【艦これ】皐月「司令官がボクのことを子供扱いしてる気がするんだ」

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2 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:01:12.01 ID:t9ZQtaWx0
司令官「皐月ー、メシができたぞー!」

皐月「わーい! 司令官、ちゃんと旗を立ててくれた?」

司令官「もちろんだ! ほら、チキンライスに刺しておいたぞ」

皐月「やった! それに、ハンバーグに、エビフライに、プリン……! ボク、司令官のプレート大好きだよ!」

司令官「そうか! 喜んでもらえて俺も嬉しいぜ! で、次回はカレーにしようかと考えてるんだが」

皐月「カレー! ボク、カレーも大好き! ……あっ、でも……」

司令官「わかってる。ちゃんと甘口にして、ハチミツと牛乳を用意してある!」

皐月「さっすが! ありがと、司令官!」
3 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:02:04.12 ID:t9ZQtaWx0
司令官「皐月、そろそろ時間だろ?」

皐月「……え? あっ! もうこんな時間! 今日の『Goじゃす! キュアるん』がはじまっちゃう!」

司令官「落ち着け、皐月。今テレビを点ける。ほら、まだCM中だろ?」

皐月「あっ、ホントだ! よ、よかったあ……」

司令官「皐月はキュアるんが大好きだよな」

皐月「うん! ボク、大きくなったらキュアるんになるんだ! もうキュアるんネームも考えてあるんだよ!」

司令官「いいねえ、そりゃ楽しみだ! きっと皐月ならなれるさ!」

皐月「えへへ、期待しててね。ボク、がんばるから! ……あっ、はじまった!」

司令官「おいおい、もうちょっとテレビから離れて見ないと目が悪くなるぞ」
4 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:03:37.02 ID:t9ZQtaWx0
皐月「………………ん……」

司令官「皐月、そろそろ眠いんじゃないか?」

皐月「……っ、そ、そんなことないよ……?」

司令官「無理するなって。ほれ、ベッドで寝ろ」

皐月「うー、ほんとにねむくないってばあー……」

司令官「はいはい、わかったわかった。じゃ、ちょっとだけ休憩な」

皐月「……うん。あっ、司令官、ボクの友達も……」

司令官「おっと、そうだったな。ほら、クマのくまたろうだ」

くまたろう(もふもふ)

皐月「うふふ、くまたろおー……司令官、ねこじろうも……」

司令官「二人もか? 皐月は甘えん坊だな」

皐月「……そんなこと、ない……すー……」

司令官「ありゃ、もう寝ちまった。かわいいもんだな。ぬいぐるみを買ってやってよかったぜ」
5 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:05:26.09 ID:t9ZQtaWx0
皐月「……って、ボクが秘書官の日はこんな感じで。ひょっとするとだけど……。司令官がボクのことを子供扱いしてる気がするんだ。ひょっとしたら……だけど」

初月「……それはそうだ」

時雨「……うん。そうだね」

皐月「えーっ! なんで!?」

初月「なんでもなにもないだろう」

時雨「ええと、ひと言でいうと、皐月が子供っぽいから子供扱いされてるんだと思うよ」

皐月「そんなことないよ!」

初月「ある」

時雨「あるね……」

皐月「えー、えー、そうかなあ……。ボク、どこが子供っぽいかな?」
6 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:05:58.09 ID:t9ZQtaWx0
初月「ふむ。僕の見たところ、まず見た目だな」

皐月「え、そこから!? だって駆逐艦なんだから仕方ないよ!」

初月「同じ駆逐艦同士でも差はあるんだ。その中でも、特に皐月は幼い容姿だと言えるだろうな」

皐月「そんな……、それじゃ……どうしようもないってこと?」

時雨「まあまあ。確かに皐月の見た目は少し幼いけど……」

皐月「やっぱりそうなんだ……」

時雨「でも、だからってそれだけで全部の印象が決まるわけじゃない。子供っぽくない振舞いをすれば、司令官も皐月に対する態度を変えると思うよ」

皐月「ほんと!?」

時雨「ただ、皐月の見た目が幼いのは確かだからね。幼く見られてしまう傾向はある、というのは意識したほうがいいよ」

皐月「そっか……。うん、わかった! ボク、がんばるよ!」
7 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:08:41.12 ID:t9ZQtaWx0
時雨「僕たちも手伝うよ」

初月「ああ。できる限りのことはしよう」

皐月「二人とも、ありがとう!」

初月「……しかし、なぜ僕たちに相談したんだ?」

皐月「えっ、だってこの鎮守府、駆逐艦娘は僕たちしかいないから……。それに、二人ともオトナっぽいし!」

時雨「そうかな……? 重巡洋艦や空母の人に聞いてもいいと思うんだけど」

皐月「! そ、それはいいよ、なんか恥ずかしいから……! ね、ボク、二人を信頼してるからさ!」

初月「皐月……。わかった、僕たちが皐月を大人にしてみせよう」

時雨「何だか誤解を生みそうな言葉だけど……。僕も皐月の信頼に応えてみせるよ」

皐月「うん! よろしくね!」
8 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:09:54.02 ID:t9ZQtaWx0
初月「では、まずは皐月がおそらく自覚していない子供っぽい部分を、この黒板に書きおこし、指摘していこう」

皐月「う、うん。全然わかんないんだ……」

初月「……では、最初はこれだ」かつっかつっ


黒板 @お子様ランチで喜ぶ


皐月「……? お、おこさま……らんち……?」

時雨「やっぱり知らなかったんだね。司令官が皐月に用意してくれたプレート……それは、俗に『お子様ランチ』と呼ばれるセットメニューなんだ」

皐月( が が ー ん )

初月「皐月が面白い顔になった」

時雨「皐月、しっかりして」ゆさゆさ

皐月「……はっ。えっ……と……。……! ちがう! ボ、ボクは知らなかったんだ! だまされてたんだ!」

初月「落ち着くんだ。司令官はだましてはいないだろ?」

皐月「だ、だって……。うう、ボクはもうお子様ランチなんか食べないんだから……」

時雨「それに加えて……これだよね」かりっかりっ
9 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:11:10.93 ID:t9ZQtaWx0
黒板 Aカレーの甘口にハチミツと牛乳を入れたものを好む


