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【ミリマス】765学園物語HED √PG - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 22:32:51.89 ID:+8oh2L7uo
「…兄さん」

声が聞こえる

「兄さん、起きてください」

小さく身体を揺さぶられるが、起きるには至らない

「…兄さん、まだ寝てますよね?」

何かを確認するかのような声がかけられる

「………一回だけなら、良いかな」

何かの気配が近付いてくる

その気配に目を覚ますと…

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ポケモンGOのイベント疲れたお… @ 2024/10/10(木) 16:53:31.35 ID:eggYh/l2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728546811/

らめぇぇぇええええびっぷサーバパンクしちゃうのぉぉおおお!!! @ 2024/10/10(木) 08:34:13.01 ID:ZCl+1W3BO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728516853/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:19:27.70 ID:Ynt9o1PQo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728512367/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:18:55.45 ID:T+UZrh92o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728512335/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:17:01.10 ID:WVNYYrCMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728512220/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:16:03.40 ID:cJq7TJojo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1728512162/

■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:14:54.54 ID:sgfZC7myo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/10/10(木) 07:14:02.98 ID:sHh6faHjo
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2 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 22:49:50.67 ID:+8oh2L7uo
目を開ける

見慣れた天井が映るが、今日はベッドの傍に誰かの気配を感じた

そちらに顔を向けると

「お、おはようございます、兄さん」

何故か少し顔を赤くした従妹、北沢志保がいた

P「ん…おはよう志保」

志保「朝食の準備が出来てますから、着替えたら降りてきてください」

P「わかった」

かけてある制服を手に取り、寝間着に手をかけると

P「…ところで志保」

志保「はい」

P「凝視されると着替えにくいんだけど」

志保「私のことは気にしないでください」

P「いや無理だろ…」
3 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:05:06.10 ID:+8oh2L7uo
志保と二人で朝食を済ませ、家を出る

P「なあ志保」

志保「はい」

P「なんか近くない?」

志保は俺と肩が触れそうなくらいの距離を歩いていた

志保「気のせいです」

P「肩がぶつかりそうなんだけど」

志保「気のせいです」
4 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:12:18.58 ID:+8oh2L7uo
そのまましばらく歩いていると

「…志保?」

志保が誰かから声をかけられた

志保「………」

しかし志保は聞こえていないのか、そのまま歩き続ける

心なしか早足になった気がする

「ちょ、ちょっと志保!」

後ろから声をかけてきた人物が駆け寄ってくる
5 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:15:51.82 ID:+8oh2L7uo
志保が面倒くさそうだ振り返る

俺もそれに釣られ振り返ると

P「君は…」

「あなたは…」

去年出会った、最上静香がいた

志保「何の用?しず…うどん」

静香「なんで言い直したの?ねえ」
6 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:20:34.47 ID:+8oh2L7uo
静香「別に、クラスメイトに挨拶するのに理由は要らないでしょ?」

志保「そう、それじゃあ…兄さん、行きましょう」

志保が会話を打ち切ろうと歩き出す

静香「P先輩、おはようございます」

P「ん、おはよう最上さん」

最上さんと挨拶する

それを聞いた志保は少し歩いた後、そのまま後ろ歩きで戻ってきた
7 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:30:25.37 ID:+8oh2L7uo
静香「P先輩、志保と知り合いだったんですね」

P「まあ知り合いというか」

静香「?」

P「実は俺と志保は親戚でさ」

静香「そうだったんですね」

静香「仲が良さそうだったので最初は志保に恋人が出来たのかと思いました」

志保「おはよう静香、今日は良い天気ね」

静香「ええ…」

志保が突然最上さんに友好的になった
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 23:41:35.55 ID:4k8Zkc6Lo
初っ端からしずしほいいぞ〜
9 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:44:01.12 ID:+8oh2L7uo
その後、二人の話を聞きながら通学路を歩く

話を聞く限り何だかんだでこの二人は面倒見が良いようだ

志保の琴葉よく知らないが、最上さんは翼の時も世話を焼いていたからなんとなくわかってはいたが

やがて学園に到着し、二人と別れた俺は、自分のクラスへ向かった
10 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/10(木) 23:49:26.60 ID:+8oh2L7uo
一旦ここまで
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 23:53:35.86 ID:Y+X5H+wT0
更新おつです!
ゲームのほうも大変だと思いますが無理のないペースで頑張ってください、応援してます
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 23:55:11.30 ID:Kr7IhOUp0
前のやつから結構変わりましたな
一旦乙です
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/10(木) 23:59:15.37 ID:OCTkoRzK0
別にシリアスじゃなくてもいいよ(要約)主のTwitter見つけました
14 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 00:01:36.96 ID:9f3TzLB8o
コメディよりの可愛い路線でいきやす
パンダもがみんが可愛かったから仕方ない
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 07:25:16.32 ID:7jhzF4yqO
更新おつです!
また琴葉さん乱入してる…
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 08:36:07.90 ID:yr8k1Q+HO
おつー
随分変わったね、楽しみだ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 23:15:43.86 ID:K5NEFmqX0

コメディよりか
楽しみ
18 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:27:10.86 ID:9f3TzLB8o
P「おはよう」

エレナ「おはようだヨ−!」

クラスメイトの島原エレナと挨拶を交わす

エレナ「♪」

P「ん?エレナ、妙に上機嫌だな」

エレナ「実は昨日コトハとメグミと町に行ったら美味しいうどん屋さんがあったノ!」

P「うどん屋?」

ジュリア「そのうどん屋ならあたしも行ったぜ」

P「ジュリア」

エレナ「すっごく美味しくて思わずおかわりしちゃったヨ!」
19 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:30:29.63 ID:9f3TzLB8o
ジュリア「あれは確かに美味かったな」

エレナ「コトハが思わずおかわりしたくらいだシ!」

P「へー、そんなに美味いのか」

近いうちに冬馬と翔太を誘って行ってみるかな

美奈子「朝からおうどんの話をしていると言うことは皆さんお腹が空いてますね!?そんな時は」

P「間に合ってます」

脅威の排除を優先した
20 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:37:15.57 ID:9f3TzLB8o
放課後になり、一人下駄箱で靴を履き替える

昼休みにうどん屋に誘ってみたのだが羅刹と翔太は用事があるそうで、今回はお流れとなった

P「仕方ない、今日は帰るか」

家に帰ったら志保にうどんでも作って貰おう

そんなことを考えていると

「P!セン!パ〜イ!」

その声と共に脇腹に何かが突き刺さった

P「ごふあ」

バランスが崩れるが何とか立て直す
21 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:43:32.73 ID:9f3TzLB8o
脇腹に飛び付いてきた金色の何かを確認し

P「はあ…」

溜息をついた俺はその金色の何かに対し

P「翼、危ないでしょうが」

でこぴんをした

「あう!」

額を抑えた金髪の女の子、伊吹翼から少し距離を取る

P「いきなり飛び付くんじゃない、不意打ちされたら俺だって吹っ飛ぶんだから」

翼「え〜?ちゃんと声かけましたよ?」

P「飛び付く瞬間にかけても意味ないっつーの」
22 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:55:09.60 ID:9f3TzLB8o
翼「あ、それよりもP先輩!一緒におうどん食べに行きましょ〜!」

P「聞けよ…ってうどん?」

翼「はい!最近出来たうどん屋さんがあって美味しいって評判なんです!」

P「ほう」

翼「それで今から静香ちゃんと一緒に行くところだったんですけど、一緒に行きませんか?」

P「邪魔じゃないなら」

翼「やった〜!P先輩とデートデート!」

P「いや、最上さんもいるから」

翼「静香ちゃんとわたしで両手に華ですよ、P先輩♪」

P「それじゃあそういうことにしておくよ」
23 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/11(金) 23:59:27.80 ID:9f3TzLB8o
静香「翼、待たせてごめんなさい…あら、P先輩?」

P「やあ」

翼「P先輩も一緒に行ってくれるんだって!」

静香「あ、そうなんですね」

P「お邪魔させてもらうよ」

静香「ふふ、よろしくお願いします」

P「っと、その前に少し電話をさせてくれ」
24 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 00:02:47.38 ID:EygSR4xmo
志保の携帯に電話をかける

P「もしもし?」

志保『はい、どうしました兄さん?』

P「今日の夕飯なんだけど」

志保『それなら兄さんの好きなものを用意しますけど』

P「凄く魅力的なんだけど悪い、今日は夕飯は要らないんだ」

志保『…そうですか』

P「ああ、ちょっとうどんを食べに行く事になってさ」

志保『…行く事になった?』
25 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 00:05:51.17 ID:EygSR4xmo
P「ああ、新しく出来たうどん屋あるだろ?そこにな」

志保『…兄さん、誰と行くんですか?』

P「え?」

志保『いいから、教えてください』

P「翼と最上さんだけど」

プツ

P「ん、あれ?志保?」

答えた瞬間、通話が途切れた

電波が悪くなったのか?

その後かけ直しても志保には繋がらなかった
26 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 00:06:37.76 ID:EygSR4xmo
一旦ここまで
うどんを食べてこよう
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:10:25.57 ID:m2rHg2oMo
志保かわいい
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 00:10:27.10 ID:28zXOAJC0

いきなりハーレム風味じゃねえか
羨ましいかぎり
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 12:29:08.07 ID:LkOnEvego
しずしほ多めでいくのか
30 :BBP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:15:18.94 ID:EygSR4xmo
P「ごめんお待たせ」

志保への電話を諦め、二人の所に戻る

翼「早く行きましょ〜わたしもうお腹ぺこぺこ」

静香「そうね、私もお腹空いてるから」

P「じゃあ行こう」





P「…結構並んでるな」

うどん屋には行列が出来ていた

それだけ人気があるということか

翼「え〜、並ぶの?」

P「どうする?また次の機会にする?」

静香「…」
31 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:17:28.39 ID:EygSR4xmo
どうしようか悩んでいると

志保「兄さん」

何故か志保に声をかけられた

静香「志保?」

P「あれ、志保?なんでここに」

志保「私もうどんが食べたくなったので」

P「そっか、じゃあ一緒に並ぶか?」

志保「それには及びません」

P「え?」
32 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:20:42.32 ID:EygSR4xmo
志保「予約を取ってありますから」

そういって少し胸を張る志保

P「おお!ありがとう志保」

志保「いえ、このくらいは当然です」

志保「では兄さん、二人で食べましょう」

俺達はうどん屋に入っていった

4人で
33 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:27:06.55 ID:EygSR4xmo
志保「…こんな筈じゃ」

志保は顔を隠して絶望していた

どうやら俺と二人だけで食べたかったらしく

店に入った志保は、二人予約と言ったのだが

席が足りないから知り合いならまとめて欲しいという店側の要望で四人卓となった





卓についた俺達は、注文したうどんが来るのを待っていた

翼「にっくうどん〜にっくうどん〜♪」

翼は鼻歌を歌い

静香「…凄いわ、あの手さばき」

最上さんは職人の作業を凝視していた
34 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:32:47.74 ID:EygSR4xmo
翼「そういえば静香ちゃん、未来は?」

静香「春休みの宿題」

翼「あっ」

静香「翼はよく大丈夫だったわね?」

翼「だって家族にやってもら…ちゃーんとやってきたもん!」

静香「今明らかに不正を告白しかけてたわよね?」

二人のそんな話を聞いていると

うどんが運ばれてきた
35 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:37:49.61 ID:EygSR4xmo
俺にはカレーうどん、翼には肉うどん、志保はきつねうどんで最上さんが釜揚げうどんだった

静香「太さは一般的な讃岐うどんね、志保のきつねうどんのつゆを見る限り関西風みたいだけど」

最上さんが突然語りだす

P「詳しいな、最上さんはうどんが好きなのか?」

何気なく聞いてみた

志保「ちょっ」

翼「せ、先輩それは」

突然二人が慌て出す
36 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:43:02.47 ID:EygSR4xmo
静香「はい、実は私うどんが大好きで」

P「そうなのか」

静香「はい、うどんは良いですよねまずうどんの歴史から説明すると遡ること」

志保「…始まった」

P「えっ?」

突然最上さんが早口になりうどんの歴史と進化を語り出した

翼「こうなった静香ちゃん長いんです」

P「そ、そうか」

どうやら余計なことをしたらしい

翼「まあ静香ちゃんの話は聞き流して〜…P先輩、わたしもカレーうどん食べたいなぁ…だめぇ?」

P「駄目ではないけど」

翼「代わりにわたしの肉うどんも少しあげますね!はい、あ〜ん」
37 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:48:56.35 ID:EygSR4xmo
志保「…」

俺の隣に座っていた志保が翼の差し出したうどんに食らい付く

翼「あ、ずるい!」

志保「ずるいのは翼の方だから」

P「喧嘩しない」

最上さんの解説をBGMに俺はうどんを堪能した






P「美味かった」

評判通り非常に美味い上にするするっと入っていったのでついおかわりしてしまった

静香「はい、来て良かったです」

心なしかつやつやしている最上さんが応える
38 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:55:02.93 ID:EygSR4xmo
最上さんは語りながら俺達よりも早くうどんを10玉食べた

かつて貴音が学食のラーメンをあっという間に平らげた時と同じ畏怖を抱いたが、顔には出さない

静香「かなり上質な食材も使ってましたし職人さんの腕も素晴らしかったです」

静香「このうどん屋さんは町の誇りですね」

最上さんが誇らしげに言う

P「最上さんは本当にうどんが好きなんだな」

静香「はい」

最上さんが空を見上げる

静香「最高のうどんを作るのが、私の夢ですから」
39 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/12(土) 23:55:57.25 ID:EygSR4xmo
一旦ここまで
アイドルなんてなかった
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 00:13:44.26 ID:Fh85k2YE0
なるほど今回はアイドルではなく饂飩の道を究めるルートなのか
http://i.imgur.com/mhgeUGU.jpg
一旦乙です
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/13(日) 00:16:03.48 ID:dyMICm0wo

きしめん美味しいです
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 00:17:03.93 ID:IZVqutJDO
腹減ってきたな…
乙です
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/13(日) 00:25:42.90 ID:vem9AQwv0

何気に飯テロみ強いぞこのスレ
今晩はどん兵衛で我慢しよ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 09:31:21.73 ID:IGQPm2aJO
もがみん饂飩に関してはよく食べてたね
ロコにも饂飩五杯薦めてたし
45 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 00:21:02.47 ID:u2layRWQo
静香「うどんって凄いですよね」

P「うん?」

静香「麺類自体が日本人に人気があるのを考慮しても」

静香「パスタのように用途ごとに麺が別れている訳じゃないのに地方によって違う種類のうどんが愛されている…」

静香「つまり沢山の人に親しまれる食べ物なんです」

P「ふむ」

確かに言われてみればそうか…
46 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 00:37:17.48 ID:u2layRWQo
静香「私もうどんを愛する一人です、だからこそ」

静香「うどんでみんなを笑顔にしたい」

静香「それが私の夢で、約束だから」

P「…そっか」

P「最上さんなら、きっと良いうどん屋になれると思う」

P「もし何か手伝えることがあったら言ってくれ、出来る限り力になる」

静香「そうですね…ならその時は試食をお願いしますね」

P「なんか役得っぽいな、それ」
47 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 00:44:37.76 ID:/ulIkNyDO
P「まあ、その時を楽しみにしてるよ」

静香「はい」

P「それじゃあ最上さん、また」

静香「はい、失礼します」

最上さんは翼と一緒に帰って行った

志保「…兄さん、うどんと何を話していたんですか?」

P「ん?うどん美味かったなって話だよ」

志保「そうですか…」

P「それじゃあ、俺達も帰ろうか」

志保「はい、兄さん」

腹を満たした満足感を噛みしめながら、俺達は帰路についた
48 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 00:45:38.01 ID:u2layRWQo
滅茶苦茶短くて申し訳ないが一旦ここまで
二日連続で寝落ちかますところだった
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 01:54:46.65 ID:bOeJBp0So
本編より好意と嫉妬を隠せていない志保が可愛い…
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 11:10:58.21 ID:9UG/G6foo
子供の頃にアイドルでなく饂飩職人のドキュメントとかずっと見てたらこうなりそう
51 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 22:45:47.92 ID:u2layRWQo
翌日

帰る支度をしていると、電話が掛かってきた

エレナ「P、携帯鳴ってるヨー」

P「ほんとだ」

確認すると、志保からだった

P「もしもし、志保?」

志保『兄さん、今どちらに?』

P「今?自分のクラスだけど」

志保『すぐに行きますから少し待っていてください、B組でしたよね』

P「別に構わないが…俺、志保に自分のクラス伝えてなかったような」

志保『細かいことは気にしないでください、それでは』
52 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 22:53:20.95 ID:u2layRWQo
帰り支度を中断し、席に着く

エレナ「あれ、P帰らないノ?」

P「ああ、志保が来るらしい」

エレナ「シホ?」

P「従妹だよ」

エレナ「ワオ!P従妹いたんだネ!」

P「まあな」

そのままエレナと話していると

志保「失礼します」

志保がやってきた

P「お、来たな」
53 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:01:38.51 ID:u2layRWQo
志保が教室に入ってくる、そして

P「…あれ、最上さん?」

志保の後ろから最上さんが入ってきた

志保「しず…うどんからある相談を受けたんですが、私では手に余るので兄さんにアドバイスを受けたくて」

P「なるほど」

志保「…ところで兄さん、その人は?」

志保が俺の隣にいるエレナについて聞いてくる

エレナ「ワタシは島原エレナだヨ−!Pの友達!」

志保「…北沢志保です」

エレナ「よろしくだヨ、シホ!」

志保「よ、よろしくお願いします」
54 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:06:18.25 ID:u2layRWQo
ぐいぐい来るエレナに志保は少し驚いたようだ

P「それで、相談って?」

志保「そうでした…うどん」

静香「うどん呼びはやめなさいよ…」

静香「…実は昨日、父と喧嘩をして家出をしたんです」

P「いきなり重いな」

静香「昨日先輩と一緒にうどんを食べに行きましたよね?」

志保「私もいたけど」

静香「あのうどん屋は…父の店だったんです」

志保「私も、『兄さん』と一緒にいたけど」
55 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:21:34.19 ID:u2layRWQo
静香「帰ってから父が言ってきたんです」

静香「私じゃ父のうどんは越えられないと」

静香「でも私は反論しました、やってもいないのになぜ決めつけるのかと」

静香「すると父は言いました、自分は私の祖父からも、曾祖父からもうどん作りの手解きを受けた、私が父を越えるのは無理だから諦めろと」

静香「…確かに曾祖父のことはわからないのでともかく、祖父はとても凄いうどん職人でした」

静香「昔うなばらさん?という有名な食通の方に日本一だと讃えられたこともあったそうです」

静香「でも、例えそんな名人に手解きを受けていても、父が正しいとは思えません」
56 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:28:45.64 ID:u2layRWQo
P「それはどうして?」

静香「父の店は、チェーン店です」

静香「私はチェーン店を批判する気はまったくないんです、だけど」

静香「…生前、祖父が良く言っていました、うどんは食べてくれる人を思いながら打つ物だと」

静香「だけど父は今は現場に立たず、打つものはうどんではなくキーボードです」

静香「父は人を思いながらうどんを打つことを忘れてしまった…だからこそ、私はうどんで父を越えたいんです」
57 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:33:28.36 ID:u2layRWQo
P「…最上さんの話はわかったけど」

俺は振り返ってエレナに俺の事を根掘り葉掘り聞いている志保に話しかける

P「これ、俺はどうすれば良いんだ?」

正直何も出来ない気がする

志保「話は聞きましたし帰っても良いと思います、むしろ帰りましょう」

静香「ちょ、ちょっと志保!話はまだ終わってないから!」
58 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:37:00.23 ID:u2layRWQo
志保が心底面倒臭そうな顔をしているが、俺は続きを聞いてみることにした

静香「それで、私は家出してしまったので今帰るところがないんです」

静香「だからそれを志保に相談しようと思って…」

志保「嫌よ」

静香「まだ何も言ってないじゃない」

志保「家に泊めてくれって言うんでしょ?生憎部屋は空いてないから」

P「いや空き部屋ならいくつか」

志保「兄さんは黙っていてください」

P「はい」
59 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:40:58.95 ID:u2layRWQo
静香「志保、お願い」

志保「…」

P「一応、このみ姉さんに聞いてみるよ」

静香「本当ですか!?」

志保「兄さん…」

P「流石に放っとけないだろ?」

志保「…まあ、兄さんがそう言うのなら」

静香「もしお世話になることになったら、毎日うどんを作りますから」

志保「やめなさいよ、兄さんを太らせる気?」

ガラッ

美奈子「今太らせるって聞こえましたけど!」

P「間に合ってます」
60 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/15(火) 23:43:47.27 ID:u2layRWQo
一旦ここまで
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 23:45:48.81 ID:pGEVOP1w0
乙。カロリーコワイ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 23:48:08.19 ID:gOisEUmKo

しずしほと一緒に暮らしてーなー俺もなー
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 23:52:53.89 ID:DYSnfHAf0

予想以上にうどんとの関係性強いぞこの静香
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 00:01:07.78 ID:kyWlna8Yo

まるでグルメマンガみたいな展開だけどやっぱりラブコメだなー良いぞ
65 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 00:10:57.18 ID:d3SZJKzVo
グルメ漫画って基本的にコメディっぽい感じがするから割と参考にはしてたり
ラーメン三銃士とかね
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 00:36:31.76 ID:ZRHIUnK7o

しずしほと同居とか最高じゃないか
67 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:00:11.64 ID:d3SZJKzVo
結局許可が降りたので、最上さんを連れて帰る

このみ姉さんには既に説明してあるが、改めて最上さんの事情を説明する

桃子「ま、また女が増えた…」

桃子が何やら複雑な顔をしていた、何故だろう

このみ「静香ちゃん、自分の家だと思ってくれて構わないからね」

静香「はい、ありがとうございます」

静香「ではお世話になるので」

最上さんがハンドバッグから大きな板と麺棒、こねられた生地を取り出す

静香「さっそくうどんを打って夕飯を作りますね」
68 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:16:24.25 ID:d3SZJKzVo
そういってテーブルの上に板を敷き、小麦粉を板と麺棒に馴染ませてから生地を置いた

麺棒で生地を広げていく最上さん

俺達はその光景をただ見ている

ある程度伸ばす毎に生地を45度回転させる

P「それの意味は?」

静香「こうすることで生地がだんだん四角くなってくるんです」

そう言いながら生地を回転させる

静香「生地を四角くすると畳んで切るときに切りやすくなりますし、麺の長さや太さも揃えることが出来るんです」

P「なるほど」
69 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:26:48.04 ID:d3SZJKzVo
生地が整ったところで、最上さんは生地に小麦粉を撒いてから畳み始める

そして用意してあった麺切り包丁と別の板を手にし、切り始めた

包丁が動く毎に生地だったものが、どんどんうどんになっていく

P「こうなるのか」

やがて包丁が端まで到達した

最上さんは包丁を置いた後うどんを一掴みし、粉を払う

湯切り道具にうどんを入れ、あらかじめ用意してあった鍋にうどんを入れると今度は魔法瓶を取り出して鍋にかけた
70 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:34:02.11 ID:d3SZJKzVo
静香「生のうどんは茹で上がるのに10分から15分ほどかかるので今のうちに具を作りますね」

そういって葱を刻み、油揚げを用意する最上さん

志保「きつねうどん…女狐うどん」

P「しかしあれだな」

制服の女の子がエプロンをして料理している姿は良い物だ

P「なんかこういうの良いな」

志保「…兄さんは、エプロンが好きですか?」

P「好きか嫌いかで言うと大好きかな」

志保「わかりました」

P「?」
71 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:38:27.44 ID:d3SZJKzVo
静香「…良し!」

最上さんが湯切りをし、人数分のどんぶりにうどんを入れていく

そしてかまぼこ、油揚げを乗せ…

静香「お待たせしました、きつねうどんです!」

このみ「美味しそうね」

桃子「ふーん…ま、悪くないかな?」

P「それ聞いたことあるぞ」

桃子「前にちょっとね」

志保「…」
72 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:43:38.13 ID:d3SZJKzVo
P「じゃあ早速」

「いただきます!」

一口啜る

静香「どうですか?」

P「!」

志保「…っ」

桃子「美味しい…」

このみ「うん、美味しいわ、静香ちゃん」

静香「ありがとうございます」

静香「P先輩と志保はどう?」

P「うん、昨日のうどんともまた違う味で…かなり美味いよこれ」

静香「ありがとうございます!…志保は?」

志保「…………………まあ、美味しいと思うわ」

静香「今の間が気になるけど…ありがとう」
73 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/16(水) 23:44:08.35 ID:d3SZJKzVo
一旦ここまで
なんでうどん作るの実況してたんだ俺は
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:51:37.92 ID:QrtjeO630

しれっと「女が増えた」とか言ってる桃子かわいい
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:52:35.86 ID:zl+LSstmo
うどん食べたくなってきた
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 23:56:00.34 ID:h9QaT7L5o

これは飯テロ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 02:02:40.69 ID:8NO2mO0DO
更新の度に言ってる気がするが、メインヒロイン以上に嫉妬志保が可愛くてヤバい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/17(木) 05:54:52.21 ID:1dEmszqNo

桃子も蒼くなってまいりましたね
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:08:51.73 ID:c+Jf1biio
何でメインヒロイン分かんの?って思ったけど
タイトルの√PGってそういう意味か
>>1さんの過去作探してきますわ
80 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:35:57.52 ID:i5pdpSoho
静香「でも、これじゃあまだ駄目なんです」

静香「父のうどんには敵わない」

静香「うどんのコシも足りないし、喉越しも劣ります」

静香「出汁も店で使用しているものと同じです、だけど風味や他にも沢山の物が足りていない…」

P「他にも色んな意見が聞けたら良いんだけどな」

静香「確かにそれが一番なんですが、だからと言って店を出すようなお金も許可もありませんし…」
81 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:39:44.13 ID:i5pdpSoho
P「どうしたもんか…」

早速行き詰まる

桃子「おかわり」

静香「はい」

志保「諦めて家に帰るっていう選択肢があるけど」

静香「嫌よ」

志保「…」

このみ「静香ちゃんは、お店を出したいのかしら?」
82 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:46:42.81 ID:i5pdpSoho
静香「そうですね、将来的には一件持ちたいと思います」

このみ「ならちょうど良い物があるわよ」

静香「え?」

P「え?」

このみ「着いてきて」

このみ姉さんが地下に向かう

P「地下に何かあったっけ…?」

このみ姉さんに着いて地下に向かうと…
83 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:48:46.25 ID:i5pdpSoho
このみ「確かこの辺りに…」

長年放置していた物置にこのみ姉さんが入っていく

P「ここに来るのも久しぶりだ」

桃子「桃子は初めて」

志保「…兄さん、暗くて足下が不安なので手を握っても良いですか?」

静香「ここに電気のスイッチが」

志保「…」
84 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:51:40.67 ID:i5pdpSoho
このみ「あらありがと…あったあった!ほら、こっち来て」

このみ姉さんが手招きする

このみ姉さんの指示に従い、そっちを見ると…

P「こ、これは…」

静香「屋台…?」

ラーメンでお馴染みの屋台車がそこにあった
85 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/17(木) 23:55:02.57 ID:i5pdpSoho
このみ「放置されてたから多少修繕の必要はあるけど、これならすぐにでも店が持てるわ」

静香「凄い…ありがとうございます、このみ先生!」

このみ「ふふ、可愛い教え子のためだもの」

P「けど屋台とかって許可が要るんじゃないの?」

このみ「それについては問題ないわ、私の飲み友に警察で働いてる子がいるから」

P「あ、うん」
86 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/18(金) 00:00:05.32 ID:WRKnATO0o
静香「屋台を出してお客さんの意見を取り入れることで私のうどんはきっと完成に近づく…!」

P「そうだな」

静香「P先輩は男性ですから屋台を引いて貰ったり一緒にいてもらうことになりますけど…」

P「そのくらいなら構わないよ、どうせ部活もないし、それに屋台に興味もあるし」

静香「ありがとうございます」

志保「…私も手伝ってあげるわ」

静香「え?」

志保「大した理由じゃないから気にしないで」

静香「志保…ありがとう」
87 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/18(金) 00:00:34.40 ID:WRKnATO0o
一旦ここまで
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:15:58.10 ID:/syBfqYAo
おつー

ハンドバッグからいろいろでてくるんだものな。
地下室に屋台ぐらいで驚いてはいけない、うん
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 00:24:54.27 ID:nNxn40O+0

共同経営路線か
それにしても周防家すごい
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 02:24:58.24 ID:VaEE4V4Mo
四次元ポケットかな?
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 10:41:28.86 ID:6OLZc6pDO
夜泣きそばならぬ夜泣きうどんか
今頃売れるのだろうか
92 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/18(金) 23:20:17.76 ID:kM+a7ElMo
今日はなしで
ごめんね
93 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/19(土) 23:47:32.82 ID:qUxrQLVxo
明日には、明日には必ず
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/19(土) 23:53:32.85 ID:tl3Hcnlm0
その様子では4th落ちたな?安心しろ。私もだ
95 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/19(土) 23:56:24.22 ID:qUxrQLVxo
>>94
日曜日当選してますん
ちょっと引っ越しの準備が
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/20(日) 00:03:29.91 ID:nZBhbgKR0
当選おめ
自分は全滅したのでLVですわ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 00:10:16.11 ID:I3cmlGxLo
当選羨ましすぎる…
98 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 00:19:09.92 ID:/abuwxM1o
まあ次は慰霊碑に名前を刻む作業がありますが…2日目当たれば良いなぁ
99 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:30:24.28 ID:tD1k0uyrO
P「よし、それじゃあ最高のうどん作り、頑張ろう!」

静香「はい!よろしくお願いします!」

このみ「私も莉緒ちゃんや風花ちゃん、楓ちゃんを誘って食べに行くから」

P「えっ、楓さんはちょっと」

桃子「なんでも良いけど、屋台直さないと使えないと思うよ」

志保「確かに、結構ボロボロね」

P「それについては問題ない」
100 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:34:08.98 ID:tD1k0uyrO
翌日

冬馬「で、だ」

P「ん?」

冬馬「なんで俺は休日の朝っぱらから屋台の修理をさせられてるんだ?」

P「さあな」

冬馬「お前が呼んだんだろうが…!」

P「良いじゃないか、タダ だし」

冬馬「良くねえよ!」

冬馬がトンカチを握りながら吠える
101 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:40:35.72 ID:tD1k0uyrO
静香「手伝っていただきありがとうございます、あまとう先輩」

冬馬「誰があまとうだ!俺は天ヶ瀬冬馬だ!」

静香「えっ!?し、失礼しました、天ヶ瀬先輩」

冬馬「…」ブワッ

突然冬馬の目から涙が溢れた

P「おいおいどうしたんだ冬馬、女子に話し掛けられて感極まったか」

冬馬「違えよ…久しぶりに…久しぶりにちゃんと名前を呼ばれたからよ…」

静香「ええ…」
102 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:44:16.55 ID:tD1k0uyrO
翔太「寸胴買ってきたよ〜」

P「お、サンキュー翔太」

海美「洗っちゃうから貸して〜」

P「おう」

俺から寸胴鍋を受け取った海美は、中々の手際で鍋を洗っていく

P「あれ、海美って家事できたっけ?」

海美「修業してるからね!」

P「修業?」

海美「うん!だから期待しててね!」
103 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:49:54.30 ID:tD1k0uyrO
静香「志保、寸胴鍋を貸してくれる?」

志保「静香、随分綺麗になったわね?あらごめんなさい、寸胴鍋と間違えたわ」

静香「どこに間違える要素があるのよ!?」

志保「…ふっ」

静香「」ブチッ

桃子「お兄ちゃん、ここ押さえてれば良いの?」

P「ああ、頼む」
104 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 22:58:28.90 ID:tD1k0uyrO
作業を続けること数時間

冬馬「うっし、終わったぞ!」

冬馬が最後の板を打ち終わった

P「お疲れ」

冬馬に水のペットボトルを投げる

冬馬「さんきゅ」

静香「お疲れ様です、お昼ごはんにうどんを打ちましたから是非食べてください」

冬馬「おお、腹減ってたんだ、早く食わせてくれ」
105 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 23:11:37.40 ID:tD1k0uyrO
冬馬「美味え!」

海美「うん、すっごく美味しい!」

翔太「うん、お店で食べるのと謙遜ないと思うよ」

三人とも最上さんのうどんを絶賛する

静香「ありがとうございます」

冬馬「これを屋台で出すのか?」

静香「はい、そのつもりです」

翔太「もし開店したら教えてよ、食べに行くから」

静香「はい、お願いします」
106 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 23:20:22.18 ID:tD1k0uyrO
P「明日は日曜日だし…どうする、今日からもう屋台で出る?」

