ブライアン・ホーク「鷹村に復讐する」

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171 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/15(土) 12:12:22.68 ID:+WzVZmv70
ホーク「コイツはオレに近いものを感じる」

ホーク「とてもクレイジーな目だ」

ホーク「見ろよ、敵を殴るたびに顔がイッちゃってるぜ。心から暴力を楽しんでやがる」

ホーク「だが特筆すべきは…あの左ジャブだ」

ホーク「なんだアレは!?まるで弾丸だ!」

ミゲル「その通り。彼のあのジャブは『バレット』と呼ばれている」

ミゲル「そして右の大砲は閃光と呼ばれている」

ホーク「背筋がゾクっとしたよ…マイタウンで、銃を向けられた時のことを思い出した…」

ホーク「決めたよ。オレはこの技をマスターする」

ホーク「そして鷹村を殺す」

メキ…メキメキ…ゴキッ…

ホークの拳から、鈍い音が響く
172 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/15(土) 12:13:21.85 ID:+WzVZmv70
ミゲル「あのジャブは、コークスクリューブローから成り立っている」

ミゲル「コークスクリューブローをジャブ感覚で、何発も放つのは至難の業」

ミゲル「手首や肩が強くないとできない」

ホーク「オレを誰だとも思ってる」

ミゲル「うむ、君なら可能だろうな」

ホーク「丁度、体も癒えてきた」

ホーク「明日からさっそく、このパンチの練習をするよ」

ミゲル「そうか、では私も交渉に向かおうか」

ホーク「次は誰だい?」

ミゲル「まだ正式決定ではないが…」

ミゲル「リチャード・バイソン。元WBAのチャンピオンだ」

ホーク「今度はWBAか…オーケェー」
173 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/15(土) 12:14:26.64 ID:+WzVZmv70
ミゲル「それと交渉が決まり次第、強化合宿に行こうと思う」

ホーク「今度はドコへ旅行に行くんだい?」

ミゲル「悪いが今度は暖かい場所ではない」

ミゲル「アラスカに行こうと思う」

ホーク「随分と寒い場所を選んだね」

ミゲル「寒い分、体重は落ちにくいだろう」

ホーク「ボクサーが、体重落ちにくい場所を選ぶってのも変な話だな」

ホーク「それと暖かい場所で慣れてるウォーリーには、ちょっと酷な場所だな」

ミゲル「動いてればイヤでも熱くなるさ」
174 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/15(土) 12:14:53.66 ID:+WzVZmv70
今日はここまで
次回は合宿
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 12:24:02.97 ID:InbFrGqm0
アカン
ホークの悪い所がどんどんなくなってきてる(ガクガクブルブル
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 12:28:04.10 ID:U6xq1IzVo

まさかホークが格好良く見えるなんて
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 13:57:56.70 ID:2AsGnBBZO
乙です
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 14:07:37.25 ID:He8uJnwA0
ホークのカエルパンチが見られるのかな?
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 14:09:57.52 ID:AqExUoN8O
ホークのよそ見が炸裂!?
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 15:41:32.29 ID:ecbzQXAKO
C
ホークって潜在能力作中トップレベルにありそうだし怖いな
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 19:21:21.35 ID:kdGNVG7to
よそ見はマジでやばい
182 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:43:09.41 ID:mVOQwRhN0
(数日後・アラスカにて)

ミゲル「さあ、今回の合宿場所だ」

ホーク「見事に銀世界だな」

ウォーリー「わぁぁ、雪!見るの初めて!」

ミゲル「練習は近くにあるスポーツセンターで行う」

ホーク「じゃあ、わざわざこんな寒い所くる必要なかったんじゃ?」

ミゲル「もちろん、外でも練習はするよ」

ミゲル「この雪原の中でね」

ミゲル「そして宿泊所はこのロッジだ」

ホーク「ほう」
183 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:44:17.97 ID:mVOQwRhN0
ウォーリー「ホーク!いっくよー!」

ウォーリーは雪球を投げつける

ホーク「ハハハ、冷たいじゃないか…」

ホーク「お返しだ!」

ウォーリー「わわ、冷たい!」

ミゲル「こらこら、ほのぼのと遊んでる暇はないぞ」

ミゲル「みんな準備はいいね?」

トレーナー1「まかせろ」

トレーナー2「二人とも、並びなさい」

ウォーリー「ん?それは」

ホーク「白いゴムボールか…攻撃を避けるための練習だな」

ホーク「今日はテニスボールやピンポン玉じゃないんだな」

ミゲル「辺りを見たまえ」

上空は雲に覆われ、雪がポツポツと降っている

ミゲル「白い物に覆われているだろ?」

ホーク「この条件を生かして動体視力を鍛えろって事か」
184 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:44:58.80 ID:mVOQwRhN0
ミゲル「さあ、練習開始だ!」

トレーナー達「いくぞ!」

ミゲルやトレーナー達は一斉に、ホークとウォーリーに目掛けて、白いボールを投げつける

ボスッ、ボスッ

ホーク「ぐっ…」

ウォーリー「避けるのが難しいよ」

ミゲル「どうだ?想像以上だろ」

パァァァ…

ホーク「なあ、さっきよりも雪の勢いが強くなってないか?」

ミゲル「そうだな、風が強くなれば中止にしなければなれない」

ミゲル「だがこの程度なら、単に降雪量が増えてるだけだ」

ホーク「ちっ…ボールが見え辛いぜぇ」
185 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:45:41.26 ID:mVOQwRhN0
ミゲル「次は走り込みだ」

ミゲル「あまり遠くにはいくなよ。遭難してしまうからな、決められた安全なコースを走るんだ」

ホーク「分かったよ。この矢印マークのとおりに走っていけば良いんだな」

ウォーリー「いってきまーす!」

ザクッザクッ!

ホーク「足場が悪すぎるぜ…」

ウォーリー「砂浜の感覚とまた違うな」

ホーク「なかなか前に進まねぇぜ」

ビュゥゥォォ

ウォーリー「風が強くなってない?」

ホーク「吹雪の中のランニングか…キツイぜ」
186 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:46:29.31 ID:mVOQwRhN0
(次の日)

ホークとウォーリーは、近くのスポーツセンターで練習に励んでいた

ドスッ!ドスッ!

ウォーリー「グッ…!」

トレーナー1「あと5分!耐えろ!」

トレーナーはウォーリーの腹に目掛けて、メディシンボールをぶつけて行く

ミゲル「さあ、ホーク。ミット打ちを始めるぞ」

ホーク「お腹をボールで、散々と痛めつけられたあとに、ミット打ちか…」

ミゲル「休憩はもう終わった。さあ来い」

ホーク「分かってるよ」

右手を顔面の前に、左手を前に突き出す

ミゲル「お、そのスタイルは」

ホーク「ああ、今日からはじめるよ」

ホーク「沢村の左ジャブ…『バレット』の練習を」

ホーク(合宿前に、コークスクリューの練習はしてきた)

ホーク(あとはこのコークスクリューを、素早く連打できるかどうかだ)

ホーク「フンッ!」

ズバァァン!ズバァァン!ズバァァン!
187 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:47:11.09 ID:mVOQwRhN0
(深夜)

ミゲルとホークはソファに座り、テレビ画面に注目する

ミゲル「これが次回の相手、リチャード・バイソンだ」

ホーク「デトロイトスタイル…フリッカー使いか」

ミゲル「そうだ。かなりのハイレベルだぞ」

ホーク「鷹村もだいぶ苦戦してるね」

ホークは小刻みに体が震えている

ミゲル「まだ、鷹村は怖いかい?」

ホーク「……いや、寒いだけさ」

ミゲル「暖炉に火はついているが?」

ホーク「イジワルだな…」ガクガク

ホーク「ああ、そうだよ。怖いよ。いまでもアイツを見ると震えが止まらない」

ミゲル「でも、ゲロは吐かなくなったな」

ホーク「前よりは…だいぶマシになった」
188 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:48:09.54 ID:mVOQwRhN0
ホークとミゲルは黙々とビデオを観戦する

