めぐねえ「焦って薬投与したらワクチンじゃなかった件」【安価】

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1 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 19:48:03.22 ID:jkXvVNBp0
・めぐねえ生存(?)ルート
・原作読んでるわけじゃありません(アニメのみ)

それでもかなり叫んで下さるのであればどうぞ
(ただし発狂、てめーは駄目だ)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492858082
2 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 20:02:21.43 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ(ある日平凡な日常が残酷な非日常に変わってしまった)

めぐねえ(街は彼方此方で死体がうごめき、ただただ人間を食らうだけ)

めぐねえ(それでも学校に取り残された生徒達と協力し合いながら乗り越えてきた…)

めぐねえ(そう…あの日までは)




由紀「待って!まだめぐねえが!!」

胡桃「駄目だ!もう…」

悠里「由紀ちゃん……」


めぐねえ(ようやく学校での生活が安定し出してきた頃かれらが雨宿りをしに校内に侵入してきた)

めぐねえ(かれらの特性とか…まだ詳しい事までは把握し切れていなかったからこんな状況に陥るとは思っていなかった)

めぐねえ(作っていたバリケードも破られてしまって、とうとう侵入してきたかれらに取り囲まれてしまった)

めぐねえ(……本来はこの方法使いたくはなかったのだけれど…)

めぐねえ(一刻の猶予もないわ。地下に行くしかない…)
3 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 20:42:03.93 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ(とりあえず残っていた生徒達を放送室に避難させた)

めぐねえ(無茶をしてでも、命を張ってでも彼女達を守る義務がある)

めぐねえ(その後私は放送室から出来るだけ離れている場所までかれらを誘導させる)

めぐねえ(大きな音とかに釣られてそこに向かう習性は大分前から分かっていた事だったから本当に助かった)

めぐねえ(後防犯ブザー学校に持参していてくれていた子…ありがとう)

めぐねえ(道中3、4か所噛まれた…痛いよ)

めぐねえ(だけどこれ位は想定済み…というか予想以上に負傷が少なくて安心した)

めぐねえ(お腹辺りを狙われなかったのは幸いだった)

めぐねえ(そして2、3時間奮闘し、ようやく夜になって多数のかれらは下校していった)

めぐねえ(もし午前中に侵入されていたらきっと私は今頃お陀仏だろう。運がいいというか何というか…)

めぐねえ(とは言え噛まれてしまっては感染は必至。じきにかれらと化してしまうだろう)



めぐねえ「という訳なので…」

めぐねえ「避難区域まで走れー!」ダダ–




めぐねえ「えっと薬品薬品」ガサゴソ

めぐねえ(確かマニュアルには感染者用の治療薬があったはず)

めぐねえ(正直今までの感染の仕方を見る限りこんなに時間経った後で効くか分からないし…)

めぐねえ(第一これは生徒達の為に残しておくべき物…だけど)

めぐねえ(万が一の事があった場合私が助けになってあげないと)

めぐねえ「……それにしても目がぼんやりして文字がよく見えない」

めぐねえ「……染…治療…これかな」

めぐねえ「それじゃ急いで注射打って…」

めぐねえ(…注射か…怖いなぁ…)

めぐねえ「…って、迷ってる場合じゃないわね」プスッ

めぐねえ「さてと、後は地下のトイレに閉じこもるだけ…かぁ」

めぐねえ(地下にかれらがいるかも知れないし…もし手遅れになった時私が彼女達の所向かったら最悪だ)

めぐねえ「しばらくはてあらいぐらしかぁ…汚い」

めぐねえ「お風呂入りたいなぁ。後お腹も空いた」

めぐねえ「……皆今頃どうしてるのかな」ガチャ





めぐねえ(その後疲れが溜まっていたせいか便座に座ってから直ぐに眠りについてしまった)

めぐねえ(3人の不安もあったけどまずは自分の身を案じる他ない)

めぐねえ(寝ながら遺書書く為の筆記用具とか持ってくれば良かったとかコンビニでもっとタダ買いすれば良かったとか)

めぐねえ(色々後悔しながらその夜を過ごした)
4 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 20:52:49.09 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ「……んん」

めぐねえ(朝だか昼だか夜だか分からない時間に起きたわね)

めぐねえ(…由紀さん?胡桃さん?悠里さん?)

めぐねえ(あ。そうだ…確か私今…)

めぐねえ「…?という事は……」

めぐねえ「やった!感染する前にワクチン打てたんだ!」

めぐねえ「良かった…私生きてるよ……」ブワッ

めぐねえ「………でも……」

めぐねえ「何か違和感感じるなぁ。なんというか…うーん」

めぐねえ「確かに何処もかしこも腐って………」

めぐねえ「…………え」




めぐねえ(実は打ったワクチンはワクチンでもそれはただの失敗作だった)

めぐねえ(確かに治療には成功しているものの…これ……)

めぐねえ(使ったら>>5なのよ)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 20:53:41.41 ID:CF2XUyW9o
イケメンになる
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 20:54:44.63 ID:tvTsU5yrO
仮面ライダーになる
7 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 21:15:54.20 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ「……」

めぐねえ「あれ…胸が小さい」

めぐねえ「というかこれ真っ平ら…」

めぐねえ「後手とか握った感じゴツゴツしてる」

めぐねえ(……何か下半身に身に覚えの無いモノが搭載されてるような…)

ヌギヌギ

めぐねえ「ここここここれは…生涯生で見る事は無かったであろうお、お、おお…」

めぐねえ「皮付きバナナ!?」

ガチャ

めぐねえ「そんな馬鹿な…いえきっとこれは感染者特有の幻覚とかそういう……」

めぐねえ(鏡

めぐねえ「…………」


めぐねえ「えーーーっ!?」




めぐねえ(なんと…私が誤って打ってしまったワクチンの副作用は)

めぐねえ(性転換。つまり私は…)



めぐねえ(こうなった)

♀→♂
8 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 23:18:37.05 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ(♂)「ど、どうすればいいの?これ…」

めぐねえ「一体全体何がどう……」

めぐねえ「昨日打った薬の概要もう一度見てみましょう」



めぐねえ「初期症状感染者専用治療薬(失敗)」

めぐねえ「調合の失敗により対象の人物が性転換してしまう副作用が出来てしまった」

めぐねえ「ただしパンデミック発生時にそんな細かい事気にしていられないと思うから念の為置いておくよ……て」

めぐねえ「これ作ったの誰ぇー!?」

めぐねえ「お陰で治ったのに尚更由紀さん達の所へ戻れなくなっちゃったじゃない!」

めぐねえ「どうしましょう」

めぐねえ「お腹は減ったわ然程地下は設備がいいわけでは無いわで懲り懲りよ」

めぐねえ「………」

めぐねえ「そうだ。最初に>>11しましょう」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:19:19.91 ID:Hb+TT0NdO
寝る
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:19:40.74 ID:nM78E7I5O
トイレ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:19:54.10 ID:x6Y4j7waO
男性用の服探し
12 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 23:37:19.43 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ「男性がこんなブラとか着ている訳にもいかないしね」

めぐねえ「でも…何処に行けばいいのかしら」

めぐねえ「近場ならショッピングモールでしょうけど」

めぐねえ「…車で行く為にはかれらがウジャウジャいる1F2Fと3Fの職員室に行く必要がある」

めぐねえ「最悪もう既にキーが3人の誰かの手に渡ってる可能性もあるのよねぇ」

めぐねえ(念の為誰かが運転できるようにと敢えて置きっ放しにしてた結果が…トホホ)

めぐねえ「どうしましょう」

1.車でショッピングモールまで
2.徒歩で頑張る
3.実は地下とショッピングモール繋がってますた

>>14
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:38:16.65 ID:CF2XUyW9o
2
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:38:23.64 ID:x6Y4j7waO
3
15 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/22(土) 23:54:09.24 ID:jkXvVNBp0
めぐねえ「うーん…困ったわね」

