【ミリマス】765学園物語HED √SSL

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15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 08:27:34.08 ID:Togh6M2Io
食べるとジャリジャリ音がしたり2つに1つはまともな味がするマドレーヌだったっけか、ゲームだと
16 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/04(木) 22:40:21.52 ID:w82N8b0Ao
美奈子「時間も時間だし、お菓子とかどうかな?」

海美「お菓子作り!女子力修行の基本だね!」

美奈子「うん、修行かどうかはわからないけどね」

海美「実は私マドレーヌ作ったことあるんだ〜」

海美「Pにも食べて貰ったよね?」

P「あれマドレーヌだったのか」

何を作ったのか言わないし何をどうやったのかわからないが炭だったからわからなかったぞ

…全部食べたけど
17 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/04(木) 22:59:23.49 ID:UFOMaRJ8O
美奈子「あはは…じゃあ準備しよっか」

海美「うん!」

美奈子「あ、周防くんは適当に寛いでて?」

P「ああ」

エプロンをつけている佐竹さんと海美を眺める

やはりエプロン女子は良い物だ

キッチンへ向かう2人を見送った後、俺はソファに座った

特に深く考えずに着いてきたがよく考えると知り合ったばかりの女子の家にあがってるんだよな…

そう考えるとあまり落ち着かない
18 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/04(木) 23:42:22.02 ID:w82N8b0Ao
P「けど…」

何だろう、懐かしい匂いがする気がする

昔、ずっと昔にもこんな匂いを感じたことがあったような…

なんだったかな

記憶を辿ってみるも思い当たらない

やがて頭痛がしたので考えるのをやめた

P「ん?」

ふとテレビの方を見ると写真が飾ってあった

そこには楽しそうに笑う男性と女性、そして小さな女の子が写っていた
19 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/04(木) 23:51:52.98 ID:w82N8b0Ao
小さい頃の佐竹さんだろうか

眩しい笑顔が可愛らしい

海美「P!出来たよ!」

P「もう出来たのか?」

海美「もうって一時間は経ってるけど」

P「なん…」

記憶を探ってる間にそんなに時間が経っていたとは

海美「さ、さ、食べて食べて!」

海美が皿をテーブルに置いた

P「お?ちゃんとマドレーヌの形してるじゃないか」

海美「でしょ!?ほめてほめて!」

P「味を見てからな」
20 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 00:20:09.03 ID:h/lrUtBeo
P「佐竹さんは?」

海美「なんか作ってるみたいだよ?だから先に食べててって」

P「そっか…じゃあいただこうかな」

海美「うん!」

マドレーヌを一つ手に取る

海美「ちゃんとマドレーヌの味がするはずだよ!」

P「楽しみだ」

海美「…二つに一つは」
21 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 00:37:05.17 ID:h/lrUtBeo
口に入れる直前に不吉なことを言われたが体の反応は止められず、マドレーヌを口に入れてしまう

P「…かふっ」

しょっぱくてぱさぱさしていて形容しがたい味が

P「…海美」

海美「な、何?」

P「…何入れた?」

海美「砂糖!」

P「嘘つけ!これ絶対塩入れただろ!」

海美「入れてない入れてない!…多分、きっと!」

P「はあ…」
22 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 00:47:45.88 ID:h/lrUtBeo
海美「うーん、ちゃんと作ったのになー」

P「余計なアレンジ加えてないだろうな?」

海美「…」

P「…」

海美「…うん!」

P「はいダウト」

P「全く、最初は基本通りに作れば良いのに」

海美「だってPに美味しいって言って欲しかったし…」

P「…」
23 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 00:56:03.29 ID:h/lrUtBeo
もう一つマドレーヌを口に入れる

こっちは普通にマドレーヌの味がした

P「…ん、美味い」

海美「ほんと!?」

P「ま、お前が作ったにしてはな」

海美「えへへ〜♪」

嬉しそうにはにかむ海美

P「やれやれ」

なんだかんだで俺は海美に甘い気がする
24 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 00:59:42.08 ID:h/lrUtBeo
美奈子「わっほ〜い!お待たせしました〜!」

佐竹さんが皿を持ってキッチンから出て来た

海美「あ、来た来た!」

佐竹さんが胡麻団子や大学芋の乗った皿をテーブルに置いた

P「美味しそうだな」

海美「美奈子先生のお菓子美味しいんだよ!」

P「俺も学食行くからな、知ってるよ」

…しかし

P「…相変わらず大きいな」

大学芋はともかく胡麻団子は明らかに大きい

美奈子「やっぱり食べて貰うなら大きい方が良いなって思うから」
25 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 01:00:27.27 ID:h/lrUtBeo
一旦ここまで
√SSLは砂糖山盛り、ちょっぴり塩の予定
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 01:21:44.13 ID:Zx5rViq2o
乙乙
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 08:08:20.07 ID:iUIgj0tzo
あの
カードのゴマ団子はエロい(確信)
28 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 23:16:16.45 ID:h/lrUtBeo
美奈子「さあさあ、2人とも遠慮せずに食べてね」

