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ドラえもん のび太と進撃の巨人

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53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 00:15:25.76 ID:mxgWOJer0
エレンも巨人組も普通の人間なのか?
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/09(日) 00:27:15.18 ID:iVa4qA/9O
〜1時間後〜

のび太(僕が、みんなを守るんだ!)

のび太「[たぬき]!」

[たぬき]「のび太君!目が覚めたんだね!」

のび太「うん。ごめん、みんなに助けてもらっちゃったね・・・。」

出木杉「いいんだ、それよりも今は・・・。」

のび太「どうしたの?」

ヴェールマン「貴様の正体は何だ!」

のび太「な、何?」

ヴェールマン「早く答えろ化け物め!」

のび太「ねえ[たぬき]、あの人何のことを言ってるの?」

[たぬき]「君が人間じゃなくて巨人だって疑ってるんだよ。」

のび太「ああ、そういえばそういう展開になるんだっけ。」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:27:43.84 ID:iVa4qA/9O
〜1時間後〜

のび太(僕が、みんなを守るんだ!)

のび太「ドラえもん!」

ドラえもん「のび太君!目が覚めたんだね!」

のび太「うん。ごめん、みんなに助けてもらっちゃったね・・・。」

出木杉「いいんだ、それよりも今は・・・。」

のび太「どうしたの?」

ヴェールマン「貴様の正体は何だ!」

のび太「な、何?」

ヴェールマン「早く答えろ化け物め!」

のび太「ねえドラえもん、あの人何のことを言ってるの?」

ドラえもん「君が人間じゃなくて巨人だって疑ってるんだよ。」

のび太「ああ、そういえばそういう展開になるんだっけ。」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:28:32.40 ID:iVa4qA/9O
のび太「アルミンが説明してくれるんだよね?」

出木杉「いや、アルミンはここにはいない。」

のび太「どうして?」

出木杉「エレンだけでなく、ミカサも失ってしまったからだよ。」

のび太「・・・嘘だ!あのミカサが!エレンの言葉を思い出して生きようとするはずだろ!」

ドラえもん「のび太君、このゲームは原作とは異なる展開になることも起こりうるんだよ。」

のび太「そんな・・・。」

ヴェールマン「何をごちゃごちゃ話している!」

ドラえもん「もう!うるさいな!今大事な話をしてるところなの!」

ヴェールマン「なっ!?」

ドラえもん「でもね、これはゲームだからさ、ね?」

のび太「そりゃそうだけど・・・。」

出木杉「ちょっと描写がリアルなだけだよ。」

ドラえもん「とりあえず落ち着くんだ、これはゲーム、これはゲーム。ほら繰り返して。」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:29:18.03 ID:iVa4qA/9O
のび太「これはゲーム・・・。」

ヴェールマン「おい貴様ら!」

ドラえもん「いい加減にしろ!」

ヴェールマン「それはこっちのセリフだ!お前は人間か!巨人か!」

ドラえもん「のび太君が巨人?そんなわけないだろ!巨人がのび太君に襲い掛かってきたんだぞ!そりゃ人間だからだろ!」

出木杉「私たちがどう認識しようと、この事実は変わりません!」

のび太「これはゲーム・・・。」

ヴェールマン「うるさあああい!撃てええええ!」

ドラえもん「おいバカ野郎!」

ピクシス「やめろ!」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:30:02.30 ID:iVa4qA/9O
ヴェールマン「ピクシス指令!」

ピクシス「お前にはあの者の言葉が理解できんのか?」

ヴェールマン「それは・・・。」

ピクシス「そんなことよりも今すべきことがあるじゃろう。」

ヴェールマン「すべきこと?」

ピクシス「壁を塞ぐのじゃ。」

ヴェールマン「そんな!どうやって!」

ピクシス「わしに任せろ。」

ドラえもん「どうやら助かったみたいだ。」

出木杉「よかった・・・。」

のび太「これはゲーム・・・。」

ドラえもん「のび太君、もういいよ。今からゆっくり説明するからね。」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:30:41.15 ID:iVa4qA/9O
〜10分後〜

のび太「そんな・・・、ミカサとライナーが・・・。」

ドラえもん「うん。」

のび太「何で?どうして?ライナーは巨人化能力者だろ?」

ドラえもん「そうだと思っていたんだけど・・・、僕たちの知っている進撃の巨人の世界とは大きく違うみたいだ。」

のび太「じゃあこの世界に鎧の巨人はいないの?」

出木杉「いや、鎧の巨人の存在は認識されているよ。」

のび太「なら誰が鎧なんだよ!」

ドラえもん「分からないよ。」

出木杉「まあそれがこのゲームの面白いところじゃないか。」

のび太「出木杉!君はキャラクターが死んでしまったら悲しくならないのか!」

出木杉「いや、悲しいけど、本気で受け止めてたら気が持たないよ。」

のび太「うう〜!ふざけるな!薄情者!」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:31:23.74 ID:iVa4qA/9O
ピクシス「これこれ、喧嘩はよさぬか!」

ドラえもん「ピクシス指令!」

ピクシス「疲れているところ悪いがのび太、君にはやってもらわんといかんことがある。」

出木杉「まさか、巨人化して岩を持ち上げて壁を塞ぐと?」

ピクシス「その通りじゃ。」

ドラえもん「そうか!」

のび太「どうしたの?」

ドラえもん「エレンがいなくなったから、原作でのエレンのすることを全部のび太君がしなきゃいけないんだ!」

のび太「ええ〜!じゃあ僕があんな危険な目に遭わなきゃいけないの!?」

ドラえもん「うん。」

のび太「そんな〜!ドラえもん、君のせいだぞ!」

ドラえもん「君のためを思ってやったんだろ!」

出木杉「まあまあ、落ち着いて!」

のび太「君は黙ってろ!」

ピクシス「お主ら一旦黙ってろ!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:32:05.39 ID:iVa4qA/9O
ピクシス「それでのび太、やるか、やらんのか?」

のび太「僕は・・・やります!」

ピクシス「ふむ、よく言った!」

出木杉「頑張って!」

のび太「・・・ドラえもん、行こう。」

ドラえもん「のび太君、そんな態度は・・・。」

のび太「いいんだよ。」

出木杉「・・・・・・。」

ドラえもん「ごめんね出木杉君。」

出木杉「いいよ、気にしてないから。」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:32:42.21 ID:iVa4qA/9O

ジャイアン「おい、のび太たちはどうなったんだ。」

しずか「ドラちゃんと出木杉さんがついてるから大丈夫だろうけど、心配だわ。」

スネ夫「・・・・・・。」

ピクシス「ちゅうもおおおおおおおおおく!!!!」

スネ夫「え!?何!?」

ピクシス「これより!トロスト区奪還作戦の説明を始める!」

ジャイアン「奪還作戦・・・。」

ピクシス「野比のび太訓練兵が巨人化し、岩を持ち上げて壁の穴を塞ぐ!それまで彼を死守せよ!」

スネ夫「のび太に持ち上げられるわけないよ!」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:33:16.56 ID:iVa4qA/9O
〜30分後〜

ピクシス「準備が整ったようじゃな。」

のび太「あわわわわ〜!」

ドラえもん「落ち着けのび太!」

ピクシス「ドラえもん、お主がおらんとのび太は全く使い物にならんな。」

ドラえもん「ごめんなさい。ほらバカにされてるぞのび太!」

のび太「ひえええ〜!」

ドラえもん「僕がいても使い物にならないみたいです。」

ピクシス「はあ・・・、それでもこの状況を打開できるのはのび太しかおらんのだ。頼んだぞ。」

のび太「はい〜!」

ドラえもん「ほら行きな!早くしないと巨人がどんどん入ってくるぞ!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:33:45.49 ID:iVa4qA/9O
のび太「今度こそ、僕がみんなを・・・守るんだ!」

カッ!

のび太巨人「ウオオオオオオ!」

ピクシス「ほう、これが・・・。」

ドラえもん「頑張れ!」

のび太(大きな岩だ・・・、持ち上げられるかな・・・。いや、絶対に持ち上げるんだ!)

のび太巨人「ウオオオオオオ!」

ドラえもん「よし!そのまま持ち上げ・・・あれ?」

のび太(重い!何だよこれ!)

