幼女「キモヲタに誘拐された時の話をしよう」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 00:58:45.05 ID:32roN0rr0
偶然立ち寄った酒場で、幼馴染と出会った。


「いやあ、久しぶりね、幼稚園の頃以来だっけ?」

「元気してた?」

「私?私は、まあ、元気よ、今は」

「え、昔に比べてイメージが変わってるって?」

「うーん、そりゃあ君が引っ越してから、まあ色々あったからねえ」

「色々は色々だよ」

「まあ、大抵は悪い事ばかりだったけどね、あははは」

「一番最悪だったのは、キモヲタに誘拐された事かな」

「いやいや、ネタじゃなくて本当の話」

「死ぬ寸前まで行ったからね」

「え、生きてて良かったって?」

「……」

「まあ、確かにそうだけどね」

「けどさ」

「世の中には、死んだ方がマシだって思うような事だって、あるんだよ」

「ん?私を誘拐したキモヲタがどうなったかって?」

「そりゃ……」









「殺したよ、ちゃんと」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498233524
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 01:04:27.79 ID:32roN0rr0
あれは、君が引っ越してから数ヵ月後くらいの頃だったかな。

町で、お母さんと逸れちゃったんだよ。

1人で心細くて、寂しくて。

道路の端で蹲って、シクシクシクシク泣いてた。

道路は色んな人が行きかったけどさ、みんな忙しそうで。

私を助けてくれる人なんていなかった。

そんな中、声をかけてきたのが……。


「ふ、ふひっ、お嬢ちゃん、1人なの?」


キモヲタだった。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 01:11:58.05 ID:32roN0rr0
キモヲタ「お嬢ちゃん、ふひ、ひ、ひとり、なのかな、ふひっ」

幼女(ふえええ、気持ち悪い人が話しかけてきたよぉぉ)

幼女(怖いよぉぉ、ふえええ)

キモヲタ「た、た、た、たたけっ、たけっ」

幼女(ふええええ、何か言ってるよぉぉぉ、解読不能だよぉぉぉ)

キモヲタ「た、たけ、助けて、あげようか?」

幼女「……」

キモヲタ「ど、どう、かな?ん?ん?」

幼女(ふえええ、やっぱり気持ち悪いよぉぉぉ)

幼女(けど、助けてくれるって言ってるし、案外優しい人なのかもしれないよぉぉ)

幼女(他の人達は全然助けてくれる様子はないし、ここはこの人に助けて貰うのが最善手かもしれないよぉ)

幼女「……うん、たすけて」

キモヲタ「ふ、ふひっ、かわいい、かわいいなぁ、よおし、助けてあげちゃうぞ、ふひっ」

幼女(けど、やっぱり気持ち悪いよぉぉ)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 01:18:40.31 ID:32roN0rr0
幼女「ママがね、ママが、いなくなっちゃったの」

キモヲタ「そ、そっかぁ、ママがいなくなったのかぁ、そっかぁ」

幼女「さがしてくれる?」

キモヲタ「だ、大丈夫、ママの居る所、知ってるから、ふひっ、こっち、こっちだよ」

幼女「わぁい」

キモヲタ「……」キョロキョロ

幼女「?」

キモヲタ「な、なんでもないよ、ほら、行こうね、こっちだよ、ふ、ふふ」グイッ

幼女「い、いたい、いたいよっ」

キモヲタ「しーっ、あんまり大きな声出しちゃだめだからね、しーっ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 01:36:59.96 ID:8XVjuNBSO
ふえぇ(次元断)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 04:45:57.91 ID:p7MylqPl0
期待してるから続き早く
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:18:47.62 ID:32roN0rr0
幼女(ふぇぇぇ、やっぱりこの人、怖いかも)

幼女(手汗も凄いよぉ、ベトベトだよぉ)

幼女(けど、手を振りほどいたら怒るかもしれないし)

幼女(そ、それにママと知り合いだった言ってたし、大丈夫だよね?)

