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【安価】京太郎「冥球島?」美穂子「ズバッと三振毎度ありっ!」【咲-Saki-】

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326 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 21:48:35.22 ID:DftT83E60
>3.【変態打ち】

打席に入り、京太郎の球を待つ久だったが、やはりそのフォームを見て京太郎は改めて困惑する。

京太郎「(なんつーか……よくもまあ、あんなので打てるよなぁ)」

次の対戦相手――中日ドラゴンズ、を模したチームに所属をする漫にしてもそうだが、
傍から見ていてどうしてそんなフォームで構えを取るのかと突っ込みたくなるような構えをしている。
少なくとも、少年野球をする子供たちにお手本として教えるには不適当なものだ。
だが、これは彼女たちが持つカードに映る選手たちが、実際にプロで磨きぬいたフォーム。
久の持つカードにしろ、漫の持つカードにしろ、この訳のわからないフォームで多くの安打を生み出してきた。

京太郎「よっ!」

ビュッ!!

実戦形式の練習の中、京太郎はストレートで追い込むとチェンジアップで空振りを取ろうとする。
やはりそれはコントロールがアバウトであるが、甘くは入らない。
地面にワンバウンドをしようか、という軌道で沈むのだが……。

久「あっまーい!」

カキィンッ!!

京太郎「うへぇっ!?」

しかしながら、その落ちるボールは久の大好物である。
上手く肘を畳んでバットを合わせ、地面スレスレの所のボールを叩く。
普通ならば、ボテボテの内野ゴロ。
ただ、彼女の場合は普通のフォームをしていない。

バットに当たったボールは鋭い打球となり、低いライナー性の軌道を描いて一二塁間を抜けてゆく。
327 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 21:57:46.99 ID:DftT83E60
久「ふふーん、ま、ざっとこんなものよね」

京太郎「……今のボール球ですよ久先輩」

久「なによ、ヒットになったんだから別に問題無いでしょ?」

Vサインを作ってにっこり笑う久に対し、京太郎としては溜息を吐くしかない。
本来ならば空振り三振、或いは内野ゴロ。
京太郎としては狙い通りのボールを投げられたのだが、それがこうも上手く打たれては練習にならない。

別に京太郎の球が悪い訳ではない。
単に久の打撃フォームと、彼女の特性が天邪鬼過ぎて、ボール球はヒットに、ド真ん中の球は凡打になってしまうだけである。
だけであるが……。

京太郎「(これじゃ練習にならない……いや、なるのか?)」

何度も言う事だが、本来ならば今のはアウトを取れている――或いは、見逃されてボールカウントが増えているだけの球である。
少なくとも、ヒットを打たれるようなボールではない。
それを打たれては練習にならないという京太郎の意見はごもっともだが、
しかし、先に述べた通り、次の対戦相手には久と同じく変態フォームを持つ選手がいる。

彼女の事を想定すれば、或いはこれもまたうってつけな練習にも思えてきた。

久「んー、なんだか気分が乗ってきたわ。 ほらほら、京太郎くん! 次よ次!」

京太郎「はいはい(まあ、なんにせよヒットを打たれたってのは事実だしな。いいわけ禁止だ。次は抑えるぞ!)」

ご機嫌な様子でバットを手の中で弄びながら、京太郎に声をかける久。
それに京太郎は応えつつ、再び投球動作に入っていくのだった。

※久の好感度が+1され、32になりました。
※久が【変態打ち】 を習得しました。
※久の新スキル候補【逆境に強い】が解放されました。
【逆境に強い】pt5
7回以降ビハインド時、点差×5、巧打力・長打力が上昇。最大で+20まで。
328 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 22:03:15.22 ID:DftT83E60
………

京太郎「ふぅ……しかし、久先輩もとんでもないバッティングするなぁ……」

久「何? なんか文句でもあるのかしら?」

京太郎「いえ、なんでも!(性格といい麻雀のスタイルといい、そしてバッティングといい……色々と難儀な人だよなぁ。
    と、もう夕方か。 自由に動ける時間も少なくなってきた。 後の時間は何しようかな)」

夕方行動1回目(1/2)

1.会話(チームメイトと交流します)
2.練習(練習をして京太郎・チームメイトの経験値を貯めます)
3.お出かけ(チームメイトと出かけます。2回分行動を消費します)

↓1
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:04:27.96 ID:AC+jyIIJ0
2
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:04:47.54 ID:txpIRKeC0
2
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:05:03.01 ID:pXIaYXGX0
ヒッサはほんとらしい能力が来るな
332 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 22:05:13.40 ID:DftT83E60
>2.練習(練習をして京太郎・チームメイトの経験値を貯めます)

経験値一覧

京太郎 0
睦月 4
美穂子 2
やえ 2
霞 1
久 3
哩 0

【京太郎・睦月・美穂子・やえ・霞】
【久・哩】

↓1 練習対象選択
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:05:32.14 ID:svMolXgA0
やえ
334 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 22:21:18.17 ID:DftT83E60
>やえ

和気藹々と、互いに見知った仲が故か休憩の際も会話に華を咲かせる京太郎と久。
なんだかんだと言っても、面倒見のいい先輩に犬系男子という後輩である、相性は悪くない。
しかしながらそんな時間もあまり長く取る事は出来ず、さてそろそろ練習を再開しようかといった所で。

やえ「おまたせ!」

京太郎「やえ先輩?」

やえ「ふふふ、試合前日最後の調整と行くぞ。 何せ次の試合ではあの松実とようやく再戦が出来るんだからな。
   今度こそは王者のうちしゅじというものをお見せしなければならない」

別に待ってはいなかったが、小走やえがグラウンドへと馳せ参じた。
彼女の言う通り、次の試合は彼女にとって大きな意味を持つ試合。
麻雀で辛酸をなめさせられた相手がエース、そして彼女はこのチーム不動の4番である。
因縁という意味でも、そして試合の展望といった意味でも重要な役割になるのは間違いなかった。

京太郎「でも、それだけやる気満々な割にはそこまでグラウンドで見かけた機会が少なかったような……」

やえ「あー……それはだな……」

久「やえったら、最近料理の練習し始めたのよ」

やえ「ちょっ!?」

それでも、と思った京太郎の疑問に、あっさりと答えたのは久である。
これを聞いてやえは久の口を塞ごうと一歩踏み出すが、久はそれを躱しながらペラペラと流れるように事情を説明する。

久「なんでもいつまでも卵を割るだけじゃ進歩が無いから、次のステップに移りたいんだって。
  なんともいじらしいわねー」

やえ「コラッ! なんでそれを知っている!! 福路にはちゃんと口止めをしていた筈だぞ!!」

久「いやー、ついその現場を見ちゃって」

やえ「ぐぬぬ……」
335 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 22:31:31.50 ID:DftT83E60
完璧主義者という訳ではないが、他者に弱みというものをあまり見せたくないのが小走やえという人間である。
そんな彼女も、流石に周囲(主に美穂子と霞)との料理レベルの差には感づいていたのか、
表面上は卵を割ってドヤ顔をしていたものの流石にこのままではいけないと考えたのだろう、
恥を忍んで美穂子に料理を教わるべく、陰で人知れず努力をしていたという訳である。

悲しい事にそれを、このチームで1番知られてはいけないだろう人物に見られていたのだが。

久「ごめんごめん、でも可愛いじゃない、苦手な料理を頑張る女の子って、ねぇ京太郎くん?」

京太郎「え? ああ、まあ……そうですね」

やえ「そういう事を言うなっ!!」

ごめんと口では謝りながらも、その表情はからかう時のものである久。
そんな久の言葉に京太郎は気も無く答えるのだが、やえは顔を真っ赤にして怒るだけだ。
その赤面の理由は羞恥からのものだが、果たしてその羞恥が知られたくない事を知られたが故のものなのか、
はたまた京太郎に半ば強引とはいえ『可愛い』という趣旨の言葉を吐かれたからかは本人にもわかっていない。

やえ「と、とにかく練習をするぞ練習を! ほら京太郎、早くマウンドに行け!」

久「あらら怒っちゃった。 それじゃ私は外野にっと」

京太郎「(怒っちゃったって、そりゃ怒るでしょうよ……)」

頬を膨らませながら、バッターボックスへと向かっていくやえ。
それを見ながらニコニコと笑みを浮かべて外野へと走っていく久。
両者の背中を見送った後、京太郎は溜息を吐きながら内心呟く。

京太郎「(料理の上手い下手を、久先輩が言っちゃいかんでしょ……)」

01〜32 経験値1
34〜65 経験値2
67〜98 経験値3
ゾロ目 経験値5

↓1
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:32:10.25 ID:pXIaYXGX0
337 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 22:46:16.62 ID:DftT83E60
>コンマ25 獲得経験値1
>やえ合計経験値3

ブルゥンッ!!

