【リレーSS】モバP「海からアイドルが採れるようになってからそろそろ5年ですよ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 16:21:35.24 ID:hl5/o7p70
>>13 の続き

最初に海に打ち上げられた海産アイドルたちと、後から入水して生まれ変わるように誕生したアイドルたち……
その決定的な違いは、素体となる存在の有無といえるだろう。

元々この世界の住人だったゆえに、発見された後は
それまでの名前、年齢、所属する学校や会社……といった情報が、いわば「刷り込まれて」いく。
命を落とすかもしれない賭けに勝った彼女たちは、
代償として失った記憶を貪るように吸収していき、
表向きは違和感のない程度に活動することが可能になっていた。

>>14 の続き

一方、地球における最初の海産アイドルたち――すなわち、「ウサミン星」に由来する人々は、
地球上では完全に未知の存在であったために、その生活規範の策定や売り出し方について
プロダクション側で相当に難儀した経緯がある。
仮初の名前を与えられ、どこそこの学校に通っている……などの情報を後付で設定された彼女たちは
この世界で生きていくためにそれを素直に、あるいは渋々受け入れていくのであった。

記憶を失わずに次元移動を行う手法を確立した、一人のエージェントを除いて。

続く
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 16:44:08.46 ID:md0lEsnwo
最近のリレーssって気に入らないレスを無視して進行するのか
どんだけゆとり仕様なんだよ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 16:50:07.66 ID:DM3LQPo/o
>>16
諦めろ。池沼に見つかったのが運の尽きだ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 16:56:14.90 ID:gsiCRoJZ0
上の設定全部拾うのはキツいなぁ
もう既に無理がありすぎる
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 18:25:06.70 ID:CXtMR/FA0
既出設定が踏襲困難なら
その1つ2つ前まで遡ればいいじゃない
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 19:51:02.85 ID:XAccEzUXo
というか3が完全にスルーされてるし、そこでいいんじゃね?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:55:12.00 ID:ySC7tMc/0

長き時が過ぎ、モバPは少し老いた。
だが、モバPは立ち上がった。
必ず、かの海産アイドルたちの不幸を、不遇の時代を除かなければならぬと決意した。
モバPには政治がわからぬ。文字が読めぬ。
モバPは346プロダクションのプロデューサーであり、ただの課金兵である。金を稼ぎ、金を溶かして暮らして来た。
けれどもちひろに対しては、人一倍に辛辣であった。彼女を天使と呼ぶ傍ら、鬼、悪魔と罵るほどに。

P「あいつらはもっと幸せになってよかったはずだ…」

既に失われた、彼女らであって、彼女らでない、黎明期の海産アイドルたちを想う。

P「まずは池袋Vと…一応一ノ瀬Zに相談だな」

きょう未明モバPは家を出発し、野を越え山越え、十里離れた此このトーキョーの街にやって来た。
モバPには金も、学も無い。髪も無い。アラサーの、守銭奴ちひろと二人暮しだ。
このちひろは、346プロダクションのとある毛無げなプロデューサーを、近々、花婿として迎える事になっていた。
結婚式も間近なのである。
モバPは、だがしかし、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに行かず、はるばるこの街にやって来たのだ。
モバPは決意した。

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:56:25.19 ID:ySC7tMc/0

◇ ◇ ◇


晶葉V「それでいったい何の用だ?私も暇じゃないのでな。手短に頼む」

P「あぁ…不可能を…可能にしてほしいと言ったらどうする?」

俺は池袋晶葉の研究所に来た。彼女に、お願いをするために。

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:57:23.64 ID:ySC7tMc/0

晶葉V「気が触れたとしか思わんな。不可能であると分かり切っている事象に望みを抱くなど」

一ノ瀬Z「どしたの?なんか辛いことでもあった?あたしがぜ〜んぶ何もかも忘れさせてあげよっか♪にゃはは〜」

P「遠慮しておくよ。お前のソレは洒落にならない」

一ノ瀬Z「じゃあいったいどうしろってのさー。あたしたちのこと便利な道具だと思ってんのー?」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:58:27.38 ID:ySC7tMc/0



