【ミリオン】 エミリー「わたし、気になりましゅ!」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:50:00.92 ID:qIfKp9N50

 〜〜シアターへ向かう車内〜〜

環「そういえば、社長が運転してるのって珍しいぞ」

社長「プロデューサー君には今、別件の作業をしてもらっている」

社長「代わりに手の空いていた私が迎えに来たというわけさ」

社長「それに、普段はこうして話す機会もあまりないだろう?」

社長「せっかくだから、偶には君達と親睦を深めたいと思ってね」

社長「年寄りの相手は退屈だろうが、付き合ってくれると嬉しい」

エミリー「そ、そんなことはありません!」

エミリー「久しぶりにじゅんじろう様とお話できて、とってもうれしいでしゅ!」

環「たまきも、社長はなんだかみんなのじいちゃんって感じだから」

環「全然つまんなくないぞ!」

社長「ははは、そう言ってもらえると助かるね」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:51:00.51 ID:qIfKp9N50

環「社長ってあんまりシアターにいないよね」

社長「ふむ、やはり普段は事務所にいることが多いな」

社長「大型ライブを控えている時以外は、あまり外に出ないかもしれないな」

環「ふーん・・・サボってるの?」

社長「」ギクッ

エミリー「た、たまきさん!」

エミリー「じゅんじろう様にはしかけ人様とは違ったお仕事があるんでしゅよ!」

環「そうなんだ!ごめんね、社長」

社長「い、いや、気にしないで大丈夫だ、ははは」ドキドキ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:52:00.45 ID:qIfKp9N50

社長「・・・それにしても」ゴホン

社長「世間一般には今日からゴールデンウィークが始まる」

社長「だが、アイドルの皆にとってはいつもと変わらない日常」

社長「寧ろイベント等が増えて少しばかり忙しくなるだろう」

社長「一つ一つに一生懸命取り組むのも大切だが」

社長「くれぐれも無理はしないように気を付けたまえよ?」

社長「彼や音無君、そしてもちろん私も」

社長「全力で君達をサポートしていくつもりだ」

環「くふふっ、社長は心配しょうだなー」

社長「?」

環「たまきもみんなも、アイドルがすっごく楽しいからやってるんだぞ!」

環「無理なんて全然してないから、大丈夫!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:52:49.80 ID:qIfKp9N50

社長「・・・ふふ、それならばよかった」

社長「だが、少しでも体調が悪いと感じたらすぐに言って欲しい」

社長「じいちゃんとの、約束だ」ニコッ

環「!」

社長「守ってくれるかい?」

環「・・・くふふっ!分かった、絶対守る!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:53:32.83 ID:qIfKp9N50

社長「ところでエミリー君は、さきほどから声が聞こえないが」

社長「疲れて眠ってしまったのかな?」

環「ううん、起きてるぞ」

環「けど何か考え中みたい」

社長「? まあ邪魔をしては悪いから、そっとして・・・ハッ!」

社長(これはもしかして、音無君や彼から聞いていたあれなのだろうか!?)

社長(まずいぞ・・・もしそうなら、果たして私に答えられるか)

社長(ここは一旦話を振って、シアターまで凌ぐしかない)

社長「ち、因みにエミリー君はこの連きゅ」エミリー「じゅんじろう様、お聞きしたい事が」

社長・エミリー「「あっ」」

社長(しまった、遅かったか!?)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:54:42.12 ID:qIfKp9N50

社長「な、何かねエミリー君?私に聞きたいこととは」

エミリー「いえ、何でもないでしゅ!」

エミリー「それよりもじゅんじろう様のお話を先に・・・」

社長「いやいや、君から・・・ハッ」

社長(待てよ・・・今ならまだ間に合うんじゃあないか?)

社長(ここは譲ってもらってシアターまで時間を稼ぎ)

社長(着いたら改めて彼女の話を聞けば・・・)

社長「そ、そうか、じゃあお言葉に甘えて私から・・・ウッ!」

エミリー「?」

環「・・・」

社長「・・・」

環「・・・」

社長「・・・」

エミリー「・・・あの、じゅんじろう様?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:55:47.37 ID:qIfKp9N50

 【状況解説】

環「・・・」ジーー ←ミラー越しに無垢な瞳を向ける

社長「・・・」ダラダラ ←気付いてる

エミリー「???」←何も分かっていない



社長「・・・いや、先に君の話を聞こうじゃないか」

エミリー「え?でも」

社長「何か気になる事があるのだろう?」

社長「遠慮は要らない、話してみてくれたまえ」

エミリー「あ、ありがとうございましゅ!」

環「・・・」ニコッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:56:24.84 ID:qIfKp9N50

  〜〜〜

社長「・・・なるほど、『ゴールデンウィーク』の名前の由来か」

環「言われてみれば、考えたこともなかったぞ」

エミリー「大した内容ではなくて申しわけないでしゅ・・・」

社長「いやいや、そういうものに興味を持つのは悪い事ではないさ」

社長「なかなかいい着眼点だと思うよ」

社長「世代の違いによって、常識と雑学の境界が変化する例の一つかもしれんな」

エミリー「! というと、じゅんじろう様はご存知なのでしゅか!?」

環「社長、物知りだったんだね!」

社長「ははは、たまたま聞いた事があっただけのことだ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:56:54.51 ID:qIfKp9N50

社長「昔、今のゴールデンウィークにあたる期間に」

社長「とある映画が上映され、正月やお盆興行よりもヒットした」

社長「それを機に、より多くの人に映画を見てもらおうとつくられた和製英語なんだそうだ」

エミリー「映画業界が発祥だったのでしゅか・・・!」

社長「どうしてゴールデンウィークなんて名前にしたのかというと」

社長「ラジオで最も聴取率が高い時間帯」

社長「現在ではテレビの視聴率に関しても同じ言葉が使われているが・・・」

社長「環君なら、分かるんじゃあないかね?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:57:40.50 ID:qIfKp9N50

環「ええっ急に言われても・・・あ!」

環「分かったぞ!『ゴールデンタイム』だ!」

社長「正解だ! その言葉に倣って付けられた」

社長「ただ、当初は『黄金時間』と言われていたらしいが」

社長「インパクトに欠けるとの理由で英語の方になったたそうだ」

環「へー」

エミリー「なるほど・・・」

社長「これで納得してもらえたかな?」

エミリー「はい! ていねいに教えて下さって、ありがとうございましゅ!」

環「くふふっ、環もちょっと賢くなった気がするぞ!」

社長「ははは、それはよかった」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:58:15.94 ID:qIfKp9N50