海美「いただきます!」

P「いただきます」

野球ボールサイズの胡麻団子を手に取る

P「あちち…」

美奈子「あ、出来たてだから気をつけて」

P「ああ」

海美「P、胡麻団子ふーふーして?」

P「自分でやれ」
29 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 23:30:44.12 ID:h/lrUtBeo
熱い胡麻団子を一口囓る

香ばしい胡麻の香りに柔らかな団子、そして中のさらりとしたこしあんは何というか

P「…美味い」

それ以外の感想は出てこなかった

海美「うーん!やっぱり美奈子先生のお菓子美味しい!」

美奈子「ありがとう海美ちゃん、周防くんはどうですか?」

P「何というか、美味い以外の感想が出て来ない」

美奈子「ふふ、ありがとうございます」

P「普段は学食で佐竹さんが作ったものを食べることもあるけどそれとはまた違った美味さだ」

美奈子「学食はスピード優先だからどうしても省いちゃう工程とかあって」

美奈子「だから少し味が落ちちゃうんですよね…」

P「そうなのか」
30 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/05(金) 23:47:24.34 ID:h/lrUtBeo
美奈子「でもやっぱり美味しいって言って貰えると嬉しいなぁ」

海美「私も早くPから美味しいって言って貰いたい!」

P「ま、海美の方は期待せずに待ってるよ」

海美「むー」

美奈子「2人とも、本当に仲良いね」

美奈子「やっぱり付き合ってるから?」

P「ストップ」

美奈子「?」

P「佐竹さん、今なんて?」
31 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/06(土) 01:25:48.28 ID:T/TYX72Io
美奈子「え?海美ちゃんと周防くんって付き合ってるんですよね?」

P「いや、海美「まだ」付き合ってないが…」

海美「い、いひゃいいひゃい」

美奈子「あ、そうだったんだすね、私てっきり…」

P「俺と海美はそういう関係じゃないよ、ただの幼なじみだ」

海美「うー…」

海美が隣で不満そうに唸る
32 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/06(土) 01:26:14.43 ID:T/TYX72Io
一旦ここまで
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 02:21:33.42 ID:l8MakhNIo
乙乙
うみみかわいいなちくしょう!
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 08:35:47.65 ID:9Y+NOqAPO
これは外堀埋めるのにせいをだすうみみですね
いやこの子の場合は天然でやってるだけだな
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 12:50:08.25 ID:fB8yVRwKo
これ美奈子他のルートでもうみみと付き合ってると思ってたのかな
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 22:29:03.17 ID:+xYhQdy0O
そういや√Cはいつ頃再開とか考えてる?
37 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/06(土) 23:16:44.58 ID:2IBdEeNLO
>>36
気が向いた時としか言いようが
基本的にモチベ低下すると他に逃げる性格なので
ただエタらせる気は無いのでご安心を
38 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/07(日) 01:06:46.38 ID:fCPyaCxMo
美奈子「海美ちゃん、滅茶苦茶膨れてますけど…」

P「いつものこといつものこと」

海美「むー!」

美奈子「あはは…」

佐竹さんが苦笑いしていた




P「ご馳走でした」

海美「ご馳走さま!」

美奈子「お粗末さまでした」
39 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/07(日) 01:16:23.48 ID:fCPyaCxMo
P「いや、ほんと美味しかったよ」

美奈子「ふふ、喜んでくれて嬉しいです」

海美「美味しいもの食べた後は体動かしたくなるよね!」

P「ん、まあそうだな」

美奈子「」ピクッ

海美「じゃあ帰りは走って帰ろ!」

P「良いぞ、たまには」

美奈子「駄目です」

P「えっ」
40 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/07(日) 01:24:14.74 ID:fCPyaCxMo
美奈子「駄目ですよ食後の運動なんて」