晶葉V「初代の池袋晶葉と一ノ瀬志希は確かに君が担当していた」

晶葉V「だが既に私は3代目。志希に至っては7代目となり、担当しているプロデューサーは別にいる」

晶葉V「経歴を継承しているとはいえ、君に受けた恩義を覚えているとは言い難い」

晶葉V「だが、初代が君に助けられたのも事実」

晶葉V「だからこそ、私達がこうしてわざわざ時間を作っているということを忘れないでくれたまえ」


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:59:22.71 ID:ySC7tMc/0

彼女の言葉が俺に刺さる。そう、もう俺の知っている彼女たちではないのだ。

P「そうだな。すまない。君たちに俺は…あの頃の晶葉と志希を重ねてしまっている」

P「失礼なことをした。だが、それでも、どうしても聞いてほしい願い事がある」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:00:15.65 ID:ySC7tMc/0


P「俺を…俺を過去に戻してくれ」

P「冗談を言っているつもりはない。気が触れたわけでもない」

P「真剣に、俺は君たちにお願いしたい」


そう言って俺は静かに膝を折った。


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:01:17.06 ID:ySC7tMc/0

志希Z「んふふ、土下座なんてする人初めて見ちゃった」

晶葉V「動機はなんだ?」

P「世界を変えるため」

ーーーーーーーー『私…私、消えたくないよプロデューサーさん……!!』

脳裏に初めて担当し、そして”次”へと代替わりをしたアイドルの最期が浮かぶ。

P「そして、海産アイドルたちを守るため」

絶対に、変えて見せる。

P「だから…!だから頼む!俺は、戻らなくちゃならないんだ…!」

彼女の、彼女たちの最期が、あんな顔で終わっていいわけがない!

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:02:25.53 ID:ySC7tMc/0

志希Z「すっごぉい。こんな笑っちゃうようなこと言ってるのに嘘ついてる匂いがしないんだよね〜♪」

晶葉V「本気…というわけか。だが計画はあるのか?一人の人間に出来ることなんて限られているぞ」

P「まずは”原初”の海産アイドルたちの保護だ」

海産アイドルには「原初」といわれる者たちがいる。
初期に浜に打ち上げられていた者であり、真に過去と未来に接点を持たない183名の人類。
その美貌は筆舌に尽くしがたく、歴代のシンデレラガールは全て彼女たちの美貌を持つ者である。
それ故に乱暴を働かれたこともあった。

P「そして、誤った情報の流布を止める。「生まれ変われる」なんていうデマをな」

モバPは知っている。生まれ変わった自殺者など、存在しないということを。
誤った情報に踊らされた馬鹿どものせいで、消えた命があったことを。

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:04:08.92 ID:ySC7tMc/0



自殺者が身投げをした場所から生まれた海産アイドルたちは皆一様に記憶がない。
だが、例外は存在した。原初と同じ美貌を持つ海産アイドルたちだ。
彼女らは記憶がおぼろげに存在する。それは先代、先々代の原初の経歴と酷似していた。
一部の学者たちはこの差分に疑問を持ち研究し、とある意見を出した。


記憶を持たない者たちは、複製に失敗した劣化品なのではないか?
自殺者が生まれ変わるのではない。自殺者を糧に、「原初」が生まれ変わろうとしているのでは?、と。


仮説の域を出ないが、これは大きく支持された。
何故ならば、原初は泡となり消えるからだ。酷似した海産アイドルが見つかる直前に。
保護された後は、欠けた記憶を埋め合わせるよう、情報を刷り込まれていく。
そして完成するのは以前と全く変わらない、新たな海産アイドル。
画面越しに彼女らを見る者たちからすれば、何も変わらない今までと同じ可愛いアイドル。
同じ顔を持ち、同じ記憶を持つ。ならばこれは同じ人間である。
政府はそう判断した。

だが、モバPは彼女らをプロデュースした故に知っている。
彼女らは決して同じではない。

P(同じだというなら……何故、彼女たちは消えることに恐怖する!涙を流す!)