ドラえもん「ああ・・・。」

ピクシス「ふむ、持ち上げるには無理があったか・・・、ならば・・・。」

のび太(持ち上げられないなら・・・押していくしか・・・。)

ピクシス「押すしかあるまいな。」

のび太(うおおおお!あっ。)

ドラえもん「あっ。」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:34:22.50 ID:iVa4qA/9O
ジャイアン「始まったみたいだな。」

ジャン「まさかのび太に頼るしか策がねえとは・・・。」

マルコ「正直、頼りないよね。」

コニー「俺より頭が悪いしな。」

サシャ「おまけにどんくさいですしね。」

しずか「ちょっと、ひどいわよ!本当のことでも言っていいことと悪いことがあるわ!」

スネ夫「しずかちゃん、君も十分ひどいこと言ってるよ。」

ベルトルト「何喋ってるんだ!今の状況を考えろ!」

アニ「緊張感の無い連中だね。」

しずか「・・・ごめんなさい。」

ベルトルト「・・・のび太は必ず助けるから。」

しずか「助ける?」

ベルトルト「生かして僕とアニが巨人じゃないって訂正させる。」

しずか「それって確かライナーが言ってたこと・・・。」

ベルトルト「そうだよ。ライナーはもういないけどね。代わりに僕がやるんだ。」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:35:09.21 ID:iVa4qA/9O
ベルトルト「それと、さらにライナーの墓に土下座させてやるんだ。」

ジャイアン「おお、それいいな、俺にも手伝わせてくれ。」

スネ夫「ジャイアン、真剣な話だから。」

ユミル「おい、私にも土下座してもらうぞ。」

クリスタ「ユミルが巨人なわけないもんね。」

ユミル「当たり前だろ。」

マルコ「おい、何だあれ!」

ジャイアン「ん?」

ドガン! ドガン! ドガン!

スネ夫「何かがすごい勢いで動いてる!」

ジャン「あれは・・・のび太の巨人だ!」

しずか「やったわ!のび太さん、岩を持ち上げられたのね!」

ジャン「いや・・・持ち上げてるんじゃねえ。乗ってやがる。」

コニー「どういう意味だ?」

ジャン「玉乗りの要領で、岩に乗ってやがる!」

コニー「はああああ!?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:36:24.31 ID:iVa4qA/9O
ジャン「その勢いで近づく巨人どもが蹴散らされてるが・・・家も巻き添え食らってる・・・、ああああ!!!」

サシャ「どうしました!」

ジャン「俺の家があああああ!!!」

サシャ「そんなことですか。」

ジャン「そんなことって何だよ芋女!!」

サシャ「むき〜!芋ですって!またそのことを!」

クリスタ「喧嘩しないで!」

ユミル「ほっとけよ。あの感じだとあのまま壁の穴までいってくれそうだし、守る必要もないだろ。」

スネ夫「・・・でも岩に乗ったまま行けば・・・。」

ジャイアン「・・・壁にぶつかる!」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:38:32.75 ID:iVa4qA/9O
コニー「途中で降りたらいいんじゃねえか?」

マルコ「いや、あそこまでスピードがついてる状態で無事に着地できるとは限らないよ。もし失敗すれば・・・。」

ジャン「損傷が大きくて体が修復する前に巨人のえさになる。」

コニー「なるほど、じゃあどうすれば・・・。」

ジャン「誰かが立体起動でのび太の肩に乗って、壁にぶつかる寸前でのび太を助け出す、しかねえな。」

マルコ「けど、今から行っても間に合うかどうか・・・。」

スネ夫「ねえ、そういえば出木杉は?」

しずか「あら、確か私たちと同じ班のはずだけど・・・。」

ジャイアン「・・・おい、あそこ!」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:40:00.02 ID:iVa4qA/9O
スネ夫「あれは・・・出木杉!」

ジャイアン「さすが出木杉!」

しずか「出木杉さんならうまくやってくれるわ!」

ベルトルト「なんてやつだ・・・、僕たちが考える前にもう動いてるだなんて・・・。」

アニ「私たちとは脳の構造が違うんだろうね。」

ドガアアアアン!!!

ジャイアン「ああ!」

しずか「のび太さん!出木杉さん!」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:40:56.64 ID:iVa4qA/9O
のび太「・・・ううん・・・。」

出木杉「ふう、間一髪だったね。」

のび太「出木杉!?どうして!?」

出木杉「岩が動き出したときにね、もしかしたら岩に乗っていて、勢い余って壁にぶつかるんじゃないかって思ったんだ。」

のび太「ははは・・・、君には敵わないな・・・。」

出木杉「いや、巨人化できる君の働きの方が大きいよ。」

のび太「そんなことは・・・、出木杉、さっきはさ・・・。」

出木杉「ごめん、そう長くは話せないんだ。」

のび太「え?うわっ!巨人が!」

出木杉「壁の手前で脱出したからね。壁しかすぐアンカーを刺すところがなかったんだ。」

のび太「それで、こうしてぶら下がってるわけだね。」

出木杉「うん。さてそろそろアンカーが抜けそうなんだけど・・・。」

のび太「うわああ〜!」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:41:33.39 ID:iVa4qA/9O
ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ!

のび太「え?何?」

出木杉「あれは・・・。」

リヴァイ「おい、ガキども・・・。」

のび太「あれは・・・自由の翼・・・。」

リヴァイ「これは一体・・・、どういう状況だ?」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/09(日) 00:42:07.51 ID:iVa4qA/9O
のび太「はっ!」

ドラえもん「おはよう。目が覚めたんだね。壁は塞げた?」

のび太「塞げたけど・・・見てなかったの?」

ドラえもん「途中で目が覚めちゃって。」

のび太「あ〜あ、やっとリヴァイ兵長が登場したところなのにな〜!」

ドラえもん「お!ついに人類最強の男が出てくるんだね!」

のび太「うん!あっそうだ、学校で出木杉にお礼を言わないと。」

ドラえもん「あれ、もう許したの?」

のび太「うん。あんなこと言ったのに助けてくれて、何だか申し訳なく思っちゃって。」

ドラえもん「そっか。」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 00:45:09.93 ID:obxzcx3n0
そういうところがのび太のいい所
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:33:04.95 ID:LoSf+gW7O
〜学校〜

のび太「おはよう!」

しずか「おはよう、のび太さん。」

のび太「昨夜は激しい戦いだったね。」

しずか「そうね、出木杉さんは素敵だったわ。」

のび太「・・・そうだね、お礼を言わないと。」

しずか「でも今日はまだ来てないみたいなの。」

のび太「そうなの?僕より遅いだなんて珍しいなあ。」

先生「みんなおはよう!」

みんな「おはようございます。」

先生「出木杉は今日は休むそうだ。誰か放課後に見舞いに行ってやってくれ。」

のび太「僕が行きます!」

しずか「私も!」

ジャイアン「俺も!」

スネ夫「僕も!」

先生「では頼んだぞ。」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:33:31.70 ID:LoSf+gW7O
〜放課後〜

ピンポーン

出木杉母「はい。」

のび太「英才君のお見舞いに来ました。」

出木杉母「そう、でもごめんなさい、英才は今入院中なの。」

ジャイアン「そんなに悪いんですか!?」

出木杉母「わからないわ、ただ朝から全く起きないのよ。」

スネ夫「どういうこと!?」

しずか「入院している病院を、教えてください!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:34:38.66 ID:LoSf+gW7O
〜病院〜

のび太「入るよ、出木杉。」

しずか「・・・出木杉さん・・・。」

のび太「原因不明なんだってね。何でかな、夢の中では元気だったのに・・・。」

スネ夫「もしかして・・・あのゲームのせいなんじゃ・・・。」

ジャイアン「きっとそうだ!そうに決まってる!」

しずか「そんな!決めつけるのは良くないわよ!」

のび太「いや、たぶんスネ夫の言う通りだよ。ひみつ道具の故障か、あるいは夢の中で出木杉の身に何かあったのか。」

ジャイアン「なら今すぐ確かめようぜ!」

スネ夫「そんな、夜でもないのに眠れないよ!」

のび太「いや、僕なら・・・すぐに寝られる。」

しずか「・・・確かに!のび太さんなら可能だわ!」

ジャイアン「すぐに行こうぜ!」

のび太(出木杉、早くお礼を言わせてくれよ・・・。)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:35:11.61 ID:LoSf+gW7O
〜のび太の家〜

のび太「ただいま!ドラえもん、今すぐゲームを始める準備をして!」

ドラえもん「どうしたんだい、みんな揃って。」

ジャイアン「つべこべ言わずやれ!」

ドラえもん「わ、分かったよ。そんな怒鳴ることないだろ。」

スネ夫「あ、のび太だけ眠るから、設定もいじっといて。」

ドラえもん「はいはい・・・、できたよ。」

のび太「よし!・・・・・・。」

スネ夫「さすがのび太、もう寝てる。」

ジャイアン「眠りに関しては天才だ・・・。」

ドラえもん「それじゃあ僕たちはこの映像を見ようか。」

スネ夫「映像を見る限り、戦いの後処理ってところだね。」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:35:38.72 ID:LoSf+gW7O
〜夢の中〜

のび太「お〜い!出木杉〜!」

のび太「どこだ〜い!返事をしろよ〜!」

のび太「それにしても気持ち悪いなあ、ここは。」

のび太「早く出木杉を見つけないと・・・・・・え?」





〜現実〜

ドラえもん「なっ!?」

スネ夫「そんな!」

ジャイアン「!?」

しずか「どういうこと!?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:36:12.98 ID:LoSf+gW7O
〜夢の中〜

