【ダンロン】ダンガンロンパ・クエスト【オリキャラ】

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135 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/26(金) 22:17:23.24 ID:RBhPKvCA0
御影「後少しで笑わせられたのに」

赤穂「俺には爆発する予感しかしなかったぞ……んっ?」

薄井「……」

薄井のやつ、上の空みたいだな……あっ、如月さんが……

如月「薄井さん」

薄井「なんだよヒーロー」

如月「せっかくのパーティーなのに楽しまなくていいんですか?」

薄井「外がどうなってるかわかんねえのに楽しめるかよ……付き合いで来てんだからそれでいいだろ」

如月「じゃあ薄井さんはどうするんですか?今は団結してモノクマに立ち向かわなければいけないと僕は思いますが」

薄井「……」

如月「コロシアイに乗りますか?」

薄井「……はっ、アホか。オマエにそんな疑われてる時点で学級裁判なんか乗りきれるかよ」

如月「それは乗らないと捉えても?」

薄井「好きにしろよ……」

如月「それでは話し相手になってください。1人でいるよりは有意義ですよ」

薄井「強引だなオマエ……」

……薄井は如月さんに任せれば大丈夫そうだな。

御影「兄貴どうしたのさ」

赤穂「いや、なんでもない」
136 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/27(土) 22:55:03.33 ID:chbv7ouA0
遠見「異常なしでありますね」

兵頭「遠見さん、飲み物どうぞ」

遠見「感謝であります兵頭殿」

赤穂「見張りなんて大変な役割をよく引き受けたな……交代するか?」

遠見「いえ、自分は慣れてるでありますから適任でありましょう」

御影「あー、慣れちゃうと楽な事ってよくあるしね」

遠見「肯定であります。それにこの会場の入り口で身体検査した時などもっと大変でありました……」

兵頭「ああ、あれですか」

遠見「鞍馬殿や薄井殿は何も語らず雰囲気がキツかったでありますし……」

遠見「道掛殿は自転車で入り、グレゴリー殿は仮面を外す気はないと大騒ぎ……」

遠見「かと思えばジェニー殿がいつの間にやら箱を持ち込んでいる始末」

遠見「本当に大変だったでありますよ」

赤穂「そんな事があったのか……」

遠見「しかしこれもまた何事もなく過ごすためと考えれば……隊長も同じ状況ならこの役割を選んだでありましょうから気合いも入るというもの」

さあ、もう一度見回りであります!と遠見は走っていった。

なんだか頭が下がるな……
137 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/27(土) 23:17:42.36 ID:chbv7ouA0
鞍馬「…………」

赤穂「そんな隅っこで何してるんだ鞍馬」

鞍馬「特に何も」

御影「本当に無愛想なやつだね……私も人の事言えないけど」

鞍馬「…………」

御影「怒りもしないし」

赤穂「……鞍馬、1人でいようとしてると何かあった時孤立するぞ?」

鞍馬「ご心配なく。僕は孤立しようとやっていけますので」スタスタ

御影「……なにあれ」

赤穂「……」

一匹狼なのか、それとも何か理由があるのか……

いるだけでもまだマシなのか……?
138 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 07:49:20.14 ID:CqkxAOnA0
ジェニー「レディースアンドジェントルメーン!」

赤穂「んっ?」

懇親会が始まってから30分……ステージに上がって会釈をしているジェニーにみんなの視線が集中する。

ジェニー「今からボクの芸を披露したいと思いますです!」

ジェニーの隣には土橋が作った木箱がある。

少し大きめの、それでもせいぜいジェニーでも腰まで入るのが関の山だろう大きさの箱。

ジェニー「今からこのボックスに入ってみせますです!」

ジェニーは笑顔でそう言うと、箱の蓋を開けてその中に入った。

さっき言ったように腰までしか入らない箱……だけど。

御影「どんどん箱に入ってるね……」

まるで飲み込まれていくみたいに、ジェニーの身体が箱の中に消えていく。

如月「どうやら身体を上手く曲げて箱の中に入っているようですね」

そしてとうとうジェニーの頭まで箱の中に収まった。

津浦「……大丈夫なんでしょうか?」

グレゴリー「ふむう」

箱からジェニーの腕が出てきてまるでお辞儀をするかのような動きの後、蓋を掴んで箱は完全に閉じられた。

次の瞬間。

道掛「うおっ、回った!」

薄井「ステージを転がってやがる……目回さねえのか?」

土橋「ジャンプまで……あの箱でよく出来るなぁ」

ステージを縦横無尽に動き回る箱に俺達は目が離せない。

しばらくして箱は段々と動きを遅くして、ステージの中央で止まった。

六山「あっ、止まったね」

御影「……」

動きを止めた箱の蓋が開いてジェニーが脚から飛び出してくる。

そして身体を捻りながら蓋を閉めたジェニーは……箱の上に座るように着地した。

ジェニー「イエイ!」

苗木「凄い!凄いよジェニーさん!」

兵頭「【超高校級の道化師】の名は伊達ではないという事ですね」

ジェニー「ありがとうです!」

佐場木や鞍馬も表情こそ変わらないけど、ジェニーに拍手を贈っていた。

だけど……俺この後にカスタネット叩くのか……
139 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 08:42:23.59 ID:CqkxAOnA0
四方院「ジェニーさん、素晴らしかったですわ」

ジェニー「少しでもみんなをスマイルに出来たら嬉しいです!」

静音「奏、ぼく達も負けてられないよ!」

四方院「そうですわね。赤穂さん、苗木さん!こちらに来てくださいな」

赤穂「とうとうやらされるのか……」

御影「なに、兄貴もなんかするの?」

赤穂「ちょっとな……笑うなよ?」

静音と四方院さんの所に苗木と向かう。

赤穂「カスタネットか……叩くのいつ以来だっけかな」

苗木「トライアングルなんて小学校の時ぐらいしか鳴らした事ないなぁ……」

静音「大丈夫だ、ぼくの指揮通りにやればな!」

四方院「任せましたわ凪。それでは皆様行きましょう」

ステージに上がると早速牡丹が笑いをこらえているのが見える。

わかってるよ、カスタネット似合わないのは!

静音「えーっと……ああ、ここか」

静音がステージの中央に立つと俺達の方に向き直って指揮棒を構える。

その時の静音はいつも騒いでる姿とはまるで別人に見えた。
140 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 08:53:00.18 ID:CqkxAOnA0
いざ演奏が始まるとさっきまで話し声も聞こえていた会場は静まり返っていた。

フルートに合わせてカスタネットとトライアングルの音が鳴る。

四方院さんのフルートは聞いているだけで心が落ち着いて、俺も苗木も聞き惚れて演奏を忘れそうで。

それをさせずに演奏を続けていられるのはひとえに静音の指揮があるからだ。

本当に別人みたいだよな……

静音「……」チラッ

赤穂「……?」

静音、何を見てるんだ?

その方向を俺も見ようとしたその時。

バチィッ!!

ブツンッ!

辺りが暗闇に包まれた。
141 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 09:28:40.01 ID:CqkxAOnA0
赤穂「は!?」

「停電!?」

「漆黒の闇が世界を覆い尽くすか……ふははははっ!これもまた一興か!」

「なんで扉閉まってんだよ!?真っ暗じゃねえか!」

「遠見!どこにいる!」

「中央!今から倉庫の扉を開けに行くであります!」

「えっ、なんで?こんなの聞いてな……」

「と、とにかくみんなトライアングルでも聞いて落ち着いて!」

「うるさいからトライアングル連打はしないでよ!」

「六山さん、ゲーム機の明かりを使えませんか?」

「ごめん、ビックリして落としちゃった……」

「暗闇に目が慣れるには時間がかかります……ここはしばらく様子を――」
142 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 09:29:38.93 ID:CqkxAOnA0






ガシャアアアアンッ!!






143 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 09:49:07.54 ID:CqkxAOnA0
「な、何の音ですか今の……?」

「ガラスの割れる音……?」

「ね、ねえ、なんか飛んできたんだけど……これ、血の臭いがするよ!?」

「血……!?」

「これは、まさか……」

「遠見!まだか!」

「今開けるであります!」

ガラガラガラ……

遠見が扉を開けたらしい……外の光が差し込んで倉庫の中が見えるようになる。

赤穂「……!」

見えるようになったせいかはっきりと感じた。

血の臭い……

この数年でわかるようになってしまった死の気配を。
144 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 09:56:21.91 ID:CqkxAOnA0






【その胴体はガラスの電気スタンドに押し潰されていた】

【胸元、腹部に突き刺さるガラスの破片】

【超高校級の指揮者静音凪……】

【その身体から流れる血はステージを真っ赤に染め上げていた】






ピンポンパンポーン…!
145 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 09:58:07.74 ID:CqkxAOnA0






モノクマ「死体発見!死体発見!」

モノクマ「捜査タイムの後学級裁判を始めまーす!」






146 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/08/28(日) 10:03:48.21 ID:CqkxAOnA0






CHAPT.1【正義という名の××】(非)日常編 END

生き残りメンバー17→16人

NEXT→非日常編






147 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 20:02:28.21 ID:plPzIAJA0






CHAPT.1【正義という名の××】非日常編






148 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 20:21:19.17 ID:plPzIAJA0
なんだよこれは……

俺達はさっきまで懇親会をしていて、和やかな雰囲気だったはずなのに……

四方院「……な、ぎ?」

苗木「う、うわあああああっ!?」

なんで、静音は血まみれで倒れてるんだよ……!?

佐場木「下がれ!」

佐場木がステージに上がって静音の腕をとる。

そして舌打ちをした佐場木は……首をただ横に振った。

佐場木「死んでいる。最も、この傷で生きていたら奇跡だがな」

津浦「み、Mr.佐場木……何かの、冗談ですよね……?」

佐場木「確かめてみるか?俺は推奨しないがな」

静音が死んだ……その事実がようやく頭で理解出来たんだろう、みんなは半ばパニックになっていた。

土橋「な、なんで!?なんでこんな事になったのよ!?」

六山「落ち着け落ち着け落ち着け……」カチカチ

道掛「ありえねえって……さっきまであんなに楽しくやってたんだぜ!?」

モノクマ「それは本当に全員そうだったのかなー?」

薄井「出やがったな……!」

兵頭「今の言葉はどういう意味でしょうか?」

モノクマ「そのままの意味だよ。だって静音凪さんはオマエラの中の誰かに殺されたんだからね!」

赤穂「俺達の誰か……この状況を見て本気で言ってるのか!?」

静音の死は、どう見ても……

モノクマ「うぷぷ、事故だって言いたいのかな?」

苗木「そ、そうだよ!これは静音さんに電気スタンドが倒れた事故にしか見えないって!」

モノクマ「だとしたらその事故を引き起こした人間がクロって事になるね!」

モノクマ「とにもかくにも人が死んだ以上、オマエラにはやってもらうよ」

モノクマ「スリルと絶望溢れる学級裁判をね!」
149 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 20:39:01.47 ID:plPzIAJA0
鞍馬「学級裁判……」

