東方野猟日誌

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61 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:35:28.93 ID:iPHsEENV0
咲夜「やはりこの男...霊夢、どう思う?」

霊夢「なにが?」

咲夜「普通の人間が鋼鉄の鍵を壊して、妹様の弾幕を全て避けきれると思う?」

霊夢「はぁ!?こいつフランと弾幕ごっこやってたの?」

小悪魔「やってたと言うよりは妹様の攻撃をひたすら避けきってましたね」

霊夢「鍵を壊したのはなんとなく分かるけど...それはすごいわね」

咲夜「それにこのナイフ...かなりの量の血を吸ってる...この男、ただ者じゃないわよ」

霊夢「あー...剣鉈ね...そりゃそうよ」

咲夜「?」
62 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:35:57.80 ID:iPHsEENV0
霊夢「そうね、とりあえず」

グゥゥゥ

パチュリー「...」

小悪魔「?」

フラン「...zzz」

男「」

霊夢「...」

レミリア「///」

咲夜「...朝ご飯にしましょうか」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/05(水) 18:36:41.94 ID:qFU+CSJn0
きた
64 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:36:47.38 ID:iPHsEENV0

男「...ん...あ、あのまま気絶しちまってたのか」

男「布団で寝かされてるっつーことは助かったのか?...っつーか全身痛ぇ...腹へった」

男「ん?...布団の中に違和感を感じる...なんかいるのか?」バサッ

フラン「スー...スー...」ギュー

男「」

美鈴「失礼します...男さん、起きてますか?」コンコン

男「!?門番のお姉さん!?これは違うんです!起きたらこうなってて...俺はロリコンじゃないです!あ、でも495年以上生きてるからロリじゃないのか...ん?合法?」

美鈴「あのー、フラン様が男様から離れようとしなくて仕方なく一緒のベットで寝かせてたんで、大丈夫ですよ」

男「そ、そうだったんですか...あぶねぇ、鉄砲免許剥奪かと思ったぜ...」
65 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:37:29.03 ID:iPHsEENV0
男「あのー、ここは?」

美鈴「ここは紅魔館の一室ですよ。僭越ながら勝手に運ばせてもらいまし」

男「そうだったんですか...もしかしてお姉さんが助けてくれたんですか?」

美鈴「いえ、私は何もしてませんよ。あー、ただベットに運んだのは私ですね」ニカッ

男「ホントっすか...すげぇ申し訳ないっす」

美鈴「こちらこそ申し訳ありません。咲夜さんが来る前に私が止めていれば...」

男「全然平気っすよ。身体の丈夫さが取り柄ですし...それに、子供と遊ぶのは嫌いじゃないんで」

美鈴「あれが遊び...ですか」

男「遊びですよ、純粋な遊び。悪意も殺意も無い混じりっけゼロの純粋な子供の全力な遊びです」
66 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:38:09.00 ID:iPHsEENV0
美鈴「なんというか...すごいですね。そして...強い」

男「まぁこうは言ってますけど、もし死んでたら恨むでしょうし、ケガしたら文句言ってたと思いますよ?」

美鈴「クスッ...そうですか。男さんはおもしろいですね」

男「そっすか?いやー、なんか照れちゃいますね。そういえば自己紹介しましたっけ?俺?」

美鈴「霊夢さんが教えてくれたんですよ。男さんがいないって探しに来てるんです」

男「あ...悪いことしちまったな。今霊夢ちゃんはどこに?」

美鈴「お嬢様達と朝食をとられています。男さんもいかがですか?」

男「そりゃ助かります、朝から死ぬほど動いたから腹減ってたんですよ」
67 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:38:40.55 ID:iPHsEENV0
美鈴「それじゃあ行きましょうか...フラン様、起きてください」

フラン「...んー...あれー...おはよーめーりん」

美鈴「おはようございます。朝御飯出来てますよー?」

フラン「たべる...おとこもおはよー」

男「はいはいおはよー。顔洗ってこい」

フラン「うん...」テトテトテト

男「なんか母親みたいっすね」

美鈴「なんだかんだ結構フラン様の相手してますからねー。ありがたいことですよ」

男「...あー、だからですか」

美鈴「?」

男「俺がこの屋敷に入るときごめんなさいって言いましたよね?」
68 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:39:33.46 ID:iPHsEENV0
美鈴「...よく聞こえましたね」

男「猟やってると耳もよくなるんですよ、一番いいのは目ですけどね」

美鈴「...男さんがフラン様の所に行かれる事は気づいてました。本来であればフラン様はもう人間を壊したりしなくてもいいんです。霊夢さんとの戦いで成長したんです。
ただ少し心が追いついていなかっただけ、今回の発作はまさにそうだったんです」