静香「そうですね、早いほうが良いですし…今日から出ましょう」

P「わかった」

冬馬「そういや屋台の名前はあるのか?」

P「名前?」

静香「考えていませんでしたが、確かに名前は必要ですね」

海美「うどん屋もがみんとか!」

静香「それはちょっと…」
107 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 23:23:07.30 ID:tD1k0uyrO
P「ま、名前はおいおい考えるとして」

P「とりあえず屋台を引いてみるか」

冬馬「手伝うぜ」

P「助かる」

最上さん達と屋台の最終調整をした
108 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/20(日) 23:24:42.08 ID:tD1k0uyrO
一旦ここまで
マオウで始まるミリオンのコミカライズに海美がメイン格で出るようで興奮している

765学園物語はマオウ掲載予定のアイドルマスターミリオンライブと稲山覚也先生を応援しています
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 23:27:35.24 ID:KXoJMFhA0
新しい漫画楽しみだね
http://i.imgur.com/ALenHAf.jpg
一旦乙です
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 00:32:34.44 ID:MgyzI8o30
まさかの?うみみだもんな
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 22:37:13.84 ID:2UD+/pTVo
765学園物語のおかげでうみみ大好きになった
112 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/21(月) 23:42:28.42 ID:QVKik6vBo
静香「この辺りが良いですね」

P「了解」

思ったよりも重かった屋台車を固定する

志保「兄さんお疲れ様です、汗を拭くのでジッとしていてください」

P「いや、自分で拭けるから…」

静香「志保、遊んでないで手伝って」

志保「私は真剣よ」
113 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/21(月) 23:45:04.87 ID:QVKik6vBo
翔太「せっかくだし僕達も手伝うよ」

P「ありがとな、翔太」

冬馬「最上、お品書きはこれで良いのか」

静香「はい、ありがとうございます」

P「それ、手書きか?」

冬馬「時間がなかったからな」

P「へえ…」

中々に綺麗な文字で書かれていた

相変わらずなんでもこなせる奴だ
114 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/21(月) 23:49:11.01 ID:QVKik6vBo
テーブルを置き、ようやく準備が完了した

P「後は客が来るのを待つだけだな」

静香「…私のうどん、本当に食べてくれるでしょうか」

P「大丈夫だって最上さん、自分とうどんを信じるんだ」

志保「兄さんの言う通りよ、うどん」

静香「志保…」

志保「正直悔しいけど、うどんの作るうどんは間違いなく一流だから、自信を持った方が良いわ」
115 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/21(月) 23:52:59.21 ID:QVKik6vBo
P「お?」

少し離れた所に何人かの人影が見える

もしかしたら立ち寄ってくれるかも知れない

P「いらっしゃいませー」

静香「いらっしゃいませー」

志保「ませー」

俺達は声を上げて客引きを始めた
116 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/21(月) 23:57:45.37 ID:QVKik6vBo
このみ「あら、ここでやってたのね」

近付いてきた人影は、良く見知った人達だった

P「このみ姉さん」

このみ「今は客よ」

P「失礼しました」

莉緒「姉さん、ここが今朝言ってたうどん屋?」

このみ「そうそう、結構美味しいのよ」

「宅飲みのつもりでしたが、屋台で一杯というのも良いですね」

P「げっ」
117 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/22(火) 00:01:25.79 ID:p7EtHruto
風花「静香ちゃんのおうどんは去年の学園祭で食べたけど、とっても美味しかったな」

静香「ありがとうございます、風花先生」

あずさ「あらあら、それは楽しみね〜」

P「注文は?」

このみ「とりあえずビール」

P「未成年しかいない屋台がビールなんか出せるか!」

このみ「冗談よ、持参してるから」

そういってビールや酒が大量に入った袋を見せる
118 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/22(火) 00:07:33.98 ID:p7EtHruto
このみ「普通に皆きつねで良いわよ」

P「はいよ、きつね5入ります」

静香「はい!」

最上さんが真剣な表情でうどんを茹で始める

それを尻目にテーブル席では酒盛りをしており、莉緒さんと楓さんが既に2本目に突入していた

静香「…」

最上さんが慣れた手付きで湯切りをする

俺はその間にどんぶりを並べていった

「キリッと湯切り…ふふ」

…どうやら既に出来上がっているようだ
119 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/22(火) 00:08:00.95 ID:p7EtHruto
一旦ここまで
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/22(火) 06:14:49.62 ID:MIy3sH1Q0

志保さん、客引き投げやり過ぎませんかね
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/22(火) 06:46:24.03 ID:Pc0JwXUao
どこの25歳児さんだ…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/22(火) 22:52:52.29 ID:Nca76iP90
最初のお客さん厄介な人しかいないんですが
123 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/22(火) 23:43:41.75 ID:p7EtHruto
P「お待たせしました」

莉緒「Pくんおーそーい!」

P「はいはいお客さん揺らさないでくださいね〜
零れますからね〜」

このみ「莉緒ちゃん、大人しくしなさい」

風花「すごく美味しそう」

P「風花先生が隠してる二つのフルーツも美味しそうですよ」

風花「え?」

P「何でも無いです」
124 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:03:22.57 ID:pWCJoblFo
あずさ「うふふ、私誰かと屋台でご飯を食べるって密かに憧れだったのよ〜」

「ビール以外にも熱燗や日本酒が欲しい…」

P「や、そんな目で見られても無理なもんは無理ですからね?」

このみ「さ、のびる前に食べましょう?それじゃあ」

「いただきます」

「乾杯!」

大人達が好き勝手に喋りながら飲み食いを始めた

莉緒「ちょっと何これ!すごく美味しいんだけど!」

風花「お汁も美味しい、町のおうどんとも違う感じで」
125 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:09:14.15 ID:pWCJoblFo
P「評判良さそうだな」

静香「はい、皆さん喜んでくれてるみたいです」

しばらく大人組の飲み食いを見ていると

「む、こんなところに屋台があるではないか」

「おお、本当だ、珍しいじゃないか」

「高木、貴様まだまだいけるな?」

「私は明日も仕事があるのだが…ま、せっかくの君のお誘いだからね」

そういって暖簾を潜ってきたのは

P「高木先生、黒井先生」

黒井「む、貴様か」

高木「おおPくん、奇遇だね」

俺の元担任と現担任だった
126 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:14:42.81 ID:pWCJoblFo
黒井「貴様、ここでアルバイトをしているのか?」

P「いえ、そう言うわけでは」

高木「とりあえずメニューを見せてくれるかな」

静香「あ、はい、どうぞ」

二人がメニューを見る

黒井「…ふむ、うどんの屋台とは珍しい」

高木「私はたぬきうどんにしようかな」

黒井「ふん、たぬき親父らしい貴様にはぴったりな選択だな。私は月見うどんだ」

P「かしこまりました、たぬき1月見1」

静香「はい!」
127 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:22:05.74 ID:pWCJoblFo
最上さんが調理に入る

高木「この屋台は、静香くんが?」

P「はい、ある目的があるみたいで」

高木「そうかそうか、目標があるのは良いことだ」

高木「彼女は去年、目標が見つからなくてとても悩んでいたからね」

P「そうなんですか?」

高木「うむ、だから何か目標を見つけて、そのために努力している姿を見るのは嬉しいねぇ」

P「ですね」

何かのために努力をする人間はとても輝いて見える

最上さんは、その輝きを見せていた
128 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:27:56.46 ID:pWCJoblFo
静香「お待たせしました」

たぬきうどんと月見うどんが二人の前に出される

高木「美味しそうだねぇ」

黒井「ほう、関西風の出汁か」

静香「わかりますか」

黒井「私はセレブだからな、鼻も舌も肥えているのだよ」

箸を取り、うどんを啜る二人

黒井「むっ」

高木「美味しいねぇ」

黒井「ふむ、中々のコシだ、それに出汁も良い」

黒井「私が食べるのに不足はない」

静香「ありがとうございます」

P「素直に美味いって言えば良いのに」

黒井「何か言ったか」

P「いえ何も」
129 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:34:20.69 ID:pWCJoblFo
二人が食べ終わり、立ち上がる

高木「美味しかったよ静香くん、ご馳走様」

静香「ありがとうございます、高木先生」

黒井「普段はここに出しているのか」

静香「いえ、今日が初出店で…でも、ここを拠点にしたいとは思っています」

黒井「そうか」

黒井先生は一万円札をカウンターに置くと

黒井「釣りは要らん」

黒井「…また気が向いたら食べに来てやろう」

そのまま歩いて行った

静香「あ、ありがとうございます、黒井先生!」

高木「お、おい黒井、置いていくなよ」
130 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:38:11.07 ID:pWCJoblFo
P「黒井先生、笑ってたな」

静香「はい、ああいう顔もするんですね」

P「俺も初めて知ったよ」

とても優しい笑みだった

きっと最上さんのうどんで心が解されたのだろう

最上さんのうどんは人を笑顔に出来る

もっと沢山の人にこの味を知って貰えればきっと…

志保「兄さん」

P「ん、どうした志保?」

志保「あれ、どうするんですか?」

P「あれ?」

志保の指差した方向を見る
131 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:42:14.23 ID:pWCJoblFo
莉緒「ぐー…」

このみ「ちょっと冬馬くん!私のお酒が飲めないって言うの!?」

冬馬「未成年なのに飲めるわけ無いだろ!」

このみ「細かいことは良いのよ!」

冬馬「細かくない!誰か何とかしてくれ!」

「お猪口でちょこっと…ふふ…ふふふ」

あずさ「にゃーんにゃんにゃんにゃーん♪」

風花「いっつも私ばっかりセクハラされて…ぐすっぐすっ」

P「…」

志保「…」

P「店仕舞いするか〜」

静香「ですね」

見て見ぬ振りをすることにした
132 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 00:43:18.52 ID:pWCJoblFo
一旦ここまで
今までの√より多くのキャラが出て来るかも
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 01:29:37.76 ID:xy/1XiSc0
乙です
私はこの√のノリ好きですよ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 01:32:45.44 ID:iS47BPz8O
どのルートでもそうだが黒ちゃんかっこよすぎないか?
素晴らしい
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/23(水) 07:02:22.26 ID:yu8Degv50

>>134ほんこれ
莉緒姉かわいい
136 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 23:33:00.84 ID:pWCJoblFo
莉緒さんのねごとから放たれたわざでとくせいの消えた冬馬に咄嗟にねっとうを使い、やけどにした後俺達は屋台を押しながら帰路についた

P「今日は成功…だったかな」

静香「はい、先生方も美味しいと言ってくれました」

志保「たった7人だけど」

静香「それでも、お金を払って食べてくれて、美味しいと言ってくれたことに価値があるのよ」

志保「…」

P「しかし問題は知名度だな」

静香「そうですね…いくら美味しいものを作っても誰も食べてくれなければ広まりませんし」
137 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 23:48:08.56 ID:pWCJoblFo
志保「チラシでも配ったら?」

静香「チラシね…悪くはないけど」

P「それなら俺にアテがある」

静香「アテ?」

P「そういうのが得意な知り合いがいてな、週明けちょっと聞いてみるよ」

静香「ありがとうございます、P先輩」

P「気にしないでくれ」
138 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/23(水) 23:55:58.59 ID:pWCJoblFo
週明けの放課後

俺はある人物を呼び出していた

食堂で待つこと数分

目的の人物がやってきた

P「お、来たな」

「珍しいですね、Pさんが呼び出すなんて」

P「いや、ちょっと依頼をしようと思ってさ」

「それは私個人に?それとも新聞部に?」

P「それは俺の話を聞いてからそらが判断してくれ」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/23(水) 23:57:06.17 ID:FYnsUQEso
そらさん!
140 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/24(木) 00:00:15.90 ID:GYtHgNDio
「わかりました、話を聞きましょう」

P「ありがと、何か飲むか?」

「コーヒーで」

P「あいよ」






P「…と言うわけでな」

「…」

俺の目の前で腕を組んで考え込んでいる女生徒…早坂そらの反応を窺う

そら「面白そうですし、私個人としては協力しても良いとは思いますが…」
141 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/24(木) 00:05:38.10 ID:GYtHgNDio
P「何か引っ掛かるのか?」

そら「メインが学外の活動である以上、学内の活動を記事にする新聞部を動かしにくいのがまず一つ」

そら「もう一つは実際にその最上さんの屋台とうどんを見ないことにはなんとも言えない…といったところですね」

P「ふむ」

もっともな意見だ

そら「ただまあうどんの屋台を出しているというのはインパクトとしては十分ですから、近いうちに食べに行こうとは思ってます」

P「それなら丁度良い、今日も出店するからさ、そらも来いよ」

そら「あ、今日出すんですね、それならお邪魔します」

そらとの約束を取り付けた
142 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/24(木) 00:06:34.68 ID:GYtHgNDio
一旦ここまで
いつか出したかったそらさんがようやく登場
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/24(木) 00:09:51.04 ID:oIht52uX0

そらさんかわいい
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 01:09:49.30 ID:+Mrc/CB5o

そらさん生徒枠か…スク水や体操着着るのか
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 01:25:06.31 ID:2pXmWBflo
そらさん年齢分からないとはいえ学生はキツくないか?
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/24(木) 01:39:32.49 ID:wuu+WPCZ0
そらさんは大学生なら良いんじゃね?
このPのコミュ力なら大学生にも人脈あってもおかしくない
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 08:06:57.04 ID:rdTkjDeDO
なーにゆきよさんだって学生服っぽい衣装着てるんだから大丈夫だって
148 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:02:35.08 ID:IcvfjqRRo
その日の夜

黒井「ふむ、ではニーズに応えるために小鉢を出してみたらどうだ」

静香「小鉢ですか、確かにうどんが出来るまでの小腹を満たすには良いかもしれません」

黒井「屋台であることを考えるとそんなに手のかからない枝豆の盛り合わせや冷や奴が良いかもしれんな」

静香「なるほど…」

開店してすぐにやってきた黒井先生のアドバイスを受けながら最上さんがメモを取る

冬馬「悪いな北斗、わざわざ来てもらってよ」

北斗「気にするなよ冬馬、それにエンジェルちゃんの美味しいうどんが食べられてこっちが感謝したいくらいだ」
149 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:06:18.70 ID:IcvfjqRRo
可奈「志保ちゃん、エプロン凄く似合ってるよ!」

志保「そうかしら」

可奈「うん!」

志保「そう、それなら兄さんが私にメロメロになるのは時間の問題ね」

未来「ねえ志保〜おうどんまだ〜?」

翼「まだ〜?」

志保「知らないわよ」
150 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:11:41.97 ID:IcvfjqRRo
それぞれが友達を誘ったのか、一昨日よりもお客さんが増えていた

当然のようにアルコールを持参した大人組はテーブルごと隔離している

今日は千鶴先生も参加しているが、さすがは常識人の千鶴先生

既に出来上がった大人組を相手に頭を抱えていた

黒井「店に来るのは若い客ばかりではないだろう、子供や年配もくるはずだ」

黒井「そういった客が食べやすいうどんの生地を用意しておくのも良いかもしれん」

静香「なるほど、それは考え付きませんでした」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 00:12:48.14 ID:0kLAfBASo
黒ちゃん有能
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 00:15:09.85 ID:rdVabSElo
相変わらずここの黒ちゃんはかっけー
153 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:18:22.68 ID:IcvfjqRRo
最上さんと黒井先生の話を聞いていると、ようやく待ち人が現れた

そら「こんばんは、Pさん」

P「待ってたよ、そら」

そら「ここがその静香ちゃんの屋台ですね?」

P「ああ、ちょうどカウンターも空いてるし、食べてみてくれ」

静香「あ、いらっしゃいませ」

そら「私の注文は…おすすめで」

静香「おすすめ?」

そら「あなたが美味しいと自信を持って出せるうどんを食べさせてください」
154 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:23:50.60 ID:IcvfjqRRo
静香「…わかりました」

最上さんの顔が引き締まる

そら「あっ、その表情いいですね、1枚撮らせてください!フラッシュは焚きませんから」

そういってシャッターを連続で切るそら

黒井「…ふん」

黒井先生はそれを少し楽しそうに見ていた





静香「お待たせしました、私が自信を持って出せるうどん…」

静香「素うどんです」
155 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 00:25:38.54 ID:IcvfjqRRo
一旦ここまで
ちなみにこの黒ちゃんは生徒と努力が大好きだけどプライドが高いから表には出さないよ
生徒にはバレバレだけどね!
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 00:47:08.92 ID:zjPuAviDo

そらさんルートplz
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 01:52:22.51 ID:HK05K/5VO
あれ、ほくほくの出番って初だっけ?どっかで出たっけか

あとこの√の志保が相変わらず絶好調だ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 02:13:07.10 ID:oNcpHZXD0
恵美ルートの序盤に恵美と釣り行った時にからんできた3人組の中にいた
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458224404/
上の>>71あたりね
一旦乙です
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 16:45:15.04 ID:KiyE7oiz0

あの成人組相手に頑張ってる千鶴さんとか絶対可愛い
160 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 23:05:18.97 ID:IcvfjqRRo
そら「いただきます」

静香「…」

そらがうどんを食べるのを固唾を飲んで見守る

そら「…」

うどんに息を吹きかけ、口元に運んだそらがそこで動きを止めた

P「…?」

そら「あの、そんなにジッと見られてると恥ずかしいんですが」

顔を赤くしたそらに咎められた

P「あ、悪い」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 23:05:52.60 ID:0kLAfBASo
かわいい
162 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 23:39:37.63 ID:IcvfjqRRo
そら「コホン、それでは改めて…いただきます」

そらがうどんを啜る

そら「!」

汁を飲み、またうどんを啜る

具が入っていない素うどんは、あっという間にそらのナカに収まった

そら「ご馳走様でした」

ちゃんと手を合わせるそら

静香「どうでしょうか…?」

そら「…」

そらは少し考えた後

そら「少し待っていてください」

そういって席を立った
163 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 23:45:01.68 ID:IcvfjqRRo
どうやら電話をしているようだ

P「どこに電話してるんだろうな」

静香「わかりません、ただ…」

P「ただ?」

静香「あの人、とても美味しそうに食べてくれました」

P「確かに」

俺の知る限り彼女は食が細かったはずだ

静香「やっぱり自分の作った物を美味しそうに食べてくれると嬉しくなりますね」
164 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 23:50:20.40 ID:IcvfjqRRo
P「ああ」

最上さんの気持ちはとても良くわかる気がした

黒井「いいか志保ちゃん、湯切りはこうやるのだ」

志保「こうでしょうか」

黒井「熱い!」

静香「ちょっと志保!そんなやり方じゃ火傷するわよ!」

最上さんが志保に湯切りをレクチャーしに行く

露骨に嫌な顔をしている志保とそれに気付かず湯切りを教えている最上さんを見ていると、そらが戻ってきた
165 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/25(金) 23:57:12.12 ID:IcvfjqRRo
そら「お待たせしました」

P「おかえり」

そら「正直想像以上でした」

P「美味かったってことか?」

そら「はい、想像以上の美味しさで思わず夢中になってしまいましたよ」

P「そりゃ良かった」

そら「それでですね、私は今回手は出しません」

P「え?でも今美味かったって…」
166 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 00:00:55.99 ID:W8bHmuF1o
そら「美味しかったからですよ」

P「どういうことだ?」

そら「一つの店として十分やっていけるレベルのものを学内新聞だけで取り扱うわけにはいきませんから」

そら「だからちょっと私の知り合いの敏腕記者さんに依頼したんです」

そら「ある屋台を取材して欲しいって」
167 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 00:01:27.48 ID:W8bHmuF1o
一旦ここまで
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 00:03:53.99 ID:tKjeJ2/cO

となるとヨッシーでも来るのか
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/26(土) 00:05:53.31 ID:GR+AD7Qm0
これはおじさん組も登場するのか楽しみ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 00:32:30.81 ID:ifJlAshI0

じっと見られて照れてるそらさんかわいい
171 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:12:16.56 ID:W8bHmuF1o
P「どういうことだ?」

そら「私の知り合い…というよりも新聞部のOBに雑誌の記者がいまして、今でもたまに新聞部の様子を見に来てくれるんです」

そら「その先輩に今回の件を依頼しました」

P「ということは…」

そら「近いうちに取材が来ると思います」

P「ありがたい」

雑誌で取り上げてくれるならかなりの宣伝効果になるはずだ
172 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:29:48.71 ID:W8bHmuF1o
P「ありがとうな、そら」

そら「私も興味がありましたし」

P「それでも、頼って良かったよ」

そら「Pさんにはなんだかんだでネタを提供してもらってますから、お相子ですよ」

そういって踵を返すそら

そら「ご馳走様でした、またちょくちょく食べに来ますね」

P「ああ、いつでも来てくれ」

そらを見送り、最上さんのところに戻る
173 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:32:34.52 ID:W8bHmuF1o
P「最上さん」

静香「P先輩、どうでしたか?」

P「雑誌の取材が来る」

静香「え?」

P「この屋台に雑誌の取材が来るって!」

静香「ほ、本当ですか!」

P「ああ!雑誌に取り上げてもらえたらたくさんお客さんが来るぞ!」

静香「たくさんの人に私のうどんを食べて貰えるんですね…」
174 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:42:30.39 ID:W8bHmuF1o
P「忙しくなるかもしれないけど、頑張ろう」

静香「はい!私の全身全霊をかけて!」

静香「志保!志保も手伝ってくれる?」

最上さんが期待を込めた眼差しで志保の方を見る

可奈「志保ちゃん、なんで私ばっかり攻撃するの!?」

志保「可奈の手持ちは弱点突きやすいもの」

未来「翼〜!私のポ○モンが〜!」

翼「未来のポ○モンじばくかだいばくはつしかしないから仕方ないよ〜」
175 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:48:24.90 ID:W8bHmuF1o
静香「…」

P「楽しそうだな」

出鼻を挫かれた最上さんは微妙な表情をしていたが、それでも少し楽しそうだった

静香「時間も時間ですしそろそろ店仕舞いしましょうか」

P「ん、良いのか?」

静香「はい」

以前よりも早い時間だ

黒井「へっぽこ」

P「まだその呼び名なんですね…」
176 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:53:33.57 ID:W8bHmuF1o
黒井「代金はここに置いておく」

P「ありがとうございます」

黒井「…一つ忠告してやろう、雑誌に取り上げられるのは戦略としては良い」

黒井「しかしメリットだけとは限らん、それを覚えておくがいい」

P「どういうことです?」

黒井「自分で考えることだ、誰かに言われるだけでは成長出来まい」

そういって黒井先生は立ち去った
177 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:58:30.72 ID:W8bHmuF1o
P「ま、なんにせよ」

夜空を見上げる

P「色々とありそうだな」

騒ぎながら対戦する四人を移動させながら店仕舞いをする最上さんを見ながらそう思う

この数日、楽しそうにうどんを作る最上さんを見て抱いたのは

夢に向かって一直線に走る彼女の行く先を、隣で見ていたい

そんな気持ちだった
178 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/26(土) 23:59:32.34 ID:W8bHmuF1o
一旦ここまで
まだGWにすら入っていない…
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 00:08:54.18 ID:PMfiW1GW0

そらさんが今日もかわいい
黒ちゃんが今日もかっこいい
180 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/27(日) 00:14:35.53 ID:lUeDXuino
未来ちゃのフィギュアが非常に可愛くて満足
いつの日か√YM、√HDと共に√SKを形に出来たら良いな
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 00:29:33.78 ID:8SiKYVq10
僕としては√HDとか凄く見たいんだけど、とりあえず>>1の無理のない範囲内で、書くことが既に決まってる√終わってからにしよう
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 00:33:57.38 ID:xm/wYSVjo
√YMって可憐かな?
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 00:34:39.43 ID:PMfiW1GW0
>>180
>未来ちゃのフィギュア
いい出来ですよね
√YM、HD、SKの方も期待してます
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 00:38:42.53 ID:PMfiW1GW0
>>182
それぞれ可憐、杏奈、未来っぽいね
作者さんのTwitterでそんなやりとりがあった
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 01:53:25.77 ID:9N7VBb7No
もがみん志保大好きだな
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 02:18:10.45 ID:Tn/5DhpoO
本格的な取材が来ると、誤魔化してそうな営業許可が気になってくるところ
最近の若者はすぐ炎上させようとするから…
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/27(日) 04:32:55.41 ID:Knm3EHGJO
確かに何かしら炎上しそう
ヘイトが集まってしまう志保もいるし
188 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/27(日) 19:54:24.90 ID:lUeDXuino
今日は無しで
189 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/28(月) 23:49:41.34 ID:2k+N7Vugo
翌日の昼休み

恵美「そいやさ」

P「うん?」

恵美「P屋台やってるんだって?」

P「誰から聞いたんだそれ」

恵美「海美」

P「あー」

琴葉「屋台?」

エレナ「なんの?」
190 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/28(月) 23:59:22.88 ID:2k+N7Vugo
P「実はうどんの屋台の手伝いをちょっとな」

恵美「なんでそんな面白そうなこと隠してたのさ〜」

P「別に隠してたわけじゃないんだよ、ただ」

恵美「ただ?」

P「言ったら恵美達は間違いなく手伝うって言いそうだったからさ」

恵美「うっ、否定できない」

P「だから言わなかったんだよ」
191 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 00:06:27.31 ID:3jVQVC9mo
恵美「ま、まあ手伝う云々は置いといてさ、どこに出してんの?」

P「○○○○○の前だよ」

恵美「○○○○○の前?あそこあんまり人来なくない?」

琴葉「確かにあの辺りは人通りが少なかったと思うけど…」

P「初めは少なくしないとみんな慣れてないから捌ききれないんだよ」

恵美「あー、なるほどね」
192 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 00:09:05.33 ID:3jVQVC9mo
恵美「…ねえ、P」

P「駄目だ」

恵美「まだ何も言ってないじゃん」

P「恵美の言いそうな事くらいわかってるっての、なんだかんだで三年の付き合いだぞ」

恵美「そ、そう?」

エレナ「メグミ赤くなってるヨ〜!」

恵美「え、エレナ!」

琴葉「ふふ」
193 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 00:21:45.18 ID:3jVQVC9mo
一旦ここまで
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 00:23:32.04 ID:WE9LFcBo0

いろんなキャラ出てきて楽しい
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/11/29(火) 00:27:16.14 ID:0HcxtHXB0
やっぱ恵美かわいい良い子
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 03:19:28.96 ID:9LCKxu5Lo
ファンディスクっぽいノリでいいね
197 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 23:46:58.05 ID:3jVQVC9mo
P「ま、手伝いじゃなくてお客さんとして来てくれよ、俺もその方が嬉しい」

恵美「そっか…うん、わかった」

エレナ「ちゃんと食べに行くヨー」

琴葉「ふふ、今から楽しみにしてるね」

P「ああ、期待しててくれ」

三人と昼休みを過ごした
198 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 23:52:04.37 ID:3jVQVC9mo


開店してすぐに来た黒井先生と早速意見を出し合う最上さん

俺はそれにはあまり関われないので志保と話をしていた

P「志保、家には慣れたか?」

志保「はい、兄さんがいますから」

P「そっか」

志保「ただ…」

P「ただ?」

志保「しず…うどんがいるのは未だ慣れません」
199 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/29(火) 23:54:48.25 ID:3jVQVC9mo
P「志保は最上さんが苦手なのか?」

志保「苦手、というよりは何というか…上手く言葉に出来ませんけど、敢えて言うなら敵です」

P「て、敵?」

志保「はい」

P「なんでまた」

志保「それは…その…に、兄さんには関係あるけど関係ありません!」

P「ええ…」
200 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 00:02:26.92 ID:3DECjNhto
P「よくわからないけど、出来たら仲良くしてほしいな」

志保「…兄さんがそういうのなら、考えておきます」

P「頼むよ」

志保との会話が途切れたタイミングで

高木「やあPくん、食べに来たよ!」

高木先生がやってきた

P「高木先生、いらっしゃいませ」

高木「今日は私の友人を連れてきたんだよ、ちょうどこの屋台を探していたらしくてね」
201 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 00:03:07.16 ID:3DECjNhto
一旦ここまで
短くてすまない
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 00:10:06.52 ID:dOgfnCk20

これは…
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 00:13:57.31 ID:wjTQrLb60
一旦乙です
さて社長が連れてきたということは......来るかな?
204 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 23:10:03.78 ID:3DECjNhto
高木「紹介しよう、私の友人の善澤くんだ」

善澤「善澤です、よろしく」

P「あ、よろしくお願いします」

善澤さんと握手をする

穏やかで優しそうな人だ

善澤「それじゃあ早速食べさせて貰おうかな」

高木「君は相変わらずせっかちだな」

善澤「せっかちじゃないとこの仕事はやってられないからね」
205 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 23:12:45.32 ID:3DECjNhto
黒井「む、高木に…貴様か」

高木「やあ黒井、ご一緒させてもらうよ」

黒井「好きにしろ」

善澤「珍しいね」

黒井「…ふん」

静香「ご注文は?」

高木「私はきつねにしようかな」

善澤「化かすのが得意なお前らしい選択だ」

高木「ははは、黒井にも似たようなことを言われたよ」
206 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 23:53:55.99 ID:3DECjNhto
善澤「じゃあ僕はわかめうどんにしようかな」

静香「はい」

最上さんが注文を受け調理に入る

善澤「こうやって作るところを直に見られるのは屋台の醍醐味だね」

高木「ああ、出来上がる物への期待が高まるよ」

最上さんが調理を始めて数分後

静香「お待たせしました」

二つのうどんが二人の前に出された
207 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/11/30(水) 23:58:48.55 ID:3DECjNhto
善澤「おお、美味しそうだ」

高木「いただきます」

うどんを食べる二人

善澤「うん、聞いていた通り良い味だ」

高木「だろう?」

黒井「当然だ」

静香「ありがとうございます」

善澤「うん、これなら良い記事が書けそうだ」
208 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/01(木) 00:02:25.14 ID:DM3KGrwqo
P「記事ですか?」

善澤「そらくんから話を聞いてね」

P「あ、じゃあ善澤さんが」

善澤「そう、新聞部のOBで今はある雑誌の記者なんかをやらせて貰ってるよ」

善澤「しかしここのうどんは話しに聞いていた以上だったね、かなり美味しかったよ」

静香「ありがとうございます」

善澤「しかし調理者は君しかいないようだが…記事を書いても大丈夫なのかな?」
209 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/01(木) 00:04:26.56 ID:DM3KGrwqo
一旦ここまで
そろそろ一気に更新したいところ
私事だけど初めてリリイベが当たった上に整理番号一桁という素晴らしいものだった
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 00:45:57.46 ID:UsPkap8w0
リリイベうらやま。楽しんできて下さいな
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 00:48:46.91 ID:lQgrGn6g0
一旦乙です
いってらっしゃいノシ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 00:49:07.28 ID:BwIQBqAZo
4th当たってリリイベも当たったのか…
事故に気をつけろよ
213 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/02(金) 00:38:17.62 ID:LCyxyr8Co
静香「た、確かに…」

最上さんは腕を組んで考え込んでいる

元々店を出すための予行演習として始めたのがこの屋台だ

まだ接客にも慣れていない今の状態で大量に客が来たとしたらどうなるか、容易に想像出来る

P「最上さん…」

志保「…取材はお断りします」
214 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/02(金) 00:50:51.27 ID:LCyxyr8Co
P「志保?」

静香「志保!?勝手に決めないで!」

最上さんが志保に食って掛かる

志保「…」

しかし志保はそんな最上さんを睨みつけた

志保「静香、あなたが自分の夢を追い掛けるのは勝手よ」

志保「そのために周りの手を借りるのも構わないし私も手を貸すのは吝かじゃない」

志保「だけど分不相応のことに手を出して、それに兄さんを巻き込むことだけは許さない」
215 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/02(金) 01:15:02.88 ID:LCyxyr8Co
静香「わ、私はそんなつもりは」

志保「なら聞くけど、仮に雑誌に載って大量のお客さんが来たとして、この設備でどう捌くつもり?」

静香「それは…」

志保「それに屋台ではそんなに大量のストックも出来ない」

志保「並んで待たされた挙げ句売り切れましたなんてなった日には怒って帰るのは明白」

志保「当然悪評も広まるわ、そうなったら私達はバッシングを受けるでしょうね」

志保「私は別に構わないわ、慣れてるから。静香も自業自得、だけど兄さんは?」

志保「善意で手伝ってくれている兄さんがバッシングを受けるなんて私には耐えられない」
216 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/02(金) 01:15:35.36 ID:LCyxyr8Co
一旦ここまで
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 06:36:55.38 ID:sGvEcBWo0