モノクマ「たとえこれが事故だとしてもオマエラがやる事は変わりません!」

モノクマ「捜査タイムで静音さんを死に追いやったクロを見つけ出して処刑台に送る!」

モノクマ「オマエラはこの先未来機関で絶望を殺す事になるんだからデモンストレーションにはうってつけだよね!」

御影「何言って……」

モノクマ「それでは早速お約束のー……」

モノクマ「ザ・モノクマファイルー!」

モノクマ「それじゃ、ボクは準備があるんでバイバーイ!」

遠見「……どうするでありますか」

薄井「どうするも何も選択肢あるのかよ……」

グレゴリー「絶望演舞を乗りきらねば待つのは冥界への旅立ち……か」

如月「僕達は従うしかないんですか……!」

赤穂「……」

モノクマに逆らえば死ぬ、如月さんの場合は他の誰かが。

今の状況で俺達は……捜査をする以外になかった。

     【捜査開始】
150 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 20:56:21.66 ID:plPzIAJA0
佐場木「とにかくまずは見張りを2人つけるぞ」

道掛「じゃあ俺がやるぜ。頭使うの得意じゃねえしさ……」

遠見「ならばもう1人は自分が。道掛殿が相手でも何とか出来るでありますから」

ジェニー「どうしてこうなったですか……ぐすっ」

土橋「ジェニー……」

兵頭「それを突き止めるためにも、捜査をするしかありませんね」

四方院「……わたくしは凪を殺した人を許しません」

四方院「必ず、見つけて……」

その時の四方院さんに口を挟める人間は誰もいなかった。

……もし、もしもだ。

牡丹が殺されたら俺も、同じようになっただろう。

そう思えるほど四方院さんの瞳には……家族を殺されたような怒りが滲んでいた。
151 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 21:09:51.54 ID:plPzIAJA0
赤穂「……モノクマファイルか」

気分が悪いけど見るしかないんだよな。

【被害者は静音凪。
死体発見現場は港・第三倉庫。
死亡推定時刻は午後7時52分。
被害者はガラスで胸から腹部にかけてを損傷している。
その他の外傷はなし】

赤穂「やっぱりガラスで静音は……」

はっきり書いてある死亡推定時刻は電気スタンドが割れた時間って事か。

赤穂「……」

だけどなんだ?

何か違和感がある……

コトダマ【モノクマファイル1】を手に入れました。
〔被害者は静音凪。
死体発見現場は港・第三倉庫。
死亡推定時刻は午後7時52分。
被害者はガラスで胸から腹部にかけてを損傷している。
その他の外傷はなし〕
152 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 21:16:37.58 ID:plPzIAJA0
静音の身体には大量のガラス片が突き刺さっている。

上を向いたまま閉じられた眼はもう開かないんだ……

道掛「転んだところに電気スタンド倒れてきたって感じだよな」

だとしたらクロは電気スタンドを倒した人間って事になるな……

赤穂「……?」

ちょっと待てよ……

さっきは事故にしか見えなかったけど……

これ、おかしくないか?

コトダマ【静音の死体】を手に入れました。
〔静音は仰向けに倒れており、胸元から腹部にかけてガラス片が突き刺さっていた〕
153 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 22:07:38.75 ID:plPzIAJA0
赤穂「……んっ?」

何かステージに……静音の指揮棒か。

赤穂「ステージに真っ直ぐ刺さってるな……んっ?」

赤穂「……指揮棒が、真っ直ぐ?」

コトダマ【静音の指揮棒】を手に入れました。
〔静音が使っていた指揮棒。
静音の死体近くにあり、ステージに真っ直ぐ立った状態で刺さっていた〕
154 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 22:33:59.15 ID:plPzIAJA0
苗木「ねえ、赤穂クン。ちょっといいかな?」

赤穂「どうした?」

苗木「静音さん、停電の前になんか変じゃなかった?」

そういえば……

赤穂「どこか見ているみたいだったな」

確かあっちの方を……

鞍馬「……」

赤穂「鞍馬。そこに何かないか?」

鞍馬「ありますよ……こんな物がね」

鞍馬が黒い布を取り払うとそこには……

苗木「これ……スポットライト?しかもステージに向けられてるけど」

赤穂「なんでこんな物がここにあるんだ」

しかも静音はこれのある方を見ていた……何か関係があるのか?

コトダマ【スポットライト】を手に入れました。
〔ステージ横にあったスポットライト。
黒い布を被せられていた。
ステージに光が当たるように向けられている〕
155 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/02(金) 22:54:25.65 ID:plPzIAJA0
ジェニー「これってどうしたです?」

土橋「うーん、もしかしたら……」

赤穂「何かあったのか?」

土橋「いや、ちょっとコンセントが変なんだよ」

赤穂「コンセントが?」

土橋とジェニーが見ていたコンセントは……なぜか周りが焦げたような跡があった。

赤穂「なんだこれ……」

土橋「……停電の原因これじゃない?」

赤穂「えっ?」

土橋「多分埃とか詰まってる所にコンセント差したんだよこれ。だからショートして停電した……下手したら火事になってたよ」

赤穂「ショート……」

ジェニー「でもでもスタンドはみんな点いてたですよ?」

土橋「つまり電気スタンド以外の何かって事だけど……ちょっとたどってみるね」

土橋がコードをたどって歩いていく。

あれ?あの方向にあるのは……

土橋「うわっ、何このライト!」

赤穂「……!」

あのスポットライトのコードがこのコンセントに……!?

コトダマ【焦げたコンセント】を手に入れました。
〔倉庫内のコンセントの1つが焦げていた。
土橋によるとこのコンセントのショートが停電の原因らしい〕

コトダマ【スポットライトのコード】を手に入れました。
〔スポットライトのコードは停電を起こしたコンセントに差してあった〕
156 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/05(月) 22:41:56.85 ID:ollQoY2A0
赤穂「このスポットライト……いったいなんでこんな所にあるんだ?」

遠見と佐場木なら何か知ってるか……?


――――


佐場木「あれは静音が持ち込んだ物だ」

赤穂「静音が?なんのために」

佐場木「サプライズと言っていた。内容は言えないが危ない事にはならないと頼み込んできたから許可を出して運び込んだ」

佐場木「だが、こんな事なら許可するべきではなかったのかもしれん」

サプライズか……

コトダマ【静音のサプライズ】を手に入れました。
〔静音がパーティー中に行おうとしていたサプライズ。
スポットライトを使うものだったらしいが……〕
157 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/05(月) 22:58:01.98 ID:ollQoY2A0
キラッ

赤穂「っ……?」

なんだ、今少し眩しく……

四方院「……」

赤穂「四方院さん?」

眩しさの原因は四方院さんの着ている服についた装飾が光ったからみたいだ。

そういえば気にしてなかったけど四方院さんの服……いつもと違うな。

赤穂「四方院さん、ちょっといいか?」

四方院「……なんでしょう」

赤穂「その服……いつもと違うけどどうしたんだ?」

四方院「これですか……凪が着てほしいと渡されましたの」

赤穂「静音が……」

四方院「わたくしは装飾が多すぎると思ったのですけれど、凪はどうしてもこれがいいと言って……」

四方院「……」

四方院「……すみませんけど、1人にしてくださいませんか」

赤穂「あっ、ごめんな……」

四方院「…………凪」

今静音の事を聞くのは無神経過ぎたか……

だけどなんとなく、静音のサプライズの内容が見えてきた気がするぞ……

コトダマ【四方院のドレス】を手に入れました。
〔静音にどうしても着てほしいとプレゼントされたらしい。
装飾がたくさんついており、光を反射するようだが……〕
158 : ◆DXWxLR/SkYo1 [sage]:2016/09/09(金) 23:10:50.19 ID:++sAPPVA0
明日から再開します。
159 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/10(土) 22:51:24.41 ID:Mt30N4yA0
グレゴリー「鎮魂の指揮者は不運なる檻に囚われたか……もしくは黄泉よりの使者によって煌めきの電光をその身に受けたか……」

津浦「事故か他殺かは確かに重要ですね……っ」ブルッ

グレゴリー「……言の葉の魔術師。恐怖に苛まれているならば苦行に身を任せずともよいのではないか」

津浦「い、いえ、大丈夫です」

赤穂「……本当に無理はしない方がいいぞ」

津浦の反応は普通の人間なら当たり前だ。

俺は外の世界……特にあの街で死を身近に感じすぎたから捜査なんてやれる。

だけどこれから未来機関で本格的に働こうとしていたみんなにはキツいはずだ。

津浦「Mr.赤穂……しかし、捜査はしなければ」

赤穂「別にここだけしか捜査する場所がないわけではないんじゃないか?」

津浦「そう、ですか?」

赤穂「静音のコテージとか、あのスタンドがあったマーケットとか……そういった所を捜査してみたらどうだ?」

津浦「……」

グレゴリー「言の葉の魔術師よ。我も聖痕抱きし英雄の言霊に同調する」

津浦「Mr.グレゴリー……」

グレゴリー「孤独に身を震わせるならば我も共に行こう。この惨劇の舞台では言の葉の魔術師の真価は発揮されん」

津浦「……わかりました。Mr.赤穂、Mr.グレゴリー……ありがとうございます」

赤穂「いや、気にしないでくれよ」

グレゴリー「ならば旅立つぞ言の葉の魔術師!鎮魂の指揮者の魂に報いるためにもな!」

津浦「は、はい」

行ったな……後で何か見つけたか聞いておくか。
160 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/10(土) 23:15:06.73 ID:Mt30N4yA0
遠見「……」

赤穂「遠見」

遠見「なんでこんな事になったのでありますか」

赤穂「……」

遠見「自分は何も防げなかった……隊長に顔向けが出来ないでありますよ……」

道掛「あー……」

佐場木「遠見、泣き言は全て終わってからにしろ。お前が泣こうが静音は生き返らないんだ」

遠見「っ」

道掛「ちょっ、キツくね?」

佐場木「事実を言ったまでだ。そもそも今回の事件、責があるなら俺だ」

赤穂「どういう意味だ?」

佐場木「ガラススタンドの許可、遠見を単独行動させてしまった事と間違った部分への見張りの指示」

佐場木「わざわざ映像の記録をしてまで身体検査をしたのにこれだ」

赤穂「記録?」

遠見「身体検査の時、念のためにカメラでその様子を撮影していたのであります」

佐場木「グレゴリーがビデオカメラを所持していたのでな。それを使った」

道掛「あれビデオカメラで記録されてたのかよ!」

佐場木「ふん、念のため確認しておくか……これがその記録だ」

佐場木はビデオカメラを取り出すと俺達に見せるようにして再生ボタンを押す。

そして身体検査の時の光景が流れ始めた。
161 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/10(土) 23:52:36.28 ID:Mt30N4yA0
静音『身体検査ってめんどくさいな……』

