野原しんのすけ(15)「歯を食いしばれサイジャク、オラのサイキョウはちょっと響くゾ」

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333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 09:48:51.67 ID:J+nYt9vU0
保守
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/09(日) 14:52:45.97 ID:oxpliu4Y0
保守
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/23(日) 23:57:39.75 ID:aHgTHBAP0
面白くて一気に読んじゃいました!続き期待しています。
336 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [sage saga]:2018/12/29(土) 19:44:14.59 ID:XZfzMyvn0
seizonnhoukoku
良かった、復活してた。
>>335
年末年始は忙しくて、続きは1月四日の予定です。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/08(火) 07:33:26.70 ID:IL3DKFtT0
四日とはなんだったのか
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/20(日) 20:17:29.09 ID:A5dS9i7MO
計算が間違ってる
このスレでは1日後は1週後、1週後は1ヶ月後に換算される
12/29から1/4は6日なので6週後になる予定
なお予定は未定
339 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 22:55:46.09 ID:fUaw33G/0
遅れてすみません。
1です。これから投下します。
340 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 22:57:34.69 ID:fUaw33G/0
上条当麻は学校帰りに、再び御坂美琴の妹だと言う少女を見かけた。
彼女はまだ小さな黒猫の入った段ボール箱の前に座り、その口元へ菓子パンを持っていくのだが、仔猫は怯えた様子でそのパンを食べずにいた。

(アレって……まえにしんのすけが言っていたヤツだよな)

以前、上条は野原しんのすけと二人である統括理事会メンバーの資金源になっているという違法賭博場に潜入したことがあった。
そこで自身の不幸体質を利用し、しんのすけが逆張りすることで大勝したのだが、結局は警備員の突入により彼が大金を手にすることは無かった。
後日そのことで上条が愚痴をこぼしたさい、しんのすけはこんな金策を提案していた。
     イマジンブレイカー
「上条君の『幻想殺し』を利用してさ、日ごろから実は動物と触れ合いたいと思っている『電撃使い』からお金をとるってのはどう?」

発電能力者のAIMは動物からは嫌われる性質を持っている。
しかし当の能力者本人が動物嫌いとは限らない、むしろ中には動物好きの者も居るのではないだろうか。
そして上条が右手で能力者の頭部に触れている間、AIMは消える。
有料の動物園や動物喫茶が普通に在る以上、お金を払ってでも動物と触れ合いたいと願っている者は多い筈という案だった。

(御坂なら大金払ってでもやりそうだけど、友達から金もらうっていうのもアレだし……それにスフィンクス一匹だけじゃな)

触れ合う動物を上条では仔猫一匹しか用意できないだとか、レベル0とはいえ能力を利用した非正規の金儲けは警備員や風紀委員からにらまれやすい等の理由で実行されなかった金策だが、今重要なのは『電撃使い』は動物に嫌われるということだ。
341 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 22:58:48.61 ID:fUaw33G/0
「よう、御坂妹」

「あなたは昨日の……とミサカは確認します」

上条が声をかけ、ゴーグルをした少女が振り向く。

「昨日はさんきゅーな、その礼代わりだ。ちょっとジットしててくれ」

上条の右手が彼女の頭に触れるとパキンと何かが割れた様な音がした。

「よし、その菓子パン、もう一度ネコにやってみてくれ」

「ミサカには致命的な欠陥があり動物からは避けられるのでエサを与えるのは不可能。と、ミサカは予想し……?」

言われた通りパンを持った手を再び仔猫の口元に差し出しながらも、否定的な考えを述べる少女の言葉は途中で消えた。

「あなたが何かしたのですか?と、ミサカは質問します」

パンにかじりつく仔猫から視線を外さず、少女は上条に問いかける。

「俺の右手には『幻想殺し』ってチカラが宿っていてな、触れている間は他人の能力を無効化できるんだ」
    チカラ
「そんな能力が……」

少女は上条の『幻想殺し』に驚きを見せた後、空いているもう一方の手で仔猫の体優しく撫で始めた。

「あの……」

「なんだ?」

いつしか眠り始めた仔猫を抱き、少女は上条に向かい言った。

「もう少しだけこのまま、このミサカの頭を触っていてもらえませんか?と、ミサカはお願いします」
342 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 23:00:14.22 ID:fUaw33G/0

「ありがとうございました。と、ミサカは感謝を表します」

「気にすんな、最初に言った通りノミ取りの礼だよ」

しばし仔猫と戯れた後、上条と少女は別れる。
今日の上条は本屋に用事があるのだ。
自宅で飼っているスフィンクスの為に正しい知識を仕入れツインデックスに与えなければならない。

「そのネコ、どうするんだ?お前が飼うか?」

ふと気になり問いかける。
少女の体質的には難しいが決して不可能というほどではないだろう。

「いえ、ミサカに飼育は難しいので、せめてこの段ボールを人通りが多い所に移そうかと。と、ミサカは行動します」

そう言って眠る仔猫の入った箱を抱えて、少女はどこかへ去っていった。
343 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 23:01:20.95 ID:fUaw33G/0
猫の飼い方に関する本を立ち読みし終え本屋からでた上条は、つい先程見た仔猫が道で鳴いているのを見つけた。

「お前ひとりか?御坂妹はどう……っ!?」

その仔猫の近く、路地裏へと続く入り口に、靴が片方落ちているのが眼に入る。
それが御坂妹がはいていた靴と同じ物に思え、上条は恐る恐る路地を覗きこむと、そこには……

「ミ……サカ?」

血塗れで横たわる少女がいた。



344 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/04(月) 23:02:31.81 ID:fUaw33G/0
今回はここまでです。
一月も遅れてすみません。
風邪ひいて寝込んでました。
次回投下はバレンタインごろの予定です。
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 01:17:02.42 ID:xvAapvkGo
おつですぞーー!!おまちしておりました
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 23:42:44.28 ID:k8T77dtAo
おつおつ
お大事に
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/07(木) 16:08:11.91 ID:znFUlSE30
いき
われ!?
待っとるでなー
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/12(火) 18:28:48.76 ID:89iTQR7k0
キタ――(゚∀゚)――!!
14日も楽しみ〜
349 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/15(金) 00:23:38.84 ID:WU8kfRXv0
1です、これから投下します。
今回は最新映画のキャラがちょっとだけ出てきます

>>345-348
コメントありがとうございます
350 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/15(金) 00:24:25.11 ID:WU8kfRXv0
一方その頃、しんのすけは第七学区の路地裏や裏道を走り回っていた。

