ガヴリールが2人

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98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 00:38:32.03 ID:0F1Xuvgp0
田中「こう二人並べて改めてみると」

天真・ガヴリール「……」

上野「本当にそっくりですね」ジー

田中「後ろ姿からでは区別付かないよね」ジー

ガヴリール「え? なにこれ? 品評会?」

天真「双子(設定)は珍しいからみたいですね」

上野「私的には前のモフモフ天真さんが良かったけどねー」

ガヴリール「え? マジで? それなら」カミグシャグシャ

天真「あー! せっかくセットしたのに、ひどいですよ!」

ガヴリール「同じ容姿だし、せめて一番目立つ髪で分けないとどっちがどっちか分からなくなるよね」

ガヴリール(あと、セットしたらすごく違和感があるんだよな……)

天真「むぅ……確かに一理ありますね……仕方がないです、今回は我慢しましょう」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 01:06:22.46 ID:0F1Xuvgp0
田中「でもこっちの髪型のほうが新鮮味があって私は好きだよ」

天真「……」

天真「……」ドヤッ

ガヴリール「何勝ち誇っているような感じを出しているんだよ」

上野「髪モフモフ気持ちいいなぁ〜」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」ドヤッ

ヴィーネ(どっちも同じね)
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 08:01:57.84 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「そういえば、ガヴ、宿題やったの?」

ガヴリール「宿題? ……たしかプリントだったよね、やってないな……だから見せて!」

ヴィーネ「覚えているならやりなさいよ……ほら、教えてあげるからやりなさい」

天真「どのようなプリントでしょうか?」トテトテ

ガヴリール「この数学のプリントだよ」

サターニャ「甘いわね! 甘すぎるわね、ガヴリール!」

ヴィーネ「あらサターニャ、宿題やってきたの?」

サターニャ「宿題なんてそもそもやろうとは思ってないわよ!」

ガヴリール「その宿題グラサンのだぞ、どうなるのか学習しろよ」

天真「サターニャさんも一緒にやりましょう!」

委員長「……」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 08:17:44.48 ID:0F1Xuvgp0
委員長「あの……天真さん」

ガヴリール「ん? 委員長、なに?」

委員長「私も下の名前、ガヴリールって呼んでもいいかしら」

ガヴリール「……どうした?」

委員長「このクラスに天真さんが2人、しかも双子ではどちらとも天真さんと呼んだら紛らわしくなるから」

ガヴリール「ああそれね、別にいいけど、お前は?」

天真「賛成です♪」ニコ

上野「じゃあこっちはガヴガヴだー! もふもふガヴガヴぅー!」

田中「こっちはジブジブだね!」

ガヴリール「……テンションうぜぇ」

天真「ジブジブ……」テレッ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/15(月) 17:10:29.77 ID:0F1Xuvgp0
委員長「では改めて、よろしくね、ジブリエルさん」

天真「はい、よろしくおねがいします」ニコッ

サターニャ「ガヴガヴねぇ」ニヤニヤ

ガヴリール「なんだよ気持ち悪いな、それよりヴィーネ宿題見せて」

ヴィーネ「教えてでしょう、早くプリント出す」

天真「サターニャさんも一緒にやりましょう」

サターニャ「嫌よ、何でこいつらと一緒にしないといけないのよ!」

天真「……」ウルウル

サターニャ「うぅ……全く仕方がないわね」

天真「!」パアア
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 17:24:23.09 ID:0F1Xuvgp0
ラフィエル「という事でサターニャさんの宿題は私と天真ちゃんが教えます♪」

ガヴリール「お前本当に『湧く』という言葉がふさわしい出現するな」

サターニャ「私は馴れたけどね!」ドヤァ

ヴィーネ「そこ誇ったら悲しいわよ」

ガヴリール「あと、こいつの名前は『ジブリエル』だ」

ラフィエル「ジブリエル……では改めて私とジブちゃんで宿題教えますね♪」ニコニコ

サターニャ「そもそもクラス違うでしょ、授業の進むスピード違うんじゃない」

ラフィエル「心配なさらずとも、ここは既に終わりましたので大丈夫ですよ♪」ニコニコ

天真「では一緒に勉強しましょう♪」

ガヴリール(休み時間半分過ぎたけどな……うん多分間に合わんな……はぁ、怒られるな)
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 17:43:21.64 ID:P38cfUrno
ガブリールはやらないだけで出来無い訳じゃなくね?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 19:03:13.06 ID:0F1Xuvgp0
昼休み――


ガヴリール(何とかギリギリ宿題は間に合ったが、サターニャは結局間に合わなかったうえにいつもの発言で廊下に立たされたな、馬鹿なのか)

ガヴリール(……疑うのは失礼だな、あいつは馬鹿だ)

ガヴリール「ふぅ……頑張ったし帰ってもいいよね」

ヴィーネ「駄目よ、まだ午後もあるんだから」

ヴィーネ「それよりお昼どうする?」

ガヴリール「……そういやお金が無くて何も作ってなかったな」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(もしかして)

ヴィーネ「ねえ、ジブもそう?」

天真「お恥ずかしながら……でも今日仕送りが来ますのであと少しの我慢です! 頑張ります!」グゥ〜

天真「あぅ……」カアア

ガヴリール「どう頑張っても腹の虫は正直だな」グゥ〜
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 19:17:33.66 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「ふふっ、しょうがないわね、ほら、弁当分けてあげるから食べなさい」

天真「そんな、お弁当を分けてもらうなんて……」

ガヴリール「サンキュー」パクモグパクモグパクモグパクモグ

ヴィーネ「遠慮しなくてもいいのよ、はいお箸、あとガヴは少しぐらいは遠慮しなさい」

天真「では、いただきます」パク

ヴィーネ「……どう?」

天真「……」モグモグ

天真「……すごくおいしいです!」パアア

ヴィーネ「よかった、これも食べていいわよ、あとガヴは食べすぎ」

ヴィーネ「はい、ありがとうございます!」パク

ガヴリール「ちぇ、ケチー」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(天使ガヴが口を付けたチョップスティック! これを咥え間接キッス!)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネさ、今すごく失礼な事考えてなかった?」

ヴィーネ「はっ、な何を言っているのよガヴったら、さて私も食べましょう」

ヴィーネ(アブない、あと少しでトリップする所だったわ)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 19:27:54.54 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「サターニャはまたメロンパンなのね」

サターニャ「何よ、何か悪い?」

ガヴリール「サターニャいたんだ」

サターニャ「最初からいたわよ!」

ラフィエル「私もいます!」

サターニャ「あんたはどうせ湧いてくるのでしょう」

ラフィエル「今回は扉から入りましたよ♪」

ガヴリール「『今回は』ってなんだよ、本当に湧いてきてるのか……」

ラフィエル「それは乙女の秘密でーす♪」ニコニコ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 20:28:05.95 ID:0F1Xuvgp0
天真「……」ジー

サターニャ「な、なによ……」

天真「……」ジー

サターニャ「……メロンパンはあげないわよ」

天真「……」ジー

サターニャ「……一口ぐらいなら、いいわよ、ほら食べなさい」

天真「え? あっ、私にですか」

サターニャ「あんたしかいないでしょ、ほら、一口だけだからね」

天真「すみません、ではお言葉に甘えて」パク

天真「……」モグモグ

天真「んーーー!! おいひいです!」

サターニャ「そう、よかった」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/15(月) 23:04:22.94 ID:0F1Xuvgp0
サターニャ「じゃあ私も」パク

ヴィーネ(!?)

ヴィーネ(天使と悪魔の間接キッス! 分泌液的な物のカオスが! サターニャの口内で臨界状態っ!)ハアハア

ラフィエル「ヴィーネさん、発作ですか? 落ち着いてください♪」

ヴィーネ「はっ……危なかったわ、ありがとうラフィ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/15(月) 23:05:40.75 ID:0F1Xuvgp0
天真「ごちそうさまでした」

天真「みんな、ありがとうございます」

ヴィーネ「気にしなくてもいいわよ」

天真「さてと、少し失礼しますね」

ガヴリール「ん? どこ行くんだ?」

天真「ただ、お昼休みの余った時間でトイレの掃除をしようかと」

ガヴリール「へ?」

天真「?」

ラフィエル「あら、いい心がけですね♪」ニコニコ

サターニャ「これが噂のS級天使的行為ね、ヴィネット」

ヴィーネ「いやいや、私に振られてもそれ聞いたことないわよ」

天真「あっ、ガヴリールも一緒にやりたいのですね♪」ニコッ

ガヴリール「え〜やだよ、いってらっしゃーい」

天真「では行きましょう♪」グイグイ

ガヴリール「あー分かった! 分かったから引っ張るなって! 制服が伸びる!」

ズルズル

3人「……」

ラフィエル「本当に仲がいいですね♪」

ヴィーネ「確かに色々あっても上手く行けそうね」

サターニャ「天使の天使的一部を垣間見ることができたわ……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 08:21:36.36 ID:ncZ3bY5to
ラフィは行かないのか・・・
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 20:48:47.02 ID:gaw/TEQ+0
30分後――


ガララ

ガヴリール「掃除も終わったし、もう帰る」

ヴィーネ「あら、ガヴリールおかえり、あとそれは却下ね」

サターニャ「本当に昼休みギリギリね、どうかしてるわ」

天真「これで頑張って午後の授業に集中できますね」ルンルン

ガヴリール「何がどうなって集中できるようになるんだよ……」

天真「学校の一番汚れやすいところ、つまりトイレを綺麗に掃除することで、学校関係者の心の汚れも落ち穏やかになり授業にも集中できるという事ですよね、ラフィエル」

ラフィエル「え? はい、そうですね♪」ニコニコ

ガヴリール「今絶対に適当に相槌打っただろ?」

ラフィエル「そうそろそろお昼休みが終わりますので、私はあちらのクラスに戻りますね」

天真「はい、またです♪」ニコッ

ガヴリール「逃げやがった……」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 22:23:39.00 ID:gaw/TEQ+0
放課後――


ガヴリール(やっと帰れる、明日休みだしイベント回さなきゃな!)

