アムロ「女性にしか扱えない兵器か...」【クロスオーバー】

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289 : ◆eIXIH1pnXg :2016/08/01(月) 01:15:18.56 ID:uZn/V6Wz0
隣でうんうんと唸っている一夏に色々と教えてあげながら、授業を終える。
すると、自己紹介の際から俺達に怪訝な視線を送っていた金髪の少女が近付いてきた。

セシリア「ちょっと宜しくて?」

アムロ「何のようかな?」

セシリア「あら、男の割にはしっかりと受け答えが出来ますのね」

なるほど。女尊男卑の考えに完全に染まっているようだ。

アムロ「そんな差別をしにわざわざ話し掛けてきた訳では無いだろう?」

セシリア「あら、わたくしに話し掛けてもらっているのにその態度は何です?」

一夏「どこの誰だか知らないけど、その態度はアムロに失礼だろ!」

セシリア「まさか、このわたくし。セシリア・オルコットを知らないと言いますの?」

一夏「分かんないから聞いてるんだろ」

これは、厄介な事になったかもしれない。
俺はこのような態度を全く気にしないが、一夏はそうでもなかったらしい。当然といえば当然だ。
お互いが熱くなったら、俺が止めるとしよう。
290 : ◆eIXIH1pnXg :2016/08/01(月) 01:35:48.00 ID:uZn/V6Wz0
セシリア「イギリス代表候補生にして、入試首席。これでも立場の違いが分からなくて?」

一夏「ええっと...代表候補生って何だ...?」

アムロ「簡単に言えば、将来国の名を背負ってISを扱うことになるだろう人のことだ」

一夏「へえ〜、全く分からなかったぜ」

セシリア「これだから極東の島国は...」

セシリア「少しISを知っているからと、いい気になられても困りますわ」

セシリア「わたくしのように、入試で教官を倒すことも出来ないのですものね?」

一夏「いや、俺も倒したぞ」

セシリア「嘘を仰い。わたくしが唯一教官を倒したと聞きましたが?」

一夏「女子では、ってことだろ。俺が嘘ついて何になるんだよ」

セシリア「そんな...そんなの認めませんわ!」

セシリア「大体!こんなところで学習する...」

アムロ「そこら辺にしておいたらどうだ?」

アムロ「俺は何を言われようと構わないが、それを聞いて快く思わない人だっている」

アムロ「もう少し冷静に、言葉を選んだ方が良いと思うよ」

セシリア「何ですの、偉そうに...!」

ここで、チャイムが鳴る。
このまま続いても不毛な争いになっていたろうから、タイミングがいい。

セシリア「また来ますわ!」

アムロ(少し、大人気無かったかな...?)
291 : ◆eIXIH1pnXg :2016/08/01(月) 01:52:16.23 ID:uZn/V6Wz0
千冬「さて、この時間では再来週のクラス対抗戦の代表を決めてもらいたい」

千冬「自薦他薦は問わん。誰かいないか?」

「私、織斑君を推薦します!」

「じゃあ、私はレイ君!」

このような形で、半ば巻き込まれるように俺もクラス代表候補となった。
正直、あまり目立ちたくないのだが...

千冬「では、織斑かレイにするかで少し考えてもらいたい」

セシリア「やはり、認められませんわ!」

机に手をあて大きく音を立てながら立ち上がったのは先の少女。

セシリア「実績、実力、全てを加味してわたくしがクラス代表に相応しいですわ!」

セシリア「ISを扱える男だというだけのど素人にその様な名誉ある役目は渡せなくてよ!」

セシリア「先程は言えませんでしたが、このような島国で学習するのも嫌気がしますのに、更にど素人にクラス代表の座を奪われるなど恥さらしも良いとこ!」

一夏「何だよ!イギリスだって、島国だし世界一不味いメシで何年覇者だ!」

セシリア「もう許せませんわ!」

セシリア「決闘...決闘で誰がクラス代表に相応しいか決めましょう!」

一夏「上等だ!そんなデカイ顔してられんのも今のうちだ!」

アムロ「はぁ...本当に、只の巻き込まれ損だな...」

千冬「話がまとまったようだな。決闘は一週間後の月曜日。三者共にしっかりと準備をしておけ」
292 : ◆eIXIH1pnXg :2016/08/01(月) 02:00:59.11 ID:uZn/V6Wz0
授業終了後、直ぐに織斑先生へと駆け寄る。

