貴方「安価で喰種の世界を生き延びる」【東京喰種】【喰種編】【TAKE3】

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740 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 00:45:14.06 ID:LIe15J/E0
回避、攻撃、また回避。

ルーティーンのように、同じ行動をローテーションする。

「はぁっ!」

「………」

ぐにゃり、と曲がる『タルヒ』。

甲赫のクインケだが、内蔵されたギミックにより、柔軟な対応が出来る。

初めて経験したであろうそれを、錐もみ回転をすることで往なすイツキ。

「うわ、これを初見で避ける喰種は初めて…」

回転を活かした回し蹴りを柄で止め、上に逃げるようにクインケで薙ぎ払う。

「穴ぼこになんなぁ!」

「ハイアーマインド!略してハイマイ!」

「…チッ」

乱射される射撃を尾赫で弾き、眼前に迫るゲロビを赫子による立体機動で避ける。

「ふむ…。今のを避けるとは…」

「あ゛ー!ちょこまかとウゼェ!」

「…うるさいの」

「どーしましょ。近接じゃあ入り込めない。マトモに戦り合えてる宇井さんは流石だねぇ」

苛烈に斬り結ぶ二人を遠目で見る伊東と穂木。

それは、徐々に捜査官側が有利になっていた。

――太刀筋は読めてきた。だが、『タルヒ』をぶち込む隙が無い。

――二本じゃ押し切られるかな。次も出すべきか。出さないべきか。

クインケで、二本の赫子を上に弾く宇井。

「そこだッ!」

千載一遇の好意を見逃さず、『タルヒ』で突く。

「っとと」

「また避けた…!」

しかし、それをしゃがんで避け、それに対応し手前側の下に向けて曲げた『タルヒ』を更に回避、足場にして跳躍する。

――かなりの手練れだ。手加減はしない方…。あ。

空中に漂うイツキを、無数の雷撃が襲う。
741 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 00:47:43.48 ID:LIe15J/E0
「…危ないな」

正確な射撃をひらり、と避けて着地する。

マンホールを通って到着した『CCGの死神』有馬は、無表情で二本のクインケを構える。

「…臭ッ!有馬さん、下水道の水浴びました!?」

「ん?ああ。少し足を滑らせた」

「誰かー!ファブリーズ持ってきてー!」

有馬が来て、空気が変わった。

沈んでいた捜査官の心に、光が差したのだ。

――絶望したり、希望を抱いたり。忙しいなぁ。

首を鳴らし、有馬の装備を分析する。

――槍は甲赫。剣は羽赫。羽赫が雷撃を放ったんだろうし、槍は防御型か、搦め手か。

『ナルカミ』は電撃を帯び、『長槍』へと向けられる。

天災同士の戦闘の火蓋は、今に斬り落とされようとしている。

誰もが固唾を飲み、戦闘が始まる瞬間を待つ。

しかし、その中でただ一人、別のことで思考している捜査官がいた。

――どうして『長槍』は、支部を襲撃した?

普通に考えれば、単騎で襲撃するメリットなど無い。

捜査官を殺すのなら、パトロールしている捜査官を狙えば済む話だからだ。

――もし、もしも、有馬くんを引き寄せるのが目的だとしたら。

真戸呉緒の頭の中で、最悪のパターンが映し出される。

「…不味い。非常に不味いぞ。これは」

汗を流し、真戸呉緒は他の捜査官に言う。

「至急『コクリア』の防衛に向かえ。おそらく、奴の狙いは…『コクリア』の襲撃の幇助だ」

現時点では情報が無いので、ただの勘に過ぎない。

しかし、真戸呉緒は確信していた。

――長年捜査官をしてきた私の勘だ。間違いない。

最強の捜査官と、多数の捜査官が一箇所に引き寄せられているこの状況。

それが、『アオギリの樹』にとってどれだけ助かることなのか。

それを捜査官たちは一切、理解していない。

「…行きますよ」

「ああ。来るがいい」

知る由もなく、激闘は始まった。
742 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 00:53:37.84 ID:LIe15J/E0
直下コンマ判定 経過ターン:3 失敗数:1/4

援軍:真戸コンビ、平子上等、鉢川班(梟戦のあのメンツ)、田中丸特等、宇井准特等、有馬特等

戦闘力:105に上昇、固定されました。

1:ファンブル
2〜4:失敗
5〜7:成功
8、9:クリティカル
ゾロ目、0:特殊判定
00:特殊判定(SP)

戦力差ボーナス:+1 プレッシャー:+1 CCGの死神:-1

※もう一ついんふぉめーしょん

CCGの死神は、有馬さんの固有スキルです。こちらが失敗する度に、補正値が強化されていきます。戦闘が終わると初期値に戻ります。

また、イツキの固有スキルで、人間ヴェーダがあります。こちらは、一度判定に成功したら敵のスキルを永続無効、補正値を+1します。
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 01:00:02.07 ID:y4zPpLuD0
まだ逃げない
744 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 01:03:42.11 ID:LIe15J/E0
コンマ判定:8 クリティカルでヤンス!

援軍はこれ以上来ません。来たら有馬さんの邪魔になる、という判断が下されたのと、これ以上防御を手薄に出来ないから、だそうです。
745 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 01:42:18.54 ID:LIe15J/E0
「負荷90%」

夥しい数の雷撃がイツキを襲う。

だが、一度見たイツキには、通用しない。

軌道を予測、分析し、最善のルートを瞬時に判断する。

脳内で描いたルートを辿ると、その脇を雷撃が穿つ。

「あれを避けた!?」

驚愕した宇井は思わず、クインケを落としてしまう。

それを拾い、手渡す平子は、無表情で戦闘を眺める。

――赫子が増えた。数は計四本。まだありそうだ。

両手のクインケで赫子を打ち払うが、追い付かない。

最強の捜査官たる有馬でさえ、完全に対処出来ていないのだ。

「守るか」

その一言を発した有馬のクインケ『IXA』は、盾となり主を守る。

「…固いですね」

何度も赫子をぶつけるが、有効打にはなり得ない。

しかし、イツキは対応策を練り、実行する。

「…では、全方位からなら、どうですか?」

四本の尾赫を伸ばし、有馬の周りを囲む。

そして、あらゆる方向から、高速の槍が放たれ、赫子の檻に消えていく。

「………」

先ほどとは比べ物にならないほど、攻撃の数は増した。

流石に対応出来ず、弾き損ねた赫子が、手足を貫く。
746 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 01:42:56.47 ID:LIe15J/E0
「ッ…」