ガヴリール(と言いたいところだが、今日はバイトだ……仕方がないが行くか、これも課金のためだ!)

天真「あの、ガブリール……」

ガヴリール「ん? なんだ?」

天真「ガヴリールが働いてる喫茶店ですが……」

ガヴリール「駄目だ! 絶対に来るなよ!」

天真「駄目ですか……」シュン

ガヴリール「……」

ガヴリール「はぁ……分かったよ」

天真「!」パアア

天真「ありがとうございます!」ニコッ

ガヴリール「どうせあいつらも来るだろうし」

ガヴリール(本当に私はあの顔に弱いな……)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 22:43:36.34 ID:gaw/TEQ+0
エンジェル珈琲――


カランカラン

マスター「おや、天真くん、もう来たのかい?」

ガヴリール「うぃっす」

天真「あの、しつれいします」

マスター「!?」

マスター「天真くんが二人いるよ!? ら乱視かなぁ?」メガネフキフキ

ガヴリール「マスター、私たち、双子っす」

マスター「双子? あぁ、そういうことね」

ガヴリール「こいつ、ここに居させるだけで大丈夫なので」

マスター「えぇ!! 居させるだけ!?」

ガヴリール「うぃっす、無害なんで」

マスター「無害? その表現はどうなのかな?」

ガヴリール「マスター、そろそろ服、着替えてもいいっすか」

マスター「あ、うんいいよいいよ! バイトに来たんだもんね」アセアセ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:06:44.05 ID:gaw/TEQ+0
天真(確かこの人がここの喫茶店のマスター)

天真(いつもお世話になっているマスター)

天真「あの、マスターさん!」

マスター「ん? 私に何か用かね?」

天真「いつもありがとうございます!」ペコリ

マスター「ん!?」

マスター(えぇ!? いつもありがとうって、何もしていないよ!? 天真くんしか何かしていないよ!? あっ、双子だからこっちも天真くんだよね)

マスター(でもおかしいよね!?)
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:41:32.08 ID:gaw/TEQ+0
ガヴリール「ちょっと、何言ってんの」ヒソヒソ

天真「何って? 日頃のお礼ですが」

ガヴリール「お前がお礼するようなことは一切されて無いだろ」ヒソヒソ

ガヴリール「私の中でいたんでしょ」ヒソヒソ

天真「……あっ」

天真「どうしようどうしよう」アセアセ

ガヴリール「仕方がない、私に任せて」ヒソヒソ

ガヴリール「マスター」

マスター「ん? え? あっ、何か用かな天真くん?」

ガヴリール「私たち、双子なんである程度の事はなぜか共有できるみたいなんっすよ」

ガヴリール「だからたぶん私の体験がこいつ自身の体験と勘違いしていったんっす」

天真(それも無理があるのでは)

マスター「双子ってそういう物なの!?」

ガヴリール「うぃっす」

マスター「なら……辻褄があうよね、そうだよね」

天真(……嘘ついて申し訳ありません、マスターさん)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 23:51:03.92 ID:8GLQcJryo
単純にガブリールがいつもお世話になってますって意味でよかったんじゃ…
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 22:02:31.48 ID:S+q4dBGg0
――――――
――――


天真「……」ソワソワ

マスター「どうしたのかね? コーヒーでも飲むかね?」

天真「いえ、お金が……」

マスター「いいんだよ、特別サービスだよ」

天真「すみません、ありがとうございます」

天真「……」ズズッ

天真「苦いです……」

マスター「だよね! 苦かったよね!」

天真「……あの、マスターさん」

マスター「ん!? 何かな!?」

天真「私も、ここで働かせてください!」

ガヴ・マスター「!?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/17(水) 22:39:17.50 ID:S+q4dBGg0
マスター「いいきなりどうしたの?」

天真「ガヴリールから見……話を聞いていてすごくいい所だなと思いました」

天真「ぜひここで働きたい、アルバイトをしたいと思ったのです」

ガヴリール「ちょっと待て、私についてきたのはここで働きたかったからか?」

天真「すみません、でもガヴリールの邪魔はしません!」

ガヴリール「はぁ、まったく……マスターはどうっすか?」

マスター「まあ……給与は……たぶんギリギリ大丈夫だし、採用するよ」

天真「ありがとうございます!」ペコリ

マスター(……給与、大丈夫なはずだよね?)

ガヴリール(こんなに安請け合いでここ大丈夫か?)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 00:00:27.56 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――


バンッ!

サターニャ「来たわよガヴリール、私をもてなしなさい!」

ガヴリール「へいらっしゃい、出口はそちらです」

サターニャ「追い出すんじゃないわよ! 私は客よ!」

天真「あっ、サターニャさんいらしゃいませ♪」ニコッ

サタ―ニャ「あら、ジブリエルじゃない、こんなところでどうしたの? というかその服……」

天真「今日からここで働くことになりました♪」ニコニコ

サターニャ「へぇ……許したんだ、ガヴリール」ニヤニヤ

ガヴリール「うっせ」

マスター(僕が雇ったんだけど……)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 11:23:41.43 ID:f6yVmOk/0
天真「ではあちらの開いている席へどうぞ♪」ニコニコ

サターニャ「はぁ? 私はガヴリールを相手にんであってあんたの相手をしに来たんじゃないのよ!」

マスター(ぐはっ!)ピクピク

天真「え……そんな……」ジワ

ガヴリール「おいサターニャ、そいつに対する暴言は私に対する暴言だ」

サターニャ「はぁ? 何言ってるのよ」チラ

天真「えぐっ……私じゃ……だめなのですか?」ポロポロ

ガヴリール「覚悟はできれいるんだろな」ゴゴゴ

サターニャ「ちょっと待って! ここの席でいいんだよね!」アセアセ

天真「はい」パアア

サターニャ(危なかったわ……この2人喜怒哀楽大変ね)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 14:05:17.93 ID:f6yVmOk/0
天真「お客様、ご注文はお決まりでしょうか♪」ニコニコ

サターニャ「まだメニューすら見てないわよ」

天真「あっすみません」

ガヴリール「へい、お水お持ちしましたのでお帰り下さい」

サターニャ「まだ注文してないわよ!」

ガヴリール「なら注文してさっさとお帰り下さい」

サターニャ「コーヒーぐらい飲ませなさいよ!」

ガヴリール「では注文せずにさっさと帰って下さい」

サヤーニャ「ここに来た意味がないじゃない!」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 14:51:13.91 ID:f6yVmOk/0
天真「ふふっ♪」ニコニコ

サターニャ「何よ、ラフィエルみたいにニコニコして……」

天真「いえ、こんな事を言っていても、ちゃんとガヴリールの心の中では『今日も来てくれた』と安堵しワクワクしているのだなと思いまして♪」ニコニコ

ガヴリール「ちょっちょっと!? 何言っているの!!」

サターニャ「へぇ、ガヴリールが、ねぇ……」ニヤニヤ

ガヴリール「に、ニヤつくなぁ!」カアア

ガヴリール「もう、早く注文しろ!」



マスター「……」

マスター「青春だねぇ……」

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 15:42:05.36 ID:f6yVmOk/0


カランカラン

ラフィエル「来ちゃいまし……あら♪」

ヴィーネ「こんな所でうずくまってどうしたのよ、ガヴ」

ガヴリール「いや、なんでも無い……」カアア

天真「みんな来てくれて、よかったですね」ヒソヒソ

ガヴリール「うっせ、この馬鹿」カアア

ヴィーネ「どうしたの顔真っ赤よ? 風邪でも引いたの?」オデコピト

ガヴリール「! そういうのいいから! 早く開いている席に座れよ」

ラフィエル「あら♪ ジブちゃんもこちらに来ていたんですね、その恰好は……」

天真「はい、今日からここで働かせていだたくことになりました♪」ニコニコ

ラフィエル「お似合いですね♪」ニコニコ

天真「ありがとう、ラフィエル」ニコッ



マスター「仲がいい事は素晴らしい事だね……」


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 16:48:25.39 ID:f6yVmOk/0
サターニャ「ねえ、注文決まったんだけどー」

天真「行きます!」

サターニャ「だからあんたじゃないって!」

天真「……」ウルウル

ガヴリール「あぁ!?」ギロッ

サターニャ「っ! というのは冗談で……」

ヴィーネ「私は、ブレンドコーヒーで」

ラフィエル「私も同じのいいですよ、ガヴちゃん♪」

ガヴリール「はいよ、マスター、ブレンドコーヒー2つ」

サターニャ「このキリマンジャロってやつね! 何か強そうだし!」

天真「分かりました♪ マスターさん、キリマンジャロを一つです♪」ニコッ

マスター「うむ、少々お待ちください」ゴリゴリ



――――
――――――
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 19:43:50.10 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――


カランカラン

ヴィーネ「じゃあ、またねガヴ、ジブ」

ラフィエル「では失礼しますね、ガヴちゃんもジブちゃんも今日は可愛かったですよ♪」ニコニコ

サターニャ「今日は勝負つかなかったけど、絶対勝つんだからね!」


バタン


ガヴリール・天真・マスター「……」

ガヴリール「勝負ってしてないだろ……」

天真「初めてのお客……どうだったでしょうか!」

ガヴリール「初めてっつっても友達だろ?」

マスター「今日は上がってもいいよ、天真くんも初めてだったしね」

ガヴリ−ル「初めて?」

マスター「おっと、こっちの天真くんだね」

天真「私でしょうか?」

マスター「二人ともお疲れ様だね」

ガヴリール「うぃっす」

天真「お疲れ様です♪」ペコリ
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 21:22:05.32 ID:f6yVmOk/0
天真「では、お先に失礼します」ペコリ