これは多分表面上はP本位だけどその裏に静香への気遣いもある沢志保
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 09:04:39.84 ID:pZyYfAqUo
つまり堕ちるならP抜きで二人きりがいいという
病沢志保のプロポーズなのでは?(しずしほ脳)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 13:02:13.06 ID:Yp0XonGx0
一旦乙です
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 20:04:01.88 ID:sGvEcBWo0
>>218
ふむなるほど
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 20:16:14.94 ID:G3oczDSQO
√LR見る限りその線は100%ないかな
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 23:06:49.72 ID:tJ37QCty0
最後の志保は可愛かった・・・・
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 23:33:08.95 ID:WhKyM5oDo
慣れてるって言えるのも辛いな
224 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/02(金) 23:42:06.94 ID:LCyxyr8Co
明日休みだけど、今日は寝かせてくだしい
225 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 22:55:17.77 ID:U3jI6h1jo
静香「…私は」

志保の言葉を受けて項垂れる最上さん

それを見て俺は、何も言えずにいた

志保「…時間がなくて焦る気持ちはわかるわ」

志保「だけど、だからこそ失敗しないようにしないと駄目」

志保が最上さんに手を差し伸べる

志保「私も手伝ってあげるから、早く目標を達成して1秒でも早く兄さんの家を出て」

静香「志保…」

最上さんが志保の手を掴んだ
226 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:00:15.39 ID:U3jI6h1jo
静香「わかったわ、志保」

静香「私は…急ぐけど焦らずに私の道を行くわ」

志保「そうね、そうしてくれると助かるわ」

志保「もし立ち止まりそうになったら、背中は押してあげるから」

静香「ありがとう、志保」

志保「気にしなくて良いわ、脇見せずに前だけ見てて」
227 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:24:22.94 ID:U3jI6h1jo
静香「善澤さん」

善澤「ん、決まったかい?」

静香「はい、申し訳ないのですが…」

善澤「わかった、記事にはしないでおくよ」

静香「はい、ありがとうございます」

善澤「それじゃあ僕は帰らせて貰おうかな」

高木「ん、もう帰るのか?」

善澤「高木、さっきの僕達の話を聞いていなかったのか?」
228 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:29:20.18 ID:U3jI6h1jo
善澤「あんまり居座ると他のお客が入って来れないだろう」

高木「はは、それもそうだね」

P「はい、本当に」

テーブル席で酒盛りしている大人組を見遣る

…最初は諫める側だった千鶴先生はいつの間にか音頭を取る側になっていた

善澤「また来るよ」

静香「ありがとうございました」

高木「ごちそうさま」

善澤「黒井も、あんまり居座ってると迷惑になるかもしれないぞ?」

黒井「…ふん、私の勝手だ」

そう言いながらも立ち上がり、代金を出す黒井先生
229 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:38:18.61 ID:U3jI6h1jo
P「ありがとうございました」

三人が帰るのを見送り、屋台に戻る

志保「兄さん」

P「ん、どうした?」

志保「もう間もなくゴールデンウィークですが、兄さんは何か予定などはありますか?」

P「特にないけど…」

志保「でしたら私と…」

静香「志保!P先輩!」

P「おっと」

志保「…ちっ」

最上さんに突然呼ばれ、話が途切れる
230 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:43:28.01 ID:U3jI6h1jo
静香「もうすぐゴールデンウィークですが、うどんの研究をしたいと思います」

P「ほう」

「れん」

志保「そう」

P「楓さんあっち行っててください」

志保「熱心ね、頑張れば良いんじゃない?」

静香「もちろん志保も手伝ってくれるでしょ?」

志保「は?なんで私が」

静香「さっき志保は私も手伝ってあげるからって言ったじゃない」
231 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/03(土) 23:49:33.70 ID:U3jI6h1jo
志保「確かに言ったけど…」

静香「だから、手伝ってくれるでしょ?」

志保「悪いけど、私はゴールデンウィークは兄さんと一緒に過ごすって決めてるの、だから」

P「俺は手伝ってても構わないよ」

静香「ありがとうございます、P先輩!」

志保「他を………」

静香「それで、志保」

志保「…何よ」

静香「手伝ってくれるでしょ?」

志保「…はあ」
232 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/04(日) 00:07:32.06 ID:G62fPEi/o
P「まあ良いじゃないか、楽しそうだし」

志保「…兄さんがそう言うのなら」

静香「ありがとう、志保、先輩」

恵美「おーい」

P「おっとお客さんだ」

静香「すぐに準備します」

志保が接客し、最上さんがうどんを茹でる

その風景を見ながら俺は、ゴールデンウィークへの期待に胸を膨らませていた
233 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/04(日) 00:08:08.84 ID:G62fPEi/o
一旦ここまで
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 00:18:34.28 ID:6AWlWUae0

>1秒でも早く兄さんの家を出て
これ志保さんの本音ではなく照れ隠しとかですよね(諦めの悪いしずしほ解釈派
あとそんな感じの千鶴さんは絶対可愛い
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 00:18:36.12 ID:BCdniqX6o
北沢さん√LRより積極的じゃないですかね…
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 01:11:48.64 ID:FtwqEhVno
おっつ
前√の好感度引き継ぎっていうか倍プッシュされてますね……
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 01:28:37.68 ID:uKTcQlI50
確かに志保ルートの初期はここまで積極的じゃなかったな
もしかして過去の事故自体がなかったか、もっと早い段階で踏ん切りがついた世界線だったりするんだろうか.......
一旦乙です
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 01:40:35.63 ID:NkqVKQjeo
過去の事吹っ切れ過ぎなんじゃないですかねこの北沢さん…と思いきや√LR終盤でも大体こんな感じだったなw

>>234
百合でもないSSでそれは同意しかねる
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 03:23:35.63 ID:lbDYxjaSo
志保がもがみんをやたら邪険に扱うのは
裏を返せばそれだけもがみんを脅威に感じているからなのかもしれない
というわけでPともがみんがくっついた時の修羅場が今から楽しみなんじゃ^〜
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 14:27:12.13 ID:l+0wEnqUO
自分のために行動してるのに静香の為みたいにだがなって裏目に出てる沢志保ですね
この妙な空回りが面白い
241 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/04(日) 22:38:05.00 ID:IFxGRmd4O
志保さんの脳内比率は
90%:P
7%:桃子このみを含めた家族
2%:静香以外の14歳組や友達
1%:その他
となっております
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:45:21.44 ID:uKTcQlI50
こんなけ意識してるとか、この先下手したら病むな
243 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/04(日) 22:47:09.43 ID:HztrGTUUO
志保が積極的な理由としてヒロインズは自分達の√で起きた出来事を夢として見ている設定
√FWや√BMCの冒頭で良い夢云々と言っていたのはそのため
志保の場合√LRの結末を見て最初から甘えたらPを落とせるんじゃと考え実行中
なおそのせいで√は外れた模様
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 22:48:11.44 ID:6AWlWUae0
かなしほ・しずしほに慣れすぎててこれは新鮮
245 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/04(日) 22:50:03.14 ID:f8wL/eEtO
というわけで今から帰るので更新は日付またぐかも
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 23:02:23.40 ID:uKTcQlI50
夢で見てたは初出かなφ(.. )
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 23:24:15.14 ID:FtwqEhVno
静香のこと全然考えてなくて笑う
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 23:41:57.62 ID:NkqVKQjeo
可奈ですら2%とは…
そして2%より下の静香には草生える
249 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:32:16.15 ID:g25eMQzwo
あれから数日が経ち、世間はゴールデンウィークに入った

そんな中俺達は周防家の地下にいた

静香「というわけで」

最上さんが無い胸を張る

静香「今からうどん作りをします!」

俺達の前には生地を練るための鉢、麺棒、名前の知らない切るときに使う板があった

静香「善澤さんの言った通り私一人が調理するのでは捌ける量に限りがあります」

静香「そこで2人にはうどんを打ち、茹でることが出来るようになって貰おうと思います」
250 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:38:04.13 ID:g25eMQzwo
P「それは構わないけど、そんなにすぐに身に付くものなのか?」

静香「もちろん一朝一夕で身に付くものではありません」

静香「しかし少しでも知っているのと全く知らないのでは天と地ほどの差があります」

P「まあね」

静香「ですから少しでも慣れて貰おうかと…志保、聞いてる!?」

志保「…」

最上さんが心底興味なさそうにスマホを弄っている志保に怒鳴る
251 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:41:43.48 ID:g25eMQzwo
静香「志保!真面目な話をしているんだからちゃんと聞いて!」

志保「まったく、うどんが四人もいるとうるささも4倍ね…あらごめんなさい、うどんだと思ったらまな板だったわ」

静香「」ビキッ

最上さんが額に青筋を立てるが、なんとか堪えたようだ

静香「と、とにかく、志保もうどんを打てるようになって損はないはずよ」

志保「損はないかも知れないけど特もないわね」
252 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:42:56.01 ID:g25eMQzwo
>>251
特 ×
得 ○
253 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:45:27.45 ID:g25eMQzwo
志保「大体私がうどんを打ってどうするのよ」

静香「それは、調理場が増えたりすると必要になるかもしれないし」

志保「ばかばかしい」

P「うーん、俺は志保が打ったうどん、食べてみたいけどなぁ」

志保「静香何やってるの早く私が最高に美味しいうどんが作れるように指導しなさいよ」

静香「ええ…」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 00:50:57.59 ID:0fK0QaIhO
この志保ホントにチョロ可愛い
255 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 00:51:24.07 ID:g25eMQzwo
静香「まずは鉢に入れた粉に、塩水を少しずつ加えます」

最上さんのやる手順通りに粉に水を加えていく

静香「生地への浸透を確認しながら水を加え、粘りけが出て来たらこね始めます」

静香「周囲の粉を粘りけのある生地にかけるように練り、大きくしていきます」

P「む、中々難しいな」

志保「…」

上手く形にならない
256 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 01:05:42.47 ID:g25eMQzwo
静香「最初は難しいかもしれませんがそのうち慣れますから頑張ってください」

時間をかけ、なんとか生地として形となった

静香「形になったなら次はその生地をビニール袋なりガーゼなりで包みます、この時、引っ付かないように粉を生地に馴染ませておきます」

そう言いながらブルーシートを敷く最上さん

静香「今敷いたブルーシートの真ん中に生地を置き、これを足で踏みながら広げていきます」

P「あ、これは見たことあるな」

志保「…兄さんが私の踏んだうどんを…これは私の足を舐めるのと同義ということになるのかしら」

静香「ならないわよ」
257 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 01:06:08.93 ID:g25eMQzwo
一旦ここまで
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 01:08:51.02 ID:pslgHT/Q0
これはノリノリで小学生メイドしかねないぐらいタガが外れた志保だわ
一旦乙です
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 01:16:28.44 ID:MqPzwfB+0

志保…どうしてこうなった
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 02:24:24.71 ID:mRLR8Pflo

もがみんがナチュラルにイノセントボディ扱いされてて笑う
261 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/05(月) 22:12:08.40 ID:QGTf5iHNO
エンディング時点のヒロインズの脳内比率

海美
90%:P
9%:仲間や友達
1%:その他

恵美
60%:P
25%:琴葉、エレナ
10%:友達
5%:その他

琴葉
50%:P
25%:恵美、エレナ
23%:海美
2%:その他

√UU琴葉
60%:P
39%:エレナ、恵美、海美
1%:その他


75%:P
20%:友達、美希
5%:その他

ジュリア
45%:P
35%:バンド仲間
15%:自分のライブを見に来てくれるファン
5%:その他
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 22:40:43.65 ID:MqPzwfB+0
どの子も興味深い
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 00:45:33.16 ID:kT0la9zxo
メインヒロイン級の子は90%か、なるほど
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/06(火) 00:45:36.17 ID:eL9SOt9s0
ジュリアがAルート後にどういう風になるのかが気になる
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 01:20:28.28 ID:DyifQNNEo
翼が美希を他の友達と同列にした辺りは面白いところ
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 01:28:26.41 ID:9h68wrqS0
ルート外れたら75は美希先輩になってたんだろうか
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 02:13:17.05 ID:dy7cSsOy0
うみみの90%もいいし、HW→UUでの琴葉の変化も面白い
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 10:06:53.54 ID:8Is9eqDao
もがみんは今んとこうどん80%
P志保20%ぐらいですかね…
269 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 10:17:59.75 ID:CpvuIeMlo
静香
50%:父親(対抗心)
25%:志保を含む友達
20%:P、このみ、桃子
5%:その他
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 12:31:48.79 ID:dy7cSsOy0
>25%:志保を含む友達
ふむふむ
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 14:33:56.64 ID:UR14y36fo
90%になったジュリア見てえ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 16:24:33.05 ID:exALZldJO
もがみんにパパって呼ばれてぇ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:15:00.62 ID:NoLNaRNtO
まさかうどんがその他に入るのか…?
274 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 20:26:03.37 ID:hRbUXkswO
百合子の太股すりすりしたい
275 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 20:26:31.30 ID:hRbUXkswO
誤爆
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:27:04.71 ID:QGFVfXP+o
え?
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:27:13.92 ID:85C5bfVV0
どこに書き込む予定だったんだ・・・・
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:33:31.88 ID:NoLNaRNtO
本スレなんだよなあ…
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 20:41:07.25 ID:dy7cSsOy0
√TPが待ち遠しいですね
280 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 20:54:41.23 ID:hRbUXkswO
私とて普通の男だ
百合子の太股をすりすりしたくなることもある
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:04:21.63 ID:TrGGgBlg0
百合子ルートで存分発散させてくれ
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:05:26.17 ID:dy7cSsOy0
√TPでは百合子の太腿すりすりがあるという認識で相違ないか
283 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 21:06:35.52 ID:hRbUXkswO
相違ない
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:08:29.79 ID:dy7cSsOy0
やったぜ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:09:07.64 ID:9h68wrqS0
楽しみにしてますぜ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:09:54.72 ID:jbyhVMHBo
これは期待できるぜ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:23:00.85 ID:9UTmO/kHo
ほほう…
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 21:28:03.23 ID:McQTmn3ho
百合子の太腿スリスリしたいとはいい考え方をしておる
流石だ…
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 22:26:06.53 ID:jNF1JTVCo
もう待ちきれないよー
290 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 22:30:31.13 ID:CpvuIeMlo
√PGの次は√TPだから我慢しなさい
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 22:31:32.52 ID:dy7cSsOy0
本日二度目の朗報
期待してます!
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/12/06(火) 22:48:37.67 ID:yCaqBM2T0
やったぜようやく百合子の太ももすりすりできるのか
やっぱミリオンは脚が魅力的だぜ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 22:52:46.01 ID:9h68wrqS0
ミリマス運営は確かに太もも推しだと思うわ
特に百合子はそんなカードがお美味し
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 23:11:03.09 ID:exALZldJO
百合子は腹もいい
あの油断した感じがたまらん
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 23:20:00.15 ID:xJAs9zFwO
PGのはずなのに百合子の流れなんで、俺のイチオシ太もも置いていきますね

ttp://download1.getuploader.com/g/imas_ml7/1313/yuri.jpg
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 23:26:51.94 ID:dy7cSsOy0
俺も置いときますね
http://i.imgur.com/Rbo03Rp.jpg
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 23:53:02.20 ID:9h68wrqS0
じゃあ私も
http://i.imgur.com/Q3kK1E0.jpg
http://i.imgur.com/e6PkRMd.jpg
http://i.imgur.com/Of00Yhv.jpg
http://i.imgur.com/WEtBfDT.jpg
http://i.imgur.com/DTJ6WQq.jpg
http://i.imgur.com/Ub5JLBx.jpg
あともがみんならここらへんかな?
http://i.imgur.com/Mej0V1Q.jpg
http://i.imgur.com/jE6BDXI.jpg
http://i.imgur.com/KMVk40w.jpg
http://i.imgur.com/fgMAHWY.jpg
http://i.imgur.com/Zh6dp6I.jpg
298 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/06(火) 23:56:27.30 ID:CpvuIeMlo
その後、生地を寝かせる間志保に頼まれマッサージをしながら時間を潰した

その間、最上さんはざる饂飩のつゆを作っていた

静香「熟成はこのくらいですね」

最上さんが生地の具合を確かめながら言う

静香「それでは、いよいよ麺棒を使います」

静香「まずはよくみていてください」

そういってまな板に打ち粉をし、よく馴染ませる
299 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 00:00:53.10 ID:XRIJnUu+o
打ち粉をしたまな板に生地を置き、手のひらである程度伸ばした後麺棒で生地を整えていく

ある程度転がすと45°回転させ、それを繰り返すことで生地が四角くなっていった

P「麺棒で伸ばすと丸くなるんじゃ?」

静香「麺棒で伸ばすときにこうやって45°ずつ動かすことで生地の形を四角くするんです」

静香「四角くすると生地が畳みやすくなりますし、切るときに長さや幅が均等になるのでムラが出なくなります」

P「なるほど」
300 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 00:04:42.11 ID:XRIJnUu+o
生地を屏風畳みにし、板を当てながら素早く切っていく最上さん

依然見たときも思ったが、実に鮮やかな作業だ

静香「切ったうどんにも打ち粉をしておくと生地が引っ付かなくなります」

そういってうどんにも打ち粉をする

静香「では先輩、志保、やってみてください」

俺達は麺棒を取り、生地と向きあった
301 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 00:08:13.70 ID:XRIJnUu+o
P「…うーん、不格好だ」

麺棒で生地を伸ばし、見様見真似でやってみたがうまく生地が四角くならず、結局長さや幅がばらばらになった

志保「………………」

一方志保は伸ばしすぎたのか生地が千切れ、再び纏めたりをしながらも何とか切ったのだが、やはり不格好だった

静香「初めてだから仕方ありません、志保も、初めてにしては良く出来てるから」

志保「…うるさい」
302 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 00:13:45.10 ID:XRIJnUu+o
うどんを茹で、盛り付ける

自分が作った物は店や最上さんが作るようなうどんではなく、白くて長いうどんのような何かという表現がぴったりだった

静香「では、食べてみましょう」

P「いただきます」

志保「…いただきます」

自分のうどんに手をつける

P「…うん」

コシはなく喉越しも悪い、完全な失敗作だ

志保「…」

志保も微妙な顔をしていた
303 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 00:17:48.97 ID:XRIJnUu+o
一旦ここまで
百合子はね、Pを膝枕しながら本を読んでるんだけど太股をすりすりされて顔が赤くなってるんだよ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 00:22:41.12 ID:g2akfnEg0

本編も気になるけど>>303のシチュの方が気になってしまう
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 00:27:36.35 ID:MBG3nwBw0
いいこと考えた!
百合子が暴走したら正気に戻るまで太腿を撫で続けよう
百合子の妄想癖が改善されて太腿も堪能できて一石二鳥だ

乙です
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/07(水) 00:37:03.59 ID:g2akfnEg0
>>305はジーニアスです!
307 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/07(水) 23:58:52.64 ID:XRIJnUu+o
静香「大丈夫です、私も最初は上手くいきませんでしたから」

静香「練習を重ねれば必ずちゃんとしたうどんが作れるようになりますから、頑張りましょう」

P「わかったよ」

志保「…早く次の粉、用意しなさいよ」

静香「志保!」

最上さんが嬉しそうに志保を見る
308 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:01:07.50 ID:xLj++MOLo
静香「ありがとう志保、私のために…」

志保「は?」

静香「え?」

志保「何を勘違いしているのか知らないけど、私は兄さんのために努力するの」

志保「こんなものを兄さんに食べさせられるわけ無いじゃ無い」
309 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:31:27.64 ID:xLj++MOLo
志保「私には兄さんに最高のうどんを作る義務があるのよ」

志保「だからこんなことで立ち止まっていられないの」

志保「さあ早く次の用意をしなさいよ、こうなったらとことんやってやるわ」

静香「理由はともかくやる気になってくれて嬉しいわ」

最上さんが嬉しそうに次の生地の準備をする

志保はやる気に満ちあふれた顔で生地を練り始めたのだった
310 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:36:27.40 ID:xLj++MOLo
志保「あっ…兄さん…そこ、凄く気持ちいいです…もっとしてください」

P「ここか?」

志保「んん…気持ちいい…」

桃子「…地下でなにやってるの?」

P「肩揉みだけど」

志保「兄さんの手…最高です」

あれから10回ほどうどんを作った志保はかなり疲れたようでぐったりしていた

だから俺はせっかくなので肩を揉んでやることにした
311 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:42:09.52 ID:xLj++MOLo
静香「けど流石は志保ね、飲み込みが早いわ」

志保が作ったうどんを食べながら最上さんが言う

志保「兄さんのためだもの、当然よ」

P「楽しみにしてるよ」

静香「…やっぱり、誰かのために作るから美味しく出来るのね」

最上さんが目を閉じて呟く

志保「それならうどんも誰かのためを思って作れば良いじゃない」

静香「私にはそんな人いないから」
312 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:46:49.47 ID:xLj++MOLo
志保「ならそういう人を見つけてその人のために作れるように努力することね」

静香「そうね…せっかくだからこのみ先生や桃子、先輩のことを思いながら作ってみようかしら」

志保「兄さんは駄目」

静香「あら、どうして?」

志保「理由はないわ、でも兄さんだけは駄目、絶対に許さない」

静香「先輩は別に志保のものじゃないでしょ?」
313 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 00:47:18.19 ID:xLj++MOLo
一旦ここまで
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 00:53:57.23 ID:+Pi0sX7c0

志保さん相変わらずですね
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 01:08:57.41 ID:+dlhiZPc0
このデレデレ志保は百合子や朋花ルートになってもこのままなのだろうか
ルート外れた場合の周囲の評価が心配だ
一旦乙です
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 07:54:11.34 ID:wy35ZgdfO
なぜ自らライバルを作ってしまうのか
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 19:20:40.94 ID:IRbqCk+Vo

この志保さんPとうどんがくっついたらどうなってしまうん?
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 20:27:00.99 ID:/Q4muqUqo
取り乱すのか
病むのか
心を閉ざすのか
319 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 20:29:27.75 ID:Z43yNrv0O
虎視眈々と寝取る準備をします
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 20:37:16.64 ID:WD1KWtvjo
それはそれで見たい
321 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 20:58:29.93 ID:t+Kw9VK1O
先に言っておこう
√UUみたいなものがある可能性があると
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:17:30.77 ID:Gd3I3fr5o
しずしほヤッター!
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:18:46.58 ID:VjqGwnBgO
とりあえずミリラジ聞こう
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:29:24.44 ID:+dlhiZPc0
なんかあったんけ?
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:33:37.92 ID:/Q4muqUqo
しずしほだとinfernoになるんですがそれは…
326 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 21:46:40.02 ID:t+Kw9VK1O
正直√名は決めてない
√ifになるか√SSになるか
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:50:54.43 ID:74v8HdzV0
infernoはどちらかというとオリジナルの千早や雪歩のイメージがあるからなぁ
タイトルに765学園物語ってあるし初見がヒロイン勘違いしないかな?
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 21:55:24.31 ID:IRbqCk+Vo
√SSだとハーレムルートになっちゃう
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:00:25.91 ID:+dlhiZPc0
そう考えると、どうもしっくりこないな.......


いっそ一曲縛りなんてやめて、それぞれの曲の頭文字入れちゃえばどうだろ?
330 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 22:01:49.14 ID:c0cYtmHeO
√CmRかな
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:30:11.96 ID:JQzAEhkH0
Catch my Rougeかな?
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:38:11.13 ID:+dlhiZPc0
>>330そんなかんじ

ダメかな?
333 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 22:39:40.07 ID:c0cYtmHeO
ふむ…ふむ、良い
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 22:42:28.79 ID:/Q4muqUqo
公式は早くしずしほ曲だしてどうぞ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/08(木) 23:01:57.60 ID:+Pi0sX7c0
なんにせよ√しずしほとか絶対面白い
336 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/08(木) 23:57:15.85 ID:xLj++MOLo
志保「確かに兄さんは私のものじゃない、私は兄さんのものだけど」

静香「結局何が言いたいのよ、志保」

志保「…兄さんは、絶対に渡さない」

静香「…ふう、そんなに警戒しなくても、私は別にそんなこと考えてないわよ」

志保「…」

静香「今はそんな余裕もない、だから心配しないで」

志保「…変な動きを見せたら承知しないから」

静香「わかってるわ、さ、うどん作りの続きをしましょう」
337 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:00:49.13 ID:P9US0KcYo
うどん作りに戻った2人を見て、そっと息を吐く

P「あの2人、もう少し仲良くして欲しいな」

桃子「誰のせいだと」

桃子にジト目で睨まれるが、理由がわからない

桃子「それよりも、もうすぐ夕飯だからそろそろ切り上げてね」

P「あいよ」

階段を昇る桃子を見送る

道具を片付け、俺は2人を呼びに行くのだった
338 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:13:28.57 ID:P9US0KcYo
翌日

突然の来客があった

P「ん?チャイムが」

このみ「P、今ちょっと手が離せないから出てくれない?」

志保「あ、それなら私が」

P「良いよ、俺が行くから」

P「志保は上で寝てる海美を起こしてやってくれ」

志保「はい」
339 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:17:07.28 ID:P9US0KcYo
P「はい、どちら様?」

黒井「私だ」

P「く、黒井先生!?」

何故黒井先生が家に…?

P「あ、このみ姉さ…馬場先生に御用ですか?」

黒井「違う、私が用があるのはP、貴様と静香ちゃんだ」

P「俺と最上さんに?」

一体何だろうか
340 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:22:05.55 ID:P9US0KcYo
P「あ、それなら最上さんも呼んできます」

黒井「ウィ、スマートに、そして」

P「迅速に、ですよね」

黒井「…ふん、小生意気な」

P「最上さーん、ちょっと来てくれー」

呼び掛けてすぐに最上さんがやってきた

静香「先輩、どうかしましたか?」

P「黒井先生が俺と君に用があるらしい」

静香「あ、黒井先生、おはようございます」
341 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:25:00.64 ID:P9US0KcYo
黒井「うむ、早速だが用件を言おう」

黒井先生が指を鳴らすと

業者が何かを運んできた

P「これは…」

黒井先生が持ってきたもの、それは…

静香「…屋台?」

俺達が使っている屋台よりも二回りほど大きな屋台だった
342 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/09(金) 00:26:47.55 ID:P9US0KcYo
一旦ここまで
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 00:32:28.34 ID:gm7nnw6v0

機体アップデートイベですねわかります
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 00:36:46.62 ID:UUcPKG9Uo
おつー

そして当たり前のようにPの部屋で寝ているうみみw
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/09(金) 00:40:41.01 ID:IN1WgJzA0
うみみで思い出したが、うみみルート再編生存報告してくれないとそのうち2ヶ月ルールで落ちるかも
乙です
346 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:22:04.34 ID:KBm1pK/Vo
P「あの黒井先生、これは?」

黒井「貴様は頭だけではなく目までへっぽこか?どう見ても屋台だ」

P「いえ、それはわかりますけど」

黒井「ならば問題ないだろう」

…ま、いっか

静香「黒井先生、どうして屋台が?」

黒井「これはセレブな私からのプレゼントだ」
347 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:28:33.81 ID:KBm1pK/Vo
静香「プレゼント?」

黒井「この私が食事をする屋台が見窄らしいなど以ての外だ」

黒井「だから私が食事をするのに相応しい屋台を用意したのだ」

黒井「この屋台は静香ちゃんの使っている屋台よりも二回りほど大きく作ってある」

黒井「機能として食器洗浄機、ビールサーバー、冷蔵庫を備え」

黒井「大型化したコンロも取り付けてある」

黒井「このコンロはエンジン直結だからかなりの火力が出せるだろう」
348 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:33:41.24 ID:KBm1pK/Vo
黒井「多機能化した弊害として重量はかなりのものだが…」

黒井「搭載されている反重力エンジンによって羽根のような軽さで屋台を引けるはずだ」

黒井「この反重力エンジンのおかげで美城に借りを作ってしまったが…」

黒井「性能は保障しよう」

静香「黒井先生…ありがとうございます」

黒井「ふん、勘違いしないでもらおう」

黒井「私はただ見窄らしい屋台で食事をしたくないだけだ」

P「素直に言えば良いのに」

黒井「何か言ったか」

P「いえ、何も」
349 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:36:51.79 ID:KBm1pK/Vo
黒井「私の用件はそれだけだ、せいぜいうどん作りに励むが良い」

そういって笑いながら立ち去る黒井先生

環「いく!へんなおじさんが笑ってるぞ!」

育「環ちゃん!見ちゃダメだよ!」

…通報されないと良いけど
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 00:40:48.55 ID:qyT11n/A0
黒ちゃん…
351 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:43:16.69 ID:KBm1pK/Vo
静香「P先輩、これ凄いです」

最上さんが屋台の機能を確認しながら言う

静香「普通のうどん屋さんで使われてるようなコンロよりもはるかに強力で…父の店にもこれほどの一品があるかどうか」

静香「それに冷蔵庫も、食器洗浄機もかなりの高性能みたいです」

P「良くわからないけど、とにかく凄いっていうのは伝わってきたよ」

静香「早速コンロの性能を試してみたいんですが…」

P「その前にさ」

静香「はい」

P「朝食にしようか」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 00:44:18.21 ID:OveOvtYfo
これが本物のセレブか……
いや深い意味はないですよ千鶴さん
353 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:45:58.32 ID:KBm1pK/Vo
海美も交えた朝食を楽しんだあと、俺達は地下室に来ていた

冬馬「こりゃすげえな」

P「わかるか」

冬馬「ああ、こんなものどこに売ってたんだよ」

P「黒井先生がくれたんだ」

冬馬「あのおっさんが?」

P「ああ」

冬馬「珍しいことも…いや、そんなに珍しくはないか」
354 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:49:15.87 ID:KBm1pK/Vo
冬馬「けどよ、これを使うなら前の屋台はどうすんだ?」

P「前の屋台か…」

志保「簡単です」

P「志保」

さっきまでうどんを作っていたはずの志保がいつの間にか隣に立っていた

P「あれ、うどん作りは?」

志保「うどんは今は海美さんに作り方を教えてますから」
355 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:52:07.40 ID:KBm1pK/Vo
ちらりと最上さんの方を見ると

海美「分量?大丈夫!そんなに変わらないって!」

静香「変わりますよ!ってそれ塩じゃなくて砂糖です!」

何やら騒がしそうに海美とうどんを作っていた

P「それで、簡単とは?」

視線を志保に戻す

志保「私と兄さんが新しい屋台を使ってうどんに前の屋台を使わせれば良いんです」
356 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:59:04.53 ID:KBm1pK/Vo
志保「そうすれば私達は夫婦屋台で幸せですしうどんはうどん作りに専念出来る…完璧じゃないですか」

冬馬「夫婦屋台ってお前な…」

P「それなら志保と最上さんで新しい屋台を使ってさ、俺がうどんを作れるようになったら俺が前の屋台を使うってのはどうだろう」

志保「えっ」

P「だって志保はもううどんを作れるだろ?それなら最上さんと一緒に厨房に入った方が良い」

志保「…………そうですね」

志保は何やら肩を落としていた

良いアイディアだと思うんだけどなぁ
357 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/10(土) 00:59:53.75 ID:KBm1pK/Vo
一旦ここまで
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 01:05:27.78 ID:1TVQWvwv0
夫婦屋台........どうしてこうなるまでほっといた
一旦乙です
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 01:28:53.15 ID:LgXKMhzoO
夫婦屋台(しずしほ)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 02:11:55.84 ID:aR+R227Lo
うみみ…
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 05:41:54.97 ID:Lsg0RuPto
>黒井「機能として食器洗浄機、ビールサーバー、冷蔵庫を備え」
おう!
>黒井「大型化したコンロも取り付けてある」
すげぇ!
>黒井「このコンロはエンジン直結だからかなりの火力が出せるだろう」
エンジン…?
>黒井「搭載されている反重力エンジンによって羽根のような軽さで屋台を引けるはずだ」
なん…だと…
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 07:57:53.75 ID:qyT11n/A0

うみみ可愛い
Pの距離感が近いうみみに志保さんが嫉妬する展開ください
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 08:45:32.27 ID:oqpr14Cfo
ライバル(笑)のうどんを警戒し過ぎて他のヒロインのマークが甘くなるパティーンと見た
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 09:32:10.65 ID:juhKNMPdO
半重力エンジンなんて美城さんどこから……
黒ちゃん不審者イケメン度アップしてますね
365 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:22:05.27 ID:YOTfzR7+o
海美の感想を口にするのも辛いうどんを食べた後、俺達はうどん作りの練習を再開した

