富豪「目障りだ。そこをどけ」

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6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 23:47:30.88 ID:1P7VE8so0
富豪「先程から聞くにも耐えんピアノを弾いているのは貴様か?」

富豪「クク、せっかくのスタインウェイも、貴様のような低俗な者に弾かれてはたまらんだろうな」

富豪「このままではピアノが可哀想だ。おい、ラミア。こいつにピアノを教えてやりなさい」

富豪「…なに、もう弾かない?」

富豪「何を言っている。貴様はピアノを弾きたいから弾いていたのではないのか?」

富豪「やりたいことを我慢する必要がどこにある?別に貴様がピアノを弾くことで、私には何の害も及ぼさないのだ」

富豪「そもそも貴様のような低俗で無教養な者など、本来ピアノなぞ見る機会すら無かったのだ。だのにその奇跡的な出会いを無下にするというのは、些か傲慢が過ぎるというものだろう」

富豪「そこの引き出しに教本が入っているはずだ。とりあえずそれをさらいながら、感情の込め方をラミアから学べ。そうすれば、そのピアノに釣り合うだけの奏者にはなるだろう」
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