【ミリオン】 エミリー「わたし、気になりましゅ!」

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88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:32:03.19 ID:yslTatF40

 ガチャ

亜美「およ?誰もいないのかと思ったら」

真美「皆ここにいたんだー」ヒョコ

ひなた「! 亜美シショーに真美センセー、来てたんだべか」

エミリー「おつかれ様でしゅ!」

亜美「ほいほい、お疲れチャン!」

麗花「これからお仕事?」

真美「いんやー、実は今日オフなんだよね」

亜美「けど暇だったから遊びに来ちった☆」

エミリー「そうだったんでしゅね」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:33:59.16 ID:yslTatF40

亜美「・・・話は変わるんだけどさ」

真美「あ、やっぱ亜美も気になってた?」

亜美「そりゃそうっしょー」

ひなた「?」

亜美「なんでこんな大量のおにぎりを作ってるのさ?」

真美「っていうか見たカンジまだ増えるっぽいよー」

エミリー「ああ、これにはわけがありまして・・・」

麗花「亜美ちゃん達にも教えてあげるね」

麗花「あれは、今からそう遠くない昔の出来事――――――」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:35:36.89 ID:yslTatF40

亜美「思ってたよりメチャ壮大なケイサツの予感」

エミリー「・・・?」

ひなた「そ、それを言うなら“いきさつ”だべさ!」

真美「おっ、ひなぴーもなかなかやるようになったね?」

亜美「んっふっふ〜、弟子の成長は嬉しいものですなー」

ひなた「えへへ///」

真美「にしても、なにやら長きにわたる因縁があるみたいだよ」

エミリー「いえ、きっかけはついさっきの事でしゅ」

亜美真美「」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:38:46.63 ID:yslTatF40

 〜〜回想〜〜

P「ぼ、冒険がしたい???」

エミリー「はい!」

エミリー「先日のみやさんたちのようにとは言いませんが」

エミリー「わたしも見ているだけじゃなくて」

エミリー「じっさいに未知の場所へいどみたいんでしゅ!」

P「そうは言ってもなあ・・・」

P(ジュリア達は特殊な訓練を積んでいるから大丈夫だっただけで)

P(エミリーが安全に散策できる所なんて近くにあるかな?)

P(あったとしても俺は今日用事があるし)

P(代わりに付き添える人がいるかどうか・・・)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:40:14.41 ID:yslTatF40

P「・・・うーむ」

エミリー「やっぱりいきなりは無理でしゅよね・・・」シュン

P(うっ、いたたまれない・・・俺は一体どうすれば)

 ガチャ

麗花「おはようございまーす♪」

エミリー「! おはようございましゅ、れいかさん!」

P「おはよう、麗花」

P「どうしたんだ?集合時間はまだ大分先のはずだけど」

麗花「えへへ。家でじっとしてられなくて、来ちゃいました」

P「そっか。後でちゃんとお祝いするけど、ひとまず・・・」


P「誕生日おめでとう、麗花」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:42:16.54 ID:yslTatF40

麗花「ありがとうございます、プロデューサーさん♪」

エミリー「えっ!れいかさん、今日がおたんじょう日だったんでしゅか!」

エミリー「お、おめでとうございましゅ!」

エミリー「あぁわたし、何も用意してなくて・・・」ワタワタ

エミリー「ごめんなさい」ウルウル

麗花「ううん、その気持ちだけですごく嬉しいよ」

麗花「ありがとう、エミリーちゃん」

エミリー「でも・・・」

麗花「ん〜・・・あ!じゃあ一つお願いしちゃおっかな」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:44:19.12 ID:yslTatF40

エミリー「わ、わたしにできることなりゃりょ!?」

麗花「それはね〜・・・ぎゅーってしてもいいかな、って」ギュー

P(返答聞く前にがっつり抱きしめとるがな)

エミリー「・・・でしたら、こちらからも!」ギューー

麗花「わ!・・・えへへ、ちょっとびっくりしちゃった」

麗花「お返しのハグ、とっても嬉しいな♪」ギュー

エミリー「えへへ///」ギュー

P(ここが天国か・・・あ、そうだ!)ティン

P「なあ麗花、少し頼みたい事があるんだけど」

麗花「?」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 01:46:46.73 ID:yslTatF40

 〜〜〜

亜美「ナルホドナルホド、それで兄ちゃんに言われて」ニギニギ

真美「なでしこと探検へ行くことになり」ニギニギ

亜美「お昼ご飯のお弁当を作っていたってわけですかい」

エミリー「そういうことでしゅ!」ニギニギ

真美「あれ、どうしてひなぴーまで一緒に?」

ひなた「それはねぇ、あたしのお仕事は午後からだけんども」ニギニギ

ひなた「劇場でちょっくら時間を潰そうと思っていたら・・・」

亜美「あー、麗花お姉ちゃんにカクホされたのかー」

麗花「もう亜美ちゃんったら、恥ずかしいよ///」ニギニギ

真美(何故照れる)
96 :一旦ここまでです。疑問編はまた後で [saga]:2017/05/17(水) 01:49:16.04 ID:yslTatF40

真美(まあ真美達も手伝うのはいいんだけどさ)ニギニギ

亜美(いくらなんでも作り過ぎっしょー)ニギニギ

真美(『どうせだから皆の分も』って言ってたけど)

亜美(多分スタッフのおっちゃん達の分もあるよねコレ)

真美(食いしん坊が多いから余る心配はないんじゃないかな)

麗花(皆で食べたらもっと美味しくなるよね♪)

亜美(それは否定しないけ・・・!??)

真美(れ、麗花お姉ちゃん・・・直接脳内に・・・!?)

