アムロ「女性にしか扱えない兵器か...」【クロスオーバー】

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23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 13:06:33.00 ID:Say2M0PO0
ユウカジマもクロスしてたな
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 15:27:39.64 ID:2qpFUkJOO
ベジータもあったな
割と何でもありそう
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/05/09(月) 18:23:51.27 ID:sgY0EaVeO
矢車さんもあるぞ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 19:54:43.79 ID:oZzeymt/o
ベジータとか、ISより確実に強いと思うんですが……。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 20:40:20.84 ID:ra4lDSfD0
SS書いてみて、色々とレス付くことがこれだけ嬉しいことと気付きました。
頑張っていきます。
これが完結したらリディとかの書かれていないキャラのも書いてみたいですね。

>>22
散々ララアとか書いてて、実際はララァでした...
うう...皆様脳内補完しといてください、お願いします。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 20:57:16.67 ID:ra4lDSfD0
アムロ「IS学園?」

???「知らないとは言わせないぞ。いくら情勢に疎くてもIS<インフィニット・ストラトス>は知っているだろう?」

IS、無限の成層圏などという大層な名前の着いた何かだ。
そもそもMSがあるというのに成層圏如きで何を騒ぐ理由があろう。
しかし情勢に疎くても知っていると断言される程には有名なモノなのだろう。

アムロ「すまないが、俺の記憶には無い」

アムロ「というよりも、自分の名前くらいしか覚えていることが無いんだ」

???「はあ...此処に来てよくそのようなな白々しいことを言ってくるとは...」

???「呆れてものも言えんな」

流石に白々しいことこの上ない。
しかし、何としてでも情報を引き出さなくてはならない。
サイコフレームの共振によってまだ何が起こったかはわかってはいない。
俺からアクシズ等の事を話して根掘り葉掘り聞かれるよりは聞きに徹する方が良いだろう。

???「自分の名前位は分かるといったな。名は何だ?」

アムロ「俺はアムロ、アムロ・レイだ」

???「アムロ・レイ、か。当然だが聞いたことのない名だな」

アムロ(俺の名を知らないということは...)

アムロ(やはり別世界なのかもしれないな)

不思議と焦りはしなかった。
死を確信していたからだろうか。ある程度達観した冷静な考えを持つことが出来た。

???「私の名は織斑千冬だ。此処、IS学園で教師を務めている」

千冬「お前のことを百歩譲って信用してやる。資料を持ってきてやるから、ここで大人しくしていろ」

そう言ってから多少の苛立ちを含んだ足取りで、織斑千冬と名乗った女性は部屋を出ていった。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:09:14.03 ID:ra4lDSfD0
アムロ(これからどうしたものか...)

このまま拘束れたままだとして、何れは警察機関に捕まるはずだ。
俺の身分を証明する物は全くといって無く捕まったら最後、一生牢屋生活になるだろう。

アムロ(しかしあの女性から何かを感じたが...一体何の感覚だったんだ?)

もしも、俺に一年戦争時の鋭い感覚があったのなら理解できよう。
しかし他者を受け入れて先に進むというのは、大人ではしがらみに囚われて難しくなっていく。
そういった意味で俺のニュータイプとしての能力は確実に低下している。

アムロ(それよりもこの世界での身の振り方を考える方が先決だな)

考えても答えの出ない考えは生産性が皆無だ。
この状況ではそんな無駄な思考よりも現実的な俺の課題を考えていくことの方が得策だ。

アムロ(まず俺の戸籍情報が無いことをどう言い訳するかだな)

アムロ(素直に異世界の住人だと言ったら十中八九、精神病棟に世話を任されちまう)

アムロ(だが、ハッキリと言わない限りは...)

しかし思考が混濁していく。
自分でも気付かなかったが、マトモに考えることも出来ないほどに体は疲弊していたのだ。
最初こそ睡眠欲に抗っていたものの結局睡魔に負け、眠りに落ちた。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:24:03.38 ID:ra4lDSfD0
千冬「おい、大丈夫か?」

アムロ「ン...」

少しずつ意識が覚醒していく。
すぐ目の前には女性の顔があり、少し驚いたが表情には出さず姿勢を正す。

千冬「この状況で眠れるとは...余程精神が図太いのだな」

アムロ「誉め言葉として受け取っておくよ」

織斑千冬から発せられた皮肉を軽くあしらうと少しムッとしていたが資料をこちらに差し出してきた。
教師と言うだけあって、しっかりとした物を持ってきてくれた。

千冬「これが資料だ。ISについてやIS学園のこと、多少の世間の風潮が記してある」

千冬「記憶喪失のお前にも分かりやすい物を選んできてやった」

アムロ「感謝するよ。監視を付けるのは構わないが、拘束を解いてくれないか?」

アムロ「これじゃ自分の手で資料を捲ることすら出来ない」

言いながら、しっかりと拘束された両手を掲げる。
女性は少し考えてから、先程まで寝ていたことも踏まえてか両手の拘束は解いてくれた。

千冬「監視は私一人だけで充分だ。怪しい素振りがあったら首が胴体から離れると思え」

教師として疑問に思える事を堂々と言われたが、元々俺は侵入者という立場なのだ。
これだけしてもらっているだけ破格の待遇と云えよう。

アムロ「では遠慮なく資料を読ませてもらうよ」

そこにはマルチフォームスーツという一種のパワードスーツの兵器、ISの事から書いてあった。
基本的に女性にしか扱えないことから、恐らく機密に触れない程度でISの事が詳しく書かれている。
それから読み進め、IS学園の事や女尊男卑の社会的風潮など一頻りの情報を手に入れることができた。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:40:12.89 ID:ra4lDSfD0
アムロ「資料は全て読ませてもらった。感謝する」

アムロ「だが、俺は侵入者のはずだ。何故ここまでの厚待遇を?」

千冬「感...だな。何故だか悪いやつではないように思えた。信用があるかどうかを別にしてな」

アムロ「質問させて欲しいのだが、いいか?」

千冬「まあ、良いだろう。しかし答えられない質問には答えないようにさせてもらう」

アムロ「構わないさ。答えてくれるだけマシだよ」

少し息を吐いてから落ち着く。

アムロ「ISを動かせる一部の例外というのはどういうことだ?男性でもISとやらは扱えるのか?」

千冬「それに関してか...良いだろう、答えてやる」

千冬「身内話になってしまうが、私の愚弟が動かしてしまったのだよ」

千冬「女性にしか起動できない筈のISをな」

どうやら、例外中の例外といったところだ。
資料に書いてあった通り基本的には女性にしか起動できない様だ。
実物のISというのに興味が沸いたが、これ以上の詮索は危険だろう。
大人しく自分の措置がどうなるかを待つとしよう。

