どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2

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52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/31(日) 12:35:02.72 ID:Le0JJsKSO
期待
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 08:59:19.61 ID:c1IhcIX0O
召喚士になった希って召喚魔法以外使えなくなったんじゃ…
転職した結果、再び使える様になったのかな?
54 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/01(月) 11:29:57.88 ID:2BdRrRe2O
前スレの>>151あたりであったように、希は魔力をカードに添付して魔法のように放つ技を使えます。
ですが、魔人との戦闘での描写は表現不足でした…ありがとうございます!
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 11:51:22.42 ID:c1IhcIX0O
なるほど、そっちの設定はすっかり忘れてたなぁ…
最近は召喚獣メインで魔法カード(物理)の出番が全くなかったからね
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/02(火) 13:27:19.06 ID:Zlcw9AFyo
http://imgur.com/okBgfHE.png
光に呑まれろ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/02(火) 21:16:09.14 ID:FmZ0uEoV0
>>56の画像は不適切なので踏まないことをオススメします
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 16:46:09.89 ID:tNLlqSoAO
乙です!
魔法組の二人で、どうボスの攻略をするか……。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/05(金) 17:49:10.58 ID:EjUoYh0U0
>>56
グロ
60 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/06(土) 15:42:40.32 ID:brHWCvvj0
希と花陽がそれぞれ別の足場に飛び移る。


希(みんなを早く助けないといけない…でも、こんなに足場が悪いのにどうすれば…)


すると、魔人は希に向かってまた額からレーザーを放つ!
今度は赤いレーザーだ。


希「あかん!」


花陽は咄嗟にレーザーに向かってメガフレアで攻撃する!
しかし、レーザーはメガフレアを弾き飛ばして希に向かっていく!


花陽「希ちゃん!」


希「っ!!サモンコネクト・プラム!!」


希が叫ぶと、希の背中に炎の魔法の翼が出現。
そのまま飛んでレーザーを回避した。


花陽「サモンコネクト!?」


希「プラムとならぎりぎりサモンコネクトできるみたい!」


魔人は空を飛ぶ希に向かってレーザーを放ち続ける!
希はうまく回旋して回避するが、どれも当たりそうだ。


花陽「…メガウィンド!!」


花陽は杖の先から上位風魔法を放つ!
その風魔法は魔人の額に向かって飛んでいくが、魔人は左手で防ぐ!


花陽「やっぱり当たらない…」


希(あの両手は攻撃してこない代わりに攻撃を完全に防いでる…)


希(でも、それってあの額の石が弱点ってことが確定したってことやな?)


希と花陽は目を合わせる。
どうやら花陽もそれに気づいているようだ。


希「じゃあ、ゼロ距離から魔法を放つしかないやん!」


花陽「……希ちゃん!」


花陽は希を呼んでから、旋回していて。と合図を出す。
希はなんとか旋回し続ける。

すると、魔人は額からオレンジのレーザーを放つ!


花陽「よりによってその色…希ちゃん!避けて!」


希「まかせて!」


希は羽の魔力の出力を増やして、なんとかレーザーを避ける。
そしてカードを投げつける!


希「メガフレア!」


希のカードによるメガフレアは、額の石に向かっていく。
しかし、額とカードとの間に魔人の右手が入り込み希の魔法を防ぐ。
61 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/06(土) 18:53:24.07 ID:brHWCvvj0
すると魔人は額から赤いレーザーを放つ!


希「っ!!」


花陽「来た!!メガウォータ!!」


花陽の上位水魔法は大砲の弾のように飛んでいき、レーザーに直撃!


希「だめや!上位魔法じゃこの攻撃は止めれへん!」


しかし、レーザーは花陽の魔法で消滅した。


希「っ!?」


花陽「希ちゃん!そのレーザーの色は魔力の種類が関係してる!」


希「やっぱり、ただカラフルなだけじゃなかったんやね」


希(旋回させたわけはこれってこと…)


花陽「そして…多分だけど、このレーザーはあの魔人自身の魔力じゃない!」


希は、花陽の近くに一度着地する。


希「どういう…」


花陽「あの魔人がレーザーを放った後、よく見ていて!」


花陽がそう言って、魔人に向けて普通の炎魔法を放つ!
すると魔人は額から青いレーザーを放つ!
花陽はそれをジャンプで回避する。
レーザーは炎魔法を完全にかき消していた。


花陽「海未ちゃんを見て!」


希が海未を見る。
鎖につながれて意識がなくなっている海未は、苦しそうな表情をしており、鎖も少し輝いている。


希「あれは…?」


希「…!まさか!!」


花陽「あの魔人のレーザーはみんなの魔力から放たれてるの!」


希「じゃあ完全に魔力が吸い取られたら…大変なことになる!」


花陽「なんとかしよう!」


希「せやね…都合よく、浮いているみんなは動かせられないみたいやし」


花陽「…相手に大きな隙を作れれば、希ちゃんの近距離での攻撃も成功するかもしれない」


希「あの手をなんとかできれば…」


花陽「何とかしてみる」


希「まかせるで、花陽ちゃん」

62 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/06(土) 19:39:45.89 ID:brHWCvvj0
希はそう言って、消しておいた炎の翼をもう一度作る。


希「プラム、きついと思うけどもう少しがんばろう!」


希は魔人に向かって飛び立つ!
魔人はレーザーを放って応戦する!


花陽「チャンスは…あのタイミングしかない!私の攻撃が通用するタイミングは…」


希が旋回し続けると、レーザーが止まる。


希「なに?」


すると、魔人の額の石が強く輝く!
炎の翼をまとう希の背筋を寒気が襲う。

その直後、石の輝きの中心からピンクの太いレーザーが飛んでくる。
その速さはこれまでの細いレーザーよりも速い!


希「っ!?」


驚いた希だったが、瞬時に体をひねる!
太いレーザーは希の背中の右翼を弾け飛ばす!
その後レーザーは陸地に直撃して陸地を粉々にすることなく、きれいに貫通する。


花陽「希ちゃん!」


希「魔力の翼だから大丈夫!」


希は魔力の右翼をもう一度作り、体勢を立て直す。
すると、魔人はもう一度大きい輝きを作り、額の石から水色の太いレーザーを放つ!


希「速いのが来る!」


希は構えるが、そのレーザーの速さは先ほどのピンクのレーザーよりも遅い。
希はその緩急にやられ、初動が遅れる。
レーザーの斜線の上に回避して、レーザーは希の右足の真下を通りぬける。


希「なんとかギリギリ躱せた……!?」


希の右足には氷がまとわりつく!


希「躱したのにっ!」


希は足から炎の魔力を噴き出させて、氷をはがす。


希「さっきの水色の魔力は、多分えりちの…」


すると、魔人は普通の細さのオレンジのレーザーを放つ!


希「今度は普通の!?」


花陽「希ちゃん、かなり翻弄させられてる…」


花陽「早く…早く来て!」


また魔人は太いレーザーを放つ!
色はまた水色。


希「氷!」
63 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/06(土) 19:42:30.13 ID:brHWCvvj0
今日はここまで
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 14:24:32.43 ID:Z/SzsmpAO
乙です!
魔人は結構エグい攻撃をしますな。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 18:56:35.83 ID:F+/G7DTSO
えりちか
66 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 21:21:24.31 ID:KD0YtvlX0
希は体をひねらせて回避!


希「速度自体はそこまでじゃない!」


希が旋回しながら魔法を放って魔人本体を攻撃するが、魔人には全く効いていない。
魔人は着実に希を狙って、太いレーザーを放つ!
色は赤。


希(赤ってことは真姫ちゃんの炎!)


レーザーの周りには炎の魔力が漂っており、攻撃範囲が広がっている!


希(レーザーがウチの移動を先読みしててうまくかわせない!?)


希の腹部めがけてレーザーはまっすぐ飛んでくる!


希「メガフレア!!」


希は背中の翼を体の前に盾のように配置し、さらに上位炎魔法を放ってレーザーを防ぐ!
レーザーは威力はかなり落ちたが、確かに希の腹部に命中した!


希「ケホッ…」


花陽「希ちゃん!!」


希「くっ…中断しちゃダメや!集中して!!」


希は空中を旋回して魔人と距離を取り、陸地に着地する。


花陽「…はい!」


希「威力を落とせたから致命傷にはならなかった…。サモンコネクトも炎のプラムだから威力が落ちた…」


希「耐えるのが、今のウチの仕事!」


魔人は額の石を輝かせる。
石から放たれた太いレーザーはオレンジ色だ。


希「穂乃果ちゃんの光属性!!」


希は瞬時に前方へ飛ぶ。
オレンジのレーザーはかなり速く、希の足もとをかすめた。
しかしあまり威力は無いようだ。


希(威力がない!?ってことは今のはフェイント!)


希がそう思って前を向くと、魔人の額の石はかなり輝いている。


希(勢いよく飛んだから、急旋回ができない!)


希「メガフレア!」


希は咄嗟に上位炎魔法を放つ。
魔法は額の石に向かって飛んでいくが、魔人の左手がその攻撃を防ぐ。
しかし、その左手が額の石を隠したため、希が体勢を立て直す隙ができた!


希(なんとか体勢を!)


魔人はすぐさま左手をどけて、額から太い水色のレーザーを放つ!
67 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 21:41:44.86 ID:KD0YtvlX0
希「回避っ!!」


希はなんとかレーザーを避けることに成功する。
氷の魔力の攻撃も受けなかった。


花陽「希ちゃん…背中の炎の翼が小さくなってる…?」


希の背中の炎の翼は最初と比べるとかなり小さくなっている。


希「そろそろサモンコネクトも限界に近い…」


魔人の額の石がまた輝きだす。


花陽「来て…お願い!」


魔人の額から白く太いレーザーが放たれた!


希「っ!」


希はレーザーの色を確認して、すぐに突っ込む!
レーザーはぐんぐん希に接近していく!


花陽「ヘヴンストライク!!」


しかし、レーザーが希に当たる前に、レーザーは強力な風魔法により弾き飛ばされた!
そのまま風魔法は魔人の左手にも直撃して、左手はのけぞる!


希「プラム行くよ!」


希はカードを3枚重ねて、それに魔力を込める。
魔人は攻撃にそなえて右手でガードしようとする。


希「遅いで!」


魔人の右手の動きは遅く、希はカードを額の石に向けて投げつける!
3枚のカードは束になって飛んでいき、炎の魔力をまとっている。


希「プラムフレア!!」


希がそう叫ぶと、カードを包んでいた魔力が解放され炎の竜巻を作る!
炎の竜巻は石をえぐっていき、炎の竜巻がなくなると同時に石は砕け散った。

プラムフレアが終わると、希はプラムとのサモンコネクトが解除されてそのまま落下していく。


花陽「希ちゃん!」


花陽は希の近くまで移動しており、ジャンプして希をキャッチ。
そのまま陸地に着地する。


希「ありがとう花陽ちゃん…」


魔人は崩れ去って消滅していき、それに合わせて陸地も再生されていく。
陸地が再生されると、魔人の周りに浮いていたμ'sメンバーも陸の上に落下する。


希「なんとか、勝てたみたいやね…」


花陽「最後に放たれたのがことりちゃんの土属性のレーザーじゃないと危なかったかもね…」


希「でも、最後の魔人の右のガード、遅かったけど…」

68 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 21:56:54.32 ID:KD0YtvlX0
花陽「魔人はまず、左手で攻撃をふせいでた。だからその左手をのけぞらせれば…って思ったんだけど。成功して良かった」


希「土属性のレーザーを有利な風属性の強力な攻撃で消して、さらに左手ものけぞらせる。そうしたら右手でのカバーがワンテンポ遅れるから、そこに攻撃を叩き込む……。ウチじゃあ全然思いつかんかった」


花陽「希ちゃんは戦ってたから仕方ないよ。実際私ができたのはヘヴンストライクを撃つだけだし…」


希「もう!謙虚にならんでええよ!」


穂乃果「いてて…あれ?」


希「あ、起きた」


花陽「希ちゃん、歩ける?」


希「歩けるよ。いこ?」


にこ「気絶してたのかしら…記憶がないわね…」


真姫「地面から魔力が飛び出してきて……そこから覚えていないわね」


希「ウチと花陽ちゃんがなんとか回避できたから、そのあとに出てきた守護者と戦ってたんよ」


絵里「えっ!?2人だけで戦闘を!?」


花陽「うん。なんとか勝てたし、みんなも無事でよかった」


ことり「二人とも、回復するね?」


希「待って、みんなの魔力が減ってると思うから全員回復しよ?」


海未「たしかに、魔力を使ったあとのような感覚ですね…」


凛「何もできなかったから、2人に申し訳ないにゃ…」


花陽「そんなことないよ凛ちゃん、最初の守護者との戦いでは私はなにもできなかったから、これで役に立てて良かった!」


絵里「それじゃあ、ひとまずここで休みましょう」


μ'sメンバーは回復する。
回復し終わると、μ'sはまた進んでいく。
しばらく進むと、最初に見えた大きな陸地へ到着した。


穂乃果「結局戦闘は2回だったね」


絵里「まって、守護者はまだいるかもしれないわよ」


にこ「でも、ここから道は続いていないしゴールなんじゃないの?」


到着した陸地には、神々しい柱や石の床、陸地の奥には祭壇のようなものがあった。


穂乃果「あの祭壇に行ってみよう」


μ'sは祭壇の前まで移動する。
すると、祭壇は光り輝きその光はμ'sの前に降り注ぐ。
そして光がはじけて、中から大人の女性が現れる。
身長もμ'sと変わらない。
しかし、格好や雰囲気を感じ取り、μ'sはすぐに【創世神】は彼女だと確信する。

そして、女性は口を開く。
69 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 22:16:13.72 ID:KD0YtvlX0
女性「私が、創世神です」


誰もが女神だとわかる格好。体からにじみ出る光の魔法。
彼女はまさしく創世神だった。


穂乃果「そ、創世神っ!?」


にこ「やっと会えたわね…」


真姫「長い旅だったわ…」


凛「すごくうれしいにゃ!!」


ことり「待ってみんな、まずは話を聞こうよ」


穂乃果「そ、そうだよね…。創世神様、世界樹の結界が弱まっているみたいなんですけど…何かありましたか?」


にこ「すごく自然に話しかけるわね…」


創世神「我が名はサクラコ。創世神サクラコです」


創世神は淡々としゃべり続ける。


サクラコ「私は、世界樹を壊すために結界の力を弱めました。その異変に気づいてμ'sが来ることも予測していました」


花陽「…え??」


サクラコ「μ'sがこの世界に来て守護者を倒すことも、予測していました」


サクラコ「その上でμ'sをここまで進ませたのは、創世神自身の手でμ'sを消し去るためです」


希「創世神様…?」


サクラコは右手を振り上げる。


サクラコ「シャイン」


サクラコの右手から光属性の魔法弾が放たれる!