めぐねえ「徒歩で行く訳にもいかないし、かと言って車で行くにしてもそれまでの道のりが険しすぎる」スタスタ…

めぐねえ「あー…都合よくこことデパートが繋がってたりしないかしらね」

めぐねえ「…」ピタッ

めぐねえ「ここの見取り図?」スタスタ…

めぐねえ「あっ!ここの通路…デパートの地下駐車場と繋がってる!」

めぐねえ「流石ね!災害時も物資不足を見据えてこんな親切設計を…」

めぐねえ「まぁこんな事態を想定していたウチはどちらかというと心折設計だろうけど」ショボーン

めぐねえ「善は急げね!早速出発

めぐねえ「したい所だけど流石に丸腰じゃね…」スタスタ…

めぐねえ「あ、物資調達に丁度良さそうなリュック発見」

めぐねえ「えと…これに救急箱と常備灯…防犯ブザー」ガサゴソ…

めぐねえ「後必要そうなのは……お」

めぐねえ「>>16があったわ。持っていこっと」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:56:06.24 ID:wy21xPkGO
17 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 13:52:00.02 ID:gb1npXSeO
めぐねえ「鉈…!ショベルよりかは殺傷能力高そうな武器ね」

めぐねえ「……でも戦う前提なの?これ…」

めぐねえ「出来るだけ戦闘避けて無事帰ってきたいけど」

めぐねえ「とりあえず何かあった時の為にリュックの中じゃなくて常に手に持ってましょう」

めぐねえ「」ブンブンッ

めぐねえ「倒せるかなぁ?」

めぐねえ「いや…私はもう女じゃなくて立派な男の子…」

めぐねえ「うじうじしてたって仕方ないわね」


めぐねえ「あれ…という事はこの口調はまずいのでは………」




〜青年移動中…〜



めぐねえ「え、えいっ」ズバッ

ゾンビ「ア゙〜」ブシュゥ…

ドサドサッ

めぐねえ「すごい…一太刀で軽く2人やっつけた!」

めぐねえ「男の子と女の子ってこんなに力の差あったのかしら…」

めぐねえ(…これも薬の副作用…って事は無いわよね)

ゾンビ「ア゙〜」

めぐねえ「わわっ…早くエスカレーター使って1Fに上がろう!」ダダッ




ダダッ…

めぐねえ「はぁ…はぁ…着いた!」

めぐねえ「男性用服売場…」

めぐねえ「…ここには居なさそうね」キョロキョロ

めぐねえ「早めに済ましちゃいましょ」スタスタ…

めぐねえ「………」

めぐねえ「男の子の私服ってどんな感じだろ…」



めぐねえ「ひとまず半袖と長袖のTシャツと半袖のTシャツ…後はズボンと下着類」

めぐねえ「これでOKかな」

めぐねえ「必要な物は揃ったしこれで帰るかな…」

めぐねえ「……………」

めぐねえ(今から行ったらもしかすると食料が有り余ってるかも…)

めぐねえ(流石に1日中何も食べなかったらそれこそ餓死しちゃう)

めぐねえ(それにあの子達の分も……)

めぐねえ「でもなぁ…これでも結構重いリュック意外とパンパンだから入るのもほんの僅かの量」ズッシリ

めぐねえ「日を改めようかしら」


1.行く
2.帰る

>>19

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 13:54:40.87 ID:k1u5AY5T0
1
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/23(日) 13:56:45.12 ID:X3EYZSgN0
1
20 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 16:33:12.05 ID:gb1npXSeO
めぐねえ「でも今の内に行った方が良いわよね…」

めぐねえ「後々行ったら全部無くなってたりとか…或いはかれらが増えるかもしれない」

めぐねえ「急ごう…今なら……」



めぐねえ「おー!いっぱいある!」

めぐねえ「…とはいえ缶詰やお菓子以外はほとんど全滅かぁ」

めぐねえ「とりあえず主食系統のを中心に色々掻っ攫ってって…」ガサゴソ…

めぐねえ「あ、カップラーメンとかもいいなぁ」

めぐねえ「お!豚の角煮発見!」

めぐねえ「持ち帰ったら由紀さん喜ぶだろうなぁ……」

めぐねえ「……とりあえず余分に倍の数は持っていこう。6人分…結構重いなぁ」ガサゴソ

めぐねえ「後1…」ガシッ
ガブッ

めぐねえ「ふぇ?」
太郎丸「ヴ〜」

めぐねえ「……え、っと…ん?」

めぐねえ(子犬?なんで?故意に缶詰を取ったから一応感染しては…)

めぐねえ「えい」グイッ…

太郎丸「ヴ〜!」グイッ

めぐねえ「ふんぐぐぐ…」

めぐねえ「あだ!?」ドサッ

めぐみん「痛たたた」

ダダッ …

めぐねえ(足音?でも感染者は走らないんじゃ…)

圭「あ、太郎丸!こんな所にいた……」

めぐねえ「え」

圭「あ」

めぐねえ 圭「「ぎゃああああ死体が喋ったあああああぁぁぁぁ………?」」

めぐねえ「…えっと…貴方は…もしかしなくとも……」

圭「人間…です。はい」

太郎丸「ワン!」

めぐねえ(まだ私達以外にも生存者が居たなんて…)

めぐねえ(驚きだわ……てあれ……この子達どこかで見覚えが)

圭「あの…貴方は一体……」

めぐねえ「あ…私は……」

めぐねえ(そうだ。外見完璧男の子なんだからちゃんとそれなりに演じないと…えと…)

???「私はしばらく家に立て籠もってたんですけど…その……やつらが侵入してきて…」

???「それで慌てて……命からがら」

圭「そう…ですか」

圭「あのぅ…お名前とかは」

???「私の……ええ…私は佐倉…」

めぐねえ(慈じゃあからさま女の子っぽい名前よねぇ…)

めぐねえ(…ここで改めて命名しようかしら)

めぐねえの♂verの名前を考えよう>>22
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 16:37:22.92 ID:oiOBfSJFo
慈(いつき)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/23(日) 16:37:38.57 ID:X3EYZSgN0
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/23(日) 16:37:59.02 ID:KKPsXNO00
祭壇
24 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 19:34:54.79 ID:gb1npXSeO
慈「…いつき…佐倉慈です」

圭「慈さん…ですか」

慈「あの、君はなんでここに?」

圭「……やつらが現れたあの日、偶々私は友達連れてここに来ていたんですけど…」

圭「それで…偶然」

めぐねえ(下校途中寄り道してたのね…きっと)

めぐねえ(寧ろそれが幸いして物資が揃ってるここに留まることが出来たと)

慈「それで…君は?」

圭「あ……巡々丘学院の生徒で、高2の祠堂圭って言います」

圭「さっきの太郎丸っていうのはこの仔犬の名前で…」

太郎丸「ワン!」

慈「なるほどね」

圭「すみません。この仔無邪気なもので…」

慈「あ、いいのいいの。逆にそれ位元気が有り余ってるなら安心するよ」

圭「…あのっ、避難所とか…今どうなっているのか分かりませんか?」

圭「もうここに閉じ込められて2、3週間経つんです。ここもいつまで持つか分からない…!」

圭「早くもっと安全な場所に……」

慈「…避難所は……」

めぐねえ(多分うちの学校とマニュアルに書いてあったいずれか…)

めぐねえ(何にせよ今やるべき事はこの子達を自分らの学校に誘導させる事)

めぐねえ(そういえば2年生で居たわね…祠堂さん……今更だけど)

慈「まだ寄ってないけど、やっぱり1番安全なのは近場の高校なんじゃないかなぁ」

慈「警察署とかに向かうよりかはそっちの方が生存者がいる確率が高いと思う」

圭「…というと…今言った巡々丘高校?」

慈「…だったかな?多分」

めぐねえ(知らない素振りをしつつ彼女達を連れて学校に戻ろう。やり方によっては或いは…)

めぐねえ(……達?)

