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【安価】京太郎「冥球島?」美穂子「ズバッと三振毎度ありっ!」【咲-Saki-】

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487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 23:35:15.50 ID:XE0jK/4Eo
スキルも割れてないしね 前試合からみるに試合終了後に変化するみたいだし
488 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/14(日) 00:35:30.05 ID:5GUlnKQe0
こんばんわ。また仮眠取ったらぐっすりしてました。
明日は休みなので、ちょっとだけ再開しようと思います。
もう少ししたらはじめます。
489 : ◆0RbUzIT0To [saga sage]:2017/05/14(日) 01:01:29.93 ID:5GUlnKQe0
ウグイス「試合に先立ちまして、メンバー表の交換を行います。
     両チーム監督はバッターボックス付近へお集まりください」

そして時間は流れ、18:00数分前。
ウグイス嬢の案内に導かれ、両軍ベンチからは監督が姿を現す。

良子「今日はよろしくお願いします、健夜さん」

健夜「うん、よろしくね良子ちゃん。 審判さんも、よろしくお願いします」

主審「アァァァイッ!!」

健夜「ひぇっ」ビクッ

殆ど仕事はしないが、さりとてまるで礼儀知らずという訳でもない。
健夜は良子の挨拶に返礼をすると、集まった審判たちにも頭を下げて挨拶。
なお、審判の声(多分挨拶であり、威嚇をする意図は本人には無い)にはビクついていたもよう。

何はともあれ、メンバー表も交換が終わると、いよいよベイスターズ選手たちがDJの紹介に基づき守備位置へと散らばり始める。
試合開始を今か今かと待ちわびるファンがざわめく中、
観客席にいる誠子たちは静かにその光景を眺めていた。

佳織「津山さーん、頑張れー!」

――訂正、静かにではなく、割と騒がしく眺めていた。

泉「妹尾さん、まずはベイスターズ側の守備から開始ですよ。 まだ津山さんの打席やないです」

佳織「あっ、そっか!」

泉「(この人ほんまに天然やなぁ……)」

誠子「立ち上がり……初回、まずは須賀くんが相手の上位を抑えられるかどうかだね」

泉「抑えてもらわんと困りますわ」
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:05:09.60 ID:y65sEahA0
毎回主審は白井なのかw
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:08:25.85 ID:vMlbzz5So
分かりやすいからなww 敷田とかでもいいとは思うが
492 : ◆4QO58LPTm2 [saga]:2017/05/14(日) 01:17:35.36 ID:5GUlnKQe0
ザッ

京太郎「…………」

主審「プレイボール!!」

ワイワイ ざわざわ……

京太郎「……うっし!」

マウンド上、やはりどこの誰だかわからない人の始球式の後にそこに立った京太郎は、
足場を固めて慣らしながら主審の声を聞いた。
それを合図としてバッターボックスへと向き直れば、そこに向かってくるのは1番打者。
前回の試合、ジャイアンツの1番を務めた、今はチームメイトの彼女――。
その彼女より、より1番としての適性があるであろう中日ドラゴンズのスピードスター……駿馬が打席に立つ。

DJ「1番 セカンド 鶴田」

姫子「よーし、今日も初回ば出塁して勢いば呼ぶばい」

京太郎「(白水さんとは違って、鶴田さんの場合足もあるのが相当厄介なんだよな)」

霞「(だからこそ、なんとしてもここで出塁させる訳にはいかない。 先頭、まずは切りましょう京太郎くん)」

京太郎「(ういっす!)」

津山睦月の【横浜愛】発動中       (横浜DeNA所属選手カード所持者5人)全能力+15
石戸霞の【円熟したフレーミング】発動中 京太郎の制球判定2段階上昇
石戸霞の【体で止める】発動中      京太郎の変化力+10

須賀京太郎は【集中力】を任意発動可能 発動時制球力2段階上昇。(選択時、くさいところを選択しないと無効)

レフト側守備力合計:20+85+50+27=182
センター側守備力:35+85+45+55=220
ライト側守備力:25+45+20+27=117

↓1 投手選択肢・コンマ判定(内角攻め・外角攻め・低めに集める・くさいところ・敬遠)
↓2 打者側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:18:54.96 ID:3/yHPc+90
おまかせあれ!
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:19:12.17 ID:/viTsUEHo
内角
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:19:40.27 ID:1NBGaqaBO
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:21:23.63 ID:y65sEahA0
497 : ◆4QO58LPTm2 [saga sage]:2017/05/14(日) 01:37:41.48 ID:5GUlnKQe0
>◆4QO58LPTm2=ひめながし
>京太郎:変化55+コンマ17=72
>姫子:巧打50+27−読み外し−20=57
>京太郎の勝利。【アウト】

姫子「(さーて、ぶちょーと一緒におるてな不届きな男の実力ばどげなもんやろね。
    ……苦労したりはしてなかとやろか?)」

打席に入った姫子は構えを取りながら、マウンド上の京太郎に視線を向ける。
姫子と京太郎は、前回の合同練習でも顔を合わせたとはいえほぼ初対面に近い。
会話すらもまともに交わした事も無いのだが、かといって彼女は哩のように京太郎の第一印象を悪くはしていなかった。
というよりは、割と哩と共に過ごす京太郎らチームメイトに対し、苦労をかけていないだろうかと心配をする。

鶴田姫子と白水哩の付き合いは、中学時代まで遡る。
同じ麻雀部の先輩後輩として、面倒見のいい哩に人懐っこい姫子と抜群の相性の良さを見せた2人は、
高校に至る現在までに太く決して切れない絆を育んできた。

育んできたが、姫子から見てですら、哩という少女は見ていて不安になる。
尊敬もしていれば慕ってもいるが、かといって盲目的にならないというか、なれない具合のポンコツぶりなのだから仕方ない。
果たして哩が京太郎達に迷惑をかけていないか心配をするのもある意味では必然と言えた。
どちらが年上かわかったものではない。

姫子「(まあそいは置いとって……)」

ズバァンッ!!

姫子「(んん……直球に威力ばあんね)」

それはそれとして、と野球に集中をする。
構えは取るが振る気配は見せず、まずは姫子は京太郎の球筋を確認。
ここまで京太郎は全球ストレートで押しており、最後のボールは低めに外れてボール。
これでカウントを2−2とする。
498 : ◆wpgahIQV3o [saga]:2017/05/14(日) 01:56:30.51 ID:5GUlnKQe0
姫子「(やけど、こいぐらいのスピードなら沢村や松実ので見慣れはしとっとやし……次はねろてみよか)」

そう考える最中、京太郎から投じられた5球目。
姫子はコンパクトにバットを振り、軽く流してライト方向への安打を狙うのだが……。

ビュッ! ブンッ!! アァァァァァイッ!!!