遠見『まあまあ、パーティーを円滑に進めるためでありますから』

佐場木『それよりこのスポットライトはなんだ?』

静音『ちょっと意見もあったからサプライズに使う!』

遠見『サプライズでありますか?内容は……』

静音『内緒内緒!ステージの横に置くだけだからいいだろ!』

佐場木『……ふん、まあいいだろう』

――――

道掛『いやっほう!』

遠見『なっ!?ストップストップであります道掛殿!』

道掛『おっ、どうした?』

佐場木『貴様……いきなり自転車で飛び込んできてなんの真似だ』

道掛『何ってパーティーで俺の華麗なテクニックを見せるんだよ!盛り上がる事間違いなしだぜ!』

佐場木『今すぐ降りろ……!』

道掛『えっ!?』

――――

兵頭『厳重警戒ですね』

遠見『時期が時期でありますから……我慢してほしいであります』

兵頭『ふふっ、別に異論はありませんよ。私も何事もなくすんでほしいので』

佐場木『……』

――

グレゴリー『その願いは聞き届けられん!』

佐場木『なんだと?』

遠見『グレゴリー殿、そう言わずに……ちょっとその仮面を外してほしいだけでありますから』

グレゴリー『この仮面は我が皮膚と同じ!外すなど残虐なる一手よ!』

佐場木『くだらん事を言ってないで外せ……!遠見、押さえつけろ!』

グレゴリー『うおっ!?やめろ、我が封印を解くな!ぬおおおおおっ!?』

――――

津浦『はい、どうぞ』

遠見『はぁ、はぁ……確かに』

佐場木『くそっ、手こずらせてくれる……!』

津浦『あの、何かあったんですか?』

遠見『あはは、ちょっとした大捕物を……』

――――

遠見『ステージ用の木材、確かに確認したであります。次は身体検査を』

土橋『えっと、身体検査はいいけど半次も一緒なの?』

佐場木『なにか問題があるのか』

土橋『いや、こういうのって服脱ぐんでしょ?さすがに男の子の前でそれは……』

佐場木『……そこまでしなくていい』

遠見『自分がしっかり服の上から改めるでありますから!』

土橋『あっ、それなら良かった』
162 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/11(日) 00:28:31.96 ID:dTyoMSsA0
薄井『……』

遠見『なんだか不機嫌でありますね……』

薄井『……』パチパチッ

佐場木『んっ?静電気か?』

遠見『というよりは、空気がピリピリしてるであります……』

――

苗木『ボク身体検査なんて初めてだよ』

遠見『そうなのでありますか?』

苗木『うん、ボクはごく普通の生活してきたからね』

佐場木『海外に出た事もないのか』

苗木『うーん飛行機ってちょっと怖くて』

遠見『気持ちはわかるであります……空爆は怖いでありますよ』

佐場木『おそらく意味が違うぞ』

――

六山『ゲームセットでーす』

遠見『リュックにゲーム以外がないであります』

佐場木『依存症だな』

六山『むっ、そんな事ないよ。ゲームは1日20時間って決めてるもん』

遠見『立派な依存症であります……!』

――

四方院『ご苦労様ですわお2人共』

遠見『いつものドレスとは違うのでありますね』

四方院『凪からの贈り物ですの。わたくしは派手な気がしたんですけれど』

佐場木『……あいつは張り切っているようだからな』

四方院『ふふふ、そうですわね。だからわたくしは応えてあげたいと思いますわ』
163 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/11(日) 00:40:43.70 ID:dTyoMSsA0
――――

如月『どうぞ』

佐場木『ふん、貴様は存在そのものが危険物だがな』

遠見『佐場木殿、そう身構えないで……』

佐場木『……ちっ、さっさと終わらせるぞ』

如月『はい』

――――

ジェニー『今日は頑張るです!』

遠見『ジェニー殿!?』

佐場木『いつの間に入った……!』

ジェニー『ハンジとレイキが忙しそうでしたから……ダメだったですか?』

遠見『と、とにかくジェニー殿ちょっとこちらへ!その木箱も一緒に!』

佐場木『……ちっ、そこまで冷静さを欠いていたか俺は』

――――

鞍馬『……』

遠見『……』

佐場木『何をしている』

遠見『隙が見当たらないであります……!』

鞍馬『……』

佐場木『普通に調べればいいだけだろう……おい鞍馬』

鞍馬『どうぞお好きに』

――――

赤穂『身体検査か……なあ、この杖も凶器になるのか?』

遠見『さすがにそこまでは……』

佐場木『したいところだがな』

御影『それしたら兄貴どうやって歩くのさ』

赤穂『……牡丹に支えてもらうか』

御影『無茶言わないでよ』

――――

赤穂「これが身体検査の記録か……」

道掛「この時はこんな事になるなんて思わなかったよな」

遠見「そうでありますね……」

佐場木「……」

コトダマ【身体検査の記録】を手に入れました。
〔パーティー前にビデオカメラで記録されていた身体検査の様子。
内容は>>161-163
164 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/11(日) 00:45:18.94 ID:dTyoMSsA0
本日はここまでで。

調子が取り戻せない……
165 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/13(火) 23:08:53.97 ID:O5sdpNWA0
如月「ふむ……」

赤穂「如月さん、何かわかりましたか?」

如月「僕も悪を探すために日常的に捜査はしていますが……停電の瞬間の静音さんを見ていないのは痛いですね」

赤穂「見てなかったんですか?」

如月「薄井さんと話している最中急に彼がトマトジュースを吐きまして……グラスを変えにテーブルにいく薄井さんを見ていたので」

赤穂「トマトジュースを吐いたってどうして?」

如月「多分僕が好きだと言ったからですね。友人としてという意味でしたが勘違いさせてしまったようで」

何をやってるんですか如月さん。

如月「ただ、その時のテーブル付近にいた人ならわかりますよ」

赤穂「立ち位置は重要かもしれないですね……誰ですか?」

如月「まず今言ったように薄井さん。それと見張りをしていた遠見さんに1人でいた佐場木さん」

如月「別のテーブルでは土橋さん、津浦さんに道掛さんが話しかけていました。後グレゴリーさんと六山さんが何やら話していました……ああ、御影さんも1人でしたね」

如月「僕が見落としたのでなければテーブル付近にいなかったのはジェニーさん、鞍馬さん、兵頭さんですね」

ステージには俺と苗木、静音と四方院さんがいた……

手がかりになればいいけどな……

コトダマ【如月の証言】を手に入れました。
〔如月はトマトジュースを吐いた薄井を目で追い、停電直前テーブルの方を見ていた。
ジェニー、鞍馬、兵頭以外はテーブル付近にいたようだ〕
166 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/13(火) 23:26:28.01 ID:O5sdpNWA0
赤穂「……んっ?」

薄井「ゲホッ!クソッ、あいつのせいでまだ喉がいてえ……」

赤穂「大丈夫……じゃなさそうだな」

薄井「当たり前だろ!」

咳き込む薄井のシャツは胸元から濡れている……確かトマトジュースだよな?

黒だからまだ目立たないけど白かったら大惨事だなこれ……

薄井「兵頭のヤツには実は血じゃありませんよね?とかふざけた事言われるしよ……あのヒーローのせいで踏んだり蹴ったりだ!」

赤穂「それはまた……ところで薄井は何か見てたりしてないのか?」

薄井「何かって言ってもこの有り様でそれどころじゃ……いや、待てよ」

薄井「そういや停電のちょっと前、ジェニーのヤツがステージ横で何かしてたみたいだぜ?」

赤穂「ジェニーが?」

薄井「アイツの性格ならすぐテーブルに来るだろうから気にはなってたんだよ。で、ちょっと見回したらいやがったんだ」

赤穂「……ステージ横に、か」

コトダマ【薄井の証言】を手に入れました。
〔ジェニーが停電直前にステージ横で何かをしていたらしい〕
167 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/13(火) 23:36:04.52 ID:O5sdpNWA0
兵頭「しかしわざわざ置物まで見張らせたというのにスタンドが凶器になってしまうとは思いもしませんでしたね」

赤穂「さすがに予想外だったな」

兵頭「テーブルに置かれた置物は6つありますが全て無事……遠見さんが見張らなければ誰かが凶器にしたんでしょうか」

赤穂「どうだろうな……持ち運ぶにしても使いにくいだろ」

兵頭「音もするでしょうしね……」

コトダマ【ガラスの置物】を手に入れました。
〔倉庫に持ち込まれたガラスの置物や壺。
6つあるが全て割れたりはしていない〕
168 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/13(火) 23:50:46.04 ID:O5sdpNWA0
赤穂「牡丹、大丈夫か?辛いなら外に……」

御影「いや、大丈夫……」

そういう牡丹の顔は蒼白で今にも倒れてしまいそうだ……

やせ我慢してるなこれは……

御影「ねえ兄貴」

赤穂「んっ?」

御影「私、これでも楽しんでたんだよ」

赤穂「……」

御影「なのにこんな事になって……なんか、なんて言えばいいのか……」

赤穂「……」ポンッ

御影「っ」

赤穂「辛いんだろ?静音がこんな事になって」ナデナデ

御影「……うん。もっと話しとけばよかった」

赤穂「そうか」ナデナデ

御影「……一応何かしようと思って、用意したんだけどな」

赤穂「なんだそれ?ストップウォッチ?」

御影「1分ピタリで止めるやつ。私結構得意なんだよ」

赤穂「いつの間にそんな特技を身に付けたんだ……」

御影「兄貴達の演奏中に練習がてらやってたんだけどあのガラス割れる音した時につい止めちゃったんだよね」

赤穂「ふーん……」

御影「そういえばそのままだったから初期化しとこ」

赤穂「……んっ?」

牡丹の持っているストップウォッチ。

そこに映った時間……なんとなく気になる。

赤穂「牡丹、ちょっと待て」

御影「えっ?」

赤穂「もしかしたら重要になるかもしれないからその表示そのままにしてくれないか?」

御影「まあ、いいけど」

コトダマ【ストップウォッチ】を手に入れました。
〔御影が使おうとしていたストップウォッチ。
タイマーは3分で止まった事を示している〕
169 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 00:33:38.96 ID:WvOSwc0A0
六山「はあ……」カチカチ

赤穂「六山……こんな時までゲームはどうなんだ」

六山「わたしだってしなくてすむならしてないよ……だけど怖い」

赤穂「……」

六山「怖くてたまらないんだよ。今すぐ逃げ出したいし、捜査なんてできる気がしない」

赤穂「……だよな」

六山「でもこのままじゃダメな事はわかってる……だからせめて落ち着きたいんだよ」

六山がゲームを精神安定のために使ってるのは今まで見てきてる。

それを責めるのはさすがに冷たい、か。

六山「……そういえば赤穂くん」

赤穂「どうした?」

六山「停電した時ステージがボンヤリ光ってたけどあれなんだったの?」

赤穂「……ステージが、光ってた?」

六山「うん、本当にボンヤリだけど」

あの時そんな事になってたのか?

ステージ……もう一度調べる必要があるな。

コトダマ【六山の証言】を手に入れました。
〔停電の時ステージがボンヤリ光っていたらしい〕
170 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 00:50:16.24 ID:WvOSwc0A0
赤穂「……」

六山の話だとステージが光ってたらしいけどどこにそんな……んっ?

赤穂「静音の靴になんか薄く緑色のものが……」

近くで見ようと近づいてみると影で暗くなった静音の靴底がボンヤリ光る。

これは……夜光塗料?

なんで静音の靴底に夜光塗料なんて……

赤穂「そういえば静音はステージに立つとき何かを目印にしてたよな……」

静音の脚の先……演奏の時静音が立っていた場所を見ると×の形にテープが貼ってあった。

そこに手をかざして暗くしてみると……ボンヤリと光りだす。

赤穂「このテープに薄く夜光塗料が塗ってあったのか……」

静音はこれを踏んでたから靴底に夜光塗料がついてたんだな……

赤穂「…………は?」

ちょっと待て。

静音は仰向けに倒れてる。

そして脚は入り口側に、頭はステージ奥……演奏中四方院さんがいた方向に向けられている。

赤穂「……おかしい」

この倒れかた……どう考えてもおかしい……!