海美「私、頑張るね!」

妙に気合いの入った海美と、それに当てられたのか同じく気合いの入った志保が生地をこねていた

静香「P先輩、料理は?」

P「簡単なものなら出来るよ、レシピさえあればだけど」

静香「ならP先輩は麺作りより先にうどんのつゆを作って貰おうと思います」

P「つゆか…」
366 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:28:38.79 ID:YOTfzR7+o
静香「まずは私が作りますから、その通りに作ってください」

P「わかった」

最上さんが鰹節や昆布、干し椎茸や薄口醤油を使い、お湯に味をつけていく

P「良い香りだ」

最上さんが火を止め、小皿につゆを取り口をつけた

静香「…うん、良い感じ」

そして小皿を俺の方へ差し出す

俺はそれを受け取ると、同じように口をつけた

静香「それが基本の味になります」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 00:32:27.14 ID:x148if/T0
間接キス…
368 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:37:40.09 ID:YOTfzR7+o
P「なるほど」

静香「この味を覚えて頂いて、再現出来るようになって欲しいです」

P「努力するよ」

俺が小皿を最上さんに返そうとしたとき

最上さんの手首が志保に掴まれていた

志保「…」

静香「え」

P「え?」

志保「…………」

ギリギリギリギリと音が聞こえてきそうなくらい最上さんの手首を強く握る志保

静香「し、志保!痛い!痛い痛い!」

志保「…………」
369 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:42:31.80 ID:YOTfzR7+o
P「し、志保やめろ、一体どうしたんだ!?」

尚も最上さんの手首を握り続ける志保

志保「…油断したわ、まさかうどんがこんな手を使ってくるなんて」

志保「そうね、どうして思い付かなかったのかしら、少し前の自分を殺してやりたい」

静香「い、意味が分からない痛い!」

P「志保!手を離せ!」

志保「大丈夫ですよ兄さん、手加減はしていますから…今のところは」
370 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:49:04.25 ID:YOTfzR7+o
志保「まさか私のやる気を利用して兄さんから引き離し、自分は兄さんと間接キスをするなんて…褒めてあげるわ、そんなこと、私は考え付かなかった」

静香「か、間接キス!?」

最上さんの顔が少し赤くなる

志保「何を盛っているのよ、いやらしい」

静香「わ、私はそんなつもりは!」

志保「本来ならその口、縫い合わせてやるところだけど…」

志保が最上さんの手を解放する

志保「兄さんが口をつけた後に口をつけた訳じゃ無いから今回は見逃してあげるわ」

冬馬「しっかり制裁してるじゃねえか…」

志保「何か言いましたか」

冬馬「いえ、何も」
371 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:55:54.18 ID:YOTfzR7+o
P「志保、どんな理由があっても暴力はダメだ」

P「俺は志保が誰かを傷付けるところは見たくない」

志保「…わかりました、反省します」

そういって志保は生地の方へ戻っていった

P「最上さん、大丈夫か?」

静香「は、はい、もう痛みはありません」

志保に握られていた手首を見る

あれだけ強く握られていたにも関わらず、手形も痣もついていなかった
372 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 00:59:46.49 ID:YOTfzR7+o
最上さんの手首を確認していると、最上さんがジッと俺の顔を見ていた

P「?どうかした?」

静香「い、いえ、何でも無いです」

P「そうか?」

静香「は、はい」

そういって俯く最上さん

その顔は少し赤くなっていた
373 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 01:00:21.00 ID:YOTfzR7+o
一旦ここまで
374 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 01:05:50.60 ID:YOTfzR7+o
静香の手首を優しく包み込んでいた時の志保さんはオルフェンズのスイッチ入った三日月みたいな優しい表情でした
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 01:06:40.31 ID:aJved7EC0
志保がもはや別人みたいに....
一旦乙です
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 01:08:08.31 ID:AqErXyGeo
おつ
すげえよ志保は
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 01:12:51.13 ID:VKpsYkgu0
乙です
志保…というかなぜPは気が付かない。いや今更か
378 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 01:14:35.59 ID:YOTfzR7+o
鈍感系主人公なんてこんなもん
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 01:47:35.97 ID:H7Tkx70Io
志保が動けば動くほどもがみんへのアシストになってるんですがそれは
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/11(日) 06:45:30.33 ID:x148if/T0

志保さん盛ってるとか言うようになっちゃって…
>>379
所謂不器用沢志保だよ
381 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 22:12:35.19 ID:YOTfzR7+o
海美「良いなー私もPと間接キスしたいなー」

今度は同じく向こうでうどんを作っていた海美がそう言いながらやってきた

静香「か、間接キス…」

ますます顔が赤くなる最上さん

P「何言ってんだよ」

海美「あ、間接キスが嫌ならキスでも良いよ!キスが良い!」

P「お前は何を言っているんだ」
382 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/11(日) 22:54:29.35 ID:YOTfzR7+o
海美「私以外にも同じようなこと考えてる子いるよ!めぐみーとか!」

P「恵美が?ははっ、ないない」

恵美は友達だしな

海美「むう…鈍感」

海美の戯れ言から最上さんへ意識を戻す

P「っと、悪いな最上さん、騒がしくて」

静香「ひゃ、ひゃい!大丈夫です!」

何故か声が上擦っていた

P「…ほんとに?」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/12/11(日) 23:28:39.01 ID:MwGPn/nU0
やっぱうみみのストレートな恋心はかわいいな
384 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:07:08.19 ID:Wv/ZP4B2o
静香「は、はい、大丈夫です、落ち着きました」

P「それなら良いんだけど」

最上さんが大丈夫だと言うなら気にしないでおこう

静香「そ、それでは調理を再開します」

P「ああ」

最上さんがやった通りに調理を進める

P「…」

小皿につゆを取り、味を見る

P「うん、こんな感じだったな」

俺は最上さんに味を見てもらおうと小皿を差し出した
385 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:14:11.62 ID:Wv/ZP4B2o
調理をしている先輩を眺めながら考えにふける

よく未来や翼が間接キスだね!って言って笑っているけど、今回の相手は異性であるP先輩だ

意識するととてもドキドキして顔が赤くなってしまうのがわかる

別に私は志保と違ってそういう感情は抱いていないのに

確かに泊まるところを提供してもらって、そのうえ私の夢のために親身になって協力してくれているけど、先輩はそういう対象ではない気がする

私にはいないから良くわからないけれど、例えるならまるで兄のような…
386 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:19:20.52 ID:Wv/ZP4B2o
先輩のような兄がいたなら、私も家出しなかったのだろうか?

考えてみても答えは出ないけど

志保や桃子が少しだけ、羨ましくなる

P「うん、こんな感じだったな」

先輩が味見をし、そのまま小皿をこちらに差し出した

私は咄嗟に手を伸ばしたが

静香「」ゾクッ

後ろから途轍もないプレッシャーを感じ、手を引っ込めた
387 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:25:00.17 ID:Wv/ZP4B2o
静香「あ、新しい小皿でお願いします」

P「あ、そうだったな、ごめん」

さっきあんなことがあったばかりなのに失念していた

新しい小皿につゆを取り、味を見て貰う

静香「少し濃いめですが…大体こんな感じですね」

どうやら合格ラインのようだ

P「よし」

静香「これなら今日の出汁は先輩に任せても大丈夫です」

P「いきなり?」

静香「先輩なら出来るって信じてますから」

冬馬「味の調整くらいなら手伝ってやるからよ」

P「助かる」
388 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:33:06.12 ID:Wv/ZP4B2o
引くときに動かしやすいように変形する屋台に冬馬と2人でおかしなテンションになりつつもいつも屋台を出している場所に到着した

冬馬「すげぇなあこれ!」

P「ああ!なんか無意味に変形させたくなるな!」

静香「お二人ともテンション高いですね…」

海美「Pもあまとうも昔からこういうの大好きだからねー」

志保「無邪気にはしゃぐ兄さん…可愛い」

静香「それじゃあ準備しましょう」
389 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:41:20.79 ID:Wv/ZP4B2o
再び変形する屋台に冬馬と2人でテンションを爆上げしながら準備を進める

カウンターを拭き、大人組用隔離テーブルを用意する

最上さん達はコンロの加減を確かめたり、具材のチェックをしていた

準備が終わり、知らない間に増設されていたドリンクバーのジュースを飲みながらお客さんを待った

最初に来たお客さんは

ジュリア「よっ」

ジュリアだった
390 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 00:51:51.01 ID:Wv/ZP4B2o
P「お、ジュリア」

ジュリア「学校で噂になってたからさ、ちょっと見に来たんだよ」

P「噂に?」

ジュリア「最近うどんの屋台が出てるらしいってな」

P「そうか」

恵美辺りが広めたのだろうか

もしそうなら近いうちにドリンクバーにでも連れて行ってやろう

「へえ〜うどんの屋台ってなんだかロックじゃん」

ジュリア「だろ?」
391 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 01:05:51.87 ID:Wv/ZP4B2o
P「注文は?」

ジュリア「任せるよ」

P「あいよ」

注文を受け、最上さんが調理に入る

その間、ジュリア達の他愛のない話を聞きながら出汁の用意をしていた

ジュリア「ん?Pは料理出来るのか?」

P「レシピさえあればな…というかレシピさえあれば誰でも出来るだろ」

ジュリア「そ、そうだな…はは、ははは…」
392 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 01:09:30.53 ID:Wv/ZP4B2o
P「お待たせ」

ジュリア「お、美味そうだな」

「いただきまーす」

ジュリア「!美味いな!」

「うん!」

そのまま2人はうどんを食べ始めた

P「どうやら上手く作れたみたいだ」

味見はしていたが、出汁の調理が失敗しなかったことに俺は胸をなで下ろしたのだった
393 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 01:09:56.76 ID:Wv/ZP4B2o
一旦ここまで
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/12(月) 02:09:30.03 ID:qe3k6HP40
これはジュリアのアフターで料理イベが来る可能性が微レ存?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/12(月) 03:10:15.95 ID:dQeUWQnb0
ジュリア「だろ?」に草生えてしまった
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 08:09:54.92 ID:foYCqvmf0

うみかわ
>>394
Pが何回か実験台になりそう
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 09:30:12.73 ID:2HUY8Ko7O
当たり前の様に手伝っているあまとうがイケメン
398 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/12(月) 23:14:00.67 ID:q+UeutHZO
海美の悪魔の誘惑に勝てません
髪の躍動感も挑発的な眼差しも、大っきな双丘も片足だけの網タイツも最高です
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 23:16:10.51 ID:Lqi5dFZi0
RRRに導入してくれてもいいのよ
というかよければしてください!
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 00:12:55.20 ID:JEq5l+xH0
>>399に同じく!
401 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:15:52.59 ID:P4S2yg5xo
可憐「この出汁は…利尻の最高級昆布と焼津の鰹節、兵庫の薄口醤油で基礎を作りそこに…」

静香「ど、どうしてそこまでわかるんですか!?」

可憐「に、匂いで…」

静香「篠宮先輩…凄いですね」



百合子「はい志保ちゃん、頼まれてた本」

志保「ありがとうございます、百合子先輩」

百合子「ううん、このくらいはね?でも、どうして従兄に関する本を?」

志保「必要だからです」
402 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:21:05.85 ID:P4S2yg5xo
P「ありがとな、琴葉、いっぱい連れてきてくれて」

琴葉「気にしないで、前に食べたときもすごく美味しくてまた来たくなっただけだから」

P「ん、わかった」

伊織「このスーパーセレブ水瀬伊織ちゃんの口に合うかどうか試してあげるわ!」

亜利沙「し、静香ちゃんのうどん…はあ、はあ、はあ!」

朋花「ふふ、噂だったり琴葉さんから聞いてますから楽しみですね〜」
403 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:26:06.72 ID:4KbbP/HJO
茜「あっかねちゃんだよー!」

茜「あっかねちゃんだよー!」

茜「あっかねちゃんだよー!」

茜「ちくわ大明神」

冬馬「ぐあー!うぜえから分身すんな!」

ジュリア「ごちそうさん」

P「ん、もう帰るのか?」

ジュリア「客が増えてくるならあんまりいても迷惑だろ?」

静香「私は気にしませんが…」
404 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:30:31.92 ID:4KbbP/HJO
ジュリア「ま、ちょっとやりたいこともあるしね」

P「そっか」

ジュリア「なあ」

静香「はい」

ジュリア「あんたのうどん、あたしの心に響くくらい美味かったぜ」

そういって拳を胸に当てウインクするジュリア

静香「あ、ありがとうございます!」

P「あらやだジュリアちゃんイケメン…抱いて欲しいわ」

ジュリア「き、気色悪いこと言うなって」

志保「兄さん、抱いて欲しいなら私が」
405 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:44:46.52 ID:P4S2yg5xo
わいわい言いながらジュリア達を見送る

P「良かったな、最上さん」

静香「はい、ああやって喜んで貰えると私も嬉しくなります」

P「ああ、俺もだ」

自分の作った物を美味しいと言って喜んでくれること

それはとても尊いものだというのがわかる

俺もいつかは最初から最後まで自分が作ったもので誰かを笑顔にしてみたいな

響「貴音!きっとここが噂の屋台だ!」

貴音「ええ、とても良い香りが…」

P「入店お断りでーす」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 00:45:31.44 ID:x1VP0afj0
>志保「兄さん、抱いて欲しいなら私が」

.......................................
407 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 00:53:09.95 ID:P4S2yg5xo
楽だったのはゴールデンウィーク初日だけだった

静香「きつね3あがりました!」

P「了解!」

翔太「注文入るよ!きつね1わかめ1たぬき1月見2!」

静香「はい!」

志保「静香!そっちより先にカウンターのうどんでしょ!」

静香「わかってるわよ!」
408 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 01:01:51.66 ID:P4S2yg5xo
冬馬「もう一つの屋台も持ってきて置いて良かったぜ…」

海美「あまとう!口より手!」

冬馬「わかってるよ!」

一昨日から噂を聞いた生徒が屋台に来ていた

あるものは興味本位で、またあるものは冷やかしで、またあるものは美味しいものを求めて

様々な考えの客が屋台に来ていた
409 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/13(火) 01:05:17.62 ID:P4S2yg5xo
一旦ここまで
明日は>>405から
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 07:01:53.54 ID:JEq5l+xH0

さすが可憐
そして志保さんがどんどんこじらせてますね
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 08:26:16.54 ID:tSdKpFesO
可憐ちゃん料理も出来るしこかで働けるのでは
後志保がどんどん残念になっとる
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 20:36:36.82 ID:RfcmaLmso
志保はどうしてそうなっちゃったの
413 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 01:13:56.55 ID:1QblsERyo
P「お待たせ」

琴葉達にうどんを提供する

琴葉「ありがとう」

伊織「へえ…中々美味しそうじゃない」

朋花「ふふ、これは期待できますね〜」

亜利沙「やぁ〜んっ!すごく美味しそうでありさ、Up!10sionしそうです!」

茜「ほほーう、これが噂のうどんだね!どれ、神の舌を持つ琴葉ちゃんを満足させられるか試してみようじゃないの!」
414 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 01:33:14.14 ID:1QblsERyo
琴葉「いただきます」

伊織「!ふ、ふん、あんたにしては上出来じゃない」

P「そりゃどーも」

朋花「このお出汁、美味しいですね〜」

P「ありがとう天空橋さん」

亜利沙「…」

亜利沙はただ無心にうどんを啜っている

茜「あつ、熱いよPちゃん!茜ちゃんは猫舌だからふーふーしてほしいな!」

志保「それには及びません」

茜「誰!?」

志保が茜のうどんに氷を大量に投下していた
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 01:35:16.95 ID:bkL9ClNgo
客相手でも容赦無い
416 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 01:41:34.48 ID:1QblsERyo
琴葉「…うん、美味しい」

P「ありがとう」

琴葉「うどんを打ったのは静香ちゃんで、お出汁を作ったのはPくん…かな?」

P「何でわかったんだ?」

琴葉「なんて言ったら良いのかわからないけど…前に食べた時と違う感じがするから」

P「あ、やっぱり最上さんが作るよりは味が落ちるか…」

琴葉「あ、ごめんなさい、そうじゃないの」

琴葉「なんというか…うどんと出汁の相性かな?なんだか前より噛み合ってた気がする」

P「…?」
417 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 01:46:26.14 ID:1QblsERyo
琴葉「もしかしたらPくんと静香ちゃんは相性が良いのかも」

P「相性か…」

琴葉「…ちょっと羨ましいな」

P「え?」

琴葉「ううん、なんでもない」

P「そうか?あ、おかわりもあるからいつでも言ってくれ」

琴葉「うん、ありがとう」

相性…か

琴葉の言ったその言葉が、何故か引っ掛かった
418 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 01:47:03.33 ID:1QblsERyo
一旦ここまで
そろそろ巻きで行かないと1000までに終わらなさそうな気がしてきた
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 02:15:05.93 ID:k0/tlKBL0
そういやまだGWだったね、一旦乙です
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 06:00:15.48 ID:v6kyQjPK0

いろんなキャラが出てきて楽しいから忘れがちだけどたしかにスローペースだ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 07:29:46.01 ID:g2gyMcm6O
2スレ目行ってもいいのよ?
422 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 20:40:13.71 ID:/OK8A494O
突然だけど看病するのとされるの
どっちが良い?
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 20:41:56.93 ID:9nR+Jlsho
静香なら…するほうかな
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 20:42:10.02 ID:iIe3mQU1O
するの
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 20:51:01.70 ID:kEY5TAQ20
するほう
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 21:55:51.27 ID:VL3p/OtC0
ノースリーブ改造ナース服で赤面してる静香に介抱されたいです
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:04:51.40 ID:aVRipF/90
するほうかな?
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:14:07.81 ID:qbtCZ5zxo
看病を理由に甘やかしたい……甘やかしたくない?
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:31:35.88 ID:v6kyQjPK0
病人食にうどんっていいらしいね
静香の美味しいうどんを食べたら元気になれそうなのでされる方で
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:49:23.75 ID:aVRipF/90
たしかに昔だされたな
ばーちゃんにだが

展開としてはむしろ普段饂飩だされてるから、今回は下手な饂飩作ってダメだしされつつ感謝されるというのがみたい
431 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/14(水) 22:55:05.70 ID:/OK8A494O
感謝感謝
聞いといてなんだけど風邪の移し移されで両方やればいいという結論に至った
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:56:04.68 ID:v6kyQjPK0
素晴らしい結論ですねそれは
はよ
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 22:58:01.33 ID:aVRipF/90
なるほど
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 23:40:58.39 ID:qbtCZ5zxo
おいおい天才か
435 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 01:30:13.93 ID:HwbO5Gu8o
P「うーむ」

静香「今回もダメですね」

ゴールデンウィークから数日が経った

もはや日課となりつつあるうどん作りをしているのだが…

志保「兄さん…もしかして麺作りのセンスが無いのでは?」

P「うっ、や、やっぱりか?」

何度やってもコツが掴めず、未だまともなうどんが作れていなかった

静香「筋は悪くないと思うんですが…」

志保「ならうどんの教え方が悪いのね、兄さんに誠心誠意謝罪しなさい」

静香「ええ…」
436 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 01:37:07.17 ID:HwbO5Gu8o
静香「このままだと先輩は麺作りの方は戦力外ですね…」

志保「兄さん、心配しなくても大丈夫です、私が兄さんの分までうどんを打ちます」

志保「だから兄さんは私のうどんと相性の良い出汁を作ってください、そうすればきっと美味しいうどんが出来ます」

P「相性ね…」

確かにうどんと出汁の相性はあるだろうが、あの日琴葉が言った俺と最上さんの相性が良いからという言葉

それがどうにも気になる
437 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 01:43:19.14 ID:HwbO5Gu8o
P「っと、もうこんな時間か」

気が付けばもうすぐ日を跨ごうかという時間だ

うどん作りに夢中になりすぎたようだ

P「今日はこの辺にしておくか」

静香「そうですね」

志保「はい」

P「明日は球技大会だからよく体を休めておかないとな」

静香「ふふ、少し楽しみです」

志保「私は別に」

静香「もう、明日は頼むわよ?」

志保「嫌よ、ダブルスなんて面倒くさい…」

P「俺も暇になったら2人のテニス、見に行っても良いかな?」

志保「静香、全抜きするわよ」

静香「その意気よ」
438 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 01:56:36.87 ID:HwbO5Gu8o
翌日

冬馬と翔太に徹底的にマークされ何も出来ずにサッカーを終えた俺は、冬馬にバックドロップをした後中等部の方へ向かった

昨日言っていた通り、志保と最上さんはテニスでエントリーしているようだ

ちょうど決着がついたのか、2人がコートから出て来る

静香「志保お疲れさま、良い感じだったわ」

志保「…私がサーブが出来なくて相手に1ゲームをプレゼントしたことへの嫌味のつもり?」

静香「ち、違うわよ!」
439 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 01:57:08.37 ID:HwbO5Gu8o
一旦ここまで
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 06:09:04.21 ID:vEBKyvkQ0

ゲッサンのテニスできない沢志保可愛かったよね
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 09:19:34.13 ID:F4XuTcHbO
志保ってイメージよりもかなりぽんこつだからね
演技の能力はかなり高いけど
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 10:24:12.61 ID:CJ76ELMFo
静香を看病するにしても看病されるにしても
ポンコツ沢もセットで付いてきそうですね…
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 10:28:59.78 ID:g3R/hBUbo
しほしず凸凹コンビすき

どことは言わんが
444 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/15(木) 10:32:09.02 ID:nuL6YBseo
ちなみに志保は静香以外には基本無害
茜ちゃんは調子こいてたから例外
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/15(木) 11:13:17.99 ID:F4XuTcHbO
小学生メイドとエロナースが看病してくれるならどんな重傷でも負うよ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/15(木) 21:00:13.08 ID:vEBKyvkQ0
風邪引くなら学校で体調悪くなって風花先生にセクハラするついでに看病されたい
447 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 00:55:44.85 ID:INUbZchTo
あの様子だとまた喧嘩でもしているのだろうか

もう少し仲良くしてほしいところだが…

そんなことを考えながら少し離れて見ていると

突然志保がこちらを振り返った

反射的に物陰に隠れてしまう

志保「…」

静香「どうしたの?」

志保「兄さんの視線を感じたわ」

静香「先輩?どこにもいないけど…」
448 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 01:07:00.47 ID:INUbZchTo
志保「兄さんが見ている以上無様な試合は出来ない、気合いを入れ直すわよ」

静香「気合いを入れ直すのもいいけど、志保はサーブを打つときに力を入れすぎてるからもう少し力を抜いた方がやりやすくなるわよ」

志保「…一応参考にするわ」

2人がコートに戻る

P「…問題なさげかな?」

始まったゲームを見る限り2人の息は合っているように見えた

この様子なら大丈夫だろう

そのゲームは完封試合だった
449 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 01:20:37.47 ID:INUbZchTo
P「2人ともお疲れさま、いい試合だったぞ」

志保「兄さん!」

静香「先輩」

コートから出て来た2人に声をかける

静香「いつから見てらっしゃったんですか?」

P「今の試合の少し前くらいからかな」

志保「ほら、私の言った通り」

静香「素直に凄いわね…」

P「何の話だ?」
450 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 10:47:40.98 ID:rS852LWCO
静香「さっき志保が先輩の視線を感じるとか言って後ろを振り返ったんです」

P「ああ、だからか…いきなりこっちを向いたから驚いたよ」

志保「兄さんの視線ならすぐに気付けますから」

静香「それはちょっと怖いわよ」

そんな話をしていると

未来「静香ちゃーん!」

静香「未来」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 11:02:30.23 ID:KJ7/vnrYO
静香がテニスしてるとあのカード思い出すが志保もあんなポーズになってるのだろうか
452 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 11:11:10.10 ID:R57WBR3IO
最上さんの友達だろうか、以前屋台にも来ていた女の子が駆け寄ってきた

未来「静香ちゃん、さっきのテニス格好良かったよ!志保も!」

静香「ふふ、ありがとう」

未来「はい2人とも、これタオルとドリンク!」

志保「ありがとう」

静香「これ、未来が作ったの?」

未来「うん、そうだよ」
453 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 11:19:18.96 ID:R57WBR3IO
静香「へえー」

最上さんがストローに口をつける

未来「えっとね、ミキサーにかけたニンニクとと鷹の爪と生姜を一緒に煮込んで砂糖を混ぜた特製スタミナジュースだよ!」

静香「ぶはっ」

最上さんが口に含んだ謎の液体を吹き出す

吐き出された謎の液体は、俺の顔面を直撃した
454 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 11:19:45.82 ID:R57WBR3IO
とりあえず昨日進む予定だったところまで
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 11:29:11.54 ID:05DZhYyIO
ありがとうございます!
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 15:16:39.19 ID:lqX98nFkO
確実に志保の目が怖い…
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 15:24:39.93 ID:KJ7/vnrYO
静香……いいやつだったよ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 16:36:10.75 ID:WJWlaEVy0

>ミキサーにかけたニンニクとと鷹の爪と生姜を一緒に煮込んで砂糖を混ぜた特製スタミナジュース
一瞬悪くないかもと思ってしまった
気の迷いですねはい
459 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 21:18:38.45 ID:INUbZchTo
P「!?!?!?!?」

目や鼻、口に入ったそれは辛い…いや、痛かった

P「〜〜〜〜!!」

俺は声にならない叫びを上げた

志保「に、兄さん!?」

静香「げほっ、ごほっ、み、みらい…!」

未来「あわわわ…な、なにか拭く物!」

志保「ふ、拭く物!早く汚いうどん汁を拭かないと!」

志保があたふたしているのが伝わってくる
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 21:29:02.78 ID:HqyoAfDHo
汚いうどん汁ww
461 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 21:43:35.12 ID:INUbZchTo
静香「じほ、ごのダオル」

志保「でかしたわ静香!」

顔がタオルで拭われているのがわかる

未来「志保、こっちに水道!」

志保「わかったわ!兄さん、私が手を引きますから」

俺は頷き、手を引かれ水場へ向かった
462 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 22:21:30.79 ID:INUbZchTo
目と口を洗い、ようやく一息つく

目を開けると最上さんがとても申し訳なさそうに立っていた

静香「P先輩…その」

俺に毒物を噴きかけたことを気にしているのだろうか

P「気にしなくて良いよ」

静香「え?」

P「杏奈ものを口に入れたら吐き出して当然だ、多分同じ立場なら俺もああなってたと思うし」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 22:27:00.82 ID:zLCxuaaXo
ん…、杏奈は毒物…なの…?
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 22:28:12.20 ID:GDn48hf7O
杏奈を吐き出すなんてもったいない…
465 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 22:29:58.91 ID:INUbZchTo
>>462
杏奈もの ×
あんなもの ○
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/16(金) 22:57:52.42 ID:rR1AbZDo0
杏奈と琴葉の友情出演はよくあること
467 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 23:04:08.25 ID:INUbZchTo
P「だから気にしなくて良い、むしろ喉や鼻は大丈夫?」

少量の摂取でもあんなに酷いことになったのだ、最上さんもかなりダメージを受けたはずだ

静香「実は…その、喉が少し」

P「やっぱりか」

当然といえば当然だ

P「今日の出店は無しにしておこう、俺も鼻が効かないし」

静香「はい…その」

P「さっきも言ったけど本当に気にしなくて良い、それよりも自分の体調を心配してくれ」

静香「…わかりました、でも一つだけ」

P「ん?」

静香「顔めがけて吐き出してしまい申し訳ありませんでした」

P「…ん、わかった」
468 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 23:23:15.68 ID:INUbZchTo
その後、最上さんと志保の試合を最後まで観戦し、球技大会は終わった
469 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 23:52:08.81 ID:INUbZchTo
一旦ここまで
470 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/16(金) 23:54:52.88 ID:INUbZchTo
ごめんやっぱりもうちょっとだけ
471 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:02:53.50 ID:ilE1Et7eo
歩いていく先輩の背中を見ながら自分の失態を恥じる

ただでさえお世話になっている身なのに余計な迷惑をかけてしまった

けど、先輩は笑って許してくれた

もっと怒っても良いはずなのに

それどころか私の体の心配までしてくれて…

その優しさに思わず甘えたくなる

だけどそれは出来ない
472 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:10:12.46 ID:ilE1Et7eo
静香「…」

正直、志保が羨ましい

志保は家族だから、遠慮なく先輩に甘えることが出来る

だけど私は今家出をしていて、家族に甘えることは出来ない

先輩やこのみ先生は本当の家族のように私を扱ってくれても、私は本当の家族じゃない

本当の家族じゃない私が、甘えて良い相手じゃない
473 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:16:49.46 ID:ilE1Et7eo
頭を振って頬を張って気合いを入れる

今は悩んでいる場面じゃない、進むしかない

前に進まないと、私の道は閉ざされたままなのだから

甘えを振り払って私は歩き出した

…振り払えきれなかった先輩の顔を思い出さないようにしながら
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 00:17:16.57 ID:Rwr6hxf80
しずしほ異母姉妹という電波をキャッチした
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 00:22:35.54 ID:3DpOrac30
むしろ家族じゃないからいいのにね
476 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:22:48.66 ID:ilE1Et7eo
球技大会からしばらく経ち、夏が近付いてきたある日のこと

P「お、最上さんも今帰りか」

静香「はい、今日は掃除当番だったので」

P「そっか、ちょうど良いし一緒に帰る?」

静香「はい、ご一緒します」




P「どう?家には慣れた?」

静香「はい、このみ先生も桃子も、先輩も良くしてくれますし」

P「それなら良かった」

最近は志保との喧嘩も少なくなっているようだし、少し距離が縮まったかな?
477 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:25:27.57 ID:ilE1Et7eo
最上さんと話しながら歩いていると

P「ん?」

静香「これは…」

ぽつぽつと水滴が落ちてきたと思った次の瞬間

P「うわっ!」

静香「きゃっ!」

ゲリラ豪雨に襲われた

P「走ろう!」

静香「は、はい!」
478 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:34:20.69 ID:ilE1Et7eo
P「あそこで雨宿りしよう!」

通学路の途中にある公園の東屋に駆け込む

P「いきなり降られるとはな」

静香「全身びしょ濡れです」

その言葉に最上さんのほうを見ると

P「!」

雨に濡れた制服が透け、可愛らしいピンクの下着が浮かび上がっていた

そしてそのラインはなだらかであった
479 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:39:53.80 ID:ilE1Et7eo
P「すぐに止んでくれると良いんだが」

静香「少し待って止まないようなら走って帰りましょう」

P「そうだな」




P「…」

静香「…」

それから数十分経ったが、雨は一向に止む気配はない

このままここにいても風邪を引くだけだ

P「…仕方ない」

静香「はい」

P「いくぞ!」
480 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:51:55.86 ID:ilE1Et7eo
走り続け、ようやく家に辿り着く

P「はあ…はあ…」

静香「ふう…ふう…」

かなり体が冷えてしまった、早く暖まりたい

志保「兄さん!良かった、電話が通じなかったので何かあったのかと」

家に戻ると志保が駆け寄ってきた

P「悪い、走ってて気が付かなかった」

志保「兄さん、これ、タオルとカイロです、まずは体を拭いてください…ほら、静香も」

志保「今お風呂を沸かしていますから、体を拭いたらすぐに入ってください」
481 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 00:59:39.24 ID:ilE1Et7eo
P「いや、俺よりも最上さんが先だ」

志保「兄さん!」

静香「先輩、私は後で良いですから」

P「駄目だ、さあ入った入った」

最上さんを脱衣所に追い立てる

志保「…静香、さっさと入って」

静香「志保」

志保「兄さんの行為を無碍にしないで」

静香「…わかったわ、先輩、ありがとうございます」

P「気にしないでくれ」
482 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 01:15:07.95 ID:ilE1Et7eo
最上さんが脱衣所に入ったのを確認し、服を脱ぐ

志保「兄さん、着替えです」

P「ありがとう」

服を着替え、温かい飲み物を入れて貰うことでようやく一息ついた

P「いやー急に降られるとはな」

志保「災難でしたね」

P「思い切り濡れたし、最上さん風邪引いてないと良いけど」

志保「うどんの心配より兄さんは自分の心配をしてください」
483 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 01:22:34.25 ID:ilE1Et7eo
静香「…ふう」

お湯に浸かりながら溜息をつく

…なるべく早めに出ないと

下着までびしょ濡れになるようなゲリラ豪雨だ、先輩もずぶ濡れだったし早く変わらないと風邪を引いてしまうだろう

湯船から上がり、さっと体と髪を流す

そのまま脱衣所に出た私は用意された服に着替え、リビングに向かった
484 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 01:25:59.84 ID:ilE1Et7eo
リビングから話し声が聞こえてくる