姫子「うぇ……」

完全に狙い球とは逆を突かれ、ボールは姫子の内角へと突き刺さる。
バットを止める事が出来ずスイングを取られバッターアウト。
姫子は怪鳥のような主審の声を聞きながら打席から離れ、ため息を吐きながらベンチへと戻ってゆく。

菫「止まらなかったのか? 狙い球とは違ったように見えたが」

姫子「思ったより球ばきちょります……」

菫「そうか」

戻る最中、続いて打席に向かってくる菫と言葉を交わす。
姫子の言う通り、京太郎の球は予想以上にノビている――制球がアバウトとはいえ、それは彼女たちが毎日相手をする自チームの投手たちも同じ。

DJ「2番 キャッチャー 弘世」

菫「(さて……初回、なんとしてもランナーを置いてクリーンナップにつなげたい所だが)」

京太郎「(クリーンナップに回る前にランナーを出したくないな。 ここもアウトを……!)」

レフト側守備力合計:20+85+50+27=182
センター側守備力:35+85+45+55=220
ライト側守備力:25+45+20+27=117

↓1 投手選択肢・コンマ判定(内角攻め・外角攻め・低めに集める・くさいところ・敬遠)
↓2 打者側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:57:47.87 ID:1NBGaqaBO
低め
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:58:36.04 ID:/viTsUEHo
ほい
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 01:58:40.68 ID:v+c4/UybO
502 : ◆wpgahIQV3o [saga sage]:2017/05/14(日) 02:01:23.26 ID:5GUlnKQe0
本当に短いですが、申し訳ありませんが一旦ここで区切らせていただきます。
ひとまず結果だけ。

>◆wpgahIQV3o=SSセンター
>京太郎:変化55+コンマ87=142
>菫:巧打40+コンマ04=44
>京太郎の勝利。【アウト】

明日は3番素晴らしい智葉先輩の打席からとなります。それでは。
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 02:02:14.54 ID:/viTsUEHo
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 02:02:30.44 ID:v+c4/UybO

素晴らしい打者
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 02:09:21.03 ID:vMlbzz5So
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 08:39:19.61 ID:9pSNxQ5wO


やはり試合がはじまると楽しい
507 : ◆wpgahIQV3o [saga sage]:2017/05/14(日) 21:41:21.32 ID:5GUlnKQe0
こんばんわ。乙ありです。

>>485
野球を知らない人でも見て貰えてるのが嬉しいです。
安価などについても、基本はジャンケンなどですので参加してもらえると嬉しいです。
>>506
長らくお待たせしましてすみません。
日常パートと野球パートで間が空くことが多いと思うので、その辺はご容赦いただければと思います。

もう少ししたら再開します。
508 : ◆wpgahIQV3o [saga sage]:2017/05/14(日) 22:16:52.06 ID:5GUlnKQe0
>◆wpgahIQV3o=SSセンター
>京太郎:変化55+コンマ87=142
>菫:巧打40+コンマ04=44
>京太郎の勝利。【アウト】

グギィンッ!!

菫「んぐっ!?」

霞「!」

ざわ……!!

意気込んで打席に入った菫であったが、姫子の助言通り、京太郎のボールは予想以上に『キている』。
カウント1−1からの3球目。
低めを狙って投じられながらも、やや浮いた球を菫は軽くセンターへと打ち返そうとするのだが、
明らかに球威に押し負け、バットはボールの下を叩く。

霞「よいしょ」ポスッ

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

霞「(だから、どうしてキャッチャーフライを取ったくらいで歓声が上がるのかしら……)」

結果、菫の打球は高く後方へと上がりキャッチャーフライ。
マスクを外した霞があっさりと捕球をすると、観客席からは歓声が上がる。
これに霞はやはり疑問を持つのだが、とにもかくにもこれで2アウトである。

菫「くぅ……」ジンジン

智葉「読みは合っていたようだが……完全に押し負けていたな」

菫「ああ……厄介だ。 私もそこまでバッティングに自信があった訳ではないが、前にすら飛ばないとはな」

智葉「傍から見ている以上に球威がある、という所かな。 ……ランナーを出して清水谷につなげる為にも、私が塁に出て見せよう」

菫「頼む」
509 : ◆Cz6FI31yFPyu [saga]:2017/05/14(日) 22:38:55.45 ID:5GUlnKQe0
DJ「3番 ショート 辻垣内」

ワアアアアアアアアアアアアアッ!!!

中日応援団「いけー!辻垣内!!」「素晴らしい打席」「決めろツーベース!!」

そして、DJに名を呼ばれ、打席に続いて入ったのは智葉である。
ミスタードラゴンズとも呼ばれたカードを持つ彼女に対する応援団の声援は熱く、そして期待も大きい。
その声を聞きながら、智葉はあくまでも冷静に左打席で構えを取る。

智葉「さて……」ゴッ!!

京太郎「う……!」

瞬間、智葉から放たれるのは大いなる威圧感。
雀士――勝負師としても一流である彼女は、野球においても所有カードの力に甘える事なく一流だ。
異常とも言える程に波長が合うのか、カードの能力を最大限引き出せていると言っていい。

思わず、京太郎もその威圧感にうめき声を上げるが……慌てて首を振り、自身に言い聞かせる。

京太郎「(2アウトまでテンポ良く取れたんだ……ここも切って、初回の攻撃につなげる!!)」

須賀京太郎の【攻撃に繋がるリズム】発動中 球威・変化+20

しかしながら、智葉もまた集中をし一振り――一閃に賭ける。

智葉「(先制点が重要になる。松実を楽にする為にも、まずは1点……!)」

辻垣内智葉の【ミスタードラゴンズ】発動中 (出場中中日ドラゴンズ所属選手カード所有選手×3全能力上昇。智葉、漫、竜華、姫子)全能力+12
辻垣内智葉の【一閃】発動中 (第一打席のみ発動。得点圏にランナーがいる際巧打力+20、いない際長打力+20) 長打力+20

レフト側守備力合計:20+85+50+27=182
センター側守備力:35+85+45+55=220
ライト側守備力:25+45+20+27=117

↓1 投手選択肢・コンマ判定(内角攻め・外角攻め・低めに集める・くさいところ・敬遠)
↓2 打者側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 22:41:03.29 ID:y65sEahA0
低め
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 22:42:40.08 ID:XtmjKnOMO
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 22:42:44.06 ID:BeGl0QaSo
えい
513 : ◆Cz6FI31yFPyu [saga sage]:2017/05/14(日) 23:01:01.67 ID:5GUlnKQe0
>◆Cz6FI31yFPyu=引っ張りガイト
>京太郎:変化75+コンマ29=114
>智葉:巧打62+コンマ08=70
>【アウト】 【スリーアウトチェンジ】

ズバンッ!!