やえ「ぐにゅう……」

しかし、意気込んで練習に取り掛かったやえであったが、結果は散々であった。
久のからかいのせいか集中力は切れ、京太郎の糞ボールをブンブン振ってしまう有様である。
途中、何度かいい当たりこそあったものの、京太郎も明日の試合に向けてある程度力をセーブして投げている。
その状況でこの結果というのは、やえ自身としても――そしてチームメイトである京太郎としても不本意なものだった。

やえ「く、くそう……」

京太郎「やえ先輩、そろそろ一旦休憩しましょう。 こんな状況で練習を続けても得るものは少ないですよ」

やえ「わ、わかってる!」

このまま練習を続けた所で、結果が出ないのは目に見えている。
やえ自身もそう思っていたのだろう、悔しそうにしながらも京太郎の言葉には素直にうなずき、
やはり顔を真っ赤にしながら一旦ベンチへと下がった。
その姿を見やりながら、外野から戻ってきていた久もバツが悪そうに頭をかく。

久「うーん、からかいすぎたかしらね……」

京太郎「やえ先輩って、メンタル面がモロにプレイに影響出る典型的なタイプっぽいですからね……。
    この前の試合でもホームランやタイムリー打った時はイケイケでしたから」

久「わかりやすいわねぇ。でもまぁ、それならやりようはいくらでもあるでしょ」

言いながら、久はやえの後に続いてベンチへと向かい、しょげ返るやえへと声をかける。

久「いやー、でもやえは本当に凄いわね」

やえ「何を言う……こんなニワカのような結果しか出せずに……」

久「だってあれでしょ? 試合前日だし、京太郎くんに気持ちよく投げて貰って試合に臨んで貰おうって腹積もりなんでしょ?」

やえ「ん?」
338 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 22:55:46.18 ID:DftT83E60
竹井久は口が上手い。
口が上手いというか、何をどう言えばどう思われるか――他者を動かせるかをこの年齢で知っている。
人心掌握とでも言うべきか、その能力はあれだけ奔放で雑に見えながらも学生議会長という役職についている辺りからも明白だ。

逆に小走やえという少女は、非常に単純である。
人がいいとも言え、素直であり、正直京太郎としてはやや不安が残る性格だ。
自身の実力に絶対の自信がありながらも、凹む時は割とあっさり凹む。
逆に、凹んでいても煽てられれば木にも登るタイプである。

久「ここだけの話、さっきの練習では私がポコポコ京太郎くんの事打っちゃってね、ちょっと凹んでたみたいなのよ」ヒソヒソ

やえ「ほ、ほう……(久が打てて私が打てない……)」シュン……

久「だけどやえを抑えられて、京太郎くんも自信が持てたんじゃない? なんせやえはうちの4番なんだから」ヒソヒソ

やえ「ん……んん!?」

よって、久は思い切りストレートにやえを持ち上げた。それはもう、あからさまである。
やえは当然ながら京太郎が先ほど久にボコボコにされた事を知らない。
というか、そもそも京太郎自身はへこんでなどいない。
それでもそう言われてみれば、悪い気はしない。
4番という言葉、京太郎の為に一肌脱いだ、そういった単語を並べられて気を良くするなという方がやえにとっては難しい。

久「でもあれよ、あんまりチームの事を考えて自分の練習を疎かにしないようにね」

やえ「あ、ああ! 次こそはこの王者の打ち筋というものをお見せしよう!」キリッ

久「ええ、期待してるわ」ニコッ

結果、あっさりとやえは息を吹き返した。

京太郎「(……大丈夫なんだろうか、色々と)」

こっそりとこちらにVサインを示す久を見て、やはり京太郎は溜息を吐いた。
やえの単純さと久の口先、その2つに対しての不安の吐息である。

※やえの好感度が+1され、27になりました。
339 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 22:58:37.46 ID:DftT83E60
………

やえ「ふふふ、まあ後輩の面倒を見るというのもまた王者に必要な義務だからな。
   これくらいは造作もない事だ」

久「ええ、流石はやえだわ」ニッコリ

京太郎「(すっかり元気になって……なんだろう、改めて、哩先輩とは違う方向でやえ先輩のポンコツ加減が浮き彫りになった気がする。
     さ、さて、気を取り直して次だ次。 もうすぐ夜だけど少し夕食まで時間はあるな)」

夕方行動2回目(2/2)

1.会話(チームメイトと交流します)
2.練習(練習をして京太郎・チームメイトの経験値を貯めます)
3.お出かけ(チームメイトと出かけます。2回分行動を消費します)

↓1
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:59:24.52 ID:0B9YUAAko
341 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 23:00:09.60 ID:DftT83E60
>2.練習(練習をして京太郎・チームメイトの経験値を貯めます)

経験値一覧

京太郎 0
睦月 4
美穂子 2
やえ 3
霞 1
久 3
哩 0

【京太郎・睦月・美穂子・やえ・霞】
【久・哩】

↓1 練習対象選択
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 23:01:07.09 ID:AC+jyIIJ0
やえ
343 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 23:14:23.31 ID:DftT83E60
>やえ

やえ「よし、そうとなればまた練習するぞ!」

久の言葉は、どうやら今度はやえのやる気を必要以上に上げてしまったらしい。
フンス、と鼻息荒くしながらやえはバットを持って再びバッターボックスへ。
今度こそ王者の打ち筋を……と、息まきながら打席へと立つ。

やえ「どうした京太郎、早く来い!」

京太郎「はーい」

既に休憩を十分取った京太郎としては、断る理由も無い。
どちらにしろ練習はするつもりだったのだから、やえと立て続けに練習をする事も吝かではないのだ。
一方で、久はといえばどうやら今日の練習はここで打ちきりなのだろう。
ゆったりとベンチでくつろぎながら、マウンドに向かう京太郎に手を振ってる。

久「頑張ってねー」

京太郎「ういーす」

やえ「さぁ、今度は私も自分の調整の為に打席に立つ。 先ほどのようにはいかんぞ!」

京太郎「(目に見えてさっきとは覇気が違うなぁ……)」

今度のやえは集中を切らしたりはしないだろう。
強気な発言をしながらも、しかし眼光鋭くこちらを見据え、構えを取るやえ。
京太郎も一つ、気合を入れ直してから投球動作に入っていくのだった。

01〜32 経験値1
34〜65 経験値2
67〜98 経験値3
ゾロ目 経験値5

↓1
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 23:14:52.89 ID:ZEtFkxdr0
ゾロ目
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 23:14:57.88 ID:OYoDET/6o
ほい
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 23:16:34.97 ID:3zxvOHRG0
おしい
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 23:16:45.49 ID:AC+jyIIJ0
ダブルで惜しいな
348 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/05(金) 23:16:54.65 ID:DftT83E60
>コンマ89 獲得経験値3
>やえ合計経験値6

経験値が5に達したので、スキルを習得or削除できます。

やえスキル群
【フルスイング】pt5
任意発動。巧打力−20、長打力+30。

【得点帝国】pt5
その回得点をしている際発動。その回に入った得点×10、巧打・長打にプラス補正。
ただし最大で×30まで。

【ここで決める乙女】pt5[チャンスに強い発展形]
得点圏にランナーがいる際、巧打力+20。

習得or削除するスキルを選択してください。

1.【フルスイング】
2.【得点帝国】
3.【ここで決める乙女】[チャンスに強い発展形]
4.サブポジ習得(覚えるサブポジ併記)
5.保留

↓1
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 23:17:34.32 ID:AC+jyIIJ0
350 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 23:34:16.38 ID:DftT83E60
>3.【ここで決める乙女】

何度も言うようだが、小走やえはメンタルの調子によって打撃に影響をモロに受ける。
ならば、今のように明らかに調子に乗っている――。
もとい、気を良くしている状況では、先ほどの久のように軽口をたたきながら打席に立つのか。

クイッ

やえ「………………」

答えは否である。
無論、試合中、打席に入る際に相手に挑発めいた言葉を投げかけ、或いは自身を鼓舞するようにする時も前回の試合では散見された。
しかしながら、基本的に彼女の根本は真面目なのである。
ただ、少しだけポンコツなだけで。
そんな彼女は気合を入れ直すと、真剣な面持ちで京太郎の投球を待った。

京太郎「……ふっ!!」

ビュッ!!