志保と先輩だ

楽しそうに話している

志保は学校では絶対に見せないような優しい顔で

先輩は楽しそうな顔で

その光景を見て、私はリビングに入るのを躊躇した

ここは私が踏み行って良い場所じゃない

そんな気がして
485 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 01:28:54.70 ID:ilE1Et7eo
だけど私はお風呂を出た報告をする必要がある

だから私はリビングに入る

この時の私は

頭も、体も…そして何より

心が重かった
486 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/17(土) 01:29:21.13 ID:ilE1Et7eo
一旦ここまで
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 02:17:05.54 ID:jJT8dDvW0
乙です
やっぱりなだらかだったか…まあどんまい?
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 07:05:29.32 ID:W0R/mwXNO
イノセントだからね
志保や翼が凄すぎるというのもある
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 07:22:16.54 ID:Rwr6hxf80

ストーリーが進み始めた
490 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/18(日) 23:29:31.55 ID:CiWOb6IDO
翌日

P「おはよう」

志保「おはようございます、兄さん」

桃子「おはよう」

P「ん?あれ、最上さんは?」

普段ならばいち早く起きているはずなんだが

志保「さあ…まだ寝てるんじゃないでしょうか」

P「珍しいな、寝坊かな?ちょっとノックだけしてくるよ」

志保「兄さん、それなら私が」

P「良いよ、志保は朝食を用意してくれてるし、これくらいはさ」
491 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/18(日) 23:39:10.19 ID:CiWOb6IDO
最上さんの部屋へ行こうとした時、最上さんが廊下からやってきた

静香「おはよう…ございます」

壁に手をつき、少し調子が悪そうだ

何より明らかに顔色が悪い

P「最上さん、体調が悪そうだが…」

静香「だ、大丈夫です…このくらいは…」

そう言いながらも足元はふらついており、今にも倒れそうだ

P「体調が悪いなら休んだ方が」

静香「本当に…大丈夫ですから」

最上さんが一歩踏み出す

しかし
492 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/18(日) 23:45:34.11 ID:CiWOb6IDO
静香「っ」

バランスを崩し、前のめりに倒れ込む

P「最上さん!」

咄嗟に体を支える

P「最上さん、この体温は…」

触れている部分がかなり熱い、間違いなく高熱だ

志保「うどん!朝から兄さんに…!」

志保が何かを言いかけるが、言葉を切りリビングに戻っていった

P「最上さん、しっかりしろ!」

静香「…」

意識が朦朧としているのか、荒い息を吐くだけで反応がない
493 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/18(日) 23:51:19.70 ID:CiWOb6IDO
志保「兄さん、体温計と氷枕です!」

P「助かる!最上さん、ジッとしててくれよ…!」

意識のない最上さんを抱き抱え部屋へ運ぶ

着替えを志保に任せ、その間に俺はこのみ姉さんに連絡をした

P「最上さんが熱を出して倒れた」

このみ『容態は?』

P「まだ熱は測ってないけどかなりの高熱で意識が朦朧としてる」

このみ『一人にするのは危険ね…わかったわ、私から連絡しておくから、あんたは静香ちゃんの看病をお願いね』

P「わかった」
494 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/18(日) 23:57:33.56 ID:CiWOb6IDO
志保「兄さん、着替えが終わりました」

P「わかった」

部屋に入り最上さんをベッドに寝かせる

さっと体温を測ると

P「39.6℃…」

志保「かなりの高熱ですね」

桃子「一応解熱剤持ってきたけど」

P「まずは何か食べさせないとだが…」

最上さんは目を覚まさない
495 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:10:04.84 ID:lOT+wAaXO
P「とりあえず目を覚ますまで待つしか無いな」

桃子「桃子は学校行くから、後は任せるね」

P「ああ」

志保「本来なら性別的に私が看病しないといけないんですが…私が看病をすると何をしてしまうかわかりません」

志保「なので非常に心苦しいですが、兄さんに看病をお任せします」

P「わかった」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 00:18:24.34 ID:2WFpCkJ80
志保さん…
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 00:18:57.76 ID:8jxxUnRjo
何をしてしまうというんだ…
498 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:20:26.90 ID:lOT+wAaXO
二人が学園へ行くのを見送った後、最上さんの部屋に戻る

荒い息を吐き、とても辛そうだ

俺は用意した濡れタオルを絞り、最上さんの額に乗せる

熱のためかすぐに温くなるタオルを何度も取り替える

それを繰り返していると、最上さんの容態が少しだけ和らいだ
499 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:30:13.69 ID:lOT+wAaXO
昼を少し回った頃

静香「ん…」

最上さんが目を覚ました

P「目が覚めた?」

静香「…どうして先輩が私の部屋に…?それに私は…」

P「最上さんは熱を出して倒れたんだ、だからベッドまで運んだんだ」

静香「そうだったんですね…ありがとうございます」

P「とりあえず解熱剤を飲まないとな…食欲は?」

静香「あまりありません…」

P「何か軽い物を作ってくるから、待っててくれ」
500 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:36:19.84 ID:lOT+wAaXO
台所で冷蔵庫の中身を確認するが

P「うーん…」

病人が食べられそうなものは見当たらない

非常用の食料もこのみ姉さんの酒のつまみばかりで、とてもじゃないが使えた物ではない

P「お粥でもあればと思ったが」

もう一度冷蔵庫を確認する

P「ん?これは…」

俺はあるものを取り出した

P「…よし、やってみるか」

あることを思いついた俺は、鍋にお湯を沸かし始めた
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 00:45:43.58 ID:c0i7SRj2o
もがみんはアレ食べさせときゃ元気になるでしょ
502 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:50:11.49 ID:lOT+wAaXO
P「お待たせ、これなら食べられるかな?」

静香「これは…」

俺は最上さんにどんぶりを渡す

俺が最上さんのために作ったもの、それはうどんだった

P「上手く出来たかはわからないけど、消化に良い物をと思ってさ」

静香「ありがとうございます、いただきます」

最上さんがうどんに手をつける

静香「…」

P「どうかな?」
503 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 00:58:25.45 ID:lOT+wAaXO
静香「…麺は長さも太さも不揃いですし、ゆで時間が足りなかったのかちょっと固いです」

静香「それに捏ね方が悪かったのか生地がダマになってる所もありますし、これがお店の商品なら返金ものです」

P「ふぐぅ…」

遠慮なしに感想を言われ、わかってはいたが少しヘコむ

静香「でも…」

P「?」

静香「先輩が私のことを思って作ってくれた…それがとてもよく伝わってきます」
504 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 01:04:51.92 ID:lOT+wAaXO
静香「人によってはこのうどんは不味いと思うかも知れません、でも私はこの心のこもったうどん、好きです」

P「そっか…」

静香「ごちそうさまでした」

いつの間にか最上さんがうどんを食べきっていた

P「綺麗に食べられたな」

静香「はい」

P「それじゃあ薬、持ってくるから」

静香「ありがとうございます」
505 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 01:12:50.98 ID:lOT+wAaXO
解熱剤を飲み、ようやくひと段落ついたころ

静香「先輩…その、一つお願いが」

P「ん?」

静香「汗をかいて体が気持ち悪いので…その、体を拭きたくて」

P「ああ、わかった、タオルを持ってくるよ」

静香「それで…その…」

最上さんが何やら言いにくそうに口篭もる?

P「?」

静香「背中を…拭いてくれませんか?」

P「えっ」
506 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 01:13:18.81 ID:lOT+wAaXO
一旦ここまで
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 02:59:51.58 ID:vua44nwUO
ワッフルワッフル
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 06:29:52.34 ID:2WFpCkJ80

わっふるわっふる
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 07:01:23.30 ID:IXu87cI5o
これは弱った静香に欲情してしまう所を兄さんには見られたくないの沢志保ですね
間違いない俺は詳しいんだ
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 13:27:49.16 ID:hmJDqEbOo
志保は看病にトラウマありそうだしな
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/19(月) 23:28:11.00 ID:QwmH+AHHO
静香ちゃんのちっぱいprpr
512 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/19(月) 23:59:14.32 ID:c9UaTuF2O
P「そ、それじゃあ背中を拭くけど…」

静香「は、はい、お願いします」

熱のせいか別の要因か、最上さんは後ろを向いていてもわかるくらい耳まで真っ赤だった

静香「ん…」

温めたタオルを背中に当てると、最上さんが声を上げる

P「っ」

静香「ん…ふう…」

熱っぽい声を上げる最上さん、熱が出ているので当然と言えば当然なのだが少し心臓に悪い

P「力加減はどう?」

静香「は、はい、大丈夫です」
513 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:14:25.93 ID:5SIfemRfO
P「…」

火照って少し赤くなった肌

拭きやすいように髪を纏めて前に持っていったため露わになっているうなじ

この状況で目の前の女の子を意識するなという方が無理だ

しかし最上さんは恐らく俺を信用してくれているからこそ体を拭くことを頼んできたんだ

それを裏切るわけにはいかない

P「…」

迫り来る邪念と必死に戦いながら、俺は最上さんの背中を拭いた
514 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:31:30.39 ID:5SIfemRfO
なんとか耐えきって背中を拭いた後、最上さんが体を拭くのを外で待つ

P「………ふう」

あんなことをされては異性として意識せざるを得ない

P「…」

しかし綺麗な肌だった…

P「はっ、いかんいかん」

忘れなければ

静香「先輩、もう大丈夫です」

P「わ、わかった」

最上さんに呼ばれ、俺は部屋に戻った
515 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:36:20.04 ID:5SIfemRfO
体拭きセットを片付け、もう一度熱を測る

P「37.9℃か…」

朝よりは下がっているがやはり高い

P「そろそろ薬も効いてくるだろうし、もう少し眠った方が良いかな」

静香「そうですね…もう少し眠りたいです」

P「なら俺は自分の部屋にいるからさ、何かあったら携帯を鳴らしてくれ」

静香「はい」

そういって立ち上がろうとしたところ

P「ん?」

静香「あっ…」

最上さんが俺の袖を指で掴んでいた
516 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:39:58.08 ID:5SIfemRfO
P「最上さん?」

静香「その…もう少しだけ、一緒にいてください」

P「…ん、わかったよ」

もう一度椅子に腰をかける

静香「ごめんなさい、わがままを言ってしまって」

P「気にしなくて良いよ、こういう時は誰かに甘えたくなるもんだ」

静香「私も…」

P「ん?」

静香「私も、家族でもないのに…甘えても良いんでしょうか」

P「もちろん」
517 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:44:57.40 ID:5SIfemRfO
最上さんの頭をそっと撫でる

P「家族だとか関係ない、最上さんが甘えたいときに甘えれば良い」

P「それに俺個人としては甘えて貰った方が頼られてるみたいで嬉しいからさ」

静香「先輩…」

P「ま、俺なんかで良ければいつでも甘えて構わないからさ」

静香「はい、ありがとうございます、先輩」

それから少しだけ他愛ない話をして

静香「すー…すー…」

P「寝ちゃったか」

額に浮いた汗を拭ってやる
518 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:50:59.53 ID:5SIfemRfO
P「…」

良く考えてみれば15歳の女の子が親元を離れ、一切頼らずに学園に行きながら屋台を引いてるんだ

もしかしたら思っていた以上にストレスを感じていたのかも知れない

そんな時に本来なら頼りたい両親に頼れず、俺達にも遠慮して心細かっただろう

汗を拭った後、もう一度頭を撫でる

もっと頼って欲しい、そんな気持ちが湧いてくる

この子が楽しそうに屋台をやっているのを見るのが好きだ

だから俺は、少しでもそのストレスを解消してあげたかった
519 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 00:56:19.96 ID:5SIfemRfO
最上さんが甘えたければ、甘えられる場所になってあげたい

俺に出来るのはそんなことくらいだから

これからも屋台を引いて沢山のことを抱え込むかも知れない

だけど今だけは

安らかな顔で眠っている今だけは

何にも邪魔をさせずに休ませてあげたい

P「…今はおやすみ、静香」

俺は椅子に座りながら意識を手放した

意識が途切れる瞬間、手が何かに包まれた気がした
520 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 01:00:33.12 ID:5SIfemRfO
静香「ん…」

額の冷たさに目が覚める

窓からは夕日が差し込んでおり、かなり寝ていたということがわかる

静香「あ…」

左手に温かさを感じ、そちらに意識を向けると

P「…」

ベッドに突っ伏すように眠っているP先輩が、私の手を握っていた

静香「ずっといてくれたんですね…」

私が眠っている間も傍でみていてくれたようだ
521 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 01:05:20.14 ID:5SIfemRfO
私の手を握っている先輩の手に右手を重ねる

その時、扉が開き志保が入ってきた

志保「目が覚めたみたいね」

静香「志保…」

志保の視線は私を見ておらず、握られている私の手に向いていた

志保の視線に気付いた私は咄嗟に手を引こうとするが、先輩を起こしてしまいそうで実行出来なかった

静香「ち、違うの志保!これは」

思わず言い訳しそうになるが

志保「別に、今日くらいは良いわよ」

帰ってきたのは意外な返事だった
522 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 01:10:00.68 ID:5SIfemRfO
静香「え?」

志保「ほら体温計、早く計りなさいよ」

静香「え、ええ…」

志保「何を意外そうな顔をしてるのよ」

静香「だって…」

普段先輩に近付いただけで射殺しそうなくらい鋭い視線を向けてくる志保が…

どうして今日だけ?

志保「そうね、普段の私なら今の状況を見たら思いっきり塩を叩き付けてるけど」

志保「今の静香は病人だから」

志保「病人は甘えてれば良いのよ」
523 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 01:15:23.42 ID:5SIfemRfO
静香「志保…ありがとう」

志保「別に、お礼を言われるようなことじゃないわ」

静香「それでも、ありがとう」

志保「…」

志保がそっぽを向く

だけど私は、何故かとても嬉しくて

風邪を引いて良かった

そう思った
524 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 01:15:50.75 ID:5SIfemRfO
一旦ここまで
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 01:18:31.73 ID:6ldTFm24o

塩沢志保さん…
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 06:19:37.21 ID:ICh4CVz60

塩さんやさしいな
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 07:24:41.14 ID:gnMC71vgo
全力ソルト!
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 09:07:18.80 ID:qXxgJyLWO
そうか、くよくよデーモンは静香だったのか
529 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 13:06:43.04 ID:5SIfemRfO
P「ん…?」

先輩がゆっくりと体を起こす

P「ごめん、寝ちゃってたか」

静香「気にしないでください」

P「体調はどうだ?静香」

静香「はい、おかげさまでかなり良く…え?」

今…

志保「…」

P「どうした?」

静香「いえ、あの…今静香って…」

P「え?…あっ」
530 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 13:34:45.49 ID:5SIfemRfO
P「あ、いや、これはだな!その」

先輩が慌てて弁明しようとするが中々言葉が出て来ないようだ

静香「そ、その!私は呼び捨てでも構いませんから」

P「え?」

静香「先輩は甘えさせてくれるって言いました、だから私もわがままを言います」

静香「呼び捨てで、お願いします」

P「…わかったよ、静香」

静香「ありがとうございます、先輩」
531 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 13:59:59.72 ID:5SIfemRfO
P「…はは」

静香「ふふ」

なんだかおかしくなって笑ってしまう

ただ名前を呼んで貰うだけなのに

P「改めてよろしく、静香」

静香「はい、お世話になります」

志保「…前言撤回」

いつの間にか志保が塩の入った袋を持って立っていた

志保「病原菌ごと跡形も残さず消してあげるわ」

静香「し、志保!ストップ!ストップ!」

志保が塩を掴んで振りかぶる

先輩はそれを楽しそうに見ていた
532 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/20(火) 23:38:16.94 ID:wLO4MknfO
今日はこっちは無しで
Pが風邪を引くのは付き合ってからのお楽しみに
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 00:15:57.24 ID:2t+is21J0

仲良きことは良きことかな
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/21(水) 00:27:38.64 ID:IYV5tgG5o
しほちゃんが、しっほ(しほ)して、しほ(しお)を蒔く、なんて…ふふ
535 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 00:28:50.66 ID:f+tMYrPnO
屋台、出禁にしますよ
536 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 23:25:44.00 ID:4DZVpE/5o
翌日

P「おはよう」

志保「おはようございます、兄さん」

静香「おはようございます、先輩」

P「静香、体はもう良いのか?」

静香「はい、先輩の看病のおかげで」

志保「塩が効いたみたいね」

静香「あれ、髪についたの洗い流すの大変だったんだけど?」

志保「兄さんに看病して貰ったんだからいいでしょ別に」

どうやら本当に大丈夫そうだ
537 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 23:36:18.72 ID:4DZVpE/5o
P「ただまあ、病み上がりだからあまり無理はしないようにな」

P「何かあったらすぐに保健室に行くんだぞ」

静香「はい」

P「志保、静香の体調を見ていてやってくれ」

志保「わかりました」

P「よし、それじゃあ桃子が来たら食べようか」

静香「はい」

起きてきた桃子も含めて4人で朝食を取る

たった2ヶ月程しか経っていないのに、もはやこの景色が当たり前になっていた
538 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 23:51:36.23 ID:4DZVpE/5o
P「はい上がり」

茹で上がったうどんの入ったどんぶりに出汁を張る

星梨花「静香さん、すっごく美味しいです!」

静香「ありがとう、星梨花」

星梨花「昔家族で福岡に旅行に行ったときに食べたおうどんがあって、私はそれが一番好きだったんですけど…同じくらい好きになっちゃいました!」

静香「ふふ、喜んでくれて嬉しいわ」


539 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 23:52:09.59 ID:4DZVpE/5o
ミス
>>538はなしで
540 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/21(水) 23:58:15.10 ID:4DZVpE/5o
夏休みの出来事募集
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:00:01.73 ID:zZhG0M9Ko
新メニュー開発
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:01:56.83 ID:W7fYsDPtO
海の家とかで出張店舗とか
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:02:13.27 ID:P+SPJxQA0
うどんの聖地を巡礼
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:02:54.19 ID:8xw2bUV+0
うどんの聖地四国を巡礼

ってもがみんなら言い出すかな?
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:04:15.60 ID:8xw2bUV+0
よくにたこと考えてる人ほかにもいた件
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:09:53.97 ID:KQJrAp0b0
プールに行こう
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/22(木) 00:14:16.70 ID:ddlmou4t0
うどんの材料調達
548 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/22(木) 00:22:31.43 ID:IrDvgnJ2o
感謝
ネタ提供はいつでもwelcomeなので何かあったら提供してくれると嬉しい
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:25:09.80 ID:P+SPJxQA0
>>547
小麦の栽培から始めそう
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/12/22(木) 00:38:05.24 ID:hyMed3+Q0
うどんの材料からやるなら木下農園の協力が必要になるか
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 00:59:08.08 ID:rE9JzAPuO
醤油の仕込みもしなきゃ…
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/22(木) 07:04:08.09 ID:oHVbnfHd0
TOKIOかな?
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 07:35:11.87 ID:wDE2vttuO
昆布と鰹節も探さないとな
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 08:44:29.96 ID:5G82n9bV0
んなこといったら昆布の養殖したり、鰹漁するとこから始めかねないぞ
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 09:34:25.71 ID:36kBMGcVO
ここまでを纏めると夏休みまるごと使ってうどんの材料調達か……
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 10:44:53.18 ID:VahZQGPEo
0円うどん作ろう
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 12:21:10.96 ID:cm0dSriZo
せっかくの夏休みイベントなのに色っぽいアイデアがまるで出てこないのがすごい…
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 12:25:21.60 ID:5G82n9bV0
色っぽいのはスケベ枠の百合子や美奈子ルートでやってくれるよ、たぶん
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 16:29:52.77 ID:29yNOzGSo
最高の素材探しという名目での旅行
具体的に言うと北海道に昆布を求めに行って、ついでに北竜町のひまわり畑を見てきて星井
その時静香は白ワンピに麦わら帽子な
560 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/22(木) 19:40:15.43 ID:RUi78Sgwo
ちょっと目を離したらみんなが団結してる…
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/22(木) 19:50:44.24 ID:kD5XbTeP0
だって私達みんな…
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 19:55:36.66 ID:EmNEUszrO
うどん
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 19:57:56.60 ID:P7ariTDXo
だもんげ!
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 20:05:34.82 ID:Y8zotQCn0
げ!
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 20:07:16.47 ID:/lZW/ohTO
げげげの
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 20:08:46.46 ID:Bsmz+JIDo
げ!
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/12/22(木) 20:38:51.03 ID:hyMed3+Q0
Pはとうとううどんになってしまったのか
568 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/22(木) 20:58:57.70 ID:RUi78Sgwo
何これ…
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 21:13:12.36 ID:cm0dSriZo
P「俺自身がうどんになる事だ」
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 22:56:53.76 ID:Bsmz+JIDo
うどんになる覚悟は出来てるか?俺は出来てる。
http://i.imgur.com/xr1Z8gg.jpg
571 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 00:19:12.14 ID:zssVGwDMo
何だろうね、静香との海水浴が全く思い付かない
海水浴飛ばしても良いかな
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/23(金) 00:20:57.59 ID:pXDrDTB80
書きにくいならいいんじゃない?
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 00:22:15.36 ID:pXDrDTB80
あげすまん
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 00:25:21.19 ID:eZV1qy/9o
海水浴せず海の家でうどん屋やって、夕方落ち着いてからPと浜辺で夕日見ながら話したり水のかけっこするとかでもいいんでない?
575 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 00:29:34.84 ID:zssVGwDMo
765学園では毎年一回、近所の砂浜を貸し切って学園全体での海水浴を実施している

この時持ってくる水着は特に指定されておらず、学園指定のセーラー水着でも自前の水着でも構わない

もっとも、毎年何人かは過激な水着を持ってくる生徒がいて、問題になっているらしい

そんか海水浴の日、俺達は

P「はい上がったよ」

志保「はい」

静香「ざる3入ります!」

屋台でうどんを作っていた
576 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 00:36:21.44 ID:zssVGwDMo
志保「…どうしてこんなことに」

P「まあ良いじゃないか」

静香「志保!口より手を動かして!」

志保「…うるさいわね」

海水浴の1週間前、佐竹さんがある話を持ってきた

それは海水浴の日、屋台を出してみないかというものだ

なんでも海の家の主人が倒れたらしく、海の家が開けないそうだ

しかし何も食べ物がないというのも味気ないので、屋台をやっている俺達に声をかけたらしい
577 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 00:43:55.35 ID:zssVGwDMo
メニューを冷やしうどん系に絞ったからか、かなりの盛況だ

恵美「はいはーい三人ねー」

海美「はい、ざるうどんお待たせ!」

流石に手が足りなかったので恵美や海美、エレナにも手伝って貰っている

冬馬「P!そっち頼む!」

P「おう」

料理の出来る冬馬はいち早く厨房に立ってくれている

その甲斐もあってか、なんとか持ち堪えられていた
578 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 00:48:03.35 ID:zssVGwDMo
恵美「ひ〜!忙しい〜!」

恵美が汗を拭いながら戻ってくる

P「悪いな」

恵美「気にしなくて良いって!それにPはアタシのこと、わかってるんでしょ?」

P「ああ」

恵美「じゃあ今度お願いね」

P「ああ、ドリンクバーだな?」

恵美「にゃはは!さっすが」

客に呼ばれた恵美がテーブルに戻っていく

…みんなが水着で接客しているのも忙しい原因な気がしてきた
579 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 01:00:40.09 ID:zssVGwDMo
盛況でうどん玉が切れ、屋台は店仕舞いとなった

手伝ってくれた皆には後日礼をすると言うことで、解散となった

静香「…ふう」

P「お疲れさま」

汗を拭いている静香に水を差し出す

静香「ありがとうございます」

水を受け取った静香は一口飲むと、深い息を吐いた

P「大変だったな」

静香「はい、でも…」

静香は目を閉じ、少し間を開ける

静香「楽しかったです」
580 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 01:04:11.71 ID:zssVGwDMo
静香「たくさんのお客さんに食べて貰って、美味しかったって言って貰えて」

静香「確かに大変でしたけど、とても充実していました」

P「…そっか」

静香の顔はとても活き活きしていて

なんだか少し眩しかった

静香「先輩、少しだけ遊びませんか?」

P「今から?」

太陽は既に傾きつつあり、もうすぐ集合の時間になるだろう

静香「はい、まだ少しだけ時間がありますから」
581 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 01:06:29.60 ID:zssVGwDMo
静香「せっかくの海水浴の日に丸一日拘束してしまいましたから」

静香「残りの僅かな時間でも、楽しんで欲しいです」

P「…そうだな、じゃあお言葉に甘えるよ」

静香「はい」

それから時間が来るまで、静香と遊んだ
582 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 01:07:35.81 ID:zssVGwDMo
一旦ここまで
次回から勝負編開始
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 01:16:55.29 ID:eZV1qy/9o
乙乙!
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 06:40:02.12 ID:CvNg2rwT0

次回から楽しみ
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 08:04:06.18 ID:N5ZUGMeSo
乙です
海の家ネタ使ってもらえてありがたい…
586 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 22:15:56.54 ID:voWOAhFcO
夏休みを目前にしたある日、それは起こった

P「いらっしゃいませ」

きっちりとしたスーツの男性が一人、屋台に来た

冷蔵庫を整理していた静香が顔を上げその男性を見た瞬間、驚愕の表情になった

静香「お父さん…!?」

P「えっ!?」

志保「…」

この人が静香の父親…
587 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 22:19:45.95 ID:voWOAhFcO
静香の父親が素うどんを注文する

しかし静香は魂でも抜かれたかのように立ち竦んでいた

P「静香、調理を」

静香「え?あ、は、はい」

静香の肩を叩き正気に戻す

うどん玉を取り出し、調理を開始する静香

静香父はそれをゲンドウスタイルでジッと見ていた
588 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 22:28:28.45 ID:voWOAhFcO
静香「お待たせしました」

静香が父親に素うどんを出す

静香父は箸を取ると、少し匂いを嗅いでから食べ始めた

麺を食べ、つゆを飲む

一通りの動作をこなした静香父は、どんぶりを置いて一言呟いた

…この程度か、と
589 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 23:22:18.96 ID:zssVGwDMo
立ち上がった静香父は静香に向かってこう言った

屋台ごっこはここまでだ、と

静香「屋台ごっこ!?」

あんまりな言い方に静香が吼える

静香「私は真剣にやってる!お父さんに何がわかるの!?」

静香父は言う、うどんの出来だと

静香「うっ、た、確かに私のうどんはまだお父さんには及ばないかもしれないけど、それでも!」

しかし静香父は首を振った

お前は家出したときからまるで成長していない、これ以上は無駄だ

そう言って彼は静香に手を伸ばす
590 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 23:38:53.09 ID:zssVGwDMo
P「ちょっと待ってください」

静香との間に割って入る

少し驚いたような顔をするが、どうやら向こうは俺のことを知っていたらしく、今まで静香を預かっていたことを感謝された

P「あ、いえ、当然のことをしただけですから」

しかしそれとこれとは話が別、家族の話に首を突っ込まないで頂きたい、と最もなことを言う

P「確かにあなたからしたら俺は赤の他人でしょう」

P「だけど、静香は今俺達の家族なんです」

P「だからこれは俺達の問題でもある!」

静香「先輩…」
591 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 23:49:49.60 ID:zssVGwDMo
静香父は少し考える素振りを見せた後、ある条件を出してきた

それは、もう少し猶予を与えるので765学園の文化祭で実力を見せつけること

そこでの評価によって静香の自由が決まる…というものだ

ただし評価内容は向こうが決め、直前までは通達されないらしい

静香「…わかりました」

静香がその条件を飲む

静香「必ず、あなたに勝ってみせる」

静香は決意に満ちた瞳で、父親へ宣戦布告をした
592 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 23:56:13.70 ID:zssVGwDMo
父親が去った後、静香は気が抜けたかのようにふらついたので後ろから支えてやる

P「大丈夫か?」

静香「はい…でも」

あんなことがあった直後だ、こうなるのも仕方ない

静香「今のままでは、父には勝てません」

静香「だから父に勝つためにも、新しいメニューを考えないと」

P「そうだな…親父さんに目に物見せてやろうな」

静香「…はい!」

志保「…何時まで引っ付いてるのよ、さっさと離れないと千切るわよ」
593 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/23(金) 23:59:58.80 ID:zssVGwDMo
静香「あ、ご、ごめんなさい先輩!」

P「い、いや、気にしなくて良いよ」

志保「…」

P「しかし文化祭までか…」

静香「後三ヶ月しかありませんね」

P「新メニュー…なんとか形にしような」

静香「はい!あ、それともう一つ」

P「ん?」

静香「これを機に材料も見直してみようかと」

P「ふむ?」

静香「夏休みを利用して色々と試してみたいですね」
594 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/24(土) 00:10:16.25 ID:TiENuxFIo
P「そうだな…」

新メニューに材料調達、やることは沢山あるけど…

静香のために、今はやるべきことをやろう

そんな決意を胸に、夏休みを迎えた
595 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/24(土) 00:16:51.02 ID:TiENuxFIo
一旦ここまで
今年のクリスマス果たし状の海美が可愛すぎて悶え死にそう
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 00:23:40.86 ID:ZWlBpok00
今年はクイズですな、全員の画像保存しといてよかった......
一旦乙です
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 03:21:45.01 ID:BfzYl3Lf0
乙です
クイズの難易度に差がありますね…カードのセリフからの出題もあったりして…琴葉のが1番難しかったかな
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 03:35:13.17 ID:Mfadum6I0
http://i.imgur.com/c3i0jVk.jpg
時間なんておぼえてないわな
杏奈の縄跳びも難しかったが
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 06:53:12.79 ID:iS9GVaSE0

今年のクイズは一枚のカードやガシャテーマとかからの出題は解けるけど
「○○なカードの枚数を答えよ」系が結構ムズイ
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 07:59:32.24 ID:R9T7JYk3O
本当に旅をするのか
何人で旅をするのかが楽しみだ
601 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 00:21:59.77 ID:ci4IateTo
いよいよ夏休みだ、しかし今年は今までと違いのんびり満喫と言うわけにはいかない

静香「新メニュー…どうしましょうか」

P「材料の方も考えないとな」

課題は山積みだ

静香の父親を納得させるためにも、全力で取り掛からなければ

P「あれ、そういえば志保は?」

静香「今日は朝から見ていませんが…」

P「出掛けたのかな」

俺が家にいるときは大抵志保も近くにいたからいないというのは少し新鮮だ
602 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 00:26:16.83 ID:ci4IateTo
静香「志保にも新メニューを考えて貰おうと思ったんですが…いないなら仕方ないですね」

P「だな」

静香「とりあえず先に材料から考えましょう」

P「材料を見てると何かを思い付くかもしれないしな」

静香「はい、では最初に注目する材料は…」

P「材料は?」

静香「…小麦です」
603 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 00:29:59.20 ID:ci4IateTo
数時間後、俺達は木下農場の一角で畑を耕していた

クラスメイトの伝手で静香が木下さんに依頼したところ、快諾してくれたらしい

静香「やはり小麦は自分で作ってこそ善し悪しがわかるもの」

P「だから自分たちで作るわけだな」

静香「はい、それに自給自足が出来るに越したことはありませんから」

P「確かにな」

二人で畑を耕していく
604 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 00:32:12.25 ID:ci4IateTo
静香「ふう…」

P「いい汗掻いたな」

時間はかかったが畑を耕し、種をまいた

これで後1年もすれば立派な小麦が出来るだろう

…1年?