千冬「...」

千冬「お前、ISを見てみないか?」

アムロ「むしろお願いしたい位だが、何故だ?」

千冬「お前なら動かせる...そんな気がしてな。気になったら試してみたくなるだろう?」

アムロ「気持ちは分からなくは無いが...」

千冬「まあ、ある程度なら私が話を通しておく。ダメ元で触れてみるだけしてみればいい」

アムロ「そこまで言うのなら遠慮なくやらせてもらおう」

この後も多少のやり取りを交わしながら立ち上がった女性に付いていく。
先程は困惑していて気付かなかったが俺とそんなに背が変わらない。
俺も大きい方では無いが、女性にしては大きい方なのだろう。
等と考えながら歩いていると、格納庫に着いた。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/09(月) 22:03:27.77 ID:ra4lDSfD0
アムロ「これが...IS......」

競技用という割には兵器らしさが感じられる武骨なデザインの機体だ。
こんな搭乗者が丸見えとなる形でありながら現代兵器を凌駕する堅牢な防御力を誇るのだというのだから恐ろしい。
さすがにMSのビームを防ぐことは出来なさそうだが、ザク程度なら破壊しかねないポテンシャルを秘めていそうだ。

千冬「触れるだけで起動するか否かは決まる。気を軽く持てよ」

アムロ「この程度で気負うほど柔なタマじゃ無いさ。触れるだけだろう?」

千冬「その触れるだけで人生が変わるかもしれないんだ。もっと緊張してもいいだろう?」

軽口を叩いたものの、動かせなかったら晴れて犯罪者となる。
起動したらしたでこれから大変なことになるだろう。

アムロ「よし。触れるだけなら...」

アムロ「ッ!!」

ISに触れた途端、光が広がり次の瞬間にはISを纏ってしまっていた。

アムロ「嘘でも夢でも無いみたいだな。こんな手の込んだドッキリはやらないだろう?」

千冬「こんな物を大金叩いて作る程金は余っていない」

千冬「何にせよ、これからIS学園の預かりの身になるな」

どうやら、身の安全は保証されたようだがマスコミに追われるのは勘弁して欲しい。

アムロ「ISを脱ぎたいのだが...どうするんだ?」

千冬「脱皮か何かをイメージしてみろ。簡単だ」

脱皮というのは少しアレな表現だったが解除することができた。

千冬「一先ず部屋に戻ろう。そこから此れからのレイの待遇を決める」

アムロ「ISを動かした途端に随分と距離が縮まったな」

千冬「第一、私の方が歳上だ。当然だろう?」

どうやら誤解があるようだ。
童顔だとは言われるが、この女性よりも年下ということはあるまい。
だがとりあえずは先程の部屋に戻ってから話をするとしよう。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:14:27.18 ID:ra4lDSfD0
部屋につけば、早速言わんばかりに千冬が口を開く。

千冬「レイは見たところ、16そこらだろう?IS学園の生徒として入学した方がいいと思うが、どうだ?」

アムロ「冗談はよしてくれ。いくら童顔と言ったって高校生というのは無茶がある」

千冬「その身なりで成人だと言い張る方が無理がある。ほら、そこに鏡があるから自分を見てみろ」

言われた通り見てみると、そこには俺であって俺でない青年がいた。
身は引き締まっているが大体一年戦争辺りにまで若くなっているということになる。

アムロ「はあ...つまりは、俺の侵入を不問にする代わりにIS学園に入学しろと?」

千冬「平たく言えばそうなる。よって、これからは私は教師でお前は一生徒だ」

千冬「今後その様な口を利いたら容赦せんぞ?」

アムロ「...分かった、いや分かりました」

アムロ「これからよろしく頼みますよ、織斑先生」

千冬「まあ、それくらいなら許してやらんこともない」

これからの生活を考えると今からも胃が痛くなってくる。
俺以外には男が一人しかおらず、クラスが同じとも限らない。
しかし、戦争で奪われてしまった学校生活をこの機会に再度体験してみるのもいいかもしれない。
これからの不安と共にそうも思っていた。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:17:03.59 ID:ra4lDSfD0
今日はこれまでです。
ここまでテンプレです、と言っても信じられそうな位のテンプレですいません。
いや、ホントに自分の構想を文章にするのは難しいですね。
脳波コントロールできれば一日で完結させれるんですけど...世の中は甘くない。
明日もこんな感じになるかと思います。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 22:49:06.56 ID:2TWBvzf2o
乙です
アムロの状況分析をする場面は本当に格好いい
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 23:05:10.89 ID:GLLVCx3so
>千冬「感...だな。何故だか悪いやつではないように思えた。信用があるかどうかを別にしてな」
ニュータイプの様な事を言う
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:13:38.76 ID:/mxNR+ab0
IS学園に入るまでの展開ってだいたい強引だよな
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:21:41.02 ID:n6b5gOva0
そりゃ始まりは強引なものだろう
一夏だって強引に入学させられたわけですし
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:23:52.75 ID:UmM5IdyAO
乙!
アムロの専用機が楽しみだな!
νかそれともHi-νなのか
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 02:41:38.98 ID:+2yqmpCn0
νからアムロが監修してHi -νに仕上げて欲しい
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 06:45:13.27 ID:heNoNMX0o
Hi-νのフィン・ファンネルが6基、ブルーティアーズも6基。
アムロはファンネルを操作しながら高度な射撃・格闘戦が可能、某チョロインさんはビットの操作に集中しなきゃいけない。
……あれ? これブルーティアーズに勝ち目無くね?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 14:28:42.02 ID:aO9yKQ4SO
セシリアがチャーミングだからさ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:11:50.35 ID:+N6EBn2F0
千冬「さて、私はこれからレイの入学についてを上と掛け合ってくる」

千冬「先程の資料にも書いてあっただろうが、学園についての資料を渡しておく」

アムロ「あの資料の情報で充分だと思うのだが...?」

千冬「言葉遣いを気を付けろ。こちらに書いてある本校の規則が役に立つと思ってな」

千冬「帰ってきたら寝泊まり出来る部屋を教えるが...恐らく面倒な奴が居座ってると思うが気にしないでやってくれ」

アムロ「いや、そう言われても...はあ、言うだけ言って行っちまうとは...」

俺の言葉を態度で一蹴しながら、織斑先生は部屋から出ていってしまった。
面倒な奴、と釘を刺すということはかなり大変な者なのだろう。
確かにこの部屋から出て、帰ってきてから背後から視線を感じ続けている。

アムロ(「面倒な奴」と言われた理由が分かったよ)

アムロ(「そういう奴ら」か...監視されるのは慣れているが、興味も混ざった純粋な視線は辛いな...)

