ガヴリールが2人

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284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:06:53.99 ID:cTx4HpU90
ラフィエル「言い出しが申し訳ありませんが、私は先に帰らしてもらいます」

ハニエル「ラフィエルお姉ちゃん帰っちゃうの?」

ラフィエル「ごめんなさいね、また天界に戻った時遊びましょうね」

ハニエル「うん! やくそくだよ!」ニコッ

ラフィエル(昨晩のガヴちゃんとジブちゃんを見てしまい気まずいので……とは口が裂けても言えませんね)

ラフィエル(ガヴちゃん達の様子は千里眼で見ましょう♪)

天真「ラフィエル、ではまた明日」

ラフィエル「ジブちゃん、また明日です♪」ニコニコ

ガチャ

ガヴリール「……なんでラフィエルって私の家に来たんだろうな」

天真「そういえば……なんででしょうね」

サターニャ「まあラフィエルだしいいんじゃない?」

ガヴリール「お前はいつもそれで済むからな」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:18:38.59 ID:cTx4HpU90
ヴィーネ宅――


ヴィーネ「まっかなまっかなトマトをトントン♪」トントン

ピンポン

ヴィーネ「はーい、今出まーす」トテトテ

ガチャ

ヴィーネ「はい、どちらさまで……ってガヴとジブとサターニャ、どうしたの?」

ガヴリール「いや、実は用事がありまして」

ヴィーネ「宿題?」

ガヴリール「いや、それは昨日やった」

ヴィーネ「……明日はデモンズランスでも降るのかしら」

ガヴリール「何それ怖い」

サターニャ「ガヴリール、それことわざよ」

ガヴリール「魔界の諺か? 物騒だな」

天真「あはは……で、その用事はですね……」

ハニエル「……」ジー

ヴィーネ「……ねえ、そこの子供って誰なの?」

ヴィーネ「まさか誘拐!?」

ガヴリール「失礼だな、おい」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:38:04.48 ID:cTx4HpU90
天真「ハニエル、挨拶は?」

ハニエル「えっと……天真=ハニエル=ホワイトです! よろしくお願いします!」ペコリ

ヴィーネ「天真……ホワイト……もしかして」

ガヴリール「私のかわいい妹だ!」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「なによ……」

ガヴリール「え?」

ヴィーネ「反則的な可愛さじゃない! 月乃瀬=ヴィネット=エイプリルよ、よろしくね、ハニエルちゃん」

ハニエル「うん! 月乃瀬お姉ちゃん!」

ヴィーネ「ぐふッ!」

ヴィーネ「……ねえ、ガヴリール」

ガヴリール「何?」

ヴィーネ「この子、天使ね」

ガヴリール「何言ってるの、当たり前じゃん」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:40:04.00 ID:cTx4HpU90
今更ながら>>283の一部訂正

天真「ではハニエル、羽根よ輪っか、しまえる?」

天真「ではハニエル、羽根と輪っか、しまえる?」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:52:04.19 ID:cTx4HpU90
天真「で、用事というのはハニエルと一緒に遊ん欲しいのですが……」

ヴィーネ「もちろんよ! ……と言いたいんだけど、お昼ご飯をちょうど作っているのよ」

ガヴリール「この時間からお昼ご飯作るってどんだけ手間をかけているんだよ……」

ガヴリール「そうだ、ならハニエルも混ぜて一緒にお昼ご飯作らないか?」

ヴィーネ「ええいいわよ、なぜかは知らないけど今月の仕送りが増えたから余裕があるから」

ガヴリール「悪魔的な事したか?」

ヴィーネ「さぁ……」

ガヴリール「なら実質何もせず仕送りアップしたじゃん、いいなぁ魔界」

サターニャ(もしかしてヴィネットは昨日の事忘れているのかしら……でも、忘れたままのほうがいいわね)
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:03:47.67 ID:cTx4HpU90
ハニエル「う〜ん……」

天真「ハニエル、どうしたの?」

ハニエル「『ジブ』って誰?」

ガヴリール「そういえば説明してなかったな」

天真「『ジブ』って言うのは私の事ですよ、ジブリエルです」

天真「ほら、『ガヴお姉ちゃん』が2人いては少し紛らわしいよね?」

ハニエル「うん、とってもまぎらわしいね!」

天真「うん、だから分かりやすくするために私が『ジブリエル』と名乗っているんですよ♪」

天真「ハニエルも私の事を『ジブリエル』と呼んでくれたらうれしいな」

ハニエル「うん、分かった! ジブお姉ちゃん!」ニコッ

天真「はい、よくできました」ナデナデ

ハニエル「えへへ」ニコニコ

ガヴリール「ちなみに『ジブリエル』は私が名付けた!」

天真「はい、素敵な名前ありがとうございます♪」ナデナデ

ガヴリール「ちょっ! 撫でるなって……」ナデラレ

サターニャ「ジブルエル、ガヴリールを完全に手なずけているわね」

ヴィーネ「私もガヴを撫でたいわ、そうよねサターニャ」

サターニャ「何言っているのよヴィネット」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:12:52.09 ID:cTx4HpU90
ガヴリール「じゃあ、手伝いますかね」

ヴィーネ「そういえばガヴリールが手伝いとか珍しいわね、全部ジブに任せるのかと思ったのだけど」

ガヴリール「実は今日の晩飯私が作ることになってさ、だから少しでも感覚を取り戻せたらと思ってね」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……本当にデモンズランス降るかもね」

ガヴリール「ねえ、さっきからそれひどくない?」

サターニャ「でも安心してもいいわよ、魔界通販で『デモンズランス専用の傘』を買っているわ!」

ガヴリール「魔界って本当にデモンズランスが降る天気ってあるの!?」

ヴィーネ「無いわよ、ことわざよ」

サターニャ「無いの!?」

ヴィーネ「おい魔界出身」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 23:22:51.72 ID:cTx4HpU90
天真「そういう事でしたら……私はどうしたらいいのでしょうか?」

ハニエル「ジブお姉ちゃんも一緒に作ろう!」ニコッ

ガヴリール「だとさ、まあ一緒にやろうよ」

天真「はい!」パアア

ヴィーネ「ということで、班分けをしましょう!」キリッ

ヴィーネ「と言ってももともと私一人分の作るつもりだったから……この切ったトマトや野菜を使って何をしようかしら」ウーン

サターニャ「トマト……トマト……」

サターニャ「はっ、トマトの丸焼き!」ピコーン

ヴィーネ「『切った』と言ったわよね……」

ガヴリール「もう全部ぶち込んでミックスジュースでもいいんじゃないか?」

ヴィーネ「適当過ぎでしょ……」

天真「うーん……ちょうどトマトが輪切りになっているのでまずトマトに何か挟んではどうでしょうか」

ガヴリール「ハンバーガー的な感じ?」

ハニエル「ハンバーガー?」

ガヴリール「ハニエルは知らなくてもいい食べ物だ、食べたら後戻りできなくなるぞ」

サターニャ「それは流石に言い過ぎでしょ……」

ヴィーネ「とにかく考えていたって仕方が無いわ、何でも作るわよ!」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 09:31:31.99 ID:aRbqFoGw0
サターニャ「ならケーキ作るわ! ハニエル、こっち来るのよ」