麗花「〜〜〜♪」ニギニギ
97 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/05/17(水) 22:44:44.74 ID:NEQQ4mQd0
麗花さんは自由だな
一旦乙です

>>87
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/YchHYk5.jpg
http://i.imgur.com/PossOpL.jpg

木下ひなた(14) Vo
http://i.imgur.com/E2sNtCH.jpg
http://i.imgur.com/6sZMQDR.jpg

>>88
双海亜美(13) Vi
http://i.imgur.com/iEe71Ov.jpg
http://i.imgur.com/jiRZkYs.jpg

双海真美(13) Vi
http://i.imgur.com/F7k6YmF.jpg
http://i.imgur.com/sfIml0D.jpg
98 :再開 [saga]:2017/05/17(水) 23:05:26.63 ID:yslTatF40

麗花「でも、こんなにたくさんのおにぎりを見てたら」

麗花「なんだかあの歌を歌いたくなっちゃうね」ニギニギ

亜美「あの歌?」ニギニギ

エミリー「おにぎりの歌・・・でしゅか?」ニギニギ

真美「そんな歌あったっけ?」ニギニギ

ひなた「・・・あっ!分かったかもしれないべさ!」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:10:11.59 ID:yslTatF40

ひなた「多分だけんども・・・『これくらいの♪』」

麗花「ぴんぽんぴんぽーん、ひなたちゃん大正解!」グシャッ

麗花「あらら」

真美「あーなるへそ!」

亜美「おにぎりだけの歌じゃないけど、確かにピッタリだねー」

ひなた「箱の大きさもこんなお重サイズじゃないかもねぇ」ニギニギ

麗花「細かい事は気にしない気にしない♪」ニギニギ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:15:29.43 ID:yslTatF40

エミリー「あ、あの」

ひなた「ん?どしたんだい、エミリーちゃん」

エミリー「その、みなさんの言っているお歌」

エミリー「わたしはまだ知らないんでしゅ・・・」

真美「ありゃ、そうなの?」

亜美「でも確かにこういうのって」

亜美「小っちゃい時にいつの間にか覚えてるものだもんねー」

エミリー「・・・」グスッ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:20:46.45 ID:yslTatF40

真美「おおっとっとー!!?」ビクッ

真美「ごめんごめん!仲間外れにしたつもりじゃないんだよー!」アタフタ

亜美「そんなに凹まないでちょ!」ワタワタ

亜美「これからゆっくり覚えていけばなんくるないっしょー!!」

エミリー「ご、ごめんなさい」グシグシ

エミリー「そうでした。たとえ今知らなくても」

エミリー「みなさんに教えてもらえればいいんでしゅよね」

エミリー「おねがい・・・できましゅか?」

亜美真美「当たり前だー!!!!」

エミリー「えへへ・・・ありがとうございましゅ」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:25:22.04 ID:yslTatF40

麗花「じゃあ皆、準備はいいかな?」

亜美「まあそうなるよねー」

エミリー「?」

ひなた「久し振りだから、なんだかドキドキしてきたよぉ」

真美「あれ真美ちょっと後半アヤしいかも・・・」

亜美「ええーいフインキでなんとかなるっしょ!」

エミリー「???」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:31:32.51 ID:yslTatF40

麗花「ごー、よん、さん、はいっ」

麗花「『これくらいの おべんとばこに♪』」

エミリー「わあ・・・!」

亜美真美ひなた(で、出遅れた(べさ)!!)


4人「『おにぎり おにぎり ちょいとつめて♪』」


エミリー(・・・・・・あれ?)


ひなた「『きざみしょうがに ごまふりかけて♪』」
麗花「『きざみしょうがに ごまふりぱっぱ♪』」
亜美「『きざみしょうがに ごましおふって♪』」
真美「『きざみしょうがに ごましおかけて♪』」


亜美真美ひなた(!!!??!)

エミリー「!?」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:37:38.77 ID:yslTatF40

麗花「・・・」

亜美「・・・」

真美「・・・」

ひなた「・・・」

エミリー「・・・」ハラハラ


麗花「『にんじんさん♪』」


亜美真美(えぇぇ続けるの!!?)ビクッ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:42:49.53 ID:yslTatF40

ひなた麗花「『さんしょうさん♪』」
亜美真美「『さくらんぼさん♪』」


亜美真美(あれぇーーー??)


ひなた麗花「『しいたけさん ごぼうさん♪』」


亜美(あ〜〜忘れてた〜)
真美(しいたけとごぼうか〜〜)


4人「『あなのあいた れんこんさん♪』」


4人「『すじのとおった ふーき♪』」


エミリー「・・・・・・」パチパチ...パチ

亜美「・・・」

真美「・・・」

ひなた「・・・」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:49:46.62 ID:yslTatF40

麗花「えへへ、なんだかとっても面白い歌になったね♪」

真美「わ、笑ってるバヤイじゃないっしょー!?」

亜美「同じ歌詞を歌う人が誰もいないってどゆことー!?」

エミリー「もしかしてみなさん・・・」

エミリー「わたしをからかってらっしゃるんでしょうか・・・」ジワ

亜美「ち、ちゃうねん、なでしこはん!」

亜美「これには山より深く海より高いわけがあって」

ひなた「逆だよぉ亜美シショー」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 23:55:09.58 ID:yslTatF40

ひなた「あたしも昔教わった通りに歌ったつもりだけどねぇ」

ひなた「間違って覚えてたんだろか?」

真美「ちょっと亜美サン、雰囲気でゴマ味噌とかなんとか言って」

真美「テキトー歌ったんじゃないのかね?」

亜美「そーゆー真美こそ、後半がウロボロスだって言ってたじゃん!」

ひなた「ふ、二人とも少し落ち着くべさ」

エミリー「あわわわ」

麗花「ん〜!この梅干し、凄く酸っぱいね」パク

麗花「はいエミリーちゃん、あーん」ヒョイ

エミリー「!? ちょ、れいかさ」パク

エミリー「(;>*<)」ピャー
108 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/05/18(木) 00:00:32.37 ID:Psl+Kp230

  〜〜数分後〜〜

真美「と、取り敢えず落ち着いて、状況をおさらいしよう」ゼエゼエ

亜美「亜美もさんせー・・・」ゼエハア

ひなた「んー、最初にばらばらになった部分は」

ひなた「結局誰のが正しい歌詞なんだろか?」

亜美「『きざみしょうがに〜』のところだっけ」

真美「これはもう、パパッとスマホ様に聞くのが一番っしょー」ポチポチ

エミリー「どうでしたか?」

真美「ちょい待ち〜・・・あったあった」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:06:47.04 ID:Psl+Kp230

真美「うわー、同じ事思った人がいっぱいいたみたいだね」

亜美「どれどれ・・・ほんとだいっぱい出てる」

真美「『きざみしょうがに ごまふりかけて』が元々の歌詞っぽいよー」

麗花「あっ、じゃあまたひなたちゃんが正解だね!」

エミリー「さすがでしゅ!」

ひなた「て、照れるべさ///」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:11:43.51 ID:Psl+Kp230

