇに綺麗事の塊すぎる!!)

垣根(仕事を回すとか困ったら相談しろとか…ここは会社か!?)

垣根(軍隊ってのはそうじゃねぇだろ!むしろあの土星頭の誉望の方がまだマシだぞ!仕事の奪い合いは当然で新人や下っ端にはクソッタレな仕事を回すのが普通じゃねぇのか!!?(偏見))

垣根(かと言って弱みとしちゃ緩いし、しかももう帰るときた…)

垣根(未元物質製の発信機は見つけるのは不可能だが、可動範囲がこの鎮守府のみだ。昨日の演習のように俺が近くに居ないと効力も発揮せずに消えるだけだ…)

垣根(なんとかしねぇと…)
509 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 15:01:08.98 ID:KFj/7h580
ドゴォォォン……!!

垣根「あ?」

羽黒「きゃ!?な、なんですかこの爆音は!?」

弓箭「…!」バッ

垣根「……」

垣根「…へぇ、なるほど…そういう事か」

漣「外…いえ、どうやら寮からです!!」

漣「寮の方から煙が上がってます!」

垣根「…ッチ、誰だ急に何か爆発させた馬鹿は」

垣根「漣、お前は外出て何が起こっているか確認しろ。羽黒提督達は俺が(不服だが)護ってるから」

漣「了解しました!」

ガチャ

バタン
510 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 20:16:40.27 ID:KFj/7h580
羽黒「な、何事ですか…?」

垣根「さぁ、どうやら問題が起きたってことですかね?」

足柄「ここは危ないんじゃないの?もし敵の攻撃だったら私たちは艤装を着けていないから丸裸も同然よ」

垣根「あぁ、そうだとしても俺がいる限り危険はねぇな」

羽黒「へ、あ…そ、そうだな!」

垣根「さてと…もうそろそろごっこ遊びは終わりにしようぜ。流石にもう飽きてきたわ」

羽黒「え?」

カツカツカツ

足柄「ちょっと!」

弓箭「え、な、何でしょうか…」

垣根「その眼帯と包帯取れよ」

弓箭「い、言ってる意味がわかりませんわね」

垣根「ならテメェのカツラ取っても良いんだぞ?もう変装はバレてんだよ」



垣根「弓箭猟虎、『スクール』狙撃手のテメェも誉望同様に死んでここにいるとはなぁ」

足柄「!!」

羽黒「!!」

弓箭(ば、バレましたの!?)
511 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 20:19:17.16 ID:KFj/7h580

弓箭「……」

垣根「は、ダンマリか。だったらカツラ勝手に取るぞ」

弓箭「ま、待ってください!分かりましたから!自分で取りますから…」

垣根「おうさっさとそうしろ」

羽黒(あわわわわ!!)

足柄「顔馴染みみたいだしそりゃバレるわよね…」

弓箭「…その前にひとつ聞きますが、なぜわたくしだと分かったんですか?」

垣根「爆発音がしてすぐに仕込んでた銃を撃てるように構えただろお前」

垣根「武術とかの構えと素人目だと思うだろうが、あまりにも見慣れていたその動作ですぐに思い出したぜ」

垣根「俺の目を誤魔化せると本気で思ってんなら考え直しな」

弓箭(…流石は学園都市第2位ですね。わたくしも付き合いが長かったのですからこんな小細工しても無駄だとわかっていたはずでしたが…)

羽黒(頑張ったんだけどな…)

足柄(それにしてもこれが素の性格なのね…何かしつこそうな男ね…)
512 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 20:36:29.73 ID:KFj/7h580

垣根「というか、誉望といいテメェといい、何で俺の前で正体を隠したがるんだか…

弓箭「…そ、それはですね。……」

垣根「おう、不満があるなら聞いても良いぞ」

バサァ

垣根「ただし、聞いた後の保証はしねぇけどな」

弓箭「…!未元物質…!!」

羽黒「ひゃぁ!?い、一体なんですかこの翼は!?」

足柄「これは一体なんなの!?」

弓箭「ちょ、垣根さん!ど、どうして能力を使おうとしてるんですか!?」

垣根「いや、俺のこと避けようとしてただろ。だからそれ相応の痛みをだな…」

弓箭(意外と傷ついていませんかこの人!?)

弓箭「ちょっと待ってください!わたくしはただ……そう!」

弓箭「この世界においてリアル充実生活を送りたかっただけです!」

垣根「言い訳はそれで十分か?」バサァ

弓箭「チクショウですわ!」
513 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 21:03:46.20 ID:KFj/7h580
バン!

漣「垣根さん大変です!阿武隈さんが部屋を抜け出しました!!」

漣「って…何で翼出してるんですか!?」

垣根「は?何だよ急に」

弓箭(良い時に来てくれましたわ!)

弓箭(って阿武隈さん…阿武隈さんってあの阿武隈さんよね??)

漣「なんか色々あったようですけど、それは後にして!!」

漣「監禁されていた阿武隈さんがもう1人の垣根さんが動かなくなってたのを機に、その隙に部屋のドアを破壊したようです!」

漣「今垣根さんに鬱憤をぶつけるべく、この部屋に向かって来ています!」

垣根「はぁ?何言ってんだお前?」

垣根「そりゃアレか、俺が負けたって事かそりゃ?」

漣「そうなります!とにかく今他の子達がここに来られる前に止めようとしています!!」

垣根「…確かに、未元物質の反応がないな。マジで機能停止したのか俺の能力が…」

垣根「……分かった、そんじゃお前はここで残ってあいつらの護衛やってろ」

垣根「阿武隈は俺が止める」バサァ

弓箭「あわわわわ…!」
514 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 21:13:29.92 ID:KFj/7h580
【廊下】

如月「みんな頑張って!」パン

涼風「急いで家具で壁作るんでい!」

陽炎「分かってるわよ!ほら不知火!!」

不知火「ぬい!」

ドォン!

