【ガルパン】カチューシャ「私の同士は手強いわよ!」

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244 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 08:58:28.60 ID:tIYmtQnb0

ブロロロロ

まほ「おかしい、敵の数が合わない?……かまわない、このまま敵フラッグ車を追うぞ!」

ドオン ガラガラガラ!

「大変です、後方と分断されました!」

まほ「!しまった、これが目的だったのか。みほ!」

ドオン ドオン

「前方より敵襲!動けません!」

まほ(みほ、私が行くまで持ちこたえてくれ……)
245 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:00:55.79 ID:tIYmtQnb0

みほ「ああっ!道が……」

みほ(前方の部隊との分断、やっぱりこれが目的だったんだ。だとしたらフラッグ車の私たちを倒すために敵のとる動きは……)ゾクッ

みほ(この場所はまずい!……でも隊長じゃないのに勝手な指揮をとるわけには)

「副隊長我々はどうしたら……」

みほ「……各車撤退、ここにいては危険です!おそらく別働隊がこちらを狙ってきます」

「何を言ってるんですか?退げるなど黒森峰の戦車道ではありません!」

みほ「そんなこと言ってる場合じゃ……」

ドオン! シュポ

「黒森峰パンター、走行不能!」

ゴゴゴゴゴ

IS-2

みほ「ああっ!か、回避!」
246 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:01:50.51 ID:tIYmtQnb0






ノンナ「До свидания」





247 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:04:06.23 ID:tIYmtQnb0

〜〜〜〜〜


みほ「おねえちゃん……」

エリカ「隊長……」

まほ「……みほにエリカか、プラウダとの試合の事を考えていた……」

まほ「作戦の読み、的確な戦術、完敗だったな……」

エリカ「な、偶然が重なっただけです。そうでなければ黒森峰が西住流が破れるなど……」

まほ「戦車道にまぐれ無し、あるのは実力だけだ。忘れたのか?偶然などという言葉は私たちに対する侮辱だ」

まほ「戦いに敗れた今、西住流はもはや最強では無い。ただの一流派に成り下がったんだ、うぬぼれるなよエリカ」

エリカ「す、すみません」

まほ「だが、収獲もあったはずだ。この経験は今後の黒森峰の成長の糧になる」

まほ「負けたことがある、それがいつか私たちにとって大きな財産になるはずだ」

まほ(すまないカチューシャ、君との約束果たせなくなってしまった……)
248 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:06:14.06 ID:tIYmtQnb0

-知波単学園


優花里「合宿を始めてから3日目が経過しましたが、だいぶ苦しくなってきましたね……」

沙織「例によってカッちゃんはこんなだし」

カチューシャ「」チーン

華「さすがのバレー部の方々も夜はおとなしくしてるみたいです」

優花里「ところで皆さま方、逃げ出したいと思ったりしますか?」

麻子華沙織「 全 然 ! 」

麻子「ここまできたら最後までやってやる」

沙織「カッちゃんだって頑張ってるからね」

華「最後までやり遂げることに意味があると思います」

優花里「いまさらでしたね」

カチューシャ「………」ウーン
249 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:07:20.75 ID:tIYmtQnb0

〜〜〜〜〜


先輩「あんたはとっとと向こうへ行きなさい、邪魔なのよ!」

カチューシャ「な、なによ!そんな言い方無いじゃない!」

先輩「ガキがギャーギャーうるさいんだよ!」

カチューシャ「ぴぃ!」

先輩「あのチビほんと生意気でむかつく。何であんなのがうちに入ってきたのよ」ブツブツ

カチューシャ「今に見てなさい、私が隊長になったらあんたなんて……」ボソボソ

先輩「ああん、誰がむかつくって!」ギロ

カチューシャ「ぴっ!だ、誰もそんなこと言ってないじゃ……」

隊長「どうしたんだ騒々しい」

先輩「実はこいつが……」

カクカクシカジカ

隊長「カチューシャ……お前は先輩に対する態度がなってないみたいだな、お前のような規律を乱すやつは罰としてシベリア送りだ」

カチューシャ「な!ふざけないでよ何でそこまでされなきゃいけないのよ!」

カチューシャ「やだっ放しなさいよ、やめて……いやー!」ジタバタ

先輩「うるさいし生意気だし、いなくなってくれて清々するわ」

ノンナ「なにやら騒がしかったのですがどうかされましたか?」

先輩「ん?なんもないない、それよりも今度の紅白戦しっかり頑張ってね」

ノンナ「はい、全力を尽くします」

先輩「やっぱり後輩はこう素直でないとね」ウンウン
250 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:08:15.25 ID:tIYmtQnb0

-校舎裏

ホリホリホリ

カチューシャ「ううっ、何も悪いことなんてしてないのに」ポロポロ

※本当は永久凍土で塹壕掘りだけど名前的にシベリア送りのほうが罰っぽい名前なのでのでシベリア送りにしてます

ドーン ドーン

カチューシャ「そうか、今日は確か紅白戦の日……私も出たかったな」グス

カチューシャ「背が低い事はそんなにいけないことなの、そんなに許せないものなの?ここまでされなきゃいけないの?」

カチューシャ「私はただ皆と一緒に戦車に乗りたいだけなのに……何で」ポロポロ

カチューシャ「戦車道は私を選ばなかった……私は……誰にも必要とされないの?……いらない子なの?……」ポロポロ
251 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:09:52.55 ID:tIYmtQnb0

-数日後


先輩「あいつ戻ってきやがったけど、ずいぶんおとなしくなってるわね。シベリア送りが効いたみたいね」クスクス

カチューシャ「………」

先輩「この前の紅白戦出てないからあんたはポジション無し、あんたたち補欠組は練習に参加しなくていいわよ」
252 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:10:18.39 ID:tIYmtQnb0

-倉庫

ゴシゴシ

カチューシャ「………」

カチューシャ(何で私はここにいるんだろう?何でこんなことしてるんだろう?……)

ゴシゴシ

カチューシャ(目の前が真っ暗で何も見えない、何をしたらいいかわからない……)
253 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:11:14.05 ID:tIYmtQnb0

トボトボ

カチューシャ「………」

ノンナ「あなたは、もしやカチューシャ?」

カチューシャ「……誰、同じ一年みたいだけど?」

ノンナ「私はノンナと申します。始めましてカチューシャ」

カチューシャ「!ノンナ!たしか一年でただ一人レギュラーに選ばれたって言う……何よ、無様なカチューシャを笑いに来たの?」

ノンナ「何故あなたは戦車道をやっているのですか?」

ノンナ「体格も向いてない、特別な技能や才能があるわけでもない。ここにあなたの居場所は無いはずです」

カチューシャ「エリートには無用の悩みよね……」

ノンナ「このまま続けてもつらいだけですよ?」

カチューシャ「……何が言いたいの?」

ノンナ「三年間ずっと砲弾を磨くだけ、戦車に触れることすら出来ませんよ?」

カチューシャ「……ゃあどうしろって言うのよ……戦車道が好きなのよ!諦めたくないのよ!」ポロポロ

ノンナ「………」
254 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:11:47.90 ID:tIYmtQnb0

〜〜〜〜

ガバッ

カチューシャ「……夢か」

「zzzzzzz」

カチューシャ「……みんな、ありがとう。絶対に優勝してみせるから」
255 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/05(日) 09:19:13.12 ID:tIYmtQnb0
ここまで、カッちゃんいじめが自分の体験談ってのがなんとも……

えーくじの結果ですが

前の人

6回やって2個あたり

次の人

5回やって1個あたり

次の人

10回やって2個あたり

ザワ ザワ

流れは来ている、ここは引くべきだ……迷うな……疑うな……

8回やってはずれ全部ラバーストラップ

わしの次の人

3回やって1個あたり

………同じキャラがあたったらどうしようかな〜?とか思ってたけど、取らぬ狸の皮算用とはこのことだったか……

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 21:15:43.18 ID:2TzzGIEQo
>>1は泣いて良い
257 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/06(月) 00:33:27.79 ID:qUCI5gRA0
>>256