チラッと背後にいる気配に目を走らせてから、内心でため息をつく。
数年間の軟禁によって監視の目があるのは慣れているものの、無邪気さを孕んだ視線というのはむず痒い。

アムロ(しかし、気にしすぎてしまえば相手の思う壺だな)

監視者は敢えて俺に気付かれるようにしているはずだ。
ここで集中力を切らしてそっちに気をとられれば、入ってくる内容も頭に入らない。
頭の外に追いやって素直に資料を読むのが吉だ。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:30:17.08 ID:+N6EBn2F0
それから何十分経過しただろうか。
新たに渡された資料も粗方目を通し、うつらうつらしていたところで織斑先生が帰ってきた。

千冬「喜べ、レイ。お前のIS学園の入学が決まった」

千冬「規則にも書いてあっただろうが、ここは外部からの影響は一切無いと言っても過言ではない」

千冬「しかし世間はレイを放っておくことはすまい」

アムロ「要は、俺の親戚が世界中に溢れかえるということか」

アムロ「当然俺は自分の家族なんて覚えていない。そういうのは全部嘘だと思ってくれれば」

千冬「察しが早くて助かる。明日にはお前の存在が世界中に知れ渡るだろう」

千冬「それだけ危険性を理解していれば、大丈夫だろうな」

千冬「それとだな...レイの専用機の事についてだ」

アムロ「俺はぽっと出のダークホースだろう?そんなに都合よく提供してくれる企業があるんですか?」

千冬「無いだろうな。あったとしても新製品のテストか、ISを用いてバイタルデータを解析するかだ」

千冬「そんな危険な事は生徒にはさせん。人道的な観点からも許されることではない」

アムロ「しばらくは訓練機を使うことになるんですね」

千冬「そうだ。しかし、半年程もあれば安全な専用機が配備されるはずだ。それまでの辛抱だな」

アムロ「欲を言えば身の安全は確保したいから、とっとと配備されてほしいが...」

アムロ「されてもモルモット扱いか。色々と大変なんだな」

千冬「そこまで理解できていて、大人をからかうんじゃない」

そこまで話してから、少し息を吐く。
眠気が抜けきっていないこともあって、まだ少し頭の回転が鈍い。

アムロ「本題の俺の部屋については?」

千冬「入学式までの数日間は上級生との相部屋となる。スパイではないから安心しろ」

千冬(むしろ完全無欠にスパイ過ぎて警戒する必要が無い、というのが正しいのだがな)

千冬「入学式までには正式な部屋割りを決めておくから覚えておけ」

アムロ「ありがとうございます。俺もへまを踏むことが無いように気を付けますよ」

千冬「話も纏まったことだ。早速だが部屋に案内してやろう」

千冬「拘束されながら寝るほどだ。余程疲れているんだろ?」

アムロ「ン、それもそうだな。遠慮なく案内されますよ」

案内されるとなった途端、背後の視線が消えたが何があるのだろう。
ともかく、織斑先生に案内されるまま校内を歩いていた。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:38:39.51 ID:+N6EBn2F0
部屋の前まで着くと、鍵を手渡してもらった。

千冬「さて、これから私はお前のことで仕事に追われることになる」

千冬「色々とあるだろうが、めげずに頑張ることだな」

アムロ「お手数お掛けします。新体験ばかりだろうが、心を平常に保って頑張るよ」

千冬(今までの会話だけで判断するのもアホらしいが、レイは大人の余裕に満ちているな)

千冬(もう少し大人である私に頼ってもいいのにな...)

千冬「では、私は行くぞ」

アムロ「あんまり大事にならないようにお願いしますよ」

千冬「はは、善処するよ」

そう言うなり、悠々ともと来た道を歩いていった。
さて、こっからは俺一人だ。
部屋のなかに気配を感じる。女子の部屋に入る前には声を掛けておいた方がいい。

アムロ「すいません、数日間一緒になる者だが...入っていいだろうか?」

???「どうぞ〜、入りなさい」

女子の声が聞こえてから、鍵を差し込みドアを開けた。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:56:43.00 ID:+N6EBn2F0
ドアを開けて入ってみれば、すぐ奥に見えるベッドに半裸の女子が一人。
半裸といってもバスタオルを身に付けているだけで、ほぼ全裸といっても差し支えない。

青髪の女子「お帰りなさ〜い、アムロくーん♪」

青髪の女子「わたしにしますか?やっぱりわたしにする?それとも、わ・た・し?」

確かにこれは面倒な事になるに違いない。
しかしからかってみるのもありかもしれない。

アムロ「じゃあ、遠慮なく君を堪能させて戴くよ」

俺が何故か元々着ていたティターンズの制服に似た服の上着を脱ぎ、ネクタイをほどきながら近付いていく。

青髪の女子「!」

アムロ「自分で言ったのに恥ずかしがるなって」

青髪の女子「で、でも私...は、初めてだし...」

アムロ「気にしなくていいよ。俺が優しくしてあげるから」

青髪の女子「う、うう...」

顔を真っ赤にして照れているが、どこまでが本当なのかは分からない。
からかうのもこの辺にして、先程監視していた理由を聞き出さなくては。

アムロ「冗談だよ」

アムロ「それで、要件はなんだい?」

青髪の女子「貴方、アムロ・レイがどれだけ驚異となりうるかの確認よ」

アムロ「確かに要件を聞いたのは俺だが、そう簡単に話していいものなのか?」

青髪の女子「だって、私が見てたの気付いてたでしょ?」

青髪の女子「本気じゃなかったけど、見付からない自信はあったのになあ...」

青髪の女子「だから隠しても無駄だって思ったのよ」

アムロ(スパイじゃないというのは嘘じゃないか。全く安心出来ないぞ)