P「…」

静香「小麦が育つの、楽しみですね」

P「…なあ、静香」

静香「はい、なんでしょう?」

P「小麦が育つのってさ…年単位なんじゃ」

静香「…あっ」
605 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 00:32:38.74 ID:ci4IateTo
短いけどここまで
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 00:34:35.16 ID:kMhpv+4eo
おっつし
そこはほら、765の謎科学でなんとか
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 00:37:36.83 ID:R/WvjRlh0

タイムマシンの出番だ
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 00:42:32.05 ID:cY4HSWaDO
律子に頼めばタイムマシーンぐらい楽勝よ
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Sage]:2016/12/25(日) 01:42:56.67 ID:fSWk6bCBO
すごく面倒なのは分かってるけど、文化祭までの間だけシミュレーションゲームみたいに行動選択してうどん作りしたら面白そう
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 02:33:14.09 ID:ujfRTrwX0
乙です。1000までに終わるかな?自分も書いといてあれだけど、そろそろ途中の感想を控えて >>1 が最後まで書ける様に読者は動かないといけないかもしれない(アイディアの提供を除く)
自分はこれで完結まで書かないことにするよ。応援してます
611 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 02:46:45.46 ID:ci4IateTo
感想はモチベ維持に繋がるから貰えると嬉しかったり
だから気持ちは嬉しいけど気にしないで良いよ
612 :sage :2016/12/25(日) 09:00:49.68 ID:8MJEbW5+0
アイドルらしいことやってるなぁ。
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 09:25:53.45 ID:Kh3eU0vHo
スレなんて幾らでも建てられるのに何故控える方が良いのか理解し難いのだが誰か教えてくれ…
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 12:24:01.07 ID:OJMQ1iI00
>>418見て、雑談控えたほうが>>1が充分書けると考えたんじゃない?
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 18:38:40.48 ID:Kh3eU0vHo
なるほど少しでも心配事は少ない方が良いか
616 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 22:51:11.06 ID:5FfjRGIwO
杏奈に拐かされたい
617 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 22:51:49.61 ID:5FfjRGIwO
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 23:03:05.66 ID:/+5PEfzg0
えぇ…
619 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:03:16.20 ID:ci4IateTo
静香「ど、どうすれば!?」

P「落ち着くんだ静香、今は小麦のことは忘れよう」

静香「は、はい」

P「塩の方は?」

静香「そっちは志保が最近塩に凝ってるようで、色々と持っているみたいですから聞いてみます」

P「よし、なら塩は問題ないな…となると次は出汁のほうか…」

静香「私達が出汁に使っているのは鰹節、昆布、薄口醤油といった基本的なものですね」
620 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:08:14.33 ID:ci4IateTo
P「一応今は高級品を使ってたよな?」

静香「はい、ですがこうなった以上は自分の目、舌で最高の物を選びたいと思います」

P「じゃあ昆布から行くか」

静香「はい、昆布ならやはり北海道ですね」

P「北海道か」

財布を取り出し、中身を見る

P「…」

野口さんが三人に樋口さんが一人いるだけだった

P「…」
621 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:17:31.12 ID:ci4IateTo
P「し、静香、北海道に行くのは良いんだけど資金はあるのか?」

静香「え?」

静香も同じように財布を確認した後、携帯を取り出して操作する

静香「…」

操作するうちに静香の表情が曇った

静香「困りましたね…」

P「うーん…」

材料集めも新メニューもいきなり躓いてしまった

そんな時だった
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 23:18:02.03 ID:ttLNmxcIo
志保のエリート塩うどんか…
623 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:20:11.88 ID:ci4IateTo
黒井「私に良い考えがある」

そういって黒井先生が茂みから出て来た

P「黒井先生」

茂みで引っ付いたのか引っ付き虫がスーツについている

静香「良い考えとは?」

黒井「貴様達に資金提供をしてやろう」

P「え!?」
624 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:25:15.29 ID:ci4IateTo
黒井「勘違いするな、無論タダではない」

黒井「私が提示する条件はただ一つ」

黒井「必ず勝利することだ」

黒井「私は敗者のうどんなど口にしたくはないのでな」

P「黒井先生…」

静香「…はい!必ず勝ちます!」

P「でも、どうして資金提供を?」

黒井「…特に理由は無い」

黒井「ただ、帰り道に屋台に寄るのも悪くない…それだけだ」
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 23:28:12.23 ID:GjzUS5HXo
黒ちゃんかっけえ…
626 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:28:14.85 ID:ci4IateTo
そういって封筒を渡す黒井先生

静香「ありがとうございます、黒井先生!」

黒井「…ふん、各地に旅立つ前に屋台を私に預けるが良い」

黒井「貴様達のことだ、まともにメンテナンス出来ていないだろうからこちらで受け持ってやる」

P「ありがとうございます」

黒井「貴様達のうどん、楽しみにしているぞ」

黒井先生は背中を向け、歩いて行った
627 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:35:18.61 ID:ci4IateTo
P「ほんと、いい人だよ」

静香「ですね」

黒井先生から貰った封筒を鞄にしまい、畑を後にする

木下さんに事情を説明し、感謝の言葉を述べた

ひなた「気にしなくて良いよぉ、あたしも静香さんの美味しいおうどん、楽しみにしてるべさ」

静香「ありがとう、ひなた」

ひなた「静香さん達の小麦はあたしが見ておくから、二人は自分の成すべきことをして欲しいねぇ」

静香は周りの人に恵まれている

そう思えた
628 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:38:22.33 ID:ci4IateTo
P「という訳で、俺達はしばらく日本を回ることにした」

このみ「へー」

このみ姉さんが興味なさそうに柿ピーを食べる

P「反応薄いな…」

このみ「自分たちで決めたんでしょ?だったら私がとやかく言っても仕方ないじゃない」

P「それはそうだけど…」

このみ「ま、やれるところまでやってみなさい」

P「もちろん、そのつもりだ」
629 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:41:32.33 ID:ci4IateTo
静香「志保も一緒についてきてくれると嬉しいんだけど…」

志保「私は夏休みは予定があるから…兄さんと二人きりでの旅行なら話は別だけど」

静香「遊びに行くわけじゃないから」

志保「わかってるわよ、とにかく、私は予定があるから」

どうやら志保は予定があるらしく、静香の頼みを断っていた

志保「…」
630 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:42:31.58 ID:ci4IateTo
一旦ここまで
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 23:43:16.90 ID:gskcxLwyo
メンテナンスという名の魔改造か
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 23:49:11.74 ID:R/WvjRlh0

志保さんはこのまま引き下がるのか…?
633 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/25(日) 23:52:18.46 ID:ci4IateTo
夏休み中は志保さん別行動のためほとんど出て来ない
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 00:57:14.66 ID:+LLA0Nr60
秋以降の志保さんの活躍()に期待
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 01:08:07.70 ID:UhFdNVTjo
まさか志保は最上父サイドに付くんじゃないだろうな…
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 09:39:09.46 ID:NST7skTjo
しずしほ異母姉妹説・・・なるほどそういう
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 11:56:19.61 ID:gMSXOIcOO
うみみは…部活か
638 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/27(火) 00:30:28.94 ID:bxQSCj1vo
志保「先に言っておくけど」

静香「?」

志保「兄さんに手を出したら…生まれてきたことを後悔させてやるから」

静香「っ」

志保「逆に万が一…いや、地球が滅んでもあり得ないけど、兄さんに手を出されたら…」

静香「出されたら…?」

志保「生まれてきたことを後悔させてやるから」

静香「結局一緒じゃないそれ!?」
639 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/27(火) 00:58:56.38 ID:bxQSCj1vo
志保が私から離れる

その目には窺い知れない闇があって

私は志保が少し怖くなった

志保が先輩のことを男性として愛しているのはわかる

むしろ先輩が何故気付かないのかわからないくらいだ

志保が私を嫌うのも、あの出来事もそうだろうけど、それ以上に私が先輩の傍にいるのが気に食わないのだろう
640 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/27(火) 01:04:19.85 ID:bxQSCj1vo
静香「…」

志保には悪いと思っている

だけど今は、先輩が手を貸してくれている今だけは

私は引くわけにはいかない

自分の描いた夢が消えていくのを眺めているだけなんて嫌だから

私は、自分の意志で未来を掴み取る

家を出たときにそう決めたんだから
641 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/27(火) 01:16:00.10 ID:bxQSCj1vo
翌日

P「ここが北海道か…」

静香「流石は飛行機、到着が早いですね」

俺達は今、自分達の生まれ育った町から遠く離れた北の地に来ていた

P「涼しい」

静香「そうですね、過ごしやすそう」

P「夏は北海道、冬は沖縄に住みたいよなぁ」

静香「ふふ、その気持ちわかります」
642 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/27(火) 01:19:54.77 ID:bxQSCj1vo
一旦ここまで
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 01:44:22.82 ID:PmpHxOp/o
乙乙
しずしほの愛と憎しみにまみれたドロドロな√が少し見たくなってしまった
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 01:55:40.15 ID:pAfaw3bGo
テーマは変われどタイトルらしくなってきたな
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 08:22:51.51 ID:BpIEgRxn0

>>643すごいわかる
646 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 00:54:09.66 ID:k3x4idbNo
P「さて、まずは今日泊まるところを探さないとな」

静香「黒井先生からお金を頂いたとはいえ無駄遣いは出来ませんし、どこか安いところを探しましょう」

P「安いとなると民宿か」

静香「そうですね…利尻の周辺で民宿を探しましょう」

P「了解」

俺達は再び飛行機に乗り、利尻へ向かった
647 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 00:59:00.98 ID:k3x4idbNo
P「お疲れさま」

静香「いえ、このくらいは」

ネットで民宿を見つけ、部屋を借りる

本当は二部屋取りたいところだったが無駄遣いをする必要はないという静香の要望により同じ部屋に泊まることになった

P「そろそろ夕飯みたいだし、俺達も降りようか」

静香「はい」

二人で食堂に向かう

そこで出されたのは所謂うどん定食だった

P「タイムリーだな」

静香「ですね」
648 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 01:01:30.98 ID:k3x4idbNo
さっそく一口食べてみる

すると…

P「!?」

静香「こ、これは!?」

自分達が使っている出汁とは比べものにならない

淡泊そうなのにしっかりとした芯があり、力強い味だ

だけどもくどくなく、いくらでも飲めそうな、そんな出汁だった
649 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 01:06:00.16 ID:k3x4idbNo
具のわかめやかまぼこも段違いの旨さだ

今まで食べていたものは何だったのか

そんな気になるほど圧倒的な違いがあった

二人して夢中になり、気が付くと食事が終わっていた

静香「…あっ、ご、ごちそうさまでした」

我に返った静香が言う

俺達は部屋に戻ると先程のうどんのことを話し合う
650 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 01:10:57.85 ID:k3x4idbNo
静香「私が間違っていました」

静香が突然そんなことを言い始める

静香「出汁とうどんさえしっかりしていれば大丈夫だと、あまり具に力を入れていませんでした」

静香「しかしさっきのうどんを食べて、そんな考えは吹き飛びました」

P「確かにあれは凄かった」

具と出汁とうどんが一切喧嘩をせず、むしろお互いに良さを引き出し合い、一つの塊となっていた

もはや具だとか、出汁だとか、そういった区分すら必要ない「うどん」がそこにあった
651 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 01:16:04.17 ID:k3x4idbNo
静香「私のうどんも、いつかはさっきのうどんのように完成されたものにしたいですね」

P「そのためにも、今は親父さんに勝たないとな」

静香「はい!」

その後、民宿の人が布団を敷くから温泉に入ってきて欲しいと言ってきたため、温泉に向かった





P「…」

静香「…」

P「…」

静香「…」

混浴なんて聞いてないよ…
652 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 01:16:30.19 ID:k3x4idbNo
一旦ここまで
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 01:19:15.94 ID:J+f/Rvm8O

あれ?グルメSSだったかな?
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 01:35:16.33 ID:jrdf6MGU0
いやいやいや。流石に水着ぐらい用意してるでしょ(笑)
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 02:59:36.03 ID:3imFk+ZPO
乙です
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 05:41:49.11 ID:edQqyQpZ0

定番やね
657 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/28(水) 23:26:35.82 ID:k3x4idbNo
P「はあ…」

お互い離れきって湯船に浸かる

しかし温泉と言ってもそんなに広くはないので、気休め程度の効果しかない

P「静香、本当に良かったのか?」

静香「な、何がですか!?」

P「いや、一緒に温泉に入って」

静香「い、意識しないようにしてるんだから意識させないでください!」

P「あー、悪い」

意識するなというほうが無理があるけど
658 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/29(木) 00:19:10.92 ID:lG8jd6DXo
静香「…少し前は」

P「ん?」

静香「少し前まではうどんの屋台を引いたり、こうやって北海道に来たりするなんて夢にも思いませんでした」

P「後悔してる?」

静香「いえ、むしろ逆です」

P「逆?」

静香「あのまま父の…狭い世界で満足せず、外に出て良かった」

静香「そう思います」
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 00:56:50.40 ID:kBtm+Yp1o
なぜタイミングずらして入らないのか
660 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/29(木) 01:14:14.72 ID:lG8jd6DXo
P「静香は自分から一歩踏み出したんだ、それはとても勇気のいる行動だったと思う」

静香「はい、ですが踏み出した後私が折れなかったのは志保や未来達、そして先輩方が力を貸してくれたからです」

静香「だから、みんなには本当に感謝しています」

先輩「あ、もちろん先輩にも感謝してますよ?」

そういって静香が微笑む

その微笑みは、今まで見てきた誰のものよりも綺麗に見えた

P「あ、ああ」
661 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/29(木) 23:56:14.71 ID:lG8jd6DXo
P「お、俺は先に上がるよ、静香はゆっくり浸かっててくれ」

そういって立ち上がる

その瞬間、巻き方が悪かったのか腰に巻いていたタオルがほどけ

P「あっ」

静香「えっ」

お湯を吸って重くなったタオルは湯船に沈んだ

残ったのは丸出しのまま動けない俺と、凝視している静香だけだった
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 23:59:44.31 ID:NyaU5QCa0
pが.....
663 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:07:37.14 ID:4LXvXwNxo
性格に急所を狙ってくる静香のたらいからなんとか逃げ切り、部屋に戻ると布団が敷いてあった

…一枚だけ

もちろんもう一枚を敷いてくれるようお願いしに行ったのだが、団体客が来ているらしくそちらに布団を持っていかれて余ってないとのこと

風呂だけでなく布団まで一緒だと流石に不味いので静香に代替え案を出したのだが…

静香「正直一緒の布団で寝るより一緒にお風呂に入る方が恥ずかしかったので気にしません」

そう言いきられ、結局一緒の布団で寝ることになった
664 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:12:05.68 ID:4LXvXwNxo
こんな状態で寝るなんて…出来るわけ無いじゃないですか!

いつか夢で見た志保の言い方を心の中で真似てみる

静香「すー…すー…」

静香はと言うと布団に入ると即眠ってしまった

緊張とかしていないんだろうか

P「…全く、人の気も知らずに」

俺だって年頃の男だ、こんな可愛い子と一緒の布団に入れば色々と考えてしまう
665 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:16:06.23 ID:4LXvXwNxo
もしかすると俺は静香に男として見られていないのかも知れない

そう思うと少し腹が立ってきた

P「…こいつめ」

静香の頬を人差し指で押し込む

P「…ふふ」

変な顔になった静香を見ているとなんだかおかしな気分になってきた

静香「んー…」

P「おっと」

危うく起こしてしまうところだった

P「…寝よ」

目を瞑っていればいつか眠れるだろう
666 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:21:35.00 ID:4LXvXwNxo
静香「…」

静香「……」

静香「〜〜〜!!」

先輩の寝息が聞こえてきたのをトリガーに私は目を開けた

人差し指で突かれた感覚がまだ頬に残っている

なんで!?なんで先輩はあんなことを!?

考えても答えは出ないどころか謎は深まるばかりだ

先輩がどうしてあんな悪戯をしてきたのか理解出来ない

これではただでさえ先輩が隣で寝ていて寝付けないのにさらに寝付けなくなってしまう

静香「と、とりあえず」

やられたことをやり返した
667 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:26:02.85 ID:4LXvXwNxo
静香「わ…私の顔と固さが全然違う」

やっぱり男の人なんだな

そう思いながら、私は違いを楽しむかのように頬を突き続ける

静香「…」

普段はなんだかんだで頼りになる人だが、眠っているときはまるで子供のようだ

静香「これはこれで…」

有りかも…

そう思った時、志保の言葉を思い出す

静香「…」
668 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 00:31:53.77 ID:4LXvXwNxo
私は突くのをやめ、先輩に背を向けた

そのまま目を瞑り、意識を落とす努力をする

今の変なテンションでいたら間違いなく手を出してしまいそうだから

私の抱いている気持ちはただの憧れ

存在しない架空の兄に対する感情を先輩に抱いている、それ以上でもそれ以下でもない

そう思わないと、駄目な気がした
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 03:28:21.97 ID:s4l3f6mF0
一旦乙?
突っつく、もがみんカワイイ
670 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/30(金) 03:57:29.09 ID:Z5OJgbWGO
一旦ここまで
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 06:33:33.36 ID:4uJIZhn80

静香のほっぺたぷにぷにしたい
672 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:03:58.98 ID:GIRWr8NXo
翌日、民宿で教えて貰った海草の業者を訪ねる

静香「これは…どれも凄いですね」

P「そうなのか?」

静香「はい、町で売られている昆布とは比べものになりません」

静香「見てください、この色、艶、吹いている粉の量」

P「…」

静香に言われて見てみるが正直良くわからない

静香「今が旬だというのを加味してもこれは極上の品です、是非手に入れたいところですね」
673 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:13:05.17 ID:GIRWr8NXo
静香「P先輩!このわかめも凄いです!」

俺には正直良くわからないけど

静香「ほら、早く見に行きましょう!」

静香が俺の手を掴んで歩いて行く

楽しそうにしている静香を見ているとなんだかほっこりする

P「よし、今日はとことん付き合うぞ」

静香「そうですね、この際先輩にも食材の目利きが出来るように私が手取り足取り教えてあげますね」

そのまま昼過ぎまで海草の目利きをした
674 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:20:56.62 ID:GIRWr8NXo
静香「♪」

最高級の昆布とわかめを手に入れたからか、静香は鼻歌を歌うくらい上機嫌だ

荷物をまとめ、帰る準備をする

しかし

P「なあ静香、ちょっと行きたいところがあるんだけど、良いかな?」

静香「私は別に構いませんが…一体どこに?」

P「それは行ってからのお楽しみってことで」

P「とりあえず旭川に行こう」

静香「はい」
675 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:39:19.30 ID:GIRWr8NXo
旭川に到着した俺達は、バスターミナルからバスに乗り目的地へ向かう

静香「これはどこに向かっているんですか?」

P「利尻でも言ったろ?着いてからのお楽しみだよ」

静香「…」

静香は見知らぬ土地で行き先も全くわからない状態に不安になっているようだ

だけど俺は、それでも見てみたい、見せたい景色があった
676 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:42:29.08 ID:GIRWr8NXo
約二時間ほどで目的地へと到着する

P「さ、着いたぞ」

静香「ここは…」

辺り一面に咲き乱れるひまわりに息を飲む静香

写真で見たことはあったが実際に見るとその光景に圧倒される

俺の目的地、それは

北竜町 ひまわりの里だ
677 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2016/12/31(土) 00:43:21.08 ID:GIRWr8NXo
一旦ここまで
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 00:53:20.71 ID:6AAih5+h0
ひまわり間近で見るとすごいよね
一旦乙です
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 04:21:06.30 ID:Pw0IVopkO
毎日しこしこ進むな、おつ
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 15:14:09.66 ID:YaX9NIfM0

いい食材手に入れて上機嫌な静香かわいい
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/02(月) 14:32:01.60 ID:I7j4HD9V0
あけおめ。今年もこのシリーズを生き甲斐に生きていくわ
682 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/04(水) 17:14:13.48 ID:38ro0ezOO
志保「静香、掃除は終わったの」

一時は険悪になった志保とも和解でき、普通に名前を呼んでくれるようになった

静香「もちろん」

志保「じゃあ確認しましょうか」

そう言って志保は部屋を確認する

志保「…」

窓の縁に指を滑らせ

志保「埃は…ないわね」

テレビの画面を確認し

志保「指紋も…ないわね」

静香「ちゃんと掃除したもの」

志保「…」

志保が顎に手を当て目を瞑る

そして目を開いたかと思うと突然自分の髪を1本抜いて、床に落とした

志保「静香、髪の毛が落ちてるから失格ね」

静香「今志保が落としたわよね!?」

志保「はあ?冗談は胸とうどんだけにしたら?」

静香「お生憎様、あの人は私の胸が好きだって言ってくれたから」
683 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/04(水) 17:14:49.47 ID:38ro0ezOO
ミス
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 18:11:27.46 ID:a4D+ZFCSo
絶妙に気になる所をミス投下だと……
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 18:50:24.53 ID:aVRpWCeZo
何だその気になる姑展開
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 20:10:05.44 ID:VyZjK3pp0
姑沢さん
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 20:24:40.44 ID:L9HOdOb00
姑志保…ありですね…
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 22:50:58.00 ID:LkBGDVg9o
いくら志保でも髪を大切にしないとハゲに怒られ…るかな?
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 22:53:09.45 ID:puZzkQ5qo
ここのしずしほホント面白いな
690 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/04(水) 23:39:46.59 ID:kX9WeCIdo
恥ずかしいから今日はこっちは無しで
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 23:48:42.48 ID:Dq/tEmom0
おk
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 23:59:30.26 ID:XP8XmwoYo
くそぉ…焦らしてくれるぜ
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 00:07:48.23 ID:TNiHwH5L0
ぜひTPに専念してくれ
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/05(木) 03:33:02.14 ID:q7ApAe+X0
TPのスレって建ってる?
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 03:37:00.20 ID:VMQUywmp0
建ってますぜ
雑談スレにはリンク貼っといたんだけど、一応誘導
【ミリマス】765学園物語HED √TP
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483541653/
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 01:04:07.67 ID:uY/CZhSQO
こっちも待ってます
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 01:03:04.08 ID:kvrtqmy50
待ってるぜ
698 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/31(火) 01:16:57.46 ID:Img1itZ/o
静香「凄い…」

見渡す限りのひまわりに感嘆の声を漏らす静香

P「民宿の人に教えて貰ってさ」

彼女を連れて行ってあげると喜ぶと思うと言われた

彼女ではないけど、静香に喜んで欲しくて連れて来たのだ

P「何となく」

静香「?」

P「何となくだけど、静香が気負いすぎてるんじゃ無いかと思ってさ」

静香「…」

P「だから一度うどんとか、勝負の話を忘れて欲しかったんだ」
699 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/31(火) 01:23:45.24 ID:Img1itZ/o
P「余計なお世話だったかも知れない、だけど俺は」

静香「先輩」

俺の言葉を静香が遮る

静香「ありがとうございます」

そして頭を下げた

P「し、静香?」

静香「私のわがままに付き合って貰うだけじゃなく、私のことを考えてサプライズも用意してくれて…」

静香「私は…とても嬉しいです」

そういって微笑む静香の笑顔に

俺は胸が締め付けられるような感情を抱くのだった
700 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/31(火) 01:29:46.13 ID:Img1itZ/o
P「なんか、凄く映えるな」

静香「そうですか?」

ワンピースに麦わら帽子、黒のロングストレートという最強の組み合わせの静香がひまわりを触る

P「そうだ、写真撮って良いか?」

静香「写真ですか?」

P「ああ、ひまわり畑にとてもよく似合ってるからさ」

静香「別に構いませんけど…」

P「よし、それじゃあ撮るぞ」
701 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/31(火) 01:38:22.72 ID:Img1itZ/o
静香「…ん」

帰りの飛行機の中、疲れたのか俺の肩に頭を乗せて静香が眠っている

とても無邪気な顔で、安心しきっていた

P「…」

機内モードのスマホを取り出す

そこにはひまわりを背に少し照れ臭そうな顔で笑う静香の写真があった

…俺はこの笑顔を守りたい

静香が安心して笑っていられる場所でありたい

そう決意する
702 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/01/31(火) 01:42:14.56 ID:Img1itZ/o
そのためには静香の父親に勝たなくてはならない

静香の笑顔を曇らせないためにも

俺は俺に出来る全てをやるんだ

例え自己満足だったとしても

静香が勝てるように

P「…」

ギュッと拳を握る

家に帰ったらまた新メニュー作りをしないとな

P「…けほっ」
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 18:53:49.85 ID:sMF8EaWf0
一旦乙です?
704 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 00:56:05.24 ID:BAHeFveOo
北海道から帰還した翌日

何時ものように地下室でうどんの試作をしていたのだが…

P「ごほっ、ごほっ」

静香「先輩、風邪ですか?」

P「みたいだ…体調管理はしてた筈なんだが…」

静香に移さないようにマスクをする

静香「慣れない旅で疲れてしまったのかも知れませんね」

P「とは言うが北海道に行ったくらいで…」

静香「人間何がきっかけになるかわかりません、だから今日はゆっくり休んでください」
705 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 01:01:31.75 ID:BAHeFveOo
P「悪いな…」

静香「いえ、こちらこそ先輩にはいつもお世話になっていますから、気にしないでください」

静香の言葉に甘えて階段を昇る

…身体の節々が痛む

普段の風邪ではこんな風にはならないんだが…

おまけに熱もあるのかあまり意識がはっきりしない

そんな状態で階段を昇ったからだろうか

俺は階段の途中で躓き、膝をついた
706 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 01:04:26.99 ID:BAHeFveOo
ガタンと大きな音がした

その音に驚いて振り返ると

静香「先輩!」

先輩が階段の途中で膝をついていた

駆け寄って様子を見る

肩で息をしていてとても苦しそうだ

静香「先輩、大丈夫ですか!?」

声をかけるが反応がない
707 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 01:09:32.95 ID:BAHeFveOo
顔色が凄く悪い

とにかく身体を安定させないと

静香「先輩、失礼します!」

先輩の腕を首にかけ、身体を支える

静香「熱い…!?」

服の上からでもわかるくらいに先輩の身体は熱かった

かなりの高熱のようだ
708 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 01:25:30.28 ID:BAHeFveOo
何度も躓きながらも先輩を部屋に連れて行く

意識のない先輩をベッドに寝かせ、私は体温計を取りに行った




静香「…39.8℃…!?」

先輩から体温計を回収し、表示された体温を見て驚愕する

ただの夏風邪にしては高熱すぎる

静香「こ、こういう時は…」

私が熱を出したときのように、私が先輩を看病するしかない
709 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 01:25:56.08 ID:BAHeFveOo
一旦ここまで
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 07:10:24.26 ID:GaSqsvG40

静香に看病してもらうターン
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 12:09:17.66 ID:tWVS/xPMo
ほぼ40度っておいおい
712 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 21:02:52.08 ID:YOBEIlDfo
全員分のウエディングシナリオを書けと?
すぐには無理だからちょっと時間くれるとありがたい
713 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 21:03:18.88 ID:YOBEIlDfo
誤爆
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:10:21.72 ID:NaXNLMgPo
わたしまーつーわ
715 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:32:34.59 ID:BAHeFveOo
氷枕を用意して先輩の額に冷えピタを貼る

額に浮く汗を拭きながら私はこのみ先生に連絡を取った

すぐに帰るので病院に行く準備をしてほしいと返ってきたので、すぐに出る準備を始めた

準備をしていると

志保「兄さん!!」

志保が部屋に転がり込んでくる

静香「志保!先輩は眠ってるから」

小声でそう伝える
716 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:40:02.74 ID:BAHeFveOo
志保「兄さん…駄目です、私を一人にしないで…」

志保は先輩の手を握り、祈るように手を合わせていた

出発準備が完了したころ、ちょうどこのみ先生がタクシーで帰ってきた

このみ「二人とも、Pを動かせる?」

静香「はい!志保、手伝って!」

志保「兄さん…すぐ治りますから、だから、しっかりしてください…!」

二人で先輩を支えながらタクシーに乗せる

このみ「双海病院まで、大至急!」
717 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:44:04.89 ID:BAHeFveOo
病院に到着し、先輩が検査室に運ばれた

このみ先生は診察室へ、私達は待合室で待つことになった

志保「…兄さん」

志保が呟くように先輩を呼ぶ

その姿はいつも私に見せる姿と違いとても弱々しくて

何だか落ち着けなかった
718 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:46:44.38 ID:BAHeFveOo
しばらくしてからこのみ先生が診察室から出て来た

静香「このみ先生」

志保「兄さん…兄さんは!?」

このみ「落ち着いて志保ちゃん」

このみ先生が志保を制止する

このみ「お医者さんの話だと…」





静香「…インフルエンザ?夏なのにですか?」

このみ「最近は夏でも発病するみたいね」
719 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:54:09.75 ID:BAHeFveOo
このみ「日本にはないウイルスだけど、外国人の感染者や外国で感染して帰ってきた日本人が観光地や自分の住む町に広めるケースが増えているみたい」

静香「観光地…」

もしかして、ひまわり畑で?

このみ「ま、命に別状はないしもうすぐ目を覚ますでしょ」

静香「良かったぁ…」

命に別状は無いと聞き、胸をなで下ろす

だけど次の瞬間

私は胸倉を掴まれ壁に叩きつけられた
720 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/01(水) 23:56:54.00 ID:BAHeFveOo
静香「げほっ」

背中に走った衝撃で咳き込む

目を開けると

志保「………」

志保が殺意に満ちた目で私を見ていた

静香「し、志保」

志保「何が良かったのか、もう一度言ってみなさいよ」

静香「な、何が…」
721 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:03:04.05 ID:4h4/PX26o
志保「兄さんをあんなに苦しめて、何が良かったのか言ってみなさいよ」

そういって更に強く締め上げる

静香「く、苦し…」

志保「兄さんは高熱でもっと苦しんでる…味わう必要のない高熱で」

志保「お前が兄さんを北海道なんかに連れて行かなければ、こんな苦しみを味わう事なんて無かった」

静香「違っ…私は…!」

志保「お前が兄さんを苦しませている」

志保「…お前さえいなければ…!」
722 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:06:25.77 ID:4h4/PX26o
更に締め上げる力が強くなる

静香「ぐっ…!」

志保「よくも兄さんをこんな目に…」

静香「私は…!」

志保「…兄さんの為にも、今ここで…!」

このみ「いい加減にしなさい」

私を締め上げていた力が抜け、解放された

静香「げほっ、げほっ」

壁を背にしてその場に座り込む
723 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:10:37.56 ID:4h4/PX26o
志保「…このみさん、邪魔をしないでください」

このみ「落ち着きなさい志保ちゃん、静香ちゃんのせいではないんだから」

志保「違います、この女が兄さんを北海道に連れて行ったから兄さんはインフルエンザにかかったんです」

このみ「Pは自分で決めて静香ちゃんと北海道に行ったの、だから誰が悪いかというならそれはP自身が悪い」

志保「そんなこと…!」

このみ「それに私達の町にも感染者がいた可能性もあるんだから、誰かのせいにするのはやめなさい」

志保「…」
724 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:16:59.10 ID:4h4/PX26o
静香「し、志保…」

志保「…」

志保が私を睨みつける

その目は怒りと憎悪に満ちていた

志保「…お前は兄さんの前から消す」

志保「例え兄さんに否定されようとも、お前だけは、絶対に」

そういって、志保は少し離れた椅子に座った
725 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:17:36.61 ID:4h4/PX26o
一旦ここまで
コメディ路線とはなんだったのか
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:22:29.94 ID:QX/0tC4A0
おつ
切れ味が鋭すぎるナイフのよう
727 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/02(木) 00:27:18.19 ID:4h4/PX26o
志保の名誉のために言っておくとこの√だけ特別なんですよ
普段はPさえ絡まなければ良い子なんですよ
いや本当に、言い訳にしかならないけど志保大好きなんです
だけどちょっと√LRで出せなかった病みを足したら暴走したというかなんというか
結局何が言いたいかというと
これを読んでも志保のことは嫌いにならないで欲しい
お願いします
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/02(木) 00:34:37.28 ID:Y/PgzqEQ0
まぁめぐみぃと同じ感じな捉え方でええやろFW見に行こうみたいな感じのノリで
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:37:34.08 ID:sDZiefjxo

志保が独善的に動いてる感じが見ててキツいなあ…
まあ普段よりちょっと情緒不安定くらいに見てるしこれ位で嫌いにはならんけど
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:57:02.50 ID:IXGU+zY50
Pが関わると愛が溢れすぎてこうなっちゃうんですね…
静香にPを取られ気味で負の感情が溜まってたんだろうか
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 01:03:45.98 ID:WoEeG/jcO
これはクィーン沢ですわ…
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 13:14:01.67 ID:SUZV0Pojo
これは……狂犬!
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 13:15:44.05 ID:eFJn03MIO
忠犬だぞ
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 17:39:14.77 ID:LvemxgK3o
志保さん怖いっす…
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 17:49:33.17 ID:Z25d8LNE0
この志保は志保ルート読んでないと、どうしてこうなったか解らんぐらいぶっ飛んでるな
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 20:36:47.34 ID:Wbv8jZWco
逆レルートくらさい
737 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:03:58.86 ID:7zsC2vHbo
このみ「静香ちゃん」

静香「は、はい」

このみ「Pの看病、静香ちゃんに任せて良いかしら?」

静香「え?」

志保「このみさん!」

このみ「病院で大きな声出さない」

志保「…っ!なんでソレに兄さんを任せるんですか」

このみ「仮にPがインフルエンザになったのが北海道に行ったから…なら静香ちゃんのせいって言うのが志保ちゃんの考えよね?」

志保「そうです、ソレのせいで兄さんはならなくても良いインフルエンザにかかって」
738 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:07:51.62 ID:7zsC2vHbo
このみ「だったら静香ちゃんはお詫びの代わりに看病すれば良いのよ」

