コブラ「俺が魔法少女ぉ?」キュゥべえ「そうだよ!」

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1 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 20:08:39.39 ID:JgVi8JhdO
コブラ「おいおい。俺は少女って言われるほど若くないぜ」

キュゥべえ「いや、そこじゃないよね。ツッコミどころは」

コブラ「とりあえずパスだ。そんなに暇じゃねぇんだ」

キュゥべえ「そんな!君にはスゴい才能があるんだよ!」

コブラ「へっ、俺にセンスがあるのは認めるがね」

キュゥべえ「もし契約してくれたらどんな願いでも1つだけ叶えてあげるよ!」

コブラ「願いね…。そんなものはないね!!」

キュゥべえ「えっ!?」

コブラ「欲しいものは自分で手に入れる。それが俺だ」

キュゥべえ「わけがわからないよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466507319
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 20:14:12.89 ID://lWCi/g0
ヒュー
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 20:14:33.70 ID:hMAEIIvG0
気体
4 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 20:16:11.25 ID:JgVi8JhdO
コブラ「とりあえずこの話は無しだ」

キュゥべえ「そうかい。君なら最強の魔法少女になれると思うんだけど」

コブラ「そんなことしなくたって俺は最強さ」

キュゥべえ「そっか。まぁ正直に言うと僕も不本意ではあったんだ」

キュゥべえは踵を返すとコブラを一瞥した。

キュゥべえ「こんな筋肉モリモリマッチョが魔法少女になるのは見るに耐えない」

コブラ「…」

キュゥべえ「でも、君ほどの素質のある存在ははじめてだよ」

コブラ「消えな」

キュゥべえ「また来るよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 20:17:16.91 ID:Te7X8zPJo
これは楽しみ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 20:20:03.94 ID:Jppif5u70
うさぎとワルツは踊らないのかい?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 20:25:34.64 ID:jRBdw9cQ0
コブラならべえさん相手にも小粋なジョークを飛ばしそう
でもべえさんは感情がないからジョークが通じなくてやれやれポーズしそう
8 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 20:42:41.35 ID:JgVi8JhdO
コブラ「おかしなやつがいるもんだぜ」

コブラは見滝ヶ原の夜景を眺めながらそう呟いた。

コブラ「さて、行くか」

投げ捨てられた葉巻から真上に煙が立ち上る。

コブラは、風のない穏やかな夜空を眺め、宇宙に想いを馳せた。

今頃、いつまでも帰らぬコブラにレディはカンカンに怒っているだろう。

コブラ「怒った顔も素敵だぜ。レディ」

虚空にそう呟くとおもむろに立ち上がった。

コブラ「サイコガンの修理も済んだことだ」

コブラが地球に来たのは理由はこれである。

サイコガンを、その産みの親である不知火鉄心に修理してもらうためだ。

コブラ「少しくらい羽を伸ばすくらいはいいだろう。…なんだ!?」

先ほどとは違う景色

禍々しく歪む空間

コブラはいつの間にかそのただ中にいた。
9 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 21:09:29.22 ID:JgVi8JhdO
コブラ「ここは…?」

おかしな造形の人形が立ち並ぶ回廊にコブラはいた。

周囲に人の気配はない、が。

コブラ「悪趣味な遊園地だぜ。客も来ないわけだ」

明らかに人ではない何かの気配はする。

それは時折笑い、時折悲鳴をあげた。

コブラ「こういう場所を楽しめるヤツは二種類いるね」

コブラ「頭のネジが外れたやつか…、もしくは」

突如、飾られていた人形が動きだし、コブラの背後から襲いかかった。

コブラ「従業員さ!」

振り向きざまに繰り出された拳をまともに受け、人形は木っ端微塵に吹き飛んだ。

コブラ「大人ひとり分の入園料さ。釣りはいらんよ」

コブラは奥の灯りが見える方へ歩きだした。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 21:16:22.92 ID:815xnjEMO
どう足掻いてもハッピーエンド
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 21:21:26.53 ID:Te7X8zPJo
負ける気がしない
12 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 21:27:36.15 ID:JgVi8JhdO
奥には広いホールがあった。

その中央には、小さな女の子の人形が椅子にちょこんと座っている。

コブラ「なるほど、メインアトラクションらしい」

その人形は少し体を浮かせると、手を挙げた。

すると、コブラの周囲に巨大な分度器やコンパスといった文房具が現れた。

コブラ「…なに!?」

続けざまに人形は腕を降り下ろす。

と、同時に文房具がコブラに向け一直線に襲いかかった。

ドドドドドっ!