やえ「!」

そして投じられる、京太郎の速球。
内角ギリギリを突こうとするそれは、今日一日やはり練習に励んだ為か些か球速は出ていない。
出ていないが、それでも球威ある――まともにバットを振れば、詰まらせて押し負けるだろうボールだった。

やえ「(だが……!)」

スッ……! グイッ!!

これに対して、やえはノーステップでバットを合わせた。
速球の速度に押し負けないように、バットを振る際の動作を極力減らした形である。
351 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 23:44:55.89 ID:DftT83E60
これにより、差し込まれる筈だったボールは丁度打ち頃のタイミングでやえの前を通過しようとする。
当然、これを逃がすような打者がこのチームの4番を張っている訳がない。

カキィイイイイイイイイイイインッ!!

京太郎「うおあ!?」

やえ「ふっ」ドヤァ

捉えた打球はそのままライト方向へと鋭い打球となって飛んでいく。
弾道が低かった為に、この狭いグラウンドでもホームランとはいかなかったが、フェンスダイレクト。
右中間を抜けるツーベース、といった所だろう。
間の抜けた声を出す京太郎に対して、やえは自慢げだ。

やえ「どうだ京太郎、綺麗に打ち返してやったぞ!」

京太郎「はは……いや、まったくもって。 ぐうの音も出ないです」

実際、これだけ上手くはじき返されれば京太郎としてもなんとも言えない。
上手くノーステップで合わせた事も踏まえて、やえの実力はやはり本物だ。

京太郎「しかし、てっきりもっと踏み込んでホームラン狙ってくると思ったんですけど……結構コンパクトに振りましたね。
    (それでいて、あれだけ飛ばされるんだからたまったもんじゃないんだけど)」

やえ「ふん、まあ……次の相手は松実だからな」

それにしても、と、一発狙いではなくコンスタントに安打を習っていく姿勢だったやえの打撃に対して京太郎は疑問を口にするのだが、
やえから出てきた言葉はやはり玄に対するライバル心である。

やえ「前の合同練習の時にも見たが、奴はコントロールこそ壊滅的だが球威に関しては京太郎にも負けずとも劣らず、といった所だ。
   そう容易く一発を打てるとも思っていない。 ……口では50本打つと以前は言ったがな」

京太郎「(いや、だから50本もホームランを打つ……50打席も回ってきたらえらいことですって)」

内心突っ込みながらも、京太郎はやえの独白を聞く。
352 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/05(金) 23:54:06.82 ID:DftT83E60
やえ「打てない一発よりは、狙えるタイムリーだ。
   私の実力ならば押し負ける事は無い、強く振りすぎなくてもスタンドには届かずとも外野の頭を超える事はある。
   そうでなくても、安直なポップフライなどというつまらん結果にもなりにくい。芯を食えば最低単打にはなる」

やえ「4番の仕事とは、ホームランを打つ事でなくランナーをかえす事だからな」

誤解されがちではあるが、何度も言うように彼女は決してバカではない。
学力的には平均以上はあるし、名門晩成の部長を務めた少女でもある。

何よりも、あの松実玄と初見で対戦しておきながら――彼女の得点には大きく及ばなくとも、
最終的には局をプラス収支で終わらせた程度には不意を突かれても冷静に打てるだけの力は持ち合わせている。
どうするのがチームの為になるか、どうすれば勝てるか。
それを冷静に考えられるだけの頭脳も持ち合わせていた。

やえ「前回の試合から比べて、こちらも打者が潤沢したからな、私の前にランナーが溜まる事も多くなるだろう。
   その時こそはあの松実をギッタンギッタンのけちょんけちょんに点をむしり取ってやろう!!」

京太郎「(ぎったんぎったんって……)」

なお、冷静ではあっても、やはりライバル心だけは隠す事が出来ないもよう。

※やえの好感度が+1され、28になりました。
※やえが【ここで決める乙女】を習得しました。
※やえの新スキル【遠く遠く派手に飛ばせ】、【王者の豪砲】が解放されました。

【遠く遠く派手に飛ばせ】pt5
ホームランが出れば逆転の場面で、長打力+20。

【王者の豪砲】pt10
ランナーが2人いる際、長打力+30。
353 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/06(土) 00:06:01.65 ID:dbpc49YZ0
………

その後、練習を終えた一同は寮へと帰り着いた。
シャワーを浴びて、人心地。夕食の時間となったので食堂へと向かってみれば……。

京太郎「あれは……肉!?」

そこには前回、試合後にご褒美として振る舞われた時と同様、焼き肉の準備が。
思わず京太郎が驚嘆する中、いそいそと準備をする美穂子と霞は笑みを浮かべて答える。
恐らく彼女たちも焼き肉が楽しみなのだろう。
女子高生も、肉は好き。

美穂子「監督が、明日の勝利の前祝……じゃないけれど、決起集会的なものとして用意してくれたようなの」

良子「明日の試合に、これを食べて英気を養いましょう」

恐らくはわざわざ車を出して買い出しに行ってくれたに違いない。
なんともありがたい事である。

京太郎「一週間に二度も焼き肉が食えるなんて贅沢だなぁ」

久「まったくね。 これだけでも企画に参加した甲斐があるわ」

哩「大げさやね……」

そして、全員が席に着いた所で一同は一斉に肉を焼き始める。
とにかく肉ばかりを食べる者、焼き肉と言えば白米でしょうよとばかりにご飯を食べるもの、肉と野菜をバランス良く食べる者。
さまざまであったが、その中でもふるふると何故か感動に打ちひしがれながら食を進めていたのは睦月であった。

霞「睦月ちゃん? えっと……どうかしたのかしら?」

睦月「いえ、嬉しくて……やっぱり、ベイスターズの決起集会といえば焼き肉ですよね」

睦月「ヨシコビーフパワーで、明日の試合も頑張りましょう!!」

良子「(ヨシコビーフパワー……え、なんですかそれ)」

【TIPS・○○ビーフパワー】
とある選手が後輩に焼き肉・ステーキ、などを奢ると翌日その後輩が活躍する、という謎のジンクス。
ちなみに焼き肉文化自体はベイスターズのみならず他球団でも習慣づいている。
が、やはりベイスターズといえば焼き肉である。
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:06:50.99 ID:FFa2Lrhso
三浦ビーフ・・・
355 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/06(土) 00:10:34.52 ID:dbpc49YZ0
………

京太郎「げふ……うーむ、やはり食べ過ぎてしまった」

その後、楽しい美味しい夕食の席も無事に終わり、
京太郎は大きく膨らんだ腹部を摩りながら食堂でウーロン茶を飲んでいた。
今日も一日練習に励んだせいか、夕食時には空腹。
そして肉となれば、成長期で人並み以上のガタイを持つ京太郎はもりもりと食べる。
食べるのだが、今日に関しては食べ過ぎだった。

京太郎「まあこれで体調不良って事はまずないだろうな。 明日はナイターらしいし、それまでにはちゃんと動けるようになるだろ。
    さてと、いよいよ……いよいよ明日が二試合目だ。 初戦以上の強敵なのは間違いない。
    ゆっくりと体を休めた方がいいのかもしれないけど、やっぱ興奮して眠れないな……。
    眠くなるまで、何しようか」

夜行動1回目(1/2)

チームメイト
【睦月・美穂子・やえ・霞・良子】
【久・哩】

入手連絡先
【優希・まこ・和・咲・穏乃】

↓1 交流or電話する相手
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:11:10.23 ID:CFwa0pSso
良子
357 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/06(土) 00:12:43.66 ID:dbpc49YZ0
良子さんに決まった所で、一旦ここで区切らせていただきます。
明日土曜日は、申し訳ないですが用事があるので更新出来ないと思います。
再開は日曜日からでお願いします。
それでは、おやすみなさい。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:19:48.87 ID:NjHcMbiX0
乙ー
GW明けくらいからいよいよ第二試合突入か。今回も勝ちたいねぇ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:20:41.27 ID:kRYeVv0Z0
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:24:35.15 ID:FFa2Lrhso
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:30:14.18 ID:yq5QxN/A0
乙です