球審「…………」

京太郎「(くそっ、入ってねーのかよ!)」

アウトローギリギリ、際どい所のボールは見逃され、しかし球審からストライクのコールは無い。
京太郎は内心毒づきながらも霞の返球を受け取る。
ここまで投じた球は5球。いずれも智葉はバットを振らず、3−2のフルカウントまでやってきた。
とはいえ、ここまでくれば智葉もバットを振ってくるだろう。
そして、甘く入れば最後――軽くヒットにしてくるだけの技術を、智葉は持っている。

京太郎「(とはいえ四球を出して清水谷さんを迎えたくない。ここで切りたいけど……)」

霞「…………」スッス

京太郎「(マジすか……?)」

投げるボールに悩む京太郎に、迷いなく霞はサインを出す。
一瞬躊躇をしながらも、それでも京太郎は霞のリードを信頼していた。
1つ頷くと、そのまま投球フォームに入り……。

ビュウッ!! ブゥンッ!!

智葉「っ!」

霞「はい」ポン

投じられたボールは、智葉の手前で大きく減速し落ちるチェンジアップ。
ワンバウンドしたそのボールに、しかし智葉は手を出してしまい空振り。
霞はこれを身体で受け止めるとすぐさまミットに収め、そのまま智葉にタッチ。
あえなくスリーアウト、チェンジとなった。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 23:11:12.94 ID:vMlbzz5So
ミスタードラゴンズか なるほどなー
515 : ◆Cz6FI31yFPyu [saga sage]:2017/05/14(日) 23:16:10.07 ID:5GUlnKQe0
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

横浜応援団「サンキュースッガ!」「横浜にもこんな先発がいるんだ!」

美穂子「ナイスピッチング、京太郎くん」

哩「こっちに球ば飛んでこんで暇ばい。 もうちょっと打たせてもよかよ?」

京太郎「ういっす。 まあ……今のは出来すぎ感もありますから、打たれた時はお願いします。霞先輩もナイスリードでした」

霞「しっかり信じて投げ込んでくれたからよ。京太郎くんも、ナイスピッチング」

三振、キャッチャーフライ、三振。
非の打ちどころが無い見事な三者凡退に観客席からは歓声が上がり、
内野陣も揃って京太郎に声をかけながらベンチへと戻っていく。

一方で三振に切って取られた智葉はヘルメットを脱ぎつつ、小さく溜息を吐きながらベンチへと引き下がる。

ザコプロ「辻垣内さん、グラブッス!!」

智葉「ああ、ありがとう」

守備につく際、相変わらずザコプロが勝手に智葉の世話を焼くのだがいつもの事。
智葉はごく自然にそれを受け取りながら守備に向かおうとするが、その折、マウンドに向かう玄の背中を見やる。
震えてこそいない、しかし、相変わらずどこか自信が無さげな背中だ。

智葉「(楽にさせてやる事は出来なかったな……まあ、点があればあったで守らなければと余計に意識をする可能性もあるとはいえ……。
    やはり松実に負担をかけてしまうのは問題だ)」

菫も玄の様子には気づいているのだろう、守備につく前に彼女の元に駆け寄り、
背中を軽く叩きながら何やら言葉をかけている。
菫の言葉にうなずいてはいるが、やはり玄の表情は弱弱しい。

智葉「(せめて守備でも助けてやらないとな……)」
516 : ◆Cz6FI31yFPyu [saga sage]:2017/05/14(日) 23:37:40.53 ID:5GUlnKQe0
DJ「1回の裏 横浜DeNAベイスターズの攻撃は 1番セカンドベースマン 福路ぃぃぃ美穂子ぉぉぉぉおおお!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

美穂子「ふぅ……よし!」

攻守入れ替わり、ベイスターズ側の攻撃。
今日の試合も1番打者として起用された美穂子はバットを持ち左打席へ。
観客たちの歓声も一際大きく、ライトスタンドからは試合開始を告げる応援歌が木霊する。

横浜応援団「「「横浜ベイスターズ 勝利の輝き目指して〜!」」」

バンバンバン!!

横浜応援団「「「栄冠掴むその日まで 恐れず飛び込めベースへ 君の熱き血潮で 燃えろ美穂子」」」

横浜応援団「「「かっとばせー! みっほっこー!!」」」

………

睦月「うむ! うむ……やはり、勝利の輝きからのこの応援歌の流れは美しい」ウットリ

京太郎「嬉しそうですね睦月さん……」

良子「応援歌についてはともかく……初回、1番からの打順というのは大事なものです。
   まずは先頭の福路さんに、出て貰わないとなりませんね」

福路美穂子の【勝利の輝き】発動中 巧打力・走力+20
須賀京太郎の【攻撃に繋がるリズム】発動中 この回全打者の巧打力+10
517 : ◆YtYIx6oZJM [saga]:2017/05/14(日) 23:54:45.04 ID:5GUlnKQe0
玄「あうぅ……」

一方、マウンドに立つ玄は案の定この雰囲気に威圧されかけていた。
満員御礼という程ではないが、それでも客席の7割程は埋まっている。
おまけに横浜ホームでの試合という事でその観客の大多数は横浜ファンなのだ。
彼らの圧倒的な応援を見て、威圧されるなと言う方が無理ではあるのだが……。

玄「(だ、駄目駄目弱気になっちゃ……今日こそ点は失わないって決めたんだから!)」

それでもなんとか自分を奮い立たせようと、小さく息を吐いて気合を入れ直す。

菫「(……ベイスターズ側は右打者が少ない。松実の持ち味をいまいち発揮出来ないが……それでも上手く操縦してみせよう。
   頼むぞ、松実……急に崩れるような事は無いようにな)」スッス

