召喚術師「安価で修業する」

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3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:10:29.20 ID:FdDwhreqO
羅刹女
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:17:01.91 ID:vfhlt4ZcO
バリバリバリバリ


半鳥「ここは……」

術師「女? いや羽が生えてるな」

術師「魔人かお前 殺すぞ」

半鳥「う、うわあ人間だ! 近寄んな!」

術師「ハーピーの亜人か」

術師「お父さんか? お母さんか? どっちがそうだったか知らんがケモナーの粉とは哀れになぁ」

半鳥「ここはどこなんだ! お前私に何をした!?」

術師「問題はそこだ」


どうすんのこいつ↓
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:19:26.47 ID:FdDwhreqO
訪朝する
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:27:33.99 ID:vfhlt4ZcO
バリバリバリバリ


半鳥「うわぁっ! 今度は何!」

術師『この俺が本気を出せば異空間転移など余裕』ミョンミョン

半鳥「頭に直接声が……!」イダダダ

術師『それより周りを見ろ』

半鳥「はぁっ……?」


ザッザッザッザッ

北朝鮮兵「○★ゞп÷П〜ニダ」


術師『魔法が無い世界に送った』

術師『色々発展してるみたいよ 逃げないと死ぬぞ』


ダダダダダダ
チュインチュインチュイン

半鳥「なっ、何! 何なの! 私が何したって言うの!? 嫌ああああ!!!」バサッバサッ

半鳥「もういやあああお母さああああああん!!!」


術師『お母さんがケモか』


術師「少ししたら様子を見よう」

術師「次どうするかな」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:28:29.32 ID:VA4ens8YO
他の何かを召喚する
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:29:12.66 ID:QU82FzdkO
半鳥が半島になってしまった
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:32:44.04 ID:vfhlt4ZcO
術師「そおい」


術師は ↓しょうかん をつかった!
なんと ↓ があらわれ はなしに くわわった!
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:33:12.83 ID:Kn62FSoto
ゴーレム
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:37:57.51 ID:vfhlt4ZcO
バリバリバリバリ


ゴーレム「……」

術師「ゴーレムか」

術師「ゴーレムにもいろいろある 元は命のないもんに無理矢理命を吹き込んで操ったものが元ネタとされてるが」

術師「札のようなものは見当たらん しかしお前は誰かが岩で作った古典的なタイプのようだな」


ゴーレム「……」

術師「面白味がないな」


どうすんのこいつ↓
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:41:05.00 ID:+g1PsqUTO
レアにして食べる
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:47:40.03 ID:vfhlt4ZcO
バリバリバリバリ


半鳥「はぁっ、はぁっ、はぁっ、戻れた! 生きて戻れたああ! やった! あの刈上げ頭の奴を人質にしたら余裕だったわ!」

術師「……」ガリッ ゴリッ

半鳥「いた。おい、外道! あんたよくもッ……」

半鳥「……うずくまって何してるの?」


ボトッ


半鳥「石?」
半鳥「(人間の首に見える)」

グルリ

術師「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あぁぁ……」ダラダラ

半鳥「ケネスーーーーーーーッッッッ! 口から血と石!!!!」

術師「食え゛んかったわ」


次は↓
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:50:27.87 ID:7xTFRFZwO
見かねた半鳥、ひとまず術師を手当てする
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 03:56:08.47 ID:vfhlt4ZcO
半鳥「人間が石なんか食べれるわけないじゃんよ! ほらペッして!」つ洗面器

術師「おぅぇえ……」

半鳥「口ゆすぐ!」つマグカップ

術師「ぐちゅぐちゅ」

半鳥「歯ぁボロボロじゃんバカじゃないの……」診断

術師「棚に薬あうから取ってきえ……」

半鳥「はいはいこれね。うわ魔法のやつじゃん」つ薬

術師「よし治った」

半鳥「なんだ、良かったあ!」

半鳥「じゃねーよ」

半鳥「よくもなんかようわからん目に合わせてくれやがったな! 殺す!」

術師「あまり強い言葉を使うな 弱く見えるぞ」


次は↓
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 05:10:14.33 ID:NPwNR7ErO
寂しく無いよう半鳥の母親を連れて来よう
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 08:37:36.57 ID:vfhlt4ZcO
半鳥「おらぁ! ゴッドバードアタック!!」

術師「"どうせお粗末な呪文だったんだろうさ"」
術師「ん? 間違った こうだったか」


バリバリバリバリ


半鳥「うわっ、魔法陣に吸い込ま――」

術師「あれ転移のやつだっけかこれは」

半鳥「何か掴んじゃってるううう!」グググググ

スポーン

半鳥「痛ーー!」ドサ

半鳥母「あらあ」ドサ

術師「あ? やたらおおごえでさけんでやがったのはそういうことか?」

半鳥「おっ……お母さん!?」

半鳥母「まあ、どこに行ったのかと思ったら。お使いはどうしたの。こんなところで遊んで」

半鳥「お母さああああああん」エグエグ

半鳥母「どうしたのもう。小さい子じゃないのよ」よしよし

術師「ああ罠は呪文じゃねーな」

術師「増えたか 母も半分ってことは、元々そういう亜人ってことかい」

半鳥母「娘のお友達ですか?」

半鳥「違う゛! 私こいつに殺されそうになったの!!!」

半鳥母「穏やかじゃないわねえ」

術師「ふむ」



次は↓
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 08:49:23.71 ID:TmxEYJmkO
半鳥に魔法を教えようか
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 09:26:40.47 ID:mFEDN8OkO
術師「(とりあえずこいつを研究成果にする方向でいくか)」
術師「(召喚自体はそうでもねーが亜人の社会進出に成功とかで上がりはデカそうだ)」

術師「突然のことですまなかった 君を試させてもらったんだ」

半鳥「フライドハーピーにする方法を?」ガルルル

術師「君をここに呼んだ魔法陣だが、あれは素質のある生命体にしか反応しない 助手っつーか弟子っつーか的なアレを探しててな


術師「面接という手もあったが面接が上手い人間はいらん基本」

半鳥「それで私が……」

術師「(勿論違う)」

半鳥「でっ、でもいきなりそんな……村の生活とかあるし」

半鳥母「そうねえ お話はともかくとして帰れないのは困るわ」

術師「失礼した これで大丈夫だ」チリーン

半鳥母「あら 洋服入れが何か?」ガチャ

半鳥母「まあ! 村だわ!」ドコデモドアー

半鳥「ええ? うわホントだ」

術師「申し遅れましたが、私こういう者です」つ名刺

半鳥「お母さん読める?」

半鳥母「どれ……あらまあ 魔法大学の教授? ここは帝都だったのね、随分遠くに……」

半鳥「帝都! 都会だ!」

術師「衣食住負担でも構わないが、希望するなら自宅通学でも全然OK。学費とかも無し」

術師「君に魔法を教えたい。どうだ」

半鳥「ええっ……いやあ……えーと……と、突然過ぎてなにがなんだか」

半鳥母「いいじゃないの。願ってもいない話よ、あなたの将来に関わるお話だわ」

半鳥母「村に未来がないとは言わないけれど、可能性を広げられるのは素晴らしいことなのよ」

半鳥「お、お母さんが言うなら……」

術師「決まりだな」



半鳥「教授ー。これどこやるの?」つ資料

術師「そこに置いとけ」

半鳥「掃除終わったー。教授、魔法の勉強はー?」

術師「勿論始める」

術師「私は召喚魔法のこれでも一応権威だからな、まずはどんなもんかだけ見せてやろう。派手なもんばっかが魔法じゃねーが」

半鳥「待ってました!」パチパチ



サモン↓
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 09:29:48.96 ID:kmKQl3emO
メデューサ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 09:29:49.70 ID:uQx0uFcx0
ベルフェゴール
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 09:30:03.81 ID:idIOA4pxO
変身魔法
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 09:30:46.45 ID:7rKEU2RCo
触手
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 09:50:23.73 ID:mFEDN8OkO
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


半鳥「な……なんか凄い派手だね!?」

術師「やべぇ、なんか大物が釣れた感じだ……」

半鳥「大物?」


ズモモモモモモモ


メデューサ『私を呼んだのは誰だ……』


術師「蛇の髪? いかんな」

半鳥「ばっばばばば化物じゃないのあれ!」

術師「隠れてろ」

半鳥「はいい!」バッ

メデューサ「人間の魔法使いに……醜い亜人の小娘……不快な」

メデューサ「石となれ」ビカァッ

術師「石はもうごめんだ」summon WALL

ビキビキビキビキ

術師「奴の視界に入るなよハーフィ!」

半鳥「ハーフィって何!」ヒョコ ビキ

半鳥「ぎゃあああ羽があああ!!!」

術師「アホが 後で治してやる大人しくしてろ!」

術師「(奥の手があるが時間を稼ぐ必要がある)」summon


サモン↓
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 09:58:31.48 ID:2M6pFFqC0
ペルセウス
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 10:23:23.53 ID:+g1PsqUTO
おっと神話大戦はじまりそうn勢い
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 10:53:32.82 ID:mFEDN8OkO
バリバリバリバリバリバリバリバリ


ペルセウス「……召喚に応じ参上した」

半鳥「鎌持ったイケメン! イケメンだ!」羽イテェ

術師「"検索:蛇髪ババァとやりあえそうな奴"で咄嗟に呼んだ 誰だか知らんが」

術師「やれるか」

ペルセウス「またこの化物と戦う羽目になろうとは」

術師「頼もしいな」

術師「時間を稼いでくれるだけでいい 任せたぞ」詠唱

ペルセウス「よし」カポ スゥー…


メデューサ「どこだ……」グルッ

ビキビキビキビキ ピシッ

メデューサ「そこか!!」release hairsnake

ペルセウス『目を合わせなければいいというだけでなくなったようだな 面倒臭い』

ペルセウス「上だッ!」バッ

ガキィーン

ペルセウス「止められ……ッ」

メデューサ「寝込みを襲っただけで英雄扱いとは片腹痛い」ビカァッ

ペルセウス「ちっ」bronze shield

メデューサ「猪口才な!」蛇蛇蛇蛇

ペルセウス「おおおぉッ!」斬斬斬斬


術師「よしいいぞ……組めた! 強制送還!!」


バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


メデューサ「何……体が……かき消える……おのれ妙な魔法を!」

術師「それは勇者の台詞だ」
術師「お呼び立てして申し訳ない 帰れ」

メデューサ「あああアああアアアあぁぁァ…………」




ペルセウス「それでは私は帰るとするよ」

術師「本当に助かった」

半鳥「ありがとうございました!」

ペルセウス「ああ、君。怖い目にあったら助けを呼んでくれ、いつでも駆け付けよう」

半鳥「えっ! あ、私そういうのは!」

ペルセウス「それまでは、さっき私が斬り飛ばした蛇を身を守るのに使うといい。あれは女性には噛みつかない」

髪蛇「……」シュー

半鳥「へ、蛇ですか……ていうか生きてんだコレ」

術師「素晴らしい置き土産だ」採取

ペルセウス「奴の血か? 扱いには気を付けろよ魔法使い。ではな……」


バリバリバリバリ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 10:54:10.14 ID:mFEDN8OkO