「やっぱりダメか……適当に探してもクローンのお嬢ちゃん達にも一方通行って人にも会わないゾ」

しんのすけのファンを自称する、ジャン・ピエール・アンドレイ・ジョセフド・シャトーぶりアンヌと名乗る人物からも、その後連絡は無い。

「お嬢ちゃんが埋めた地雷のことを知ってたアイツなら、次の実験場所とかも知ってそうなんだけどな……」

汗を拭きながら、彼は空を見上げる。

「あ、もう約束の時間か……」

頭上に浮かぶ飛行船につけられたディスプレイには、明日の天気予報といった簡単なニュースと共に、現在時刻が表示されていた。

「このドアでいいか」

しんのすけは自身の右手首につけた『ゆるゆるの賢者の腕輪』を起動させながら、近くにあった戸のドアノブに手を掛ける。
      ・・
「今日こそ、アレを完成させてやるゾ」

そうつぶやくと、彼は第十学区に在るとある飲食店にとんだ。

351 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/15(金) 00:25:46.89 ID:WU8kfRXv0
 セイギパオズ
『正義包子』2号店(学園都市支店)、ここの店主は喫茶店『男たちの挽歌』のマスター玄武岩男や『やきとり デスペラード』の主と同じく、しんのすけとは昔からの知り合いだ。
元はしんのすけの故郷である双葉町の隣町、大陸系移民が多く住むアイヤータウンに小さな店を持っていたのだが、世界をまわる武者修行の旅から帰ってきた孫娘に本店を任せ学園都市に越してきた。
提供する料理の質は、高級店が並ぶ第四学区にも店を出せるレベルだろう。
しかし店主に商売っ気が薄いことと、自分一人ではあまり大勢の客が来ても捌ききれ無いと言う理由でこの店は第十学区にひっそりとたたずんでいる。

「やあ、しんちゃん。よく来たね」

店先に顔を出した、腰の曲がった白鬚の老人に、しんのすけは掌と拳を合わせて礼を見せる。

「師匠!!今日もよろしくお願いします」
       一方通行
ここ数日、あの白い少年と遭遇した夜の翌日からしんのすけはこの店に毎日決まった時間に通っていた。
自分の店の経営を所詮年寄りの道楽と割り切っている店主により、この店の営業時間は短く自由が利く。

「じゃあ、早速始めようか」

そうして作った空いた時間に、老人はしんのすけの修行に付き合ってくれていた。

「ほい、師匠!!」

しんのすけは竹刀を八相にかまえ師と向き合う。
新たな力を、技を手にする為に……
第七位の超能力者、削板軍覇との戦いは勝ちこそすれど僅かな差だった。
第一位の超能力者、一方通行は第三位である御坂美琴の多様な攻撃を悉く無効化してみせた。
しんのすけは自覚する、まだまだ自分は弱いと……故に彼は努力を怠らない。
いつの日か必ず出会うことになるのだろう『助けられ無い誰か』……そんな存在すら救う『理不尽なまでの奇跡』と成る為に。

352 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/15(金) 00:26:31.86 ID:WU8kfRXv0
日課となりつつある『正義包子』での修行を終え、第七学区へと戻って来たしんのすけは警備員が集まり路地裏への入り口を封鎖している現場に出くわした。
クローンの少女の遺体か戦闘の痕跡等がついに警備員に発見されたのかと思ったがどうやら違うらしい。

「何かあったんですか?」

警備員に近づき声をかけながら見れば、規制線の内側に見知った顔があった。

「上条君?」
353 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/02/15(金) 00:27:37.63 ID:WU8kfRXv0
今夜はここまでです。
次回投下は25日もしくは雛祭り頃を予定しています。
354 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:10:53.57 ID:gG0G/+6m0
1です。
これから投下します。
355 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:11:37.74 ID:gG0G/+6m0

警備員が少年に呼びかける。

「君が通報者だね」

青い顔をしたその少年、上条当麻がうなずく。

「中の様子を、少しでもいいから聞きたいのだが」

「女の子が……血だらけで倒れてました……」

警備員にうながされポツリポツリと上条が話す。

「凶器とかは、わからないです……もしかしたら、何かの『力』なのかも」

一通り上条からは話を聞き、数名の警備員はいよいよ路地裏、現場への調査に向かう。

「本来なら発見者にも同行してもらいたいところだが、どうする?」

訊かれ、上条は答える。

「行きます」
356 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:12:21.23 ID:gG0G/+6m0

路地裏を進む中、上条は違和感を覚えた。
大きな血だまりの中央に倒れていた彼女の、その周辺には薬莢のようなものが散らばっていた筈だった。
広く、血だまりの外側にまで落ちていた筈のソレらを、未だ一つも見ていない。
加えて言えば、あの時は吐きそうなほどだった血の臭いも、一切してこない。

「本当にここだったのかね」

そして上条の記憶通りならば、現場である筈の位置まで来ても、それは変わらなかった。
遺体、血痕、薬莢……此処に在った筈のモノが、なにもない。

「た、確かにここの筈です。そこに倒れていたんですよ!?」

自分はイタズラで通報した訳じゃない。
そう主張する上条を落ち着かせるよう、優しい声で警備員が訊ねる。

「わかった。君が見たモノが本物だとして、記憶が混乱している可能性はないか?別の場所と勘違いしているとか」

しかしその声色からは、先程まであった緊張が失われていると上条は感じた。
自分のイタズラではないにしても、ソッチ系の能力者に幻覚でも見せられたのだとでも思われているのだろう。
何か警備員を納得させる証拠が残っていないかと周囲を探っていると、警備員の後ろから聞きなれた声がした。

「現場はココで間違いないと思うゾ」

357 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:13:33.96 ID:gG0G/+6m0
背後を取られた警備員は振り返りつつ退がり、対象との距離をとる。

「誰だ!?」

薄暗い路地裏で警備員が手にしたライトに当てられ、眩しそうに目を細める少年は、上条の友人だった。

「しんのすけ!!」

「ヤッホー、上条君」

しんのすけは手にした小型の電気ストーブの様な物を足元に置くと、もう一方の手にした霧吹きを、シュッシュと周囲の壁や地面に吹きかけていく。

「……何をしているんだ?」

上条が問いかける、その横では警備員達もいぶかし気にしんのすけを見ている。

「サスペンスドラマやミステリーで見たことない?ルミノール液だよ」

一通り吹きつけ終えたのか、しんのすけは霧吹きを地に置き、それと交換するように先程置いた小型の電気ストーブの様な機械を持ち上げた。

「でコッチはキャンプ用品店なんかで売ってる誘蛾灯、ブラックライトってヤツだね。あ、警備員さん懐中電灯のスイッチを切ってください」

そう言ってしんのすけが手にした機械の電源を入れると周囲一面から青白い光が浮かび上がった。
358 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:14:50.72 ID:gG0G/+6m0
「おい、本部……『上』に連絡だ」