本来なら京太郎の練習は登板前日の先発がやっちゃ駄目なレベルになってそう
持ってるカードの人数分調整してると思えばいいのか
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:57:04.48 ID:dmvacIGqo
勝ったDe
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 19:09:16.17 ID:FFa2Lrhso
初回でこの試合終わったと思ってすみませんでした!
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 19:19:46.73 ID:rAXxH/9vO
石川のフィルダースチョイスでそっとじしてすまんな
365 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/07(日) 21:36:00.15 ID:wyGz83820
乙ありです。

>>361
そこらへんはゲームシステムの都合上仕方なしですね。
まあ多分京太郎の肩がすこぶる頑丈なのでしょう。

もう少ししたら再開します。
366 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/07(日) 21:58:14.52 ID:wyGz83820
>良子

京太郎「そうだな……試合前だし、監督と一度ゆっくり話しておこう」

思えば、前回の試合前日も落ち着かず、良子と話をする中で気持ちに整理をつけた。
あの時程は京太郎も緊張をしていないとはいえ、監督と意識の摺り合わせをしておくことは重要だろう。
そう考えた京太郎は監督室へと向かいノックをすると、中からの返事を待ってからその扉を開ける。

良子「おや、どうしました須賀くん?」

京太郎「いえ、特に用事は無いんですけど……前の時も監督とは試合前に話してたじゃないですか。
    今回も、少しお話が出来たらなと思って。 ……お忙しいですか?」

良子「ふむ。 いえ、色々と考え事はしていましたが、ノープロブレムです。
   では、かけてください」

京太郎が顔を見せると、良子は少しだけ驚いたような顔をしていたが、
それでもすぐにいつものポーカーフェイスへと戻ると京太郎に椅子にかけるよう促す。
礼を言いながら京太郎は着席すると、まずは監督の座る卓に視線が向いた。
整理はされているが、先ほどまで考え事をしていたというのは本当なのだろう。
開かれたままのノートパソコンや、書類などがそこには並べられている。

京太郎「考え事って、やっぱり明日の試合の事ですか?」

良子「イエス。 こちらの戦力も初戦を戦った時に比較をし、竹井さんや白水さんが加入した事で上昇しました。
   監督としては、タクトの執り方に張り合いが出るというものです」

少ない戦力で勝ちに行くときこそ監督の手腕が試される、とも言われるが、
しかしながらこのチームの場合、主力選手以外は全員一律能力が同じザコプロ達なのである。
タクトを執るも何もあったものではない。

その点、戦力がある程度充実してくれば打順などの采配を考えるのにも張り合いが出てくるというものだ。
367 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/07(日) 22:14:43.72 ID:wyGz83820
良子「ただ、それは相手にも言える事です」

しかしながらそれだけ戦力が充足しているという事は、逆に言えば相手も同様である。
初戦を勝ち抜いた相手チームの主力メンバーは計7人。
投手に関してはいまいち平凡と言うべきか、そこまで驚異は感じないものの、
クリーンナップについては正直投手である京太郎としてはかなり不安な並びである。

京太郎「カードだけで見れば立浪……さん、ブランコ、和田ですからね。
    こっちは……多分クリーンナップは睦月さん、やえ先輩、久先輩になるんでしょうけど」

良子「ええ、その並びで考えています」

京太郎「(カードで言えば乙坂、T−岡田、金城……名前だけ見れば負けてるよなぁ)」

勿論、野球は名前でやるものではない。それは前回の試合で、京太郎たちが証明をした事だ。
ただ、だからといって前回の試合のように簡単に完投完封といける程甘くないだろう。
そもそも前回の試合では、誠子がスランプにあった為に一発長打を警戒するのは久と佳織の2人。
佳織に関しては落ちる球だけを投げていればド安牌だった為、実質1人だけだった。

京太郎「(今度も誰かがスランプに陥ってる……なんて都合のいい事は無いだろうし)」

良子「そういった意味でも、明日の試合は須賀くんの出来にかかっていると思いますが……。
   須賀くん、明日のピッチングについて思う所はありますか?」

京太郎「え? そ、そうですね……」

1.「誰が相手だろうと0に抑える、そういう気持ちで臨みます」
2.「状況によっては勝負も避けていくべきかなと思ってます。 不用意に勝負をする事だけはしないようにと」
3.「いつも通り、俺は俺が投げられる最高の球を霞さんに受けてもらうだけですよ」

↓1
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:16:13.93 ID:CCjWTy6A0
3
369 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/07(日) 22:35:00.18 ID:wyGz83820
>3.「いつも通り、俺は俺が投げられる最高の球を霞さんに受けてもらうだけですよ」

不意に良子に振られた京太郎だったが、結局の所京太郎が出来る事など限られている。
信頼出来る恋女房目掛け、彼女のサイン通りにボールを投げ込むだけだ。
呆気らかんとそう言うと、良子は少しだけ苦笑しながらも軽くうなずいて見せた。

良子「キャッチャーとの信頼関係がある事は結構……ですが、自分でも考えて投げるようにはしてくださいね。
   ……将来的には、霞がスターティングメンバーから外れるという可能性もあるのですから」

京太郎「え!?」

良子「試合に勝ち進んでいけば、そうなる可能性もある……という話ですよ」

確かに良子の言う通り、このまま試合に勝ち進んでいけばいずれ人数は9人を超えるだろう。
そして、野球において試合に出場出来る先発メンバーは9人しかいない。
無論、それはあくまで1つの可能性としての話ではあるが、
霞の所有するカードも決して有名選手のカードという訳ではないのだ。

この先、名捕手と呼ばれた有名選手のカードを持つ選手が加入をした場合、
彼女がスタメンを外れるという可能性も多分にある。
あくまで、そういった可能性がある……というレベルではあるが。

京太郎「(でも……霞先輩が俺の球を受けてくれないなんて、考えたくもないけどなぁ)」

ここまでの生活で相応に親しくなり、おまけに前回の試合でも頼もしく京太郎をリードしてくれた霞。
おまけに彼女はキャプテンという肩書持ちである。
そんな彼女がスタメンから外れるかもしれない、というのは、京太郎としてはあまり考えたくはない未来予想図であった。
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:41:57.10 ID:1KaiYODIo
野村古田阿部辺りか? ギリギリ阿部がいるかも程度のような
371 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/07(日) 22:53:13.84 ID:wyGz83820
良子「まあ、意気込みはわかりました。 下手に気負うよりはいいでしょう」

京太郎「初戦の前は緊張しましたけどね、今回は2回目って事で流石に前よりは気持ちも安定してますよ」

それでも、と気を取り直し、京太郎は良子の言葉に反応をする。
実際、緊張をしている事はしているが、それは明日の試合を目前に控えた気分の高揚によるものだ。
一度試合を経験し、マウンドに立っているからか、ガチガチに固まるという事は無い。

しかし、そんな京太郎の言葉を聞くと、良子はクスクスと笑いながらその口を開く。

良子「おや、明日の試合に勝てば私を名前で呼んでくれるようですから、てっきり緊張しているものだと思ったのですけどね」

京太郎「うぐっ……!」

以前、買い出しに行った際、車の中で交わした約束。
勝てば良子の聞ける範囲での願いなら叶えるという言葉に、京太郎は確かにそう約束をした。
良子はその言葉を聞いた時と同じように、生暖かいというか面白いものを見るような目で見てくるが、
京太郎としては恥ずかしいやらなんとやらである。

良子「いずれにしろ、明日の試合に勝てなければどのみちこのチームは解散です。
   どっちみち、名前で呼べるという機会も無くなるでしょうし……。
   是非とも、須賀くんにはナイスピッチをしてもらって勝ちに貢献して貰いたいものですね」

1.「わかってますよ、監督の事を名前で呼びたいですしね」
2.「そういうのとは関係無く、勝ちは目指しますよ」
3.「(からかわれっぱなしも癪だなぁ……次の試合、勝った時には名前呼びは名前呼びでも呼び捨てで呼んでみよう)」

↓1
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:53:55.33 ID:WN2EfTeE0
3
373 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/07(日) 23:17:33.17 ID:wyGz83820
>3.「(からかわれっぱなしも癪だなぁ……次の試合、勝った時には名前呼びは名前呼びでも呼び捨てで呼んでみよう)」

名前で呼ぶ、呼ぶとは言ったが――その具体的な呼び方については取り決めをしていない。
つまりは「さん」をつけようが「ちゃん」をつけようが、
或いは呼び捨てにしようが選択権は京太郎側にあるという事である。

