永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」

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129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/02(日) 01:02:23.53 ID:mE9UJqmQo


薬売り「貴方様も、面識がおありなので?」

てゐ「面識も何も、そこかしこでしょっちゅう会ってるっての」

てゐ「こんな薄暗い竹林でバンバン火焚かれればさ、そりゃあんた、嫌でも目に入ってくるってもんじゃん?」

薬売り「それもまぁ、そうですな……」


 その後の妖兎が語りし妹紅の詳細は、まぁ〜聞くに値せぬ物であった。
 やれ一緒に落とし穴を仕掛けただの、やれ偶然会って夕暮れまで遊びふけっただの
 やれ焼き鳥を馳走になった事があるだの、やれ部下の兎が間違えて食われそうになっただの……
 ……その辺の童とたいして変わらん。語るのも億劫な、他愛なき日常の一部である。


てゐ「知ってた? あたしと妹紅は、人間の間では”幸運の使者”なんて、呼ばれてたりするんだから」

てゐ「たまに出る迷い人を出口に帰してたら、そー呼ばれるようになったの。ただ厄介払いしてるってだけなのにね」

薬売り「幸運の使者……ですか」


 だが、薬売りはそれらの話を最後までしかと聞き入れ申した。
 他愛なき妖兎と不死鳥の関りは、しかし薬売りにとっては貴重な縁。
 してその主点は――――”何故に玉兎の名聞とこうまで異なるのか”である。

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