P「さ、佐竹さん?」

美奈子「そんなことをしたらカロリーが逃げちゃいますからね」

P「カロリーが逃げる…?」

なんだろう、全く意味が分からない

美奈子「帰るときは歩いて帰る!そうしたらカロリーもほんの少ししか逃げませんから」

美奈子「それに食べてすぐ走っちゃったらお腹が痛くなっちゃいますからね!」

P「お、おう」
41 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/07(日) 01:46:05.51 ID:fCPyaCxMo
一旦ここまで
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 04:31:21.97 ID:+yYMXQSU0
あかんPが生活習慣病になる
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 08:37:17.17 ID:Z+gT1ihno
カロリーは味方だよーーーっ!!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 12:23:40.90 ID:AFal+zdD0

これ砂糖だけじゃなくてカロリーも多めだよね。絶対に
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 12:45:42.17 ID:zJBZCCzg0
ミリシタPVが発表されて1年ぶりに復帰
>>1のSSが一番好きだったから探してみるとまだ執筆していたんだね,お疲れ様です
知らない√がいっぱいあるよやったー!

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 13:36:47.04 ID:3WDOfm1s0
おや、出戻りさんか
完結したやつは14作ぐらいあるから読むの頑張ってね
http://www32.atwiki.jp/imasss/pages/996.html#98
47 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/07(日) 23:56:17.84 ID:fCPyaCxMo
P「まあ腹が痛くなるのは困るし歩いて帰るとするか」

美奈子「うんうん!周防くんは痩せすぎな気がするからもうちょっとがっしりしてる方が良いと思う!」

P「痩せすぎか…?」

正直平均的なぐらいだと思うんだが

海美「あ、じゃあ私と一緒に鍛えようよ!そしたら私もPと一緒にいられるし、汗を流すのに一緒にお風呂入ったり出来るし!」

P「ないない」
48 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 00:13:57.10 ID:vwOtXcR4o
P「ま、なんにせよそろそろ帰るぞ」

海美「うん!」

P「美味しかったよ佐竹さん、ご馳走さま」

美奈子「またいつでも来てくださいね!」

P「うん、機会があればまた」

佐竹さんに玄関まで見送られ、俺達は帰路に着いた

P「美味かった」

海美「私のマドレーヌは?」

P「…ま、良かったんじゃないか?」

海美「えへへ…」

嬉しそうにはにかむ海美の頭を撫でてやる
49 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 00:39:42.09 ID:vwOtXcR4o
海美「私もっともっと上手になるから、期待しててね!」

P「そうだな、期待してるぞ」

海美「うん!」

海美と並んで二人で帰る

P「…」

しかし佐竹さんが言っていたようにもうちょっとがっしりしたほうが良いんだろうか?

良くわからないな

まあ筋肉があって困るわけじゃ無いし今日からトレーニングでもしてみるか
50 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 00:58:13.43 ID:vwOtXcR4o
翌日の昼休み、学食から帰ってくると佐竹さんに声をかけられた

美奈子「あ、周防くんちょっと良いですか?」

P「ん?どうしたんだ、佐竹さん」

美奈子「海美ちゃんから聞いてるかも知れないんですけど今日うちで新作メニューのコンベみたいなことをやるんです」

P「へー…初耳だな」

美奈子「それで知り合いに声をかけてて、せっかくなので周防くんもと思いまして」

P「そういう事なら喜んで」

美奈子「ありがとうございます!あ、周防くんのお友達も誘ってくれるとありがたいです!」

P「わかった、人数とかは?」

美奈子「多い方が嬉しいですね、たくさんの人の意見が聞きたいですから」

P「了解」
51 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:15:51.28 ID:vwOtXcR4o
そして放課後、みんなを連れて佐竹飯店へ向かう

恵美「やー楽しみだね」

エレナ「ミナコのご飯は美味しいからネ!」

琴葉「私も、楽しみ」

P「ああ」

冬馬「新作メニューか…量はともかく味は間違いないだろうな、量はともかく」

翔太「そうだね僕もそう思うよ、量はともかく」

海美「どんな料理だろうね、しほりん」

志保「さあ…ただもし兄さんのお口に合うなら必ずモノにします」
52 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:24:15.20 ID:vwOtXcR4o
佐竹飯店の扉を開ける

P「お邪魔します」

美奈子「いらっしゃいませー!お待ちしてましたよ周防くんとお友達の皆さん!ささ、こっちの席にどうぞ」

P「どう座ろうかな」

冬馬「適当で良いんじゃねえの」

海美「じゃああまとうはあっち!」

冬馬「隅っこじゃねえか!」

翔太「適当で良いとか言うから…隅っこが嫌ならここでも良いよ」

そういって翔太が地面を指差した

冬馬「殺す」

翔太「じょ、冗談だから!」
53 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:31:49.11 ID:vwOtXcR4o
海美「私はPの隣!」