睦月「ぴゃ!?」大破

如月「睦月ちゃん!?」

龍驤「おい衛生兵!はようこの子運んで!!」

白露「早く後退するのよ〜!」

暁「はわわわわわわ…な、仲間同士で戦いなんて…」

龍驤「ッチ!もう少し頭数あれば何とか止められたんやけど!」

大潮「それにしても、どうしてさっきから艦砲当たっているのに動くのです!?」

曙「それはあの人の練度が高すぎるからよ…!って気を付けて!」

大潮「ひゃぁ!!」
515 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 21:17:26.55 ID:KFj/7h580



龍驤「入渠ドックにいる変態達はまだこんのか!!」

潮「さっき朧ちゃんが呼びに行ってまだ来ていません!」

ドン

潮「ひゃぁ!」

阿武隈「提督どこよ!!さっさと姿見せなさい!!」

黒潮「何や、よく分からんけどどうやらここまで恨まれることをしてるんやな司令はんは…」

不知火「司令官が着任してまだ1週間たってないんですよここ……」


516 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 21:30:09.77 ID:KFj/7h580
村雨「こうなったら…!」

タタ

陽炎「ちょっとあなた!」

龍驤「アホ!遮蔽物から身を出すなや!」

村雨「ふふん!阿武隈さんは昨日入渠ドックに行く前に絶対にキズだらけなはず!」

村雨「ならば至近距離の攻撃なら一発で倒れるはず!!そこを突くのよ!!」

龍驤「アホか!?何でか知らんけどあれは完全に傷が治っとるで!!見ただけでわかるやろ!」

村雨「…そーいえば少しお肌のツヤがいいような…」

ガチャ

阿武隈「…」ニコ

村雨「あ、すいません…道譲ります…ごめんなさい」

阿武隈「分かれば良いのよ、ほらどいて…いや私に付き従いなさい」

村雨「えーと、そうなると後々起こるであろう処罰の際に私まで巻き込まれない?」

阿武隈「良いから、一 緒 に 行 く わ よ 」ニコ

村雨「わ、わっかりましたー!」
517 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 21:31:37.04 ID:KFj/7h580


龍驤「何寝返っとんねん!!アホかあいつ!!!」

如月「また面倒ごとが増えたわね…」

如月「そういえば…弥生ちゃんまたいないわね…」
518 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/25(月) 22:00:40.83 ID:KFj/7h580


龍驤「くそ!戦力増えてめんどい事になったで!」

垣根「ったく、廊下がめちゃくちゃじゃねーか」

垣根「直すの面倒なんだぞこれ」

如月「司令官さん!?」

陽炎「ちょっと危ないわよ!あ、待って!」

垣根「巻き込まれたくなけりゃ、近づくなよ」

バサァ

黒潮「白い翼…」

雪風「綺麗です!」

曙「て、天使よ…///」
519 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/25(月) 22:02:06.86 ID:KFj/7h580
さっきスレッド間違えて投稿してしまいました。
龍驤スレの主さん本当にごめんなさい…
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 22:19:04.95 ID:VPDSjn9SO
水雷戦隊だからつよい
521 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 00:00:13.54 ID:dW+1z3HA0

阿武隈「やっと出て来たわね…!」

垣根「おい阿武隈、昨日といい今日といいテメェはどんだけ問題を起こせば気がすむんだ?」

阿武隈「あんな悪夢のようなジグソーパズルやらせる人間が言うセリフとは思えないわね」

垣根「おう別に聞きたくねぇが聞いとくぞ、どこまで終わったよ?」

阿武隈「まだ半分以下よ!」ガチャ


ドォン!!

垣根「やるじゃねぇか、アリャ普通にやれば何カ月もかかるものだってのに…!」

バサァ

ブン!

陽炎「翼で砲弾を弾いた!?」

不知火「ぬい…!」

黒潮「まぁ、壁がごっそりなくなったんやけどな」
522 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 00:26:04.21 ID:dW+1z3HA0
垣根「さて、ここまで成長するのはスゲェが…お前俺の分身どうやって止めたんだ?」

阿武隈「止めた?あれが勝手に機能停止しただけよ?」

阿武隈「急に数字や記号をいくつも言ったかと思ったら、ガクッと頭垂れて動かなくなったのよ」

垣根「へぇ…バグでも起きたのか?」

阿武隈「さぁ?でも起きたことは事実だし、後は勝手に施錠されてたドアをぶち破って、廊下に置いてあったバケツも使って最高のコンディションであなたの前にいるだけよ」
523 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 02:06:35.85 ID:dW+1z3HA0
垣根「勝てると思ってるのか?」

阿武隈「艦娘をなめないでちょうだい…!」

ドン!

垣根「能がねぇな…」

ブン

カキーン!

陽炎「砲弾を跳ね返した!!」

阿武隈「ッチ!」サッ

村雨「うん?」

村雨「きゃぁぁぁぁぁああ!!?!?」大破

垣根「賢いんだからそんなの効かねぇって学習してるだろテメェ」

阿武隈(さすがに距離置いては無理ね!)

阿武隈(ならば…!)

ドンドンドドン!!

垣根「連射しても意味ね…」

垣根「なるほどな」

阿武隈(至近距離で…翼の間から撃てば!)

垣根「目眩しで俺の未元物質の間をすり抜けて攻撃する気か」

垣根「けどよ」


垣根「俺の未元物質にそんな常識は通用しねぇ」

ブォン

阿武隈「がっ!!?」

龍驤(素早い動きで不自然に翼を動かし、そのまま近づいて来た阿武隈に腹パンか!!)

阿武隈「ぐ、お…おのれ…!」

垣根「ほらさっさと眠ってろ、後で罰を与えてやっからよ」

阿武隈「ぐ…くそ…」

阿武隈「」ガク
524 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 02:11:02.66 ID:dW+1z3HA0

龍驤「何や、あっけなく終わったなぁ」

黒潮「ホンマ、ウチらが手こずった相手を一撃とか…高スペック過ぎるやろ」

龍驤「せやけど、基本的にあれが日常になりつつあるんやで…」

黒潮「慣れたくないなぁ…」

陽炎「というかあの阿武隈さんも強いわね…」

如月「っとその前に睦月ちゃんを早く入渠ドックに連れて行かないと!!」

白露「おーい村雨ー、大丈夫ー?」

村雨「まぁ意識はあるけど…」大破

大潮「顔面で食らったのに凄いです!」

村雨「関係無いのに巻き込まれたようで納得いかないんだけど…」大破

龍驤「寝返った奴がいうセリフやないやろ、おーい他のもこの2人連れて行くのに手かしてくれへんかー」

涼風「あたいが手伝うよ!」

不知火「私も」

陽炎「ここの片付けは私達がやるわ、司令官はお客さんの所に戻って」

垣根「言われなくてもそうする」

陽炎「って、執務室はそっちじゃないわよ!」

垣根「ちょっと確認してから行くから、お前らは明石とか大淀に事情話して壊れた備品の費用出しておけ」

陽炎「は、はぁ…」

暁「壺とか絵画とかバラバラ…」

潮「多分安物だと思うから気にしないほうがいいよ…」

黒潮「片付けるのめんどなぁ…」

黒潮「と言うか、朧と変態s遅いな〜そこまでここと距離あったっけ?」

525 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 02:14:24.62 ID:dW+1z3HA0