コトダマ【夜光塗料】を手に入れました。
〔ステージについていた夜光塗料。
×の形に貼ったテープに塗られており、それを踏んだらしい静音の靴底にもついていた〕

コトダマ【静音の倒れかた】を手に入れました。
〔静音は脚を入り口に、頭を四方院のいる方に向けて倒れていた〕
171 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 01:09:17.59 ID:WvOSwc0A0
赤穂「えっと……」

夜光塗料がいつ塗られてたか、これを調べればわかるはず……

赤穂「あった」

ジェニーがパフォーマンスに使った木箱……それに夜光塗料がついていた。

つまりあのテープは少なくともジェニーがパフォーマンスを始める前からついていたわけか。

赤穂「土橋に話を聞いてみるか」

――――

土橋「テープ?なにそれ」

赤穂「ステージに貼ってあった×の形のテープだよ。立ち位置をわかりやすくするために土橋が貼ったんじゃないのか?」

土橋「いや、アタシは知らないよ……そもそもアタシ演奏に関して素人なのに勝手にそんなの出来ないって」

土橋「ステージを完成させた時何人か強度の確認に上がってたし、その時に凪が貼ったんじゃないの?」

赤穂「うーん……ちなみに上がった中にジェニーはいたか?」

土橋「ジェニーは箱の方を確認してたからいなかったよ。というかなんでジェニー限定?」

赤穂「いや、ちょっとな」

コトダマ【夜光塗料】をアップデートしました。
〔ステージについていた夜光塗料。
×の形に貼ったテープに塗られており、静音の靴底やジェニーが使った木箱にもついていた〕

コトダマ【土橋の証言】を手に入れました。
〔ステージを完成させた後何人かが強度の確認に上がっていた。
その中にジェニーはいなかったようだ〕
172 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 01:28:21.70 ID:WvOSwc0A0
キーンコーン、カーンコーン…

モノクマ「あー、そろそろやっちゃう?やっちゃいます?」

モノクマ「みんなお待ちかねの学級裁判をさ!」

モノクマ「オマエラ中央の島に集合してくださーい!」

ブツン!

赤穂「……」

学級裁判、か。

あの生放送みたいに疑いあって、糾弾しあう胸糞悪いものが始まるんだな……

赤穂「中央の島、行かないとな」

――――

グレゴリー「いよいよ絶望演舞が開幕するのだな」

赤穂「グレゴリー、津浦。何か手がかりは見つかったか?」

津浦「あまり芳しくは……マーケットは7つあったらしいガラスの置物などが全てなくなっていた事ぐらいしか……」

グレゴリー「大罪の煌めきは世界に散らばったようだな!」

津浦「ですがMs.静音のコテージにこんなメモが」

赤穂「……」

そうか、やっぱり静音が……

コトダマ【ガラスの置物】をアップデートしました。
〔倉庫に置かれていたガラスの置物や壺。
6つあるが全て割れたりはしていない。
マーケットには7つあったらしいが全てなくなっている〕

コトダマ【静音のメモ】を手に入れました。
〔静音のコテージにあったメモ。
内容は【ライト→ドレスがキラキラ→みんな奏に注目!→完璧!
これでもっともっとみんなが奏を好きになるよね!】〕
173 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 01:45:32.16 ID:WvOSwc0A0
【中央の島・未来機関第20支部】

モノクマ「オマエラ集まったみたいだね!」

兵頭「この建物で学級裁判を?」

佐場木「未来機関の支部をいつの間にそんなものに改造していたとはな」

モノクマ「うぷぷ、そんな褒めないでよ!今からそんなだと中を見たら感激に打ち震える事になっちゃうよ?」

遠見「褒めてないであります……」

モノクマ「それではオマエラ中にお入りください!学級裁判のステージにご案内しましょう!」

四方院「……」

苗木「あっ、四方院さん!」

土橋「……行っちゃったね」

如月「無理もないでしょう。静音さんはそれだけ四方院さんにとって大事だったと考えれば、ね」

赤穂「……俺達も行こう。待たせたらモノクマが何をするかわからない」

四方院さんを追うように俺達は建物に入っていく。

その先には地下に伸びていくエスカレーターが待ち構えていた。

津浦「この先に……」

薄井「ちっ、まるで地獄行きの通路だな」

鞍馬「……クロにとっては実際にそうなるでしょうね」

ジェニー「あう……もしかしたらボク達帰れないですよね……」

六山「大丈夫……と思うしかないよ」カチカチ

口々に不安を漏らしながらエスカレーターに乗って俺達は降りていく。

……俺達の運命を決めるその場所に向けて。

そして長い、いや、もしかしたら短いかもしれない……そんな時間を経て。

俺達はそこにたどり着いた。
174 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 02:03:11.06 ID:WvOSwc0A0
【学級裁判場】

モノクマ「来たねオマエラ!」

モノクマ「ようこそ学級裁判場へ!」

モノクマ「数多くの絶望を産み出してきたこのスペシャルな舞台!」

モノクマ「うぷぷ、それじゃあ始めますか!」

モノクマ「名前の書かれた席についてくださーい!」

赤穂「……」

学級裁判。

塔和シティとどちらがマシか考えて……すぐにその考えを打ち消す。

どちらもろくなものじゃないからだ。

【超高校級の指揮者】静音凪……

四方院さんを慕い動機が発表されても懇親会を真っ先に諦めなかった……

そんなあいつを殺した犯人は……

六山「緊張、してきたなぁ……」カチカチ

ジェニー「……ううっ」

道掛「やるしか、ねえんだよな……」

四方院「必ず、凪を死に追いやった犯人を……」

遠見「自分には責任があるであります……犯人を見つける責任が」

この中に、いるんだ。

佐場木「こんなもの、裁判でもなんでもない」

グレゴリー「絶望演舞、その果てに待つものは……」

津浦「ワタシはやれる事を……」

土橋「やらないといけないんだよね……たとえ事故でも……」

薄井「ちっ……」

御影「……」ギュッ

もしかしたら事故かもしれない……だけど俺達はやるしかない。

兵頭「これが学級裁判ですか」

苗木「彼みたいには出来ないかもしれないけど、頑張ってみるよ」

鞍馬「……」

如月「犯人は暴きます。そして……」

議論し、暴き、そして俺達かクロが死ぬ。

赤穂「……くそっ」

仮にもヒーローなのに。

この、学級裁判に対して。

俺は、あまりに無力だ。
175 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/19(月) 02:03:40.21 ID:WvOSwc0A0
次回より学級裁判に入ります。
176 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/22(木) 23:20:38.19 ID:1eujglqA0
・コトダマ一覧表

【モノクマファイル1】>>151

【静音の死体】>>152

【静音の指揮棒】>>153

【スポットライト】>>154

【焦げたコンセント】
【スポットライトのコード】>>155

【静音のサプライズ】>>156

【四方院のドレス】>>157

【身体検査の記録】>>163

【如月の証言】>>165

【薄井の証言】>>166

【ストップウォッチ】>>168

【六山の証言】>>169

【静音の倒れかた】>>170

【夜光塗料】アップデート版
【土橋の証言】>>171

【ガラスの置物】アップデート版
【静音のメモ】>>172

静音凪が死亡した。
一見すると事故にしか見えない状況。
しかし所々に散りばめられた違和感が赤穂に告げる。
静音は殺された。
そしてその犯人は……仲間の中にいるのだと。


     【学級裁判開廷!】
177 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/22(木) 23:28:47.82 ID:1eujglqA0
モノクマ「はいはい、それでは学級裁判の説明をしまーす!」

モノクマ「学級裁判ではオマエラに誰が犯人かを議論してもらいます!」

モノクマ「その結果は投票によって決定され、正しいクロを指摘できればクロがおしおき」

モノクマ「ただし間違えたら……クロ以外の全員がおしおきされ、クロは自由の身となるのです!」

四方院「凪の仇、必ず暴いてさしあげますわ……!」

苗木「えっとさ……四方院さんが張り切ってるところ悪いんだけど、これってそもそも殺人じゃないよね?」

兵頭「事故か他殺か……まずはそれをはっきりさせなければいけませんね」

赤穂「……」

事故か他殺か。

それによって流れは大きく変わるはずだ。

ひっかかる所はしっかり指摘しないとな……
178 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/22(木) 23:42:22.53 ID:1eujglqA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【モノクマファイル1】
【静音の死体】
【夜光塗料】

苗木「静音さんは……」

苗木「【本当に殺された】のかな?」

グレゴリー「闇の中に潜む死神……」

グレゴリー「鎮魂の指揮者はその心を魅了してしまったわけか」

津浦「Ms.静音は停電になって焦ってしまったんでしょうか転んでしまった」

道掛「なるほどな!そこで【背中めがけて電気スタンドが倒れた】わけか!」

道掛「……って、その場合犯人は誰だよ!?」

今の言葉……現場の状況とは違うぞ。
179 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 00:04:45.45 ID:RZbrjqZA0
【背中めがけて電気スタンドが倒れた】←【静音の死体】

赤穂「それは違ってるぞ!」


赤穂「道掛、静音の死体は仰向けだぞ」

道掛「……あっ、そういえばそうだな」

遠見「見張りをしていたのになぜ間違えるのでありますか!?」

道掛「いや、ほら……転んだって考えると前に倒れたイメージの方が強いだろ!」

土橋「確かに転んだって聞いちゃうとうつぶせになってる光景の方が浮かぶよね」

佐場木「だからといって見張りがそんな勘違いをするか」

道掛「うっ」

グレゴリー「音速の疾走者よ……絶望演舞で最も真実から遠いようだな」

道掛「そこまで言わなくてもいいじゃねえかよ!」

御影「話がずれてない……?」
180 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 00:20:51.79 ID:RZbrjqZA0
如月「みなさん、少し落ち着きましょう」

薄井「そうだぜ。今話さなきゃいけねえのは道掛がアホかどうかじゃねえだろ」

ジェニー「あのあの、結局ナギはどうして?」

赤穂「その事なんだけどな……俺は今回の事事故の可能性は低いと思うぞ」

四方院「……凪は殺されたとおっしゃるんですか?」

赤穂「ああ」

六山「なんで?別に事故でも不思議はないはずだよね?」

完全な根拠とは言い難い……だけどこれで流れは変えられるはずだ。
181 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 12:05:56.02 ID:RZbrjqZA0
【静音の指揮棒】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「現場には静音の指揮棒があった……だけど真っ直ぐステージに刺さってたんだよ」

御影「それが何か問題なわけ?」

赤穂「ちょっと想像してみてくれ。もし静音が転んで指揮棒を落としたなら……指揮棒は真っ直ぐ刺さると思うか?」

津浦「確かに……その場合指揮棒は刺さらずに落ちている方が自然ですね」

兵頭「真っ直ぐ刺さるという事は、静音さんが持っていた指揮棒を鉛直下向きに落としたと見た方がいいでしょうね」

佐場木「つまり静音が立っていた時に指揮棒を落とすような何かが起きた可能性が高いか」

道掛「やっべえよ苗木」

苗木「えっ?」

道掛「なに言ってんのか全くわかんねえ!」ドヤッ

苗木「なんでドヤ顔でそれ言ったの!?」

鞍馬「……はあ」
182 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 12:21:12.98 ID:RZbrjqZA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【スポットライトのコード】
【焦げたコンセント】
【スポットライト】


遠見「あの停電時静音殿に何かがあったのは明白でありますな……ううむ」

>漆黒の闇に紛れし死神……

停電した倉庫内で犯人は……<

御影「そもそもあの停電ってなんで起きたのさ?」

>鎮魂の指揮者を今宵の生け贄に定めた

Ms.静音を狙った<

六山「〔ブレーカーが落ちた〕とか?」

苗木「〔スタンドの電球が切れた〕のかも」

>つまり血塗られし死神の鎌を持ちし者は

つまりMs.静音を殺害した犯人は<

土橋「あれは〔コンセントがショート〕したんだよ」

兵頭「〔偶然止まったのでは〕?」

>闇を見通す力を持つ者よ!