絵里「全員避けて!」


μ'sメンバーは回避に成功する。
光魔法は、陸をえぐる。


穂乃果「そんな…どういうこと…?」


サクラコ「さぁ、構えなさい。あなたたちの最後の相手は、この私です」


創世神の世界で守護者を乗り越えてきたμ's。
そのμ'sの前に立ちはだかるのは、無情にも世界の創世神だった。


#33【創世神サクラコ】end...
70 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 22:16:46.25 ID:KD0YtvlX0
次回のラブライブ!


#34【創世神vs女神】
71 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/12(金) 23:39:57.73 ID:KD0YtvlX0
にこ「どういうことなのよ!!創世神が敵!?」


真姫「にこちゃん、混乱するのはわかるけど今は落ち着いて」


にこ「これが落ち着いていられるわけないでしょ!?」


希「今の攻撃は確実にダメージを与える気で放たれとる。どうやら創世神様が言ってることはウソじゃないみたいやで」


サクラコ「その通りです東條希。次はもう少し強めましょうか」


サクラコはまた右手を振り上げて、勢いよく振り下ろした!


絵里「また来るわよ!全員回避に専念して!!」


サクラコ「メガシャイン」


サクラコの正面から光の矢が放たれる。
それは光属性の上位魔法だった。


穂乃果「速い!?」


全員なんとか避けるが、ギリギリの回避だった。


穂乃果「みんな、とりあえず戦おう!」


全員武器を取り出し、構える。


凛「創世神様だけど、容赦しないにゃ!!」


凛はサクラコに向かって突っ込んでいく。
サクラコは少し浮いて、凛を待ち構える。


花陽「メガウィンド!」


花陽は遠距離から上位風魔法を放つ。
杖から放たれた強力な風の刃はサクラコに一直線で向かっていく。


サクラコ「リフレクト」


サクラコが左手をかざして防御魔法を唱えると、魔力による盾が出現し上位風魔法を完全にガードする。


凛「隙ありだにゃ!」


凛は拳に雷の魔力をまとわせて、右の拳で攻撃する!


凛「Ring a signal!」


雷をまとった拳はサクラコの上半身めがけて放たれるが、サクラコはひらりと攻撃を躱す。


サクラコ「見え見えの攻撃など、当たりはしませんよ」


サクラコ「バッシュ」


サクラコが右手を凛の額に添えて、打撃魔法を唱える。
凛は額を殴られたような感覚で攻撃を受けて、吹き飛ばされる。
しかし、サクラコの後ろからにこが飛びかかる!


にこ「見えてない攻撃ならどう!?」
72 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/13(土) 00:05:04.65 ID:A+PqYg1A0
にこは右足に魔力をまとわせて、とび蹴りを放つ。


にこ「ピーチランサー!!」


にこは槍のような蹴りを放つ!
しかし、サクラコはそれをわかっていたように左手を振りかざし魔法を放つ。


サクラコ「メガシャイン」


左手から放たれた槍のような上位光魔法はにこの蹴りに直撃。
にこの攻撃はみごとに弾かれ、さらに光魔法の炸裂で吹っ飛ばされる。

そのサクラコの首めがけて魔力がこもった矢が放たれる!


海未「ラブアローシュート!!」


しかしその攻撃は、サクラコの前に突如出現した光の盾に阻まれる。


海未「なっ!?」


サクラコ「魔力で感じ取り、そこに防御魔法を張るなど他愛もないことです」


そのサクラコを挟むように、両サイドから絵里と穂乃果が走ってくる。


穂乃果「スパイラル・オレンジ!」


絵里「フローズンブースト!!」


穂乃果と絵里は自身の技により加速してサクラコを両サイドから突く!
しかし、サクラコの両隣りに光魔力の剣が出現する。
穂乃果と絵里の攻撃を、その光の剣で受け流す。
光の剣は、サクラコが自分の意志で空中の剣を動かせるようだ。

そして、体勢が崩れている二人に対してサクラコは上位光魔法を放つ。
二人は盾でそれを防ぐが、その威力にやられて吹き飛ばされる。

そんなサクラコに対して、今度は炎の渦が襲いかかる!
サクラコは防御魔法でそれを完全に防ぐ。


真姫「いとも簡単に灼熱の舞を防ぐわね…」


真姫はサクラコに向かって突っ込んでいき、扇を投げつける!
炎の魔力をまとった扇が飛んでいく。


真姫「灼熱飛翔扇!」


さらにプラムとコネクトした希が、空中から上位炎魔法を放つ!


希「メガフレア!」


サクラコは右手を前にかざして、そこから光の魔法弾を放つ。
それにより扇は完全に弾かれる。
さらにその右手を上に振り上げて、魔法を放つ。


サクラコ「メガシャイン」


上位光魔法は、メガフレアを弾き飛ばして希に命中!
希は撃ち落とされて、そのままふらふらと墜落する。


サクラコ「縛りましょうか」


サクラコが左手を海未の方に振りかざすと、海未の体を鎖が縛る!
73 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/13(土) 00:32:19.34 ID:A+PqYg1A0
するとサクラコは光に包まれて消える。


真姫「消えた!?」


サクラコ「後ろですよ」


サクラコは真姫の後ろに現れ、真姫の背中に手を添えて打撃魔法を唱える。
真姫は吹き飛ばされる。
すると、またサクラコは光に包まれる。
海未の正面に出現し、海未にも打撃魔法を放つ。
海未は吹き飛ばされる。

ことりが全員を回復させるために移動していると、その正面にサクラコが出現。
サクラコは光魔法を放ってことりを弾き飛ばした。


サクラコ「どうしたんですかμ's。その程度なわけないでしょう?」


μ'sは全員手持ちのポーションで回復する。


絵里「なんて圧倒的な力…」


穂乃果「でも、あきらめちゃダメ!」


にこ「あったりまえよ!」


サクラコ「さぁ、続きをしましょう」


#34【創世神vs女神】
74 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/13(土) 15:47:56.07 ID:A+PqYg1A0
絵里「長期対決は確実にまずい…」


絵里「ここは、全員で今できる最高の一撃を!」


穂乃果「私たちの全力を、創世神に見てもらおう!!」


μ's「はい!!」


μ'sは大きく返事をして士気を高める。
9人の目に迷いはもうなかった。
目の前の壁を全力で倒す、9人の思いは完全にシンクロしていた。


穂乃果「いこう!!」


穂乃果の合図に合わせて、近接班である穂乃果、ことり、凛、真姫、にこ、絵里が突っ込む。
海未は矢を引き、花陽は魔力を溜める。
希は3枚のカードを重ねて魔力を込める。


穂乃果「近接組は同時に攻撃するよ!」


サクラコは6人に対して光魔法を放つが、6人は躱しながら接近していく。


海未「穂乃果!」


海未「ラブアローストライク!!」


まず海未が攻撃を放つ。
今の海未が放てる最強の攻撃は、青いドリルのように超速で飛んでいく。
しかしその矢は穂乃果の後頭部めがけて一直線。
だが、穂乃果は矢が来るのに合わせて走りながら体勢を低くする。
そのためサクラコに対して、接近してきた穂乃果の背後から突然攻撃が襲いかかってくる状況になった。

サクラコは攻撃の威力を感じ取り、両手をかざして防御魔法を唱える。
光の盾に矢の攻撃は阻まれるが、光の盾はその貫通力にやられて砕かれる。


花陽「ヘヴンストライク!」


希「プラムフレア!」


花陽と希の全力の攻撃。
花陽の強力な風魔法はサクラコの上から放たれる。
サクラコは自分の上に防御魔法の盾を出現させる。
風魔法は防御魔法に阻まれて、風は炸裂する。
しかしそのあまりの威力のせいで盾は粉砕。
そのサクラコを次に襲うのは希の強力な炎魔法で、サクラコはまた防御魔法を唱えるが炎の竜巻を盾で防げるわけもなく炎の竜巻にやられる。


希「届いたで!」


穂乃果「次は私たちだ!」


穂乃果「シャイニーブレイド!」


盾をしまって、左手で魔力の剣を作成する。


絵里「さぁ、行くわよ!」


炎の竜巻が消滅すると同時に、6人は一斉に飛び込む。
サクラコは6人の攻撃に対策をできなかった。
75 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/13(土) 16:10:19.16 ID:A+PqYg1A0
ことり「ウィングスパイク!」


凛「Ring a signal!」


真姫「火炎扇爪!」


にこ「ピーチランサー!」


絵里「ディナイブルー!」


穂乃果「オレンジクロス!」


6人の一斉攻撃。
サクラコは防御魔法を張るが、手を添えていないのでもろい。
そのためことりと真姫の攻撃でその魔法は砕ける。
サクラコは光の剣を3本同時に作成して、絵里と穂乃果の剣をそれぞれでなんとか受け止めるが、穂乃果と絵里の攻撃でその剣は粉々に砕ける。
そして、完全に隙ができたサクラコ。
凛とにこの攻撃はクリーンヒットし、サクラコを吹き飛ばした。


凛「やったにゃ!」


しかし、サクラコは空中でふわりと体勢を立て直し着地する。


サクラコ「やはり、あの程度では無かったということでしょうか。ですが…」


サクラコ「全員の渾身の攻撃がこの程度など、期待外れもいいところですね」


サクラコ「見せて差し上げましょう。創世神の攻撃というものを」


サクラコは両手を振り上げて、そこに魔力を込める。


花陽「きっととてつもない攻撃が来ます!」


希「とても強力な魔力…」


μ'sはそれに合わせて散らばろうとするが…


サクラコ「遅いですよμ's」


絵里「全員なるべく私に近づいて!!」


サクラコ「ファイナルシャイン」


サクラコが両手を自分の前に添える。
そこから広範囲の波動攻撃が放たれる。
それは光の最上位魔法だった。

波動攻撃はたちまちμ'sを包み込み、爆音とともに光魔法の輝きが創世神の世界を包み込む。
波動が終わると、陸地はえぐれており砂埃が舞っている。

砂埃がなくなると、その中でμ'sは倒れていた。

相手の攻撃を防ごうと、絵里がドームシールドを張る。
μ'sメンバーはなんとかドームシールドの中に入れたが、ファイナルシャインのあまりの威力にやられてシールドは砕け、攻撃を受けた。


サクラコ「…生きていますか」


ことりのヒールポイントで、全員は徐々に回復していく。

76 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/13(土) 16:26:22.30 ID:A+PqYg1A0
穂乃果「ううっ…」


真姫「なんて強力な…」


海未「絵里が…」


絵里はドームシールドが砕かれた後に、ことりの前に立って攻撃を防いでいたのでみんなよりダメージが多かった。


絵里「ことりがやられたら…みんなを治せる人がいなくなるわ…守れてよかった…」


なので、ことりはみんなよりもダメージが少なく、ヒールポイントをすぐに唱えることができた。


凛「にこちゃんと凛の攻撃がクリーンヒットしたのに、そのすぐ後にこんな攻撃なんて…」


穂乃果は剣を2本とって立ち上がる。


穂乃果「…でも、負けられない」


穂乃果「攻撃は当たる。これを何度も繰り返せば…いつか勝てるよ!」


にこ「その前に私たちがやられるわよ!」


穂乃果「…でも、それしかない」


絵里もゆらゆらと立ち上がる。


絵里「そうね。私が先導して攻撃を防ぐからみんなで攻撃して頂戴」


真姫「絵里、あなたその傷で…」


ことり「ギリギリまで絵里ちゃんに回復魔法を唱え続けるね」


サクラコ「作戦は決まりましたか?では、こちらからいきますよ」


サクラコは光に包まれて消える。


真姫「テレポートが来るわよ!」


サクラコは、先頭に立っていた穂乃果の真後ろに出現する。
そして、光の剣を作って穂乃果の上から真下に向かって斬り下ろす!

しかし、穂乃果は2本の剣をクロスして光の剣を防ぐ。


穂乃果「なんとか防げた!」


サクラコの後ろから凛とにこが飛びかかる!
しかしサクラコは凛とにこに対して手を向け、束縛の魔法をかける。
凛とにこは縛られて倒れ込む。
そんなサクラコは自分の光の魔力を炸裂させて、風圧のようなものでμ'sをふきとばす。
μ'sは散らばる。

遠距離班や真姫はファイナルシャインの傷のせいでまだ立ち上がれない。

絵里は凛とにこに駆け寄り、体を縛っていた鎖を切る。


サクラコは穂乃果と戦っていた。
穂乃果は2本の剣で攻撃を仕掛けるが、サクラコは3本の剣で応戦。


サクラコ「なるほど、速いですね」


しかしサクラコは隙を突いて穂乃果の足の甲に光の剣を突き刺す。
77 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/16(火) 01:15:53.01 ID:YHqEDSISO
次の更新は少し遅れるかもしれません…
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/17(水) 10:05:46.93 ID:53GfIpnzO
やっぱり創世神なるものは格が違うな
いつまでも待ってる
79 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 20:34:31.61 ID:zKo5ruk80
穂乃果「ぐっ!?」


右足の甲に刺された剣は地面にしっかりと刺さっている。
創世神はそこから2本の剣で穂乃果に斬撃を浴びせ続ける。
穂乃果は剣で攻撃を防ぐ。


穂乃果(攻撃を防ぐたびに、その衝撃で剣がどんどん足にめり込んでいく…これは早く何とかしないと!)