【阿武隈の部屋】

垣根「ドアが見事に壊されてるな」

垣根「中は…まぁ俺がいるか」

垣根「床にはミルクパズルが半分程完成したのが落ちてるな…やれば出来るじゃねーか」

垣根2「」

垣根「…妙だな、俺から動くように未元物質に命令しているのに、動く気配すらねぇとは」

垣根「仕方ねぇ…エイリアンネットワークの共有方法から、有線を使った未元物質の共有、こいつの記憶媒体に接続して機能が止まる前の情報を閲覧、今際の際に何が起こったのか確認するか」

垣根「…異変が起きる前は普通に阿武隈にジグソーパズルのヒントを教えているだけだが、急に意識が切れた…」

垣根「というよりも、未元物質に何者かが介入したような跡があるな…」

垣根「俺の中の人格の一つが全てを掌握した時のように…古いOSから新しいOSに変わるように、未元物質を根本から変えながら新しい何かに変えたのか…?」

垣根「だがこの分身には異常は見られない…内部の方の未元物質も変質はない。だが俺の命令は受け付けない」

垣根「…何かあるな、俺以上に未元物質について知識がある誰かが…」

垣根「考えられるのは…学園都市側の人間か…?」


垣根「誉望や弓箭以外にも未元物質について知ってて、かつ主導権を奪えるような奴……いるのかそんな奴が?」

垣根「…とにかくまだ未確定だ。焦っていたらダメだな」


垣根「とにかくこの俺は処分するか」

垣根2「」

垣根「吸収は危ねぇから、殺人光線で焼き殺すか」


垣根「あと阿武隈のジグソーパズルもう一回バラそっと」

垣根「ククク…それと4ピースほど俺が持っておけば永遠に完成しないな…」

垣根「絶望しろコラ!」
526 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 02:15:04.72 ID:dW+1z3HA0
ここまでです
明日も頑張ります
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 02:52:56.28 ID:xn0ZzqbW0
いやぁ、復活してくれて嬉しい
頑張ってください!
528 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/26(火) 09:24:15.50 ID:dW+1z3HA0
「記録No1、タイトル『垣根帝督』」



「科学はカテゴリー的に破壊と創造のどちらかと言われると前者こそその性質に相応しい」



「一方通行と垣根帝督、学園都市内で第1位と第2位を分けるのはその性質故であり、一方通行が一方通行であり続ける限り垣根帝督は永遠にスペアとしての機能しかない」



「だが…環境が変わればどうなるか?」



「科学の総本山学園都市から、説明不能のオカルトが蔓延るこの世界での垣根帝督の能力の成長の経過はグリーン」



「人間は環境が変わればそれに順応するかしないかで生死が変わるが、垣根帝督はその逆」


「環境が気に入らなければ、その環境すら変えてしまえる超能力を有している。私はその能力の幅広い可能性に非常に興味がある」


「艦娘の砲撃にも無傷、そして非殺傷を尽くす。以前の彼ならあまり考えられない行動だが、環境を変えるという点で生かしていると私は考えている」



「以上の理由から、私は垣根帝督の観察を始める。なおこの音声は…」



バキ



「処分する…って壊れる前に言えばよかったな……はぁ、何といいますか…」



「……こんなの…………らしくねぇな」
529 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 05:29:11.94 ID:Z03IPRSv0
【執務室】

垣根「俺のところの馬鹿が暴れてしまってすげぇ申し訳ないと思ってる」

弓箭「か、垣根さんの口からそんな言葉が出るなんて…」

垣根「誉望もそうだがお前ら俺を何だと思ってんだ?」

垣根「…ッチ、まぁ興が削がれたし、さっきのことは不問にしといてやるよ」

弓箭「あ、ありがとうございます!」

足柄「良かったわね提督」

羽黒「わ、私が変装した意味無くなっちゃいましたけどね…」

漣「いやいや、羽黒さんの提督の演技うまかったですよ!本当に提督かと勘違いしちゃいましたもん」
530 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 05:31:18.94 ID:Z03IPRSv0
羽黒「あ、ありがとう…!」

垣根「まぁ俺も騙されたから、羽黒だっけか?お前の事も許してやる」

羽黒「は、はぁ…ありがとう…って言っていいんでしょうかこれ?」

垣根「ーーさて、こっからはビジネスの話をしようか」

弓箭「……!!」

羽黒「ビジネスって…さっき私としたじゃないですか!」

垣根「お前はただの仲介役だろうが、俺はテメェの上司でもある弓箭と交渉するだけだ」

垣根「もっと有意義で、お互いにとって助け合いになるであろう、最高のビジネスをな」
531 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 10:24:43.01 ID:I+P9ezelO


弓箭「こ、これ以上わたくしに何を要求する気なのですか…?」

垣根「まぁ聞いておけ」

垣根「俺が提案するのはさっきの護衛任務の斡旋の際に俺たちを最優先させてくれる事と、もし大本営との会談があった場合の仲介役はテメェが行う事」

弓箭「……」

垣根「以上だ」

弓箭「え、それだけ!?」

垣根「あぁ、これだけだ。なんか不満そうだな」

弓箭「いえいえいえいえ!てっきり垣根さんならもっと理不尽な要求をしてくるかと」

漣「あー分かる」

垣根「漣テメェ…まぁいい」

垣根「とにかくだ、斡旋と仲介役、この二つをこちらとしては見返りなく要求する」

足柄「こっちの要求は?」

垣根「あぁ?今見逃してるだけありがたく思えよ?この俺の前でハッタリかました後だぞテメェら、もし大本営にでもチクればそれこそ潰すからな」

羽黒「ひぇぇ…」

羽黒「何ですかこの人…って提督?」

弓箭「…分かりましたわ、その要求は呑みます」

足柄「な!本気なの提督!?」

弓箭「ただ、こっちとしてもひとつだけ聞きたいことがあります、いえ…絶対に聞いておきたいことです」

垣根「ほぉ…お前が俺に恐れずにそこまでして聞きたいことか?何だそれは」

弓箭「…さっきおっしゃっていた誉望のインチキについて詳細を詳しく」

垣根「良いぞ、というかそれでどっちも得をするから尚更良いぞ」

弓箭「えぇ、彼をおちょくるのはわたくしも楽しいですし」

垣根「お前もいい性根してるな」

弓箭「垣根さんこそ」

ククク……フフフ……
532 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 10:25:37.39 ID:I+P9ezelO
漣「…まぁ上司と部下の関係でしょうし、お二人が同類なのは確かっぽいですね」

羽黒「あんな怖い笑顔の提督初めて見ました…」

足柄「全く、何なのあの男は」

漣「すいません、昨日も他の鎮守府で言われてました」

足柄「あなたも苦労してるのね…」

漣「ははは、慣れですよ慣れ」
533 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 12:05:36.99 ID:I+P9ezelO