警備員が顔色を変え仲間に指示を出す。
直ぐに返ってきた上からの命令はその警備員が納得できるものではなかったらしく、通信機越しに何やらもめている。

「警備員の装備はすごいな」

この路地裏では自分の携帯電話は圏外だったのに。と、上条が妙な所に感心していると、服の袖をちょいちょいと引っ張られた。

「上条君、ちょっと」

しんのすけに手を引かれ、上条も路地裏をより奥へと進む。
それに気づいた一人の警備員が二人を呼び止めたが、他の同僚達を置いて行くわけにもいかないのだろう、彼が二人の後をついてくることは無かった。

「どこまで行くんだ?それとブラックライトとルミノール液だったか?置いてきちまったけど……」

「ああ、大丈夫。アレ一分で消えるから。それとゴメンね、ルミノールっていうのは嘘。アレ本当はビタミンCなんだゾ」

「はあ!?どういうことだ?」

「死体をお掃除した人達は手慣れてるからね、どうせ漂白剤かなんかでキレイにしてあるよ」

「やっぱしんのすけは何か知っているんだな!?教えてくれ、御坂妹を殺したのは……死体を隠したのはどこのどいつなんだ!?」

しんのすけの両肩を掴み上条は訊く。
しんのすけは上条の後を指差し言った。

「上条君が御坂妹って呼ぶ、……お嬢ちゃん自身。本人だよ」

上条君が振り返る。
するとそこには、ファスナーの隙間から見覚えのある茶髪がはみ出した寝袋を肩に担いだ、御坂妹が立って居た。

359 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:15:52.09 ID:gG0G/+6m0
「おい、本部……『上』に連絡だ」

警備員が顔色を変え仲間に指示を出す。
直ぐに返ってきた上からの命令はその警備員が納得できるものではなかったらしく、通信機越しに何やらもめている。

「警備員の装備はすごいな」

この路地裏では自分の携帯電話は圏外だったのに。と、上条が妙な所に感心していると、服の袖をちょいちょいと引っ張られた。

「上条君、ちょっと」

しんのすけに手を引かれ、上条も路地裏をより奥へと進む。
それに気づいた一人の警備員が二人を呼び止めたが、他の同僚達を置いて行くわけにもいかないのだろう、彼が二人の後をついてくることは無かった。

「どこまで行くんだ?それとブラックライトとルミノール液だったか?置いてきちまったけど……」

「ああ、大丈夫。アレ一分で消えるから。それとゴメンね、ルミノールっていうのは嘘。アレ本当はビタミンCなんだゾ」

「はあ!?どういうことだ?」

「死体をお掃除した人達は手慣れてるからね、どうせ漂白剤かなんかでキレイにしてあるよ」

「やっぱしんのすけは何か知っているんだな!?教えてくれ、御坂妹を殺したのは……死体を隠したのはどこのどいつなんだ!?」

しんのすけの両肩を掴み上条は訊く。
しんのすけは上条の後を指差し言った。

「上条君が御坂妹って呼ぶ、……お嬢ちゃん自身。本人だよ」

上条君が振り返る。
するとそこには、ファスナーの隙間から見覚えのある茶髪がはみ出した寝袋を肩に担いだ、御坂妹が立って居た。

360 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/03(日) 23:17:14.36 ID:gG0G/+6m0
sousamatigaeterenntousityatta
今夜はここまでです。
次回投下ホワイトデー頃を予定しています。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/06(水) 03:37:33.65 ID:xeSACLnAo
おつです
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/11(月) 00:11:37.21 ID:C9bul9Hvo
おつおつ
363 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/14(木) 22:29:08.22 ID:0JMWepMV0
1です。これから投下します。
364 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/14(木) 22:31:31.97 ID:0JMWepMV0
「御坂、妹……」

上条は困惑する。
しんのすけの言う御坂妹自身が彼女を殺した、あるいは死体を隠したとはどういう意味なのか。
前者ならば自殺だろうが、今目の前に御坂妹は立っている。
後者ならば実は生きていた彼女がその後血痕を片付け移動したということなのだろう。
だが先程の光景、血だまりに横たわるピクリともしない少女の記憶が、上条にその仮説を否定させる。

「無事だったのか!?」

疑問と喜びがごちゃ混ぜになった声で、上条は彼女に訊ねた。

「無事の定義にもよりますが……ミサカはちゃんと死亡しましたよ。と、ミサカは報告します」

少女から自分はちゃんと死亡したと言われても、上条には意味がわからない。
ひとまず落ち着いて、もう少し情報を得ようと、何か別の話題をふろうと口を開く。

「ち、ちょっと待ってくれ。その寝袋、何が入ってんだよ」

彼女が肩に担いだ寝袋、その僅かに開いたファスナーの隙間、そこから見える茶髪。
先程の彼女の言葉と合わせて上条にまさかという嫌な想像をさせる。

「その寝袋に入っているのは『妹達』ですよ。と、ミサカは答えます」

その声は、目の前に立つ少女の口から出たものでは無かった。
上条が声の主を探してそちらを見れば、御坂妹が増えていた。
いや、そう思う程に『そっくりな少女』がいたのだ。
そしてそれは一人だけではない、上条としんのすけを取り囲むように、何人もの『そっくりな少女』が何時の間にかそこにいた。
365 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/14(木) 22:32:48.47 ID:0JMWepMV0



その後、少女達は断片的な説明をして、その場から去って行った。
正直、何を言われていたのかはあまり覚えていない。
ただ最後に実験に巻き込んだと謝罪されたこと、全員がぞろぞろとどこかへ去っていく際に、一人だけこちらを名残惜しそうに見ていた少女がいたことは覚えている。

「しんのすけ……お前は知ってたのか?お前がこのあいだ言っていた『厄介事』ってこのことなのか?」

数秒、困った様な表情をした後にしんのすけは話しだした。

「まあね、ついでに言うと、もうわかっているとは思うけど……」

「『問題の中心近くにいる』ってのが御坂なのか」

「そういうこと、まあ美琴ちゃんもクローンのお嬢ちゃん達の存在は最近知ったみたいだけどね」

「御坂は……いや、しんのすけは何を、どこまで知っているんだ?教えてくれ」

しんのすけが上条に語る。
マネーカード探しに始まり、同じ高校の先輩である布束砥信との出会い。
超能力者第一位『一方通行』と御坂美琴との戦闘。
その後、御坂から聞いた『絶対能力者進化計画』の全容。