アムロ「俺の名前だけ知られるというのも抵抗がある。良ければ君の名前も教えてほしいな」

青髪の女子「私?私は、生徒会会長で学園最強と謳われる...」

どこからともなく取り出した扇子を開くと、ソコには「歓迎」の二文字が。

青髪の女子「更識楯無よ」

更識「これからよろしくね、アムロくん。貴方を歓迎するわ」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 22:01:36.23 ID:+N6EBn2F0
今日はここまでです。
どうでもいいことですが、体調崩しててヤバイです。明日は書き込めないかもです。
νは登場しますが、予定ではまだまだお預けです。
個人的には昔のHi-νのデザインが好きなんですけど、皆さんはどうですか?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 22:07:22.09 ID:509Sd6F2O

νガンダムが至高
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 22:37:43.74 ID:WkpJsxVqo
この世界ならHiνかなあ
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 00:17:12.36 ID:h4vr8yDyo
束の身内(ワンサマー)以外からの男搭乗者とかスパイ容疑が掛かってても専用機を何処かが用意すると思うんだけどな
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 01:21:31.98 ID:5m5Aukyg0
>>1
体調悪いのか、お大事にな
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 05:59:20.45 ID:oAdEOegNo
29のおっさんだからなあアムロ…
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 10:18:23.26 ID:3+pv04w6o
Hiνがあるなら子持ちだからな
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 10:48:13.42 ID:l90NyII+o
Hi-νは確かに昔のデザインが… 量産型νもイイゾ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 12:34:04.56 ID:+NOZ7h2U0
量産νはインコムで
ノーマルも使えるという
おっさんキャラ活躍フラグ
が出てる感じがよい
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 13:10:44.71 ID:GUbg31+ro
2014に出たMGのVar.Kaがマッシブで好き>Hi−ν
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/11(水) 18:24:53.96 ID:xQvaswjs0
アムロレイ 29歳 大尉 独立部隊のMS隊隊長 NT
4回の大戦での実戦経験有り 意外とインテリ MS設計者
女性遍歴 セイラ 軟禁中に色々 ベルトーチカ チェーン
・・・馴染めそうにないなあ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 18:31:53.60 ID:otwNhBLKO
一年戦争の頃ならともかくアムロ大尉は大人の余裕漂わせまくりだからな
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 18:54:20.88 ID:vnlPlqI90
せっかくセカンドシフトなんてシステムがあるんだしvの状態から覚醒してHi-νでもいいぞ(ワクワク)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 19:35:44.13 ID:FHGUDuMAO
乙!
νからセカンドシフトで昔のHi-νで良いんじゃね?
とりあえずお大事に
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 15:14:05.04 ID:c7ZgLh6NO
ヘビーウエポン
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 17:03:36.56 ID:U8aWwcuY0
WFFは…ないわな
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 20:48:00.65 ID:JN+Gf7SW0
普通に体調悪くて数日くらい投下出来ないと思います。
食べたら吐いてを繰り返していて、回復の兆しが見えない...
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 21:08:47.50 ID:XJLPescwo
無理せず休めよ
気長に待ってるぞ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 21:15:38.90 ID:iZqG46Pjo
待ってるが、それは病院に行った方が良くねえか? 点滴とか打たねえと良好にならないと思うよ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 21:17:46.03 ID:bS/r52A8O
それ多分食中毒だよ
出すしかないやつなら点滴うたんときついぞ
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 08:59:20.95 ID:M0IcO2pio
ここに報告してくれるのはありがたいけど、まずは病院へ行ってください。
上から出すのは体力の消耗が激しいうえ、逆流性食道炎や肺炎の原因にもなります。
点滴と吐き気止めを打ってもらい、水分を多めに摂りながら養生してください。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 09:28:28.18 ID:/QDBVPmP0
ここの住人医療にも詳しいのか、俺も覚えておこう
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 19:56:42.43 ID:SI65jfBho
ばーちゃんが生きてた時に食中毒に遭った俺を梅肉エキスで治してくれたな
医者としても生きてたけど俺にはほとんど薬を使わない治療をしてくれてた
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/13(金) 20:10:33.96 ID:UqUBnp3No
こういうスレって大抵雑談レスが増えて終了するよな
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/15(日) 10:42:58.81 ID:sPIdOnA20
雑談が多いだけでなく投稿が少ないからね
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/17(火) 21:51:48.16 ID:ju02GwV/0
すいません、休んでいた分の仕事終わらせたりとかで全く手をつけられませんでした。
明日からは9時から10時までのいつもの感覚で書けると思います。

レス包食に思われるかもしれませんが皆さんの雑談を見ているのは好きですし、自分のSSが読まれているんだなという実感が沸いて嬉しいです。
投下量や速度はまだまだ未熟ですが、今後とも宜しくお願いします。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/17(火) 22:01:05.93 ID:vv2YcA+Z0
おk まあ、気長に待ってますよ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/17(火) 22:49:33.37 ID:dv6muC+b0
楽しみにしてるぜ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/17(火) 23:13:17.60 ID:vX3EgD9z0
楽しみに待ってる。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/18(水) 21:15:07.52 ID:L0o+JyLS0
更識「ま、今日は疲れてるだろうしゆっくり休んでね」

アムロ「全くだよ。軽くシャワーを使わせてもらってから寝るとする」

アムロ「だが...着替えはどうすればいいんだ?」

更識「大丈夫、大丈夫。出たときにはあるようにしておくから」

アムロ「......。そうか、その点は任せるよ」

何故サイズ等を知っているのかと懐疑の視線を向けたが、目があった所で逸らされる。
溜め息を吐いてから、バスルームの方へと歩いていった。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 21:19:37.58 ID:TDTIaSPq0
来たか!
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 21:31:07.46 ID:L0o+JyLS0
温かいシャワーを浴びて、意外とかいていた汗を洗い流していく。
シャンプーやボディソープを使わないのは宇宙艦に馴れてしまった影響だ。
安全だということが理解できていても、感覚がそれを許さない。

アムロ「こういう時位はゆっくりしていいだろうに...」

アムロ「考える時間を持つのが怖いのか...?」

アムロ(シャアのことも、ララァのことも考えることが多すぎて逃避してるのか...)