【港】

弓箭「それでは垣根さん、本日はありがとうございます」

垣根「あぁ、気をつけて帰れよ」


足柄「先輩に言うセリフでもないけど…まいっか」

足柄「いつもの堅苦しい奴よりかは断然マシかもね!」

羽黒「姉さん、それだといつも挨拶に行く人達がマシじゃないような言い方です…」

足柄「だってそうでしょ?」

足柄「ここだと話題が尽くこともなさそうだし、それに何だか見ていて面白そうじゃない?」

羽黒「か、艦娘が暴れてる時点でやばいところですよここ!」

垣根「そうだぞ、こんなところ俺でも嫌なんだからな」

足柄「本人が言うのそれ…」
534 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 12:06:33.52 ID:I+P9ezelO
垣根「そんじゃ誉望のところに行った際の報告とか忘れずに俺に教えろよー!」

弓箭「はーい!垣根さんもお元気でー!」

垣根「…ようやく帰ったな」

漣「あー疲れたー(;´Д`A」

漣「そんでこの後は…事後処理ですかーやだなー」

垣根「それもあるが…その前にお前にだけ言っておく」

漣「ん?」
535 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 12:07:47.78 ID:I+P9ezelO
垣根「実はこの鎮守府の中に、俺の未元物質の主導権を奪える奴がいる」

漣「…え、言ってる意味がちょっと分かりませんよ?」

垣根「そのまんまの意味だ、さっき阿武隈を監視していた分身が止まったのもそいつにやられたからだ」

漣「ちょっと待ってください…そうだとすると、垣根さんの事をよく知っていて、その未元物質を奪える実力がある人って事ですか!?」

垣根「そうだ、俺でもまだ不明なことが多いが…」

垣根「俺と同じ世界から来た奴がそうしたとしか思えないな」

漣「マジッスカ……」

垣根「何にしても用心しねぇといけねぇ、こんだけ広い鎮守府で隠れている何処かの誰かを見つけるのなんざ簡単だが、俺の未元物質を奪えるだけの人間がそう簡単に隠れているとは思えない」
536 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 12:08:54.99 ID:I+P9ezelO
垣根「漣、他の連中には適当な理由をつけて夜間の警戒を強化するように通達しろ」

垣根「俺もなるべく鎮守府から動かねぇことにするから」

漣「…でも垣根さんっていっつも分身を出撃させてますし、いたって問題はないのでは?」

垣根「馬鹿かテメェ、戦闘方面に意識を向けねぇってことだよ」

垣根「まずは内側の敵を潰す、俺としても警戒を強化するんだ」

漣「はぁ…まぁ垣根さんがそこまでする程なんですからよっぽど重要なことなんでしょうね」

漣「了解です、今夜から警備を強化していきます!」
537 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 12:10:25.65 ID:I+P9ezelO
垣根「おう、分かったか」

垣根「ならこれから事後処理よろしくな、俺は昼食摂ってくるから」バサァ

漣「ちょ!待ってくださいよ垣根さん!!」

バサバサバサ…

漣「本当に置いていきやがった!?」

漣「…はぁ、全く本当に困った人ですね…」

漣「まー誰にも言えない事を言ってくれるあたり、とても信頼されているのは…素直に嬉しいんですけど//」

漣「調子狂うな〜あー本当に///」

漣「……さてと、任されたんですからササっと破壊跡の処理を片付けに行きますか!」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 12:22:45.23 ID:4yFYSAdSO
堕ちたな
539 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 16:19:59.18 ID:Z03IPRSv0
【食堂】

垣根「うん、美味しい!」

間宮「て、提督ってば他の皆さんが作業している中でここに来たんですか?」

垣根「なんか問題でもあるか?」

間宮「いいえ、ただ皆さんを待ってあげたほうがよろしいような気がして…」

垣根「それと俺がなんか関係あるのか?」

間宮「え…?」

垣根「あいつらが作業している中で俺が待ってあげる理由なんざねぇだろ」

垣根「むしろ作業中のあいつらが悪い」

間宮「えぇー……」

垣根「ンだその顔は?」

間宮「いや酷いなーって」

垣根「作業を急いで終わらせろと命令しないだけ優しいだろ?」

間宮「まー確かにそうな気もしますけど…」

間宮(皆さんよくこの人の命令聞きますよね〜)
540 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 16:22:23.34 ID:Z03IPRSv0

涼風「つ、疲れたよぉ〜」

如月「もう無理〜…お腹空いたわ…」

朧「昼食は何にする?」

潮「今日は大盛りとかがいいな…」

曙「潮はどれだけ大きくなればいいのよ」

龍驤「あーもうホンマ疲れたわ…」



垣根「おう、ようやく来たか!」

龍驤「…当たり前のように先に昼食とっているのなキミ…」

曙「あぁ、昼食を食べる姿も凛々しいわ……!!」

龍驤「なんであの姿見ただけで疲れが取れた顔しとんねん…」

541 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 16:23:01.65 ID:Z03IPRSv0
如月「お腹が空いたわ…間宮さん何か力がつくものを…」ぐぅ

間宮「カレーとかどうですか?すぐにお出しできますし、皆さんもカレーにしますか?」

如月「それにするわ!」

朧「カレーですか…うーん」

潮「私もそれでいいです!」

曙「私もカレーで…ってその前に、提督は何を食べているの?」

垣根「俺は南蛮定食だけど」

曙「私は南蛮定食が食べたいわ!!」

龍驤「あーウチも南蛮定食がええな」

涼風「ならあたいも南蛮定食でぃ!」
542 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 16:23:31.65 ID:Z03IPRSv0
朧「南蛮定食ですか…うーん」

曙「朧は何悩んでるのよ」

朧「うーんちょっとカロリー計算を…」

曙「はぁ?あんたってそういうの気にするっけ?」

朧「いえ、ただあまり脂肪とか付けたくないのもあるので…」

朧「……あ」

朧「やっぱり私もカレーにします」
543 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 16:24:45.38 ID:Z03IPRSv0

間宮「はーい、カレー3人前と南蛮定食3人前ねー!すぐ用意するから待っててね!」


龍驤「全く、大変だったんやで」

龍驤「阿武隈とアホを風呂にぶち込んで、壁や廊下の修理のために妖精さんたち総動員させて直してるんや」

如月「龍驤さんの言う通り、あの後陽炎さんが見積書を書いて明石さんと大淀さんに渡してみんな頭抱えるぐらい大変よ」

垣根(あの建物自体俺の未元物質で作ったから直すのなんて簡単だが…今は正体不明の敵がいるから俺が直すことはできねぇな)

垣根(それにしても俺の未元物質の完成度は高ぇな」


龍驤「まぁ後から来た組と何班かに分かれて作業を行ったんやが、昼っちゅう事で交代で食堂に行くことになったんや」

涼風「みんなの視線が痛かったな〜…」

垣根「へ〜」

垣根「大変だなお前ら」モグモグ

龍驤「……色々とツッコミたいけど、食いながら喋るのやめい」
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 16:51:09.62 ID:4yFYSAdSO
味障提督垣根
545 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:26:50.64 ID:Z03IPRSv0