「ふざけんなっ!!」

上条が壁に拳を叩きつけ叫ぶ。

「一人のエリート育てる為、に二万人の人間に犠牲になれってのかよ!?」

「それが気に入らないから、オラや美琴ちゃんは実験を止めようとしてる」

その時、しんのすけの改造制服のポケットの中にあるスマホが着信を持ち主に知らせるべく振動する。
しかしそれに構わず、しんのすけは上条に真っ直ぐ向き合い訊ねる。

「上条君、『厄介事』だけど頼まれくれる?」
366 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/14(木) 22:35:08.32 ID:0JMWepMV0
短くて申し訳ありませんが、今夜はここまでです。
次回投下は21日の予定です。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/15(金) 22:38:05.01 ID:t/VBZZUGo
おつですぞ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/19(火) 18:17:05.70 ID:3gYYQm+wo
おつおつ
369 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/21(木) 23:59:49.89 ID:i0jqswLx0
1です。これから投下します。
370 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/22(金) 00:01:31.79 ID:t+3zxdzs0
しんのすけからの問い、その答えはあの時既に決めていた。
そしてソレは、今でも変わらない。

「ああ、勿論だ。俺は何をすればいい?」

上条の返事に、しんのすけが礼を言う。

「ありがとう……ちょっと待ってね」

上条にことわりを入れ、しんのすけは先程何かを受信した自身のスマホを確認する。

「……文章と画像データ?」

しばし画面を操作した後、彼はアハァ〜と独特の笑顔を浮かべた。

「良い知らせだったのか?」

その笑顔にやや引きながらも上条が訊く。

「うん、次の実験の場所が判った。それで上条君にしてもらいたいことなんだけど」

「おう」

「美琴ちゃんと合流して、その後に実験場来て欲しいんだゾ」

「わかった、その場所は?」

「美琴ちゃんと合流したら、上条君の携帯にメールが送られてくるはずだゾ。そういうことで良いんだよね?」

しんのすけが誰かに確認する様にそう言うと、二人の近くにあった室外機が了解を示す様に音を立てた。
371 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/22(金) 00:02:50.23 ID:t+3zxdzs0
「誰かに見られてる、のか?」

「最強のハッカーからね……今はジャン・ピエール・アンドレイ・ジョセフド・シャトーぶりアンヌ、もしくはアレッサンドロ・フランチェスカ・デ・ニコラって名乗ってるけど、どちらも本名じゃ無い」

「最強のハッカーね……俺に送られてくるってメールも、ソイツから?」

「そ、ニコラかシャトーぶりアンヌ。忘れないでよ」

「それで俺と御坂は現場についたら何をすれば良い?それにしんのすけ、お前はこれからどうするんだ?」
       アクセラ
「……オラは、一通さんを説得する。ダメなら闘う」

しんのすけは言う、勝算はあるが勝てるかは判らない相手、しかしやすやすと負けるつもりもない。
負けるにしてもその場合は相手の辛勝になるはずだ。

「上条君と美琴ちゃんには一通さんがオラに勝ったと思った時、一番油断するその隙に不意打ちして欲しい」

上条が一方通行の頭を右手で掴んでしまえば、それでゲームセットだ。
多分最初から三対一で闘うよりも、こっち方が勝率が高いと思う。そう言ってしんのすけは笑う。
             レベル5
「任せて大丈夫なのか?同じ超能力者の御坂が手も足も出なかった相手なんだろ、お前だって……」

「まあ楽な仕事とは言わないよ、これが終わったら夏休みの残りは自警団の皆とリゾート地でのんびりするといたしますか」

心配する上条に、しんのすけは冗談交じりに返す。

「……わかった、一番きつい所任せちまうが」

その時、上条の携帯が鳴る。
送られてきた情報は、御坂美琴の現在位置と、忠告だった。

「早速そのニコラって奴からだ」

「アイツは上条君になんだって?」

「御坂の居場所だ、こんな時間だけど常盤台の寮に居ないらしい。自分が見失う前に早く行けってさ」

「うん、じゃあまたあとでね上条君」

「ああ、行ってくる」

走り出した、遠く小さくなる上条の背中に、しんのすけはつぶやく様に話しかけた。

「『一番きつい所』ね……上条君はわかっているのかな……」

おそらく今の御坂美琴の精神はかなり追いつめられているはずだ。
それに上条が接触すれば、どうなるか……。

「ま、オラはオラのやる事をしなきゃだからね」

しんのすけはそう言うと、懐から取り出した短刀で空を裂く様に振り抜く。
すると現れた黒い霧の中にしんのすけは消えていった。
372 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/22(金) 00:37:24.74 ID:t+3zxdzs0
上条が御坂を見つけ声をかける。
彼女の、そして妹達の事情を知った、これから実験を止めに行くから一緒に来てくれと。
しかし彼女はそれを良しとしない。
自分の罪にこれ以上他者を巻き込めない、自分一人で終わらせる案が有ると。
しかしそれは自殺にも等しい方法のうえに確実性に乏しいものだった。
当然、上条は反対する。

「邪魔よ、どきなさい」

御坂が苛立ちをぶつけるように放つ電撃を、上条はその右手では無く体で受ける。

「お前もわかってるんだろ!?そんな方法じゃ誰も救われない!!」

何度も電撃をうたれ、それでもなおも立ち上がる上条に、ついに御坂が折れる。
そうして、やっと第10032次実験が行われるであろう現場についた時、上条達二人の眼にうつったのは……

「技之八、柔軟弾丸」

丸い何かがぶつかりはじき飛ばされる学園都市最強の姿だった。

「凄い……あの一方通行が……」

驚く二人のもとに、タブレットを持ったドローンがどこかからあらわれる。
上条に手渡されたその画面にはこう表示されていた。

「疲弊させたうえで勝たせ、油断した隙をつくという話だったが……別に倒してしまっても構わんのだろう?」

373 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/22(金) 00:38:18.11 ID:t+3zxdzs0
今夜はここまでです。
続きは26日の予定です。