そうします


後補足ですがこのみほの弱点、それはTV1話のみほのままだと言うことです

持っているものはTV版と同じなんだと思いますが、いかんせん隊長のお姉ちゃんに依存してる部分があり、自分から積極的に指示を出そうとしない

さらに、もともとヘタレっぽかったせいもあり、隊員たちがちゃんと指示を聞いてくれない。そのため対応が遅れてしまいました

逆にノンナはカチューシャメモに従い、そこを突いたんです

結果、分断され指揮系統が混乱してるうちにフラッグ車をキルゾーンに誘い込み、十分な勝算をもって勝利しました

TV版のナオミのときのようなものです

キルゾーンに追い込まれてしまったら、いくら軍神であろうとノンナの砲撃から生還する術は無いのです
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 21:16:49.42 ID:LLXKbWLaO
カチューシャ曰く、ノートは処分したとの事だからノンナが処分してカチューシャの姿が見えなくなった瞬間に回収したんだろうな。
まぁ、プラウダだとノンナ戦術とでも言われているんだろうなぁ。
259 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:22:39.93 ID:xvWxpz830
決戦まもなく開始します
気がつけばノンカチュがお気に入りに……
では行きます
260 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:23:23.84 ID:xvWxpz830

-最終日



絹代「では始め!」

「ぬおおおおおおおおおおお!」

ズズッ

カチューシャ「あ……」

優花里「ちょっとですが……」

沙織「引けた!」

梓「ううっ……」ジワ

桂利奈「やったー!」

おりょう「これが結束の力……」

杏「ふぃー疲れた」

あけび「やりました!」

ワアアアアアアアア!

絹代「おめでとうございます皆さん!ついに成功させましたね」

絹代「ここで学んだことはきっとあなたたちの今後にきっと役立つでしょう。精進することを忘れないでください」

絹代「では今日をもって合宿を終了とする!」

「ありがとうございました!」
261 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:25:19.74 ID:xvWxpz830

沙織「終わったー」

優花里「感無量であります!」

絹代「あ、そういえば一つ言い忘れてました。第二部隊のことですが……」

カチューシャ「ん?」

華「第二部隊、何のことでしょう?」

桃「会長、ひょっとして」

杏「あ、そういえば居たね〜」

柚子「実はね、自動車部の戦車の修理が終わったの」

優花里「ポルシェティーガーですか?」

桃「後、今頃になって戦車道に入った生徒がいてな、どっちも初心者だから別のところで基礎のトレーニングを頼んでおいたんだ」


ねこにゃー「ふんふんふんふん!」

桂利奈「砲弾を振り回してるー!」

ツチヤ「突撃突撃!」

麻子「ドリフトはどうした?」

ぴよたん「リアルにおいて必要なのはどんな障害があろうと貫き通す強靭な意志、すなわち突撃……」

ナカジマ「いやー、ドリフトなんかより突撃だね。敵陣に突っ込むあの感覚たまらないや。エンジン全開突貫玉砕!」

梓「なんかそんな気がしてきました……」グルグル

桂利奈「あいあいあいーとーつーげ−きー」

玉田「そうだ、突撃こそ知波単の伝統!」

寺本「皆夕日に向かって突撃だー!」

「雄雄ーーーーーー!!!」

ドドドドド!

沙織「……何これ?」
262 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:27:14.00 ID:xvWxpz830
-大洗

優花里「いやーやっと帰ってきました」

沙織「ずいぶん長くいた気がする…」

華「私ご飯が食べたいです!」

麻子「ケーキが食べたい、饅頭はもういい……」

沙織「知波単は食事が質素だったからね」

カチューシャ「私も普通の食事が恋しいわ、皆で食べに行きましょう」
263 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:27:50.07 ID:xvWxpz830


沙織「おいしかったね」

華「おなかいっぱいです」

優花里「次は戦車ショップです!」
264 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:30:06.12 ID:xvWxpz830
−戦車ショップ


優花里「あっちもこっちも戦車がいっぱい」ムハー

カチューシャ「月間戦車道の最新号よ!」カチュー

ワイワイ

沙織「二人とも夢中だね」


『それでは決勝に進んだプラウダ高校の隊長ノンナさんにインタビューです』


カチューシャ「!!」

ノンナ『私たちは宿敵黒森峰を倒しついにここまで来ました。私の望みの達成まで後一つです』

『望みとは?ぜひ教えていただきたいのですが』

カチューシャ「っ!ノンナぁ……」ギリギリ

優花里「カチューシャ殿落ち着いてください」アセアセ


ノンナ『私は能力の高さを買われ1年のときからレギュラーとして活躍してました』

ノンナ『隊員も戦車も多く練度も高い4強の1つ。だが、優勝経験は無い。わが校には欠けているものがありました』

ノンナ『隊長です。プラウダの戦術は基本的に上級生から受け継いできた伝統の戦術』

ノンナ『だがそれでは当然他の強豪に対策をとられてしまう。しかし、伝統を重んじる頭の固い先輩方は戦術を変えるなどということは考えようとすらしなかった』

ノンナ『このままではプラウダはいつまでたっても変わらない』

ノンナ『そんな時です、私がカチューシャと出会ったのは』

ノンナ『補欠になった皆がやめていく中、ただ1人挫けることなくプラウダの未来のために新しい戦術を作り出していた。あの人だけはまっすぐ前を見ていたのです』

ノンナ『己の弱さを知りながらも、前に進み続ける姿に私は心を打たれました……』

ノンナ『そのとき思ったのです。未来のプラウダを率いるのはこの方しかいないと……』

ノンナ『しかし、隊長になることなくカチューシャはこの学園を去ってしまいました……』

ノンナ『残ったのは偉大なるカチューシャの戦術書だけ……』

ノンナ『私なんかがこの戦術を使うのはおこがましいかもしれない、しかし、私は伝えたいのです。カチューシャが積み重ねてきた事は決して無駄ではなかったと、あなたのやってきたことは正しかったと……』

ノンナ『だから私は負ける訳にはいかない』

ノンナ『勝って、この大会に優勝してカチューシャの偉大さを証明して見せる』

ノンナ『これが、私の戦車道です!』



沙織「え、これって?」

カチューシャ「………」

華「カチューシャさん?」

カチューシャ「…先に帰るわ……」スタスタ

優花里「カ、カチューシャ殿…」
265 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:31:19.64 ID:xvWxpz830




カチューシャ「………」

カチューシャ「どういうことなの?」

カチューシャ「あんたにとって私なんて道端の石ころなんじゃなかったの?」

カチューシャ「取るに足らない存在じゃなかったの?」



カチューシャの偉大さを証明して見せる



カチューシャ「なんで、なんであんな事言うの……」

カチューシャ「私にとってあなたは敵なのよ、私が欲しいものを全部持ってる……憎むべき敵なのよ」

カチューシャ「 そ ん な 事 言 わ な い で !! 」
266 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:33:22.84 ID:xvWxpz830


ケイ「あなたの熱い気持ち私のハートにグッときたわ!」


アンチョビ「あれは立派なお前たちの実力だ、自信を持て!」


ダージリン「たしかに今のプラウダはとてつもなく強いかもしれない。けど言ったはずよ、四本足の馬でもつまづくと……」

ダージリン「持ち味を活かしなさい、大洗には大洗の強さがある。同様にプラウダにだって弱点はある、完璧に見えたって必ずどこかに穴はある」

ダージリン「両方の高校にいたあなただからこそ見えるものがあるはずだわ」




カチューシャ「………」つティーセット


カチューシャ「……ダージリンもアンチョビもケイもノンナもみんな私のことを見ていた。カチューシャのことを見ていなかったのはカチューシャ自身だったんだ……」

カチューシャ「私は皆が思うような人間じゃないわ……」


ただ1人挫けることなくプラウダの未来のために新しい戦術を作り出していた


カチューシャ(そうじゃない、自分がのし上がることしか考えてなかった……)


己の弱さを知りながらも、前に進み続ける姿に私は心を打たれました


カチューシャ(ちがう、皆に弱さを見せたくないから強がってただけ……)


カチューシャの偉大さを証明して見せる


カチューシャ(私にはノンナのような立派な志なんて無い……)


これが、私の戦車道です!