しかし創世神の怒涛の攻撃は穂乃果に反撃の猶予を与えない。
そこに絵里が、走ってくる!


絵里「穂乃果!待ってて!!」


しかし、サクラコは瞬時に剣を一本消滅させて右手を絵里の方に向ける。
そのままサクラコは光魔法弾を複数放つ!
絵里は立ち止まって攻撃を防ぐ。


穂乃果(今がチャンスだ!)


穂乃果は右手に持った剣でサクラコの剣を受け止めて、左の魔力の剣で突きを放つ!


サクラコ「チャンスではありませんよ」


サクラコは右手を穂乃果の方にサッと向ける。
すると穂乃果の右足の甲に刺さっていた剣が消滅。
その魔力がサクラコの右手に集まる!


サクラコ「メガシャイン」


サクラコの右手から放たれた光魔法。
それは細い槍のような形状をしていた。
光の槍は穂乃果の左肩を貫通させ、穂乃果の左手による剣をのけぞらせる。


穂乃果「っ!!?」


穂乃果の左肩にできた穴。そこから血が流れ出る。
左手に力が入らなくなり、左手がダランと崩れ落ち、手に持っていた魔力の剣は消滅した。


サクラコ「これで終わりです」


サクラコは、穂乃果の右手の剣を弾いて左手を穂乃果の胸の前に添える。
左手には魔力がかなり集まっていく。


絵里「穂乃果っ!!」


絵里は走っているが確実に間に合わない。
サクラコの魔法が炸裂する
その時だった。
直線を描いてサクラコの左手と穂乃果の間を細い何かが駆け抜けた。その衝撃でサクラコが溜めていた魔力は消滅してしまう。
その攻撃の正体は、海未が放った魔力を込めた矢だった。
そしてサクラコの攻撃が中断されたときに、穂乃果の足元から風が起こり穂乃果は遠く飛ばされて落下する。


絵里「真姫の風の舞ね!?」


立ち上がれなかった遠距離班と真姫。
そのうちの二人、真姫と海未の攻撃が穂乃果の窮地をなんとか救った。


サクラコ「…さきにあちらから倒しましょうか」


サクラコの体が光に包まれ消滅。


真姫「近くに来るわよ!」
80 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 22:25:20.04 ID:zKo5ruk80
真姫たち遠距離班の後ろにサクラコがテレポートする。
サクラコは右手で魔力を放つ構えをしており、すでに魔力がたまっている。


真姫「っ!!みんな防いで!」


サクラコ「マルチシャイン」


サクラコの右手からは光魔法弾が4発放たれる。
それぞれ4人を狙って。

しかし、全員の盾になるように希がみんなの前に立つ!


希(プラムフレアを撃ったせいで召喚系はできない!そのウチができることは…!)


4発全弾が希に直撃。
希はその場に崩れ落ちる。
しかし希のおかげで他の3人に攻撃が及ぶことはなかった。


真姫「くっ!」


真姫は傷ついた体をかばいながら、サクラコに向かって突っ込む。
海未は矢を引いている最中で、花陽は希に寄り添い道具で回復させる。


真姫「火炎扇爪!」


真姫の扇から炎の爪が出現し、サクラコを切り裂こうとする。
しかしサクラコは剣を出現させてそれで攻撃を防ぐ。

サクラコはもう一本剣を出現させて、真姫の脇腹を切り裂いた。


真姫「っ!!」


真姫はへそから脇腹に薙ぎ払うように斬られ、そこから血が噴き出る。


真姫「ぐ…うっ…」


真姫はその場に倒れ込む。


海未「真姫!」


海未はそう言って魔力を込めた矢を放つが、サクラコはそれをしっかりと見ていたので冷静に魔法の盾で防ぐ。
そして右手を海未の方に向け、そこから上位光魔法を放った。
光の槍は海未の脇腹めがけて飛んでいき、直撃。
槍は海未を貫通し、海未の腹部にできた小さい穴からは大量に血が流れ出す。
海未はそのまま倒れこむ。


海未「くっ…」


花陽「メガーー


サクラコはもう一度上位光魔法を放ち、光の槍を花陽に向けて撃つ。
花陽は魔法を放とうとしていたが、サクラコの攻撃の方が圧倒的に速く、花陽の右肩に槍が直撃して貫通。
花陽が杖に溜めた魔力も消滅し、花陽もその場に崩れる。

しかし、そのサクラコに向かって一つの斬撃が襲いかかる。
サクラコは光の剣を出現させて攻撃を防ぐ。
その攻撃は絵里のものだった。
サクラコは絵里の腹部めがけて光の槍を放つ。
絵里はギリギリ盾で防ぐことに成功するが、その衝撃でかなり吹き飛ばされて落下する。


絵里「みんな…」


絵里はすぐに立ち上がってサクラコに向かっていく。
サクラコは、絵里のすぐ目の前にテレポートする。
81 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 22:37:47.65 ID:zKo5ruk80
絵里「な!?」


サクラコは絵里の腹部から上に向けて斬り上げる。
絵里は防げずに攻撃を喰らう。


絵里「ぐ…うっ…」


絵里はその場に膝をつく。


真姫「…みんな、大丈夫?」


海未「えぇ…なんとか…」


真姫「…多分だけれど、創世神の攻撃はどれも私たちを殺すようなものじゃないわ。常人なら耐えられないだろうけど、私たちなら意識すら失わない傷」


真姫「そこが妙なのよ。戦う前の言葉では完全にその気だったのに、いざ攻撃となれば致命傷を避けるような攻撃ばかり」


希「やろうと思えば…すぐにでも殺せそうやもんね…」


花陽「希ちゃん、喋って大丈夫?」


希「うん。どれも急所は外れてた」


真姫「剣による攻撃も、深そうに見えて案外浅いの。光の槍による攻撃も、頭を狙うこともできたはずだし…」


海未「戦闘を、楽しんでいるのか…はたまた…」


真姫「とりあえず、創世神がその気になる前に勝負を決めないと敗北は決定的」


花陽「…あの二人を見て!あの感じ、もしかしたら!」


希「あれなら…隙を作れるかもしれへんね」


サクラコは座り込んだ絵里を見つめながら言う。


サクラコ「さて…南ことり」


サクラコは、離れたところで隠れて移動していたことりの前にテレポートする。


サクラコ「あなたは、かなり邪魔ですね」


サクラコは光の剣を2本作りだし、振り下ろす!


ことり「ていっ!」


ことりはロッドでその攻撃を受け止めるが、膝をついてしまう。
サクラコは右手に魔力を溜めるが、そのサクラコの後ろから絵里が飛び込んできた!


絵里「打たれ強さがパラディンの強みよ!」


絵里は斬りおろしを放つが、サクラコは2本の剣の片方を絵里の攻撃の防御にまわす。


ことり「ここだ!」


ことりは1本になった剣を弾き、少しジャンプしてロッドに魔力を込める。


ことり「ウィングスパイク!」
82 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 23:00:38.08 ID:zKo5ruk80
ことりはロッドを振り下ろす!
が、しかしサクラコは既にことりの腹部に向けて左手を添えていた。
サクラコはそこから光魔法弾を放ち、ことりを吹き飛ばす。
ことりの攻撃が当たる前に、ことりが弾き飛ばされるので攻撃は届かなかった。


絵里「ことり!」


サクラコは、ことりに気を引かれている絵里の方を向く。


絵里「っ…」


絵里はがっちりと構えるが、肩で息をしている。


絵里「…行くわよ!」


絵里は剣をグッと握って斬りかかる!
サクラコは2本の剣で応戦する。
絵里も奮闘し、盾で攻撃を防いで剣で斬りかかっている!
しかしサクラコは光の魔法衝撃を放って絵里を軽く吹っ飛ばす。


絵里「くっ…」


絵里は着地して右足を弾ませる。
すると絵里は急に加速してサクラコに接近する!


サクラコ「!!」


そして絵里は盾に剣を打ちつけて魔力を込める。


絵里「ディナイブルー!!」


絵里の攻撃をサクラコは咄嗟に2本の剣で受け止める。
しかし、とっさの判断のため剣は砕け、絵里の水色の斬撃はサクラコに向かっていく!
サクラコは体をなんとか後ろに引いて躱し、光の槍を放つ。
絵里の右肩に直撃して、貫通する。
絵里は吹き飛ばされて倒れ込む。

サクラコは体勢を立て直すときに、背後の空中に矢澤にこを発見する!


にこ「気づかれた!?」


サクラコ「残念ですね」


サクラコは光の槍を撃ち、空中のにこを撃ち落とす。
槍はにこの腹部を貫通していく。


サクラコ「…星空凛がいない?」


にこ「バカね…気づくのが遅いわよ」


にこは痛みに耐えながら、落ちる中笑みを浮かべていた。


にこ「上よ」


にこが地面に崩れ落ちるとともに、サクラコは真上を向く。
そこにはもう間近に迫っていた星空凛の姿があった。


サクラコ(矢澤にこが空中にいたのは、彼女の力で星空凛を上に運んだということですね…)


凛「次は当てるにゃ!!」


凛「Ring a signal!!」
83 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 23:30:43.86 ID:zKo5ruk80
サクラコは右手を上に振り上げるが、視界の端に扇が映る。
その扇はサクラコの体の近くまで飛んでくる。


真姫「炎爆の…舞!!」


真姫が遠くから魔力を込めると、その扇は爆発を起こす!
サクラコがその爆発に飲まれていると、サクラコの真上から電撃の拳が降り注ぐ。


凛「喰らうにゃ!!」


サクラコは爆発にやられて躱すことができず、凛の一撃はサクラコの頭部に直撃する。
サクラコの体勢は大きく崩れる。


真姫「みんなの手持ちの回復道具を私に全部くれてありがとう…そのおかげで炎爆の舞を放てた」


そういう真姫の横には、希と花陽に支えてもらって弓を構えている海未が居た。


海未「二人とも、ありがとうございます!」


海未「今できる最高の攻撃……ラブアローシュート!!!」


海未は希と花陽に体をあずけて、一撃を放つ!
その攻撃はサクラコに向かって飛んでいき、サクラコの体に直撃する。


サクラコ「……っ!!」


サクラコは攻撃を受けてのけぞるが、その時に凛に向けて光魔法弾を放ち吹き飛ばす。


凛「うっ!?」


サクラコが体勢を立て直すと、その瞬間。
自分の左横から穂乃果が突っ込んできているのを視認する。


穂乃果「みんなありがとう!!!」


穂乃果はかなり低い姿勢で、突きの構えをしており右手で持っているフェアリー・サンシャインにはオレンジの魔力がかなり込められていた。


サクラコ(あの足で走れている!?……まさか、南ことり!!)


穂乃果の右足に、密かに回復魔法をかけ続けていたことりは、倒れながらも穂乃果を見つめる。


ことり「行って…穂乃果ちゃん」


穂乃果「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」


穂乃果の剣はサクラコの胸部めがけて放たれる!
穂乃果のスピードは速く、穂乃果を確認してから防ぐには時間が足りなかった。


穂乃果「スパイラル・オレンジ!!!!」


穂乃果の魔力をまとった強力な突きは、サクラコの胸部に直撃!
しかしサクラコは耐える!
穂乃果は剣を押しこむ!!


サクラコ「くっ……!!」


サクラコは穂乃果の強力な押しに耐えながら、なんとか右手で光の槍を放つ!
光の槍は穂乃果の左のふとももに突き刺さる!
84 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 23:41:31.57 ID:zKo5ruk80
穂乃果「うぐっ!?」


穂乃果はあまりの痛みで左ひざをついてしまう。
サクラコは穂乃果の剣を振り払おうとするが、その瞬間穂乃果の剣に込められていた魔力の量が増える!!


サクラコ「な!?」


穂乃果「ここで、負けられないの!!」


穂乃果は膝をついた左足を、気力で立たせる。
サクラコはまた押される。
反撃しようにも、穂乃果の魔力の衝撃と剣の圧で反撃できない。
剣はサクラコの胸部に突き刺さっているが、サクラコが魔力でそれを抑えている状態だ。


サクラコ「これが…μ's…」


穂乃果の剣の魔力はかなり肥大していく。


穂乃果「っ…いっけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


穂乃果は剣を押しこみ切り、サクラコはその衝撃で胸を貫かれて吹き飛ぶ。
そして空中で傷口を、穂乃果のオレンジの魔力が切り裂く!


サクラコ「コウサカ…ホノカ……」


穂乃果は完全に脱力して、その場に膝をつく。

飛ばされたサクラコは、いきなり空中で急停止。


穂乃果「な…!?」


サクラコの体から闇の魔力がにじみ出る。


真姫「闇の魔力…!?」


にこ「どうして…闇の魔力が…?」


今度は、サクラコの体から光の魔力が吹き出して、闇の魔力をはねのける。


海未「な…何が起きているんですか?」


にじみ出た闇の魔力は地面に降り立ち、闇魔法弾を穂乃果に向かって放つ!