静香「!」

志保「それは…!」

このみ「これはもう決めたことよ」

志保「…っ!」

志保が拳を握って俯く

静香「志保…私は…」

静香「先輩をちゃんと看病するから、だから」
739 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:12:58.97 ID:7zsC2vHbo
志保が顔を上げて私を睨む

志保「兄さんに何かあったら…殺してやるから」

志保の全身から滲み出るどす黒い殺気に怯みそうになる

だけど

静香「…わかったわ」

怯むわけにはいかない

志保「…」

静香「…」

そのまましばらく睨まれていたけど…

志保「…私が手を下す機会が来ないことを願ってるわ」

そう言って志保は再び椅子に座った
740 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:21:45.43 ID:7zsC2vHbo
目を覚ました先輩をタクシーに乗せ、帰宅する

P「ごめんな、看病させちゃって」

静香「気にしないでください、私が北海道に連れて行ったのが原因かもしれませんから」

P「本当ならインフルエンザである以上は放っといて貰うのが一番なんだろうけどな」

静香「そういう訳にはいきません」

命もかかってますし

静香「今、何か欲しい物はありませんか?」

P「そうだな…とりあえず水がほしいな」

静香「わかりました」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 00:27:20.92 ID:LGQ0WiVP0
まぁインフルエンザは本来近づかせないほうがいいわな
そんな事すると話が進まないけど
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 00:34:09.79 ID:JG2HPo+q0
インフルは先週なったぞ。インフルはしっかりと隔離しないとすぐうつるからな。風邪ならつきっきりで看病しても問題無いけどね
743 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:42:43.59 ID:7zsC2vHbo
先輩が水を飲むために身体を起こそうとするが力が入らないのか、上手く起き上がれないようだ

だから私は先輩の身体を支えて起きる手助けをする

水を飲んで息を吐いた先輩を再び寝かし、私は紙コップをビニールに入れて処分した

P「…体が思うように動かせないのはは不便だな」

静香「ですね」

以前高熱を出したとき、私も同じ事を思った
744 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 00:50:52.30 ID:7zsC2vHbo
静香「お薬はどうしますか?」

P「…飲まなきゃ駄目か?」

静香「はい?」

P「いやだってさ…薬って苦いじゃん」

静香「何を子供みたいなことを言ってるんですか」

P「昔から薬は苦手でさ…」

静香「飲まないと良くなるのに時間がかかるだけですよ?」

P「わかってはいるんだが…」
745 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 01:03:26.72 ID:7zsC2vHbo
静香「粉薬じゃなくて錠剤ですから、味はしませんよ」

P「錠剤か…錠剤ならなんとか」

P「っと、そうだ、薬を飲む前に何か食べないといけないんだっけ?」

静香「そうですね、胃に何か入れた方が良いと言われています」

P「けど食欲はあまり無いんだよな…」

静香「何か消化がよくて簡単なもの、作ります」

P「あ、それなら」

P「静香のうどんが食べたい」
746 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/03(金) 01:08:03.31 ID:7zsC2vHbo
一旦ここまで
ここからまたしばらくは志保さん離脱
ついでに少し告知を
√PGか√TP完結次第Pixivに√RRRのプロデュース()部分だけをまとめた試作品を書きます
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 01:09:21.32 ID:CHYdZoTv0
そいつぁ楽しみだ
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 01:17:25.65 ID:mWkfCTYE0
√RRRのR版ですか!?!?!???
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 01:30:48.87 ID:LGQ0WiVP0
うみみのイチャイチャ期待してます!
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 17:48:25.29 ID:iI5x+GfI0
終始イチャイチャしてたような
どれくらいの量になるんだろ
751 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 00:19:40.58 ID:HBcd+oQ1o
静香「お待たせしました」

先輩に希望されたうどんを作り、持ってくる

P「ありがとう…あちっ」

静香「大丈夫ですか?」

P「ああ」

と言いつつも力が入らないのか、お箸を持つ手が不安定で少し危なっかしい

実際にお箸で掴んだうどんを持ち上げようとして出汁に落としているし…

となると

静香「先輩、どんぶりを貸してください」

P「あ、ああ」
752 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 00:25:24.21 ID:HBcd+oQ1o
少し恥ずかしいけど

私は持ち上げたうどんに息を吹きかけ

静香「く、口を開けてください」

先輩の方へ差し出した

P「え!?」

当然のように驚く先輩

静香「わ、私も恥ずかしいですけど、今の先輩じゃ上手く食べられないですし仕方ないんです!」

P「確かにそうだけど…」

静香「早くしないとうどんが乾いてしまいますから」

P「わ、わかった」
753 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 00:33:07.15 ID:HBcd+oQ1o
先輩が少しずつうどんを啜る

静香「どうですか?」

P「…うん、柔らかくて食べやすい」

レンゲで出汁を掬い、同じように口元へ運ぶ

P「あ、美味い」

静香「北海道で手に入れた昆布を早速使ってみたんです」

P「良い味だ…これなら間違いなく人気出ると思う」

静香「北海道に行った甲斐がありました」
754 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 00:38:12.58 ID:HBcd+oQ1o
静香「…でも」

この味と引き換えに…

静香「私が北海道に先輩を連れて行ったから、先輩はインフルエンザに…」

P「それは違うぞ静香」

先輩の言葉に顔を上げる

先輩はまっすぐに私の目を見ていて

体調は悪いはずなのに、力強いその瞳に思わずドキッとする

P「俺は俺自身の遺志で静香に着いていったんだ」

P「だから静香のせいじゃない」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:39:21.98 ID:Lw2aXAXF0
腹がすいてきた
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:52:48.81 ID:TNQoYz+DO
静香には怒られるだろうけど、凄く赤いきつねが食べたくなってきた
757 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 00:56:05.60 ID:HBcd+oQ1o
静香「先輩…」

この人はどうしてこんなに私に優しくしてくれるのだろう

本来なら怒りをぶつけられてもおかしくないのに

そんなことを考えていたからか、思わず思ったことが口から出てしまった

静香「先輩は、どうして私に優しくしてくれるんですか?」

P「どうして…か」

先輩は腕組みをして目を瞑る
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:56:49.43 ID:X55tucjU0
どんべえ派です
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 01:03:43.47 ID:z+YaTWMC0
ちょっとUFO食べてくる
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 01:08:24.35 ID:Lw2aXAXF0
なぜか今焼うどんくってる
761 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 01:21:26.84 ID:HBcd+oQ1o
P「前にも言ったと思うけど…俺はさ、静香に頼りにされたいんだ」

P「静香はしっかりしてるけど、どこか危なっかしくて」

P「周りに甘えないように頑張ってる、だから俺は」

P「俺だけは、静香を支えたい」

静香「あ…う…」

まっすぐ見つめられたまま告白に近いことを言われて顔が熱くなる

もしかしたら先輩にそんなつもりじゃないのかも知れないけど

それでも顔が赤くなるのを止める術は私にはなかった
762 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 01:30:33.76 ID:HBcd+oQ1o
赤くなった顔とうるさい音を立てている心臓を誤魔化すように、私は薬を飲むのを渋る先輩に薬を飲ませた

しばらくして、薬が効いてきたのか先輩が寝息を立て始める

静香「…はあ」

先輩が眠ったのを確認し、私は溜め息を吐いた

眠る先輩の顔を見ると再び顔が赤くなるのがわかる

今でも十分過ぎるくらいに甘えているのに、これ以上踏み込んだら間違いなく引き返せなくなる

だけど

頭では解っていても、心は更に踏み込もうとしている
763 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 01:35:06.08 ID:HBcd+oQ1o
こんな気持ち、今まで感じたことがない

どうして私は、この人に更に甘えようとしているのだろう

そして気付いた

私はきっと、誰かに見て欲しかったのだろう

父は私を見てくれなかったから

だから私は、私を見てくれる人を求めていたのかも知れない

先輩は私を見てくれている

私の側で、私を見てくれている
764 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 01:47:35.91 ID:HBcd+oQ1o
だから私はこの人に甘えたくなるのだろう

この人なら受け止めてくれるから

静香「…」

踏み込むな

何かが私に警告する

だけど私は、その警告に従う気は微塵もなかった

…北海道に行く前に志保に言われた

先輩に手を出したら生まれてきたことを後悔させてやる…と

…上等よ
765 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 01:58:08.37 ID:HBcd+oQ1o
もっと先輩に私を見ていて欲しい

もっとこの人に甘えたい

先輩と出会ってからの思い出が頭を駆け巡る

認めよう

この人が好きだ

私だけを見ていて欲しい

この人に甘えるのは私だけでありたい

そんな想いが溢れてくる

だから私は…もうつまらない意地を張るのをやめよう

私の側にいてほしいから

…もちろん志保の気持ちは知っている

だけど

志保にだって譲る気はなかった
766 :GAP ◆SFvhMvS7IY [saga]:2017/02/04(土) 02:00:02.65 ID:HBcd+oQ1o
一旦ここまで
ようやく後半突入



ここ数日ウエディングドレスだったり生クリームだったりと海美の可愛さが暴力的すぎて死にそう
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 02:05:13.62 ID:Lw2aXAXF0
うみみアフター書いてもいいのよ
一旦乙です
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 02:21:50.65 ID:g0w505Hm0
PG楽しみにしてます乙です
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 07:30:46.05 ID:D6NTn02O0

後半うどん作り関係がどうなるのか楽しみ
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 16:37:18.28 ID:+4x4cHFzO
この志保はなんでこんなにPに対してデレデレで静香には攻撃的なの?
誰か教えて
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 16:53:26.98 ID:ZVvJtt1uo
>>770
恋敵だから
いわばPへの独占欲と、静香への敵対心の表れなのだ
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 17:09:15.65 ID:axl/HuIPo
>>770
デレデレの理由は√LRを読もう!
773 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:15:57.93 ID:+4x4cHFzO
>>772
いや、読みはしたんだがパラレルでしょ?
√開始時から前回の終盤クラスにデレデレだからちょっと気になって
774 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:16:34.63 ID:+4x4cHFzO
だから教えて欲しいんだよ
775 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:17:34.83 ID:+4x4cHFzO
あ、ちなみにこの酉なんだけど
GAP#765学園物語
これで出るから
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 17:20:52.37 ID:ZVvJtt1uo
安直な酉でもまあ乗っ取りなんて最近見ないからね…

>>773
>>243によれば各々の√は本人が寝てるとき夢として見た事になってるらしいぞ
777 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:21:28.80 ID:+4x4cHFzO
前も酉バレしたのにそれにちょっと足しただけとかアホだね
778 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:22:33.88 ID:+4x4cHFzO
>>776
ご苦労さん
779 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:24:46.73 ID:+4x4cHFzO
(○・▽・○)モチョダヨー
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 17:30:00.42 ID:ZVvJtt1uo
一見厳しいがこれは良い人なパターンとみた
781 : ◆VC1sG3KJlA [sage]:2017/02/04(土) 17:35:19.08 ID:+4x4cHFzO
前はこうだったな
782 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:35:50.05 ID:+4x4cHFzO
いや、こっちか
783 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:38:34.77 ID:+4x4cHFzO
前にバレたときにこれごと終わらせとけばこんな目に遭うことはなかったのにな
784 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:41:21.12 ID:+4x4cHFzO
埋め
785 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:41:48.00 ID:+4x4cHFzO
埋め
786 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:42:14.94 ID:+4x4cHFzO
埋め
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 17:42:41.08 ID:ZVvJtt1uo
(別に酉割らなくても埋められるんじゃ…)
788 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:42:44.33 ID:+4x4cHFzO
埋め
789 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:43:11.61 ID:+4x4cHFzO
>>787
やり方教えて
790 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:44:39.43 ID:+4x4cHFzO
>>787
酉割るのは趣味だから良いんだよ
でも埋め方はこれからの参考にさせてもらうわ
791 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 17:47:13.49 ID:ZVvJtt1uo
>>789
HTML化依頼スレってのがあるじゃろ
そこで依頼すれば格納されるぞ
792 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:50:54.24 ID:+4x4cHFzO
>>791
サンキューこれから行ってくる
793 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 17:53:52.40 ID:+4x4cHFzO
>>791
依頼してきたわ
大体どれくらいで埋まる?
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:00:15.19 ID:ZVvJtt1uo
>>793
手動でやってるから来るまで時間がかかるが、確実に落ちる
795 : ◆keDbQCFi0Q [sage]:2017/02/04(土) 18:02:38.45 ID:tPX0aaLjO
まだ埋まんねーの?
796 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 18:03:26.98 ID:tPX0aaLjO
自分で埋めた方が速そうだな
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:07:51.04 ID:E0/+4QzLO
自演して恥ずかしい荒らしだな
798 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 18:10:08.31 ID:3Vc8AnVHO
梅原
799 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 18:10:34.83 ID:ZUnarK0aO
小梅
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:10:57.24 ID:ZVvJtt1uo
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801 :GAP ◆SFvhMvS7IY [sage]:2017/02/04(土) 18:11:35.13 ID:XiPg6C8lO
梅田優
802 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:12:02.21 ID:XiPg6C8lO
支援
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:13:11.10 ID:ZVvJtt1uo
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804 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:13:38.74 ID:ntzDSiBbO
埋めてあげよう
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:13:50.36 ID:ZVvJtt1uo
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806 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:14:19.93 ID:ntzDSiBbO
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807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:14:42.40 ID:ZVvJtt1uo
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808 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:15:13.94 ID:LrTI1pruO
早く埋めろよ
作者の言うことが聞けねえのか
809 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:16:29.29 ID:LrTI1pruO
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810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:16:34.80 ID:ZVvJtt1uo
>>808
コピーしてつかうんだ!
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811 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:17:59.69 ID:LrTI1pruO
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812 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:18:51.42 ID:LrTI1pruO
htmlまだなのかよ
813 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:19:27.59 ID:LrTI1pruO
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814 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:21:19.93 ID:LrTI1pruO
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815 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:23:19.87 ID:LrTI1pruO
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816 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:24:46.34 ID:LrTI1pruO
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817 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:25:18.45 ID:LrTI1pruO
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818 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:25:42.52 ID:YrN4E6fcO
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819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 18:26:04.41 ID:ZVvJtt1uo
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820 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:26:34.34 ID:YrN4E6fcO
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821 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:27:44.73 ID:YrN4E6fcO
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822 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:30:45.91 ID:sU4wQ0zLO
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823 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:31:17.88 ID:sU4wQ0zLO
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824 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:31:44.71 ID:sU4wQ0zLO
この√で終わりだからもう読まなくて良いよ
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/04(土) 18:33:08.45 ID:tZa6Qmxn0
何やってんだよ…(呆れ)
826 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:37:38.43 ID:f5GLL0fBO
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827 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:39:06.10 ID:f5GLL0fBO
>>825
ごみは捨てて埋めないとな?
828 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:43:41.47 ID:f5GLL0fBO
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829 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:44:37.69 ID:f5GLL0fBO
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830 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 18:45:52.89 ID:9Y+FE+3tO
【ミリマス】765学園物語HED √PG
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478784771/
埋め支援よろ
831 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 19:19:45.18 ID:R6QFNXtzO
俺が埋めろって言ってんのになんで埋めねーんだ
832 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:10:08.52 ID:R6QFNXtzO
埋めろ
833 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:13:54.73 ID:R6QFNXtzO
埋めろ
834 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:14:26.56 ID:R6QFNXtzO
埋め埋め埋め埋め
835 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:14:41.18 ID:UvMMmyYcO
埋めろや
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/04(土) 20:27:59.15 ID:tZa6Qmxn0
なかなかにキチガイで草
837 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:28:39.19 ID:UvMMmyYcO
埋めろ
838 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/04(土) 20:31:50.85 ID:HBcd+oQ1o
いい加減にしてもらおうか
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:34:25.37 ID:2Dtl0wN/O
言って分かるようなバカじゃないぞそいつ
ぶっちゃけスレタイから推察できるような酉用意する方もする方や
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:35:46.22 ID:axl/HuIPo
そんなことより早く姑沢志保が見たいです!
841 :GAP ◆SFvhMvS7IY [age]:2017/02/04(土) 20:39:52.87 ID:B7B9f3p+O
うっせーバーカ
842 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/04(土) 20:41:08.05 ID:HBcd+oQ1o
>>839
正直反省してる
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2017/02/04(土) 21:07:53.07 ID:sp2Ot4KzO
永遠に反省してろゴミ
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 01:25:25.07 ID:y9Ga97/80
ぶっ飛んでるなぁ、頭が
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/05(日) 10:46:43.66 ID:b7h1B5so0
人気が出たってことだねぇ(シミジミ)
846 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/05(日) 23:52:36.67 ID:7hWCJQTqo
再び熱が上がってきたのか、苦しそうに呻く先輩の額に浮いた汗を拭う

タオルを取り替え、乱れてきた布団を整える

…今私はこの人に何をしてあげられるだろうか?

そんなことを考えていると、先輩の手が何かを求めるかのように彷徨っているのに気付いた

私はその手を取り、優しく握る

すると先輩の手は安心したかのように力が抜け、大人しくなった

静香「…大丈夫です、側にいますから」

今私に出来るのは先輩の側にいること

だから

先輩が目を覚ますまで、私は手を握り続けた
847 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 00:14:22.50 ID:3BMHYGpLo
翌日

P「…」

静香「先輩、調子はどうですか?」

P「薬が効いたんだな、昨日みたいな怠さはないよ」

静香「それなら良かったです」

P「ただまあ…どのみちうどん作りはしばらくお休みだな」

静香「そうですね、流石にインフルエンザでは…」

P「そういえば静香の方はインフルエンザ、大丈夫なのか?」

静香「はい、部屋の湿度を上げていますしこの気温なら大丈夫かと」
848 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 00:28:00.62 ID:3BMHYGpLo
P「それならちょっとは安心出来るな…俺のせいで静香がインフルエンザになったら申し訳ない気持ちでいっぱいになる」

静香「もし私がインフルエンザになったら私の看病、してくれますか?」

P「それはもちろん」

静香「ふふ、でしたらインフルエンザになるのも悪くないかも」

P「そうか…?」

静香の考えることは良くわからないな
849 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 00:41:19.41 ID:3BMHYGpLo
静香「ところで朝のお薬のために、うどんを作ってきました」

P「ありがとう」

どんぶりを持つ静香に手を差し出すが、何故か座ったまま動かない

静香は昨日のようにうどんに息を吹きかけると

静香「どうぞ」

俺の方へ箸を差し出した

P「あ、あの、静香?」

静香「はい、なんでしょうか」

P「自分で食べられるんだけど…」
850 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 00:51:50.57 ID:3BMHYGpLo
静香「駄目です、熱が下がったとはいえまだ安静にしていないと」

P「いや、安静とは言ってもだな」

静香「大丈夫です、私がちゃんとお世話しますから」

静香「さ、うどんが乾いてしまいますよ」

P「む…」

確かに無駄な問答をして美味しいうどんを駄目にするのはもったいない

ここは静香の言葉に甘えるとしよう

P「わかった、じゃあ食べさせてくれる?」

静香「はい」
851 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 01:09:08.46 ID:3BMHYGpLo
うどんを食べ、薬を飲んだ俺は再び横になる

P「しかしあれだけ寝たから寝付けないな」

静香「それでも、寝ないと回復しませんよ?」

P「一応努力はするけど」

静香「それなら、子守唄を歌いましょうか?」

P「や、それは恥ずかしいんだが」

静香「大丈夫です、今は私と先輩しか家にいませんから」

P「そうなのか」

ということは今は二人っきり?

P「…」

二人っきりだと意識すると尚更恥ずかしくなってくる
852 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 01:34:07.17 ID:3BMHYGpLo
静香「先輩、顔が赤くなってる見たいですが…まさかまた熱がぶり返したんじゃ!?」

P「い、いや、大丈夫だ」

なんとか誤魔化して目を閉じる

このまま眠ればこの恥ずかしさも消えるかもしれない

静香「…真っ暗な空光る、小さなお星様と」

静香が何かを歌い出す

その歌はすっと耳に入ってきて

P「…」

俺は簡単に意識を手放せた

静香「…おやすみなさい」
853 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 01:34:33.90 ID:3BMHYGpLo
一旦ここまで
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 01:36:04.11 ID:/Efzwf0X0
一旦乙です
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 19:34:55.30 ID:Uua3WhoX0

静香に歌ってもらって就寝とかなんて羨ましい
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 19:36:59.67 ID:UfoYfmY8o
赤面Pかわいい
857 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 23:31:13.03 ID:3BMHYGpLo
静香「…あふ」

先輩が眠ったのを確認すると気が緩んだのか、欠伸が出た

昨日あまり眠れなかったからか、眠気を自覚すると一気に眠たくなる

静香「…少しだけ」

先輩のベッドにもたれ掛かって目を閉じる

私の意識はあっという間に沈んでいった
858 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/06(月) 23:38:00.79 ID:3BMHYGpLo
「…」

Pと静香の眠る部屋に、誰かが入ってきた

その誰かは眠る静香を見て一目でわかるくらいに不機嫌になるが、椅子の下に落ちていたタオルケットを持ち上げるとそっと静香にかけた

「…」

そしてPの汗をサッと拭いた後、新しい水やタオルを用意する

「…早く良くなってくださいね」

そう呟き扉に向かう誰かは、部屋からでる直前に振り返ると

「…今だけは、良い思いをさせてあげるわ」

それだけを告げ、部屋から出て行った
859 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/07(火) 01:06:07.39 ID:wQaUIkO3o
P「よし」

完全に熱も下がり体の調子も悪くない

熱が下がって1週間経っているしもう大丈夫だろう

静香「おはようございます先輩、調子はいかがですか?」

P「おはよう静香、ご覧の通り快調だ」

静香「良かったです」

P「静香のうどんのおかげかな」

実際問題あのうどんの美味しさが回復に一役買っていた気がする

美味しいものは身体に活力を与えると貴音が以前言っていたけど、本当だったな

…もっと昔にも誰かが言っていたっけ
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 01:12:32.18 ID:/xRZ1+dZ0
また伏線か
861 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/07(火) 01:34:57.17 ID:wQaUIkO3o
静香「そ、そうですか?ありがとうございます」

静香が照れくさそうにはにかむ

その微笑みに思わずドキッとする

ここ数日弱っているときにずっと側にいてくれて、看病してくれていたからか今まで以上に静香を意識するようになっていた

我ながらなんとわかりやすい

俺は頭を振って意識を切り替える

P「潜伏期間的にももう大丈夫だろうし、早速うどんの研究を再開しよう」

静香「そうですね、手に入れた材料も合わせて最高のうどんを作りましょう」

P「ああ、静香の親父さんに静香の本気を解らせてやろう」

静香「はい!」

俺達は気合いを入れ直して地下へ降りていった
862 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/07(火) 01:35:30.61 ID:wQaUIkO3o
一旦
なーんかいまいち上手く進まない
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 01:46:42.30 ID:/xRZ1+dZ0
読んでる分には特に問題ないように感じるけど……
もっとテンポよく進めたい感じ?
一旦乙です
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 18:22:11.90 ID:v7RkO0Xu0

志保優しい
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/07(火) 22:43:48.06 ID:uKKULSee0
なんだかんだで静香のこと認めてる…んだよね?(^-^;
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 22:46:48.53 ID:MIzxfSa1o
本能的に脅威を感じるからきつく当たってしまうんだろう……多分
867 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/07(火) 23:02:12.45 ID:wQaUIkO3o
志保は静香に対して
自分の夢のために踏み出してることは認めてるし尊敬もしている
けど父親との確執があるのを判っているにも関わらずPを巻き込んでいるから気に入らない、やるなら一人でやれと思っている
後Pが構ってくれなくて寂しい
だからPの方から構って貰っている静香が死ぬほど気に入らない
こんな感じ
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 23:48:55.18 ID:v7RkO0Xu0
よきかなよきかな
869 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/08(水) 01:17:31.06 ID:8vXn5Flno
P「…ふむ」

静香「これも駄目ですね…」

新メニュー開発を再開してから三週間が経った

しかしこれといったものは中々出来ず、俺達は完全に行き詰まっていた

静香「…っ、文化祭まであと二月しかないのに…」

P「いくつか良さそうな物は出来てるんだけどな」

静香「『良さそう』じゃ駄目なんです、良い物を作らないと…」
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 02:21:18.61 ID:OnPpgzMp0
おやすみかな?
一旦乙です
871 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 00:10:25.56 ID:FXuv34awo
P「静香、焦る気持ちはわかるけど一旦休憩しよう」

静香「休憩ですか?ですが…」

P「こういう時は一度新メニューの事を完全に忘れてリラックスするんだ」

P「じゃないと考えが凝り固まって出るアイディアも出なくなる」

静香「…わかりました」

焦りが顔に出ている静香を宥め、休憩させる

静香「…はあ」

中々上手くいかないからか、静香がため息を漏らした
872 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 00:24:45.07 ID:FXuv34awo
P「何か気分転換しようか、静香の趣味とかは?」

静香「趣味ですか?私はテニスが趣味です」

P「テニスか」

そういえば球技大会の時もテニスに出場してたっけ

P「よし、じゃあ今からテニスしに行くか!」

静香「え?」

P「ほらほら、用意する用意する」

静香「も、もう、強引ですね」

そう言いつつも静香はどこか嬉しそうに出掛ける準備を始めた
873 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 00:50:14.54 ID:FXuv34awo
静香「先輩はテニスのルールなどは?」

P「問題ないよ」

静香「わかりました」

町のスポーツクラブへ来た俺達は、テニスウェアに着替えコートに立っていた

静香のテニスウェアはとても良く似合っており、普段と違いポニーテールなのも相まって新鮮で可愛かった

静香「それでは、サーブは私からいきます」

P「わかった」

ラケットを構え真剣な表情で俺を見る静香

そしてボールを投げると

静香「ふっ!」

鋭いサーブがコートに突き刺さった
874 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 01:21:33.36 ID:FXuv34awo
P「っ!」

サーブをするために跳ねた際に見えた太股に目を奪われていたとはいえ反応が遅れる程の打球に、俺は驚いた

静香「ふふ、どうですか?」

静香が少し得意げな顔で言ってくる

P「良いサーブだ」

静香「このゲームは私が完封してしまうかもしれませんね」

P「さて、そう簡単に行くかな」

静香「次、いきますよ」

P「来い」
875 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 01:29:26.90 ID:FXuv34awo
…楽しい

静香「あっ!」

私の横をボールが通り過ぎる

先輩のスマッシュが炸裂したからだ

P「よしっ!」

嬉しそうにガッツポーズをする先輩

大人気ないけど、先輩が楽しそうだから私も楽しくなってくる

静香「やりますね、先輩」

P「まあな」

静香「なら私も手加減しませんよ!」
876 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 01:34:16.51 ID:FXuv34awo
先輩は私が行き詰まっていたから、連れ出してくれたんだろう

実際上手くいかなくてストレスが溜まっていたのは間違いなくて

あのままだときっと何かに八つ当たりしていたと思う

もしかしたら先輩に当たっていた可能性だってある

だから今日、先輩が連れ出してくれて良かった

やっぱりこの人は、私を…最上静香を見てくれてるんだ

そのことが堪らなく嬉しかった
877 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 01:34:42.75 ID:FXuv34awo
一旦ここまで
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 01:40:57.86 ID:a6Et7V760
テニスウェアもがみんにはイノセントボディの次に世話になったな
http://i.imgur.com/TRQyDLz.jpg
一旦乙です
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 01:59:16.64 ID:0R8+pEO4O
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 06:43:32.95 ID:gOL/qle/0

もがかわ
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/09(木) 18:20:48.24 ID:xSQm86P+0
静香も嬉しい
俺も嬉しい
win-winだね!
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 22:01:18.67 ID:T5SS9Rdto
ポニテもがみん好き
883 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 23:09:27.19 ID:FXuv34awo
P「いい汗掻いたな」

静香「はい」

コートのベンチに座って水分補給をする

試合は結局静香が勝った

良いところまでは行ったのだが凡ミスから一気に勝負を決められてしまった

P「強いな」

静香「ふふ、昔からやっていますから」

P「また勝負してくれるか?」

静香「はい、挑戦ならいつでも」

P「次は勝つからな」

静香「いいえ、次も私が勝ちます」
884 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/09(木) 23:14:11.17 ID:FXuv34awo
P「はは」

静香「ふふ」

なんだか可笑しくなって思わず笑ってしまう

それは静香も同じだったようだ

P「そろそろ帰ろうか」

静香「そうですね」

日も傾き始めているし、あまり遅くなると桃子が不機嫌になるからな

P「また来よう」

静香「はい」

俺達はテニスコートを後にした
885 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/10(金) 00:59:47.41 ID:dN5FY2FEo
P「…」

テニス場からの帰り道、静香は機嫌良さそうに歩いている

良い気分転換になったみたいだ、連れ出して良かった

やっぱり静香は笑っていた方が良い

俺は静香の笑顔が好きなんだ

だからこそ、俺といる間は笑っていて欲しい

俺自身が、静香が安心して笑える場所になりたい
886 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/10(金) 01:15:15.55 ID:dN5FY2FEo
一旦ここまで
中々筆が乗らない
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 01:18:22.56 ID:aCw9nTUl0
気分転換に別の書いてみるとかどう?
一旦乙です
888 :GAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/02/10(金) 01:19:27.89 ID:dN5FY2FEo
少し冗長にしすぎたかも知れない
明日からはちょっと√TPへ
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 07:03:04.64 ID:Wged3IWy0

不機嫌になるってわかってるのにどうしてこのPは…
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 11:18:01.52 ID:Jb8D5MzVO
ストレスばっか溜め込んだら夢も風邪を引くぞ
ハートウォーミングアップしよう
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 12:47:46.18 ID:z6iK7eFAo
桃子禁断ルートまだですか
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 05:45:49.48 ID:8g3H+hTho
乙乙
一気に読んだけど静香かわいい
続き待ってます
893 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/17(金) 10:15:07.77 ID:ZH/GzCP1o
もうちょっと待って
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 01:00:52.53 ID:nzltekNi0
私待つわーいつまでも待つわー
続き楽しみにまってます!
895 :BAP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/03/19(日) 01:04:05.69 ID:x/TuvqX4o
プリムラ聴いたらちょっと色々と思うところがあってプロットのすり合わせ中です
とりあえずプロット改良次第更新再開を
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/11(火) 06:56:14.40 ID:yUppqLB3O
楽しみ
897 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 00:56:12.52 ID:3y+u2apXo
先輩の家に戻りうどん作りを再開した

出かける前と違い、とても機嫌良くうどんが打てる

その時に気付いた

父のやり方…食べてくれる人のことを考えもしないうどんが嫌で家を出たのに

私は父への対抗心だけでうどんを打っていた

そんな私が打つうどんが上手くいかないのも当然だ

だから私は

私のうどんを食べてくれる人、食べて欲しい人のことを想い、うどんを打つ

出来上がったうどんを、あの人は喜んでくれるだろうか?