一方通行戦は劇しんカンフーボーイズからのネタが多目になります。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/24(日) 00:40:45.35 ID:WYQLP7uDo
盛り上がってきたぜ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/26(火) 20:44:55.49 ID:aMOLvZooo
おつおつ
倒せなさそうですね…
376 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:44:36.31 ID:u6aAKjZY0
遅れてすみません。
1です。これから投下します。
377 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:45:51.17 ID:u6aAKjZY0
上条を見送った後、しんのすけは幼馴染でもある科学者のもとへと飛んだ。

「ボーちゃん、これが第一位の超能力者『一方通行』の能力らしいんだけど……」

しんのすけがボーにスマホを手渡す。
そこには詳細とまでは言わないものの、おおまかなあの白い少年についての情報が記されていた。
先程次の『妹達』を使った実験予定地と共に送られてきたものだ。

「なるほど、デフォルトでは『反射』に設定されている『ベクトル変換』……いや『操作』かな?」

手にしたスマホの画面に指を動かし、必要な情報を読み終えたボーが、そのスマホをしんのすけに返しながら言った。

「それで、しんちゃんは今日、どうして僕に?」

「ボーちゃんなら、一通さんにどうやって勝つ?あとその為の機械ってもう有る?もしくは三十分以内に造れる?」

しんのすけの問いに、『木原以上』の異名を持つ優秀な科学者はすらすらと答える。

「『反射』される、その瞬間にこっちの攻撃を『引け』ば、『内側に反射』させられるから、一撃は入れられるね」

要はその最初の一撃で勝てば良いのだ。と彼は続けた。
378 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:47:03.40 ID:u6aAKjZY0
「で、その為に必要なのは、センサー付きのガントレットかロボットアームだけど……」

自身の研究室の中を、何かを探してうろつきながらボーは言葉を続ける。

「どちらも無いし、三十分で造れるものでもないよ。ただ……」

目当ての物を見つけたらしくソレを白衣のポケットにしまうと、彼はしんのすけの前まで戻って来た。

「『反射』を破る、もう一つの方法がある」

ボーはポケットから先程入れた物を取り出す。

「スーパーボール?」

ソレは縁日等で目にするゴム製のオモチャだった。
彼ははしんのすけの目の前にある机の上にボールを落とし、跳ね返ってきたソレを掴む。

「良い?しんちゃん。机が一方通行、ボールがこっちの攻撃」

「うん、普通に攻めたんじゃ全部返ってきちゃうんだね」

「そう、だからコウすれば……」

ボーはうなずくと彼の言う、『反射を破るもう一つの方法』をしんのすけの前で実証してみせる。
379 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:48:34.31 ID:u6aAKjZY0

「おおっ!?」

元々柔らかい天板だったのだろう、机にはボールのぶつかった跡がくっきりと凹みとして残っていた。
一方スーパーボールの方はと言えば、ひび割れ潰れてしまっている。

「この方法なら、『反射』は破れるけど、こんな風に拳なんかを使えば壊れちゃうから、もっと柔らかい武器か、逆にすごく堅い武器が必要になる」

でも、と彼は更に続ける。

「この方法を使った、ガジェットなら、一時間位で造れるけど、どうする?」

しんのすけは首を横に振る。

「いや、ありがとうボーちゃん。もうヒントは十分もらえたからいいや」

それに一時間後では実験には間に合わない。

「そう、じゃあ最後におさらい」

ボーいわく、必要な物は三つ。
まず『反射』される瞬間を感知できる高性能なセンサー。
次に柔らかく、ある程度変形してもいい二段重ねの物。
最後にソレらを一方通行に向けて発射する物。

「良かった、全部揃ってるゾ」

「そう、なら心配いらないね。あとは多分『反射』は体の表面に、膜のように領域を設定して、演算してると思うから、それが無い所をねらうとか」

他には非現実的だが、一方通行の反射膜(仮称)の外側では空気等の無害な物質に擬態し、体内に侵入してから毒性に変化する物質を創る等、ボーは様々な案を出す。

「これは、『反射』を破るって言うよりも、すり抜けるっていったほうが良いかもね」

「オラにその方法は無理かな……じゃあまたねボーちゃん」

「うん、またね、しんちゃん」
380 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:49:25.63 ID:u6aAKjZY0

しんのすけはボーの研究室を出る。
先程無理と言った方法だが、スゲーナスゴイデスのトランプを使えば勿論可能だ。
しかし原典級霊装で超能力者を倒してしまうのは、後々大きな問題となるだろう。

「科学側の武器だけで戦わないと……お?」

スマホが又、アイツからの着信を知らせる。
送られてきたのは写真つきのメール、タイトルは「コイツラの足止めは私に任せろ」。
写真には目隠しにさるぐつわ、更に手錠をはめられた常盤台中学の制服姿の茶髪の女の子、ミサカ10032号が写っていた。

「絵面が犯罪的すぎるゾ」

苦笑しつつ、自分と一方通行の戦闘に巻き込む心配も『妹達』に邪魔される心配もしなくていいのは大部助かる。

「さて、そろそろ現場に向かうとしますか」
381 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:50:22.00 ID:u6aAKjZY0

「クローンのお嬢ちゃん達なら今日は来ないゾ?」

その場所に先に来ていた、白い少年に話しかける。

「あン?オマエは……」

「よ、久しぶり。一週間くらい?」

「オリジナルと一緒にいた奴か、確か人形どもがオマエも超能力者だって言ってたなァ」
     トルネードコール
「第八位『法則無視』だゾ」

「ハン、それで?人形どもが来ねェってのはどォ言うこった」

しんのすけは先程送られてきた写真を一方通行に見せる。

「ハッ、随分とまァ愉快な事になってンじゃねェかよ」

「この実験を止めたい人達は結構多く居てね、そのうちの一人がお嬢ちゃんをさらったみたいだゾ?」

「ふーん?」

しんのすけの言葉に引っかかるモノが在ったのか、一方通行の雰囲気が剣呑なものに変わる。

「それでお兄さん今夜お暇でしょ?ちょっとオラと遊ばない?」

しんのすけとしては説得の為に先ずはコミュニケーションをと思ってのことだったが、一方通行はそうは受け取らなかった。

「ハン、いいぜ遊んでやるよ。ドイツもコイツも人形ごときを助けるためにご苦労様なこった」

「お嬢ちゃん達?」

「オマエも、『この実験を止めたい奴ら』の一人なんだろォが」

「まあ、そうなんだけどさ」

「こンなまどろっこしィ事しなくても遊んでやるよ。第八位が第一位に下克上なンざありえねェって教えてやるよォ」

ここにきて、しんのすけは両者の間にある『遊び』に対する認識の乖離に気がついた。
ある意味では予定通りだが、こうなってしまっては説得は不可能だろう。

「じゃ、先手はもらうゾ」

しんのすけが駆け出し、跳ぶ。

「技之八、柔軟弾丸」

極限まで真球状に丸められたしんのすけの身体という、特異な砲弾が回転しながら一方通行へと迫る。
そして両者がぶつかるか否か、その刹那。
真っ先に反射膜に触れたしんのすけの左臀部が一方通行の能力により反射された瞬間、彼は更に腰をひねる。
それにより左臀部が返ってくる以上の力で、右臀部が左臀部を押し返す。
右臀部に押された左臀部は一方通行の身体にぶつかり、彼を弾き飛ばす。

