【ミリマス】765学園物語HED √SSL

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696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 21:08:20.85 ID:sByjyUoI0
保守?
697 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/05/01(水) 00:16:41.91 ID:D1AEXGl3o
しかし頭では分かっていても、心は焦りを感じて身体を勝手に動かす

P(落ち着け…!落ち着け…!)

勝手に速まるペースに、更に焦りが生まれる

P「…!」

速まったペースに、ふとあることを思い出した

それは競争や対戦で、一気に差を縮められた時の焦りの感情

今俺と伊集院さんの差は着実に開きつつある

向こうも勝利を確信しているだろう

…なら、限界の限界まで力を振り絞ってペースを上げてみるしかない

このまま何もせずに負けるよりも、最後まで足掻いてみせる
698 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/05/01(水) 00:31:55.38 ID:D1AEXGl3o
P「…うおおおお!」

テクニックも何も無い、ただひたすらに肉を切り口へと運ぶ

北斗「勝てないと分かり、自棄になったのかな?そんな食べ方ではすぐに止まってしまうよ」

P「はああああ!」

伊集院の言葉に耳を貸さず、ただひたすらに肉を食べる

…不思議な気分だ

疲れも何も感じない

ただあるのは、目の前にある肉への食欲だけだ
699 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/05/01(水) 00:40:31.03 ID:D1AEXGl3o
志保「…美奈子さん、兄さんは…」

海美「ずっと食べ続けてる…でも」

美奈子「Pくん…」





ペースを上げてどのくらい経ったのだろう

視界に入った伊集院さんは苦しそうな表情で汗を浮かべていた

…ラストスパートだ

北斗「っ!?」
700 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/05/01(水) 00:43:55.23 ID:D1AEXGl3o
食べて食べて食べて、そろそろ味も分からなくなった頃

それは突然来た

P「…」

まず腕が止まり、続いて口も開かなくなる

意志に反して、身体が食べることを拒否していた

P「…っ」

そして感じる満腹感…いや、もはや破裂しそうな痛みがあった

P「はあ…はあ…」

俺は完全に動きが止まった

一方伊集院さんは未だ食べ続けている

…ここまでか
701 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/05/01(水) 00:45:39.19 ID:D1AEXGl3o
一旦ここまで
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/11/25(月) 18:57:04.65 ID:1fLTZYgwO
√MT終わるまでは更新ないんやろか
703 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/12/06(金) 02:12:27.44 ID:raNGwqQY0
その後も俺は手すら動かせないまま、ただただ伊集院さんが食べ進めるのを見ていることしか出来ず…

茜「はいはいはい試合終了の時間だよ!」

俺の負けが決まった

P「………っ」

北斗「…もし」

北斗「もしほんの少しでも君につられて自分のペースを崩していたら、俺は負けていたと思う」

伊集院さんの言葉に思わず顔を上げる

北斗「こんなにも本気になったのはいつ以来かな」

北斗「君と戦えて本当によかったよ」

そう言って伊集院さんは俺に手を差し伸べてきた
704 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/12/11(水) 02:54:20.00 ID:D52usL5g0
俺は少し躊躇った後

P「俺も、伊集院さんと戦えてよかったです」

伊集院さんの手を取った

北斗「俺のことは北斗で良いよ、敬語も必要ない」

P「え?でも年上ですし」

北斗「冬馬も俺のことは呼び捨てだしため口だからさ、そっちのほうが気楽なんだ」

P「…ああ、わかったよ、北斗」

北斗「ありがとうPくん」

俺が北斗を名前で呼ぶと、北斗も俺を名前で呼んだ
705 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2019/12/12(木) 00:56:04.68 ID:qkOWwcjo0
北斗と別れた俺は控室に戻る

海美「P!」

志保「兄さん…」

控室には海美と志保がいて、俺を出迎えた

そして

美奈子「Pくん、お疲れ様でした」

美奈子も来てくれていた

P「ごめん、勝てなかった」

美奈子「ううん、たとえ負けても、Pくん凄くかっこよかったよ」

P「ありがとう、美奈子」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 00:09:28.90 ID:d+gy+09j0
もうじき一年経つんだが更新されないんじゃろか…
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/25(月) 07:13:35.24 ID:+1Fh0Swq0
貴音「あなた様、お疲れ様でした」

P「貴音」

俺たちのところに貴音がやってくる

P「悪い、約束は果たせなかったよ」

貴音「勝負は時の運とも言います、どんなに努力しようとも負けてしまうこともあるでしょう」

貴音「あなた様の努力は見ていて分かりました、ですから私はあなた様の健闘を讃えます」

P「ん…ありがとうな貴音」

貴音「お気になさらず…あなた様の仇は私が取りましょう」

P「お、お手柔らかにな」
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