社長「さて、そうこうしている内に到着したようだ」

エミリー「Wow! お話に夢中で全く気が付きませんでした」

エミリー「じゅんじろう様、運転ありがとうございました」

社長「なに、私も楽しい時間を過ごせた」

社長「こちらこそ礼を言わせてもらうよ」

環「あっという間だったぞ!ありがとう、社長!」

社長「うむ。さあ皆が待ってる、早く行くとしよう」ガチャバタン

エミリー「はい!」ガチャ

環「? 二人とも、どういうこと?」バタン
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:58:53.42 ID:qIfKp9N50

社長「さっき彼には別件で動いてもらっていると言ったが」

社長「厳密には私とエミリー君以外の皆も協力してくれていたんだ」

環「?」

エミリー「本当は劇場に着くまで、気をそらす雑談をするだけの予定だったのでしゅが」

エミリー「ついいつものくせが出てしまって・・・///」

環「??」

社長「はは、まあ結果としていい時間潰しになったんだ、よしとしようじゃあないか」

環「ふ、二人とも!いい加減たまきにも何の話をしてるのか教えて欲しいぞ!」

エミリー「ふふふ、もうその必要はありませんよ、たまきさん」ニコッ

社長「ささ、早くドアを開けたまえ」

環「・・・う〜ん、分かったぞ」ガチャリ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/29(土) 23:59:37.14 ID:qIfKp9N50

 「みんな、ただいまー・・・」


 「・・・あ、ああっ!」




   「・・・せーのっ」


   「「「環(ちゃん)、誕生日おめでとー!!」」」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/30(日) 00:01:42.04 ID:GShm+Upt0

これは、とある芸能事務所の他愛無い日常

今日も今日とて小さなお姫様の疑問は尽きません

アイドル達とプロデューサーはそんな彼女に振り回されながらも

楽しい毎日を過ごしていましたとさ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 00:11:59.38 ID:GShm+Upt0

〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
英語圏の出身で日本(文化)が大好き
GWの予定は事務所に入り浸る事らしい(いつもと変わらない)

じゅんじろう様(社長):765プロダクションの社長
渋いナイスな声の持ち主
GWの予定はまだないらしい

たまきさん(大神環):765プロのアイドルの一人
探検が大好きなわんぱくっ子
GWは灼熱少女のメンバーでプチ旅行の予定があるらしい
17 : ◆GSeEbMOHtqeR [sage]:2017/04/30(日) 00:20:48.30 ID:GShm+Upt0
今更ですが年齢操作入ってます済みません

元々投稿スレの単発で終わらせるつもりでしたが不定期で続けてみようかなと思ってスレ立てました

ですがネタが致命的に無いので更新頻度はお察しになりますご容赦を

取り敢えずやれるだけやってみます
ではまた
18 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/04/30(日) 00:46:41.91 ID:xEo3BaTg0
趣味の人だったか
スレ立て乙です

>>2
エミリー Da
http://i.imgur.com/GSwZRCK.jpg
http://i.imgur.com/OvgvjD2.jpg

大神環(12) Da
http://i.imgur.com/ttYbl8A.jpg
http://i.imgur.com/QQR3qaT.jpg
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 01:52:28.00 ID:GknqU7Ds0
投稿スレで面白いなーって思ってたら続けてくれるのか 乙です
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 06:26:25.48 ID:ErxfqXjaO
こういうのは自分で気付かない所に気付いてくれるから面白い
21 : ◆GSeEbMOHtqeR [sage]:2017/04/30(日) 14:06:55.51 ID:GShm+Upt0

訂正
>>11 『黄金時間』→『黄金週間』

スレ立てちゃったし、わざわざ投稿スレに見に行くのも手間なので
第一話と二話もこっちに書いておきます
22 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:09:21.82 ID:GShm+Upt0

エミリー「しかけ人様、しかけ人様!」トテトテ

恵美「プロデューサーどこー!」バタバタ

P「はいはい、ここにいるよ」

P「どうしたんだエミリー、恵美」

エミリー「あのでしゅね、しかけ人様!」

エミりー「しかけ人様は『七転びはち起き』をごぞんじでしゅか?」

P「惜しい。正しくは『八(や)起き』だな」

P「もちろん知ってるさ。ことわざの一種だろ」

P「また何か気になる事でもあるのか」

エミリー「はい!とても!」

P「で、今回は恵美が捕まったと」

恵美「そうなんだよ〜たまたま近くにいただけなんだけどさ・・・」
23 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:10:48.69 ID:GShm+Upt0

P「恵美にはもう聞いたのか?」

エミリー「はい!」

エミリー「『分かんない!』だそうでしゅ」

恵美「ていうかプロデューサーを探してた時点で察してよ」

P「それもそうか」

P「それで、『七転び八起き』の何が疑問なんだ?」

エミリー「さっきめぐみさんにもお聞きしたのでしゅが」

エミリー「どうして七回転んで、八回起き上がれるんでしゅか?」

P「・・・ん?」

恵美「まぁこれだけ聞くとそうなるよね」

恵美「この子が知りたい事っていうのは」

恵美「『なんで転んだ回数より起き上がった回数が多いの?』だってさ」
24 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:12:19.01 ID:GShm+Upt0

P「あー、なるほど」

恵美「二度手間回避の為に、スマホで軽く調べたやつ言っとくよ」

恵美「まず『最初に起きている状態をカウントする』説」

P「決定」

エミリー「だめでしゅ」

恵美「次が『「七起き」より語呂がいいから』説」

P「大事だよねそういうの。採用」

エミリー「きゃっかでしゅ!」

恵美「『起きる数の方が多い所に前向きな気持ちを込めた』説」

P「いいね」

エミリー「あいまいでしゅ!」

恵美「最後は『数の多さの例えだから気にすんな』」

P「そうだな!」

エミリー「えいやっ」ペチン

P「あいて」
25 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:14:05.22 ID:GShm+Upt0

恵美「・・・とまあ幾つか教えてあげたんだけど」

P「お姫様は納得するに至らなかったと」

恵美「そういうこと。それでいつもの如く」

恵美「プロデューサーならいい感じに解説してくれるかも〜」

恵美「って思って来たわけ」

P「ただ自分で考えるのが面倒なだけだろ」

恵美「いいじゃんいいじゃん♪」

恵美「アタシも気になってきちゃったし」

P「エミリーは一旦こうなると中々熱が引かないからなぁ」
26 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:15:36.77 ID:GShm+Upt0

エミリー「しかけ人様、わたしにもなっとくのいくように説明してほしいでしゅ!」

P「まあそう急ぎなさんな」

P「ほれ、抹茶味のおはぎだ。あーん」

エミリー「!」パクッ

恵美(どこでそんなの売ってるんだろ)

P「美味いか?」

エミリー「・・・!」モグモグ ゴクン

エミリー「Yummy, scrummy!」ニコー

恵美(なにこの天使超かわいい)

