【艦これ】男「深海棲艦の島?」 ヲ級「ヲッ」

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106 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:20:55.68 ID:TPcnx30eo
男「後は新聞や雑誌とかか・・・俺の世界から流れ来てるってのは正解だったな」

男「結局使える物はウェットスーツと銛だけか・・」

PT子鬼「ギー?」ブンブン

ヲ級「ヲキュ?ヲー・・ヲッヲッ!」

男「ん?これは何だって?これは・・・"フリスビー"だな」

ヲ級「ヲ?」

男「これはこうやって投げるんだ・・それ!」ブンッ

PT子鬼「ギー!」

ヲ級「ヲー!」キラキラ
107 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:25:57.92 ID:TPcnx30eo
ヲ級「ヲッ!ヲッ!」

男「え?もう一回投げろって?よーし、行くぞ!それ!」ブン

PT子鬼「キャッキャッ」タタタ...

ヲ級「ヲー!」タタタ...

PT子鬼「ギ!」パシッ

男「おお!お前中々やるなぁ!」

レ級「おい!何か面白そうなことやってんじゃん!もう一回やってくれよ!」ヒョイ

男「ん?ああ・・・そらっ!」ブンッ

レ級「おらおらおら!」ズドドドドド....

レ級「貰った――」

ヲ級「ヲ!」ビュン
108 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:28:21.58 ID:TPcnx30eo
レ級「ぬわっ!」ドテッ

レ級「てめぇ!ヲ級!艦載機でオレの邪魔をするなんて卑怯だぞ!」

ヲ級「ヲッヲー♪」

男「はは!よく頑張ったな!レ級は俺を海に落とした罰かも知れないな!」ナデナデ

ヲ級「ヲー♪」

レ級「うぐぐ・・・もう一回!もう一回だ!」

その後俺はフリスビーを投げたり、投げ方を教えたりした

ここに来て初めて楽しいと思える時間だった・・時間も経つのも早く感じた

まるで本来の目的を忘れたかのように・・
109 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:32:04.50 ID:TPcnx30eo
男「・・・・もう俺投げ疲れたぞ」ゼェゼェ

レ級「おい!まだ勝負はついてねぇぞ!」

男「とは言っても俺にも限界があるんだよ!水とか飲ませてくれ・・・」

ヲ級「ヲッ!ヲッ!」クイクイ

男「どうした?ヲ級、付いて来いって言ってるのか?」

ヲ級「ヲッ!」タッタッタ

男「あ、おい待ってくれよ!」

レ級「子鬼!オレたちも行くぜ」

PT子鬼「ギー!」
110 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:37:06.41 ID:TPcnx30eo
―――森林

ヲ級「ヲッ!」

男「これは・・・湧き水か!飲めるのか?」

ヲ級「ヲッヲッー」コク

男「じゃあ・・飲んでみるか・・」ゴクッ

男「冷たくておいしい!これは使えるかもしれないな・・」

レ級「うお!こんなとこに湧き水とかあったのかよ!?」

ヲ級「ヲー!」フンス

男(この湧き水なら水分を補給する際に持って行けそうだな・・入れ物がないとだめだが・・)
111 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:46:08.49 ID:TPcnx30eo
―――小屋

男「ふぅ・・・今日はありがとうな」

ヲ級「ヲッ!」

レ級「なぁなぁ、これで服の件はチャラにしてくれるよな?」

男「それはもういいよ、気にするな。・・・ところでさヲ級」

男「"言葉"覚えてみないか?」

ヲ級「ヲ?」

男「なぁレ級、ヲ級も話せるようになる可能性はあるよな?」

レ級「まぁな、訓練さえすればの話だけど・・どうする?」

ヲ級「ヲッ!ヲッ!」コクコク

レ級「話せるようになりたいってさ!」

男「よーし、まずは文字の読み方からだな・・」
112 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:48:52.85 ID:TPcnx30eo
―――数時間後

男「よし、じゃあ"おはよう"って言ってくれるか?」

ヲ級「ヲッ・・・おっ・・おは・・おはヲッ・・」

男「うーん・・あと少しなんだけどな・・」

レ級「もうちょいだ!頑張れヲ級!」ヤンヤヤンヤ

ヲ級「ヲッ!・・ヲッ・・おは・・ヲッ・・」

男「まだまだかかりそうだなこれは・・」

ヲ級「ヲー・・」ガックリ

レ級「そろそろここら辺にしようぜ、夕食の時間だ」

男「ああ、そうだな。続きは明日にするか」

ヲ級「ヲッ!」
113 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:55:32.60 ID:TPcnx30eo
―――――???

