橘ありす「凛さんって、顔文字とか使わなさそうですよね」

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1 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:08:04.21 ID:ImoM/5cnO
凛「顔文字?」

ありす「メールとかLINEとかでです。少なくとも、私とやり取りしているときは使っていた記憶がありません」

凛「うーん……まあ、積極的に使うことはそんなにないかな」

凛「でもどうして急に? 顔文字使わないのはありすも同じでしょ」

ありす「はい。ですから、たまには使ってみようかなと思ったんですけど……使いどころがわからなくて、誰かを参考にしようかと」

凛「ふーん。それで私に聞いたんだ」

ありす「そういうことです。ネットで調べてもいまいち要領がつかめなくて」

凛「確かに、ひとつのページにいろんなことが載りすぎていてわかりにくいかも」

ありす「凛さん、調べたことがあるんですか?」

凛「ちょっとだけ。未央や卯月に『使ってみたら?』って言われて」

凛「結局使い方をマスターできなかったから、今も使ってないんだけどね」

ありす「そんなことが……」

凛「………」

凛「せっかくだから、ふたりで練習してみる?」

ありす「いいんですか?」

凛「暇だし、できないままなのもすっきりしない気がしてきたから」

ありす「じゃあ、お願いします」

凛「じゃあ、LINEのトークで」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495980484
2 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:09:20.35 ID:ImoM/5cnO
『凛さん、こんにちは』

『こんにちは』

『今回のトークの目的は、お互いに不慣れな顔文字やスタンプを使う練習をすること。お間違いないでしょうか』

『あってるよ』

『わかりました。では早速始めましょう』

『了解』




凛「………」

ありす「………」

凛「………」

ありす「………」

ありす「あの。なにもしないままだとトークが進まないんですけど」

凛「ありすこそ、先に打ってもいいんだよ」

ありす「凛さんは先輩なので、お先にどうぞ」

凛「………」ポチポチ



『(*^○^*)』



ありす「なんですかこの顔文字」

凛「なんだか元気そうだったから」

ありす「はあ」
3 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:10:03.67 ID:ImoM/5cnO
凛「ところでありす、LINEでの文章がすごく硬いというか真面目というか、そんな気がするんだけど」

ありす「そうですか?」

凛「なんだか業務連絡みたい」

ありす「そこまで硬いでしょうか……」

凛「うん、まるでプロデューサーが上司の人にメールで送るような……あ」

凛「だからか」

ありす「え?」

凛「プロデューサーがそうしてるから、ありすもそうしてるのかなって」

ありす「べ、べつにそういうわけでは……ちょっと待ってください。どうしてにやにやしているんですか」

凛「関係ないけど、好きな人のやることって、真似したくなるらしいね」

ありす「明らかに関係あると思っている口ぶりです! 本当にそういうのではないですからねっ」



4 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:11:11.78 ID:ImoM/5cnO
ガチャリ


泉「おはようございます………なにしてるの?」

凛「ありすの――」

ありす「顔文字を使う練習です!」

泉「顔文字? メールとかで?」

凛「うん。私もありすも慣れてないから、練習してみようってことになったんだ」

ありす「泉さんは……泉さんも、使わなさそうですね」

泉「使うよ?」

ありす・凛「えっ」

泉「そんなに驚くようなことでもないような……頻繁にってわけじゃないけど、流れでスタンプとかそのあたりを入力するときはあるし」

泉「さくらとかには負けますけどね」

凛「さくらは確かにいっぱい使いそうだよね」

泉「そういうイメージの話だったら、私はそれこそ、凛さんはメールとかLINEとかすごく慣れていそうな人だと思ってましたよ」

凛「え?」

泉「あ、今じゃなくて出会った当初の話ですけど。携帯で文字を打つのがすごく速そうな人だなと」

ありす「それはなんとなくわかります」

凛「どうして」

泉「………見た目?」

ありす「見た目ですね。一般的な女子高生のイメージそのままでしたから」

凛「実際は若干機械音痴でした、と」フフッ
5 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:12:06.73 ID:ImoM/5cnO
ありす「話を戻しますけど。泉さんが顔文字に慣れているなら、私と凛さんの先生になってもらえばいいのかもしれません」

泉「うーん。でも、私も人にやり方をレクチャーできるほどではないし……あ、そうだ」

ありす「どうかしましたか」

泉「ちょうどいい先生がいたのを思い出したわ」

凛「先生? さくらとか?」

泉「いえ、さくらは今お仕事で事務所にいないので……ほら、あそこにいます」

ありす「あそこ……?」



雪美「………?」←読書中

6 : ◆C2VTzcV58A [saga]:2017/05/28(日) 23:12:35.03 ID:ImoM/5cnO
雪美「………」シュバババ

凛「す、すごい……」

ありす「あらゆるメッセージの返信にスタンプで返答しています……しかも、ほぼすべて猫のスタンプで」

泉「猫のスタンプだけコレクトしてるらしいわ」

ありす「雪美さん。私達にそれの使い方をレクチャーしてもらえないでしょうか」

雪美「……任せて……」フンス



※その後、事務所で一時期猫のスタンプがやたらと流行した
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