恵美「あ、じゃあアタシもPの…」

志保「では私も兄さんの隣に座ります」

恵美「…」

エレナ「メグミ、次があるヨ!」

恵美「うん…」

琴葉「恵美はどうして落ち込んでるの?」

恵美「何でも無い…」

琴葉「???」
54 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:42:54.26 ID:vwOtXcR4o
全員が席に着くと佐竹さんがお冷やを持ってきた

そして全員に配っていく

美奈子「すぐに出来ますから、待っててくださいね!」

お冷やを配った佐竹さんは厨房へ戻っていった

P「良い匂いだ」

冬馬「この匂いは…味噌か?味噌を使った料理みてえだな」

恵美「わかんの?」

P「なんだかんだで料理するからな、冬馬は」

冬馬「味噌…中華料理で味噌か…何が出てくるか楽しみだぜ」
55 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:46:10.70 ID:vwOtXcR4o
匂いのせいで腹が減ってくる

楽しみで仕方ない

海美「お腹空いてきたね!」

P「ああ」

俺の隣で小さくお腹が鳴る音がする

そっちを見ると志保が顔を赤くしていた

P「楽しみだな、志保」

志保「そ、そうですね」

ちょっと早口に志保が言う

恥ずかしかったようだ
56 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:50:01.31 ID:vwOtXcR4o
美奈子「お待たせしました!」

しばらく雑談をしていると佐竹さんが料理を持ってきた

これは…ラーメン?

冬馬「ほう…」

味噌ラーメンにネギ、ワンタンが乗っている、味噌ワンタン麺だろうか

P「味噌ワンタン麺?」

美奈子「はい、だけどワンタンが特殊なんです!」

P「特殊?」

美奈子「はい、実はこのワンタンの中身は北京ダックなんです」

冬馬「やっぱりか」

P「北京ダック?」
57 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:56:07.34 ID:vwOtXcR4o
冬馬「北京ダックってのは餃子の皮に似た皮で味噌ダレ、ネギ、アヒルの肉を包んで食う料理だ」

P「へー、そんなのがあるのか」

恵美「あー、そう言えばベーミヤンにもあったっけ」

美奈子「その通り!これは北京ダックの皮よりも少し薄くして食べやすくしたものにアヒルの肉を細かく刻んだものを包んでワンタンにしました」

美奈子「味噌ダレはスープに、ネギは具にしてあります」

美奈子「このどんぶりそのものが北京ダックになっているんです」

美奈子「名付けて、北京ダックラーメン!」

P「まんまだ…」
58 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/08(月) 01:58:35.89 ID:vwOtXcR4o
一旦ここまで
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 06:40:41.94 ID:cmB2rviG0
旨そう(小並感)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 08:31:02.22 ID:bFzip/ruO
素人意見なんだけど北京ダックってそんなにがっつり肉食べたっけ?
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 12:37:21.78 ID:tNVEXPCAO

P このルートで胃袋壊さないかな
今まで腕の骨とか脚の骨とかはどっかのルートで確か折ってたよね
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 13:09:17.01 ID:dKtY58DK0
確か√Pnで骨は折ったね…
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 20:56:07.90 ID:aWDKY1hE0
あとは√HWかな
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 23:02:20.24 ID:tB/NNg2+O
HWの介護琴葉はよかったな
65 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 01:15:37.08 ID:s0I3R+mQo
翔太「とにかく食べてみようよ」

P「だな」

いただきます

まずはスープを飲む

エレナ「このスープ美味しいヨー」

琴葉「ネギもシャキシャキしていて気持ち良い」

冬馬「麺は見事な縮れ麺だな、スープによく絡んでて美味え」

美味い、本当に美味い

P「このワンタン、滅茶苦茶美味い…」

北京ダックは食べたことが無かったけど、こんなに美味しいとは
66 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 01:25:03.87 ID:s0I3R+mQo
美奈子「北京ダックって実は結構お値段するんです」

そういって佐竹さんがメニューを見せる

P「確かに、高いな」

割といいお値段だ

美奈子「だからお手軽に北京ダックが楽しめたらって、そう思って作ったんです!」

佐竹さんがニコッと笑う

その笑顔はとても可愛らしくて

どこかで見たような、そんな感じがして

胸がギュッと締め付けられるような感覚がした
67 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:17:35.34 ID:s0I3R+mQo
恵美「あー食べた食べた!」