穂乃果「っ!!」


穂乃果は避けることなどままならない。


絵里「穂乃果!!」


しかし、攻撃は穂乃果に届くことはなかった。
穂乃果の前には、先ほどまで戦っていたサクラコが立っていた。

サクラコが片手をμ'sたちの方へふるうと、μ's全員に回復魔法が唱えられる。


穂乃果「傷が…少しずつふさがって…」


花陽「どういう…?」

85 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/17(水) 23:53:36.14 ID:zKo5ruk80
サクラコが右手を構える。


サクラコ「メガシャイン」


光の槍が放たれて闇魔力に直撃。
闇魔力は完全に消滅した。

するとサクラコは振り向いて、両手を上げる。


サクラコ「全員、少しの間動かないでください」


サクラコが魔法を唱えると、μ's全員に上位治癒魔法が唱えられる。
少しの間回復していると、急に創世神の世界にヒビが入る。


サクラコ「来ましたか…」


穂乃果「も、もう、何が何だか…」


μ'sメンバーは全快とはいかないが、傷は確かに治っていた。
全員が穂乃果のもとに集まっていき、構える。

ヒビが少し砕けて、その中から黒いローブの肌が灰色の老人が現れる。


サクラコ「魔王の遣いの者よ、やっと姿を現しましたか」


???「フフ…μ'sよ、構えは解いてもよいぞ。私は戦う気などない」


???「まぁ戦おうにも、今の私は実態がない魔力だけの存在。攻撃は届かないでしょう」


サクラコ「その通りです、みなさん楽にしても大丈夫ですよ」


真姫「…よくわからないわね」


凛「真姫ちゃんがわからなかったら凛たちもわからないにゃ…」


???「わが名は、アズィーザ」


アズィーザ「魔王軍幹部の一人で、魔族と魔王軍の中でも最強の魔法使いです」


花陽「最強!?」


アズィーザ「よくわかっていないμ'sもわかるように手短に説明しますが、私は魔王様の力を借りて創世神を洗脳していたのです」


真姫「…やっぱりそういうことね」


アズィーザ「まぁ、さすが創世神です。ほんの表面上の力しか操れませんでした。μ'sを攻撃するときにも邪魔されて、絶対に急所を外れましたし」


サクラコ「…ここに来たわけを教えてください」


アズィーザ「なに、ほんの挨拶ですよ。あなたなら意味が分かるでしょう?」


サクラコ「…」


アズィーザ「フフ…この魔力の幻影を保つのも限界が来てしまいました。それではμ's、また会える時を楽しみにしていますよ」


そういうと、アズィーザの幻影は闇魔力の塵に代わり、ヒビの間に吸い込まれていって、最終的にはヒビは完全になくなった。

86 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/18(木) 00:05:45.14 ID:ShOnydMw0
サクラコ「…完全にいなくなりましたね」


サクラコは肩の力を抜いて、μ'sの方に振り向く。


サクラコ「話す前に、世界樹の結界とこの世界の結界を張りなおしましょうか…」


創世神が片手をひらりとふるう。


穂乃果「…お、終わりですか?」


サクラコ「はい、もう張りなおしましたよ」


花陽「す、すごい…」


サクラコ「では…」


サクラコ「μ's、本当に感謝しています。あなた方のおかげで洗脳に隙ができ、弾くことができました」


ことり「それはよかったです!」


サクラコ「混乱しているようですし、説明します」


サクラコ「…魔王は、私のこの世界に干渉する術を持ちます」


サクラコ「力を取り戻す中で、干渉できるようになったのでしょう」


希「なるほど、さっきのローブの人が言ってた『あなたなら意味が分かる』っていうのはこのことなんですね」


希「干渉できるようになるほど、力を取り戻した。と…」


サクラコ「その通りです東條希。それを知らせるために今回の一件を起こした、ということもあるでしょう」


サクラコ「…アズィーザは最強の魔法使いと名乗りました。なので、魔王の力を借りて私を洗脳することもできておかしくはない」


サクラコ「私自身も弾き返せるようにずっと抵抗していたのです。時間さえあれば、あなたがたが来なくても弾き返せたでしょう」


サクラコ「ですが、あなたがたが来て素早く弾けたのでとてもよかったです。ありがとう」


穂乃果「えへへ…」


サクラコ「アズィーザは、私の力のほんの一部を利用できたようですね。その力で世界樹の結界の力を弱めました」


海未「ほんの一部…やっぱり創世神様はすごいんですね…」


サクラコ「いえ、今の私はあの戦い以来力を取り戻している最中です」


穂乃果「あの戦い?」


サクラコ「ええ。あなたたちμ'sについての真相に深く関わる戦いです」


サクラコが手をふるうと椅子が出現する。


サクラコ「座ってください。やっと話せるときが来ました。」


サクラコ「それでは話し始めましょうか。すべての始まりから……」


#34【創世神vs女神】end...
87 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/18(木) 00:06:18.03 ID:ShOnydMw0
次回のラブライブ!


#35【始まりのμ's】
88 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/18(木) 00:14:34.89 ID:ShOnydMw0
創世神サクラコ(洗脳)戦、終了しました。
かなり一度に投下したので、疲労でいっぱいですw

さて、次回からついにこの物語の多くの謎が解明します。
2年前から始まった『どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです』で謎として出現したあれやこれやに答えが出ます。

穂乃果が見る謎の夢とは?
魔王軍の真相とは?
始まりのμ'sとは?
そして、穂乃果がラシュータに入り込んだ理由とは??

本当にすべてがある程度解明していきますよ。
かなり投下ペースが低い主ですが、スレが立ってからずっと見てくれている方々や途中から見てくれている方々には感謝でいっぱいです。
失踪しなかったのもみなさんのおかげです。
ここらへんから、物語も完結へ向けてゆっくり歩きだします。

それでは、次回を楽しみにしていてくださいね!

感想や意見など、常に待っています!!
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 00:15:29.50 ID:Io8etBF/o
おつおつ!! 良かったよ!!これからも楽しみにしてる!!
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/19(金) 20:02:06.62 ID:mNXWAWOSO
楽しみ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 22:26:13.30 ID:UrXR1jGAO
乙です!
サクラコ様が元に戻って良かったー。
次回も楽しみに待っています!
92 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/08/29(月) 23:21:56.32 ID:R5zsKUnx0
申し訳ないです
リアルがかなり手が離せない状態なので、9/2以降から投下する予定です
本当に申し訳ないです
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 12:24:25.87 ID:luQ3DSTSO
把握
94 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/05(月) 22:56:21.60 ID:4djJ8t8M0
#35【始まりのμ's】


μ'sメンバーは武器を外し、椅子にリラックスしながら座る。


サクラコ「まずはどこから話しましょうか…」


サクラコ「…この世界はラシュータ。それは穂乃果さんにもわかっていることですよね?」


穂乃果「はい、わかってます」


サクラコ「そして、この世界以外にも世界があることを皆さんは知っているはずです」


ことり「穂乃果ちゃんのいた世界…」


サクラコ「その世界も、私が創世しました」


穂乃果「えっ!?」


サクラコ「私が創世した世界は全部で3つです」


真姫「3つ!?」


サクラコ「私が最初に創世した世界は『オリジナル』と呼んでいます」


ことり「オリジナル?」


サクラコ「穂乃果さん、あなたが居た世界が『オリジナル』です」


サクラコ「『オリジナル』はその名の通りすべての基となる世界です」


サクラコ「そして私は『フラリード』という世界を創世しました。この世界は『オリジナル』を基に創世された世界です」


サクラコ「ですが『フラリード』が他と違っていたこと。それは、魔力というものが生み出された世界ということでした」


サクラコ「『フラリード』を創世する際に、私が魔力というものを作り出したのです」


穂乃果「だから穂乃果のいた世界には魔法がなかったんだ…」


海未「その『フラリード』という世界はどんな世界なのですか?」


サクラコ「『ラシュータ』に瓜二つの世界です。ですが、今はもうありません」


絵里「どういうことですか?」


サクラコ「『フラリード』は、魔王に破壊されました」


サクラコ「ラシュータの者たちに魔王と呼ばれている、『破壊神レディアフト』に…」


凛「レディアフト…」


花陽「やっぱり、魔王の名前だったんだね…」


サクラコ「破壊神レディアフトは、本当は英雄として称えられるはずだったのです」


ことり「英雄?」


95 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/06(火) 21:09:03.24 ID:YPBJxLGk0
サクラコ「さきほど、フラリードをそう創世したときに魔力も創世したと言いましたよね?その結果、闇の魔力が生まれたんです」


にこ「フラリードに、ってこと?」


サクラコ「そうです。そして、闇魔力を駆使して世界を征服しようとした者が現れたのですよ。フラリードにも」


凛「それがレディアフトってことかにゃ…」


サクラコ「いえ、そこで現れたのはレディアフトではありません。正真正銘の魔王が生まれたのです」


海未「それではレディアフトは一体…」


サクラコ「魔王が世界を征服しようとする中、その魔王を倒すために青年が立ち上がりました」


サクラコ「その青年の名前は『アフト』」


真姫「それって…」


サクラコ「アフトはたった一人で魔王に立ち向かい、そして魔王をみごと討伐したのです」


サクラコ「ですが、アフトはその圧倒的な力を持つが故に更なる力を追い求めたのです」


サクラコ「その結果、アフトは魔王の闇の魔力を完全に取り込みました」


穂乃果「そんな…」


サクラコ「自ら『破壊神レディアフト』と名乗り、フラリードの頂点に君臨しました」


サクラコ「レディアフトは、私の力とも対等に渡り合えるほどの力を持っており、その絶対的な力から常に支配し続けました」


サクラコ「レディアフトは最終的にフラリードを完全に破壊しました。なので今はフラリードは存在していません」


海未「そうだったのですね。ありがとうございます…」


サクラコ「そして、フラリードを創世したあとに創世した世界が『ラシュータ』です」


凛「最後に創世した世界だったんだにゃぁ…」


サクラコ「『ラシュータ』には闇魔力が生まれませんでした」


にこ「でも魔王軍の敵が闇魔力を使っていたりしたわよね…」


サクラコ「レディアフトがこの世界に干渉した際に、闇魔力が放たれて一部の魔物が闇魔力を使えるようになりました」


真姫「魔王の影響だったから魔王軍が闇魔力を使っていたのね」


サクラコ「さて、ひとまず世界の仕組みを理解できましたか?」


ことり「はい、なんとか…」


サクラコ「このことはこの世界の人間は知っていません。μ's、あなたたちにだからこそ教えられることです」


サクラコ「それでは、本題に入りましょうか」


サクラコ「高坂穂乃果がラシュータに入り込んだのはなぜか、ですね」


穂乃果「ゴクリ…」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 21:54:33.09 ID:H4inI61A0
寸止めプレイですか
97 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/06(火) 22:16:15.04 ID:YPBJxLGk0
にこ「約1ヶ月半の旅でついに明かされるのね…緊張するわね」


穂乃果「それは穂乃果のセリフだよにこちゃん…」


サクラコ「これから話すことはすべて事実です」


サクラコ「すべての始まりは、さきほども言った『破壊神レディアフト』の誕生が始まりです」


サクラコ「レディアフトは自身の闇の力でフラリードを覆い、私がフラリードに大きく干渉することをできなくしました」


サクラコ「今から数百年も前のことですね」


サクラコ「フラリードの人たちは、レディアフトに対抗できずフラリードが崩壊していくのを待っていることしかできませんでした」


サクラコ「私自身が直接干渉できなかったため、私はジーズの者に協力を願いました」


海未「やはり、神に最も近い村と言われるだけありますね」


サクラコ「私が協力を願ったのは、ジーズの村長の娘である『コウサカホノカ』でした」


穂乃果「えっ!?私!?」


凛「穂乃果ちゃん、かなり昔のラシュータに来てたのかにゃ…」


希「ちゃうで、凛ちゃん。多分その『コウサカホノカ』っていうのは…」


サクラコ「私が昔に協力を願ったのは『ラシュータのコウサカホノカ』です」


凛「ラシュータの穂乃果ちゃん!?」


絵里「そういうことなのね…」


花陽「ど、どういうことなの?ダレカタスケテ…」


ことり「穂乃果ちゃんが居た『オリジナル』の世界にも花陽ちゃんがいるって言ってたでしょ?それと同じように『オリジナル』の世界に穂乃果ちゃんがいるのなら『ラシュータ』にも穂乃果ちゃんが居ておかしくないっていうことだよ」


花陽「なるほど…」


サクラコ「コウサカホノカは、ジーズの村長の長女でした。彼女はとても明るい性格でありながら剣の才能が有り、少女にして村一番の実力者でした」


サクラコ「私は『運命の腕輪』を通して、ジーズで一番強い彼女に頼みごとをしました。『フラリードに赴いて、その世界を救ってほしい』と」


穂乃果「ラシュータの私が…」


サクラコ「彼女の答えはすぐ出ました。彼女は快く引き受けてくれたのです」


真姫「でも、干渉できなかったんじゃないの?」


サクラコ「人を1人送り出すことはなんとか可能だったのです。皮肉な話ですね、自分で創世した世界を他者に乗っ取られるとは…」


希「創世神様、すこしええ?」


サクラコ「はい、大丈夫ですよ」


希「『オリジナル』と『ラシュータ』に同じような人間がいるように『フラリード』にも同じ人間が居たんやろか?」


サクラコ「はい、存在していました。3つの世界に同じ人間が1人ずつ」
98 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/06(火) 23:25:26.30 ID:YPBJxLGk0
希「それだと『ラシュータのホノカ』がフラリードに行ってしまうと、フラリードには『ホノカ』が2人存在するってことになるってことですよね?」


サクラコ「そこなのですが、『フラリードのホノカ』は、アフトが倒した最初の魔王の侵略で命を落としてしまっています」


希「そうだったんか…すみません、ありがとうございます」


穂乃果「私が一人…」


にこ「あなたが気を落としてどうするのよ、それはあなたであってあなたではないのよ」


穂乃果「頭パンクしちゃう…」


穂乃果「あっ!でも私がこっちにも居たってことは、ジーズの村長さんの家に雪穂によく似た人の写真があったことに納得がいく!」


真姫「…とりあえず、続きを聞きましょう?」


サクラコ「よろしいですね?」


サクラコ「コウサカホノカは自分の使命を理解して、フラリードに旅立ちます」


サクラコ「そこで、コウサカホノカは自分の妹に心配させないように旅の理由は言わずに内緒で出発しました。妹は、コウサカホノカがどこか遠いところに旅に出ていると言われているようですね」