真美「その次は確か『さくらんぼさん』だったっけ?」ポチポチ

亜美「麗花お姉ちゃんとひなぴーは違ったケドね」

真美「えーっと・・・あー、なるほどねー」

麗花「なんて書いてあるのかな?」

真美「ほんとは最初は『さんしょう(山椒)さん』だったんだって」

真美「けど、小っちゃい子はあんまり分かんないんじゃないかってことで」

亜美「さくらんぼバージョンができたんだねー」

エミリー「じゃあ、両方まちがってないんでしゅね!」

真美「全然知らなかったヨ・・・」

亜美「亜美もだヨ・・・」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:27:36.34 ID:Psl+Kp230

亜美「あり?でもそうすると」

亜美「亜美たちより年上の麗花お姉ちゃんはまだしも」

亜美「なんでひなぴーまで『さんしょうさん』で覚えてるんだろ」

麗花「そう言われればそうだね?」

ひなた「それは、多分あたしがこういうのを」

ひなた「ばあちゃんとかに教えてもらったからじゃないかなぁ」

真美「なーるほど!」

亜美「それなら『ごましお〜』の所を元々の歌詞で覚えてるのもナットクだね!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:33:25.55 ID:Psl+Kp230

亜美「ふぃ〜〜なにはともあれ」

亜美「これでやっとおにぎり作りに戻れるよー」

ひなた「ふふ、お疲れさん」

エミリー「・・・・・・」グッ

エミリー「あ、あの」
真美「よーし、まだまだ張り切って握るよー!」

亜美「おー!」

エミリー「!・・・・・・おー」

麗花「・・・」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:38:30.74 ID:Psl+Kp230

麗花「エミリーちゃん、どうしたの?」

エミリー「い、いえ、別に何でもありませんよ!」

麗花「そうかな?」ジーー

エミリー「うっ・・・は、はい」

麗花「そっか。エミリーちゃんが平気ならいいんだけど」

麗花「エミリーちゃんが私達に遠慮して」

麗花「言いたい事をウヤムヤにしてるせいでしょんぼりしてるんだとしたら」

麗花「私、とっても悲しいな」

エミリー「!!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:47:41.77 ID:Psl+Kp230

エミリー「・・・せっかく落ち着いたのに」

エミリー「ここでまたわたしがよけいなことを言って」

エミリー「作業を中断させちゃったらって思って・・・」グスン

麗花「・・・もう、エミリーちゃんたら可愛い♪」ギュッ

麗花「そんなに心配なら、皆に聞いてみちゃおっか」

エミリー「え?で、でも」

麗花「まあ、もう全部聞こえてるんだろうけど♪」

エミリー「えっ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:52:59.41 ID:Psl+Kp230

真美「え、えーっとね」

真美「大声出した瞬間に『あぁっカブっちった!』って思ったんだけど」

真美「途中で止まれずに言い切っちゃたんデスヨネー・・・」

真美「なでしこが何か言おうとしてできなかったのって」

真美「多分それがゲンインかなーなんて・・・」

真美「だからほんとごめんね!」ペコリ

エミリー「そ、そんな事ないでしゅよ!」ワタワタ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:58:43.73 ID:Psl+Kp230

亜美「真美サン今日はやらかしデーですな〜」ニヤニヤ

亜美「これはペナルティですよペナルティ!」

真美「ぐぬぬぬ」

ひなた「亜美シショーもさっきエミリーちゃんを泣かせたべさ」

亜美「うっ・・・・・・調子乗って済みませんでした」ペコリ

麗花「ね、遠慮なんて要らないでしょ?」

エミリー「・・・ふふっ、そうでしゅね」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:03:12.65 ID:Psl+Kp230

麗花「じゃあ、どうぞ♪」

エミリー「・・・みなさん、あの」

エミリー「さっきの歌について、まだ一つだけ気になる点があるんでしゅ」

亜美「何だい何だい?」

ひなた「遠慮しないで、なあんでも聞いてごらん」

真美「この真美(のスマホ)様がズバッと答えてしんぜよう」

エミリー「えーっと・・・歌の初めのほうにある・・・」

ひなた「『これくらいの おべんとばこに』?」

エミリー「そ、その次のでしゅ」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:07:47.71 ID:Psl+Kp230

麗花「『おにぎり おにぎり ちょいとつめて』?」

エミリー「そう!そこでしゅ!」

亜美「・・・そこが気になる所?」

エミリー「気になるというか、なんというか」

エミリー「ああ、うまく言葉にできないでしゅ・・・」ムズムズ

麗花「!」ティン

麗花「エミリーちゃん、口で伝え辛いなら」

麗花「紙に書いて説明してみたらどうかな?」ペラ

エミリー「は、はい!分かりました!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:13:44.67 ID:Psl+Kp230

亜美「・・・にしてもこの部分はさー」

真美「さっきまでと違って選択肢は一つしかないんじゃない?」

ひなた「あたしもそう思うけんども・・・」

麗花「まあまあ、もうちょっと待ってみようよ♪」

亜美「はーい」

エミリー「書けました!」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:18:51.55 ID:Psl+Kp230

真美「どれどれ〜・・・」

エミリー「わたしにはみなさんが」

エミリー「こう歌っているように聞こえるんでしゅが・・・」ペラ

亜美真美ひなた「!!」

麗花「・・・ふふっ♪」


 『おにぎりをにぎり ちょいとつめて』


エミリー「・・・これで合ってましゅか?」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:22:41.21 ID:Psl+Kp230

亜美「・・・ごめんパス!」

ひなた「あ、あたしも分からないねぇ」

真美「真美も知らない・・・」

亜美「・・・ていうかそれってこれってもしかして」

亜美「今まで亜美達の方が間違って覚えてたのかな!??」

ひなた「ど、どうなんだろか・・・」

真美「いやいやいや〜、発音は同じなんだしどっちでも」

エミリー「・・・」ジー

真美「よくはないですよねーゴメンナサイ!」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:27:21.61 ID:Psl+Kp230

麗花「真美ちゃん、調べてみた?」

真美「おおっとビックリし過ぎて忘れてた!今やる!」ポチポチ

亜美「でもこんなの出てくるのかなー」

亜美「・・・はっ!もしかしたら、これは世紀の大発見に」

真美「うわメッチャ出てきたぁ」

亜美「ズコー」

ひなた「はえー、皆色々考えるもんだねぇ」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:32:45.69 ID:Psl+Kp230