皐月「こ、これもダメなの!?」

時雨「ダメじゃないけど、子供っぽさという意味では大きいかな」

初月「基本的に味覚が成熟するほど、好みの辛さも上がっていく傾向があるようだ」

皐月「……わかったよ。ボクは、辛口を食べる!!」

時雨「あんまり無理はしなくてもいいんだよ。大人でも辛いのが苦手な人はいるんだから」

初月「辛口を食べきれず、残すのはすごく子供っぽいしな。好きなものを食べるのが一番だ」

皐月「くっ、二人の優しい目が子供を見るそれだよ……! 負けない!」

初月「皐月の目はひがみっぽくなってきてしまった……。次に行こう」かつかつっ
10 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:12:25.27 ID:t9ZQtaWx0
黒板 Bアニメを喜んでみている


皐月「え、だって、キュアるんはおもしろいんだもん!」

初月「皐月……。テレビアニメを喜んで見るのは、おたくと子供だけなんだ」

皐月( が が が ー ん )

時雨「そ、それは言いすぎだと思うけど……」

初月「そうかな? まあ例外はあるかもしれないが、おおむねそうだ」

皐月「じゃ、じゃあ一緒に見てる司令官は? おたくだったの?」

初月「そうは見えないな……。子供というわけでもないし」

皐月「……ま、まさか……。ボクに付き合って無理に見ているだけ……」

時雨「そ、そうとは限らないから、ね? そんなに落ち込まないで……」

初月「まあ、アニメを見るのはまだいい。しかし、これは間違いなく子供だと思われる決定的な部分は……」かっかっかつっ
11 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/25(木) 03:13:17.89 ID:t9ZQtaWx0
黒板 C将来、キュアるんになると宣言する


皐月「 ! ! ? ? 」



(つづく)おわり
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 03:14:37.32 ID:4riaChX10
乙えうー
引きこもりの方も待ってるぜ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 07:22:09.67 ID:NIkFO20go
司令官(パパ)
14 :全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様 [二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁]:2017/05/25(木) 08:51:45.71 ID:3qEp2qFj0
菫「何私の旦那の京君が長女の蕾ちゃんが大学生で親離れして二女の神ちゃんと三女の春ちゃんは神風型と友人に成り四女の朝ちゃんと五女の松ちゃんは松風に取られて皐月既知に成った・・・だと」

誠子「はいはい現グランドクィーン引退中の弘世菫様は六女めの照ちゃんを子宮休める作業に戻りましょうね」

照「蕾ちゃんの名前は未だ分かる残り五姉妹の春と照と朝が紛らわしい」

淡「七女めは淡にすればいいよ」

尭深「八女めは誠ですね」

京太郎「(。´・ω・)?嫁の休産室に奇跡の世代が勢ぞろいしてるんだリンゴかみかん何方を選ぶ」

大淀「パイナップル向いて下さい」

明石「桃あるじゃないですか」

須賀京太郎様のスレ死んだので此処に書き込みますね
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 10:05:49.77 ID:aJniKesWO
皐月……全艦中でもトップクラスのBBAなの……デース!!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 10:30:46.90 ID:CBISP0uzo
僕っ娘鎮守府いいぞもっとやれ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 21:09:43.46 ID:gUshKXPjo
\ぷんすか!/
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 22:03:11.22 ID:RyxayHsio
れでぃはコッチで一緒にお子様ランチ食べようねー
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 22:47:52.32 ID:iEIC6i98O
>>15
金剛さんあなたもでしょ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 23:21:04.92 ID:LJVsuWoyo
かわいいね!!
21 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:34:26.19 ID:MEySW27k0
前回までのあらすじ
子供っぽい皐月はついに自分が子供扱いされていることに気づいた!
相談を受けた初月と時雨は、彼女がいかに子供っぽいかをあげつらい、皐月はべこべこにへこんでいく!
そして、ついにその指摘は核心へと至ったのだった……!


初月(そんなに驚かれても……)

時雨「う、うーん……」

皐月「なんで……なんでボクがキュアるんになっちゃダメなんだよ!」

初月「皐月……。目を覚ませ」

皐月「え……」

初月「キュアるんはアニメなんだ。だから皐月はキュアるんにはなれない」

皐月「            」

時雨(は、初月……! 切り込みすぎだよ……!)
22 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:35:31.66 ID:MEySW27k0
皐月「そ……そんな……。ボクは……ボクはキュアメイるんに……なれない……?」

時雨(皐月だからメイるん……?)

初月「そう。お前は睦月型5番艦、皐月……その艦娘。それ以外の何かではないんだ……」

皐月「う……う……。うう……ううぁ……」

時雨「あ、そ、その……ほら、キュアるんそのものにはなれないかもしれないけど……。声優さんとか、そういう道も……」

初月「時雨、下手な慰めはやめておこう。皐月は今、現実を知り、誰もがいつかは通る道を歩み始めた。その邪魔をするべきじゃない」

時雨「でも……」

皐月「……いいんだ、時雨。はは……そうだよね。……ボクも、どこかでわかっていた気がする……。自分が本当は、キュアるんになれないってこと……」

時雨「……皐月……」

皐月「……初月に言われなくても、いつかはわかることだったんだ。だから、……いいんだよ。ボクは……キュアるんを卒業するんだ……」
23 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:36:18.34 ID:MEySW27k0
時雨「……うん、わかったよ。僕ももう何も言わない」

初月「そうだ、皐月。お前ならやれるさ。では、最後は二つまとめていこう。……これだ」かつかつかっ

黒板 D暗くなるとすぐに眠くなる
   Eぬいぐるみを抱いて寝る

皐月「ッ……!」

時雨(皐月の顔が、家族恋人友人知り合い全員の仇を見つけたみたいになっちゃったよ……)

初月「夜遅くまで起きているのが大人らしさ、だとは言わないが……。寝つきがいいのは子供らしさと解釈される要因だな」

皐月「ぬいぐるみも……?」

初月「ああ。やはり人は成長していくに連れて、ぬいぐるみと一緒に寝なくなるものだ。これは統計的に証明されている(初月調べ)」

皐月「……………………」
24 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:36:49.89 ID:MEySW27k0
時雨「皐月、大丈夫……?」

皐月「……うん。大人になるためだもん……このぐらい、平気だよ」

初月「……これで問題点は全て列挙した。あとは、一つずつこれを解決していくだけだ」
25 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:37:27.79 ID:MEySW27k0



皐月「ボク、やるよ……! 大人になってみせるから!!」


26 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:39:58.68 ID:MEySW27k0


――こうして、皐月は地獄の特訓を開始した……!