ユサユサ

レ級「んー・・・んだよこんな夜中に・・」

ヲ級「ヲッ」ボウッ

レ級「うおっ!?・・・何だヲ級か・・どうした?」

ヲ級「ヲー」

レ級「あん?話せるようになりたいから勉強に付き合ってくれってか?」

ヲ級「ヲッ」コク

レ級「しゃーねーな・・少しだけ付き合ってやるよ」

ヲ級「ヲキュ♪」スリスリ

レ級「そんなに近づくなって・・いいか、まず挨拶からだな・・」
114 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/23(日) 09:57:10.65 ID:TPcnx30eo
今日はここまでです
週に2回ペースで書けたらいいなと思っております(書けるとは言っていない)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 10:25:05.52 ID:MDdKJARmo
おヲッ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 10:31:17.18 ID:5yFtYB6SO
ヲッつ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 11:38:28.39 ID:i4vWFLCfo
おつ
ヲ級かわいい
118 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/26(水) 23:59:25.70 ID:qz4Ik4yCo
――――翌日

男「なんだかよく眠れたな・・・昨日久し振りに運動したからか?」

男「とりあえず朝食を食べに鎮守府へ行くか」ガチャ

ヲ級「ヲッ!」

男「お、迎えに来てくれたのか?」

ヲ級「ヲッヲー・・」

ヲ級「ニンゲン おはよう!」

男「ヲ級!?いつの間に上達したんだ?!」

ヲ級「・・・・ヲッ」バタッ

男「お、おい!しっかりしろ!・・・・いや寝てるのかこれ・・」
119 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:08:12.86 ID:/DLGcpalo
レ級「そう、それがヲ級の最後の言葉であった・・」

男「そんな不吉なこと言うなよ!・・ってお前その目の下のクマ・・・」

レ級「ああ・・ヲ級の勉強に付き合ってやったんだ・・おかげでそこまで話せるようになったよ・・」フワァ

レ級「とりあえずヲ級連れて朝食に行こうぜ・・・その後は寝る」

男「ああ、・・・すまないな手伝ってくれて」

レ級「なぁに気にするな」

男「じゃあ行くか」

レ級「おー、よいしょっと・・」

ヲ級「スヤスヤ・・・」

男(なんだかんだで努力家なんだな・・)ナデナデ
120 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:14:14.09 ID:/DLGcpalo
――――数時間後...

男(さて・・・朝食を食べ終えたし、また情報でも聞きに行くかな・・)

男(ヲ級はレ級と一緒に寝てるし同行は無理そうだ)

男(なら俺一人で頑張るか!)

―――砂浜

男「ん・・・?あれって・・」

遠くの砂浜を見てみると釣竿を持った姫二人ともう一人姫がいる

男「おーい!何してるんだ?」

北方棲姫「ほぽ!人間!」

港湾棲姫「人間か・・今から食料を調達するところだ」

男「そうなのか、それはそうとお前は前の朝食の時に魚を綺麗に捌いてくれた・・・」
121 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:20:21.52 ID:/DLGcpalo
港湾棲姫「それは人違い・・いや、姫違いだな・・」

男「え?」

北方棲姫「港湾お姉ちゃんは2人いる!」

港湾棲姫「恐らく魚を捌いたのは調理担当の"港湾水鬼"だろう・・」

男「そうなのか・・悪かった」

港湾棲姫「い、いやそんな謝らなくても・・私は"港湾棲姫"と言うものだ・・」

北方棲姫「ほっぽは"北方棲姫"っていう!"ほっぽ"でいいぞ!」

男「ああ、よろしくな。ほっぽ」

港湾棲姫「ちなみにこちらは潜水棲姫だ・・」

男「潜水と言うことは・・」

潜水棲姫「その名の通り、潜ることを得意とするのよぉ」
122 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:23:30.58 ID:/DLGcpalo
港湾棲姫「潜水棲姫で水中の貝を獲り、私たちは釣りで魚を釣る」

男「なるほど・・・なぁ、俺にも手伝わせてくれないか?」

北方棲姫「ほぽ?人間、何かできる?」

男「丁度ウェットスーツを手に入れたことだし、泳ぎは得意なんだ」

男「銛もあるし、漁はできそうだ」

潜水棲姫「けど、使ったことあるの?結構難しいわよぉ?」

男「まぁ・・そこは気合いで何とかするしか・・」

港湾棲姫「手伝ってくれるだけありがたい・・・では準備に取り掛かろう」

男「あぁ、少し待ってくれないか。着替えてくるよ」
123 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:28:35.44 ID:/DLGcpalo
――――数分後

男「よし・・」

北方棲姫「人間、結構似合う!」

男「ありがとうな、じゃあ早速始めようか」

潜水棲姫「そうね、ほら行くよ!」パンパン

そういうと他の潜水隊だろうか、仲間が集まってきた

男「うおっ!すごい不気味だな・・」

潜水棲姫「そんな心に来る言い方はやめてよぉ!」

港湾棲姫「人間、あまり無理はするな・・体を壊したら身もふたもない・・」

男「ああ、無理はしない程度で頑張るよ」

港湾棲姫「では行くぞ、ほっぽ」

北方棲姫「ほぽ!」

潜水棲姫「じゃあ私たちもポイントへ向かうわよ」
124 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:35:13.71 ID:/DLGcpalo
―――――沖 岩場ポイント

男「・・・・結構疲れるな」

潜水棲姫「漁なんて素人が急にやったらそんなもんよ」

男「うーん・・テレビで見たとおりにやったんだけどなぁ・・」

潜水棲姫「でも魚も取れてるし上出来じゃない?私たちはまだまだ獲るつもりだけどどうする?」

男「俺はちょっと休憩したらまた潜るよ」

潜水棲姫「そう、でも無茶は駄目よ。せっかく助かった命も無駄になるし」サブン

男(・・・無駄になんかしないさ、必ず生きて帰って見せる)