慈「そ、そういえば祠堂さん!その…友達も連れてきてたって言いましたよね?」

圭「え…あ、はい!」

圭「デパートの職員とか…多分係の人の休憩所?みたいな部屋が奥にあって」

圭「そこに今居るんです!」

慈「ok。分かった」

慈「まずそこに戻って荷物をまとめてから移動しよう」

圭「わ、分かりました!」

25 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 21:39:57.88 ID:gb1npXSeO
めぐねえ(急がないと…もしデパートの周りをやつらに囲まれたら今度こそおしまい)

めぐねえ(それだけは避けたい!)ダダッ

圭「ここでっ…!」

慈「ぞ、ゾンビが部屋の周りに…」

ゾンビ「ア゙〜!」

圭「ど、どうしよう…追っ払うにしても武器も何も…」

慈「祠堂さん。下がってて」

慈「私が行く」ダダッ

圭「えっ…佐倉さん!?」

めぐねえ(居るのは4体…比較的少ない方!)

めぐねえ(まずは一列に並んでるゾンビ達を横から蹴り飛ばして…)ガンッ

ドサッドサッ

めぐねえ(ドミノみたいに連鎖して倒れたから起き上がるのに時間がかかる!)

慈「その内にゾンビを…」ザシュッザシュッ

ゾンビ「ア゙〜」

めぐねえ(1、2体倒し損ねて残っちゃってるけどその位の数なら問題ない)

慈「えいっ!」ズバッズバッ

ドサッ…

慈「ふぅ…」

めぐねえ(あれ…何だか怖くなくなってきた)

めぐねえ(1対4なんて誰が考えても不利な筈だけどなぁ)

圭「す、すごい…」

太郎丸「ワンワン!」

慈「さ、今の内に!早く!!」








26 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 21:42:23.69 ID:gb1npXSeO
美紀「ここを離れて学校に?」

圭「うん。ここにずっと居たって何も始まらないし」

圭「現にこうして他の人とも会えた。もしかしたらこの人以外にも生存者が…」

美紀「じょ、冗談やめてよ圭…ここより安全な場所なんてある訳……」

美紀「ここは食料も水もまだ沢山あるし」

美紀「そんな何も確証無しに危険な外を歩くのはただの自殺行為だよ?」

圭「でも…」

慈「ちょっと待って。祠堂さん」

慈「ねぇ、直樹さん。少し聞かせて」

慈「佐倉めぐみ先生って知ってるかな」

美紀「え……あ、ぁぁ…なんとなく…」

美紀「でも…なんで貴方が?」

慈「実はその人、私の姉なんですよ」

美紀「そ、そうだったんですか?」

慈「うん。だからあの学校の状況についても多少知ってる」

慈「まぁ…あくまで可能性に過ぎない話だけど」

慈「…この騒動が起きてから1週間後、姉さんから通知が来てね」

慈「確認したら位置情報だけ載ってたんだよ。まさかとは思ったんだけどさ」

圭「それってつまり…」

慈「少なくとも1週間以上は持ち堪えられるような避難所だったって事だろうね」

慈「多分…何の音沙汰も無ければ今も無事だと思う」

圭「お、おぉ…」

めぐねえ(まぁ位置情報については実際知り合い全員に送ったし焦ってて携帯落としたとでもいえば誤魔化しは効くわ)

美紀「でも、もしその後その音沙汰があってゾンビの巣窟になってたら…!」

慈「そしたらここに戻ればいいよ」

慈「どちらにせよ中を調べれば何か助かる手がかりを掴めるかもしれないし」

美紀「……」

圭「行こ?美紀」

美紀「…わかったよ」
27 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/23(日) 22:57:10.21 ID:gb1npXSeO
圭「…こんな感じでいいですか?」

慈「多分大丈夫…だと思います」

美紀「ガムテープで防犯ブザーとピアノの前框を固定してどうするんですか?」

慈「…まぁ起きてからのお楽しみって事で」

慈「後はブザーの紐の所に二重に糸をかけてと…」ギュッ

慈「後は走って駐車場に向かお」ダダッ

美紀「え…糸持ってたら……あ」ダダッ

圭「なるほど」




グイッ

ビビビビ…

ゾンビ「ア゙〜」

圭「いっぱい集まってる!」

美紀「ピアノが弾ける状態だから更にピアノの騒音に釣られて…」

美紀「この隙に逃げると」

慈「入口が見えたよ!後少し…」ダダッ



ウィィ…

美紀「何とか出れた…」

圭「でも…ここから徒歩で学校まで歩くのかぁ」

圭「ハードル高いな」

慈「多分…その必要は無いと思う」スタスタ…

圭「車の横に人が倒れ……」

美紀「うっ…死体」

慈「ちょっとポケットの中お邪魔します」ガサゴソ

慈「…あった。鍵」

美紀「その自動車の…ですか?」

慈「多分。車で逃げようとしてたら襲われたんだと思う」

慈「早く乗って、すぐ出発するよ」

圭「はい!」

太郎丸「ワン!」

めぐねえ(これで学校に戻れば自然な形であの子達の元に戻れる…)

めぐねえ(唯一心配なのは…今の彼女達の精神面の状況ね)


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 08:31:37.12 ID:i9cOUpGNO
29 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/27(木) 22:57:32.07 ID:XF6YnBkSO


ブロロロ…

慈「…とりあえず一安心、ですかね」

慈「走行中奴らが窓割って入ってくる事なんて滅多に無いだろうし」

美紀「あの…さっきお姉さんからメッセージが送られた…って言ってましたけど」

美紀「やっぱり電波類が死んでない以上まだ国内全域が壊滅してるって訳じゃないんですよね…?」

慈「さぁ…私も急いでこっちに来たので何とも」

めぐねえ(実際どうなのかしらね)

めぐねえ(世界各国とまでは言わなくてもこんな長期間待ってもヘリの1つも見当たらないって事は……)

めぐねえ(最低でも国家機関はもう機能していない可能性が高いかも)

圭「すみません…あまり飲食料持てずに」

慈「大丈夫大丈夫。念の為予め地下の食品コーナーに行って調達してたから」

慈「少なくとも2週間は持ちますよ」

慈「あ、そろそろ着きますよ」





キキーッ

慈「さて…校門前には着いたものの」

ゾンビ「ア゙〜」

圭「あ〜やっぱりいるよ!!たくさん!」

美紀「どうするんですか?車で突破?」

慈「いや…あんなに居たら轢きれ切れない」

めぐねえ(どうしよう。車の音に気づいて多分奴らこっちに来るだろうし…)

めぐねえ(校舎内にいる3人に助けを求める訳にも…)

圭「ぅぅ…」

慈「……>>30しましょう」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 23:00:50.50 ID:/TUuLCp1o
ヒットアンドアウェイ
轢いて逃げて隠れて、を繰り返して数を減らす
31 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/27(木) 23:53:04.44 ID:XF6YnBkSO
慈「やっぱり強行突破」

圭 美紀「え、ええええっ!?」

慈「捕まっててください!」ブロロロ!

グシャッグシャッ…

美紀「ち、血が…」

圭「離れちゃダメだよ…太郎丸」ギュッ

太郎丸「クゥン…」




胡桃「粗方3階に居たのは片付けたぜ。りーさん」ガラ…

悠里「……お疲れ様」

胡桃「今の所由紀も3階から出ようとはしてなさそうだから大丈夫だとは思うけどさ…」

胡桃「やっぱしめぐねえが死んだショックがデカすぎたのかな」

悠里「元々片鱗は少し前から現れてだけどね…もう精神的に限界なのよきっと」

悠里「仕方ないわ…」

悠里「そう…仕方ないのよ」

胡桃「…」

悠里「ひとまずこれk
由紀「りーさん!大変大変!」ガラ…

胡桃「おま…」

悠里「どうしたの?由紀ちゃん」

由紀「来たの!転校生が!!」

胡桃「転校生?誰だそりゃ」

由紀「外見て外!」

胡桃「こんな夕暮れ時にいる奴なんて運動部員以外いる訳…」


ブロロロ!