カチューシャ(あったのはただの周りに対する嫉妬……)

ああ……

ノンナがとっても大きく見える……


267 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:35:45.84 ID:xvWxpz830


ワーワー!

杏「どうかしたの?」

梓「それが……」

優花里「いったいどうしたのですかカチューシャ殿!?」

カチューシャ「………」

沙織「戦えないってどういうこと?」

華「数の差なんていつも覆してきたじゃないですか?」

沙織「ほら、私たちだって強くなってるんだし大丈夫だよ!」

カチューシャ「そう言うことじゃないの……」

麻子「カチューシャさんらしくも無い、いつもの強気はどうしたんだ?」

優花里「どんな相手でもあきらめないのがカチューシャ殿じゃないですか!」

沙織「そうだよ、頑張ればきっと勝てるって!」

カチューシャ「そうじゃない、私には……戦う資格が無い…」

梓「資格……って?」

カチューシャ「ケイもダージリンもアンチョビも……ノンナも皆戦車道に対して真剣だった……けど、私はただ自分が成り上がるために皆を利用していただけだったのよ!」

カチューシャ「私だけが戦車道に真剣に向き合ってなかった……」

カチューシャ「こんなやつが隊長なんてやるべきじゃない、それこそ戦車道に失礼だわ」

桃「なっ、許さんぞー!」

カチューシャ「杏……ごめん。私はもう、戦車に乗れない」

杏「ち、ちょっとそれは困るかな〜」(おいおいこんなところで勘弁してよ……)

カチューシャ「頭では解ってる、こんなことじゃいけないって……けど、力がわき上がってこない」

カチューシャ(心が真っ暗に……)
268 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:37:19.64 ID:xvWxpz830

沙織「カッちゃんの馬鹿!」

カチューシャ「な、何よ!」

沙織「確かに相手は強敵かもしれない、でも皆で頑張ってここまで来たじゃない!」

沙織「あと一息じゃない!なのに隊長が真っ先に諦めてどうするのよ!」

カチューシャ「仕方ないじゃない、相手がどれだけすごいか知らないからそんなこと言えるのよ!」

沙織「そんなの知らないし関係ない!ここまでひっぱって来ておいて無責任なんだよ!」

沙織「夢見させるようなことするな!」グイッ!

カチューシャ「ううっ黙れ!」ペチン!

梓「あ……」

沙織「何すんのよ!」バチン!

桃「お、おい喧嘩は……」

沙織「うるさいっ!」

桃「はいっ」

杏「かーしま、黙ってな」

バチン! バチンッ ドゴ ペチ バキ

カチューシャ「私だって勝ちたいわよ」 ポロポロ

カチューシャ「でも、何も見えないの。なんにも見えないのよ!」

沙織「 だ か ら 私 た ち が い る ん だ ろ ! 」

沙織「戦車道は一人じゃできない、チームがいて仲間がいて皆がいるからできるんだ!」

沙織「あんた一人でやってるんじゃない、自惚れるんじゃないわよ!」

カチューシャ「あ……」

ギュ!

沙織「私達だって力になりたいんだよ、一人で苦しまないで?」 ポロポロ

カチューシャ「ううっ」 ギュ

杏「うまくまとまったみたいだね」

優花里「皆で一丸となって戦うのが大洗流です。私も協力します!」

梓「はいっ!」

典子「青春ですね!」

カエサル「追い詰められた鼠の恐ろしさ、見せてやろうじゃないか」

「ただ……」

「沙織(さん・先輩・殿)は怒らせないほうがいいな……」

※主にボロボロになってるのはカチューシャです
269 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:38:42.34 ID:xvWxpz830


カチューシャ「プラウダは今までで最強の相手よ。なんせ私の戦術を使うんだからね」

典子「そいつは腕が鳴りますね、相手にとって不足なし!」

カチューシャ「戦力だって今まで積み重ねてきた物だって向こうが圧倒的に上」

優花里「そんなの負ける理由にはなりません!」

カチューシャ「奇跡でも起こらない限り勝ちの目は無いんじゃないかと思う」

カエサル「奇跡は起こるのではない、起こすものだ!」

カチューシャ「それでも……カチューシャと一緒に戦ってくれる?」

そど子「何をいまさら!」

カチューシャ「……しょーが無いわね。仕方が無いからこのカチューシャ様が最後まで付き合ってあげるわ!プラウダを倒し優勝するわよ!」

「おおー!」

桃「会長、負けたら廃校の件は……」

杏「皆が一つになって士気も最高なんだ、余計なことは言わなくていいよ」

杏「それにさ、廃校うんぬん抜きにして、純粋に勝ちたい。私もカチューシャちゃんの実力を証明したい、一緒に優勝したいんだ」

柚子「会長……」
270 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:40:23.47 ID:xvWxpz830

-決戦当日


ヒュウウ…

桂利奈「さむっ!」ガチガチ

梓「防寒対策しっかりしないとね」

あや「手袋しようっと」

そど子「……」

麻子「緊張してるのか、そど子?」

そど子「当然でしょ!決勝戦なのよ、緊張して何が悪いの?」

麻子「それだけ騒ぐ元気があれば問題ない。分からないことがあったら無線で質問してくれ、そど子」

そど子「だから、園みどり子っていってるでしょ!」

麻子「はいはい、ど・ど・子」

そど子「きー!」

左衛門佐「唐辛子を肌に塗りこむといいぞ」

典子「あったかくなってきた!」

ワイワイ

桃「行くぞ隊長!」

カチューシャ「じゃあ、行ってくるわね」

沙織「あ、ちょっと待って!」

優花里「カチューシャ殿、これを……」

カチューシャ「これは……戦車帽?」

麻子「決勝だし、隊長らしい身だしなみが必要だと思ってな」

華「皆で選びました」

カチューシャ「……ありがとう」

カポッ

カチューシャ「 行 っ て く る 」ザッ!
271 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:41:33.63 ID:xvWxpz830

ヒュウウ…

カチューシャ「………」

ノンナ「………」

カチューシャ「ここまで来たわよ……」

ノンナ「大会初出場であるにもかかわらず、たったあれだけの戦力でここまで来るとはさすがです。やはりあなたは偉大だった」

ノンナ「あなたを倒さなくてはならないのは非常に心苦しいです……」

ノンナ「ですが、今は敵同士。私もプラウダの隊長である以上、全力であなたを倒します」

カチューシャ「……買い被りじゃないかしら?大洗に来て分かったけど、私は別にそんなにすごくは無いわよ」

カチューシャ「私一人の力では決してここまで来ることはできなかった、皆がいて一緒に悩んで苦労して、一歩ずつ前に進んで来たから今ここにいるの」

カチューシャ「大洗は決して私一人だけのチームじゃない」

カチューシャ「一つ忠告しておくわ……」
272 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:42:16.69 ID:xvWxpz830





カチューシャ「 私 の 同 志 は 手 強 い わ よ ! 」ドン!