すさまじい轟音と共に粉煙がもうもうと立ち込める。

人形「…」

文房具は再び空中に浮遊した。

「残念だったなぁ!」

人形「!?」

空中からコブラが落下してくる。

その左手には、鈍く光るサイコガン。

「くらいな!」

閃光がホールを包み、人形は跡形も無く消し去った。

「お人形遊び場とっくに卒業したんだよ」
13 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 21:40:07.98 ID:JgVi8JhdO
コブラが着地すると同時に、景色は元に戻っていた。

コブラ「いったいなんだったんだ。…ん?」

コブラは足元にある黒い物体に気づいた。

コブラ「これは…」

???「待ちなさい!」

コブラ「…何か用かい?お嬢ちゃん」

マミ「あなた…一体何者なの?」

そこにいたのはマスケット銃を構えた金髪の少女

コブラ「銃を下ろしな」

マミ「動かないで!」

コブラ「美人の命令なら聞くが…」

と、呟くやいなや、コブラのサイコガンはマミの銃を貫いていた。

コブラ「まだ若いな。あいにくロリコンじゃない」

マミ「ひっ…」

コブラ「おっと怖がらせるつもりは無いんだ。俺みたいなイケメンに銃をつきつけられた経験は無いかい?」

マミ「ひぃ…」

コブラ「無いわな」
14 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 21:57:38.49 ID:JgVi8JhdO
マミ「あなた、どうやって魔女を…」

コブラ「魔女…」

マミ「もしかして…魔法少女?」

コブラ「今日はやけに少女と間違われるな。そんなに若くみえるかい?」

マミ「いや年齢の問題じゃ…」

コブラ「とにかくこんな時間にうろつくもんじゃないぜ。ロリコンが目覚める時間だ」

そういうと、コブラはサイコガンを収めた。

マミ「で、でも魔法少女でもなければ魔女を倒すことは…」

コブラ「俺は不死身の男『コブラ』だぜ。そんなものに負けたりしない」

マミ「ま、待ちなさい!」

コブラ「あばよ!!10年後にまた会おう。その時は火星のデートにご招待するぜ!」

コブラは、そう言い残すと闇の中に消えていった。

マミ「なんだったのかしら…」

マミ「グリーフシードも置いていったし…」

マミはグリーフシードを拾い上げると、消えゆく背中を見つめた。



キュゥべえ「危険な因子の登場だね」



これは、どんな鬱展開すらもぶち壊すフラグブレイカーコブラによるまどかマギカハッピーエンドSSであるーッッ!!!
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/21(火) 22:01:22.93 ID:zLZh9kfj0
でも原作だとよくヒロイン死んでるよねコブラ
16 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 22:15:48.97 ID:JgVi8JhdO
【見滝原中学校】

かずこ「目玉焼きは半熟と完熟!どっちがベストなんですか!?はい!なかざわくん!」

なかざわ「ええ!?えーと…どっでもいいと思います」

かずこ「その通り!あなたたちは!目玉焼きの焼き加減に拘るような男と付き合ってはなりませんよ!特に男性諸君…」

さやか「またダメだったみたい…」

まどか「ふふふっ」

かずこ「次に!転校生を紹介します!」

さやか「そっちが次かよ〜」

かずこ「じゃあどうぞ!」

たなびく黒髪が視線を奪う

ほむら「暁美ほむらです。よろしく」

かずこ「続けて!どうぞ!」

ハガネのような肉体が教室の視線を奪う。

「ヒュー!!」

「すげぇ肉体だ!!」

「こりゃあ見物だぜ!!」

コブラ「コブラだ。よろしく」

かずこ「では、皆さん!仲良くね!」



ほむら「何かがおかしい…」
17 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 22:25:44.74 ID:JgVi8JhdO
ほむら(確か前回もワルプルギスの夜を倒せなくて、時間逆行したはず…)