ガヴリール「マスター、お疲れっす」

マスター「ああ、お疲れ様」


バタン


天真「初めてのお仕事、私どうでしたか? どうでしかた?」ソワソワ

ガヴリール「え? ん〜まぁ、いいんじゃないの?」

天真「本当ですか!」パアア

ガヴリール「そういえば今日料理するんだろ? スーパーによっていくか?」

天真「はい♪」ルンルン





ラフィエル「こちらも面白そうなのでちょっと後をつけちゃいましょう♪」

ヴィーネ「私たちを呼び留めたと思ったらこういうをしたかったのね……」

サターニャ「これでガヴリール達の弱みをつかむわよ!」

ラフィエル「声大きいです、サターニャさん」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 21:44:26.72 ID:f6yVmOk/0
ガヴリール「そういや、お金降ろすのに通帳持ってこないといけないな……スーパー行く前にいったん帰るか」

天真「はい♪」





ラフィエル「あら? こちらの方向は自宅ですかね」

ヴィーネ「やっぱりやめましょうよ、面白いからって後をつけるのはよくないわよ」

サターニャ「ならヴィーネは帰ればいいわ、私たちは行くから」

ヴィーネ「もう……私も行くわ」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 22:29:37.66 ID:f6yVmOk/0
ガヴリール自宅――


ガヴリール「通帳は……あった、振り込まれて……何だこれ」ツウチョウペラリ

天真「どうしましたか? 仕送りは……ちょっと……え?」

ガヴリール「そういえば……」

――――――――――

ゼルエル「学校という人目のつく場所で術を使ったから、厳重注意という意味合いで今月の仕送りが減るみたいだぞ」

――――――――――

ガヴリール「まさかここまでごっそり減るとは……」

ガヴリール「そうだ、お前、お前の分の通帳は無いのか?」

天真「私の通帳はそれでは……」

ガヴリール「これじゃなくて、今のお前の通帳だ」

天真「そういえば……無いですね」

ガヴリール「今すぐゼルエル姉さんに連絡だ!」スマホタプタプ





ラフィエル「サターニャさん、魔界通販で家の中を見る物は無いんですか!」

サターニャ「何言ってるのよ! それ犯罪だから!」

ヴィーネ「でも魔界通販ならありそうね」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/18(木) 23:30:11.45 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――


ガヴリール「分かった、じゃあゼルエル姉さん」スマホポチ

天真「どうでしたか?」

ガヴリール「私たちに伝えていたのを忘れていたみたいで、この通帳に2人分の仕送りが来るんだってさ」

ガヴ・天真「……」

ガヴリール「つまり今月の仕送り来て早々からヤバいじゃん」ガックリ

天真「と、とにかく今月は節約しましょう!」

天真「スーパーのチラシは無いのでしょうか?」

ガヴリール「ないな、見る必要が無いし」

ガヴリール「でもそういうのはヴィーネが持っていそうだな」

ガヴリール「そうだ、ヴィーネの家にご飯を食べに行こう、うん、そうだそうだ」

天真「さすがにそれはちょっと……」

ガヴリール「何言ってんだ、こちらは死活問題だぞ」

ガヴリール「それにヴィーネだったら嫌々言いつつもなんだかんだ作ってくれるって」

ガヴリール「という事で今から乗り込もう」

天真「今からですか!? 電話を先にしたほうが……」

ガヴリール「そこで断れたら終わりだよ、断れない様にあらかじめ乗り込むんだ!」





ラフィエル「サターニャさん、ヴィーネさん、ガヴちゃん達が家から出ましたよ!」

サターニャ「さあ、弱みを見せてもらおうじゃない!」

ヴィーネ「何か焦っているみたいに見えるわね……」

ラフィエル「ワクワクしますね♪」

131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 19:54:37.33 ID:fyr/BLa90
ヴィーネ自宅――


ガヴリール「おーい、ヴィーネ、開けてー!」ピンポンピンポン

天真「明かりが消えているし、まだ帰って来てないのではないでしょうか?」

ガヴリール「帰って速攻寝ている可能性もあるぞ」

天真「ならなおさら迷惑になるのでやめておいた方が」

ガヴリール「ヴィーネ、起きろー! 寝たら豚になるぞ! 豚悪魔!」ドンドン!





ヴィーネ「私の家に何の用かしら……ねえ、私を自宅の中に神足通で連れて行ってもらえないかしら」

ラフィエル「駄目ですよ、ヴィーネさん! ここから面白いことにっ!」

サターニャ「そうよ駄目よヴィネット! ここから弱みが見えるかもしれないじゃない!」

ヴィーネ「なら私一人で行くもん!」タッタッタ

サターニャ「あ、ちょっとヴィネット!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 16:26:57.18 ID:OATHW6Pro
悪魔が天使の能力に頼るって・・・
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 23:21:13.09 ID:7jplVbxI0
ヴィーネ「あらガヴにジブ、どうしたの?」

ガヴリール「お〜ヴィーネ、いい所に来た……今帰って来たの?」

ヴィーネ「うん、そうだけど……」

ガヴリール「あのさ……今月さ……早速ピンチなんだ……だからさ、何か食べさせてよ」

ヴィーネ「ん? どういう事?」

天真「とても申し上げにくいのですが……今月私たちの仕送りが殆どないのです……」

ガヴリール「仕送り来たその日からピンチだからさ、お願い!」

ヴィーネ「はぁ……仕方がないわね」

ヴィーネ「そうだ、歓迎パーティー! ジブの歓迎パーティーをしましょう!」

天真「私?」

ヴィーネ「そうよ、こうやって出てきたことだししましょうよ! サターニャ! ラフィ! 出てきなさい!」

サターニャ「なんでばらすのよ!」

ラフィエル「ありゃりゃ、ばらされちゃいましたか♪」

ガヴリール「ばれたって何をしていたんだよ……」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 00:38:50.71 ID:mmg2lnSj0
サターニャ「何でもないわよ! というか歓迎パーティーってジブリエルの?」

ラフィエル「私はいいと思いますよ、ジブちゃんの歓迎パーティー、素敵です♪」ニコニコ

ガヴリール(これで今晩の飯の心配はいらなくなるな!)グッ

天真「皆さん……ありがとうございます!」ペコリ

ヴィーネ「これぐらいいいのよ」

ヴィーネ「ガヴリールももちろん手伝うのよ」

ガヴリール「わ、分かってるよ」

ガヴリール(くそ、簡単に飯は食わせないみたいだな)
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 21:43:46.58 ID:mmg2lnSj0
ガヴリール「サターニャ、『ばらす』っていう事は何かしていたんだよな、何をしていたんだ?」

サターニャ「ガヴリール達の跡をつけて弱みを握ってやろうだとかそんな事じゃないのだからね!」

ガヴリール「ほぅ……私たちの弱みを握ろうとしていたのか……」

サターニャ「何を言ってい……あっ……」

サターニャ「で、でも、ラフィエルも一緒だったのよ! なんであいつは何も言わないのよ!」

ガヴリール「どうせ面白そうだとかという理由だろ、ラフィエル」

ラフィエル「はい、大正解ですよガヴちゃ〜ん」ギュム

ガヴリール「抱き着くなよ」ムムム
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 22:49:12.93 ID:mmg2lnSj0
ヴィーネ「では早速準備にかかるからね」

ガヴリール「なら私は家で待機する担当だね」ソソクサ

ヴィーネ「何言っているのよガヴ、あなたは食器を出すのよ、分かる?」ヤリダシ

ガヴリール「じょ、冗談だから、そのやりしまおうよ、な?」

サターニャ「私は調理するわ、腕が鳴るわね」

ヴィーネ「変な物入れないでよ」

ラフィエル「私も調理担当になりまーす♪」ニコニコ

ヴィーネ「本当に変な物入れないでよ!」

天真「……」ソワソワ

天真「ヴィーネ、私は何を手伝ったらいいのでしょうか……」

ヴィーネ「主役に手伝わせるなんてとんでもないわよ、少しそこで待っていてくれないかしら」

天真「あ、はい」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 23:06:31.93 ID:mmg2lnSj0
――――――
――――


ヴィーネ「という事で、ジブリエル歓迎パーティーを開催しまーす♪」

天真・ラフィ・サターニャ「ワー」パチパチパチ

ヴィーネ(見事にメロンパンだらけね……これは予想していなかったわ、もはやサターニャの何かに変わってしまった気がするわ)

ガヴリール「早速飯を食わせて!」

ヴィーネ「開口一番がそれか……」

サターニャ「これは私のメロンパンだからね! 食べないでよ!」

ラフィエル「ではこのメロンパンを食べてください、サターニャさん♪」ニコニコ

サターニャ「え? まあいいわよ」

ラフィエル(このメロンパンには『ですそーす』というとてつもなく辛い物が含まれています、さすのサターニャさんでもリアクションは取るはず)

サターニャ「モグモグ」

サターニャ「このメロンパンは普通においしいわ、なかなかじゃない、ラフィエルが作ったの?」

ラフィエル(なんですと!? はぁ、これも駄目でしたか)ガックリ

ヴィーネ「ねえラフィエル、今サターニャが食べている物に何が入っているか聞いてもいいかしら?」

ラフィエル「な、何にも入っていませんよヴィーネさん」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/21(日) 23:46:51.43 ID:mmg2lnSj0
天真「ではこのメロンパン、頂きますね」

ガヴリール「んじゃ、私もそのメロンパン食べてみるか……」

天真・ガヴリール「あむ」パク

ラフィエル(確かのそ中身が無駄に赤いメロンパンはサターニャさんさんが先ほど食べた『ですそーす』が入ったメロンパンですね)

ラフィエル「……」

ラフィエル「あっ」

天真「!!?!!?!?」ガタッ

ガヴリール「ふぃふぇぁ!!!」ガタッ

ダッダッダ ジャー ゴクゴク



ヴィーネ「……」



ヴィーネ「ねえ、ラフィエル……私正直に話してほしんのだけどな……」ツノニョキ



ヴィーネ「この中身が真っ赤っかなメロンパン……何が入っているのかな? 私、知りたいのよ……」ヤリダシ



ヴィーネ「ね♪」ニコッ



ラフィエル「あはは……」


ラフィエル(非常に大切な事を忘れていました)


ラフィエル(ヴィーネさんはイベント狂だったことをです)
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 09:35:22.68 ID:piLdTmCI0
――――――
――――