P「なにこの天使超かわいい!!!」
27 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:16:36.70 ID:GShm+Upt0

エミリー「・・・はっ!」

エミリー「しかけ人様、食べ物でごまかそうとしてもそうはいきませんよ!」

P「駄目だったか」

恵美「何かそれっぽいの浮かんだ?」モグモグ

P「まあね」

エミリー「! ぜひお聞かせ下さい!」

P「はいはい」

P「但し、いつも言ってるから分かっているだろうが」

P「今から話すのはあくまで俺の勝手な考えだ」

P「くれぐれもこれが絶対だなんて思わないように」

エミリー「合点しょうちでしゅ!」
28 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:18:01.43 ID:GShm+Upt0

P「さて。エミリーはこのことわざが」

P「転ぶ→起きる→転ぶ→・・・→起きる」

P「と、そのままの行動を表していると思ってるだろ?」

エミリー「はい」

P「しかしそうすると、数字の違いは明らかに不自然だ」

エミリー「そのとおりでしゅ!」

恵美「でもそれ以外にどう捉えるの?」

P「都合のいいように解釈する」

P「『転ぶ』は『失敗』」

P「『起きる』は『挑戦』を意味すると考えてみればいいんだ」
29 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:19:03.37 ID:GShm+Upt0

エミリー「・・・ええっと?」

恵美「あ〜〜・・・なんとなく分かったかも」

P「要するにエミリーの考え方だと」

P「ただ単に転んだのが七回、起きたのが八回で辻褄が合わない」

P「しかし『転ぶ』、『起きる』をさっきの意味として捉えて」

P「ことわざの形を少しいじると・・・」カキカキ

エミリー「あっ!」

P「『七回失敗したけど、八回目に挑戦しよう』」

P「と言い換えられると思わないか?」
30 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:20:31.21 ID:GShm+Upt0

恵美「つまり八は転んだり起きたりする回数じゃなくて」

P「そ。第○○回目という順序を表している、と俺は思う」

エミリー「なるほど!」

P「これで大丈夫か?」

エミリー「はい!しかけ人様、ありがとうございましゅ!」

P「どういたしまして」ナデナデ

P(正確には『基数詞』とか『序数詞』とか言うんだったっけ)

P(まあいいや)

恵美「しっかし毎度毎度よく思い付くもんだね」

P「屁理屈こねくり回すのは得意だからな」

恵美「にゃはは、お疲れ様!」
31 :第一話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:23:33.39 ID:GShm+Upt0

これは、とある芸能事務所の他愛無い日常

今日も今日とて小さなお姫様の疑問は尽きません

アイドル達とプロデューサーはそんな彼女に振り回されながらも

楽しい毎日を過ごしていましたとさ



〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
英語圏の出身で日本(文化)が大好き
色々な物事に好奇心旺盛で、わけあって765プロによくいる

しかけ人様(P):765プロダクションのプロデューサー
頭が良いわけではないが考える事は嫌いじゃないタイプ

めぐみさん(所恵美):765プロの高校生アイドルの一人
カラオケとドリンクバーが大好き
32 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:26:11.91 ID:GShm+Upt0

 〜〜とあるハウススタジオの外〜〜

エミリー「海美さん、みやさん、おつかれ様でしゅ!」

美也「おや〜、エミリーちゃんではありませんか」

エミリー「お二人とも、お衣装がとっても似合っていましゅね!」

海美「えへへ。ありがと、えみりん!」

海美「エッグハンティングはどうだった?」

エミリー「はい!初めてでしたが、とても楽しめました!」

美也「それは何よりですね〜」

エミリー「でも、次にやる時はもっと見つけられるようがんばりましゅ」

海美「あははっ。じゃあその時はまた勝負しよう!」

美也「私も次はみなさんに負けないよう、特訓しておきますね〜」

エミリー「のぞむところでしゅ!」
33 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:27:08.85 ID:GShm+Upt0

海美「それにしても、撮影が始まってからずっと遊んでたから」

海美「もうお腹がペコペコだよー」

エミリー「あ!そういえば」

エミリー「しかけ人様にお二人を呼んでくるように言われていたのでした」

海美「プロデューサーが?」

エミリー「建物型さつえい所でお昼ご飯を食べられるみたいでしゅ」

美也「おお〜それはすごいですね〜」

美也「実は私も、今日の為にたくさんサンドイッチを作ってきたんです」

美也「皆で一緒に食べましょう〜」

海美「ほんと!?うーんそれを聞いたらますますお腹減ってきた!」
34 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:27:52.93 ID:GShm+Upt0

美也「せっかくのイースターのお仕事なので」

美也「中身は玉子を使ったものがいっぱいですぞ〜」

エミリー「Wow! しかけ人様も同じ事をおっしゃっていました!」

エミリー「色々な卵料理を用意して下さったそうでしゅ」

海美「あははっ、じゃあ今日はほんとにたまご祭りだね」

美也「ふふ、面白い響きですね〜」
35 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:29:11.49 ID:GShm+Upt0

エミリー「・・・うーん」

海美「あれ、どしたのえみりん」

美也「何か気になることでも・・・あ」

海美「?・・・あっ!もしかして」

美也「恐らく、そういう事でしょうな〜」

海美「じ、じゃあ私は先にスタジオに戻って」ガシッ

美也「うふふ、まあまあ海美ちゃん」

美也「急がなくてもご飯は逃げませんから、ゆっくり行きましょう〜」

海美「はーい・・・」
36 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:30:14.38 ID:GShm+Upt0

エミリー「玉子・・・」

海美「卵?」

エミリー「たまご・・・」

美也「タマゴがどうかしましたか〜?エミリーちゃん」

エミリー「いえ、大したことではないんです」

海美「遠慮しないで私達に言ってみなよ!」

美也「何か力になれるかもしれませんよ?」

エミリー「・・・では、お言葉にあまえさせてもらいましゅ」

エミリー「『たまご』を漢字で書くと、二種類ありましゅよね?」

海美「うん。卵と玉子だね、って口で言ったら同じか」

美也「なるほど〜。それらの違いが気になっているんですね〜?」

エミリー「そうなんでしゅ・・・」
37 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:31:33.03 ID:GShm+Upt0

海美「どこかで一回聞いたような、ないような・・・」

エミリー「みやさんは何か分かりましゅか?」

美也「はい〜、簡単になら説明できますよ〜」

海美「ほんと!? 美也ちゃんさすが!」

エミリー「ぜひ教えて下さい!」

美也「確か、調理をする前、生まれたままのものを一文字の『卵』で表し」

美也「二文字の『玉子』は、調理した後のものを指していたと思います〜」

海美「それだ!私も思い出した!」

エミリー「なるほど。では『生卵』と『厚焼き玉子』となるのでしゅね!」

美也「そうなりますね〜」

海美(どうやって合ってるか判断してるんだろ)
38 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:32:46.74 ID:GShm+Upt0