慈「退いてください退いてください!!」

慈「轢かれますよー」

圭「もう10人以上轢いてますよ!」

美紀「そういう問題!?」

ブロロロ…


胡桃「」

悠里「……………」

由紀「ね、居たでしょ?」

悠里「…胡桃ちゃん?」

胡桃「おう」

悠里「少し迎えに行ってくれない?あの子達」

胡桃「おー」スタスタ

由紀「あ、私も私もー!」

悠里「由紀ちゃんはダーメ」ギュッ

由紀「らんへ〜!?」グイ〜

悠里「駄目なものは駄目なの」ゴゴゴ

由紀「は、はひ…!」
32 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/28(金) 02:26:13.69 ID:FXfohDxCO
ブロロロ!

めぐねえ(大分減った…そろそろ校舎へ避難したいんだけど)

めぐねえ(どうやって入ろう)

圭「い、慈さん!あそこあそこ!」

慈「?」ウィィ…

胡桃「おい!あんたら!!早くこっちに!!」

美紀「人間!?まさか本当に生存者が…」

ブロロロ…

胡桃「え、ちょっ…馬鹿!こっちに近づい……」キキーッ!

胡桃「……っと…?」

慈「2人とも!早くこっちから…」ガチャ…

圭「はい!」

胡桃(横向きで入口キワキワのとこで止めやがった)

胡桃(ドリフト上手っ!?)

慈「どうせかなり凹んでもう人を乗せて走れるような代物じゃない!」

慈「バリケードがわりにでもして下さい!」

胡桃「あ、ああ」

胡桃(この人妙に冷静だなおい)

胡桃「とにかく話は後だ!校舎の中もあいつらいるから!!」

圭「えー!?」




悠里「そう…デパートに身を潜めてたのね」

圭「はい…けどいつ食料が無くなるか分からないし、奴らも増えていく一方だし…」

圭「とにかく、動かなければ何も始まらないと思ってここに」

悠里「……とりあえず事情は分かったわ」

悠里「幸い食料も貴方達が調達してくれたお陰でひとまず足りるし、何より生存者を見殺しにするような真似は出来ないわ」

悠里「しばらくはここでかくまいましょう」

美紀「あっ…ありがとうございます」

めぐねえ(良かった良かった…これで無事また皆の所に戻ってこれた)

めぐねえ(それにしても胡桃さんも悠里さんも思ったよりも元気そうで安心したわ)

めぐねえ(由紀さん…はまぁ後でもいっか)

悠里「あ、慈さん…少しお話させて下さい」

慈「え…いいですけど」

慈「2人でですか?」

悠里「胡桃ちゃんも連れていきます。念の為」

めぐねえ(念の為?)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 06:51:44.10 ID:R8y/uYELo
少女達のなかに男が一人
これは危険ですね
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 07:53:32.81 ID:9oNxiSygo
おつ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 17:29:46.75 ID:U25vwX11O

面白い
36 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/30(日) 01:35:47.42 ID:p0jVx4PEO
慈「……」

悠里「…」

胡桃「…」

慈「あの…教室?に来て何を?」

悠里「慈さん、さっき貴方は慈先生の兄弟だ…」

悠里「そう仰いましたよね?」

慈「あ…ま、まぁ」

悠里「……実は…先日慈先生は奴らに襲われて…」

悠里「死んじゃったん……です」

胡桃「あたしらが危うく全滅する…ホントその瀬戸際だったんだ」

胡桃「それで…めぐねえは……」

悠里「由紀ちゃんや胡桃ちゃんに代わって…ごめんなさい……!」ペコッ

悠里「貴方の家族を見殺しにしてしまって…」

慈「…………」

めぐねえ(ど、どうしよう。嫌な予感はしてたけど思いの外反応に困るわ)

めぐねえ(死んでいないのに故人扱いされるのってこうも悲しいというか虚しいというか)

めぐねえ(とりあえずそれっぽく悲しんでみましょう…)

慈「…そうですか。もしかしたらって思いましたが……」

慈「一足遅かったか…」

悠里「本当に、すみません」

慈「顔を上げてください。貴方が謝るべきことじゃない」

慈「姉は子どもが大好きだった…生徒の為に生を終えられただけでもせめてもの救いです」

悠里「…恐縮です」

胡桃「しっかしよ…めぐねえに弟さんが居たとは驚きだったな」スタスタ…

胡桃「てっきり1人っ子だと思ったよ。そういう話題振った事無かったからさ」

慈「ま、まぁ…こんな状況で遠くにいる家族の心配なんてしている余裕なんて無いし」

慈「触れたら触れたらかえって哀しくなる話題じゃないかな?」

胡桃「ははっ…生憎この状況下で明るくなれるような話題なんて無ぇよ」

胡桃「それにしてもそのアホ毛…やっぱり遺伝なんすか?」

慈「あー…よく似ているって言われてますよ。周りから」ピヨーンピヨーン

慈「生まれつきなんで」

胡桃「へー…DNA一致しすぎて凄いを通り越して逆に引くわ」

慈「ヒク!?」

胡桃「はっはっはっ!本当めぐねえみたく面白い人で安心したよ!!」

めぐねえ(え…私ってそんなイメージ?というか胡桃さんやたらとフレンドリー)













胡桃「じゃあこの傷は生まれつきじゃねぇよな?ん?」ガシッ

慈「おろ?」
37 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/30(日) 01:53:26.47 ID:p0jVx4PEO
めぐねえ(腕の傷…しまった!?)

めぐねえ(皮膚を噛まれたのよ!?いくら傷が塞がろうが跡は残るに決まってるじゃない!)

めぐねえ(動きやすさ重視で安直に半袖を選んだのは間違いだったわね…)

胡桃「返答によっちゃ追い出すorシャベルで成仏って未来が待ってるんだけど」

胡桃「9割方そーなりそうなんだよなこれが」

慈「………」

悠里「…流石に有無を知らずにここに居座せる訳にも行きませんからね」

悠里「案の定、腕に噛み跡があった訳ですが」

悠里「どう説明しますか?慈さん」

慈「…!」

悠里「貴方がいつどこで噛まれたかは定かではありませんが」

悠里「感染者の可能性が1%でもあるのならば即刻下校してもらう」

悠里「いいわね」

めぐねえ(迂闊だった…あんな事があった翌日じゃ少しでも怪しく思われればすぐに追い出すに決まってるじゃない……)

めぐねえ(ワクチンを使ったって言えばそれこそ話がこじれてしまうし…)

めぐねえ(何とか説得力のある説明をしてあげないと………)

胡桃「で?どうなんだよっ!?」

悠里「胡桃ちゃん、脅してもダメよ。ひとまず…」

慈「違います」

悠里「?」

慈「噛まれたんじゃないんです」

胡桃「じゃあ何だってんだよ…この擦り傷とは到底思えねぇ深い傷は!?」

慈「これは…」

慈「>>39
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 02:52:20.56 ID:vdJqSMcTo
多分、自分は免疫保持者だと思う
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 03:36:01.16 ID:G8c81/UBo
この傷跡をよく見てくれないか?こいつを見てどう思う?
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 08:40:58.02 ID:ygNpWmyoo
すごく…おおきいです…
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 10:25:53.38 ID:zdMu0DVOo
嘘ついててもバレたらかえって面倒になるから洗いざらい話してしまう
42 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/30(日) 12:52:22.64 ID:p0jVx4PEO
慈「そんな事よりもこの傷を見てくれ。こいつをどう思う?」