琴葉「私も、ちょっと食べ過ぎちゃったかも」

エレナ「コトハ、珍しくいっぱい食べてたもんネ!」

琴葉「だ、だって美奈子ちゃんの料理美味しかったからつい」

美奈子「ありがとう琴葉ちゃん!」

冬馬「あー、腹一杯だ」

翔太「僕も」

P「量が普通だったのには驚いたけどな」
68 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:36:02.72 ID:s0I3R+mQo
美奈子「周防くん」

P「ん?」

美奈子「どれが美味しかったですか?」

P「そうだな…餃子とか、どれも美味しかったけど…一番は北京ダックラーメンかな」

美奈子「それは、どうして?」

P「なんて言うか、一番気持ちがこもってる気がしたんだ」

P「食べてくれる人のためにって、そんな気持ちが」

P「だからどれか一つを選ぶなら、俺は北京ダックラーメンを選ぶかな」

佐竹さんは俺の言葉を聞いた後

美奈子「うん、わかりました!ありがとうございます、周防くん」

そう言った
69 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:40:56.96 ID:s0I3R+mQo
琴葉「ごちそうさまでした、美奈子ちゃん」

美奈子「ううん、こちらこそ!色々聞けて良かったよ!」

琴葉「新メニューがちゃんとしたメニューになったら、また食べに来るから」

美奈子「ふふ、それなら次はすぐに来そうだね!」

琴葉「うん、楽しみにしてる」

恵美「じゃあ帰ろっか」

P「ああ」

俺達は店を出る

美奈子「またのご来店お待ちしてますね!」
70 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:45:57.92 ID:s0I3R+mQo
冬馬「この後どっか行くか?」

恵美「んー、アタシはパス」

海美「私はPの家!Pの部屋!」

志保「駄目です」

海美「えー…」

翔太「何でも良いけど、今日課題出てるの忘れてない?」

恵美「さーてアタシはカラオケいこ」

エレナ「ワタシも行くヨー」

琴葉「二人とも、ちゃんと課題はやらないと」

騒がしい仲間連中を眺めながら歩いていく
71 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:48:06.95 ID:s0I3R+mQo
そしてふと佐竹飯店の方を振り返ると

美奈子「…」

まだこっちを見ていた佐竹さんと目が合った

美奈子「…」

佐竹さんは俺に向かって笑顔で小さく手を振った

俺はその笑顔にドキッとしながらも、手を振りかえしたのだった
72 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/09(火) 02:48:33.31 ID:s0I3R+mQo
一旦ここまで
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 04:41:05.74 ID:NJRAz4goO
おいおい、料理の量が常識内の美奈子とか非の打ち所がない俺の嫁じゃないか
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 13:53:55.67 ID:lFvyMbZuO
そう、P達は気付いていなかったのだ
先ほど試食で食べた量はすでに普通の飲食店なら三人前はあることに
75 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 00:16:52.81 ID:5ibJ+Oylo
GWが近付いてきたある日のこと

俺はこのみ姉さんに呼び出されていた

P「は?」

このみ「だからゴールデンウィーク、私の代わりにボランティアに出て欲しいのよ」

P「なんで俺が」

このみ「暇そうだから」

P「失礼な、俺はこう見えてもゴールデンウィークは予定がぎっしりなんだ」

このみ「へー」

このみ姉さんがジト目で俺を見る
76 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 00:37:26.81 ID:5ibJ+Oylo
このみ「ま、予定があるなら仕方ないわね」

P「そうだ、仕方ないんだ」

このみ「ボランティアに出てくれたらいつもの倍くらいのお小遣いをと思ったけど、忙しいなら仕方ないわね」

P「任せてくれこのみ姉さん、きっちりボランティア活動してくるから」

予定なんて無かった

このみ「あんた、ほんと現金よね…」

何とでも言ってくれ
77 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 01:02:17.94 ID:5ibJ+Oylo
そしてあっという間にゴールデンウィークがやって来た

このみ「それじゃあお願いね」

P「任せてくれ」

このみ姉さんはゴールデンウィーク中は研修があるらしく、泊まりがけで言ってしまった

P「さてと」

となると我が家には志保と桃子しかいないわけだが…ゴールデンウィーク中毎日志保に作って貰うのも申し訳ない

それにこのみ姉さんは食費を置いて行ってくれたので佐竹飯店に行くのも良いかもしれない

P「ゴールデンウィーク、どう楽しむかな」
78 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 01:12:44.64 ID:5ibJ+Oylo
ゴールデンウィーク初日