そんな期待を胸に、私はうどんを打った
898 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 00:58:53.99 ID:3y+u2apXo
P「…」

出かける前後で、明らかに静香の雰囲気が変わった

今まではどこか焦った風な印象を受けたが、今は何というか…

そう

とても楽しそうに見える

静香の中で何が変わったのかはわからない

だけど今の静香なら大丈夫

そう思えるくらい、静香は活き活きとしていた
899 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 01:09:20.60 ID:3y+u2apXo
静香「お待たせしました」

静香がうどんの入ったどんぶりを置く

具はかまぼことわかめだけのシンプルなうどん

何度も見た、俺達が屋台で出しているかけうどんだ

しかし今俺の前にあるうどんは、明らかに今までと存在感が違った

P「いただきます」

うどんを一口啜り、出汁を飲む

…気が付くとどんぶりは空になっていた

P「…はっ!これは…」

静香「とても良い食べっぷりでした」
900 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 01:13:54.18 ID:3y+u2apXo
P「あっという間に食べてしまった」

静香「凄い勢いでしたよ」

P「ああ…凄く、美味かった」

P「今までで一番の出来だよ」

静香「ありがとうございます」

P「けど一体何があったんだ?いつもと作り方は変わってなかったけど…」

静香「特別な調味料を使いましたから」

P「特別な調味料?それって…」

静香「ふふ、秘密です」

P「それは残念だ」
901 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 01:19:29.05 ID:3y+u2apXo
P「でもこのうどんなら…」

静香「はい、きっと父も認めてくれるはずです」

P「認めさせよう、絶対に」

静香「はい…!」

先輩が私の手を取る

それだけなのに凄くどきどきして顔が赤くなるけど

嫌な感じはまったくしなくて、それどころかその温かさを嬉しく思う

この温かさを離したくない

父に反抗するためじゃなくて

この人と歩いて行きたいから

私は父と戦う

先輩の手に自分の手を重ね、そう誓った
902 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/19(水) 01:20:10.71 ID:3y+u2apXo
一旦ここまで
長い間放置して申し訳ない
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 01:30:52.38 ID:E7inJQa5o
乙乙
待ってた
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 07:00:55.95 ID:FiHTyvwQO

待ってました!
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 08:22:03.84 ID:hqmGkx3PO
武道館でのPrecious Grainを思い出した
こういう変化はいいな
906 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 00:00:58.65 ID:fjp1cXXio
もうじき夏休みが終わる…といった頃

私たちの町では夏祭りがある

私はせっかくなので先輩と夏祭りに行きたくなり、誘ってみることにした

静香「先輩」

P「ん?」

静香「今日、夏祭りですね」

P「そうだな…夏祭りだな」

静香「…」

P「…」

会話が終わってしまった
907 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 00:21:27.12 ID:fjp1cXXio
静香「こほん、先輩、一緒に夏祭りに行きませんか?」

P「ん、良いよ」

あっさり受け入れられる

私は誘うのに結構勇気を出したのに…

静香「それでは夕方から準備をして、行きましょう」

P「わかった」

P「静香」

静香「…?はい、どうしました?」

P「夏祭り、楽しみだな」

静香「…!はい!」
908 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 00:33:04.68 ID:fjp1cXXio
そして夏祭りの時間がやってくる

浴衣を着て、先輩と二人で屋台を回って花火を見るつもりだったけど…

志保「兄さん、これをどうぞ」

P「ん、ありがとう志保」

いつの間にか帰ってきていた志保が先輩にぴったりとくっついていた

志保「…兄さんとこうやって夏祭りに行くのも久しぶりですね」

志保「迷子にならないように手を握ったりしてくれてました」

P「そうだったっけ?」

志保「…はい、そうだったんです」

静香「…?」

どこか寂しそうな志保の表情が、少し気になった
909 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 00:48:16.53 ID:fjp1cXXio
あまり先輩と喋れないまま時間が過ぎていく

あと一時間もすれば花火が上がり始めるだろう

それまでには何としてでも二人になりたい

しかし志保がそう簡単に私と先輩を二人にするとは思えない

どうすれば良いんだろうか…

志保「…兄さん、少し待っていてください」

P「ん?ああ」

志保「…こっちに来なさい」

志保が私の腕を掴み、歩き出した

静香「え?ちょ、ちょっと志保!」
910 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 00:59:36.13 ID:fjp1cXXio
少し離れた人気の無い場所で、志保は止まった

静香「志保、一体…」

志保「…お前、兄さんに何をしたの」

静香「何をいって…」

志保「私にはわかる、兄さんがお前に惹かれているってことが」

静香「せ、先輩が?」

先輩が私に好意を抱いてるってこと?

もし本当なら凄く嬉しい

志保「…前に言ったわよね、兄さんに手を出すなら生まれてきたことを後悔させてやるって」

あの時の志保の目は本気だった

…だけど
911 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:06:17.58 ID:fjp1cXXio
静香「…そうね、言われたわね」

静香「だからどうしたの?」

私だって退く気は微塵もない!

志保「…何ですって?」

静香「後悔、させられるものならさせてみなさいよ」

静香「私はもう退かないって決めた」

静香「私は先輩が好きよ、あの人の温かさを私だけに向けて欲しいと思ってる」

志保「父親との衝突に巻き込んで兄さんを苦しめながらよくもそんなことを」

静香「そうね、だけど私はわがままだから」

静香「自分の未来も、先輩も、必ずこの手で掴み取る」
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 01:07:27.04 ID:SHnSMyl10
でへへ〜
913 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:11:16.91 ID:fjp1cXXio
静香「それを邪魔するなら、例え志保だって」

志保「…」

静香「…」

私達はお互いに睨み合う

志保の目に渦巻く黒い感情

嫉妬、怒り、憎しみといった私への悪感情が見える

だけど今の私にはそんなものに怯みはしない

認めた自分の感情が力をくれる

あの人がくれた温かさが私を奮い立たせる

だから私は、志保と真っ正面からぶつかれる
914 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:18:40.23 ID:fjp1cXXio
志保「…例え兄さんに恨まれようと、憎まれようと」

志保「お前だけは必ず、私がこの手で兄さんの前から消してやる」

静香「やってみなさい」

静香「何度だって言うわ」

静香「私はどれだけ志保に恨まれようと、憎まれようと」

静香「必ずこの手で先輩との未来を掴み取る」

志保に拳を突き出す

志保は私の拳を睨んだ後

志保「…覚悟していなさい」

そういって背を向け、歩いて行った
915 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:22:47.16 ID:fjp1cXXio
静香「ただいま戻りました」

P「ん、おかえり静香…あれ、志保は?」

静香「用事があるみたいで…先に帰ったみたいです」

P「そうなのか」

声くらいかけてくれたら良かったのに

静香「…先輩」

P「ん?」

静香「手を…繋いでも良いでしょうか」

P「ど、どうして急に?」

静香「い、いえその…人ごみの中ではぐれないようにと!」

P「あ、ああ、そうだな、はぐれたら大変だ」
916 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:27:45.15 ID:fjp1cXXio
すこしひやりとした静香の手を握る

静香は静香で顔を伏せてはいるものの耳まで真っ赤になっていた

P「…花火見れるところ、行こうか」

静香「…はい」

ぎこちないながらも二人で歩き出す

途中の屋台を見ながら、俺は我が家の花火スポットへ向かった




P「着いた」

静香「ここは…凄く良い場所ですね」

P「だろ?昔から花火はここで見てたんだ」
917 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:47:39.50 ID:xWLj8xtLO
ちょうど良い時間に到着できたようで、すぐに花火があがり始めた

静香「わあ…」

静香が声を上げる

静香「私が今まで見てきた花火よりも近くて、とてもよく見えますね…」

P「花火は良いよな」

静香「はい、凄く綺麗です」

こうやって誰かと二人だけで花火を見るというのは初めてかもしれない

…その相手が静香で本当に良かった

心からそう思う

繋いだ手に力が入った気がして、俺は握り返す

花火が終わるまで、俺達は手を繋いでいた
918 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 01:54:30.83 ID:xWLj8xtLO
P「終わったな」

静香「そうですね…」

花火の余韻に浸りながら来た道を戻る

とても充実した気分だ

静香「今日の夏祭りは、今まで一番楽しかったです」

P「それなら光栄だよ」

静香「きっと先輩が一緒だったからですね」

P「…」
919 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 02:14:30.17 ID:xWLj8xtLO
静香「私、家を出て正解でした」

静香「今まで知らなかったことや見えなかったもの」

静香「たくさんの事を知ることが出来て…」

静香「そんな時、先輩は何時も傍にいてくれました」

静香「私がたくさんの事を経験出来たのは貴方のおかげなんです」

P「…俺は背中を押しただけだよ」

P「静香がたくさんの事を知ることが出来たのは静香自身が努力したからだ」

静香「そうかもしれませんね、でも…」

P「でも?」

静香「私のうどんが完成したのは、先輩のおかげなんですよ?」
920 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 02:30:58.35 ID:xWLj8xtLO
P「それは、一緒に北海道に行ったから?」

静香「それだけじゃないです」

P「俺、他に何かやったっけ?」

静香「あの日、私は家を出た本当の理由を思い出しました」

静香「食べてくれる人の事を考えない父のうどんが嫌で家を出たのに」

静香「私はずっと父への対抗意識だけでうどんを打っていたんです」

静香「父と同じく、食べてくれる人の事を考えないうどんを作っていたんです」

静香「だけどあなたが、その気持ちを思い出させてくれた…」

静香「だから私は、食べてくれる人…大切なあなたを想ってうどんを打ったんです」
921 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 02:37:50.54 ID:xWLj8xtLO
P「…」

静香「私は…私はこれからもあなたと一緒にいたい」

静香「あなたと一緒にうどんを作って、あなたと一緒に笑って、泣いて、また笑って」

静香「同じ時間を歩きたいんです」

静香「先輩」

静香「好きです」

静香「私の時間をあなたのものに…してくれませんか…?」
922 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/20(木) 02:38:18.63 ID:xWLj8xtLO
一旦ここまで
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 03:09:50.47 ID:w2G+iacN0
乙です!
ハッピーうどんエンドはすぐそこだッッッ!
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 03:13:52.71 ID:OvGq+j/LO
うどんがゲシュタルト崩壊してきた
925 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/04/20(木) 04:35:24.35 ID:TgwqrLat0
最上静香
http://i.imgur.com/elElgN9.jpg
http://i.imgur.com/6A2WnZ8.jpg
http://i.imgur.com/GGx03LU.jpg
http://i.imgur.com/8sWo3P2.jpg
http://i.imgur.com/8rwDTFp.jpg
>>2 北沢志保
http://i.imgur.com/92hrHgZ.jpg
http://i.imgur.com/SOfcYG2.jpg
>>18 島原エレナ
http://i.imgur.com/8wtk7SB.jpg
http://i.imgur.com/FzbSFyw.jpg
ジュリア
http://i.imgur.com/6Wb0md2.jpg
http://i.imgur.com/ijqQ0Sk.jpg
>>19 佐竹美奈子
http://i.imgur.com/3jWPs9K.jpg
http://i.imgur.com/rbLtMVN.jpg
>>21 伊吹翼
http://i.imgur.com/Ro4vPdM.jpg
http://i.imgur.com/pHtr5IL.jpg
>>67 周防桃子
http://i.imgur.com/4c0E9XY.jpg
http://i.imgur.com/e8cEuPH.jpg
馬場このみ
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg
http://i.imgur.com/hFOZYMI.jpg
>>102高坂海美
http://i.imgur.com/ihVHjPp.jpg
http://i.imgur.com/10nAsBg.jpg
>>116 百瀬莉緒
http://i.imgur.com/pulW1Hj.jpg
http://i.imgur.com/W6YU3KT.jpg
>>117 豊川風花
http://i.imgur.com/9IXEfPy.jpg
http://i.imgur.com/6wmMlf2.jpg
三浦あずさ
http://i.imgur.com/7WSceEA.jpg
http://i.imgur.com/1wXMaey.jpg
>>140 早坂そら
http://i.imgur.com/8CYHEIQ.jpg
>>149 春日未来
http://i.imgur.com/aQyOApp.jpg
http://i.imgur.com/WoJTrFI.jpg
矢吹可奈
http://i.imgur.com/kQHQF7j.jpg
http://i.imgur.com/eSCKLAD.jpg
>>189 所恵美
http://i.imgur.com/Jf6k63e.jpg
http://i.imgur.com/GNH7iGY.jpg
>>191 田中琴葉
http://i.imgur.com/XvIG0ge.jpg
http://i.imgur.com/JJhinlS.jpg
>>349 大神環
http://i.imgur.com/Ca7e9Co.jpg
http://i.imgur.com/7BplCB8.jpg
中谷育
http://i.imgur.com/rhoZm3h.jpg
http://i.imgur.com/6cWYk3K.jpg
>>401 篠宮可憐
http://i.imgur.com/iQ7g8bQ.jpg
http://i.imgur.com/UilOKai.jpg
七尾百合子
http://i.imgur.com/zdoxXRJ.jpg
http://i.imgur.com/27aF5y3.jpg
>>402 水瀬伊織
http://i.imgur.com/hdO7b8x.jpg
http://i.imgur.com/BDlMSY6.jpg
松田亜利沙
http://i.imgur.com/N7EyoGm.jpg
http://i.imgur.com/smmVd15.jpg
天空橋朋花
http://i.imgur.com/zEBRoUv.jpg
http://i.imgur.com/SSxZaCb.jpg
>>403 野々原茜
http://i.imgur.com/BumTDoT.jpg
http://i.imgur.com/3LOKnMt.jpg
>>405 我那覇響
http://i.imgur.com/wJU4wJq.jpg
http://i.imgur.com/b16cWOr.jpg
四条貴音
http://i.imgur.com/uTIalR2.jpg
http://i.imgur.com/4HBfx1Q.jpg
>>627 木下ひなた
http://i.imgur.com/JZ4KZm6.jpg
http://i.imgur.com/PtpcFlX.jpg一旦乙です
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 08:43:32.38 ID:gO6oNtedO
うどんなのにいい話だ
ここから志保がどう対向してくるか気になる所
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 08:46:49.06 ID:1y9BjJN7O
おっつおつ
うどんがうどんでうどん?
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 12:59:09.68 ID:sn2U3zQM0
うどんです
ここまで長かったね〜これからイチャイチャかくなら次のスレいっちゃうのかな
929 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 01:46:55.57 ID:G4Q2wT19o
P「…静香の時間を、俺のものには出来ない」

P「…同じように、俺の時間を静香にあげることも出来ない」

静香「…っ、そう…ですか」

静香が顔を伏せる

P「だけど」

静香「嫌です」

静香「聞きたく…ない」

肩を震わせ、涙声で話す静香

P「…静香」

静香「わた、私は…嫌です…聞きたくない…!」

耳を塞いでいやいやと首を振る
930 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 01:53:03.15 ID:G4Q2wT19o
P「静香、ちゃんと最後まで聞いてくれ」

静香の手を掴み、落ち着かせる

P「俺達の時間は、自分だけのものだ」

P「誰かにあげたり出来るものじゃ無い」

静香「だけど…!」

P「ええいこの分からず屋め…!」

俺は静香を抱き寄せる

最初は抵抗していたものの、次第に大人しくなった

P「俺達の時間は自分自身のものだ、だけどな」

P「二人で新しい時間を紡いでいくことは出来るんだ」
931 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 01:58:43.96 ID:G4Q2wT19o
静香「新しい…時間…?」

P「そうだ」

抱き締めた静香の頭を撫でる

P「俺と静香が紡ぐ新しい時間、それは俺達だけのものなんだ」

P「俺達だけがその時間を共有できる、だから」

P「俺は静香と一緒に、新しい時間を紡いでいきたい」

静香「せん…ぱい…」

P「どんなに辛くても、二人で共有出来れば苦しさは半分になる」

P「どんなに悲しくても、二人でいれば分かち合える」

P「だから静香」

P「俺と一緒に、新しい時間を紡いでくれないか」
932 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 02:28:09.94 ID:G4Q2wT19o
俺の告白を聞き、静香が俺の身体を抱き締めてきた

静香「私は、あなたが好きです」

静香「あなたとの未来を、私も紡ぎたい」

静香「だから先輩、私からもお願いします」

静香「私と一緒に…同じ未来を歩いてくれますか…?」

P「ああ、もちろんだ」

P「俺も、静香との未来を望む」

P「だから歩いて行こう、二人で一緒に」

静香「…はい!」
933 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 02:35:56.77 ID:G4Q2wT19o
静香「でも先輩」

P「ん?」

静香「私、まだ先輩の口から聞いてません」

P「何を?」

静香「好きだって、まだ聞いてないです」

P「あー…」

頬を掻いて目を逸らす

P「…恥ずかしいから今度で良いかな?」

静香「駄目です、ちゃんと言ってください」

P「…わかった」
934 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 02:39:18.15 ID:G4Q2wT19o
P「俺は静香が好きだ」

P「ずっと一緒に歩いて行きたい」

P「だから、その…これからも、よろしくな」

静香「…はい!」

静香「…もう少し、このままで良いですか?」

P「俺は構わないけど…」

静香「けど?」

P「いや、さっきから蚊がさ」

静香「…」

P「…」

静香「…帰りましょうか」

P「…うん」
935 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/21(金) 02:40:01.47 ID:G4Q2wT19o
一旦ここまで
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/21(金) 07:30:28.93 ID:yCB0r3vNO
えんだあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 08:35:56.21 ID:4JNAM0ai0
いやあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 08:44:29.70 ID:2M3Bz1Ivo
志保が憤死しそう
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 14:31:18.65 ID:v2+9w6apo
静香との未来……
子供が未来なのかな?
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 17:02:37.85 ID:9VkSM5mmO

うどんがトラウマになる志保
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 21:40:45.64 ID:9cWQsOnoo
志保……そば派になってしまうのか……
942 :PPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 22:21:07.59 ID:hWmvDCS1o
P「…」

さて、困った

静香「んー…」

家に帰った俺達は静香の希望により今、俺の部屋にいた

そこまでは良かったのだが…

静香が俺の腕にコアラのように引っ付いているのだ

おかげで身動きが取れない

P「静香、そろそろ」

静香「もう少しだけ…」

P「…」

前回のもう少しだけから一時間は経ってるんだが…
943 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 22:31:04.31 ID:hWmvDCS1o
もうすぐ日付も変わる時間なのでもしかしたら眠いのかも知れない

P「静香、寝るならベッドで寝た方が良いぞ」

静香「…わかりました、寝ます」

そういってコアラモードを解除した静香は

俺のベッドの上に転がった

P「静香、静香、そこは静香のベッドじゃないぞ?」

静香「知ってます、でも先輩は寝るならベッドでとは言いましたけど、どのベッドかは言いませんでした」

P「屁理屈を…」
944 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 22:45:19.53 ID:hWmvDCS1o
静香「…離れたくないんです」

静香「時間はまだまだありますけど、この瞬間は今しか無い」

静香「焦らないって決めたけど、だからと言って勿体ない使い方はしたくないんです」

静香「だからあなたと過ごす時間を、私は1秒だって無駄にしたくない」

静香「一緒にいられる間は一緒にいたいし、甘えたいんです」

P「静香…」
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 22:59:59.54 ID:CpvAbJi0o
志保さん早くきてー!
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:02:11.60 ID:cd3tkcgAo
歯ぎしり沢志保
947 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:09:43.12 ID:hWmvDCS1o
静香「もちろん先輩が迷惑だって言うなら私は」

P「迷惑なんかじゃないよ」

静香の頭に手を置く

P「そこまで想って貰えて、迷惑だなんて言うわけないじゃないか」

静香「先輩…」

P「前も言ったけど、静香はどんどん甘えて良いんだ」

P「俺はこれからも、静香が甘えられる場所で居続けたい」

静香「…はい!思う存分、甘えちゃいますね」

P「ああ、何でも来い」

静香「では手始めに…今日は一緒に寝てください」

P「任せろ!…今、なんて?」

静香「今日は一緒に寝てください」

P「…ほ?」
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:11:07.98 ID:n5m6htXEO
…ほ?
949 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:15:49.38 ID:hWmvDCS1o
結局この日は静香と一緒に寝ることになった

P「…」

静香「こうやって一緒に布団に入っていると北海道を思い出します」

P「北海道か…」

そういえば同じ布団で寝たっけな

静香「あの時あなたに頬を突かれて本当にビックリしたんですよ?」

P「お、起きてたのか…」

恥ずかしいな

静香「まあ…私も頬を突いたのでお相子ですけど」

P「そっか…」

何故すぐに寝た、あの時の俺!
950 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:24:31.51 ID:hWmvDCS1o
静香「…また、行きたいですね」

P「北海道に?」

静香「北海道もそうですけど…あなたと一緒に、色んな世界を見てみたいですね」

P「ん、そうだな…」

静香「香川や秋田にも行きましょう、愛知県でも良いですし」

P「はは、静香は本当にうどんが好きだな」

行きたいところ全部うどんが有名なところだ

静香「はい、大好きです」

静香「でも今はそれ以上に、あなたが好きです」

P「…不意打ちはずるいぞ、照れるじゃないか」
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:26:39.86 ID:cd3tkcgAo
福岡もいいぞ!
952 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:32:00.65 ID:hWmvDCS1o
静香「ふふ、イタズラ成功ですね」

P「やるじゃないか」

静香「あ、背中向けないでください」

P「はいさいやめやめ、もう寝るぞ」

静香「…そうですね、日付も変わっちゃいましたし」

P「明日から屋台も再開するんだし、ゆっくり休もう」

静香「そうですね、では寝る前に一つお願いが」

P「なんだ?」

静香「ぎゅっと、抱き締めてください」

静香「力強く、ぎゅっと」

P「…わかった」

俺はもう一度静香の方を向き、抱き締めた
953 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:41:37.70 ID:hWmvDCS1o
静香「あなたの温もりが、私を強くしてくれる」

静香「あなたの心臓の音が、私に勇気をくれる」

静香「あなたの眼差しが、私を奮い立たせてくれる」

静香「あなたが、私を、最上静香を見てくれている」

静香「だから私は前に進めるんです」

P「静香」

静香「あなたからもらった沢山のものを、私は一つ一つ大事にしていきたい」

静香「だからこれからも、私を見ていてくださいね」

P「ああ、誰よりも近くで、ずっと傍にいるから」

静香「…はい!」

静香は最高の笑顔を見せた後、目を瞑り俺にキスをした
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:42:30.90 ID:CpvAbJi0o
うどんなのに傍にいるからとか
955 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/22(土) 23:44:15.90 ID:hWmvDCS1o
一旦ここまで
次の更新辺りで新スレ建てて移行しようかなと

後765学園とは別に新シリーズ「二人」っていうのを書き始めました
完成したらこっちにも建てるのでお楽しみに
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:58:16.17 ID:LJcPnaqAo
(o・∇・o)福岡のうどん美味しいよー
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 16:44:56.96 ID:3ICZw1mmO

志保「長野に蕎麦打ちの修行へ行ってきます」
958 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/23(日) 23:51:40.66 ID:1R+5tJhso
翌日

黒井「…というわけだ」

P「はあ」

黒井先生のところに屋台を取りに来た俺達

しかしそこにあったのはもはや屋台というには違和感バリバリ、魔改造されすぎた屋台車があった

黒井「さて、この屋台だが」

P「これはもはや車じゃないですかね」

黒井「ええい話の途中に口を挟むな」

P「すいません」

静香「あの黒井先生、私達はまだ学生なので車の運転は…」

黒井「問題ない、これは車では無く屋台車だ」

黒井「確かにエンジンはついているがこれは屋台車なのだ」
959 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/23(日) 23:56:57.43 ID:1R+5tJhso
まるで自分に言い聞かせるかのようにこれは車では無く屋台車だと繰り返す黒井先生

P「ところでこの車ですが」

黒井「屋台車だ」

P「…この屋台車ですが、どうやって動かすんですか?」

黒井「運転席…ごほん、屋台車前方の部屋にボタンが配置されている」

黒井「その中の一つを押せばカーナビが起動し、行きたい場所を選択すれば自動で目的地へ向かってくれる」

静香「便利ですね」
960 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:03:20.59 ID:0LmcJLI2o
P「中の調理台、凄いですねこれ」

黒井「当然だ、最高のものを揃えたからな」

黒井「しかしうどん作りに関する器具は整えてはいない」

黒井「これに関しては貴様達が自分の力で作った方が間違いなく良いものが出来るからな」

静香「黒井先生…」

P「期待に応えられるように精進します」

黒井「…ふん」

照れ臭そうにそっぽを向く黒井先生
961 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:09:42.14 ID:0LmcJLI2o
静香と運転席に乗り込む

P「では黒井先生、ありがとうございました」

黒井「…ふん、うどんの玉は常に一つは取っておけ」

P「わかってます」

静香「ありがとうございました」

カーナビを起動し、行き先を入力をする

黒井「静香ちゃん」

静香「?はい」

黒井「君の父親が何か企んでいるようだ、学園側に何か働きかけている」

静香「…父は、一体何を」

黒井「私にも分からん、あの狸学園長はそう言う情報は下には流さんからな」
962 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:13:33.76 ID:0LmcJLI2o
静香「…ありがとうございます、黒井先生」

静香「でも大丈夫です、父が何をしてこようと私はそれを越えてみせます」

黒井「随分と自信があるようだな」

静香「はい、私にはこの人がついていますから」

黒井「…ふん、なら大丈夫だな」

静香「はい!」

P「そろそろ行きます」

黒井「ウィ」

黒井「貴様達の健闘を祈る、アデュー」
963 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:38:28.51 ID:0LmcJLI2o
再開した屋台のうどんは中々に好評で、忙しい日が続く

忙しさに追われているといつの間にやら夏休みが明け、文化祭が近付いていた

P「時間が経つのは早いな」

静香「はい、ですがあなたと一緒だととても濃厚な時間でした」

P「そう思ってくれるなら嬉しいよ」

静香「…後三日ですね」

P「ああ…どうなるかはわからない、けど」

静香「私達なら、絶対に勝てます」

P「だな、絶対に勝てる!」
964 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:45:44.15 ID:0LmcJLI2o
P『料理勝負…ですか?』

高木『うむ』

文化祭直前のある日、俺達は高木学園長に呼び出されていた

高木『最上くんの父上は料理勝負を所望しているようでね』

静香『私の方は問題ありません』

高木『そうかい?別に勝負を受ける必要はないと思うのだが』

静香『いつまでも逃げているだけじゃ先へは進めません』

静香『私は自分の未来のために進むって、決めたんです』

高木『…そうか』
965 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 00:58:00.32 ID:PRa92WViO
高木『では私の方から彼に連絡しておこう』

P『ありがとうございます』

高木『君たちの活躍を、そして最上くんの言った未来を、見せて貰うよ』

静香「何故でしょうね、なんだかわくわくしています」

P「それはきっと、静香のお父さんにうどんを食べて貰える機会だからじゃないかな」

P「勝負である以上は必ず審査員がいるだろう」

P「勝負には参加してこなくても、審査員として参加してくるはずだ」

P「だからそこで、食べて貰おう」

P「静香の…俺達のうどんを」
966 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:12:01.52 ID:0LmcJLI2o
静香「そうですね、勝負とか関係なしにお父さんには美味しいうどんを食べて欲しいです」

P「明明後日、頑張ろう」

静香「はい!」
967 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:18:41.34 ID:0LmcJLI2o
そしていよいよ、運命の日を迎えた

P「いよいよ今日だな」

静香「はい」

地下室でどんなうどんを出すか打ち合わせをする

志保にも参加して欲しかったのだが、昨日の夜友達の家に泊まったらしく朝から姿を見ていない

静香「やはり奇をてらわず基本のうどんで行くべきですね」

P「そうだな、俺もそう思う」

静香「準備、出来ました、行きましょう先輩」

静香が手を差し出してくる

P「ああ、行こう」

差し出された静香の手を握り、俺達は歩き出した
968 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:34:14.58 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『えーごほん!あーあーマイクテスマイクテスアイドルちゃん可愛いなあいうえお!』

亜利沙『えー本日は765学園文化祭にご来場いただきまことにありがとうございます!』

亜利沙『本日はお昼過ぎより中等部のグラウンドにてなんとなんと料理勝負を行っちゃいます!』

亜利沙『入場出来る人数には限りがありますので入手はお早めにお願いします!あ、関係者席は邪道ですからね!』

亜利沙が料理勝負の宣伝をしていた

このまま司会進行もやるのだろう

俺達は控室で待機していた
969 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:47:12.59 ID:0LmcJLI2o
P「緊張、してるか?」

静香「してないと言えば嘘になります…でも」

P「でも?」

静香「あなたがこうやって手を握ってくれるから」

静香が握り合った手を持ち上げる

静香「私は怖いなんて思わない」

P「静香…」

静香「でもちょっとだけ、勇気をください」

P「どうすれば良い?」

静香「…ん」

答えを聞く前に、静香の方からキスをしてくる
970 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:51:35.18 ID:0LmcJLI2o
静香「これで、大丈夫です」

P「勝手に徴収されちゃったか」

静香「ふふ、凄く勇気が貰えました」

亜利沙『さあいよいよ入場開始ですよ〜!』

P「そろそろ始まるみたいだな」

静香「…行きます」

P「ああ、頑張ろう」

静香「はい!」
971 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 01:57:53.72 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『急遽決まったこの料理勝負!これが受ければ来年以降も定番化するかもしれませんね!』

亜利沙『あ、私司会を務めさせていただく松田亜利沙です〜!正直ありさにこの話が来たときはどうしようか悩んだんですけど伊織ちゃんがありさを指名してくれたとのことでありさは二つ返事でOKを出して』

伊織『亜利沙!時間押してるんだからパッパと進めなさい!』

亜利沙『は、はい!それでは選手を紹介しますね!』

亜利沙『えーっと、挑戦者は中等部三年、最上静香ちゃんです〜!』

静香「…」

俺と静香が壇上に上がる
972 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:05:19.46 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『うどんを作るのが得意な子ですね!ちなみにありさノートによるとつい最近ステキな人が…』

伊織『亜利沙』

亜利沙『はい!真面目にやります!アシスタントとして高等部三年の周防Pさんがついてます!』

P「…」

亜利沙『挑戦者のお二人は一体どのような料理を見せてくれるのでしょうか?楽しみですね〜!』

亜利沙『続いては審査員の方達の紹介です!左から順に高木先生、四条貴音さん、そして特別ゲスト!全国に店を構える大型うどんチェーン店のオーナー!最上さんです!』

静香「…」

P「やっぱり出て来たな」

静香「先輩の予想通りですね」
973 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:12:25.06 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『では審査員の方々の紹介が終わりましたところで!挑戦者の静香ちゃんを倒すために待ち受ける四人を紹介しましょう!』

亜利沙『まずは一人目!お菓子作りが趣味でその甘ーいお菓子は体重を気にする我々の意志を容易く打ち砕く!天海春香さんです!』



亜利沙『…あれ?春香さーん?』

亜利沙の元に百合子が何やら紙を渡しに行く

亜利沙『…あー、今入った情報によりますと春香さんは佐竹飯店でタロイモを食べ過ぎてお腹を壊し棄権したそうです』

亜利沙『というわけで一試合目は静香ちゃんの不戦勝!』

会場からブーイングが飛ぶ
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 02:19:02.46 ID:6TuD/ZNm0
超時事ネタ
975 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:20:47.39 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『つ、次!次に待ち受けるのは佐竹美奈子ちゃん!』

亜利沙が次の相手の名前を読み上げる

P「佐竹さんか…」

静香「強敵ですね…」

佐竹飯店の看板娘なだけあり料理の腕は相当なものだ

亜利沙『佐竹美奈子ちゃんは佐竹飯店の看板娘ですね!料理が上手でとても優しい美奈子ちゃん!ありさの調べによるとお嫁さんにしたいランキング上位の常連さんです!』

亜利沙『さあ美奈子ちゃん!どうぞフィールドへ!』



亜利沙『…あれ?美奈子ちゃーん?』

再び百合子が何やら紙を渡しに行く

亜利沙『…えー美奈子ちゃんは佐竹飯店文化祭支店が大忙しで来られず、棄権したそうです』

亜利沙『よって静香ちゃんの不戦勝!』

再び会場がブーイングに包まれた
976 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:26:35.50 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『あ、ありさのせいじゃないんです!』

亜利沙『こ、今度こそ!三人目の刺客は一人暮らしだけど家族はいっぱい!家族のご飯はみんな手作りな元気な沖縄っ子!我那覇響ちゃんです!』

亜利沙『響ちゃんもお嫁さんにしたいランキング上位の常連さんですね!ありさも響ちゃんの家族になってご飯を作って貰いたいです!』

P「それ、ペット扱いなんじゃ…」

しかし会場を見渡すと男子生徒達はみんな頷いていた

響、人気あるんだな

亜利沙『さあそれでは響ちゃん!入場してください!』



亜利沙『…』

P「…」

静香「…」
977 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:29:33.73 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『百合子ちゃん、響ちゃんは…』

亜利沙が百合子に理由を聞こうとした時、遠くから響の声が聞こえてきた

響「ハム蔵−!いぬ美−!みんなー!自分が悪かったさー!」

…どうやらまたペット達に逃げられたらしい

亜利沙『…というわけで響ちゃん不戦敗です!』

もはやブーイングすらなかった
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 02:30:10.03 ID:ZztQBRl0O
長く苦しい戦いだった…
979 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:34:11.79 ID:0LmcJLI2o
亜利沙『あー、お客さん減っちゃいましたが続けます』

微妙にテンションの下がった亜利沙が司会を続ける

…今度労ってやろう

亜利沙『静香ちゃんを待ち受ける最後の一人は』

「紹介は必要ありません」

P「その声は…」

静香「…志保」

志保「…」

静香の前に、志保が立ち塞がった
980 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 02:34:47.23 ID:0LmcJLI2o
一旦ここまで
明日は新スレ建てます
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 06:38:27.62 ID:t68OXjNao
おつ!

きたか、志保
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 08:17:26.58 ID:dkY0zHHWO
響、台湾ではあんなに凄かったのに……
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 08:36:51.10 ID:DVJoSe9u0
乙です
タロイモ笑ったw
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 19:30:36.88 ID:Dg9T/+S/o
審査員に琴葉がいるかと思ったが違ったか
985 :TPP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/04/24(月) 23:57:51.04 ID:0LmcJLI2o
誘導
【ミリマス】765学園物語HED √PG 後編
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493045829/
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 07:34:59.44 ID:iumtNSJAO
スレ立ておっつおつ
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