男「よしっ!もう一潜りするか!」ザブン

しばらくの間、潜水棲姫と漁を行った

最終的には俺は魚を数匹獲ったぐらいで終えたが、潜水棲姫達は様々な魚介類を獲っていた・・
125 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 00:36:01.15 ID:/DLGcpalo
すいません短めですがここまでです・・・
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 00:40:48.76 ID:EJRojt2uo
おつ
127 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:08:39.29 ID:/DLGcpalo
―――――砂浜

男「ふぅ・・ありがとうな、運んでくれて・・」

潜水棲姫「あんたが疲れて溺れないか心配だったわよ・・」

男「まだ港湾棲姫と北方棲姫は戻ってきてないみたいだな・・」

潜水棲姫「そうね、少し様子でも見に行ったら?あの岩場の近くでよく釣りをしてるわよ」

男「ああ、少し見に行ってくる」

――――岩場

北方棲姫「ほぽ!人間!漁は終わったのか?」

男「まぁな、そっちはどうだ?」

北方棲姫「中々釣れない・・今日はいまいち・・」

男「はは・・釣りなんてそんなもんだしな・・ところで港湾棲姫は?」

北方棲姫「森の中で果物獲りに行ってる!」

ググン

北方棲姫「!! かかった!結構・・強い・・!」

男「大丈夫か?!」

北方棲姫「かなり・・・大きい・・!ダメ・・引っ張られる・・!」
128 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:16:53.08 ID:/DLGcpalo
男「俺も手伝うぞ!・・・結構大物じゃないか?!」

北方棲姫「ほっぽ!頑張る!」

男「ぐぅ・・!なんて力なんだ・・!二人がかりでも引っ張られそうだ・・!」

そんな時だった 急に力が入ったかのように釣竿が振りあがった

そしてその上空には・・・カジキマグロが飛んでいた

男「釣れたのは・・・カジキマグロだったのか・・大きいな・・」

北方棲姫「大きい魚!」ピョンピョン

港湾棲姫「二人とも、大丈夫か・・?」

男「港湾棲姫だったのか・・ありがとう、手伝ってくれて」
129 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:21:43.56 ID:/DLGcpalo
港湾棲姫「礼を言うのはこっちの方だ・・ほっぽ一人だったら海に引っ張られてた・・」

北方棲姫「人間!ありがとう!」

男「そうか?港湾棲姫のおかげだよ、俺でも駄目だったし・・」

北方棲姫「港湾お姉ちゃん!果物たくさんとれたの?」

港湾棲姫「ああ、果物も十分とれたしそろそろ砂浜に戻るとしようか・・」

北方棲姫「ほぽ!この大きい魚、食べれる?」

男「ああ、凄くおいしいぞ」

北方棲姫「晩御飯、楽しみ!」ピョンピョン

3人で会話しながら砂浜に戻っていった・・
130 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:24:48.43 ID:/DLGcpalo
――――砂浜

男「・・・それでだ、誰か海で"門"みたいなものを見たとかないか?」

潜水棲姫「ないわよ、そんなもの」

港湾棲姫「私もだ・・」

北方棲姫「ほっぽも!」

男「ここでもだめか・・」

潜水棲姫「それって何処にあるものなの?水中?海上?」

男「それは・・・」

港湾棲姫「人間が飛行機で来たというのなら空ではないのか?」

男「うーん・・そうかもしれないんだけど、どうやって探すかだな・・」

港湾棲姫「"空母棲姫"に頼んでみればいい」

男「"空母棲姫"?」
131 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:29:50.23 ID:/DLGcpalo
北方棲姫「白くて長い髪をしてるお姉ちゃん!」

潜水棲姫「サイドテールもしてるわね」

港湾棲姫「一見怖そうに見えるが、事情を話せば協力はしてくれるだろう・・」

男「でも・・話は聞いてくれそうなのか?」

北方棲姫「ヲ級に頼んでみればいい!」

男「ヲ級に?」

港湾棲姫「空母棲姫の部下だからな・・・そうするといい・・」

男「そうか・・また晩飯あたりにヲ級に頼んでみるよ」

港湾棲姫「その方が良いな・・そろそろ夕食の時間だ・・」

男「ああ、鎮守府に行こう」
132 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:37:22.18 ID:/DLGcpalo
――――小屋

男「・・・というわけで、明日空母棲姫と話がしたいんだ」

ヲ級「ヲー、ワカッタ 聞いてみる」

男「ああ、頼んだぞ」

ヲ級「・・・ニンゲン 辛い?」

男「? 何がだ?」

ヲ級「ニンゲン 家族に会えなくて サミシイ・・・?」

男「・・・ここに来た当初は訳が分からなくて辛い思いはしたさ」

男「でも今は寂しくはないさ、ここに居る姫達はみんな優しいし」

ヲ級「ヲー、ヨカッタ」コクコク

男「前にも言ったと思うけど・・助けてくれてありがとうな」ナデナデ

ヲ級「ヲッ、どういたしまして」

ヲ級「じゃあ ヲ級 そろそろ寝る オヤスミ」

男「ああ、おやすみ」
133 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:45:33.51 ID:/DLGcpalo
――――翌日 鎮守府内