真美「えーっと、この歌の作詞家さんによると・・・」

エミリーひなた亜美「・・・」ゴクリ

真美「正しくは繰り返す方」

真美「『おにぎり おにぎり ちょいとつめて』なんだってさ」

ひなた亜美「ほっ・・・」

エミリー「なるほど!そちらが本来のかしなのでしゅね!」

エミリー「とてもすっきりしました!」

真美「真美としては、なでしこの歌詞でもいいと思うけどねー」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:39:29.12 ID:Psl+Kp230

麗花「どちらにせよ、エミリーちゃんが言い出さなかったら」

麗花「この事を知るのはずっと後になってたかもね♪」

亜美「ひえ〜、そう言われるとなんだか怖くなってきたカモ」

ひなた「ありがとねぇ、エミリーちゃん」

ひなた「あたしらも勉強になったべさ」ナデナデ

エミリー「とんでもないでしゅ・・・えへへ」

真美「大手柄だね、なでしこ!」

麗花「ご褒美のハグ、ぎゅー!」ギュー
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:46:39.53 ID:Psl+Kp230

亜美「あ゛〜こんなに頭使ったの久し振りだー!」バタリ

真美「真美も・・・もう疲れて動けないよ〜」

真美「・・・そうだ!こんなに大量にあるんだから」

亜美「んっふっふ〜、2つ3つくらい今食べてもダイジョブっしょ!」

エミリー「あ!つまみ食いははしたないでしゅよ!」

ひなた「まあまあ、ちょっとくらいなら平気だべさ」

亜美「それじゃあ遠慮なく・・・」

亜美真美「いっただきまーす!」パク
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 01:58:50.13 ID:Psl+Kp230

亜美真美「!!!??」ビクン

亜美「スウィーティーーーーー☆!?」
真美「かっっっっっっっらーーーい!??」

ひなた「あ、あれぇ?」

麗花「おー二人とも、大当たりだね!」

麗花「多分亜美ちゃんのが塩の代わりに砂糖を使って」

麗花「マシュマロとグミが入ったスイーツおにぎりで」

麗花「真美ちゃんのが山葵と辛子とタバスコ入りの激辛おにぎりだね!」

エミリー「れ、れいかさん、いつの間に・・・」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 02:04:05.31 ID:Psl+Kp230

ひなた「ち、因みにどれくらい作ったんだい?」

麗花「取り敢えず、あの時には二つ作ってたんだけど」

エミリー「Oh...」

麗花「見事二人に食べられちゃったし、もう満足かな♪」

エミリー(ほっ・・・)

ひなた(・・・シショー、センセー)

ひなた(お二人の勇姿は、しかと見届けたべさ・・・!)

亜美真美「」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 02:34:16.36 ID:Psl+Kp230

〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
イギリス出身で日本(文化)が大好き
最近気になっている童謡は「アルプス一万尺」

ひなたさん(木下ひなた):765プロのアイドルの一人
北国育ちの田舎出身系純朴娘
好きな童謡は「大きなくりの木のしたで」

れいかさん(北上麗花):765プロのアイドルの一人
「百聞は一見に如かず」の体現者
好きな童謡は「ずいずいずっころばし」

亜美さん(双海亜美):765プロのアイドルの一人
双海姉妹のかわいい系(自称)
好きな童謡は「おもちゃのチャチャチャ」

真美さん(双海真美):765プロのアイドルの一人
双海姉妹の癒し系(自称)
好きな童謡は「ふしぎなポケット」

しかけ人様(P):765プロダクションのプロデューサー
今回出番はやや少なめ
好きな童謡は「手のひらを太陽に」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 02:38:41.86 ID:Psl+Kp230
やりたい事詰め込んだらアホみたいに長くなっちゃいました
昨日のうちに終わる予定だったのに
欲張って5人も出すと収集つきませんね

改めて麗花さんおたおめです
ではまた
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 02:41:30.62 ID:+RakiRYZ0
おつかれ
そして麗花さん誕生日おめでとう!
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 03:02:47.78 ID:nyUp+7r1O
乙でした
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 10:07:36.47 ID:ULCbM317o
大きなクリの木下
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 23:38:51.83 ID:Psl+Kp230
補足
>>107
ゴマ味噌 ← 誤魔化す
ウロボロス ← うろ覚え
という意味
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 19:06:46.81 ID:PwC5JarhO
乙です
135 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/05/31(水) 23:20:28.04 ID:2e3/ZzvF0

エミリー「これは何のお写真なんでしゅか?」

P「あぁそうか、エミリーは現場にいなかったか」

亜利沙「『サイキックヒーローズ』の時のですね!」

P「わりと出来がよかったから、つい余分に撮っちゃったんだよな」

亜利沙「コスチュームを着てノリノリな桃子ちゃんセンパイ達の姿」

亜利沙「とってもキュートでした・・・」ウットリ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:22:30.82 ID:2e3/ZzvF0

亜利沙「ありさの秘蔵フォルダーも潤いましたし」

亜利沙「とっても有意義なお仕事でしたね!・・・ムフフ♪」

P「こっちのチェックが終わったら、次は亜利沙のカメラの番だぞ」

亜利沙「ふぇえ!??そ、そんなぁプロデューサーさん、どうかお慈悲をぉ!」

P「今回は亜利沙も頑張ったし、基準は甘くするよ」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:24:31.61 ID:2e3/ZzvF0

エミリー「さいきっく・・・psyshic・・・」ブツブツ

P「あー、日本語で言うと『超能力』かな」

エミリー「なるほど!『ちょう能力のえいゆう達』でしゅね!」ドヤァ

亜利沙「はっ!エミリーちゃんの愛くるしいドヤ顔っ」

亜利沙「これを逃す手はありません!」

亜利沙「エミリーちゃん、そのまま視線をこちパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

エミリー「ま、まぶしいでしゅ」

P「生き生きしてんなぁ・・・あ」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:26:22.81 ID:2e3/ZzvF0

 スッ

亜利沙「あれ?んも〜誰ですか?」

亜利沙「前に立たれたらエミリーちゃんが見えな・・・あっ」

杏奈「・・・」

亜利沙「・・・」

杏奈「・・・」ニコッ

亜利沙「・・・お、お疲れ様です、杏奈ちゃん」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:27:57.56 ID:2e3/ZzvF0

 〜〜〜

杏奈「亜利沙・・・エミリーちゃん、怯えてたでしょ」

杏奈「小さい子を泣かせるなんて・・・・・・最低、だよ」ピッ

亜利沙「ハイ・・・済みません。調子に乗りました」←正座

エミリー「そ、そんなことはないでしゅよ?」

杏奈「ううん・・・遠慮、しないで」ピピッ

杏奈「悪いのは全部・・・亜利沙だから」ピッピッ...ピッ

亜利沙「と、ところでですね〜杏奈ちゃん」

杏奈「なに?」ピッピピッ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:29:05.77 ID:2e3/ZzvF0