キモヲタ「そ、そうそう、大人しくしててね、ほらこっち、近道だから、ふひひひ」グイグイ

幼女(が、我慢だよぉ、もうちょっとの我慢)

キモヲタ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

キモヲタ「もう少し、もう少しで、ふ、ふひひ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:22:05.09 ID:32roN0rr0
キモヲタ「さ、ここだよ、入って入って」

幼女「……ここ、知らない家だよぉ」

キモヲタ「つ、疲れたでしょ、ここで休憩出来るからさ、ね?ほら早く」

幼女「け、けど」

キモヲタ「早く!」

幼女「ひっ!?」

キモヲタ「早く早く早く早く早く早く早く早く!早く!入って!」

幼女「ふ、ふえぇぇぇ……」グスッ

キモヲタ「泣くな!早く入ってって!」ドンッ

幼女「ひゃっ!」


バタンッ

ガチャガチャ


キモヲタ「はぁ、はぁ、はぁ」

幼女(ふ、ふえぇぇぇ、結局知らない家に押し込まれちゃったよぉぉ)

幼女(暗いよぉ、怖いよぉぉ……)グスッ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:33:24.01 ID:32roN0rr0
幼女「う、うぅっ、マ、ママは?」グスッ

キモヲタ「ハァ、ハァ、ハァ」

幼女「ママはどこ?」

キモヲタ「ハァ、ハァ、ハァ、マ、ママ?」

幼女「し、知り合いだって……」

キモヲタ「ああ、ママ、ママね、知り合いだって言ってたねさっき、ふひひひ」

キモヲタ「確かに知ってるよ、ふ、ふふふ、何時も見てた、遠くから」

キモヲタ「き、君、市内の幼稚園に通ってるよね」

幼女「う、うん」

キモヲタ「あの幼稚園の制服、可愛いよね、今日は私服なのが残念だけど、ふひひひひひ」

キモヲタ「いやいやいや、私服も可愛いけどね、うん、可愛いなあぁぁ、じゅる」

幼女(ふえぇぇぇ、ジロジロジロジロ眺められてるよぉ)

幼女(気持ち悪い……)

キモヲタ「けど、けどね、知り合いじゃないんだな」

幼女「え?」

キモヲタ「こっちは向こうの事を知ってるけど、君のママはこっちの事を知らないと思うよぉ」

キモヲタ「何時もバレ無いように見てたからねぇ」

キモヲタ「そのお陰で、君を家に連れ込めた、何時も、何時も何時も何時も妄想してたように」

キモヲタ「あああ、けど本当に可愛いなぁ、まるでお人形さんみたいだ!」

キモヲタ「可愛いなあ!可愛いなあ!可愛いなあ!」

幼女「ひっ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:43:45.85 ID:32roN0rr0
幼女(ママの知り合いじゃ、無い?)

幼女(なのに何時も見てた?何を言ってるの?)

幼女(ふぇぇぇ、意味がわからないよぉ)

幼女(意味不明で怖いよぉぉ、ママの知り合いじゃないなら、どうして私を)

幼女(私を家になんて)

キモヲタ「……可愛い……可愛い……可愛い」

幼女「あ、あの」

キモヲタ「……可愛い」

幼女「ママの知り合いじゃないなら、帰ります……」

キモヲタ「……」

幼女「あの!」

キモヲタ「……駄目」

幼女「けど、けど私、ママを探さないと」

キモヲタ「駄目!」

幼女「ひっ」

キモヲタ「駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目!駄目!」

キモヲタ「帰る?そんなの駄目に決まってんじゃん!君は外に出ちゃダメ!出れないよもう!」

キモヲタ「そんな事、言っちゃだめだよ!帰るなんてさぁ!そんなこと!」

キモヲタ「折角さぁ!家に来てくれたんじゃん!その努力をさぁ!無駄にするつもり!?」

キモヲタ「絶対駄目だから、絶対!絶対!ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

幼女「あ、あわわわわ」ガクガクガク

キモヲタ「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


ガンガンガンガン


幼女(ふぇぇぇ、壁とか窓を凄い勢いで叩いてるよぉぉぉ)

幼女(暴力的だよぉ、野蛮だよぉ、テレビで見たゴリラさんみたいだよぉぉ)