胡桃「すごく…大きいです」

悠里「……………?????」

悠里「えっと…これはつまり…どういう事?」

胡桃「い、いやっ…その…」

慈「BL漫画のネタです」

胡桃「ちょっ待った!!」

悠里「……胡桃ちゃん…」

悠里「とりあえず一歩退くわ」ザ…

胡桃「引かないでーー!?」

慈「恵比須沢さんは腐女子になるのが得意なフレンズなんだね」

胡桃「誰がノンケパークじゃコラ!!」

胡桃「ホモなんて気持ち悪いの見るか!」

慈「駄目だよ。恵比須沢さん…そんな差別するような発言しちゃ」

胡桃「お前だって腐女子って差別しただろが!!」

慈「腐女子は差別用語じゃない。いわゆるスキルの1つなんだよ!」

胡桃「意味分からんわ!!!」

悠里「え…い…あ、う……お?」

めぐねえ(と、とにかく話を脱線させて話題を忘れさせましょう)

めぐねえ(何か凄い無理がある作戦だけど……後)

めぐねえ(すっごい泣きたい)

慈「だいたい、私はホモは気持ち悪いって発言に対して差別の要素が入ってたからツッコんだだけであり…」

慈「腐女子がキモいとか醜いとかゲロ以下の匂いがプンプンするとか一言も言ってないよ」

胡桃「〜!!」

胡桃「殺す!!」ブンッ

悠里「ちょ…根本的な解決にならないわよ胡桃ちゃん!?」

胡桃「うるさい!散々馬鹿にしやがって畜生!!」ドバババ

胡桃「許せん…許せんぞ!!」ドバババ

慈「ひぃっ!?」

めぐねえ(あっちが泣いちゃった!?弄りすぎた!?)

めぐねえ(かえってまずい状況にーー!)

胡桃「覚悟ぉぉっ!」ブンッ

慈「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
由紀「りーさーん!2人の学校案内終わったよぅ」ガラ…

胡桃「………」

慈「………」

悠里「…………えっ………と………」

由紀「……むむむ…もしや御三方……」





由紀「私達に黙ってチャンバラごっこして楽しんでたね!?ずるーい!」

圭「えええええ!?」

美紀「これを見てどうやったらそんな解釈を…」
43 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/30(日) 13:16:26.63 ID:p0jVx4PEO
由紀「酷いよー2人とも!」

由紀「私が説明してる間に隠れて遊んでるなんて!」

胡桃「お、おう。悪り…」

胡桃「ただ待ってるのも暇だったんでな」

悠里「ご苦労様由紀ちゃん」

由紀「へへー」

由紀「あ、でももう1人の転校生君には説明してなかったねぇ!」

由紀「今から行ってくるよ!めぐねえと一緒に!」

美紀「…あの…悠里先輩」ヒソヒソ…

悠里「何?美紀ちゃん」

美紀(ちゃん…)

美紀「その……めぐねえという方は一体」

美紀「由紀先輩があたかも隣にいるような話し方で…でもそんな人は……」

悠里「慈先生の事よ。ただのあだ名」

美紀「でも…その人ってもう……」

慈「……」

胡桃「…どした?慈さん」

胡桃(雪の隣じっと見てるな……)

由紀「めぐねえ!またサポー!よろしくねー」

由紀「私全部把握し切れてる訳じゃないからさ」

めぐねえ「ええ、勿論よ。由紀さん」

慈「……………」






めぐねえ(あれ…霊映ってね?)


44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 13:25:21.19 ID:F/8Z8H2io
生霊かな?
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 13:29:08.39 ID:bdXKohI40
どういうことだってばよ…
てか噛み跡はそれで流せるのか
46 :↑サポートな誤記多い ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/04/30(日) 13:49:48.79 ID:p0jVx4PEO
由紀「楽し〜楽し〜」スタスタ…

由紀「学校は楽し〜なー♪」

めぐねえ「ふふ。はしゃぎ過ぎたら転ぶわよ?由紀さん」

由紀「あ、そだね」

慈「……」

めぐねえ(なんで私の霊が私の目に映っているのだろう…)

めぐねえ(え…これ実はもう現世じゃなくてあの世視点で見てたりとか?)

めぐねえ(でも実際生きてるしなぁ…)

由紀「あ、転校生君ってさ!ここの学校に入学したら1番楽しみだった事とか何かある?」

慈「え…」

由紀「ほら、学祭とかさ!運動会とか!」

由紀「何でもいいから1つ挙げてみてよ!」

慈「そ、そうです…ね」

慈「部活かな?ここの学校色々な部活動あるし」

由紀「そーなのかー」

由紀「私的には学園生活部が1番おすすめだよっ!」

由紀「何たって25時間366日ずーっと学校で暮らせるんだからね!」

由紀「わくわくするでしょ!?」

慈「そうです…かね」

めぐねえ「ねぇ由紀さん」

めぐねえ「転校生君…じゃなくてちゃんとこの人の名前で呼んであげないと」

めぐねえ(また喋った!?)

由紀「あ、そーだそーだもっこりしてた!」

めぐねえ「それを言うならうっかりでしょ…」

由紀「あ、りーさん言ってたけど転校生君ってめぐねえの弟なの?」

めぐねえ「ええ、そうよ。私のかわいい弟よ」

めぐねえ(何か自分で自分が紹介している所を見ると腹立たしいわね)

めぐねえ(偶然にも嘘ついて誤魔化してくれたし)

由紀「君の名前は?」

慈「……慈って書いていつきって言います」

由紀「ぉぉー!めぐねえと漢字一緒!!」

由紀「仲良しなんだね!慈君!」

慈「え…ま、まぁ……あまり関係ないかもだけど」

由紀「そうだね…いつき…つき…にぃ」

由紀「決めた!君のコードネームはつきにい!」

つきにい「……え?」

由紀「私達よりちょっと年上みたいだしめぐねえがめぐねえならつきにいはつきにいだよ!」

由紀「よろしくねつきにい!」

つきにい「……」

めぐねえ(出来れば慈って呼んでもらいたかったわね…)



めぐねえ(まぁ、いつもの事だけど)

つきにい「はい。よろしくお願いしますっ」ギュッ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 18:46:33.17 ID:l0+tab1po
妄想が新たな魂(めぐねえ2号)を生み出した
48 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/01(月) 01:57:24.72 ID:nvsIT2UyO
悠里「ご飯出来ましたー」コト…

「おーー!」

美紀「角煮に…カレー、後フルーツ!?」

圭 由紀「OH!ゴーカー!!」

胡桃「あいつら…会って間もねぇってのに早速意気投合してるよ」<キャッキャッ

つきにい「仲が良いのは良い事じゃないですか」

つきにい「なぁ、太郎丸」
太郎丸「」ガツガツ

めぐねえ(こちらも早速がっついてる!)

由紀「おーっと!うかうかしてられない!私達も冷める前に食さないと!」

由紀「けーちゃん食べよ!」

圭「ラジャー!先輩!」

ガツガツガツガツ…

胡桃「おいおい…飯は逃げねーっての」

胡桃「早食いした所でって話だよなぁ?慈…」

慈「」ガツガツガツ

胡桃「……あたしらがおかしいのかな…」

美紀「あの人等が非常識なだけです」

悠里「まぁ…元気あるのに越した事は無いんじゃない?」

圭 由紀「おかーり!」スッスッ…

太郎丸「ワンワン!」スッ…

悠里「あらあら」

胡桃「行動早ぇな」

美紀「え…おかわりって……大丈夫なんですか?食糧」

悠里「大丈夫よ。初日の夕食だし…少し旺盛にしてあげましょ?」

つきにい「おかわりおねがい…し……ます
悠里「えー…」

胡桃(犬以下の扱いよ)

美紀(格差社会って怖い)

つきにい「何故私は拒否され……」

悠里「いや、生理的にというか…色々」

つきにい「酷ないですか!?」

胡桃(…まぁりーさんの反応も分かるけどな)

胡桃(感染者の手助けをした所で私等にメリットは無い。むしろデメリットしかない)

胡桃(可能性があるってだけにしろ私はまだこの男の在住には納得ならねぇ)

胡桃(とは言え由紀に邪魔され有耶無耶にされちまったからなぁ…)ガクッ

胡桃(由紀に見られなけりゃまだ対処のしようはあったってのに……)

美紀「…胡桃先輩?」

胡桃「ん?どした美紀」

美紀「何悩んでるか分かりませんけど…」

美紀「とりあえず…食べましょう?ご飯」

胡桃(考えても埒あかない…か)

胡桃(それも仕方ないか)

胡桃「そーだな。食べよう食べよう」
49 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/02(火) 02:52:17.91 ID:xEFPp24N0
つきにい「…ふぅ満腹満腹」

由紀「美味しかったねぇ、カレー」

圭「うんうん」

胡桃「お前らはもっとおしとやかに食べれんのかおしとやかに!」

胡桃「見ろよ美紀の!」

美紀「…」パクッ

美紀「はふっ…」

美紀(食べ始めてから結構立ってたから油断してふーふーするの忘れてた!)