時雨「皐月、これがわさびが入ったお寿司だよ」

皐月「(ぱくり)……! 辛いっ! ……は、鼻……!」

初月「この痛みを味わうことが大人なんだ。たぶん」

皐月「わかったっ……! 負けない!」

時雨「ええと、次は……。からしをつけた熱々のだいこんおでん?」

皐月「あつっ! からっいっ!」

初月「激辛カレーを食べきるには、熱さと辛さの両方を克服する必要がある。油で揚げたハバネロ丸かじりまであと16ステップだ。耐えるんだぞ、皐月」
27 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:40:56.87 ID:MEySW27k0
時雨「インターネットで検索して探した、すごく長くて退屈で芸術的な映画を借りてきたよ」

皐月「……! …………。……すぅ……」

初月「起きろ、皐月」ビリビリビリ

皐月「うああああ! ね、寝ない……寝ちゃだめ……」

時雨「やっぱり、スタンガンはやりすぎじゃ……!」

初月「しかし、このスタンガンを用意したのは皐月だ。その覚悟は汲んでやらねばならない」

皐月「平気だよ、このくらい……。ボクは……大人に……なる……!」


〜30分後〜

初月「……くぅ……くぅ……」

時雨「……んむ……んにゅ……」

皐月「……! ……! …………くっ!」ビリビリビリ

皐月「大人……大人に……!」
28 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:44:16.05 ID:MEySW27k0
時雨「本当に大丈夫かな……? この倉庫、電球がないから、扉を閉めると真っ暗だよ」

皐月「大丈夫、ボクは一人でも寝られるようになるんだ……。そのためには、こういう寂しいところじゃないと」

初月「そうか。……では、最後に一つ」

皐月「うん?」

初月「この倉庫、実は……出るらしい」

初月「……何が出るかって? 決まっているだろう。……幽霊だよ」

初月「そう、これはとある艦娘から聞いた話なんだが……」


〜10分後〜


初月「……そして、恐怖の一夜が明けた。全ては終わった……かに思えた」

初月「だが、しかし、今でも彼女は暗闇のなかに、何かを見ることがある……のだそうだ」

初月「何を、どんなものを見るのか……。彼女はそれを決して語らなかった。しかし、その蒼白な顔と表情、冷たい汗……。僕も無理に聞く気は起こらなかったよ」

皐月「………………」(がくがくがくがく)

時雨「………………」(ぶるぶるぶるぶる)

初月「さて、それでは皐月はそんな出来事のあった倉庫で一晩……」

皐月「ぼ、ボクやっぱり自分の部屋で寝るっ!」

時雨「さ、皐月、まって! 置いていかないで! 僕と一緒に寝てっ!」

初月「え、それじゃ特訓にならない……おーい」
29 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 02:46:07.80 ID:MEySW27k0
皐月「……いよいよ、ボクが秘書艦の日が来たね」(時雨:秘書艦は全員の持ち回り制なんだ)

初月「よく厳しい特訓に耐えたな……。今の皐月は立派な大人だ」

時雨「うん、司令官も皐月のことを子供扱いなんて、絶対しないよ」

皐月「ありがとう、二人とも。それじゃ……行って来る!」

初月(あの皐月の背中が……これほど頼もしく見えるとはな……)

時雨(大丈夫、皐月は強くなった。……がんばって)
30 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/05/26(金) 02:47:09.52 ID:MEySW27k0
つづく(終)


↑に入れ忘れました
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 03:09:56.97 ID:C6VtCjtC0
暁のレディー狂いに届きうる大人への憧れですな
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 05:56:50.12 ID:ObFRq3L30
自分は東京に上京するまで。
一緒に育った柴犬を抱き枕にしとったw
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 10:11:13.47 ID:pq7SOupyO
よいぞ....よいぞ....
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 14:32:42.58 ID:kFIjgpTfO
皐月メインとか俺得すぎる
35 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:21:11.01 ID:MEySW27k0
司令官「皐月、メシが出来たぞー、今日は予告通り、カレーだ!」

皐月「……ふふふ」

司令官「ん、どうした?」

皐月「司令官……今日のボクを、これまでのボクだと思ってもらっては大間違いだよ」

司令官「んん? ……特に変わってはいないように見えるけどな」

皐月「そう言ってられるのも今のうちさ! (ごそごそ)じゃーん!」

司令官「これは……ハバネロソース?」

皐月「そう! 最近流通が復活したレアものだよ! ボクはね、これを一皿に一ビン、全部振りかけたカレーだって食べられるようになったんだ!」

司令官「なっ! そりゃすごいな!」

皐月「えへへ、そうでしょそうでしょ!」

司令官「ってことは、皐月は激辛カレーが好きになったってことか?」

皐月「え……? 別に、好きではないかな……?」

司令官「は? なんだそりゃ、じゃあどうしてそんなもの持ってるんだ」

皐月「だ、だってそれはその、甘口より辛口を食べたほうがかっこいいかなって……」

司令官「そうかあ? 俺にはさっぱりそのかっこよさはわからんな」

皐月( が が が ー ん )
36 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:25:33.06 ID:MEySW27k0
(アバンが終わり前回までのあらすじ)

子供扱いをされていることに気づいた皐月は、甘口カレー、アニメ、ぬいぐるみと一緒に寝るの3つの弱点を理解した!
そして、初月と時雨による地獄の特訓をくぐりぬけた皐月!
果たして彼女は無事、一人前の大人として扱われることができるのか!?