ヴィーネ「お昼ご飯って言ったわよね……」

ハニエル「ケーキ!」キラキラ

ガヴリール「まあ、刃物使わないからいいんじゃないのかなヴィーネ、ジブリエルもそう思うだろ?」

天真「ケーキ……」キラキラ

ガヴリール「おいそこの姉さん……あっ私も同じか」

ガヴリール「なら、ハニエルとジブリエルとサターニャがケーキ、私とヴィーネがまた別の作ろっか」

ヴィーネ「まあ、それでいいけど」

ヴィーネ(ガヴと二人で料理ね……)

ヴィーネ(もうこれは愛の共同作業ね! 小作りしたものと同定義ね! 私のハジメてをガヴに捧げたものと同じね!)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネ、あんまりそっち側にならないでよね、ハニエルもいるんだからさ」

ヴィーネ「はっ、な何の事かしら?」

ヴィーネ(危ない危ない、抑えるのよ、抑え込むのよ私っ!)グッ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 09:45:59.98 ID:aRbqFoGw0
天真「それにしてもサターニャはケーキ作れるのですか?」

サターニャ「舐めてもらっては困るわね、実家が洋菓子店をしているからケーキの1つや2つ作るのどうって事無いわ!」キリッ

ハニエル「胡桃沢お姉ちゃん! ケーキはやくつくろ! ケーキ!」キラキラ

サターニャ「そんなに慌てなくてもケーキは逃げないわよぉ」デレッ

天真(サターニャさん、顔がすごくだらしなくなっていますよ……)

天真「私も作ったことが無いので教えてくれませんか?」

サターニャ「いいわよ! 天使学校のトップが私に教えを乞う……これは天界を掌握したものと同じね!」

天真「では調理器具を準備しますね♪」

サターニャ「ちょっと、無視しないでよ!」

ハニエル「わたしもやる〜♪」トテトテ
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 11:47:49.57 ID:aRbqFoGw0
ガヴリール「向こうも調理にかかったし私たちも何かしようかね」

ヴィーネ「じゃあ、サラダ以外にもう一つしよっか」

ガヴリール「さっきも言ったけど、私の練習も兼ねているからヴィーネは色々教えてくれないかな?」

ヴィーネ「ガヴ今日はえらくやる気ね、毎日そういう感じだったらいいわね」

ガヴリール「私が真面目を演じていた時やけに寂しそうにしていたんじゃなかったかな〜」ニヤニヤ

ヴィーネ「もう、茶化さないの!」

ガヴリール「まあちゃちゃっと作りますかね……」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 15:45:53.54 ID:FfCoXS71o
       デモンズランス
画面には悪魔的騎兵槍って書いてそう
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 18:25:51.07 ID:aRbqFoGw0
サターニャ「じゃあ早速作るわよ!」

ハニエル「はい! 先生!」

サターニャ「先生?」

ハニエル「あっ、さっきのはわすれて!」アセアセ

サターニャ「忘れてと言われたらねぇ……どうしても忘れられなくなるわねぇ」ニヤリ

ハニエル「もー胡桃沢お姉ちゃんのいじわる!」

天真「サターニャ、忘れてください♪」ニコニコ

サターニャ「うっ……じょ、冗談よ……」

ハニエル「むぅー」

サターニャ「冗談だからね、ほらケーキ作るわよ」

ハニエル「うん!」パアア

天真「では、ケーキを作りましょう♪」ニコニコ
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 22:32:43.09 ID:aRbqFoGw0
サターニャ「なら簡単にスポンジケーキを作ろうかしらね」

ハニエル「スポンジ? スポンジからケーキ作れるの?」

サターニャ「スポンジのようなケーキだからスポンジケーキなのよ、そのケーキの表面にクリームとか塗ってあの白いケーキが完成するのよ」

ハニエル「へーそうなんだ! 物知りだね、胡桃沢お姉ちゃん!」

サターニャ「当然よ!」ドヤッ

天真「ではどうやって作るのでしょうか?」

サターニャ「任せなさい! 私が手本見せるからその通りに作っていくのよ!」

天真・ハニエル「はい♪」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 22:48:00.27 ID:aRbqFoGw0
ヴィーネ「サターニャ、生き生きしているわね」

ガヴリール「そりゃここに来て頼られてなかったからじゃないの?」

ガヴリール「そのうえ得意な事、あいつでは洋菓子料理の教えを乞われた、サターニャの性格上生き生きするのは仕方がないんじゃない?」

ヴィーネ「結構前にした調理実習とか壊滅的だったけど……」

ガヴリール「多分洋菓子以外は壊滅的だと思うな」

ヴィーネ「そう……かしらね」

ヴィーネ「でもなんであそこまで味覚が壊滅的なのかしら」

ガヴリール「おおかた両親に色々試験的に作ったお菓子を食させられたからじゃないの?」

ヴィーネ「そうであればある意味悲惨ね」

ガヴリール「まあ、憶測はここまでとして……何作る」

ヴィーネ「むこうはケーキだから私たちはあっさり系でいいんじゃない?」

ガヴリール「あっさり系ね」PCカタカタ

ヴィーネ「もう、またネトゲを」

ガヴリール「違うって、あっさり系の料理をネットで探しているんだよ」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 23:01:47.22 ID:aRbqFoGw0
ガヴリール「向こうはスイーツ作っているしこっちもスイーツ作る?」

ヴィーネ「えぇ、まあそれでいいんじゃない?」

ガヴリール「じゃあ、これとかどう?」

ヴィーネ「いいんじゃない」

ガヴリール「じゃあ、まずはものヴィーネが切ったトマトとかをミキサーで……」

ヴィーネ「ちょっと!?」

ガヴリール「ん? 何?」ミキサーウィーン

ヴィーネ「あぁ……もうそれでいいわ、ガヴがしたいようにして」

ガヴリール「変なヴィーネ、よしまずはミックスジュース出来上がりだ」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 23:14:29.79 ID:aRbqFoGw0
………………


サターニャ「ひとまず、ここまで出来わね」

サターニャ「ちなみにこの段階でチョコチップを入れたらチョコチップ入りのケーキになるわ」

天真「なるほど……」カキカキ

ハニエル「ジブお姉ちゃん何しているの?」

天真「レシピをメモしているんですよ、家の戻っても作れるように」

ハニエル「!」パアア

ハニエル「帰った時一緒に作ろ!」ニコニコ

天真「はい、作りましょ♪」ニコニコ

天真「で、ここで色々折れても大丈夫と……」

サターニャ「ええそうよ」

天真「では早速……」サー

サターニャ「ヴィネットの家にチョコチップは無かったけど……何入れたのよ」

ハニエル「お豆だ!」キャッキャ

ヴィーネ(ハニエルのお豆っ!)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネ、ちょっとお風呂場に来てくれない?」ポキポキ

サターニャ「豆って……」

天真「豆、美味しいですよね♪」

サターニャ「え、えぇ」

天真「何でも会いますよね♪」

サターニャ(えぇ……)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 23:15:28.17 ID:aRbqFoGw0
ミス
天真「で、ここで色々折れても大丈夫と……」

天真「で、ここで色々入れても大丈夫と……」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 23:23:29.41 ID:aRbqFoGw0
天真「あっハニエル、ほっぺたに生地が付いていますよ」

ハニエル「うーん? どこに? とってジブお姉ちゃん」

天真「じっとしていてくださいね」スッ

チュッペロ

天真「はい取れました♪」

ハニエル「ありがとう! ジブお姉ちゃん!」ニコッ

サターニャ(天界ってそう取るのが普通なの!?)