ホーク「……」

ホーク「オレは思い上がってたよ」

ミゲル「ん?」

ホーク「オレはかつて、この世で一番強いと思っていた」

ホーク「鷹村に負けてから…久々に復帰して、またボクサーになってからも」

ホーク「鷹村をのぞけば、オレが一番強い。オレと鷹村以外は雑魚で話にならないと思ってた」

ホーク「鷹村だけが特別なのだと」

ミゲル「……」

ホーク「だが違う。悔しいがあのイーグルも、そしてこのバイソンも…」

ホーク「鷹村を苦しめてきた」

ミゲル「相手の強さを認めることは情けない事ではない。いい事だ」

ホーク「……イーグルやバイソンだけじゃない」

ホーク「オレはかつて日本人をバカにしていた…まして、日本のフェザー級?論外だった」

ホーク「でも今は、その軽量級の選手からヒントを得て練習をしている」

ギュッ…ゴキゴキ、メキメキ…

ホークの拳がうねりを上げる

ホーク「もっともっと練習して…」

ホーク「今度こそ、人類最強になってみせる」

ミゲル「その意気だ」
189 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:49:12.94 ID:mVOQwRhN0
(3週間後)

ミゲル「合宿も総仕上げだ」

ミゲル「今日は外でスパーリングだ」

トレーナー達は、外で木にロープを張り付け、四角いリングを作る

ホーク「今日は雪が強くないか?視界が悪すぎる」

ミゲル「だからこそ、スパーリングをする必要がある」

ミゲル「2ラウンドまでだ。二人とも存分に力を発揮すると良い」

ウォーリー「うん、いくよホーク!」

ホーク「ああ、悪いが手加減はしないぜブラザー」

二人はヘッドギアを装着する

カァァン!

ミゲル「ボックス!」

ウォーリーは左手をだらりと下げ、ホークは左手を前に突き出す

ホーク「フリッカーでくるか…ちょうどいい。オレの次の相手もフリッカー使いだ」

ウォーリー「いくよ!」

ヒュンッ!ヒュンッ!

ホーク「良いジャブだ…」

切れ味の良いフリッカーを、ホークは軽々と避けていく

ホーク「だがオレのバレットには及ばないぜ!」

ズドォォン!!

ウォーリー「ぐっ…!!」

ウォーリー(これがジャブ!?なんて破壊力だ!)
190 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:49:49.58 ID:mVOQwRhN0
〜〜〜

カンカンカーン!

ミゲル「そこまで、スパーリング終了だ」

ウォーリー「凄い破壊力で驚いたよ」

ホーク「ああ、だが命中率がわるかった。もっと精度をあげないと」

ミゲル「命中率が悪かったのは相手がウォーリーだというのと、この吹雪のせいだ」

ミゲル「まあ何にしても、二人ともいいファイトだった」

ミゲル「今日はじっくり休んで、明日はジムに帰るぞ」

ホーク「……」

ホーク「最後のロードワークに行っていいかい?もっと足腰を鍛えたい」

ウォーリー「僕もいく!雪、もうちょっとみていたい!」 

ミゲル(この程度の吹雪なら問題ないか)

ミゲル「あまり遅くならないように」
191 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:50:29.91 ID:mVOQwRhN0
ザクッザクッザクッ…

ホーク「3週間もこの雪の中を走ってくると慣れるもんだな」

ウォーリー「寒いの苦手だけど、良い物みれた!」

ホーク「お前の次の相手は誰だっけ?」

ウォーリー「次はね、アメリカの世界ランカーとだって。ホークと同じ日!」

ホーク「そうか、お互いがんばろうな」

ウォーリー「うん!」

ホーク「そろそろ、折り返し地点か…」

ホーク「ん?」

ウォーリー「??」

ホークとウォーリーは、目の前に何かを発見する

ホーク「何だアレは、巨木か?」

ウォーリー「木にしては小さくない?」

?「グオオォォォ!!」
192 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:51:59.59 ID:mVOQwRhN0
ホーク「ッ!?」

ホーク「なんだ、いま吠えたぞ」

ウォーリー「あ、もしかして動物?」

?「……」

ズシン…ズシン…

ホーク「ッ!?…!!?」

ホーク「し、シロクマじゃねぇか…!!」

ウォーリー「わぁぁ!でっかーい!」

吹雪の中、額から冷や汗が流れるホークに対し、ウォーリーは呑気に微笑を浮かべる

ウォーリー「へロー!ホワイトベアー!」

ホーク「やめろ!迂闊に近づくな!」

シロクマ「グオォォ!!」

ウォーリー「え」

シロクマの鋭い爪がウォーリーを襲う

ウォーリー「ちょっと!危ないじゃないか!」サッ

ウォーリーは軽い身のこなしで避ける

ホーク「ほっ…危なかったぜブラザー」

ホーク「そいつはジャングルのお友達とは違う」

ホーク「友好的じゃないぜこりゃ」

ウォーリー「……」

流石のウォーリーも顔つきが変わる
193 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:52:51.85 ID:mVOQwRhN0
ホーク(どうする…流石のオレやウォーリーでも、シロクマなんぞ…)

ホーク(人間が素手だけで、どうやってシロクマを倒せってんだ!くそ、銃があれば…)

シロクマ「グオォォォ!!!」

ザシュッ

吹雪の中、赤い鮮血が飛び舞う

ホーク「ぐああぁぁぁ…!」

ウォーリー「ホーク…!!」

ホーク「痛ぇぇ!痛ぇ…チクショウ!!」

ホークの胸元が、シロクマの爪で抉られる

ホーク(試合が近いってのに…なんて事だ!)

シロクマ「グオッ!!」

ホーク(こんな恐怖…前にもあったな)

ホーク「マイタウンで銃を向けられた時。そして鷹村と戦ったとき」

シロクマ「グォォ!!」

シロクマが再び襲い掛かる

ホーク「こんな所で…くたばる訳には、いかないんだよぉ!!」
194 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:53:43.15 ID:mVOQwRhN0
ズドォン!!

ホーク(よし、アッパーが決まった!)

シロクマ「……」

シロクマ「グォォォ!!」

ホーク「なっ…きいてない!?バカな!」

ホーク「この!この!こんの!!」

ボス!ドガ!ボゴ!

闇雲にシロクマを殴りまくるホーク
しかしシロクマは全くきいていない

シロクマ「ゴォォォ!!」

ホーク「オーノー!!」

ウォーリー「うぉぉ!!」

ドゴッ

シロクマ「ッ!!」

ウォーリーはジャンプして、シロクマの後頭部を蹴る

ウォーリー「ほら、こっちだよ!」

シロクマ「……」クルッ

ホーク「待て、オレのブラザーに…手ェ、出してんじゃねぇよ!」

ボゴォン!!

シロクマ「……」クルッ

ウォーリーの方へと方向転換しかけていたシロクマ
ホークの怒りを込めたパンチ背中に当ると、再びホークの方へと向く
195 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:54:56.75 ID:mVOQwRhN0
ホーク「シロクマを倒せる奴なんざ、この世にいる訳がない」

ホーク「だが、それでも…お前を倒して…オレは…」

ホーク「鷹村に会いに行くんだよ!!」

ボゴォォン!!

ホークの左ジャブが、シロクマの額に直撃する

シロクマ「グォ…」クラッ

ホーク「……!!きいたか!?」

ホーク「もう一回!」

ズドォン!

今度は右ストレートを当てる

シロクマ「……」クラッ

ホーク(間違いない。額が弱点だ)

ホークの目が真っ赤に充血していく

ホーク「殺してやる…」

ズドォン!ズドォン!ズドォン!

ウォーリー「僕も応戦だ!」

ズドォン!ズドォン!ズドォン!