半鳥「か、カッコよかったああ……」はああ

術師「ランダムもいいことばかりではないな。なんでも呼べるが、しっかり構えられない」

術師「契約もクソも無いせいで返すのにも一苦労だ 疲れた……」フゥ

半鳥「教授! 教授!」

術師「どうしたハーフィ」

半鳥「私魔法の勉強頑張るよ! 魔法って凄い! 凄いね!!」キラキラ

術師「(動機にはなったか……。理想から入ると現実を追っ付けるのが大変なんだよなぁ 恐るべしイケメーンパゥワー)」

術師「ま、召喚事故だったが収穫はあった」ニヤリ



次は↓
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 10:54:56.45 ID:YmOqG3ReO
マンチカン
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 11:20:57.08 ID:mFEDN8OkO
J「それじゃあJは帰るよ。サモナーは大成すると思っていたよ。またな」ガチャ

術師「もう大成してるんだがな」

ガチャ

半鳥「ただいま教授。今すれ違った猫の亜人の人は?」

術師「J教授、攻性魔法のエキスパートだ。軍事開発の合間を縫って今回の件を祝いに来てくれた」つハチミツ酒

半鳥「わあお酒……イイ人なんだね」

術師「総長も珍しくご機嫌でな。神話生物の実在を証明したってことで、長らくほぼポケットマネーだった予算も公式に貰えた(これで遊べる)」ククク

術師「近々畑違いの研究をしてる連中も来ることになった。生物学とか伝承学とか。忙しくなるぞ(だから遊べねえ)」チッ

半鳥「凄いことなの?」

術師「ひとまずお金が一杯ってことだ」

半鳥「ふーん」

術師「ふむ……。じゃあ興味のありそうな話をしよう」

術師「初歩的な召喚をやってみるか?」

半鳥「!!」



術師「魔力云々抜きでやれる陣を使う」

半鳥「さっき言ってたショクバイがこれ? ……マタタビ」

術師「簡単なところからだ。何を呼ぶか分かってても、種類があれば面白かろう」

半鳥「そうだね。えいや!」バチッ


バチバチバチ


マンチカン「にゃあ」

半鳥「かっ……かんわいーー!!」ぎゅう

術師「ああこら」

マンチカン「!? フシャーーーー!!」爪爪爪ー

半鳥「ぎゃああああああミミズ腫れオンパレード!!!」

術師「もっと慎重にやれよ……鳥なんだから……」

半鳥「鳥関係ねーから! いたたた……」

髪蛇「フシュアアア」
マンチカン「ニャアアア」

術師「ほら小動物バトルが始まっちまったぞ……あっネコパンチ……あっ蛇逃げた」

半鳥「猫なんかキライ! せっかくなでなでしたげようと思ったのに!!」

術師「やれやれ」



次は↓
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 11:22:29.80 ID:+g1PsqUTO
平行世界の自分の群れ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 12:00:17.70 ID:mFEDN8OkO
術師「今日も今日とて召喚召喚」

半鳥「もうランダム召喚はつかわないんじゃねーのかよ!」

術師「準備が楽だな やっぱ」

半鳥「駄目だこの人! ああ準備しなきゃ……」バタバタ

術師「何の準備だよ……おっ、来たぞ」


バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリギュイーーーーーーーーーン


術師「! 時空の歪みッ……」

半鳥「ホラだから言ったのに!」ガサゴソ


平行術師「む……どこだここは」

半鳥「……って、え?」

異界術師「私の研究室? にしてはやたら石が多いな……おや、空に蒸気船が浮いていない」

多元術師「なんなんだこれは。北朝鮮の時空転移騒ぎをCIAと調べに来た筈では」

平行術師「待てお前、CIAと言ったか? 地球の? 何世紀前の組織の話をしてるんだ」

転移術師「反政府ゲリラのポータル攻撃か? 私を狙うとはバカめ、管理軍に捕まって再教育インプラントを海馬に埋め込まれるだけだというのに」

術師「……これは……」

半鳥「世界がヤバい!!!」ジャキッ

術師「お前どこでそんなもn」


ズギューンズギューンズギューンズギューンズギューンズギューン


術師's「」死ーん

半鳥「朝のリボルバーの匂いは格別だな」フッ

術師「高かったろ それ」

半鳥「お父さんのお古だって こないだの件があったからなんとかできるようにさ」

術師「そうか……うん……」フラァ

半鳥「あっ同じ顔だったから」

ドサァッ

半鳥「いっ……イヤーー! 誰かァー!!」ポイー

ガチャ

J「銃声が聞こえたぞ! ……なんだこの状況は!」

半鳥「きょっきょきょきょきょきょ教授が教授のコココピーを作ろうとして!! コピーがリーダー争いに!!」

J「君が無事で良かったが、なんてことだ……やっぱり……!」

J「やっぱり彼は天才だ! こうしちゃいられない!」ダダダダダ

半鳥「えっ」

半鳥「あの、教授を撃っ……じゃなくて教授が撃たれて……」

J「え? ああ助けは適当に呼んでおくから! 君も適当にやっておきたまえ!」

半鳥「ええ……」




次は↓
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/08/03(水) 12:01:27.86 ID:ZBe9d9Lz0
呪怨の怨霊:伽耶子
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 13:19:49.37 ID:mFEDN8OkO
ドスン

J「いやあ、これからだったんだけどな……惜しい人材を亡くした。Jは友を亡くして悲しい……」

半鳥「(教授は出血多量で死んだ)」

半鳥「(沢山の教授から閃いたJ教授が、"魔法で作る兵隊"の考えを纏め上げた頃にやっと大学が助けが行ってないことを思い付いたからだ。私? いやだってほら……下手に動くとアレだし……)」

半鳥「(教授は軍事開発魔法実験とかいうのの失敗で死んだことになった)」

J「研究室は解体されるが、サモナーの唯一の弟子だった君だ。我々亜人は風当たりも強いが、大学はいつでも、変人だが偉大だった召喚術師の教え子を歓迎するよ」

半鳥「あ、ありがとうございます……」

J「困ったことがあったらなんでも連絡をくれ、友よ。纏めた荷物はこちらでやっておくから。……それじゃ、鍵は後で返してくれ」ガチャ

半鳥「はい……」

半鳥「……結局、おまえたちしか残らなかったね……もっといっぱい教わりたかったなぁ、私のせいだけど」なでなで

マンチカン「ごろごろ」
髪蛇「ふしー」


パサッ


半鳥「? 全部片付けた筈だけど……日記?」ペラ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 13:25:30.75 ID:mFEDN8OkO
半鳥「教授のじゃない……すごく古い……名前かなこれ、あはは、字ぃ読めないや……でもこの国のじゃないなあこれ……」

半鳥「……? 日記の下……こんなシミあったかな?」

ズ

半鳥「あれ?」

ズズ

半鳥「え」

ズ  ズ    ズ


伽耶子「……………………ァ゛」


半鳥「ひッ……!!!」ガタン

半鳥「にっ、逃げッ……」ガシッ

半鳥「髪が……いやあああッ!! また髪ぃ!!!」

マンチカン「フゥアアアアーーーッ!!」
髪蛇「シェアアアア!!」

ズ

俊雄「…………」

マンチカン「!? ミギャアアッ」
髪蛇「シィィッ…」

半鳥「(何あの子、二匹が怖がってる!!)」

ヒュルルッ ギシィッ

伽耶子「ァ゛ ァ゛ ァ゛,ァ゛,ァ゛,」

半鳥「かはッ…………ぁ……」ギギギギギ

半鳥「(息がッ……できなッ……)」
半鳥「(助けて……教授……!!!)」

ズズズ

伽耶子「……!?」

ズ

ズズズズズズゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

伽耶子「ァ゛……ァ゛ォ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」ズルズルズルズル


半鳥「あの女がシミに引きずりこまれてる……! ってうわぁ、私までええ!!」

バタン!

J「ハーフィィーッ! アイスジャベリン!」ズァッ ブチィッ

半鳥「ぷはッ……」

J「うにゃおおおおおおライトニングテンペストォォォォォ!!!」ズババババババババ

伽耶子「!!!!!!」バシュウウウウ

J「老若男女平等達人魔法! 波ぁーーーーーッ!!!」ズババババババババ

俊雄「!!!!!!」バシュウウウウ


半鳥「子供は全部……あの女は……じょ、上半身だけ灰になっちゃった……」

J「無事か!」

半鳥「た、助かりました……」

J「早く逃げるといい。……まだ終わっていない」

半鳥「!?」

J「シミから力の残滓を感じる……うすら寒い、怨念のような……!」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 13:28:24.78 ID:mFEDN8OkO
J「出てこい! 既に友の資料は転写済みだ!」

J「乾いた空き部屋に私のファイアストームはさぞよく燃え盛るだろうな!!」チリ…

半鳥「(ええぇー……大学……)」

『相変わらず勇ましいな……J……』

J「……!? その声は……」

半鳥「教授っ!?」

ずろん

術師「怨念の力を研究しておいてよかった……死霊術とはまた違う、召喚魔法からのアプローチだったから苦労したぞ……」ペタ…ペタ…

J「とッ……友よ! サモナー! 本当に君なのか!」

半鳥「(やっヴぇ)」

半鳥「Jさん! 早くなんとかストームをッ!」

J「ええっ!? だって彼は」

半鳥「教授は死んだんです! あの教授は偽者でs」
術師「気 に し て な い からいいぞ ハーフィ」

半鳥「」

J「? ……??」

J「と、とにかくこれは一大事だ!! 友が甦ったのだ!!」ダッ




半鳥「よっ……良かったね教授! 研究室潰されなくて!」肩もみ

術師「そうだな」

半鳥「召喚魔法だけじゃなくていろんな魔法も使えるんだねー流石だなー憧れちゃうなー」腕もみ

術師「そうだな」

半鳥「ほら机とか資料とかも全部元通りだよ! 軍隊の人達にも褒められたんでしょ! やったね!」足つぼ

術師「殺ったな」

術師「いい腕してるな お前」

半鳥「でっ、でしょお〜……」



次は↓
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 13:28:52.70 ID:uQx0uFcx0
ドリアード
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 15:28:13.97 ID:mFEDN8OkO
術師「送還、と」
バリバリバリバリ