モバPは忘れない。初めて消える瞬間に遭遇した時のことを。
流れた涙を。交わした言葉を。最後の笑顔を。

P(俺は助けて見せる)

自殺者を減らせば、およそ一年に一回ある代替わりの頻度も長くなるはず。
モバPは額が地面に着くまで頭を下げた。


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:04:55.84 ID:ySC7tMc/0

晶葉V「世界を変える、海産アイドルを守る……か。正直私は今の待遇に不満など持っていないんだがな」

それはそうだろう、とモバPは思う。黎明期と違い、今は人権が認められている。

志希Z「あたしは〜協力してもいいかな〜」

P「ホントかっ!」

思わず大声を出してしまった。

志希Z「でもこれほとんど晶葉ちゃんの領分だからね。結局は晶葉ちゃん次第」

晶葉V「ここで私に振るか…」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:06:36.09 ID:ySC7tMc/0

志希Z「まぁまぁ♪初代が残した設計図、今でもいじってるんでしょー?意地張ったって意味ないよん」

晶葉V「んなっ!何故知っている!」

志希Z「んふふー、で、どうするの?」

晶葉V「くっ…一つ聞きたい。君は池袋晶葉をどう思っていた?」

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:07:04.88 ID:bMR7QQTro
まーたADHDが暴走してるの?
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:07:17.10 ID:ySC7tMc/0

突然のクエスチョンに俺は戸惑いながらも答える。

P「そうだな…大切な相棒であり、ちょっと変わった可愛い女の子であり…俺の大切なアイドル、かな」

晶葉V「………………そうか…初代は…きっと……」

P「晶葉?」

少しうつむいてぶつぶつ何かを言っているようだが俺の耳には届かない。

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:09:39.77 ID:ySC7tMc/0

晶葉V「ふっふっふ…幸運だな、君は」

P「ん?」

晶葉V「偶然にも過去へとタイムリープする機械は既に開発中だ」

P「何っ!」

晶葉V「これからテストプレイをするんだが、もちろん手伝ってくれるだろう? 優秀な助手が必要だからな! 」

P「もちろんだ!」

志希Z「よーしあたしも気合い入れてハスハスしちゃう〜!」

P「いやそれ関係ないだろ」

俺はよく分からないが協力を取り付けることに成功した。

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:10:03.77 ID:aCHZQYxDO
他に書く人いないんだからいいんでないの
ただこれだとリレーじゃなくて乗っ取りになるから板のルールに引っかかるけどな
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:11:18.45 ID:ySC7tMc/0
>>32
誰も書かないなら、まぁ書くしかないじゃん?
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:14:00.26 ID:ySC7tMc/0

◇ ◇ ◇


P「これで完成…なのか?」

晶葉V「あぁ、一応理論上は意識が過去に戻るはずだ」

志希Z「晶葉ちゃんすごーい」パチパチ

晶葉V「くれぐれも悪用するんじゃないぞ」

P「よし、それじゃあ…行ってくる」カチッ

晶葉V「気を付けるんだぞ。タイムリープに成功したという例は未だ一度もない」ギュォォォォォォォ

志希Z「戻れたとして、何か異常が起きちゃうかも♪」ギュィンギュィンギュィン

P「それでもいいさ」ガタガタガタガタ

P「このままここで後悔し続けるよりは」シュッ

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:15:21.22 ID:ySC7tMc/0
>>35
待って待って一応あと数レスで終わる予定なの
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:17:06.58 ID:vdypcK/vo
>>36
お前が書いたからこうなったんだよ!反省できないのかできない病気だったなクソッタレめ!!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:17:27.02 ID:ySC7tMc/0