出木杉「」

のび太「ねえ、もしかして・・・君・・・出木杉?」

出木杉「」

のび太「嘘だろ・・・君に限って・・・。」

出木杉「」

のび太「誰か・・・出木杉の最期を見た人はいますか?」



〜現実〜

しずか「いやあああああああああ!」

ジャイアン「落ち着け!しずかちゃん!」

しずか「出木杉さんが、出木杉さんがああああああ!!」

スネ夫「まさか、夢の中でやられると・・・現実にも影響が?」

ドラえもん「そんな・・・これはゲームだよ?そんなこと起きるわけがない!」

スネ夫「でも実際にこんなことになってるじゃないか!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 17:36:49.76 ID:LoSf+gW7O
のび太「うわああああああああ!!」

ドラえもん「のび太君!」

のび太「出木杉!何で!くそ!!」

ドラえもん「のび太君!落ち着いて!」

のび太「はあ・・・はあ・・・立体起動装置が・・・壊れていた・・・。」

ドラえもん「え?」

のび太「意図的に壊したとしか思えないほどに、ボロボロだった!」

ドラえもん「それじゃあ・・・つまり・・・。」

のび太「誰かが出木杉を・・・殺したんだ!!」

ジャイアン「のび太?」

のび太「許さない・・・許さないぞ!!」

スネ夫「おい、のび太、どうした?」

のび太「犯人を見つけ出して・・・・・・ぶっ殺してやる!!!」

しずか「のび太さん!?」

ドラえもん(こんなのび太君・・・初めてだ・・・。)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 17:42:47.67 ID:OKqLPLW90
おだやかじゃないわねぇ……
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 18:50:46.97 ID:CPgTtqYAo
そもそも原作と違う時点で改造を疑わんと…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/16(日) 21:04:02.34 ID:uushFc+dO
なかなか面白い
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:38:56.48 ID:PnNkLXeNO
ジャイアン「俺・・・帰るよ。」

スネ夫「僕も・・・。」

しずか「私も帰るわ・・・。」

ドラえもん「うん、出木杉くんのことは何とかできないか調べてみるよ。」

のび太「ううう〜〜うううう〜〜〜。」

ドラえもん「のび太君・・・。」

しずか「のび太さん・・・。」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:39:26.55 ID:PnNkLXeNO
ジャイアン「なあ・・・どうする?」

スネ夫「どうするったって・・・ねえ?」

しずか「わからないわよ・・・。」

ジャイアン「やるしかねえだろ・・・俺たちで・・・。」

スネ夫「確か原作では・・・次は壁外調査で女型の巨人と戦うことになってるんだよね?」

しずか「シナリオ通り、ならね・・・。」

ジャイアン「思った通りの展開にはならねえぞ・・・絶対にな・・・。」

スネ夫「ならここで・・・一気に勝負を仕掛ける?」

しずか「他の巨人化能力者が誰なのか分かってないうちに動くのはリスクが高いわ。」

ジャイアン「そうだな、まずは巨人化能力者を突き止めよう。」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:39:55.42 ID:PnNkLXeNO
〜その夜、夢の中〜

ジャン「なあお前ら・・・所属兵科は決めたか?」

コニー「・・・・・・。」

サシャ「・・・・・・。」

マルコ「僕は・・・憲兵団にするよ。」

ジャン「そうだな、マルコ、お前は以前からそう言ってたからな。」

マルコ「君も憲兵になるんだろ?」

ジャン「・・・・・・。」

マルコ「ジャン?」

コニー「おいジャン、お前まさか・・・。」

ジャン「俺は・・・調査兵団にする・・・。」

マルコ「なっ、どうしてだよ!?」

ジャン「わからねえ・・・あんなに憲兵になりたがってたのにな。・・・エレンのせいかもな・・・。」

マルコ「どういうことだい?」

ジャン「あいつが死んで、俺の中の何かが変わっちまったんだよ。ちくしょう・・・ちくしょう・・・。」

マルコ「ジャン・・・。」

ジャン「俺はあいつのこと・・・友達だと思ってなかったはずなのによお・・・。」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:40:26.90 ID:PnNkLXeNO
のび太「・・・・・・。」

ジャイアン「のび太、普通なら牢獄で鎖に繋がれてるはずなのに、ここにいるんだな。」

のび太「力を掌握できているから、鎖で繋ぐ必要は無いんだよ。監視はいるけどね。」

ジャイアン「そっ、そうなのか。」

のび太「うん・・・。」

ジャイアン「・・・・・・。」

のび太「・・・・・・。」

ジャイアン「のび太、お前、所属兵科は決めたのか?」

のび太「うん、調査兵団にする。前にも言ってたろ?」

ジャイアン「そういえばそうだったな。しずかちゃんは憲兵団にするってよ。」

のび太「そう、しずかちゃんには安全なところにいてほしいから、良かったよ。」

ジャイアン「俺とスネ夫は調査兵団だ!」

のび太「そう、じゃあこれから大変だね。」

ジャイアン「頑張ろうぜ!」

のび太「うん。」

ジャイアン「・・・・・・。」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:40:57.86 ID:PnNkLXeNO
ドラえもん「ずっとああなんだ・・・。」

しずか「狂暴だったのに・・・嘘みたいに静かだわ・・・。」

ドラえもん「そうそう、今ドラミに事情を調べてもらってるから。」

しずか「早く詳細が分かるといいわね。」

スネ夫「あっ、そろそろ始まるよ!」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/17(月) 23:41:24.94 ID:PnNkLXeNO
エルヴィン「調査兵団を志望する者は、ここに留まってくれ。」

しずか(のび太さん・・・ごめんなさい・・・。)

アニ「・・・・・・。」

ベルトルト(アニ、ライナーの敵は僕が討つよ。だから君だけは安全な内地で穏やかに暮らしてくれ。)

ジャン(おいマルコ!?お前何で!?)

マルコ(友達のために調査兵になる・・・どこかおかしいかい?)

エルヴィン「よくぞ勇気を出してくれた。これが本当の敬礼だ。心臓を捧げよ!!!」

ジャイアン「スネ夫、やるんだな?」

スネ夫「うん、もう決めたんだ。もう後戻りはできない。」

コニー「ううう・・・。」

サシャ「うううう〜〜〜。」

クリスタ「・・・・・・うう。」

ユミル「泣くな、お前ら。」

のび太(これから巨人を・・・一匹残らず・・・駆逐してやる!!!)
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/20(木) 22:32:39.32 ID:mhVvxl2bO
案内人「こんばんわ。」

ドラえもん「うわ!びっくりした!」

ジャイアン「なんだよ急に!?」

案内人「皆さんは調査兵団へと入団されるとのことなので、長距離索敵陣形などに関するチュートリアルの説明をしに参りました。」

スネ夫「そういうことか。しずかちゃんの方は?」

案内人「憲兵団のチュートリアルは別の案内人によりすでに行われております。」

のび太「そんなことはどうでもいい。聞きたいことがある。」

案内人「何でしょうか?」

のび太「出木杉のことだ。あいつが目を覚まさなくなったのはこのゲームのせいなのか?」

案内人「・・・はい、その通りでございます。」

のび太「!?やっぱり!」

ドラえもん「そんなことが起きるって分かってたのか!」

ジャイアン「ふざけんじゃねえ!」

スネ夫「この人でなし!」

案内人「うるせえなあ。」

ドラえもん「!?」

案内人「ゲームオーバーになればペナルティを負うのは当然だろうがよ!」

スネ夫「何だこいつ、さっきと口調が変わったぞ?」

案内人「悪いが出木杉の野郎はもう二度と目を覚まさねえ。」

のび太「・・・ふざけるな!」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/20(木) 22:33:06.05 ID:mhVvxl2bO
案内人「怒るなよ、そうだな、ならチャンスをやろう。」

のび太「チャンス?」

案内人「ゲームをクリアすれば、その時点で生き残っているメンバーと出木杉を無事に目覚めさせてやるよ。」

ドラえもん「途中でリタイアした人は?」

案内人「永遠の眠りについてもらうことになる。」

ジャイアン「・・・クリア条件は?」

案内人「決まってるだろ?敵を倒すんだよ。」

スネ夫「!?」

のび太「敵・・・つまり、超大型、鎧、女型、獣か。」

案内人「いや、獣は倒さなくてもいい。」

ドラえもん「?」

案内人「このゲーム内では獣と戦うことはない。それに獣は俺だ。」

ドラえもん「・・・は?」

案内人「死にたくないからって敵前逃亡すれば、俺が直接殺す。」

のび太「なるほどね、僕じゃ獣には勝てないから、覚悟を決めるしかないわけだ。」

案内人「話は終わりだ。それじゃあ、そろそろチュートリアルを始めるぞ。」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/20(木) 22:33:32.44 ID:mhVvxl2bO
〜チュートリアル終了後〜