海美「あれ?でもゆで卵ってどちらかというと『玉子』のはずだけど・・・」

エミリー「あっ」

美也「おや?」

海美「あれ、もしかして余計な事言っちゃった・・・?」

美也「いえいえ〜、そんなことはないですよ」

美也「・・・ふむ、そう言われると温泉卵も少し違うかもしれませんね〜」

エミリー「あわわ・・・」

海美「・・・」

美也「・・・」

海美「プロデューサーに聞こっか」
39 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:33:58.88 ID:GShm+Upt0

 〜〜スタジオ内〜〜

P「ただの例外だな」

海美「やっぱり?」

美也「プロデューサーさん、もう少し詳しくお願いします〜」

P「はいよ。といっても、美也の説明でもう充分なんだけど」

P「そもそも二文字の『玉子』っていう表記は」

P「調理の有無に関わらず、魚類とかの鳥類以外には使われないんだ」

エミリー「あ、言われてみれば・・・!」

P「そんで食材に頻繁に使われる鶏卵は、これまた調理されていようがいまいが」

P「こっちの書き方が使われることがある」

P「しかしその一方で、既に手が加えられていても一文字の『卵』がよく用いられるのも事実だ」

P「茹で卵然り、温泉卵然りな。『卵焼き』って書かれてるメニューも珍しくないだろ?」

海美「なるほどー」
40 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:34:49.28 ID:GShm+Upt0

P「食べ物以外の視点から違いを話すとしたら、『医者の卵』っていう使用例が分かり易いかな」

美也「確かに、それを『玉子』と書くことはないですね〜」

P「比喩などに使われるたまごは、孵化やそれに近い状態を例えたものだからな」

P「生物学的にも、たまごは『卵』と書かれるし」

P「『孵って育つことを前提としたもの』はこっちになる」

エミリー「勉強になります・・・!」
41 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:35:55.46 ID:GShm+Upt0

P「言葉っていうのは生き物であり、道具なんだ」

P「良くも悪くも、時間とともにその形は変わり、使う人や使われる場所によって意味が異なることもある」

P「例外なんてあるのが当たり前だし、細かい違いや矛盾を探し出したらキリがない」

エミリー「・・・」

P「だけどこういう小さな疑問を見つけて、皆で考えるのはとても大切なことだと俺は思う」

P「・・・よく頑張ったな、エミリー」ナデナデ

エミリー「! えへへ」

P「そして、一緒になって考えてくれた二人も。ありがとな」ナデナデ

美也「いえ〜、たまたま知っていたことを教えてあげただけですよ〜」

海美「わ、私は結局何もしてないけどね・・・///」
42 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:37:27.55 ID:GShm+Upt0

P「さて、頭を使った後に必要なのははおいしいご飯だ!」

P「午後も撮影は続くし、海美はミニライブもあるからな」

海美「そうだった!もうお腹減り過ぎて倒れちゃうよー!」

エミリー「わたしもでしゅ・・・」

P「ははは、遠慮しないで大丈夫だぞ」

美也「プロデューサーさん〜、私が作ってきたサンドイッチも皆さんに出してもいいですか?」

P「駄目なわけがないだろ! 俺もスタッフさんも楽しみにしてたんだぞ?」

美也「ふふっ、そう言ってもらえると作ってきたかいがあります〜」

美也「た〜んと召し上がって下さいね♪」
43 :第二話 [sage saga]:2017/04/30(日) 14:38:27.14 ID:GShm+Upt0

〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
「建物型撮影所」はハウススタジオのこと
エッグハンティングは彼女曰く「卵狩り」

しかけ人様(P):765プロダクションのプロデューサー
今回知識が豊富そうに見えたのは
事前に予習していたおかげだとかそうじゃないとか

海美さん(高坂海美):765プロのアイドルの一人
ボルダリングが趣味のスタミナお化け
お昼ごはんの卵パワーでライブは大成功だった様子

みやさん(宮尾美也):765プロのアイドルの一人
サンドイッチが好きなマイペースガール
エッグハンティングはあえなく最下位
44 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/05/01(月) 03:20:33.23 ID:Z07PvqH20
結構勉強になりますな
一旦乙です

>>22
所恵美(16) Vi
http://i.imgur.com/wAujv7U.jpg
http://i.imgur.com/u5BIMFc.jpg

>>32
宮尾美也(17) Vi
http://i.imgur.com/fSeufcp.jpg
http://i.imgur.com/Q5p6Bas.jpg

高坂海美(16) Da
http://i.imgur.com/RhXYKRL.jpg
http://i.imgur.com/dxOaZ2R.jpg
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 16:12:59.56 ID:ZwfMv85Co
しかし小学生エミリーは新しい
46 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/05/05(金) 21:55:39.18 ID:vDX05+kk0

新堂「お帰りなさいませ、伊織お嬢様」ペコリ

伊織「ただいま、新堂」

伊織「無理しないで中で待っててもよかったのに」

新堂「何をおっしゃいますか」ガラガラ ガシャン

新堂「私が好きでやっているのです、無理などしておりませんよ」

伊織「・・・いつもありがとね」

新堂「お気遣い、有難うございます」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 21:57:27.11 ID:vDX05+kk0

新堂「食べて来られるとお聞きしたので、夕食は準備しておりませんが」

伊織「それで大丈夫よ」

伊織「仕事終わりにプロデューサーがお店に連れて行ってくれたの」

伊織「・・・まあまあ美味しい定食屋だったわ」

新堂「ふふ、それは何よりでございます」ギィ

新堂「すぐにご入浴なされますか?」パタン

伊織「そうね、できるならもう入っちゃおうかしら」

伊織「やる事もないし、早くさっぱりしたいの」

新堂「畏まりました。用意はできておりますので」

伊織「ん、ありがと」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 21:59:09.38 ID:vDX05+kk0

伊織「そういえばあの子の姿が見えないわね」

新堂「エミリー様でしたら、既にお休みになられてますよ」

伊織「・・・まだそんな時間じゃないと思うんだけど」

伊織「随分早いのね。遊び疲れたのかしら」

新堂「私も詳しい事は知りませんが、昼間はなにやら忙しないご様子でしたね」

伊織「?」

新堂「明日の準備をしていたようですが、はてさて」

伊織「明日の?・・・・・・あぁ!なるほどね」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:00:38.01 ID:vDX05+kk0

伊織「けどそれ、あの子に口止めとかされてないの?」

新堂「その通りでございます」

新堂「なのでこれ以上は私の口からはお教えできません」

新堂「この事はどうかご内密に」

伊織「はいはい分かったわよ」

新堂「助かります」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:02:37.97 ID:vDX05+kk0