男「そんなときに俺が来てしまったと」

美鈴「フラン様はいつもあの檻の中で言ってました。壊したくない、友達になりたいだけなのに、いつも壊してしまう...どうしたらいいか分からないと」

男「...」

美鈴「私はそんなフラン様をどうにかしてあげたかった。でも...私には何も出来なかった」

美鈴「だから本当に男さんには感謝してるんですよ?フラン様と遊んでくれて...フラン様のために怒ってくれて...本当にありがとうございます」

男「そういうことですか...こちらこそ楽しかったですよ。っていうか扉壊してごめんなさいって感じです」

美鈴「いえいえそんな!いいんですよ...あの部屋はもう使わないそうですから」ニコッ

男「...そりゃよかった」
69 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/07/05(水) 18:40:12.35 ID:iPHsEENV0
男「それに、フランちゃんと遊んだおかげでこんな美人なおねーさんと知り合いになれたんです。役得ってもんですよ」

美鈴「口がうまいですねー。それじゃあお礼に一肌脱ぐとしますか!」

男「マジですか!?」

美鈴「...物理的には脱がないですよ?」

男「デスヨネー」

美鈴「...見たいですか?」

男「もちろん」ドンッ

美鈴「フフッ...見せませんよーだ」ニカッ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/06(木) 08:28:18.96 ID:gmtaOBDO0
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 09:42:02.30 ID:bbt+BT/UO
乙C
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 12:45:39.59 ID:iDbT9R+bO
おつ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/06(木) 17:55:00.42 ID:gmtaOBDO0
めーりんかわいい
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/15(土) 23:16:55.52 ID:MDSVGYvT0
まだか
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 19:10:48.88 ID:Y7/KE0xVo
まだかあ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/30(日) 12:44:47.47 ID:JsZdrsVJ0
77 : ◆c820aNQT76 [sage]:2017/08/24(木) 01:36:58.60 ID:PMV/O6qKo
大変遅くなって申し訳ない
今週中には更新する
78 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/08/24(木) 23:46:22.41 ID:PMV/O6qK0
男「しつれいしまーっす」

レミリア「あら?起きたの?」

男「おろ?これまた可愛らしい女の子だ。おはよー」ヒラヒラ

美鈴「...男さん。その方がこの館の主、レミリア・スカーレットお嬢様ですよ」

フラン「私のおねーちゃんだよ♪」ダキッ

男「おっと...急に抱きつかないの、危ないから」ナデナデ

レミリア「...驚いた。ホントにすごい懐きようね」

男「逆にあんだけやられて何ともなかったら凹みますって。っと、あなたがレミリア・スカーレットさん?ちゃん?」

レミリア「レミリアでいいわよ。...ちゃん付けはやめなさい」

男「今更ですがお邪魔してます。男と申します。お宅のメイドに恐ろしく速い手刀をキメられ、妹さんからブライトさんもニッコリの弾幕を受け、門番から今夜誘われました」

美鈴「誘ってません!!!」

フラン「ブライトさんってだれー?」
79 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/08/24(木) 23:47:10.30 ID:PMV/O6qK0
レミリア「そう...うちの子達が随分と迷惑をかけたわね。紅魔館の主として謝罪するわ」

レミリア「私はこの紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ。手荒な歓迎、ごめんなさいね」

男「いえいえ。こちらも早朝から押し掛けてしまったようなものですから。申し訳ない」

レミリア「なら今回は痛み分けということでいいかしら?」

男「全然おっけーっす」

レミリア「...驚いた。普通なら賠償を求めてくるものだけど」

男「まぁ結果論ですが俺はケガ一つしてませんし。むしろこの屋敷が小破してますし」

男「あと俺の後ろで静かに構えてるメイドさんが怖くて下手なこと言えませんしおすし」

咲夜「...気付いてたの?」

男「うぉ!?ほんとにいたっ!?」
80 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/08/24(木) 23:47:54.55 ID:PMV/O6qK0
美鈴「ふぇ?男さん、気付いていたのでは?」

男「いやいや、気配は全くしませんでしたよー。ただ俺と主が対面で話してるのに、あのメイドさんがいないわけないと思いましてね」

咲夜「...カマ掛けたわけね...気に入らないわ」

男「えー...なんでこの人こんな怒ってるの?女の子の日なの?」

美鈴「いえ、咲夜さんは先週でおわってr」ゴッッ!!

男「...恐ろしく速い手刀、俺でなきゃ見逃しちゃうね」

レミリア「...ププ...フフフッ...」

咲夜「...お嬢様?」

レミリア「男...あなたうちで働かないかしら?」

男「...はい?」
81 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/08/24(木) 23:49:08.56 ID:PMV/O6qK0
咲夜「お嬢様!?何を!?」