273 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/03/16(木) 23:47:52.05 ID:xvWxpz830
ってことでやっとタイトル回収できました
このカッちゃんけっこうメンタルのゆれ幅激しいな
後この沙織さんはキレると怖いんです
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 06:20:16.00 ID:qiitqSC7O
乙‼
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/17(金) 08:37:15.90 ID:bqWph37mO
転校した補欠の考えた作戦に負けた黒森峰。
みたいに色々省くと、じわじわくる
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/08(土) 15:34:14.43 ID:mBIwi3bG0
保守
277 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:37:21.77 ID:QgbLe19w0


「それではこれより大洗女子学園対、プラウダ高校の試合を始める!」

大洗チーム

W号H型仕様(グランゾート)
ヘッツァー(カメさん)フラッグ車
V突(草薙)
89式(アヒルさん)
M3リー(うさぎさん)
ルノーB1(かもさん)
三式(アリクイさん)
ポルシェティーガー(エルディカイザー)
278 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:38:42.02 ID:QgbLe19w0

優花里「猫田殿たちが来たときは戦車をどうしようと思ってたけど、まさか駐車場にあるとは思いませんでした」

沙織「灯台モトクロスだね!」

麻子「それを言うなら「灯台下暗し」だ」

沙織「あれ、そ、そうだっけ?」

麻子「やれやれ、資格の勉強もいいが他を疎かにしすぎるなよ?」

カチューシャ「資格?」

沙織「実は私、アマチュア無線二級に合格しました!」

優花里「それって結構難しいやつじゃないですか、すごいであります武部殿!」

麻子「教えたのは私だけどな……」

沙織「とにかく、どんなところにも電波飛ばしちゃうから!」

カチューシャ「頼りにしてるわよ、ベサオ!」

沙織「へ、ベサオって何?」

カチューシャ「私をカッちゃん呼ばわりするからあんたはベサオよ、文句ある?」

沙織「ベサオって区切り方おかしくない、さおりんとかあるでしょ?」

華「ベサオさん、試合はもう始まってるんですよ余計な私語は謹んで下さい?」

麻子「そうだぞ、ちゃんと通信手の仕事をしろベサオ」

ベサオ「ちょっと何?、ベサオなんてやだも〜!」
279 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:39:51.06 ID:QgbLe19w0

あゆみ「そういえばさー、エルディカイザーってなに?」

優季「桂利奈知ってる〜?」

桂利奈「………さあ」←知ってる

梓「ほら、おしゃべりはそこまで配置につくよ」(あの感じ、たぶん知ってるんだろうな〜)

紗希「ひっさつわざ……」ボソ…

あや「ん、誰かなんか言った?」
280 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:40:27.60 ID:QgbLe19w0


ツチヤ「グラ〜ンゾ〜ト〜ぼくのここ〜ろが〜」←分かってる

ホシノ「マジカルシュート!ドーマ・キサ・ラムーン、光り出よ汝グランゾート!」←分かってる

スズキ「一刀両断、エルディカイザー!」←分かってる

ナカジマ「龍・雷・け〜ん!」←間違ってる
281 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:41:01.03 ID:QgbLe19w0

ねこにゃー「カッちゃんのために頑張るにゃー!」

ぴよたん「公式戦は初めてだけど……」

ももがー「頑張るももー!」
282 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:41:49.32 ID:QgbLe19w0

典子「いくよ皆、これが最後の勝負!」

忍「ここが私たちの東京体育館、あるいは代々木第一体育館!」

あけび「勝ってバレー部復活させるぞー!」

妙子「おー!」
283 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:42:46.42 ID:QgbLe19w0




梓「前方、敵影ありません」

カチューシャ「全車警戒を怠らないように」

カエサル「了解!」

優花里「カチューシャ殿、敵はどのような攻め方をしてくるのでしょうか?」

カチューシャ「そうね、おそらく高確率で囮によるおびき出しから待ち伏せによる包囲戦ね」

カチューシャ「囮にはたぶんフラッグ車が含まれてるはずよ、餌がよければ皆食いつくから……」

ドオン!

典子「!!……11時方向に敵!」

エルヴィン「む、敵は三両、IS-2……フラッグ車もいるぞ!」

沙織「本当だ……」

桃「何ー撃て撃てー!」

梓「どうします隊長?」

カチューシャ「各車砲撃開始!」

ドオンドオン!

ねこにゃー「二両撃破、フラッグ車後退してくにゃー」

そど子「このまま追いかけて一気に決めるわよ!」

ナカジマ「よーし、いくぞー!」

カチューシャ「待ちなさい、全車停止。罠にはまるわよ!」

優花里「さっきカチューシャ殿が言ってた囮ですね!」

カチューシャ「そうよ、勝負を焦っては駄目。目先のことにとらわれないで」

カチューシャ「全速でここを離れるわよ!」
284 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:43:16.85 ID:QgbLe19w0

クラーラ『こちらの作戦に気づいてるみたいですね』

ノンナ「さすがにこの程度の罠にはかかりませんね。ですが、カチューシャ戦術はこれだけではありません」

ノンナ「次の作戦に移ります、各車指定ポイントに移動してください」

ノンナ「クラーラは第二部隊の指揮をお願いします」

クラーラ『Да』
285 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:44:03.82 ID:QgbLe19w0

沙織「これがここの地図だよ」

カチューシャ「……近くに廃村があるわね、おそらくだけど向こうの目的はここに私たちをおびき出すことね」

優花里「何とかならないのでしょうか?」

カチューシャ「私の作戦を基にしてるからある程度の予測は出来るわ、向こうの裏をかいてやるわよ」

カチューシャ「パンツァーフォー!」
286 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:45:34.26 ID:QgbLe19w0

ブロロロ

「敵戦車見つかりません!」

ノンナ『周辺を警戒してください、隠れているはずです』

「了解!」


-廃村付近

ニーナ「静かだなー」

アリーナ「敵さん見つかんねえみてえだけど」

ブロロロ

M3リー ヒョコ

ニーナ「て、敵戦車発見!」

ノンナ「な!」

アリーナ「砲撃開始、撃てー!」

ドオン ドオン!

「逃げていきます!」

「逃がすなー、追えー!」

クラーラ「待ちなさい、深追いは……」

「あれっぽっちなら平気です!」



ブロロロ

「動きが止まったぞ、観念したか!」

ドオン! ドオン!

「!これは……待ち伏せだー!」

カチューシャ「自分たちがはめられる気分はどうかしら?」ニッ
287 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:46:05.68 ID:QgbLe19w0


「プラウダ高校、T34、2両、KV-2走行不能!」

クラーラ『すいません、敵の陽動にやられました』

ノンナ「追撃を中止し体制を立て直してください」

ノンナ「やりますね、さすがはカチューシャ。一筋縄ではいきそうも無い」

ノンナ「次の作戦に移ります」
288 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:47:06.02 ID:QgbLe19w0

ドオン ドオン!

典子「3時の方向から敵!」

カチューシャ「!来たわね、応戦よ、砲撃開始!エルディカイザー、ウサギチームも援護して!」

ホシノ「ようし……!」

ドオン ドオン!

梓「敵後方より援軍、攻撃が激しくて進めません!」

ナカジマ「前方に敵火力集中、援護不能、援護不能!」

カチューシャ「くうぅぅぅ!」


「よし、このまま押し切るぞ!」

「おー!」

「?何か敵の数が少ないような……」
289 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:47:59.51 ID:QgbLe19w0



カチューシャ「ぅぅぅぅくくくくく、あはははは!」

「!?」

カチューシャ「やっと来てくれたわね、あんまり遅いから昼寝しちゃうところだったわ」

ブロロロロ

「なっ!フラッグ車です、後ろから入り込んできました!」



カチューシャ「戦車数の少ない大洗は特別なんだけど、普通は統率のとれた動きをするよう訓練されてるの」

カチューシャ「だからこそ、予想外の出来事が起これば浮き足立ってしまう……」

カチューシャ「冷静な判断力が落ちているときに目の前にフラッグ車がうろついてれば当然……」
290 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:48:40.26 ID:QgbLe19w0



「フラッグ車を狙え!」



カチューシャ「けどそこは敵の密集地帯、そんなことをすれば……」

ドオン! ワーヤメロー

「無理です、同士討ちになってしまいます!」

ワーワー!



カチューシャ「こうなる」

291 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:49:23.11 ID:QgbLe19w0


ドオン バキン!

杏「よしっ履帯破壊!次いくよ小山」

柚子「はいっ!」

ワーワー!

優花里「相手チーム混乱してますね!」

沙織「今のうちにここを抜けよう!」

カチューシャ(よしっ、これで何とか……)

ドオン ガンッ!