穂乃果「こっちの私…そんなことを…」


サクラコ「コウサカホノカは、フラリードで仲間を集めていきました。少女でありながら実力者であった8人を仲間に誘い『μ's』という名前をつけたのです」


海未「そこでμ'sができたのですね」


サクラコ「そのときμ'sは、フラリードの特殊な石を使用し、自分たちのシンボルとしてネックレスを手に入れました」


凛「それって…」


サクラコ「はい、あなたたちが今身に着けているそれのことです」


絵里「いろいろとつながってきているわね…」


サクラコ「そしてフラリードのμ'sはレディアフトに戦いを挑みます」


サクラコ「しかし彼女たちはレディアフトに敗北してしまい、私もなす術なくフラリードは破壊されました」


花陽「そんな…」


サクラコ「その後、レディアフトはラシュータも破壊するためにラシュータに侵入します。すでのレディアフトは私の力を上回っていました」


サクラコ「ラシュータに到着したレディアフトは、闇魔力を振りまいて穏やかだった魔物たちを支配して、人間を襲わせたんです」


サクラコ「ですが、私は当時のラシュータの者たちと共に戦い、レディアフトの封印に成功しました」


サクラコ「それを境に魔物たちも穏やかになり、私はレディアフトとの戦いで失った力を取り戻すことにしました」


サクラコ「それから数百年後、レディアフトは復活を遂げました。ですが復活と言っても封印を自ら無理やり解いただけで、本来の力は取り戻せていませんでした」


サクラコ「そこで、レディアフトはまた魔物を活発化させました。そして仲間を集め、自らを魔王と名乗りました。私も力を取り戻せずにいました」


絵里「劇的ですね…」


サクラコ「それから50年。魔王を討伐するために旅に出る者は何人もいましたが、魔王軍の部下にやられて倒せずにいました。50年間私の呪縛から解かれて力を蓄えつづけていたレディアフトは、力を取り戻すまであと少しというところまで来ています」
99 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/06(火) 23:56:13.33 ID:YPBJxLGk0
サクラコ「…私は、レディアフトを封印した際にラシュータに神話を残しました」


海未「それって…」


サクラコ「女神の神話です」


穂乃果「それって、オトノキザカで女王様に教えてもらったμ'sの神話…?」


サクラコ「私は、フラリードで勇敢にたたかったμ'sを神話にしてラシュータに残したのです」


にこ「なるほどね…」


サクラコ「そこであなたたちμ'sに賭けようと思ったのです」


真姫「…フラリードのμ'sのホノカ以外のメンバーはそっちの私たちなのよね?」


サクラコ「はい」


真姫「なら待ってよ。変だわ」


真姫「ラシュータのホノカは遥か昔に生まれて、フラリードに行ってそっちの私たちとμ'sを作ったんでしょ?それで、各世界には同じ人間がいる」


真姫「なのに、どうしてラシュータの私たちとフラリードの私たちで生まれるタイミングが違うの?各世界でバラバラなの?」


サクラコ「フラリードのあなたたちは、本当に偶然同じ時期に生まれています。ですが、ラシュータのあなたたちが同じタイミングで生まれたのは私のせいなのです」


サクラコ「『オリジナル』のあなたたちはかなり近いタイミングで生まれていますよね?それは、まさしく運命。オリジナルでのことは、私は改変できません」


サクラコ「ですが『ラシュータ』なら話は別です。『ラシュータ』であなたたちが生まれるタイミングを、『オリジナル』のタイミングに近づけることが可能なんです」


サクラコ「フラリードが破壊されたときに、レディアフトがラシュータに攻めてきて私の力をほとんど使い戦うことになるのは予想できていました」


サクラコ「なので、フラリードのあなたたちの力をネックレスの石に込めたのです。『オリジナル』のあなたたちが近いタイミングで誕生するということは分かっていました。ですが、そこから派生した世界の未来は私にもわかりません」


サクラコ「レディアフトが復活、または新たな強大な悪がラシュータを襲うことを予測するのは容易でした。なので、その時のためにラシュータのあなたたちが生まれるタイミングを『オリジナル』のあなたたちと同じタイミングに近づけることにしたのです」


にこ「簡単に言うけれど、それってとてつもないことよね?」


サクラコ「はい。生まれるタイミングを調節することはかなりの力を使うので、私自身の力が戻るのにもかなり遅れていました」


海未「…そんなに、μ'sというのは大きい存在なのですか?神であるあなたから見て」


サクラコ「勇気を貰える存在です。なので信じたくなったのですよ、μ'sに」


凛「でも、ラシュータのホノカちゃんはかなり前にフラリードに行ってやられちゃったんだよね…?」


サクラコ「その通りです。ラシュータの世界にもうコウサカホノカは生まれません」


100 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/07(水) 00:07:20.67 ID:XQAScWjp0
穂乃果「そこで、私…」


サクラコ「そうです。私は『オリジナル』から高坂穂乃果をこの世界に入り込ませました。そのための力も溜めていたんです」


サクラコ「その後、運命の腕輪を通して東條希に『μ'sを集めて旅をしてほしい』と伝え、あなたたちの旅が始まりました」


希「黙っててごめん!」


穂乃果「それが…私がこの世界に入り込んだ理由ですか?」


サクラコは穂乃果の目を見つめる。


サクラコ「はい。本当に申し訳ありませんでした」


サクラコは深く頭を下げた。


穂乃果「っ……」


穂乃果は少し黙ったが、口を開く。


穂乃果「顔を上げてください、創世神様」


サクラコはゆっくりと顔を上げる。


穂乃果「私は全然怒ってないですよ?」


サクラコ「本当ですか?私は、関係ないあなたを無理やりこっちへ呼び込んだんですよ?」


穂乃果「最初はすごく混乱して、帰りたいって思うこともありました。でも、今はこっちに来れて良かったと思ってます」


穂乃果「…きっと、何も知らない私が、こっちのピンチだから助けてくれ。って言われたら、来ると思います」


穂乃果「だから、ありがとうございます。創世神様」


サクラコ「…ありがとうございます」


にこ「あらあら穂乃果、創世神様にかなり大きなこと言うじゃない?」


穂乃果「そうじゃないよ!もう!」


穂乃果「あ、そうだ…私がこっちに来てから見るようになった夢も、今回のことに関係あるんですか?」


サクラコ「おそらく、ネックレスの力とあなたがシンクロしていっている証拠でしょう」


穂乃果「シンクロ…?」


サクラコ「そのネックレスには、フラリードのμ's、『始まりのμ's』と言いましょうか。その彼女たちの力の一部がこもっています」


サクラコ「高坂穂乃果以外の8名は、ネックレスが知らぬ間にそばにあったと思います。それも私の力です」


サクラコ「始まりのμ'sが使用していたネックレスに彼女たちの力の一部を込め、ラシュータで生まれたあなたたちがその力を利用するに値するまで成長するとそのネックレスが出現するようにしました」


花陽「だから、最初から持っている人もいれば急に手に入れる人もいたんだね…」


サクラコ「そのネックレスをつけていると、あなたたちには少なからず始まりのμ'sの彼女たちの力が少し溶け込んでいます。高坂穂乃果を除いて」


穂乃果「…」
101 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/07(水) 00:07:54.20 ID:XQAScWjp0
今回はここまで!
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 00:14:35.97 ID:dPdkg+9SO
(・8・)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 00:20:28.97 ID:v5coJsN30

ハノケチャン凄すぎ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/09(金) 15:57:08.29 ID:zP1cwDWM0
フォノカッチャスゲエエエエエエ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 02:18:46.54 ID:bYMTSbUAO
乙です!
すげぇ……、壮大な話だよ。
106 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/14(水) 22:06:45.56 ID:bAMYE+tY0
真姫「やっぱり穂乃果は特殊なのね…説明してもらえる?」


サクラコ「あなたがたはラシュータの人間です。なので、フラリードの力を完全に取り込むことができないのです」


サクラコ「ですが高坂穂乃果はオリジナルの人間です。彼女は、フラリードの力にも完全に対応できる」


サクラコ「気づいているでしょうが、オリジナルに居たころのあなたとラシュータに来てからのあなたでは別人かのように身体能力に差があります」


穂乃果「はい、ずっと思っていました。こっちに来てから、元居た世界…オリジナルではありえないような動きを軽くできてしまうことが不思議で…」


穂乃果「でも戦うのに一生懸命で、こういうものかなって納得しちゃったんですけど…」


穂乃果「周りのみんなも同じくらい運動能力が高いし…」


サクラコ「ラシュータとフラリードの人間の潜在能力は、オリジナルの比ではないのです。ですから納得するに至ったのでしょうが…それにはちゃんとした理由があります」


サクラコ「こちらに来た時のあなたの身体能力はオリジナルに居たころと全く同じでした。ですが、あなたがそのネックレスの存在をしっかりと認識した時に、あなたの体にそのネックレスに込められた力が溶け込みだしたのです」


海未「言われてみればそうですね」


絵里「…ということはつまり!」


真姫「っ…」


サクラコ「…。高坂穂乃果を除く8人は『自分の力』に『始まりのμ's』の力を加えて戦ってきました」


にこ「ちょっ!?言うの!?」


サクラコ「ですが高坂穂乃果は、完全に『始まりのμ's』の力を使って戦ってきたのです」


穂乃果「っ!!」


にこ(これまでの旅で手に入れてきた、私たちと一緒に成長してきたと思っていた力が、本当は自分のものじゃなかっただなんて…そんなこと知ったら…)


サクラコ「あなたはこれまでの戦いを通して、ネックレスの力の使える量を増やしていたのです。まわりが成長するのに合わせて、あなたはネックレスの力に馴染んで引き出してきたのです」


穂乃果「成長だと思っていたことが、実はネックレスの力のうち使える量を増やしていただけ…」


サクラコ「これはあなたに伝えなければならないと思っていました」


サクラコ「そして、あなたはついにそのネックレスに込められたすべての力を引き出してしまった」


穂乃果「すべてを…?」


ことり「そんな!!」


海未「そんなのって…」


穂乃果「っ…?」


真姫「何を不思議な顔してるのよ」


穂乃果「だ、だって…」


真姫「わかっていないのなら説明するわよ。穂乃果の強さはそのネックレスの力から来てる。そして穂乃果は、そのネックレスの力を完全に引き出してしまった。つまり…」


真姫「穂乃果、あなたはもう強くなれない」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/15(木) 11:10:26.83 ID:/CpNnsRY0
このまま戦うのか何かしら克服するのか……とにかくこの先の展開が気になるな
108 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 20:20:52.19 ID:5/XDjc140
最初にサクラコ様から『すべての力を引き出してしまった』と言われて、すぐに気付いた。
でも、嘘だと思った。思いたかった。そうして知らないふりをしていた。


穂乃果「…もう、強くなれない」


にこ「穂乃果…」


穂乃果「今まで覚えてきた技も全部、穂乃果自身の力じゃない…」


穂乃果「…確かに、技を思いつくのはいつも突然だった」


サクラコ「今のままではあなたはもう強くなれない。それは事実」


真姫「…今の、ままでは?」


サクラコ「はい。今のままでは、です」


穂乃果「どういうことですか…?」


サクラコ「あなたは完全にネックレスの力を引き出した。それは同時に『ネックレスの力が穂乃果に溶け込んでいる』ということです」


サクラコ「その状態の『オリジナル』の人間であるあなたに、ネックレスの力を一体化させることが可能なんです」


にこ「ってことは…!」


サクラコ「それが成功した場合、そのネックレスの力は完全にあなたのものとなる。つまり、成長が可能になるんです」


穂乃果「そうなんですね……けど、ここまで溜めたってことは何か条件が?」


サクラコ「ネックレスの力を一体化させるには、ネックレスの力の奥底にかけられたロックを解除しないといけません」


サクラコ「ネックレスの力自身がかけたロックを」


穂乃果「ロック…それを解く方法って…?」


サクラコ「それができるのは、高坂穂乃果ではありません。他の8人のみなさんたちです」


希「ウチら…」


サクラコ「8人のうち、7人が私と共に魔力で高坂穂乃果を押さえつけます。そして残った1人は、直接ネックレスの力と対話してその力に打ち勝つしかないです」


サクラコ「もし失敗したら、直接ネックレスと対話していた方は命を落とすでしょう」


穂乃果「そんな…危険だよ…」


海未「……選択肢は、あってないようなものですね」


穂乃果「えっ…?」


凛「当然だにゃ!」


にこ「創世神様。私たちは、穂乃果に力を一体化させます」


穂乃果「そんな…危険すぎるよ!成長しなくたって、技術を磨けば強くなれるし!」


真姫「無茶言わないで。これからの戦いはもっと激化していくのよ?それなのに技術を磨くっていうだけじゃ戦えなくなるのをわかってるでしょう?」

109 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 20:41:41.41 ID:5/XDjc140
穂乃果「でも…」