アムロ「俺は辞退したいんだが...ダメだろうか?」

千冬「言われると思ったよ。一夏とオルコットの喧嘩に巻き込まれたのは確かだが、いい機会だとは思わないか?」

アムロ「要は、代表になるならないはともかくとして、自分の実力がどれ程通用するか試せ。ということですね」

千冬「そうなる。更識と訓練していたのは知っているが、自分がどれ程強いかはよくわかっていないだろう?」

アムロ「完全に手加減されていたから、強さの実感はいまいち持てなかったのはあります」

アムロ「只、それとこれは別。当人同士の煽り合いからの決闘に、俺が参加する義務は無いだろう?」

千冬「つべこべ言うな。いいから、レイも決闘に参加して三つ巴の戦いをしてこい」

アムロ「全く、何で初日からこんな災難に会わなきゃいけないんだ...」

唯一の助け船からも見捨てられた。
仕方がない。俺も俺なりに、一週間後に向けてやるとするか。
293 : ◆eIXIH1pnXg :2016/08/01(月) 02:03:40.94 ID:uZn/V6Wz0
今日はここまでです。
基本的に一夏視点の話はアムロが居る以外は本編通りですので、省いていきます。
決闘まではサクサクと進めていきたいです。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 02:14:23.05 ID:EMMZQ2XJ0
この時間にくるとは思わなんだ
乙です。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 04:58:19.96 ID:OFLhiquj0
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/01(月) 07:15:46.14 ID:53/MkjNRO
乙です
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 21:26:38.68 ID:e/aGJf1R0

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/02(火) 02:52:22.40 ID:R5kWxFQLo
姉弟揃って人の気持ちが分からない悲しい家族
299 :sage :2016/08/02(火) 17:29:02.01 ID:0Y3FivAG0
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/02(火) 20:33:09.31 ID:AxD/Zcx3o
他人の気持ちが分かる奴なんて、ISには一切出てこないぞ。
あ、いや、大天使のほほんさんがいるか……。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 10:19:28.51 ID:eYi2QM630
オルコットさんがチョロコットさんになるまであと少しか・・・
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 13:02:17.16 ID:WefJEcpKo
>>300
のほほんさん除けばメインのクレジットキャラ達は
アスペ・サイコパス・ADHD性DQN・糖質・精神分裂症etcと池沼のオンパレードだからなあ
そもそも原作者本人からして… ゲフンゲフン
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 15:25:29.59 ID:nEfGbagso
神様(作者)の話題はよすべきやな、うん
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 18:35:19.04 ID:rO1/DEHto
あ、そういえばメガネおっぱい先生も比較的まともだったかな? 同僚に対して腰が低すぎるような気がするが……。
しかし名前が出てこない……。
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/04(木) 01:31:47.61 ID:QzbskT9Bo
山田先生のおっぱいは尊い
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/04(木) 02:11:16.93 ID:QQaovOXB0
ヤマヤ先生だぞ
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [!red_res sage]:2016/08/05(金) 15:05:07.70 ID:HgHQLA5f0
待ってます
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [!blue_res sage]:2016/08/07(日) 19:04:51.88 ID:9wLQ0eci0
僕はblue
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 01:37:27.42 ID:l5nm5soc0
保守
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 21:12:51.78 ID:e0Ek2szq0
311 : ◆eIXIH1pnXg [sage]:2016/08/16(火) 00:35:44.55 ID:eJBkV12b0
毎日書き込むとか騙ってすいません。
過労でぶっ倒れかけたりと色々と危ない状態でしたが、お盆過ぎたのでなんとかなりそうです。
一週間以内には書きます。

迷惑ばっかりかけていますが、今後もどうか宜しくお願いします。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 00:43:31.27 ID:GaUVAzp+0
お疲れ様
しっかり休めよ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/16(火) 10:35:54.56 ID:XPsnxQjvo
なんかエターフラグっぽいけど、しっかり休んでから頑張ってくりゃれ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 22:22:32.40 ID:2AOpWusD0
捕手
315 : ◆eIXIH1pnXg [sage]:2016/08/26(金) 00:03:18.43 ID:8A90Ey7c0
一週間しても仕事が落ち着きませんね。
色々と考える時間はあったので大まかな内容は完全に決まりました。
あとはそれを如何に文章に落とせるか、ということと書ける時間があるかどうかということ。
何とかして時間を捻出したいですね。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 01:10:36.98 ID:B3a7yib5o
死ぬなよ
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 05:29:54.63 ID:5nCIKOiDO
気長に待ってる
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 09:06:08.53 ID:C4qb7ZMF0
待ってる
319 : ◆eIXIH1pnXg [sage]:2016/09/11(日) 00:35:05.13 ID:2jOLkNTE0
生存報告です。
4ヶ月もやってセシリア戦まで持っていけないダメな私で申し訳無いです。
頼むから仕事が落ち着いて欲しいです...
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 00:52:03.18 ID:OEmcsuXhO
舞ってるぞ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 02:52:07.83 ID:4S9sasG3o
ゆっくりでええんやで
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/12(月) 22:52:49.60 ID:ZKEkHd1Y0
言い訳はいいのではっきり持論
323 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/16(金) 22:43:56.07 ID:j75kNsyo0
一日の授業は終わった。
しかし、寮の部屋割りはまだ言われてないのだ。当然、誰も教室から出る気配は無い。

千冬「では、部屋割りの紙を前に貼っておく。よく確認しておくように」

千冬「織斑とレイはこちらに来い」

俺たち男は個室が与えられるか、一夏と相部屋になるかだ。

千冬「お前たちの部屋割りだが、織斑とレイは別の部屋だ。これは様々な配慮があってのことだ、文句苦情は受け付けん」

アムロ「そこまで言われてしまえば言い返すことはないです」

アムロ(当然だが、俺と自分の弟を共に過ごさせられるほど信頼されていないか)