「ガッ!?」

ボーが実演してみせた方法。
なんてことはない、スーパーボールが机の上に落ちる瞬間、上から金槌で叩き潰したのだ。
一方通行の『反射』の能力である以上、演算が必要になる。
つまり僅かなタイムラグは常に存在し、『反射したものがさらに跳ね返ってきた』場合はソレをさらに反射は出来ないのだ。

「先に一つだけ言っておくよ、一方通行」

いまだ何が起きたかわからずに目を白黒させ地面に倒れている白い少年に、しんのすけは言う。

「オラはお前を倒しに来たんじゃない、助けに来たんだ」

ささやくようなその言葉が、少年に届くことは無かった。

382 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/03/27(水) 00:51:31.16 ID:u6aAKjZY0
今夜はここまでです。
次回投下は4月4日の予定です
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/27(水) 19:32:10.30 ID:yh+AEZrDO
おつかれさまです
384 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/04(木) 22:29:46.19 ID:S8UiAQXc0
1です。これから投下します。
385 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/04(木) 22:30:42.93 ID:S8UiAQXc0
上条の持つ、ドローンから手渡されたタブレットの画面が切り替わる。
何処かの映像や音声の配信サイトへとつながったソレからは、御坂にも聞き覚えのある声が流れてきた。

「さあ、今夜も始まったぜ〜、皆元気か?海賊ラジオDJだ」

始まった番組に、上条が困惑しながらタブレットを見る。

「海賊ラジオ?この端末はニコラって奴との連絡用じゃないのか!?」

そんな上条をよそに、そのラジオ番組は進行する。

「まだまだ記憶に新しい第八位野原しんのすけと第七位削板軍覇の決闘だが……なんと今夜はその第八位が、驚いた事に第一位と戦うそうだ」

「そんな理由で、また私がよばれたのだけど。ゲストのヘソ出しカチューシャよ」

タブレットの画面には、しんのすけと、立ち上がって彼をにらみながら自身の服を軽く払っている一方通行が映っている。
反射によって埃などつかないであろう彼がそんなしぐさをするのは一種のルーティンの様なモノか。

「面白ェ、最っ高に面白ェぞ。オマエ!!」

笑顔と言うには余りにも凶悪に歪ませた顔をしんのすけに向け、一方通行が吼える。
その声はその場所近くに居る、上条と御坂には聞こえていた。
しかし同じ声がタブレットから聞こえては来なかった。

「一方通行が野原しんのすけに何か言っているようだけど」

「おっとゴメンよ、今夜は第七位対第八位の時と違って音声は付かないんだ。編集じゃないぜ?なんせ生放送だからな」

「ふむ、この映像をライブで送っている『撮影者』の都合って訳かしら?」

『撮影者』、そう言われ上条と御坂は周囲を見回す。
自分達四人以外に人影は無い、しかし先程のドローンと、ソレと同型の機体数台が一方通行としんのすけを囲むように上空を飛んでいた。

「……アレを操作してるのもニコラって奴なのか?」

画面に目をやれば、リスナーがコメントを投稿できる仕様らしく、音声が無い事を残念がるモノや一方通行としんのすけに早く戦えとせかすコメントが右から左へと流れていく。
そんなリスナー達をDJがなだめる。

「まあまあ、生の音が無いのは俺も残念だけど、その分しっかりお仕事するから今夜もお付き合いよろしくな。海賊ラジオDJと」

「ヘソ出しカチューシャがお送りするわ」

「おっと、早速始まったみたいだぜ!?」

先ずは開始の合図とばかりに、一方通行が自身の足元の砂利をしんのすけに向かって蹴り飛ばした。
386 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/04(木) 22:33:12.95 ID:S8UiAQXc0
短いですが今夜はここまでです。
次回投下は4月11日の予定です。
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/05(金) 15:00:08.99 ID:8oixzLMHo
おつですぞ
388 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/11(木) 22:00:48.79 ID:WxYhSwjr0
1です。これから投下します
389 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/11(木) 22:01:41.27 ID:WxYhSwjr0
「技之一、和毛和布」

風に吹かれる柳のように、波に揺れる海藻類のように、しんのすけは飛んできた石を避ける。

「チッ、妙な動きしやがって……」

舌打ちする一方通行に、しんのすけは懐から取り出した銃を向ける。
以前の削板軍覇との決闘でも使った玩具のような外見を持った、『アクショントリモチガン』だ。

「ほい」
            カタパルト   ヒママタージェル
引き金がひかれ、二門の射出機構から半透明の球が撃ち出され一方通行に直撃する。
しかし削板の時とは違い、潰れ広がり対象を包み込んで無力化する筈の弾丸は、ソウなること無く真っ直ぐ撥ね返って来た。

「おわっと!?」

銃の先に当たり、弾けたソレに腕が絡め取られる前に、しんのすけは銃から手を離し身を引くことで回避する。
ヒママターでできたジェルの弾丸はアクショントリモチガンを飲み込みながらそのまま進み、しんのすけの後方にあったコンテナの壁に張り付き止まった。
390 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/11(木) 22:02:43.00 ID:WxYhSwjr0

「ふう、遠距離戦じゃお互い決め手に欠けますなぁ」

肩をすくめ、通販番組に出演する外国人タレントのように大げさなジェスチャーをしながら言ったしんのすけに、一方通行が獰猛な笑みを浮かべ返す。

「ハッ、『お互い』だァ?」

白い少年は再び、そして今度は二度三度と続けて足元の砂利をしんのすけに向け蹴り飛ばす。
 おれ オマエ
「一位と八位を一緒にすンじゃねェよ」

彼の能力により、その砂利一粒々々が拳銃の弾丸に匹敵する速度を持ってしんのすけを襲う。

「おお!?ほい、よっと」

波状攻撃を避け続けるしんのすけに、一方通行は更に追撃を加える。

「避けるってことは、俺と違って当たったらヤベェってことだろォが。そらオカワリだ残さず食えよォ」

更に数回、今までよりも強く、今までよりも早い間隔で、一方通行が地面を蹴った。
先程までの攻撃を拳銃の乱射と例えるならば、コレはさしずめ散弾銃の連射だろう。

「ちょっ!?」

流石に避けきれないと判断したしんのすけは、急いで懐から黄色いボールペンのような物を取り出す。
するとソレは瞬く間に大きくなり、バチバチと帯電している竹刀へと姿を変えた。
それの名は『鋼鉄親父の電磁竹刀』……この武器も又、削板との戦いで使用した物だ。