ことり「それにね穂乃果ちゃん。みんな、穂乃果ちゃんが苦しむ顔を見たくないんだよ」


穂乃果「苦しむ…顔…」


穂乃果以外のμ's全員が頷いて穂乃果を見つめる。


花陽「μ'sが欠けるなんてありえない。それは穂乃果ちゃんが一番わかってるでしょ?」


花陽「だから…みんなを信じて」


穂乃果「!!」


サクラコ「高坂穂乃果、どうしますか?」


穂乃果「……みんな、お願いします」


穂乃果「サクラコ様、よろしくお願いします」


サクラコ「わかりました。それでは、ネックレスの力と直接対話する1人を選んでください」


真姫「行きたい人…なんて聞いても、全員手を上げるだけよね」


にこ「当然よ!みんな穂乃果の力になりたいもの」


希「サクラコ様、ネックレスの力と対話するってことは穂乃果ちゃんと戦うってことでええの?」


サクラコ「はい、ネックレスのコウサカホノカと戦います」


海未「穂乃果と戦うに等しい、ということですね」


サクラコ「少し違います。ネックレスの力が完全に溶け込んでいるといっても、戦うときは当然、高坂穂乃果の体を経由しています」


サクラコ「しかしこれから対話する…戦うのはネックレスのそのままの力です。今の高坂穂乃果よりも強いと思った方がいいでしょう」


真姫「…だとするときつい戦いになるわね」


希「遠距離型の海未ちゃん、花陽ちゃんはやめた方がええかもしれないね。穂乃果ちゃんは速いから、攻撃を避けられて詰められたら反撃は難しい」


希「ウチは、召喚獣をちゃんと呼べるかわからへんからやめておこうと思う」


真姫「だとすると、残ったのは近接型だけれど私も大変そうなのよね。穂乃果のパワーに対抗できるかわからない」


ことり「ことりも戦いたいけど、穂乃果ちゃんのスピードに追い付けなさそう」


真姫「となると残るはにこちゃん、凛、絵里ね」


凛「剣と戦うのは結構リスクが高いにゃ。相手が大きかったら逆に得意なんだけど、同じくらいの身長の相手と戦うとなるときびしいかな」


にこ「…だとすると残るはにこと絵里だけど、にこも凛と同じ理由かしら。任せてもいい?絵里」


絵里「ええ、まかせなさい。なんたって私は一度穂乃果に勝ってるんだから♪」


希「ちょっとえりち、油断してる?」


絵里「まさか、してるわけないわよ。逆に緊張してる」
110 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 20:58:15.69 ID:5/XDjc140
穂乃果「絵里ちゃん…お願いします!」


絵里「こら穂乃果、そんなかしこまらないの。仲間だから当然のことよ」


穂乃果「うん…ありがとう!」


サクラコ「準備ができました。こちらへ」


サクラコは魔法陣を作成しており、その中心に穂乃果を立たせる。
その魔法陣のふちに絵里以外の7人を立たせる。
そして絵里を、穂乃果の正面に立たせる。


サクラコ「絢瀬絵里以外のみなさんは魔力を放出し続けてください。この魔法陣に込められた私の魔力が高坂穂乃果が暴れるのを抑えます」


穂乃果「暴れるって…?」


サクラコ「この戦いは、あなたに負担が大きい。そして戦いが終わるまではあなたは意識を失います。そして無意識の中であなたは苦しみ、暴れるでしょう」


穂乃果「なるほど…」


サクラコ「さて、初めてもよろしいですか?」


絵里「私は大丈夫よ」


絵里は置いておいた武器を取り、立つ。


穂乃果「穂乃果も大丈夫です」


サクラコ「では、始めます」


サクラコが少し離れたところから魔力を込めると、目を開いていた穂乃果は突然目を閉じてしまう。
そして穂乃果の周りに光のドームが張られる。


サクラコ「みなさんは魔力を送り続けてください!続いて絢瀬絵里をネックレスと対話させます」


絵里は目を閉じる。
すると自分の周りを魔力が包んだ感覚に陥る。
その魔力が体から離れたような感覚になると、続いて涼しい風が絵里のそばを通過する。


絵里「風…?」


絵里がゆっくり目を開けると、眼前には平原が広がっていた。
日差しもでている。


絵里「ラシュータの平原に似てるわね…もしかして、これはフラリードの平原の景色なのかしら」


そう思い、歩き出そうとすると背後から何者かが近寄ってくる気配が。
絵里が振り向くと、少し離れたところから髪を下した穂乃果が近づいてきていた。


絵里「穂乃果…いえ、始まりのμ'sのホノカね」


ホノカは絵里に近づいて適度な距離で停止。
そして背中に携えていた2本の剣を抜く。


絵里「…さっそくやるのね。いいわ、やりましょう」


絵里も盾を構えて剣を抜く。
二人は構えた状態で睨みあう。


絵里「来ないのかしら」
111 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 21:47:28.73 ID:5/XDjc140
絵里はじりじりと近寄る。
ホノカは構えたまま動かない。


絵里「ならこっちから行くわよ!」


絵里は右足に魔力を込めて、アクアブルーブーストで加速して急接近!
そのままホノカの首元めがけて突きを放つ!

しかしホノカは2本の剣をクロスして、絵里の剣を下から弾き上げる。
そこから体勢を低くして絵里の懐に入り込みつつ振り上げた剣をその反動で下まで振り下ろす。
そして2本の剣で絵里の腹部を斬りつけた!

ギィン!!

しかし、絵里は左手で持っていた大きな盾でその斬撃を防ぎ、バックステップで距離を取る。


絵里「速いわね…」


ホノカはゆっくりと上体を起こす。
そのまま左手に持っていた剣を背に背負っている鞘に納める。
そしてすぐさまダッシュ!


絵里「来る!」


ホノカのスピードはかなり速く、ホノカはそのまま直線で来るのではなく左右にステップも入れているため読みづらい
絵里にかなり接近すると、ホノカはジャンプ!
そのまま剣に魔力を込めて振り下ろす!


ホノカ「オレンジスプラッシュ」


ホノカのオレンジの魔力の剣撃を、絵里は盾で防ぐ!
その威力は高く、絵里はかなり押し込まれる。


絵里「重い…」


絵里は右手の剣でホノカに対して斬り上げる!
ホノカは盾で押さえられている剣を、盾の上で滑らせて絵里の剣を防ぐ。
そのまま盾を蹴ってバク宙し距離を取る。


絵里「戦い慣れている…穂乃果が完全に力を溶け込ませていても、やっぱり戦い慣れていないとこうも違うのね」


絵里はホノカが着地すると同時に、フローズンブーストで急接近して切先から氷の魔力を放つ!
氷の斬撃はホノカを襲うが、穂乃果はオレンジスプラッシュで絵里の剣を斬りつける!
しかし、ホノカはその威力のせいで吹き飛ばされる。


絵里「でも、フラリードで戦った穂乃果と今の穂乃果は強さが別格。強くなったって感じるのも当然よね」


ホノカはまた突っ込む!
絵里はどっしりと構える。
ホノカは素早く連続で斬りつけるが、絵里は盾ですべての攻撃を防ぎつつカウンターの攻撃もする!
しかし互いの攻撃は届かない。


絵里「っ…なら!!」


絵里はホノカの攻撃を防ぐと、瞬時に盾を壁のようにしてホノカに突進!
突進されたホノカは体勢を崩した。
絵里は盾の横から突きを放つ!
しかし、体勢を崩していたホノカは剣を両手で持ち、なんとか振り下ろす!

絵里はその攻撃をすぐさま盾で防ぐが、オレンジの魔力が渦上に剣を包んでいたことに気付く。


絵里「これは…!!」


ホノカ「オレンジ・ストーム」


絵里の足元から光魔力の斬撃の渦が発生し、絵里を包み込んだ。
112 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 22:15:05.09 ID:5/XDjc140
絵里「ぐっ…」


絵里は無数の斬撃に切り裂かれるが、剣をなんとか納め、両手で盾を持つ。


絵里「ドーム…シールドっ!!」


絵里が盾を地面に打ち付けると、絵里の周りからドーム状の魔力が発生!
そのドームがオレンジ・ストームを打ち消す。


絵里「ハァ…ハァ…」


絵里は膝をついて、ドーム状の盾の向こうにいるホノカを見つめる。


絵里「剣を納めたのはこういうことだったのね…」


絵里は地面につけていた盾を地面から離す。
そしてすぐに剣を抜く。


絵里「さて、反撃開始よ!」


ホノカは剣を両手で握りしめている。
そこに向かって絵里はアクアブルーブーストで接近!
絵里はホノカの右肩を狙って剣を振る。
ホノカはそれを剣で受け止める。
さらにオレンジの魔力を込めて剣を振り上げ、絵里の剣を薙ぎ払う!


絵里「っ!!」


ホノカは振り上げた剣を両手で持ち、剣にオレンジの魔力の渦を纏わせる。


ホノカ「オレンジ・ストーム」


そのまま絵里に対して剣を振り下ろす!
しかし、絵里は盾を高く振り上げてホノカの剣を受け止める。

絵里の足元からはオレンジの渦が発生しない。


絵里「やっぱり、そうだったのね!」


絵里はホノカの腹部を蹴る!
蹴られたホノカは体勢を崩す。
そのまま絵里は、自分の剣を盾に打ち付けて魔力を込める。


絵里「ディナイブルー!!」


絵里はホノカの左肩めがけて、水色の魔力を込めた剣を振り下ろす!
ホノカはなんとかバックステップで避けるが、完全には避けきれず、その斬撃は左肩を切り裂く。


絵里「オレンジ・ストームを放つ条件は、剣を振った後に切っ先が下を向いていること。今のあなたの攻撃を、わたしはかなり上で防いだ」


絵里「だからあなたの剣の切先は上を向いていて、地面に魔力が放たれることはなかった。あってるわよね?」


ホノカは左肩を抑えているが、その手を離して構える。


絵里「どう?私も結構やるでしょう?」


ホノカはまた突っ込み、斬撃を連続で放つ。
絵里はまた盾で防ぐが、ホノカは突然攻撃をやめて一歩下がる。
そのまま剣を水平に持ち、体勢を深くして剣に魔力を込める。


絵里「その構えは…」
113 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/15(木) 22:18:10.43 ID:5/XDjc140
今日はここまでです!
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 00:19:42.98 ID:3ZDIMSiM0
始まりのホノカこれから本気って感じかな?
115 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/17(土) 20:43:34.84 ID:D/JhazH50
>>111
 (誤)絵里「でも、フラリードで戦った穂乃果と今の穂乃果は強さが別格。強くなったって感じるのも当然よね」
 (正)絵里「でも、クロスシーラで戦った穂乃果と今の穂乃果は強さが別格。強くなったって感じるのも当然よね」

です。申し訳ない。
116 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/17(土) 21:13:02.27 ID:D/JhazH50
ホノカ「スパイラル・オレンジ」


オレンジの魔力の強烈な突き。
絵里は盾で防げたが、かなり押し込まれる。
さらに盾を魔力が切り裂くので、体勢を崩した。


絵里「まずいっ!!」


絵里は体勢が崩れながらも剣をふるう。
しかしホノカはそれを、突いた剣で弾く!
そのまま絵里の懐に入り込み、背中に納めていた2本目で抜刀しつつ横斬り!!
絵里は一気に体勢を後ろに落として倒れ込む。
倒れると同時に右足を振り上げて、ホノカの左手を蹴り上げる!
ホノカの2本目の剣撃は、絵里の倒れていく胸を斬りつけようとするが、絵里は胸当てをつけているのでそれで攻撃を防げた!


絵里(でも、倒れた後のことは考えてないのよね)


絵里はドサッと倒れ込む。
ホノカは右手の剣をクルリと回して逆手に持ち、絵里の腹部めがけて振り下ろした。
絵里は右に転がってその攻撃を回避、1回転してから右手を振り上げて、追撃してきたホノカの剣を弾き立ち上がる。そしてバックステップで距離を取る。


絵里「危なかったわね…」


絵里「2本目を抜いてきた…注意しなくちゃ」


ホノカは両方の剣に魔力を込めて、絵里めがけて走る。


絵里「迎え撃つわ!」


ホノカは大きくジャンプをして絵里の前に着地、そこから体勢を低くして飛び込み2本の剣で斬る。


ホノカ「オレンジ・クロス」


絵里は盾では防がずに、後ろにステップを踏んで避ける。


絵里「それも斬った後で炸裂する技よね?わかってるわよ!」


ホノカは状態を起こして、左の剣で絵里を斬りつけるが盾で防がれる。
絵里は盾を押し込んでホノカの剣を押す。
ホノカは右の剣で絵里の盾を持つ手を狙うが、絵里は自分から見て右にステップを踏んでそれを避ける。
そして絵里は剣を振り上げてホノカの左わき腹を狙うが、ホノカも左足を一歩引いて攻撃を躱す。


絵里「やっぱり見えてるわね…!」


絵里はそのまま距離を詰めて剣を振るう!
ホノカは2本の剣でそれを防ぎ続ける。
しかし、ホノカは数回防ぐと、左の剣で絵里の攻撃を完全に受け止める!
そして空いている右の剣に魔力をまとわせて振るう!
剣を包んでいたすぐにはじけて刃を包む。
すると剣撃は凄まじい速度に変化する!


絵里「これはっ…」


ホノカ「トリプルオレンジ」


凄まじい剣撃のうち2撃は盾を斬りつけるが、最後の一撃は絵里の太ももを斬りつける!