天真「さて、続きをしましょう!」

サターニャ「え、えぇ、じゃあ続きするわよ」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/27(火) 23:28:19.58 ID:fk+CBHi70
………………


サターニャ「さて、これでオーブンで焼けばいいわね」

サターニャ「一応ここの電子レンジはオーブン機能もあるみたいだからいけるわ」

ハニエル「はい! 胡桃沢お姉ちゃん!」

サターニャ「もう周りと同じでサターニャでいいわよ、何か本当に他人行儀で困るから」

ハニエル「サターニャお姉ちゃん!」

サターニャ「何? ハニエル」

ハニエル「どれぐらいオーブンに入れたらできあがるの?」

サターニャ「今回作ったのは小さめだからより多分15分位でいけると思うわ」

天真「はい、準備できました!」

サターニャ「じゃあ、入れてセット……スタート」ピッ

サターニャ「これでしばらくしたら出来上がりね」

ハニエル「はわー」キラキラ

サターニャ「ガヴリールは何を作っているのかしらね」

サターニャ「……ってガヴリール、ヴィネットは?」

ガヴリール「あいつは風呂場で伸びているよ」

サターニャ「何してんのよ……」

ガチャ

ヴィーネ「うぅ……料理作ろうと思ったのに何でお風呂場にいるの……」

天真「ヴィーネ、大丈夫ですか?」

ヴィーネ「えぇ、大丈夫よ」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/27(火) 23:35:02.23 ID:fk+CBHi70
ガヴリール「ヴィーネ、こんな感じでいいかな?」

ヴィーネ「確か……何を作ろうとしていたんのだっけ?」

ガヴリール「クッキーだよ」

ヴィーネ「そうそうクッキーだったよね、生地はそれでいいんじゃない?」

ヴィーネ「ていうか一人でよくそこまで作れたわね、感心だわ」

ガヴリール「まあネットの力だよ」

ガヴリール「では次は……伸ばして冷蔵庫に入れるのか……」

サターニャ「じゃあ私たちはクリーム作りに移りましょう」

天真・ハニエル「はーい♪」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/28(水) 22:38:13.11 ID:LBvP0BP90
………………


サターニャ「これでクリームは完成よ」

ピピッ

サターニャ「ちょうど出来たわね」

ハニエル「早く! 早く!」ワクワク

天真「ハニエル、ケーキは逃げないですよ」

サターニャ「この容器から出して……はい、これがスポンジケーキよ!」

ハニエル「わ〜」キラキラ

サターニャ「これから最後の作業よ、さっき作ったクリームをこのケーキの表面に塗るのよ」

サターニャ「ジブリエル、ハニエル、このヘラを使いなさい」

天真「よし……頑張ります!」

ハニエル「おー♪」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 00:12:05.61 ID:1rD4YLVG0
ヴィーネ「そっちは賑やかね」

ガヴリール「まあ、こっちは冷蔵庫で冷やしているからね、まあゆっくりしようよ」ベッドゴロゴロ

ヴィーネ「それもそうね」

ヴィーネ「……ねえ、ガヴ」

ガヴリール「何?」

ヴィーネ「ジブリエルってどうなの?」

ガヴリール「どうって何が?」

ヴィーネ「自身との性格の相性とか」

ガヴリール「あいつは私だぞ? 付き合い方はある程度分かるって」

ヴィーネ「ふーん……」

ヴィーネ「ねえガヴ、隣いいかしら?」

ガヴリール「別に、いいけど?」

ヴィーネ「ありがと」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/29(木) 19:49:46.70 ID:Z6zatDUF0
5月から書き始めて、ずっと続いているのはすごいな
ぜひ、完結してほしい
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 20:39:17.96 ID:1rD4YLVG0
ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ねえ、私って駄目なのかな」

ガヴリール「いきなりどうした?」

ヴィーネ「私はさんざんガヴに勉強をさせよう掃除をさせようとしていたのにしてくれなかった、だけどジブはそれをさせちゃったのよ」

ヴィーネ「私が時間を掛けてできなかったことをいとも簡単に……」

ヴィーネ「ジブの何がそうさせたの?」

ガヴリール「えっと……なんというか……」

ガヴリール「あいつの悲しい顔を見たくなくて……と言ったらいいのかな」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ねえ、もしかしてジブのこと好きなの?」

ガヴリール「なんでそう持っていった」

ヴィーネ「だって『悲しい顔を見たくない』って恋人同士の発言じゃないの」

ヴィーネ「はっ……」

ヴィーネ「もしかして昨日のお昼ご飯のアレもそういう関係だったからしたのかしら」ニヤニヤ

ガヴリール「それを思い出させるな!」カアア

ヴィーネ「ふふっ、顔が赤くなっている事はこの線が濃厚になって来たわね」

ガヴリール「濃くないよ!」

ヴィーネ「夜の二人っきりの時は何をしているのかしらね♪」

ガヴリール「な何もしていないよ! 何想像しているんだよ! この淫魔!」

ヴィーネ「ふふっ♪ もう慌てちゃって♪ 生地はもう冷蔵庫から出してもいいんじゃないかしら?」

ガヴリール「もう……確かに良い時間だけど……」

ガヴリール「本当にそんな関係じゃないからな」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 21:28:16.93 ID:1rD4YLVG0
ハニエル「♪」ペタペタ

天真「よしっと……これで完成ですね!」

サターニャ「いい出来じゃない!」

ハニエル「できたー」

サターニャ「ハニエルも上手にできているわよ」

ハニエル「わーい」キャッキャ

ガヴリール「よし、ハニエルちょっと来てくれないか?」

ハニエル「なーに、ガヴお姉ちゃん」

ガヴリール「クッキーの型抜きだ」ニヤリ

ハニエル「わー」キラキラ

ガヴリール「してみるか?」

ハニエル「うん!」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 21:43:25.64 ID:1rD4YLVG0
ハニエル「よいしょ、おうまさんだ!」

ガヴリール「いい感じだね、じゃあこれは何かな?」

天真「ふふっ♪」

サターニャ「ガヴリールって姉ちゃんできてるじゃん」

天真「こう見ると本当に微笑ましいですね♪」

ヴィーネ「このやる気がつながればいいのだけどね」

天真「はは……」

ヴィーネ「でも微笑ましいわね、私も妹欲しくなっちゃうわ」

ヴィーネ「ねえジブ、私の妹になって見ない?」

天真「えぇ!?」

ヴィーネ「冗談よ、冗談」

天真「……ヴィーネお姉ちゃん」ボソッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「」ロクオンキスイッチオン