空母棲姫「・・・・・」

男「お前が空母棲姫か?」

空母棲姫「来たか・・待っていたぞ」

男「あ、ああ・・(凄い威圧だな・・)」

男「急にすまないな・・・話をしたいだなんで・・」

空母棲姫「この私と話をしたいだなんて面白い人間だ・・それなりの覚悟はできているのだろうな?」

男「もちろんだ・・・たとえ悪い話でも挫けないさ」

空母棲姫「ふふっ・・そうか・・ではさっそく」



空母棲姫「"お茶会"でも開くか」

男「・・・・は?」
134 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:51:07.74 ID:/DLGcpalo
――――ラウンジ

男(・・・・急にお茶会を開くと聞き、俺は呆然と座っていた)

飛行場姫「あらぁ?人間も来てたのねぇ」

水母棲姫「そんなに緊張しなくてもいいのよぉ?リラックスしなさい」カタモミモミ

中間棲姫「コーヒーか紅茶、どちらがいい?」

男「あ・・・コーヒーで・・」

男(こう姫が集まると緊張するな・・」

空母水鬼「今日はいろいろ話をしてもらおうか」

男「あ・・俺が話を聞きたいんだけど・・」

空母棲姫「どっちにしろ情報を交換するんだ、別に構わないだろう」

男「・・・・そうだな」

男(こうして、和やかな?お茶会が始まった)
135 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/27(木) 23:51:53.16 ID:/DLGcpalo
今日はここまでです
そろそろイベントも始まりそうなのでペースアップしていきたいと思います
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 00:55:22.50 ID:Vmf0135Fo
おつ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/28(金) 01:43:48.44 ID:M+ZJ643lo
美女に囲まれて何も起こらないはずはなく…
138 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/31(月) 23:35:59.78 ID:KEimpsp9o
――――数分後

水母棲姫「ふぅーん、人間の世界には猫カフェとかあるのね」

空母棲姫「それは猫と触れ合えるのか?」

男「まぁ・・・店のルールによって違うけど、触れ合うことはできるぞ」

空母棲姫「くっ・・・なんてうらや・・じゃなくてけしからん!」

男(猫好きなのか・・)

飛行場姫「そういえば、フクロウカフェとかもテレビで見たわね」

男「それは初めて聞いたな・・」

空母水鬼「動物がいる喫茶店とは珍しいものだな」

中間棲姫「一度は行ってみたいわね」
139 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/31(月) 23:44:53.86 ID:KEimpsp9o
――――
空母水鬼「夜は一人で寂しくないか?」

男「いや・・そんな寂しくはないぞ?」

水母棲姫「ふぅーん?親の事を思い浮かべると泣いたりとかしないのね?」

男「泣きはしないけど・・少ししんみりしたりは・・」

水母棲姫「じゃあ私が添い寝してあげよっか?」

男「な?!」

水母棲姫「冗談よ。照れちゃって、かわいいわねぇ」

中間棲姫「大丈夫?おっぱい揉む?」

男「何でそうなるんだよ?!」

中間棲姫「だって人間の世界ではこれが流行ってるらしいじゃない」

空母棲姫「・・・・人間の世界では不思議なことをしてるんだな」

男「だから違うぞ!」
140 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/31(月) 23:48:12.56 ID:KEimpsp9o
飛行場姫「この前、集積地の部屋でテレビ見てたらおかしなことやってたわね」

空母水鬼「おかしなこと?」

飛行場姫「人間が投げた球をもう一人の人間が棒で叩いてたのよ」

男「それって・・"野球"じゃないのか?」

空母棲姫「ヤキュウ・・?そっちにも深海棲艦はいるのか?」

男「そうじゃなくて、俺たちの世界で行われてるスポーツだ。9人のチームと9人のチームで試合をするんだ」

中間棲姫「どうして9人なの?」

男「それは知らないけど・・そう決まっているんだ」

水母棲姫「ふぅん、私が部屋を訪れたときは人間が球を蹴ってたわね」

男「それは"サッカ"ーだな。11人のチームが二チームあって試合をするんだ」

空母棲姫「種類によって人数は違うのか」

飛行場姫「ねぇ、その"ヤキュウ"と"サッカー"っていうのどんなのか教えてくれないかしら」

男「ああ、いいぞ」
141 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/31(月) 23:51:21.94 ID:KEimpsp9o
空母棲姫「ヲ級に言葉を教えたのは人間か?」

男「簡単には教えたけど、じっくり教えたのはレ級だな」

水母棲姫「あのレ級が・・?」

空母棲姫「そうか・・しかし、人間も教えてくれたことは変わらない、感謝する」

男「俺はそんな大したことはしてないさ、でもヲ級って最初から言葉を話せないのか?」

空母棲姫「ヲ級のタイプは言葉を話せないタイプだからな」

中間棲姫「最初から話せるのはレ級やツ級からのタイプね」

飛行場姫「カタコトだけど話せるようになったのはすごいわねぇ」
142 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/07/31(月) 23:58:58.53 ID:KEimpsp9o
男「なぁ・・そろそろ俺の話も聞いてくれないか?」