夜目がきく人です!<

>少し黙っていろ……!
183 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 12:31:12.53 ID:RZbrjqZA0
〔コンセントがショートした〕←【焦げたコンセント】

赤穂「それが正しいはずだ!」


赤穂「土橋の言ったように、あの停電はコンセントがショートしたから起きた事だ」

土橋「コンセントの1つが焦げてたんだよね。多分埃とか詰まってたんだと思うよ」

佐場木「コンセントか……埃が詰まっていたのは人為的かもしくは偶然か」

赤穂「停電を確実に起こしたかったならそこらへんの埃を押し込んだんだろうな……」


四方院「その音色は聞くにたえません!」反論!


赤穂「四方院さん……!?」

四方院「コンセントに埃が詰まっていてショートした?」

四方院「そのような事があるはずないですわ……!」
184 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 12:45:13.97 ID:RZbrjqZA0
【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>176
【スポットライト】
【静音の倒れかた】
【ガラスの置物】

四方院「コンセントがショートした……」

四方院「それならばあの懇親会が始まってすぐに停電は起きていたはずですわ!」

四方院「しかしそれは起きなかった……」

四方院「つまりあなたの推理は的外れです赤穂さん」

赤穂「確かに使われていたのがあの3つの電気スタンドだけならそれも通る」

赤穂「だけどあの3つ以外にもコンセントが使われたなら話は別だ!」

四方院「いったい何を使ったと言うのですか!?」

四方院「【あの倉庫にあった電気を使うものはわたくしが持ち込んだ3つの電気スタンドのみ】」

四方院「そんな状態でどうやってコンセントをショートさせると言うんですの!?」
185 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 22:10:31.75 ID:RZbrjqZA0
【あの倉庫にあった電気を使うものはわたくしが持ち込んだ3つの電気スタンドのみ】←【スポットライト】

赤穂「その反論に正義はない!」


赤穂「あったんだよ四方院さん。電気スタンド以外にもな」

四方院「は?」

赤穂「ステージの横にスポットライトがあったんだ」

兵頭「スポットライトですか?」

佐場木「そうだ。持ち込まれたのは俺と遠見も把握していた」

遠見「こんな事になるとは、さすがに予測していなかったでありますが……」

グレゴリー「ほう、ならばその漆黒の闇を作りし灯火を持ち込んだ者こそ死神の鎌を持ちし者というわけか」

佐場木「……いや、それはない」

苗木「えっ、どういう事?あのスポットライトが原因ならそれを持ち込んだ人が……」

赤穂「スポットライトを持ち込んだのは……静音なんだ」

津浦「えっ……」

御影「スポットライトを持ち込んだのが……被害者って事?」

道掛「だ、だったらスポットライトは関係ねえんじゃねえの?」

赤穂「いいや、スポットライトは停電を起こした原因だ」

それはこれで簡単に証明できる。
186 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 22:22:49.37 ID:RZbrjqZA0
【スポットライトのコード】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「スポットライトのコードはさっき言った焦げたコンセントに刺さってたんだ。それは土橋とジェニーが証人だ」

土橋「間違いないよ。たどったら確かにスポットライトのコードだった」

ジェニー「そうですです……」

四方院「……わたくしは、何も聞いてませんわ」

六山「四方院さん……」

四方院「なぜ、なぜ凪はスポットライトを持ち込んだりしたのですか?凪は今回の件に関与していたと言うんですの?」

四方院「わかりませんわ……凪の事なのに、わたくしは……」

薄井「オレもわかんねえな……なんで静音はスポットライトなんて持ってきたんだよ?」

静音がスポットライトを持ち込んだ動機か……
187 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 22:40:31.48 ID:RZbrjqZA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【静音のサプライズ】
【四方院のドレス】
【薄井の証言】

四方院「凪はなぜ……」

津浦「スポットライトなど使う用途は限られていますよね?」

如月「しかし【電気スタンドは十分あの倉庫を照らしていた】はずです」

御影「だったらなんで?」

六山「【予備に持ってきた】とかかなぁ……」

グレゴリー「もしやあの【漆黒の闇を作り出すのが目的】ではなかろうな……」

四方院「凪はそんな事をする子では……!」
188 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 23:07:48.75 ID:RZbrjqZA0
【漆黒の闇を作り出すのが目的】←【静音のサプライズ】


赤穂「それは違ってるぞ!」


赤穂「静音は停電を起こしたかったわけじゃない!」

グレゴリー「ならばその真意はどこにあるというのだ!」

赤穂「静音がスポットライトを持ち込んだ理由……それはサプライズのためだったんだ」

津浦「サプライズ?」

赤穂「佐場木、遠見。身体検査の時に静音はスポットライトをサプライズに使うって言ってたんだよな?」

佐場木「そうだ。記録も録ってある」

如月「スポットライトでサプライズ……静音さんはいったい何をするつもりだったんですか?」

赤穂「……」

正直な話、気は進まない。

静音はこのサプライズを利用されて……殺されたんだろうから。

だけど明かさないと先に進めない、よな……
189 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 23:20:13.16 ID:RZbrjqZA0
【ショットガンコネクト開始!】

静音のサプライズ……それは考えればわかるはずだ。

・コトダマ>>176
【静音のメモ】
【スポットライト】
【身体検査の記録】

・課題
【静音のサプライズの手がかりは?】
【静音を殺した犯人の手がかりは?】
【静音が狙われた理由の手がかりは?】
190 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 23:23:45.82 ID:RZbrjqZA0
赤穂「……」

あのメモは静音のサプライズの計画書だったはずだ。

もう1つ繋げればその概要は見えてくる……!

【静音のメモ】―【静音のサプライズの手がかりは?】

・コトダマ>>176
【四方院のドレス】
【静音の指揮棒】
【夜光塗料】
191 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 23:29:35.05 ID:RZbrjqZA0
赤穂「……」

静音のメモ……

静音から渡された四方院のドレス……

【静音のメモ】―【静音のサプライズの手がかりは?】―【四方院のドレス】

静音が考えていたサプライズは……!

・課題
【静音のサプライズは四方院にスポットライトを当てる事だった】
【静音のサプライズは自分にスポットライトを当てる事だった】
【静音のサプライズは倉庫をスポットライトで明るくする事だった】
192 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/23(金) 23:48:14.72 ID:RZbrjqZA0
赤穂「真相への道筋を繋いでみせる!」


赤穂「ここに静音のメモがある……見てくれ」

遠見「【ライト→ドレスがキラキラ→みんな奏に注目!→完璧!……」

兵頭「……これでもっともっとみんなが奏を好きになるよね!】ですか」

赤穂「四方院さん、そのドレス……静音からプレゼントされたんだよな?」

四方院「まさか、凪は……」

赤穂「静音は停電前にスポットライトの方を見てた」

苗木「そうか……あれは確認だったんだね」

赤穂「静音の計画は多分……あの後スポットライトがドレスの装飾に反射して、四方院さんが輝いてるように見せるつもりだったんだろう」

静音はみんなが四方院さんの凄さをわかってないって不満があった。

それもこの計画を後押ししたんだろうな。

土橋「奏が好きだった凪らしい、サプライズだね」

四方院「凪はわたくしのために……」

兵頭「しかしそれを何者かに利用された……そういう事ですね?」

佐場木「間違いないだろう。そうなると……怪しい存在が浮かび上がってくる」

道掛「えっ、誰だよ!?」

六山「誰というか……スポットライトを点けた事でショートしたなら点けた人がいるよね?」

御影「サプライズの協力者……そいつがサプライズを利用して静音を殺したって事なの?」

四方院「いったい誰が……!」

赤穂「……」

サプライズの協力者……今度の議論はそこが焦点になるな。
193 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 00:04:58.47 ID:UQCoxiBA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【如月の証言】
【六山の証言】
【土橋の証言】

グレゴリー「鎮魂の指揮者の計画にもたらされた妖精……」

津浦「それこそがMs.静音を殺害したクロなんでしょうか……」

苗木「演奏中なら当然【ボクと赤穂クン、四方院さんは除外】だよね」

遠見「〔遠隔操作をした〕なら話は別でありますが」

道掛「だったら今もスイッチ持ってんじゃねえか!?」

兵頭「それは考えにくいと思いますが……」

薄井「いつまでも持ってたら決定的証拠になるしな」

御影「〔誰か見てた人〕がいればいいんだけどね……」
194 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 00:20:51.47 ID:UQCoxiBA0
〔誰か見てた人〕←【如月の証言】


赤穂「それが正しいはずだ!」


赤穂「牡丹、大丈夫だ」

御影「へっ?急に何さ兄貴」

赤穂「如月さんが停電前にテーブルの近くにいた人間を把握してるからな!そうですよね?」

如月「はい。トマトジュースを吐き出してグラスを変えにいった薄井さんを目で追っていましたから」

薄井「オイ……やっぱりアレそういう意味じゃねえだろうな!?」

遠見「アレでありますか?」

如月「僕が薄井さんを好きという話ですよ」

道掛「マジか!?」

如月「……友人としてですよ?」

佐場木「おい……そんな事よりさっさと知っている事を話せ」

如月「ああ、すみません……僕が停電前にテーブルの近くにいるのを見たのは鞍馬さん、兵頭さん、ジェニーさん以外の皆さんです」

鞍馬「……」

ジェニー「ボ、ボクです?」

兵頭「あら……」

六山「おお、一気に容疑者を絞り込めたね」

苗木「3人の中の誰かが……」

赤穂「……」

いや、もう1人に絞り込める。

静音のサプライズの協力者は……!
195 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 00:22:19.73 ID:UQCoxiBA0






     【学級裁判中断!】






196 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 00:23:02.13 ID:UQCoxiBA0
本日はここまで。

明日には学級裁判を終わらせたいと思います。
197 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 21:31:31.69 ID:UQCoxiBA0






     【学級裁判再開!】






198 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 21:58:25.79 ID:UQCoxiBA0
道掛「凪ちゃんのサプライズの協力者……」

苗木「如月クンの証言から考えて鞍馬クン、ジェニーさん、兵頭さんに絞られたね」

鞍馬「……」

ジェニー「あう……」

兵頭「これは困りましたね」

四方院「あなた方3人の中に凪を殺した犯人が……!」

佐場木「……ちっ、おい赤穂」

赤穂「なんだ?」

佐場木「お前、この先の流れをなんとかする自信はあるのか」

御影「えっ?」

赤穂「……ああ、そのつもりだ」

真相をつかめているわけじゃない。

ただ1つはっきりしている事を証明するために俺は……

佐場木「……ふん、いいだろう。犯人を引きずり出すのは後だ」

薄井「は?なんでだよ?」

佐場木「今誰かを名指ししたところでしらばっくれるのがオチだ……ならばまず外堀を埋める」

六山「外堀って?」

鞍馬「……あの暗闇の中どうやって静音凪に電気スタンドを当てる事が出来たか」

津浦「そういえば……停電中に電気スタンドは倒れたんでしたね」

土橋「じゃあそこのところを話し合ってみようか!」
199 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 22:06:43.27 ID:UQCoxiBA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【六山の証言】
【土橋の証言】
【静音の倒れかた】