まあ、常識的に考えれば立場上は選手と監督。年齢的にもあちらが年長。
となれば普通ならば下に敬称をつけるのが普通だ。
ただ、ここで普通に敬称をつけて呼んだ所でまた何かとからかわれるのがオチだろうと京太郎もそろそろ理解をしてきた。

思い起こせば久の時も、散々名前呼びの件ではからかわれたのだ。
あの時は久を呼び捨てで呼び、結果、久は大笑いをしながらもその場を退散。
京太郎としても割と失敗をしたかなとは思ったものの、それでも鬱憤は張らせた気持ちだった。
因みに、あの時はあの時で久に割と大きなダメージを与えていたのだが、京太郎はその事を知らない。

京太郎「(このまま手を拱いてても、からかわれ続けるのが関の山だもんな。
     カウンターパンチを決めてやろう)」グッ

良子「どうしました、急に握りこぶしなんて作って?」

京太郎「ああいえ、こう、明日の試合頑張るぞーって!」

良子「ふむ……さて、須賀くん、もういい時間です。 私も明日は朝から忙しいので、そろそろ休む予定ですので……」

京太郎「あっ、そうですね! すみません、遅い時間まで……」

良子「ノープロブレム、気にしないでください。 須賀くんも、あまり夜更かしはせず、明日に向けて体調を整えていてくださいね」

京太郎「はい!」

そこまで言い、京太郎を見送った良子は、やはりいつものポーカーフェイスであった。
果たして京太郎が呼び捨てにした際、彼女のそれがどのように変化をするのか。
それは京太郎が口にする時まで、わからない。

※良子の好感度が1回目+1、2回目+?(ゾロ目で2倍)され39+?になりました。
374 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/07(日) 23:19:49.98 ID:wyGz83820
………

その後、良子に礼を言ってから監督室を出た京太郎。
確かに良子の言う通り、結構な時間を話し込んでいたのか先ほど部屋に入る前に比べて時計の短針は進んでいる。
そろそろ床についてもいい頃合いなのかもしれないが……。

京太郎「うーん、とはいえやっぱり気持ちが高ぶってるのか眠気がまるでないんだよなぁ。
    休んだ方がいいとはわかってるんだけど……」

夜行動2回目(2/2)

チームメイト
【睦月・美穂子・やえ・霞・良子】
【久・哩】

入手連絡先
【優希・まこ・和・咲・穏乃】

↓1 交流or電話する相手
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:19:59.06 ID:CCjWTy6A0
376 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/07(日) 23:21:03.54 ID:wyGz83820
霞さんに決まった所で、申し訳ありませんが眠いので短いですが一旦区切らせてもらいます。
おやすみなさい。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:21:33.77 ID:1KaiYODIo
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:23:46.53 ID:CCjWTy6A0
乙です
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:23:58.39 ID:WN2EfTeE0

良子さんの反応が楽しみだ
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:25:36.24 ID:UF8BiQjF0
乙です
最近ここの影響で阪神ファンですが横浜のことが好きになってきました。
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 23:32:24.18 ID:2F91FUKm0
乙ー
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 00:06:12.58 ID:T4yLqHbA0
乙です
霞さんが横浜(太洋時代の選手も含む)の伝説の捕手のカード(谷繁さんや若菜さん等)を入手出来れば良いと思いますが
どう成りますかね?
って言うかむっきーさんが横浜(太洋時代の投手含む)の伝説のクローザーのカード(大魔神やクルーン等)を入手出来る可能性と
別の横浜(太洋)メインのチームと戦う可能性どちらが高いんでしょうね?
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 02:10:58.80 ID:h5SiZBBt0
あるかは分からないけど京太郎がこの先投手のカードを入手するとして左投手のカードを入手する事ってあり得るのかな?
両投げ投手になっちゃうけど可能なら吉見とか欲しいなあ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 03:52:36.90 ID:cdVl7t+1O
吉見は打撃を考えても京太郎にイイと思う。

後、レジェンドで言えば鈴木尚典は出て欲しいもんですね〜
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 20:04:32.33 ID:NV7Q+7lA0
野球のまとめサイト見てたら加賀がバレンティンに打たれた記事あるやんか
ガッツポからの記念ボール要求はかなり嬉しかったんだな
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 20:09:30.37 ID:+JgZ9Fqfo
21打席目にして初だっけ 加賀の仕事がなくなってしまう
387 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 21:44:15.58 ID:dAb/UUKn0
どうも乙ありです。

>>380
横浜ファンが増えてくれるのはとても嬉しいです。
同一リーグ内でも贔屓が2つあるという人もそこまで珍しくないようですし、兼任やおまけでいいので応援してくれればなと思います。
>>383-384
追加でカード入手は考えてはいます。ただ色々と候補を絞るのも難しいですね。
>>385-386
バレンティンは加賀の顔を見るのも嫌だとどこかの記事で漏らしてたくらいらしいですからね。
とはいえ苦手は苦手な筈なので、これからも加賀にはバレキラーを頑張って欲しいです。

もう少ししたら再開します。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 22:01:59.39 ID:wDohncBLO
カード入手はある程度候補絞って安価かコンマにすれば?
389 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 22:04:22.16 ID:dAb/UUKn0
>霞

気持ちが昂り寝付けそうに無い、とはいえ流石に休んだ方がいいだろうとは先ほど京太郎が口にしたばかりだ。
寝る寝ないにかかわらず、ひとまず部屋に戻った京太郎は、
当然のように課題には取り掛かる気にはなれず、仕方なしに適当な雑誌を読んでいたのだが……。

コンコン

京太郎「あれ? 誰だろ……はい」

霞「夜分遅くにごめんなさい、まだ起きてたかしら?」

京太郎「霞先輩?」

不意の来客がノックをし、京太郎が出るとそこには霞の姿があった。
時計の短針は既に9時を過ぎている。
いまどき小学生でも寝ていないような時間ではあるが、かといって女性が男性の部屋を訪れるには遅い時間帯だ。
京太郎は意味も無くドキドキしながらも、霞の用件をまずは聞く。

霞「明日の試合について、少しだけ打ち合わせをしておきたいと思って。
  早朝でも良かったのかもしれないけれど、試合当日だとゴタゴタしてしまうかもしれないから……」

京太郎「ああ、なるほど。 丁度俺も寝付けなかった所なんで、オッケーです!
    えっと……場所は俺の部屋でいいですか?」

霞「私は構わないけど……いいのかしら?」

京太郎「勿論です!」

一旦部屋に戻った為に今更食堂に向かうというのも億劫。
このまま京太郎の部屋で、話し合おうと告げると、霞は快く受け入れてくれた。
乙女霞、特別意識をしたりはしない大人の余裕。
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 22:09:39.30 ID:Q4GE+ljao
バレは加賀と対決したら数日間誰の外スラにもクルクルするからちなヤクとしてはそちらが心配。

記念ボールは無事貰ってご機嫌でした。
391 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/08(月) 22:27:24.36 ID:dAb/UUKn0
逆に京太郎としては霞のような女性を部屋に招き入れるというだけで色々と滾るものがある。
以前も部屋に女性を招いた事はあったが、色々とモノが違うのだ。

適当な座布団を渡し、そのまま卓につく京太郎と霞。
育ちが違うのかやはり霞は正座をしており、その背筋もピンと立っている……それでいて落ち着いた雰囲気を持っているのだから年季が違う。
京太郎も正座をするべきか迷ったが、どうせすぐに痺れるだろうと考え、特に気張る事も無いと胡坐をかいていた。

そうして、はじまる明日の試合に向けての打ち合わせ。
京太郎が熱心に練習に取り組んでいた中、霞も練習はしていたがそれだけではない。
彼女は前回の合同練習から良子と共に相手チームの打者を研究してきたのだ。
その成果について丁寧に懇々と説明する霞に、京太郎は時折質問をしたりしながら応答をする。

霞「……とまぁ、こんなところかしら?」

京太郎「ふむふむ……なるほど、いや、ありがとうございます。 野球には不慣れな筈なのにこんな事までやらせてしまって」

霞「ふふ、気にしないで。 これで結構、相手を研究したりするのは楽しかったりするのよ」

京太郎としては、自身が練習ばかりにかまけ、こういった事を監督である良子はともかく、
霞にまで押し付けた事に申し訳なさが募るのだが、霞は笑って受け流した。
彼女の言う通り、彼女自身こういった事を楽しんでいる節がある。