司令官「俺は甘口が好きだから、甘口のままでいいかな。皐月は激辛と甘口の、どっちが好きなんだ?」

皐月「それは……その……甘口のほうが好きだけど」

司令官「なんだ、じゃあ甘口でいいじゃないか」

皐月「う、うう……そ、そうなのかな……」

司令官「ハチミツと牛乳はどうする? 入れたほうが好きなんじゃないか?」

皐月「う、うん……いれたほうが、いい……」

司令官「よし、じゃあ入れるぞ」

皐月「司令官は……その、甘口が好きなの? 大人なのに?」

司令官「ああ、まあな。辛いのよりは香りと甘さが好きなんだよ。ま、自分で食べたいものを選んで食べるのが大人ってことだ」

皐月( え え え え え え )
37 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:26:50.49 ID:MEySW27k0
司令官「皐月、キュアるんが始まるぞー」

皐月「!」

司令官「前後編だったから、この前はいいところで引いたよなあ。楽しみにしてたんだ。皐月もそうだろ?」

皐月「えっと……その……ボクは……」

司令官「皐月、なに変な顔してるんだ」

皐月「ボ、ボクは……キュアるんは卒業したんだ!」

司令官「……はああ? 急にどうしたんだ?」

皐月「ボ、ボクは、海外のすごく長くて退屈で芸術的な映画とかも寝ないで見られるんだから!」

司令官「全然映画を褒めてないよな、それ」

皐月「だ、だからキュアるんは卒業したの!」

司令官「なにがどう、だからなのかよくわからんな」

皐月「卒業したから……もう将来、キュアるんになりたいなんて全然思ってないんだよ!」

司令官「そうなのか……」

皐月「……ど、どう? 見直した?」

司令官「いや、特には……」

皐月「あれえ!?」
38 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:28:45.65 ID:MEySW27k0
司令官「皐月はそういう映画が好きになったのか? じゃあ、別チャンネルでちょうどそんな感じのやってるから見るか」

皐月「う、うん……」

皐月(大丈夫、ボクが本当に寝ないで見てたら、きっと司令官もボクのことを見る目が変わるはず……!)


〜数分後〜

司令官「はは、皐月見ろよ、この俳優の演技下手だなー」

皐月「ほんとだよね! セリフが棒読みなのがボクでもわかるよ!」

司令官「こいつこんな顔してたぜ、こんな」ぎゅにゅー

皐月「ぶっ! あはははは! 違うよ司令官、こんな顔だって!」みにゃー

司令官「ぎゃははは! 似てる、似てるぞ皐月! お前がアカデミー賞だ!」
39 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:29:46.20 ID:MEySW27k0
皐月「それにしても、ホント何言ってるのかさっぱりわかんないよね、この映画!」

司令官「まったくだな! 監督、この映画で干されたんじゃねーのか? ちょっと検索してみようぜ」

皐月「どれどれ……? えっ、司令官、この人、ボクたちが劇場で見たあの映画撮ってるよ! あんなに面白かったのに!」

司令官「マジか、なんてこった……。あまりに売れなくて反省したのか?」

皐月「あ、しかもあの映画、続編やるんだ。……これ、そのプロモーションで放送してるんだね」

司令官「明らかに逆効果だろ! それとも視聴者を寝かせて、予告宣伝を睡眠学習でもさせるつもりか」

皐月「……続編の内容、なんだか怖くなってきたね……」

司令官「こいつは劇場で確かめないとな。公開日はいつだ? 観にいこう」

皐月「うん! えっと、そのあたりの予定あけておくね」

司令官「ああ、俺も合わせて休みを取るぜ。ま、最近平和だから余裕だろ」
40 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:30:29.94 ID:MEySW27k0
皐月「……あれ、目を離してる間に映画終わっちゃってる」

司令官「お、ほんとだな。最後ぐらいは見ておきたかったが」

皐月「ボクはいいかなあ。もう一回観たいとは思わないよ」

司令官「まあなー」

皐月(……あれ? 確かに寝ないで観れたけど、こういう感じじゃなかったはず……)

司令官「そうだ。皐月、さっきのキュアるん録画してあるから見ようぜ」

皐月「ホント!? ……じゃなくて! ボクはキュアるんは卒業したから!」

司令官「そんなうれしそうな顔をしておいて、何言ってんだ。もう一回入学してくれ。ほら、映すぞー」

皐月「あっ! も、もう!」
41 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 16:34:00.56 ID:MEySW27k0
皐月「……! …………! あっ……!」

司令官(完全に見入ってるな)

皐月「……終わったあ」

司令官「今回も面白かったなー」

皐月「………………うん」

司令官「……その割に微妙な顔してるぞ」

皐月「あのさ……司令官って、おたくなの?」

司令官「え? いやー……別にそんなこともないと思うけどな。人より映画は見てるけど……」

皐月「そうなんだ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 18:46:30.69 ID:pJGPxMcVo
ロリコンのオタクじゃなかったら皐月なんかと一緒にプリキュアなんて見ないぞ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 20:51:09.98 ID:0MCcZBIs0
司令官は子供だった?
44 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 22:41:44.47 ID:MEySW27k0
司令官「突然なんだよ」

皐月「えっと……。アニメを喜んで見るのは、おたくか子供だけだって」

司令官「なんだそりゃ」

皐月「そう聞いたから……」

司令官「まあ、俺はおたくでも子供でもかまわないけどな」

皐月「……ふうん」

司令官「だからなんなんだその顔は」

皐月「……あと、ボクはキュアるんにはなれないって。当たり前だけどね。キュアるんはアニメだし……」

司令官「何言ってるんだ、そうとは限らないだろ」

皐月「えっ!?」
45 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/05/26(金) 22:43:54.72 ID:MEySW27k0
司令官「皐月なら結構いいところまでいけるんじゃないかと思うんだよな。艦娘だし」

皐月「艦娘は関係あるの?」

司令官「人間より艦娘のほうがなれそうじゃないか? 人間の限界は大体わかってるけど、艦娘はまだわかってないからな」

皐月「んー? うーん? そうかなあ……?」

司令官「どこまでなるかにもよるな。服だけ変えるとかならすぐできるわけだろう」

皐月「それはそうだけど、でも着替えたくらいじゃなった気がしないよ」

司令官「そうとは限らんぞ。服を着替えた皐月が飛んだり跳ねたりしたら、割とそれっぽくなるかもしれない」

皐月「うーん……」

司令官「結局、大切なのは気持ちとコースとゴールなんだよ。なりたい、だから、どうやったらなれるか、どうしたらなったことになるのか」

皐月「……うん」

司令官「皐月がなりたいキュアるんはどんなものか、考えるといい」

皐月「そっか……。わかったよ、司令官。考えてみる」

司令官「ああ。俺は皐月を応援するぜ」

皐月「ありがとう……」

皐月(……すごく楽しかったし、大切なことも教わったけど。ひどく空回りした気分……)

皐月(結局、ボクは大人にはなれてないのかな……?)