ほむら(いつもなら転校生は私だけ)

ほむら(このあと、私は女の子に囲まれて、気分が悪い振りをして、まどかを連れ出す)

ほむら(それがこれまで繰り返してきた『結果』であり『未来』)

ほむら(確かそのはず…なんだけど)

横目で隣を見るとあからさまに中学生ではない筋肉モリモリの制服がピチピチおっさんがいる。

コブラ「よう」

ほむらは挨拶を華麗にスルーすると、再び思考を巡らせた。

ほむら(あれ?なんか間違えた?)

ほむら(よくわからないけど…)

ほむら(歯車が狂ってる…色んな意味で)
18 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 22:37:08.57 ID:JgVi8JhdO
ほむら「ごめんなさい。気分が悪いんだけど…(本気)」

まどか「えっ、そうなの。じゃあ保健室に」

コブラ「俺も行こう」

ほむら「え゛」

コブラ「なに、女の一大事とあっちゃあ黙っておけなくてね」

ほむら「結構よ」

まどか「そ、そんな言い方、ひどいよ…。コブラくんも心配してくれてるんだし…。」

ほむら「ま、まどか。そんなつもりは…」

コブラ「じゃあOKだな」

ほむら「ぐぬ…」

まどか「じゃあ行こう!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 22:39:29.01 ID:WR965uspO
コブラくんは流石に草
20 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 22:44:33.87 ID:JgVi8JhdO
【廊下】

ほむら「確かこっちよね」

まどか「えっ?詳しいね」

ほむら「…」

まどか「あのさ…名前、カッコいいよね」

ほむら(きたわね。またいつものパターン)

まどか「コブラくん」

コブラ「よく言われるよ」

ほむら(…)

ほむら(そっちかぁぁぁ!!!)

まどか「やっぱりね。怖いけど強そうだよね」

コブラ「あぁ、毒ヘビとはよく言ったもんさ」

ほむら(うるさい黙れ)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 22:54:57.83 ID:4DPD5GwIO
実はマミさんだとコブラが手を出す範囲にギリギリ入っているっていう…プロポーション的にも年齢的にも…
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 23:03:49.26 ID:6r7ap9O1O
アカン笑うわ
23 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 23:04:35.17 ID:JgVi8JhdO
ほむら(ええい、もう!)

ほむら「私はほむらでいいわ!」

まどか「え、うん!分かった。私もまどかでいいよ」

ほむら「まどか、あなたは人生って尊いと思う?」

まどか「え?」

コブラ「人生が尊いかって?少なくともタダより安いことはないだろうさ」

まどか「ええと…」

ほむら「家族や友達を大事にしてる?」

コブラ「もちろん!人類皆家族。だから女性は大切にしてるさ」

まどか「うん…多分…」

ほむら「本当に?」

コブラ「あぁ!神に誓おう。誓える神はいないがね」

まどか「ほ、ほむらちゃんどうしたの…」

ほむら「もし本当なら、今とは違う自分になろうと思わないことね」

コブラ「変わらんよ。俺は不死身だぜ」

まどか「…」

ほむら「さもなくば、あなたは全てを失うこととなる」

コブラ「失ったら取り戻せばいい。簡単なことさ」

ほむら「うるさぁぁぁいい!!!」

コブラ・まどか「!!?」ビクッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 23:05:26.07 ID:Z8uzCW4LP
いいセンスだな、>>1
もう少し命の危機を楽しんでそうな感じだともっとコブラっぽくなると思うぜ!