ナカジマ「敵から攻撃を受けました、あれはIS-2!」

カチューシャ「くっ、ノンナ……」

ノンナ「進路はふさぎました。ここは通しません」

カチューシャ「まずいっ、撤退よー!」
292 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:50:21.73 ID:QgbLe19w0



ダージリン「やはり、黒森峰に勝利したプラウダの実力は本物ね、完璧に統率された動き、そしてあの戦術……」

ダージリン「手の内を知っているカチューシャだからなんとか対抗できている、とはいえ簡単に突破できるものではないわ、奇策でだましながら戦うにはこの数は多すぎる」

オレンジペコ「一時的に相手を出しぬけてもすぐに対応してきますね」

ダージリン「練度が近ければ数が多いほうが有利、兵法の常識よ」

エリカ「廃村地帯に追い込まれましたね……」

まほ「大洗、よく戦ったが勝負ありか?」

ダージリン「相手の足は四本どころじゃないみたいね、けど、それはあなただって同じはず。見せて頂戴カチューシャ、あなたの本気はこんなものじゃないはずよ」
293 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:52:28.70 ID:QgbLe19w0



ブロロロロ

カチューシャ「建物を挟んで左右に一両ずつと後ろから一両……」

ナカジマ「どうします、カッちゃん?」

ねこにゃー「カッちゃん隊長!」

カチューシャ「ベサオ〜、あんたのせいであの子達までカッちゃんって言ってるじゃないの!」

沙織「い、今はそんなこと言ってる場合じゃ……」

優花里「このままじゃあ待ち伏せされてしまいます〜」

カチューシャ(ここの地形は確か建物に挟まれて一本道、このまま直進すれば優花里の言うとおり出口で待ち伏せされる)

カチューシャ(どうする……)

キィン

カチューシャ(!!何?今一瞬だけ頭に浮かんだ、光るルートが……けど、これは……)

優花里「カチューシャ殿、早く指示を!」

カチューシャ「くっ……エルディカイザーは指示どうりに動いて!麻子、アリクイは右に寄って、後ろの敵からポルシェティーガーを隠す!」

ナカジマ「了解、カッちゃん!」

麻子「分った」

ももがー「分かったもも!」
294 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:53:06.63 ID:QgbLe19w0

「ん、右に寄った?何を企んでるか知らないけど、挟み撃ちにしてやる!」

ギャギャギャギャ!

「へっ、何で後ろからポルシェティーガーが!」

ナカジマ「撃てっ!」

ドオン!シュポ

「プラウダ高校T-34、走行不能!」
295 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:53:37.81 ID:QgbLe19w0

ホシノ「やったあ!」

スズキ「知破単でしごかれただけのことはあるね!」

優花里「急停止からの砲撃命中、さすがであります!」

カチューシャ「後は前にいる2両だけ……」

沙織「どうするの、カッちゃん?」
296 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:54:10.39 ID:QgbLe19w0

「さあ来い、狙い撃ちにしてくれる!」

カチューシャ「撃て!」

ドオン! バリバリッ

「うわっ、目の前の民家が爆発した!」

「まずい、視界が!」

ズギャギャギャ! ドオンドオン! シュポ

ねこにゃー「やったにゃー!」

ぴよたん「リアルで初撃破ぴよ!」

ももがー「一両逃がしたももー!」

カチューシャ「戦いでは一瞬の隙が命取りになる、よく覚えとくことね」
297 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:54:38.24 ID:QgbLe19w0







ノンナ「ええ、分かってます。だからこそ私達は油断するつもりはありません」






298 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:55:52.79 ID:QgbLe19w0

カチューシャ「!……ノンナ!」

沙織「これって……」

華「待ち伏せですよ!」

ブロロロロ

典子「隊長ー!」

沙織「アヒルさんチーム、他にもみんな?」

エルヴィン「すまない、敵の攻撃を受けていた」

梓「何とか逃げてきたんですけど……」

桃「これってまさか……」

そど子「おびき寄せられた!」

カチューシャ「やられた……」

あや「どうしよう?」

ドオン ドオン!

優花里「撃ってきました!」

ゴモヨ「どうしよう、そど子……」

そど子「わ、私に聞かないでよ隊長、どうするの?」

カチューシャ「カメチームは下がって、残りはエルディカイザーと攻撃するわよ!」

「了解!」

ドオン ドオン!

ナカジマ「あ、横からT34が!」

クラーラ「Целите(撃ち方用意)」

ドオン ドオン!

ねこにゃー「このままじゃ……」

沙織「あ!カッちゃん、あっちに教会みたいなのがあるよ!」

カチューシャ「くっ……全車教会に撤退!」

ガキイン!

麻子「履帯がやられたぞ!」

エルヴィン「隊長をやらせるな、援護だ!」

ドオン! ドオン!

ブロロロロ
299 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:56:30.82 ID:QgbLe19w0












カチューシャ「砲撃が……やんだ?」


300 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 10:57:31.27 ID:QgbLe19w0



スタスタ

梓「誰か来ます……」

「降伏勧告に来ました」

桃「何ー降伏だとー!」

「あなた方にこの包囲は破れません、無駄なことはやめて降伏してください」

桂利奈「そんなわけ無いじゃない、ここに逃げ込んだし、まだこれからだもん!」

「いいえ、あなたたちがここに逃げ込むのも作戦のうちでした。あなたたちは最初からこうなるように動かされてたのです」

カチューシャ「でしょうね……ここだけ空いてたからおかしいと思ったのよ」

カエサル「私たちは相手の手のひらの上だったと言うのか……」

沙織「だとしても、まだ勝負はついてない!勝負は最後の最後まで分からないんだから!」

あや「そーだそーだ!」

「カチューシャ戦術は数段構えの完璧な戦術、どうあがこうと結果は変わりません」

カチューシャ「………」

「たとえ敵対してるとはいえ、私たちは偉大なるカチューシャに出来れば手をあげたくありません」

「3時間だけ猶予を与えます、賢明な判断を……」
301 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/27(木) 11:02:35.19 ID:QgbLe19w0
とりあえずここまで……
展開が難しい、にもかかわらず劇場版なんか書いてるし
イメージは出来てるので何とか完成に持ってきます

あ、そうだ、戦神丸のプラモ出ました。
プラモなんて何処でも売ってるとタカをくくってたらビックに2個しかなくてあせった
ガンプラ以外はあんまりでないのかな?
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 20:15:25.99 ID:6monkGDEo
灯台モトクロスって、猫にギャバンの仲間か
303 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:26:29.36 ID:bwX2JT2b0
ちょっと今回は長いな
出来たとこまでいきます
304 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:27:40.79 ID:bwX2JT2b0

桃「徹底抗戦だー、最後まで戦うぞー!」

エルヴィン「我々を甘く見たこと後悔させてやろうじゃないか」

梓「戦いが終わったときに思い知らせてやりましょう、どちらが強かったかを……」

典子「この程度のピンチ、今まで何度もくぐり抜けてきた!」

桂利奈「やったるどー!」

ナカジマ「戦車の修理は私たちに任せて!」

カチューシャ「みんな……よし、反撃開始よ」
305 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:28:43.26 ID:bwX2JT2b0

※ロシア語で会話してます

クラーラ「何故3時間も猶予を与えたのですか?」

ノンナ「それはもちろん降伏と言う選択肢を選んで欲しいからです」

クラーラ「違いますね、それにしては長すぎます。ほかに理由があるんですね……」

ノンナ「鋭いですねクラーラ、そうです、これは私たちが作戦を立てる時間です」

クラーラ「Почему?私たちの勝利は確実だと思われますが……」

※このクラーラはカチューシャのことをあまりよく知りません

ノンナ「忘れたのですか?私たちが今戦っているのは、私達プラウダが認めた偉大なる存在なのですよ」

ノンナ「あのまま戦い続けていればおそらく負けていたかもしれません……」

クラーラ「まさか……」

ノンナ「現に作戦通りならもう勝利しているはずなのにもかかわらず、すでに六両もの被害、対して向こうは今だ全車両健在……予定とは大きく違っています」

ノンナ「慢心すればそこから試合をひっくり返される、油断は禁物です」

クラーラ「と言うことは……」

ノンナ「そうです。この猶予はどちらかと言えば、私たちが与えてもらったようなものなのです」
306 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:29:28.44 ID:bwX2JT2b0