俺が考える事を避けようと避けなかろうと、洗い終わったのなら素直に出るとしよう。
洗剤を使っていないだけで、しっかりと体は洗ったつもりだ。
出てみれば、そこにはバスタオルを手に持った水着姿の更識楯無が。
顔で出るの早くない?と俺に問い掛けてきている。

アムロ「これでもしっかり洗ったよ。早くバスタオルをくれ」

女性に見せるのを喜ばしく思えない部分をしっかりと隠しながらバスタオルを受けとる。
戸を閉めて、天然パーマがかかった髪の毛から首へ次は体、と下に降りていく感じでしっかりと拭いていく。

更識「え、ええと...着替え、置いといたからね」

アムロ「ン、ありがとう」

声色から少し照れているのが伺える更識に返事をしてから、バスルームから外に出る。
服は、部屋着として着れる寒色系の長袖の服だった。センスがマトモで良かった。

アムロ「サイズは丁度よかったよ。測った通りだったかい?」

更識「なんで分かったのかは気になるけど、似合うしサイズも合うなら良かったわ」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 21:39:24.39 ID:L0o+JyLS0
アムロ「俺も疲れているから深い詮索はしないが...」

アムロ「自分の周りをコソコソとされるのは嫌いだな」

更識「どうせコソコソやってもバレるんだし、次から堂々とやるわ」

アムロ「そういうことでは無いんだが...」

いっそここまで開き直られれば、苦言を漏らすことすらアホらしくなってくる。
もっと聞いていきたいところだが本当に疲れが出ている。
素直に眠らせていただくとしよう。

アムロ「明日聞かせてもらうからな。今日は申し訳ないが寝る」

更識「同じベッドで?」

アムロ「構わないが、可愛がってやれないぞ?」

更識「あらそう。じゃあ、おやすみなさい」

少し耐性が付いてきたのか冗談を軽くいなしてくるようになってきた。

更識(なんでこの子はこんなに余裕綽々なのかは気になるけど...)

更識(本当に眠そうだし、素直に寝かせてあげよ)

奥の方のベッドの中へと入ると直ぐに意識が飛ぶように寝てしまった。
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 21:58:38.02 ID:L0o+JyLS0
どこかの宇宙空間。ビームが飛び交い、直撃したモビルスーツは火球へと化す。
戦場だ。しかし可笑しいことに戦っているMSは全て旧式のものだ。

ここは、夢だ。
何故か自覚できる。
戦いの光景を傍観者として見ているような気分。好ましくはない。

周りを見回せば、そこには黄色のMSとスリムな形をした背中にウイングの付いたMSが斬りあいをしていた。
あれは、ジ・OとZガンダムだ。
隠し腕の間合いに入らぬように注意を払いながらZは戦い、ジ・Oは余裕が感じられるほど堂々と戦っている。

アムロ(カミーユ...カミーユ・ビダンが、Zに乗っている...!)

ニュータイプとしての勘が、夢といえど正確に搭乗者を察知する。

Zのライフルが斬られ、Zは後退する。このままでは不利。そう思っていた。
しかしZが、輝き出す。人の心の力を具現化するようにハッキリと光が溢れる。
ジ・Oは動きが鈍くなっている。それを見てから、Zが動き出す。
腕部のグレネードランチャーを発射し、ジ・Oはそれを何とか防ぐ。
爆煙で見えなくなっているところに突撃し、近接戦闘へと持ち込む。
サーベル同士がスパークを発しながらつばぜり合いをし、Zが押し始める。

アムロ(これは...グリプス戦役...まさか!)

Zの蹴りがジ・Oに入り、ジ・Oは距離を取らざるを得なくなる。
Zが、更に力強く輝く。しかし、暖かさは無く他人を否定するだけの哀しい光。
何故か動けなくなっているジ・Oに、Zは変形し突撃した。
先端に付いているシールドが、容赦なくジ・Oのコクピットに突き刺さる。
ジ・Oが最期に発した光に籠められた、憎悪や憤怒。
それは、Zに乗っていた少年だけでなく、アムロにも襲い掛かった。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:07:41.36 ID:L0o+JyLS0
アムロ(こ...の...光が...カミーユを...)

苦しい。息が出来ないほどに胸が圧迫される感覚。
痛い。頭が割れているのではないかという程の激痛。

目には光しか見えない。それは、絶望のビジョン。
人類が最期に体験する、『蝶』の光景。

心が...壊れていく......。
深く深くに自分の意識が沈んでいく。

しかし、何かに揺すられる感覚がして何とか帰ってくることができた。

更識「やっと起きた!だ、大丈夫!?」

深い深い深呼吸をする。
生きていることを確かめるために。

更識「とてもうなされてたから、どうしていいか分からなくて...」

アムロ(この感覚によって...カミーユは壊れ、シャアは絶望したのか...)

アムロ(だが、これを乗り越えて行かなくては...俺もシャアもララァから逃れられない)

アムロ「嫌な夢を見た。だが、もう大丈夫だ」

アムロ「また寝るから、安心して寝てくれ」

更識「分かったわ。でも、ある程度相談には乗れるから...明日言えたら言ってね」

本当に心配してくれたのだろう。
語気や表情からそれが伺える。
しかし、感謝をのべる前に意識はまた落ちてしまっていた。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:11:06.51 ID:L0o+JyLS0
今日はここまでです。
カミーユが最後に食らった、シロッコの精神攻撃をアムロが夢で体験した形になります。
蝶云々はUCの精神旅行であった完全なる無に至るまでを見せ付けられる感じです。
この出来事に関しては後々触れていきたいと思っています。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 22:11:35.70 ID:x7FhHm3AO
おつおつ
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:12:01.43 ID:x7FhHm3AO
ごめん上げた
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 23:16:55.60 ID:TDTIaSPq0
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 00:27:02.30 ID:uSCRJt7AO
乙!
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 07:17:08.82 ID:xBy52dsMo
おつ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 21:52:27.59 ID:XR5taZZCo
今日来るかなー
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/23(月) 22:11:13.19 ID:S6FGsKld0
早朝に目が覚める。
いや、朝ですら無いかもしれない。陽はまだ昇っていない。

アムロ(.........。あれが、人の心の光)

アムロ(暖かさなんてものは無かった。冷たくて、ただ人を否定するような...)