絵里(足の防御がおろそかになっていた…)


絵里は鋭く剣を振ってホノカに距離を取らせる。
ホノカはバックステップで距離を取る。


絵里「傷は浅いけど、2本って大変ね」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 04:32:24.22 ID:5fkRtFwAO
乙です!
絵里はどうやってホノカを攻略するか……。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 07:00:31.82 ID:9dUU8ULSO
ほのかっこいい
119 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/25(日) 21:05:08.90 ID:azseTiVd0
絵里「とりあえず…頑張ってみましょうか」


ホノカ「…ッ!!」


ホノカは絵里に急接近し、右の剣で斬りかかる。
絵里は盾で防いで自分の剣で攻撃するがホノカは左の剣で防ぐ。
連続の攻撃を互いに防ぎ合いながら剣を打ちあう。
その中、絵里は盾を自分の体に密着させるくらい引いて体ごと盾でタックル。
ホノカはタックルを剣で受け止めたため、大きく体勢が崩れてはいない。
タックルをするときに絵里は切先を地面につけて、剣の先に魔力を集中させた。


絵里「新技、行くわよ?」


絵里はそのまま剣を振り上げる。
ホノカはその攻撃を軽いステップで躱すが、絵里の剣の軌道上から氷のつぶてが多数放たれてホノカを襲う。


絵里「アイスバレット!」


ホノカはその多数の氷を防ぐために体を引く。
絵里は盾に剣を打ちつけて魔力を込めつつ前進。
ホノカの右腹部を狙って水平斬りを放つ。


絵里「ディナイブルー!!」


ホノカは咄嗟に2本の剣でその攻撃を受ける。
なんとか防いだがふんばることはできず、そのままホノカは吹き飛ばされ、倒れ込む。


絵里「よく受け止めたわね。剣に当たった感覚しかなかったわ。でも、結構飛ぶでしょう?」


ホノカはユラユラと立ち上がる。
頭部から出血しているが、左手でぬぐったので目にはかからない。


ホノカ「……」


ホノカはゆっくりと深呼吸する。
そして深く構え、渾身の力を込めて走り出す。


絵里「速い!?」


ホノカは右の剣に魔力を込め、そのままオレンジスプラッシュを放つ!
絵里は盾でその攻撃を受け止めるが、すぐに左の剣で攻撃される。
絵里もなんとか防ぐが、ホノカの連続攻撃の速度は増している。


絵里「力を…隠していたの…?」


するとホノカは右の剣に魔力を込めて、またオレンジスプラッシュを放つ。
絵里が盾で受け止めると、今度は左の剣に魔力を込め、そしてその魔力をはじけさせて剣にかぶせる。
左の剣のトリプルオレンジが絵里を襲い、絵里は初撃しか受け止めきれずに2か所を軽く斬られる。
絵里が反撃しようとすると、ホノカはまた右の剣でオレンジスプラッシュを放つ!


絵里「くっ!!」


絵里が振り上げていた剣でそれを受け止める。
しかし、絵里の右側はそのせいでがら空きになる。
ホノカは左の剣にも魔力を込めてオレンジスプラッシュを放って絵里の腹部を切り裂く!


絵里「うっ!!」


絵里はその攻撃を受けて、盾を大きく振ってホノカを振り払う。
ホノカはステップを踏んで後退。


絵里(結構深く入ったわね…)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/26(月) 12:33:46.00 ID:wCcFjGr70
乙戮のイービルスフィアぁ!
121 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/27(火) 21:48:40.74 ID:3RYaMflS0
そう思うと、またホノカは斬りかかってくる。


絵里「休憩なしなのね?」


絵里「守りの体勢じゃ、一人じゃ勝てないわよね…こんな強い相手に!」


ホノカがまた2本の剣で攻撃してくるのに対して絵里は盾を軸に防いでいく。


絵里「…ここ!!」


ホノカが右の剣で斬りかかろうとしたときに、絵里は剣で突きを放つ。
ホノカは攻撃をやめて突きを回避する。
しかし絵里は攻撃の手を緩めずに、剣で何度も攻撃していく。
ホノカが距離を開けようと下がると、絵里は突っ込んでその距離を縮めて攻撃していく。


絵里「本当によく躱すわねもう!」


しかしホノカもスタミナが切れてきたのか動きにキレがなくなっていく。


絵里「チャンス!」


絵里は上段を斬ると見せかけて下段を斬る!
ホノカは真上に飛んで避け、そのまま2本の剣を同時に振り下ろすがそれを絵里は盾で受け止める。
そこから絵里は剣を真上に振り上げる!
ホノカは絵里が剣を振り上げる前に、盾に接触している2本の剣に体を寄せて、そこから腕を伸ばすことで盾から少し離れる。
そして左手に持っている剣を後ろに強く放り投げて、右手に持っていた剣を両手で持ち、魔力を込めて振り下ろした!


絵里「魔力が渦を巻いている!?これはーー


ホノカ「オレンジ・ストーム」


剣は盾に打ち付けられるが、切先は地面を向いており、絵里をオレンジの斬撃の竜巻が襲う。
ホノカはその隙に距離を置いて、放り投げた剣のところへ行く。
絵里はドームシールドで竜巻をかき消す。


絵里「やるわね」


ホノカは左手で落ちている剣を掴み、また突っ込んでいく。


絵里「……予想が正しければ、勝機は来る」


ホノカは両方の剣で超速連撃を放ち続ける。
左の剣に魔力を込めて絵里の右肩に向けて剣を振るうが、絵里はその攻撃を受け止める。


絵里「っ!!やっぱり!」


ホノカはそのままサッと一歩後退し、右の剣を水平に構えて魔力を込める。
しかし絵里はその後退に合わせて前進しており、実質さほど距離は開いてなかった。


絵里「詰めが甘いわ!」


ホノカは自分も突っ込み、絵里の盾に向けて左の剣で斬りかかる。


絵里(左の剣で盾を止めて、右の剣でスパイラル・オレンジを的確に決める気でしょう?でも…)


しかし左の剣は、盾に打ち付けられた瞬間に刀身が真っ二つに折れる。


ホノカ「!?」



122 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/09/27(火) 22:33:52.56 ID:3RYaMflS0
絵里「動きが一瞬止まったわよ!」


ホノカは剣が折れたことに驚いて、右の剣を突き出すのが遅れた。
絵里はそこを見逃さずに、自分の剣を振り上げてホノカを切り裂く。
ホノカは左の折れた剣でかろうじてはじくが、絵里の剣はしっかりとホノカの左腹部から右胸部にかけてをえぐる。
ホノカは吹き飛ばされ、倒れ込む。


絵里「今のは深いでしょう?」


ホノカはゆっくりと顔を上げて絵里を見つめる。


絵里「さっきのあなたの攻撃も確かに深かったけど、私はパラディン。打たれ強さが売りなんだから」


絵里「さて、剣が一本になったけどこれからどうするの?」


ホノカは左手で持っていた剣の残骸をその場に置き、左手に魔力を込める。
すると左手には光魔力の剣が生成される。


絵里「シャイニーブレイド…やっぱりそうくるわよね…」


ホノカは絵里に向かってまた突っ込む。


絵里「いいわよ、来なさい」


ホノカは上段を斬るとフェイントを入れて、下段を左の魔力の剣で斬る。
絵里は盾の下を地面に少し突き刺し、自分もかがんでその攻撃を受け止めて踏ん張る。
さらに絵里は自分の剣の刀身の平たい部分を自分の左腕の下に添える。
それと同時にホノカは右の剣で絵里の頭部めがけて剣を振り下ろす。
絵里は剣を持ち上げることで同時に盾を持っている左手も上がり、すばやくホノカの攻撃を防げた。


絵里「盾の重さを考慮したいい攻めね!でも!」


絵里は盾を押しつけて剣を弾き、自分の剣でホノカの左腹部を切り裂いた。
さらに盾を体に密着させてタックルし、ホノカを吹っ飛ばした。
ホノカは倒れ込む。


絵里「ハァ…ハァ…さすがに傷が開いてきてるわね…」


ホノカはまた立ち上がり、ゆっくりと接近していく。
両方の剣に魔力を込めて突っ込む!
絵里はがっちり構えて、その攻撃を受け止める。


絵里(威力が下がってる…攻撃がしっかり効いてるのね)


ホノカは盾に接近してタックル。
絵里が少し体勢を崩すと、ホノカは絵里の右足に魔力の剣を突き刺す。
絵里は足を引いて直撃は避けたが、ふくらはぎを切り裂かれる。
ホノカは右の剣で絵里の頭部を狙って水平に剣を振るう。
しかし絵里は軽く屈んで攻撃を回避。


絵里「躱しだってするわ」


絵里は剣をグッと構えて、ホノカの左肩めがけて剣を突き出す。
ホノカは躱そうとするが、剣は左上腕あたりに突き刺さる。
剣がホノカの腕を貫通する前に、ホノカは思いっきり後ろに飛んで剣を抜く。

ホノカは着地すると片膝をつく。左手で持っていた魔力の剣を手放してしまう。
魔力の剣は地面に落ちると消滅する。


絵里「もう左手で剣を持てないわよ」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 12:08:01.19 ID:7XYYv8lSO
絵里ちゃんが悪役にみえてくる不思議
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 14:06:07.44 ID:gvJF9M9a0
エリチカ頑張れ
このエリチカはかしこくかわいくかっこいいからKKKEだな
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 01:50:19.06 ID:lWukHUYAO
乙です!
次回で決着が着くのかな?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 12:35:44.97 ID:9uKfDQESO
はよ
127 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/09(日) 00:04:29.09 ID:yRKorKVp0
ホノカは、自分の左手に力を入れる。
しかし左手は動かない。
どくどくと血が流れていく。

しかし、ホノカは右手に持っている剣をグッとつかみ立ち上がる。


絵里「どうしてそこまで…」


絵里「どうしてそこまでして、最後の力を穂乃果に渡さないの?」


絵里「あなたは始まりのμ'sのホノカの力なんじゃないの??」


絵里「何があって、そこまで拒むの?」


ホノカは全く返事をしない。


絵里「…答えないの?それとも答えれないの?」


ホノカは絵里に向かって走る!


絵里「答えて…くれないのね…」


絵里はがっちりと構えて待つ。
ホノカは左手に力が入っていないようで左手はぶらぶらとしている。
ホノカがジャンプして絵里に斬りかかるが、絵里は盾で攻撃を受け止めてすぐにホノカの右脇腹を切り裂く。


絵里(!!)


絵里は盾でホノカを押し飛ばす。
ホノカは倒れ込み、立とうとするが立てずに膝をつく。


絵里「…隙だらけよ」


絵里「…でも、あなたのその意志の強さ。なんとなく意味が分かった気がする」


絵里「穂乃果を、護ろうとしてくれてるんじゃないの?」


絵里「考えていたの。あなたと戦いながら」


ホノカはじっと絵里を見つめる。


絵里「とうして力であるあなたが、穂乃果に最後の力をあげないのか」


絵里「…あなたは、感情があるんじゃないの?」


ホノカは絵里を見つめ続けて、表情を変えない。


絵里「じゃないと『ネックレスの力と対話する』だなんて言わないと思う」


絵里「あなたの力を全て穂乃果に与えてしまうと、穂乃果はまた戦い続ける」


絵里「穂乃果は違う世界の人間なのに、その彼女を巻き込んでしまって、しかもその子は自分の力を使って戦っている」


絵里「自分が力を彼女に許すほど、彼女は戦いに多く関わっていく」


絵里「だから、ここで力を与えずに戦いをあきらめてもらうことを選んで拒んでいる」


絵里「…完全に私の予想だけど、違うかしら?」
128 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/09(日) 00:38:12.55 ID:yRKorKVp0
ホノカ「…」


ホノカはゆっくりと首を横に振る。


絵里「あってるってこと?」


ホノカは首を縦に振る。


絵里「…優しいのね、ホノカは」


絵里「でも…でもね、穂乃果がお願いって言ったの。μ'sのみんなが穂乃果の成長を望んでる。もちろん彼女自身も」


絵里は構えてホノカを見つめる。


絵里「だから…力を、穂乃果に与えてあげて。私たちが、穂乃果を死なせない。元の世界に戻るまで絶対に守るから!!」


ホノカ「っ…」


ホノカは一度うつむいて、ゆっくりと立ち上がる。


絵里「…雰囲気が、変わった?」


ホノカは全力で走りだす!
絵里はそれを待ち構える。


絵里「…いいわ、全力で行くわよ!」


ホノカは剣に魔力を込めて真上に振り上げる。
絵里は盾をがっちり構えて防ごうとする。
しかしホノカは急に体勢を低くして突っ込む。
剣も振り下ろさずに、自分の左側に持ってくる。
そのまま絵里の盾を横から全力で斬る。

炸裂したオレンジスプラッシュは盾を弾く。
絵里は盾を手放さなかったが、かなり衝撃を受けた。
さらにホノカは右足で盾の背を蹴る。
盾はその衝撃で絵里の手元を離れて飛ばされる。


絵里「まだそんな力が!?」


絵里は自分の剣をホノカに向けて振り下ろす。
ホノカは自分から見て右側に前転して攻撃を回避してステップを踏んで距離を取る。
距離を取ったホノカの足元には、弾き飛ばされた絵里の剣が転がっていた。
ホノカは足で絵里の盾を押して、絵里から遠ざける。

そしてすぐにホノカは絵里に向かって突っ込む。
剣にオレンジの魔力を込めて、自分の体の横から水平に剣を振りだす。
絵里は後ろにステップを踏んで攻撃を避けるが、ホノカは詰め寄って同じように剣を左から振りだして攻撃する。
絵里はそれを剣で受け止める。
絵里は左手の拳を突き出して、ホノカの右肩を殴る。
ホノカは衝撃を受けて一歩後退するが、すぐに突っ込む。
その時剣に魔力を込めて水平に剣を持っていた。


絵里「スパイラル・オレンジが来る!」


絵里は攻撃をぎりぎりまでひきつける。
ホノカの魔力のこもった突きは絵里の左肩めがけて放たれるが、絵里は当たる直前に体勢を少し下げて直撃を回避。
ホノカの攻撃は絵里の左肩を切り裂くが、絵里はフローズンブーストで加速して接近しホノカの右脇腹を斬りさく。
さきほども斬りつけた場所だったので傷がまた広がり、絵里の氷の魔力でさらに傷が広がる。
絵里はホノカの後ろまで駆け抜けて、急停止し振り返る。
ホノカもなんとか左側から振り向いて剣を振るが、絵里はそれを冷静に回避してホノカの腹部に剣を突き刺す。
ホノカの体を剣が貫き、互いに動きが止まる。


絵里「ごめんなさい…私ーーー


ガシッ!!
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 14:14:11.87 ID:pLDjic7SO
絵里ちゅん
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/12(水) 01:19:40.91 ID:4Hb4gDpaO
楽しみに待ってます
131 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/13(木) 21:15:45.64 ID:TSrw5x/G0
ホノカは傷ついていた左手で絵里の腕をつかみ、自分の体に刺さっている剣を抜いていく。


絵里「左手!?その状態で動かすなんて…」


絵里はなんとか押し返そうとするが、ホノカの力が強く、どんどん剣が抜けていく。
ホノカは右手に持っている剣を、絵里の顔を狙って振る。
絵里は頭を下げて回避するが、ホノカはその隙に剣を完全に抜く。
ホノカは一歩下がってほんの少し距離を離し、右手の剣に全力で魔力を込める。
絵里は自分の剣を縦に構えて、ホノカの攻撃を受け止める構えを取る。

ホノカが、全力で横斬りを放つ!
絵里は受け止めると見せかけて、上半身を後ろにそらして攻撃を回避しようとする。
しかし、ホノカの剣の切先から、剣の軌道に合わせてオレンジの魔力の弧が描かれる。
その弧の魔力が絵里を襲い、絵里は咄嗟に剣を構えてその魔力を防ぐ。


絵里「くっ!!」


オレンジの弧は、ホノカの斬撃の軌道よりも広い範囲で展開されており、上半身をそらした絵里にも攻撃が届いた。


ホノカ「アークウェーブオレンジ!!」


ホノカが剣を振りぬくと、オレンジの弧は広がりながら絵里に向かって炸裂する!
炸裂した魔力は絵里に直撃して、剣は吹き飛び、絵里も吹っ飛ばされる。
絵里が落下するとホノカは駆け寄って、仰向けの絵里に乗る。剣を逆手に持ち、振り上げる。
絵里はアークウェーブオレンジのダメージで、すぐに体を動かせない。
そのままホノカは剣を振り下ろす。
絵里は負けを覚悟して目を閉じる。


絵里「ごめん穂乃果……」


ザシュッ!!