よろめく有馬に追撃をせんと、イツキは接近する。

「『IXA』…遠隔起動…!」

しかし、それは地面から飛び出したクインケで阻止される。

「有馬さんが負ける…。そんなわけが…!」

歯軋りをする宇井は、クインケを片手に突撃しようとする。

だが、平子によって引き止められた。

「俺たちではお荷物だ。抑えろ」

「でも、有馬さんが!」

「考えてみろ。有馬さんでも苦戦する相手なのに、俺たちが生きているのはおかしい」

「…あっ…」

宇井は気付いた。

『長槍』の目的が、時間稼ぎでしかないことに。

どういうわけか、こちらを殺す気など更々無いことに。

「報告!『コクリア』が襲撃、多数の脱走者が出ました!」

そして今、最悪の報せが届いた。

「…『コクリア』襲撃…か…」

赫子を一旦収納し、呟くイツキ。

――利用されたか。『アオギリ』に。

してやられたな、と苦笑し、有馬を見やる。

腱を狙ったつもりだったが、ギリギリのところでずらされ、外れた。

――最強の捜査官は伊達ではないね。

無言で『ナルカミ』を構えた有馬は、電撃を放つ。

――直撃しなくても、牽制にはなる。

今出来る最善の手を、一つ一つ打つしかなかった。
747 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 01:46:50.06 ID:LIe15J/E0
直下コンマ判定 経過ターン:4 失敗数:1/4

援軍:真戸コンビ、平子上等、鉢川班、田中丸特等、宇井准特等、有馬特等

戦闘力:105

1:ファンブル
2〜4:失敗
5〜7:成功
8、9:クリティカル
ゾロ目、0:特殊判定
00:特殊判定(SP)

戦力差ボーナス:+1 プレッシャー:+1 人間ヴェーダ:+1 クリティカル:+1
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 02:00:56.09 ID:y4zPpLuD0
5ターンで自動終了だしもう一回戦おう
749 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/29(金) 02:03:43.76 ID:LIe15J/E0
有馬さんフルボッコが確定したところで、本日の更新はこれで終了です。もう少し速く始められればいいのですが…どうにも上手くいかず。

次回予定は来週の火曜日となっております。お疲れ様でした!
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 02:13:02.51 ID:y4zPpLuD0
乙 よいお年を
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 11:47:27.54 ID:JOCQpKtkO
乙乙
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/01(月) 22:34:04.33 ID:+wHAiibG0
753 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 22:16:40.85 ID:R10y354R0
明けましておめでとうございます。新しい年に突入するのも二回目ですね。

なのに…。どうしてッ!まだ一周目なんでしょうかッ!?(自業自得)せめて一周目は終わらせないと、ですよね…。

二年掛けて一周終わるというのもアレですけど…。再開です。
754 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 22:18:00.46 ID:R10y354R0
放たれる雷撃は、絶死の雷。

それを軽々と避ける『長槍』は、よろめく『死神』を見据え、ただ一撃。

「っ…」

ブチン。

そんな嫌な音が聞こえた。

それが何を意味するのか。

それを理解するのに、時間は大して掛からなかった。

『死神』の足が、力なく垂れる。

『長槍』が狙ったのは、脚の腱、即ちアキレス腱だ。

ここは人間、喰種は関係ない、人体の急所。

ここが断裂するということは、その脚が使えなくなることを意味する。

捜査官全員が今、確信した。

――この喰種には勝てない。

『IXA』を杖に立ち、『ナルカミ』を撃つ。

たとえ当たる兆しが無かろうと、攻撃を止めるのは許されない。

無抵抗は敗北を示す。

有馬はまだ負けていない。

CCGはまだ負けていないのだから。
755 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 22:26:33.60 ID:R10y354R0
――そろそろいいかな。

攻撃をピタリ、と止めて、おもむろに瓶とペットボトルを取り出す。

「そぉれっと」

瓶に水を注ぎ、大きく振りかぶって、投擲。

後方のCCG支部内、事務課に吸い込まれる。

そして、数秒ほどすると、燃え上がった。

「何となくで作った『なんちゃって火炎瓶』です。さようなら」

ガッチャ!とでも言いたそうなポーズを取り、空に消える。

「ふざけた奴だ…。散々荒らし回って、満足したかのように去っていく」

「『長槍』…。この区で稀に確認されていた喰種…」

「…本部に連絡だ。14区の警戒レベルを最大に。アレを仕留めない限り、人類の敗北は確定する」

僅か一時間で起きた惨状。

それは、過去の災害を容易く塗り替えた。

「…とりあえず消火しないとな。動ける人は消火器を抱えて消しにっ」

平子が言い切る前に、地面が揺れた。

舞う土煙の中に、黒い異形の影が浮かぶ。

「…来たか」

それの正体を理解している有馬は呟く。

土煙が消えた瞬間、悲鳴が上がった。

「ふ…『梟』だぁぁぁ!」

捜査官が慌てふためく中、『梟』はぐるり、と見渡し、問う。

「『長槍』サン。ココニイルハズナンダケド…。シッテル?ソコノシラガ」

「どこかに消えた」

「ソデスカ…。バイチャ!」

そして、『梟』は飛び立った。
756 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 22:39:01.17 ID:R10y354R0
「ふぁ…。やることが無いって暇だぞい…」

薄手のシャツで転がる高槻。

その手には、バナパスポートが握られている。

「この時間からやってもカモられるしなぁ。テレビでも見るか」

バナパスを投げ捨て、リモコンを赫子で引き寄せる。

投げたバナパスを、後ほど焦って探すのまでがテンプレだ。

しかし、今回はそのテンプレをなぞらなかった。

「緊急速報ねぇ。地震とかは来てないけど。…ファッ!?痛ぁ…」

驚いた高槻は壁まで後ずさり、後頭部を強打した。

「『長槍』が14区支部に出没って…。何やってんのさイッキュン…」

急いで包帯を全身に巻き、襤褸切れを羽織る。

「死ぬなよ死ぬなよ…。今から助けに行くからね!」

窓を開け、そこから跳躍して、ビル伝いに移動する。

大きく開けたところに辿り着くと、赫子を展開する。

空を駆ける異形の怪物。

愛する男を助けるため。

ただそれだけのために、身バレの危険を冒してでも、姿を見せに行った。

結局のところ、意味は無かったのだが。
757 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 23:10:04.11 ID:R10y354R0
「…恐ろしいくらいに静かだねぇ」