半鳥「おはよう教授。おはよー猫蛇。何か呼んでたの?」

術師「ああ。首のめっちゃ長いヤシの木に顔のついたヤシの身を頭にも尻尾にもつけた くさ ドラゴン って感じのヤツだった。この触媒もハズレだな……」レ

半鳥「ハズレ?」コポポ…

術師「ブラウン教授に頼まれて植物生物を探しているのだ。珍しい奴だそうでな。そいつからいい薬ができるんだと」

半鳥「それは……探しに行った方がいいんじゃないの直接。はい」つコーヒー

術師「そっちはブラウンがやってる、人を雇って滅茶苦茶なフィールドワークさせんのが生き甲斐の女だからな でサバイバルガイド作ったり」ズズ

半鳥「(この大学まともな人いないんじゃ)」

術師「そういうわけでいいところに来たな。時間はかかるが陣を書いて使えばお前にもこれは出来る筈だ」

半鳥「召喚?」

術師「お目当ての奴に縁がありそうなもんをどっさり持ってきたのがこの触媒共だ。この世に存在しさえすれば、運が良ければ召喚はそのものを呼べるからな」

半鳥「ふーん……どんなの?」

術師「泣き叫ぶニンジン。聞いたら死ぬ」

半鳥「なにそれ キモ……見付けたらどうすんの」

術師「任せろ。Jが真空空間を生み出す魔導書をこさえてくれた。こいつで黙らす」

半鳥「シンクウ……?」

術師「ああ 真空というのはだな……」




バリバリバリバリバリバリバリバリ

半鳥「……全然来ないじゃん……」ハァー

術師「ルーティンワークのコツはな 目的以外のものに関する体のセンサーをオフにすることだ」バリバリバリバリ
モルボル「カァッハッ」go home

術師「獲物が来るまでひたすら待つ。コーヒーでも飲みながら」バリバリバリバリ
プラント42「除草剤はやめろ」go home

半鳥「うーん……」


バリバリバリバリバリバリバリバリ


39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 15:28:43.26 ID:mFEDN8OkO
術師「……待て、随分呼び出しが長くないか」

半鳥「えっ? あっ」


ドリアード「…………」


半鳥「女の子? 緑の髪綺麗」

術師「植物の触媒でか……人んちの雑草でも入ってたかマッドブラウン」

半鳥「でも触媒これ木の欠片だよ?」

ドリアード「…………」



どうすんのこいつ↓
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 15:34:12.44 ID:UvGL13FCO
助手2号にする
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 16:33:57.06 ID:mFEDN8OkO
ドリアード「……貴方達」

半鳥「ごっ、ごめんねぇ〜! いきなり呼ばれるとびっくりするよね! すごく分かるよ。大丈夫、すぐに戻すからね」

半鳥「ホントごめんなんだけど、ちょっと召喚酔いがあるかもしんないから……なるべく遠くの方見る感じで目をぼーっとしててくれるかな?」

術師「タップすればいい」

半鳥「どこをだよヘンタイ!」

ドリアード「話を聞いて」

半鳥「へ?」

ドリアード「貴方達は何をしているの」チラ


触媒(主に植物)の欠片の山


ドリアード「……答えて」ザワ

術師「!」
半鳥「何をって、えーと……」

術師「人間じゃないな お前」

半鳥「いやどっからどー見てもいいとこのお嬢様(休日)って感じじゃない?」

ドリアード「それが答え? いいわ……」

ドリアード「私の木を鉄臭いナイフで傷付けたあの売女は」

ドリアード「どこ」ビュォォォオオオッ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 16:35:09.55 ID:mFEDN8OkO
半鳥「うっ、いきなり風と葉っぱがッ……」バサァッ

術師「あの木っ端の……。精霊の類か」

半鳥「せ、精霊様!?」

ドリアード「どこ?」ゴォッ

術師「ハーフィ!」summon GOLEM

ゴーレム「……!!」カカカカカ

半鳥「ありがと……うわ、石に刺さってる……」

ドリアード「召喚師」ゴォァアッ

術師「研究室がメチャクチャじゃねーか 何を怒ってる」evade

ドリアード「あの女は研究者 あなたも」ゴォォォオオオッ

術師「まあそうだな」dual summon GOLEM more
ドリアード「!」

術師「捕らえた」

ガシィッ

ドリアード「……やるわね」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 16:36:17.04 ID:mFEDN8OkO

ドリアード「あの女は私の木を傷付けた 大嫌いな鉄で」

ドリアード「樵とも違う 深緑への敬意を感じなかった」

術師「……ブラウンじゃな……そう思われても仕方ないかもしれんが」go home GOLEM

ドリアード「……?」

術師「聞いて欲しい」

術師「俺達研究者は学究の輩だ。求めに応じて倫理や摂理や 時に敬意といったものが邪魔臭く感じる時がままある ままな まま」

半鳥「(はい)」

術師「先へ先へと知りたがりの虫が鳴くんだ 月並みだが、地に足がついているおかげで」

ドリアード「何が言いたいの」

術師「積み重ねの上にあると言いたい 先人の、延いて、踏み締める土を積もらせた自然様々さ」

術師「抱いているとも。ちょっと率先して伝えようとしないだけでな 敬意」

ドリアード「……」

術師「どうだい」

術師「研究者のご高説からは感じられないだろう? あんまり」ククク

ドリアード「……そうね」

ドリアード「なんかムカつくわ バカバカしくなっちゃった」

術師「ごみんに」


ドリアード「……はぁっ。それでー?」

ドリアード「なんでこんなことをしているの? 出来ればやめて欲しいわ、いい気しないの」

術師「ふむ」

半鳥「教授教授。木の精霊様なんでしょ、その子?」

術師「同じこと考えてた」

ドリアード「?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 18:58:47.90 ID:mFEDN8OkO

バッタァーン!


半鳥「うぇあッ!?」ビックゥ

術師「ブラウン。早いな」

茶「電話があったって人伝に聞いて飛んできたわ!」

術師「そんだけ下品なドアの開け方するのはお前だけだよ」

茶「? ……うん、えーと? 誉め言葉として受け取っていいのかしらね? 元気なのはいいことだもの。どうもありがとう」

半鳥「(この感じ。ここの教授だ)」

茶「そっちのハーピィちゃんが言ってた弟子ね。初めまして、ブラウン教授です! 主には魔導薬学、だけど有意義であれば枠に囚われず何でもやってるわ。お噂はかねがね聞いてる、有望株だとか!」

半鳥「やあそれほどでも……」テレテレ
術師「社交辞令だ」ヒソ
半鳥「うっせ」

茶「まーんなこたどーだっていーわ。見つかったって本当!?」

茶「マンドラゴラ!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 19:00:33.25 ID:mFEDN8OkO

ドリアード「ええ ほら、コレよ」つ口にするのも憚られる形をした人っぽい根っこ

茶「あーーりーーがーーとーーう!! スゴいわ、本当にキモい! キモい形してるわキッショマジキッショ!!」パアアア

ドリアード「……」

半鳥「こ! こちらが協力者のドリアードちゃんです教授! 草木大好きで専門家!」

茶「本当に感謝してるわー! まだ若いのにスゴいわね、どうやってこれを見付けたの?」

ドリアード「……べつに。経験よ」

茶「分かるわー、教えるのって難しいものね。その点サモナーは上手いわ、身を持って分からせてやる方g」
術師「はいはいはいはい相変わらずよく回る舌だなマッドブラウン。用事はもう済んだんじゃないか? ほら、これが真空の魔導書」

茶「えー? まあそうだけど……」

半鳥「どうせ暇だしいいじゃん教授。ブラウン教授のこと嫌いなの?」

茶「そんかことないわよ。ねー。ねー! ほら黙ってる! 照れ屋なのよ彼」

術師「疲れんだよハーフィ」

半鳥「……」


ドリアード「プロフェッサー・ブラウン。聞かせて欲しいことがあるわ」

茶「何かしら! なんでも聞いて!」

ドリアード「あなたは……自然を」

茶「自然を?」

ドリアード「…………いえ やっぱりなんでもないわ。ごめんなさい。気にしないで」

茶「えーーーそんな言いかたされたら気になるじゃなーーーーいーーーー!!」ユサユサユサユサ

ドリアード「ちょ あぁあぁあぁ やめてったらぁ あぁあぁ」ガクガクガクガク
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 19:05:46.73 ID:mFEDN8OkO

茶「教えて教えて教えて教えて教えて!」

ドリアード「わかった、わかったから……じゃあ……ああそうよ、マンドラゴラだけど」

茶「うん、ありがとうー。何度でも言うわ!」

ドリアード「かなり毒性の強い薬草よ。薬って聞いたけど、一体何に使うの?」

半鳥「それ私も気になってた。コーヒーお代わり飲む人? はい教授」

術師「毒薬だろ 普通に」ズズ

茶「よくぞ聞いてくれました! けどちょっと余計ねサモナー」

術師「だろ? 他にないだろ。それでこの魔法大学における政敵を抹殺する気なんだぜ」

茶「まあ抹殺は抹殺ね。ほら、みんな中庭行くでしょ? あの歴史ある石畳を見てどう思うかしら?」

術師「……」ピン

半鳥「普通に……いいと思うよ。落ち着いてて」ズズ

ドリアード「へえ、そうなの あとで見てみるわ」

茶「是非ともお勧めするわ。でもね、最近ちょっと……多いと思わない?」

術師「仕事を思い出した。ちょっと出かけてくる」

茶「あら。いってら」

半鳥「行ってらっしゃい、気をつけて」

術師「お前らがな……」ガチャ

半鳥「は?」

茶「あれはそのままにしてるというより、もうただの放置になっちゃってると思うのよ。この際だから他の余計なのと一緒に掃除をしようと思って」

半鳥「掃除ですか。へー、偉いですねブラウン教授」

茶「その火蓋を切り落とすために、私は思い立ったのよ」

茶「強力な除草剤を作ろうと!!」

半鳥「はあ、除草剤………………除草剤?」

ドリアード「……………………」

半鳥「……ごめんなさいブラウン教授、私ちょっと手伝ってきます。」

茶「あらもう二人揃って。クソ鬱陶しいクソ宿り木がクソまとわりついたクソ古ぼけ路樹ごとクソ雑草とクソペンペン草をペンペン草も残らないくらいクソ根絶やしにして刷新するクソ画期的な案をクソせっかく考え付いたのに……」

半鳥「弟子ですから。」ガチャ

茶「師弟愛って美しいわ。ねえドリアードちゃん?」

ドリアード「そうね 売女」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/03(水) 19:06:19.49 ID:mFEDN8OkO





ゴォォォオオオオオオオォオオオオオオォオオ
ガシャーン パリィーン ドガシャア


半鳥「教授ー、仕事手伝いに来たよ」

術師「おお我が弟子よ。お前に一抹の賢さが身に付いきていることを確認できて私は嬉しいぞ」

半鳥「研究室は諦めなきゃね」

術師「大丈夫だ」

半鳥「なんで?」

術師「次の安価の話になれば直ってるさ」

半鳥「それもそーね」






次は↓
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 19:08:16.16 ID:+g1PsqUTO
破壊神
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/08/03(水) 19:08:23.84 ID:ZBe9d9Lz0
アンパンマン
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 19:42:20.63 ID:uQx0uFcx0
ツルハシかな?
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 20:15:54.00 ID:vgqlYVAqo
ダンジョン作ってくれそう
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 20:24:27.36 ID:Kn62FSoto
ダンジョン揺らしたり水出したり眠らせる玉出したりしそう
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 20:32:59.64 ID:7cJ0lwo0o
魔王がスマキになってそう
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/05(金) 01:13:53.01 ID:mBqDnYvjO
ババババババババババババババババババババババババ