ヴィーネ「ねえ、もう1回いいかしら」ニコッ

天真「は、恥ずかしいよ……」

ヴィーネ「先っちょ、先っちょだけだからさ」ハアハア

サターニャ「ヴィネット、そこまでにしなさい、ハニエルがいるわ」

ヴィーネ「はっ! あ、ありがとうサターニャ」

311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 21:55:38.24 ID:1rD4YLVG0
ガヴリール「よし、型抜きは終了だな、あとはオーブンで焼くだけだ」

ハニエル「早く焼こう♪」ニコニコ

ガブリール「そう慌てるなって」ナデナデ

ピッ ウー

ハニエル「……」ワクワク

ガヴリール「よし!これで粗方終わったな」セノビ

サターニャ「ケーキは終わったわ、後はクッキーが焼きあがるのを待つだけね」

天真「ありがとう、サターニャ」

サターニャ「突然どうしたのよ」

天真「ケーキ作りですよ、丁寧に教えてくれてそのお礼です♪」ニコッ

サターニャ「感謝なさい、洋菓子店直々のレシピよ!」

ガヴリール「こっちは天真流料理術だ」

ヴィーネ「何張り合ているのよ……」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 23:03:40.85 ID:1rD4YLVG0
………………


ピピッ

ガヴリール「お? 出来たか?」

ガチャ

ガヴリール「うん、よし! 完成だ!」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん、まだ」ワクワク

ガヴリール「お皿に盛りつけたら出来上がりだ」


………………


ヴィーネ「ではようやくの昼食ね」

サターニャ「ヴィネット、この緑の液体は何?」

ヴィーネ「あぁ、それは」

ガヴリール「天真流野菜混合健康飲料水だ」

天真「ミックスジュースですね」

ガヴリール「そうともいう」

サターニャ「変な物混ぜていない?」

天真「変な疑いを持つのは良くありませんよ、サターニャ」

サターニャ「それもそうね、じゃあ頂くわ!」

ハニエル「いただきます♪」

天真「はい、いただきます♪」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 23:10:03.15 ID:1rD4YLVG0
ガヴリール「……ねぇ、このケーキに入っている黒い物体ってまさか」

天真「豆ですよ」

ハニエル「お豆だよ?」

ガヴリール「うん、もういいや」アキラメ

サターニャ「でも意外といけるわよ」ボリボリ

ガヴリール(ケーキをボリボリ食うのは珍しい光景だな)

ガヴリール「でもまあ、いただきます」パク

ガヴリール「……」ポリポリ

ハニエル「美味しいね、お豆ケーキ♪」ポリポリ

ガヴリール「せやな」トオイメ

ヴィーネ「一瞬どうかなと思ったけど、確かに美味しいわね」ポリポリ

ガヴリール「……」

ガヴリール(もういいや)ポリポリ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 23:25:26.70 ID:1rD4YLVG0
サターニャ「じゃあ、このガヴリールが作ったクッキーをこの私が直々に評価してあげるわ」

ガヴリール「評価するなら食うな」

サターニャ「なんで!?」

ヴィーネ「まあまあ……」

天真「でもサターニャの洋菓子に対する評価だけはある意味的確かもしれないのでここで見てもらうのも今後の為になると思いますよ?」

サターニャ「ジブリエル、ちょっと毒を吐くようになってない? 『だけ』って何よ?」

ガヴリール「まあ、確かにありえることはありえるな……早く食え」

サターニャ「言われなくてもするわよ!」

ハニエル「クッキーおいしいよ?」モグモグ

ガヴリール「ありがと、そういってくれてお姉ちゃんはうれしいよ」ナデナデ

ハニエル「えへへ〜」ニコニコ

サターニャ「……」

サターニャ「まあいいわ、食べるわよ」パク

サターニャ「……」モグモグ

サターニャ「甘さ控えめに作っているわね、少量の塩が入っているのかしら、ケーキとの食べ合わせを考えているのでしょうね」

ガヴリール「そんな御託はどうでもいい、うまいかうまくないか、どっち?」

サターニャ「まあ美味いわ」

天真「よかったですね♪」ニコッ

ガヴリール「まあ、サターニャの味覚の『センス』は疑うけどな」パクッ

ガヴリール「うん美味い」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/29(木) 23:32:11.18 ID:1rD4YLVG0
ヴィーネ「ふぅ……さて後片付けするわよ」

ガヴリール「えぇ、マジで」

ハニエル「……」ジー

ガヴリール「マジで全力で片付けするか! ハニエルも手伝ってくれるか?」

ハニエル「うん!」

サターニャ「ガヴリールはハニエルの前ではだらけられない……つまりガヴリールの弱点はハニエルね!」

天真「サターニャも片づけましょう♪」

サターニャ「私の名推理聞き流した!?」

ヴィーネ「はいそこのサターニャ、台所の汚れを拭いて」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 12:57:29.98 ID:WexT7wfAO
サターニャごと片付けられそうだな
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/30(金) 19:58:32.03 ID:IltaZGn90
ヴィーネ「さてと、私は食器をテーブルの食器を片付けるわね」

ヴィーネ「これがサターニャが使った食器ね」ガチャ

ヴィーネ「これが私が使ったの」ガチャ

ヴィーネ「これがハニエルの」ガチャ

ヴィーネ「これがジブ」ガチャ

ヴィーネ「これがガヴ」ガチャ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ガヴの使用済みの食器……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ガヴが咥えたフォーク……」

ヴィーネ「……」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/30(金) 20:02:33.15 ID:yoGVjF9bo
ヴィーネさん…
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/30(金) 22:11:09.57 ID:IltaZGn90
ペロッ

ガヴリール「ヴィーネ……おまえ何してるの」

ヴィーネ「はっ、ち違うの! これは」

ガヴリール「何が違うの、説明できないでしょ?」

ガヴリール「ヴィーネの変態」

ヴィーネ「!」

天真「どうしたんですか?」

ガヴリール「ヴィーネが私が使ったフォークを舐めていた、この変態悪魔」

天真「……」

ヴィーネ「ジブ……」

天真「変態ですね、来ないでください」

天真「ほんと……汚い、ケガれてしまいます」


――――――――――


ヴィーネ「ふぉぉ……」

ヴィーネ(もっと私を罵って!!!)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネ、皿持ったまま固まってどうした?」

ヴィーネ「はっ、何でも無いわ、片づけなくちゃね」

ガヴリール「?」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/30(金) 23:43:47.11 ID:IltaZGn90
ラフィエル宅――