スキンヘッドの任侠のような棋士、マンバロウが呟く。

「Да(はい)…」

キョロキョロ、と周りを警戒しながら、ジンコは頷く。

その右目は、紅く輝いている。

「…あの倉庫か。大きいな」

森に囲まれた倉庫が姿を現す。

僻地に建てられたそれは、手を付けていない様子が見て取れた。

「雑草ばかりね。刈る…のは駄目ね。怪しまれちゃう」

オカマのキヨノリが雑草を手で撫でる。

その目は、廃倉庫の扉に向けられている。

「…内部に喰種を確認。数は二人です」

本性を隠した少女が伝える。

両手の苦無は特別製で、喰種の肉をも容易く切り裂ける、いわば『クインケもどき』だ。

「どうしますか?私一人でも、確殺出来ますが」

「…念には念を、だ。ジンコ、お前もやれ」

「ウー…。Костюм(スーツ)が汚れマース…」

「なぜそれを着た」

どうして、他の人は皆動きやすい服装なのに、彼女はスーツなのか。

ヨスケには理解出来なかった。

「見ろ。マドカに至っては忍装束を着ているんだぞ。際どいのは問題があるが」

「…それは言わないでください。これでも恥ずかしいんです」

「…ったく。パパったら…俺だけ見た目をこんなのにして…」

外套で肌を隠し、マドカは愚痴を零す。

そして、扉へと体を向けた。

「…まあ、いいです。私が仕留めてきます」

ダッシュで扉に向かい、赫子を隙間に差し込み、鍵を内部から外す。

扉が開いたと同時に、羽赫で飽和攻撃。

一体の喰種は息絶えたが、もう一体の喰種が突進してきた。

「終わりっ」

後ろに移動していたマドカは、首元に苦無を当て、首を落とした。

ニンジャの強さは伊達ではないのだ。

「…戦闘終了。呆気ないですね」

苦無を太腿のホルダーに仕舞い、扉を見やる。

事を済ませたのを確認したヨスケは、リーダーへと連絡する。

はぁ、とため息を吐き、マドカは思う。

――少しは、忍者らしくツキさんの役に立てたかねぇ。

年相応なあどけなさを残した顔に、アクセントの返り血が付いている。

しかし、彼女は確かに忍者の顔、冷徹な表情を、つい先ほどまでしていたのだ。


アジト大移動編 終了
758 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/01/02(火) 23:25:43.98 ID:R10y354R0
キリが良いので、本日はこれで終了です。次回の行動を直下で募集しておきます。

14区の警備はめっちゃ厳しいです。旧多さんが経営していた時並です。散々暴れていたから是非もないネ!

アオギリ軍団はホクホクしております。フカさんもお仲間になっていたり。ドナートさんはぼっちで残ってます。

次回予定はちょっと分かんないですね…。分かり次第連絡します。お疲れ様でした!
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 23:52:43.27 ID:SjnjONq/o
おつー
うまく行ったな
この隙に親睦会したいかな
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 00:39:53.15 ID:I0ebOj1mO
乙乙
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 11:29:51.97 ID:lV2IksYw0
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/04(木) 22:50:39.04 ID:p9wq86hp0
14区の警備厳しいならプレハブ小屋のお嬢様を余所に移さないとな。
情報漏れに繋がるし、まだ利用価値がある。
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/17(土) 22:46:57.65 ID:0Mvcsy/b0
保守がてら雑談、主人公兄妹をガンダムで例えると
イツキ:クロスボーンX1系列
マシロ:ファンネルガン積みしたV2
アサヤ:ZZ
こんな感じがする
764 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/22(木) 21:56:19.03 ID:xpalJNov0
報告です。明後日には再開出来そうでございます。死ぬかと思った(小並感)。報告が遅れて大変申し訳ございませんでした。

いちおう最新巻もチェックしてるんですが、いやーおったまげた…。反映出来るかなぁ。

自分のイメージはこんな感じです。

イツキ:武装をワイヤーアンカーに取り替えたΞ
マシロ:クシャトリヤ
アサヤ:ヴァーチェ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/23(金) 02:34:21.14 ID:md2R8Rq0O
待ってた
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/23(金) 02:38:51.82 ID:lD814sG10
へーい
767 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:08:33.07 ID:46k2/QeG0
お待たせしました!今から再開です!久しぶりなので、いくつか現状を纏めておきますね。


☆現状まとめ

・イツキが原因で14区の警戒が超強化。アオギリとの関係が予想されている。

・相対的に他の区の警戒が緩和。喰種たちの行動がしやすくなった。オークションとかも増えるゾ。

・お嬢様一行の危険性上昇。早急に救助しないと、駆除される可能性大。今後を考えると、助けた方が都合がいいかも。

・『アオギリの樹』がコクリア襲撃を達成。有馬がいなかったため大部分の喰種を吸収。7区の攻防戦が消滅し、嘉納の捜索にシフト。

・また、シロクロコンビの手術時期が原作で示唆されていないため、現在未施術とする。

カネキの後なのは確定だし、カネキのデータを基にやった的なことが書いてた気がする。
本来、攻防戦後に半年くらい空くからその間にオペッたと思います。カネキはすぐ回復したから合ってる…と信じてる。確認不足なのかもしれない。

・嘉納のことをイツキは把握していないが、エト、カネキから情報は貰える(エトの方が詳しい)。その気になれば、居場所を推測出来る。

・有馬が戦闘不能なので、当分の0番隊はお休み。モグラはしばらく叩かないので、地下利用が容易に。

他に何かあったら追記します。忘れてる可能性が高いので…。
768 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:10:28.60 ID:46k2/QeG0
場所は変わって20区。