ガヴリール「何だあのメロンパン、辛い通り越して痛かったぞ……何だったんだ」

天真「う〜、まだひりひりする……」

ガヴリール「……で」

ラフィエル「っー!! っーー!!!」ジタバタ

天真「ラフィエルはなんで縛られているのでしょうか……」

ヴィーネ「さて、歓迎会楽しみましょう♪」ニコッ

ガヴリール「お、おぅ……」

サターニャ「……」モグモグ

サターニャ「ねえジブリエル、ラフィエルの弱点ってカエル以外なにかあるの? あとガヴリールの弱点も教えてくれないかしら」ヒソヒソ

天真「へ? 弱点ですか……すみませんがそれは教えらません……たとえ知っていてもです」

サターニャ「そこを何とかできないの?」

ヴィーネ「ほらラフィ、自分で作ったこのメロンパン、自分で食べなさいね♪」グイグイ

ラフィエル「ほへほひぃ!!!!!!」ジタバタ

ヴィーネ「ふふっ、ラフィったら美味しいという表現を体をくねらせて表現しているのね♪」グイグイ

ガヴリール「……」

ガヴリール「もはやカオスだな」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 17:22:44.71 ID:piLdTmCI0
――――――
――――


天真「おなかいっぱいです」

ヴィーネ「満足してくれて何よりね!」

ガヴリール「満足満足♪」

ラフィエル「カライ……カライ……カライ……」ブツブツ

サターニャ「ラフィエル、どうしたのよ?」

天真「本日は私の為に……」

ガヴリール「そんな硬い事言わなくて大丈夫だよ」

ヴィーネ「そうよ、私たち友達でしょ?」

ラフィエル「ほうへふよ、ひうひゃん」

サターニャ「ラフィエル、本当に大丈夫? ヴィネット、ちょっとやり過ぎじゃないの?」

ヴィーネ「うん、そこはちょっと反省」

ガヴリール「ちょっとなのかよ」

天真「皆さん……ありがとうございます」ペコリ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 19:15:05.67 ID:piLdTmCI0
ヴィーネ「さて、片づけるわよ」

ガヴリール「よし、私は部屋でゴロゴロする係だな」

ヴィーネ「ガヴは食器の片づけをするのよ」

ガヴリール「は〜い」

ラフィエル「はうひゃん、へふはいはふよ♪(ガヴちゃん、手伝いますよ)」

ガヴリール「いや、ラフィエルは休んでいてもいいと……さすがに何かあれだ」

天真「お水、ついできます」

ラフィエル「あひあおうおあいまふ(ありがとうございます)」

ヴィーネ「サターニャは私と食器洗って」

サターニャ「仕方がないわね」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 21:40:51.70 ID:piLdTmCI0
ラフィエル「ゴクゴク」

ラフィエル「ぷはー、助かりましたジブちゃん」

天真「大丈夫ですか?」

ラフィエル「はいご心配なく♪」

ラフィエル「しかし、こうしていると天界の学校にいた頃を思い出しますね」

ラフィエル「ガヴちゃんには失礼だと思いますが、ジブ……ではなく今はガヴちゃんと呼びますね」

天真「い、いえ、気にしないでください」

ラフィエル「いえ、気にします……なんといえばいいのでしょうかね……少し寂しかったです」

天真「?」

ラフィエル「覚えていますか? あちらのガヴちゃんが言った言葉」

天真「ええと……いつ言った言葉なのでしょうか?」

ラフィエル「皆でヴィーネさんの家で夏休みの宿題をしていた時、『あの時の自分は偽り』と言った事です」

ラフィエル「今でもどちらのガヴちゃんも素敵だと思います、ですがその言葉を聞いた時心の奥底で穴が開いたような感覚がしました」

ラフィエル「自分が一番知っている、長い付き合いをしている『ガヴちゃん』が『偽り』で終わらされる……」

ラフィエル「宿題会が終わらせて家に帰って……その言葉をふと思い出した時非常に悲しくなりました……」

ラフィエル「ですから……」ギュッ

天真「……ラフィエル」

ラフィエル「皆が向こうで手伝っている間、向こうに行っている間、こうさせてください」ギュッ

天真「……ふふっ」

天真(ラフィエルってば私の前では寂しがり屋なのは昔から変わってないですね)ナデナデ

天真「大丈夫ですよラフィエル、ガヴリールもあんなことは言いましたが天界にいた頃の根っこは確りとまだまだ残っていますよ」ナデナデ

ラフィエル「……」ギュッ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 21:57:52.85 ID:piLdTmCI0
ガヴリール「……」

ヴィーネ「ガヴ、ここの洗った食器を棚に片付けて」

ガヴリール「はいはい」

サターニャ「この食器も片づけなさい!」

ガヴリール「自分で片付けろ」

サターニャ「私だけ!?」

ヴィーネ「ガヴリール!」

ガヴリール「分かったよ」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:40:13.41 ID:piLdTmCI0
――――――
――――


ガヴリール「片づけ終わった〜だる〜」

ヴィーネ「お疲れ様」

ラフィエル「お疲れです、ガヴちゃん♪」

サターニャ「もうこんな時間なの、早いわね」

天真「それほど楽しかったという証拠です」

ガヴリール「さて、そろそろ帰りましょうかね」

サターニャ「そうね、魔界通販を見ないといけないわ」

ラフィエル「そこまで見る必要があるのでしょうか……私も帰りますね」

天真「ではヴィーネさんお疲れ様です」

ヴィーネ「皆お疲れ、ジブもお疲れ」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 23:19:57.64 ID:piLdTmCI0
サターニャ「じゃあ、お先に失礼するわ」

ガヴリール「ラフィエル、ちょっといいかな」

ラフィエル「あら? 何ですかガヴちゃん?」

ガヴリール「お前も先に帰っていて」

天真「は、はい」


――――――


ラフィエル「ガヴちゃん、何でしょうか?」

ガブリール「何というか……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……すまなかった」

ラフィエル「え?」

ガヴリール「夏休み、ヴィーネの所に集まって勉強会した時の事に私が行った言葉」

ラフィエル「……ジブちゃんとの話、聞かれていたのですね」

ガヴリール「ごめん……」

ラフィエル「大丈夫ですよ、ガヴちゃん……確かに寂しかったのですが……今は大丈夫です♪」

ラフィエル「ですから気に……」

ガヴリール「……」ダキッ

ラフィエル「……ガヴちゃん?」

ガヴリール「ラフィエルに寂しい思いさせてしまったな……」ナデナデ

ガヴリール「だからせめてもの償いだ、こうさせてくれ」ナデナデ

ラフィエル「ガヴちゃん……」

ラフィエル(『根っこは確りとまだまだ残っていますよ』……確かに確りと残っていますね)

ラフィエル(この感覚、こちらのガヴちゃんもあちらのガヴちゃんも一緒……同じ……優しい感じ……)







モノカゲ

天真「よかったですね♪」ニコニコ


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 21:31:57.37 ID:jgaAnDNY0
――――――
――――

ガヴリール自宅――


天真「お帰りなさい♪」ニコニコ

ガヴリール「どうした? なんかすごくうれしそうだな、自販機で100円入手したのか?」

天真「違いますよ♪」ニコニコ

ガヴリール「ふ〜ん……まあ、どうでもいいわ、ネトゲネトゲっと」トテトテ

天真「その前に掃除ですよ」

ガヴリール「いや、見てみろって、もう掃除する所ないじゃん!」

天真「まだまだです、ベッド下の隅っこ、テレビ裏の埃、シンクの汚れ……まだまだ掃除しがいがありますね」

ガヴリール「じゃあ、頑張ってー」カチカチ

天真「もう、一緒にしましょうよー」ユサユサ

ガヴリール「あーもう、子供か……仕方がないな、特別だぞ」

天真「やった♪」ピョンピョン

ガヴリール(全く、ほんと子供みたいだな)

ガヴリール「……」

ガヴリール(ちょっとまった、こいつがこんなんという事は実は私も潜在的にはこうなのか!?)
147 : ◆XFSTnckfcE [sage]:2017/05/23(火) 22:15:31.28 ID:GgasPH3Z0
(*´Д`)ハァハァ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 22:44:23.89 ID:jgaAnDNY0
――――――
――――


ガヴリール「もういいだろ」クタクタ

天真「ふぅ、そうですね、十分綺麗になりました♪」

ガヴリール「元から十分綺麗だったがな……」

天真「あの……」

ガヴリール「ん? 何?」

天真「今日もお風呂一緒に入りませんか?」

ガヴリール「ネトゲしたいからいいや」カチカチ

天真「一緒に入りましょうよー!」ユサユサ

ガヴリール「昨日一緒に入って狭かったじゃん、だからいい」カタカタ

天真「このままでいたら絶対にお風呂入らないですよね?」

ガヴリール「いや、そんなことはないよー」カチカチ

天真「それに掃除して汗もかきましたし、お風呂入ったほうがさっぱりしますよ」

ガヴリール「……」カタカタ

天真「むむむ……」ジー

ガヴリール「……そんなに睨むなって……分かったよ……入るよ」

天真「はい、では一緒に入りましょう♪」ルンルン
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 23:24:42.15 ID:jgaAnDNY0
浴室――


ガヴリール「やっぱ狭い」

天真「ほらわがまま言わないの、洗ってあげますよ♪」

ガヴリール「ヴィーネ以上に世話好きだな」

天真「お褒めに頂き光栄です」

ガヴリール「褒めてないぞー、あと私みたいな駄天使に褒められて光栄なのかよ」ザパァ

天真「あなたと私は一緒ってガヴリールが言ったじゃないですか、つまり天使学校主席のあなたが私を褒めたのですよ♪ さあこちらにどうぞ♪」ヒザポンポン

ガヴリール「それならどちらも天使学校主席だろ……まあ、それはいいけどさ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「膝をポンポンして何をしようとしているの?」