アムロ(アクシズを押し返す時に感じた光は...嘘だったのか...?)

アムロ(悔しいが、シャアが人類に絶望した理由が解った気がする)

アムロ(だが、奴はやり方を間違えたんだ。それだけはハッキリとしている)

冷水で顔を洗い、意識が覚醒へと向かいクリアになった頭でそう考える。
あの光は、能力が落ちた俺でもあそこまで苦しくなる憎悪だ。
あれをバイオセンサーをフルに作動させ、俺やシャアなんかよりもよっぽど優れたNTであるカミーユが耐えきれるわけがない。
もしも俺が宇宙を、ララァを恐れていなかったら...助けられたかもしれない。
だが、戦場に『もしも』はいらない。
俺が情けなかったから、何も出来なかった。ただ、それだけだ。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 22:22:16.13 ID:Ta6HqVgWO
やっと再開か
待ってた
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/23(月) 22:29:07.44 ID:S6FGsKld0
椅子に座って水を飲みながら、センチになっている自分を宥める。
穏やかに寝ている更識の寝顔を見て、自嘲の笑みを浮かべる。

アムロ(俺も人を騙して、道化に身を堕とした)

アムロ(これではシャアのクェスへの対応を...否定出来やしない)

しかし今は過去の思い出に浸っている場合ではない。
これからのことをしっかりと見据えていかなくては、企業や国家に良いように使われるだけだ。

アムロ(それにしても、『IS』か。女尊男卑となると肩身は狭くなる)

アムロ(入学式まで後数日。そんな短い期間で大きなバックやコネは作れない)

アムロ(卒業後は大変なことになりそうだな)

良くてテストパイロット、大抵の場合はモルモットだろう。

アムロ(この部屋だって、監視の目があちこちに光っている)

アムロ(安心なんて出来やしない)

酒でも飲んで、気を紛らわせたい。しかしこんな未明から酒を飲むのもバカらしい。
第一、この世界ではまだ俺は未成年だった。

アムロ(やる事はないが、かといって目は覚めちまった。困ったな)

無駄に時間を浪費するのは惜しいが、やることが全くといって無いのだ。
外に出たところで織斑先生以外と鉢合わせたら不味い。
それに、校舎内の地理すらマトモに持ち合わせていないので迷いに行くようなものだ。

アムロ(しばらくはこうして、ゆっくりとしておくか)

思えば、フィフス・ルナの落下阻止辺りからずっと働き詰めであった。
こうしてゆっくりと過ごすのも、たまにはいいかもしれない。
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/23(月) 22:35:54.16 ID:S6FGsKld0
どれくらい時間が経っただろうか。
寝てるのか起きてるのか少し曖昧だったが、更識が起きてきたので思考は中止された。

アムロ「ン、起きたか。夜中は迷惑をかけたな」

更識「あらあら、随分と早いのね。大人だから起きるのも早いの?」

アムロ「悪夢を見ちまったせいか、寝付けなくてな」

更識(そう簡単にはボロは出さないか...)

更識「私はシャワーを浴びるけど...覗きたい?」

アムロ「ハァ...断固辞退しておくよ」

更識「そんな露骨に嫌がらなくてもいいじゃない」

この少女、中々危険なようだ。
さらっと鎌をかけてきたりするところは感服する。
少し茶目っ気が強い所を除けばだが。

アムロ(この子と一緒にいれば、入学式まで暇なことは無さそうだ)

アムロ(ただし、安心も出来ない...か)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/23(月) 22:44:45.08 ID:S6FGsKld0
更識「本当に覗きに来ないなんて...お姉さんそんなに魅力無い?」

アムロ「魅力があるのと襲うのは意味が違うだろう?」

更識「へえ...じゃあアタックを続けていればいずれは襲ってくれるのね」

アムロ「今すぐ襲ってもいいが、更識の心の準備が出来ていないだろ」

更識「ムキになんなくたっていいじゃない」

アムロ「からかいが過ぎるからさ」

三十路手前の大人が現役女子高生に言うには少し大人気が無いのも確かだ。
しかし、ベルトーチカもここまでストレートに意思表現はしてこなかったので少し新鮮なタイプだ。
容姿は抜群なのに、何処か底が見えないのも警戒すべきところにある。
色気に惑わされないのは幸運だろう。更識の本質だけを捉えられる。

更識「アムロくん、今日のことだけど...」

更識「私とデートしない?アムロくんだって日用品無いと困るでしょ?」

アムロ「それもそうだな...お願いしていいか?」

更識「もっちろん!朝ごはんを食べ終わったら準備しましょう」

更識「先生方にバレないようにね...♪」

渡りに船な提案だったが、最後の一言で一気に不安に駆られる。
大丈夫だろうか。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/23(月) 22:46:49.73 ID:S6FGsKld0
すいません、眠くて限界です。
いくらなんでも、進行と投下遅すぎですよね。
書き溜めとかもしてみて、もっとスムーズに進められるように努力してみます。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 22:47:57.06 ID:ilsPApWkO
外見は少年兵アムロでも中身がアムロ大尉だから懐の深さが違うな
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 22:51:22.15 ID:ttrwwtz20
気にしなくていい。主の思うがまま投下すればいいさ。
いつでも待ってるぞ。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 23:28:31.24 ID:KJKEZSgCo
CCA時代でアムロさんと知り合いのハイティーンは…キッカと永遠の17歳のララァくらいか
色気に惑わされたらメンツが立たんな
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 23:55:32.63 ID:RlghFVvWo
書き溜めよりも一日1レス(以上)を目標にする事を推奨する。更新があるだけでその日一日嬉しいもんさ
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 07:46:25.79 ID:TB77XOxXO

>>1の好きなようにやってくれたらそれだけで満足
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:18:46.91 ID:EBm2xFWr0
アムロ「これで本当にバレないのか?」

楯無「大丈夫、大丈夫。お姉さんがなんとかしちゃうから♪」

アムロ「そうかい...先行きが不安になってくるよ」

楯無「うふふ、私はこれから楽しみ〜。ちゃんとリードしてね」

アムロ「無茶言え。俺の方がリードしてもらいたい気分だよ」

楯無「男なのに情けな〜い」

アムロ「言ってろ。そうあい経験も未だなのに大人振るな」

楯無「別に私はアムロくんとでもいいのよ〜?」

アムロ「分かったよ。俺が悪かった」

本当に大丈夫なのか不安で仕方ない。
織斑先生は怒らせたらとんでもない事になりそうだが...
更識が手をうっていると信じよう。

楯無「電車乗って〜、色々して〜。ふふーん、楽しみ〜」

アムロ(悪い子では無いんだろうけどな...)