亜利沙「非常に聞き辛いのですが・・・」

亜利沙「先ほどから亜利沙のカメラを操作しているのはもしかして・・・」

杏奈「・・・・・・ふふ♪」ピッ

亜利沙「あぁぁやっぱりありさの貴重なコレクションが!」ガバッ

杏奈「亜利沙、ステイ」

亜利沙「うっ!」ピタッ

亜利沙「くぅぅ普段よりも強めなアタリですがこれはこれで・・・!」

亜利沙「でもやっぱりデータだけはご勘弁をーー!」ワタワタ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:30:37.17 ID:2e3/ZzvF0

 \ヤイノヤイノ/

P「相変わらず二人は仲がいいなあ」

エミリー「と、止めないでいいんでしょうか」

百合子「大丈夫、ああ見えて杏奈ちゃんも楽しんでるんだよ」

P「お、百合子も戻ってたのか。お疲れ」

エミリー「おつかれ様でしゅ!」

百合子「予定もなかったので、早めに来ちゃいました」

P(まあエミリーが心配してるのは亜利沙の方だろうけどな)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:31:50.35 ID:2e3/ZzvF0

亜利沙「はあ、はあ・・・なんとか許してもらえました」ゼエゼエ

P「じゃあぼちぼち再開するか。百合子も手伝う?」ピラッ

百合子「あ!それってこの前の写真ですよね?もちろんです!」

百合子「私まだ見れてないんですよね・・・わぁ、皆格好いいなあ」

P「だろ?百合子はこういうの好きそうだし」

百合子「そうですよ!どうして私もやらせてくれなかったんですか!」

P「すまんすまん。また次の機会があればな」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:33:49.00 ID:2e3/ZzvF0

P「杏奈はどうする?まだリハとかまで時間はあるけど」

P「それまで充電してるか?」

杏奈「ううん・・・もう、大丈夫」

杏奈「それより、杏奈もその写真・・・見たい、な」

P「そうか、じゃあ一緒にチェックしてってくれ」

エミリー「あの、しかけ人様、お聞きしたいことが」

百合子「!」
亜利沙「!」
杏奈「!」

P「はいなんでございましょうか」

エミリー「『ちょう能力』とは一体どんな物なんでしゅか?」

P「ふむ・・・ふむ??」

エミリー「あ、いえ、どんな物かは大体分かるのでしゅが」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:35:31.67 ID:2e3/ZzvF0

エミリー「ええっと、以前百合子さんやさよこさんが出ていらした・・・」

杏奈「『アイドルヒーローズ』?」

エミリー「それでしゅ!その中で使っていた、ほにゃらら力・・・」

百合子「キネティックパワー、かな?」

エミリー「はい!そういったものと『ちょう能力』は、同じなんでしょうか?」

亜利沙「な、なるほど」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:36:59.05 ID:2e3/ZzvF0

P「うーん、確かに空飛んだりビル切ったりするのは常人には無理だけど」

P「それも『超能力』と総称するのは・・・なんか違和感あるな」

P「いやまあ間違っちゃいないんだろうけどさ」

杏奈「杏奈も・・・そう思う」

杏奈「どちらかというと、そういうのは・・・」

杏奈「『特殊能力』、とか、『スキル』って・・・言う、かも」

杏奈「・・・ゲームだと」

P「うん。あるいは、その作品内での用語だろう」

P「『キネティックパワー』みたいな感じの」

亜利沙「あ、ありさにはちょっと専門外の分野なので静かにしてますね」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:38:08.98 ID:2e3/ZzvF0

P「っていうかこういう話題に一番強いのって」

P「この中なら百合子なんじゃ」
百合子「ふっふっふ・・・よくぞ聞いて下さいましたね、プロデューサーさん!」

P「お、おう」

百合子「この謎の解明は、この私にお任せ下さい!」

P「謎っていうより、ただ『超能力』の定義の話だけどな」

亜利沙「百合子ちゃんは最近推理モノを読んでましたからね」

亜利沙「多分その影響でしょう」パシャ

エミリー(かっこいいでしゅ)
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:39:53.01 ID:2e3/ZzvF0

百合子「さっきの話でも出た様に、『超能力』とは」

百合子「通常、人間には不可能なことを実現できる力」

百合子「そして科学では説明できない超自然的な能力を指すんです」

P「けどそれだけだと、ちょっと物足りないんだよな」

百合子「はい。キネティックパワーの例に限らず、『小宇宙』や『気』」

百合子「『幽波紋』や『念』、『チャクラ』に『霊力』、更に・・・」

P「百合子、脱線してるぞ」

百合子「はっ!!す、済みません///」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:41:13.24 ID:2e3/ZzvF0

百合子「とにかく、こういった特殊能力全てを表すとなると」

百合子「『超能力』という言葉はやや的外れの感が否めません」

百合子「それもそのはず、本来『超能力』として挙げられるのは」

百合子「“手を触れずに物体を動かす”といった『念力(サイコキネシス)』か」

百合子「“人の心を読み取る”等の『ESP』に分けられるんです」

P「なーるほど、確かに“ザ・超能力”ってやつだ」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:42:54.82 ID:2e3/ZzvF0

亜利沙「いーえす・・・?」

百合子「え、えーっとね・・・・・・」チラ ペラッ

百合子「『えくすとら、せんさりー、ぱーせぷしょん』の略だよ!」

亜利沙(カ、カンペ・・・だと・・・!?)パシャパシャ

P(かわいい)

エミリー「Extra-sensory perception・・・でしょうか」

百合子「そうそれ!」

P「いわゆる『超感覚』か」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:44:04.48 ID:2e3/ZzvF0

百合子「もちろん、この二つに当てはまらないものもあります」

P「んー、パッと思い浮かぶのは・・・」

P「『発火能力(パイロキネシス)』、とか?」

杏奈「『瞬間移動(テレポーテーション)』も・・・かな」

百合子「その通り!他にもあるみたいだけどね」

エミリー「ほわー、お二人ともすごいでしゅ」

亜利沙「やや得意気に答える杏奈ちゃんもキュートです!」パシャパシャ

杏奈「うるさい亜利沙・・・・・・燃やすよ?」

亜利沙「辛辣ゥ!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:45:17.42 ID:2e3/ZzvF0