千冬「では、各自部屋に行くように」

織斑先生はそう言い終えれば、さっさと部屋から出ていった。
さて、俺も行くとしようか。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 22:44:38.61 ID:ea/V6RWyo
おっ更新だ!
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 22:56:47.00 ID:+jsg2b9Po
やったぜ
326 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/16(金) 22:58:05.59 ID:j75kNsyo0
俺の部屋となる場所に行ってみれば、見覚えのある青い髪の少女がいた。

アムロ「生徒会長さんは新年度早々暇なのか?」

楯無「そんなわけないでしょ、お姉さんは様子を見に来ただけ」

楯無「面白そうなことがあるんでしょ?協力してあげてもいいけどな〜?」

アムロ「まったく...」

盗聴だか盗撮はされているとみていいだろう。
どこかお茶らけているものの、俺への警戒は決して無いわけではない。
事実、監視のためだけに俺と相部屋にしたこともあるくらいだ。それくらいはあっても不思議ではない。

アムロ「だが、手伝ってくれるというのなら遠慮なく胸を貸してもらおうかな」

楯無「きゃーん、えっち...」

アムロ「で、用事は何だ?それだけでここに来たわけじゃ無いだろ?」

楯無「...そうね。言う必要がないことといえば、そうなんだけど...一応、ね」

アムロ「煮え切らないな。どういうことだ?」

楯無「今のアムロくんなら、何もせずともセシリアちゃんと良い戦い出来ると思うわよ」

アムロ「そんなことを言うためだけにここに?」

楯無「いいの、いいの。じゃあね♪」

何となく軽い足取りで更識は去っていった。
あの子と話すと、自分が空回りしている気がしてならない。
327 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/16(金) 23:09:07.25 ID:j75kNsyo0
風呂上がりの湯気を立ち上らせながら、ベッドに座る。
風呂、といってもシャワーだけだが。

目まぐるしい一日だった。
全世界に向けて会見した。
少女しかいない学校に入学した。
他とない男性IS乗りと友好的な関係を築いた。
勝ち気な少女と決闘することになった。

軍の激務や、MS戦に比べれば肉体的疲労は大したことはない。
しかし、精神的な疲労はかなり堪えている。

アムロ「体は若くなって、心は老け込んだか?」

自嘲的に呟いてから、考えるのをやめようと思った。
ネガティブな思考しか出来ないと確信していた。
マイナスな思考をするのは、あまりよくない。

アムロ「寝るか...」

素直に、眠りに就くことにした。
体は疲れてなくても心はうんと疲れていて、直ぐに深い眠りに落ちた。
328 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/16(金) 23:13:08.28 ID:j75kNsyo0
今日はここまでです。
社会人にもなって自らが趣味で始めたモノを投げ出すのは勘弁したいので、何としてでも完結はさせます。
仕事は相も変わらず落ち着きませんが、今日のように何とか時間を見つけて書き込んでいけると思います。
こんなダメな私ですが、どうかまだ宜しくお願いします。
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 23:29:22.23 ID:+geSDyYUo
乙でしたー 完結まで、頑張ってちょ
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 00:46:03.56 ID:XJQgtzhUO
期待してる!
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 01:08:37.31 ID:zQ21hgcLO
乙!
待ってるからゆっくりでいいよー!
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 01:18:39.23 ID:tgfW6IhAO
乙っ!

たかたが半年や一年位、伊達じゃない
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 09:01:38.20 ID:sYy8MwAX0
おつ
ワンサマ専用機のピーキーっぷりをアムロさんに評価してもらいたい
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 01:50:40.67 ID:PdEdcBxY0
乙です!
335 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/20(火) 22:56:32.41 ID:xjo7H9xF0
お腹の上に誰か乗っているのだろうか。
息苦しいし、とても暑い。
うっすらと目を開けてみるとそこには...

アムロ「どうやって入ってきた?」

更識がいた。

楯無「気にしない気にしない。おはよー、ダーリン♪」

アムロ「......監視は解いてくれなんだな」

楯無「え?どういうこと?」

アムロ「あくまで惚けるならそれでいいが...俺は見せ物じゃない」

アムロ「生活が筒抜けというのは、感心しないな」

偽装されて置かれている監視カメラがある方向に目をやる。
盗聴はされていないようだが、不審な行動を見せたら即駆け付けられるようになっているのだろう。

楯無(気付かれたかぁ...普通は気付かないでしょうに...)