術師「よし……いいぞ……成功だ…………」ゴフ

術師「……私の…………勝ちだぞ……アホ共が」ゲフッ ゲフ

半鳥『教授!! 教授返事して!!』

J『サモナー! 友よ!』


ババババババババババババババババババババババババ


術師「大声を出すな……頭に響く…………」

半鳥『しっかり……しっかりしてよ!!! 教授! 教授ぅ!!』


ババババババババババババババババババババババババ


術師「俺は少し…………休むぞ」クラ

術師「あとは……」ズル

術師「…………頼んだ……」ドサ


ババババババババババババババババババババババババ


バヂィィィィィッッッッ

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/05(金) 01:14:34.86 ID:mBqDnYvjO



56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:17:08.69 ID:mBqDnYvjO


半鳥「出張?」

術師「そう、出張 といってもそんなに長くはかからんと思うが」

術師「Jの奴と帝国軍の研究所にな 手伝って貰いたいことがあるとか……。まあ私がいなくなっても大学に実害ないし? 総長なんかすげー嬉しそうにサインしつつ当分帰らんでいいとか抜かしながら判子押してやがったし? 私の講義は人気もないことだし?」

半鳥「まあ、あれはね……。ランダム召喚は研究室でだけにしとこうよ。凄い顔した女の化け物とかなんか鬱になる悪魔とか目が点の変身するピンクのガムみたいなやつとか触手とか」

術師「最後に空飛ぶパン頭のゴーレムが出てきて処理を手伝ってくれなければ危なかったな」

半鳥「殆どマジックショーだったよあれ 観客惨禍型の」

術師「フン、軟弱者揃いだ…… かくして私の講義は人気もないことだし、ちょっと留守にしたって問題あるめぇよ」

半鳥「なにかやっとくこととかある?」

術師「いや 掃除だけ適度にしといてくれ」

半鳥「こないだまであんまりするなって言ってた癖に」

術師「もういーんだよ クリーンフェイズに移行だ」

術師「あと私の金庫に保管してある触媒は使うなっつーか触んなよ 目ェ飛び出すくらいたっけーし超貴重だから」

半鳥「ちっ」

術師「お見通しだ鳥頭め。開けたらすぐ分かるようになってるからな! 絶対ダメだぞ」

半鳥「子供じゃないんだから!」

術師「聞いたな助手2号 こいつをよく見張っていてくれ」

ドリアード「誰が助手?」モフモフモフモフ
マンチカン「ミャァァァァ……」じたばた

術師「何かあったら連絡しろ」

ドリアード「どうやって?」モフモフモフモフ

術師「……ああ……電信の点検だったか? 今日は大学のが使えないんだったな」

半鳥「まーいざとなったら飛んでくよ」

術師「言ったな? それじゃ行ってくる」

半鳥「行ってらっしゃい、気をつけてね」

ドリアード「気をつけて」モフモフモフモフ


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:20:15.81 ID:mBqDnYvjO


術師「J 待たせたな」

J「友よ! Jは協力に感謝するよ」

術師「まだだろ それは終わってからだ」

J「それもそうだな。タクシーを待たせてある、行こう 葉巻もあるぞぉ」

術師「私はやらんが 葉巻吸うのか? 猫が」

J「攻性魔法を使いこなし二足歩行して口を利く大成したイケメンがただの猫だというなら そうだな」

術師「マタタビシガー?」

J「怒るぞ」




J「……いやあ、本当に良かった。それで一体どうやってハリケーン・ドリアードの爪痕を綺麗さっぱり直したんだい」

術師「私にも分からんのだ」

J「違いない!」プカァ

運ちゃん「お客さん、着きましたよ」ガコ

J「そろそろ車の魔導炉を点検に出した方がいいかも知れないぞ。妙な音がする」tip

運ちゃん「それはそれは……。ありがとうございます」ブロロ

術師「地獄耳だな」

J「いや? ああ言っとけばケチってもゴネられずに済むんだ」

術師「それはそれは」


J「さあ、分かりやすい武器は持ってないな?」

術師「お互いにな」

ゴゴ…ン

守衛「武器はお持ちでないようですね」

術師「無防備な学者様に見えるかい」

守衛「いいえ全く。所長がお待ちです」

術師「つまんねー男だ」

J「軍人とはそういうものだろ」

術師「こらこらあんまり大きな声で喋っちゃあ失礼だ」

守衛「……あとは案内させます。おい」

研究員「ようこそ、プロフェッサー・J。Mr.サモナー。こちらです」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:23:17.22 ID:mBqDnYvjO



コンコン

所長「入れ」

ガチャ

研究員「お連れしました」

J「所長。来たよ」

術師「初めまして所長。素敵な内装の施設だ 白一色で」

所長「……下がってよろしい」

研究員「はっ」ガチャ

所長「こんにちはプロフェッサー・J、そして……こちらこそ初めましてMr.サモナー。ここに軟禁されて十何年になるが、内装を誉められたのは初めての経験だ」

術師「目に優しい」

所長「とてもな。かけてくれ」

J「……」

術師「それで?」

所長「昨今の目覚ましい活躍は素敵な内装の缶詰の中にまで届いている。神話的他次元上位生命体のサンプル入手に基づく科学的な証明、植物獣すら瞬殺して肥料に替える超除草剤のブラウン教授との共同開発……」

術師「ふむ 薄々そんな気はしてたが、なるほど。今日はJのあれか」

所長「流石に察しがいい まずは敬意と礼を」

術師「敬意ね。こないだそれで研究室がリスペクト(物理)された」

所長「? そうなのか」

J「挨拶も済んだところで本題に入ろう 所長」

所長「そうだな」

所長「コーヒーも出せなくてすまないが、準備ができ次第お見せしながら話したい。もう少し待って欲しい」カチャ ジーコジーコ

所長「私だ。どうだ?」

所長「……何、まだ来ていない? ふざけているのか!!」ドンッ

術師「おっと」

所長「このっ……私にスコーン無しでティータイムを過ごせと言うのか!?」

術師「……」
J「気にしないで欲しい、こういう男なんだ」ヒソヒソ

所長「……いや怒鳴ってすまない。急いでくれ、時間が押しているんだ いいな」カチャ

所長「失礼、お見苦しいところを」

術師「いや……気持ちは分からないでもない 多分」

所長「お恥ずかしい」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:32:28.79 ID:mBqDnYvjO
半鳥「もうそろそろお昼じゃん。ご飯どうする?」

ドリアード「せっかくだから食事をしてみようかしら」スベスベスベスベ
髪蛇「シェァァ…」じたばた

半鳥「食べなくても大丈夫なの?」

ドリアード「ええ 基本的には木が本体だから。触媒のために削られたりでもしなければ大丈夫よ」スベスベスベスベ

半鳥「……えーと……ゴメン」

ドリアード「いいわ。ブラウンには例のやつを改良させたから、もう怒ってないし 破壊と創造は表裏一体であって然るべきなのよ」スベスベスベスベ

半鳥「即枯らしたやつが即肥料になるようにしたんだっけ? 凄いよね……」

コンコン

半鳥「? 誰だろう……。教授もJ教授もいないし、ブラウン教授はバッタァーンなのに はーい!」

ドリアード「ちょっと 無用心よ」snake muffler
髪蛇「……」諦

ガチャ

作業員1「Mr.サモナーの研究室はこちらですか?」
作業員2「こんにちはー、電信の点検です」carry toolbag

半鳥「え? この研究室には電話ありませんけど」

作業員1「ええ、確かにそうです。でも壁の中を線の入った配管が通っていましてね。そちらに用が」
作業員2「総長から許可はいただいてます。研究のお邪魔にならないよう注意しますので、よろしいでしょうか?」

半鳥「はあ、そういうことでしたら……どうぞ」

作業員1「ありがとうございます。すぐ済みますので」
作業員2「えーと、壁のどこだったかな……」つ見取図

ドリアード「…………」

半鳥「壁の中に声を通すなんて……。あれ、それって使おうと思えばここでも使えるってことなの?」

ドリアード「そういうことになるんじゃない」

作業員1「こっちはよしと」
作業員2「あとは奥の方だな」

半鳥「資料室ですか? 散らかってますから気をつけて」

作業員1「どうも。これで終わりですので」

ドリアード「……ハーフィ」

半鳥「疑り深いなー。棚にちゃんと鍵してるし、金庫はいじったら教授が分かるって言ってたし、大丈夫だってば」

ドリアード「だといいけど」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:36:21.73 ID:mBqDnYvjO

作業員1「終わりました。ご協力ありがとうございましたー」ガチャ
作業員2「ありがとうございました」バタン

半鳥「ほら。棚漁る時間もなかったよ」

ドリアード「……そうね」


バッタァーン!


半鳥「うぇあっ!」

茶「ぐっもーにんえぶりわん! はうあーゆーとぅでい!!」

半鳥「そんな下品な開け方するのはブラウン教授だけです……こんにちは教授」

茶「ちょっとドリアードちゃん貸して欲しいんだけど!」

ドリアード「はあ? 嫌よ」

半鳥「植物ですか?」

茶「そうよ! 大丈夫よドリアードちゃん、今回はスーパーナチュラリスティック敬意MAXのヤツだから!!!!」

半鳥「(うっわMAX伝わんねー)」

ドリアード「……まあ、あなたが悪人でないことだけはこの前の件で分かったわ。ちょっとアレだけど。聞くだけ聞いてあげる」

茶「ありがとう! 二人とも森林監視員って知ってる? 私の友達がそうなんだけど」

ドリアード「知ってるわ 人間が決めた領地の中の木を見張るんでしょう」

半鳥「そんなのあんの」

ドリアード「逆に無ければ平和ってことよ 資材として見られていない森ってことだわ」
ドリアード「待って それ私の森?」

茶「管轄下で勝手なことしたら私"じゃ"今頃銃か魔法で殺されてるわ」

半鳥「厳しいんですね……」

茶「ええそれはもう。マンドラゴラ探しには不確かな目撃情報からの触媒収集だけでも沢山の犠牲があったということは忘れないでね。本当に偉業を成し遂げたのよ!」

ドリアード「おい」

茶「というわけであなたの森がピンチなの。帝国は当分手をつける予定はないようなんだけど、密猟組織と違法伐採がダブルパンチってタレコミを小耳に挟んだそうなのよ」

ドリアード「なんですって……。二重の意味で」

茶「ドリアードちゃんの協力が必要なの! 監視団は面子が立つし、ドリアードちゃんは森を守れるし、私は実験の協力者が大量に得られる! 四方八方丸く収まる最高の作戦があるのよ!!!!」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:42:29.89 ID:mBqDnYvjO