霞「別にデータを集めて解析するという行為自体が楽しい、という訳じゃないのだけどね……。
  ただ、こうして麻雀やお役目とも違った事をするのがやはり新鮮なのよ」

そう言う霞の表情は晴れやかで、事実を言っているように見える。
実際、今までの霞の人生からしてみれば、こうして野球に触れるというだけでもまず無かった事だろう。
その上で、永水にいる仲間たちとはまた違うチームメイトと寝食を共にし、切磋琢磨しながら1つの目標を目指す。
その為にデータの解析などという地味な事に手を伸ばすのも、今の霞にとっては楽しい事だった。

以前京太郎が声をかけた通り、今の状況をなるべく楽しめるように、と気持ちを切り替えた末の心境の変化である。

霞「小蒔ちゃんたちの事が気になるのも、事実ではあるのだけどね」

京太郎「うーん……」

1.「そういや永水の人たちとは、まだ前回も今回も当たってないですもんね」
2.「でも野球ばっかりにかまけていても駄目じゃないですかね。 結局永水にいた頃と同じで1つの事に集中し過ぎている状況は同じですし」
3.「データの解析までして、練習にも出て、キャプテンとして監督とも色々話してますよね……パンクしません?」

↓1
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 22:30:09.99 ID:qCm855SVO
3
393 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 22:41:16.06 ID:dAb/UUKn0
>3.「データの解析までして、練習にも出て、キャプテンとして監督とも色々話してますよね……パンクしません?」

京太郎が気がかりだったのは、霞が無理をしていないかという点だった。
以前、美穂子が隠れて(本人は隠れているつもりはなかったのだろうが)ボール磨きなどの雑用をしていた際にも感じた事だが、
兎角、彼女たちは1人で抱えがちな性分だ。
勿論2人が同じ年上の綺麗なお姉さん枠とはいえ、性格も本質も違う。
それでも苦労性で、面倒事を率先してやるという共通点は非常に似通っていた。

あの時同様、京太郎としては霞の事が心配だったのだが、霞は苦笑をしながらも首を振って否定した。

霞「監督とのお話も毎日という訳でもないし、解析はさっきも言った通り監督と共同してやっているから……。
  大丈夫よ、ありがとう心配してくれて」

京太郎「ならいいですけど……これから人数が増えてきたら、その分負担も増えると思いますから。
    何か俺に手伝える事があったら、何でも言ってください」

霞「ええ、その時は頼りにさせてもらうわね」

心配ではあるが、当人が大丈夫と言っているならこれ以上京太郎としても突っ込む事は出来ない。
何より美穂子の際は無理をしている現場に直接遭遇をした為に強引に近い形でストップをかけられたが、
今回は既に霞はやる事を終わらせてしまっているのだ。
ここまでの過程というものを具体的に知らない京太郎が、あまり強く言う事は出来なかった。

京太郎「それに、あんまり野球野球ばっかりだと息も詰まりますよ」

霞「あら、京太郎くんがそれを言うのかしら?」

京太郎「ぐむ……」

ならば、とここは意識を他に向けさせようとしたが、あえなく玉砕である。
京太郎が野球にばかりかまけるなと言った所で、説得力など皆無な為に霞の突っ込みは正しい。
394 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 22:58:01.08 ID:dAb/UUKn0
霞「ああでも……そういえば、白水さんから明後日にお出かけをするから……ってお話があったわね」

京太郎「……ああ!」

話が野球以外の事に及んだ所で、霞は思い出したようにそう呟いた。
以前から京太郎と哩との間で進めてきた、冥球島のレジャー施設で遊ぶ計画。
監督から許可を取り、後は全員に予定の確認と行き先を決めるだけ、となっていた筈だが、
どうやら既に哩の方から連絡自体はあったらしい。

霞「京太郎くんは大丈夫? 投げた翌日は前回かなり辛そうだったけど」

京太郎「あの時は球数も投げましたからね……それに1回経験してる分、なんとかなると思いますよ。
    ところで、霞先輩はどこか行きたい所とかってあるんですか?
    あ、この雑誌見てください。 この島のレジャー施設とか色々載ってるんで」

霞「ありがとう」

言いながら、京太郎は先ほどまで読んでいた雑誌――『冥球島100のデートスポット』を霞へと渡した。
なんとなくその行為に言いも知れない興奮を覚えるが、そんな京太郎を放っておいて霞はパラパラとページを捲っていく。
ふんふむ、と色々と考え込みながらも、その手は決して止まらず、あまり霞のお眼鏡にかなうような場所は無いようだったが……。

ピクッ

霞「………………」

京太郎「ん?」

とあるページで、霞の手が止まった。

京太郎「何か見つかりました?」

霞「え? あ、いえ……なんでもないわ。 そうね……やっぱり私はこういうのは詳しくないから、他の人に決めて貰った方がいいと思うの。
  白水さんの話だと、映画館が候補の1つだったのよね?」

京太郎「そうですね」

京太郎が声をかけると、霞はどこか歯切れ悪くも答えつつ、手を止めたページをそのまま京太郎に見せてきた。
そこには――なるほど、確かに映画館の情報が載ってある。
395 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/08(月) 23:08:01.69 ID:dAb/UUKn0
京太郎「(ただ……なんであんな反応したんだ?)」

霞から再び雑誌を受け取りながら、首を捻る京太郎。
映画館が候補である、というのは事実である。
試合をした翌日、あまり動き回りたくないという京太郎の気持ちを汲み、哩も考えてくれた案の1つだ。
ただ、それ自体は先ほど霞が言った通り、事前に聞いていた筈である。

雑誌を流し読みしていて見つけたからといって、ピタリとそこで止めてわざわざ凝視するような必要も無ければ、
その後慌てたように京太郎の言葉をはぐらかし、歯切れ悪く他の人に任せるなどと言う必要など無い。

京太郎「(となると、行きたい場所はあるけど遠慮した……とか?)」

受け取った雑誌をもう一度開き、霞の手が止まったページを探し当てる京太郎。

京太郎「(或いは……あんまり言いにくい所が行きたい場所だったとかか?)」

そこには映画館の他に、遊園地、そしてショッピングモールという2つの施設が載ってある。

京太郎「(遊園地……いや、これはテーマパークって感じかな?
     違いはよくわからないけど、なんかキャラものを全面に出してる感じの遊園地だ。
     ハードなアトラクションもあるんだろうけど、どっちかというとキャラクターありきって感じのファンシーなテーマパークだな。

     ショッピングモールは……うーん、色々なブランドが出店してると。
     霞さん、いつも巫女服だし買いに行きたいけど、男が俺1人だし荷物持ちにするのが申し訳なくて言い出せない……とか?
     うーん……)」

霞「あの……京太郎くん?」

京太郎「ああいや、すみません。 えーっと……」

1.「やっぱり映画館が良さそうですね。 好みのジャンルとかってあります?」
2.「俺は遊園地も行きたいですね。 こういう場所に行った方が遊んでる!って実感沸きますし」
3.「ショッピングモールとか楽しそうですけどね。 色々店があるみたいですから覗くだけで楽しいでしょうし」

↓1
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 23:09:53.82 ID:og8YWsHuo
2
397 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 23:24:12.85 ID:dAb/UUKn0
>2.「俺は遊園地も行きたいですね。 こういう場所に行った方が遊んでる!って実感沸きますし」

霞「本当!?」

京太郎「うぇっ……」

霞「あ……コホン。 そう、京太郎くんは遊園地に行きたいのね?」

京太郎「え、ええ、まあ……。 そうですね、候補の中には入るかと思います」

京太郎が発言した瞬間、霞はやや食い気味に身を乗り出してきた。
その後、気を取り直したかのように咳払いをして落ち着いた様相を見せたものの……。

京太郎「(これは……大当たりだろうなぁ)」

まず間違いなく、霞のお目当てはこの遊園地だったのだろう、と京太郎は感づいた。
彼はベジタリアン系ではあるが、鈍感系ではないのだ。
これだけわかりやすい反応をすれば、流石に気づく。

一体どうして隠すのだろうか、とも京太郎は思うが……。
改めて雑誌を見てみても、確かに霞のイメージとは少々かけ離れているようには感じる。
自分に似合わないかもしれない、と思えばそれに対して躊躇をするというのが人間だ。