アムロ「男として、処理をするときくらいはカメラは止めて欲しいけどな?」

楯無「!、からかうのはやめなさい!」

楯無(冗談言ってる内にやめろ、と言外に言ってるわね)

楯無(ほんっと、手強いわ...)
336 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/20(火) 23:06:15.42 ID:xjo7H9xF0
そのあとに二言三言交わしてから、更識を追い出した。
掛け布団を剥げば、シャツにブリーフというラフなものだったからだ。
もう10年以上この格好で寝るのに慣れている。
流石に更識と同じ部屋だった時はちゃんとした寝間着を着た。

朝っぱらから後ろめたい考えは御免だ。
冷水を顔に叩き付け、眠気を祓ってシャキッとする。
制服に身を通し、ドアを開ける。

楯無「結構時間係ったみたいね?」

アムロ「俺を待つ物好きよりは有意義な時間の使い方さ」

楯無「折角待っててあげたのになぁ...」

アムロ「朝食は一人で摂りたいので、ごめんするよ」

楯無「あー、約束と違うじゃない!」

アムロ「どうでもいことは覚えてるんだな...」

こうしていれば、良い子なのに。
俺の監視を解く気は無いようで、残念だ。
337 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/20(火) 23:21:15.84 ID:xjo7H9xF0
適当な朝食セットを貰うと、更識と向かい合うようにして席に座った。

楯無「凄い注目されてるわよー?」

アムロ「.........そうだな」

ニュータイプでない一夏がストレスを感じている視線を、俺は一身に受けていた。一夏がまだいないためだ。
本来ならニュータイプとしての力を通して聞きたくなくても、自分への関心が直接感じられるはずだ。
それは毒霧に等しいのだが、アムロは違う。
ニュータイプとしては、あまりに鈍感過ぎた。いや、優れすぎていたともいえる。
他人との交信を限り無く意識の外に追いやることで、必要以上の共感を受けないように心掛けている。
具体的には戦闘中には殺意と悪意以外は感じないようにしてるのと同じ要領で、今も過ごしている。
興味がある、という以外は感じないようにしてるのだ。

楯無「どうかしたの?」

アムロ「何でもない」

アムロ(こんなことで、俺の力がどんなものか思い知らされるとはな)

自分自身の、ニュータイプでありながらニュータイプとはかけ離れた能力。
戦闘用の強化人間よりも、余程戦闘向きな自分のニュータイプ能力。
俺は、俺自身を自分の能力を、認められないんだ。

楯無「様子が変だよ?体調が悪いなら...」

アムロ「いや、本当に心配はいらない」

気が付けば、更識が覗き込むようにして俺の顔色を伺っていた。
この世界に来てから、やけにセンチになってしまっている自分に腹立たしくなる。
338 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/20(火) 23:33:44.50 ID:xjo7H9xF0
手に持ったサンドイッチを頬張る。
シャキシャキしていて新鮮なレタスと、食欲を刺激するベーコンの風味、瑞々しいトマトの時々する酸味。
バランスが取れていてかなり美味しい。食堂を使うのは初めてというわけではないが、どのメニューもレベルが高い。
良家の娘にも満足されるようになっているのが伺える。
それよりも、新鮮な野菜を摂れることが何よりも美味しく感じる原因だろう。
宇宙空間では、新鮮な野菜というのは希少だ。豊かな生活が出来る程平和なのは良いことだ。

楯無「元気そうに食べてるから問題は無いみたいだけど...」

楯無「知らない仲じゃ無いんだし、お姉さんに頼ってもいいからね?」

アムロ「その時は俺がかなり参った時だろうな」

楯無「頼りにしてるよ、位いってくれてもいいじゃないのー」

アムロ「事実だから、どうしようもないな」

こんな感じで、俺の朝食の時間は過ぎてった。
ところで、一夏は何があったのだろうか。
幼馴染みの少女と何やら喧嘩があったみたいだ。鈍感過ぎるというのも問題なのだな。
339 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/20(火) 23:35:31.27 ID:xjo7H9xF0
今日はここまでです。
何となく食事描写練習したくて書いたのですが、下手くそですね。
全体的に文が纏まるように精進します。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 00:01:54.11 ID:8fZlvFnIo
食事描写を上手に描けるってのはそれはもうすごい事やで?
まぁ…欲かきすぎて筆を止めんようにな!
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 00:06:25.37 ID:VKu8JnF9O
乙乙
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 02:01:18.17 ID:mOHNxWD80
乙です
ハイストリーマー版アムロは幽閉中にやることなくて
料理を始めたらハマってプロ並みの腕前になってたな。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 10:58:35.26 ID:89+p9SzeO
>>342
リガズィバカにされたからチェーンとの別れを決意してたアレか
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 21:37:16.30 ID:t1nPd40do
乙です
野菜作るようになってから疑問に思う事があるんだが
宇宙だと環境の違いとかで野菜の劣化が早かったり遅かったりする事があるんだろうか
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 02:57:36.09 ID:K1Tsp5p40
無重力だと根の伸びる方向がしっちゃかめっちゃかになるとか?
根菜はエロ野菜どころじゃ無いのができそう
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 09:33:52.41 ID:+AbUGjKqo
確か光源の方向で、根と茎の育つ向きはある程度コントロールできたはず。
根が横に広がるのは、土の浅い部分の方がより柔らかい(=伸びやすい)からだし。
(だから同じ植物でも、土地によって根の生え方や枝ぶりが変わる)