ラフィエル「はぁ〜サターニャさんいちいち可愛すぎですよ」

ラフィエル「ドヤ顔でジブちゃんとハニエルちゃんに色々教えている姿、とてもとても癒されます♪」

ラフィエル「あのドヤ顔の連続、カメラにぜひ収めておきたかったのですが、あの場に居たらガヴちゃんとジブちゃんの関係が気になってそれどころではなかったでしょうね」

ラフィエル「あー生で見たいですー!」モゾモゾ

ラフィエル「ふぅ……」

ラフィエル「あの状態のガヴちゃんでも意外とお姉ちゃんできていましたね、これは予想外です♪」

ラフィエル「ヴィーネさんも何度か発作仕掛けていましたがガヴちゃんのストッパーで事なきを得ましたね」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 19:26:49.73 ID:gwktf8oA0
ヴィーネ宅――


ヴィーネ「片づけは終わったわね、ガヴ達はどうする?」

ガヴリール「実はこれから先がヴィーネの家に来た本当の理由でして、ハニエルと公園で一緒に遊ばない?」

ヴィーネ「それ、ハニエルの世話をしろと言って感じがするのだけど」

サターニャ「私はガヴリールの弱点を探ろうとしているわ!」

ヴィーネ「アンタは飽きないわね……」

天真「せっかくの休みで申し訳ありません」ペコリ

ヴィーネ「いいのよ、私一人っ子だから妹欲しかったのよね」

ガヴリール「ハニエルはやらんぞ」

ヴィーネ「貰わないわよ……まあ、妹とは一緒に遊びたかったのよね」

天真「すみません、ありがとうございます」

天真「では公園で遊びましょうか、ハニエル」サシダシ

ハニエル「うん!」ギュ
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:07:12.80 ID:gwktf8oA0
公園――


ハニエル「わー」キラキラ

ハニエル「いろいろあるね! ガヴお姉ちゃん! ジブお姉ちゃん!」キャッキャ

ガヴリール「そうだな」

ガヴリール(まあ、そこらへんの公園だからあるものはたかが知れているけどな)

ハニエル「これはなに?」ワクワク

サターニャ「シーソーね」

サターニャ「ハニエル、そっち側に座ってくれない?」

ハニエル「いいよ!」スワリ

サターニャ「私はこっち側にっと」スワリ

パタン

ハニエル「おぉー」キラキラ

サターニャ「それ」

パタン

ハニエル「おおー」キラキラ

ガヴリール「サターニャも意外と世話好きじゃね?」カタカタ

天真「確かに料理の時も何かと教えてくれましたね」

ヴィーネ「サターニャの意外な一面を見れたわね」

ヴィーネ「で、ガヴ、パソコン開いて何しているのよ、またネトゲ?」

ガヴリール「だから違うよ……あっそういえばネット外で使えないじゃん……なんて凡ミスを……」パタン
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 20:23:42.09 ID:gwktf8oA0
天真「まあ、ガヴリールも一緒に遊びましょうよ」

ヴィーネ「そうよ、貴方の妹でしょ?」

ガヴリール「めんどくさい」

ガヴリール「でも行ってやるか」テクテク

ガヴリール「ハニエル、楽しいか」

ハニエル「うん!」

ハニエル「あっ」ピョン

ガタン

サターニャ「ぐへっ!」

ガヴリール(これは痛い……サターニャ、ドンマイだ)

ハニエル「これはなに?」

天真「確か、ジャングルジムですね」

天真「中に入って登ったりして遊ぶ遊具ですね」

ハニエル「あそんでもいい?」

天真「もちろん♪」

ハニエル「わーい!」トテトテ
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 21:56:32.09 ID:gwktf8oA0
ヴィーネ「本当にハニエルの一挙手一投足に癒されるわ」

ガヴリール「だろ?」

天真「私の妹ですしね」フンス

サターニャ「ガヴリールとジブリエルってこういうところが似ているわね、いてて」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん! ジブお姉ちゃん! 見て! たかーい!」

ガヴリール「高いな」

天真「足滑らさない様に気を付けてね」

ハニエル「うん!」

ヴィーネ(ハニエルのスカートの中がみえ)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネ、これ以上踏み入ったらヴィーネでもね……分かるよね?」

ヴィーネ「え、ええ? 何の事かしら」

ヴィーネ(危ない危ない、ハニエルになんて考えを……危うく事案を起こしていたわ……)
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 22:46:14.44 ID:gwktf8oA0
ハニエル「ねえ、あれはあれは?」ワクワク

ヴィーネ「あれはブランコよ、押してあげるから乗ってごらん」

サターニャ「ねえ、天界ってこれを知らないほど何もなかったの?」

天真「いえ、多分私たちだけだと……」

ガヴリール「姉さんが厳しかったからな、基本遊びは家でだったね」

天真「カルヤやあやとり、けん玉にベーゴマ」

ガヴリール「昭和かって感じだよ」

サターニャ「天界って所々遅れているの?」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 23:18:56.58 ID:gwktf8oA0
………………

ハニエル「ガヴお姉ちゃん見て見て! おっきな山!」

ガヴリール「ん? おぉ、おっきでか!?」

天真「高さ1mはありますね」

ヴィーネ「いつの間にあんなでっかい物を……」

サターニャ「ふふん」ドヤッ

ガヴリール「あっ、サターニャが手伝ったのか、なら納得だわ」

サターニャ「感想は?」

天真「ハニエル、すごく大きいですね、頑張ったね♪」ナデナデ

ハニエル「えへっ」

サターニャ「私に対する感想は!?」

ヴィーネ「子供か……」

ガヴリール「お疲れ、以上」

サターニャ「それだけ!?」

ガヴリール「ほぅ、撫でてもらいたいのか?」ニヤッ

サターニャ「違うわよ!」

ガヴリール「ほーれ、頑張ったね♪」ナデナデ

サターニャ「おちょくるな!」ムキー
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 23:26:20.79 ID:gwktf8oA0
………………

ヴィーネ「あらもうこんな時間」

ガヴリール「4時か……そろそろ帰ろうかな、ハニエル?」

ハニエル「また月乃瀬お姉ちゃんとサターニャお姉ちゃんもあそんでくれる?」

サターニャ「もちろん! いつでも来ても良いわよ!」

ヴィーネ「いいわよ、あと私の事もヴィーネって呼んでいいわよ」ニコッ

ハニエル「わかった! ヴィーネお姉ちゃん!」

天真「ではサターニャさん、ヴィーネさん今日はありがとうございます」

サターニャ「いいのよこれくらい、私も楽しめたし」

ヴィーネ「私もよ、じゃあガヴ、ジブ、また明日」

ガヴリール「うぃーっすまたな」

ハニエル「またね!」

ガヴリール「さてと……晩飯の食材を買ってこようか」

ガヴリール「ハニエルも来るか?」

ハニエル「うん! げかいのおみせに行きたい!」ワクワク

天真「では一緒に行きましょうね♪」ニコッ
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 01:08:21.33 ID:5Wq0kjCM0
気がつくともはや超大作だなこれ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 22:09:35.67 ID:uXjswy+20
近所スーパー――


ハニエル「わーひととたべものがいっぱい」

ガヴリール「そうだろ、ここで皆食料を買っているんだよ」

ガヴリール(人が多すぎてラッパ吹きそうになるが)