玄「(おまかせあれっ!!)」

松実玄の【お任せあれ!】発動中 先発時能力。3回まで球威・変化+10

レフト側守備力合計:20+62+20+15=117
センター側守備力:30+62+60+30=182
ライト側守備力:10+60+20+15=105

↓1 打者選択肢・コンマ判定(引っ張り・流し打ち・センター返し)
↓2 投手側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 23:55:35.85 ID:/viTsUEHo
流し打ち
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 23:55:59.93 ID:y65sEahA0
ほれ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 23:56:33.52 ID:2L5Iixt60
ほい
521 : ◆YtYIx6oZJM [saga sage]:2017/05/15(月) 00:02:00.58 ID:Lti0SVrM0
>◆YtYIx6oZJM =竜イン
>玄:変化50+コンマ85=135
>美穂子:巧打90+コンマ93−読み外し−20=163

>玄:球威70−美穂子:長打35−読み外し−20=−55
>レフト方向合計守備力:172

>打撃結果判定:52
>打球が守備を抜ける。【シングルヒット】

あっさりとクロチャーが打たれた所で短いですが一旦ここで区切らせていただきます。
それではお疲れ様でした。
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:03:02.04 ID:q+tZWXWuo
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:03:31.81 ID:jwPidK3e0
これはドラ置き場ですわ
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:13:10.69 ID:fo8cjk9A0
乙です
横浜応援団に気圧されるも
弘世様の静かなる檄と
ミッポさんのおもちに奮起した玄ちゃーですが
運悪く先頭打者を出して仕舞いましたね
一方横浜打線は京太郎くんと霞さんが作ったリズムに乗ってこのまま玄ちゃーを打ち崩しに掛かりますが
どうなりますかね?
次回も非常に楽しみです!
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/15(月) 00:20:09.54 ID:duYUJ0YP0
↑次回予告、乙っす、作者さんお疲れ様です
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:25:00.13 ID:foBYpXpPo
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:28:14.34 ID:uzXq7fWA0
乙です
結果変わらんけど>>521の計算間違ってるっぽい
美穂子の巧打が10少なくてコンマが逆になってる
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:55:13.35 ID:foBYpXpPo
ちらっと盗塁判定見たらこれ絶対ムリなやつやww
>>6のセーフティバントも捕手の守備力+30-打者の走力が0を上回ったらアウト、でいいのかな?
【バントが上手い】はセーフティバントの判定にも関わるんだろうか
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 00:56:15.35 ID:foBYpXpPo
このスレじゃ>>6じゃねえ>>4
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 03:06:48.60 ID:5iQsKBcX0
乙です
やはりクロチャーはクロチャーか。でもガンバリや―、ちょっとだけ応援してんでー
531 : ◆YtYIx6oZJM [saga sage]:2017/05/15(月) 21:44:06.72 ID:Lti0SVrM0
乙ありです。

>>527
本当ですね、計算ミス申し訳ないです。仰る通り結果には影響ありませんが修正しておきます。

>>528
盗塁判定の場合、今回で言えば菫の守備力+(玄の球威/2)−美穂子の走力に更に守備側と盗塁側とでコンマ判定をします。
セーフティバントも、最初にバント判定を行った後に、菫の守備力+30−打者の走力を改めてコンマ判定し、0以上でアウト、−1以下でセーフとなります。
【バントが上手い】は最初のバント判定に関わりますが、その後の走力を使った判定では使いません。

もう少ししたら再開します。
532 : ◆YtYIx6oZJM [saga sage]:2017/05/15(月) 22:07:20.93 ID:Lti0SVrM0
>◆YtYIx6oZJM =竜イン
>玄:変化50+コンマ93=143
>美穂子:巧打100+コンマ85−読み外し−20=165

>玄:球威70−美穂子:長打35−読み外し−20=−55
>レフト方向合計守備力:172

>打撃結果判定:52
>打球が守備を抜ける。【シングルヒット】

お任せあれ!と気合を込め、投じたその初球。
未だに美穂子の応援歌も1ループ目が終わったばかりのタイミングである。

ビュッ!!

美穂子「ふっ……!」ビュンッ!!

カァンッ!!

            '' _.――  ....
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533 : ◆YtYIx6oZJM [saga sage]:2017/05/15(月) 22:20:48.79 ID:Lti0SVrM0
ワアアアアアアアアアアッ!!?

初回、先頭打者に対する初球を、臆する事無く美穂子は叩いた。
インコース目掛けて食い込んでくる直球は彼女の本来の狙い球とは違ったが、
しかしやや甘く入った分打ち返す事は容易い。

美穂子「(監督も言っていたように、ファーストストライクから積極的に……と思ったけれど)」タタタッ!!

基本的に荒れ球投手に対しては、ボールをよく見ていく事が攻略のカギとされる事も多い。
荒れ球――コントロールが悪ければ、それだけ四球も出しやすいという事。
カウントを悪くして自滅を待つ事も可能な分、その意見も正しい。
しかしながら、制球が悪いという事はその分相手投手、捕手にとっても意図しない配球になりやすいという事でもある。
どうしてもストライクを入れたい場面でも、ボール球になる。
玄の投球スタイルは、京太郎によく似ていて球威で押すタイプのそれだ。

セオリー的にはボールに来ると思っていた球が、甘く入って見逃しストライクに。
ストライクに入ると思って振ったボールが、大きく外れたボールにという事も十分あり得る。
後者に関してはそれを見られればいい、しかし、球威に負けて振ってしまうという事もあるだろう。

追い込まれる前に、ファーストストライクから積極的に叩いていく。
それがこの試合が始まる前――否、前回の試合でも良子がチームメイト全員に意識させたチーム全体での打撃方針であった。

玄「あっ、あわわわ……」

今回はそれが上手くいった。
上手く肘を畳んで流した打球は、三遊間を抜けてレフト前へ。
レフトのザコプロが捕球をするのをマウンドの玄は眺めながら、おろおろとその場で右往左往する。

打った美穂子は1塁を回った所で足を緩める。
レフト前へのシングルヒット。
まずは初回、ノーアウトからランナーを出す事に成功をしたのだった。

DJ「ナァイスバッティング! 福路ぃぃぃ美穂子ぉぉぉぉお!」プァーン

横浜応援団「「「いいぞ、いいぞ、美穂子! いいぞ、いいぞ、美穂子!!」」」

美穂子「ふぅ……」ヌギヌギ

竜華「凄いなぁ福路さん、玄ちゃんのボールいきなりヒットするなんて」

美穂子「ありがとうございます。 でも、まだまだです」

1塁ベース上で竜華と会話をしながら、バッティンググローブを脱ぎ1塁コーチャーのザコプロに渡す美穂子。
その表情に、笑顔は無い。真剣そのものな表情である。
彼女が自身で言うように、まだまだ――まだ、1ヒットが出ただけ。
むしろランナーとなったここからが、彼女の本当の勝負でもあるのだ。
534 : ◆FU/crWULg1Xx [saga]:2017/05/15(月) 22:32:24.14 ID:Lti0SVrM0
DJ「2番 ショート 白水ぅぅぅ哩ぅぅうううっ!!」

ワアアアアアアアアアアッ!!