美紀(あっつい…でもおいしー!)

美紀(こんな非常事態だからこそ一見手抜きのようなこの食事も…)

美紀(牛肉が舌でとろけ、ホクホクと柔らかいジャガイモ…ほんのりと甘みを感じさせる人参…)モグモグ…

美紀(全てが調和して完成するのがこのカレーなんだ…正に極上の味!)

美紀「あ〜幸せー」

胡桃「ほら、見ろ見ろこの美紀のエレガントな食いっぷりを」

つきにい「完全にトリコですね」

美紀「〜」ブシャァァ!!

胡桃「美紀ぃぃっ!!」

美紀「げっほ…うおっえほ!」

胡桃「何やっとんじゃ己は!?」

つきにい「ごちそうさまでした」

胡桃「だからなんでBLばっか持ってくるんだよ!!」

つきにい「トリコはれっきとしたジャン○を代表する少年漫画ですよ」

つきにい「ホモなんて気味悪いものと同列に並べないでください」

胡桃「おいっ!!さっき差別すんなっつったよな!?話違ってんぞ!?」

つきにい「だいたい何ですかその言いようは…まるで私がホモ関連の話題しか出してないような…」

胡桃「11割方合ってんだろっ!!」

つきにい「…………………!!!???」

胡桃「なんで今更驚いてんの!?」

由紀「はははーっ!胡桃ちゃん面白ーい!」

由紀「コントやってるみたい!」

圭「先輩方コンビ組んだらどーですか!?」

胡桃「こ、コンビって何だよ…そりゃ……」

つきにい「自分はこの人に料理する側もハント側も無理です」

胡桃「もういい加減美食屋の話はやめろ!!」

由紀「胡桃ちゃんにリョウリ…」

圭「ハント…!」

胡桃「変な妄想すなーっ!!」

つきにい「あー…馬鹿笑いしたら何か疲れた」

つきにい「ちょっと手洗い使用しますね」ガラ…

胡桃「あ…っの野郎……逃げやがった!」バタン

由紀「賑やかなのはいい事だよ胡桃ちゃん!」

胡桃「度が過ぎるのはアウトなんだよっ!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 03:34:33.33 ID:kQJMZx0+o
うートイレトイレ…
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 03:38:19.60 ID:TWm0VRKoo
青いツナギを着た男の感染者が出そう
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 09:39:35.16 ID:FqEiNAzHO
なんで美紀もトリコで吹き出したんだ…
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 12:39:28.47 ID:Whn2VKSrO
正体バラした時のリアクション楽しみですなw
54 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/05(金) 04:29:51.18 ID:EJ0nhEMR0
つきにい「いや〜楽しそうで何より何より」

めぐねえ(少しいじりすぎたかな?でもこんな時だからこそこれ位じゃれ合えるような仲がいいのかな)

めぐねえ(…生徒と教師の距離間…か)

めぐねえ(今後の課題ね。まぁ…今じゃ教師ですらない訳だけど)ヌギヌギ…

めぐねえ(………)

つきにい「この石棒でどうやって排尿すればいいんだろう」





悠里「はーい皆盛り上がってる所悪いけど集合集合」

由紀「え?つきにいまだ帰ってきてないよ?」

悠里「居ない方が簡単に済むお話だからよ」

「???」

悠里「えーと…皆多分想像はついてるとは思うけど寝室に人6人寝かせる程のスペースは無いのよ」

悠里「だから隣の部屋で誰か慈さんと寝て欲しいんだけど」

胡桃「ちょっと待て」

胡桃「なんで別室に慈さん移動が確定なんだよ」

悠里「そりゃ強姦する可能性があるからに決まってるじゃない」

美紀(えー…犯す前提?)

胡桃(そりゃ感染の危険性があるの考えりゃ隔離すんのは分かるけどさ…)

胡桃「だからって態々もう1人移動させなくても…」

悠里「いや、そこは真面目に寝室の面積上の問題」

胡桃「ですよねぇ」

美紀「でも夜中に奇襲とかあったら…」

悠里「大丈夫よ。今日1日見たけどあの人胡桃ちゃん×10の戦力はあるから」

悠里「むしろ強姦を除けば安全なの別室よ」

圭(まずその先輩1人分の戦力の基準がワカラナイ…)

由紀「きしゅー?誰か襲ってくるの?」

胡桃「最近の深夜の痴漢が多くてな」

悠里「という訳で誰かこの中で1人熱い夜を過ごしたい人は挙手ー」

「…………」

悠里(まぁ…いきなり男女水入らずで一夜過ごすっていうのも無理あるわよね)

由紀(2人と5人だったら5人の方が絶対楽しいって決まってるしなぁ)

悠里「仕方がないわね。くじで決めましょ」

「えぇーー!?」


くじで当たった奴(太郎丸除くぞ勿論)
>>57
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 04:42:49.86 ID:0VPu68l0o
由紀
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 04:43:57.73 ID:slX9bgdjo
太郎丸
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 04:44:09.86 ID:NX1lvyW3O
りーさん
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 07:40:15.97 ID:WR+B5PXSO
熱い1秒争い
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 09:35:33.99 ID:glgdrmxw0
言い出しっぺの法則
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 19:51:21.51 ID:vOYtj5cro
これから全員を攻略していくのか
61 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/06(土) 22:08:57.01 ID:41ojML590
「同居者だーれだ!」スポッ

「………」ジ〜ッ

悠里「…」チラッ

胡桃「?」

悠里「」つ×慈

胡桃「……まぁ…言い出しっぺだからな」つgirls

美紀「言い出しっぺですからね」つgirls

圭「言い出しっぺですネェ」<怠惰怠惰

由紀「だね〜」つgirls

太郎丸「ワンワン!」

悠里「はべあっ!?」







悠里「という訳で今(23:00)に至る訳ですが」

つきにい「すみません。よく聞けなかったんでもう一度説明してください」

悠里「そう言って彼此もう5回目なんですけど…説明したの」

つきにい「いや〜私が糞闘してる間にそんな事があったとは」

つきにい「驚きでしたね」

悠里(今何か悪意のあるような誤植を見た気がする)

悠里「予め言っておきますけど不審な素振りをしたらすぐにここを出てってもらいますから」

悠里「肝に銘じておきなさい。まだ疑いが晴れた訳じゃないのだから」ゴゴゴ

つきにい「は、はぃぃぃ…」

悠里「明日から早速お仕事いっぱいしてもらいますから早めに寝てください。今日色々と忙しかったでしょうし」モゾモゾ

つきにい「……」モゾモゾ…

めぐねえ(ぅぅ…今日の悠里さんいつもに増して怖い……)

めぐねえ(あんな事あった直後じゃ多少取り乱すのも無理はない…かな)

めぐねえ(いずれにせよ恐らくバレていたでしょうからある意味早めにバラしておいて正解だったか否か……)

めぐねえ(まぁ…今はこんな傷跡の事よりも救援を呼ぶ方法を考えるのが先決でしょうけど)

めぐねえ(……この子達にあの事が知れ渡る前に、できれば)

つきにい「……」

悠里「……」



〜1:00

めぐねえ 悠里((眠れん!!))