案内人「お前らは今から調査兵団に巨人と戦うわけだが、せいぜい死なねえよに努力しな。」

ドラえもん「うるさい!僕らはみんな生き残ってみせる!」

のび太「超大型も、鎧も、女型も、敵はみんなぶっ殺してやる!」

ジャイアン「・・・・・・。」

ドラえもん「ほら、ジャイアンも何か言ってやれ!」

ジャイアン「お、おう。お前に俺たちの底力を見せてやる!」

案内人「ほう、なら存分に見させてもらおうか。」

スネ夫「ジャイアン・・・。」

ジャイアン「怯えてんじゃねえ!」

スネ夫「でも・・・。」

案内人「さあ・・・面白いものを見せてくれよな?」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:38:47.96 ID:ec9FqjxxO
〜現実、朝〜

のび太「・・・おはよう。」

ドラえもん「おはよう。」

のび太「遂に壁外調査だね、ってことは・・・。」

ドラえもん「女型の巨人と戦うことになるのか。」

のび太「そう・・・いや、分からないよ。原作とは展開が違いすぎる。」

ドラえもん「確かにね。それにしても一体誰が巨人なんだろう?」

のび太「おそらく、今回調査兵になった中の誰かだと思う。」

ドラえもん「壁外調査で仕掛けてくるなら、調査兵にはならないんじゃない?」

のび太「じゃあ憲兵になったアニ?」

ドラえもん「たぶん・・・。」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:39:32.71 ID:ec9FqjxxO
〜学校〜

ジャイアン「そうか、アニが巨人だって可能性はまだあるな。」

しずか「じゃあ私がアニを見張っているわ。」

スネ夫「お願いするよ。」

のび太「くれぐれも無茶はしないでよ?全員が生き残らなきゃいけないんだから。」

しずか「ええ・・・。」

スネ夫「ねえ、考えたんだけどさ、やっぱり本当のこと話した方がいいんじゃないかな?」

のび太「本当のことって?」

スネ夫「だからさ、これはゲームの世界で、僕たちは元々遊ぶために来てるんだってこと。」

ジャイアン「そうだな、普段ならメタ発言は言わない方がいいが、今回は特別だ。」

のび太「そうだね、壁外調査の前にエルヴィン団長に相談してみよう。」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:39:59.33 ID:ec9FqjxxO
〜その夜、夢の中〜

のび太「失礼します。エルヴィン団長、少しいいですか?」

ハンジ「やあ、のび太、巨人のことで何か分かったのかい?」

のび太「ハンジさん、いいえ何も。今回はそれとは違うお話をしに来ました。」

エルヴィン「いいだろう、話してみろ。」

リヴァイ「待て、その前に扉の前にいる奴らも入ってこい。」

ジャイアン「えへへ・・・。」

スネ夫「バレちゃった・・・。」

ドラえもん「ほら、こそこそする必要は無いって言ったろ?」

のび太「みんな、何してるんだよ、僕一人で大丈夫だよ。」

ジャイアン「のび太の大丈夫は信用できないからな。」

スネ夫「口下手でちゃんと伝えられなかったらまずいだろ?」

のび太「まあ、それは・・・。」

リヴァイ「おい、ガキども、早く話せ。俺たちは忙しいんだ。」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:40:44.43 ID:ec9FqjxxO
のび太「はい、実はこの世界はゲームの世界なんです。」

リヴァイ「・・・は?」

のび太「進撃の巨人という漫画があって、ドラえもんの力で進撃の巨人の世界を体験してるんです。」

ハンジ「・・・言ってることがよくわからないな。」

ドラえもん「信じてもらえないかもしれませんが、本当なんです。」

エルヴィン「・・・のび太が巨人化能力のことを把握していた理由がそれか。」

のび太「はい。」

エルヴィン「なるほどな、実に不思議なことだ。」

ハンジ「その進撃の巨人っていう漫画、どんなストーリーなのか話してもらえる?」

のび太「はい、分かりました。」



(コミックス22巻までの内容)



のび太「・・・という話です。あ、それと。」



(イルゼの手帳、悔いなき選択の内容)



のび太「という話もあります。」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:41:21.94 ID:ec9FqjxxO
ハンジ「イルゼ・ラングナーのことを知ってるとはね・・。」

エルヴィン「私の過去については、間違いない。」

リヴァイ「あいつらのことは誰にも話してないはず・・・。」

のび太「信じてくれますか?」

エルヴィン「信じるしかないだろうな。」

ハンジ「しかし驚いたな、こんなところで世界の真相を知ることになるなんて・・・。」

リヴァイ「驚いてる場合じゃねえぞ、おいのび太、話はそれだけじゃないんだろう?」

のび太「はい、今度の壁外調査についてなのですが・・・。」

エルヴィン「ああ、君たちの意見、大いに参考にさせてもらう。」

ハンジ「そうだ、ちょっと待って、もう一人作戦会議に参加させよう。」

ドラえもん「?」

スネ夫「誰のことだろう?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:42:34.48 ID:ec9FqjxxO
ハンジ「連れてきたよ、さあ入って。」

アルミン「失礼します。」

のび太「アルミン!?」

ジャイアン「お前、何でここにいるんだよ!」

スネ夫「入団希望者の中にはいなかったはずだろ!」

アルミン「ショックで寝込んでたからだよ。でももう大丈夫、僕がエレンの分まで世界を見てやるんだ。」

ドラえもん「アルミン・・・。」

ジャイアン「お前、男だぜ・・・。」

アルミン「そして海があることを証明するんだ!」

ハンジ「ああ、海ね。」

エルヴィン「確かあれだろ、広大な塩水。」

リヴァイ「実際に見てみたいもんだな。」

アルミン「え!?ご存じなんですか!?」

リヴァイ「まあな・・。」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/03(水) 15:44:12.57 ID:ec9FqjxxO
ハンジ「そんなことよりアルミン、君には壁外調査の作戦会議に加わってほしいんだ。」

アルミン「え、私のような者が参加してよろしいんですか!?」

ハンジ「ああ、君は相当頭が良いらしいからね、素晴らしい作戦の立案を期待しているよ。」

アルミン「は、はい!」

エルヴィン「さて、一から作戦の練り直しか・・・。」

リヴァイ「面倒だが人類のためだ・・・、おっとお前は違ったっけか?」

エルヴィン「・・・さあ、始めるぞ。まずは情報の整理からだ。」

ジャイアン(上手く作戦を立てないとな・・・。)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 18:33:10.42 ID:qvNL5v5J0
のび太とけものフレンズ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:30:32.69 ID:022WopjXO
〜壁外調査〜

エルヴィン「前進せよ!!!!!!!!!」

サシャ「ひええ〜!これが壁の外ですか〜!」

コニー「俺・・・遂に来ちまったんだな・・・。」

のび太(この戦いで必ず敵は何か仕掛けてくる。)

ドラえもん(作戦が上手くいけば、調査兵団の全戦力で・・・。)

スネ夫(みんなでかかれば・・・)

ジャイアン(上手くいくはずだ!)

エルヴィン「長距離索敵陣形、展開!!!」

ジャイアン「じゃあな、のび太!」

スネ夫「しっかりやれよ!」

のび太「分かってるさ・・・。」

ドラえもん「大丈夫だよ、君の周りにいるのは・・・。」

のび太「ドラえもん、油断は禁物だよ。」

ドラえもん「あっ、ごめん。そういえば原作ではみんなやられちゃうんだよね。」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:31:06.29 ID:022WopjXO
のび太(僕の周りを囲むのは、調査兵団の精鋭部隊、通称リヴァイ班。)

オルオ「おいのび太、足引っ張んじゃねえぞ!」

ペトラ「オルオ、やめなさい!」

グンタ「誰でも最初は緊張するもんだ、のび太。」

エルド「俺たちがいるんだ、少しは頼ってくれていいんだぜ?」

のび太(原作では女型に殺されてしまった。)

リヴァイ「お前ら、気を引き締めろ。今回の壁外調査、何か嫌な予感がする。」

ペトラ「どうしたんですか、兵長らしくない。」

リヴァイ「・・・・・・。」

のび太(兵長、不自然な言動は慎むよう言われているはずです。)

リヴァイ「今回のお前らは壁外調査を遠足と勘違いしているように見えてな。」

グンタ「そんな兵長、俺たちは決して・・・。」

のび太(そのせいで、どこにいるかも分からない敵に感づかれてしまうかもしれないんですよ。)

オルオ「俺は遠足だなんて思ってないですよ!兵長!俺は!」

エルド「お前は毎日遠足気分だろうが!」

リヴァイ「お前ら、はしゃぐな。」

のび太(そんなに彼らを死なせたくないんですか。)

リヴァイ「そんなんじゃ巨人にやられちまうぞ。」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:31:39.19 ID:022WopjXO
のび太「大丈夫ですよ、リヴァイ兵長。何せあなたが選んだ兵士なんですから。」