新堂「情報漏洩ついでに申し上げますと」

新堂「本来ならば日付が変わる瞬間、一番にお祝いの言葉を言いたいと」

新堂「早めに夕食等を済ませ、お嬢様がお帰りになるまで仮眠をとる予定でしたが」

新堂「日中の疲労からかぐっすりと眠られてしまい・・・」

伊織「今はすっかり夢の中、というわけね」

新堂「頼まれていたので何度か起こして差し上げたのですが」

新堂「7回目あたりで反応がなくなった為、ベッドにお運び致しました」

伊織「ご苦労様」

伊織「あの子の気持ちを知れただけで十分嬉しいわ」

新堂「いえいえ・・・それでは、私はこれで」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:04:37.96 ID:vDX05+kk0

 〜〜〜


伊織(・・・そっか、もう明日なのよね)チャプン

伊織(今思えば事務所の皆もどこか変だったし)

伊織(大方サプライズの準備がバレないように動いてたんだろうけど)

伊織(当の本人がすっかり忘れてたんじゃあ世話ないわね)クス

伊織(まさか今日が少しハードスケジュールだったのも)

伊織(私の気を逸らせる為にアイツが仕組んだのかしら?)

伊織(・・・流石にそれは考え過ぎか)

伊織(にしても久し振りに一日中動き回ったわね)ノビー

伊織(あの子じゃないけど、私も疲れて寝落ちしちゃいそう)バシャッ

伊織(今日はぐっすり眠れそうだわ)


 〜〜〜
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:06:15.79 ID:vDX05+kk0

 『はじめまして。わたしはいおり、みなせいおり』

 『しばらくここにいることになったの』

 『よかったら、あなたのおなまえをおしえて?』

 『・・・“エミリー”?』

 『“エミリー スチュアート”っていうのね』

 『じゃあよろしくね、エミリー!』
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:07:32.74 ID:vDX05+kk0

 『おとうさまはね、とってもえらいひとなの』

 『だからおしごともいっぱいあって、いつもいそがしそうにしてるわ』

 『あまりいっしょにいられないのはちょっとさびしいけれど』

 『わたしはそんなおとうさまをこころからそんけいしてるの』

 『もちろん、おにいさまたちもね』

 『いつかはわたしも、おとうさまとおなじくらいゆうめいになって』

 『みんなにほめてもらうの!』
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:08:37.20 ID:vDX05+kk0

 『・・・だいじょうぶ』

 『そんなにしんぱいそうなかおしないで?』

 『もしわたしがゆうめいじんになっても』

 『あなたとはずっと、ずーっとともだちなんだから!』

 『やくそくよ、にひひっ♪』
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:10:16.82 ID:vDX05+kk0


伊織(・・・・・・夢、か)パチリ

伊織(また懐かしい記憶を引っ張り出してきたもんね)ゴソゴソ

伊織(・・・まだ前日)

伊織(なんだかんだで私も浮ついてるのかしら)

伊織(どうせだからこのまま起きてようかな)


  コンコン  『・・・伊織様』


伊織「!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:12:34.27 ID:vDX05+kk0

  『伊織様、起きていらっしゃいましゅか』 コンコン


伊織(この声は・・・)

伊織「起きてるわよ、今そっちに行く」スタスタ ガチャ

伊織「どうしたの?もう寝たって聞いてたけど」

エミリー「あ、あの・・・その・・・」モジモジ

伊織「・・・」クス

伊織「廊下で話すのもなんだし、取り敢えず入りなさいな」

エミリー「! は、はい、失礼しましゅ」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:15:51.45 ID:vDX05+kk0

エミリー「ごめんなさい、起こしてしまいましたか」

伊織「丁度目が覚めたところだったから気にしないで」バタン

伊織「・・・昔の夢を見たの」

伊織「あんたと・・・エミリーと初めて会った頃のね」

エミリー「それはまた、なつかしいでしゅね」

伊織「私もそう感じたわ」

伊織「・・・ねえエミリー、一つわがままを聞いてもらっていいかしら」

エミリー「? なんでしゅか?」

伊織「今だけ・・・あの頃と同じように話して欲しいの」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:17:28.99 ID:vDX05+kk0

エミリー「それは・・・」

伊織「駄目、かしら?」

エミリー「・・・ううん、だめじゃないよ」

エミリー「わたしも同じことを言おうと思ってたもん」

伊織「にひひっ、ならよかったわ」

エミリー「けど、こうして話すのは久しぶりだから」

エミリー「ちょっとふしぎかも」クスクス

伊織「私もそう思う」クスクス
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:19:06.59 ID:vDX05+kk0

伊織「それで、何か用事があったんじゃない?」

エミリー「あ、そうだね、そうだった」

エミリー「用事っていうか、その」

エミリー「わたしからも、一つお願いがあって・・・」

伊織「また何か気になる事でもあるの?」

エミリー「ち、ちがうよ。そうじゃなくて」

伊織「遠慮なんてしてないで、言ってみなさいよ」

エミリー「うん、えっとね・・・」


エミリー「今日は伊織ちゃんのとなりでねたいな、なんて」

エミリー「・・・だめ、かな?」チラ

伊織「」キュン
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:20:43.35 ID:vDX05+kk0

 〜〜〜


伊織「こうして二人で一緒に寝るのも、懐かしいわね」

エミリー「そうだね」

伊織「あ、でもうちに住むようになったばかりの頃は」

伊織「ホームシックでたまに夜中に起こされてたっけ」クスクス

エミリー「なっ、そ、それはもう忘れるって約束したのに!」

伊織「あはは、ごめんね」

エミリー「もー///」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:23:50.76 ID:vDX05+kk0

伊織「・・・私がこっちに戻ってからまた会うまで、間が空いたわよね」

エミリー「・・・うん、文通はもちろん楽しかったけど」

エミリー「やっぱり会ってお話したいって、ずっと思ってた」

伊織「・・・私もよ」

伊織「ただ、エミリーったらしばらく会わない間に別人みたいになってたんだもの」

伊織「あの時は正直、何が起きたのかさっぱり分からなかったわ」

エミリー「ご、ごめんね///」

伊織「何故か頑なに横文字を使おうとしないし」

エミリー「うぅ」

伊織「事ある毎に考え込む質問魔になってるし」

エミリー「だからごめんなさい〜///」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:25:51.12 ID:vDX05+kk0