(おわり)つづく
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 01:35:33.28 ID:3mFZqi4f0
乙って言いたいけど続くのか終わるのか分からん
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 04:57:46.87 ID:JBBl31Hc0
おつおつ
ぜひもっと書いてくれ
48 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/05/30(火) 22:38:38.95 ID:2gdWcRz70
まだストックはあるのですが、その量も残りの話もあまりないので完結するまで書いてから投稿しようかなと思っています
いつも読んでいただきありがとうございます

>>46
今日の更新は終わり的な意味と、エタっても「終わりって書いてあるから仕方ないか…」と思ってもらうために書いています
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 00:07:20.98 ID:9bl7jPbw0
こやつ...!
策士か!!
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 13:18:33.17 ID:zuPgMbIso
これは期待
無理しない程度に頑張って下さい
51 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:11:02.32 ID:pMVMyh8u0
こんばんは
もうあと少しで完結だーと思って書いてたらどうも想定したエンディングが気に入らなくなり、
別の展開を書いていたら途中で行き詰まり、とりあえずどうしようもないので続きを投下します


前回までのあらすじ
自分が子供っぽいことを自覚した皐月は、初月と時雨による地獄の特訓をくぐりぬけた!
くぐりぬけたにはぬけたのだが、どうも皐月も初月も時雨も大人というものをよくわかってなかったため、
なんとなく空転している感じになったのであった
52 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:11:49.66 ID:pMVMyh8u0
司令官「皐月、そろそろ眠いんじゃないのか?」

皐月「んー……。うん、眠い」

司令官「お、今日は素直だな。じゃあ先に寝ていいぞ」

皐月「……司令官も一緒に寝ない? ボクだけ寝るのって、なんかわるいし」

司令官「おお! なんだなんだ、殊勝なことを言ってくれるじゃないか。嬉しいな!」

皐月「う、うん。いつも思ってたから……」

司令官「そうかそうか。じゃあ今日は四人で寝るか。俺と皐月と、くまたろうとねこじろうで」

皐月「……そうだね。そうしよう、司令官」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 02:14:41.89 ID:IVHf6d7Z0
待ってた
54 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:15:53.62 ID:pMVMyh8u0
司令官「じゃあ電気消すぞー」

皐月「うん、おやすみ……」

司令官「ふむ、くまたろうとねこじろう、ふわふわだよな。俺も抱き枕があるといいかもしれん」

皐月「それなら、これからはずっと一緒に寝る?」

司令官「ああ、そりゃいいな。しかし、さすがにそういうわけにもいかないわな」

皐月「……だよね」

司令官「なんだよ、皐月は寂しがりか?」

皐月「んー」

司令官「最初にここに来た時はそうでもなかったよな。あそこにいた頃から、結構経つだろ。みんなとも仲良くやってるし。だからか」

皐月「うん、そうかも」

司令官「そうだ。なんだったら、誰かと一緒の部屋に替えるってこともできるぜ。初月とか時雨とか」

皐月「それは楽しそうだけど……でも、そういうのじゃないから、いい」

司令官「……そうか? むう、今日の皐月はわからないな。……何か、悩み事でもあるのか」

皐月「……あるよ……。でも、司令官には教えない」ぷい

司令官「なっ!」

皐月「もう寝るね。おやすみ」

司令官「あ、ああ……」

司令官(これが思春期なのか……!?)
55 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:16:34.16 ID:pMVMyh8u0
司令官(な、なんなんだ、皐月の悩みって!? カレーとキュアるんと一緒に寝るのと……?)

司令官(全然思いつかないが……。でも、ひょっとすると俺が関係してるんだろうか)

司令官(俺が何かを……うーん……いったい……)

司令官(んー……。……。…………。………………)

司令官「…………んー……ぐー……」

皐月(……司令官、寝ちゃった。疲れてたのかな)

皐月(やっぱり……ボクって子供なんだろうなあ)

皐月(はあ…………)

皐月(でも、いつか大人になって)

皐月(そうしたら……。…………。………………)

皐月「…………ぅに……」
56 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:17:18.74 ID:pMVMyh8u0
皐月「というわけで、ボクはやっぱり子ども扱いされてるんだよ!」

初月「……ふむ」

時雨「……うーん」

皐月「あ、あれ? まったくそのとおりだー、ほんとほんとー、とか言わないの?」

初月「いや、なんというか……」

時雨「……別に子供でもいいんじゃないの?」

皐月「ええっ! ダメだよ!」

初月「前回の時からなんとなく思っていたが、今回は更にのろけを聞かされている気分だ」

時雨「司令官は変な意味でなく、子供好きなんだろうね。僕たちとは態度が違うもの」

初月「甘やかすのも好きなのだろうな」
57 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:17:47.65 ID:pMVMyh8u0
時雨「僕たちももうちょっと甘えたほうがいいのかな……」

初月「キュアるんを見はじめようか」

時雨「ぬいぐるみ、買ってほしい……」

初月「司令官のカレーも食べたいな」

時雨「それで、夜は一緒に寝る?」

初月「いいな」

時雨「いいね」

皐月「ちょ、ちょっとちょっと! 子供のまんまじゃダメなんだってば!」

初月「皐月はこれほど司令官に可愛がられていて、一体何が不満なんだ」

時雨「換わってほしいぐらいだよ」

皐月「それは、その……」

初月「なんだ? 言えないことがあるのか?」
58 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:18:49.31 ID:pMVMyh8u0
時雨「そもそも、前回から皐月はすごく楽しそうだったよね……。どうして急に大人になろうなんて思ったの?」

皐月「あ……えっと……」

初月「無理に言う必要はないが……」

時雨「ううん、僕は聞きたいな。皐月は仲間だし、あれだけの特訓も一緒にしたんだもの。ここまで来て隠し事はされたくない……」

皐月「……わかった。ここまでしてくれた二人に、ボクも隠し事はしたくないよ」

初月「皐月……。ありがとう」

皐月「いいってば。……あのさ、ボクが大人になりたい理由はね」

初月「…………」

時雨「うん……」
59 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:19:34.88 ID:pMVMyh8u0





皐月「しれ、司令官と、エッチがしたいからなんだ……!」






初月「       !      ?        」

時雨「は………………………………………………………?」


60 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:20:06.47 ID:pMVMyh8u0
皐月「でも……その、大人にならないとエッチはしてもらえないでしょ? だから」