水母棲姫「なぁに?好きなタイプ?」

男「じゃなくて!海で"門"みたいなのを見たことあるか?」

飛行場姫「うーん・・知らないわねぇ」

空母水鬼「それは海の中か?それとも上か?」

男「仮説としては、俺たちが乗っていた飛行機が"門"をくぐったとなれば空にあるかもしれないということなんだ」

空母棲姫「しかし、私たちも偵察をしているがそんなものは見たことはないぞ」

男「そうか・・・」

水母棲姫「落ち込む人間もかわいいわね」ナデナデ

男「な、何やってんだよ!//」

水母棲姫「うふふ、照れてるわよぉ」
143 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:15:06.03 ID:dI97j8KFo
中間棲姫「人間、一つ聞くけど」

中間棲姫「あなたがその飛行機に乗ってる時、何が起こったか覚えてないの?」

男「俺が飛行機に乗ってる時・・・?」

中間棲姫「ええ、その記憶から何かわかるかも知れないでしょ?」

男(そういえば、あの時何が起こったのか思い出してないな・・)

男(・・・・あれ?何が起こったんだ?)

男「・・・おかしいぞ。何があったのか覚えてない・・」

水母棲姫「一時の記憶喪失かしら?」

飛行場姫「恐らくそうね」

空母水鬼「それなら、墜落した飛行機に行ってみてはどうだ?記憶を思い出すかも知れないぞ」

男「そうだな、一度そうしてみるよ。・・・気は進まないけど」
144 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:21:12.78 ID:dI97j8KFo
ガチャ

戦艦棲姫「空母棲姫、そろそろ偵察の・・って人間もお茶会に参加してたのね」

男「えーっと・・お前は確か、前に集積地棲姫を朝食に無理やり連れ込んだ・・」

戦艦棲姫「"戦艦棲姫"よ。紹介がまだだったわね」

男「ああ、よろしく。ところで偵察の時間って?」

空母棲姫「平和になったとはいえ、何が起こるか分からんからな。艦載機を飛ばして偵察するのだ」

男「そうか、俺はもう一度飛行機の中を探索してみるよ」

空母棲姫「ああ、でもその前に片づけを手伝ってくれ」

男「わかった」

そういうとみんなせっせと片づけを始め、終えると空母棲姫達は偵察に戻った
145 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:24:12.43 ID:dI97j8KFo
戦艦棲姫「ねぇ、人間は飛行機の中を探るの?」

男「ああ、何か思い出すかもしれないしな」

戦艦棲姫「それなら私とあの二人も付いて行っていいかしら?」

男「あの二人?」

戦艦棲姫「先に行っててくれないかしら?一人は引きこもりで連れ出すのに時間がかかるのよね」

男「もしかして・・・集積地棲姫か?」

戦艦棲姫「あら、正解よ。墜落した飛行機の探索メンバーの一人だったのよ」

男「そうだったのか、じゃあ俺は先に行ってくるよ」

男(あそこで何があったかを思い出す・・・簡単にできれば良いけど・・)

重い足取りの中 俺は墜落した飛行機がある砂浜へと向かった
146 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:37:29.65 ID:dI97j8KFo
――――砂浜 飛行機前

男(・・・何度見ても悲惨な姿だな・・それにしてもどうして墜落したんだろうか・・)

男(・・・・ん?あれは・・)

泊地水鬼「・・・・・」

男「なぁ?どうしたんだ?飛行機なんかじっと見て」

泊地水鬼「あなたは・・人間ね。どうしたの?ここに来て」

男「ちょっと飛行機の中を調べたくてな、ここに来たんだ。お前は・・」

泊地水鬼「"泊地水鬼"よ。それにしてもでかい飛行機ね・・」

男「まぁ・・俺たち団体を乗せてたからな。それなりに大きい飛行機じゃないとな」

泊地水鬼「それにしても可哀想ね・・翼が折れちゃって・・」

男「うーん・・墜落したときに折れてしまったかだな・・」

男(でもどうして飛行機はここに墜落したんだ・・?)

男(・・・わからない。何があったんだ?)

そう考えながら髪の毛を掻き上げたときだった
147 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:39:02.76 ID:dI97j8KFo
泊地水鬼「!!!?」

男「えっ・・?どうしたんだ急に・・」

泊地水鬼「嘘・・・まさか・・・?」

男「え?」

泊地水鬼「あっ・・何でもないのよ・・じゃあ私は帰るわね・・」スタスタ

男「・・・?どうしたんだ?」

その時 すれ違いで戦艦棲姫達がやってきた

戦艦棲姫「お待たせしちゃったわね。でもどうしたの?泊地水鬼と何かあったの?」

男「いや・・・急に驚いただけなんだけど・・」

戦艦棲姫「ふーん・・どうしたのかしら?それよりも連れてきたわよ、例の二人」
148 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:42:20.88 ID:dI97j8KFo
集積地棲姫「くそっ・・・何でまた・・」ブツブツ