潮「早く食べないと、他の皆さんもお腹を空かせているだろうし…」

垣根「まぁ出撃させるしさっさと終わらせないとな」

龍驤「あーそれか…」

曙「提督、今日はその…申し上げにくいけど…」

垣根「あ?どうした曙」

曙「今日の出撃は中止…になるかも」

垣根「…なんでだ?理由を聞こうか…」

曙「えーと……」

龍驤「はぁーあまり言いたくないんやけどな…」


龍驤「今回の修理で資材が底をついたんや」

垣根「……は?」
546 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:28:03.91 ID:Z03IPRSv0

龍驤「資材が、尽きたんや」


垣根「ちょっと待てよ、どうして廊下の破損と壁の破損でそこまで出費がデケェんだよ!?」


垣根「なんだったら阿武隈の部屋か!?あいつの部屋の修理費とかも入れたらそうなったのか!?」


龍驤「知らんよ!最近出撃とか多かったしそれでボーキサイトが減ったんやろ!」


垣根「だからっておかしいだろ!!管理は俺がしてんだぞ!?俺のやりくりや計算だと修理用の資材に回したとしても絶対に足りるって!!」


龍驤「なら君から明石さんや見積書書いた陽炎に聞けばええやん!!ウチはそこまで知らんよ!」


垣根「クソ!飯なんか食ってる場合じゃねぇ!!」ガタ


垣根「ちょっとしばいてくる!」


龍驤「だから無闇にしばくなや!!」
547 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:34:13.29 ID:Z03IPRSv0

【廊下】

大潮「オーライ、オーライ!」


陽炎「妖精さん達そっちで…よし止まって!」


陽炎「えーと、ここは…」


垣根「おいお前ら!!」


陽炎「ん?司令官?」


垣根「資材が無くなったってどういうことだ!?」


陽炎「何って…そりゃ修理費に使うから無くなるわよ」
548 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:35:02.38 ID:Z03IPRSv0

垣根「おい陽炎テメェ、何適当な見積書書いてんだコラ!」

垣根「ちょっと見せろその書類!」

パッ!

陽炎「あっ…」


垣根「……はぁ!?」


垣根「どうなってんだ?保有してる資材が今朝見た数より減ってるだと!?」


垣根「何でだ!?いったい誰が使った!?」


陽炎「おい陽炎!この見積書を書いてる時にちゃんと確認したのか!?」


陽炎「え、えぇ…」


陽炎「ちゃんと燃料の弾薬もボーキサイトも鋼材も数えて、ここの修理費にあてたわ」


陽炎「そした見事に空になったのよ」


垣根「クソ…誰がこんな事を…」


垣根「…そういう事かよ!」

549 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:49:34.40 ID:Z03IPRSv0

陽炎「司令官?」


垣根「クソが!まんまと嵌められた!!」


垣根(俺の未元物質を乗っ取りがった野郎の目的はこいつか!!)


垣根(阿武隈の奴を解放したのも、騒動に乗じて資材を盗むためのものか…!」


垣根(ッチ、俺が俺の未元物質を乗っ取られないか警戒しているって時に、新しい人員を増やすために艦娘を出撃させるのを防ぐって事と建造を阻止するためか…)


垣根(今の人員からどんどん艦娘が増えるのを阻止、そして資材を奪って俺たちの活動を妨害か…)


垣根(野郎…舐めた真似しやがって……!)
550 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:51:07.46 ID:Z03IPRSv0


黒潮「何やどうしたん?」


大潮「司令官が見たこともない顔で書類を睨んでいます!」


黒潮「うわなんやこの状況…陽炎なんかしたん?」


陽炎「私は別に何もしてないわよ!!」
551 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/27(水) 23:51:40.97 ID:Z03IPRSv0
垣根「……ククク、良いぜ……やってやるよ…!」

陽炎「え?」

垣根「この俺をコケにしたこと、ぜってぇ後悔させてやるよ……!」

グシャ

垣根「ぶち殺す」

垣根「俺の全てを持ってぶち殺す!!」

陽炎「ヒッ…!?」

黒潮「あかん…怖いわあれ…!」

大潮「あわわわわ!!」
552 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/28(木) 00:00:38.45 ID:Xi15H1Ox0
夕方
【執務室】

漣「……で、お昼からずっと山狩りしていたと?」


垣根「裏山に隠れていると思って探していたんだが、これがなかなか見つからなくてな」


漣「はぁ、垣根さんが顔を汚してまで探してたんですから、よっぽど隠れるのが上手い人なんですねその乗っ取った人は」


垣根「…まさか俺の未元物質の各種レーダーでも見つからねぇとは思わなかったからよ」


垣根「イライラして地面掘っちまったわ…」


漣「私としてはここの窓からでもわかるほど山の側面に大きな穴を開けるのを掘るというのに驚きですけどね…」

553 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2018/06/28(木) 00:09:32.67 ID:Xi15H1Ox0
うわどうしよう…シリアスにしたくて書いたけど…なんか色々抜けてる気がして…
書き辛いです。
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 12:58:20.10 ID:sgMeAo2g0
読んでる限りシリアスの序盤だから
若干の笑いありで今がちょうどいいぐらいだと思います
ここからどんどんシリアスが増していくんですね・・・
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 17:40:46.93 ID:Ms6nGskAO
今テンポよくて読みやすいし
ちょうどいいと思う

垣根さんのテンションと勢いが常に高いせいで
シリアスかと言われたら
あまりそんな感じがしないけど
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 21:07:19.17 ID:QOa/P+/zO
好きなように書いたらええんや
迷いすぎてエタるよりマシやで
557 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:11:06.88 ID:7kGXs8VX0

垣根「クソ、どこに行きやがった野郎は…」


漣「…珍しいですね、垣根さんがそんなに焦るなんて」


垣根「焦ってるわけじゃねぇよ、ただ気にくわねぇんだよ…」


垣根「この第2位を手玉に取って何処かで踏ん反り返ってる野郎の事を思うと、本当にイライラして仕方ねぇ」


垣根「この俺を縛るものなんてそれこそねぇってのによぉ、野郎は俺を縛り付けてるんだ」


垣根「俺は実質第1位だ…それこそ世界中と戦争起こしたってお釣りが返ってくる程に余裕で勝てる存在になった」


垣根「なのに……!」


漣「垣根さん……」
558 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:12:00.06 ID:7kGXs8VX0
皆さん本当にありがとうございます。
自分今度こそエタらない様に頑張ります!
559 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:13:20.76 ID:7kGXs8VX0