ーーーーーーーーーーーー


『くっ、頭が痛い』『俺は今どうなっている』『不思議な感じだ』『体の感覚が…』『あー礼を言うの忘れた』
『失敗したらどうなるんだろう』『おえっ吐きそ』『あーきもちわりー』『くそっまだかよ』『ちくわ大明神』
『もし戻れたらまずは…』『やべっちひろさん放置したまんまじゃん』『まぁいいか』『あーお金ほしー』『おえっ』
『どこまで戻るんだろう』『まずはあいつらを…』『出来るだろうか俺に』『ええぃ弱気になってどうする』
『気付かなかったけど真っ暗だ』『あれ?俺死んだ?』『いやいやまさか』『あ!有償ジュエル使い切ってねぇ!』


ーーーーーーーーーーーー

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:18:33.56 ID:ySC7tMc/0




P「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:20:06.41 ID:ySC7tMc/0


◆ ◆ ◆


P「うぅっ、ここは……?」

気が付くと俺は見覚えのある部屋で寝ていた。

P「ここは…まさか……」

ベッドから飛び降り、机の引き出しを開ける。クローゼットを開ける。キッチンで踊る。
部屋中くまなく探索し、確信を得た。

P「俺の部屋だ……!」

そう。紛れもなく、過去に、確かに暮らしていた住処であった。

P「今日の日付は……」

まだ、世間が騒ぎだす前だ。

P「それなら俺のすることは……」

大丈夫、保護された場所なら俺は覚えている。

P「うっし!やるぞ!俺!」

さぁ、俺の戦いはここからだ ーーーーーーーー


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:20:21.67 ID:qtK3dtFKo
私物化ひでえ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:21:12.70 ID:ySC7tMc/0


◆ ◆ ◆





ザザァー ザザァー

「うぅ…」

「もし、大丈夫ですかお嬢さん」

「うっ……あれ…ここ…どこ…?あなた…だれゲホッゴホッ」

「うぅ…寒い…お母さん…助けて……」

「ふぅ」ファサ

「お嬢さん、アイドルに、興味はありませんか?」



45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:25:32.66 ID:ySC7tMc/0
以上。まぁこの後は183人のアイドルを捕獲しに行くなりモバPの過去編なり他のサイドストーリーなりどうぞ
あ、あと自分はジサツさんじゃないよ。ジサツさんなら酉つけるんじゃないかな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 23:27:08.21 ID:jHoKl8lWo
もうこのスレは死んだんだ。ジサツPに殺されて二度と目覚めないんだ。諦めろ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 21:33:44.53 ID:axf/ZrSBo
被災地
48 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:10:11.19 ID:5tqbajtl0

ここまでのあらすじ? 

同一筆者内で矛盾しているっぽいところ自己解釈したからちょっと違うかも

49 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:10:59.58 ID:5tqbajtl0


日本、大災害で多くの人が亡くなった


同時期、はるか遠いウサミン星で次元の断裂が起き、多くの住人が地球へと消えた

事態の収拾に安部菜々が地球へと送られた


50 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:11:43.11 ID:5tqbajtl0


しばらくして、ある時から海より多くの女性たちが流れ着いた

彼女たちは被災者の中に似た特徴を持つ人がいたりしたものの、記憶もなく異なった人間であるようで

その容姿は非常に魅力的であった


51 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:12:37.60 ID:5tqbajtl0


保護をはじめ、扱いに困った政府は民間に任せることにし、346を筆頭に各芸能プロダクションが名乗り上げ

生き残った海から来た女性の全てがアイドルとなった


52 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:13:18.55 ID:5tqbajtl0


海産アイドルには2種類いる

1つめは普通の人間と全く同じアイドル

おそらく記憶をなくしたウサミン星人


53 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage]:2017/06/21(水) 02:13:49.40 ID:5tqbajtl0


2つめは[ピーーー]ば、あるいはアイドルを引退すれば泡となって消えてしまい、

その後、若干の記憶を引き継いだ類似する存在として蘇るアイドル183人


54 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/21(水) 02:15:07.83 ID:5tqbajtl0
※失礼、>>53修正