初月「ストップ! ストップストーップ!」

時雨「落ち着いて!!! 皐月、皐月落ちついて!! 落ち着いてよ!!!!」がしっ ゆさゆさゆさゆさゆさ

皐月「し、しぐれ、しぐれがおちついてない! おちついて!」がくがくがくがくがく


ワーワーキャーキャー
ドカーン バターン
61 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:20:41.71 ID:pMVMyh8u0
(がちゃり)司令官「お、おい、どうした! 何を騒いでる!?」

皐月「あ」

初月「はあはあ……はあ……」

時雨「ぜー、ぜー、ぜーっ……」

司令官「……な、なにがあったんだ? 皐月、大丈夫か?」

皐月「な、なんでも……」

初月・時雨「「なんでもない!」」

司令官「いや、しかし……お前ら、なんで皐月にのしかかって」

初月・時雨「「なんでもない!!!!」」

皐月「その……うん、本当になんでもないんだ、ちょ、ちょっと転んじゃってアハハ」

司令官「……わ、わかった……。えっと……何かあったなら言えよ、三人とも……」……ばたん
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 02:21:11.77 ID:Xa6sV33Wo
なるほど(ボロンッ
63 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:21:20.62 ID:pMVMyh8u0
………………。


皐月「……二人とも大丈夫?」

初月「……ああ、すまなかった」すっ

時雨「ごめんね。取り乱しちゃった」(埃をはらう)

皐月「よ、よかった……」

初月「それで、だ……。皐月。先ほどの話だが」

皐月「エ、エッチのこと?」

初月「ッ……そ、そうだ。どこで聞きかじったのかはわからないが、あまりよくわかっていないことを迂闊に喋るのは」

皐月「ボ、ボクだってわかってるよ! 勉強もしたし……」

初月「勉強!?」

皐月「うん、動画とか……」

時雨「動画あ!?」

皐月「だから、エッチっていうのは×の×××を×××に××したり……あ、でもその前に××を」

時雨「や、やめて! わかったからやめて!」

初月「皐月……皐月が……あの天使のように純粋だった皐月が……どうしてこんなことに……」

皐月「…………やっぱりボクって子供っぽいんだ……」
64 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/06/12(月) 02:22:20.01 ID:pMVMyh8u0
皐月「二人はもう頼れない……。ここからは、ボクだけで進むしかない」

皐月「……でも、どうすればいいんだろう。ボクだけで何ができるんだろう……?」

皐月「……どうすればいい、だって? ちがう、ボクはまだ自分では何もしていないんだ!」

皐月「やってやる……! ボクは、ぜったいに……!」


(つづり)終わく
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 02:52:07.45 ID:IVHf6d7Z0
おつ
ヤってやれ!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 03:48:48.21 ID:RJ1+1C1ao
子作りをしたいなら感染症や出産の危険も学ぼう
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 07:38:39.30 ID:rQA244jbO

予想外の展開
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 13:27:19.72 ID:Qk7Wyjl80
子供っぽいというかアホの子に近いかな?
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 13:40:11.95 ID:TyDnJJNEo
皐月ちゃんかわいいよ!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 18:54:03.10 ID:dfbNUNboo
この健全SSがロリコン運営にR送りされる前に書き上げちまってくれ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 22:12:57.93 ID:NzSAVQV5o
つづけ!
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 18:11:46.48 ID:epZSqR7n0
おまかわの舞
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/14(金) 00:04:13.11 ID:7gR9ivelo
ほしゅ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/29(土) 16:22:30.63 ID:EMEDNwfz0
かわいい...かわいい...
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 13:18:51.25 ID:50OjZMQro
舞ってる
76 : ◆36ujqGfUl2 [saga]:2017/10/12(木) 02:49:32.85 ID:7g9nvUGL0



皐月「……やってやるとは言ってみたものの……実際はどうすればいいんだろう」

皐月「うーん……とにかく司令官に、ボクのことを意識してもらわなきゃどうしようもないよね」パチッ ブイーン

皐月「よし! がんばるぞ!」カタカタカタカタタタッ


検索窓【エッチ 彼氏 誘う】
   【彼氏をその気にさせる方法】
   【初体験談 女の子 小学生】
   【ロリ シチュ R18】

77 : ◆36ujqGfUl2 [saga]:2017/10/12(木) 02:51:34.04 ID:7g9nvUGL0
―執務室

皐月「……ふー、なんだか暑いね、司令官」

司令官「ん? そうか? まだ5月だぞ」
(開始当初は5月だったのです)

皐月「そうなんだけど、夏の気配が漂ってきているっていうか……」

司令官「皐月はそんなに暑がりだったか……?」

皐月「あー、暑いなー。もう脱いじゃおうかな」(ちらっ)

司令官「ああ、どうせ誰も見てないし、かまわないぞ(上着くらいは)」

皐月「かまうでしょ!」バンッ

司令官「なっ! ど、どうした皐月!?」

皐月「あ、いや! なんでもないなんでもないよーアハハ」

司令官「……な、なんなんだ? 何か悪いこと言っちまったか」

皐月「だからなんでもないって! そう! 暑いからちょっとぼーっとしてるのかも!」

司令官「ものすごく元気そうだが」

皐月「そんなことないよ! あー、暑いなー、暑くて溶けそう! 茹で皐月になっちゃうなー!」

司令官「そ、そうか。……じゃあ、エアコン点けていいぞ」

皐月「……あ、うん。点ける」ピッ ウイーン フオー

司令官「…………」 フオー

皐月「…………」 フオー

司令官・皐月(寒い……) フオー
78 : ◆36ujqGfUl2 [saga]:2017/10/12(木) 02:55:00.04 ID:7g9nvUGL0
― 一時間後