佐場木「どうやって静音に電気スタンドを命中させたのか……」

佐場木「これを明らかにするぞ」

グレゴリー「犯人は〔漆黒の闇を見通す瞳〕を持っていたのだ!」

兵頭「〔暗視スコープ〕を使ったというのが現実的なのでしょうが……」

遠見「そんなものが持ち込まれればわかるでありますよ!」

道掛「〔運任せにやった〕んじゃねえか?」

六山「つまり犯人は幸運の持ち主って事だね……ジー」

苗木「そんな目で見るのはやめてよ!?」

ジェニー「……きっと〔目印があった〕です」
200 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 22:20:25.42 ID:UQCoxiBA0
〔目印があった〕←【六山の証言】

赤穂「それが正しいはずだ!」


赤穂「目印か……」

ジェニー「……」ビクッ

赤穂「六山、確か停電中にステージがボンヤリ光ってたって言ったよな?」

六山「うん、言ったよ……あっ、もしかしてあれが?」

苗木「ステージが光ってたって……ボク気付かなかったよ?」

四方院「わたくしも、ですわ」

赤穂「俺も気付かなかった……正直六山がなんで気付いたのかわからない」

六山「それは簡単だよ。布団にくるまりながら暗闇の中で毎日ゲームをしているわたしは暗闇の光に敏感なんだ」

兵頭「一見誇らしげに語っていますがそれはダメ人間では?」

土橋「というか目悪くするんじゃないのそれ!?」

六山「デバッグ中は眼鏡つけてるよ?」

道掛「まさかの眼鏡っ子!」

佐場木「くだらない話をいつまでしているつもりだ……!」

津浦「それで、Ms.六山の見た光とはいったい?」

六山の見た光……それは間違いなくあれの光だ。
201 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 22:46:08.20 ID:UQCoxiBA0
【夜光塗料】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「ステージを調べたら静音の靴とステージの中央に貼ってあったテープに塗料がついてたんだ」

遠見「塗料?」

赤穂「手をかざしてみたらボンヤリ光ってた……あれは多分夜光塗料だ」

グレゴリー「闇夜に輝く道しるべ……その軌跡に向け電灯を処刑具として崩壊させたのか」

佐場木「夜光塗料やテープを持ち込むのは決して難しい事ではなかっただろう……くそっ」

遠見「あらかた調べたとはいえ、口の中や下着の中まで調べたわけではないでありますからね……不覚で、あります」

苗木「犯人は静音さんの靴にあった夜光塗料を目印にして電気スタンドを倒したんだね……」

赤穂「静音は指揮をする時に夜光塗料のあったテープの上に立っていた……」

御影「もしかしたらそれも犯人に言われたのかもね……ステージに目印があるからって」
202 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:00:53.69 ID:UQCoxiBA0
四方院「……もういいでしょう」

兵頭「四方院さん?」

四方院「凪を殺した方法はわかりました」

四方院「だったら後は犯人を明かすだけではないのですか!」

四方院「凪のサプライズを利用し、その命を奪った犯人は……いったい誰なんですの!?」

赤穂「……」

静音のサプライズを手伝った人間……それは1人しかいない。

それを指摘したら……俺はもうがむしゃらにやるしかないんだ。

さあ、ここからが正念場だ……!
203 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:08:12.83 ID:UQCoxiBA0
【ジェニー・クラヴィッツ】


赤穂「それはキミだ」


赤穂「ジェニー……静音のサプライズの協力者はキミだな?」

ジェニー「……!」ビクッ

苗木「えっ……ジェニーさん?」

土橋「ちょっと待ってよ!ジェニーが凪を殺したっていうの!?」

ジェニー「ボ、ボクは……」

グレゴリー「朗笑の道化師……まさかその笑顔に狂気を潜ませていたというのか!?」

ジェニー「うっ、あっ……」

遠見「何かの間違いではないのでありますか……!?」

赤穂「……ジェニーが静音に協力していたのは明らかだ」
204 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:14:23.34 ID:UQCoxiBA0
【薄井の証言】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「薄井が停電前、ステージ横にいたジェニーを目撃してる……そうだよな?」

薄井「お、おう……」

如月「ステージ横……なるほど、スポットライトの点灯ですか」

ジェニー「うっ、ううう……」

兵頭「あどけない顔をして……物語ではよく聞きますがまさか現実で使う事になるとは思いませんでした」

道掛「信じらんねえ……」

佐場木「……」

四方院「ふっ……ふふっ。あなたが、あなたが凪を殺したんですかジェニーさん」

ジェニー「カ、カナデ……ち、違っ」
205 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:15:20.15 ID:UQCoxiBA0






赤穂「それは違う」






206 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:31:24.67 ID:UQCoxiBA0
六山「違うって……何が?」

赤穂「ジェニーは間違いなく静音のサプライズの協力者だ」

赤穂「だけど俺は一言もジェニーがクロだなんて言った覚えはないぞ」

四方院「何を……言ってますの?」

ジェニー「マ、マサキ?」

赤穂「ごめんなジェニー。キミの無実を証明するには下地を作る必要があったんだ」

御影「兄貴、だよね……?」

俺は【超高校級のヒーロー】と呼ばれてきた。

その最大の要因は通っていた学校のいじめを完全に撲滅した事。

その中で培った1つが……下地を作るというものだ。

ある日学校でいじめの主犯格の財布がなくなるという事件が起きた。

俺はすぐに気付いた、それはいじめられている子の信頼を失墜させるための狂言だと。

だけど発言力のある主犯格、さらにそれに飲まれてるクラスメイトを相手にただ否定しても勝ち目はない。

だから俺は下地を作った。

盗んだ方法、機会、あらゆるものを証明して……最後の最後、それをいじめられている子には出来ない証拠を叩きつけた。

効果は抜群だった……下地を作られていた以上他の面からの否定は出来ず、主犯格は自爆して狂言だと暴かれたんだ。

俺は探偵じゃない、真実を論理的に明らかには出来ない。

俺はカリスマじゃない、ただ否定するだけの言葉に説得力を持たせられない。

だから俺はこのやり方を選んだ。

赤穂「ジェニーに犯行は無理だ」

赤穂「今それを証明する!」

このガタガタの穴だらけのやり方で……誰かを助けられると信じて。
207 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:40:45.68 ID:UQCoxiBA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【静音の倒れかた】
【モノクマファイル1】
【土橋の証言】


四方院「ジェニーさんが……犯人ではない?」

道掛「だけど凪ちゃんのサプライズの協力者が犯人じゃないのかよ!?」

六山「【スポットライトの点灯】はジェニーさんがやったんだよね?」

薄井「協力者なら【夜光塗料のテープを貼った】のもジェニーじゃねえのかよ?」

御影「ジェニーには【犯行は出来ない】……兄貴は何が見えてるのさ」

ジェニー「ボクは……」
208 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/24(土) 23:53:19.58 ID:UQCoxiBA0
【夜光塗料のテープを貼った】←【土橋の証言】

赤穂「その正義……否定させてもらうぞ!」


赤穂「ジェニーには犯人が目印に使った夜光塗料をステージに貼る事は出来ないんだ!」

薄井「隙を見りゃ、出来んだろ」

赤穂「いいや、無理だ。なぜならジェニーは夜光塗料が貼られた時ステージに上がってないんだからな!」

赤穂「土橋!キミは言ったよな?ジェニーはパフォーマンスに使う木箱を見ていてステージには上がってないって!」

土橋「えっ、あっ、う、うん!間違いないよ、ジェニーはステージには上がってない!」

佐場木「だがジェニーはステージでパフォーマンスを行っていた。その時に貼った可能性はないのか?」

赤穂「ジェニーは目立つようなパフォーマンスを繰り返してステージに注目を集めていた……そんな中でテープを貼れば間違いなく目立ったはずだ。それに」

如月「それに?」

赤穂「ジェニーがパフォーマンスに使った木箱にも夜光塗料がついていた……つまりジェニーのパフォーマンス中、既にステージにはテープが貼られていたんだ!」

遠見「ならばテープを貼る機会は……ジェニー殿にはないであります!」

赤穂「夜光塗料がついていたテープは犯人が使うためのものだったのは明白だ!」

赤穂「だけどそれを貼る事がジェニーには不可能だった以上……ジェニーは犯人じゃない!」
209 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:03:57.07 ID:KAIXdCFA0
赤穂「……」

佐場木「ジェニーに夜光塗料を塗るタイミングはなかった……どうやら証明されたようだな」

兵頭「そもそも六山さんがボンヤリとわかる程度にまで夜光塗料が木箱についてしまっていたなら……犯行が出来なくなる可能性もありますか」

六山「そうなると不自然だよね。わざわざ目印をわかりにくくしてるんだから」

四方院「そんな……」

ジェニー「……カナデ、ごめんなさい、です」

四方院「……」

ジェニー「ボク、ナギに頼まれました。合図したらカナデに向けてスポットライトを当ててほしいって」

ジェニー「だけど、だけどナギがああなって……ボク、怖かったです……!」

ジェニー「ボクのせいでっ、ナギがああなったって思ったらっ、怖くてっ、何も言えなくてっ」

ジェニー「カナデ……ごめんなさいです!ボクはっ、ボクはぁ……」

四方院「ジェニー、さん」

ジェニー「うっ、ぐすっ、うああっ……」

四方院「……謝るのはこちらですわ。焦って、あなたを人殺し呼ばわりして……ごめんなさいジェニーさん」

……ジェニーの無実は、証明できたみたいだな。
210 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:17:08.21 ID:KAIXdCFA0
苗木「あ、あのさ……ジェニーさんが犯人じゃないのはわかったけど」

苗木「サプライズの協力者が違うなら……結局静音さんを殺したのは誰なの?」

御影「兄貴は、そこまでわかってるの?」

赤穂「……いや、俺はジェニーの無実を証明する方を優先しちゃったからな」

ここからは完全に手探りだ……静音を殺したのは誰なのか……

鞍馬「……時間」

グレゴリー「むっ?」

鞍馬「演奏会が始まったのは何時でしたか」

四方院「キリがいいので7時50分からだったと思いますが……」

…………7時50分?

如月「……おかしいですね」

佐場木「……ちいっ!そういう事か!」

赤穂「……」

なんてこった……俺達はとんでもない勘違いをしてたのか……!
211 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:20:15.06 ID:KAIXdCFA0
【ショットガンコネクト開始!】

演奏会の開始時刻……それから考えればわかるはずだ。

俺達を迷わせていた迷路の正体が……!