リヴァイ「!?」

オルオ「何だのび太、お前年の割に大人びてるな。」

のび太「いえ、そんなことはありませんよ。」

リヴァイ(そうだな、こいつらなら女型が来ても戦える。こいつらを信じよう。)

のび太(さて、そろそろどこかに女型が現れるころかな・・・。)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:32:18.00 ID:022WopjXO
〜右翼後方側〜

ジャイアン(さあ、そろそろ始まるころだな・・・)

サシャ「どうしたんですかジャイアン、怖い顔して・・・。」



〜左翼後方側〜

スネ夫(神様・・・どうか上手くいきますように・・・。)

ジャン「おいスネ夫、もう壁外だぞ!しゃんとしろ!」



〜右翼前方側〜

ベルトルト「・・・・・・。」

ユミル「なあベルトルさん、クリスタがどこにいるか知ってるか?」

ベルトルト「・・・さあね。」



〜左翼前方側〜

アルミン(大丈夫、きっと上手くいく・・・。)

クリスタ「アルミン、大丈夫だよ。」

アルミン「え?何が?」

クリスタ「よくわからないけど、悩んでそうだったから。」

アルミン「そんなことないよ、壁外に出たら誰だってそうさ!」

クリスタ「そう・・・気分が悪くなったら言ってね?」

アルミン「うん。(天使・・・いや女神だ。)」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:34:50.36 ID:022WopjXO
〜後方側〜

兵士1「おい、何だあれ。」

兵士2「向かってる方向からして、俺たちを食べるつもりはないらしいな。」

兵士1「ってことは、奇行種か・・・。」

兵士2「参ったなあ、面倒くせえ・・・。」

兵士1「やるしかねえか・・・。」



女型の巨人「・・・・・・。」



兵士1「黒髪の女型か・・・。」

兵士2「人間だったら口説いてるんだがな。」

兵士1「全く・・・残念だ・・・。」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/27(土) 23:35:30.32 ID:GnHezgLB0
金髪じゃないなら誰だ?
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 00:06:13.68 ID:NcQld40eO
兵士3「リヴァイ兵長!伝令です!」

リヴァイ「どうした。」

兵士「右翼後方側、後方側、左翼後方側、3つとも壊滅しました!!!」

のび太「!?」

オルオ「何!?」

ペトラ「後ろ3つがやられたっていうの!?」

リヴァイ「どこから壊滅したんだ。」

兵士3「それが、混乱により伝令が上手く伝わらず、状況が把握できておらず・・・。」

リヴァイ「そうか、分かった。ペトラ、お前はエルヴィンにこのことを知らせてこい。」

ペトラ「はい!」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 00:06:51.72 ID:NcQld40eO
ドラえもん「のび太君・・・ジャイアンとスネ夫君は・・・。」

のび太「・・・・・・。」

エルド「のび太・・・。」

のび太(そんな・・・嘘だ・・・。)

のび太「嘘だあああああああ!!!」

グンタ「落ち着けのび太!!!」

のび太「兵長!引き返しましょう!」

リヴァイ「ダメだ。」

のび太「ジャイアンとスネ夫が!!!」

リヴァイ「あいつらも調査兵団に入った時点で覚悟していたはずだ。」

のび太「まだ生きてるかもしれない!巨人と戦っているかもしれない!!!」

オルオ「のび太!兵長の言うことが聞けねえのか!!」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 00:07:24.94 ID:NcQld40eO
のび太「僕は一人でも行きます!」

エルド「何!?」

のび太「僕が巨人化すれば、一人でも行ける!」

オルオ「それは最終手段だろ!」

リヴァイ「構わん。」

グンタ「え?」

リヴァイ「お前の好きな方を選べ。」

ドラえもん「兵長・・・。」

リヴァイ「友を助けられるかもしれない。だがそのせいで作戦は間違いなく失敗する。」

グンタ「作戦?何のことですか?」

リヴァイ「もし友が今の時点でやられていれば、お前は敵に自ら近づくただのバカだ。」

のび太「・・・・・・。」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 00:08:04.51 ID:NcQld40eO
リヴァイ「俺には分からない、今も、昔も。何が正しい選択なのか。だから・・・、せいぜい悔いのない方を選べ。」

グンタ「兵長、それを言ったら・・・。」

のび太「悔いがない方・・・だったら・・・。」

ドラえもん「のび太君・・・。」

のび太「助けに行きます!」

エルド「おい待て、戻ってこい!」



カッ!!!



のび太巨人「ウオオオオオオオオオオ!!!!」

オルオ「やりやがった・・・。」

ドラえもん「のび太君、僕も行くよ!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 00:08:31.96 ID:NcQld40eO
グンタ「兵長・・・最後の、悔いのない方を、って・・・ああなることを分かって言ったでしょ?」

エルド「のび太なら間違いなく引き返す決まってる。」

オルオ「あいつは思いやりのあるやつだからな。」

リヴァイ「・・・さあな。」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 01:17:27.92 ID:KRJC/yfqo
まさかしずかちゃん?
黒髪の女で憲兵団行ってるのって他にいたっけな
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 15:55:43.59 ID:lZQd7yi+O
ペトラ「エルヴィン団長!」

エルヴィン「どうした。」

ペトラ「右翼後方側、後方側、左翼後方側、3つとも壊滅しました!」

エルヴィン「何?」

ペトラ「どうしますか!?」

エルヴィン(そうか、そう来たか・・・。)

ペトラ「団長?」

エルヴィン「進路を変更し、巨大樹の森へ進む。」

ペトラ「分かりました。兵長に伝えてきます。」

エルヴィン「頼んだ。」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 15:56:51.08 ID:lZQd7yi+O
リヴァイ「俺はのび太を追いかける。」

オルオ「俺も行きます!」

リヴァイ「ダメだ。巨人を倒しに行くわけじゃない。のび太を連れ戻しに行くんだ。」

グンタ「なら何でさっき行かせたんですか!?」

リヴァイ「いいからお前らは先に行け。」

エルド「しかし・・・。」

リヴァイ「俺を信じろ。あのどん臭いのび太のことだ、そう速くは走れない。」

オルオ「でも数は多い方が!」

リヴァイ「陣形を崩すな。後方がやられたとはいえ、まだ索敵は機能している。グンタ、指揮はお前に任せる。」

グンタ「・・・分かりました。」

エルド「なあオルオ、兵長何か隠してないか?」

オルオ「ああ、さっき作戦がどうとか言ってたしな。」

エルド「何か考えがあってのことなのか・・・。」

リヴァイ「何をこそこそ話している。早く行け。」

オルオ「は、はい!」

リヴァイ(女型が来たのは間違いないだろう。だがどうやって3か所を壊滅させたんだ?)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 15:57:19.44 ID:lZQd7yi+O

ドラえもん「ねえのび太君、何で巨人化したのさ、わざわざ体力を消費するようなことして。」

のび太巨人「アッ・・・。」

ドラえもん「全く君はバカだなあ・・・、僕には分かるよ、誰かに追いかけてほしかったんでしょ。だから大きな足跡をつけるために巨人化したんだ。」

のび太巨人「・・・・・・。」

ドラえもん「そんな回りくどいことしなくても、遠慮なく周りを頼ればいいんだよ。君は弱いんだから。」

のび太「アア・・・。」

ドラえもん「巨人が多くいる中、君一人でどうにかできるわけないだろ?」

のび太(特に何も考えてなかったんだけどなあ・・・。)

ドラえもん「僕がいる、しずかちゃんがいる、ジャイアンとスネ夫君もいる。全部一人で解決しようとしなくてもいいんだよ。」

のび太(ドラえもん・・・。)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 15:57:52.51 ID:lZQd7yi+O
ジャイアン「お〜い!ドラえもん!」

スネ夫「こっちだよ〜!!」

ドラえもん「ジャイアン!スネ夫君!」

のび太巨人「ウアアア!!!」

ジャイアン「驚いたぜ!急にたくさんの巨人が現れてよ!」

スネ夫「僕のとこもそうだった!それでみんな混乱して、生き残ることだけを考えたらバラバラになっちゃって!」

ジャイアン「俺たちは無事合流できたんだけど、他のみんなは・・・分からねえ・・・。」

ドラえもん「君たちが無事ってだけでも良かったよ!!」

ジャイアン「それにしてものび太、何で巨人化してんだ?」

スネ夫「まさか、女型と遭遇したの!?」

ドラえもん「いや、これには深い訳があって・・・、ね?」

のび太(深いも浅いも、何も考えてなかったけどね。)

ドラえもん「さあ、早く行こう!みんなと合流しないと!!」

スネ夫「うん!」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 15:58:24.04 ID:lZQd7yi+O
リヴァイ「・・・この足跡は・・・のび太の巨人とは別のものか?」

リヴァイ「歩幅がのび太のものと同じだ。偶然か?」

リヴァイ「こんなことをする意味はねえはずだ。一体なぜ・・・。」

獣の巨人「ただ遊んでただけだ。」

リヴァイ「!?」

獣の巨人「成り行きをただ見ているというのも暇でな。こうしてちょっといたずらしてんだよ。」

リヴァイ(全身が毛で覆われ、長い腕を持つ・・・こいつが・・・。)