天真「え?」キョトン

ガヴリール「え? じゃないよ、膝の上に直接座れってか!?」

天真「はい、そうですが……こっちほうが洗いやすいのかなと思いまして……何かおかしな点でもありましたか?」

ガヴリール「いやいや、少しは羞恥心持とうよ……」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:55:28.67 ID:Ds5nJRudo
お褒めにいただき…?
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 07:20:32.91 ID:BIw5h85cO
お褒めいただき か お褒めに預かり のどっちかだな
日本語難しい
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 21:52:03.73 ID:u1b1ZhOF0
指摘ありがとうございます、日本語難しいなぁ!
まあ再開します
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 21:52:39.25 ID:u1b1ZhOF0
ガヴリール「私たちは女同士、さらには元は同じだけど、こうやって別々になっているじゃん」

天真「?」

ガヴリール「だからさ、別々の天使という事で最低限の恥じらいは持とうよ」

天真「??」

ガヴリール「その風呂場というところ裸でいる所で肌を密着させるとかさ……」

天真「???」

ガヴリール「あのー、何か私間違ていますかね……その『一体何を言っているのでしょうか』みたいな表情に見えるのだが……」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 22:03:32.55 ID:u1b1ZhOF0
天真「う〜ん……」

天真「……あっ、そういう事ですね」

天真「ではどうぞ♪」イスユズリ

ガヴリール「分かればいいんだよ……全く……」イススワリ

天真「こうですね♪」ヒザニスワリ

ガヴリール「……」

天真「……」

ガヴリール「ななな何流れるように膝の上に座っているの!?」カアア

ガヴリール「しかもっ……向かい合って」カアア

天真「私の膝の上に座ることが恥ずかしいから代わりにガヴリールの膝の上に私が座れば万事解決です!」ドヤッ

ガヴリール「何も解決してないよ!」

ガヴリール「もういいよ……さっさと終わらせて……」カアア

天真「はい♪」ニコニコワシャワシャ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 22:44:56.72 ID:u1b1ZhOF0
――――――
――――


天真「すっきり、さっぱりしましたね!」

ガヴリール「昨日の10倍疲れた」クタクタ

ガヴリール「疲れたし……ネトゲするか」カチカチ

天真「おやすみにならないのですか?」

ガヴリール「昨日ろくにできなかった分、今日取り戻すだから寝ないつもりでいる」カチカチ

天真「もう……駄目ですよ確りと寝ないと」

ガヴリール「今日だけは勘弁してもらえないかな?」カチカチ

天真「……」

天真「はぁ……仕方がないですね……私はベッドをなるべく半分空けて寝ますからガヴリールも眠たくなったらベッドで寝てくださいね」

ガヴリール「へーい」カチカチ
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 23:27:01.23 ID:u1b1ZhOF0
天真「……」

天真「一つ聞いてもいいでしょうか」

ガヴリール「何?」カチカチ

天真「今日私を呼ぶときにずっと『お前』と呼んで『ジブリエル』と呼んでくれませんでしたよね」

ガヴリール「うん」カチカチ

天真「ガヴリールが私に付けてくださった名前『ジブリエル』……素敵だと思います」

天真「なぜ『ジブリエル』と呼んでくれないのでしょうか?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「その『ジブリエル』というのは学校に行くための仮名だぞ、お前は私、つまり『天真=ガヴリール=ホワイト』だろ?」

ガヴリール「私でもあるお前に他人行儀に『ジブリエル』と呼べるわけないじゃん」

ガヴリール「たとえ私が決めた名前でもだ」

ガヴリール「それに私の名前を言うのも少し恥ずかしいし……」

ガヴリール「そういうこと」カチカチ

天真「やっぱり、色々考えているんですね♪」アスナロダキ

ガヴリール「事あるごとに密着するなって、操作し辛い」カチカチ

天真「大丈夫ですよ、『ジブリエル』、私は気に入っています」

天真「私はガヴリールにジブリエルと呼ばれても全く凹みません、寧ろガヴリールがそう呼んだら元気になります」

天真「ですから……これからは『ジブリエル』と呼んでください……ね」

ガヴリール「……」

ガヴリール「分かったよ……ジブリエル」カチカチ

天真「!」パアア

天真「ガヴリールぅー!」ホッペドウシスリスリ

ガヴリール「だから密着するなって! 操作しにくい! 顔が近いって!」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 00:11:09.69 ID:ozhahmjo0
ガヴリール「もう、寝ろって」

天真「はい♪」

天真「ではおやすみなさい」ゴソゴソ

ガヴリール「まったく……」カチカチ

ガヴリール「……」カチカチ

ガヴリール「おやすみ、ジブリエル……」カチカチ


――――
――――――
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 01:05:42.72 ID:ozhahmjo0
――――――
――――


ガヴリール「……」スウスウ

ガヴリール「……んぁ……」パチクリ

ガヴリ−ル「ん……寝落ちしてしまったのか……」

ガヴリール「ベッドの上……」

ガヴリール「ジブリエルが運んでくれたのか……」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 23:38:58.46 ID:ozhahmjo0
ガヴリール「今何時だ……」

時計 9:30

ガヴリール「まだ午前じゃん……もうひと眠りしよ」ゴソゴソ

天真「駄目ですよ、もうおきましょう!」フトンガバッ

ガヴリール「やだ! 私は再び眠りにつくんだ!」

天真「朝ごはんにしましょうよ、せっかっく作ったのに冷めてしまいます」

ガヴリール「作っていたのか? そもそも食材は無かったと思ったが……」

天真「朝買い物に行きました、食材が少しでも安いところを探すの苦労しましたよ」

ガヴリール「もう……しゃーない、食うか」

天真「はい♪」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 23:50:55.50 ID:ozhahmjo0
ガヴリール「ご飯、目玉焼き、味噌汁……」

ガヴリール「で、煎った豆」

ガヴリール(この組み合わせに煎った豆は浮いてるな)

天真「味の好みは変わっていないと思いますので、私好みで調整しましたが……どうでしょうか?」

ガヴリール「んじゃ……」パク

天真「……」

ガヴリール「……凄くうまい」パクパク

天真「やった♪」


ピンポン


天真「あら? どちらさでしょうか、私が出ますね」タッタ

ガヴリール「あいよー」パク
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 00:03:41.88 ID:CKF+prkn0
ガチャ

天真「はい、どちら様でしょうか?」

ヴィーネ「あっ、えっとこっちはジブ?」

天真「はい、そうですか」

ヴィーネ「ボサボサ髪の丁寧な感じもなんだか新鮮ね」

天真「え? あっヤダ、私ったらこんな姿で格好で買い物に……」

ヴィーネ「?」

天真「あの……何の用事でこちらに?」

ヴィーネ「うん、昨日確か仕送り早々危ないと言っていたから今日はガヴ達はどうしているのかなと思ってね」

天真「その件ですね、まあ立ち話もあれですし中へどうぞ♪」

ヴィーネ「ありがとう」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 00:43:24.83 ID:CKF+prkn0
ヴィーネ「お邪魔しま……うそ……部屋が磨かれたぐらい綺麗になっているじゃない……」

ガヴリール「おかげで居づらいよ」パクパク

ヴィーネ「この状態を保ちなさいよ」

ヴィーネ「その料理は……」

ガヴリール「これ? ジブリエルが作ってくれたんだ」

ヴィーネ「ジブが?」

天真「はい、私が作りました♪」

ヴィーネ「いい香りじゃない」

天真「あ、先ほどの件については、今月ガヴリールの課金を前提に生活も最低限切り詰めたら計算上では何とかなりますので安心してください♪」

ヴィーネ「そうなの、安心した」

ガヴリール「ちょっとまった、課金なしって私に死ねってか?」

天真「それは過大解釈し過ぎですよ、1か月の辛抱です」

ガヴリール「外せないイベ走れない……」ガックリ

ヴィーネ「ガヴ、これを機にネトゲをやめたら?」

ガヴリール「私からネトゲを取ったら何が残るんだよ!」

ヴィーネ「えぇ……」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 01:03:34.28 ID:CKF+prkn0
ガヴリール「バイトを増やすか、でもめんどくさいし、天使らしく善行を積むっていっても反映されるのは来月の仕送りだし……」ブツブツ

天真「ガヴリール、ご飯冷めてしまいますよ」

ヴィーネ「まあ、ガヴはどんなになっても平常運転って事ね」


ピンポン


天真「また、誰でしょうか?」


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンドンドン


サターニャ「ガヴリール! 今日は学校休みだからあれを返しなさい!」


ガヴリール「朝っぱらから……サターニャか、うるさいな」ガサゴソ

天真「私が出ますね」

ガヴリール「いや、私が出るよ、どうせこれが目的だろう」スチャ

ヴィーネ「確かそれは……あっ『分身弾』が入った銃ね、くれるのね、ありがとう」

ガヴリール「何言ってるんだよサターニャに返すんだよ、あとヴィーネが変になるトリガーって文字通りこの銃なけ?」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 22:21:41.65 ID:CKF+prkn0
ガチャ

ガヴリール「サターニャ、朝からうるさい、静かにできないのか」

サターニャ「何よ! 私から取った物を返しなさいよ!」

ガヴリール「……仕方がないな」

ガヴリール「はい」

パァン

サターニャ「にぎゃ!!」バタン

ガヴリール「返えす」ジュウポイ

ガヴリール「幸い弾も1発だったしよかったな」

サターニャ「いたた……何が良かったのよ! またいきなり撃ったわね!」

ガヴリール「いい加減学習しろよ」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 22:42:17.14 ID:CKF+prkn0
天真「さっきの音、何がおこったのでしょうか?」