つうか、もやしだかカイワレだかをISSで育ててなかったか?
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 16:19:41.00 ID:XhktR3Uc0
348 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 22:34:26.42 ID:+ceeJLSl0
朝は何故か更識が来て、授業は唸る一夏に教えつつこなしていき、決闘に向けての訓練は全てイメージでシミュレーションしていた。
シミュレーション、といってもIS同士の本気の戦いというのはしたことがないため、MS戦のイメージだ。
赤い新型に乗ったシャアと、νガンダムに乗った俺が、お互い一歩も譲らない戦いをする。
射撃など牽制程度にしか役に立たないために、直ぐに白兵戦となってしまっていたので意味があるかは分からない。
もしも、白兵戦用の武器しか無いような設計思想に疑問を抱くような機体があるなら効果的なシミュレーションだった。

こんな生活をし続け、とうとう決闘の日になってしまった。
一言更識に頼んで、射撃演習程度はしておくべきだったかもしれない。

アムロ「気負わずに、腕試し程度でいいのかな」

楯無「そうそ、それでいいのよ」

当然のように俺を起こしに来て一緒に行動している更識だ。

楯無「じゃ、私は食べ終わったし行くからね。負けないように、応援はしておくわ〜」

アムロ「ン...とりあえず、感謝しておくよ」

楯無「素直にありがとう、と言えば可愛いげがあるのに...」

アムロ「やめろ、柄じゃない」

楯無「じゃあねん♪」

これでも、更識の気配り等に気付かないほど鈍感でも無い。
感謝の一言くらいは言っておいても良かったかもしれない。
349 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 22:40:46.52 ID:+ceeJLSl0
朝はこんな風にして過ごし、既に決闘への準備の時間だ。
俺と一夏とオルコット嬢はそれぞれ別の待機場所が用意されている。
クラス全員が見れるようにモニターされているようなので、情けない姿を晒さないようにしたい。

対戦は総当たりで、厳正なくじによって決まったようだ。
一回戦は俺と一夏。二回戦は俺とオルコット嬢。三回戦は一夏とオルコット嬢となっている。
一夏にはこのギリギリのタイミングで専用機が届いたようだが、設定が間に合ってないのでぶっつけ本番だという。
俺とオルコット嬢を先に戦わせて、その内に設定をすればいいものを、織斑先生は聞き入れず一蹴した。

アムロ「手加減...は流石に失礼か」

そんなことを呟きながらISスーツを身に付けて、ビットに向かった。
350 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 22:44:31.85 ID:+ceeJLSl0
千冬「織斑、レイ、二人とも準備はいいか?」

一夏「ばっちり...なのかな?」

アムロ「俺は問題ない」

千冬「これよりクラス代表選考の決闘を行う!両名共に、配置につけ」

俺と一夏の機体が、向かい合うようにして立つ。

千冬「では、初めっ!!」

開始のコールと同時に俺は後ろへと翔んだ。
351 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 23:01:52.36 ID:+ceeJLSl0
一夏のISは長身のブレードしか取り出していなかったので、当然距離を取るのが有利だ。
念のために左手にブレードを取り出し、右手のアサルトライフルで牽制しながら距離を取る。
一夏も果敢に前に出て攻めようとするが、牽制に当たってしまい思うように突っ込むことが出来ないようだ。
もしも、一夏が勇敢か無謀ならば牽制を無視して距離を詰めてくるだろうが、初めて戦う者がそんなこと出来るわけもない。
シールドエネルギーがあるために傷付かないと分かっていても、弾を恐れてしまっている。
当然と言えば当然だ。

そろそろ、アサルトライフルの弾が切れる。リロードしてられる程の余裕は無いと判断し、ライフルを投げ付けた。
直ぐに右手に新しい物を取りだし、投げ付けた方を撃ち抜く。
爆風によって視界を撹乱させ、安全に距離を取ろうとしていた。

しかし、一気に流れが変わった。
一夏の機体から何らかのシステムボイスが響いたかと思うと、一気に動きが速くなった。

アムロ(不慣れであの動きかと思ったが...機体が着いていって無かったのか)

機体が追い付かないというのは、とても焦れったいものだ。
本来なら攻撃出来るタイミングでも攻撃出来なかったり、避けれたハズの弾を防御するしか無くなったりする。
それが無くなった今、一夏が思い描くように動けるのだろう。
牽制の攻撃も当たり辛いモノになってきた。

一夏「これで...!」

一夏が一気に加速して、一瞬俺の視界から外れる。次の瞬間には、ブレードを降り下ろしていた。

アムロ「甘いッ!」

だが、当たらなかった。回し蹴りが一夏の脇腹に入り、体勢が崩れた瞬間に懐に飛び込んで接射。
俺が思っていたよりも少ない球数で一夏のISが停止し、終了のブザーが鳴り響いた。

352 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 23:10:23.34 ID:+ceeJLSl0
アムロ「最後の攻撃、中々良かった。ところでだがシールドエネルギーの量が少なくなかったか?」

一夏「そうだよなぁ...可笑しいよな、やっぱり。何か使ったら一気に減ったんだけど...」

千冬「そういう効果のアビリティだ。使い所を誤らなければ一撃必殺だのアビリティだぞ」

千冬(文字通り、な。一夏なら大丈夫だと思うが...)