めぐねえ(どうしよう…ワクチンの副作用だか何だか知らないけどいつまで経っても眠気がやって来ない)

悠里(流石に歳上の男性と2人で寝るなんてできる訳ないよ…)

悠里(寝てる間に何かされてると思うと怖いし万が一発症も……)

悠里(ぅぅ…どうしよう……)

悠里(そうだ…こんな時こそ>>62しましょう)




62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 22:50:04.74 ID:jqTw3vhQo
読経
63 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/06(土) 23:50:51.80 ID:41ojML590
悠里(こんな時こそお経を唱えて精神統一…!)

悠里「もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて、一心に阿弥陀如来、われらが今度の一大事の後生、御たすけ候へとたのみまうして候ふ。たのむ
めぐねえ(ぅわぁぁ何かお経読み始めたぁぁぁ)

めぐねえ(怖くて尚更眠れないよー)





<この御ことわり聴聞申しわけ候ふこと、御開山聖人…

胡桃(うるせーー!?)

美紀(隣から不気味な声が……)

圭(こんな夜中まで勤勉だね)

由紀「zzz」

太郎丸「zzz」







〜7:00

胡桃「……おはよー、りーさん」ボーッ

悠里「…おはよぅ……」ボーッ

胡桃「昨日全っ然寝れなかったんだけど」

胡桃「つーかあんたらの部屋から何か物騒な声してたんだが」

悠里「え、ぇぇ…そそんなの聞こえなかったわよ?ねぇ慈さ…」クルッ

つきにい「zzz〜zzz」

悠里(10秒でノックアウト!?)

胡桃「いびきかきながら歩くって…どんな曲芸だよ」

悠里「さっき叩き起こしたと思ったら即ニ度寝三度寝されるもんだから困っちゃうわねぇ」

胡桃「こりゃまるでめぐねぇそっ……

悠里「………」

胡桃「……悪りぃ…」

「………」

美紀「」オロオロ…

圭「あ、そういえば先輩…何か慈さんにセクシャルハラスメントされませんでしたか?」

悠里「」ブシャァァ!!

胡桃「りーさぁぁんっ!?」

美紀「ちょっ…圭!何言ってんのこんな時に!」

圭「へ、へへ…少し魔が差して」

美紀「少しどころじゃないよな!?おい!?少しじゃ済まないよコレ!」ユサユサ…

悠里「げほっ…けほっ」

胡桃「だ…ダイジョブ?りーさん」

悠里「これ見て大丈夫だと思う?」

胡桃「ううん。全く」

悠里「でしょうね」




64 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 00:43:07.99 ID:YMeo2kk40
胡桃「で…昨日一晩つきあってみてどうだった?りーさん」ヒソヒソ…

悠里「どうも何も…とりあえず異常は見られなかったわね」ヒソヒソ…

胡桃「症状の悪化とかは…」

悠里「いいえ。ご覧の通りピンピンよ」

胡桃「そっか…じゃあ本当にこいつの言った通り奴らには………」

悠里「だからってこんな大きい傷跡どう説明するのよ…じゃあ」

胡桃「……そりゃ………」

胡桃「もしかして1度噛まれた後に治ったとか?」

悠里「……或いは、ね」

胡桃「じゃ、じゃあもしその仮説が当たってるとすれば…」

悠里「どこかにワクチンが存在するかもしれないわね…本当にごく僅かな可能性だけど」

胡桃「そっか…!もう医療機関が機能してるのかも」

胡桃「ヤベェ…希望見えてきたよ!」

美紀「…あの胡桃先輩、今なんて…」

胡桃「あ、いや…それがさ」

悠里「胡桃ちゃん」

胡桃「………」

悠里(今そんな事話した所で状況は変わらないわよ)

悠里(大体まだ慈さんが発症してないだけで症状の悪化が遅いだけかもしれない)

胡桃(……)コクッ

胡桃「今日の朝飯、パスタみたいでさ」

胡桃「あたし大好物なんだよねー…ていう」

美紀「そ、そうでしたか」

圭「朝からパスタって重くないかなぁ」

美紀「そういう問題…?」

悠里「朝カレーも時々あったけどね」

美紀「それは……ちょっと」

「wwww」


胡桃(うまく話題は逸れた、か)

胡桃(めぐねえの弟さんねぇ……もう少し詳しく知る必要があるみたいだな)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 01:11:24.62 ID:5hn7S/cSO
青いツナギの男をバキュームカーにする闘いか…
66 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 01:44:16.31 ID:YMeo2kk40
つきにい「zzz…」

美紀「……この人椅子に座り込んでまだ尚寝続けてますよ」

圭「何か寝顔可愛いよねぇ」

胡桃「確か何だっけ?昨日だか一昨日だかに自宅から出発して命からがらここに逃げ込んできた訳だろ?」

胡桃「そりゃ疲労溜まってて当然だわな」

美紀「ここまでの道のりの事を考えると1番ハードだったのは慈さんだったかもしれませんね」

圭「実際慈さんが助けてくれなきゃ私達今頃…」

悠里「少なくともここほど設備が整った所なんて市内には無いんじゃないかしら?」トクトク…

悠里「自家発電、自家用菜園、浄水システム…」

胡桃「何かこう…出来すぎてる感が半端ないんだよなぁ」

美紀「…確かに最初ここの説明受けた時は万全過ぎ…っていうか」

美紀「かなり違和感を覚えましたね」

「……」

悠里「まぁ今考えても埒があかないし…特に貴方達3人は整理する時間も必要でしょう」

悠里「とりあえず今は生きる事に専念しましょ?」コト…

美紀「…同意です」

圭「……肝心のもう1人はおねんね中なのですが」

つきにい「zzz」

ガラ…

由紀「おはよー皆」

悠里「あ、由紀ちゃん。もうパスタ出来てるわよ」

由紀「おー!今日の朝食麺なんだ!」

由紀「おいひほ〜」ダラダラ

胡桃「涎拭けよ」つティッシュ

つきにい「…いい香り……ぉ!」

つきにい「パスタ!美味しそう…」

つきにい「あれ?なんで私寝室じゃなくていきなりここに…」

美紀「寝ながら移動したんですよ…先輩」

つきにい「ええっ!?寝ながら!?」

圭「本人が1番驚いとる…」

胡桃(地味に由紀が最遅記録抜かされてるなおい)

悠里「さてと…それじゃ皆揃った事だし」

悠里「食べましょっか」

つきにい「…この世のすべての食
胡桃「もうええ」


「いただきます!」
67 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 04:08:00.23 ID:YMeo2kk40
つきにい「」ガツガツ

圭「」ガツガツ

太郎丸「」ガツガツ

胡桃「……💧」

胡桃「あれでがっついてんじゃなくて巻きの作業も入ってるってんだ」

胡桃「どうかしてるぜ」モグモグ

美紀「手先器用とかそんな問題じゃないですよね」

美紀(圭、この間まではそこまで食欲旺盛じゃなかったけどなぁ…)モグモグ

悠里「そうね…今日やる事と言えば野菜の収穫といつもの見回り位かな」

悠里「後人も沢山増えたから食糧の数の見直しとかも…」

由紀「!」ピンポーン

由紀「そーだ!折角だから6人で体育祭やろうよ!」


ピタッ


つきにい「…体育祭?」

由紀「そーそー!新しい部員も増えたし最近ろくに運動してなかったからね!」

由紀「皆で身体動かそー!」

美紀「え?」

胡桃「…へぇ。いんじゃね?」

圭「面白そう!やりましょやりましょ!」

美紀「え?え?」

悠里「まぁ…今から準備するとなると少しグラウンドは厳しいけどね」

つきにい「室内でもできる競技なんていくらでもありますよー」

ワイワイ…

美紀(えーーっ!?何故私だけ置いてけぼり!?)

美紀(大体何!?体育祭って!)