2つめは死ねば、あるいはアイドルを引退すれば泡となって消えてしまい、

その後、若干の記憶を引き継いだ類似する存在として蘇るアイドル183人


55 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/21(水) 02:15:59.96 ID:5tqbajtl0


海で死ねばアイドルになれるほどに美しく生まれ変われる、という噂が流れ、

複数の自殺者が出るようになったりもした

2つめの海産アイドル183人がその命を糧に蘇りを繰り返していると考えられている


56 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/21(水) 02:16:39.21 ID:5tqbajtl0


世間からは同一と見られているが生まれ変わり続ける彼女たちは決して同じ人間ではなく、

消える時を迎えるたびに悲しみの涙を流す


57 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/21(水) 02:17:37.78 ID:5tqbajtl0


しかし、それでもなお蘇りは続く

生前の想いが乗り移ったとさせる生物があるように、


それぞれにこの世に遺した強い想いがあるために


58 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/21(水) 02:18:31.04 ID:5tqbajtl0


物語はここから始まる

プロデューサーは過去へと戻り、アイドルの悲劇を救うべく動き出す



以上


59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/21(水) 02:22:49.64 ID:persai3rO
もちなおせるか
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/21(水) 19:50:03.02 ID:0++Kfl1XO
凄いねぇここまで簡潔にまとめられるようになりたい
後半の長いの書いた>>45だけど海産アイドルの解釈で一部意見を申してもよいだろうか

>>54の「2つめは〜消えてしまい」だけど、そうそう死んだり引退しないと思うから「約1年生きれば必ず消えて次の者が蘇る」という強制代替りも条件に入れてはどうでしょう
自分の脳内ではそう考えてました
イメージ的には総選挙が終わった時に毎回生まれ変わる感じ

蛇足だったら流してくらはい
後は静かにしてますんで
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 07:41:15.31 ID:Ra2a8m8oO

1年周期で強制代替わりが起こる

自殺者の減少で周期が延びるという憶測は全くの無根拠でただの希望となる

池袋晶葉が三代目であることからPが過去に飛んだのは海産アイドル登場より長くても2年以上3年未満

タイトルより海産アイドル登場から5年時点では未だ海産アイドルが現れている

呼称が変わっていないため事業展開も行われている

すなわちPのタイムリープによる変化は歴史改変といかない程度

タイムリープ後、5年間再びのタイムリープしていない

その間にもアイドルと最低5人死別している

また5年時点で19代目までいたことよりこの世界では総選挙に類推する催しが年に4回は行われている
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 14:32:21.56 ID:TpJKcXXiO
うっわ、これは酷い
63 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 10:39:35.01 ID:UjqomgCpO
ではこのバトンは私が引き継いでもよろしいでしょうか?
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 11:23:11.00 ID:OpImYJ0G0
もういっそゴールまで
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 19:10:39.40 ID:sjW8UzsCO
もはや俺のこの設定で書いてくれと言わんばかりのもの
このまま死なせてやった方がいいと思わなくもないのですが
66 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 21:58:38.97 ID:umpyDN+g0



P(過去を、アイドル達を救うと決意して、あれから5年―)


P(結論から言えば、俺は成功をつかめたとは言えない・・・)



・・・


67 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:02:32.51 ID:umpyDN+g0


P(海産アイドルの発見が世間に騒がれる前に、彼女達の回収には成功した)


P(蘇る183人のアイドルにはそれぞれ元になる被災者がいる)


P(その中には大財閥の令嬢や、なかなか歴史のある名家の生まれも複数いた)


68 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:03:31.47 ID:umpyDN+g0


P(我ながら荒唐無稽な説得だったように思う)


P(それでも、生き写しとも言える彼女達のため、境遇を同じくする子たちのため、惜しみない支援をしていただいた)


P(発見が遅れることなく確実に守りきれると、そう断言してもいい)


69 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:08:28.28 ID:umpyDN+g0


P(とはいえ、それでも金はいる。自立させる必要もある。いつまでも甘えてなどもいけない)