重巡棲姫「部屋にいてもゲームしてるだけだろ」

戦艦棲姫「じゃあ早速始めようかしら、重巡棲姫と私と人間で中を探索」

戦艦棲姫「集積地棲姫と子鬼達は外装を調べてね」

重巡棲姫「任せておけ」

集積地棲姫「わかったよ・・」

子鬼「ギー!」

男「よし、飛行機内に入るぞ」

俺たちは飛行機内に入り、探索を始めることにした
149 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/01(火) 00:44:10.07 ID:dI97j8KFo
今日はここまでです
夏イベントが始まる前に終盤まで書き切りたいです
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 01:09:38.51 ID:F+o1ai7ho
おつー
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 09:17:19.56 ID:HIK4A4q70
乙です。ヤ級は出るとしたらどんな感じなんだろうな
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/01(火) 20:06:44.50 ID:66bbMEW1O
ダーマ社の手がかりを見つけなきゃな
後はなぜ門だと思い込んでるんだろうな不思議な空間やおかしな場所とかって聞いた方が成果ありそうだけど
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 22:54:38.48 ID:m42G3Dft0
文意的に構造物としての門ではなく異世界との交通点であるゲートとして相手に伝わってるから大丈夫だろ
154 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:13:08.61 ID:gTn4wtbbo
――――飛行機内 客室

重巡棲姫「ふむ、人間たちはいい乗り物に乗っていたんだな」

男「まぁ、高級クラスって聞いてたし・・」

戦艦棲姫「それじゃ今ではこの有様ね」

男「・・・・ダメだ、どの雑誌も黒焦げになってて読めない・・」

重巡棲姫「そういえば人間が座っていた席はどこだ?」

男「俺の席は・・・確か目の前に乗務員がいて・・」

男「まだ先の方だな」

戦艦棲姫「でもこの先って崩れてて通れないのよね」

重巡棲姫「この狭さでも人間なら通れるが・・どうする?」

男「ああ、俺に任せてくれ。行ってくる」
155 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:20:07.34 ID:gTn4wtbbo
男「・・・よし、通れたぞ。ここも酷い有様だな・・」

戦艦棲姫『人間、どこか私たちが通れる場所はないの?』

男「うーん・・・なさそうだな。こっち側は俺が探索してみるよ。そっちは任せてもいいか?」

重巡棲姫『ああ、わかった』

戦艦棲姫『また後で落ち合いましょ』

男「頼む。・・・・さて、俺の席はもう少し前の方だったな・・」

ガタッ

男「おっと・・危ないな・・・足場も脆くなってそうだから気を付けないとな」

俺はゆっくりと歩きながら周囲を探索し始めた

男(この先に・・何かを思い出させるものがあるに違いない・・)

不安が募る中、一歩一歩進み始めた
156 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:28:25.66 ID:gTn4wtbbo
男「ここが俺の席だな・・・とは言ってももう座席じゃないなこれ・・・」

男「俺の席の近くのドアも剥がれてしまってるな・・」

男「・・・・え?ドアがない・・?」

男(・・・・・!?頭が痛い・・!)

------数日前 飛行機内

――――皆さま!現在機体は嵐の中を通過しています!!シートベルトをしっかりと閉めてください!

クラスメイトA「なぁ!俺たちどうなっちまうんだ?!」

男「分からないに決まってるだろ!早く避難の体勢をとれよ!」

クラスメイトA「そんなこといってもさぁ!」

――――ああ!非常用ドアが!

男「な・・・!ドアが外れた?!」

クラスメイトA「おいおいおい!これまじでやばいんじゃねーか?!」

カチャン

男「え・・・・?う、うわあああああああ!」

------
157 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:34:49.97 ID:gTn4wtbbo
男「・・・・そうか!俺たちが乗っていた飛行機は嵐の中を通っていたんだ!」

男「それで俺のシートベルトが外れて無防備な状態で外へ放り出されて・・・この島の砂浜に流れ着いたんだ!」

男「そして飛行機は嵐の影響で不安定になりこの島に墜落したんだ!」

男「・・・これでわかったぞ!あの嵐の暴風域がこの世界と俺の世界を繋いでることを!」

男「とりあえずこの事を報告しないと・・!」


重巡棲姫「お、帰って来たか。どうだ、何か見つかったか?」

男「・・・・思い出したよ。ここで何があったか」

戦艦棲姫「本当なの?」

男「ああ、一から話していくよ」
158 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:40:04.22 ID:gTn4wtbbo
―――数分後

戦艦棲姫「だからあなただけ助かったのね・・」

重巡棲姫「不幸中の幸いと言うわけか」

男「そして、あの嵐の中でこの飛行機はお前たちの世界に入り込んでしまったと考えられる」

戦艦棲姫「確かにそうね、あなたが放りだされたとなると砂浜に流れ着き、ヲ級に助けてもらったと」

重巡棲姫「そして飛行機は嵐の影響で島に墜落した・・・か」

男「その通りだな・・・」

重巡棲姫「それで、この後どうする?」

男「嵐の出現時期が不明瞭だしなぁ・・。一度報告しに行ってくるよ」

戦艦棲姫「そうね、集積と子鬼達にも戻るように伝えておくわね」
159 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:44:28.25 ID:gTn4wtbbo
―――鎮守府 応接間 