伊織「まああっちにいた頃もそんな節はあったし」

エミリー「そうかなぁ」

伊織「中身は変わってないってすぐに気付いたけどね」

エミリー「・・・うん、それが分かってとってもうれしかった」

エミリー「始めは、もうちょっと大人しくしてようかなって思ったの」

エミリー「だけどそれは、なんていうか」

エミリー「・・・伊織ちゃんにうそついてるみたいで、いやだなって」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:26:56.43 ID:vDX05+kk0

伊織「・・・全く、つくづくお馬鹿さんね」ギュッ

伊織「どんな振る舞いをしてたって、エミリーはエミリーじゃないの」

伊織「あんたがしっかりと芯を持ってる子だってことは」

伊織「私にはちゃんと分かってるんだから」

伊織「心配する必要なんて無いのよ」

エミリー「・・・うん」

エミリー「ありがとう、伊織ちゃん」ギュッ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:29:05.51 ID:vDX05+kk0

伊織「事務所の皆とは、どんな感じ?」

伊織「・・・って、今更聞くまでもなかったわね」

エミリー「うん。みんな、すっごくやさしいよ」

エミリー「その・・・わたしの話もちゃんと聞いてくれるの」

エミリー「伊織ちゃんが手紙で言ってた通りだった」

伊織「にひひっ、当たり前でしょ?」

伊織「この私がいる所なんだもの、そこらの芸能事務所とはわけが違うわよ」

エミリー「ふふっ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:31:04.02 ID:vDX05+kk0


  ボーーン ボーーン ボーーン...


伊織「あ」

エミリー「・・・12時に、なっちゃったね」

伊織「そうね・・・そろそろ寝ましょうか」

エミリー「うん・・・ねえ伊織ちゃん」

伊織「・・・なあに、エミリー」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 22:34:43.34 ID:vDX05+kk0

エミリー「お誕生日、おめでとう」


伊織「・・・ありがと」


伊織「・・・じゃあ、お休みなさい」


エミリー「・・・うん。お休み」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:35:10.51 ID:vDX05+kk0

〜登場人物〜

水瀬伊織:765プロダクション所属のアイドル
いわゆるツンデコ
エミリーとは小さい頃からの親友

エミリー スチュアート:海外出身の女の子
わけあって水瀬家に居候中
因みに準備していたのはミカン抹茶ロールケーキ

新堂:水瀬家専属の執事
伊織が生まれてからは彼女の面倒を見るのが主な仕事
失敗したロールケーキは全て使用人達がおいしく頂いたらしい
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:43:25.32 ID:S7Ue+9IOo
おつおつ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 22:48:21.05 ID:vDX05+kk0
というわけでいおりん誕生日おめでとう
ちょっとこれまでと違ってほんとにただの日常回です

いいタイミングだったので設定を紹介がてらお祝いさせてもらいました

けどなんだかいい感じに締まったような感じがするのでこれで終わってもいいかも
とかなんとか言いつつ後でまた続けたくなるような気がするのでまだ頑張ってみます

ミリシタ景気かssも増えてきてとても嬉しい今日この頃
ではまた
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 00:59:38.38 ID:9PT6WP/v0
エミいおすき
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 08:31:21.63 ID:9Y+NOqAPO
みかん抹茶ロールケーキとはエミリーらしい
おいしく作れてるといいな
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 11:22:13.17 ID:xRMrXfaT0
>>46
水瀬伊織(15)Vo
http://i.imgur.com/q0GHvhJ.jpg
http://i.imgur.com/h238Byt.jpg

そういえばエミリーもお嬢様っぽかったね
http://i.imgur.com/NhzSoUN.jpg
http://i.imgur.com/QiBF6Zg.jpg

みかん抹茶ロールケーキの二人の好きなもの入ってるのいいね
http://i.imgur.com/nKPpZLv.jpg
http://i.imgur.com/Yut9h0v.jpg
73 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/05/11(木) 23:24:47.25 ID:ff625HsT0

   「休憩入りまーす」「うーっす」ガヤガヤ


ジュリア「ふぅ、やっと一息つける」ドサッ

P「お疲れ様。ほい差し入れ」

ジュリア「お、サンキュープロデューサー」ゴクゴク

P「お宝は見つかりそうか?」

ジュリア「さあな。まだ何とも言えないよ」

ジュリア「遺跡に入れたはいいが、障害が多いのなんのって」ハァ

P「ははは、楽しそうだな」

ジュリア「ったく、他人事だからって呑気にしやがって」

ジュリア「ほんとなら引きずってでも連れて行きたいもんだ」

P「ごめんごめん」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:26:58.20 ID:ff625HsT0

P「美也達は中にいるのか」

ジュリア「らしいな」

ジュリア「先には進まないけど、中がどうなってるかちゃんと見たいんだとよ」

P「休憩も殆どしてないのに、元気だなあ」

ジュリア「まったくだ」

ジュリア「あたしみたいな一般人にはハード過ぎるぜ」ゴクゴク

P(うーん。普通、世間で言う一般人は)

P(初見でダイナマイトをあそこまで使いこなしたりはしないんだが・・・)

P(まあいいや)

ジュリア「・・・何か言いたそうだな」

P「気のせいじゃないか?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:29:14.46 ID:ff625HsT0

ジュリア「ところで肝心のお姫サマはどこ行ったんだ?」キョロキョロ

P「エミリーならそこで寝てるぞ」

ジュリア「うお、マジか」

P「ついさっきまでずっとモニターの前に張り付いてたんだ」

P「皆に付いて行きたいのを我慢して待ってたよ」

ジュリア「・・・まあ流石にちょっと危ないしな」

P「起きたら中での話を聞かせてあげてくれ」

P「きっと凄く喜ぶだろうから」

ジュリア「へへっ、言われなくてもたっぷり話してやるよ」

P「俺も楽しみにしてる・・・ん?」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:31:26.71 ID:ff625HsT0

ジュリア「どうしたんだ、急に黙り込んで」

P「いや・・・少し気になる事が浮かんで・・・」

P「冒険と探検の違いってなんだろなーって」

ジュリア「!? お、おいおい勘弁してくれよ」

ジュリア「あんたまでエミリーみたいなこと言わないでくれ」

ジュリア「はっ・・・もしかして、中身が入れ替わってるのか」

P「アホぬかせ」

P「なに百合子みたいなトンデモ言ってんだ」

ジュリア「悪い悪い、ただのジョークだよ」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:33:50.53 ID:ff625HsT0

ジュリア「ふむ・・・なんの捻りもないけど」

ジュリア「それぞれの漢字からアタリが付けられそうな気はするな」

P「・・・へぇ」

ジュリア「な、なんだよ」

P「いやー、わざわざ付き合ってくれるんだなって思ってさ」

ジュリア「! ち、違うわこのバカP!」

ジュリア「これはその・・・ついエミリーを相手にしてるつもりで」

P「始めの頃と比べたら、大分手馴れてきたもんだ」シミジミ

ジュリア「う、うるさい!ちゃっちゃと片付けるぞ///」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:36:42.02 ID:ff625HsT0