漣(私は垣根さんのことをよく知らないし、まだ出会って1週間も経ってない…)


漣(垣根さんはいつだって1人で考えて、全てを倒してしまう。それこそ孤高で最強なんだと思う…)


漣(前の世界での垣根さんを知らないけど…おそらくそう考えたまま死んじゃったんだと思う)


漣(でもこの人は、本質のところは多分…きっと…)


漣「…ねぇ垣根さん、今日の執務はここまでにして、皆さんでお食事を取りましょうよ!」


垣根「は?何言ってんだお前?」


漣「だーかーらー!こうゆう時は交友を深めるのが1番ですって!」


漣「昨日だって新顔の方達とあまり会話してないですし」


漣「それに皆さんももっと垣根さんのことを知りたいと思っているはずです!!」


垣根「…ハッ!今俺がイライラしてるって時に交友だぁ?ふざけてんのかお前」
560 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:14:50.40 ID:7kGXs8VX0
漣「…ふざけてるのは垣根さんの方だと思いますよ」


垣根「へぇ…言うじゃねぇか」


垣根「何処がふざけているのか、教えてもらいてぇなオイ」


バサァ


漣「…!」


漣(…いやダメ!私はここで下がっちゃダメだ!!)


漣「じゃあ言わせてもらいますけど!!垣根さんは自分勝手すぎます!!あと阿武隈さんにキツく当たりすぎです!!それに他の子にも厳しすぎます!!変態の皆さんは別にしても…いやあの人達もですけど、垣根さんは暴力に頼りすぎです!!」


垣根「……」バサァ


漣「未元物質とかすっごくカッコ良い超能力持ってて、イケメンでスタイルも良いのにその性格だけで最悪です!!!もう少し自分の魅力に気づいてくださいよ!みんな貴方の実力を知ってるしもっともっと知りたいんですから!!」


垣根「……へぇ」


垣根「そんなお涙頂戴なセリフつらつらと抜かしておいて、この俺をふざけていると言うのか?」


漣「……!」


漣(殺される……!)
561 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:15:50.44 ID:7kGXs8VX0
垣根「……」


垣根「…ッチ」


垣根「わーーったよ!」


漣「え?…」


垣根「漣の言いたいことも分かったし、確かにそれについては俺でも反省しなきゃいけねぇと思う」


垣根「恨まれながら生活したところで、あっちと大差なかったらここで活動する意味ねぇし、羽休め出来ねぇほど居心地悪いのも俺はゴメンだ」


垣根「反省する」


漣「垣根さん……」






垣根「これからは飴だけの罰で加減してやる。それこそ暴力で怒られるのが恋しくなるくらいにな」


漣「人の話をどう聞いたらそんな思考にいくんですか!?」
562 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 01:18:22.72 ID:7kGXs8VX0
垣根「俺を縛ったり拘束することが不可能な様に、俺の考えは簡単には変わらねぇんだから。お前の話でそう思えたんだから、良かったじゃねぇか」


漣「いや…そうなんでしょうけど…自分で言うんですかそれ……あーもう!」


漣「本当に垣根さんは常識外過ぎます!!」


垣根「あぁ、それが俺だ」


垣根「そんな俺に怒鳴ってきたお前も度胸あるし、これで話は終わりだ」


漣「じゃあ…」


垣根「面倒だが晴耕雨読って言葉もある、まんまと野郎の手に乗るのも癪だが」


垣根「…何もしねぇよりかはマシだな」


垣根「着いてこい漣!」


垣根「今日は俺直々に俺への忠誠度を上げに行く、お前はその補佐だ」


漣「……!!」


漣「はい垣根さん!」


時雨「僕も行くよ」ニュッ


ガチャ

バタン

563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 10:23:32.50 ID:t0c5f2YSO
チンアナゴ時雨
564 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:37:40.27 ID:7kGXs8VX0
【廊下】

垣根「にしても最初は誰が良いか?」


漣「そうですねー、例えば垣根さんのことを1番に嫌ってる人にすれば良いじゃないですか?」


垣根「あぁ阿武隈か、あいつまだ入渠ドックにいるのか?」


時雨「いいや帝督、さっきドックから出て鎮守府外周を走っていたよ」


垣根「おおそうか、なら鎮守府の外に向かうぞ」


漣「えぇ、早く行きましょうか!」


時雨「うん」


時雨「急に現れた僕の存在に何の意も介さない2人には驚きだよ」


漣「執務室に掛けてある掛け軸の裏から出ましたからね。なんかもう…出てくるタイミングとか間違いすぎてて反応したくなかったですね」


垣根「どうでも良いから無視した」


時雨「酷いなぁ(歓喜)」ハァ…ハァ…


漣「早速飴が与えられてるの本当に草ァ」
565 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:38:24.48 ID:7kGXs8VX0

垣根「にしても、まーた自主練してんのかあいつ」


漣「阿武隈さんの部屋はまだ修理中ですからね」


時雨「縛り付けておくとまた暴れるかもって龍驤が言っていたよ」


時雨「その時僕は縛られるの好きだって言い返しておいたさ」


垣根「会話が噛み合ってねーぞ馬鹿」


時雨「良いね、もう最高だよ帝督……///」


漣「この人絶対連れて行かないほうがいいですよ…」
566 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:38:56.46 ID:7kGXs8VX0

垣根「てか、お前さっきのあの会話聞いてたんだよな?」


時雨「うん、そうだよ」


垣根「マジで言っておくが、このことは誰にも言うなよ。敵が何処にいるか分かんねぇんだから」


時雨「分かっているよ…僕は帝督の忠実な犬だ。ご主人様の秘密はたとえ拷問されたって口には出さないよ」


時雨「それに、犯人探しなら僕も手伝うさ」


垣根「お前に出来るのかそんな真似?」
567 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:39:26.38 ID:7kGXs8VX0

時雨「心配ご無用、僕の得意分野は隠密だから怪しい人物を見つけたら気付かれずに即付け狙うから安心してよ」


垣根「急に説得力あること言うなテメェ」


漣「垣根さんにも気付かれなかったですし、このストーカー能力は良いかもしれませんね…」


漣「……いや全然良くないですねその能力!!」
568 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:40:03.96 ID:7kGXs8VX0
垣根「さて…建物から出たは良いが…こんな島であいつを見つけるの無理じゃねぇか?」