天真「こら、ガヴリール、そんなこと思ってはいけませんよ!」

ガヴリール「な、何も思ってないよ! 早く食材を買おうよ」

天真「あまり無駄遣いしないでくださいよ、ただでさえきついのですから……」

ガヴリール「それは大丈夫、ラフィエルから少し貰ってね」

天真「貰ったって……何かあったのですか?」

ガヴリール「昨日ラフィエルと昼飯食べに行っただろ、その時に皆でシューを食べたじゃん」

天真「えぇ、ありましたね」

ガヴリール「そのシューの中に激辛入りのが2つあって、私は一昨日激辛メロンパンを食べたから二日連続で食べれるかって断ったんだけど」

ガヴリール「ラフィエルからお金を少しくれるって事だったから参加したんだよ」

天真「そのお金後で返しましょうね♪」

ガヴリール「大丈夫だって」

天真「返しましょう」ニコッ

ガヴリール「……わかったよ、あとで返すよ」ハァ

天真「では買い物しましょう♪」ニコッ
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 22:23:18.69 ID:uXjswy+20
ハニエル「これは何?」キラキラ

天真「これはゴーヤですね」

ハニエル「これは?」

ガヴリール「それはズッキーニだな」

ハニエル「見たことない食べ物いっぱいだね♪」

天真「確かに天界とはまた違う食料が地上には結構ありますね……」

ガヴリール「まあ、種類が豊富で便利だよな」

天真「この魚だって天界では見ない魚ですよね」

ガヴリール「このタコってある地域ではデビルフィッシュって言うんだって、道理で天界では見かけない生き物だと思ったよ」

天真「そんな別名が……それは初めて知りました」


アラアノコタチフタゴ コモリモシテイルネ
カワイイワネ ナカイイワネ キマスワネ


ガヴリール「……」

ガヴリール「ジブリエル、ハニエル、別の所をみよ」テクテク

ハニエル「あっ、ガヴお姉ちゃん待って」テクテク
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/02(日) 22:49:41.78 ID:uXjswy+20
天真「ここはお肉のコーナーですね」

ガヴリール「んじゃ、この肉を」ヒョイ

天真「さーて、ガヴリールは何を作ってくれるのでしょうね♪」ニコニコ

ガヴリール「なんだっていいだろ、さてレジ行くぞ」

ハニエル「はーい♪」トテトテ

ハニエル「?」ジー

天真「ハニエル、どうしたの?」

ハニエル「これってなに?」

ガヴリール(あぁ、お菓子ね……一つ買ってやるか)

ガヴリール「これ欲しいのか?」

ハニエル「うん!」キラキラ

ガヴリール「よし、特別に買ってやる」

ハニエル「わーい! ガヴお姉ちゃん大好き!」ギュッ

天真(ガヴリールも私と一緒でハニエルに弱いですね♪)ニコニコ
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 21:58:00.21 ID:zGHRsuo90
ガヴリール宅――

ガチャ

ガヴリール「ふぅ、疲れたー」

ゼルエル「ご苦労だったな」

ガヴリール「げ、姉さん」

天真「ゼルエル姉さん、もうハニエルを連れて帰るのですか?」

ハニエル「ゼルお姉ちゃん、もうおうちにかえるの?」ウルウル

ゼルエル「うっ……わ我儘言っても帰るぞ」オロオロ

天真「そうだ、ゼルエル姉さんも来ている事だし、夕飯一緒にどうですか? 今日はガヴリールが作ってくれるのですよ」

ハニエル「いいの!?」キラキラ

ゼルエル(ガヴリールの夕飯か……)ジュルリ

ゼルエル「仕方がない、ガヴリール、お前の料理の腕が廃っていないか見てやろう」

ガヴリール「食う気満々だな……」

ガヴリール「でもこれだけの人数じゃ食材が足りないな」

ゼルエル「大丈夫だ」シュン

ゼルエル「家から食料を持ってきたぞ」ドサッ

ガヴリール「いつの間に家に帰ったんだよ……というか大丈夫なの? 勝手に下界に天界の食料持ってきて」

ゼルエル「大丈夫だ、私の権限で」

ガヴリール「だからそれ職権乱用じゃね?」

ゼルエル「と、とにかく大丈夫だから、さあ料理を作った作った」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:20:58.51 ID:zGHRsuo90
ガヴリール「……」トントントン


ゼルエル「しかしあいつが料理を自ら作るとはな……」

ゼルエル「私が教育しても変わったふりしかしなったのに……何かしたのか?」

天真「いえ、昨日私がただガヴリールの料理を食べたかったから明日の夕飯作ってと言っただけですが……」

ハニエル「ガヴお姉ちゃんのごはん♪ ガヴお姉ちゃんのごはん♪」ウキウキ

天真「何を作るか楽しみですね、ハニエル♪」

ハニエル「うん!」ニコニコ

ゼルエル「確かに何を作っているのか楽しみだな」

ゼルエル「お前が天界にいた頃を思い出すな……」

天真「ゼルエル姉さんはいつでもこちらに来れるじゃないですか」

ゼルエル「いつでもではないぞ、『神の右腕』と呼ばれているが大学にも通っている」

ゼルエル「課題等で忙しいからいつでも時間が空くわけではない、時間の合間を縫ってこちらに来ているし千里眼でお前らの事を見ている」

天真「見るのは本当にちょっとあれじゃないでしょうか……」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:34:01.99 ID:zGHRsuo90
天真「でもなんだかんだ言ってもガヴリールは心の中では温かみがあるのですよ?」

ゼルエル「本当か?」

天真「本当ですよ、ガヴリールの中にいた私が言う事ですので♪」

ゼルエル「まあ、お前が言うのであればそうであろうな」

ハニエル「ガヴお姉ちゃんはいつもやさしいよ?」

ゼルエル「……」

ハニエル「だってきょうもいっしょにお昼ごはん作ったり、こうえんであそんだりしてくれたもん」

ゼルエル「……そうか」

ゼルエル「どうやらガヴリールの事を真に信用していなかったのはこの中では私だけみたいだな」

ゼルエル「確かに、変わったのかもしれんな、ジブリール、お前が出てきたことが切欠で心情的な変化が起こったのかもしれんな」

ゼルエル「これからもガヴリールと一緒に切磋琢磨して修行に励むのだぞ」

天真「はい」ニコッ
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:48:10.51 ID:zGHRsuo90
ゼルエル「ところで夕飯はまだなのかな……おいガヴリール、まだなのか?」

ガヴリール「まだだって」

ガヴリール「ったく、急かすなんて、おっさんかよ」ボソッ

ゼルエル「何か言ったか?」

ガヴリール「な何でもないよ」

ゼルエル「私の事をおっさんっと言ってなかったか?」テクテク

ガヴリール(どんだけ地獄耳なんだよ!?)