レミリア「悪い話じゃないと思うのよ?あなたは外来人でこの幻想郷では身寄りがない。いつまでも霊夢に面倒見て貰うわけにはいかないでしょ?」

男「うむ...たしかに」

レミリア「フランもあなたに懐いているし、なにより私があなたを気に入ったわ...どうかしら?」

男「大変魅力的な提案だが...少なくとも殺されかけてるからなぁ」

咲夜「そうですよお嬢様!こんな身元も分からない不躾な男を屋敷で雇うなんて!危険すぎます!」

男「あぁ!?不躾はどっちだコノヤロー!いきなり攻撃してきやがって!今時ツンデレ暴力ヒロインなんて流行んねーんだよバーカ!!」

咲夜「誰がHですって!?大体あなたこそなんなんですか!さっきからお嬢様に対して失礼すぎます!身の程をわきまえろ人間が!」

男「しりませーん。俺はレミリアの部下でも家臣でもなんでもないんですー。つーかてめーも人間だろーがクソビッチが!!」

咲夜「ビッ!!!言うに事欠いてビッチですって!?もう許さない!ぶっ殺してやる!!」

男「てめーはどこのクルセイダーだよ!あ!ちょ、バカ!ナイフ投げんじゃねぇ!!あぶねぇだろうが!!」

咲夜「避けるんじゃないこのロリコンがぁ!!」
82 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/08/24(木) 23:50:00.99 ID:PMV/O6qK0
霊夢「...トイレから帰ってきたらこの惨状...いったい何がおきてるの?」

レミリア「さぁ?でも咲夜がこんなにも感情をむき出しにしてトコなんて初めて見たわ」

ワーワーギャーギャー

レミリア「ほんと...面白い男ね...」

美鈴「あのぉ...止めなくていいんでしょうか?」オロオロ

霊夢「大丈夫じゃない?そろそろ最凶が動き出すでしょうに」


男「しょうがねぇ...俺も本気を出すときが来たようだな」ゼェ...ゼェ...

咲夜「唯の人間が私に敵うとでも...思っているのかしら」ゼェ...ゼェ...

男「いくぜ!!」ダッ!!

咲夜「無駄無駄無駄ぁ!!!」ダッ!!

フラン「フランもやるー!!」

男・咲夜「「すんませんっしたーー!!」」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 00:12:37.74 ID:xIPTyl0X0
今日はここまでか?
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 00:27:15.48 ID:bOv6Hqyk0
おつ、待ってた
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 05:47:02.25 ID:Y0YgZJtbo
本当に更新きたわ

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/30(水) 01:14:15.90 ID:eCI6NmIV0
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 15:08:35.58 ID:OSGpdBgG0
まだ?
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/22(金) 21:08:30.25 ID:GavpjLVT0
89 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/09/24(日) 15:22:13.85 ID:+etdeAiV0
パチェ「そろそろ朝御飯...なにが起きてるの?」ガチャ

霊夢「あら、どこいってたの?」

パチェ「図書館の結界を解いてきたの。そこの二人に暴れられて本が壊されないようにあらかじめ張っておいたの」

男「おい言われてんぞアホメイド」

咲夜「どう考えてもあんたの事でしょうが。はっ倒すわよ」

フラン「...ごめんねパチュリー」

パチェ「....」ナデナデ

フラン「んふふー」
90 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/09/24(日) 15:23:13.88 ID:+etdeAiV0
男「ほら見ろ、フランはすぐ謝れるぞ」

咲夜「流石フラン様。どっかの小汚い浮浪者にも見習って欲しいですね」

男「俺はどう考えても被害者だろうが...」

小悪魔「どっちも悪いってことでいいのでは...」

咲夜「あ?なんか言った?」

男「おうこら揉むぞ」

小悪魔「ひぃ!」ササッ

咲夜「あなた先程から小悪魔に対して卑猥なことを言いすぎです。なんですか?下半身に脳味噌があるんですか?」

男「脳味噌まで筋肉な奴に言われたくねぇよ。そんなんだから胸も筋肉で真っ平らになるんだよ。少しはこのねーちゃんから女の子らしさを学べ」

咲夜「...殺す!」バッ

男「させるかよ!」シュババッ
91 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/09/24(日) 15:24:43.59 ID:+etdeAiV0

霊夢「いいかげんに」ゴッ



咲夜「っ!?」



霊夢「しなさい」ゴッ



男「あだっ!?」

霊夢「いつまたっても朝御飯が食べれないでしょうが。いい?私は食事を邪魔されるのが一番我慢ならないの?わかった?分かったらとっとと準備する!!」

咲夜「え、ええ」

男「りょ、りょうかい」

美鈴(この二人仲いいなぁ)

レミリア(ここの主は私のはずなんだけど...)
92 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/09/24(日) 15:26:26.09 ID:+etdeAiV0
どうして咲夜が口悪くなるのか
どうして小悪魔がスケベ担当なのか
どうして美鈴はかわいいのか