ヴィーネ「また何をしたの?」

ガヴリール「いや、ただその銃を返しただけだ、弾と別々にな」

サターニャ「値段高かったから1発しか買わなかったのに何してくれるのよ!」

ガヴリール「私にやましい事をしようとした罰だ、悔い改めろ」

ヴィーネ「ねえ、その銃から出ている硝煙が1か所に固まっているけど……」

天真「確かにそうですが、ガヴリール、そんな事してはダメです! ちゃんとサターニャに謝って下さい!」

ガヴリール「段々と人の形になって……」

ヴィーネ「というか、サターニャにそっくりに固まって……」

サターニャ「私が打たれたからね……」

サターニャ(裸)「……」

ガヴリール「は、裸!?」

天真「はわわ」カアア

ヴィーネ「ちょっと何なのよ!」

ラフィエル「やっぱりサターニャさんはこれをガヴちゃんに撃って性奴隷にしようとしたのですね♪」

天真「サターニャ……」

サターニャ「ラフィエル、またでたらめを……というかいつの間に……じゃなくてガヴリール、ぼさっとしてないで早くこれを部屋に入れさせてよ!」

ガヴリール「しょうがないな」ダキカカエ

ガヴリール「……」

ガヴリール「重い」ポイ

サターニャ「ちょっと! 何しているのよ! 私だと思って丁重に扱いなさいよ!」

ガヴリール「うるさいなぁ……おいサターニャ、部屋に入れ」

サターニャ(裸)「分かりました、ガヴリール様」スタスタ

ガヴリール「おぅ、命令したらマジで動いたぞ」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ねえ、その弾の商品番号ってわかる? ガヴに撃ちたいの」キラキラ

サターニャ「何言っているのよ!?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:19:05.19 ID:CKF+prkn0
ガヴリール「さてと、部屋に連れてきたわけだが……」

サターニャ(裸)「……」

ガヴリール「お前ってやっぱでかいな、柔らかかったし」

サターニャ「まじまじ見てないで服着させなさいよ! というか柔らかかったって何よ!」カアア

ガヴリール「持とうとした時に手に当たったんだあよ、それと、お前に会う服を私がが持ち合わせていると思うか?」

ラフィエル「こういう事もあろうかとサターニャさんの部屋から服一式をくすねてきました♪」ニコニコ

サターニャ「ちょっと」

天真「裸……見ちゃった」マッカッカ

ガヴリール「私の裸さんざん見て何今更顔真っ赤にしてんだよ……」

ラフィエル「あら♪ あらら♪♪ お二方は早くもそういう関係に♪」ニコニコ

ヴィーネ「ガヴとガヴが交わったの!? 今度は3P行けまモガッ!」

サターニャ「ヴィーネは着させるの手伝って」クチオサエ

ガヴリール(しまった、口を滑らしてしまった)

ガヴリール「ちょっと誤解を招く言い方したが……」

天真「誤解じゃないでしょガヴリール、昨日裸で向かい合って身体を使って親睦を深めましたよね」

ガヴリール「ちょっと! 言い方!」

ラフィエル「あっ……これは……すみません、イケナイ事を聞いてしまって……」カァァ

サターニャ「私は何も聞いていないからね……安心しなさいよ」カァァ

ガヴリール「がっつり聞いているじゃん! そのやさしさがかえって傷つくよ!」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:35:44.42 ID:CKF+prkn0
ガヴリール「ちょっと……この格好ははずかしいよ……」

天真「ふふっ♪ そんなこと言っちゃって……でも」クチュ

ガヴリール「んっ!」ピク

天真「こんなに濡れちゃってるじゃないですか……」ミミモヨボソボソ クチュクチュ

ガヴリール「あっ……しょこ……ダメぇ、ぅ……」ピクピク

天真「ほら、ガヴリールだけ感じてないで……」テトリ

ガヴリール「あっ……ジブリールも……すごく濡れてる」クチュリ

天真「私もんっ……気持ちよくしてよぉ……」ピクピク


――――――――――


ヴィーネ(上記妄想中)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ「イけるわ!」グッ

ガヴリール「何が!?」

サターニャ(着衣)「……」

ガヴリール「あっ服着させたんだ」

ラフィエル「本当にそこまで聞くつもりは無かったんです……許してくれますか?」

ガヴリール「だから誤解だって! ジブリエル! いい方気を付けろ!」ゲンコツ

天真「あいたっ!」ゴン

サターニャ「でも何があったのよ? 『裸』『身体』『使って』という単語が……」

ガヴリール「もうおしまい! この話はもうおしまい!」

天真「うぅ……殴られました……」ジンジン
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 23:49:25.30 ID:CKF+prkn0
天真「こちらのサターニャはいつまでこの状態のままなのでしょうか?」

サターニャ(着衣)「ガヴリール様の仰せのままに……」ニコッ

サターニャ「この説明書によるとおよそ2時間ってところね」

ラフィエル「……最初に出てきた状態は裸でしたよね……」

ガヴリール「で、分身は打った本人しかいう事を聞かなくなる」

ガヴリール「まさか本当に性奴隷にしようと……であれば今後のサターニャとの付き合いを改めないといけないな……サターニャ、近づくなよ」

天真「サターニャ……」

サターニャ「それは誤解よ! 何より打って出てきた分身が裸になるなんて知らなかったわよ」

ヴィーネ「私は一向にかまわないわ、混ざれるのであれば」

ガヴリール「ちょっと戻って」ハラパン

ヴィーネ「グボァ!」ドゴォ

ガヴリール「まあ、本当に知らなかったんだな……」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 06:13:03.85 ID:01HCTagdo
ガヴがもっとも警戒するべきはヴィーネではないかと
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 19:22:11.61 ID:U4oN/cCL0
ガヴリール「というか、よくよく考えたら分身したこの銃弾で撃った人物の服までコピーができるとかそんな都合のいい事ないよな」

サターニャ「あんたたちが分身した時は服まで一緒に分身してたじゃないの!」

ガヴリール「そりゃ当たり前だろ」

天真「分身して裸っていうのはすごく恥ずかしいので私頑張りましたよ♪」

サターニャ「本当に天使って何でもありね」

ラフィエル「魔界通販も相当何でもありだと思いますよ♪」ニコニコ

ガヴリール「……」

ガヴリール「つまり」

天真「?」

ガヴリール「これからは『服』を買わなくていい、という事にもなるかもな……」

天真「え?」キョトン
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:12:56.78 ID:U4oN/cCL0
ガヴリール「とりあえずサターニャ、パンツ脱いでよ」

サターニャ「はぁ? 馬鹿じゃないの?」

サターニャ(着衣)「了解しました、ガヴリール様」スルスル

サターニャ「なにあんたは脱いでるのよ!」

サターニャ(着衣)「私はガヴリール様の所有物よ! 奴隷よ! あんたの様な何でも反抗する悪魔とは訳が違うのよ!」

サターニャ「ムキー! 私の分身のくせにー!! 私の声でそんなこと言うな!!」

サターニャ(着衣)「私がいられるのもあと2時間何のそんなに焦るなんて、ほんと、本体はみっともないわね」プークスクス

サターニャ(着衣)「それともガヴリール様を独占されてやきもちを焼いているのかしらね」クスクス

サターニャ「私のくせに相当性格悪いわね!」

サターニャ(着衣)「はぁ? あんたの方がひねくれてるわよ!」


ギャーギャー


ガヴリール「……」

ガヴリール「どんなに表面を上品に取り繕ってもすぐ中身が出てしまっている辺りやっぱりサターニャはサターニャだな」

ラフィエル「サターニャさん二人がくんずほくれつ……眼福ですね♪」パシャッパシャッ

天真「ちょっと、二人とも、喧嘩はやめてください」アセアセ
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:11:41.76 ID:U4oN/cCL0
ガヴリール「あいつらはほっておいて話を戻そう、服を買わなくて済むという事についてだが」

ガヴリール「分身で服まで分身して実体化出来た、という事を応用して服だけ分身と実体化出来ないかなと思って」

天真「駄目です! 天使の術を悪用してはいけません!」

ガヴリール「悪用じゃなくて有効活用だよ、使わない技術は腐り廃れていくだけだ」

天真「だとしても駄目です! どんな理由があろうと非常事態以外は使ってはいけません! また仕送りを減らしたいのですか!」

ガヴリール「うぐっ……でもバレなきゃ犯罪とは言わないじゃん」

天真「バレなくても犯罪は犯罪です、駄目なものは駄目です!」

ガヴリール「……」

ガヴリール「はぁ、分かったよ」

天真「分かったのであればいいのですよ♪」

ラフィエル「ガヴちゃんはジブちゃんにあまり反抗できないのですね♪」ニコニコ

ガヴリール「うっせ」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 02:12:30.48 ID:ZRN9sIW70
ヴィーネ「うぅん……あれ? サターニャたちが喧嘩?」

ガヴリール「お? 起きたか」

天真「ヴィーネ、おなか大丈夫でしょうか? 痛くははありませんか?」

ヴィーネ「え? えぇ、大丈夫よ、ありがとうジブ」

ラフィエル「意味都合のいい(悪い)記憶を消す腹パン……ある意味凄いですね」

サターニャ(着衣)「ガヴリール様、あちらのサターニャ様が、私にひどい事をするの!」

サターニャ「だからそれ気持ち悪いって! やめなさいよ!」

サターニャ(着衣)「誰があんたに言われてやめるものですか! この馬鹿!」

サターニャ(着衣)「あとこれ、ガヴリール様が言っていたパンツです」アタマノウエニオキ

ガヴリール「は?」

サターニャ「ちょっと待ちなさい、まさかあなた今パンツ履いていないの!?」

サターニャ(ノーパン)「そうですけど何か? 我が主ガヴリール様の為ですもの! 私の身体はガヴリール様の物だから! なーっはっはっはっは!」

サターニャ「いい加減にしなさいよ!!」

ガヴリール「……」

ガヴリール「うるささが倍増……頭が痛い……」

天真「あと一時間の我慢ですガヴリール」

ラフィエル「私もサターニャさんから『私の身体はラフィエル様の物』と言われてみたいですね♪」ニコニコ

ヴィーネ「あんたが言うと何かとてつもない事を想像できるわ……」

ガヴリール(争いは同じレベルの者同士でしか発生しない、を正に体現しているな……)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 02:28:37.26 ID:ZRN9sIW70
1時間後――


サターニャ「ふざけんじゃないわよ! あんたに私の何がわかるのよ!」

サターニャ(ノーパン)「あなたは私の分身だからわかっちゃうのよねー」

サターニャ「私より馬鹿みたいな顔して」

サターニャ(ノーパン)「馬鹿って何よ!」

ギャーギャー


ガヴリール「……」

ガヴリール「いや、マジで1時間ぶっ通しで喧嘩してるよ」

ラフィエル「よく飽きないものですね」

ヴィーネ「飽きる?」

天真「あっ、見て下さい分身側を」

ガヴリール「ん? 少し煙が出ているな……」

ヴィーネ「もしかして分身が解けるのでは」

サターニャ(ノーパン)「ちょっと何よこれ! 私はまだ戦い終わってないのに! こんなことありなの!!!」

サターニャ「あ〜ら残念ねぇ……負け逃げっていう物かしらね、ほんとみっともない……哀れねぇ」ニヤニヤ

サターニャ(ノーパン)「」ブチィ

サターニャ(ノーパン)「調子のっているその喉笛かみ砕い ブフォン
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 02:35:04.36 ID:ZRN9sIW70
サターニャ「……」

サターニャ「勝った」ドヤァ!