地下通路を介して、安全な場所へと移動した。

実質副リーダーのヨスケに、作戦が終了した旨を伝えるために電話を掛ける。

二回呼び出し音が鳴り、スピーカーから渋い声が響いてくる。

「…こちらイツキ。作戦は予定通り終了しました」

『ニュースで確認した。が、少々不味いのではないか?』

深夜とはいえ、今回の事件は大事だ。

CCGを喰種が単騎で襲ったなど、『梟』の襲撃以来のことだからだ。

「…問題ありません。警戒を他所に集中させることで、別の区にいる皆さんは行動しやすくなります」

「…俺はまだ14区から出ることは出来ませんが、警戒されるような状況ではないはずです」

――妹たちを弱冠22歳の学生が養っている時点で、どうかと思うがな。

そんな言葉を出しそうになったが、噛み殺す。

不自然ではないように、特待生だったり塾講師のアルバイトだったりをしているのだろう。

表向きでは品行方正もいいところ、な彼を疑うのは考えにくい。

『そうか。それで、お前はどうする』

「…まだ用事があるので。落ち着いてから連絡するので、皆さんは普段通りの生活を」

『了解だ』

プツリ、と通話が切られ、スマートフォンをポケットに直す。

追手を警戒して20区まで移動してきたのは良かったが、今の状況では14区に戻らない方が良さそうだ。

「マシロに誤魔化すメールを送って…。仕方ない、地下で休憩するか」

もう一度、イツキは地下へと潜った。
769 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:11:21.01 ID:46k2/QeG0
数時間後の早朝の14区。

公園をジャージ姿で走る青年の姿が。

「…そろそろ戻ってもいいか。ジョギング帰りと言えばどうにかなる」

一般人と変わらないペースで走りながら、悟られないように注意を払い、周囲を一瞥する。

――数が尋常じゃない。5人一組で公園内だけで3班もあるとはね。

お嬢様たちの安否が気になる。

が、日が沈まないと行動出来ない。

少しだけペースを上げ、捜査官たちの横を通り過ぎる。

「ちょっと、すみません」

「はい」

声を掛けられてすぐに踵を返す。

下手に遅れたら怪しまれる。

「こんな早朝からランニングですか。運動好きなんですか?」

「いえ、最近は卒論を書いてばかりだったので。少しは身体を動かして、リフレッシュをしようかと」

「…へぇ。リフレッシュ、ですか」

ジロジロ、と身体を隅々まで見られているようで、気味が悪い。

「ところで、最近凶悪な喰種が出たので外出時は注意するよう言われてたはず…なんですがねぇ」

――なるほど、誘導尋問か。

目的を察知したイツキ。

瞬時に思考して、対応を行う。

「すみませんが、家を出る時点ではまだご近所さんは誰も起きていなかったもので。テレビを見てもいませんし」

「…そういえば、その凶悪な喰種って、夜の何時ごろに出たんですか?」

「…どうして、夜だと?」

「だって、自分が就寝した12時まででは、そんなニュースは無かったものですから」

「それに、喰種の犯行は夜が殆どだって、小倉さんが」

「…ああ、なるほど」

また小倉か、とでも言いたげな表情をし、捜査官は表情を曇らせる。

――まぁ、これ以上つつかれることは無いだろう。

捜査官たちの態度からして、これ以上聞くことが無いと見える。

「…では、失礼しますね。捜査官さんたちのおかげで、今は危ないと分かったので。早く帰らないと」

「…そうですね。お気を付けて」

意外とすんなりと引き下がったのが気になるが、彼らにも余裕が無いのだろう。

特に気にすることも無く、一礼だけして帰りを急いだ。
770 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:12:18.88 ID:46k2/QeG0
ドアを開けた直後に抱き着いてきたマシロ。

ヒョイ、とそれを避けて、テレビを点ける。

どこのチャンネルでも『長槍』・『梟』特集が行われていた。

「守秘義務があるだろうに。…それだけ、本気ということか」

「…何をしてたんですか?」

ドアにぶつかったからか、赤くなった額を押さえながらマシロが問う。

「秘密。…どうせ、分かってるんだろうけど」

「ええ。ですが、意味が分からないんです。態々警戒レベルを引き上げさせるなんて」

「…それでも、言えないよ。マシロを関わらせるわけにはいかない」

「…仲間外れですか。家族なのに」

「違うよ。危険な目に遭ってほしくないだけさ。もしもの時は、『あんていく』に匿ってもらうから」

真っ直ぐこちらを見つめるマシロ。

だが、視線が交わることは無い。

諦めたようにはぁ、とため息を吐き、マシロは口を開く。

「…いいです。私も、散々迷惑を掛けましたから。お兄さんがダメと言うなら、踏み込む気はありません」

「だけど、死なないでくださいね。もし死んだら、後を追いますから」

「…はは、それは怖い」

冗談ではなく本気で言っているであろうところが恐ろしい。

どこで育て方を間違ったのだろうか。

――これは私の精神性の問題なので。お兄さんは関係ないはずですよ。

脳内に…直接…ッ!?
771 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:13:46.22 ID:46k2/QeG0
朝の行動を直下でお願いします。目立つ行動を行う場合は、コンマ判定を追加で行います。
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 22:26:19.90 ID:jNQ1N1uE0
お嬢様一行の新しい隠れ家を探したり考えたりする
773 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 22:57:42.01 ID:46k2/QeG0
「…さて、と。まだあの子たちを失うわけにはいかないし、別の場所を探さないとね」

100%イツキが原因のことなのだが、それは置いといて。

まだ、彼女たちをメンバーと会わせることは出来ない。

行動理念が正反対だから、速攻で殺しに掛かりかねないのだ。

「うーん…。調べた限り、ちょこちょこ手放された建物があるなぁ」

住宅街にあるものは当然論外。

人目に付きにくい、山奥だとかの建物がよろしい。

「だけど。情報が出てる時点で怪しいんだよね」

家から出ずに調べた場合、安全の保障が出来ない建物ばかりがピックアップされる。

こういう時こそ他人を頼るべきなのだろうが、下手に動くとマークされかねない。

特に、『Helter Skelter』に行った場合は、色々とヤバいことになるだろう。

「…皆、天才だ何だと持ち上げるけど。俺一人で出来ることなんてたかが知れてるんだよなぁ」

天才だろうと、ただの喰種一人でしかない。

一人で何でも出来ていたら、それこそ神という存在なのだろう。

「…人は神に憧れるけど、神になることは出来ない」

「人は人でしかないのだから。別の存在にはなれないのだから」

――カネキくんだって、外側が変わっただけで、本質は人間と変わらない。

「…まったく、嘉納先生。あなたは神を気取っているのでしょうかね」

度々ワイドショーや討論番組で姿を見せた医者。

カネキの話を聞き、彼が喰種化させたのだとすぐに分かった。

「…まぁ、俺には関係ないことだ」

目的を為すために、動くだけ。
774 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 23:01:42.55 ID:46k2/QeG0
直下で探す方法を決定します。

1:とにかく自分で探す!これが一番!(成功率、バレる可能性共に大。だが、チートなイツキが頑張れば安住の地を見つけられるかも)

2:助けてエトしゃん(成功率普通。バレる可能性は低いが、アオギリが把握している可能性が)