書いてる本人にも謎
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/24(日) 17:28:01.00 ID:c+Kx+QK20
レミリア主なのにフラグ的にも話的にもハブられてるなw
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/24(日) 21:20:10.24 ID:KDsA5B2l0
ラブコメ展開が欲しい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/26(火) 17:02:22.91 ID:Qy6EHeHE0
咲夜の周りには男の人間がいないからか嬉しそうだな
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 00:57:34.51 ID:5z3BmRNA0
再開きてたのかwおつです!
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/07(土) 13:07:56.55 ID:d4XKl8vH0
まだか
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/07(土) 16:03:18.94 ID:I7/MKmr60
月一更新みたいだから下旬からじゃね?
てかsageろよアホ共
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/09(月) 18:24:34.04 ID:KibXI4Ef0
保守
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/25(水) 21:52:55.06 ID:pYYmRn2+0
a
101 : ◆c820aNQT76 :2017/11/03(金) 00:53:32.06 ID:u0svDwuM0
霊夢「ここで働く?」モグモグ

男「そ。さっきレミリアから誘われてね。とりあえずこの世界ですごすにしても生活基盤がないと」

霊夢「そう、別に当面はうちにいてもよかったけど?」

パチェ「あなた一人でも生活が厳しいのに同居人なんて増えたら破産するでしょ」

霊夢「む...それを言われると弱いわね」

レミリア「なにより私が気に入ったのよ。フランも懐いてるみたいだし」チラッ

男「ほら、口に付いてんぞ」フキフキ

フラン「んふふー♪」
102 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 00:55:04.24 ID:u0svDwuM0
レミリア「どうかしら?勿論お給料は出すし衣食住も保証するわ」

男「俺としてはありがたいんだが...」チラッ

咲夜「...」ジー

男「先程から熱い視線を感じてまして」

咲夜「お嬢様、この男は素性も分からない外来人です。それにお忘れですか?こいつのナイフには血の臭いがこびり付いていました」

男「あ、そういや預けっぱなしだったな」

美鈴「私も見ましたけどすごいですね」

男「そんなにわかるもんなの?一応綺麗にしてるつもりなんだけど」

霊夢「吸血鬼だから血には敏感なんじゃないの?」

男「なるへそ。じゃあ門番さん...美鈴さんも吸血鬼なのか?」

美鈴「美鈴でいいですよー。私はただの妖怪です。妖怪なら何となく分かるものです」

男「ただの...ねぇ」

レミリア「...」

霊夢「?」
103 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 00:55:56.12 ID:u0svDwuM0
美鈴「まぁまぁそんなことより。あの血はなんなんです?」

男「あー、俺の仕事が管理捕獲者...なんつーのかな、マタギとはちょっと違うし...増えすぎた野生動物を捕まえる仕事をしてたんだよ」

レミリア「なるほど...これは獣の血なわけなのね」

男「まぁ言ってしまえば殺すことが仕事だったからね。血生臭いのは許してくれ」

レミリア「と言うわけだけど、どうかしら咲夜?」

咲夜「お嬢様がそう仰るなら...私に異論はありません...」クッ

男「そんな血の涙が出そうな感じで言われても...じゃあしばらく世話になります」
104 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 00:59:17.21 ID:u0svDwuM0
霊夢「紫と連絡がとれたらまた来るから。レミリア、それまで頼むわね」

レミリア「安心しなさい。博麗の加護を受けて紅魔組が面倒見るんだから」

霊夢「それもそうね。男、大丈夫だとは思うけど何かあったらいつでも神社に来なさい」

男「サンキューな霊夢」

パチェ「貴重な男手が増えて助かるわ。これからよろしく」

男「いえ、こちらこそよろしくです」
105 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 00:59:44.41 ID:u0svDwuM0
レミリア「それじゃ朝食も済んだところだし。咲夜、男を部屋に案内してあげて」

咲夜「かしこまりました」ペコ

男「いえいえ、そんな部屋なんていいですよ。美鈴さんかねーちゃんの部屋でかまわないっす」

小悪魔「わ、わたしは構うんですが...」

美鈴「別にいいですよ?」

小悪魔「!?」

男「え...まじっすか」

美鈴「はい」ニコッ

男「...」

美鈴「?」

男「すんません。個人部屋でお願いします...」

美鈴「あれま、残念です」

霊夢「男ってあれよね、こーいうのは土壇場になってチキるタイプよね」

男「...」

咲夜「...」

男「...」

咲夜「...ふっ」

男「おっとー?今のイラッっときたぞー?」
106 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 01:00:12.81 ID:u0svDwuM0
待たせたな
ただいま
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/03(金) 01:07:23.00 ID:rYsu88uV0
待ってたよ、毎日更新してほしいぐらいだ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 01:44:04.62 ID:dBizn/uA0
おつおつ
なかなか羨ましい環境だけど、次は何に絡まれるやらw
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/03(金) 14:13:31.32 ID:rYsu88uV0
東方紅魔郷の次は東方妖々夢だな
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 14:51:02.69 ID:PEpfBKDu0
sageる事を覚えてから米しろよ。
111 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:02:07.33 ID:u0svDwuM0

男「ほぇー...この部屋使っていいのかよ」

咲夜「ただの空き部屋だから好きに使ってちょうだい。埃っぽいから自分で掃除してね」

男「一人暮らししてる俺の部屋より全然広くて綺麗なんだけど。ありがてぇな」

咲夜「それとコレ返すわね」スッ

男「あぁ、剣鉈か」

咲夜「荷物整理と掃除が終わったら声かけてちょうだい。里で買い出しに行くわよ」

男「りょーかい。ありがとな」

咲夜「...まぁお嬢様の命令だしね、しばらくは面倒見てあげるわよ。それじゃ」ガチャ

男「...やっぱツンデレじゃねーか」
112 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:02:39.17 ID:u0svDwuM0
男「とりあえずザックの荷物は整理したし、掃除もこんなもんでいいだろ」

男「さて...あのメイドはどこ行ったんだ」ガチャ

スタスタスタ

スタスタスタ

スタスタスタ...