>>21
コブラはドン引きされたりすると割とあっさり引き下がる
コブラは基本的に誘い受けだ、いいね?
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 23:09:32.67 ID:4DPD5GwIO
>>24
アッハイ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 23:10:45.17 ID:WR965uspO
お、おう
27 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 23:23:11.19 ID:JgVi8JhdO
【放課後:ショッピングモール】

さやか「まどかぁこのCDどうかな」

まどか「うーん。恭介くんなら喜ぶんじゃないかな?」

さやか「べべべ別に恭介のために買うんじゃないだから!///」

まどか「ふふふ、顔真っ赤だよ」

さやか「もう!」

(助けて)

まどか「?」

さやか「ん?どうしたの?」

まどか「よくわからないけど…声が」

さやか「声?」

(助けて…まどか!)

(色んな意味で助けて!)

まどか「呼んでる…」

まどかは店内を抜け出すと走り出した。

さやか「ちょっと!まどか!」
28 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 23:30:36.51 ID:JgVi8JhdO
【ショッピングモール:工事区域】

まどか「確か、こっちの方から…」

音をたてて崩れる天井

落ちてきたのは白い小動物であった。

キュゥべえ「はぁ…はぁ…」

まどか「ひ、ひどい」

キュゥべえ「た、助けて」

まどか「一体何が…」

キュゥべえ「宇宙海賊…」ガクリ

まどか「え?なに?」

「そいつから離れろ!」

まどか「だれ!?」

「当ててみな!ハワイ旅行をプレゼントするぜ!」

まどか「コブラくん?」

コブラ「簡単すぎたな。ハワイ旅行は無しだ」

まどか「え、ズルい」

コブラ「悪いな。古い思いではなるべく捨てるようにしているのさ」



ほむら「…」

まどか接触前にキュゥべえを殺そうとしたらコブラが先にバトってたので出るに出れない
29 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 23:41:22.90 ID:JgVi8JhdO
まどか「なんで、こんなひどいことするの…」

コブラ「なに、勧誘が酷くてな。迷惑広告お断りのチラシを渡してたのさ」

まどか「わけがわからないよ…」

キュゥべえ「わけがわからないよ…」

コブラ「これに懲りたら別の客を探すんだな」

キュゥべえ「うう、仕方ないね。じゃあ君はどうだい?」

まどか「え?」

キュゥべえ「僕と契約して

ほむら「やめなさい!」

まどか「ほ、ほむらちゃん」

ほむら「そいつの言葉に耳を傾けてはダメよ」

コブラ「そうだぜ。どうせなら俺に賭けてみないか。倍率1倍の大本命さ。ただし1銭も儲からんがね」

ほむら「…こいつの言葉にも耳を傾けてはダメ」

コブラ「冷たいねぇ」

ほむら「やかましい」

さやか「あんたらなにやってんのさ!」
30 : ◆rgRx/bLTG. [saga]:2016/06/21(火) 23:58:11.49 ID:JgVi8JhdO
さやか「まどかには指一本触れさせないんだから!逃げるよまどか!」

空間が歪む

まるで、現実が虚構であるかのようにうねり、のたうつ。

結界が生まれる。

さやか「なんだこれ!非常口は!」

まどか「な、何かいる!」

さやか「私たち悪い夢でも見てるんだよね!?」

使い魔が周囲を囲んだ。

そして、まどかとさやかに襲いかかった。

その時である

「覚ましてやるぜ。残念ながら、目覚めのキスをするのはこのサイコガンだがな!」

閃光が三筋、四筋とまどかたちの目前を通過し、使い魔を貫いた。

すると、周囲の景色は元に戻り、そこにはダンゴ鼻の筋肉モリモリマッチョがいた。

さやか「た、助けてくれたの?」

コブラ「女性は助けろってママから言われててね」

まどか「危なかったぁ」

マミ「あれ…終わってる」

まどか「だれ?」

マミ「巴マミです」

コブラ「10年後はまだ先のはずだぜ」

マミ「ひっ、また出た」


キュゥべえ「遅いよマミ」
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