3:イトリえもんに助けを乞う(成功率特大。バレる可能性は???)
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 23:06:22.23 ID:r27jTaNX0
2
776 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 23:44:34.29 ID:46k2/QeG0
「…あ、喰種関係で詳しい人はいたな。あの人なら」

そう思い、スマートフォンを手に取る。

「あれ、メールがいっぱい来てる。迷惑メールはあり得ないし。誰だろう」

受信ボックスを開いてみる。

そこには、夥しい量のメールが。

「………」

無言で読んでいくイツキ。

――何で同じメールを繰り返し送るのかな。エトは。

これじゃあまるでヤンデレじゃないか、と心の中で思い、メールを一つだけ残して消去する。

流れるように電話帳を開き、通話を始める。

今度は、コールが始まった瞬間に出てきた。

『怪我は大丈夫!?腕とか千切れてない!?』

「…大丈夫です。怪我はしてません」

『良かったぁ…。有馬と戦り合ったから、てっきりどこか持っていかれたと…』

「…それより、少し聞きたいことがあります」

『…なんだい?私に出来ることなら何でもするよ』

何でも、という言葉が引っ掛かるが、まあいい。

「…『白鳩』に見つかることのない、喰種が使える隠れ家を知ってますか?」

『まあ、多少は。…でも、それを知ってどうするの?』

「俺が原因なんですが、必要になりまして」

『…分かった。ちょっと待って』

どこか元気の無さげな声で答え、ミュートになった。
777 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/24(土) 23:46:14.68 ID:46k2/QeG0
直下コンマが5以上で情報が入手出来ます。捜査官に発見される可能性は低いですが、成功時に↓2が3以下だと…。
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 23:48:28.91 ID:gPF1IyS/0
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/24(土) 23:50:59.13 ID:r27jTaNX0
あっ…不味いかも
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 00:24:05.60 ID:pdz2U1ip0
ただの失敗扱いだと思う
781 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 00:27:27.41 ID:Atjeo9B00
数分して、ミュートが解除される。

『…ごめん。私が持ってた場所はたぶん、全部アオギリが接収したと思う』

『言いたくないんだけど…。イッキュンは利用されてた。アオギリの方が上手だったね』

「…でしょうね。組織に気を取られて、アオギリの動向を気にしなかった俺のミスです」

『…でも、気になることがあるんだ』

「何ですか?」

『どうして、イッキュンの襲撃に合わせられたのか、なんだよね』

『私も速報を見て知ったくらいの極秘行動。それを知れたということは…』

「内通者がいる、と」

『うん』

確かに、心配する気持ちは分からないでもない。

イツキが集めた、信頼出来る人は幹部たち。

他の人は、幹部たちが集めた人や、集まった人が更に集めた人たちだ。

そこに、部外者が紛れ込む可能性もあり得る。

「…俺の予想は、既に準備を終えていて、どこかで大きな行動を起こしたらそれに便乗する、ですかね」

「まぁ、真相は分かりませんが。準備を終えていたのは確定でしょう」

「そうでないと、行動を起こすなんてあり得ないですから」

『…とにかく、私はアオギリの動向は見張っておく。何かあったらすぐ連絡するね』

「分かりました。エトも気を付けて」

『うん。またね』

一難去ってまた一難、とはこのことを言うのだろう。

一難は去ってすらいないのだが。

「…アオギリ。本当、厄介な連中だよ」

コーヒーを一杯飲み、イツキは頭を抱えた。
782 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 00:31:01.12 ID:Atjeo9B00
さっきの判定にデメリットはそこまで無かったのでご安心を。外に出ていた場合は…(目を逸らす)。

次は昼の行動です。直下でお願いします。今更ですが、休んだりして時間をある程度進めることも可能です。
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 00:33:42.01 ID:CcJG66N/0
まあダメだったし次はイトリえもんかなあ…情報が洩れてればそれはそれで敵のあぶり出しが出来る

安価下
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 00:36:12.37 ID:fAB31i8c0
隠れ家を探す
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 00:58:40.09 ID:DquNWXI9o
あーっくそせっかく再開してるのに乗り遅れた!
786 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 01:13:00.84 ID:Atjeo9B00
隠れ家探しは続くよどこまでも。直下で方法を選択してください。

1:自力で捜索(先ほどと同じ)

2:イトリ姉貴なら何とかしてくれる(先ほ(ry)

3:自由安価
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:17:07.25 ID:fAB31i8c0
2
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:18:09.45 ID:pdz2U1ip0
あんていくを頼れそうだけどイトリの方が安牌かな
安価下
789 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 01:21:18.39 ID:Atjeo9B00
えー、特殊判定です。直下コンマが3以下だと、捜査官たちに検問されます。検問されたら50%で戦闘になります。
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:24:11.91 ID:CcJG66N/0
ほい
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:34:10.97 ID:DquNWXI9o
うええ
792 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 01:37:16.65 ID:Atjeo9B00
「…多少のリスクは仕方ない。原因は俺にあるしね」

車のキーを手に取り、外に出る。

万一に備えて、マシロはお留守番だ。

車を出して大通りを進むが、やはり数が尋常じゃない。

というより、ところどころに検問所を設置するだなんて本気過ぎる。

「…不味い。検問所が多すぎて、安全なルートがない」

引き返したいのは山々だが、そうしたら余計に怪しまれる。

もし捕まった場合、大学を諦めて隠れなければならない。

当然、塾講師のアルバイトもそこで終了する。

戸籍があるため、マシロたちも匿う必要が出てくる。

――Rcゲートを設置したりは…ないよね?