哩「さて……そいじゃ、いくとするか」グッ

玄「あうあう……」

菫「(出会いがしらの初球を打たれるのは……ああ、やはり松実の精神にかなりきてるか。
   しかし……ここはどうしてくる? 相手側は)」

DJに呼ばれ、右打席に入るのは2番打者哩。
球審からのボールを玄へと投げ渡しながらちらりと哩を横目で見やりつつ、菫はさてどうしたものかと考える。
ノーアウト1塁、初回。
後ろには3番、4番、5番とクリーンナップが続いていく打順である。

菫「(バントをさせてもおかしくない打順……ではある、が、初回だ。 ヒッティングで行かせる可能性も多分にある)」

哩「………………」

3塁コーチャーザコプロ「…………」サッサッ

哩は3塁コーチャーを務めるザコプロからのサインを熱心に見ており、ベンチからも指示が飛んでいるのだろう。

菫「(……いずれにしろ、初球は外すぞ。 バントの構えを取るか見ておく。 いいな?)」スッ

玄「(お……お任せあれっ!!)」

レフト側守備力合計:20+62+20+15=117
センター側守備力:30+62+60+30=182
ライト側守備力:10+60+20+15=105

↓1 打者選択肢・コンマ判定(引っ張り・流し打ち・センター返し・送りバント)
↓2 投手側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 22:34:39.95 ID:IBhXXJFV0
流し
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 22:35:54.29 ID:kdb9L/OXO
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 22:35:59.87 ID:q+tZWXWuo
そい
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 22:36:00.20 ID:uzXq7fWA0
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 22:36:03.98 ID:l9p0zj6zO
540 : ◆FU/crWULg1Xx [saga sage]:2017/05/15(月) 22:59:25.12 ID:Lti0SVrM0
>◆FU/crWULg1Xx=内角シュート
>松実玄の【ドラゴンシュート】発動 右打者相手の内角攻めの際に発動。球威・変化を+10して判定。

>哩:巧打65+コンマ95−読み外し−20=140
>玄:変化60+コンマ29=89

>玄:球威80+(−哩:長打力35−読み外し−20)=65
>ライト方向合計守備力170

>打撃結果判定87
>【ツーベースヒット】!

ビュンッ!! ズバァンッ!!

哩「…………」

菫「(バントの構えは取らない……か。 ……なら次はこれだ)」スッ

玄「!」ビクッ

菫「(臆するな! いいから投げ込め、貴重な右打者だぞ)」

玄「(は、はい!)」

一球目、外れたボールに対してバントの構えを取る事もなく見送った哩。
これを見て菫はヒッティングで来るのだろうと考え、玄に次のボールを要求した。
サインを見て、一瞬玄は躊躇をするも……それでも一つ頷くと、二球目を投じる。

ビュッ!!

哩「(ん、内角……こいは打て……んぐっ!?)」

ググググッ! ガギィッ!!

哩「おっとと……」

菫「ちっ……(うまくカットされたか。 ゴロになればよかったものの……しかし本当にファーストストライクからガンガン振ってくるな)」

玄「(ド、【ドラゴンシュート】が普通に当てられちゃったよぉ……)」
541 : ◆FU/crWULg1Xx [saga sage]:2017/05/15(月) 23:15:07.05 ID:Lti0SVrM0
【ドラゴンシュート】――松実玄の持つカード、一場がかつて開発をしたという魔球である。
名前の意味はよくわからないが、とにかく強そうなその球種。
特徴としては普通のシュート系のボールと同じく、右打者の内角に抉りこむようにして突き刺さり、
窮屈なバッティングを強いらせ詰まらせる事によって内野ゴロに打ち取る事を目的としたボールであった。

よって、当てられた事自体は決して不自然な事ではない。
問題点は――。

ガキィンッ!!

哩「ふー……」

菫「(くっ……これで3球続けてファウルか……)」

うまく哩がカットをし、ボールを前には飛ばさないものの空振りもしない。
ただひたすらにファウルボールを打ち続け、ゴロでのアウトを取らせないという事だった。
ならば落ちる球でタイミングを外そうと試みれば、それはあっさりと見送る始末。
3−2、気づけばフルカウントまでこぎつけられる。

玄「(どどど、どうしよう……打ち取れないよぉ……)」

菫「(……もう一度内角にシュートだ。 根気で負けるな!)」

玄「(うぅ……)」

これ以上ボール球は投げられない、かといって直球で素直に勝負をする訳にはいかない。
結局彼女たちが取れたのは、ドラゴンシュートを引っかけての打ち損じ待ちである。
菫のサインに再び首を縦に振り、一球を投じるのだが……。

玄「あ」

菫「ばっ!」

哩「! 粘ればよかボールば来るもんやね……! はっ!!」ブゥンッ!!

カキィンッ!!!

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542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 23:19:27.08 ID:Ll/PvJnS0
すっぽ抜けー
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 23:21:23.91 ID:TOaq41WB0
このまま攻めたいな
544 : ◆FU/crWULg1Xx [saga sage]:2017/05/15(月) 23:23:33.12 ID:Lti0SVrM0
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

最後に投じた球は、とんでもないすっぽ抜けの甘い球。
軽くかかったシュート回転に打ち頃の速度、それが見事に甘いコースに入ってしまう。
入ってしまえば、それを見逃す程に哩は甘い打者ではない。
お手本のような流し打ちは白球を捉え、ボールは緩やかな軌道を描いてライト線へ。

玄「あっ、あうっ、あうぅ……」ジワリ

姫子「はよ返球ば……ああっ!」

美穂子「…………!」タタタタタッ!!