この日は約束通りボランティアに出ることにした

P「志保、ほんとに良いのか?」

志保「はい、一人でいても退屈なので」

志保が退屈だからとボランティアに付き合ってくれることになった

せっかくだしこのみ姉さんから金を貰ったら志保に何か買ってあげよう

ボランティアは町の清掃だった

学生は小中高大で別れることになっており、志保とは離れ離れになってしまった

グループ訳を聞いた時の志保はとても落ち込んでいるように見えたが、大丈夫だろうか?
79 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 01:24:21.99 ID:5ibJ+Oylo
高等部グループの場所として指定された箇所向かい、掃除を開始する

…五分程箒を動かしたところで飽きてきた

一人でやる掃除は退屈だ

せめて誰か一人知り合いでもいればと思わずにはいられない

そんな時だった

「あれ、周防くん?」

誰かに声をかけられた

その声に振り向くと

美奈子「こんにちは!」

佐竹さんが立っていた
80 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 01:24:48.58 ID:5ibJ+Oylo
一旦ここまで
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/10(水) 02:04:18.26 ID:H3c493y7O
乙です
82 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/10(水) 23:58:56.83 ID:5ibJ+Oylo
P「こんにちは、佐竹さんもボランティアに?」

美奈子「はい、町の人達にはいつもお世話になってますから」

美奈子「周防くんは今まで参加してましたっけ?」

P「いや、俺は今回代理で参加は初めてだよ」

美奈子「そうだったんですね」

美奈子「あ、それなら私と一緒にやりませんか?一人でやるより二人でやる方がきっと早く終わりますよ!」

P「じゃあご一緒しようかな」
83 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 01:21:09.46 ID:Sju00O5ro
佐竹さんと一緒に町を清掃する

もうずっと住んでいる町なのに、掃除をしているだけでなんだか新鮮だ

美奈子「袋いっぱいになっちゃいましたね」

P「そうだな」

ゴミは滅多に落ちてはいないが公園なので落ち葉が大量だ

それらをかき集めると簡単にいっぱいになる

美奈子「やっぱり二人でやると早いですね、普段よりも早く終わりそうです」

P「俺も、佐竹さんと話ながらだからかな、退屈しないで済んでるよ」
84 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 01:36:46.67 ID:Sju00O5ro
美奈子「周防くんは面白い人ですね!」

P「そう?」

美奈子「はい!昔近所に住んでいた男の子みたいです!」

P「俺、子供っぽい?」

美奈子「いえいえ、ただなんとなく雰囲気が似てるなと思って」

美奈子「あの子、元気にしてるかなぁ…」

佐竹さんが懐かしそうに目を細める

P「仲良かったんだ?」

美奈子「はい、でもかなり昔のことで私、その子の名前憶えてないんです」

美奈子「もし憶えてたら、叶えたい約束があるのにな…」

P「約束…か」

俺も昔海美と約束したっけ
85 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 01:41:16.94 ID:Sju00O5ro
美奈子「そろそろ戻りましょうか」

時計を見ると丁度昼時、終わるには良い時間だ

P「そうだな、もう昼時だし」

美奈子「あ、お昼はうちでどうですか?」

P「良いね、志保と一緒に行こうかな」

美奈子「お待ちしてますね!」

二人で並んで歩き出そうとしたときだった

佐竹さんの肩に、木の上から毛虫が落ちてきた

毛虫を見た瞬間、佐竹さんがさっと青ざめる
86 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 01:45:18.48 ID:Sju00O5ro
美奈子「む、虫!?」

佐竹さんが悲鳴を上げた

美奈子「す、周防くん!お願い、取ってぇ!」

佐竹さんが涙目で虫を指差した

P「わ、わかった」

俺は棘が刺さらないよう軍手をはめ、毛虫を掴んで草むらに放り投げた

P「よし、取れたよ」

美奈子「あ、ありがとうございます…」

涙目で俺を見上げる佐竹さんに思わずドキッとする
87 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 03:26:27.50 ID:Sju00O5ro
P「虫、苦手なんだ?」

美奈子「得意な人いませんよぉ…」

P「それもそうか」

佐竹さんが落ち着くのを待ってから再び歩き出す

佐竹さんは明らかにさっきよりも辺りを警戒していた

P「大丈夫、また落ちてきたら追い払うから」

美奈子「は、はい、お願いします」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 09:27:26.25 ID:9a4afDcNO
美奈子にも弱点があるとわかり安心した田舎暮らしである
89 : ◆Jnlik0MEGA [sage]:2017/05/11(木) 15:23:11.88 ID:KNNtCNeq0
あれは意外だったな
一旦乙です

佐竹美奈子
http://i.imgur.com/bXBzKSX.jpg
http://i.imgur.com/IvjaW1Y.jpg
http://i.imgur.com/ZUzO9Qf.jpg
http://i.imgur.com/i7RkOLA.jpg