ウォーリーはジャンプしてキックを連発し、ホークはひたすら殺気をこめたパンチを打ち続ける

シロクマ「……!!」

ドスゥゥン

ホーク「ぜぇぜぇ…や、やった。倒した」

ウォーリー「危なかった…」
196 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:56:08.86 ID:mVOQwRhN0
(ロッジにて)

ミゲル「……」

トレーナー1「遅いね」

トレーナー2「心配だ」

ミゲル(やはりこの天候でいかせるべきではなかったか?)

ガチャッ

ホーク・ウォーリー「ただいま」

ミゲル「遅かったじゃないか二人とも…」

ミゲル「ッ!?なんだそのキズは!!」

ホーク「実はシロクマと出会っちゃってさ」

トレーナー達「!?」

ミゲル「なんだと!?」

ウォーリー「二人でどうにか倒したんだ!すごいでしょ!」

ミゲル「と、とにかく。ホークは治療を…」

ホーク「そうだ、お土産があるんだ」

シロクマ「」

ウォーリー「見て見て!シロクマだよ!」

トレーナ達「」

ミゲル「」

ウォーリー「二人で倒したんだ!」

ホーク「俺達はもはや、人類最強だ」

ミゲル「銃を…早く、銃を持って来るんだ!!」

トレーナー達「あ、ああ!」

パァァン!パァァン!
197 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:57:11.03 ID:mVOQwRhN0
ウォーリー「シロクマに襲われた時はどうなるかと思ったけど…」

ホーク「ま、今はそのおかげで、シロクマの肉でバーベキューが出来てるんだ」

モグモグ…

ホーク・ウォーリー「美味い!!」

トレーナー1「シロクマを持ち帰ってこられた時は、心臓が止まると思ったよ」

トレーナー2「道中で目を覚まさなかったのは、ラッキーだった」

ミゲル(次回からは、絶対にクマが出ない所で合宿をしよう)モグモグ

ミゲル「……悔しいが、美味い」

ミゲル「ホーク、胸のキズの方はどうなんだ」

ホーク「ん?ちょっと抉られた程度だ。心配ない」

ミゲル「……」

ホーク「それよりもさ、あのシロクマの皮だけど」

ミゲル「ん?」

ホーク「あれを、次回の試合で使いたい」

ミゲル「シロクマの皮なんて何に使うんだい」

ホーク「オレの新しいガウンにする」

ミゲル「アレを着て登場したいのか…」
198 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/07/19(水) 19:58:03.73 ID:mVOQwRhN0
今日はここまで
次回はVSバイソン
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 20:00:12.48 ID:D0S2oJZ/o

鷹村が同じことをしたのは覚えているのかなww
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 20:30:22.45 ID:9h3CaME4O
ツキノワグマとシロクマじゃレベルが違いすぎるのでは…………
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 21:11:49.80 ID:Wml6Hk9xO
乙です
鷹村と似たような事しちゃったw
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 15:24:31.55 ID:5Cuz6ysgO
まぁシロクマを素手で倒すとか無理なんだけどね皮下脂肪と毛が半端なく固いのに猪さえ捌くのたいへんなのに皮膚の下の油凄くて
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 10:36:49.77 ID:k1Tttq4zO
めっちゃ早口で言ってそう
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 23:47:44.68 ID:l+cbKimIo
>>203
残念だか俺らみんな僧なんだきっと
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/03(木) 22:45:39.23 ID:ZSVKOHnM0
保守。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 02:26:48.22 ID:tpp02uf4O
エタったかな?
まぁこのタイトルじゃ鷹村を倒すか鷹村と再戦しかないからな再戦にしてもまぁお互いが良いところでENDしかないしな
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 07:42:02.73 ID:4e1xLGo/o
エタった言いたいだけだろ君
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 08:05:40.61 ID:9wZqqmRtO
いつまでも待っているんで続いて下さい
209 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:52:29.29 ID:ok1p45Uz0
(試合前日・記者会見)

ホーク「……」

バイソン「……」

会場に着くといきなり二人は、互いに目の前まで歩み、視線で火花を散らし合う

パシャッ!パシャパシャッ!

カメラマンたちは、睨み合う二人の撮影を行う

記者1「おお、二人とも気合入ってるな」

記者2「無理もない、バイソンもホークも、着実に順位を上げている」

記者3「再びタイトルマッチのチャンスを手に入れるには、ここで勝っておかないとな」

記者1「ミスターバイソン!この度の試合について何か」

バイソンはホークを睨みながら、ゆっくりと口を開く

バイソン「まさか、あのブライアン・ホークとやり合えるとは夢にも思わなかったよ。心から光栄に思う」

記者たち「おおお…」

ホーク「……」

バイソン「オレの出身はデトロイトだけど、スラムで育った」

バイソン「お互い似た境遇で育ってきたが、勝利への執念は負けない」

記者1「センキュー、ミスターバイソン!」
210 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:53:31.97 ID:ok1p45Uz0
記者1「それでは、続いてミスターホーク、今回の試合について何か」

ホークもバイソンを睨みながら、口を開く

ホーク「……オレは今回の試合の前にアラスカへ修行にいってきた」

ホーク「寒かったよ。そして自然の厳しさを知った」

ホーク「シロクマに襲われたのさ」

記者たち「……!?」

ホーク「まあ、殺して食べちゃったんだけどね」

記者たち「」

ホーク「おおっと、動物愛護団体に訴えるのは後にしてくれよ?」

ホーク「目の前にいる牛を、じっくりいたぶって」

ホーク「殺してやるからさ。オレの楽しみを奪わないでくれ」

ホークはそう言うと不敵に、煽るように笑う

ホーク「このオレと似た境遇で育ってきただと?笑わせるな」

ホーク「オレとお前じゃ根本的に性能が違うだろ?牛は牛らしく、全身バラされて、オレの胃袋でオネンネしてな」

ホークはそう言い終えると、舌を出しながら中指を立てる

バイソン「……」ニヤッ

記者たち(煽られているのに、バイソンが微笑んでいる…余裕だな)

バイソン「アル中の廃人の癖に、よく吠えるじゃないか」
211 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:55:29.63 ID:ok1p45Uz0
ホーク「あ?」

ガシッ

ホークはバイソンの胸ぐらを掴む

バイソン「……カモーン」ニヤニヤ

ホーク「いまココで牛肉解体ショーをおっ始めてもいいんだぜ?」

バイソン「フン、それでオレに負けて、また廃人に戻るんだろ?鷹村やオレに怯えながら日々を過ごすのか。かわいそうに」ニヤニヤ

ホーク「ファァァック!!!!!」ブンッ

ホークが殴りかかるが、それを抑えるミゲル達

ミゲル「止めるんだホーク!!」

トレーナー1「落ち着け!!」

トレーナー2「ここで相手を殴り飛ばしたって、鷹村には会えないぞ!」

ホーク「フー!フー…!!」

敵トレーナー「こらバイソン、その辺にしておけ」

バイソン「そうだな。こんな所で乱闘をしても意味がない」

バイソン(リングの上で決着を付けなければ、鷹村に会うチャンスは永遠に来ない)

ウォーリー「ホーク!落ち着いて!」

ホーク「おお…ブラザー…」
212 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:56:39.41 ID:ok1p45Uz0
(翌日)

実況「今宵、闘牛VS鷹の、命がけの闘いが始まる」

ワァァァァ!!!

実況「果たしてどちらが勝つか!?」

〜〜〜〜〜

そのころ、鴨川軍団はジムにあるテレビに注目していた

一歩「いよいよ始まる…」

板垣「あれ、鷹村さんがいませんが」

一歩「え?そういえば昨日もいなかったような」

木村「何やってんだあの人は。さては旅にでも出たか?」

青木「でも今回の試合は、特等席で観るって言ってたぜ」

青木「わざわざソファを空けて、俺達全員、後ろで立ってみてるのによ…」

木村「あーもう!アホくせぇ!知るか!座って見ようぜ!」

青木「全くだ!せっかく気をつかってやったのによ!」

全員、ソファに座る

一歩「……みなさんは、どっちが勝つと思いますか?」

木村「難しいな、なにせあのバイソンも、鷹村さんを苦しめた相手だからな」

青木「会長もタオル投げたしな。オレと木村が全力で阻止したけど」

板垣「下手すれば今頃、統一チャンピオンはバイソンになってましたね」
213 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:57:30.41 ID:ok1p45Uz0
司会「青コーナー!ブライアン!ホォォォク!!」

ウオォォォォ!!!