ポトリとライト線に落ちた白球をようやくライトのザコプロが捕球していた頃には、既に美穂子は2塁を通過。
哩も続けて1塁を蹴っている。
これを眺めながら姫子は中継に入り、ザコプロから受け取ったボールを2塁へと転送。
しかしながら2塁は悠々セーフ、美穂子も肩で息をしながらも余裕で3塁を陥れていた。

DJ「ナァイスバッティング! 白水ぅぅぅぅ哩ぅぅぅぅぅぅ!!」プァーン

横浜応援団「「「いいぞ、いいぞ、白水! いいぞ、いいぞ、白水!!」」」

………

良子「グッド! ノーアウト2塁、3塁……絶好のチャンスですね」

京太郎「バントしなかったのがいい結果に繋がりましたね。 ……正直俺が監督ならバント指示してたましたよ」

良子「初回からバントでアウトを増やしてしまうというのはナンセンスです。
   最悪ゲッツーというデメリットがあるとはいえ、このようにメリットも大きい」
545 : ◆FU/crWULg1Xx [saga sage]:2017/05/15(月) 23:48:37.68 ID:Lti0SVrM0
哩「姫子、どやったと? 私のバッティングば」フフン

姫子「流石ですぶちょー。 ばってん……ちょっと、すみません」タタッ

哩「ん」

2塁ベース上では、やはりとも言うべきか哩と姫子が会話を交わしていた。
哩としては姫子の前でいい所を見せられたという達成感もあり上機嫌。
姫子も尊敬する哩が、麻雀だけではなく野球でも活躍を見せた事に一定の好感も抱いていたが――。
しかし、現在の彼女たちは敵対関係である。

姫子は一言哩に断りを入れると、その場を離れマウンドへ。
既にマウンドには玄を中心として、菫、竜華、智葉と内野陣が集まっている。
言うまでもなく、明らかに動揺を隠せていない玄に一呼吸つかせる為だ。

智葉「……ここまで来たら2失点は覚悟だ。 松実、下手に気負いすぎるな」

竜華「せやせや。 大丈夫やって、2点くらいならすぐにうちらが取り返したるから!」

まず、智葉と竜華は変に無失点で切り抜けようとして余計にランナーを貯める事の無いよう、
ある程度の失点は覚悟をしてとにかく1つずつアウトを取る旨を玄に伝えた。
犠牲フライでも内野ゴロの間の1点でも、とにかくなんでもいい。
まずは1つ、確実にアウトを取って玄を楽にさせたいという気持ちがそこにはある。

姫子「センター方向やったら私と辻垣内さんが止めるけん! 気合ば入れて投げんね」

姫子はなるべく負担をかけないようにと、バックの守備力を強調した。
無理に三振を狙いに行くのではなく、打たせて取る――とにかく四球と長打だけに気を付ければアウトは取れる筈だと言い聞かせるように。

菫「(……とはいえ)」

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    |!     // 人 ::::::\:ド. }:. V \>´.__ . < { .|::.:.::::{  / }
    li     /::′  \:::::::: ヽ从 乂 r` 丁 }乂____V} ::::::::}/ |
    |i    /:::::{斗-  . \::::::::ヽ ≧.厶=\_.ノ'≦ ̄} |:::::::::′  {
    |!  /::::::::|    ` \::.:.:.:\   `} )=  《 |::. :./   .′
    |!. /::::::::八       ヽ:.:.:.:.:∨   .爪\   }':.: ∧   ∧

菫「(……まるで耳に入ってない様子だな、これでは)」

悲しい事に、玄の顔色は既に蒼白。
立て続けて連打を浴び、しかも初回、ノーアウト。
試合開始してからまだ僅かにも関わらず、既に彼女の闘志は風前の灯火であった。
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 23:57:06.28 ID:IBhXXJFV0
クロチャーは涙目が似合うな……
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 23:59:02.46 ID:TOaq41WB0
メンタル低下で能力値下がらねぇかな……
548 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga]:2017/05/15(月) 23:59:47.49 ID:Lti0SVrM0
DJ「3番 レフト 津山ぁぁぁぁぁ睦月ぃぃぃぃぃいいい!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!

横浜応援団「ムッキー!!」「ノーアウト2,3塁だぞ!!」「せめて1点、出来れば2点!欲をかいて3点!!」

やえ「私が打席に立つ前に掃除してもいいんだぞ、津山」

睦月「そこまでの無茶はしないですよ……まあ、狙えればわかりませんが」

そして、打席に立つのは3番打者睦月。
観客たちの声援の後押しを受け、そして4番のやえに声をかけられながら、左打席へ。
軽く二度、三度と素振りをしてから構えを取る。

睦月「うむ……(2,3塁……最低でも外野まで飛ばしたい所。福路さんの足もあるから飛ばせばそれだけで1点だけど……)」

などと計算をしながら、ちらりと玄の様子をうかがってみれば……。

玄「………………」

睦月「(明らかに気圧されてる……まともな投球、出来ないんじゃないかな?)」

無論、だからといって油断が出来る訳ではない。
立て続けにヒットを許したとはいえ、玄の能力が低い訳ではないのだから。
しかし――。

玄「(打たれないようにしなきゃ……打たれないようにしなきゃ……!)」ガクガク

松実玄の【乱調】発動 ランナーを2人出すと発動。その回が終了するまで継続。球威・変化−10

玄が本調子ではないというのもまた、傍目から見ても明らかなものだった。

レフト側守備力合計:20+62+20+15=117
センター側守備力:30+62+60+30=182
ライト側守備力:10+60+20+15=105

↓1 打者選択肢・コンマ判定(引っ張り・流し打ち・センター返し・スクイズ)
↓2 投手側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:02:01.21 ID:G+yArO0M0
もっかい流し
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:02:35.03 ID:/ul/oDQ30
ドラゴンロード
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:02:59.85 ID:Ody9fcdAo
はい
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:03:05.94 ID:VkPGrPkA0
(*^○^*)
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:03:08.23 ID:G+yArO0M0
と思ったが連投なしだっけ 無しなら無効にしてください
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:05:57.05 ID:VkPGrPkA0
>>553
連取だとしてもID変わっとるし
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:09:36.88 ID:G+yArO0M0
>>554
あ、日付変わっとるやん……すまん、気にせんでくれ
556 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 00:10:20.75 ID:pxDoQRJi0
>>553
IDも変わってますので、そのまま進行をと思います。あとまぁコンマの事ですので、日常パートの選択肢とかでなければ連取はありかなと思います。