幼女(怖いよぉ、怖いよぉぉぉ)ガクガク
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:50:15.15 ID:32roN0rr0
キモヲタ「はぁ、はぁ、はぁ」

幼女「……」ガクガク

キモヲタ「はぁ、はぁ、あ、ご、ごめん、怖がらせちゃったよね、ふひひ」

キモヲタ「だ、大丈夫、外に出るとか言い出さなきゃ、乱暴にはしないから、ふ、ふふふ」

幼女「……」ガクガクガク

キモヲタ「……それでね、ひとつお願いがあるんだけど」

幼女「……」ガクガクガク

キモヲタ「聞いてる?聞こえてる?ん?」

幼女「は、はい、聞こえてます……」ガクガク

キモヲタ「そ、そっか、良かったぁ、ふひっ」

キモヲタ「そ、その私服、可愛いね」

キモヲタ「凄く可愛い、可愛いけど、けどね」





キモヲタ「ちょっとそれ、脱いでくれる?」

キモヲタ「ふひひひひひひひひひひひひひ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 22:50:29.70 ID:vXhfk9DDo
この幼女語彙多いな
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:56:06.39 ID:32roN0rr0
幼女(ふえぇぇ、ご無体だよぉ)

幼女(突然、ご無体な要求されたよぉ)

幼女(けど、けど逆らったら酷い事されるかもしれないよぉ)

幼女(痛い事されるかもしれないよぉ)

幼女(さっきの壁や窓みたいに、ガンガン叩かれるのは嫌だよぉ)

幼女(こんな時、どうすればいいのか、私は知ってるよぉ)

幼女(なるべく刺激しないように、相手の言う事を聞いておくに限るよぉぉ)

幼女(そうすれば、きっと酷い目には合わないよぉ)

幼女(ママに買って貰った服だけど、背に腹は代えられないよぉ)

幼女「ふ、服を差し出せば、いいの?」

キモヲタ「う、うん、早く早く」

幼女「じゃあ、脱ぎます……」

キモヲタ「……ふひっ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 23:00:52.53 ID:32roN0rr0
幼女(ふぇぇ、服を脱ぐとちょっと寒いよぉ)

幼女(けど、この人は服なんてどうするんだろ)

幼女(着るのかな?さっき幼稚園の服が可愛いって言ってたし)

キモヲタ「……ああ、凄い」

幼女「ふぇ?」

キモヲタ「凄い、凄い白くて、スベスベで、可愛い」ハァハァ

幼女(ふえぇぇ、この人、脱いだ服を無視して、私の身体をジロジロ見てるよぉ)

幼女(ペタペタ触られてるよぉ、気持ちがわいるよぉ)

キモヲタ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

幼女(ううう、近くで鼻息が……)

幼女(この人、滅茶苦茶興奮してるよぉ)

幼女(どうして?)

幼女(それに、臭い、この人臭い)

幼女(ちゃんとお風呂入ってるようには思えないよぉ)

幼女(キツいよぉ)

幼女(けど、けど……)

幼女(……)

幼女(我慢、だよぉ……)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 23:09:55.42 ID:32roN0rr0
「いやいや、そんな顔しないでよ」

「当時の私はさ、裸になるのなんてそんなに恥ずかしくはなかったの」

「それに、言う事聞かないと乱暴されると思ってたしさ」

「殴られるのは嫌だし、言う事聞いておけば相手の気もすむかなって」

「ん?どうしたの?顔色悪いよ?大丈夫?」

「そ、ならいいけど」

「え?続き聞きたい?」

「うーん、私から話しておいて何だけど、あんまり楽しい話じゃないよ?」

「いや、私はいいけどさ、まだ時間もあるし」

「はいはい、判った判った」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 23:17:45.70 ID:32roN0rr0
結局、その日、私は外に出られなかったの。

窓の隙間から見える風景が暗くなっても、外に出して貰えなかった。

その間、キモヲタは私に触れたり、髪を撫でたりしてた。


触られるのは我慢した。

撫でられるのも我慢した。

臭い匂いにも我慢した。

ご飯だと差し出された缶詰の苦さも我慢した。


けど我慢できない事も、あった。


私に宛がわれた布団に横になった時の事だ。


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