皐月「……」 フオー

司令官「……」 フォー

皐月「……」ガタッ

司令官「……ん?」

皐月「……」トストストス

司令官「ど、どうした皐月、急に近づいてきて。何かあったのか?」

皐月「……」ギュッ

司令官「え、お、なんだおい、どうしたんだよ?」

皐月「なんか寒くなってきちゃって……アハハ」

司令官「そ、そうか」

皐月「んー」ギューッ

司令官「皐月、そんなに寒いならエアコンを消……」

皐月「んんんー」ギューーッ

司令官「お、おい……ちょっと苦しいぞ……」

皐月「んぐぐぐぐー」ギュルゥッ

司令官「さ、さつき……ギブ……ギブアップ」バンバン

皐月「ん」パッ

司令官「ハアッ、ハア……艦娘なんだからちょっとは加減してくれ……」

皐月「……司令官……なにか思わなかった? こう……ギュッとされて……きもちいいとか……」

司令官「な、何言ってんだ皐月? 俺に絞められて喜ぶ趣味はないぞ」

皐月「……そう……ごめん、戻るね」スタスタ ガタッ

司令官「……」

皐月「……」

司令官(明らかに皐月がおかしい)

皐月(こんなに大胆なスキンシップも全然効かないなんて……やっぱりボクのカラダじゃだめなのかな)

皐月(……こうなったら……! アレしかない……!)
79 : ◆36ujqGfUl2 [saga]:2017/10/12(木) 02:57:44.29 ID:7g9nvUGL0
― 更に一時間後

皐月「……」

司令官「……」

皐月「……」

司令官「……」チラッ

皐月「……」

司令官(……今の所は何もなさそうだな)

司令官(……いや、待て……やはりおかしい)

司令官(皐月が静かすぎる……いつもなら、もっと俺に話しかけてくるはずだ)

司令官(また何かするつもりなのか? しかし、そもそも何のために、何をやっているのかすらわからねーんだよな……)

皐月(……そろそろ時間かな)

皐月「よし!」ガタッ

司令官「……っ」ビクッ

皐月「司令官! そろそろお風呂の時間だよね!」

司令官「あ? あー、そうか。浴場を開く時間だな。入りたいなら入ってきても……」

皐月「一緒に入ろう!」ズイッ

司令官「はあ!?」

皐月「ボクたち、戦友だよね!」ズイズイ

司令官「はああ!?」



つづくかおわるかします
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 04:03:03.78 ID:RbQLH1hm0

舞ってた
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 19:38:12.59 ID:ILSc/AHFo
おつさっちん
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/13(金) 04:49:01.40 ID:hojBJBe90
>>76
皐月の検索ワードがガチ過ぎる件
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/15(日) 21:27:18.81 ID:ZVOeshsUo
乙です
さっちんの検索ワードェ・・・・
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 06:18:47.05 ID:bgRVpFbro
おつ皐月かわいい
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 16:07:02.36 ID:QFU0jYV4o
浴場で欲情
86 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:47:50.02 ID:7ZCND0HM0
皐月「司令官! そろそろお風呂の時間だよね!」

司令官「あ? あー、そうか。浴場が開く時間だな。入りたいなら入ってきても……」

皐月「一緒に入ろう!」ズイッ

司令官「はあ!?」

皐月「ボクたち、戦友だよね!」ズイズイ

司令官「はああ!?」

皐月「だから、たまには裸の付き合いをするのもいいと思うんだ!」ズズズズイ

司令官「えええええ!?」

皐月「だから行こう! 今すぐ行こう!」グイグイ

司令官「ま、待て皐月! 確かに俺たちは戦友かもしれんが、それ以前に提督と艦娘でな……!」ズルズル

皐月「えっ?」ピタッ

司令官「わ、わかるだろ? やっぱり一緒に風呂に入るのはまずい……」

皐月「ボクはかまわないから大丈夫だよ!」グイイイグイイイ

司令官「わかってねえ! せめて水着! 水着な!」ズルルルズルルル
87 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:48:48.93 ID:7ZCND0HM0




「…………(無言で目をあわせる)」

「…………(うなずく)」


88 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:50:58.12 ID:7ZCND0HM0
―浴場

司令官「やれやれ……思えば提督なんざやりはじめてから、一番風呂にゃ縁がなかったな。いい機会か」

皐月「司令官、こっちこっち! 座ってよ!」

司令官「お、おう……皐月、なんだその水着は」

皐月「え、これ? どう? 似合う?」

司令官「いや、よくわからん……。なんでビキニの上下がヒモで繋がってるんだ」

皐月「これはモノキニっていうんだよ! セクシーでしょ?」

司令官「?」

皐月(本気でわからない顔をされちゃった……)

司令官「よくわからんが、皐月がそういうのが好きならいいんじゃないか?」

皐月「……くっ」

司令官「なんだその反応」

皐月「いいからほら、座って座って! 背中をながしてあげるからね!」

司令官「へいへい」スッ

皐月(ふっふっふ……背中がガラあきだよ! 司令官!)チュルルッ ゴシゴシブクブク ペタペタ
89 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:53:04.78 ID:7ZCND0HM0
司令官「うお、何するんだ皐月……」

皐月「司令官の身体を洗ってあげてるんだよ……?」ヌルヌルズリズリ


皐月(そう……泡立てた石鹸をぬったボクの体で!)

皐月(これはエッチなことをする前に行われる定番の行為で、お店でもやってるって!)

皐月(それにくわえて露出とスキンシップの要素も含んでる! カンペキだよ!)


司令官「さ、皐月、お前……」

皐月「ど、どう? 司令官?」スリスリ

司令官「どうといわれても……」

皐月「な、なにか感想というか、感じるものとか……あるでしょ?」

司令官「……皐月」クルッ

皐月「司令官……?」

司令官「……」ギュッ

皐月「あっ……」ドキッ

皐月(きた! きちゃった! やった! やったよ! インターネットばんざい!)

司令官「皐月……いいか?」

皐月「う、うん……ボクはいいよ……!」
90 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:54:43.43 ID:7ZCND0HM0
司令官「そうか、じゃあ……」

皐月「……ん!」

司令官「こうだな」ヒョイ

皐月「……ん?」クルッ

司令官「いいか皐月。人の背中を流すときはな、このタオルを使うんだ」ゴシゴシ

皐月「…………」

司令官「確かに皐月の肌はすべすべだから、人肌でこするだけでもいいのかもしれんが……やっぱ人を洗う時はな」ゴシゴシ

皐月「ええーい! まだるっこしー!」ガタタッ

司令官「おい、まだ流してないぞ。早く湯船に入りたい気持ちはわかるが」

皐月「司令官!! ボクを子供扱いするのもここまでだよ!! 今こそ動画で習い覚えたあれそれを、披露しちゃうんだから!!!」

司令官「動画? 身体の洗い方動画か?」

皐月「ちがう……けど、まあだいたいそんなものかも! 行くよ! とおー!」バッ

司令官「なっ、皐月、風呂場で飛び掛ると危」
91 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:55:29.58 ID:7ZCND0HM0