>>2
高坂海美
http://i.imgur.com/b4czrgi.jpg
http://i.imgur.com/10nAsBg.jpg

北沢志保
http://i.imgur.com/artGmvD.jpg
http://i.imgur.com/nICa4or.jpg

>>51
所恵美
http://i.imgur.com/a2Ghj4r.jpg
http://i.imgur.com/Jf6k63e.jpg

田中琴葉
http://i.imgur.com/XvIG0ge.jpg
http://i.imgur.com/5cGQanJ.jpg

島原エレナ
http://i.imgur.com/ltGah4K.jpg
http://i.imgur.com/I4216Oy.jpg

>>75
馬場このみ
http://i.imgur.com/vczu8xc.jpg
http://i.imgur.com/NztyppI.jpg
90 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 22:50:24.25 ID:Sju00O5ro
結局最後まで虫が落ちてくることは無かった

美奈子「良かったぁ…」

ホッとしたように胸をなで下ろす佐竹さん

P「お疲れ様」

美奈子「あ、周防くんもお疲れ様です」

P「さっきも言った通り佐竹飯店で昼を食べるよ」

美奈子「わかりました!腕によりをかけて作りますからね」

P「楽しみだ」

志保に連絡を入れるとすぐに終わらせてきたので三人で佐竹飯店へ向かう
91 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 23:02:07.18 ID:Sju00O5ro
志保「兄さんと二人でこうして外食というのは新鮮です」

P「そうだな」

志保とメニューを見ながら雑談する

確かに志保とこうやって二人で何かするのは始めてかも知れない

志保「兄さんは何にしますか?」

P「俺は…そうだな」

メニューを見ているとふと目に止まったそれを指差す

P「…エビチリにしようかな」

何故かはわからないが、妙に心が惹かれる
92 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 23:08:06.71 ID:Sju00O5ro
志保「では私は…そうですね、小籠包定食にします」

P「それじゃあ決まりだな」

卓上のボタンを押す

ボタンには何故かMKボタン連打禁止と書いてあった

美奈子「はい!お待たせしました!」

P「小籠包定食と、エビチリ定食」

美奈子「…エビチリ」

P「?」

美奈子「エビチリは無料で並盛りか大盛りか選べますけど、どうしますか?」

P「あ、それなら大盛りで」

美奈子「はいかしこまりました!」

佐竹さんはエビチリ大盛りに対して何故か嬉しそうにしながら厨房へと入っていった
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 23:14:49.18 ID:oNKDT6ZmO
大盛り…あっ(察し)


救急車待機させておきますね(精一杯の優しさ
94 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 23:28:23.52 ID:vRj3+iSDO
志保「佐竹先輩、嬉しそうでしたね」

P「志保にもそう見えた?」

志保「はい、もしかしたらエビチリが得意料理なのかもしれませんね」

P「それは楽しみだな」

志保「私も、少しいただいて良いですか?」

P「もちろん」

志保「ありがとうございます、兄さん」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 23:33:55.56 ID:h88tTxZqo
わっほ…わっほ…
96 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 23:48:19.45 ID:Sju00O5ro
美奈子「わっほーい!小籠包定食とエビチリ定食大盛り!お待たせしました!」

志保の前にコトッと音を立てて小籠包定食が置かれた後

俺の前にドンっと音を立ててエビチリ定食が置かれた

美奈子「大盛りはサービスで特盛りにしておきました!ゆっくりしていってくださいね!」

志保「…」

P「…」

佐竹さんが去った後、俺は静かに顔を伏せる

…油断した
97 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/11(木) 23:54:45.99 ID:Sju00O5ro
しかしいつまでも目の前の現実から逃げるわけにはいかない

俺は覚悟を決めてエビチリに手をつけた

P「!美味い」

やはり美味い、けどそれだけじゃなくて

P「なんだろう、懐かしいような…」

昔食べた事がある味だ、だけどどこで?