リヴァイ「獣の巨人か・・・。」

獣の巨人「あれ、俺のこと知ってるの?」

リヴァイ「ああ、お前がこのゲームの案内人だってこともな。」

獣の巨人「うわ・・・ゲームのキャラクターがメタ発言しないでくれる?」

リヴァイ「今俺は忙しいんだ、ゲームの成り行きを見たいなら、邪魔をするな。」

獣の巨人「あ〜いや、お前に用があるんだよ、リヴァイ。」

リヴァイ「俺に?」

獣の巨人「ああ、ゲームバランスって知ってる?」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 16:12:39.20 ID:extmjjeOo
元々のび太は弱くて原作より不利なのに
まさかリヴァイ消す気か?
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 23:38:32.82 ID:lSpRq9s7O
獣の巨人「お前がいるとさ・・・ゲームバランスが崩れるんだよね。」

リヴァイ「どういう意味だ。」

獣の巨人「お前がいるとさ、あいつら楽にクリアできそうじゃん、それだと面白くないんだよ。やっぱ主人公が苦境に立たされてないとお話としては面白くないわけで。」

リヴァイ「それで、何がしたいんだ?」

獣の巨人「察しが悪いなあ・・・、お前にはここでリタイアしてほしいんだよ。」

リヴァイ「・・・ほう。」

獣の巨人「あれ、驚かないの、流石だねえ。」

リヴァイ「お前が諸悪の根源だってのは聞いてる。お前のことをぶちのめしてやりたいと思ってたんだ。」

獣の巨人「俺を?できると思ってんの?はあ、なめられたもん・・・。」

リヴァイ「話はもういい、言っただろ、俺は忙しいんだ。」

獣の巨人「ああ、そうだな、すぐに終わらせてやるよ。」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 23:39:09.40 ID:lSpRq9s7O
ビュン!!!

獣の巨人「うおっ!速いな!」

リヴァイ(こいつも巨人なら、弱点は当然うなじのはずだ。)



キィン!!!



リヴァイ「何!?」

獣の巨人「ははは、今完全に俺を倒せると思ったろ?」

リヴァイ(硬質化というやつか?だが何も変化はしてないが・・・。)

獣の巨人「いいね〜その戸惑いの表情〜。」

リヴァイ(何かの仕掛けがあるのか?)

獣の巨人「じゃあ次はこっちからな。」



ブン!!!



リヴァイ(速い!?)

獣の巨人「おお、初見でよく避けられたな。」

リヴァイ「お前、一体何者なんだ。」

獣の巨人「へへへ、ちょっとは自分で考えろよ。」

リヴァイ「ちっ。」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 23:39:50.25 ID:lSpRq9s7O
獣の巨人「といっても、答えはシンプルなんだがな。」

リヴァイ「ああ?」

獣の巨人「俺はな、チートなんだよ。」

リヴァイ「・・・チート?」

獣の巨人「ゲームの世界じゃあ、戦闘能力には数値が割り振られてる。俺はすべてのステータスがカンストしてんのさ。」

リヴァイ「つまり、全キャラクターの誰よりも勝ってるということか。」

獣の巨人「そうだ、さっきうなじを削がれなかったのは、防御力が高いからだ。」

リヴァイ「・・・なるほどな。」

獣の巨人「本当は、これ言わないつもりだったんだが、気が変わってな、どうしようもない絶望的な状況でお前がどう足掻くかが見たくなった。さあ・・・。」

リヴァイ「面白いものを見せてくれよな、ってか?」

獣の巨人「おいおい、俺のセリフ取るなよ。」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 23:41:26.76 ID:lSpRq9s7O
リヴァイ(最大の攻撃力と最大の防御力、この2つを併せ持つ奴を倒す方法は・・・。)

獣の巨人「おい、どうした、かかって来いよ。」

リヴァイ(あいつの攻撃を、あいつ自身に当てること!)

獣の巨人「・・・その顔、何か策があるって顔だな。」

リヴァイ「まあな。」

獣の巨人「はあ、面白くねえな。」

リヴァイ(やれるか?)



ブン!!!



リヴァイ「!?」



グシャ!!!



獣の巨人「ああ、すまん、チートじゃ加減できないんだ。」

リヴァイ「」

獣の巨人「呆気ないもんだな。あのリヴァイが腕を一振りされただけでやられちまった。」

リヴァイ「」

獣の巨人「そうだな、土葬にしといてやるよ。」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:22:37.90 ID:2oSGuiC1O
ドラえもん「いやあ、ジャイアンとスネ夫君が無事で本当に良かった。」

ジャイアン「ははは、俺たちがそう簡単にやられるかっての!」

スネ夫「よく言うよ。さっきはあんなに・・・。」

ジャイアン「何か言ったか?」

スネ夫「いや、何も。あれ、あれ何だろう!?」

ドラえもん「何?どうしたの?」

ジャイアン「あれは、もしかして・・・。」

ドラえもん「まさか!」

のび太(女型の巨人!?)



女型の巨人「・・・・・・。」



スネ夫「だとしたらまずい!すぐに逃げよう!」

ジャイアン「バカ野郎!作戦を忘れたのか!」

ドラえもん「そうだよ!女型を見つけたら、巨大樹の森までおびき寄せるんだろ!」

スネ夫「そ、そうだった。」

ドラえもん「のび太君、女型から見える距離で、できるだけ遠くに離れるんだ。まだ奴は僕たちに気づいてないみたいだし。」

のび太巨人「ウアア。」

ドラえもん(それにしてもあの女型、髪が黒い・・・。)
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:23:06.64 ID:2oSGuiC1O
ドラえもん「よし、これぐらい離れればもう十分だろう。のび太君、叫んで!」

のび太巨人「ウオオオオオオオオ!!!!」



女型の巨人「!?」



ジャイアン「気づいたぞ!」

スネ夫「わわわ!早く逃げよう!」

ドラえもん「行けのび太!森まで走れ!」

のび太巨人「ウオオオオ!!」

ジャイアン「おい、もっと速く走れねえのか!こののろま!」

スネ夫「追いつかれるよ〜!」

ドラえもん「仕方ない・・・。」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:23:38.19 ID:2oSGuiC1O
ドラえもん「戦闘準備!」

のび太(!?)

ドラえもん「女型の脚を損傷させ、逃げる時間を稼ぐ!」

スネ夫「やっぱそれしかないか・・・。」

ジャイアン「ようやくか、腕が鳴るぜ。おいのび太、俺たちが女型の脚を切るから、女型を押さえといてくれ!」

ドラえもん「さあ、来るぞ!」

女型の巨人「ウオオオオオオ!!!」

のび太巨人「ウアアアア!!!」

スネ夫「すごい迫力・・・。」

ジャイアン「のんびりすんな、スネ夫!」

ドラえもん「よし、いける!」



ズバッ!!



女型の巨人「ウオオオ!!!」

ジャイアン「のび太、まだだぞ!もっと大きく損傷させねえと!」



ズババッ!!



スネ夫「流石ジャイアン!」

ジャイアン「どんなもんだい!」

ドラえもん「よし、そろそろ離れるよ!」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:24:08.31 ID:2oSGuiC1O
スネ夫「よし、森に入った!」

ドラえもん「立体起動に移れ!」

ジャイアン「おう!」

のび太(作戦とは違うけど、森に入ればこっちのもんだ!)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:24:42.72 ID:2oSGuiC1O
ミケ「ん・・・これは・・・。」

エルヴィン「どうした、ミケ。」

ミケ「巨人が2体、走ってここに来る!」

エルヴィン「来たか・・・。」

ハンジ「2体って、まさかのび太、もう巨人化してるってこと!?」

ミケ「おそらくな。」

ハンジ「何で?作戦じゃあ、森におびき出したところで巨人化するはずでしょ!」

エルヴィン「ああ、のび太の巨人の力無しで女型を倒すのは難しい。だから体力の無いのび太にはここに来てから巨人化するよう指示した。」

ハンジ「あいつ・・・。」

エルヴィン「過ぎたことを考えても仕方がない。今なすべきことを考えよう。」

ミケ「エルヴィン、そろそろだ。」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:25:42.17 ID:2oSGuiC1O
のび太(そろそろ到着だ。)

女型の巨人「・・・・・・。」

のび太(ここだ!)



エルヴィン「撃てえええええええええ!!!!!」



ドドドドドドドドドドドド!!!!!



女型の巨人「・・・・・・。」

ハンジ「よっしゃ!捕縛成功!!」

のび太(やった!)