ガチャッ

茶「それじゃあ行ってくるわね!!」

ドリアード「さっき言ってた一石二鳥の実験って何なの? 妙なことしたらただじゃおかないわよ……」

茶「よくぞ聞いてくれました! 鎮圧も出来て一挙両得よ、実はこないだニンニクもしくはホースラディッシュ様の微かな臭気[1]がするいい感じの毒ガスが出来てね――」


バタン
ゴォォォォオオオオオ


半鳥「ああ廊下が……」

コンコン

半鳥「避難してきたのかな? いや遠ざかってるなぁ ドリアードちゃんが逃がすわけない」ガチャ

作業員3「なんだったんだ今のは……」

半鳥「あれ さっきの人達の?」

作業員3「いや、どうもすみません。実は部下達が道具を忘れていったようで……資料室に」

半鳥「……そういえば帰りにバッグ持ってってなかったかも」タッ

作業員3「ああいえ、重いですから。お手を煩わせるわけには」

半鳥「そうですか。どうぞ」

作業員3「ご迷惑を……」ガチャ

半鳥「いーえー」

半鳥「さて、字の読み書きは覚えたわけだし。次は共和国語の勉強でもしようかな……」パラパラ

作業員3「失礼しました」carry toolbag

半鳥「ありましたか、良かった」

作業員3「ええ、本当に」

ガチャ バタン


62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:46:16.63 ID:mBqDnYvjO



所長「大学側にはこの前のよく分からん事件だか事故だかで名目を貸したわけだが……いや、貸し借りの話ではなく……内容については?」つ紅茶

術師「その辺りの一件からインスピレーションを得たとしか」ツ

J「うむ。即ち……人の即製だ」

術師「即製……」

所長「そう。他の開発の途中で話を出してきたので最初は面食らったのだが、プロフェッサーがやりたいと言って聞かなくてな……」

術師「人を作るのをか。やればいいだろ」

J「分かってて言ってるだろう、君と違って故郷にしかあんまりいないんだ……食指が動くのが…… じゃなくて」

J「ま確かに、倫理的に問題はある。人が人を作るなどと」

術師「は?」

J「だよね良かった〜」

所長「できた人間の多い大学で本当に脱帽する」

術師「素直にトんだのが多いと言っても構わんぞ」

所長「ブッ飛んでやがるプロフェッサーの熱意に負けてな。有用なのは間違いなかったし……軍用に方向を整えお伺いを立てた するとどうだ」

所長「平行してやれと言い出したのだ 元々手を付けていた方は大詰めだったから間もなく終わったが、進渉如何ではそちらを放ってでもかかれと言われたろう」

J「そんなことはない あれはその……いいものだ」

術師「守秘義務を織り混ぜて話すとどうしてもそんな感じになるよな」

J「すまないな友よ。所長、続きを」

所長「かくして見通しが立ったのだ――」ジリリン

所長「失礼。私だ」カチャ

所長「……そうか、いいスコーンが入ったか。そっちはそうだな……飲んでもいいが、調子に乗るようなら灸を据えてやれ。ああ。では」カチャ

J「何かあったのか」

所長「ま……ちょっとしたストだよ。少々凄惨な内容の実験をする部署でな、残念ながらよくあることなのだ」

術師「お察しする。軍部だけあって強行手段が取れる分羨ましささえある」

所長「ははは。さて、では行こうか」

所長「人造兵団の雛形を見せよう」


63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:49:24.81 ID:mBqDnYvjO


雛型「   」コポ…


術師「これが?」

所長「我が研究所の冒涜的叡知の粋だ」

術師「性器の無い……無性の成人体が、ヘソの緒を付けてデカい試験管の中に浮いている……」

術師「弟子を連れてこなくて正解だった あれは面食いでな」

J「それはおかしいな」

術師「自信があるなら食指云々言ってないでトライしてみちゃどーだよ」

J「やだ。毛無し族キモい。舌ざらざらしてない。性感帯足りない、主に頭と尾骨辺りの」

所長「見ての通り、これは試作品の内の一体だ」

術師「他にも幾つかあるな。しかし一匹にこれだけデカい水槽を使うのか……」

J「ふふふ……」

術師「?」

所長「最初から成人体の人型を一から作る訳だからな。コストは推して知るべし……そこでだ」

J「次の部屋だな所長。友よ、君の仕事の説明も兼ねる」

術師「代理父なら代理母を用意してくれれば喜んで承ろう」

所長「ある意味ではな」


64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:53:58.91 ID:mBqDnYvjO
ガコン
カツ カツ カツ カツ……


所長「召喚の依頼だ」

術師「良かった、神話大戦を魔王役で始めろとかでなくて スマキにされそうだ」
術師「何を呼ぶ」

所長「長を」

術師「……オサ?」

所長「そう……」ガチャン


試験管「   」
試験管「   」
試験管「   」


術師「……さっきのと同じ? 違うな、羊水も中身もない……装置も大分、なんというか簡略化されている」

術師「地下だが凄い奥行きの部屋だな 奥まで見えないが、こんな調子でこいつが向こうの壁までずーっと並んでやがるのか」

J「さっきのがゆりかごだとすれば、こちらのは云わば畝なのだ」

術師「畝」

J「優秀な個体を、そう、コピーするのさ。魔導的な腹違いの兄弟を作りまくることが……できる! これでな!」

術師「ほォ〜う……?」

所長「動いたかな? 食指は」

術師「興味深い そうか、長というのは」

所長「そう。この兄弟達を率いる存在を呼んで欲しいのだ」

術師「普通に優秀な人間では駄目なのか? 軍なら軍人では」

J「神話生命体の件の報告書さ」

術師「何? あの報告書という名の始末書を読んだのか? どうやって」

J「今日、総長はご機嫌だったんじゃないか」

術師「……クソハゲが。喜びと厄介払いの笑みの違いが分かんねー」

所長「偶発的ながら、神話生命体とをも渡り合える超人の召喚に成功したとあれにはあったな」

J「象徴的なものが必要なんだ、友よ。ま、仕上げの飾りさ。今回の――」

所長「魔法も使わず姿をかき消し、脚力で天井まで飛び上がり、無数の髪の毛の蛇を斬り飛ばし、強制送還までの時間を作った……」

術師「ああ そうだが」


65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 01:58:48.60 ID:mBqDnYvjO



所長「眉唾物だな」

J「……所長?」

術師「別に不思議がることはない ごく自然な反応だJ」

所長「個の力は重要だ 突出して優れた力……能力、資質、財、なんでも……それらは引力のようなものを持ち、様々なものが引き寄せられていくものだ 良くも悪くも」

術師「まあ同感だ」

所長「Mr.サモナー 君は宇宙をどう思う」

術師「下から順番に、蛇と亀と象に支えられたドームの上が私達の全てだ」

所長「ひねくれたユーモアセンスだ……」

術師「そんなに誉めないでくれ いい音色の壺を買わされそうな気がしたんでな、ピーーーンと」

所長「よかろう まずはそのふざけた口を閉ざすことから始めよう」fingersnap


バタバタバタバタバタ
ジャキジャキジャキジャキジャキッ


軍人「……」aim gun
軍人「……」aim gun

術師「……」
J「……!? 所長、これはどういうことだッ……」pray magic…

所長「撃て だが殺すなよ」

ズギューン
J「ぐあっ……膝が!」bullet in the knee

術師「J 抵抗するな」

所長「Mr.サモナーはよく分かっているようだな。歩けなくするように、口を塞ぐ手段として銃弾を用いると殺してしまうのが残念だが」

術師「やれよ」

所長「プロフェッサーにな。おい、もう片方だ」

ズギューン
J「ぐぅああぁ……ッ!!」バタッ

術師「J!」


66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/05(金) 02:07:26.86 ID:mBqDnYvjO



所長「おおう やっと苦渋が顔に浮かんだな。ニヒリズムなんぞよりよっぽど似合いだぞ」

術師「目的を言え 話が見えん」

J「しょ……所長! どういうことなんだッ……ぅぐ……説明して欲しいッ!」

J「話を持ってきたのは私だが、これはあなたが計画したことだ! 何を考えているのだ!?」

所長「冥土の土産に教えてやろう、旅立つ前辺りには。覚えていればな」

ガコン

作業員3「所長 戻りました」

所長「ご苦労。ストはどうなった」

作業員3→工作員「納得がいかないようでしたので、交渉を打ち切りました」

工作員「解錠オートマタ入りの鞄を置いてくるだけという簡単な仕事だったのですからね。工事屋風情が、割のいい程度で弁えればよかったものを」

術師「解錠オートマタだと……」

工作員「あの亜人の娘は快く協力してくれたよ」

術師「……………………そ う か」バッ

所長「!! デリンジャーだと――」

ダンダンッダンダンッ

軍人「」ドサッ 軍人「」ドサッ

所長「ぐおッ……」graze

軍人「貴様ッ……撃て!」
軍人「いや撃つな!」

術師「そーだ撃つな」dual pray MINI SIZE DOME and……

J「何ッ……サモナー! 私より自分を守r」ゴゴゴゴゴ

術師「無論だ 自己犠牲などゴメンだ――」

バキィッッ

術師「ぐっ……」ヨロッ

所長「はぁーッ、はぁーッ、はぁーッ、はぁーッ」グググ

バキッバキッバキッバキッバキッ

術師「……ッ…………」フラ…

工作員「所長! 殺してしまっては!」

所長「はっ、はっ、これだけやってもフラつくだけとは頑丈なことだな……象牙の塔のクズ野郎が」


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/05(金) 02:09:32.43 ID:fZYdi+mSo
なんだこの唐突な展開
68 :now writing [saga]:2016/08/05(金) 02:18:42.94 ID:mBqDnYvjO


術師「おたくらは……」ペッ

ビチャ

所長「貴ッ様あああッ!!」グアッ
工作員「所長堪えてください!」ガシッ

術師「私の頭に用があるんじゃなかったか? うん? 違うのか?」

術師「若干一名、運動不足の肥満親父が小銃でスイカ割りを試みたみたようだが 膂力が足りんな 軍人諸君も薄々気がついてたろう?」

術師「あれじゃくす玉を割るのにも苦労する ようやっと割って、頭から紙吹雪と"今日のフィットネス"って書かれた垂れ幕を浴びることになるのさ ハゲ頭からな」

軍人「……」
軍人「プッ」

ズギューン

軍人「!!」ビクッ
軍人「」バタッ

所長「面白かったか? 死ぬまで笑ってろ」ゼェゼェ

工作員「お前達 もうその男を黙らせるんだ!」

術師「手本見せてくれるってよ よく見とけハゲ」ガヅッッ
術師「ほら見ろプロは一発だ……」バタッ

工作員「陣まで運べ」

所長「クソッ……クソッ……召喚ボケがぁ……!」

工作員「我々も行きましょう」

所長「その前にやることがあるだろうが!!」ズギューンズギューンズギューンズギューンズギューンカチッカチッ

所長「くそッ! ビクともせんぞこの半球……」ポイッ

工作員「やらせておきます。爆薬を使え! 炸薬式も魔導式も使えるだけ使え、召喚術師の最後っ屁だ出し惜しむな」

軍人「はっ」


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/07(日) 04:45:29.15 ID:Zj+J5sFaO