P「ジュリアの案でいくなら」

P「冒険は即ち『危“険”を“冒す”こと』って感じかな」

P「探検の探はそのまま“探る”で大丈夫だろう」

ジュリア「検も“検索”って言葉があるくらいだし」

ジュリア「単体で『調べる』って意味があると思うぜ」

ジュリア「探検は『知らない場所について調べる』でいいんじゃないか?」

P「俺も多分そんなもんだと思う」

P「・・・さて、答え合わせといきますか」スマホポチポチ

ジュリア「いつも思うけど、最初からそうすりゃ早いのに」

P「何事もまずは自分で考えてみるのが大切なんだよ」ポチポチ

ジュリア「へいへい」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:38:03.28 ID:ff625HsT0

P「えーっと・・・『冒険は危険を承知で行うこと』」

P「『成功の確かでないものをあえてやることを意味する』だとさ」

ジュリア「だろうな」

P「で、『探検は未知の地域などに入り、探り調べること』」

P「未知について調べるっていうのが前提にあるとして」

P「直接現地に赴いて探る場合を指してるみたいだ」

ジュリア「大体予想と同じだな」

P「わざわざ調べるまでもなかったか」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:40:35.83 ID:ff625HsT0

P「あ、でも『探険』って書き方もあるみたいだな」

ジュリア「へー。『探検』となんか違うのか?」

P「厳密な使い分けはないっぽい」

P「けど『探検』の方で表すのが普通らしい」

P「ついでに言うと『冒検』って言葉は存在しないな」

ジュリア「まあちょっと考えれば分かるよ」

P「ざっとこんなもんか・・・お疲れ」

ジュリア「はいよ。プロデューサーもな」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:41:56.59 ID:ff625HsT0

ジュリア「しっかし、毎回こう調べたりして疲れないのか?」

P「好きでやってるから全然苦にはならないよ」

P「切っ掛けこそエミリーだったけど、今ではすっかり習慣になったし」

ジュリア「ふーん。勉強熱心なこったな」

P「ジュリアの方こそ、面倒なら他の子に任せてもいいんだぞ?」

ジュリア「・・・分かってて言ってるだろ」

P「さあ、何のことやら」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:44:13.97 ID:ff625HsT0

ジュリア「・・・はいはい、あんたと同じだよ」

ジュリア「あたしも好きで付き合ってんだ」

ジュリア「面倒だなんて微塵も感じちゃいないさ」

P「そいつはよかった」

P「これからも宜しく頼むよ」

ジュリア「了解」


   「そろそろ再開しまーす!」「うぃーす」ザワザワ


ジュリア「・・・んじゃ、行ってくる」

P「おう。気を付けてな」

ジュリア「うへー、企画に即答でGo出したくせによく言うぜ」

P「うっ・・・そこを突かれると痛いな」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/11(木) 23:47:12.49 ID:ff625HsT0

ジュリア「世紀の発見を直接見れないことを後悔させてやるからな!」

ジュリア「せいぜいモニターから目を離すなよ、バカP!」タッタッ

P「ああ、期待して待ってる!」

P「・・・ほんと、恵まれてるな。うちの事務所は」

エミリー「うーん・・・むにゃ」モゾモゾ

P「お、起きたか?エミリー」

エミリー「ばくはよーい・・・ふぁいやー、でしゅ・・・」スヤスヤ

P(・・・・・・)

P「・・・今度から見学させる現場は選ぼうかな。うん」ナデナデ

エミリー「えへへ・・・zzZ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 23:50:04.32 ID:ff625HsT0

〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
英語圏の出身で日本(文化)が大好き
探険するとしたら海より陸派

P:765プロダクションのプロデューサー
辞書と漢字辞典も持ち歩いているらしい
探険するとしたら国外より国内派

ジュリア:765プロのアイドルの一人
頬の星がトレードマークのギタリスト
ダイナマイトも恐れぬロックなハートの持ち主

http://imgur.com/a/DVZTU
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 00:25:54.00 ID:Sn6Bv4AYO
なぜ運営ちゃんはアイドルにダイナマイトを持たせようと考えてしまったのか
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 02:22:10.20 ID:UzSiygfJ0
そりゃあの頭おかしい運営ちゃだからだよ
一旦乙です
87 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/05/17(水) 01:30:31.16 ID:yslTatF40

ひなた「エミリーちゃん、そこの海苔取ってくれるかい?」ニギニギ

エミリー「どうぞでしゅ!」

ひなた「ありがとねぇ」

麗花「ねえ二人とも」ニギニギ

麗花「ロシアンおにぎりの中身は何にしようかな?」

麗花「私的にはマシュマロがいいなって思うんだけど」

エミリー「What!? れ、れいかさん!?」

ひなた「ま、まずは普通の具の方を終わらせるべさ」

ひなた「変わり種は食材が余ったらでいいんでないかい?」

麗花「そっか〜・・・それもそうだね!」ニギニギ

エミリー(ほっ)

ひなた(なんとかして使い切らねば・・・!)
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:32:03.19 ID:yslTatF40

 ガチャ

亜美「およ?誰もいないのかと思ったら」

真美「皆ここにいたんだー」ヒョコ

ひなた「! 亜美シショーに真美センセー、来てたんだべか」

エミリー「おつかれ様でしゅ!」

亜美「ほいほい、お疲れチャン!」

麗花「これからお仕事?」

真美「いんやー、実は今日オフなんだよね」

亜美「けど暇だったから遊びに来ちった☆」

エミリー「そうだったんでしゅね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:33:59.16 ID:yslTatF40

亜美「・・・話は変わるんだけどさ」

真美「あ、やっぱ亜美も気になってた?」

亜美「そりゃそうっしょー」

ひなた「?」

亜美「なんでこんな大量のおにぎりを作ってるのさ?」

真美「っていうか見たカンジまだ増えるっぽいよー」

エミリー「ああ、これにはわけがありまして・・・」

麗花「亜美ちゃん達にも教えてあげるね」

麗花「あれは、今からそう遠くない昔の出来事――――――」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:35:36.89 ID:yslTatF40

亜美「思ってたよりメチャ壮大なケイサツの予感」

エミリー「・・・?」

ひなた「そ、それを言うなら“いきさつ”だべさ!」

真美「おっ、ひなぴーもなかなかやるようになったね?」

亜美「んっふっふ〜、弟子の成長は嬉しいものですなー」

ひなた「えへへ///」

真美「にしても、なにやら長きにわたる因縁があるみたいだよ」

エミリー「いえ、きっかけはついさっきの事でしゅ」

亜美真美「」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:38:46.63 ID:yslTatF40

 〜〜回想〜〜

P「ぼ、冒険がしたい???」

エミリー「はい!」

エミリー「先日のみやさんたちのようにとは言いませんが」

エミリー「わたしも見ているだけじゃなくて」

エミリー「じっさいに未知の場所へいどみたいんでしゅ!」

P「そうは言ってもなあ・・・」

P(ジュリア達は特殊な訓練を積んでいるから大丈夫だっただけで)

P(エミリーが安全に散策できる所なんて近くにあるかな?)