エミリー「そうすると、今回は『ちょう感覚』にあたるのがありささんで」

杏奈「ひなたちゃんは・・・ギリギリ、『念力』・・・かな?」

百合子「そうだね。あとは皆例外かも」

P「まあ細かいことは気にしない気にしない」

P「それくらい緩いほうが丁度いいんだよ」

百合子「と、いうわけで」

百合子「これで大丈夫かな、エミリーちゃん」

エミリー「はい!ありがとうございましゅ!」

百合子「ふふ、どういたしまして」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:46:59.07 ID:2e3/ZzvF0

P「それにしたって、よくあんなスラスラ説明できたな」

P「こういうのが好きなのは知ってたが、研究でもしてたみたいだ」

百合子「え゛っっ!?そそ、そうでもないですよ」

百合子「たまたま覚えていただけです、あはは」

杏奈「・・・『サイキックヒーローズ』の話を聞いて、すぐに」


 『杏奈ちゃん、私も途中から参戦するかもしれないよね!?』

 『今のうちに私の能力と必殺技の名前を考えなきゃ!』

 『お願い、私だけじゃ色々偏りそうだから手伝って!』

 『あ、どうせならちゃんと一から調べた方がいいかも!』
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:48:43.78 ID:2e3/ZzvF0

杏奈「・・・って、百合子さんに・・・拉致、されたの」

百合子「も、もう、杏奈ちゃん!それは秘密にしてって言ったのにー!」プンスカ

杏奈「手伝うのは、全然問題無かった・・・けど」

杏奈「まさか二徹させられるとは、思わなかった・・・」

杏奈「・・・ちょっと、怒ってた、から・・・仕返し♪」

百合子「うぅ、ごめんなさい・・・」

亜利沙(だからカンペまで作ってたんですねぇ)パシャパシャ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:52:14.47 ID:2e3/ZzvF0

杏奈「・・・亜利沙」

亜利沙「は、はいっごめんなさい!?」ビクッ

杏奈「・・・今日は何の日か・・・知ってる?」

亜利沙「ホァっ!?」

亜利沙「もちのろんですよ!知らないわけがないじゃないですか!」

杏奈「・・・」ジー

亜利沙「あ、後でちゃんとお祝いしますが・・・」


亜利沙「杏奈ちゃん、お誕生日おめでとうございます!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:56:43.51 ID:2e3/ZzvF0

杏奈「ん・・・・・・ありがと」

杏奈「・・・でね、亜利沙に一つ・・・お願いが、あるんだけど」

杏奈「・・・いいかな」

亜利沙「当たり前です!」

亜利沙「アイドルちゃんの為ならば、ありさは全力をもって応えてみせますよ!」

杏奈「・・・じゃあ、お願いするね」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:59:49.02 ID:2e3/ZzvF0

杏奈「この後・・・杏奈の、バースデーライブがあるの」


杏奈「杏奈、全力で・・・キラキラしてくる、から」


杏奈「最高の一枚・・・・・・お願い、します」



亜利沙「任せて下さい!!」

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 00:26:10.65 ID:diuJpGgU0

〜登場人物〜

エミリー スチュアート:小学生の女の子
イギリス出身で日本(文化)が大好き
身につけたい超能力(?)は「忍術」


あんなさん(望月杏奈):765プロのアイドルの一人
オンオフスイッチ系でゲーム大好きっ子
身につけたい超能力は「時間停止」(好きなだけ寝たりゲームしたい)


ありささん(松田亜利沙):765プロのアイドルの一人
ハイテンションなドルオタ系アイドル
身につけたい超能力は「透視」又は「念写」


百合子さん(七尾百合子):765プロのアイドルの一人
図書室の暴走特急こと風の戦士
身につけたい超能力(?)は悩みに悩んで「空力使い(エアロハンド)」
因みに次点は「超電磁砲(レールガン)」


しかけ人様(P):765プロのプロデューサー
心はいつまでも少年のまま
身につけたい超能力は「空中飛行」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 00:32:25.30 ID:diuJpGgU0
もうおじいちゃんだから新情報を把握し切れません
けどこれで事務員さんも入れて3人新キャラが増えるんですよね

趣味把握の方を更新するわけにもいかないんでもしかしたらこっちに捻じ込むかもです
まあその前にどなたかが書いて下さるかな・・・

ではまた
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 14:30:17.58 ID:R9JGPvtcO
エミリー、忍術を知りたいならニンジャスレイヤーといういい本があるぞ!
乙でした
160 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/06/02(金) 02:19:26.31 ID:iWQgTG4D0
趣味の続きか、楽しみにしてるよ
一旦乙です

>>135
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/2q6czOO.jpg
http://i.imgur.com/7y3BtJr.jpg

>>138
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/471KyIG.jpg
http://i.imgur.com/7VbruEz.jpg

>>141
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/l59HZMN.jpg
http://i.imgur.com/ntAZkuz.jpg
161 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/06/12(月) 23:46:35.91 ID:kF79xBxf0

 ガチャ


エミリー「失礼しましゅ」

風花「皆さんここにいらしたんですね」

莉緒「あら、風花ちゃんとエミリーちゃんじゃない」

P「どうしたんだ?」

エミリー「あの、先ほどのぶたいを見させていただいて」

エミリー「すぐにすばらしいえんぶでしたとお伝えしたかったんでしゅ!」

風花「もちろんいつでも素敵な歌声なんですけど」

風花「今日は特に心動かされるステージでした」

風花「私、少し泣いちゃいました」グスッ

このみ「二人とも、見ててくれたのね。ありがと!」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:48:07.27 ID:kF79xBxf0

莉緒「ふふふ、そうでしょそうでしょ」

莉緒「でも、このみ姉さんの力はまだこんなもんじゃないんだから!」

このみ「ち、ちょっとやめてよ莉緒ちゃん///」

P「なんで莉緒が偉そうにするんだ」

莉緒「細かいことは気にしないの」

エミリー「ふふっ」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:48:54.61 ID:kF79xBxf0

風花「・・・改めて、このみさん」

風花「お誕生日おめでとうございます」

エミリー「おめでとうございましゅ!」

P「俺も、心からお祝いします」

莉緒「おめでとう、このみ姉さん。これからもよろしくね」

このみ「・・・ええ、もちろんよ」

このみ「皆、ありがとう!」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:50:02.51 ID:kF79xBxf0