優花里「偵察終了しました!」

柚子「みなさんお疲れ様。毛布となべの準備できてますよ!」

エルヴィン「へ、いつの間にそんなの用意してたんだ?」

沙織「カッちゃんが長期戦を想定して生徒会に用意させてたんだって!」

カチューシャ(初出場の皆はともかく、私は雪国の寒さは身をもって知ってるからね。まあ、なべは試合後に皆で食べる予定だったんだけど)

おりょう「うまいぜよ!」

華「はふはふ、もぐもぐ!」

優花里「ああっ華殿!そんなに取らないで下さい〜」

ワイワイ!
307 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:30:38.55 ID:bwX2JT2b0



沙織「でもね、ノンナさんは全然そんなこと思ってないと思うよ!」モグモグ

沙織「だって、カッちゃんの事ずっと見てたはずだから。カッちゃんの事誰よりも信じてるはずだから!」

沙織「きっとこう言ってると思うよ」



沙織「「たとえ敵になってもあの人が偉大であることに違いはありません。きっと、私たちに勝てる戦術を立ててくるはずです。たとえどんな絶望的な状況だろうと絶対に最後まで諦めない。私が信じたカチューシャはそういう人です」って」



カチューシャ「そうかしら?」モグモグ

華「………」モグモグモグモグ

優花里「ああ、なべの半分が五十鈴殿に……」

優花里「そういえばカチューシャ殿、先ほどの指示見事でした!」

沙織「民家をドリフトして敵の背後に回るなんて普通思いつかないよ!」

麻子「だがあれはかなりの難易度だったぞ、たまたまうまくいったからよかったが……」

カチューシャ(なんだったんだろうあれは?)

カチューシャ(確かに無茶な動きだった。でも、不安は全然なかった……私たちならできるって、そう感じたんだ……)
308 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:32:04.28 ID:bwX2JT2b0



カチューシャ(そういえば、廃校のことまだ伝えてなかった……)

カチューシャ(でも、今の皆ならきっと乗り越えられるはず!)

カチューシャ「ねえみん……」


沙織「でもでも、負けたら廃校だし!」

麻子「まあ、ここが踏ん張りどころだな」

華「ほのひょうむめっまいみまめるわめみまいみまめん!」モグモグモグモグ

優花里「五十鈴殿、食べながらしゃべらないでください」

カチューシャ「!?」チラ

桃「………」フルフル

カチューシャ「え……と、今廃校って言った?」

沙織「え、うん。負けたら廃校になっちゃうんでしょ?」

カチューシャ「な、何で知ってるの?」

優花里「猫田殿から……」

ねこにゃー「カッちゃんに聞いたにゃー」

カチューシャ「へ、私そんな事いった覚えなんて……ん、ねこにゃー……ネトゲ……まさか?」

ももがー「ゲームではお世話になったもも!」
309 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:33:09.51 ID:bwX2JT2b0


カチューシャ「まさかネットの知り合いが同じ学校の生徒だったとは……世界って狭いわね……」ズーン

ねこにゃー「ボクたちもカッちゃんに協力したくて戦車道に入ったんだ」

カチューシャ「じゃあ、廃校のことって……」

沙織「皆知ってるよ。カッちゃんが学校を守ろうと頑張ってたのも、生徒会が思ったより使えないって愚痴ってたことも!」

カチューシャ「」ブッ

桃「な、カチューシャ、きさまー!」

沙織「他にもいろいろ知ってるよ〜。」ニコニコ

カチューシャ「ち、ちょっとまちなさいよ」アセアセ

麻子「沙織が婚活戦士ゼクシィ武部だったとか……」

華「それなのに沙織さんに彼氏がいないこととか」

優花里「にもかかわらず恋愛を語ることとか……」

沙織「」ブッ

沙織「ちょっとなそれー!」ヤダモー

アハハハハ!

優花里「カチューシャ殿、私たちはあなたを信じて最後までついていきますよ」

沙織「みんな気持ちは同じだよ!」

華「私この試合絶対勝ちたいです。カチューシャさんの戦車道が間違っていないことを証明するためにも絶対に勝ちたいです! 」

麻子「0%じゃなければ勝負を捨てるのはまだ早い」

カチューシャ「みんな……」
310 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:33:37.55 ID:bwX2JT2b0




優季「おなかいっぱ〜い」フワァァ

紗希「……」ウトウト

梓「ちょっと皆……」

おりょう「3時間は長いぜよ〜」

あけび「スノーバレーなんてどうですか〜?」ポケー

典子「いーんじゃない〜知らないけど」フワァァァ

杏「う〜ん困ったね、みんな眠そうだ」

桃「ええいっカチューシャ何かやれっ!」

カチューシャ「はぁ?、何で私が」

桃「お前は隊長だろ!」

カチューシャ「なによそれ……まあいいけど」
311 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:34:16.34 ID:bwX2JT2b0

カチューシャ「Расцветали яблони и груши,
       Поплыли туманы над рекой;……」

沙織「ん、これって?」

カチューシャ「Выходила на берег Катюша,
       На высокий берег, на крутой.」

優花里「カチューシャ殿がいつも音楽室で歌ってた……」

カチューシャ「Выходила, песню заводила
       Про степного, сизого орла,……」

梓「私も聞いたことある!」

桂利奈「いつの間にか歌詞覚えちゃったよね」

カチューシャ「Про того, которого любила,
       Про того, чьи письма берегла.」

エルヴィン「そうそう、たしかロシアの民謡の……」

カエサル「カチューシャ!」

「それだ!」

ねこにゃー「ボクも歌うにゃー」

典子「燃えてきたー!」

ホシノ「いいねえ、私たちも行こっか!」

桃「よーしみんな続けー!」


「Ой, ты песня, песенка девичья,
Ты лети за ясным солнцем вслед,
И бойцу на дальшем пограничье
 От Катюши передай привет.」

「Пусть он вспомнит девушку простую,
Пусть услышить, как она поет,
Пусть он землю бережет родную,
А любовь Катюша сбережет.」

「Расцветали яблони и груши,
Поплыли туманы над рекой;
Выходила на берег Катюша,
Выходила, на берег крутой.」
312 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:34:47.58 ID:bwX2JT2b0

まほ「な、何だあの歌は、日本の歌じゃないらしいが?」

絹代「おおっ!あれは私たちの所に来たとき歌っていた……」

オレンジペコ「これは……」

ダージリン「ハラショーですわね」

アッサム「ダージリン様はどちらが勝つと思われますか?」

ダージリン「圧倒的に有利なのはプラウダね。けど、勝負は時の運……不利なほうが負けるとは限らないわ、そうでしょうカチューシャ」
313 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:35:53.57 ID:bwX2JT2b0
-3時間後



カチューシャ「降伏はしないわ!」ドン!

「……そうですか、残念です。では……」

「ちょっと待って!」

カチューシャ「?」

「カチューシャさん、私のこと覚えてませんか?」

カチューシャ「……!あ、あなた、もしかして?」

後輩1「……はい、後輩1です」

後輩1「補欠時代カチューシャさんがいろいろ教えてくれた甲斐あって、レギュラーの連中を見返してやりました。今は小隊長をやってます」

カチューシャ「……そう……よかったわね」

後輩1「よくないですよ!」

カチューシャ「!?」

後輩1「私は……私はカチューシャさんと一緒に戦いたかった!隊長となったカチューシャさんと同じチームで全国制覇をしたかった!……なのに……なのに……何で大洗なんかに……」

カチューシャ「ごめんなさい……私は……逃げたの、あなたが思うような人間じゃないわ……」

後輩1「そんな事言わないで下さい!あなたは、私を救ってくれた偉大なるカチューシャなんです!」

後輩1「もうあの先輩たちはいません、今のプラウダにカチューシャさんを悪く言う人は一人もいません」

後輩1「だからプラウダに戻ってきてください、私たちを導いてください!」

カチューシャ「……残念だけど、それは出来ない……」

後輩1「何で……プラウダのこと……嫌いになってしまったんですか?」ポロポロ

カチューシャ「そんなわけ無いじゃない……あなた達の気持ちとても嬉しかったわ」

カチューシャ「でもね、今私は大洗の隊長なの。私を信じてみんなついてきてくれたの……」

カチューシャ「苦しいこととかいっぱいあったけど、皆がいたからここまでこれたの……」

カチューシャ「だから今度は私の番、出来るかできないかじゃない。勝たなきゃいけないのよ」

カチューシャ「勝って、皆で優勝するのよ……」

カチューシャ「だから……負けるわけにはいかない!」
314 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:36:33.09 ID:bwX2JT2b0