漣「そうですね、もう直ぐ日も沈みますし阿武隈さんもそろそろ帰ってくるんじゃないでしょうか?」

時雨「うーん、でもあの生真面目な阿武隈さんがこんな暗くなるまで走っているのかな…」

時雨「もしかして……」

時雨「そういえば帝督、裏山で暴れてた時になんか手応えとかなかった?」

垣根「は?そんなもん…」

垣根「あったなそういえば、翼に当たって何か飛んでいったような…」

漣「…ちょっと待ってください、まさか…」

垣根「あぁ、思い出してきたわ…どうやら時雨の言う通りだ」

垣根「また阿武隈をやっちまったようだ」

漣「さっきの発言無意味になったんですけど!?」
569 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:40:45.73 ID:7kGXs8VX0
漣「何やってんですか!?せっかく嫌われてる阿武隈さんからの信頼を取り戻そうと思っていたのに!」


垣根「知るか!あん時の俺は普通じゃなかったんだ!!」


垣根「むしろ阿武隈が俺に謝れって話だ!!」


漣「何で自分に非がない宣言してるんですか!?」


時雨「まぁまぁ2人とも落ち着いて」


時雨「とにかく3人で阿武隈さんを探そう、他のみんなにこれが知られると余計にこんがらがってしまいそうだからね」
570 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 16:41:40.30 ID:7kGXs8VX0
時雨「帝督、手応えがあった場所まで飛んで行って探してきて、僕たちはその周辺を地道に探すから」


垣根「おう、そうさせてもらうわ!」


バサァ


漣「行っちゃいましたねー」


時雨「僕たちも急ごう」


漣「はいはい、全く垣根さんってば本当に……」


時雨(フフ…流石に初期艦だけあるね。あの我が道を行く帝督をあそこまで動かすなんて)


時雨(漣、僕はちょっぴり羨ましいよ…帝督にあそこまで向き合えるなんてさ、僕だったらすかさず暴力を選ばせちゃうのに)ゾク


時雨(…それにしても、敵か)


時雨(帝督に仇なす存在、僕は絶対に許さないかな)
571 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 20:19:01.52 ID:fh64u69eO

【裏山】



阿武隈「うーん……」


阿武隈「……ってあれ?ここどこだろ?」


阿武隈「…思い出した、確かジョギングしてた時にあの男が襲ってきたんだ…!」


阿武隈「クソ……! 何でまたこんな目に…!!」


阿武隈「とにかく早く戻って背後から撃ち殺して…」
572 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 20:20:03.71 ID:fh64u69eO


ズキ


阿武隈「ウッ!?」


阿武隈「痛…足の感覚がない…」


阿武隈「両足とも骨がイカれちゃってるわね…これじゃ動けそうもない…」


阿武隈「誰かが助けに来てくれないとダメみたいね…」


阿武隈「でもこんな暗い森の中…通信機器も全部置いて来ちゃったし……そもそも迷惑ばかりかけてる私がいなくなっても、誰も困らないかもね…」


阿武隈「…はぁ、私もここまでかな…」


阿武隈「何だかそう思うと、あれだけ殺したくて仕方がないあの男の顔が浮かぶわね……」
573 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/06/29(金) 20:21:42.15 ID:fh64u69eO

阿武隈「最悪だし私に対してだけなぜか厳しいし、というか訓練とかいう殆ど拷問まがいの事だし、良い思い出なんてないけど…」


阿武隈「不意に見せる横顔の笑顔とか…本当にカッコよかったわね…」


阿武隈「私ってば…あの男に…認めてもらいたかっただけなのかもね…」


阿武隈「イテテ…!ちょっと動かそうとすると本当に痛いな」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/29(金) 20:26:40.02 ID:t0c5f2YSO
きれいな阿武隈
575 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:32:40.51 ID:r519ODbj0
「おーい阿武隈ー!どこだー!!」

阿武隈「え、この声は…」

阿武隈「提督?」


垣根「おい何処だ!この辺にいるのは分かってんだから声あげろー!」


阿武隈(この状況に追い込んだ奴がそれ言うの…?)


阿武隈(情けをかけるようであまり釈然としないけど…わざわざ探してくれてるんだし)


阿武隈「ここにいるわよー!」


垣根「そこか?」バサァ


垣根「よし生きていたな、なら安心だ」
576 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:33:22.76 ID:r519ODbj0
阿武隈「両足がイカれちゃって動けないんだけど」


垣根「あーこいつは酷いな、さっさと直さねえといけねぇな」


垣根「歩けるか?」


阿武隈「これ見ておちょくってんの!?」


垣根「ジョークだよジョーク、ほら俺が抱えて行ってやるから首に手回せ」


阿武隈「……何よ急に、馴れ馴れしいわね」


阿武隈「あんだけ悪夢染みた事してくれたくせに」
577 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:34:49.38 ID:r519ODbj0
垣根「そりゃあれだ」


垣根「お前はここで唯一の軽巡だし、お前に強くなって欲しいからしたまでだ」


垣根「言っておくが、期待だけはしてんだぞお前には」


阿武隈「……アレだけ問題起こしたのに?」


垣根「だから何だ?問題って言っても別に対したことなんか一度もしてねぇだろ、俺に傷をつけることすら出来ないし仕留めるのも出来ていない」


垣根「お前なんて所詮そんなもんだ」


阿武隈「なら…私はこれからどうすれば良いのよ…」


阿武隈「戻ったところでもう溝は埋まらないだろうし、誰からも信頼されないわ。それどころかさっき睦月ちゃんに砲撃当てちゃったし…もう顔も合わせられないわよ…」
578 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:35:26.87 ID:r519ODbj0
垣根「そうかよ」


垣根「だったら俺が何とかしてやるよ」


阿武隈「え…?」


垣根「俺もお前にキツくしすぎたと少し反省してるんだ。原因はどうも俺だし、それぐらいの事やらねぇといけねぇしな」


阿武隈「はんせい……?あなたが反省したって言うの?」
579 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:36:15.39 ID:r519ODbj0
阿武隈「……ップ!」


阿武隈「アハハハハハハハハーー!!」


阿武隈「な、何よそれ!!おかしすぎるわよ……!!アハハハ!!」


垣根「マジうっせぇな…そんなに可笑しいことなのかよ反省するってことが」


阿武隈「だってあなたが反省するって、それこそ逆立ちしてラーメン啜る事と同じくらいあり得ないんだもの…!!」


垣根「そんなの簡単だろうが」
580 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:36:57.27 ID:r519ODbj0

阿武隈「アハハハ!!これも出来ちゃうんだあなたって…!!」


阿武隈「もうなんかおかしすぎよ…!!アハハハ!!」


垣根「ったく、ほらしっかり掴まってろ」


バサァ


垣根「よっと!」


阿武隈(お姫様抱っこで私を運ぶあいつは、本当にカッコよかった)


阿武隈(なんていうか…嫌な事しかないのに、こんな一面を見せられると……)


阿武隈(ちょっとだけ見直してしまうわ…)
581 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:37:37.34 ID:r519ODbj0