「ムン!!」

多量の砂利が迫る中、しんのすけは大上段に構えた竹刀を、縦一文字に一気に振り下した。
391 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/11(木) 22:03:31.39 ID:WxYhSwjr0
短いですが、今夜はここまでです。
次回投下は4月24日の予定です。
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/12(金) 04:19:26.52 ID:KhflFDw7o
おつですねぇ
393 :1(スマホ) :2019/04/25(木) 00:01:29.62 ID:J3FzaQND0
すみません、何故かパソコンがネットに繋がりません
今日の夜また試してみます
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/25(木) 00:06:19.43 ID:vvhn0NQto
りょ
395 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/25(木) 22:35:21.14 ID:J3FzaQND0
繋がりました、1です。これから投下します。
396 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/25(木) 22:36:31.10 ID:J3FzaQND0
「あれは……」

しんのすけの生み出した『ソレ』に、その場で唯一心当たりが有った上条が呟く。
しんのすけと上条を除けば、一方通行も御坂も、そして画面越しにこの場を視ているであろう海賊ラジオのパーソナリティー二人も、『ソレ』を目にするのは初めての事だった。

「何なの、アレ」

御坂の問いに、上条が答える。

「しんのすけが言うには、『ワープホール』……だそうだ」
397 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/25(木) 22:37:24.71 ID:J3FzaQND0
振り下ろされた竹刀の後を追い、まるでジッパーが開く様に、そこには黒く大きな穴が空いていた。
一方通行としんのすけの間、しんのすけを隠すように、あるいは護るように現れたその穴へ、一方通行の放った砂利は全て吸い込まれ消えていく。

「第八位が消えた!?」

そして役目を果たしたその穴が閉じ消えた時、海賊ラジオDJが上げた声と一方通行の心中は等しかった。
先程までそこに在ったしんのすけの姿が無かったのだ。

「技之五、芋虫行脚」

背後、それも足元から聞こえてきた声に、一方通行は振り返る。
するとそこには、地面にうつ伏せに寝るしんのすけがいた。

「からの技之四、糞転下肢」

しんのすけが地に両手をつけ、勢いよく逆立ちの体勢になる。
そしてその勢いを殺すこと無く、己の腰から手までを柄に、臀部を槌頭とした一撃が一方通行に叩き込まれた。

「グッ」

しんのすけの尻に弾き飛ばされた一方通行は、再び砂利の上に倒れる。
398 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/25(木) 22:38:06.43 ID:J3FzaQND0

「姿を隠した後に転位して背後から強襲、第七位削板軍覇との戦いでも使った手だけど」

「あの時と違って盾は使わなかったな」

海賊ラジオDJと、ヘソ出しカチューシャが一連の流れを解説する。

「あの円形の黒い霧のような物が盾の役割をはたしていたし、一方通行相手に大きな得物を使うのは悪手ね。防御は無意味で回避できなければ一発でアウトだもの」

「初動の鈍いデカブツはNGってわけだな。なら身体一つでぶつかった第八位の選択は正解か?今のところ八位の方が優勢みたいだが」

「いえ、そうとはかぎらないわ。一見野原しんのすけが攻めているように思えるけど」

「違うのか?」

「そうね、彼の攻撃は、一方通行に殆どダメージを与えられていないはずよ」

ヘソ出しカチューシャの言葉通り、一方通行は直ぐに立ち上がりしんのすけに襲いかかった。

399 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/04/25(木) 22:39:30.30 ID:J3FzaQND0
今夜はここまでです。
次回は5月4日の予定です。

今年もクレしん映画見てきました。
今年も大変良い映画でした。(ここ数年で一番泣けた映画かもしれません)
ひろしがヒロインしてて、かつかっこよくて、でもだからこそ欲を言えば藤原ひろしで見たかった。べつに森川ひろしもソレはソレで好きなんですが……
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/03(金) 14:03:36.49 ID:DC9tjPPV0
しんちゃん変わったと思ったらひろしも声優変わったんやな。
映画面白そうやったし見てこようかな
401 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:11:13.04 ID:5D2GHwlp0
1です。これから投下します。
402 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:12:01.07 ID:5D2GHwlp0

「ダメージが無い?どういうことだ、ヘソ出しカチューシャ」

「一方通行の能力の詳細は省くけど、彼に攻撃が効かないのは『反射』しているからだ」

「けど、第八位は何かしらの方法でその反射を破ったんだろ?」

「私の推測でしかないけど、おそらくその『何かしらの方法』というのが、『二連撃』なのよ」

「連撃?」

「つまり返って来た一撃目に、それ以上の二撃目をぶつけているわけだけど、これでは例えば一撃目に込められた力が5なら、二撃目に10つまり倍の力を込めてやっとまともな攻撃力ね」

「なるほどな、第八位は自分が放った『一撃目』の攻撃力がそのまま第一位の防御力upに繋がるわけか」

「更に『二撃目』を加えるのは一撃目が反射される瞬間、正に刹那の一瞬と言えるその隙間に撃てなければ、二発共自身に跳ね返ってくるだけだ」

ヘソ出しカチューシャの解説に、なるほどな〜、神業かよ、等のコメントが流れる。

「その為に野原しんのすけの攻撃は、ワンインチパンチならぬゼロインチヒップアタックに限定されてしまっているのだけど、おそらく一撃目と二撃目の力の差はそれほど大きくは無い筈よ」

「それが第八位の攻撃をモロにくらったはずの第一位に、殆どダメージが無い理由か」

「まあ、一方通行は一方通行で野原しんのすけに攻めあぐねているようだけど」
403 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:13:28.54 ID:5D2GHwlp0

数多の石礫を無力化したしんのすけに、遠距離戦は無意味と判断した一方通行は接近戦を仕掛けていた。
白い少年の持つ凶悪な能力ならば、唯の一度でもその手で相手をつかまえれば全身の神経を通る電気や血管の中の血液といった物を逆流させ殺すことが可能だ。