沙織(みんなと別れたくない、ずっと一緒にいたい……)

優花里(勝って、みんなと戦車道を続けたいです……)

華(ここでしか咲けない華もあります……)

麻子(やるべきことはやった、後は勝つだけだ……)

梓(後輩も出来ずに終らせない……)

エルヴィン(自分の人生は、自分で演出する……)

典子(バレー部復活……)

杏(廃校になんかさせない……)

そど子(廃校なんてそんな規則違反、この私が許さない……)

ねこにゃー(リアルニートは御免だにゃー……)

ナカジマ(学園間GPの夢があるんでね……)

カチューシャ「皆……いくわよ」
315 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/04/28(金) 11:39:24.84 ID:bwX2JT2b0
とりあえずここまで
華さんとクラーラのキャラ難しいです
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 21:19:46.82 ID:+xKsZsB6O
乙乙
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 02:02:49.47 ID:RwA3Iyqdo
信じてついてきてくれたってとこで泣いた
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 07:54:09.00 ID:CVFk3IWnO
乙です。
319 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:11:05.68 ID:PSLCLGON0
最近メルカリ始めたよ
ガルパンいっぱいあるねミミミのフィルム買ったよ

では、始めます
320 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:11:51.23 ID:PSLCLGON0


カチューシャ「パンツァーフォー!」

ブロロロロ

ノンナ「来ましたね……」

カチューシャ「いい?作戦どうりいくわよ!」
321 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:12:32.90 ID:PSLCLGON0
〜〜〜〜〜〜〜

カチューシャ「偵察の情報とあわせるとおそらく敵の狙いはこうね……」

カチューシャ「隙のある陣形を作ってそこにおびき寄せる、向こうに潜んでる伏兵と挟んでおしまい」

優花里「つまり、罠……でありますか」

カチューシャ「だから……こう攻めるわ!」

優花里「……これは!」


〜〜〜〜〜〜〜〜
322 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:20:07.92 ID:PSLCLGON0


ブロロロ

ノンナ(……!部隊を二つに分けた、それぞれ囮と正面部隊に向かっている。フラッグ車の部隊は囮部隊の方向……)

ノンナ(フラッグ車を逃がすために正面部隊のへ妨害が目的か?……なら)

ノンナ「敵正面部隊に砲撃!」

ドオン ドオン!

そど子「撃ってきたわよ!」

カチューシャ「来たわね、応戦よ!」

ドオン ドオン!

ノンナ(このまま正面部隊を殲滅してフラッグ車を挟み撃ちにする……)




カチューシャ「とか思ってるんでしょうね、今よ!」




クルッ

ノンナ「な!こっちへ向きを変えた?……これはまさか」

カチューシャ「先に仕掛けさせてもらったわ!どう、自分たちが挟み撃ちにされる気分は?」

カチューシャ「無理に撃破しようと思わないで、包囲網の突破が最優先よ!」

ドオン ドオン!

カチューシャ「今よ!」

ブロロロロ

ノンナ「……やられました、このような方法で包囲網を抜けられるとは……」
323 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:20:55.63 ID:PSLCLGON0


          ●●●
          ●●●



  \        ↑
  ○○      ○○○




          ●●●
          ●●●
隙  ○○→
           ↑
          ○○○
          
        
イメージ的にはこんな感じ

向こうに行くと見せかけて挟み撃ち
324 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:21:38.58 ID:PSLCLGON0


ブロロロロ

カチューシャ(まともにやり合えば正直歯が立たない……かといって時間がたてば雪原に戦いなれてる向こうが有利、なら短期決戦ね)

カチューシャ(偵察で敵の配置は分かってる。後ろに控えてる敵はいない)

カチューシャ「反撃開始よ!グランゾートと草薙は敵をやり過ごして背後から挟み撃ちよ!」

エルヴィン「了解!」

そど子「了解!……ん?」

ドオン! ボスン

梓「正面から攻撃!?」

カチューシャ「な、どういうこと?敵部隊はさっきの包囲で全部のはず、後方に割ける戦力なんて……」

325 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:22:20.59 ID:PSLCLGON0

〜〜〜〜〜〜〜



クラーラ「伏兵の配置を変える、なぜそのようなことを?」

ノンナ「カチューシャなら囮に引っかかることはありえない、きっと私の予想を超える方法で正面部隊を突破するはずです」

ノンナ「ならばあえて配置を教え油断を誘います。偵察を無視させたのもそのためです」

クラーラ「なぜそこまで言い切れるのですか、そんなにカチューシャは警戒に値する人物なのですか?」

ノンナ「警戒ではありません、信頼しているのです。カチューシャならきっとこの包囲網を突破すると……」

ノンナ「私にはカチューシャの戦術は読みきれない。けれど、信じているからこそ予測をすることはできます」

ノンナ「忘れないでください黒森峰を破りここまでたどり着けたのも、全てカチューシャの戦術によるものです」



ノンナ「たとえ敵になってもあの人が偉大であることに違いはありません。きっと、私たちに勝てる戦術を立ててくるはずです。たとえどんな絶望的な状況だろうと絶対に最後まで諦めない。私が信じたカチューシャはそういう人です」



〜〜〜〜〜〜〜
326 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:24:47.63 ID:PSLCLGON0
※原作では普通に後方部隊いるんですよね

こっちでは突破させないように層を厚くしてたってことでお願いします
327 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:25:25.56 ID:PSLCLGON0

ドオン ドオン!

エルヴィン「くっ!読まれてたのか?」

杏「逃げろ逃げろ〜!」

ブロロロロ

そど子「ああ、後ろから追っ手が!」

ドオン! ボスン

ナカジマ「危ないっ!」

カチューシャ「くっ、何とか逃げ出さないと……」

梓「こっちにも……」

典子「ああ、こっちにもいる……あれ、これってまさか?」

ねこにゃー「囲まれた!」
328 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:26:00.83 ID:PSLCLGON0

典子「ちいっ!妙子っ」

妙子「!!ウサギチーム!」

梓「!!了解!」

ブロロロロ

ドオン ドオン! シュポシュポ

「大洗女子学園、M3リー、89式、走行不能!」
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/18(木) 11:27:00.80 ID:PSLCLGON0

優花里「ウサギチームとアヒルチームが盾に!」

カチューシャ「ああっ、みんなっ!」

典子「私たちはここまでだ」

梓「皆さん、後を頼みます!」
330 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:28:16.87 ID:PSLCLGON0

カチューシャ(やられた……何とかしないと、考えろカチューシャ!)

カチューシャ(このまま一斉砲撃をされたらひとたまりも無い、どうする!)