煙幕が勢いよく飛び出る

今回も美女達が、ホークを囲みながら歩んでいく
しかし一つだけ、いつもと違う点がある

観客1「なんだアレは」

観客2「変なガウン…」

観客3「おい…あれ、シロクマの毛皮じゃないか!?」

ホーク「……」

〜〜〜〜

木村「」

青木「」

一歩「あ、あれって…まさか、クマの毛皮…」

板垣「……鷹村さんの真似でもしてるんですかね?」

木村「そういえば、アラスカで修行にいったとき、クマを食ったとか言ってたな」

青木「あれ、ジョークじゃなかったのかよ…」
214 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:58:03.01 ID:ok1p45Uz0
司会「赤コーナー!リチャード…バイソォォン!!!」

ウオォォォォ!!!

アメリカバイソンの衣装を身にまといながら、胸をボコボコと叩く
そして意気揚々と、リングへ向かう

相手セコンド「油断するなよ」

バイソン「油断?できるハズないさ。相手はあのブライアンホークだ」

相手セコンド「うむ」

バイソンとホークは互いにガウンを脱ぎ終えると、ゆったりとした歩調で、相手の目の前へ接近する

そしてゼロ距離になった所でストップする

ホーク「……」

バイソン「……」

カーン!

実況「いま、ゴングが鳴った!!」
215 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 06:59:07.33 ID:ok1p45Uz0
ホーク(前座ではウォーリーが、世界ランカー相手に2ラウンドでKO勝ちだった。流石だぜブラザー)

ホーク(オレも2ラウンド以内に倒す…!!)

バイソン「……」サッ

バイソンは後ろへバックすると、ゆっくりと左腕を下げる
そして左腕は振り子運動を始める

実況「さあ、さっそくバイソンお得意のデトロイトスタイルが披露される!」

バイソン「……」ブンッ

実況「フリッカーの嵐がホークを襲う!!」

ホーク「……」スッ

バイソン「……!?」ブンッ

ホーク「……」スッ

実況「おおっと!バイソンの目にもとまらぬ鋭いフリッカーが!全く当たらない!!」

バイソン(バカな!?このオレのジャブを、初見で潜りぬける奴なんて…今までいなかった!)

ホーク(フリッカー対策は充分にしてきたよ)

ホーク(吹雪の中、ウォーリーを相手にね)

ホーク(ついでに、オレの新兵器を見せてあげるよ)クンッ

バイソン「…?今度はなにを」

クンッ…クンクン

ホークは右腕で前をガードし、左腕を前に突き出す
突き出された左腕は、僅かにクンクンっと上下に揺れている

バイソン(独特な構えだ…)
216 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:00:08.44 ID:ok1p45Uz0
ホーク(オレは鷹村に負けてからも、日本人を馬鹿にしていた)

ホーク(だが、このスタイルは日本人から学んだ物)

ホーク(おかげで、銃を手に入れた気分だ)

ホーク「フン!」

バキュン!!

鋭いコークスクリューがバイソンを襲う

バイソン「うぉぉ!?」

鮮血が宙に舞う

実況「なんだ今のパンチは!」

ポタ…ポタポタ…

バイソン(左瞼から…血が…?)

バイソン(……!!まずい!!ガードを…!!)

デトロイトスタイルから一転、すぐにガードを堅め、被弾に備える

バイソン(覚えているぞ。ホークの復帰戦は…2ラウンド10秒…TKO勝ち…)

バイソン(あの時とパターンがそっくりだ!!まずい、こんな序盤から目をやられたら…)

バイソン(オレのスタミナや意志とは関係無しに、試合が終わってしまう…!!)

〜〜〜

青木「あ、あれは…」

一歩「沢村さんのバレット…!!」

板垣「なんでアイツが使えるんだ!!」

木村「たしかにあの構え、攻撃。間違いなく沢村のバレットだな」
217 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:01:01.11 ID:ok1p45Uz0
ホーク「どうした、顔面ばっかり守っちゃって」

ホーク「ボディがガラ空きだぜ!!」

ボゴォォ!!!

バイソン「ぐぁぁ…!!」ガクッ

バイソンは膝を崩しかけるも、辛うじて耐える

バイソン(な、なんてパンチだ…!!)

ホーク「おいおい…オレの新兵器は、まだ他にもあるんだぜ?」

ホーク「こんな所で…終わらせるなよ!!」

ボス!ボス!ボゴォォン!!

バイソンのボディに数発当てていく

バイソン「ぐふぅぅ…」

ガード越しからでは見えないが、バイソンは苦悶の表情を浮かべる

バイソン(練習嫌いの男が努力を積み重ねると…こうも化けるのか…!!)
218 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:03:35.20 ID:ok1p45Uz0
カーン!

実況「1ラウンド終了です!」

実況「言うまでもなく、このラウンドはホークが優性です!」

ミゲル「素晴らしいじゃないか」

ホーク「だろ?オレはあのフリッカーに、まだ一度も被弾していない」

ホーク「バイソンの奴、左瞼きれて焦ってたぜ?オレの復帰戦での出来事を思い出してるのかな?」

ミゲル「油断は禁物だ。相手の動きをよく見た上で攻めるんだ」

ホーク「ああ、分かってるよ。別に舐めてるワケじゃない」

ホーク「現にあいつは、何発もボディを殴られてるのに、結局ダウンしなかった」

ホーク「打たれ強いよ、バイソンは」

ホーク(だがオレにはまだ秘密兵器がある)

〜〜〜

カーン!

審判「ボックス!」

実況「さあ2ラウンド開始です!!」

バイソン(左瞼は、セコンドのおかげで、なんとか治まってきた)

バイソン(このまま顔面ばかり守ってても、結局は相手の思うつぼだ)

バイソン(フリッカーでせめるのみ!!)

ホーク(どうやら、腹をくくったようだね)
219 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:04:32.72 ID:ok1p45Uz0
ホーク(だがいいのかな?また瞼が切れちゃうかもよ?)

ズバァァン!!

ホーク「ぐっ…!!」

ポタ…

ホークの左瞼が切れ、血がマットに落ちていく

実況「バイソン、2ラウンド開始早々、逆襲をはじめる!!」

ホーク「やるじゃないか、それでこそだよ」

バイソン「……」シュッ

ズバァァン!!ズバァァン!!

ホーク「ぐっ…さっきよりもハンドスピードを上げてやがる…!」

ホークの左瞼にフリッカーが直撃していく

ホーク「いい加減にしろよ、このままじゃオレがTKO負けになっちまう」

ホーク「銃を乱射する!!」

バキュン!バキュン!バキュン!

バイソン「ぐぅぅ…!!!」

実況「ホーク!負けじとバイソンの左瞼を集中攻撃!!」

バイソン(まずい…また出血してしまう…)

バイソン(だがあの高速のスクリューブロー…簡単には回避できん)

バイソン「ええい!攻めまくるのみ!!」

ズバァァン!!ズバァァン!!

ホーク「くっ…早い…!!」

バイソンのフリッカーが、ホークの顔面を襲う
220 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:05:21.62 ID:ok1p45Uz0
ホーク「だんだん慣れてきたよ」サッ

バイソン「む」

序盤の様に、ホークは再びフリッカーを軽やかに避けていく

ホーク「銃に撃たれて死ね!バイソン!」

バイソン「オレも慣れて来たよ」サッ

ホーク「ッ!?」

バイソンも、ホークのバレットを避けていく

ホーク「ぐっ…ちょっと回避できるようになったからって…調子に乗ってんじゃねぇよ」

バキュン!