しかし……

「くそがァっ、何で当たらねェ!?ウナギみてェにウネウネウネウネしてンじゃねェ!!」
       ワカメ
「鰻じゃなくて和布だゾ」

「ドッチでもいいンだよ、ンなこったァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

しんのすけは先程礫を避ける際にも使った奇妙な動きで、白い少年の伸ばした手を全て回避していた。
そのくせしんのすけは一方通行から遠ざかるわけでも無く、彼の目の前を反復横跳びの様に左右に移動したり、彼を中心にグルグルとその周囲を回ったりしていた。
見る者が見れば、その動きはまるで「ねえどんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?必殺の攻撃が全然当たらなくてどんな気持ち?」と一方通行を挑発しているようだった。

404 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:14:18.18 ID:5D2GHwlp0

「第八位、第一位の攻撃を悉く躱す。ヘソ出しカチューシャ、あの動きは何かの能力なのか?」

「私も知らない動きだけど、おっと丁度コメントが来たようだ」

しんのすけと一方通行の戦闘を映す画面に、ソレを知っているらしい誰かからのコメント流れる。

「あれはワケワカメ」「古流中国拳法の一つ、ぷにぷに拳の技かも」「全身を柔らかくゆらして相手の攻撃をかわす技なんだよ」

「ふむ、とのことだ。嘘か真かは知らないけど」

「この口調……ひょっとしてラジオネーム『絶対記憶能力者(姉)』さんか?いつもお便りとコメント感謝だぜ」

405 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:15:16.29 ID:5D2GHwlp0

「畜生がァァァァァァァァッ!!」

延々と攻撃を躱され続けた一方通行は、その苛立ちと疲れから更にどんどんと攻撃が大振りのものへと変わっていく。
そしてそれこそがしんのすけの狙い、待ち望んでいた好機だった。

「ほいっと」

彼が再び手にするのは、竹刀型のスタンロッド『鋼鉄親父の電磁竹刀』、左掌を柄頭に当てながら五本の指は折り、刺突の構えをとり、深く息を吸い、一気に放つ。

「チェストー!!」

竹刀の切先が一方通行の肩を突く、いやその僅か前に衝撃が刀身を介して切先から鍔元、そして柄頭へと跳ね返る。
しかしその衝撃がしんのすけを襲うことは無かった。

「技之三、猫手反発」

しんのすけへと返って来た衝撃は、更に一方通行へと跳ね返された。
白い少年は最初に弾き飛ばされた時の、その数倍の距離を飛ばされる。
地面に数回バウンドして転がり、ようやく止まった彼は突かれた方の肩から腕をダランとぶらさげながらもフラフラと立ち上がる。

「三下がァ……何をしやがったァ?」
    アクセラ
「いつも一通さんがしている事だゾ?猫手反発は相手の攻撃を弾き返す技だからね」

呼吸が荒くなり、片腕が使えなくなった一方通行と、ひょうひょうとした態度を崩さないしんのすけ。
これだけならば、どちらが優勢かは火を見るよりも明らかだった。
しかし……

「お?」

スタンロッドだった事が災いし、衝撃は返せても電流はしっかりと逆流していた竹刀は、その刀身の半ばからポッキリと折れてしまっていた。
406 :>>1 ◆aMcAOX32KD1b [saga]:2019/05/05(日) 01:17:21.17 ID:5D2GHwlp0
今夜はここまでです。
次回投下は5月15日を予定しています。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/05(日) 08:52:26.14 ID:jhz1ESato
乙っす
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/07(火) 06:19:20.74 ID:+0P1E6uN0
乙乙
藤原啓治さんは体調見ながらちょこちょこ声優の仕事はしてるみたいなので、最近のお声を聴きたい方は今やってる映画だとアベンジャーズかバースデー・ワンダーランドを観てネ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/31(金) 21:25:14.10 ID:/Ps4ZTZ6O
マダー?
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/06(金) 01:55:09.53 ID:kk17Ylo70
保守
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/02(水) 16:33:51.44 ID:l+R0NYII0
頑張ってください!
次の投稿待ってます。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/12(日) 10:18:16.68 ID:ERdPWy3I0
明けましておめでとうございます
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/10(月) 00:25:01.80 ID:jd4szwQ60
5月15日までもう少しだな
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/14(金) 00:32:45.77 ID:ALMh27nt0
どうかしたんですか。体の調子が悪いんでしょうか?
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/15(金) 10:02:59.13 ID:NgPPlLpw0
藤原啓治さん…
亡くなってから呆然としてて、唐突にこのスレ思い出したから来たんだけど、更新されてなかったか…
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/10(月) 06:37:09.64 ID:g2Ycw5RGO
待ってますよー
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:24:32.83 ID:xCIDEAct0
今なら、涙雨に散った最愛の女性も最強に思い描かれそうだ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/22(月) 18:48:52.23 ID:9ln4FMsa0
久しぶりに来たが、やはり更新はないか…
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 15:54:24.51 ID:GIF/OQ9i0
来ないか
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/09(火) 08:37:40.79 ID:VamgGF8D0
このままエタってしまうのだろうか
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 06:39:43.98 ID:2lV1drHGo
いやーこれは既にエターと言っても過言では無いかと
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/13(土) 23:23:09.67 ID:KrXecX08o
もう2年近く経ってるんだぞ
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/19(金) 13:52:02.26 ID:rAm740uP0
5月15日投下予定(2019年とは言ってない)だから……
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/04/17(土) 00:43:41.56 ID:3Z8MnueO0
時々見に来るけど更新されてなくて寂しい
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/05/07(金) 19:36:59.25 ID:IOc/BD2vO
コロナとかもあるしな。そもそも生存すら怪しい世の中になっちまった。以前も長い間空けてたことあったからそれだと思いたいが…
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/09(水) 11:00:30.99 ID:FZBYTfrG0
待ってる
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 23:51:08.41 ID:Vj4EAcjt0
まあ、気長にね
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/16(日) 22:46:10.86 ID:plgaqG0Q0
残り4ヶ月で更新か
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/19(水) 17:13:14.96 ID:PtjAQQa40
今でも待ってるやつが俺以外にもいることに少し嬉しみを感じた
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/06/12(日) 01:42:32.72 ID:k3guktbz0
保守
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/11/06(日) 20:05:25.35 ID:l46irL660
今年になっても保守してるやついて草
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/03/31(金) 16:53:58.58 ID:d3XYOllh0
久々に思い出して来てみたけどやっぱり更新されてなかったか。
クオリティが高い作品だっただけに残念...
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