中枢棲姫「なるほど・・つまりその嵐の中に飛行機は入り込み、この世界に入ったというのだな」

男「そうだ、そして俺はあの嵐の領域内に繋がる空間があると思うんだ」

防空棲姫「それが"門"の代わりと言うのか・・」

中枢棲姫「人間は嵐の出現時期とかはわかるのか?」

男「・・・それがわからないんだ」

防空棲姫「ふむ・・・壁にぶつかったか・・」

中枢棲姫「・・・・今協力できることは空母の姫達に協力してもらい、艦載機で探してもらうことだな」

男「協力してくれるのか?」

中枢棲姫「ああ、ただそう簡単には見つからないと思うが・・」

中枢棲姫「"提督"ならこうしていただろうなって思ってしまってな」

男「"提督"・・?」

防空棲姫「かつて、私たちの艦隊を指揮していた人間だ」

男「何だって?!今もどこかにいるのか?」
160 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:47:47.17 ID:gTn4wtbbo
中枢棲姫「・・・・とうの昔に死んだ。感染病でな」

男「そうだったのか・・」

防空棲姫「とても情に厚い人間だった・・でも提督のおかげで私たちはこうやって平和に過ごせているのだ」

男「・・・・・・」

中枢棲姫「話は戻るが・・朝から夕暮れまでに艦載機で偵察を一人ずつ交代制で行う」

中枢棲姫「嵐を見つけ次第、人間に報告する。地味だがこうするしかない」

男「協力してくれるだけ助かる。ともあれ、何かしらの前兆があればいいんだけど・・」

中枢棲姫「ふむ、それもついでに探すように伝えよう」

男「わかった。じゃあ俺は小屋に戻って何をするべきか考えてくる」クルッ

中枢棲姫「・・・・!」ガタッ

男「? どうした?」

中枢棲姫「いや・・・何でもない。すまない、足を止めてしまって」

男「・・・?ああ・・じゃあまた何かあったら報告するよ」バタン
161 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:51:52.44 ID:gTn4wtbbo
中枢棲姫「・・・・防空、一瞬だが私は人間の後姿をあの提督のように見えた・・」

防空棲姫「・・・中枢もか。一瞬だったが私にも見えた」

中枢棲姫「・・・・・・」

防空棲姫「・・・・それでは早速、空母の姫に集まるよう呼びかけてくる」

中枢棲姫「ああ、頼んだ」

ガチャ

????「・・・・・」

中枢棲姫「おまえは・・・」

――――小屋

男「うーん・・・まずは船だな。それには土台と帆が必要なんだよな・・」ブツブツ

男「それと食料も必要なんだよな・・後は水・・」

男「必要なものはまだまだありそうだな・・」
162 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/04(金) 00:55:47.94 ID:gTn4wtbbo
今日はここまでです
・・・・夏バテでダウンしてしまって中々思うように進めないのが辛い・・
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 01:02:23.55 ID:jAw3OnhPo
おつ
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 02:00:35.91 ID:tpp02uf4O
空や海に別次元に繋がるような場所あったらとっくに解ってるでしょ
戦争中に海を走り回ってるんだから情報が来てるだろうし空にしてもそうだろうから
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 13:02:08.88 ID:2lvukPx5o
嵐が見えたら、よっぽどの理由がない限り迂回するだろ。
艦載機は発着艦できないし、波で揺れて砲撃もままならないし。
潜水艦にでも狙われたらアウトやぞ。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 15:13:55.22 ID:tpp02uf4O
lost思い出すなダーマ・イニシアティブが絡んでるなきっとこの島は
167 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:09:57.11 ID:5zYRtDmPo
コンコン

男「・・・?誰だ?」ガチャ

駆逐棲姫「あ・・・こんにちわ・・」

駆逐水鬼「人間、少しいいか?駆逐棲姫がどうしても渡したいものがあって連れてきたんだ」

男「渡したいもの・・?」

駆逐棲姫「えっと・・・リハビリついでにクッキー焼いてみたんだ・・」

男「クッキーか・・そういやお茶会はコーヒーしか飲んでなかったな・・くれるのか?」

駆逐棲姫「う、うん。この前のお礼で・・」

男「そうか、ありがとうな。よかったら一緒に食べないか?」

駆逐棲姫「えっ・・//」

男「駆逐水鬼もどうだ?せっかく作ってくれたんだし、食べて行ってもいいだろ?」

駆逐水鬼「ふむ・・そうだな。お前も来るか?駆逐古鬼」

駆逐古鬼「ぐっ・・・!仕方ないわね・・」

男(もしかして隠れてたのか・・?)
168 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:15:38.51 ID:5zYRtDmPo
駆逐水鬼「元の世界に戻れる手がかりを知れたというのか」