男「...」

男(迷った...けどこの扉は見覚えあるな...)
113 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:03:14.07 ID:u0svDwuM0
咲夜「全く...いつまでたっても来ないから探してみれば」

男「悪い悪い。この館すげぇ広いからさ、迷っちゃったんだよ」

咲夜「だからって図書室で本を読みふけていた理由にはならないと思うのだけれど?」ジトー

男「歩き回ってたら図書室に着いてな。パチュリーもいたから一緒に読んじゃったんだよ」

パチェ「あなた以外と博識なのね。知的探求心がある人は嫌いじゃないわ」

男「もともと本は好きだったしな。この仕事始めてから色んな論文も読むようになったし」

咲夜「はぁ...まぁいいけれど。こあも男が来てるなら私に報告しなさい」

小悪魔「すみません、まさか咲夜さんとの用事があるとは知らなくて」アハハ

男「探させてすまん、それじゃ買い物行くか。こあもお茶入れてくれてありがとな」

小悪魔「いえいえ、またいつでも来て下さい」

114 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:03:44.17 ID:u0svDwuM0

ーー人里ーー

咲夜「こっからが人里になるのだけど、道は覚えたかしら?」

男「おう。こういう道を覚えんのは得意だ」

咲夜「今後ご飯の買い出しとかをお願いするから、その時は人里まで降りて買ってきてね」

男「りょーかい」

「あれ?お兄さん?」

男「ルーミアちゃんじゃん。昨日ぶり」

ルーミア「やほー。それよりなんで咲夜と一緒なの?」

咲夜「色々あってこいつは今日から紅魔館の奴隷になったのよ」

男「おうこら、奴隷になったつもりはねぇぞ(胸が)瀟洒な従者さんよ」

咲夜「...なにか含みを感じたのだけれど」ギロッ
115 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:04:26.66 ID:u0svDwuM0
「おー?ルーミアが咲夜と変な奴にからまれてるぞー」

「チルノちゃん...言い方が失礼だよ」

男「お?ちっこいのが二人増えた」

大妖精「もしかしてルーミアちゃんが言ってた外来人の人?」

ルーミア「そうそう。私が食べようとした人間よ」

咲夜「あなた昨日からずっと襲われ続けてるの?」

男「お前を筆頭にな」

大妖精「あの、はじめまして。大妖精です」

ルーミア「私の親友だよ。だいちゃんって呼んであげて」

男「ルーミアちゃんの友達か。はじめまして、俺は男だよ。よろしくねだいちゃん」

チルノ「そしてあたい!幻想郷最強の妖精チルノ!さっそくだが人間!」

男「?」

チルノ「あたいと勝負しろ!!」
116 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:04:55.95 ID:u0svDwuM0
男「えっと...チルノちゃん?どうしたの急に」

チルノ「お前ルーミアを倒したんだろ?だからあたいが仇をとってやる!そしてあたいがどれだけ最強か身をもってしるがいい!」

男「...」チラッ

咲夜「ハァ...」

男「...」チラッ

ルーミア「...」ニコニコ

大妖精「チルノちゃん...」オロオロ

男(なるほど、そういう子なのね)
117 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:05:27.19 ID:u0svDwuM0

男「ごめんなチルノちゃん、俺はまだ君とは戦えないんだ」スッ

チルノ「んっ」ポン

男「チルノちゃんは最強なんだな。よく分かった。でも俺はまだ弱いから、強くなったらチルノちゃんに相手してもらおうかな」ナデナデ

チルノ「...んふふー、確かにいきなりあたいと戦ったら大変だもんな!今日は勘弁してやる」

大妖精「チルノちゃん...その人すっごい優しい目をしてるよ...残念な子を見る目をしてるよ」

ルーミア(チルノがチョロいのかお兄さんが上手いのか...どっちもかな)
118 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/11/03(金) 22:05:58.51 ID:u0svDwuM0

咲夜「男、そろそろ行くわよ。夕飯も作らなきゃいけないんだから」

男「お、もうそんな時間か。じゃあなお前ら、また会ったら遊んでくれ」

チルノ「しょーがないなー!最強のあたいが相手してやるよ!」

大妖精「はい♪こちらこそです」

ルーミア「またお肉御馳走してねー」

男「おう、まかせとけ!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 22:31:12.32 ID:rYsu88uV0
大人の対応だな
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/03(金) 23:36:03.37 ID:rYsu88uV0
二日連続で続きが読めるのはうれしい
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 02:10:49.75 ID:zHSj5PRA0
おつおつ
人的交流もだけど、技術的知識的なやり取りもこなせるんだから本当に貴重だなw
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/04(土) 19:56:50.42 ID:c/JWHgz80
下着美鈴
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65583146