術師「ヤメロー! スマキハヤメロー!」
赤軍人「運ぶよ 火に強いよ」青軍人「運ぶよ 溺れないよ」黄軍人「運ぶよ 高く飛ぶよ」紫軍人「運ぶよ 力アルヨ」白軍人「運ぶよ ヒドラジン」
術師「毒ぅ!!!!!!」poison…
工作員「だが適切な準備のもと煮沸処理すると……?」
術師「このキノコ、おろそかには食わんぞ」eat 白軍人
所長「さあ破壊神を呼ぶのだ」
術師「一宿一飯の恩返さずにおくべきか」summon
シヴァ「最後にやってたのデミスボンバーが使えてた頃なんだけど 何 今制限入りしてんの?」
術師「間違えた」summon
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル「休んでる暇は無いぞガーデルマン、今すぐ出撃だ!!!」
術師「間違えた」summon
シドー「2の発売日がやっと発表されたなぁ クロウは操作できるのかな?」
術師「誰だあんた」summon
クリーパー「シュー…」
術師「やべぇ避難だ避難 ツルハシ」summon
ツルハシ・ドキドキ「」
術師「そい」
所長「ワープ!!」
所長「うわなんだこの緑の化物わあああああああ目の前にいいいいいいいい」

KA-BOOOOOOOOOOOOOOOooooooooooooooooooN

70 :もうのまない [saga]:2016/08/07(日) 04:47:14.28 ID:Zj+J5sFaO


ガタン


術師「ぐおッ! 痛っ……」ガンガン

半鳥「そりゃ痛いよ 叩いたんだから」

術師「…………後は任せると……言った筈だが」ズキズキ

半鳥「書類に判子押してサインするだけでしょ しっかりしてよ教授! ほら頑張る! 寝ない!」グイグイ

茶「そうよ頑張って、研究室間貸ししてあげてるんだから! 二日酔いなんかに負けないで!!!」

術師「そもそもお前のせいで私の部屋が使えねぇーんだろうが あーいつつ……」

茶「本当にごめんなさい、まさかドリアードちゃんが愛護団体だったなんて思わなくて……私にできることはリフォーム代を出すことと」

茶「あなたの仕事を恙無く進めてあげることくらい! 覚醒を手伝うわ、さあ起きるのよ!!」door open


ババババババババババババババババババババババババ


術師「やめろ、工事の音はやめろ……」

茶「二十年モノのバーボンのことは残念だったわ!! けどそれによってまだ見ぬ三十年モノを探す楽しみができたとは思わない!!!!?!」

術師「楽しみにしていたんだ……」

茶「え!? 何!? ごめんなさい聞こえないわ!!! でもその分償うから安心して!!!!!」

半鳥「共和国語も読み書きできるようになったし、次は何を勉強しようかな……」




次は↓
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 05:22:08.40 ID:zbUUepOYO
キリスト
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 09:26:42.65 ID:4KtGDPnqo
え?ごめん意味わからなかった
73 :>>72 見なかったことにして欲しい [sage saga]:2016/08/07(日) 09:47:54.23 ID:90DTytJvO



バリバリバリバリバリバリバリバリ

ガチャ

半鳥「おはよう教授、ってまたやってんの……。暫くは左団扇なんじゃなかったのー」

術師「いや今回のは単なる暇潰しだ ホームレスの友人から貰った触媒を試してる、陣の真ん中のだ」

半鳥「何あれ 石?」

術師「じーさんが言うには槍の穂先だそうだが 川で体洗ってる時に拾ったんだって」

半鳥「うへぇ。……鉄屑にも見えない。化石じゃん」

術師「分からんぞ またイケメンに会えるかも知れねーだろ」

半鳥「一理ある はよ」

術師「……」


壮年の男「   」


半鳥「はい解散ー」

術師「……アホが よく見ろ、お前はそんな薄情な鳥娘じゃねーだろ?」カチャ ジーコジーコ

半鳥「どう見ても身ぐるみ剥がされて捨てられたホームレ――!! なにこれ、酷い怪我! なんでこんなっ……」

術師「私だドリアード、研究室にブラウンはいるか? なら呼んできてくれ 用件? 臨死体を人間として甦らせる実験ができると伝えろ」

術師「他のには内密にな。いいか、くれぐれも"人間として"の部分を強調して伝えろよ ……よし 手伝えハーフィ」バサッ

半鳥「何その……上着? 担架にして運ぶんでしょ、机空けるね」ガチャゴチャ

術師「大学のローブだ、式典とかで使う 格式張ったベッドシーツおばけに有意義な活躍の場が来るとは……育ちすぎたコウモリも捨てたもんじゃないと」チャッチャ


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/07(日) 09:48:52.12 ID:90DTytJvO

術師「脇に杖二つ……できた、乗せるぞ。合わせろ 1、2、3」

半鳥「よいしょ、っと。…………改めて見ても、酷いよ これ……息も、してない……」

術師「……」wipe blood

術師「……ふむ 目立つものだけでも磔、絶食、脇に刺し傷……恐らくは拷問の痕だな 憂さ晴らしにしては凝りすぎだ」

半鳥「助かる?」

術師「いや死んでいる」

半鳥「そんな……」

術師「肉体的にはな」

半鳥「どういう意味? この人助かるの?」

術師「と言っても私もそんなに詳しいわけじゃないし、魔導的見地から見て我々の化学的医学はまだまだ発展の余地があるとされてるが――」

バッタァーン!

術師「死人が目を醒ますぞ」

茶「いいことじゃない! ハーイ患者さん、え? 何? ショックが足りない? お任せあれ!」ドサッ

ドリアード「色々と薬の材料を持ってきたわ 私の十倍は力あるくせに持ちきれないからって持たされてまでね」ドズンッ…

術師「魔法薬。そんなものが罷り通れば正攻法なんて研究するのも馬鹿らしくなる」

茶「いいえ 才能の産物がコツや資格いらずに膾炙されていくことはこの上ない誉れよ。化学は素晴らしいアプローチ、無意味な研究などないわ」

半鳥「!?」
ドリアード「!?」

術師「ご託はいい どうなんだ」

茶「多分あなたの見立て通りね。魔力はちゃんと流れてる……何か、質が妙だけど。この人本当に人間なの? 魔人とかじゃなくて?」

術師「同感だな」クイ

茶「あら 召喚陣……。ま、これならこっちの人類と同じ手順で蘇生自体はできる筈よ。無茶な薬も使わずに済むわ、体さえ腐ってなければね!」調合

半鳥「腐っててもなんとかなるんすか……」

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/07(日) 09:52:26.23 ID:90DTytJvO


壮年の男「…………」

ドリアード「……どうやら効いてきたようね 魔力の流れ方が変わった」

茶「さっすがドリアードちゃん! 精霊を自称するだけのことはあるわ」

ドリアード「ねえサモナー ブラウンが信じられるものと信じられないものの境目が分からなくて私この頃いつもイライラしてるのよ」

術師「私にも分からん 呼んでおいてなんだが、外科もできたんだな」

茶「傷の縫合のこと? ああ、こないだニコちゃんマークのアップリケ作ってみたの。それの応用よ」

術師「縫い付けては……流石にいないか」チラ

茶「やーねぇ ちゃんと目立たないようにしたわよ」ケラケラ

半鳥「それどういう……」

茶「とにかく、できることはやったわ。無事起き上がったとして、そうね……これだと一月ちょっとってところかしら」

半鳥「一月ちょっとって?」

術師「死んでたものを蘇らせるんだ、なるべく無理なく。体が先か魔力系が先かは分からんが、人のままでいさせるなら長くは持たん」

半鳥「もっと長くできるってこと、でしょ? なんでやってあげないの!」

術師「これより先は死霊術の領域だと言えば分かるか」

半鳥「……!」

術師「曖昧な線引きだが、私に言わせればそんなもんはもう人間じゃない 一月あれば死ぬ前に思い描いたことの一つや二つ、充分に果たせるだろう どういう身分の男か知らんがな」

パリッ……

術師「さあ もう時間だ 返すぞ」

バリバリバリバリバリバリバリバリ

半鳥「…………」

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/07(日) 09:53:33.00 ID:90DTytJvO





術師「戻ったぞ、でさっきの――」ガチャ

半鳥「……」

術師「ハーフィか? もう夜だぞ 帰らなくていいのか」

術師「……ここは礼拝堂じゃない 祈るなら賭場に行って野郎の休暇を切り上げさせてこい」

半鳥「ふふ、なにそれ……」

術師「神なんていない」
術師「とは言わん 会いに降りて来てくれんからいるとも言えねーが」

半鳥「じゃあなんで皆祈るの?」

術師「いると思っているからだろう 違うか?」

半鳥「……違くない」

術師「そのまま祈り続けてやれ ただしここでじゃなく、ベッドに入って寝ながらだ」

術師「きっとよく眠れる。あの人は大丈夫さ」

半鳥「……そーだね」

術師「そーとも」

半鳥「うん。ありがとう、教授。おやすみなさい」ガチャ

術師「おやすみ」



J「"あの人"ねぇ」invisible off

術師「腕を上げたなJ 全く気付かなかった!」

J「嘘をつけ」

術師「あいつが成長すればこういう誤魔化しは効かなくなるぞ」

J「随分な入れ込みようだ いつだか手を出した女生徒とは大違いだ」

術師「金目当てだったから金をくれてやったまで 誰のと知らんでも子供がいればあとは同情と根性で食っていける 逞しさもか?」

J「ゲンジ・ヒカル計画か!」

術師「ちょっと遅いな で 何の話だったかしら」

J「ゼーハー言いながら魔力アンプルを持ってこさせて、魔力切れになった助けてくれと電話を送った」


術師「J 異次元のだが神を呼んだぞ」

J「神だとぉ?」

術師「今日からは信じるぜ 神はいるんだ」

術師「そして殺せる」

術師「人と変わらん」



次は↓
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/07(日) 09:56:33.96 ID:cHfYyLrX0
座敷童(♀)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/08(月) 02:17:39.90 ID:XmP5Aj2eO



バリバリバリバリバリバリバリバリ

術師「……」random summon

ドリアード「サモナー あなた昼食ははどうするの?」 

術師「どうとは? いつも適当に済ませてんだろ」

術師「心優しい精霊様が風邪で寝込んだ我が弟子のため余分に作ってきたチキンスープを分けてくれでもしなければ 私の味蕾は食堂の不味い粉末コーヒーとパッサパサなサンドイッチによるジャッジメント・デイからのアポカリプスパンデモニウムを迎える」

ドリアード「目敏い。お腹が空いてるのに腹持ちのない病人食までねだるのね」コト

術師「親御さんがいる 大丈夫だろ」

ドリアード「……そうね」モフモフ
マンチカン「……」

術師「行くなとは言ってねーだろうが」

ドリアード「誰も行かないなんて言ってないわ 貴方に許可取る必要なんてないし」

ドリアード「で 貴方はそれが終わったら昼食なわけね」

術師「さっさと行け。それともなんだ、手伝ってみるか? お前、リアクションに自信は」

ドリアード「リアクション? フン あると言ったら?」ニヤ

術師「期待している」

ドリアード「というか、あの子を助手にするのはそんな理由なの」

術師「まあな よし 召喚だ」


座敷童「……まっ、眩しい……どこだよここは……蔵ん中じゃねーぞ……」


術師「また人型だ それも児童」

ドリアード「東方の子かしら 髪型とか装いがそんな感じよ」


どうすんのこいつ↓
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 02:23:09.31 ID:eDgjlNNZO
カニバリズム的に対処
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 02:26:55.60 ID:6m/G7hYJo
異文化交流
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/08(月) 03:56:44.13 ID:XmP5Aj2eO