ひとまず一旦ここまでで区切らせていただきます。結果だけ先に張ります。

>◆a4W9d6HAG8bc=低めに玄ちゃん
>睦月:巧打70+コンマ21−読み違い−20=71
>玄:変化40+コンマ03=43

>玄:球威60+(−睦月:長打70−読み違い−20)=10
>ライト方向合計守備力:115

>打撃結果判定:85
>【2点タイムリーツーベース】

【悲報】まだノーアウト
それではお疲れ様でした。
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:12:09.97 ID:/ul/oDQ30

クロチャーのメンタルはどうなるのか!?こうご期待!
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:13:37.65 ID:G+yArO0M0
乙なのよー
これはクロチャーのメンタルボロボロですわ
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:21:25.49 ID:vYwR2G4A0
乙です
玄ちゃーぴ〜んち!
宥姉も居ない状況でどうやって玄ちゃーを立て直すのか?
宥姉クラスのおもちを持つ竜華さんか漫ちゃんが代わりを務めるのか?
一方横浜打線は玄ちゃーとの因縁浅からぬ主砲小走先輩!
玄ちゃーのモチベーションのおもちが無く其れで居てスラッガー特有の強烈な威圧感を醸し出す小走先輩は玄ちゃーの息の根を止めて仕舞うのか?
次回も見逃せませんね!
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:31:31.85 ID:RSB195HZ0
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:49:25.29 ID:57l2oFZyo

ムッキーの筋肉がエキサイトしたか
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:59:03.78 ID:/ul/oDQ30
その内に「城之内死す」のような「玄死す」の予告が来そう
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 02:24:39.53 ID:QJ/eQGLJo

またエキサイトしてしまったか
564 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 22:51:09.73 ID:pxDoQRJi0
乙ありです。おはようございます。
もう少ししたら再開します。
565 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 23:18:19.44 ID:pxDoQRJi0
>◆a4W9d6HAG8bc=低めに玄ちゃん
>睦月:巧打70+コンマ21−読み違い−20=71
>玄:変化40+コンマ03=43

>玄:球威60+(−睦月:長打70−読み違い−20)=10
>ライト方向合計守備力:115

>打撃結果判定:85
>【2点タイムリーツーベース】

バックの守備が言うように――そして、ボールを受けている菫が思うように。
今ここで欲しいのは、ただ1つのアウトである。
そのアウトが取れるのならば最悪犠牲フライでも、内野ゴロの間の1点でも構わない。
ノーアウト2・3塁――まずはアウトを取ってこの回を終わらせる事に重点を置くべきであった。

しかしながら、投げている当の玄からしてみればそうは考えられない。
投手という人種の性格上、1点は仕方ないと割り切れる人物などそう多くは無いのだ。
彼女が打線の事を信じていないという訳ではない。
ただ、1点も与えたくない――無失点で切り抜けたい。
彼女がそう考えるのは何ら不思議ではなく、神経を研ぎ澄まして菫の要求するよう低めにボールを集める。

神経を研ぎ澄ました結果――それは彼女の決して太くない神経を削り取る。
カウントは2−0。
立て続けにボールは1個分外に外れ、打者有利なカウント。
1塁が空いているとはいえ満塁で4番は迎えたくないというその局面。

ビュッ!!

睦月「! うむっ!!」カキィンッ!!

玄「」

玄の球は、甘い――べらぼうに甘い、ベルトの高さのド真ん中の半速球となり。
そろそろ甘い球が来るだろう、と待ち構えていた睦月の会心の当たりを誘うのだった。
566 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 23:36:50.65 ID:pxDoQRJi0
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

漫「ああもう! なんでこんなポンポコ打たれてるんや!!」ダダダッ

美穂子「よいしょ」フミッ

甘い打球を打ち損じる事もなく、打球は左中間深い場所まで。
急いで漫が落下地点へと向かうも、決して足が速いという訳でもない彼女が間に合う筈もなく。
転々と弾むボールを確認しながら、ゆっくりと3塁ランナーの美穂子がホームイン。

哩「幸先よかね」フミッ

やえ「ナイスランだ、白水」

哩「あんだけ飛ばしてくれれば慌てんでもホームば帰れるけん。 しかしとんでもない飛距離やね」

やえ「ああ……津山も私に負けず劣らず、あれでパワーはあるからなぁ」

続けて、2塁ランナーの哩も悠々とホームイン。
両者をネクストバッターズサークルに入っていたやえがホームで迎える中、
その当の睦月自身は1塁を蹴り2塁へ、ようやくフェンス際、ボールを捕まえた漫が返球をするが――。

ズザァァァァッ!!

2塁塁審「セーフ!」

智葉「くっ……」

睦月「うむっ!!」

漫の返球は中継いらずのストライク返球―― 一直線に2塁へと戻ってくるものの、睦月には力だけでなく足もある。
2塁塁審が手を水平に広げてセーフコールをした所で、観客たちのボルテージは更に高まるのだった。

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

DJ「ナァイスバッティング!! 津山ぁぁぁぁぁ睦月ぃぃぃぃぃぃいい!!」プアァーン

横浜応援団「「「Wow Wow Wow 横浜ベイスターズ 燃える星たちよー レッツゴー!!
        Wow Wow Wow 横浜ベイスターズ 夢を追いかけろー!!」」」

横浜応援団「「「ばんざーい! ばんざーい!! ばんざーい!!!」」」
567 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 23:44:18.10 ID:pxDoQRJi0
無論、熱狂をしているのは観客席にいるベイスターズファンだけではない。
ベイスターズ側ベンチもまた初回、幸先よく得点をした事に一同喜んでおり、
揃って口々に睦月に対する賞賛の声を上げている。

良子「ベリーグッドですね。 最低でも犠牲フライを……と思っていた場面ですが、これ以上無いバッティングでした。
   やはり津山さんのポテンシャルは高い」

久「これでまだノーアウトなのよね。 ま、取れる間に貰える点は貰っておきましょ」

京太郎「しかし……」

睦月「…………うむっ!」ビシィッ

京太郎「(睦月さんのあのポーズは何なんだろう)」

なお、1番喜んでいるのはタイムリーを打った当の睦月であり。
彼女は前回の試合でも見せた謎の指さしポーズでベンチに指を向けていたという。


De2−0中
568 : ◆a4W9d6HAG8bc [saga sage]:2017/05/16(火) 23:57:12.85 ID:pxDoQRJi0
玄「は、はうぅ……(いきなり点取られちゃったよぉぉ……しかもまだ、1アウトも取れてない)」グスッ