絵里「…えっ?」


絵里が目を開けると、ホノカの剣は自分の顔の横に刺さっていて、絵里には当たっていなかった。


絵里「ホノカ…?」


ホノカは剣を抜いて立ち上がり、少し離れて背を向ける。
絵里はゆっくりと立ち上がってホノカの方を向く。

少しの間静寂が二人を包み、平原の涼しい風が二人の間を駆け抜ける。
ホノカがゆっくりと振り向くと、泣いていた。


絵里「…私たちを、信じてくれるの?」


ホノカはゆっくりと頷いて、身に着けていたが隠していたオレンジのネックレスを取り出して外す。
ネックレスの石を手の平に乗せて、魔力を少し込める。
すると石は砕けて塵となり、天に昇って行った。


絵里「今ので、力を…?」


ホノカはまた頷く。


絵里「ありがとう…私、あなたを傷つけたのに…」


ホノカは首を横に振って、手をピースにして自分の腰の前にかざす。


絵里「それは…」


ホノカはにっこりと笑う。その顔に涙はもうなかった。
そして、ゆっくりと空を見上げる。


ホノカ「任せたよ」
132 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/13(木) 21:38:21.59 ID:TSrw5x/G0
創世神の世界では、絵里と穂乃果を除いた7人が魔力を込めて穂乃果を抑えている。
穂乃果は魔法陣の中心で目をつむって意識を失っているが、魔力で押さえられているため立っている。


にこ「ハァ…ハア…さっきまで結構苦しそうな顔をしていたのに…」


希「今はなんだか、笑っているみたいやね」


魔力で押さえて続けているが、7人の魔力の消費も中々大きい。


花陽「絵里ちゃん、やったのかな?」


すると、穂乃果が首にかけていたネックレスが強く輝く!


サクラコ「っ!!みなさん、魔力の放出を完全に停止してください!」


7人はそう言われて、魔力の放出をやめる。
すると光のドームは砕ける。


海未「ネックレスの輝きが穂乃果を包んでいく!」


穂乃果は魔力で少し浮遊する。


凛「まさか、失敗!?」


サクラコ「いえ…これは…」


サクラコが両手を穂乃果に向けてかざす。
すると、オレンジのネックレスが魔力の粒子に変わる。
さらにサクラコが強く魔力を込めると、魔力の粒子と穂乃果を包んでいた魔力が、一気に穂乃果に溶け込んでいく!
それと同時に、穂乃果の正面に光の魔力が出現し、その中から絵里が現れる。
穂乃果に魔力が溶け込みきると、穂乃果は倒れ込む。


絵里「ふぅ…」


にこ「絵里!無事だったのね!」


絵里「ええ、大丈夫よ。体の傷は、消えてるわね…」


花陽「成功したの…?」


絵里「きっと成功したわ、そうでしょう?創世神様」


サクラコ「はい。成功しました」


すると穂乃果はパッと目を開いて立ち上がる。


穂乃果「…終わった?」


海未「はい、終わりましたよ。成功したんです」


穂乃果「よかった…みんなが無事で何よりよかったよ!」


サクラコ「これで、高坂穂乃果はネックレスの力を完全に取り込みました。今まで借り物として使っていた力は、あなたの力になったんです」


穂乃果「…違いますよサクラコさん」


穂乃果「私たちの力です」


穂乃果「始まりのμ'sの私と、スクールアイドルμ'sでありラシュータのμ'sの私の…二人の力です!」
133 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/13(木) 21:41:18.11 ID:TSrw5x/G0
今日はここまでです
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/15(土) 12:34:57.80 ID:abRLW1ySO
ほのかっこいい
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 16:28:55.68 ID:yAXSNHiA0
乙です!
穂乃果がついにパワーアップだぜ!
次回も楽しみにしています。
136 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/19(水) 21:58:08.15 ID:DUC1Cv2W0
明日投下してから約1週間程度、投下できないです。
ただでさえ更新が遅いのに申し訳ないです…

これから旅は新たなステージを迎えます!
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 19:04:52.95 ID:21fWc9nSO
138 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/10/28(金) 23:25:56.34 ID:s+M0yes20
プロットのようなものを残していた端末が故障してしまい、現在修理しているので、今しばらくお待ちください
修理が完了する前にサイドストーリーを上げるかもしれないです
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 12:33:50.77 ID:RKwC2rqSO
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 17:39:14.91 ID:25id/pkB0
このssが完結したら、サンシャインで続編を作ったりはしますか?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 22:41:43.99 ID:hHbgg7xA0
乙です!
次回も楽しみにしています。
142 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 22:20:17.24 ID:xNQJffto0
ネックレスの力を取り込んだ穂乃果。
魔力と体力を回復させ、また椅子に座っていた。


にこ「穂乃果も落ち着いたし、みんなも疲れが取れたから…話の続きでもしましょうか」


サクラコ「そうですね」


真姫「私が気になっていたことがあるんだけど、聞いてもいい?」


サクラコ「構いませんよ」


真姫「魔王軍は、具体的にどこにいるの?」


穂乃果「それ、穂乃果も気になってた!」


サクラコ「魔界です」


にこ「またまがまがしい名前ね…」


サクラコ「魔界は完全に別次元にあります。レディアフトがラシュータに降り立った後で、アマノダケの上部を砕いて別次元に入れ、そこを魔王の世界にしたのだと思われます」


凛「アマノダケ…」


真姫「なるほどね…魔界…。まずはそこに行く手段を考えないと」


サクラコ「あります。魔界に行く方法が」


サクラコ「魔界があることはおそらく確実。いえ、正しくは『レディアフトがここじゃない別世界にいる』ことが確かです」


サクラコ「そこへ行くには、魔界への道が必要なのですが…今の私の力では道を作ることができません」


ことり「ではどうすれば…」


サクラコ「そのために、この世界を創世した時に生まれたあるものを使います」


海未「この世界が生まれた時に一緒に生まれたもの?」


サクラコ「それは『創世の剣(つるぎ)』とても高い創世の力を携えた神のつるぎです。その剣がキーとなり、魔界への道を作ることができます」


穂乃果「神のつるぎ…」


サクラコ「あなたたちにはその剣を取ってきてほしいのです。私はこの世界から出られないので、取りに行けないのです」


サクラコ「まだ魔王が復活するまで時間があるはずです。その剣を取りに行く道は険しいですが、それでも間に合うほどには」


絵里「険しいということは…いろいろとやらないといけないことがあるのね?」


サクラコ「『創世の剣』は、ラシュータが創世されてからずっと、はるか上空に位置する浮遊神殿に納められています」


希「はるか上空ってことは、召喚獣でもいけないくらい高いんやろな…」


サクラコ「はい。黙視できないように結界が張られていますし、私の力で外敵から守っています」


花陽「そんなところまでどうやっていくんだろう…」


サクラコ「浮遊神殿根の道を開くには、2つの道具が必要になります。『つながりの羽』と『導きのチュード』です」

143 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 22:26:05.96 ID:xNQJffto0
>>140
サンシャインでの続編は、今のところは考えていません。
ですが、やらないというわけではないです。
この物語を考え付いたのは、ラブライブ2期が終わってからだったので、いろいろと設定が詰まった中で考えられました。
けれど今のサンシャインの環境では、物語を作れないので考えていないということです。
もし、どう穂乃が終わった時にサンシャインの物語が進んでいて、いい感じにストーリーを思いついたら作るかもしれませんね。

というか作りたいですw
けど、今はやります。とは言い切れないです! 
144 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 22:44:01.29 ID:xNQJffto0
希「それはどこに?」


サクラコ「『つながりの羽』は、ゴールガン大陸のイムタージュという街の北の洞窟で眠っています」


絵里「イムタージュ…ってことは、大戦力国ゴールゴストの西よね」


真姫「イム…タージュ…」


花陽「……真姫ちゃん?」


穂乃果「ゴールゴストって?」


絵里「ゴールガン大陸の真ん中にある国で、ラシュータで最も戦力が高い国よ」


穂乃果「そこを通るのかぁ…」


サクラコ「『導きのチュード』は、アマノダケの近くの聖なるほこらに眠っています」


凛「アマノダケの近く…?そんなものあったかにゃぁ…?」


海未「大切なものがあるのですから、わかりづらいところにあっても納得できますね」


サクラコ「まずはその2つをここに持ってきてほしいのです」


穂乃果「わかりました!」


穂乃果「2か所なら…2手にわかれて取りに行かない?」


海未「ちょ、ちょっと穂乃果…2手は…」


サクラコ「2手はやめるべきでしょう。確かに素早く済むかもしれませんが、戦いとなると不利になります」


サクラコ「さきほども魔王軍幹部のアズィーザが接触してきたのです。いつ魔王軍と戦闘になるかわかりません」


穂乃果「確かに、2手にわかれたらまずいよね…」


海未「多少の時間はあると言っていましたし、着実に取りに行きましょう」


サクラコ「では、これを渡しておきます」


サクラコが右手を掲げると、穂乃果の手元に光が集まり、その中から赤い転送クリスタルが出現した。


サクラコ「それはジーズへの転送クリスタルです。座標はジーズ固定という特別なものですが、使ってください」


穂乃果「ありがとうございます!」


真姫「私が預かっておくわね」


穂乃果は真姫に転送クリスタルを渡す。


にこ「それじゃあ、再開されるのね…?旅が」


穂乃果「その前に!」


にこ「ま、まえに?」
145 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 23:13:13.92 ID:xNQJffto0
穂乃果「サクラコ様に作ってほしいものがあるんです!」


サクラコ「ネックレス、ですよね?」


穂乃果「あ、はい!」


サクラコ「言われなかったとしても、渡そうと思っていました。ネックレスの力を自分のものにした時に、ネックレスが消滅しましたからね…」


サクラコはそういうと、右手を軽くふるう。
すると穂乃果の首に、慣れ親しんだオレンジのネックレスが出現する。


サクラコ「そのネックレスに特別な力はありません」


穂乃果「はい、大丈夫です!」


穂乃果は置いてあった武器を取って立ち上がる。


穂乃果「…行こう。旅を再開しよう!」


他のメンバーも武器や道具を取って立ち上がる。


海未「今までの旅と違った感覚ですね」


ことり「そうだね♪今までは、μ'sを集めて穂乃果ちゃんが来た理由を知る。っていうのが一つの目標だったけど、これからは本格的に魔王と戦うことが目標になるし!」


穂乃果「まずは、目指せイムタージュ!」


絵里「その前にジーズのみなさんに説明しないと」


穂乃果「それも忘れてないよ!」


穂乃果「それでは…サクラコ様、ありがとうございました!」


μ's「ありがとうございました!」


サクラコ「μ's、頼みましたよ」


穂乃果「はい!!」


真姫「……」


旅が再開する。
それは、物語の新たなステージの幕開けでもあった。
各々が新たな思いを胸に、そして、自分たちがかかげた大きな夢を叶えるために一歩、また一歩と進んでいく。
しかし、踊り子の彼女だけは、他のみんなとは違うとある思いを胸にイムタージュへ向かう重たい足を運んでいた。


#35【始まりのμ's】end...
146 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 23:13:46.79 ID:xNQJffto0
次回のラブライブ!


#36【再始動と急停止】
147 : ◆G2i9TD/uc6FP [saga]:2016/11/08(火) 23:19:41.08 ID:xNQJffto0
ジーズ編が終了しました。
今まで謎だった多くのことが解明し、成長した穂乃果を筆頭にμ'sの旅は再開しました。
前スレのスクリオーネ編が終わった時に、これからが第2章と言っていましたが、ここからが本当の第2章ですね。
いままでのは第2章のプロローグのようなものです
ここから魔王軍との直接対決が激化していきます。
そして、長く更新していなくて申し訳ありませんでした。
まだまだこれからどう穂乃をよろしくお願いします!
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 08:52:11.95 ID:cIZTWv2d0

また不穏なタイトルが
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 10:49:34.93 ID:L9niaD1SO
壮大な物語だ
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/16(水) 13:38:56.34 ID:ji0kpqlCO
待ってるよ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 15:06:39.59 ID:unrzRC5A0
乙です!
真姫どうしたんだろ?
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