「そこまでだ!」バーン ダダダッ

「現行犯で逮捕するよ!」ガシッ グイイイッ


92 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:56:36.39 ID:7ZCND0HM0
あれ? トリップが変わってますね…
93 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 00:57:57.86 ID:7ZCND0HM0
前回のトリップが間違ってたんですね…
気にせず続きます
94 : ◆yJGN1SPTmzFo [sage saga]:2017/10/30(月) 01:00:28.82 ID:7ZCND0HM0
皐月「なっ!!」ドタッ

司令官「お、お前たち、何やってるんだ!」

初月「司令官。僕たちはずっと皐月を監視していたんだ」

時雨「何かするんじゃないかと思ってね。そうしたら、やっぱり」

司令官「……監視? お前ら、俺たちの風呂を覗」

初月「『監視』をしていたら皐月が行動を起こしたので拘束したんだ何も問題はないしむしろ褒められてしかるべきだ」

時雨「そうこれはあくまでも『監視』であって決して何もやましいことはないんだよ現にこうして成果も上がったわけだから僕たちは正しいことをしたんだよ」

司令官「何でそんなに必死なんだ」

皐月「か、監視だって!? どうしてそんなこと!」

初月「皐月、お前は今何をしようとしたのかわかっているのか? これはあくまでもお前に、これ以上の罪を犯させないための善意なんだ」

時雨「さあ、こっちに来て。尋問をして記録するからね。艦娘に弁護士を呼ぶ権利はないし自分に不利な証言もどんどんしてもらう」

皐月「あっ、ちょっと、まだ何にもしてないよ! 司令官、助けて!」ズルズル

司令官「まだって、何をするつもりだったんだよ」

時雨「というか、もう十分してたでしょ……。司令官、僕たちは皐月と話があるからこれで失礼するね。お騒がせしました」

初月「邪魔をしたな、ゆっくりと風呂を堪能してくれ、司令官。ほら、立って歩け皐月」

皐月「うわーん」

スタスタズルズル バタン
95 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2017/10/30(月) 01:01:42.52 ID:7ZCND0HM0



司令官「……なんなんだ、あいつら? やっぱ変だよなあ……」

司令官「まあ、今考えてもしゃあねえな。後で直接聞くか」

司令官「今はゆっくり風呂に入っとこう……」バシャッバシャッ ザブン

司令官「はあ……いい湯だ」

カポーン


96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 08:25:43.66 ID:sdj35gkFO
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 09:41:49.66 ID:ANKYBfbJo
つわり
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 20:22:30.37 ID:uJGfHq7A0
まだか?
99 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2018/04/03(火) 21:48:36.89 ID:N7o+/gOs0
あけましておめでとうございます


―皐月の部屋

初月「皐月、ここに座れ」

皐月「はい」ストン

時雨「卓上照明を点けて……部屋の電気を消すよ」カチッ

初月「よし。今からここは尋問室だ。キリキリ吐いてもらうぞ、皐月」

皐月「悪いことなんかしてないのに……」

初月「それもきちんと理解してもらわないとな……。時雨、あれを出してくれ」

時雨「うん。皐月。カツ丼だよ」ドン

皐月「えっ? ええと……食べていいの?」

時雨「皐月が正直に話したらね」

初月「そういうことだ」

皐月「……えーっと……何を話せばいいのかな……?」

時雨「そうだね。まず、浴場で何をしようとしていたのか話してもらおうかな」

皐月「もちろん司令官とエッチしようとしてたんだよ」

初月「……(頭をかかえる)」

時雨「皐月、あのね。その……そういうことは、軽々しくしようとしちゃいけないんだよ」

皐月「ボクは真剣だよ!」

時雨「いや……それは、まあ、そうなのかもしれないけど」

皐月「ホントに真剣だってば!」

初月「……どう説得したものか……」
100 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2018/04/03(火) 21:50:22.38 ID:N7o+/gOs0
時雨「えっと、質問を変えようか」

皐月「うん」

時雨「その、そもそもなんだけど……。どうして司令官と、エッ……チな、ことをしたいと思ったの?」

初月「そうだ。どこからそんなことをしろと吹き込まれたんだ」

皐月「あっ、まだ話してなかったっけ。えーっと……ちょっと長くなるんだけど……。この前、睦月型の集会に行ったんだよ」

初月「ああ、同型艦集会か?」

時雨「違う鎮守府にいる姉妹同士の集まりだよね。僕も2ヶ月に1回くらいはみんなと会ってるよ」

皐月「そうそう。睦月型は1ヶ月に1回、第四日曜日に会っているんだけど……その時に……」
101 : ◆yJGN1SPTmzFo [saga]:2018/04/03(火) 21:52:49.17 ID:N7o+/gOs0
―睦月型集会 某鎮守府第十八会議室(レンタル料:4時間 1000円 飲食可能)


睦月「……それじゃあ、意見交換会も終わったところで、みんなで飲んだり食べたりしましょー! 飲み物もった? それじゃー、睦月型にかんぱーい!」

如月・皐月・長月・文月「かんぱーい!」カチーン

如月「んっ……んっ……ふう……美味しい」

皐月「はー! やっぱりピルクルはおいしいね!」

長月「ほう。まだそんなものを飲んでいるのか、皐月は」

皐月「ええ……なにそれ……? 長月だってコーラを飲んでるのに……?」

長月「甘いな。私が飲んでいるのはコーラ。つまり、炭酸が入っているんだぞ」

皐月「うっ、たしかにボクは炭酸が辛くて苦手だけど……」

長月「私のほうが一歩先を行っている、ということだ」

皐月「むむ……」

文月「ふたりともあんまり変わんないと思うなあ」

長月「なんだと? そういう文月こそメロンソーダを……」

皐月「あれ、でも炭酸の泡が立ってない……?」

文月「ふふふふ。そう! これはねー、緑茶なんだよ!」

皐月「りょ、緑茶っ!?」

長月「あの苦いお茶を、しかもストレートで……!」

文月「まあねー。あたしもこういう味がわかる? ように? なっちゃった? っていうか?」

皐月「むむむむ……」

長月「くっ……」
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