エルヴィン「まだだのび太!奴が巨人を呼ばないように、口を塞ぐんだ!」

のび太(そうだった!)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:26:15.56 ID:2oSGuiC1O
女型の巨人「ンンンンン!!!!」

ドラえもん「これで女型が倒せるね。」

のび太(まだ終わりじゃない、お前の次は、鎧と超大型だ。)

エルヴィン「のび太の体力は残り少ない!のび太が力尽きる前に、女型を討ち取る!」

のび太(頼んだよ・・・。)

エルヴィン「総員かかれ!!!」



女型の巨人「ンンンンン!!!!」

のび太巨人「ウアアアア!!!!」

ドラえもん「どうした!?」

スネ夫「手を噛み千切られたんだ!」

のび太巨人「ウオオオ!!!」

ハンジ「くそ、早く女型を倒すんだ!!!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:26:43.38 ID:2oSGuiC1O
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!



ミケ「エルヴィン!全方位から、巨人多数接近!」

エルヴィン「のび太は巨人化を解き、離脱しろ!他は女型を全力で死守せよ!!」

のび太「くそ!!!」

ジャイアン「のび太、危ねえぞ!」

のび太「大丈夫だよ、この巨人たちは僕たちに興味ないから。」

スネ夫「みたいだね。」

ジャイアン「俺たちは少し離れよう。」

のび太「・・・うん。」

ドラえもん「お疲れさん。ゆっくり休みな。」

のび太「いや、ここは壁外、気を緩めていられないよ。」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:27:09.31 ID:2oSGuiC1O
エルヴィン「総員、退け!!」

ハンジ「ダメだったか・・・。」

エルヴィン「ああ、仕留め損ねた。ここではな。」

ハンジ「まだ、いるんだろうね。」

エルヴィン「ああ。」

エルヴィン「気を緩めるな!女型の本体はまだどこかにいるはずだ!いつ巨人化してもおかしくないぞ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:27:47.27 ID:2oSGuiC1O
のび太「ジャイアン、ちょっと離れすぎじゃない?」

ジャイアン「そうか?」

ドラえもん「うん、これは少し引き返した方がいいよ。」

スネ夫「ちょっと待って、引き返す前に水を飲ませて。」

ジャイアン「あ〜あ、腹減ったなあ。」

ドラえもん「もうジャイアン、緊張感の無いこと言わないでよ。」

ジャイアン「だってよ〜。」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:28:16.07 ID:2oSGuiC1O
モブリット「分隊長!」

ハンジ「どうした!」

モブリット「索敵陣形の右翼後方側及び左翼後方側で生き残った者が見つかったそうです!」

ハンジ「そうか、それは良かった。だが急いで私に知らせに来たということは、何かあるんだな?」

モブリット「はい、その者たちが、壊滅時の状況を説明してくれたのですが、何と・・・。」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:28:42.79 ID:2oSGuiC1O
ジャン「超大型が突然現れたんです!それで・・・。」

クリスタ「・・・・・・。」

ジャン「おい、信じてくれよ!」

アルミン「・・・ジャンは性格悪いけど、嘘をつくような人間じゃない。」

ジャン「ああ・・・そうだ。ん?」

アルミン「だとしたら、そこに超大型の本体が潜んでいたということになる。」

クリスタ「そんな、もしかして調査兵団の中に!?」

アルミン「・・・かもしれない。」

ジャン「そうだ!俺以外に左翼後方で生き残ったやつはいないんですか?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 17:29:11.50 ID:2oSGuiC1O
サシャ「はあ、はあ、はあ・・・。」

ベルトルト「サシャ、落ち着いた?」

サシャ「はい、少し・・・。」

ユミル「いやあ、単独行動してよく生き残ってたなあ。」

ベルトルト「そういえばユミル、君は途中からいなくなっていたね、単独行動は危険だよ?」

ユミル「それはだな、クリスタを探していたんだよ。」

ベルトルト「クリスタのために、ねえ。」

サシャ「好きで一人でいたんじゃないですよ!全部あの鎧の巨人が悪いんです。」

ユミル「だがな、何でお前を逃がすんだよ。」

サシャ「それは、私の底力で・・・。」

ベルトルト「それで、鎧の巨人はどこから来たの?」

サシャ「どこからとかではなく・・・、突然現れたんです。」

ベルトルト「突然?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:29:58.91 ID:2oSGuiC1O
ジャイアン「・・・ふう。」

ドラえもん「休憩は済んだ?じゃあ行くよ。」

のび太「待って、僕は全然・・・。」

ドラえもん「まったく、体力が無いのになにやってんだか。」

ジャイアン「・・・・・・。」

スネ夫「・・・・・・。」

ドラえもん「ほら二人とも、早くして。」

ジャイアン「・・・ああ、そろそろいくか。」

スネ夫「・・・そうだね。」

ドラえもん「ちょっと何してるの、急がないと女型が来るよ。」

ジャイアン「・・・のび太、悪いな・・・。」

のび太「えっ、何が?」



カッ!!!



鎧の巨人「・・・・・・。」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:29:30.58 ID:vMbSWl/6O
のび太「・・・・・・。」

ドラえもん「そんな・・・。」

のび太「どうして、急に鎧が?」

ドラえもん「何言ってんだ!ジャイアンが鎧になったんだよ!」

のび太「ええ!?」

ガシッ!

のび太「うわあ!離せ!」

ドラえもん「のび太君!くそ!疲れて力が出ないのか!」

スネ夫「悪いなドラえもん、用があるのはのび太だけなんだ。」

ドラえもん「スネ夫君、君は知ってたのか?」

スネ夫「・・・ああ。」

ドラえもん「じゃあ君たちは、僕らの、敵なのか?」

スネ夫「・・・ああ。」

ドラえもん「裏切ったのか?」

スネ夫「ゲームが始まった時から、僕らは敵同士だったんだよ。」

ドラえもん「それじゃあ・・・敵を倒すって・・・。」

スネ夫「僕らを倒すってことだ。」

ドラえもん「そんなことって・・・。」

スネ夫「悪いけど僕ら急いでるから、じゃあね。」

ドラえもん「まっ、待て!・・・まずい、どうしよう・・・。」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:01.90 ID:vMbSWl/6O
ミケ「・・・!?エルヴィン!急に巨人が出現したぞ!」

エルヴィン「なんだと?方角は!?」

ミケ「方角は・・・のび太たちが離れていった方向と、逆方向との二つだ。」

エルヴィン「ならば、のび太のいる方向へ向かおう。」

ミケ「それと、のび太たちが離れた距離からして、現れた巨人のいる場所が近いみたいだ。」

エルヴィン「そうか、ならば敵は・・・。」

ミケ「間違いない、ジャンとサシャの情報から考えれば、あの二人が鎧と超大型だ!」

エルヴィン「ああ、そうだな。しかし女型だけでなく、鎧や超大型まで現れるとはな。」

ミケ「一気に勝負をつけにきたといったところだろうか・・・。」

エルヴィン「今すぐ馬を集め、のび太を奪還しに行くぞ!」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:29.37 ID:vMbSWl/6O
のび太「おい、ふざけるなよ。」

スネ夫「?」

のび太「何してるんだよ!」

スネ夫「見ての通りだ。」

のび太「そんなことは聞いてないよ!何でジャイアンが鎧なんだ!何で僕を連れ去るんだ!」

スネ夫「お前を攫うことが僕たちのゲームクリアの条件だからだよ。」

のび太「僕らを騙してたのか!裏切者!卑怯者!クズ!死ね!」

スネ夫「ああもう!うるさいな!静かにしてくれよ!」

のび太「何をいつも通り話してるんだ!人をたくさん殺しておいて、よく平静を保てるな!」

スネ夫「・・・・・・。」

のび太「どうせゲームだからと思って、人を殺す時も何も感じなかったんだろ!」

スネ夫「・・・うるさい。」

のび太「お前らは悪魔だ!いかれてる!」

スネ夫「うるさいうるさい!お前に僕たちの苦しみが分かるか!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:58.39 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ゲームを始めたらこんな力が備わっていて、それを使って人を殺さなくちゃいけないんだ!」

のび太「やらなきゃいいじゃないか!」

スネ夫「そうもいかないんだよ!」

のび太「どうしてさ!」

スネ夫「それは・・・。」

のび太「ゲームだからかい?そういう役だから?」

スネ夫「うっ・・・。」

ジャイアン(スネ夫・・・。)

スネ夫(ダメだ・・・話すわけには・・・話せば・・・。)

のび太「何とか言えよ!」

スネ夫(・・・あれは!?)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:31:27.38 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「調査兵団・・・もう来たのか、女型が上手くかき乱してくれると思ったんだけどな。」

のび太「ははは!残念だったな!この距離じゃあ追いつかれるぞ!」

スネ夫「仕方ないな・・・。」



カッ!



のび太「うわあ!」

超大型巨人「・・・・・・。」

スネ夫(ジャイアン、ちゃんとのび太を抱えといてくれよ!)



ブンッ!
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:31:55.08 ID:vMbSWl/6O
ハンジ「放り投げた!?」

エルヴィン「超大型は鈍足だ!足元を抜けて、鎧を追え!」

ミケ(・・・そういえば、リヴァイがいないな・・・どういうことだ?)