莉緒「さーて、バースデーライブも大成功だったし」

莉緒「今夜はとことん飲んでお祝いよ!」

P「だからなんで莉緒が喜ぶんだ」

このみ「まあまあプロデューサー、いいじゃない」

このみ「元から私もそのつもりだったしね♪」

莉緒「さすが姉さん!」

P「まったく・・・ほどほどにしとけよ?」

莉緒「もー心配し過ぎよプロデューサーくん」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:52:07.09 ID:kF79xBxf0

P「明日オフのこのみさんはともかく、二人は仕事が・・・」ペラ

手帳「二人も休みやで」

P「あれぇー?」

莉緒「今日の為に少しずつスケジュールを調整してたの♪」

風花「えっ!明日のお休みってそういうことだったんですか!?」

このみ「こういう時の莉緒ちゃんの手際は凄まじいわね」

P(小鳥さんも協力してるなこりゃ・・・)

エミリー「こ、これが“できる女”なのでしょうか」

このみ「ちょっと違うかな」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:53:20.34 ID:kF79xBxf0

莉緒「大丈夫、今夜はお祝いがメインなんだし」

莉緒「きちんと節度を守って楽しむから!」

莉緒「これでもちゃんとメリハリはつける方でしょ?」

P「まあ・・・そう・・・・・・そう、だなぁ・・・?」

莉緒「なんでそこで疑問符なのよー!」

莉緒「姉さんからも言ってやって!」

このみ「莉緒ちゃんはそのままでいいのよ・・・そのままで」シミジミ

莉緒「えっ、それはどういう意味なの」

風花「あ、あはは・・・あら?」

エミリー「・・・・・・」ムムム
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:54:18.23 ID:kF79xBxf0

このみ「ほらほらエミリーちゃん!」グニグニ

エミリー「ふぁ、ひゃい!?」

このみ「またしかめっ面になってるわよー」ムニムニ

このみ「聞きたいことがあるなら、遠慮なんてしないでっていったでしょ?」

莉緒「そうそう、せっかく最年長3人が揃ってるんだもの」

莉緒「お姉さんたちに任せてごらんなさい♪」ウィンク

エミリー「・・・分かりました」

エミリー「お言葉にあまえさせていただきましゅ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:55:44.90 ID:kF79xBxf0

エミリー「さっき、りおさんがおっしゃった」

エミリー「“めりはりをつける”についてなんでしゅが」

風花「公私を混同しない、って意味の言葉ね」

このみ「砕いて言えば、オンオフをしっかり分ける、って感じかしら」

エミリー「いえ、意味は知っているんでしゅ」

エミリー「ですが、その・・・なんと言えばいいのか」

莉緒「取り敢えず話してみたらいいんじゃない?」

エミリー「はい・・・」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:56:41.16 ID:kF79xBxf0

エミリー「このみさんのお言葉をお借りすると」

エミリー「“めり”と“はり”のどちらが“おん”で」

エミリー「どちらが“おふ”を表しているんでしょうか?」

エミリー「それとも“めりはり”で一つの言葉なんでしゅか?」

風花「・・・」

莉緒「・・・」

このみ「・・・」

P「あー・・・」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:57:50.60 ID:kF79xBxf0

風花「ご、ごめんなさい、私は知らないの・・・」

風花「莉緒さんは」

莉緒「私も知らないわ」キッパリ

莉緒「けどこのみ姉さんならなんとかしてくれる・・・はず」チラッ

このみ「うぐぐぐ・・・またそうやって丸投げして・・・」

このみ「確か漢字で“減り張り”って書いた・・・気がするから」

このみ「多分“メリ”がオフだと思うんだけど・・・」ムムム
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/12(月) 23:58:52.12 ID:kF79xBxf0

このみ「プロデューサー」

P「漢字はそれで合ってると思います」

P「けど、俺もそこまでしか知らないんですよね」

P「何か由来があるのかな・・・調べてみます」ゴソゴソ

莉緒「待ってプロデューサーくん!」ダキッ

P「!!?」

風花「ひゃー///」

莉緒「もうちょっとだけ考えさせて!お願い!」ギュー
172 : ◆GSeEbMOHtqeR [saga]:2017/06/13(火) 00:00:30.86 ID:+wsilDA20

P「わわ分かった分かったから早よ離れておくんなまし!」ジタバタ

莉緒「ありがと、ってなんでそんなに暴れるの」パッ

P(当たってたんですよ色々なモノが色々なトコロに!!)

P(言えないけど!!柔らかかったとかいい香りだったとか!!)ゼエゼエ

莉緒「なによ、そこまで嫌がるなんて失礼しちゃうわ」プンプン

風花「莉緒さん、多分だけどそういうことじゃない気がします・・・」

莉緒「?」


エミリー「あ、あの、このみさん」

このみ「なあに?」

エミリー「なぜわたしに目かくしをするのでしゅか?」

このみ「ふふ、気にしないでエミリーちゃん」

このみ「これは日本に古くから伝わるしきたりなのよ」ナデナデ

エミリー「! そうなんでしゅか、勉強になりましゅ!」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 00:01:55.30 ID:+wsilDA20

このみ「でも莉緒ちゃん、もう少し考えるって言ったって」

このみ「手掛かりが漢字二文字しかないのよ?」

風花「正直、これだけだと難しいですね」

莉緒「そこをなんとか・・・こじつけで」

P「おいおい」

莉緒「いーの!後で正解を調べるんだから」

莉緒「ひとまず考えられるだけ考えておくのよ!」

風花「どんな由来があるんでしょうか」フーム
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 00:03:13.52 ID:+wsilDA20

莉緒「・・・うーん」

莉緒「例えば・・・さっきの続きで言うと」

莉緒「“張り”がスイッチオン状態を表す・・・のよね?」

このみ「おそらくね」

莉緒「それって、なんとな〜くだけど、私だったら」

莉緒「ギターとかをイメージするな〜・・・みたいな」

P「あー、なるほど」

P「つまり『弦を張る』ってことか?」

莉緒「そうそう!そんな感じ!」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 00:04:20.78 ID:+wsilDA20

エミリー「それだと、“めり”は何を表すのでしょうか?」

このみ「弦が減るっていうのは・・・切れたのかしら」

P「シンプルに考えたらそうなりますね」

風花「確かにそれだと演奏はできませんけど」

風花「“メリハリをつける”という言葉が表す状態とは・・・」

莉緒「うぅ、ちょっと違うような気がする」

莉緒「やっぱり思い付きじゃ無理があったわよね・・・」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 00:06:06.21 ID:+wsilDA20