P(だが結局のところ、俺に出来ることはプロデュースだけ)


P(生まれを秘密にし、彼女達は歴史通りアイドルとなった)


P(当然、アイドルに生まれ変われるなどという噂は立たず、アイドルの卵達が功を焦って自らの命を絶つなどということが社会現象になることはなかった)


70 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:15:15.72 ID:umpyDN+g0


P(Nursery Rhymes Princess of Mermaid Project)


P(絶大なバックアップの元、プロダクションの枠すら超えた多くの海産アイドル―否)


P(マーメイド達のアイドル活動を支援する、事情を知るプロデューサー達からなるプロジェクト、その始動)


P(全体を纏めながら、俺もアイドルをプロデュースした)


P(すべて、ここまでは順調だった)


71 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:17:20.71 ID:umpyDN+g0


浅利七海「本当に、おとぎ話の人魚姫みたいれすね〜」


P「怖く、ないのか・・・? 自分が、消えるかもしれないということが・・・」


72 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:21:45.60 ID:umpyDN+g0


P「・・・もう、起こらないと思っていた」


P「・・・楽観的だったんだ。命の供給がなくなれば、蘇りは繰り返されないと」


P「いつまでも・・・! 生きていてくれるだろうと・・・!」


P「でも、関係なかったんだ! たった1年で! 君達は消える! なにも起こらなくても!」


P「俺は・・・! それを止めるために・・・! それを止めたくて・・・!」


七海「プロデューサー」ギュッ…


P「七海・・・!」


七海「よしよし、大丈夫れすよー」ナデナデ


73 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:22:26.95 ID:umpyDN+g0


P(消えたくない、そう自分のプロデューサーと抱き合う子もいた)


P(マーメイド達は自分の死期を悟る)


P(浅利七海はとても冷静だった)


74 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:28:44.04 ID:umpyDN+g0


七海「きっと、全部奇跡だったんだと思うんれす」ナデナデ


七海「人が海から生まれるなんてあり得ないれすから♪」ケラケラ


七海「・・・七海ね、最初、ほとんどのこと覚えていないかったんれすけど、すごくアイドルになりたかったなぁってことは覚えてるんれす」


七海「でも、七海がどんな女の子だったか、七海を知ってる人のお話を聞いてたらそんなことはなくって」


七海「どこにでもいるただのおさかな好きだって」エヘッ


P「・・・どこにでもなんていないよ、こんな磯臭い子」フフッ…


七海「ええ、そんな〜」エヘヘ


75 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:31:41.74 ID:umpyDN+g0


七海「・・・それでね、こう思うんれす」


七海「アイドルになりたかったけどなれなかった七海が、この七海の姿で生まれ変わったのが、今の七海なんじゃないかなぁって」


P「生まれ、変わり・・・」


七海「はいれす」


P(結局、そうなのか・・・)


P(そんなことはないのだと、俺が思い込みたかっただけなのか・・・)


76 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:34:42.96 ID:umpyDN+g0


P(尾びれを捨て、足を得て人になり、その奇跡の対価に声を渡した人魚姫)


P(かつての自分を捨て、魅力的な存在を得てアイドルとなり、その奇跡には1年の期限)



P(恋が叶わず最後には泡と消えた人魚姫)


P(だから引退すれば、アイドルでなくなってもまた、泡と消えるアイドル・・・)


77 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:36:12.78 ID:umpyDN+g0


P(海産アイドル―)


P(それは、かつて夢破れ、アイドルとなれなかった彼女達に起こった泡沫の奇跡)