京太郎「(落ち着いたお姉さん、巫女さん、大人っぽいと……まあこういうファンシー系とは程遠い所にいるもんなぁ)」

霞が口を噤んだのも、京太郎には理解が出来た。
398 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 23:43:38.96 ID:dAb/UUKn0
京太郎「まあ、とりあえずこの件も哩先輩に話してみて……そこからどうなるかですかね」

霞「そう……時間的に、映画館と遊園地両方に行くというのは無理かしら?」

京太郎「ああ、それもありですかね。 映画館は映画一本見るのにそこまで時間かからないですし」

映画の上映時間など、大体が2時間程度だ。
もう少し長くなったとしても、朝に行けば昼前には見るものも終わる。
映画好きならそのままぶっ続けで2本目に他の物、或いは同じものでも見るのかもしれないが、
京太郎はそこまでの趣味は無いし、それは他の者たちも同じだろう。

映画を見終わった後、遊園地に直行。
同じページで紹介されている事からわかる通り、この2つの施設は比較的近場に寄っているらしい。
昼からになってしまうが、十分遊べる範疇だろう。

京太郎「(っていうか、そもそも……)」

霞「ふふ、そう……候補としては、ありなのね。 うん」ニコニコ

京太郎「(これだけ喜んでる霞先輩にノーとは言えない……)」

恐らく喜びを隠そうとはしているのだろうが、まったく隠しきれていない。
普段は凛として大人びているが、今の様子はまるで遠足前の子供のようだ。
そんな霞を前にして、やっぱりナシで、と言えるような度胸は京太郎にはなかった。

京太郎「(まあ俺も別に嫌な訳じゃないしな。はしゃぐ霞先輩も見てみたいし)」

石戸、遊園地で遊んではしゃぐ。……となるかどうか。

京太郎「ただ、遊びに行くのも試合に勝ってこそですからね。 気合入れて、明日の試合頑張りましょう」

霞「ええ!」ゴッ

京太郎「ひぇっ……」

思わず気合を入れすぎてゴッしちゃう霞に怯えながら、こうして試合前日の夜は更けていった。
なおこの後霞は落ち着きを取り戻し無事に部屋に戻ったもよう。

※霞の好感度が1回目+1(ゾロ目+2)、2回目+2され32になりました。
399 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/08(月) 23:52:53.33 ID:dAb/UUKn0
7日目 試合当日

やえ「ふふふ……ついに来たな、この時が」

京太郎「(テンション高いなぁ、やえ先輩……)」

あくる日。
ナイトゲームという事で前回の時よりは慌ただしくはなかったものの、
それでも試合当日という事もあってかチームには程よい緊張感が漂っていた。
京太郎や睦月といった、普段は大人しい選手たちも前回の試合を経験した事で相応には落ち着いている。
久と哩、前回敗退をした2人もまた、敗北をしたとはいえその事実に気負う事もなくいつも通りに見えた。

京太郎も、昨夜の霞との一件――というより遊びに向かう先の候補について、哩に話す余裕がある程である。

そんな中、いつも以上にやる気に満ち満ちていたのはやえである。
何度も言っているように、今日の試合――相手の先発は間違いなく松実玄。
彼女に対してリベンジに燃えるやえがこれだけテンションを上げているのも、無理からぬ事である。

久「まあそれはそれとして、よ……」

霞「みんな、今日の試合……絶対に勝ちましょう!!」ゴッ

久「こっちはどうしてこうなったの」

そして、当然のように霞もまたやる気であった。
理由は京太郎しか知らない事だが、わざわざ説明する事もない。
というより、説明しては霞に対して悪いだろう。

哩「まあやる気がなかってこつよりは何倍もよかよ。 竹井も、今度は負けるつもりもなかとやろ?」

久「とーぜん。 私だって負けるのは嫌いなんだから、そりゃ勝ちに行くわよ」

美穂子「頑張りましょう」

睦月「うむ!」

勿論、他の面子もやる気が無い訳ではない。
彼女たちも静かに燃えている。
400 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/09(火) 00:02:51.14 ID:jF4g7aqk0
良子「グッド、皆さんモチベーションは最高潮のようですね。 では……そろそろ向かうとしましょう」

やえ「ん? もう行くのか……試合開始は18:00じゃなかったか?」

一同を満足げに見やった後、告げた良子の一言にやえが突っ込みを入れる。
現在の時刻は昼食を取った後――試合開始まではまだ時間がありすぎる。
が、試合開始前に球場に行ってやらなければならないものもある。

良子「試合前の練習や、最終的なコンディションのチェックもありますからね。 今から行って早すぎるという事はありません」

美穂子「そういえば、前回の試合でも開始時間より凄く早く球場入りしていましたね」

良子「イエス。 それに、球場の空気に慣れるには早めに到着して体を慣らせるのが1番です。
   準備が出来たら玄関へ集合してください、オーケー?」

京太郎「はい!」

その後、京太郎たちは手早く準備を終えると、いつものように良子がバスを運転しこれに乗車。
一路、今日の試合会場へと向かう。

バスの中でも、やはり選手たちの行動はさまざまだ。
久と美穂子は隣同士に座って何やら話し込んでいるし、やえは落ち着かないのかそわそわとしている。
霞は逆に落ち着いてきたのか、椅子に座って外の景色を眺め――。
哩は姫子と再び会える事を心待ちにしている様子で、自然とそのクール(に見える)表情を破顔させていた。

京太郎はそんな一同の様子を見ながら、近くに座っていた睦月へと話しかける。

京太郎「そういえば……今日の試合会場ってどこでしたっけ?」

睦月「うむ? あれ、前に監督から話されてたよね?」

京太郎「いや、ちょっと度忘れしちゃって……前回はハマスタでしたけど」

睦月「うむ! あの時は本当に嬉しかったなぁ……お立ち台に上れたし。 ……あ、そうそう、今日の球場だったね。
   今日は……」

下コンマ1桁偶数 ナゴヤドーム……にそっくりな何か
下コンマ1桁奇数 横浜スタジアム……にそっくりな何か

↓1
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:03:43.11 ID:Cj3/DNMAo
ほい
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:03:44.43 ID:i7/6Yw0DO
403 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/09(火) 00:06:08.67 ID:jF4g7aqk0
ハマスタに決定、という所で一旦ここで区切らせていただきます。
それではおやすみなさい。
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:07:59.66 ID:UPejpQ+E0

折角のゾロ目だから何か欲しいけどなー。無理だろうな……
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:10:51.96 ID:Cj3/DNMAo
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:12:22.90 ID:uVNFGAUA0
乙です
ゾロ目って言う事で観客の八割以上を横浜応援団(太洋応援団含む)にするって言うのは如何でしょうか?
ま…そんな環境だと玄ちゃーは涙目確実でしょうけど
智葉先生や弘世様は闘志むき出し状態に成りそうですよね
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:14:08.17 ID:hN2bQreA0
乙です
まさか神戸のネタを挟んでくるとは思わんかった
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:24:38.80 ID:Q1IsCqT00

二試合目か。取りたいキャラ多くて悩むわ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 18:15:07.97 ID:vOAZHmGe0
乙です
京太郎が持ってるカードの3人もドンドン活躍して欲しいと思いつつ見てます
410 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/09(火) 22:34:49.60 ID:jF4g7aqk0
乙ありです。遅くなりましたがもう少ししたら再開します。
411 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/09(火) 23:04:41.49 ID:jF4g7aqk0
>下コンマ1桁奇数 横浜スタジアム……にそっくりな何か

睦月「ハマスタだよ!」フンス

京太郎「ハマスタかぁ……」

前回と同じく、こちらのチームの主催試合。
熱狂的横浜ファンの睦月は、やはり喜んでいる様子だが……京太郎からしてみれば微妙な心境。
初戦の時のようにホームはハマスタ、ビジターでも東京ドーム――というのならともかく。
今回はもしもビジターでの試合ならばナゴヤドームで試合をする事となっていただろう。

京太郎「(ハマスタよりはナゴドで投げたいよなぁ……)」

以前、やえが放った特大のファールに見えたものが風で押し戻されてホームランになった、など。
とにかくハマスタは狭い、故にホームランが出やすい、おまけに風の影響をモロに受ける。
正直なところ、投手としてはあまり投げたくない球場だ。

逆に今回の対戦相手――中日ドラゴンズが本拠地とするナゴヤドームは、セ・リーグの中では1番広い。
それはホームランが出にくいという事を意味しており、どうせならばそちらの方が良かった、と京太郎が考えてしまうのも無理からぬ事であった。