バイソン「うおぉ!!」

ボタボタ…

バイソンの左まぶたの傷口が開く

バイソン(しまった…!!)
221 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:05:58.36 ID:ok1p45Uz0
ホーク(フィニッシュだ!!)ブンッ

バイソン「……大振りすぎるぜホーク」

ボォォン!!

ホーク「ぐぅぅ!!」

ホークの右ストレートに対し、鮮やかなカウンターを決めるバイソン

ミゲル(焦っているようで、ちゃんと状況判断が出来ている。さすが元WBAの王者だ)

ホーク(フン、カウンターを決めたところで、奴がピンチなのは変わりない)

ホーク(……そろそろ、新兵器の第二段といこうか。今度こそフィニッシュを決めるために)
222 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:07:13.28 ID:ok1p45Uz0
ホーク「……」

ホーク「……」チラッ

バイソン「ん?」チラッ

ホークは、よそ見する
それに釣られて、バイソンもよそ見

観客1(なんだ?)

観客2(ん?)

ホーク「……」

バイソン「……」

観客「……」

本来の予定なら、ここでホークはフィニッシュをしかけるハズだった
奇襲をしかけ、バイソンは窮地に追いやれていたハズだった

だが会場にいる全員が、思わずそのまま固まってしまう

ホーク「」

バイソン「」

観客「」

全員が絶句した
223 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:08:35.42 ID:ok1p45Uz0
鷹村「付き添い悪いな京姉、それに渡。オレ様は海外旅行は初めてで、英語もサッパリなんだよ」

京香「良いのよ守ちゃん。気にしないで」

渡「久々に守兄さんに会えたんだもん。むしろ嬉しいよ」

鷹村「そうかそうか、へへへへへ…」

ジーッ…

鷹村「ん?んん??なんだ、全員、こっちを見ている様な」

渡「ほ、本当だ」

京香「……どうやらバレちゃったみたいね」

渡「最前席だし、無理もないか」

鷹村「ああ。それにオレ様は世界チャンピオン様だからな。目立って当然だ」

実況「な、なんと!あのミドル級の統一王者!鷹村選手が会場にいます!!」

ウオォォォォ!!!

実況「アメリカ現地の観客も思わず驚いています!!」

〜〜〜

一歩「」

板垣「」

木村「ドコに行ってたのかと思ったら…あの野郎!アメリカまでいって観にいってたのか!!」

青木(ツッコミが追いつかない)
224 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:10:57.37 ID:ok1p45Uz0
バイソン(鷹村…わざわざ、アメリカまで来ていたのか)

バイソン(しかも家族連れか)

ホーク「」

バイソン(ん?)

ホーク「」

バイソン(なんだ…ホークの様子がおかしいぞ)

ホークは全身から嫌な汗が溢れ出す
小刻みに体は震え、足をガクガクと震わす

バイソン(ホークの顔色が見る見る悪くなっていく…)

バイソン「……」

ボゴォォン!!

ホーク「ッ!?」

バイソンのアッパーが炸裂する

ホーク「」ガクッ

そのまま膝を崩し、うつ伏せに倒れる

ミゲル「ホーク!!!」

ウォーリー「ッ!?ホーク!!」

審判「ワン!ツー!スリー…!」

審判の声が会場に響く
だがホークの脳内は、審判の声よりも、鷹村への恐怖心でいっぱいだった

ホーク(な、なんで…アイツが…)ガクガク
225 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/09(水) 07:11:24.57 ID:ok1p45Uz0
今日はここまで
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 08:09:43.48 ID:k4w6TUzUo
ガン見
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 09:03:47.86 ID:8rNXwSpLo
笑っちまったぜ畜生
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/09(水) 09:59:40.97 ID:NEaJ1Tns0
待ってた。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 10:00:45.82 ID:aoOVzgVN0
ホークがよそ見習得したのかと思った
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 10:06:54.70 ID:+TQ0mVSRO
久しぶりで乙です
確か宮田も観客席に因縁の相手見つけて調子崩したっけ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 18:54:44.47 ID:d+bHRtFxO
光景がリアルで目に浮かぶわ
鷹村の行動力なら実際にやりそう
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/09(水) 21:35:54.96 ID:8phcNhCMo

青木のよそ見もいざという時に決まらなかったな
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/10(木) 02:25:44.88 ID:QuHlxPhDO
バイソン(しかも家族連れか)ひだり
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/10(木) 02:26:38.36 ID:QuHlxPhDO
バイソン(しかも家族連れか) ←間違ってはいない
235 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:20:20.81 ID:QKC5T3Qd0
ミゲル「ホーク!立つのだ!ここで立たなければ…」

ミゲル「鷹村とは戦えない!」

ホーク「……」ムクッ

審判「フォー!ファイブ!シックス!」

ホーク「……」グッ

ホークは辛うじて立ち上がり、ファイティングポーズを構える
しかし、相変わらず足をガクガクと震わせている

バイソン(ホークほどの男が、あのアッパー1発で足に来ているハズがない)

バイソン(精神的動揺だろうな)

バイソン(どうやらウワサ通り、鷹村との闘いで、メンタル面を破壊されてしまったようだな)

バイソン(まあ、それでも復帰した根性は認めよう…だが)

バイソン(オレもまた、あの男との再戦を望んでいる)

審判「ボックス!」
236 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:24:19.15 ID:QKC5T3Qd0
ホーク(鷹村が…なんで、なんでここに…)ガクガク

バイソン「フン!!」

ズバァァン!ズバァァン!ズバァァン!

ホーク「ぐぅぅ!!」

実況「バイソンのフリッカーが炸裂!!ホーク、なぜかガードを下げたままだ!!」

ミゲル「ガードを下げるな!逃げろ!フリッカーを回避するんだ!」

バイソン「フン!!」

ズバァァン!ズバァァン!ズバァァン!

ホーク「うっ…」ガクッ

実況「ホーク!早くも2回めのダウン!!」

ホーク(またダウンしちゃったよ…立たないと…)

ホーク(立って、立ち上がって…勝つんだ…)

ホーク(勝ったら…そしたら…そしたら…)

鷹村「……」

ホーク「ひぃぃ!?」

ホーク(あいつと殺し合いしないといけないのか…!!)ガクガク

審判「セブン!エイト!…」

ミゲル「良いのかホーク!一生、女を抱けない生涯になるぞ!!」

ホーク「っ!!」ムクッ

審判「ナイン!」

ホーク「やれるよ」グッ

審判「……ボックス!」
237 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:25:44.43 ID:QKC5T3Qd0
カーン!

実況「第二ラウンド終了です!ホーク、ゴングに救われた〜!」

ホーク「」ガクガク

ホーク「会場に鷹村が…」

ミゲル「うむ、私もさっき確認した」

ホーク「どうしよう…殺される、殺される…」ガクガク

ミゲル「ホーク!」ガシッ

ミゲルは、縮こまっているホークの肩に両手を置く

ミゲル「良く考えるのだ、イーグルにせよバイソンせよ、鷹村を苦しめた相手だ」

ミゲル「その彼らを相手にキミは、力をしっかりと見せ付けている」

ミゲル「己の力を信じるのだ!君ならやれる!」

ホーク「」ガクガク

ミゲル「ホーク!」

〜〜〜〜

相手セコンド「まさか鷹村が来ていたとはな」

相手セコンド「あの動揺をみるに、やはり鷹村に負けてからは廃人になっていたようだな」

バイソン「……」

バイソン「この試合に確実に勝てる方法を思いついた」

相手セコンド「なに?」

バイソン「正直、あまり気が進まない方法だがな」

バイソン「おれは何としても、鷹村と再戦したい。そのためなら何だってするさ」
238 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:27:14.68 ID:QKC5T3Qd0
カーン!