全く思い出せない
98 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:06:20.48 ID:Nj3fRKLho
P「…」

志保「兄さん?どうかしましたか?」

P「いや、なんでもない」

突然手が止まった俺を心配してか志保が声をかけてくる

…まあ、そのうち思い出すだろう

それよりも今はこっちに集中しないとな…

俺は山盛りのエビチリと格闘を開始するのだった
99 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 00:07:16.56 ID:Nj3fRKLho
一旦ここまで
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 00:17:27.51 ID:zp3AvOCRo
若いんやし、特盛りくらい大丈夫やろ、P。たぶん
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 01:13:03.88 ID:rrg47w870

本当に食えない時って寒気と冷や汗するよね
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 08:51:15.44 ID:Sn6Bv4AYO
記憶と味覚は直結すると聞いたな
おつ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/12(金) 13:14:27.52 ID:mL7JGjufO
さりげなく無料にする美奈子好き
104 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/12(金) 23:23:37.24 ID:Nj3fRKLho
P「…」

最初は美味かった、絶品だった

山も崩れてきた、目に見えて減っている

しかし…

P「飽きてきた…」

ずっと同じ味だからか飽きてきた

最初こそ良いペースで進んだものの今はかなりペースダウンしている

P「…ふう」

思わず箸を置きそうになるがここで置いてしまうと間違いなくそのまま帰ってしまいそうなので箸を置くわけにはいかない
105 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 00:26:51.26 ID:ib+mx9fZo
まだ満腹な訳じゃないので何かしら味に変化があればまだ食べられるのだが…

志保「…兄さん」

P「どうした?」

志保「ずっとエビチリだけだとお辛いと思うので、口直しに小籠包は如何でしょうか?」

P「良いのか?」

志保「はい」

P「ありがとう、それじゃあ一つ」

志保「あ、待ってください兄さん」

小籠包に箸を伸ばそうとした所、志保に制止される

志保「小籠包は熱いですから、ちゃんと冷まさないと火傷してしまいます」

P「ふむ」

志保「ですから」
106 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 00:50:54.77 ID:ib+mx9fZo
志保が小籠包をレンゲに乗せ、息を吹きかける

志保「ど、どうぞ…あ、あーん」

顔を赤くしながらレンゲを差し出してくる志保

P「し、志保」

志保「さ、冷めすぎると美味しく無くなりますからなるべくは、早めにどうぞ」

P「わ、わかった」

志保が恥ずかしがっているので俺も恥ずかしくなってくる

しかし志保の好意を無碍にするのもあれなので俺はレンゲに食い付いた
107 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 01:02:48.77 ID:LFAeI6WeO
志保「ど、どうですか?」

P「…うん、美味い」

熱いスープが美味くてたまらない

P「良い口直しになるな」

志保「それなら良かったです」

そういって志保が微笑む

志保「それで…兄さん、その」

志保「私も、エビチリを食べたくて」

P「ああ、そういうことなら好きに持って行って良いんだぞ?」

そういって志保の方に皿を押し出す

志保「…」

しかし志保は俺を見るだけで手をつけない

P「志保?」
108 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 01:16:28.94 ID:LFAeI6WeO
志保「兄さん、私は兄さんにレンゲを差し出しました」

P「差し出されたな」

志保「なのでここは兄さんが私にあーんをするべきでは無いでしょうか」

P「そうかな?」

志保「そうです」

P「そうか」

志保「はい」

P「…」

志保が何を言っているのかわからない
109 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 01:36:07.16 ID:LFAeI6WeO
だけどまあ、今日付き合ってくれているしそれくらいは構わないか

P「わかった、ほら志保、あーん」

エビチリを掴み、志保に差し出す

すると志保さん顔が赤みを増した

志保「そ、その、いざやると恥ずかしいですね」

P「なんだそりゃ」

恥ずかしがる志保が可愛らしくなり思わず笑ってしまう

志保「な、なんで笑うんですか!」

P「いや、志保が可愛いなと思ってさ」

志保「か、かわっ…もう、からかわないでください!」

照れ隠しか志保が箸に食い付いた
110 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 01:51:34.23 ID:LFAeI6WeO
P「どうだ?」

志保「お、美味しいです」

P「そっか」

志保のおかげで最後まで美味しくエビチリを食べることが出来た




P「うぷっ」

志保「兄さん…大丈夫ですか?」

P「まあ、なんとかな…」

美味しく食べられたても苦しいことに変わりは無かった
111 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/13(土) 01:52:10.01 ID:LFAeI6WeO
一旦ここまで
誰の√書いてたんだっけな
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 01:59:05.87 ID:FLqCgeCYo
√LRよりもいちゃいちゃしてる気がするぞw
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 07:31:34.46 ID:zReNMbktO
数ヵ月後には余裕の完食になってるのかな……
乙でした
114 :BSP ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/05/14(日) 00:47:26.11 ID:F7GLy9ENo
美奈子「デザートにバケツプリンは如何ですか?エビチリのおまけで無料ですよ!」

P「無理です…」

水を入れすぎた水風船と同じ末路を辿るのが目に見えている




結局小さめの杏仁豆腐が運ばれてきたのでそれを食べる

美味いが苦しい

志保はというと

志保「♪」

デザートに御満悦だった
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