千冬「終わったのだから、織斑は戻って休憩、レイは次の戦闘の準備をしろ」

一夏「はい、流石に疲れるぜ...」

アムロ「ほら、時間は限られてるんだ。早く動かないと雷が落ちるぞ?」

一夏「え〜、アムロまで...」

アムロ「休める分、まだいいだろ?俺はこのまま次の戦いさ」

一夏「そうだ、頑張ってくれよ!アイツの鼻をへし折ってやれ!」

アムロ「流石にそれは、一夏が頑張れよ」

一夏はそそくさとアリーナから出ていき、俺はビットに補給しに戻った。
353 : ◆eIXIH1pnXg :2016/09/25(日) 23:13:06.20 ID:+ceeJLSl0
今日はここまでです。
戦闘描写めちゃくちゃ難しいです。
自分の中では超ハイスピードの戦いが繰り広げられているんですが、文にソレを落とし込めないんですよね。
他の方の作品を参考にさせてもらって、精進していきます。
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/25(日) 23:15:58.50 ID:JUQJdwZJO
追いつきました
乙です続き待ってます
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 01:38:05.09 ID:w11TmFeI0
MSで例えると今のアムロはガンダムぐらいの戦いなのかνガンダムレベルの戦いなのか
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 03:00:58.56 ID:3W7PqIb2o
他の方の作品(SSかな?)もいいが小説版のガンダムシリーズも参考になるぞい
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 08:01:26.64 ID:AhoRxxkOo
今のアムロって、ひょっとしてカミーユに「後ろにも目を付けろ!」とか言ってた頃の感覚なのかな?

……そういえばZ ディファインだと、アムロは幽閉生活の間教官をやってた設定なんだっけ。
ひょっとしたらそれが一番近かったりして。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 20:19:38.69 ID:hA41Oktr0
乙です。
頑張って下さい!
359 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/02(日) 22:35:59.22 ID:winEVlOM0
試合開始の合図が、ブザーが、とても遠くのモノに聞こえる。
今の俺の目の前にいるのは、イギリスの代表候補生。
全力を出し切ろうとも敵わない相手だろう。だからと言って簡単には負けられない。
だからこそ戦場の時のような恐ろしいまでの集中力を発揮している。

セシリア「今、私に謝って.........ッ!!」

それだけ集中していたからこそ彼女の話など耳に入らず、最初から攻撃を始める。
上下左右にと動きを読まれないようにしながらアサルトライフルの射撃を繰り返す。
一方のセシリアは、軌道を読めずにいて近寄られないようにレーザーライフルを撃つので手一杯だった。
セシリアの動きが止まる。頭の中に駆け巡ったイメージを受け回避運動を取った次の瞬間、突然の背後からの射撃。
だが、それを『感じていた』ために簡単に避けた。

セシリア「何で今の攻撃が......!?」

その驚愕で立ち止まったのが災いした。
自らのビットが放ったレーザーが直撃。その隙にもアムロの連射を次々と受けていく。
これで、アムロに勝利へ一歩も二歩も近付いた。
しかし、セシリアは男に負けるのだけはプライドが許さないという一心でどんどん集中力が増していく。
対するアムロはいくらまだまだ甘いビットの扱い方だろうと、ISの扱いにそれ以上に慣れていないため被弾が増えていく。
アムロの集中力は切れてはいなかったが、ビットを満足に避けれない自分への苛立ちと焦りで軌道が浅くなっていた。
それを見逃す程セシリアも抜かってはおらず、レーザーライフルの手痛い一撃に被弾してしまう。

これで、戦局は五分五分になった。
360 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/02(日) 22:50:24.02 ID:winEVlOM0
アムロは苛立ちや焦りが有ろうとも、誰もが認めるスーパーエースだ。
浅い軌道は直せぬものの、ちょろまかと動き回るビットにダメージを着実に与えており撃墜されたビットもあった。
だがそれでも、アムロの苛立ちは消えないのだ。
もしもMS戦ならば、この程度のビットに当たる要素も無ければ一撃で落とせない筈も無い。
MSを動かすようにはいかないことを理解していながらも、やはりそのことにストレスを感じざるを得ない。

アムロ「チイッ!」

その気持ちを処理出来ずにか、舌打ちとも呻き声とも取れる声を上げる。
着実にビットの攻撃に慣れてきたとはいえ、最初に避けれた感覚を上手く引き出せないのにも苛立ちを覚えた。
このような瞬間こそ、自分の不充分で出来損ないなNT能力を呪いたくなる。

セシリア「どうしまして?先程までの動きが嘘のようでして!」

ある程度落ち着いて余裕が出てきたからか、セシリアは口撃も仕掛ける。
先程のアムロの反応を見て、挑発は効くと判断したからだ。
事実それでアムロの苛立ちや焦りは増し、ビットのレーザーに軽く当たることになる。
だが、ビットに思ったよりも善戦しておりセシリアが思うように試合が動かないのも事実。
セシリアの心の片隅に余裕はあるものの、決めきれない焦れったさが確かにあった。
それを態度に完全に出さないのは、代表候補生としての経験、そしてセシリアの意地。