実況「さあ第3ラウンドです」

バイソン「……」スッ

鷹村「む?」

実況「おおっと?バイソン、ロープを背にしているようだが…?何がしたいのでしょうか」

ホーク「……?」

バイソンの意図を理解できずにいるホークは、ゆっくりとバイソンに近づいていく
だが、そのバイソンの目の前まで辿り着くと、ビクッと体を震わす

ホーク「……!!」ガクガク

バイソン(どうやら作戦は成功したようだな)

バイソン(おれの背後には、ロープの先には鷹村がいる)

バイソン(動揺して、試合に集中できないよな?ホーク)

バイソン(悪くおもうよ。おれは何としても鷹村と戦いたいんだ)

ズバァァン!ズバァァン!ズバァァン!

ホーク「うっ…ぐっ!!」

実況「フリッカーの嵐!ホーク、まともに喰らってしまう!」

バイソン(まるで試合に集中できていない。この勝負…勝った!)

ボゴォォン!!ボゴォォン!!

フリッカーを止めてボディブローを数発

ボゴォォン!!

そしてトドメと言わんばかりのアッパー

ホーク「」ガクッ

実況「ホーク、ここでダウ〜ン!」
239 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:30:06.91 ID:QKC5T3Qd0
ミゲル(駄目だ…もはや、わたしの声も届いていない)

ミゲル(だがここまできて諦める訳にはいかない。どうする…どうすれば)

ホーク「……」ガクガク

ホーク(もう楽になっちゃおうかな)

ホーク(戦うことも、そして女を抱く事も諦めて)

ホーク(……でもそのあと、何が残る)

審判「ワン!ツー!スリー!」

ホーク(何のために復帰した)

ホーク(何のために努力してきたんだ)

審判「フォー!ファイブ!」

鷹村「帰ろうぜ。京姉、渡」

京香「え?」

渡「まだ終わってないよ?」

鷹村「こんな試合、見る価値ねぇよ」

鷹村「序盤は良い内容だったのによぉ、残念だぜ」

ホーク(……?ドコへいく)

ホーク(なぜ背を向ける、どうして席から離れていく)

ホーク「待てよ…」

審判「シックス!セブン!エイト!」

ドォォン!!!

ホークは勢いよく、マットを拳で叩き付ける
音は会場中を響かせる

ホーク「タカムラァァァァァァ!!!!!!!!!!」
240 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:31:40.15 ID:QKC5T3Qd0
観客「……!!」

審判「っ!?」

ホークの叫び声に誰もが言葉を失う
審判も思わずカウントを止めてしまう

ホーク「まだ…まだやれるぞ」

審判「あ、ああ…」

バイソン(眼が生き返っている)

バイソン(仕方がない、ここからは覚悟をもって望むとしよう)

審判「ボックス!!」

ホーク「うぉぉ!!」ゴゴッ

実況「ホーク、合図と同時に接近する!!」

バイソン(インファイトでくるのか?いいだろう)

フリッカーを仕掛けるバイソン、だがホークは猪突猛進ながらもフリッカーの嵐を避けていく

バイソン(流石じゃないか…もう懐まで。ここは右で打ち下ろしを)

左ジャブのフリッカーを止め、右を打ち下ろすバイソン
それに対しホークは右腕を振り上げようとする

バイソン(アッパーだな。いいだろう。カウンターで迎え撃つ!)

ボゴォォォン!!

バイソン「ぐっ…!」

ホーク「ぐあ…」

二人のパンチが、互いの顔にジャストミートする
241 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:32:32.07 ID:QKC5T3Qd0
バイソン「ぐっ…」ガクガク

バイソン(足に来ている…だが、この程度なら少し休憩すれば回復できる)

バイソン「それよりも…」

ボゴォォン!

バイソン「〜〜ッ!?」

実況「バイソンとの相打ちにも負けず、ホークのリバーブロー!」

バイソン(ガードを、ガードをかためて…)

ホーク「そんな柔なガードで防げるかな?」ブンッ

ホークは再びアッパーを仕掛ける
その軌道は丁度、相手の両腕の間に衝突し、ブロックをこじ開けていく

バイソン「なっ…」

ボゴォォン!

バイソンの顔が天井へと向く
だがホークの猛攻はとまらない

ホーク「フン!フン!フン!フン!」

ボゴォォン!ボゴォォン!ボゴォォン!ボゴォォン!

実況「ホーク!バイソンにダウンをさせない勢いで、集中打を浴びせていく!!」
242 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:33:17.06 ID:QKC5T3Qd0
審判「ホーク!ストップ!」

ホーク「フン!フン!フン!フン!」

ボゴォォン!ボゴォォン!ボゴォォン!ボゴォォン!

審判「ストップだ!ストップ!」ガシッ

ホーク「離せぇぇ!!」

審判に両腕で動きを塞がれる
それと同時に

バイソン「」ドスッ

バイソンは頭からマットに沈む

ホーク「ぜぇぜぇ…!!」

審判「…!!これは」

審判「……」サッ

実況「ここで審判は両手をクロスさせる!」

カーン!カーン!カーン!カーン!カーーン!

実況「バイソン、続行不能により試合終了!!勝者、ブライアン・ホーク!!」
243 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:34:23.50 ID:QKC5T3Qd0
観客1「うそだろ…あの元世界王者の男を…わずか3ラウンドで…」

実況「まだ意識を取り戻していない様です」

実況「いま、タンカーで退場していきます」

相手セコンド「バイソン…」

バイソン「」

ホーク「はぁはぁ…ぜぇぜぇ…」

女性「ミスターホーク、今回の勝利おめでとう!」

実況「ここで勝利インタビューです」

ホーク「……」

女性「今回の試合のご感想は?」

ホーク「……」

女性「あの、ミスターホーク?」

ホークはゆっくりと歩いて行く
そしてロープの目の前まで辿り着くと、ジッと一点を見つめる

鷹村「……ふん、ちったぁやるじゃねぇか。見直したぜ」

ホーク「……」

観客1「おおお…」

観客2「あの二人が睨み合っている」

しばらく睨み合ったあと、ホークはインタビューを無視したまま、終始黙って会場をあとにする
244 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:35:07.30 ID:QKC5T3Qd0
(控え室)

ホーク「……」

ホークガール1「お疲れ様ホーク」

ホークガール2「どう?今夜は私たちと楽しめそう?」

ホークは黙って首を横に振る

ホーク「インタビューしてきた女も、良い女だった…でも、立たなかった。前回は半立ちくらいはしたのに」

ホーク「オレは、まだちゃんと完治してない」

ホークガールズ「ホーク…」

ミゲル「……とりあえず、今日はよく頑張ったね」

ホーク「……」

ミゲル「あとは鴨川が、我々のメッセージに答えてくれるか、否か」

ホーク「次は、間違いなく…鷹村となのかい?」

ミゲル「君はイーグルを7ラウンドで、そしてバイソンをわずか3ラウンドでKO勝ちした」

ミゲル「今後、君との対戦を避ける者が続出するだろう」

ホーク「どの道、戦う相手は奴しかいないのか…」
245 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:36:14.26 ID:QKC5T3Qd0
(2日後・鴨川ジム)

鷹村「おれ〜のパンチは、ダイナマイト〜ブンブンブン!」

ガラッ

鷹村「よー!」

一歩「鷹村さん、びっくりしましたよ!」

青木「目を疑いましたよ」

鷹村「む、どうやらお前らも気付いた様ようだな。ハハハハ!」

鴨川「……」

鷹村「お、ジジイ」

鴨川「ついさっき、交渉成立した」

一歩「え!?」

板垣「じゃあ、まさか」

八木「ブライアン・ホークとの再戦が決まったよ」

木村「とうとう、決まっちまったか…」

鴨川「試合は3ヵ月後じゃ。覚悟はできておるな?」

鷹村「勿論だ」

鴨川「ホークの復帰後、闘って来た相手…その全てが、鷹村と戦ってきた相手じゃった…」

鴨川「しかも全員が、貴様を苦しめてきた者たちばかり」

鴨川「これは、ミゲルゼールとブライアンホークからの…もう一度闘って欲しいと言うメッセージじゃ!」

鴨川「わしは、それに答えようと思った」

鷹村「同感だ。オレ様も、気持ちに答えるつもりだ」

鴨川「さぁ、ロードーワークへ行くぞ!鷹村!」

鷹村「おう!」
246 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:38:13.63 ID:QKC5T3Qd0
ミゲル「……交渉を終えてきた」