専門的な検査をされたら、一発で終わってしまう。

血を抜くとしても、普通の針は通らないのだから。

それが、喰種の証明になってしまう。

「…クソ、車なんか使うんじゃなかったな」

CCGの本気度を見誤っていた自分を、殺したくなった。

――何が天才だ。どうしようもないほどの阿呆だよ、俺は。

そして、心の中でそう吐き捨てた。
793 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 01:38:20.32 ID:Atjeo9B00
直下コンマ判定です。奇数の場合はアウト、偶数の場合はセーフです。ダメだったら戦闘です。
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:39:46.24 ID:plxvwYS3O
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:40:28.11 ID:plxvwYS3O
やったぜ
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 01:42:16.07 ID:CcJG66N/0
実際セーフ、危なかった
797 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 01:43:56.60 ID:Atjeo9B00
ちょっとしたアナウンス


今回の判定で、成功だったらRcゲート、失敗だったら血液検査を行う予定でした。

また、成功したので『V』とCCGの関係にイツキが完全に気付きました。
798 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 02:07:45.67 ID:Atjeo9B00
目の前の車の運転手が外に連れ出され、ゲートの真下を通り抜ける。

それを確認した捜査官は車を検問所の先まで運転し、運転手と交代する。

――Rcゲート。Rc細胞に反応する仕組みの識別装置か。

最悪な状況だが、どうしようもない。

ここで逃げても、ゲートをくぐっても変わらない。

――仕方ない、か。指示に従って、警報が鳴ったらすぐに逃げよう。

もしもすらあり得ないがそれでも、一度は経験しておいた方がいい。

ゲートまであと三歩。

二歩。

一歩。

ゼロ。

「…ん…?」

鳴るはずの警報が作動しない。

捜査官たちも、それが当然だとでもいうかのように車を進めていく。

「ご協力ありがとうございました」

「…いえ。お仕事、頑張ってください」

アクセルを踏み、先を急ぐ。

「どういうことだ…。動作不良はあり得ない。配備しているのなら、メンテナンスをしているはずだ」

そこで、図書館での出来事を思い出す。

『CCGもきな臭くなったけど』

「…そうか。そういうこと、か。それなら納得だ」

――CCGは『V』と手を組んでいる。それも、現在進行形で。

両親は元『V』でCCGと結託しているのなら、Rcゲートに検知されないのも当然だ。

そうでなければ、『V』が報告する時にゲートをくぐると、検知されてしまう。

喰種がCCGと手を組んでいるのが知れたら、とんでもない大問題になるだろう。

そのため喰種だと他の人には知られてはいけない彼らなら、システムを弄っているはずだ。

『V』メンバーの赫包を検知しないように、設定しているはずだ。

そして今、イツキがRcゲートを突破出来たこと。

それは、今もなお関係が続いていることを意味していた。

「既に終わっているなら、そんなシステムは解除してるはずだからね」

「見えた。どうして両親が殺されたのか。全ての謎が解けたよ」

『V』にとって都合の悪い存在だった両親を殺すよう、『V』からCCGに依頼が出される。

それを受けた上層部が、正式な指令として辻褄を合わせ、処分に向かわせた。

新聞には『子供はいない』とあったが、おそらくそれは世間を騙すためのブラフ。

子供がいること自体は掴んでいるはずだ。

そして、両親の願い。

それが叶うということは、今までの関係が崩れるということになる。

「喰種は駆逐される存在でなければならないんだ。彼らにとって」

「だから、両親は殺されたんだ。その関係を崩しかねない危険因子だったから」

目的が、行動理念が分からない敵は厄介だ。

だが、それさえ分かれば、対処は簡単だ。

髪を軽く掻き上げ、青年は笑った。
799 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/02/25(日) 02:10:32.18 ID:Atjeo9B00
本日の更新はこれで終了でございます。久しぶりの更新でしたが、まだお付き合いいただける方がいてくださって良かった…。

まだ仕事が忙しくて、いつ更新出来るか分かりません。申し訳ない…。いつになったら、まとまった休みが取れるんだろう(遠い目)

皆さん、お疲れ様でした!そしてありがとうございました!
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 02:11:56.40 ID:CcJG66N/0
乙 まあゆっくりやってくだせえ
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 02:38:59.38 ID:pdz2U1ip0
乙乙 ヒヤヒヤする更新だった
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/25(日) 04:01:53.38 ID:DquNWXI9o
おつおつ
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 21:03:52.90 ID:+LSFisPY0
:re最新刊の帯に俺達がガンダムだ!みたいなこと書かれてて草
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/13(日) 23:45:26.00 ID:DZOQxEm40
保守らねばならぬ
805 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 00:41:55.98 ID:dATzPQsoO
やっと予定が取れました(ゲッソリ)。本日の昼から再開したいと思います!

前回から数ヶ月も経過してて危機感をずっと憶えてました…。申し訳ありません…。
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 00:50:07.68 ID:YC9cszE3o
おかえりなさい!
807 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 18:08:37.34 ID:bqI4vSG50
夕方になってしまいましたが、今から再開したいと思います。


アドバイス?

クロシロの手術は、作中時間で四週間が経過するとオートで実行されます。手術後二週間で実戦投入。

また、アオギリによる捜索判定が一週終了毎に行われます。発見された場合でも、上記のカウントは進行していきます。

つまり、アオギリの庇護下で実験が行われる状況になります(原作十一巻辺りと同じ感じ)。

助けたいのなら、早いうちに何かしらのアクションを起こした方がいいのかも…?
808 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 18:10:18.44 ID:bqI4vSG50
検問を突破したイツキは、目的地に向けて車を走らせる。

(…俺の身体が反応しないということは、CCGの中に立ち入っても問題ないということだ)

(そんな機会は無いだろうが。だけど、気に留めておいて損は無い、か)

駐車場に車を停め、外に出る。

いつもなら人通りがそれなりにあるはずなのだが、今日は違うようだ。

閑散とした裏通りには、人っ子一人見当たらない。

「…まあ、当然か。リスクは避けたいだろうしね」

静かな通りに靴音が反響する。

角を曲がり、建物に入る。

扉に掛けられている看板は『CLOSED』。

気にすることなく、イツキは扉を開けた。

「…看板見たわよね?何用でここに来たのよ」

「君のセイで大変なんだから。何とんでもないことしでかしてんのよぅ」

大変な割には、楽しそうな顔をしているが。

「…罰ゲームですよ。ちょっとしたゲームで負けてしまいまして」

「アハハハハ!そんな罰ゲーム、アタシだったら断ってるね」

そりゃそうだ。

「…で、何が入用なの?ここに来たってことは、そういうことでしょ?」

表情に変化は無いのに、その声色だけは冷徹なものになっていた。
809 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 18:29:28.55 ID:bqI4vSG50
「…ええ。依頼に来ました」

小さく頷き、椅子に座る。

昼から飲酒は如何なものかと思ったのか、缶コーヒーがカウンターに置かれる。

店で缶を振舞うのもどうかと思うが。

「とは言っても。こんだけ警備されてちゃ、情報なんて期待出来ないのよね」

くあぁ、と大きな欠伸をするイトリは横目でイツキを見つめる。

「…それでも、イトリさんなら問題ないと思いました」

「イトリさんの情報収集力は信用してますから」

「信用ねぇ…」

(信頼されるほどじゃないってこと、ね。ちょっち凹むわ〜)