こんな事を言ったら睦月がどんな反応をするかわからない為、黙っていたが。

こうして悶々としている中、良子の運転するバスは以前同様、
横浜スタジアムの関係者専用の駐車場に到着。
睦月は相変わらずハマスタの中に入れるというだけで興奮をしていた、のだが……。

京太郎「………………」

美穂子「あの、あれって……」

それ以外の者たちは、良子が駐車した対面――同じく止まっているマイクロバスに視線を向けた。
別におかしな事は無い。恐らくは既に対戦相手もこの球場に入っているのだろう。
ただ、問題は……。

久「思いっきりラインはみ出してるわね……」

駐車スペースを仕切る白いラインを、跨ぐようにして停まっているバス。
こちらが良子が運転をしてやってきた事を考えれば、相手チームの運転手も自ずと想像がつく。

哩「そういや前もバス停めるのに時間ばかかった言うとったな……」

良子「あまり見ないで上げてください……」

なんとも言えない気分になる京太郎たちに、良子は苦虫を噛み潰したかのような声でそう告げた。
良子としても、偉大な栄誉と称号を持つ先輩雀士が色々とアレな件については深く突っ込めないのだろう。
京太郎達は色々と察しつつ、何も見なかった事にして球場入りをするのだった。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 23:16:57.90 ID:9+XKa/YD0
健やんぇ
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 23:19:24.51 ID:Cj3/DNMAo
出るたびに残念度が上がっていく
414 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/09(火) 23:29:40.38 ID:jF4g7aqk0
>>401ゾロ目のおまけ】

睦月「うぅ……またハマスタのロッカールームを使える……」

その後、一同は揃ってロッカールームへ。
睦月はやはり自分たちのネームが書かれたロッカーに感激をしていたのだが、
京太郎としては女性陣ばかりの中に1人だけ男性という事からロッカーを使えないという事もあっていまいち感動も何もない。

久「前も思ったけど、球場は狭いけどロッカーは広いのねぇここ」

やえ「いや、多人数で使うロッカールームなのだから広いのは当然だろう」

久「ロッカーって言えば狭いもんでしょ。 なんというか落ち着かないわ」

霞「良子さん、練習開始時間はいつごろなんでしょう?」

良子「まだ時間はあります……とはいえ、まずは着替えを済ませておきましょう。
   ユニフォームは届いている筈ですからね」

京太郎「届いてる? え、ユニフォームなら俺達持ってきてますよ?」

京太郎の言う通り、既にユニフォームなら支給されている。
毎日の練習で頻繁に汚れるものの、何着も用意されている為に着れるものが無いという事も無い。
事実、前回の試合でも京太郎達は自分たちで持ってきたユニフォームを着用して試合に臨んだのだから、
彼らが顔を見合わせて首を捻るのも致し方ない事である。

そんな一同の様子を愉快そうに見やりながら、良子はロッカールームの中央に置かれてあったダンボール箱に手をつける。

良子「今日はこの球場――我々の主催試合でイベントが開催されますからね。
   それに伴って、ホームチームである我々も普段のユニフォームとは違うものを着用する手筈となっています」

睦月「!」ピクッ

その一言に睦月が反応する中、良子はダンボールを開け、中から未開封のユニフォームを一着取り出した。
そのユニフォームは――。

コンマがゾロ目 モザイク柄のようなマリンブルーの綺麗なユニフォーム(この試合のみ、睦月の全能力+5)
それ以外 どこか懐かしい胸にWのマークが光るユニフォーム(この試合のみ、霞の守備力+5)

↓1
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 23:31:07.16 ID:fQzUFock0
416 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/09(火) 23:46:52.65 ID:jF4g7aqk0
>どこか懐かしい胸にWのマークが光るユニフォーム(この試合のみ、霞の守備力+5)

睦月「あれは……ホエールズのユニフォーム!?」

やえ「ほえーるず?」

ユニフォームを見た瞬間、口を開いたのはやはり睦月である。
その名を聞いても、ほとんどの者たちはピンと来ていなかった様子だったが、
京太郎だけは知識としては知り――そして、そのユニフォームについても見る機会自体は無い訳ではなかった。

京太郎「大洋ホエールズの復刻ユニですか……」

哩「復刻てなんのこつやね?」

京太郎「ベイスターズの前身の球団の名前が、大洋ホエールズっていうんですよ」

正確には現在京太郎たちが所属をしている――ような感じになっている球団、横浜DeNAベイスターズから数えれば、
前身は横浜ベイスターズである。
そして、その更に前が大洋ホエールズなのだが……こちらの方がわかりやすいだろう、と京太郎はあえてそのまま説明した。

大洋ホエールズ――正式な名称は横浜大洋ホエールズ。
1978年から1992年まで活動をしていた、横浜に根付いていた球団である。
親会社のゴタゴタの関係で後に横浜ベイスターズと改名をしたが、当時からのファンも多い。
その為に現在では、当時のユニフォームを着て試合をする、所謂復刻ユニフォームでの試合も執り行われる事がある。
最近の明るい、派手とも言えるユニフォームからは少し違う、レトロな雰囲気を持つユニフォームは、
横浜大洋ホエールズ時代を知らないファンからも人気が高い。

当然のように、睦月自身も当時の事は知らないとはいえこのユニフォームのファンである。
もはや感激しすぎて色々とぶっ飛んでしまうのではないかと言わんばかりの表情で自身のユニフォームをにやにやと眺め、
周囲の者たちはまあ、こういうものもあるのか……といった感じでそれに手を伸ばした。

その後、一同は着替えを済ませ(なお京太郎のみ別室)、再び集合をするのだが……。
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 00:05:13.58 ID:vwiIa+xqo
戸柱とか言う最後の大洋戦士

のコラ
418 : ◆0RbUzIT0To [saga]:2017/05/10(水) 00:07:03.16 ID:FY/B/mh20
やえ「なんというか……こう、地味だな」

霞「そうかしら? 私はこういうのもいいとおもうけれど……」

京太郎「(いや、霞先輩似合い過ぎだろ!?)」

基本的に、いつも練習などで着用するのは普段のベイスターズのユニフォームである。
その為に一同が着ても違和感や野暮ったさというものが目立ったのだが、霞に関しては非常に似合っていた。
似合っているというよりは、何年も着ていましたというような雰囲気すら醸し出しているレベルである。
思わず京太郎も、その巨大な兵器で胸についたWマークの盛り上がりを凝視する以前に、
あまりの自然さに驚愕するレベルだった。

睦月「霞さんはよく似合ってますね」

京太郎「(うわ、突っ込んだこの人!?)」

霞「そう? 自分ではよくわからないのだけど……ありがとう、睦月ちゃん」

睦月「うむ! これぞ大洋戦士と言わんばかりの着こなしぶりです」

霞「?」

霞にとって、そして睦月にとっても幸運だったのは、霞が大洋戦士という言葉の意味をよく理解していなかった事だろう。

良子「さて……それでは着替えも終わりましたが、先ほども言いましたように練習時間までまだ時間があります。
   時間にはアナウンスでお知らせする手筈となっていますので、前回同様、今回もスタジアムを自由に散策してください」

そして、やはり幸運な事に、話題は次へと転換してくれた。
深く大洋について聞かれていたら無駄に霞を傷つける結果になっていたかもしれないと感じた京太郎としては、ホッと安堵の溜息が漏れる。

京太郎「っと……それはともかく、スタジアムの散策かぁ……。
    まあ、前回も回ったとはいえまだ全部を回り切れてはいないし、それもありか。 でも1人ってのも寂しいし……」

【睦月・美穂子・やえ・霞・良子】
【久・哩】から選択

↓1
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/10(水) 00:08:48.32 ID:Ob+6Vj0q0
この中で一番出番少なかったキャラにしたいが……やえ?
安価↓
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 00:08:49.26 ID:r6zOrwf30
421 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/10(水) 00:16:37.99 ID:FY/B/mh20
ごめんなさい、眠たいので短いですが今日はここまでで。
中々進まず申し訳ないです。
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 00:17:56.25 ID:lPI7VXSA0
乙です
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 00:19:29.91 ID:X9Lpp+Mg0
乙ー
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/10(水) 00:20:43.59 ID:Ob+6Vj0q0
実際、だれが一番関り少ない?
全員均等ぐらい?
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 00:22:39.11 ID:i+6yZDxYo
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