・コトダマ>>176
【モノクマファイル1】
【静音の倒れかた】
【身体検査の記録】

・課題
【静音の死因を示すのは?】
【静音の死亡推定時刻を示すのは?】
【静音の死亡場所を示すのは?】
212 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:23:29.78 ID:KAIXdCFA0
赤穂「……」

演奏会の開始時刻は7時50分……

静音の死亡推定時刻は7時52分……

【モノクマファイル1】―【静音の死亡推定時刻を示すのは?】


・コトダマ>>176
【ストップウォッチ】
【ガラスの置物】
【身体検査の記録】
213 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:26:30.51 ID:KAIXdCFA0
赤穂「……」

演奏会の開始時刻は7時50分……

静音の死亡推定時刻は7時52分……

そして牡丹のストップウォッチ……

これが示すのは……!

【モノクマファイル1】―【静音の死亡推定時刻を示すのは?】―【ストップウォッチ】


・課題
【静音を殺害した凶器は電気スタンドではない】
【静音の死亡推定時刻は7時52分ではない】
【静音は死んでいない】
214 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:39:58.35 ID:KAIXdCFA0
【静音を殺害した凶器は電気スタンドではない】

赤穂「真実をこれで繋ぐ!」


赤穂「演奏会が始まったのは7時50分……四方院さん間違いないか?」

四方院「え、えぇ、間違いないですわ」

赤穂「モノクマファイルによると静音の死亡推定時刻は7時52分……モノクマが嘘をついてるとは考えにくい」

モノクマ「モノクマファイルはしっかり正確だよ!」

六山「何か問題があるの?」

赤穂「牡丹、演奏会からガラスが割れる音がするまでストップウォッチは使ってたんだよな?」

御影「何回か止めたけど、まあそうだね」

赤穂「その時間は何分だ?」

御影「さっき見たじゃん……ほら3分…………あれ?」

遠見「ちょっと待つであります!演奏会が始まって静音殿が亡くなるまでの時間は2分でありますよ!?」

土橋「だけどストップウォッチを見ると、演奏会から電気スタンド割れるまでの時間は3分以上……」

ジェニー「ど、どういう事です?」

佐場木「俺達はまんまと踊らされていた……静音はあの電気スタンドが倒れてきて死んだのだとな!」

如月「実際は電気スタンドが倒れる前に静音さんは殺害されていた」

兵頭「なるほど……あの現場を見れば静音さんは電気スタンドで死亡したとしか思えませんね」

薄井「……じゃあ凶器はなんだよ」

凶器……それはきっとあれだ!
215 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 00:51:52.30 ID:KAIXdCFA0
【ガラスの置物】


赤穂「こいつだ!」


赤穂「ガラスの置物……あれが凶器なんじゃないか?」

兵頭「しかしあれは1つも欠けていませんよ?」

赤穂「倉庫にあったのはな……津浦、グレゴリー」

津浦「マーケットに元々あったはずの数は7つですが……調べたところ1つもありませんでした」

グレゴリー「惨劇の舞台にありし聖遺物は6……ならば残る欠片はいずこへと消えたか」

赤穂「多分あらかじめ割ってあったんだ……犯人はその欠片を凶器にして静音を殺害した」

四方院「電気スタンドを凪の胸に倒したのは……本来の凶器を隠すカモフラージュ」

道掛「だけどどうやって持ち込んだんだよ?佐場木やメメちゃんもさすがにガラス片は見逃さなくね?」

そうだ。

ガラス片が凶器なら、どうやってそれを倉庫に……
216 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 01:04:13.71 ID:KAIXdCFA0
終わらせたかったのですが本日はここまで。

残り少しなので明日おしおき含めたラストまでいきたいところです。
217 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 20:45:11.94 ID:KAIXdCFA0
【身体検査の記録】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「佐場木、身体検査の時に撮ったやつを見せてくれないか?」

如月「そういえば佐場木さん、記録を録っていたと言ってましたね」

佐場木「そうだ。念のためにこのビデオカメラで撮っていた」

グレゴリー「それは我が天具が1つ!」

土橋「撮られてたんだ……」

四方院「それを見れば、誰がガラス片を持ち込んだかわかるかもしれませんわね」

六山「だけど見にくいなぁ……あっ、そうだモノクマ」

モノクマ「なにかな?」

六山「その無駄に大きいモニター使わせてよ。どうせそれでゲーム出来ないんだし」

モノクマ「このモニターをなんだと思ってるのさ!?まあ、証拠は平等に見ないとね……佐場木クン、そのビデオカメラをお貸しくださーい!」

モノクマが佐場木からビデオカメラを受け取って消えていく。

そして数分後……モニターにビデオカメラの映像が映し出された。
218 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 20:51:41.94 ID:KAIXdCFA0
静音『身体検査ってめんどくさいな……』

遠見『まあまあ、パーティーを円滑に進めるためでありますから』

佐場木『それよりこのスポットライトはなんだ?』

静音『ちょっと意見もあったからサプライズに使う!』

遠見『サプライズでありますか?内容は……』

静音『内緒内緒!ステージの横に置くだけだからいいだろ!』

佐場木『……ふん、まあいいだろう』

――――

道掛『いやっほう!』

遠見『なっ!?ストップストップであります道掛殿!』

道掛『おっ、どうした?』

佐場木『貴様……いきなり自転車で飛び込んできてなんの真似だ』

道掛『何ってパーティーで俺の華麗なテクニックを見せるんだよ!盛り上がる事間違いなしだぜ!』

佐場木『今すぐ降りろ……!』

道掛『えっ!?』

――――

兵頭『厳重警戒ですね』

遠見『時期が時期でありますから……我慢してほしいであります』

兵頭『ふふっ、別に異論はありませんよ。私も何事もなくすんでほしいので』

佐場木『……』

――

グレゴリー『その願いは聞き届けられん!』

佐場木『なんだと?』

遠見『グレゴリー殿、そう言わずに……ちょっとその仮面を外してほしいだけでありますから』

グレゴリー『この仮面は我が皮膚と同じ!外すなど残虐なる一手よ!』

佐場木『くだらん事を言ってないで外せ……!遠見、押さえつけろ!』

グレゴリー『うおっ!?やめろ、我が封印を解くな!ぬおおおおおっ!?』

――――

津浦『はい、どうぞ』

遠見『はぁ、はぁ……確かに』

佐場木『くそっ、手こずらせてくれる……!』

津浦『あの、何かあったんですか?』

遠見『あはは、ちょっとした大捕物を……』

――――

遠見『ステージ用の木材、確かに確認したであります。次は身体検査を』

土橋『えっと、身体検査はいいけど半次も一緒なの?』

佐場木『なにか問題があるのか』

土橋『いや、こういうのって服脱ぐんでしょ?さすがに男の子の前でそれは……』

佐場木『……そこまでしなくていい』

遠見『自分がしっかり服の上から改めるでありますから!』

土橋『あっ、それなら良かった』
219 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 20:54:00.06 ID:KAIXdCFA0
薄井『……』

遠見『なんだか不機嫌でありますね……』

薄井『……』パチパチッ

佐場木『んっ?静電気か?』

遠見『というよりは、空気がピリピリしてるであります……』

――

苗木『ボク身体検査なんて初めてだよ』

遠見『そうなのでありますか?』

苗木『うん、ボクはごく普通の生活してきたからね』

佐場木『海外に出た事もないのか』

苗木『うーん飛行機ってちょっと怖くて』

遠見『気持ちはわかるであります……空爆は怖いでありますよ』

佐場木『おそらく意味が違うぞ』

――

六山『ゲームセットでーす』

遠見『リュックにゲーム以外がないであります』

佐場木『依存症だな』

六山『むっ、そんな事ないよ。ゲームは1日20時間って決めてるもん』

遠見『立派な依存症であります……!』

――

四方院『ご苦労様ですわお2人共』

遠見『いつものドレスとは違うのでありますね』

四方院『凪からの贈り物ですの。わたくしは派手な気がしたんですけれど』

佐場木『……あいつは張り切っているようだからな』

四方院『ふふふ、そうですわね。だからわたくしは応えてあげたいと思いますわ』
220 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 20:54:42.89 ID:KAIXdCFA0
如月『どうぞ』

佐場木『ふん、貴様は存在そのものが危険物だがな』

遠見『佐場木殿、そう身構えないで……』

佐場木『……ちっ、さっさと終わらせるぞ』

如月『はい』

――――

ジェニー『今日は頑張るです!』

遠見『ジェニー殿!?』

佐場木『いつの間に入った……!』

ジェニー『ハンジとレイキが忙しそうでしたから……ダメだったですか?』

遠見『と、とにかくジェニー殿ちょっとこちらへ!その木箱も一緒に!』

佐場木『……ちっ、そこまで冷静さを欠いていたか俺は』

――――

鞍馬『……』

遠見『……』

佐場木『何をしている』

遠見『隙が見当たらないであります……!』

鞍馬『……』

佐場木『普通に調べればいいだけだろう……おい鞍馬』

鞍馬『どうぞお好きに』

――――

赤穂『身体検査か……なあ、この杖も凶器になるのか?』

遠見『さすがにそこまでは……』

佐場木『したいところだがな』

御影『それしたら兄貴どうやって歩くのさ』

赤穂『……牡丹に支えてもらうか』

御影『無茶言わないでよ』
221 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:11:30.50 ID:KAIXdCFA0
【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>176
【モノクマファイル1】

道掛「わっかんねえ!どうやってガラス片なんか持ち込んだんだ!?」

如月「皆さん服の上からは調べられていますね……」

兵頭「そうなると【服の下に隠した】んでしょうか?」

遠見「しかしガラス片など入っていれば服の上から叩いた時に気付くでありますよ……」

苗木「隠した方も怪我しそうだしね」

佐場木「……こうなった以上考えられる可能性は1つ」

佐場木「犯人は【俺達が調べなかった部分にガラス片を隠した】としか思えん」

六山「さっき調べなかったって言ってたのは下着や口の中だっけ?」

ジェニー「犯人はどちらかに隠したですか?」

薄井「オイオイ、そりゃねえよ」

薄井「【記録見ても口の中に隠してそうなヤツなんていねえ】」

薄井「ただ佐場木や遠見が見逃したんじゃねえのか?」
222 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:17:53.92 ID:KAIXdCFA0
【記録見ても口の中に隠してそうなヤツなんていねえ】←【俺達が調べなかった部分にガラス片を隠した】

赤穂「その矛盾……捕まえたぞ!」


赤穂「……薄井、本当にそうか?」

薄井「なんだよ?」

赤穂「本当に口の中に隠してそうなヤツなんていないのか?」

薄井「んなもん、見りゃわかんじゃねえか」

佐場木「……おい!もう一度映像を見せろ!」

――――

遠見「これ、は」

如月「……」

赤穂「今の映像、みんなは喋りながら身体検査を受けている」

赤穂「だけど1人……身体検査の間全く喋ってない人間がいた」

赤穂「そいつになら出来たはずだ」

赤穂「口の中にガラス片を入れて身体検査を通る事が!」

そうだろう?
223 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:28:40.38 ID:KAIXdCFA0
【薄井千里】

赤穂「犯人はお前だな……!」


赤穂「薄井」

薄井「……あ?」

赤穂「あの時お前は口の中に入れてたんじゃないか?」

赤穂「静音を殺した凶器のガラス片を!」

薄井「……」

津浦「Mr.薄井が、Ms.静音を……?」

如月「何かの、間違いではありませんか?」

赤穂「如月さん……そもそも薄井はさっき変な発言をしてるんですよ」

兵頭「変な発言?」

赤穂「口の中に隠してそうなヤツはいない」

赤穂「なあ、薄井」

赤穂「なんで佐場木と遠見は口の中と下着を調べてないって言ってたのに……お前は口の中だけに言及したんだ?」

薄井「……!」

鞍馬「……口の中に隠していた可能性を提示されて焦りましたね」

薄井「グッ……!」

四方院「薄井さん……あなたが凪を殺したんですの!?」

薄井「グッ、クッ……」

赤穂「どうなんだ、薄井!」
224 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:30:02.54 ID:KAIXdCFA0






薄井「フザケンナァァァァァァァァッ!!」

パァン!