ガヴリール「いいから、料理の邪魔だってそこ」

ゼルエル「正直に言え」

ハニエル「ゼルお姉ちゃん、ぎょうぎわるいよ?」

ゼルエル「ぬぐっ! ……今回は特別だからな」

ガヴリール(ほっ)
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 23:28:11.20 ID:zGHRsuo90
………………


ガヴリール「はいよ、出来たよ」カタ

ガヴリール「料理の腕は落ちているかもしれないけどね」

ゼルエル「野菜と肉の炒め物か、シンプルだがこれぞガヴリールって感じだな」

ガヴリール「どういう事だよ」

天真「では頂きます♪」

ゼルエル「うむ、私も頂くとしよう」

ハニエル「いただきます!」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/04(火) 19:15:41.60 ID:1EJEuATx0
ガヴリール「ど、どう?」

ゼルエル「……」モグモグゴックン

ゼルエル「至ってガヴリールだな」

ガヴリール「なんだよガヴリールって評価は……」

天真「はい、ガヴリールですね♪」

ガヴリール「いやだからなんだって」

ハニエル「美味しいよ♪」

ガヴリール「お前だけだよ、まともに評価してくれるのは」ナデナデ

ゼルエル「まあ、いわゆるお前が料理した時のいつもの味って事だな、普通にうまいぞ」

ガヴリール「……そっか」テレッ

天真「今のガヴリールもゼルエル姉さんの褒められて照れるのですね♪」

ガヴリール「! そんなことないって!」

ゼルエル「今のお前は捻くてれいるからな、ほら、正直になっていいのだぞ」

ガヴリール「もう、いいから黙ってさっさと食べろ!」

ハニエル「♪」パクパク
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/04(火) 20:36:27.73 ID:1EJEuATx0
ガヴリール「そういえば姉さんは私をたまに千里眼で監視しているんだよね」

ゼルエル「あぁ、そうだ」

ガヴリール「……ねえジブリエル、今度天界に帰ったら姉さんの部屋探索してみない?」

天真「さすがにそれは……」

ゼルエル「それは駄目だ!」

ガヴリール「おやおや、神の右腕と呼ばれている姉さんの部屋に入っても何もやましい物は無いと思うけど、何かあるのかな?」

ゼルエル「プライバシーの侵害だぞ」

ガヴリール「ゼルエル姉さん、千里眼で私の生活を見ているはプライバシーの侵害では?」

ゼルエル「妹の私生活を見ることの何がプライバシーの侵害に当たると?」

ガヴリール「見ること自体がプライバシーの侵害だよ!」

ハニエル「おかわり!」

天真「ふふ♪ ハニエルよく食べますね、今ついできますからね♪」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/04(火) 22:41:43.50 ID:1EJEuATx0
………………


ハニエル「ごちそう様でした」

天真「ごちそう様♪」

ゼルエル「料理は美味かったぞ、ガヴリール、これからも精進するのだぞ」

ハニエル「ねえ、もう帰るの」

ゼルエル「いつまでも滞在時間を延ばせるわけじゃないから」

ハニエル「む〜」

天真「ハニエル、帰ったらまた遊びましょうね♪」ニコッ

ガヴリール「元気でいろな」

ハニエル「……うん」

ゼルエル「今日はハニエルに付き合わせてありがとうな、ガヴリール、なまけるんじゃないぞ」

ガヴリール「いちいち一言余計なんだよ」ボソッ

ゼルエル「ではな」シュン
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 14:52:33.17 ID:PJyofU6j0
ガヴリール「……」

ガヴリール「やーっと帰ったー」グテーン

天真「そんなこと言って、実は少し寂しのでは?」

ガヴリール「んなことねえよ」

天真「はいはい、食器かたずけましょうね♪」

ガヴリール「サンキューサンキュー」

天真「……」ニコニコ

ガヴリール「……分かったよ、するよ」

天真「かたずけましょう♪」ニコニコ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 20:55:14.80 ID:PJyofU6j0
………………


ガヴリール「よし、終わったな」

天真「久しぶりの皆での食事、楽しかったですね♪」

ガヴリール「さあね、さてと風呂に入るか」

ガヴリール「ジブリールも入るだろ?」

天真「あら、珍しいですねガヴリールから誘うなんて……」

ガヴリール「先にお前が入ろうとするのであれば誘うだろうし、私が先に入ってもどうせ入ってくるだろ」

ガヴリール「だからめんどくさく無い内に一緒に入ったほうがましだと思って」

天真「ふふっ、うれしい事言ってくれますね♪」ニコニコ

天真「寂しかったらそう言ってくれたらいいのに」

ガヴリール「それは違うよ!」

天真「いいから早く入りましょ♪」ニコニコ

ガヴリール「全く……調子に乗って……」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 23:46:44.11 ID:PJyofU6j0
………………


カポン

ガヴリール「誘ってあれだが、やっぱり二人で風呂は狭いな」

天真「この狭さもいずれ馴れれば心地よさに感じますよ♪」ギュッ

ガヴリール「抱くつくな暑苦しい」

天真「もう、正直ではないですね♪」ギュッ

ガヴリール「正直な気持ちだから、頼むからくっつくのやめてよ」

天真「だーめ♪」ギュッ

ガヴリール「ちょっとラフィエルみたいになってない? 暑苦しいからさ、ね?」

天真「ふふっ♪」ギュッ

ガヴリール(あと私の胸の無さに寂しさを感じるな)
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 21:55:25.32 ID:wgsARgee0
天真「♪」ギュッ

ガヴリール「……」


――――――――――

ヴィーネ「だって『悲しい顔を見たくない』って恋人同士の発言じゃないの」

――――――――――


ガヴリール「……」ブクブク

ガヴリール「なあ、ジブリエル」

天真「はい、なんでしょうか?」

ガヴリール「お前って私の事好きなのか?」

天真「……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「なあ、どっちなんだ?」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 10:44:13.37 ID:mcl0MVm10
天真「秘密です♪」

ガヴリール「はぁ……まあ、こんなことするから嫌いではないだろうな」

天真「それはもちろん♪」ギュッ

ガヴリール「ああ! もう暑いからいい加減離れろ!」

天真「もう、恥ずかしがって」

ガヴリール「こんなにくっつこうとするなんて、秘密と言っておいて私の事好きじゃないのか?」

天真「ふふっ、ですから秘密です♪」

ガヴリール「まったく……体洗うわ」ザバン

天真「では私が洗います♪」

ガヴリール「へいへい、頼むよ」

天真「♪」ニコッ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 11:54:32.93 ID:mcl0MVm10
天真「♪」ゴシゴシ

ガヴリール「……」

天真「♪」ゴシゴシ

ガヴリール「……」

天真「♪」ゴシゴシ

ガヴリール「……」

天真「♪」ツツゥ

ガヴリール「ひゃぁっ!!」

ガヴリール「な何すんだよ!」

天真「何かしましたか?」ゴシゴシ

ガヴリール「背中くすぐったじゃん!」

天真「何のことですかね♪」ゴシゴシ

ガヴリール「とぼけやがって……」

天真「はいはい、次は腕ですよー♪」ゴシゴシ
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 15:06:48.16 ID:mcl0MVm10
………………