アムロ(あっちもこっちも監視だらけじゃそういう気分にもなれないか)

斜め後ろ辺りにいる気配と、前方にいる気配に対して眼だけを動かして確認する。
露骨に監視してくる連邦のやり方よりはマシだが、数年振りとなるとこれも中々に辛い。

楯無「眼を泳がせちゃって、どうしたの?私の余りの可愛さに直視できない?」

アムロ「自分で言うか。まあ、そんなところかな」

楯無(あちゃ〜、バレるの速いな。結構優秀なハズなんだけど)

楯無「あ、そろそろ駅だよ。お金は私が出すね」

アムロ「ヒモにでもなった気分だ。情けないばかりだよ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:23:51.80 ID:EBm2xFWr0
楯無「この分はツケとくから、今度返してね」

アムロ「分かってるさ。俺もそこまで不甲斐なくは無い」

ベルトーチカやチェーンとも付き合っていたわけだ。
女性経験はそれなりだと自負出来る。
とはいえ、女子高生相手となると気が引ける。ロリコンでもあるまいし。

楯無「ま、そんな事気にせず楽しもうね!」

アムロ「俺は自分の物を買いに来ただけなんだがな」

楯無「お金出すのはだーれだ?」

アムロ「はいはい、俺も楽しませるように努力するよ」

なんてやり取りをしながら電車に乗り込む。
やたら更識が俺と手を繋ぎたがるが拒否している。
面倒事を増やしたくない。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 21:27:34.63 ID:h/uyzbQS0
来たか!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:36:50.71 ID:EBm2xFWr0
電車の中では流石の更識も静かになった。
端から見れば俺たちのやり取りはカップルのようであるから、視線が気になったのだろう。
俺も違う意味での視線は気になっているが、そう簡単に接触出来はしなさそうだ。

楯無「次で降りるわよ」

アムロ「ン、分かったよ」

景色を見ながら、一人考えに耽っていたが更識の声で現実に引き戻された。
この世界に来てからは、老人みたいにずっと考え事ばかりしている。
良くない傾向だ。もう少しリラックスしないとこれからが辛いだろう。

電車から降りて、駅から出ればそこは都会だとハッキリ分かる街だった。
大々的にショッピングモールの告知がしてあって、人の足もそちらの方に向かっている。
あえて旧世代的な風景のコロニーにいた影響か、都市の発展に驚きを隠せない。
コロニーに比べて圧倒的に人が多いのもそれに起因する。

アムロ「へえ...思っていたよりも随分と大きい街なんだな」

楯無「ISが発展してから、ここも前よりも綺麗になったのよ」

アムロ「昔はそれほどでも無かったのか?」

楯無「全然。昔も今もここは大都市よ。最新か旧式か、それだけ」

アムロ「成る程な。あまり大都市というのとは関わりが無くてな」

楯無「あらあら。じゃあ今日は今までの分まで堪能しなさいな」

アムロ「そこまではしゃぐことじゃないさ」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:42:15.03 ID:EBm2xFWr0
この商業施設は広い。無意味な程に。
コロニーにこんなもの作ろうとしたら猛反発を受けるだろう。
どうせ使えるのは地球の偉い奴だけだろう、と。
それくらいに充実している施設だ。

楯無「行くところ絞っとかないと、疲れて帰れなくなるからね」

アムロ「ここまで広いとは...正直驚いたよ」

楯無「ここら一帯の目玉といっていい施設だからね」

アムロ「その分、反発も受けたろうな」

楯無「まあ、女性からの支持を獲ていたしそこまででも無かったみたいよ」

アムロ(ここでも女性が尊重されて...か)

楯無「まずオシャレな服を買いましょ〜」

上機嫌に先を歩いていく楯無を見失わないようにしっかりと付いていく。
それからは、地獄だった。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:46:44.15 ID:EBm2xFWr0
ベルトーチカもチェーンも、二人とも軍に通じていた。
オシャレに投じることはあっても、それもさっぱりとしたものであって。
ここまでのものではない。着せ替え人形さながらに、着ては脱いでを繰り返す。
娘の買い物に付き合い、疲れ果てる父親の気分だ。

楯無「私はこれくらいかな〜。次はアムロくんのね」

楯無「お姉さんが選んであげようか?」

アムロ「い、いや、いいよ。そこまで外出しないだろうし、学園で困らなければそれでいい」

楯無「まだまだ若いのに、オジサンみたいなこと言っちゃダメよ〜」

結局、俺も着せ替え人形になることになりそうだ。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:53:40.78 ID:EBm2xFWr0
俺も着ては剥がされ、着ては剥がされ。
疲れてもうやめようと提案し、遅めのランチタイムとなった。
金も全部更識負担で頭が上がらない思いだ。

軽くランチを済ませ、日用品からアクセサリーだなんだを買い。

ベッドに横たわっている今に至る。

アムロ(俺も歳だな...体よりも先に心がバテちまう)

楯無「今日は楽しかった〜?」

アムロ「おかげさまで暇する事はなかったよ」

楯無「そう言ってくれると嬉しいわ」

軽く返事をしたあと、シャワーを浴びて買った服に着替え就寝態勢に入る。

アムロ「今日は...何だかんだで楽しかったよ。この借りはいずれ返す」

楯無「私の夫になったら免除よ?」

アムロ「考えとくよ。おやすみ」

楯無「おやすみなさい〜」

ありがたいことに、今日の夜は夢は見なかった。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/24(火) 21:56:31.71 ID:EBm2xFWr0
本日はここまでです。
詳しく描写したいけど、そんな時間が無い!
早く入学式まで行かないと、ということで駆け足になりました。
それはそうと、妹との兼ね合いも考えて「更識」から「楯無」に変更しました。