カチューシャ(包囲網を突破し一気にフラッグ車を倒すしか勝ち目は無い……)

カチューシャ(諦めない!1%でも可能性が残ってるなら……)

カチューシャ(私が先陣を切って突破口を切り開く)

カチューシャ(……たった1両じゃあ突破なんて出来ない……0%)

カチューシャ(今から指示を出して皆が行動するまで最低10秒はかかる)

カチューシャ(間に合うわけが無い……0%)

カチューシャ(0.1%とかそんな夢物語じゃない……完全なる0)ギリ

カチューシャ(すべてが0……)

---------- 0 % -------------

カチューシャ(……………)グニャ-

カチューシャ( 駄 目 …… か )
331 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:29:26.71 ID:PSLCLGON0

カチューシャ「くっ……」ガクッ

沙織「………」



ノンナ(カチューシャから闘志が消えていくのを感じる……)



カチューシャ「………」

梓「……」

典子「……」

エルヴィン「……」

杏「……」

そど子「……」

ねこにゃー「……」

ナカジマ「……」


ノンナ(あなたに攻撃をするのは気が進みませんが、お許しください……)



ノンナ「До свидан……」


332 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/18(木) 11:31:50.49 ID:PSLCLGON0
ちょっと短いけどここまで

※次回最終回「ゲッターロボ降臨!」

なるべく早く更新します
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 15:58:53.52 ID:ft5PHQ+mO

めっちゃアツいな、続き楽しみ
334 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:13:20.40 ID:tLJPKpwU0
ガルパンアプリやってたら時間なくなった

公式戦2時間くらいで終わるだろって思ってたら7時間かかってしまった

出かけるまでのわずかな時間だけど行きます!
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 10:14:10.85 ID:tLJPKpwU0

麻子「私たちに出来ることはもう何も無い」

麻子「なぜなら……」
336 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:14:44.96 ID:tLJPKpwU0






沙織「 チェ ー ー ン ジ ッ 、 ゲ ッ タ ァ ァ ァ ァ !! 」






337 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:15:29.03 ID:tLJPKpwU0
イメージBGM

http://www.nicozon.net/watch/sm18384170
338 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:18:03.14 ID:tLJPKpwU0

エルヴィン「心得た!」

杏「りょーかーい」

そど子「了解!」

ねこにゃー「了解だにゃー!」

ナカジマ「チェンジゲッター!」

ザザザザッ


カチューシャ「!?」

ノンナ「なっ!?」



麻子「 や れ る こ と は 全 て や っ た か ら だ 」



桃「全車突撃ー!」
339 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:19:29.06 ID:tLJPKpwU0
〜〜〜〜〜〜〜〜

-作戦会議

優花里「例によってカチューシャ殿は戦術を考えてるので、私たちもアイデアを出し合っていきましょう」

エルヴィン「今度の相手はカチューシャ隊長にとっては相性がよくないからな」

梓「少しでも隊長の助けにならないと……」

典子「プラウダに半端な戦術は通用しない……私たちの全力をぶつけなくては」

ねこにゃー「プラウダは包囲戦術をベースとした集団戦がメイン、個々の戦術は不向きかと……」

そど子「じゃあどうするの?」

ナカジマ「いざという時のカッちゃん抜きでの集団戦術とか?」

優花里「それこそ私たちには難しすぎます。カチューシャ殿はともかく、所詮私たちは素人なんです」

エルヴィン「私もグデーリアンも戦術の知識はあるが、それだけで戦えるほどあまくない」

杏「う〜んどうしよっか?」

ガチャ

麻子「入るぞ」

沙織「私たちも来ちゃった」

ゾロゾロ

桃「会長、私たちも力になりたいです!」

カエサル「苦戦してるみたいだな」

あや「じっとしてられなくて来ちゃった」

エルヴィン「みんな……」

柚子「ここだと狭いですね、場所を変えましょう」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 10:22:43.06 ID:tLJPKpwU0



麻子「整理した結果、今私たちが考えなければいけないのはカチューシャさんの戦術が破られた時どうするかだ」

優花里「限定的な状況を想定し、戦術を1つに絞れば私たちでも何とかなるかもしれません」

麻子「となると、まず一番に考えるのは包囲されたときの対処法だな」

麻子「敵がのんびり待っててくれるはずが無い、指示が来るころには一斉砲撃を浴びて全滅だ。ひとたまりも無い」

沙織「じゃあ、包囲を突破する作戦を考えよう!」

おりょう「しかしプラウダはもともと包囲戦術を得意としている、そう簡単に逃げ切れるとは思えないぜよ」

優花里「そのとおりであります。過去のデータからも分かるのですが、包囲した相手の逃走はほとんど許してません」

ツチヤ「みんなでドリフトすれば……」

麻子「雪原じゃドリフトは効果半減だし、みんなが自動車部レベルの操縦技術に達しているわけではない」

桂利奈「じゃあどうしようもないんじゃ……」

あゆみ「それを何とかするためにこうして集まって知恵を出し合ってるんじゃない」

桃「なら撃って撃って撃ちまくれ、包囲に穴を開けてやれー!」

パゾ美(うるさいな……)

優花里「!そうか……逃げれないのなら一か八か撃って出る」

そど子「けど、もちろんそう簡単には向こうもやらせてくれないわよ」

ももがー「う〜ん……」
341 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:25:14.34 ID:tLJPKpwU0

ホシノ「隊長が使ったことが無い戦術でプラウダに対抗できるもの……」

沙織「そんな都合のいいものなんて……」

典子「根性で突撃だ、全力でスパイク決めてやります!」

アヒルチーム「おー!」

優花里「いや、だからそういうのは……」

杏「………それだ」

柚子「え、どうしたんですか、会長?」

杏「それだよ、突撃だ。忘れたのか、私たちが合宿をしたのは何処だ?」

梓「あっ!そういえば……」

杏「カチューシャちゃんも言ってたじゃん、知波単の突撃は全国屈指のレベルだって」

杏「私たちはあそこで鍛えられたんだ。知波単ほどではないにしてもプラウダとやりあうには十分なんじゃないかな?」

左衛門佐「だが、闇雲に突撃しても返り討ちにあうだけだぞ。現に知破単は戦績はあまりよくないし……」

華「そこは知波単の皆さんが浅はかだったからですよ。ちゃんと頭を使えばいいんです」

沙織(浅はかって……遠まわしに馬鹿って言ってるよね……)

麻子「面白いな、突然突撃なんてぶちかませばプラウダのやつらきっと面食らうぞ」ニッ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 10:26:12.39 ID:tLJPKpwU0


沙織「合図はどうするの?」

あゆみ「突撃をするわけだから陣形を変えるわけだし「チェンジ!」でいいんじゃないかな?」

優花里「物足りないですよ、勝つための決意も入れましょう?」

柚子「決意ってゆうと?」

桂利奈「う〜ん勝つ!……とか?」

あや「チェンジ!勝つ……語呂が悪いね」

優季「ヴィクトリーはどうかな?」

カエサル「チェンジヴィクトリー!……なんかしっくりこないな?」

沙織「なら勝利をつかむからゲット!なんかはどうかな?」

そど子「チェンジゲット!……微妙ね」

パゾ美「じゃあゲットを少し変えてゲッターは?」

ぴよたん「チェンジゲッター……」

あけび「あ!なんかカッコいいかも……」

ツチヤ(そうかなあ……まあいいかみんなノリノリだし)

紗希「……ムサシ………」

梓「紗希がしゃべった!」

杏「じゃあ、作戦合図はチェンジゲッター!で決まりだね」

華「後、相手の油断を誘わなくちゃいけないからカチューシャさんにはこの事は内緒ですね……」

麻子「敵が気を抜いた瞬間をつくんだ、しかたない」

左衛門佐「隊長を騙してるみたいで心苦しいが、これも勝利のためだ致し方ない」

沙織「じゃあ合図は私が出すね、カッちゃんが……完全に諦めたときにやるよ」

〜〜〜〜〜〜〜
343 : ◆UYlhnKrxEE [saga]:2017/05/22(月) 10:27:27.77 ID:tLJPKpwU0


(麻子「基本陣形は、ポルシェティーガーを中心に左右に一両ずつ展開」)

(麻子「欠けてる戦車もいるはずだ、臨機応変にいくぞ」)



ブロロロ

ケイ「ワオ!これは三式・ポルシェティーガー・ルノーを前面に出した全車突撃!」

西「おお、突撃!」

ナオミ「動きに無駄が無い、相当訓練されているぞ」

まほ「一見無謀な策に見えるが……違うな」

エリカ「はい。この視界の悪さのせいでまともに対応できるのは正面部隊のみ。これなら数の上では互角です」

まほ「むりやり五分五分の勝負に持ち込んだか?だが意表を突いたとはいえ、迎え撃つほうが有利であることには違いない」

アッサム「けど……自棄ではない。動きに迷いが無い、明らかに何か目的を持って動いている?」

ダージリン「土壇場を乗り切るのは勇猛さじゃないわ。冷静な計算の上に立った捨て身の精神よ」
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