五分五分になった試合戦局は次第にセシリア有利にと変わっていっていた。
361 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/02(日) 22:56:24.88 ID:winEVlOM0
すいません、これで限界です。
自分の中で幾分かしっくり来るように文章考えていたらこんな感じの文章に...
どうしても消えない取っ付きにくさや緊迫感に欠ける部分をどうにかしていきたいです。
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 22:58:46.86 ID:rr+33boVO
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/02(日) 23:21:19.06 ID:hruASxFjo


十二分に面白いよ
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/03(月) 23:25:48.61 ID:tQysN02/0
乙です!
365 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/05(水) 21:27:23.71 ID:bVnT/Kx10
後少し、後少し攻撃を当てれば勝てる。そのもう少しがとてもとても遠くに思える。
ビットは隠し玉の二機を残して全滅。牽制射撃が精密で、接近は出来そうにもない。
このまま撃ち合っても埒が明かないのは明白。しかし先に動けば負けるというのを相手も理解しているようで仕掛けてこようとしない。
レーザーライフルも連射速度が足りずに、辛うじて牽制射撃として扱える程度。
訓練機だというので少し見くびっていたというのは言い訳か。相手の実力を測れなかった自分の落ち度だ。

セシリア「そろそろ、フィナーレですわ!」

もうこうなれば、ダメ元で有利だった分を捨てて勝ちを狙いに行く。

セシリアがレーザーライフルを撃ちながら接近。
まだ撃ち合いが続くと思っていたアムロは意表を突かれた様で、遠距離から中距離まで接近を許してしまう。
アムロがすかさず急前進すると見せ掛けて上昇するフェイント。
これに掛かったセシリアは、好機と見て虎の子のミサイル装備のビットを使うも狙い外れ。
アムロがセシリアの最後の手の内を暴いただけになった。

アムロ(何とか、フェイントに掛かってくれたか...)

しかし、もう無いと思っていたビットが残っていたためにアムロも苦戦は必須。
ミサイルということである程度はアサルトライフルで迎撃出来るものの、牽制射撃無しで勝てる余裕も無い。
つまりはミサイルを迎撃したいが、迎撃すればセシリアに距離を詰められるということ。
専用のサイコミュが無いためかビット操作時のセシリアの動きは隙だらけ。
しかし二機の操作だけなら精度が上がってくるはずだ。油断はできない。
366 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/05(水) 21:50:53.09 ID:bVnT/Kx10
やはり、ミサイルを交えた攻撃は制し辛い。
セシリアに気を配りながら、最低限の弾で最大限ミサイルを迎撃しなければならないからだ。
アサルトライフルの他にも頭部バルカンのような牽制用の武装が欲しい。
無い物ねだりをしても仕方がないが、前に更識と戦った時よりも色々とわかるようになった。
そのせいで、MSを使った時には出来てISでは出来ないことがハッキリとし過ぎた。
要は、機体の性能を引き出し切れない自分を認めたくないだけだ。子供の言い訳と同じレベルのものだ。

アムロ「これもダメか!」

フェイントを交えながら距離を縮めようとするが、セシリアは先の二の舞は踏まぬと決意したか引っ掛かる様子もない。
これで、終わりか。
敗北を確信する。若い子のようにガツガツとやっていけるガッツが足りないともいえる。
慣れない追尾ミサイルというモノにリズムを崩された。
ミサイルが背部の四枚羽根に当たりバランスを崩したところを、見事に撃ち抜かれた。

両者が着地したところで、試合終了。
やはり、本気の代表候補生相手にはまだまだ実力が足りないようだ。
ISに慣れるにはMSの感覚を捨てなければ、と実感することにもなった。
367 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/05(水) 21:59:56.24 ID:bVnT/Kx10
アムロ「代表候補生としての実力、しっかりと確認したよ」

セシリア「これで、自分の無礼が理解出来まして?」

アムロ「無礼、というよりは実力差を理解したよ」

セシリア「それが分かったら良いですわ」

アムロ「ン、お疲れ様。俺も精進するよ」

このようなやり取りを軽く交わして、アリーナを後にした。
オルコット嬢の態度が軟化してるように思えたが、丸くなるならいいことだ。
368 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/05(水) 22:06:44.25 ID:bVnT/Kx10
何とかセシリア戦終わらせて終了です。
一夏とセシリア戦はアムロ関係無いので省略です。
アムロ戦で慢心はいけないと悟ったセシリアがビット無しで一夏に快勝する感じです。
一夏君の活躍は今しばらくお待ちください。
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 22:25:51.01 ID:0wpXF4w/O
お疲れ様です。
少なくとも自分が読んだ中ではクロス側がセシリア戦で負けるの初めて読みました。そんな展開が新鮮で面白かったです。
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 01:06:33.41 ID:7puv7oN80
乙です
一夏、何気に貧乏くじ引いたなww
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 09:33:02.74 ID:ptwUbmi/0