ミゲル「試合は三ヵ月後」

ミゲル「だが焦る必要なはない。まずは2週間の休養を」

ホーク「……」ガクガク

ミゲル「震えている場合じゃない。現実を受け止める時がきたのだ」

ホーク「おれは…死ぬ…三ヵ月後…殺される…」

ホーク「けっきょく女を抱く事もできず…おれは…死ぬ、殺される」

ホーク「死ぬんだ…死んでしまうんだ…」ガクガク

ミゲル「ウーム…」

ミゲル「ウォーリー!」

ウォーリー「なに?ミゲル」

ミゲル「君も世界ランカーと戦ったダメージがあるはずだ。君にも2週間の休養を命ずる」

ウォーリー「そっか」

ホーク「……」ガクガク

ウォーリー「ホーク!」

ホーク「……?なんだいウォーリー」

ウォーリー「僕も2週間休む!いっしょにドコか遊びに行く!」

ホーク「……」

ウォーリー「この辺、くわしくない。ドコか連れてって!ホーク!」

ホーク「……」

ホーク「ああ、良いともブラザー」

ホーク(だがドコへ行こうか)

ホーク(……ひとまずマイタウンにでも行くか。近くにバスケットコートもあるし)
247 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 07:39:19.66 ID:QKC5T3Qd0
今日はここまで
次回は日常&特訓回
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 07:45:51.87 ID:/fuF6TCTO
乙です
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 08:16:23.06 ID:0WYSLFjIo

ピンチではあるけどよそ見を隠せたのは大きいはず
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 09:09:36.95 ID:d8s0vHYeo
よくできてて面白いのにタンカーで毎度笑ってしまう
前にも同じ誤字があったのでお節介しとくと、担架であってタンカーじゃないぞ
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 12:28:23.01 ID:gbefZepLO
試合後三ヶ月でまた試合って早すぎないか…
そんな簡単にダメージって抜けないよ
252 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 18:41:43.23 ID:QKC5T3Qd0
感想と指摘どうも
誤字を直しておきます

試合期間も早すぎるって事なので、こちらも訂正文3レスほど載せて起きます
(休養期間は2週間→1ヶ月。試合は3ヶ月後→5ヶ月後に変更)
253 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 18:43:10.64 ID:QKC5T3Qd0
>>243(訂正)

観客1「うそだろ…あの元世界王者の男を…わずか3ラウンドで…」

実況「まだ意識を取り戻していない様です」

実況「いま、担架で退場していきます」

相手セコンド「バイソン…」

バイソン「」

ホーク「はぁはぁ…ぜぇぜぇ…」

女性「ミスターホーク、今回の勝利おめでとう!」

実況「ここで勝利インタビューです」

ホーク「……」

女性「今回の試合のご感想は?」

ホーク「……」

女性「あの、ミスターホーク?」

ホークはゆっくりと歩いて行く
そしてロープの目の前まで辿り着くと、ジッと一点を見つめる

鷹村「……ふん、ちったぁやるじゃねぇか。見直したぜ」

ホーク「……」

観客1「おおお…」

観客2「あの二人が睨み合っている」

しばらく睨み合ったあと、ホークはインタビューを無視したまま、終始黙って会場をあとにする
254 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 18:44:42.06 ID:QKC5T3Qd0
>>245(訂正)

(2日後・鴨川ジム)

鷹村「おれ〜のパンチは、ダイナマイト〜ブンブンブン!」

ガラッ

鷹村「よー!」

一歩「鷹村さん、びっくりしましたよ!」

青木「目を疑いましたよ」

鷹村「む、どうやらお前らも気付いた様ようだな。ハハハハ!」

鴨川「……」

鷹村「お、ジジイ」

鴨川「ついさっき、交渉成立した」

一歩「え!?」

板垣「じゃあ、まさか」

八木「ブライアン・ホークとの再戦が決まったよ」

木村「とうとう、決まっちまったか…」

鴨川「試合は5ヶ月後じゃ。覚悟はできておるな?」

鷹村「勿論だ」

鴨川「ホークの復帰後、闘って来た相手…その全てが、鷹村と戦ってきた相手じゃった…」

鴨川「しかも全員が、貴様を苦しめてきた者たちばかり」

鴨川「これは、ミゲルゼールとブライアンホークからの…もう一度闘って欲しいと言うメッセージじゃ!」

鴨川「わしは、それに答えようと思った」

鷹村「同感だ。オレ様も、気持ちに答えるつもりだ」

鴨川「さぁ、ロードーワークへ行くぞ!鷹村!」

鷹村「おう!」
255 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 18:46:53.24 ID:QKC5T3Qd0
>>246(訂正)

ミゲル「……交渉を終えてきた」

ミゲル「試合は5ヶ月後」

ミゲル「だが焦る必要はない。まずは1ヶ月の休養を」

ホーク「……」ガクガク

ミゲル「震えている場合じゃない。現実を受け止める時がきたのだ」

ホーク「おれは…死ぬ…三ヵ月後…殺される…」

ホーク「けっきょく女を抱く事もできず…おれは…死ぬ、殺される」

ホーク「死ぬんだ…死んでしまうんだ…」ガクガク

ミゲル「ウーム…」

ミゲル「ウォーリー!」

ウォーリー「なに?ミゲル」

ミゲル「君も世界ランカーと戦ったダメージがあるはずだ。君にも1ヶ月の休養を命ずる」

ウォーリー「そっか」

ホーク「……」ガクガク

ウォーリー「ホーク!」

ホーク「……?なんだいウォーリー」

ウォーリー「僕も1ヶ月お休み!いっしょにドコか遊びに行く!」

ホーク「……」

ウォーリー「この辺、くわしくない。ドコか連れてって!ホーク!」

ホーク「……」

ホーク「ああ、良いともブラザー」

ホーク(だがドコへ行こうか)

ホーク(……ひとまずマイタウンにでも行くか。近くにバスケットコートもあるし)
256 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/08/11(金) 18:47:21.33 ID:QKC5T3Qd0
訂正終了です
続きの執筆してきます
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 18:54:53.77 ID:29SGiRXzO
乙です
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 20:01:38.56 ID:HenMW9uAO
>>255でホークのセリフが訂正しきれてないぞwww

続き楽しみに待ってるで
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 22:40:09.99 ID:ZZa3NzFnO
いかん幕之内と宮田のss読んだせいで一歩がモーホーに変換されてしまう
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 04:38:28.88 ID:4ZTFT/pbO
原作でもほぼ似たようなものなのでセーフ
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/07(木) 21:51:11.98 ID:fd+Lqc6o0
保守
262 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:35:43.49 ID:fYZmWBtl0
1レスだけ訂正文を投下し、前回からの続きを投下します
間隔が空いてしまったから、軽くあらすじを↓

・鷹村の登場で激しく動揺するも、気持ちを持ち直す
・元王者のバイソンを3ラウンドでKO
・試合後、恐怖心が蘇るホーク。ミゲルから、ウォーリーと共に休養を命じられる
263 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:36:52.29 ID:fYZmWBtl0
>>246(訂正)