ドリアード「霊的な存在のようね。私と同じように何かを依代に――」

術師「ドリアード」

ドリアード「何?」

術師「ハーフィの所に行け。気が変わった 一人でやる」

ドリアード「………………なによ もう スープあげないから」べー

術師「それだけは残念だ すまんな」

ドリアード「またね」ガチャ バタンッ


術師「さてと……」draw circle…

座敷童「あのぉ……お兄さん? こ、こんにちは?」

術師「こんにちは 会えて嬉しい」ガリガリガリガリ

座敷童「えっ。ありがとう、私も。……えーとそれで、ここ、どこなんだ? 光ったと思ったら突然景色が変わって……」

術師「ああ」ガリガリガリガリ

座敷童「お兄さんは、どう見てもうちの国の人じゃないな……。長いこと人んち渡ってきてるけど海の向こうの人は初めて見た。不気味だなんて言ってたが、なかなかかっこいいじゃないか?」

術師「ああ ありがとう光栄だ」ガリガリガリ

座敷童「妖術はまあ、いいや。わざわざ呼んだのは、私に何か用があったからなんだろ?」

術師「ああ まあな」ガリガリ

座敷童「聞こう。けど、お願いを叶えたら、ちゃんと元の場所に戻してくれよ。いいな?」

術師「ああ……」ガリ

座敷童「……なあ、さっきから生返事じゃ――」

術師「できた。転移陣」circle active

座敷童「はっ? 床に書いた字が、また光ってっ……」

術師「ここじゃなんだから、私の自宅で始めさせてもらう 腹は空いていないか?」

座敷童「まあ……空いてる。供え物あんまなくて」

術師「そうか。私もだ」ジュル

座敷童「……っ?」ゾクッ


82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/08(月) 03:57:53.21 ID:XmP5Aj2eO


「放せ、放せッ! 何するんだ!? これを外してくれ! こんなもの無くても話くらい聞いてやる――」

「――なん、なんで刃物なんて……やめ……やめろっ! 来るな! ……来……こ、来ないで!! いやああっ!!」

「着物が……初めからそういうつもりだったのか、お前の隣にいたあの子も襲うつもりでいるんだろうッ この下衆!!!」

「………………待て……包丁はもういらないだろ? なあ」

「やめろ…………やめろ……やめろ……やめろやめろ!! い、嫌だ! ここで死んだらまた徳の積み直し……やめてくれ、分かった、何をしてもいい。殺すのはやめろ」

「大方、私が厄介になってる家の商売敵か何かだろ? いいよ、そっちに移ってやる。だから殺すな。あの家の人間に手を出すのも、やめろ。金のために人を殺すなんて馬鹿げているだろ!」

「やムグッ」

「分かった」

「ン……ンンンン! ンー! ンーンンーンーー!! ンーーーーー! ンっ」ブシッ

「ッッ………………―――――――〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!!」


Life-support circle active


83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/08(月) 04:00:34.19 ID:XmP5Aj2eO


術師「ドリアード。昨日はすまなかったな」

ドリアード「気が変わったんでしょう 仕方がないわ」スベスベスベスベ
髪蛇「シェァ……」

半鳥「ドリアードちゃんその話ばっかりだったんだよ昨日。今度はちゃんとやらせてあげてよね!」

ドリアード「あら じゃあ助手を代わってくれるのね?」

半鳥「それは駄目!」

術師「なあ 話変わるんだがドリアード、香草に造詣はあるか? 美味そうな肉が手に入ったんだが、臭みが強いやつでな」

ドリアード「唐突に。研究者ってみんなそうなの ……肉料理ねえ なんの肉?」

術師「鳥 に近い」ジロ

半鳥「おいこらてめぇ」

術師「魔獣的な感じ」

ドリアード「何の肉か分からなきゃコレが一番とは言えないけど……。基本的なところは共通してるでしょうから、後でメモにでも書いといてあげるわ」

術師「助かる」

半鳥「教授料理するんだね」

術師「美味くできたらお裾分けしてやる」

ガチャ

J「やあ友よ。何の話だ?」

術師「資料なら部屋に直接送ったぞ お前のとこの助手と入れ違いだな」

半鳥「教授が料理に目覚めたって」

J「料理? それはまた。何料理だ?」

ドリアード「肉料理」

J「………………………………」

術師「………………………………」

半鳥「え どーしたの?」

J「…………まあ……前回の二の舞は踏むなよ 臭みが酷くて吐いたろ」

術師「大丈夫だ 今回は絞め方も血抜きも完璧だ 鮮度も抜群」

J「……なんとまあ……。味も酷くて…………うぇ、思い出したら気分悪くなってきた。あの癖が無ければ……じゃあな」ガチャ

ドリアード「結局なんの肉なのよ……」

術師「嘘は言ってない……」

半鳥「こっち見ながら言うな!」



次は↓
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 04:35:41.52 ID:xA/ydwpAo
マンドラゴラ
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/08(月) 13:33:39.92 ID:7SQQ1wjR0
座敷童ちゃん大学のどっかにブルブル引きこもってて半鳥がたまたま見つけてビックリみたいな事ありそう
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/12(金) 15:33:07.19 ID:+eBPeOjlO



術師「捕獲、と……」

マンドラゴラ「」パクパク

半鳥「おはよう教授。おはよー蛇猫。何か呼んでたの? ……ってうわマンドラゴラじゃん」

術師「ああ。こっちの触媒は終わりと……」レ

半鳥「終わり?」like SUGISITA

術師「……ブラウンのやつに頼まれてまた探してるんだ マンドラゴラ」

半鳥「探しに行った方がいいんじゃないの直接。はい」つ紅茶

術師「そっちはブラウンがやってる、人を雇って滅茶苦茶なフィールドワークさせんのが生き甲斐の女だからな。 当人は研究室に籠りっぱなしの筈だ」ツ

術師「お前わざとやってんだろ ……美味いな……」

半鳥「そういう流れかなぁと」

術師「そういうわけでいいところに来た。手伝え」

半鳥「いいよ。それで、今回はなんで召喚?」

術師「今回はその亜種を狙ってる。見た目は殆ど違わないんだそうだが、細かな毒の成分が違うとかでな…… 別の使い道を探すとかで、今回は数が欲しいらしい」

半鳥「ドリアードちゃんは?」

術師「フィールドワーク組だ 可哀想にな」

半鳥「イライラしながらやってんだろうな……」draw circle

半鳥「できた。じゃぼちぼち始めて――」がつっ

ポロッ

半鳥「なんか今肘にぶつけ……あれ、除草剤が陣に」

術師「何やってる それじゃ同じやつしか来ないだろ多分」

半鳥「はいはい……ていうかなんでここにあんのこれ、ちゃんと片付けてよねー…… あ 召喚始まっちゃった」

バリバリバリバリバリバリバリバリ

術師「……陣用チョークを無駄遣いするな」

半鳥「気を付けます」

バリバリバリバリバリバリバリバリ


歩行植物「キシェアアアアア」


術師「」
半鳥「」

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/12(金) 15:37:00.12 ID:FzvGpaD1O


半鳥「なっ にこいつ? なにコイツ! 何コイツ!?」RDY GUN

術師「よせアホ 草野郎じゃ貫通するだろーが 奥の酒棚が見えんのか」summon SEAWATER PUDDLE

ドボッ

歩行植物「ギシャッ……」バシャ

術師「根を足にして歩いてやがるな 上下のお口で養分摂取って魂胆か? 海水浴は時季だぜ」

歩行植物「ギ……ギェ……」バチャバチャ

術師「ハーフィ」
半鳥「送還!」バチッ

歩行植物「ギェシェアァァ……」

バリバリバリバリバリバリバリバリ


術師「ふむ。触媒を使った送り迎えの手際は上々だな」

半鳥「基本はもうオッケーって感じでしょ!」

術師「ああ、見込んだ通り素晴らしい才能だ 普通の奴なら一ヶ月はかかる所を小二週間でモノにした」

術師「故に危なっかしい 違う触媒をうっかりなんてのは手引書片手に始めたガキでもまずやらんミスだ 本当に気を付けろ」

半鳥「……はーい」

術師「伸ばすな」

半鳥「ハイハイ」

術師「繰り返すな 子供か……。出来てきてるからこそお前は改めて基礎を重点的にだな あとすぐ撃とうとすんな」

半鳥「うへぇー。召喚陣のレパートリー増やすんじゃなかったんですか……」

術師「まただな 今のままじゃそのうち抜け落ちた羽でもう一匹自分を呼びそうだ」

半鳥「面白そーねそれ」プチ

術師「おい ブラウンに毒されたか?」


ジリリリリリリン


術師「召喚魔法研究室 ……J? どうした そんなに慌てて」カチャ

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/12(金) 15:40:01.39 ID:FzvGpaD1O


J「ブラウンが今帝都に向かって来ている お前が相変わらず引きこもってて助かった友よ」

術師『やっとデスクワーク同好会に入る気になったか。さあ、そうと決まれば今すぐ功績と研究室と予算をこっちに渡して、お前はなけなしの金で湖畔の別荘とキャットフードを買うんだ』

J「ああ君がデスワーク同好会に入ったらな。緊急なんだ いいか――」
J「ファイアボール! ファイアボール! ファイアボール! ファイアボールファイアボールファイアボールファイアボール!!」ボゴォォォ

術師『どうしたんだ』

J「よし、電線は切れてない……。街に出ろ! 今朝方から突然、根っこで歩く植物の魔物が現れたんだ! それも大量に!」

術師『根っこで歩く植物の魔物だと……?』エッ ドーシタノキョージュー

J「原因は今のところ不明だが、街路樹やら花壇やら、人の手が入った土壌から涌いて出てきているように思える。実際ちょっと前まで緑の少ない区画に居たんだが、そのせいで私は気付けなかった」

J「そんなに強くはないが捕まると養分を吸い取って来やがる、銃弾も効果が薄い、警邏の銃器では手に余る。とにかく人手が足りないのだ、急いで来て欲しい! 頼むぞ!」ガチャ

歩行植物「ギャシェェェ」
歩行植物「ギャギャギャギャ……」

J「チッ 水分が邪魔でよく燃えないな……。凍らせてみるか?」ピキピキピキピキ

警官「プロフェッサー・J! もうよろしいでしょうか!?」つ電話と電話線

J「ありがとう。私は外で数を減らすから君達は避難誘導を。拳銃は殺すのではなく足止めに。動きは速くない、まずは市民を安全な場所へ集め、そこで応援を待って欲しい。この近くなら高校がいいな、バリケードも簡単だ」