一夏…
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 20:58:26.38 ID:gG7iAzw0o
一夏は犠牲になったのだ…
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 21:07:09.22 ID:ORaskYFiO
手の内はバラされるわ慢心は無くされるわで浸け入る隙が完全にアムロに潰されてるw
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/06(木) 21:09:25.77 ID:hNT7rQIbo
イグニッションブーストも満足に扱えない最初期の一夏じゃ前座戦で手の内(白兵戦オンリーの機体)バレてる上に、
テンプレ高慢キャラの慢心モード抜けたセシリアには勝てんつか全く歯が立たんだろうな
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 03:49:47.79 ID:AqrwI1uKo
しかも周りの味方が
千冬「問題ないだろう、さっさと行け」
箒「男なら勝ってみせろ!」
やまや「はわわ…」
しかいないのもまた…
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 14:10:25.96 ID:B3l7JtfYO
描写の重要性を全く理解していないイズルの書く人間は全く魅力的じゃない
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 08:02:08.93 ID:wO6gU+YEO
378 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/16(日) 23:15:14.30 ID:IMzf2AvO0
一夏「くっそぉ...あんな奴に...」

アムロ「落ち着けよ、一夏。彼女は代表候補生なんだ。敵うわけがないのは分かるだろ?」

一夏「そうだけどよ、あそこまで言い返してこれしか出来ないのはな...」

アムロ「慢心が抜けていたら、俺でももっと無様だったさ」

一夏「うじうじ悩んでも仕方無いよな〜。シャワー浴びて少し食堂に行こうぜ」

アムロ「俺でいいなら、同行させてもらうよ」

着替えながらそんなことを一夏と話す。
俺も、ビットやファンネルの戦闘経験が無ければもっと圧倒的な差があっただろう。
オルコット嬢から慢心が抜けたのはいいが、男性差別がどうなっているかが問題だろう。
しかしそんなことは俺がやることではなく、教師がやるべきことだ。織斑先生に任せさせてもらおう。
379 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/16(日) 23:31:16.61 ID:IMzf2AvO0
アムロと一夏、乱入した箒が食堂で楽しくしている中、教師間では緊張が走っていた。

山田「オルコットさんとレイ君の戦闘でのレイ君の動き...見てましたよね?」

千冬「はい。あの動き...まるで後ろから来るのがわかってたかのような動きでした」

山田「映像...見ますか?」

千冬「ええ、あるのなら観ましょう」

目当てのシーンまで早送りし、例のアムロの回避を見る。
後ろから来るのが分かっていた、とでは表現出来ないモノだ。
発射前には既に回避に入っており、発射直後には掠りもしない位置にいる。
最早ある程度察知していたでは片付けられず、後ろにも目が付いていると言われても驚かない回避だ。
その後は何とか後方も確認しながら避けているため、単なる偶然なのか実力なのかは計れない。
もしもあの回避をするアムロ・レイこそが本当の実力ならば、世界レベルにまで達していることになる。

千冬「この映像は削除しておいた方が良いでしょう」

千冬(問題は更識楯無か...)

山田「はい、そうしておきます」

レイの実力、果てして何れくらいのモノだ?
そして、彼は一体『何者』だ?
こればっかりは、時間をかけねば分からないことだろうが計るしか無い。
一夏が危険な目に合わないよう、私が気を付けなければ。
380 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/16(日) 23:32:20.28 ID:IMzf2AvO0
少ないですが、これにて。
何とか独自性を出していきたいんですけど、中々うまくいかないです。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:34:53.56 ID:yhJwFrMg0
この世界でも本人は望まない戦闘特化のNTとして役割を迎えるのか
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 07:39:26.53 ID:24eZv+uVO
否応なくって感じだな、そうなると
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 15:08:06.12 ID:b/Kahb6wo

セシリアの反応が楽しみ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 21:45:45.11 ID:6OwFGg160
乙です
千冬は過保護だからねww
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 23:03:23.71 ID:voOnsDoLo
上の方でアムロの専用機をνかHi-νみたいな予想をしてたけど、個人的にはシャル機の上位機種じゃないかと思う。
(もともとアムロは、ファンネルを牽制用としか考えてないし)
様々な武装を距離や状況に応じて使い分けたりできる汎用性の高さが、アムロには合ってるんじゃないかな?
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 23:18:24.64 ID:yqVyiSx7o
バズーカとハンマーがあればOK
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 06:49:53.23 ID:2t6v+DRSO
マダカナ
388 : ◆eIXIH1pnXg :2016/10/26(水) 22:19:03.32 ID:NT0MVWdX0
決闘終了後の夜

楯無「......こんな映像、消したくなる理由も分かるわ」

先程、何とかサルベージすることの出来た映像を見て驚愕した。
私と訓練や模擬戦していたときにも思っていたけれど、アムロ君の回避能力は天性のモノを感じる。
例え死角だろうと反応して避ける反応速度の速さ。
技術的に未熟な点はあれど、それでもこれだけ代表候補生に食い下がっていられる。
もしも、彼がISを使いこなせるようになり本当の目的が私達に害を為すものならば。危険だ、あまりにも危険だ。

楯無(これからも監視しておいて、損は無いわね)

妹を守るため、生徒の安全を守るため、アムロへの警戒を弛めない事を決めた。
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