68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 04:10:44.89 ID:Eh3yqhj2o
食欲旺盛…T-virusかな?
69 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 14:03:34.60 ID:YMeo2kk40
つきにい「という訳で3時間がかりで作りました!」

つきにい「臨時体育祭場!」パンパカパーン

由紀「会場から作り出すってのも学園生活部の醍醐味だよね!」

美紀「もっとやるべき事があると思います」

由紀「やるべき事よりやりたい事!」

美紀(ただのニート論じゃねえか)

胡桃「ポスターも貼っつけたし…早速始めるか!」

「おー!」

悠里「はーいそれじゃ赤白に組み分けたから指示通りに分かれてねー」




白チーム

つきにい「…」

美紀「…」

圭「…」

つきにい「…あの…」

つきにい「そっちずるくないっスか…?」

赤チーム

悠里「ん?何の事かしら?」

悠里「これでも公平に分けた方よ」

由紀「だって胡桃ちゃんとつきにいすっごい強いし…」

由紀「分けて当然だと思うよ?」

胡桃「本当だぜ、りーさん」

胡桃「 合 理 的 な ジ ャ ッ ジ 感 謝 す る ぜ 」ゴゴゴ

めぐねえ(ひぃっ!?)

めぐねえ(赤チーム怖い!)

圭「あっちの威圧感半端じゃないね」

美紀「いや…だからそういう問題じゃ……」

悠里(丁度いいわ…ストレスも溜まっていた事だし…)ゴゴゴ

胡桃(あのウェ○カー野郎に一矢報いてやるよ…昨日のお礼も込めてな)ゴゴゴ

由紀(後輩だからって手加減しないぞー)ゴゴゴ

めぐねえ(あの3人いつのまに火ついちゃって……)

めぐねえ(…まぁ楽しいからいいのだけれど)

めぐねえ(流石にはいはいと敗ける訳にはいかないわね…)ゴゴゴ

つきにい「…そっちがその気ならやってやりますよ…」

圭「ええ…望むところ!」

美紀「…もう何でもいいよ…」

70 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 14:11:57.17 ID:YMeo2kk40
悠里「じゃあまず私と圭ちゃんで第1種目やりましょうか」バチバチ…

圭「もちろん、いいですとも」バチバチ…

悠里「はい、圭ちゃん1枚紙取って」

圭「え?箱?」

悠里「競技くじ。最初から決まってたらつまらないでしょ?」

圭「ぇぇえーーー!?」

胡桃「うっわ…りーさんの事だからロクなの書いてねぇよ多分」

由紀「でもR18的な展開は起きないと思うから大丈夫だ思うよ!」

胡桃「メタ発言で釘さしてくスタイルなのなコレ…」

つきにい「圭さんファイトー!」

美紀「…ガンバレ…」

圭「む、むむむ…」ゴソゴソ…

ガシッ

圭「こぅぇぇだぁぁぁあっ!!」スポッ

めぐねえ(小枝?)

圭「ど、どうですか?」スッ…

悠里「…ぇーっと…」

悠里「あー、コレは>>72ね」

第1種目>>72


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 14:13:56.74 ID:ZUXwk0nGO
水球
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 14:16:02.27 ID:gjr8IUGb0
ムカデ競争
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 14:16:10.73 ID:mkNYe1W6O
借り物競争
74 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 16:10:17.36 ID:YMeo2kk40
圭「え、ムカデ競争て…」

胡桃「普通団体競技だよな」

胡桃「あのうにゃうにゃするヤツ」

美紀「個人じゃムカデになんて…」

悠里「あら…ムカデ競争なんだから」

悠里「頭にムカデを乗せながら走るに決まってるじゃない」

「…………え?」




圭「えっと…悠里先輩?」

悠里「なぁに?圭ちゃん」

圭「本当に…乗せるんですか?ムカデ……」

悠里「当然でしょ?何…頭に虫を載せるか乗せないかの違いだけよ」

圭(かなり違ってきますよね部長!?)

胡桃「まぁその…なんだ」

由紀「首領Michael」

つきにい「……」ニコッ

圭(皆ハイライトオフしなさってるぅーー!?)

圭「美紀!Help meeee」

美紀(……勝手にやってろ…もう)

美紀「はいそれじゃムカデ乗った瞬間スタートでーす」

圭「み、美紀?私達親友だよね!?ムカデを大親友の頭に乗せ
ポトッ

美紀「スタート」

圭「きぇぇぇぇーー!!?」ダダダダダッ

悠里「……あらあら」

圭「きぇぇぇぇ!?きぇぇえぇえ!!」グシャグシャ

訳:ムカデムカッデェェ!?キショイキショイキショ嫌ぁーー!!

ポトッ

胡桃「おーおー速ぇな。ありゃ陸上選手の素質あるぜ」

美紀「9.9割方起因ムカデなんですけどね」

悠里「コレは追いつけないわねぇ…仕方ない」

悠里「この子と戯れ合ってましょう」

由紀「…」<よしよし…可愛いわねぇ

由紀「つきにい…」

つきにい「何?由紀さん」

由紀「ムカデって可愛いのかなぁ」

つきにい「……少なくとも私は見ただけで拒絶反応起こしますが」

由紀「だよねぇ」
75 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 16:36:13.84 ID:YMeo2kk40
圭「ぜぇ…ぜぇ……」

圭「何とか…100m走り切った……!」

悠里「その分だとコーナー曲がるのきつかったでしょ」

圭「そっちじゃねえよ!!」

由紀「ソッチジャネーヨ?」

つきにい「ありましたねそんな国」

美紀(無いだろ)

胡桃「とりあえず…圭が先にゴールしたから白の勝ちか?1種目目は」

悠里「お待ちなさい。結論を出すにはまだ早いわよ」

悠里「圭ちゃん…貴方ムカデ途中ではらったわね?」

圭「は、はい…あ」

悠里「ムカデ競争なんだからムカデ乗っけてなきゃ失格でしょ」

悠里「コレは赤チームの不戦勝よ」

圭「え、ぇぇぇ!?」

美紀「ちょっと待って下さい!悠里先輩だってムカデを頭から…」

悠里「あら?私はちゃんと彼女からムカデが落ちたのを確認してから手に移したのよ?」

悠里「それに結果的には身体に乗せてるからセーフじゃないかしらそれも」

胡桃「言いくるめにしちゃ上出来だな…何ら間違っちゃいねぇよ」

悠里「という訳で赤チームに10ポイントね」

圭「そ、そんなぁ……」フラフラ…

ドサッ

つきにい「…圭さん!圭さぁーん!?」

圭「ぅ…ぅぅ」

つきにい「しっかりして下さい!圭さん!」

圭「…っ……慈さん」

圭「最後の朝餐は…できればカルボナーラじゃなくてペペロンチーノが良かった…です」

圭「がくっ…」

つきにい「…圭さん……」


美紀(……遺言それ……?)



76 : ◆Wa74BxQwXk [saga]:2017/05/07(日) 17:07:36.81 ID:YMeo2kk40
つきにい「貴方の頑張り無駄にはしませんよ…!」

つきにい「第2ラウンド始めようか……」バチバチ

胡桃「いいぜかかってこいや」バチバチ

胡桃「出番だ由紀」

由紀「らじゃー!」

つきにい「由紀さんか…」

美紀(……馬鹿らしい…)

美紀「とっとと終わらせてやりますよ先輩」

つきにい「…美紀さん」

悠里「ふぅん…由紀ちゃんと美紀ちゃんね」

悠里「最初そっち引いたから次競技選ぶのは由紀ちゃんでいいわよね?」

美紀「異論無いです」

由紀「負けないよみーくん!」

由紀「先輩としての威厳もかかってくるからね!」ゴソゴソ…

美紀「み…え?」

由紀「どれにしようかな天のか

由紀「これでいいや」スポッ

めぐねえ(神様のいう通りにはしないのね…)

悠里「んーと…これは……」

胡桃「>>78か?」

第2種目 >>78
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 17:09:18.55 ID:gjr8IUGb0
まともな競技でもやばいのになるなら
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 17:10:48.53 ID:5Y1RDPuvO
スイカ割り
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