一方、マウンドにいる玄はといえば案の定放心状態。
まだアウトを1つも取れておらず、それでいて単打長打を織り交ぜられて打たれ既に2失点。
この試合こそは無失点で切り抜けようとしていたのが、初回からのこのザマである。
既に涙目となり意気消沈するのも、無理からぬ事であった。

しかしながら、今度は周囲の選手――内野陣もマウンドには集まらない。
あまり間を置きすぎても、逆効果になるという考えもある。
声をかけすぎる事でプレッシャーになる――玄の性格を考えれば、気負いすぎる可能性が高い。
実際、先ほどはそのせいでという訳ではないが、慎重に行き過ぎてカウントを悪くした所を甘い球を狙われて打たれたのだ。

竜華「玄ちゃんファイトーッ!!」

玄「(次は……次はちゃんと抑えなきゃ……)」

……そもそも、彼女に対して声をかけても、今の状況では聞いてもらえないという事情も多分にあったのだが。
いずれにせよ、彼女がまだマウンドを降りられない。
少なくとも、この回――あと3つのアウトを取るまでは。

DJ「4番 ファースト 小走ぃぃぃぃやぁぁぁぁえぇぇぇぇぇぇ!!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

やえ「………………」ザッ

そして、1つのアウトも取れないまま――ランナーを得点圏に置いて、4番打者を迎える。
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:06:03.83 ID:J75ehHi90
ムッキーは毎回いい仕事するな
570 : ◆SAyLrMgQVduJ [saga]:2017/05/17(水) 00:18:18.13 ID:qwqwCkf/0
やえ「ふぅ……」グッ

打席に立ち、やえは小さく溜息を吐くとそのまま真向から玄を睨み付け構えを取る。
ここで会ったが百年目――とでも言いたげな眼光だが、対する玄はその気迫に気圧される様子は無い。
――やえの威圧感を前に動じていない、といえば聞こえがいいかもしれない。
しかし、単純に玄の場合は対戦打者に対してまで、神経がまるで回っていない、というだけである。

やえ「(……なんだあの松実の顔は。 闘うという意志すらないんじゃないか)」

玄「………………」グスッ

闘うという意思が無い、という訳ではない。
ただ、彼女の闘志が失われかけているのは事実である。

松実玄の【豆腐メンタル】発動! 失点をする毎に球威・変化−5。最大で−20まで。 現在球威・変化−10。

そんな玄を見て、やえとしては物足りない。
今日の試合、姫子と再び会える事を楽しみにしていた哩と同じほど、やえは玄に対するリベンジに熱く燃えていたのである。
しかしながらその当の玄がこれでは、リベンジも何もあったものではない。

やえ「…………………」

パーパプ パーパラパー パーパプ パーパラパラパー
パーパッパパー パーラパッパラプー パププー パープー

鳴り響く応援歌を聞きながら、やえはグッとバットを握る手に力を込める。
2塁ベース上には睦月。得点圏にはランナー。

やえ「(松実どうこうではない。 ひとまずここは、4番としての責務を果たそう)」

横浜応援団「ここで決める乙女 このチャンスをモノにしろ! 遠く遠く派手に飛ばせ王者の豪砲!!」

小走やえの【ここで決める乙女】発動中 巧打力+20
小走やえの【4番の一振り】発動中 長打力+20
小走やえの【王者の打ち筋】発動可能 任意発動。読みが一致した際、巧打・長打+20。外した場合巧打・長打−20。

レフト側守備力合計:20+62+20+15=117
センター側守備力:30+62+60+30=182
ライト側守備力:10+60+20+15=105

↓1 打者選択肢・コンマ判定(引っ張り・流し打ち・センター返し)【王者の打ち筋】使用時は併記
↓2 投手側コンマ判定
↓3 打撃結果判定
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:18:50.54 ID:puWmnl4A0
センター返しで打ち筋使用
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/17(水) 00:19:51.56 ID:2yFq8iqZ0
カン
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:20:14.86 ID:hMt/OZqBo
へい
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:20:25.70 ID:yqBTMryq0
頑張れクロチャー
575 : ◆SAyLrMgQVduJ [saga sage]:2017/05/17(水) 00:31:33.78 ID:qwqwCkf/0
>◆SAyLrMgQVduJ=外にクロチャー
>やえ【王者の打ち筋】失敗 長打・巧打に−20

>やえ:巧打75+コンマ54−読み外し−6(【ノーステップ打法発動】)−20(【王者の打ち筋】失敗)=103
>玄:変化30+コンマ56=86

>玄:球威50+(やえ:長打95−読み外し−20−【王者の打ち筋】失敗−20)=−5

>打撃結果判定:86+5(長打補正)=91
>【タイムリーツーベース】

1足りてギリツーベースに、という所で本当に短いですが一旦ここで区切らせていただきます。
【悲報】試合、終わらない
それではおやすみなさい。
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:38:06.13 ID:hMt/OZqBo

贔屓のチームが勝った日の相手チームの実況スレを眺めるのが楽しい
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:38:19.33 ID:J75ehHi90
乙ー
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:41:50.89 ID:2yFq8iqZ0
これは普通にこっちが優勢っていうこと?
うまくいけば次に点数取れるかな?
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:45:52.55 ID:3J4wqJpLo
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 00:53:18.46 ID:zGhYcWHWo
乙ー
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 03:47:03.87 ID:nFzHkhq0o

これまでの傾向は投手の心理が強気なときはインコース、基本通り、打たれたくない時は低め
逃げ腰な時は外だぞ
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 06:49:05.84 ID:yrc99w+sO
乙ー
クロチャーェ…
先発投手としての適性は高いのにさっさとマイナススキルを削除しないから……
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/17(水) 17:10:39.85 ID:aWwQOVTQ0
乙ー
なんかクロチャー応援してしまうな。
でもごめんな、あと2・3点は必要やねん
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 17:12:11.73 ID:2yFq8iqZ0
sageしろ
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 17:46:19.79 ID:iuyL0MpLO
ノーアウトランナーツーベースで2点とってるとかクロチャー緊張半端ないな
586 : ◆SAyLrMgQVduJ [saga sage]:2017/05/17(水) 20:51:07.68 ID:qwqwCkf/0
ごめんなさい、今日は更新をお休みさせていただきます。
ここ最近思うように更新が出来ず申し訳ないです。
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