支援
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/07(火) 00:51:27.81 ID:q5ltGkae0
東方 十六夜&美鈴
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65575412

支援
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/15(水) 17:03:51.44 ID:D421QuK80
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65847364
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65838499

支援
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/21(火) 18:58:06.07 ID:29WUsSKl0
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65922813
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65930628

支援
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/28(火) 18:12:13.19 ID:udWej4/f0
まだか
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/03(日) 21:55:32.80 ID:zKjnhoLc0
続きが見たい
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 21:28:28.29 ID:zth0f67B0
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=65915856
129 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:27:01.84 ID:F+fJH+DA0
男「むぅ...」

咲夜「...なに野菜見て唸ってるのよ。ピーマンもちゃんと食べなさいよ?」

男「別に嫌いだから唸ってたわけじゃねぇ。お前は俺のかーちゃんか」

咲夜「あら?私の子供がこんな出来損ないになるわけないじゃない」

男「おし分かった。店主さん、太めのごぼう何本かくれ」

店主「いや...あの...」

この野郎...むしろピーマンは大好物だ。ピーマンの天ぷらとか日本酒に最高なんだよなぁ。
130 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:27:39.09 ID:F+fJH+DA0

男「...単純にここの世界の文明レベルが分からんって思ったんだ。お前らは西洋風の屋敷で洋服を着ているが、いざ町に降りてみれば和服で平屋ばっかだ...売ってる食料品を見ても野菜や魚、肉はほぼ俺の世界と一緒だし...どうなってる」

咲夜「さぁ?...あなたの世界がどうだったかは知らないけど幻S「幻想郷では常識に捕らわれてはいけないのです!!」

咲夜「...」

男「...なんか変な人がいる」

咲夜「しっ!見ちゃいけません!」

「あれ!?私ってそういう立ち位置なんですか!?」
131 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:28:55.19 ID:F+fJH+DA0
咲夜「はぁ...どうしたの早苗?カエルならあっちでモンゴリアンデスワームに襲われてたわよ」

早苗「モンゴリアンデスワーム!?」

男「モンゴリアンデスワーム!?」

ゴッ!

咲夜「な・ん・であんたも反応してんのよ」

男「えぇ...だってこの世界ならいるかもしんないじゃんって思うやん...」イタタ

132 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:29:34.22 ID:F+fJH+DA0

男「んで?この頭弱そうなかわいい女の子は誰?なに?友達?いたの?」

咲夜「畳み掛けないでくれるかしら...この子は早苗。東風谷早苗」

早苗「はじめまして!あの山の先の神社で現人神をやらせてもらってます東風谷早苗です!」

男「あー...はじめまして。あらひとがみ?ね。知ってる知ってる。明日からあそこに向かって一日五回礼拝しとくよ。いんしゃらー」

早苗「無理に合わせなくていいですよ!?っていうか色々間違ってますし!」

男「あーすまんな。悪気はないんだ...この世界にはまだ疎くて...」

咲夜「あ、バカ」

男「んぇ?」
133 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:30:16.38 ID:F+fJH+DA0
早苗「...もしかして外来人の方ですか?」

男「ん?あぁ、そうなるな。これからよろしく...ん?」

パァァァァ

男「うおっ!?なんかめっちゃ光ってる!?なにこれ?神パワー?」

早苗「...男さん...でしたよね?」ガシッ

男「お、おう。え、なに?なんで腕つかむの?ねぇ?怖いって、なんか怖いって」

早苗「ふふ...ふふふふ」フワッ

男「え?なんでこの人浮いてるの?魔理沙もそうだけどここの人達って浮くのが常識なの?煙なの?それともバカなの?」

咲夜「...」ハァ

早苗「是非守矢神社でお話を!!」ビューンッ!

男「んぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!??」

咲夜「あーあ...行っちゃった。早苗も悪い子じゃないんだけど...入信者とか外来人が絡むとすごく面倒になるわね」

咲夜(買い物終わったら迎えに行きましょうかね)
134 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/05(火) 23:30:59.42 ID:F+fJH+DA0
明日も頑張る
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 00:02:47.03 ID:Da/XA28Jo
シャンハーイ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 00:23:24.70 ID:tti+FHxv0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 00:46:23.33 ID:UuWLGQ+A0
おつおつ
この早苗さん吹っ切れてるなあw
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/06(水) 16:27:06.74 ID:tti+FHxv0
早苗さんヒロインレースに参加か
139 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/08(金) 12:27:47.70 ID:eeLX7NVQ0
早苗「到着です!」スタッ