「なら、その想いに応えてあげたくなるのが乙女心よね」

「…乙女?」

「あぁ〜ら。ひっぱたかれたいの?」

「………」

「ちょ、否定してくれないとアタシがおばさんってことに…」

「…自覚してるんですか」

「むぐ!?」

ワインに口を付けていたイトリは、堪らず吹き出した。
810 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 18:31:51.57 ID:bqI4vSG50
直下コンマに新しいセーフハウスの場所(地区名。14区は除外)と特徴をお願いします。直下コンマが3以上で成功です。

成功時に↓2コンマが3以下だった場合は…?
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18:44:21.00 ID:VDbLr2Gm0
20区 あんていくの近所
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18:49:31.34 ID:VDbLr2Gm0
00か…
強制成功?
813 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/26(土) 19:15:13.17 ID:jhgabeXU0
アッアッアッ… 00とか物語壊れちゃーう。どうしよ、ホントどうしよ。ちょっと考えさせてください…。
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19:57:48.13 ID:VDbLr2Gm0
コンマ神も久々の更新が嬉しいんだろうね
仕方ないね
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:13:22.58 ID:YC9cszE3o
コンマ神の愛が凄いスレ
816 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/27(日) 01:23:28.56 ID:YDO5iCzY0
漸く思いついたので、再開していきます。遅くなってすまない…。
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 01:28:46.16 ID:QY0Q5j8/0
待ってた 00出してすまない
818 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/27(日) 01:36:50.83 ID:YDO5iCzY0
「…という茶番は置いておいて。依頼というのは、隠れ家が欲しいんです」

「ここはいつから不動産屋になったのかしら」

イツキ自身、情報屋に聞くようなことではないと分かっている。

だが、一番確実だと思ったのが彼女だった。

ただそれだけのことだ。

「まっ、それだけアタシの能力を認めてると思っておきましょうかね」

おもむろに取り出したUSBメモリ。

投げ渡されたそれを、左手で取る。

「望んでいる情報はその中よ。…それと、少しだけサービスしてあげる」

「サービス…?」

「耳、貸して」

イトリの手招きに従い、顔を近づける。

イトリは耳元に口を近づけ、囁いた。

「…アオギリよりも警戒すべき相手がいるわ。『白鳩』とは違う…いえ、『白鳩』と喰種、そのどちらにも存在する奴らよ」

「それは遠いところにも、意外と近いところにもいる。そして、強大な力を持っている」

「その内一つは…既に君の中に潜んでいる、カモ。…喰われないように、注意することね」

「…『V』ですか」

「…さあ?どうかしら」

「ほら。必要なのは渡したから、早く出ていきなさい。お客様に取る態度じゃないけど」

「…そうですね。今長居するのは得策じゃない。失礼しました」

情報をくれた感謝を込めて一礼。

素早く踵を返し、外に出た。

イツキが外に出て数分後。

店主は壁にもたれ掛かり、呟く。

「…なーにやってるんだ私は。余計な情報まで渡してさ」

「…いや…。これは先行投資。娯楽を提供してくれることを見越しての、ね」

「そう思ってないと…やってられないわ…。これは立派な裏切りですもの」

「これは…情報屋にとって致命的な失態ですもの…」

見上げた天井の照明が、イトリを照らす。

後悔先に立たず。

そんな諺を思い出し、イトリは頭を抱える。

「…一回寝ますかね。嫌なことがあった時は、寝るのが一番よ」

入口に鍵をかけ、照明を消す。

カウンターは思ったよりも温かかった。
819 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/27(日) 02:13:13.85 ID:YDO5iCzY0
自宅に戻ったイツキは、PCにUSBを挿し込み、ファイルを開く。

そこには、一軒家の間取りについて纏めた書類データと、メッセージが添えられていた。

「…これか」

データを開示すると、ディスプレイ一杯に情報が広がる。

「…プレハブ小屋よりは当然マシだな。管理者は…実質芳村さんか。書類上は別の人だけど、放棄してるみたい」

一通りデータを確認した後、メッセージを開く。

書かれていたのは、僅かな文章。

『獅子人面像の下に箱がある』

それを見たイツキは、そっとPCを閉じた。

「おちょくっているのか…。あの人は…」

TVに映る自分の顔。

無表情なそれを掻き消すように、電源を点ける。

『赫者』特集は未だに続き、荒唐無稽な推測ばかりが伝えられている。

静かに眠る妹にブランケットを掛け、考え事をするでもなくただTVを眺めていた。
820 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/27(日) 02:14:42.07 ID:YDO5iCzY0
直下に夜の行動をお願いします。終了後にコンマ判定です(行動無しも可)。
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 02:22:56.88 ID:QY0Q5j8/0
お嬢様方をお引っ越しさせる
822 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/05/27(日) 02:40:40.57 ID:1ZjpMlJa0
全然進んでいませんが、今回はこれで終了とさせていただきます…。仕事のピークは過ぎたので、ボチボチ更新出来るはず。

来週頃に更新予定でございます。お疲れ様でした!
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 11:02:11.94 ID:eEG9w99co
おつおつの
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 19:32:38.34 ID:G2QIu5sg0
イツキがまた女の人たらしこんでる…
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/29(火) 13:23:57.47 ID:Ef9hJ8tz0
おほー追いついたじぇー
イトリさんの好感度ってどれくらいだっけか
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 20:56:08.85 ID:C/4et76q0
保守
827 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/08/09(木) 02:07:22.34 ID:kPoX8VzB0
>>824、このままハーレムを作ってしまいそうな雰囲気。

>>825、不明(ただ判定するタイミングを逃しただけ)なのですが、判定により100(仲良し二人組(95)以上)となりました。

状況にもよりますが、基本イツキ達に+となる行動しかしなくなります。どんどん活用しましょう。


熱中症、久し振りになりましたがキツいですね…。ちょっと、再開の目処は分からないです…。すみません…。

最終巻、拝見させていただきました。ネタバレは伏せますが、ロリコンになるかと思いました。見てない方は是非。

お詫びと言ってはなんですが、ジューゾーと篠原さんのお話を少しだけ。
828 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/08/09(木) 02:08:19.19 ID:kPoX8VzB0
番外編 怪物との談話