ガシャンッ!






225 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:37:37.55 ID:KAIXdCFA0
土橋「きゃっ!?」

御影「なに……いきなりモニターや照明が割れた……」

モノクマ「ボクの血と汗と涙とオイルの結晶たる学級裁判場がーー!?」

赤穂「……」

これが、【超高校級のサイキッカー】の力なのか?

薄井「本当にヒーローにはろくなのがいやしねえなクソが!」

薄井「片方はオレにつきまといやがる!片方はオレに冤罪被せやがる!」

薄井「いくらオレがインチキ野郎でも我慢ならねえ!」

赤穂「……」

薄井「オレよりもっと怪しいヤツがいるだろうが……」

薄井「今それを教えてやるよ……クソヒーロー!」


薄井「テメエはオレ以上のインチキ野郎だ!」反論!
226 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 21:45:42.54 ID:KAIXdCFA0
【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>176
【静音のサプライズ】
【静音の倒れかた】
【静音の死体】


薄井「オレより怪しいヤツがいるだろうが!」

薄井「それを無視してオレを犯人扱いだと?」

薄井「ふざけんなよクソヒーロー!」

赤穂「だったら教えてくれ」

赤穂「キミの言う怪しい奴は誰なのか」

薄井「四方院だよ四方院!」

薄井「あの装飾にならガラス片だって隠せるだろうが!」

薄井「テープ見逃した連中なら見逃しても不思議じゃねえしな!」

薄井「【四方院が静音の胸を刺した】んだよ!」

薄井「オレは犯人じゃねえ……ゲホッ!」
227 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 22:07:13.89 ID:KAIXdCFA0
【四方院が静音の胸を刺した】←【静音の倒れかた】

赤穂「その正義は黒く染まってるぞ!」

赤穂「薄井……四方院さんは犯人じゃない」

薄井「なんでわかんだよ……まさかテメエ、四方院と静音が親しいからとか言わねえだろうな?」

赤穂「そうだ」

薄井「テメエ、本当にふざけんなよ!?ゲホッ、チッ……」

赤穂「四方院さんと静音が親しいからこそ……あの静音の倒れかたはおかしいんだよ」

薄井「……は?」

四方院「どういう、意味ですの」

赤穂「静音は四方院さんを慕っていた。男だったらお婿さんになりたいなんて言うぐらいには」

赤穂「そんな静音が頭を四方院さんに向けて倒れていたんだ」

遠見「頭を向けて倒れていたという事は立っていた時は背中を向けていた……」

赤穂「あの静音凪が!あの停電の中で!四方院さんのところに行かないはずがない!」

佐場木「さらに静音が殺されてから電気スタンドを倒されるまで数分もない……」

グレゴリー「優雅なる笛吹きは鎮魂の指揮者の魂を刈り取り、あの漆黒の闇の中疾風のように骸の位置を変えた事になる」

津浦「難しい、でしょうね」

赤穂「薄井……まだ反論はあるか?」

薄井「……ゲホッ!ふざけんな、ふざけんなよ!」

薄井「オレは犯人じゃねえ……オレは!」
228 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 22:15:07.30 ID:KAIXdCFA0
【パニックトークアクション開始!】

薄井「オレは犯人じゃねえ!」

薄井「静音を殺してなんかいねえ!」

薄井「ゲホッ!ゴホッ!」

薄井「テメエの推理には何も根拠がねえ……!」

薄井【オレはガラスなんか口に入れてねえんだよ!】



     の

口        中の

     傷
229 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 22:23:20.43 ID:KAIXdCFA0
【口の中の傷】

赤穂「これで終わらせてやる!」


赤穂「薄井」

薄井「ゲホッ!」

赤穂「さっきから随分……咳してるな」

薄井「……!」

赤穂「もしかして開いたんじゃないか?」

赤穂「ガラスを口の中に入れた時に切った傷が!」

薄井「ちげえ……コレは……!」

赤穂「だったら見せてくれないか……口の中を」

薄井「ッ……!」

佐場木「傷があるならどこで切ったか聞かせてもらおうか」

遠見「薄井殿……よろしいでありますね?」

薄井「ゲホッ!」

ビチャッ…

土橋「あっ」

ジェニー「チサト……血が……」

兵頭「今度は……トマトジュースではなさそうですね」

薄井「……クソッ、タレ」

如月「…………」
230 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 22:42:48.86 ID:KAIXdCFA0
【クライマックス推理開始!】

ACT.1
今回の事件は懇親会で静音がサプライズを企画してる事から始まった。
犯人は静音とジェニーが打ち合わせをしているのを聞いたんだろうな……これを利用して殺人を計画したんだ。

ACT.2
犯人はまずマーケットにあるガラスの置物を割り、凶器に使うガラス片を手に入れた。
そしてそれを口の中に入れて身体検査を通過したんだ……その時に口の中を切ったんだろう。

ACT.3
次に犯人は停電を起こすためにスポットライトのコンセントに埃を詰めた。
さらにステージ強度を確かめるみんなに紛れて夜光塗料を塗ったテープを貼る。
工作を終えたその後、犯人はガラス片を隠し持ちながらその時を待ったんだ。

ACT.4
演奏会が始まってから犯人はその場から離れてステージに近付いた。
そしてジェニーがスポットライトを点灯した事で倉庫は停電。
犯人は夜光塗料を目印に静音に近付いて……ガラス片で静音を刺殺した。

ACT.5
静音を殺した犯人は死体をステージに横たえると、また夜光塗料を目印に今度はガラスの電気スタンドを静音めがけて倒した。
結果静音の身体にはスタンドのガラス片が突き刺さって、本当の凶器は隠れてしまったんだ。

だけどビデオカメラで記録されていた事。
牡丹のストップウォッチで矛盾が生まれた事。

何よりお前の焦りがこの犯行計画を砕いたんだ!

赤穂「薄井千里!静音を殺したのはお前なんだ!」

薄井「……チクショウ」
231 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 22:44:48.33 ID:KAIXdCFA0
モノクマ「議論の結論が出たみたいだね!」

モノクマ「それでは投票タイムとまいりましょうか!」

モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票をお願いします!」

モノクマ「オマエラの答えが正解?それとも不正解?」

モノクマ「運命はどっちだー!!」

         VOTE

      薄井 薄井 薄井

       チャッチャッチャー!


     【学級裁判閉廷!】
232 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 23:06:51.67 ID:KAIXdCFA0
モノクマ「はいはい大正解でございます!」

モノクマ「今回静音凪さんを殺害したクロは……」

モノクマ「薄井千里クンでしたー!」

薄井「クッ……!」

土橋「なんで?なんで凪を殺したの!?」

薄井「……なんで?むしろオレが聞きてえよ」

薄井「なんでテメエラは普通でいられんだよ」

薄井「未来機関がどうにかなってるかもしれねえこの状況で、なんでのんきにパーティーなんか出来やがるんだ!」

佐場木「ふん……あの動機に影響されたわけか」

御影「だからって、静音を殺したのは……」

薄井「御影、いいよなテメエは。兄貴と一緒にいられてよ」

御影「えっ、私は……」

兵頭「あの、1ついいですか」

薄井「あ?」

兵頭「なんでこんな手間のかかる事をしたんですか?さっきの現象を見る限りあなたは本当にサイキッカー……ガラス片を持ち込まなくてもその力で電気スタンドを倒すなどで殺人は出来たのでは?」

薄井「……ハッ、やれるかよ」

薄井「オレはこのふざけた力は使わねえって決めたんだよ……アネキを解放するためにな」

赤穂「アネキ……」

モノクマ「あっ、気になる?気になっちゃう?」

モノクマ「いいでしょう!オマエラに教えてあげるよ!」

モノクマ「薄井クンが自分をインチキ野郎って言う理由をね!」
233 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 23:26:25.38 ID:KAIXdCFA0
モノクマ「薄井クンのお姉さんの名前は薄井千影さん!」

モノクマ「希望ヶ峰学園第77期生【超高校級のオカルト研究家】で名前聞いた人もいるんじゃないかな?」

モノクマ「そのお姉さんがオカルト研究家になったのはそもそも薄井クンのためなんだよね!」

モノクマ「薄井クンには物心つく前からさっきみたいな超能力があった」

モノクマ「だけど周りはインチキだの詐欺師だのまだ幼い薄井クンをボッコボコ!一時期対人恐怖症になるぐらい薄井クンは追い詰められたんだよ!」

モノクマ「そんな彼を認めさせるためにお姉さんは幽霊とか怖いのにオカルト研究家の道を歩んだってわけ!」

モノクマ「ここまでならちょっと強い姉弟愛ですんだかもしれない……だけどそうはならなかった!」

モノクマ「事もあろうにそんなお姉さんの努力を無視して薄井クンは自分をインチキ野郎だと言い出したのです!」

モノクマ「理由はお姉さんを解放するため……自分の力を証明するために人生を捧げてるお姉さんが見てられなくなったから!」

薄井「アネキは……もっと自分の幸せのために生きるべきなんだよ」

薄井「オレのせいで周りから色々言われたのだって知ってんだ!」

薄井「だけどアネキは、オカルト研究をやめなかった」

薄井「オレを本物だって証明するために……色んなもんを捨てちまった」

薄井「イヤなんだよ!アネキがオレなんかのために幸せになれないのは!」

薄井「だからオレはアネキを解放するためにインチキ野郎じゃなきゃいけねえんだよ!」

モノクマ「ああ、なんて絶望的なんだろうね!」

モノクマ「姉は弟を救うために。弟は姉に幸せになってもらうために」

モノクマ「正反対の事をして足を引っ張りあってるんだから!」

モノクマ「最も薄井クンはわざとかもね……なんせお姉さんを解放するためにと言いつつ、うぷぷ」

モノクマ「誰よりも執着してるんだから!」
234 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2016/09/25(日) 23:35:17.94 ID:KAIXdCFA0
薄井「アネキは今未来機関にいる」

薄井「そのアネキに何かあったかもしれねえ……」

薄井「オレはどうしても外に行かなきゃならねえんだ!」

グレゴリー「だから鎮魂の指揮者……いや、我ら全てを抹殺せんとしたか」

苗木「だけどなんで静音さんを……」

薄井「……どうせ全員殺すんだ。やりやすいのを狙っただけだよ」

四方院「っ……そんな理由で凪を!わたくしの大切なあの子を奪ったと言うんですの!?」

道掛「お、落ち着けよ奏ちゃん!」

四方院「離してください!あなたは、あなたはわたくしが殺します!わたくしがっ……わたくしがぁ……!」

如月「薄井さん」

薄井「……んだよ。説教でもすんのかヒーロー」

如月「……」

赤穂「如月さん……」

辛いよな……薄井は如月さんにとって――
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