天真「はい、終わりです♪」

ガヴリール「次はお前の体洗ってたるよ」

天真「私は自分でしますので」

ガヴリール「何ってるんだよ、遠慮するなって」ニコッ

天真「あのガヴリール、笑顔が怖いのですが……」

ガヴリール「気にするなって、さあ座ってよ」ガシッ

天真「つかんでいる手に相当力入っているのですか……」

ガヴリール「いやいや、力入ってないよ」グググッ

天真「ちょっ、ちょっ、痛いです!」

ガヴリール「ごめんごめん、さあ洗ってあげるから」ニコッ
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 17:22:19.97 ID:mcl0MVm10
天真「怖いです」

ガヴリール「何もしないと思うよ」ゴシゴシ

天真「思うって何ですか……」

ガヴリール「……」ゴシゴシ

天真「何かしゃべって下さいよ」

ガヴリール「……あ」ゴシゴシ

天真「えぇ……」

ガヴリール「……」ゴシゴシ

天真「……」

ガヴリール「……」ゴシゴシ

天真「……」

ガヴリール「……」ツツゥ

天真「ひゃぅ!」

天真「背中くすぐりました!?」

ガヴリール「さて、何の事だろうな」ゴシゴシ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 07:01:33.14 ID:GtgtcJAB0
ガヴリール「……」コショコショ

天真「ひゃぁ! やっぱりまたくすぐった!」

ガヴリール「さっきのは手が滑った、はっはっは、すまんすまん」コショコショ

天真「んっふぁぁあぁ……」

ガヴリール「……」コショコショ

天真「あっんぁっふぁぁ、ひぅ、やっぱりんっ、わざとですね!」

ガヴリール「……なんかごめん」

ガヴリール(いけないことしている気が……普通に笑えないのか!?)
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 07:14:37.83 ID:GtgtcJAB0
………………


ガヴリール「ふぅ、さっぱりした」

天真「何か疲れました……」グデッ

ガヴリール「これも日ごろの行いってやつかな?」

天真「本当に、調子乗っちゃって」

天真「でも、疲れるだけではいけませんよね!」キリッ

天真「さて、何をしましょうか」

ガヴリール「こんな時間だし、テレビ見ながらゴロゴロしていればいいんじゃないのかな?」

天真「では私はマッサージしますね♪」ニコッ

ガヴリール「いや、しなくてもいい」

天真「そんな……」シュン

ガヴリール「全くしょうがない、ほらマッサージしろ」ゴロン

天真「はい!」パアア

ガヴリール(ジブリエル、それでいいのか?)
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 07:26:29.99 ID:GtgtcJAB0
ガヴリール「にしても面白い番組してないな。どれもくだらねぇ」ピッピッ

天真「えい」グググッ

ガヴリール「いたたたあ! ジブルエル! 痛い痛い! やっぱり風呂場の仕返しなの!?」

天真「いえ、マッサージは痛いのか効果的かなと思いまして」

ガヴリール「そんなことないよ」

天真「そうなのですか!?」

ガヴリール「そうだよ! 痛くてもいいのは足つぼマッサージぐらいだよ!」

天真「足つぼですか……痛かった覚えがないのですが……痛いのですかねコレ」アシツボグィィ

ガヴリール「いったあ!!!」

天真「確か押したところに対応する部分は不健康だった場合は痛いと聞いたので……ガヴリールこれ以上の不摂生はいけませんよ」グィィィ

ガヴリール「あぎゃ痛い痛い!!! 分かったから!! いったああいからやめて!!!」

天真「やめちゃうんですか……」

ガヴリール「ほんと痛いから、ね? 肩揉むぐらいでいいから」

天真「それなら簡単です♪」ニコッ
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 07:36:59.81 ID:GtgtcJAB0
………………


ガヴリール「もうこんな時間か、そろそろ寝るか」

天真「珍しいですね♪」

ガヴリール「昨日もおとといも一緒に寝ようと誘ったのは誰だっけ?」

ガヴリール「まあ、ネトゲも今は一日1回のログイン以外やることないしな」

天真「いいことじゃないですか♪」

ガヴリール「こっちは死活問題だっての、ほら寝るぞ」

天真「はい♪」ニコッ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 07:44:20.37 ID:GtgtcJAB0
ガヴリール「……」

ガヴリール「明日からまた学校か……憂鬱だな」

天真「そうですか? 私は楽しみです」

ガヴリール「お前はほんと何でも楽しそうだな、まあ以前の私もそうだったけどな」

天真「そんなこと言って、本当は皆と会えるのが楽しみでしょ?」ギュッ

ガヴリール「そんな事……はぁ、あるな……」

天真「ふふっ、貴方は私ですからね♪ そしてここには私たち以外誰も居ないので自分に正直になっても恥ずかしくないですからね♪」ギュッ

ガヴリール「……じゃあ」ギュッ

天真「!」

ガヴリール「明日もよろしくな、おやすみ」ギュッ

天真「ええ、おやすみなさいガヴリール」チュッ

ガヴリール「……」

ガヴリール(それはやっぱ馴れないな)
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 08:22:36.94 ID:GtgtcJAB0
早朝――

「行ってきます」

「行ってきまーす」

しばらく誰も居なくなる部屋いつもの部屋に向けて声を掛ける
ただ、ここ数日で劇的に変わったことがある

「学校楽しみですね」

一人ではない

「学校メンド……滅びろ」

これから先、何があっても離せない、離したくないもう一人の私
これからこいつと二人三脚で進もうと思う

「そんなこと言っては駄目です」

こいつと一緒ならどんなしんどい事でもなんとかなる気がする
めんどくさくても手を引っ張って前へ進めてくれる私がいる

「全く……今日も貴重な時間を学校に捧げますかね」

だから私は掴んだ手は離さない
私らしくない決意をして今日も一日足を進める



おわり
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 08:23:11.60 ID:GtgtcJAB0
一応、自分が書きたいこと全部ぶっこめましたので終わりです
終盤駆け足みたいになった気がするが……

長々として、改めて見なくても誤字脱字等ミスが多いですが、ここまでお付き合いありがとうございます
(ジブリエルをジブリールと書きミス、これじゃこの後触手闇落ち間違いないじゃないか)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 08:34:01.37 ID:gAbm8OP9o
いきなり打ち切りエンドでワロタ
おつ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/08(土) 08:37:29.36 ID:YKJ82g9U0
http://i.imgur.com/aPJU3do.jpg
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 08:45:53.23 ID:GtgtcJAB0
終わらし方もどちらかのガヴリールを消そうかなとか考えていたのですが
まあ、平和的に進んでいたから平和的なものでいいかと思ってこんな形になったという言い訳
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 08:55:27.60 ID:Um3GqO2ro
終わっちゃった…
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 09:08:39.01 ID:rZOzEgGHO
>>1ホントに乙よー
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 13:12:17.99 ID:H4KY8hwl0
おつ
終わるのさみしい
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 15:36:31.57 ID:J6DIrOMS0
おつ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/08(土) 18:39:43.54 ID:gTtsdzRCo
天使を消すなんてとんでもない
この終わり方が良い
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 17:46:22.88 ID:F2+RQFIbO
1乙
幸せだった
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