ミゲル「……交渉を終えてきた」

ミゲル「試合は5ヶ月後」

ミゲル「だが焦る必要はない。まずは1ヶ月の休養を」

ホーク「……」ガクガク

ミゲル「震えている場合じゃない。現実を受け止める時がきたのだ」

ホーク「おれは…死ぬ…5ヶ月後…殺される…」

ホーク「けっきょく女を抱く事もできず…おれは…死ぬ、殺される」

ホーク「死ぬんだ…死んでしまうんだ…」ガクガク

ミゲル「ウーム…」

ミゲル「ウォーリー!」

ウォーリー「なに?ミゲル」

ミゲル「君も世界ランカーと戦ったダメージがあるはずだ。君にも1ヶ月の休養を命ずる」

ウォーリー「そっか」

ホーク「……」ガクガク

ウォーリー「ホーク!」

ホーク「……?なんだいウォーリー」

ウォーリー「僕も1ヶ月お休み!いっしょにドコか遊びに行く!」

ホーク「……」

ウォーリー「この辺、くわしくない。ドコか連れてって!ホーク!」

ホーク「……」

ホーク「ああ、良いともブラザー」

ホーク(だがドコへ行こうか)

ホーク(……ひとまずマイタウンにでも行くか。近くにバスケットコートもあるし)
264 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:39:29.21 ID:fYZmWBtl0
(ニューヨーク・スラム街・バスケットコートにて)

ホーク「よっと!」

鮮やかにシュートを決めるホーク

ウォーリー「ホーク凄い!何回もシュート決めてる!しかも離れた所から!」

ホーク「ハハハ、これはスリーポイントって言うんだ」

ウォーリー「僕もスリーポイント決める!」シュッ

ガンッと音を立てて、ボールはウォーリーの元へ返ってくる

ウォーリー「スリーポイントできない!難しい!」

ホーク「なーに、ウォーリーなら練習をすれば、すぐにできる様になるさ」ダンダン

ホーク「フン!!」

ズドォォン!!

颯爽と走り、ホークは力強くダンクを決める

ホーク(あー…久々にやったぜ。バスケットボール)

ホーク(いつの頃からか、みんな、オレの存在にビビッて、バスケの相手してくれなくなったなぁ…)
265 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:41:20.49 ID:fYZmWBtl0
ウォーリー「よーし!ぼくもダンク!決める!」

ホーク(ウォーリーは小さいが、ダンク位は余裕だろうな)

ウォーリー「とう!!」

ホーク(なっ!?おいおい、フリースローラインからジャンプだと!?)

ウォーリー「てりゃ!」

ズドォォン!

ウォーリー「やった!ダンク成功!」

ホーク「さ、流石だぜブラザー…」

ホーク「オレも、やってみるかな。フリースローラインから…」ダダッ

ガンッ

ホーク「ぐっ…」

ボールはリングに直撃し、ホークは思わず体勢を崩す

ホーク「うぉぉ!!?」ドンッ

ウォーリー「ホーク大丈夫!?」

ホーク「ああ、背中から落ちたが、なんてこと…」

ビキキ…!

ホーク「グッ…!!」

ウォーリー「ああ…やっぱり痛めてる…!」

ホーク「いや、これは背中からの痛みじゃない」

ホーク(バイソンと闘ったとき痛みだ…)

ウォーリー「そっか。でも無理するのよく無い。今日は終わりにしよう!」

ホーク「ああ。そうだな」
266 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:42:23.31 ID:fYZmWBtl0
(地下鉄にて)

ウォーリー「ハンバーガーって料理、おいしいね!」

ホーク「食べたのは初めてかい?」

ウォーリー「うん!でもポテトは何回か食べた事ある」

ホーク「お前の故郷じゃ味わえないからな。よく味わっておけ」

ウォーリー「……それにしても、なんだかジロジロ見られてるけど?」

不良達「……」ジッ

ホーク「ハハハ、そりゃ俺達は有名人だからな」

ホーク「でも1人で地下鉄には乗るなよ?ここは危ない場所だからな」

ウォーリー「うん!」

不良達(お前が一番危ないよ)

ホーク「明日はどうする?」

ウォーリー「今日みたいに、またバスケやって、地下鉄のる!」

ホーク「オーケーブラザー」
267 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:43:31.74 ID:fYZmWBtl0
数日後、スラム街のバスケットコートで、二人は仰向けになりながら、空を眺める

ウォーリー「ぜぇぜぇ、汗で全身がビショビショだ」

ホーク「室内プールにでもいくかい?」

ウォーリー「いくいく!」

ホーク「よーし、なら休憩を終えたら行こう」

ウォーリー「……」

ホーク「……」

ホーク「そういや」

ウォーリー「ん?」

ホーク「ウォーリー、なんでボクシングを続けてるんだ」

ウォーリー「え?」

ホーク「ミゲルとの出会いがキッカケってのは知っている。だが、ボクシングは辛いし大変だろ?」

ホーク「何よりお前は、おれと違って普段は温厚だ。なぜ危険を冒してまで闘う」

ウォーリー「えーとね、はじめはミゲルにボクシング教わって…練習楽しくて、強くなる度に自信もついて」

ウォーリー「プロで活躍すれば、有名になれるって聞いたから、だから続けてきた」

ホーク「栄光が欲しかったのか」

ウォーリー「ううん、そうじゃない」

ホーク「ん?じゃあ一体…」
268 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:44:40.75 ID:fYZmWBtl0
ウォーリー「僕の故郷、だんだん壊れてきてる」

ウォーリー「環境、もっと大事にしてほしい。自然を守って欲しい」

ウォーリー「だから有名になることで、その事、訴える」

ホーク「」

ホーク「そ、それが…お前の闘う原動力なのか…」

ウォーリー「うん」

ウォーリー「あ、でもボクシング自体は大好き!もっと強い相手と戦いたい!鍛えて強くなりたい!」

ホーク「……」

ホーク「く…くく…」

ホーク「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

ウォーリー「あ!ひどい!」

ホーク「ソーリー、悪気はなかった」

ホーク「いいぜ、その夢…オレも一緒に追いかけてやるさ」

ウォーリー「え?」

ホーク「まずはオレが再び世界チャンピオンになる。そして言ってやるのさ」

ホーク「おれのブラザーの故郷を大事にしろってな」

ウォーリー「ホーク…」

ホーク「……そう思ったら、次の試合、負けられないよな」ブルッ

上機嫌だったホークは途端に顔色を青くして、小さく震え、小声で呟く
269 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:46:03.06 ID:fYZmWBtl0
ウォーリー「ありがとうホーク」

ウォーリー「でも、僕の夢に付き合わなくて良い」

ホーク「おいおい、寂しい事いうなよ」

ウォーリー「これは僕の闘いだから、僕自身で目的を達成しないと」

ウォーリー「ホークにはホークの闘いある」

ウォーリー「勝って、気持ちよくなりたいんでしょ?」

ホーク「……ああ、気持ちよくなりたい。またエクスタシーを…感じたい」

ウォーリー「なら、気持ちよくなるために、闘わないと。僕の夢のためじゃなくて」

ウォーリー「それに、ホークがテレビで、僕の故郷について訴える姿、似合わない」

ホーク「ん?」

ウォーリー「ホークは、ヒール役のほうが似合ってるでしょ?」

ホーク「……」

ウォーリー「……」

ホーク・ウォーリー「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

二人は天に向かい笑い出す

ホーク「ああ、間違いないぜ」

ウォーリー「でも心配いらないよ。僕はホークの見方だから」

ホーク「それはお互い様だぜ、ブラザー」
270 : ◆l4sgZhbp7U [saga]:2017/09/29(金) 07:46:52.98 ID:fYZmWBtl0
2週間後、二人は映画館に来ていた

ウォーリー「まだ始まらないの?」

ホーク「ああ、ポップコーン食べて待っているんだな」

ウォーリー「なに読んでるの?」

ホーク「雑誌さ」

ホーク(おれの事が書かれてたから、気になって買ってみたが…)

ホーク(チッ、いつの間にパパラッチどもが。オレとウォーリーの有意義なる時間を…勝手に許可なくとりやがって。見つけたら殺す)

ウォーリー「映画、観終えたらどうする?」

ホーク「そうだな。地下鉄乗って移動して、またバスケでもするか」
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