警官「分かりました、ご協力感謝します!」ダッ

J「さてどう料理してやろうか。しかし、一体こいつら何で……」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/12(金) 15:40:30.02 ID:FzvGpaD1O




半鳥「除草剤だよね」

術師「………………」

半鳥「除草剤でしょ! これで呼べたし! 作ってバカ売れしてからあっちゃこっちゃで使われてたじゃん! マンドラゴラが進化したってこと!? どーすんの教授!?」

術師「どーするもこーするもねえだろ なんとかするさ 事がこれ以上大きくならないうちに始末をつける、最悪回収騒ぎで住めばいいが――」

術師「返金だけは絶ッッッッ対にゴメンだ!!!!!!」summon



サモン↓
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/12(金) 15:42:50.99 ID:RgB01OsGO
スキュラ召喚
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/13(土) 10:49:30.50 ID:JNf4fyQoO


術師「来い! 触媒はさっき出した余りの毒草風海水スープでどうだ?」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

ズズズズズ……

スキュラ「……」


半鳥「わ 美人な人――」

術師「どうかな」


ズアアアアァァァァ

スキュラ「……ありがとう、鳥の子。早とちりでも嬉しいわ」


半鳥「い、犬がお腹からたくさん生えて……で下半身は……蛇? 竜? 魚……?」

術師「見たことはないが、マーメイドか? あんた」

スキュラ「とりあえず人ではないわね」

術師「違いない、だが見た目と違って淑女のようだ かなり格のある存在とお見受けするが、召喚に応じてくれたからには手を貸してくれるのか」

スキュラ「フ 気に入らなければいつでも返せる、手綱はそっちにあるのではなくて? 白々しい聞き方をする」

術師「話が早くて助かる 来てくれ」

半鳥「教授、窓見て! 中庭もヤバいよ!」

術師「ドリアードには最初の三割増しでもっぺんヤキ入れて貰わなきゃな。マーメイド、雑草の駆除を手伝って欲しい」

スキュラ「毒草ね。しかも動く。ヘドが出るわ。窓を開けて、掴まって」グイッ ガララ

半鳥「やらせる前に自分で犬の首伸ばしてやってるじゃん! あ、いや、私は飛べるから別に!」ガシッ

術師「大胆だな」ガシッ

スキュラ「とっとと終わらせましょう」jump


92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/13(土) 10:50:17.22 ID:JNf4fyQoO



スキュラ「この――」ブチブチブチブチ
歩行植物「」
腹犬「ウッメ!コレメッチャウッメ!」モッチャモッチャ

スキュラ「雑草――」グシャグシャグシャグシャ
歩行植物「」
歩行植物「」
腹犬「ジアワゼエエエェェェェェ」モッチャモッチャ

スキュラ「共が! 一片も残してやらない」グチャグチャグチャグチャ
歩行植物「」
歩行植物「」
歩行植物「」
腹犬「ユゲエエエェコレドクハイッデルウゥウウウ」モッチャモッチャ


半鳥「うっわ凄いね……千切っちゃ投げ千切っちゃ投げ マンドラゴラも再生するけど全然追い付いてない、つーかサラダになってる お腹の犬の」throw Molotov Cocktail

術師「どうも毒物がお気に召さないようだな あっ、お前今投げた火炎ビンのラベル見えたぞ! 酒棚のやつで作ったのかお前それ!? 馬鹿なのかこの馬鹿! バーカ!!」

半鳥「度が高かったから……今のが当たりなだけで後は普通のだよ 大丈夫大丈夫」ポーイ

術師「次やったらお前をメインに晩飯へ招くぞ」

半鳥「? え? ありがとう?」

スキュラ「片付いたわ。もういいかしら」

術師「スマートな仕事だ しかし自分をただの庭掃除に大袈裟だと思わないんならやはり大した貞淑さだな」

スキュラ「聞いただけ 分かっているわ」

スキュラ「でも、ただ縊り殺すだけでは終わらないと思う 再生が速過ぎる こればかりは私にもどうにも出来ない」

術師「元を絶てと言うんだろう 今考えてるさ 私がじゃないが」

半鳥「ブラウン教授ならなんとかしてくれると思うけど、同時にすごく不安だよね……」

術師「薬効の部分は奴がこさえた 私は今回の件に無関係と言えるのでは? 証拠固めからだな」

半鳥「やめなよ 本当に政敵になっちゃうってば」


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/13(土) 10:50:48.13 ID:JNf4fyQoO



歩行植物「ギャシャアアアア」
市民「うわあああ助けてくれええええ!」

ドグシャア

スキュラ「怪我はない?」one-one-O

市民「ありが……ががっががががが」ガクガク

術師「もう大丈夫 心配ない 私が召喚した海の神だ」

市民「あ、あんたはプロフェッサー・"ザ・スキャンダル"サモナー! ヒッキーでマッドサイエンティストで金の亡者で人の命なんぞ何とも思わねー拝金クズド外道のあんたまでもが生物兵器を作って出張るなんて、やっぱりこれはとんでもない事態なのか!?」

術師「そういうこった」summon SEAWATER POOL

市民「うわっ足元に水溜まっ……深い溺れる゛う゛う゛う゛ガボゴボ」

半鳥「ちょ」

術師「塩水が弱点だ、吸われずに済むぞ よく漬かったら出てこいよー」

スキュラ「……」

術師「騒がしいのは向こうの方だな。急ぐぞマーメイド、なるべく英雄的に助けろ」

スキュラ「あなたの努力次第としか言えないわ……」



94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/13(土) 10:51:17.24 ID:JNf4fyQoO



ドリアード「ったく、何をどーしたらそんなびっくり肥料にできるのよアレを!? 貴女一体マンドラゴラをどう加工したの?」

茶「しっ! ドリアードちゃん今ちょっと電話してるから静かにしてて頂戴!!」

J『うがぁ、君の声が一番うるさい!』キーン

茶「J、向かってるけど私はまだ飛行船よ、多分間に合わないわ。でも考えがあるの。植物のモンスターとは何度もやりあってるから!」

茶「塩水よ! 歩けて狩りをするタイプは所謂代謝が凄まじくて、根の部分に、人間大程度の大きさならコップ一杯分でもお見舞いすればすぐに効き目が現れるはず!」

J『本当に効くのか?』

茶「大丈夫、塩性植物は使っ……いえ。とにかく保証するわ。その代わりかける水はうんと塩っ辛くしてね!」

J『分かった。恩に着る!』ブツン

ドリアード「……恩に着るですって。とんだ悪党ね 貴女」

茶「ドリアードちゃんだって楽しんで作ってたじゃない! 特に枯らした後の養分増幅作用を考えたのは……いいえ、やめましょう。ええ、このままじゃ悪党ね このままじゃね」

茶「さあ、急いで船長! 帝都と大学とドリアードちゃんの未来はあなたの舵輪捌きにかかってるわ!!!」

ドリアード「なんで私!」

茶「あら除草剤の売り場見なかったの? 私とサモナーの共同制作だけど、開発経緯欄に森林美少女主導の下りと顔写真を入れるよう徹底させたが故の売上なのよ!! 変なファンクラブもできちゃってたりして!!」

ドリアード「てめえええええええ!」ゴォォォオオオオ




95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/13(土) 10:52:37.55 ID:JNf4fyQoO



J「……」
茶「……」ボロッ
術師「……」

マスター「先生方、お代わりはどうで? 今日は奢りやすよ」

J「ありがとうマスター。アレを三つ頼む」

マスター「へい」

J「結果から言うか。まあ、被害は殆ど出なかった。死人も無し。捕まって吸われても最悪ヘナヘナになるくらいでな、叫び声が無くてよかった」

術師「消防士に掛け合ったのは上手い手だったな、J おかげで私は消防署でタンクに給水しまくる羽目になったが アンプル代持って貰うからなブラウン」

茶「ええ……。致し方ないわ……」グテェ

術師「ブラウンがヘタってやがる」

茶「あなたもご機嫌ななめなドリアードちゃんと話せば分かるわよ……よく借りてる身で言うのもなんだけど、気難しい子よね……」

J「(気難しいっつーか……)」
術師「(気難しいっつーか……)」

J「あの召喚獣は大丈夫だったのか?」

術師「奴らにとっての毒水……塩水で一網打尽にするっつったら不機嫌になってな。ハーフィに付き合う男は選べって言い捨てて自分で帰ってったよ」

J「なんだそりゃ だが呼ばれた身で自分で帰ったのか、ちょくちょくとんでもないのを呼ぶよな君は……」

マスター「お待たせしやした。どーぞ」コト

J「お 来たぞ。一先ず、何はともあれお疲れ様。明日も忙しくなるだろうから、これで精をつけろ」

術師「……なんだこいつは」

茶「うえ、生卵……?」

J「プレーリー・オイスターだ。私の大好物さ」




次は↓
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/13(土) 10:59:57.15 ID:qvCY8P+70
濃縮還元ダークプチスライム
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/14(日) 12:32:16.99 ID:UCAurZdR0
コールタールのおばけ もしくは チョコレートのおばけ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 21:16:34.69 ID:o5sJYBac0
たまに見るよな、おばけのホーリーのレス。とっても懐かしい……
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/15(月) 13:44:24.45 ID:aNuxoHN/0
濃縮は良いが還元してどうする。ジュースかと
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 21:31:33.76 ID:Whrk9AOQ0
ブラックラビ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/17(水) 22:44:38.52 ID:oEVSCVW7O



『――分かったな、明明後日だ! 明明後日にスポンサーの査察が来る 何も魔導史をひっくり返せとは言わん』

『本懐を悟らせずに奴らを納得させる結果を出すのだ! いいな!』ブチッ


研究員「待って下さい所…… くそっ、無茶苦茶言ってくれるな! 予算が着服との折半じゃ何も進まないってんだよッ……」

研究員「ああもう……ああ……ええい器具だけ見てても仕方がない まずはコーヒーでも入れよう…… あっ」

グラッ ガチャーン

研究員「うわ、物質の試験管に……くそっ……くそっ、クソッ! ああもう、もうどうでもいい! ふざけんな! なんだってあんなハゲ妄想着服野郎のケツなんて拭かなきゃならないんだ! 俺はもう知らん!!」バタンッ


チャプ… ゴポ ゴポ

ズボボボボボボボボボボボボボボ

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/17(水) 22:45:48.86 ID:oEVSCVW7O


 
「おい、見付かったか!」

「見付けた側から捕獲していってる。すぐ施設内魔力検知に引っ掛かってくれたおかげで封鎖が効いたからな、しらみ潰しにやれば収まるはずだ」

「外部……クソ所長には知られずに済みそうだな しかし何故?」

「スライム由来の素材も使っていた、そこから形を取ったんだろう」

「違う それは分かる 何故突然、ある種の成功となったのかだ」

「それが分からなかったから苦労していたんだろ」
「だがそれも今日までだ。こいつらを分析すれば間違いなく足掛かりになる筈だ!」

「怪我の功名ってヤツだな……」



「……」


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