男「うえっ...やった終わった...」

マジで怖かった...不思議なことに重力は感じられなかった。
感覚的にはダイビングでの中性浮力に似ている、無重力状態とでも言うべきか。
ホントこっちの世界に来てから驚きっぱなしだ。

早苗「ようこそ守矢神社へ!ささ、あがってください!」

男「お、おう...なされるがままに流されてるけど大丈夫なんかな...」

咲夜のやつ、絶対怒ってるだろうなぁ...
140 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/08(金) 12:29:34.29 ID:eeLX7NVQ0
男「随分とでかい神社だな」

霊夢の住んでる神社は言ってしまえば近所の小さい神社レベルだったのだが、対して早苗の守矢神社は広く清潔感があり、大社とかそういった雰囲気がある。

早苗「えへへ、ありがとうございます!元の世界ではかなり廃れてしまいましたが、幻想郷では沢山の方が信仰してくれています」

そう言いながら本堂ではなく、隣の小さい建物に連れていかれる。
おそらくこちらが居住エリアなのだろう。

男「ほーん...ん?元の世界?」

早苗「ただいまです!」ガラガラ
141 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/08(金) 12:30:03.40 ID:eeLX7NVQ0
引き戸を開けるとそこには二人の人間?がいた。
片や帽子を被った小さい女の子が机の上に顎を置き、煎餅をバリバリと囓っている。
もう一方では寝転がり、新聞片手に自分の首を揉んでいた。

男「...」

???「...」

???「...」





???「「早苗が男をつれてきたぁぁぁぁぁ!!??」」
142 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/08(金) 12:30:42.97 ID:eeLX7NVQ0
また夜に書く。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/08(金) 16:23:56.09 ID:iFFKBT5R0
もう更新来てたのかうれしい
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 23:44:56.19 ID:ghqyb7+co
夜って言ったから今夜だと思っていたが違うのか
C
145 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:13:19.99 ID:80Y10/n00
早苗「紹介しますね男さん。こちらが守矢神社の祭神にあたる、諏訪子様と神奈子様です」

男「はぁ...どうも...祭神?ってことは神様なの?」

諏訪子「まぁそうなるねー。ところで君はぁ?見ない顔だけど、うちの早苗とどういったご関係かな?」ニヤニヤ

神奈子「私は彼氏なんて絶対に認めんぞ!!」

男「いや関係って言われても...出会ってすぐ拉致られた被害者と実行犯としか」

神奈子「出会ってすぐだと!?なんてふしだらな!!」

諏訪子「ふぅん?早苗が暴走するとなると入信者か外来人かだけど...どう見ても入信ではないよねぇ」

男「ご名答です。早苗さんが少しだけと言って...」

神奈子「すすすすす少しだけ!?何をだ!?何を少しだけだ!?先っちょなのか!?」

諏訪子「早苗も外来人だからねぇ...少し気分が上がってしまったのさ。許してやってくれ」

早苗「少し興奮して先走ってしまいました」テヘッ

神奈子「興奮して何が先走ったんだ!?ナニか!?ナニなのか!?」

男「うるせぇなこいつ!!下ネタに敏感な男子中学生かあんたは!!」
146 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:14:20.23 ID:80Y10/n00
神奈子「ふぅ...ふぅ...」ズズッ

早苗「落ち着きましたか?」

神奈子「あぁ、もう大丈夫だ。お茶ありがとうな早苗」

諏訪子「早苗が男を連れてくるなんて初めてだからねぇ」

神奈子「すまない、少し取り乱してしまった」

男「いや少しってレベルじゃねーだろ...」

諏訪子「ところで君は外来人ってことでいいのかな?」

男「あぁーそうですね。こちらではそういうカテゴライズされてます」

早苗「でも珍しいですね...これだけ安定された結界が張ってあるのにも関わらずに外の人が流れ着くなんて」

神奈子「ふむ...確かに妙だな」

男「あの...質問なんですけどいいですか?」

諏訪子「うん?何かな?」

男「さっき早苗さんも外来人みたいな話がありましたけど」

早苗「はい。私も男さんと同じ、元外来人ですよ」
147 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:15:33.23 ID:80Y10/n00
神奈子「ここ幻想郷は忘れ去られたもの、曖昧なもの、外の世界で幻想と呼ばれる存在が流れ着く郷だ」

早苗「守矢神社はもともと外の世界にあったのですが...時代とともに信仰は薄れ、私の代ではほぼ世間から忘れ去られる形になってしまいました」

早苗「神社は祭神のためにあり、神は信仰のために存在します。我々にとって忘れ去られるというのは、所謂死ぬことと同義なのです」

男「それでこちらの世界に...」

早苗「はい。でもこちらに来てからは妖怪の方々が沢山信仰してくれますし、最近では人の参拝客も増えているんですよ!」

諏訪子「ちょっと色々やって霊夢にしばかれたけどねー?」

神奈子「しばかれてはいないぞ。あれだ...ちょっと調子が悪かっただけだ」
148 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:16:25.29 ID:80Y10/n00
男「なるほどねぇ...ちなみにお二人はなんの神様なんですか?」