78 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:39:01.10 ID:umpyDN+g0


P「・・・もし本当にそうだとしたら、やっぱりそんなことは狂っているよ」


P「こういうアイドルでなきゃダメなんだ、なんてことはないんだ」


P「みんな違うんだ。そこに魅力があるんだ」


P「それを、認めないみたいじゃないか・・・」ギュッ…


七海「そうれすね〜・・・でも、やっぱりだめだったんれす」ナデナデ


P「七海はクールだな・・・」


79 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:46:22.43 ID:umpyDN+g0


七海「さて、七海の番はそろそろ終わりみたいれす」スゥ・・・


P「! 七海! 体が!」


七海「アイドル、すごく楽しかったれす。だから、次の子にもさせてあげないと―」スゥ・・・


P「いやだ! 行かないでくれ!」


七海「次の七海もきっとアイドルになりたいはずれすから、よろしくお願いします、れす・・・」


P「何かあるはずなんだ! 人魚姫が、その手で王子を殺めていれば助かったように、何か活路が!」


七海「う〜ん・・・それはちょっと〜」









七海「まあ、でも―」



七海「もうちょっと七海も、プロデューサーといたかったれすね〜」グスッ


スゥゥ・・・・・・


P「七海・・・!」







P「七海・・・」


80 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:46:55.88 ID:umpyDN+g0


P(二人目の七海はすぐに見つかった)


81 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:47:49.43 ID:umpyDN+g0


七海「ん〜? あれ、プロデューサー?」グシグシ


P「! お、俺が、分かるのか・・・? 七海・・・!」


七海「ここどこれすか? ・・・あれ? 七海って七海のことれす? うん?」


82 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:49:41.79 ID:umpyDN+g0


P(二人目の七海は、わずかな記憶の中で俺のことを覚えていた)



P(見た目はそのまま。だが、同じ人間でないのならば、なぜ一部でも記憶が引き継がれるのか)



P(きっと、最初の七海がこの子の新たな門出に送ったのだろう)



P(アイドルにしてもらえ、と)



P(俺なら信用できるから、と―)





P(俺に再びのタイムリープは、七海たちの生き様をなかったことには、出来なかった)


83 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:50:44.20 ID:umpyDN+g0


・・・・


P(5年経ち、俺はまた七海と出逢う。俺を覚えている、彼女と)


P(たとえ泡沫の夢だったとしても、間違っていても、俺はこの子たちの願いを叶えてあげたい)


P(他のプロデューサー達は、どうなのだろう。俺は―)


84 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:51:30.29 ID:umpyDN+g0


七海「・・・あっ、プロデューサー!」テテテ


七海「はぁ、ようやく知ってる人に会えたれす〜」


七海「あの〜・・・驚かないで聞いてほしいんれすけど、七海どうやら記憶喪失になってしまったみたいで・・・」


七海「プロデューサーって、なんのプロデューサーなんれしたっけ?」


85 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:52:29.24 ID:umpyDN+g0


P「・・・俺は、アイドルのプロデュースをしている」


P「浅利七海の、いや、キミのプロデューサーだよ」


86 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:53:07.58 ID:umpyDN+g0



P(―これからも、彼女たちをアイドルにする)



87 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/06/24(土) 22:54:12.84 ID:umpyDN+g0

続かなければおわり



失礼いたしました

ありがとうございました


88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 23:05:43.11 ID:DE4vNXW+0
おっつおっつ、あの惨状をよくまとめたもんだ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 23:44:50.97 ID:9yRSxF7A0
おつん

なるほど七海が〆は収まりがいい
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/25(日) 00:15:10.65 ID:TvI7FF6RO


展開の余地をちゃんと作っているのもよし
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 18:19:07.48 ID:l5xmMAlA0
もう完結したって空気だけど、続き書きたいんだけどいい?
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 21:54:24.33 ID:xfDs+bvA0
ヒアズカムにゅ〜チャレンジャー!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 22:04:28.74 ID:gwbwullDO
続き書くって
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 15:59:27.70 ID:D0kLPtmz0
こいこい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 21:00:20.68 ID:8BJoRaUJ0
まだー?
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/28(水) 09:52:03.54 ID:f105QBx4O
ただの荒らしだった
これにて終了
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/01/02(木) 19:28:53.55 ID:qyIesT8S0
42.67 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)