ラフィエル「あちらのサターニャさん、最後にサターニャさんらしくない剣幕でサターニャさんらしくないセリフをサターニャさんらしくないトーンで言ったような……」

ガヴリール「喉笛をかみ砕く……私たちはサターニャの闇を覗いてしまったなみたいだな」

サターニャ「ちょっと何言っているのよ、私があんな危害を加えるような事言うと思うの?」

ヴィーネ「まあ……言いそうにないわね、日ごろのサターニャを見ていると」

天真「まあここは一件落着ということで……」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 11:34:21.43 ID:8payRFYuo
血生臭い事が起こりそう
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 17:49:59.44 ID:ZRN9sIW70
ラフィエル「この取扱説明書によると……『忠誠心が行き過ぎてた故に撃った本人以外にはやや暴力的な面がでる分身が出てくる不具合ありますが、本商品購入者であれば何とかなるでしょう、またそれにより発生したあらゆる事件・事故について当社は一切の責任を負いません』と書いています」

ガヴリール「見事に丸投げだな」

ヴィーネ「丸投げというか欠陥を改善しようとすらしていない様に見えるわね」

天真「ですが、サターニャがあのような闇を抱えているなんて私は知らなかったです……でも安心して下さい、いつかその闇を晴らせるように私努力しますからね!」

サターニャ「ジブリエルはさっきの説明書の話聞いてた?」

ガヴリール「そもそも私に関してではなく口喧嘩から発展したしある意味サターニャの闇かもな」

ガヴリール「そして、あの発言したサターニャはノーパンだったんだよな……なんせ脱ぎたてのパンツが私の頭に置かれたからな」

ヴィーネ「なんというか……肝心なところで抜けているというか締まらないよね、まさにサターニャだわ」

ラフィエル「そんなサターニャさんも素敵ですよ♪」ニコニコ

サターニャ「さっきから言いたい放題ね」

天真「大丈夫です、私が絶対に導いてあげます」

サターニャ「あんたはこの説明書のここをよく読みなさい……」

天真「?」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 22:56:36.18 ID:ZRN9sIW70
――――――
――――


天真「サターニャさんすみません……恥ずかしい間違いしてしまいました」

サターニャ「別にいいのよ、勘違いは誰にだってあるから」

ガヴリール「お前はいつも勘違いしているからな」

サターニャ「それひどくない?」

ヴィーネ「まあまあ……そういえばそろそろお昼の時間ね、みんなでどこかに行かない?」

ラフィエル「賛成です♪」

天真「いいですね♪」

ガヴリール「しゃーないから行くか」

サターニャ「皆が行くなら私も行くわ」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 23:30:44.67 ID:aFPIPq550
――――――
――――


ラフィエル「という事で、こちらのお店でーす♪」

ヴィーネ「あっこのお店はシューが美味しかったわね」

サターニャ「ここのは悔しいけどおいしかったわ……」

ヴィーネ(普通の味覚では辛くて食べられない物でしたが……)

ガヴリール「悔しいってなんだよ、というか私だけ皆と行ってないんだけど……はぶられているの」シュン

天真「ガヴリールにはどんなに見放されても私が絶対についています」

ヴィーネ「そういう事じゃなくて、あまりラフィと話してない頃に親睦を深めたいなと思ってこの店に寄ったのよ」

ラフィエル「そうですよガヴちゃん、サターニャさんもここをたまたま通りがかっただけで決してガヴちゃんをのけ者にしようとは思っていませんよ」

ガヴリール「ふーん」プイ

天真「ガヴリール、皆はこう言っていますしすねないでください」

サターニャ「とにかく入るわよ、ガヴリールもさっさと入るわよ」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/31(水) 23:06:08.68 ID:H6Pco5pF0
ガチャ

サターニャ「あいている席は……ここね」

天真「ガヴリール、ここに座りましょ? ね?」

ガヴリール「ふん」イススワリ

ヴィーネ「子供かよ」

ラフィエル「すねちゃってるガヴちゃんも可愛いですよ♪」ニコニコ

ヴィーネ「そんなこと言ってないでラフィもガヴの機嫌をとりなさいよ……それにしてもジブが子育て奮闘中の初心者ママさんに見えるわね……」

天真「そんな、私がお母さんだなんて」テレッ

ラフィエル「褒めたと受け取られましたね♪」

ヴィーネ「寧ろ私がガヴ、ジブの子供になりたいわ」クワッ

ラフィエル「発作、始まっちゃいました? ガヴちゃーん、機嫌直してくださーい♪」ニコニコ

サターニャ「あんた子供産んでるの!?」

ガヴリール「はぁ?」ジロリ

サターニャ「うっ……冗談よ、ガヴリールの事はのけ者にしようとは思ってないから機嫌直しなさいよ、ほらメニューよ」

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 21:39:33.55 ID:XO4ZBO8p0
ガヴリール「……ヴィーネ、ちょっと来て」

ヴィーネ「どうしたの、ガブリール」ハアハア

ガヴリール「ふん!」ハラパン

ヴィーネ「グボァ!」ガクッ

ガヴリール「気が付くまで壁側にもたれさせておこう」

ラフィエル「ヴィーネさんには容赦ないのですね」

ガヴリール「ふぅ、すっきりしたし注文しよ?」

サターニャ「ヴィーネを殴ってすっきりとか……やるわね、ガヴリール」

天真「あの……ヴィーネは大丈夫なのでしょうか?」

ライフェル「確かに心配ですが、自分の身の心配をした方がいいと思いますよ♪」

天真「?」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 21:55:35.50 ID:XO4ZBO8p0
委員長「あら、ガヴリール達じゃない」

田中「ガヴガヴだ〜」

上野「ジブジブこんにちはー!」

ガヴリール「うゎ、テンション高い集団だ……」

天真「まち子さん、田中さん、上野さん、こんにちは」ニコッ

委員長「ジブリエルさん」ブワッ

天真「えっ!? どどうしましたか、まち子さん?」オドオド

委員長「いえ、久しぶりに下の名前で呼ばれて感激しちゃっただけ……」フキフキ

ラフィエル「いつぐらいから下の名前で呼ばれていないですか?」

委員長「確か……2か月近くかな……最近は家族にまで『委員長』と呼ばれているのよ」

田中「委員長は委員長だからねー」

上野「そうだよ!」

ガヴリール「うむ、間違いない」

委員長「ちょっと!?」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 22:01:17.42 ID:XO4ZBO8p0
サターニャ「あんたたち注文まだなの? 早くしゃべってないで選びなさいよ」

天真「そうだ、ここであったのも何かの縁、一緒に昼食どうでしょうか?」

委員長「いえそれは……」

上野「いいねいいね!」

田中「昼食食べよ〜う♪」

ラフィエル「では、私は少し詰めますね♪」

上野「見た目通りいい人でだね!」

委員長「まったく……なら私も失礼……」

委員長「……」

委員長「一ついいかしら」

ガヴリール「何?」

委員長「そこで持たれかかって寝ているのは……月野瀬さん?」

ガヴリール「ああ、そうだ」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/01(木) 22:33:02.04 ID:XO4ZBO8p0
委員長「どうしたの?」

ガヴリール「私の子守歌(物理)をかましてやったらこの通りぐっすりさ」

委員長(子守歌をかます?)

委員長「え、えぇ、そうなの……」

委員長「取りあえず、となり失礼するわよ、胡桃沢さん」

サターニャ「ん? 別にいいわよ」

ラフィエル「はい、メニューです♪」

天真「ありがとうございますラフィエル♪」

上野「ラフィエル……まるで天使みたいな名前だね♪」

天使&悪魔「!!」

田中「確かに天使みたいな名前だ、ガヴリールもジブリエルも天使っぽいよね、もしかして家族にラファエルとかいちゃったりしてね♪」

ラフィエル「そんな名前の人いるわねないじゃない」

田中「だよね〜」

上野「いたら奇跡だよ」

ガヴ・天真・ラフィ(ほっ……)

委員長(ほっとした様に……)

委員長(まさか本当にラファエルという名前の人が家族に!?)