神奈子「私は元々は風雨だったけど、今じゃ名前の通り山の神だな」

諏訪子「わたしは見ての通りカエルだよー」

男「見ての通り...?」

諏訪子「...んー?どういう意味かな?」

男「あぁすみません。目つきと雰囲気がどう見ても捕食側だったので...どっちかって言ったらヘビ側じゃないかなと...」

早苗「っ!?」

神奈子「...ほぉ?」

諏訪子「...あーうー...まいったな...。君ホントにただの人間かな?」

男「そのはずですけど...え、知らないうちに秘めたる力とかあったのかな」

何それ右手が疼く。もしくは右目を封印しないと。あ、それだと銃撃てねぇな。
149 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:16:51.98 ID:80Y10/n00
諏訪子「ふんふん...男くんね...なるほど、いい目をしてるね」

男「え?はぁ、ありがとうございます」

諏訪子「それでいて業が深いね、その背中に背負っている命はなんだい?」

男「...流石に神様ですね。そこまで分かるんですか」

早苗「え?え?何が起こってるんですか?」

諏訪子「まぁまぁいいじゃないか。それで男君?今後はどうするのかね?もし泊まる場所がないならうちで暮らすかい?」

男「いやー大変ありがたいっすけど、一応紅魔館で働かせてもらう事になってるんで」

諏訪子「ありゃ?そりゃ残念だ」

神奈子「博麗の加護がついて紅魔組がケツ持ちか。なるほど、なかなか手は出せないな」
150 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:17:39.56 ID:80Y10/n00
諏訪子「それじゃあそろそろいい時間だし、早苗、男くんを人里まで送ってあげなさい」

咲夜「その必要は無いわよ」

早苗「咲夜さん!?」

男「うぉ!?びびったなおい!いつの間に後ろに、っつーかいつ来た?」

咲夜「まったく、これから夕飯の準備もしないといけないのに...とっとと帰るわよ」

男「へいへい。ってか、今回に関しても俺は完全な被害者だからな。え?また飛んで帰るの?俺嫌なんだけど」

咲夜「もう説明が面倒だから少し目を瞑ってなさい。すぐ人里まで下ろしてあげるから」
151 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:18:17.99 ID:80Y10/n00
諏訪子「おーい、レミリアんとこのメイド長よ」

咲夜「はい?何か御用ですか?」

諏訪子「主に言っておけ“その子は取り扱い注意”って」

男「俺は壊れ物かなにかか?確かに心は繊細だが」

諏訪子「それと男くん。何か困ったことがあったらいつでもウチにおいで。神奈子も早苗も君を待ってるよ」

早苗「もちろんです!入信もいつでもオーケーです!」

男「あはは...考えておきます」

咲夜「それでは失礼します...“時よ止まれ”」パチンッ

152 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:19:20.77 ID:80Y10/n00
早苗「行っちゃいましたね」

諏訪湖「また来てくれるさ。それにしても...すごい子だったね」

神奈子「あぁ...沢山の獣の命を奪ってきてる。それも食べる為ではない...殺すために殺してるのか...それに強い獣の加護を感じる」

早苗「え...?誰の話ですか?」

諏訪子「愛しの男くんだよー。あの歳の人間であれだけのモン背負ってる奴は初めてみたな」

神奈子「安心しろ。無意味や愉悦のための殺しではない。何か強い意志、そうせざる得ない、しなければならない事が秘められているのだろう」

早苗「そんな...」

諏訪子「...神奈子、賭けてもいい。近々でかい異変が起こるぞ。それも我々では対処できない...博麗の巫女でも対処できない何かが」

神奈子「...」
153 : ◆c820aNQT76 [saga]:2017/12/09(土) 01:19:48.07 ID:80Y10/n00
おまたせ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 02:05:50.32 ID:I2gM4pGA0
おつおつ、賑やかなところだw
それに色々と意味深過ぎるw
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 04:26:46.16 ID:GRBs13COo

ここのとこ更新が続いて嬉しい
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 15:11:56.51 ID:M3fHFSg90
だって仕事で猟師をしてるんだし命を奪ってるのは当たり前じゃん
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 15:40:19.92 ID:eQ77+k7zO
幻想郷には基本的に獣を間引くって思想がないんだろ
人間も立場としては動物と変わらないから
人間の安全や利益のために食いもしない獣を[ピーーー]って行動が異質に見えるんじゃね
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 18:27:00.41 ID:M3fHFSg90
猟師は基本仕留めた獲物は捌いて食べるんじゃないのか?熊とか猪とか鴨とか食うよ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 18:28:17.33 ID:M3fHFSg90
>>24でシカ食ってたし
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 22:21:33.61 ID:BCl7Oo700
管理捕獲者なら自家消費以上の狩猟も当然やるやろ
獲物が納得して殺されてるわけでもない以上、なんかよくわからん念とか憑いててもおかしくはない
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