漣「あ、あれ垣根さんですね…」


漣「阿武隈さんをお姫様抱っこで抱えて飛んでいる…」


時雨「見つかったみたいで良かったね」


漣「……」


時雨「…あれは僕も羨ましいと思うから妬いても良いと思うよ」
582 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:38:22.40 ID:r519ODbj0

漣「ふへぇ!?」


漣「だ、誰があんなファンシーでメルヘンチックな翼生やしたイケメンにお姫様抱っこで抱えられて羨ましいと思うんですか!?!」


漣「ほら垣根さんが戻るみたいだし、私たちも急いで戻りましょうよ!!」


時雨「フフフ、そうだね」
583 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:39:24.18 ID:r519ODbj0


【入渠ドック】


如月「ハァー、良いお湯ね…」


涼風「なんかぬるいからもう少し熱くしようっと!」


曙「にしてもみんな夕食前にお風呂に入るなんて…広いとはいえちょっと狭いわね…」


朧「来ていない方々もいますし、これでも十分広い方でしょう」


曙「それもそうね」


曙「あぁ、それにしても今日は午前中のドタバタの作業でこんな時間まで作業する羽目になるなんてね…」
584 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:40:01.11 ID:r519ODbj0

睦月「にゃふ〜、入渠ドックから出て来てすぐに作業手伝わされてまた汗だくになるなんて最悪にゃし〜」


不知火「えぇ、それに何故か裏山で司令官が暴れ始めたりして結構大変でしたね」


黒潮「新参のウチらが驚いて作業の手が止まってる間、黙々と作業進める古参の方々には二重の意味で驚かされたけどなぁ」


暁「なんかもう慣れたわ…」


黒潮「大変やな…なんか色々と…」
585 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:41:30.24 ID:r519ODbj0
ガラララ


垣根「邪魔するぞ」


「「「「「「!!!???!?」」」」」」


涼風「お!何だい提督もお風呂かい!」


垣根「ちげーよ、こいつを入れに来たんだよ」


阿武隈「……」


涼風「阿武隈さんじゃないか!って足がすごいことになってるね!?」


垣根「怪我したからな、これも風呂に入れれば治るんだろう?」


涼風「うーん、大丈夫だと思うよ!」
586 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:42:03.15 ID:r519ODbj0
垣根「よし、んじゃさっさと入れるか」


涼風「えー!提督も一緒に入ろうよー!」


垣根「あ?俺はただこいつを風呂に入れに来ただけなんだって」


垣根「まぁいいわ、ちょっと入るぞ」
587 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:42:54.70 ID:r519ODbj0

如月「しっししししっしししっ司令官!?!」


垣根「ンダようっせぇな…」


如月「貴方どうして普通に女の子が入浴中のお風呂に入れるの!?」


垣根「は?」


如月「いや、は?じゃなくて!」
588 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:44:12.40 ID:r519ODbj0
朧「少し驚きましたが…これはこれで…」


曙「…ちょっと恥ずかしいわね、あのお方の前で裸体を晒すのは失礼なんじゃないかしら…」


朧「曙の信奉力もすごいものです」


睦月「にゃー!司令官の変態!!」


垣根「誰が変態だ誰が、だいたいテメーらの凹凸のない裸体なんざ興味ねぇよ」

黒潮「うちらはあるやろ…」
589 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:46:17.58 ID:r519ODbj0

如月「えぇ…、私は例外だとしてもそれは他の子に失礼すぎじゃないかしら」


黒潮「お!言うやないかワレェ」


不知火「不知火はあなた以上に胸がある方ですよ」


如月「いやいや、私の方がありますから」


睦月「うぅ!何だか如月ちゃんが羨ましいよー!」


如月「大丈夫よ睦月ちゃん!いつか私よりも大きくなるかもしれないから!!」


睦月「にゃふー!」


黒潮「司令官が出たらちょっと勝負しようや!」


黒潮「陽炎型の意地にかけて!ウチの方が胸あるってなぁ!」


不知火「陽炎型の方が胸はあるんです」


如月「良いわ!受けて立つわよ!!」
590 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:47:09.40 ID:r519ODbj0

如月「司令官早くお風呂から出て!今から勝負するから!」


垣根「おう、目くそ鼻くその戦いで虚しいのも分かったから、
ほら阿武隈」


阿武隈「あ、ありがとう…///」


曙「…考えてみたら、阿武隈さん全裸よね」


朧「提督が自ら彼女の服を脱がしたってことか」


朧「あらあら」
591 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2018/07/04(水) 16:48:27.74 ID:r519ODbj0
今日はここまでです、数日間更新なくてごめんなさい
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 16:56:31.36 ID:44/ckq9SO
チョロ隈
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/05(木) 11:45:05.27 ID:vAlPkA9M0
微妙
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/05(木) 12:19:46.33 ID:cKWgXHyv0
可愛い
続き待ってます
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/12(日) 13:38:07.89 ID:muc5EcGA0
待機
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/31(金) 19:07:45.07 ID:4YKjMb3B0
久々に見に来たら更新されてた
ありがてえありがてえ
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/28(水) 12:48:03.92 ID:OtOd9Foxo
保守
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/14(月) 21:35:05.65 ID:zxj2YpvA0
保守
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/15(火) 14:05:38.70 ID:Me6ozcZL0
         ∠  ミr="" ̄ゝ
        /   .ミ≡-ミミ  ゝ
       /  / rミv//ヽヽミ  ヽ
.      /    /ヾ   ヽヽミ  ゝ
      |  // メ, | | |vx ヽゝ)        ク・・・・
      |  /ヾ=ェ,,\  /,,-="|/         クククク・・・・・・・
      | / |ヾ.o "ヽu/ro  |          ク・・・・・!
      | (彳 ゞー  :::ヽー"|
      |  | u     ,' ゝ |          カカカッ・・・・・・・!
     /   | ゝコエェェェェエフ|
     フ   ヽ ゝエェェェェr |─,,_       終わり 終わりっ・・・・!
──" ̄  ヽ  ヽ   ≡  //─,,_" ̄"─┐ 失踪っ・・・・・!
     /  | \ \   / /::::   " ̄"─┤ ネタ切れっ・・・・!
    /   |  \  ゝ |vV:::::::        /|
   /⌒)  .|   \/  |:::::::::::::::       / | エターナル決定っ・・・・・・・!
⌒ヽ/|≡|.  .|   /\ |:::::::::::::::::      /  |
|│ ||旦|.  ..| ./ヽ__/\|::::::::::::::::::     /  .|  過去ログっ・・・・!
ヽ.しノム ヽ. .|/ ./ ヽ .|::::::::::::::::     /   |  過去ログ倉庫行きっ・・・!
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/24(日) 23:17:04.38 ID:gK1Udp6A0
酒保
326.59 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)