P(あったとしても俺は今日用事があるし)

P(代わりに付き添える人がいるかどうか・・・)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:40:14.41 ID:yslTatF40

P「・・・うーむ」

エミリー「やっぱりいきなりは無理でしゅよね・・・」シュン

P(うっ、いたたまれない・・・俺は一体どうすれば)

 ガチャ

麗花「おはようございまーす♪」

エミリー「! おはようございましゅ、れいかさん!」

P「おはよう、麗花」

P「どうしたんだ?集合時間はまだ大分先のはずだけど」

麗花「えへへ。家でじっとしてられなくて、来ちゃいました」

P「そっか。後でちゃんとお祝いするけど、ひとまず・・・」


P「誕生日おめでとう、麗花」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:42:16.54 ID:yslTatF40

麗花「ありがとうございます、プロデューサーさん♪」

エミリー「えっ!れいかさん、今日がおたんじょう日だったんでしゅか!」

エミリー「お、おめでとうございましゅ!」

エミリー「あぁわたし、何も用意してなくて・・・」ワタワタ

エミリー「ごめんなさい」ウルウル

麗花「ううん、その気持ちだけですごく嬉しいよ」

麗花「ありがとう、エミリーちゃん」

エミリー「でも・・・」

麗花「ん〜・・・あ!じゃあ一つお願いしちゃおっかな」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:44:19.12 ID:yslTatF40

エミリー「わ、わたしにできることなりゃりょ!?」

麗花「それはね〜・・・ぎゅーってしてもいいかな、って」ギュー

P(返答聞く前にがっつり抱きしめとるがな)

エミリー「・・・でしたら、こちらからも!」ギューー

麗花「わ!・・・えへへ、ちょっとびっくりしちゃった」

麗花「お返しのハグ、とっても嬉しいな♪」ギュー

エミリー「えへへ///」ギュー

P(ここが天国か・・・あ、そうだ!)ティン

P「なあ麗花、少し頼みたい事があるんだけど」

麗花「?」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:46:46.73 ID:yslTatF40

 〜〜〜

亜美「ナルホドナルホド、それで兄ちゃんに言われて」ニギニギ

真美「なでしこと探検へ行くことになり」ニギニギ

亜美「お昼ご飯のお弁当を作っていたってわけですかい」

エミリー「そういうことでしゅ!」ニギニギ

真美「あれ、どうしてひなぴーまで一緒に?」

ひなた「それはねぇ、あたしのお仕事は午後からだけんども」ニギニギ

ひなた「劇場でちょっくら時間を潰そうと思っていたら・・・」

亜美「あー、麗花お姉ちゃんにカクホされたのかー」

麗花「もう亜美ちゃんったら、恥ずかしいよ///」ニギニギ

真美(何故照れる)
96 :一旦ここまでです。疑問編はまた後で [saga]:2017/05/17(水) 01:49:16.04 ID:yslTatF40

真美(まあ真美達も手伝うのはいいんだけどさ)ニギニギ

亜美(いくらなんでも作り過ぎっしょー)ニギニギ

真美(『どうせだから皆の分も』って言ってたけど)

亜美(多分スタッフのおっちゃん達の分もあるよねコレ)

真美(食いしん坊が多いから余る心配はないんじゃないかな)

麗花(皆で食べたらもっと美味しくなるよね♪)

亜美(それは否定しないけ・・・!??)

真美(れ、麗花お姉ちゃん・・・直接脳内に・・・!?)

麗花「〜〜〜♪」ニギニギ
97 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/05/17(水) 22:44:44.74 ID:NEQQ4mQd0
麗花さんは自由だな
一旦乙です

>>87
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/YchHYk5.jpg
http://i.imgur.com/PossOpL.jpg

木下ひなた(14) Vo
http://i.imgur.com/E2sNtCH.jpg
http://i.imgur.com/6sZMQDR.jpg

>>88
双海亜美(13) Vi
http://i.imgur.com/iEe71Ov.jpg
http://i.imgur.com/jiRZkYs.jpg

双海真美(13) Vi
http://i.imgur.com/F7k6YmF.jpg
http://i.imgur.com/sfIml0D.jpg
98 :再開 [saga]:2017/05/17(水) 23:05:26.63 ID:yslTatF40

麗花「でも、こんなにたくさんのおにぎりを見てたら」

麗花「なんだかあの歌を歌いたくなっちゃうね」ニギニギ

亜美「あの歌?」ニギニギ

エミリー「おにぎりの歌・・・でしゅか?」ニギニギ

真美「そんな歌あったっけ?」ニギニギ

ひなた「・・・あっ!分かったかもしれないべさ!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:10:11.59 ID:yslTatF40

ひなた「多分だけんども・・・『これくらいの♪』」

麗花「ぴんぽんぴんぽーん、ひなたちゃん大正解!」グシャッ

麗花「あらら」

真美「あーなるへそ!」

亜美「おにぎりだけの歌じゃないけど、確かにピッタリだねー」

ひなた「箱の大きさもこんなお重サイズじゃないかもねぇ」ニギニギ

麗花「細かい事は気にしない気にしない♪」ニギニギ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:15:29.43 ID:yslTatF40

エミリー「あ、あの」

ひなた「ん?どしたんだい、エミリーちゃん」

エミリー「その、みなさんの言っているお歌」

エミリー「わたしはまだ知らないんでしゅ・・・」

真美「ありゃ、そうなの?」

亜美「でも確かにこういうのって」

亜美「小っちゃい時にいつの間にか覚えてるものだもんねー」

エミリー「・・・」グスッ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:20:46.45 ID:yslTatF40

真美「おおっとっとー!!?」ビクッ

真美「ごめんごめん!仲間外れにしたつもりじゃないんだよー!」アタフタ

亜美「そんなに凹まないでちょ!」ワタワタ

亜美「これからゆっくり覚えていけばなんくるないっしょー!!」

エミリー「ご、ごめんなさい」グシグシ

エミリー「そうでした。たとえ今知らなくても」

エミリー「みなさんに教えてもらえればいいんでしゅよね」

エミリー「おねがい・・・できましゅか?」

亜美真美「当たり前だー!!!!」

エミリー「えへへ・・・ありがとうございましゅ」
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