委員長(だとしたら失礼ですが痛い家族わね……)
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 22:36:50.23 ID:b23xS8Xeo
そうわね
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/01(木) 23:06:00.81 ID:XO4ZBO8p0
ガヴリール「とりあえず、皆どれにするか決まった? ちなみに私はこれだ」

天真「あっ、私はこのランチで」

サターニャ「私は最初からこれに決めていたわ!」

ヴィーネ「私はこれにするわね」

ガヴリール「ヴィーネ起きていたんだ」

ヴィーネ「いつの間にか席に座っていたわ……ちょっと恐ろしいわね」

委員長「……じゃあ私はこれ」

田中「私もそれにする!」

上野「私はこれです!」

ラフィエル「では注文しますね♪」

ピンポン

店員「はーい、いらっしゃいませご注文は何になさいますか?」

ラフィエル「これとこれとこれ……あと、これとこれ、でこれとこれを2つで」

店員「かしこまりました、少々お待ちください」テクテク

委員長「さすが隣のクラス成績上位、あれだけの量を一発で覚えるなんてすごいわ」

ガヴリール・天真「ラフィエルだからね」

田中「さすが双子、はもってるね!」

ラフィエル「あっ、ちょっと失礼します」

上野「?」

ラフィエル「すみません店員さん、追加で……ゴニョゴニョ……食後にお願いします♪」ニコニコ

店員「かしこまりました」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 22:49:00.36 ID:kKxA/5cl0
――――――
――――


天真「ごちそうさまです♪」

サターニャ「なかなかおいしかったわ」

委員長「ごちそうさまでした」

ガヴリール「くったくった……」

ラフィエル「みなさん、これからですよ♪」ニコニコ

ラフィエル「すみませーん、デザートお願いしまーす」

店員「少々お待ちください」

ガヴリール「何注文したのか分からないが、待たせてばっかだな」

ヴィーネ「……ラフィエル、まさかアレを……」

ラフィエル「もちろんです!」

ラフィエル「しかも今回はガヴちゃんジブちゃん、委員長さん達がいます!」

ラフィエル「この機を逃したらこうやって集まる事は二度と無いと思います!」

サターニャ(ラフィエルの人をいじりたい衝動はヴィーネのイベント実行力に匹敵するんじゃないのかしらね……)

サターニャ(まさに悪魔ね!)
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:07:40.87 ID:kKxA/5cl0
天真「ラフィエル、一体何を頼んだのでしょうか?」

ラフィエル「ふっふっふ、それは……」

店員「お待たせしました」

店員「イチゴホイップシュー3個、カスタードシュー3個、激辛わさびシュー2個です」

ラフィエル「これですよコレ♪」パアア

上野「もしかして、これでロシアンルーレット?」

田中「いいね〜面白い、受けて立つぅ!」

委員長「この激辛わさびシューって食べたら翌日お尻が痛くなるとい噂が……」

ヴィーネ「ラフィエル、これサターニャが食べてもリアクションなかったんじゃ……」

ラフィエル「いえ……今回はぜひジブちゃんや委員長に食べてもらいたいです♪」ニコニコ

ラフィエル「だってあの真面目なジブちゃんや委員長が私が注文した激辛わさびシューを食べてどのように顔を歪ま……表情が変わるか……」

ラフィエル「想像するだけで背徳的……」ウットリ

ラフィエル「楽しみでたまりませんね♪」テカテカ

ヴィーネ「ねえラフィ、堕ちていない?」

ラフィエル「大丈夫です、心配無用ですよヴィーネさん♪」

ヴィーネ(昨日のメロンパンの件……多分忘れているわね……)

サターニャ「ねえラフィエル、前に私が食べたのってどれなの?」

ラフィエル「……」

ラフィエル「秘密でーす♪」ニコニコ
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:44:10.48 ID:kKxA/5cl0
ガヴリール「また辛い物系食わないとイケナイの? パスで」

ラフィエル「……?」

ガヴリール「昨日激辛のメロンパン、あれラフィエルが作ったやつでしょ?」

ラフィエル「あっ……」

ガヴリール「だから私とジブリエルはパスな、それかはずれじゃない奴食わせろ」

ラフィエル「む〜参加してくださいよ〜」

ガヴリール「二日連続罰ゲームみたいな辛い物を食うのはごめんだ」

ラフィエル「お願いしますお願いします〜」

ラフィエル「あっ、そういえば今月はピンチでしたよね? 参加してくれたらこれだけ私から差し上げますので何とか」

ガヴリール「仕方がない、するか、お前も参加だぞジブリエル」

天真「あの……私の意思……」

上野「これは……買収ですね!」

田中「金銭のやり取りを今、目撃ぃ!」

委員長「あまり金銭のやり取りは好ましくないと……」

ガヴリール「今月は本当にやばいんだ! だから今回だけは見逃してくれ!」

委員長「たしか、ガヴリールさんって一人暮らしよね……なら、今月危ないのであれば仕方がないね」

ガヴリール「委員長さすが!」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 23:54:19.21 ID:kKxA/5cl0
ラフィエル「ではこの中に一緒に入れて……では、私から」

ガヴリール「ちょっと待ってラフィエル」

ガヴリール「ジブリエル、ラフィエルが不正してないか見張ってて」

天真「あっはい」

ヴィーネ「ラフィ、あなた最初にあれで見て絶対安全なものを選ぼうとしているんじゃないでしょうね……」

ラフィエル「あはは……」

ラフィエル(ばれちゃいましたか)

サターニャ「遅いわよ私から先行くね」ガバッ

ラフィエル「あっそれは……」

ラフィエル(それは私が見た安全なシュー……でもサターニャさんですからはずれを引いても変わりないからある意味あたりですね)

サターニャ「何よ、早い者勝ちでしょ? つまり私は勝者! あなたたちは敗者って事ね!」

ガヴリール「どうでもいい、次私ね」


――――
――――――
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/03(土) 00:04:20.20 ID:eWoOFuNN0
――――――
――――


上野「じゃあ私はコレ!」

ガヴリール「最後に余ったやつ、ラフィエルが食べる奴な」

ラフィエル「はい」

ラフィエル「……」

ラフィエル(これ既に中のわさびのような緑色のクリームが生地の底についています……つまりはずれですね)

ラフィエル「では皆さん一斉に食べましょうね♪」

ラフィエル(いえ、一切口にしたくないです、これをほかの人が食べリアクションを取る所を私は見たいのに)

ラフィエル「……」

ガヴリール「なあ、さっきからどうしたんだ、固まって?」ニヤニヤ

ラフィエル「!」

ラフィエル(まさか最初からガヴちゃん図っていましたのでしょうか……だとしたら、ガヴちゃんにしてはやりますね)

ガヴリール「ちょっと失礼な事考えてなかったか?」

ラフィエル「いえ、何でもないですよ♪」アセアセ
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/03(土) 22:04:57.14 ID:eWoOFuNN0
ラフィエル「で、では一緒に頂きます♪」

ラフィエル(なぜ私なのですか! 私に当たっても面白くない! でも取ってしまったし……)

天真「あのラフィエル……それ、交換しましょうか?」

ラフィエル「え?」

天真「いえ、何か食べ辛そうな感じに見えましたので……」

ラフィエル「いいのですか?」

天真「シューの中身が分からないので、ある意味どれも同じです♪」

ラフィエル「ありがとうございます」

ガヴリール「おいジブリエル、余計な事すんなって」

天真「ガヴリールも周りに気を配らないとだめですよ」

ガヴリール「え? 私が悪いの?」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/03(土) 22:39:27.36 ID:eWoOFuNN0
天真「では頂きます」パクリ

天真「!」ガタ

天真「お水くだしあ!」

ヴィーネ「はいどうぞ」

天真「」ゴクゴク

天真「ふぅ……何とかなりました……けど、何とかして食べなくては……」

委員長「からいぃ!!」

上野「あはは、委員長もあたりだね」

田中「ジブジブも全部食べるし委員長もファトだよ!」

ガヴリール(友達がこの状態でこの反応って鬼だな……)
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/03(土) 23:20:30.85 ID:eWoOFuNN0
サターニャ「なーっはっはっはっは! この勝負私の勝ね、ジブルエル!」

ヴィーネ「お店の中だから静かにして、サターニャ」

サターニャ「うぅ……とにかく私の勝ね!」

天真「いえ、勝負していないので勝ち負けは無いです」ヌヌヌ

ヴィーネ「激辛からしシューをどう処理するか格闘中だから、相手にされていないっぽいね」

サターニャ「勝負しなさいよー!」

ガヴリール「勝負狂かよ……」

サターニャ「……」ムゥー

サターニャ「」ヒョイ

天真「あっ」

サターニャ「あむ」パク

ヴィーネ「!!」

サターニャ「何が辛いのよ、普通に美味しいじゃない、よって私の2勝ね!」

上野「関節キッス、見ちゃった……」

田中「胡桃沢さん平然としてるね〜♪」

サターニャ「」ヒョイ

委員長「えっ」

サターニャ「あむ」パク

ラフィエル「あら、また食べちゃいましたね♪ 結局こうなってしまったのだ残念ですが委員長さんの普段見えない姿が見れてよかったです♪」ニコニコ

ヴィーネ(!! 人間と悪魔と天使の唾液的な粘液がサターニャの口内でケミカル!!)ハアハア

ガヴリール「ヴィーネ大丈夫? もう一発子守歌食らっとく?」

ヴィーネ「はっ……いえ、大丈夫よ、心配ないわ」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 14:25:34.27 ID:N0/Niaxho
ヴィーネはガヴキチかと思ったら誰でもいい変態さんなのでした
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 23:55:01.85 ID:NVBHZ7AZ0
サターニャ「なーっはっはっはっは! これで委員長とも1勝ね!」

委員長「うん、ありがとう」

委員長(私じゃ食べれなかったし……にしても間接キッス……)ポー

サターニャ「何言ってるのよ、悔しがりなさいよ!」

天真「私じゃ食べきれない辛さでしたから、ありがとうサターニャ」ニコッ

田中「でもまたまたやっちゃったね〜」

上野「天然っぽくやっちゃうのがすごいよね」

ラフィエル「まあ、これがサターニャさんの面白い所でもありますからね♪」

ヴィーネ「しにても大胆ね、私にはできないわ」

ラフィエル「トリップした時のヴィーネさんはもっと危ない方向に大胆に行ってしまっちゃっていると思いますよ♪」

ヴィーネ「?」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/05(月) 00:09:04.80 ID:MUvhQuoW0
天真「あっガヴリール、クリームが付いていますよ?」

ガヴリール「ん? どこ?」

天真「唇の縁です、取ってあげますね♪」ズイッ

天真「ペロ」

6人「!!?」

天真「チュー」

天真「ペロ……チュップッ」

天真「はい、取れました♪」ニコッ

ガヴリール「……///」ポケー

天真「ガヴリ−ル? どうしましたか?」

上野「すごいの見ちゃいました……」カアア

田中「これは……」

ラフィエル「これは大胆にせめて行きましたね……」マッカッカ

サターニャ「な……ちょ……何やってるのよ……」

委員長(これはほぼキスじゃないの)カアア

ヴィーネ「すごっ……」マッカッカ
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