「お、ジューゾー。まぁたこんなところに立って…。落ちても知らないよ?」

「大丈夫ですよ篠原さん。僕がそんな失敗…おっとっと」

「ほらもう言わんこっちゃない!」

歩道橋の欄干を平均台のように歩くジューゾー。

案の定と言うべきか、一度バランスを崩してあわや大惨事になるところであった。

そんなジューゾーは今、篠原の脇に抱えられている。

「はぁ…まったく、お前は手が掛かるなぁ…」

「放っておけばいいじゃないですか。僕が死んでも、誰も悲しまないですよ?」

「…っ!…お前…は…」

まるで『それが当然』とでも言わんばかりに、平然とジューゾーは言い放つ。

(あまりにも軽すぎる。コイツにとって命の重さなんてのは、紙切れ一枚みたいなもの、か…)

ジューゾーからしてみれば、誰が死のうと、自分が死のうと、それを気にするのがおかしいのだ。

命は皆、消えるのだから。一々気にしていたら、心が保たない。

――彼にとって、それは一種の防衛機構なのだろう。

凄惨な生き地獄を乗り越えるために、心が無意識に課した、最後の砦。

資料でしか見たことのない篠原には推測することしか出来ないがそれでも、そうせざるを得ないほど追い詰められていたこと、それだけは理解出来た。
829 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/08/09(木) 02:09:35.64 ID:kPoX8VzB0
「…私は」

「???」

「私は…悲しいよ。ジューゾー。お前が死んだら、悲しいと絶対思う」

「どうしてです?」

「…お前は、私の大切なパートナーで、部下だ。…そもそも、私は誰が死んでも、きっと悲しいと思うさ」

「命ってのは、尊い物なんだ。失ってしまえば、二度と戻らない。だから、不必要に奪ってはいけない」

分かっている。自分が言っていることは矛盾していると。

それでも、篠原は最後まで言う。

「…誰かを想い、悲しむ。それは、私たち人間にしか出来ないことなんだ。それを棄てるのは…無理なんだよ」

いまいち理解出来ていないのか、ジューゾーは首を傾げる。

だが、これでいい。今は理解らなくとも、いつか理解る日が来るはずだ。

いつかのきっかけになってくれれば、それで。

「…まぁ、お前が大切ってことさ。息子みたいなもんだからね」

「気持ち悪いです…」

「傷つくなぁ…」

再び歩き出した二人は、沈みゆく太陽に目を向ける。

「おぉ〜。綺麗な夕日ですねぇ〜」

「だねぇ。これを見ると、仕事が終わった実感が湧いてくるよ」

「お仕事って夜に始まる方が多くないですか?」

「…そういうの、思いついても口には出さないのが出来る大人ってもんだよ」

「そういうものですか」

「そういうものです」
830 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/08/09(木) 02:10:36.30 ID:kPoX8VzB0
「はむっ。むぐっ」

「おーおー…。素晴らしい食べっぷりなことで…」

財布の中身が心配になる篠原をよそに、リスのようにドーナッツを頬張るジューゾー。

傍から見れば、親子で楽しんでいる微笑ましい光景だ。

「そういや、何でクインケの名前をアレにしたのさ?」

「むぐむぐ…ゴクン。篠原さんはどうしてだと思います?」

「んーと。CCGの誇る怪物…強い捜査官になってやるっていう抱負かな?」

「違います」

「あらら、即答…」

指でバッテンを作り、否定するジューゾー。

その目は、どこか悲し気だ。

「…僕は、色々な人から変な目で見られます。まるで、気持ち悪いものを見るように」

「別に気にしてはいないです。だけど、何となく思ったんですよ」

「僕は化け物でしかない、と。それが理由です」

「………」

篠原は悲しかった。只々悲しかった。

たしかに、彼は普通の人とは少し感性が違う。

だが、彼には心がある。楽しいと思う心が。美味しいと思う心が。

ならば、彼だって立派な人間だ。化け物で、怪物である筈が無い。

「違う…違うよジューゾー。お前は人間だ。化け物なんかじゃない」

「お前は什造!CCG20区所属、三等捜査官『鈴屋什造』だ!…それを、忘れるな…」

途中で大声を上げていたことに気付き、頭を下げて篠原は席を立つ。

ジューゾーはただ、それを見つめていた。
831 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/08/09(木) 02:11:07.51 ID:kPoX8VzB0
篠原が退店して十分後、ドーナッツを食べ終えたジューゾーがやって来る。

特に何か言うこともなく傍に来て、歩き続ける。

不意に、篠原が口を開いた。

「…万が一、万が一だ。もし、ジューゾーが化け物だとしたら」

「したら?」

「私は、共にいるよ。お前を一人になんか出来ないからね」

「へー」

「…お前は。自分の思っているほど、どうでもいい存在じゃない。それを理解することだね」

「………」

その言葉が届いたのか、それは定かではない。

しかし、無言のまま歩いているジューゾーの顔は、笑っているように見えた。

いつものような笑顔ではなく、子供が褒められて照れているような、そんな笑顔。

「…篠原さんが隣、ですか」

「特等が付くっていうんだ。不満かい?」

「ドーナッツの貢ぎ物があれば許します、かねぇ」

「はっはっはっは。私よりもドーナッツの方がヒエラルキーは上か。…嘘でしょ」

「…どうですかねぇ」

楽し気に歩く二人の姿。

それは、美しい夕日が霞むほどに輝いていた。


おしまい
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/09(木) 10:12:26.57 ID:yvju8iYYo
おつお
終わっちゃいましたねぇ原作…
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 21:36:30.08 ID:mvTauzyq0
乙 熱中症気をつけて
番外編はイツキTHE ORIGINとかアサヤとリゼのファーストコンタクトとか見たい
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/10(金) 21:37:25.82 ID:yhBSvbrz0
おつ
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 11:45:01.39 ID:4EB8HyDFO
ss速報復活記念保守
836 : ◆BOjnShBY1I [sage]:2018/10/16(火) 20:01:49.86 ID:F4pNfT6NO
1ヶ月の時を経て、SS速報は蘇った!
というわけで明日の昼から再開したいと思います。いや、まさか鯖が落ちるとは思いませんでした。
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 20:07:11.56 ID:eCKEB9eoo
おかえりー
838 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/10/16(火) 20:32:55.18 ID:F4pNfT6NO
上げ忘れてました…すみません。
839 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2018/10/17(水) 21:16:41.17 ID:LYRckQBeO
すみません…寝落ち&PCフリーズからのデータ破損コンボが起きました…。
頑張って復旧してみますが、本日中に更新するのは無理かもしれません…。
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