ペトラ「ねえ、オルオ、リヴァイ兵長見た?」

オルオ「いや、見てねえが・・・。」

グンタ「また単独行動か?」

エルド「この状況で単独で動く意味は無いだろ!」

グンタ「けどよ、だったら何で兵長は・・・どこにも見当たらないんだ?」

オルオ「兵長は俺たちとは違って特別なんだ!」

ペトラ「そうよね・・・オルオにしては良いこと言うじゃない!」

オルオ「にしては、は余計だ!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:32:24.04 ID:vMbSWl/6O
スネ夫(僕を避けずに足元を突っ切るつもりか・・・。)

ハンジ「何だ!?」

スネ夫(ちょっとだけだけど、時間稼がせてもらうよ。)

ハンジ「仰向けに寝転がった!?」

アルミン(迂回するために時間はかかるけど、大した時間稼ぎにはならないはずだ・・・。何がしたいんだ?)

ベルトルト「バカにしているのか?」

コニー「なあ、あいつの行動の意味が分からねえのって、俺がバカだからじゃねえよな!?」

ハンジ「迂回して進め!」

スネ夫(さて、そろそろジャイアンはシガンシナ区に辿り着いたかな?)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:32:58.74 ID:vMbSWl/6O
のび太「くそ!何なんだよ!」



ドシン!!



のび太「突然放り投げられたかと思えば、ここは・・・。」

ジャイアン「シガンシナ区の壁門近くだ。」

のび太「ジャイアン!この野郎!」

ジャイアン「暴れんな!」

ドカッ!

のび太「ぐふうっ!」

ジャイアン「この門をくぐれば、俺たちの勝ちだ。」

のび太「くそ・・・。」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:33:30.16 ID:vMbSWl/6O
〜シガンシナ区〜

獣の巨人「・・・・・・。」

のび太「お前は・・・!!」

獣の巨人「来たか・・・。」

ジャイアン「よう、のび太を連れてきたぜ、これで俺たちの勝ちだよな?」

獣の巨人「・・・・・・。」

のび太「ジャイアン、君は乱暴で、意地悪で、音痴なバカだったけど、人殺しを平然とするやつだとは思ってなかったよ。」

ジャイアン「・・・・・・。」

のび太「何でそんなひどいことができるんだよ!」

ジャイアン(すまねえ、のび太・・・。)

獣の巨人「はあ、うるせえなそいつ、早く殺せよ。」

ジャイアン「!?」

のび太「僕のことも殺す気だったんだな!?」

ジャイアン「ち、違う!」

のび太「僕を殺せば君たちはゲームクリアだ!そうなんだろ!?」

ジャイアン「違うんだ・・・。」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:33:56.60 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ジャイアン、何してんだよ、壁の穴は塞いどいてよ。」

ジャイアン「スネ夫・・・。」

スネ夫「危なかったんだよ、調査兵団が壁門に辿り着く寸前に岩を放り投げて、穴を塞いだんだからさ。」

のび太「じゃあ、今門の前に!?」

スネ夫「ああ、来てるよ。いやあ、間一髪だったね、ちょっとでも遅かったらシガンシナまで入ってきてたよ。」

ジャイアン「舐めプしてたんじゃねえだろうな・・・。」

スネ夫「ははは、少しね。」

ジャイアン「お前、真面目にやれよ!」

のび太「ふざけるな!人をバカにするのが、そんなに楽しいのか!」

獣の巨人「おい、だから早くこいつを殺せって。」

スネ夫「え?何?どういうこと?」

ジャイアン「俺にも分からない・・・。」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:34:25.35 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「なあ、のび太をシガンシナ区まで攫ってくれば俺たちの勝ち、ゲームクリア、そうだよな?」

獣の巨人「いや、ちゃんと殺せ。それでクリアだ。」

ジャイアン「騙したのか!?」

獣の巨人「最初は攫えばいいって言ったけどよ、ルール変更したんだよ。ちゃんと伝えたはずだろ?」

ジャイアン「いつだよ?」

獣の巨人「出木杉を生き返らせる条件を説明した時だよ。敵を倒せって言っただろ?」

スネ夫「そんな、のび太を攫う簡単なミッションのはずだったのに・・・。」

獣の巨人「ほら早くのび太を殺せ。それともお前らが死ぬか?」

ジャイアン「何だと!」

獣の巨人「のび太、お前はこいつらを殺さねえと、ゲームをクリアできねえし、出木杉も生き返らねえんだ。」

のび太「・・・・・・。」

獣の巨人「お前らの片側が死なねえと、このゲームは終わらねえんだよ。」

スネ夫「そんな・・・。」

のび太(一体、どうすればいい・・・、ジャイアンとスネ夫を殺すしか・・・。)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:34:51.09 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「俺たちは死なねえ。」

のび太「!?」

獣の巨人「そうか、友達を殺す覚悟ができたか。」

ジャイアン「のび太も殺さねえ。」

のび太「ジャイアン?」

獣の巨人「そりゃ・・・つまり、どういうことだ?」

ジャイアン「やっぱりさ、友達は裏切れねえよ。ゲームの中でもな。」

スネ夫「ジャイアン、でもそんなことすれば・・・。」

ジャイアン「獣の巨人を倒せば、すべて上手くいく、そう思わないか?」

スネ夫「そうかもしれないけどさ!」

獣の巨人「おいおい、何考えてんだよ。」

ジャイアン「お前を倒せば全部丸く収まるんだろ?」

獣の巨人「・・・そうか、ルールそのものをぶっ壊す、革命を起こそうってわけか。」

ジャイアン「ああ。」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:35:23.03 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「やってみろよ。」

ジャイアン「スネ夫、のび太を逃がせ!」

スネ夫「分かった!」



カッ!



のび太「何なんだよ、どうなってるんだ。」

ジャイアン「混乱しているだろうがのび太、超大型に捕まってくれ。」

のび太「はあ!?」

ジャイアン「さっきはお前を連れ去るために、だが今はお前を逃がすために力を使ってるんだ。」

超大型巨人「オオオオオオ!」

のび太「・・・今の君たちは、敵なのかい?」

ジャイアン「それは・・・、お前が決めろ。」



カッ!



鎧の巨人「ウオオオオオオ!」

獣の巨人「お前ら、今日巨人化するのは何度目だ?」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:35:50.47 ID:vMbSWl/6O
のび太「ジャイアン!!」



ミケ「エルヴィン、上を見ろ!」

エルヴィン「あれは・・・のび太と超大型か。」

ハンジ「どういうことだ、まるで超大型がのび太をシガンシナ区の外へ逃がしているみたいじゃないか。」

ドラえもん(何が起きてるんだ?ジャイアンとスネ夫君は敵じゃないのか?)



のび太「僕も戦うよ!一緒にやれば勝てるさ!」

スネ夫(お前は本当にお人好しだな、ついさっきまで僕らに向けてた怒りはどこに行ったんだ?)

超大型巨人「ウオオオオオ!」

獣の巨人「まさか二人がかりでやれば倒せると思ってねえよな?」



ドガっ! ドガッ!



ジャイアン(なっ!?速すぎるだろ!?)

スネ夫(何て重い一撃だ・・・。)

のび太「あわわわわ・・・。」

獣の巨人「これがチートだ、ステータスがカンストしてるやつに勝てるわけないんだよ。」

のび太「そんな・・・鎧と超大型が、たった一発で・・・。」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:36:19.08 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「お前ら二人はここでゲームオーバーだ。死にはしないが、もう夢から覚めることはない。」

のび太「ううう・・・。」

獣の巨人「どうするのび太!俺を倒すか!」

のび太「・・・そんなこと・・・。」

獣の巨人「無理だよな!今見せた通りだ!今まで通り、敵を倒すことを考えてろ!」

のび太「敵・・・。」

獣の巨人「敵は誰だ!?」

のび太「それは・・・。」

獣の巨人「鎧と、超大型と、女型だろ!?うち二人は今倒すチャンスだぜ!?」

のび太「僕の敵は・・・。」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:39:41.30 ID:vMbSWl/6O
〜現実〜

のび太「・・・・・・。」

ドラえもん「・・・のび太君。」

のび太「どうすればいいんだろう。」

ドラえもん「一体壁の向こうで何があったんだい?」

のび太「ドラえもん・・・それがさ・・・。」



のび太「・・・というわけなんだ。」

ドラえもん「そうか・・・ジャイアンとスネ夫君は、君を殺すつもりはなかったんだね。」

のび太「うん。僕を攫えばそれで終わりだと思ってたみたいだし。」

ドラえもん「僕たちが鎧や超大型を殺せば、彼らは目を覚まさなくなる。全員無事でゲームをクリアするには、彼らのクリア条件を満たした方がいい、そう考えたんだろうね。」

のび太「でも結局は殺し合わなければいけないんだ。」
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