なんとなくアムロのコレジャナイ感が凄いですが、もう少し考えてそれっぽくしてみせます。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 22:24:39.79 ID:PLyzVgxKO
乙です
脳内で問題なく音声変換されてるので大丈夫
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 22:28:21.52 ID:7ZiOfron0
そこまで違和感感じないし頑張ってくれい!
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 23:43:56.96 ID:zE7voXnno
乙、面白いから頑張ってくれ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 23:48:09.68 ID:nCuY1ee4O
実際この時期のアムロは悟りの域に入ってたからこんな感じのは
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 00:43:20.30 ID:Nij+UhBAO
乙!
続き期待してる
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 16:27:45.25 ID:ZrPKwy7yo
Z・CCAアムロがアムロ(15)に若返ると
「(俺の体)もっと早く反応してくれー!」
なんてことが起こるはず
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 19:11:46.74 ID:umrJSmDtO
アクシズ押し出し後の行方不明状態から、
IS世界線に異動だったらこれくらい達観して腹据わってても不思議じゃないな
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/25(水) 21:20:48.15 ID:1GunkWJ20
俺の目覚めは最悪だった。

千冬「レイ、貴様!とっとと起きんか!」

と言われて叩かれて起きた。

アムロ「!」

思わず身構えて、ないはずの拳銃を探り始める程には驚いた。

千冬「昨日は何処に行っていた?楽しめたか、ええ?」

アムロ「昨日のことか...更識が何とかするんじゃなかったのか?」

視線を動かせば、両手を合わせて謝罪を表している更識が。
なるほど、しくじったな。

千冬「ほう?言い逃れでもするつもりか。この私に対して...いい度胸だな」

アムロ「確かに悪かったとは思う。だが、いくら何でも理不尽過ぎやしないか?」

アムロ「俺だって無一文でこの学園で生活出来ると思えるほど楽観的では無い」

千冬「敬語を使え、馬鹿者」

千冬「しかし、それも一理ある。この件に関しては問い詰めることはしない」

千冬「た・だ・し、次にこの様なことがあったら...分かるな?」

アムロ「き、肝に命じておきます」

アムロ(織斑先生の弟は苦労しているんだろうな...それとも、家族に対してだけは優しいのか?)

千冬「今日からISの基礎訓練を始める。当然、お前はまだトップシークレットだ」

千冬「時間も全部そこにいる生徒会長が知っている。一人前になるまで鍛えてもらえ」

アムロ「了解した」

織斑先生は、更識のことをとんでもない眼力で睨み付けてから退室していった。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/25(水) 21:27:02.58 ID:1GunkWJ20
楯無「ゴメンね〜、アムロくん」

楯無「あんなになるとは思わなかった」

アムロ「ハァ...そうかい、分かったよ」

反省が殆ど感じられない更識の謝罪を適当にあしらってから、本題へと踏み込む。

アムロ「ISの基礎訓練...一体何をするんだ?」

楯無「そうねえ...基本的な動作確認とか、シューティングかなあ」

楯無「最後は私と模擬戦ね!」

アムロ「無様な事にならないよう努力しないとな」

楯無「私が教えるからなんとかなるわよ...たぶん」

アムロ「本当に大丈夫なのか...?」

正直、不安しかない。
しかし、抜け目ないのも確かであるしある程度は信頼してもいいかもしれない。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/25(水) 21:33:42.14 ID:1GunkWJ20
朝食を摂ってから、軽い講義を受けてやっと訓練となった。

アムロ「つくづく思うが、不思議な兵器だよ...」

楯無「いやいや、これは『名目上は』兵器じゃないからね?」

アムロ「実質兵器と同じ扱いなんだ。変わりやしない」

楯無「でも、これは命なんて懸けないいわばスポーツ用具なんだから」

楯無「そう考えてると、足許掬われちゃうわよ?」

アムロ「......。それもそうだな」

楯無「納得はしてないみたいね?」

アムロ「理解と納得は全く違うものさ」

楯無「さ、話はこれくらいにして実際にやってみせてね」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/25(水) 21:48:06.49 ID:1GunkWJ20
先ずは飛ぶところから、だ。
色々とこうイメージすればいい、という例は挙げられたが結局のところ感覚は自分で掴まなければ意味がない。
四苦八苦して、とうとう掴むことが出来た。
感覚で表すなら、宇宙空間で無重力に身を委ねる感覚。
俺からすればかなり時間が掛かったが、更識曰くかなり早いらしい。

それから飛ぶことを応用した加速や、急停止にも挑戦して何とか成功させることが出来た。
もっと上の技能もあるが、難しいだろうということで教えてはくれなかった。


次は射撃訓練だ。時間内に、次々と出てくる的を出来るだけ早く正確に撃ち抜くものだ。
ラファール・リヴァイヴから展開したアサルトライフルを使えとのこと。
正直、量子化されている武器を出すことが一番イメージしにくかった。ちなみにファンネルを扱う感覚で何とか出すことが出来た。

出てくる的を瞬時に観察して発砲。直撃を確信しているため、確認せずに次の的へ。
というのを繰り返し無事に終了した。
更識曰く、銃の扱いは初心者詐欺レベルとのこと。MS操縦で得た技術が思わぬところで披露された結果となる。


楯無「じゃあ、最後に模擬戦ね!」

アムロ「少し休ませてくれないか?思ったよりも疲れる」

楯無「そう言うなら待ってあげないこともないけど」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/25(水) 21:50:16.41 ID:1GunkWJ20
模擬戦はちゃんと文章を推敲しながら書くのでまた後日となります。すいません。
戦闘描写で如何に迫力や臨場感を出せるか、自分の才能と相談してきます。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 22:10:15.04 ID:vjx9nVr+o
紙装甲会長とのお肌の触れ合い回線描写まだですか?(禿信者並の読解不能要望)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 00:16:53.24 ID:PPbKxwOXO
乙です
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 00:18:24.34 ID:NrDC/fy+O
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