莉緒「ごめんね、エミリーちゃん」

エミリー「い、いえ!とんでもないでしゅ!」

エミリー「こちらこそ、お手数おかけしてごめんなさい」

P「いやいや、合ってるかどうかは別にしても」

P「俺は莉緒の考えは結構面白いと思うぞ」

風花「私もそう思います!」

このみ「そうね、最後こそ少しあれ?ってなっちゃったけど」

このみ「諦めずに進もうとしたその姿勢はとっても立派よ!」

莉緒「・・・ふふ、皆、ありがとね」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 00:07:45.36 ID:+wsilDA20

莉緒「じゃあプロデューサーくん、答え合わせお願いね!」

P「はいよ」ゴソゴソ

風花「なんだかドキドキしますね」

エミリー「調べて出てこなかったらどうしましょうか・・・」ソワソワ

このみ「その心配は要らないと思うけど、どうかしら」

P「あっ」

莉緒「? どうしたの、プロデューサーくん」

このみ「どんな由来か分かった?」
178 :一旦ここまでです。続きは書き終わり次第一気に投下します [saga]:2017/06/13(火) 00:09:05.23 ID:+wsilDA20

P「・・・・・・」

風花「・・・プロデューサーさん?」

エミリー「しかけ人様?」

莉緒「ちょっと!もったいぶってないで教えてよ」


P「・・・スマホの充電が切れてる」

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:33:36.42 ID:+wsilDA20

このみ「えー・・・」ジトー

風花「プロデューサーさん・・・」ジー

P「ご、ごめん」

P「すぐ充電してくる・・・あ、コード家に置きっぱだ」

莉緒「・・・」ジロー

P「ス、スミマセン」

エミリー「え、えっと・・・」アセアセ



 コンコン

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:34:32.35 ID:+wsilDA20

4人「!」

P「ん?誰だろ」


 コンコン  『済みません、プロデューサーさんはいらっしゃいますか』


P「あれ?あー!そっか、そうだった!」

P「済みません、今そっちに行きます!」タッタッタッ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:35:42.30 ID:+wsilDA20

風花「ど、どなたでしょうか」ヒソヒソ

莉緒「さあ・・・ドア越しだけど、聞いたことない声だったわ」ヒソヒソ

エミリー「けど、女の人っぽいでしゅ」ヒソヒソ

このみ「プロデューサーが敬語・・・」

このみ「千鶴ちゃんでも小鳥ちゃんでもない・・・そらちゃん?」ヒソヒソ

莉緒「ううん、もっとセクシーな声だったと思う」ヒソヒソ

風花「なんですかその判断基準!?」ヒソヒソ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:37:03.15 ID:+wsilDA20

P「おーい、なに隠れて話してるんだ」

4人「」ビクッ

このみ「べ、別に隠れてはいませんよ?」

エミリー「あの、しかけ人様、となりの方は・・・」

P「皆にはまだ秘密にしておくつもりだったんだが」

P「どうせだから早めに紹介しとくよ・・・では、お願いします」

?「はい」


?「この度、765プロダクションに所属させて頂くことになりました」

?「桜守歌織といいます」

歌織「この業界についてはまだ右も左も分からない素人ですが」

歌織「これから、どうぞ宜しくお願いします」ペコリ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:39:01.69 ID:+wsilDA20

P「・・・というわけでこの方、桜守歌織さんは」

P「今度加わるシアターの新しいメンバーだ」

P「本格的に活動を始めるのはまだ少し先になるが」

P「うちの環境に慣れておく為に、今後もちょくちょく出入りすると思う」

P「何かあったら積極的にサポートしてあげて欲しい」

P「頼めるか?・・・と、聞くまでもなかったな」

このみ「ふふ、当たり前でしょ、プロデューサー」

莉緒「知らないことだらけで最初は大変でしょうけど、気軽に頼ってね♪」

風花「私もできる限りお手伝いしますから、一緒に頑張りましょう!」

歌織「はい!有難うございます!」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:40:31.18 ID:+wsilDA20

 \ワイワイガヤガヤ/


P「どうした、エミリー。固まってるぞ」

P「そんなにびっくりしたか?」

エミリー「いえ、おどろいたのはそうなんでしゅけど・・・」

エミリー「お三方は全くそんな様子もなく、かおりさんとお話されていて」

エミリー「・・・改めて、真の大和なでしこへの道のりは長いな、と」

P「・・・焦らなくても大丈夫だよ、エミリー」

P「あの三人も、内心では凄い驚いてるんだ」

P「何事にも動じないのが大人ってわけじゃない」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:44:57.53 ID:+wsilDA20

エミリー「・・・そうなのでしゅか?」

P「嘘なんかじゃないぞ?」

P「ただ、三人は、さっきは大声を出して驚くよりも」

P「歌織さんに優しく話しかけて緊張を解いてあげる方がいいと判断しただけだ」

P「実際、歌織さんも少しばかり顔が強張ってた」

P「要するに莉緒たちは“空気を読んだ”んだな」

P「・・・まだエミリーには難しい表現かもしれないけど」

P「無理に取り繕わなくても大丈夫、今はそのままでいいんだ」

P「大きくなったらきっと、立派な大和撫子になれてるさ」ナデナデ

エミリー「・・・はい!」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:46:15.21 ID:+wsilDA20

P「どうでしょう、先輩たちは怖くないですか?」

歌織「そ、そんなことありませんよ!」

莉緒「ちょっとプロデューサーくん、変なこと吹き込もうとしないで!」

風花「歌織ちゃん、嫌なことがあったらすぐに相談してね?」

風花「特に変な衣装とか変なお芝居とか、変な衣装とか・・・」

このみ「油断したらランドセル背負う羽目になるから、気を付けるのよ!」

歌織「はい・・・?」

P(くっ、強く否定できない)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/13(火) 03:47:14.96 ID:+wsilDA20

エミリー「あ、あの、かおりさん」

歌織「ん、なあに?えっと・・・エミリーちゃん」

エミリー「ご都合が悪くなければでいいのでしゅが」

エミリー「以前は何をなさっていたのか、教えて下さいませんか?」

莉緒「あ、それは私も気になるかも」

P「歌織さんは音楽教室の先生をやっていたんだ」

風花「へえ!とっても素敵ですね!」

このみ「やっぱり歌も上手いのかしら」

歌織「いえいえ、人並です」
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