男「ああ、でもいつになるかはわからないがな」

駆逐棲姫「いずれは帰っちゃうんだね・・・」

男「まぁな・・・準備ができるまではここにいるけど・・」

駆逐棲姫「私も何かできたらいいけど・・」

男「クッキー焼いてくれたんだしそれだけで嬉しいよ」

駆逐棲姫「えへへ・・//」

駆逐古鬼「・・・・」ムス

駆逐水鬼「古鬼?クッキー食べないのか?美味しいぞ」

駆逐古鬼「・・・食べるわよ」ヒョイ
169 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:21:23.79 ID:5zYRtDmPo
駆逐古鬼「それで、肝心の嵐はいつ来るか分かるの?」

男「それなんだよな・・・」

駆逐水鬼「そういえば、ジャンク広場に物が流れ着いたのは嵐の影響だったのだな」

男「俺の世界から流れ着いたものが来てるんだからな」

駆逐棲姫「じゃあ、集積地棲姫に聞いてみたらどうかな?子鬼達が持って帰ってくるって言ってたし」

男「なるほど・・嵐で物が流れ着いたその日からまた嵐が来た日にちを引けば・・」

駆逐水鬼「ふむ・・予測できることになるな」

男「そうとなれば、集積地棲姫に話を聞かないとな。・・・このクッキーを食べてから」

駆逐棲姫「無理して食べなくてもいいんだよ?」

男「せっかく作って持ってきてくれたんだ、誠意を無駄になんてしたくない」

男「それに、このクッキー美味しいしな」

駆逐棲姫「あ・・ありがとう//」

駆逐古鬼「・・・・・」ゲシゲシ

男(何で俺蹴られてるんだろ・・)
170 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:25:57.30 ID:5zYRtDmPo
――――集積地棲姫の部屋

集積地棲姫「そうだな・・・不定期だがおおよそ2〜3ヶ月のペースで発生してるな」

レ級「前に嵐が来たのはつい最近だっけか」

ヲ級「ソウダッタ」

男「そうなると準備はしていた方が良いな・・」

集積地棲姫「ああ、空母の姫達も艦載機で探してくれてるらしいしな、いつでも出れるようにしとけば大丈夫だろう」

男「そうだな、ちょっとジャンク広場にもう一度行ってみるよ」

レ級「おっ!オレも行くぜー!」

ヲ級「ヲ級も行く!」ピョン

男「集積地棲姫はどうする?」

集積地棲姫「今日はもう外には出ないぞ」

男「そうか、じゃあ俺たちで行くか」

レ級「オー!集積ー!たまには外に出て運動しないとだらしなくなるぞー!」

集積地棲姫「うるさい!とっとと行け!」バタン

男「・・・いつも部屋にいるのか?」

ヲ級「ウン」
171 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:27:52.09 ID:5zYRtDmPo
――――ジャンク広場

男「そういやまだ探してない場所とかあったよな・・・こことか・・」ゴソゴソ

男「これは・・ロープか・・使えそうだし持っておくか」

男「ん?これって・・・パドルだ!よし!これで船を漕げるな!」

レ級「人間、順調か?」

男「ああ、この調子でどんどん探しに行ってくる」

数分後....

男「結局見つけて使えそうなものはパドルとロープだけか」

レ級「何か惜しいよなー・・」

ヲ級「ヲー!ヲ級 ヘンナモノ ミツケタ!」

男「どれどれ・・野球のグローブじゃないか」
172 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:32:47.30 ID:5zYRtDmPo
レ級「ヤキュウってなんだ?深海棲艦か?」

男「俺たちの世界で行われてるスポーツだ、まさか流れ着いてるなんて・・・」

ヲ級「フタツ アッタ」

男「ボールもあるんだな・・・キャッチボールぐらいはできそうだな」

レ級「お?運動する系か?」

男「ああ、ヲ級。一緒に遊ぶか?」

ヲ級「ヲッ!人間!イッショにアソブ!!」ピョンピョン

レ級「おいおい、オレも入れてくれよなー!」

男「分かってるよ。じゃあ砂浜に行こうか」
173 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:36:03.05 ID:5zYRtDmPo
――――砂浜

男「いいかヲ級、ボールをグローブで掴むんだ」ヒョイ

ヲ級「ヲッ・・・ヲッ・・」ワタワタ ポロリ

ヲ級「トレナカッタ・・」

男「まぁ最初はそんなものだ、何回か繰り返すうちに取れるようになるさ」

ヲ級「ヲッ!モウイッカイ!」

男「よし、行くぞ。それ」ヒョイ

ヲ級「ヲー・・・ヲッ」パシッ

男「よーしいいぞ!次はもっと遠くから投げてみるぞ」

ヲ級「ヲッ!」

レ級「おい!オレを忘れるなって!早くやらせろー!」

男「ヲ級がある程度取れるようになったら交代するさ。もう少し待ってくれ」
174 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:40:17.10 ID:5zYRtDmPo
レ級「うーし!オレが投げてやるからヲ級絶対捕れよ!」ブンブン

ヲ級「ヲー・・」

男「あまり強い球を投げるなよ。ヲ級も捕れないからな・・」

レ級「まーかせとっけ!いくぜ・・・オリャアア!」ビュッ

ヲ級「ヲ!?」

レ級が投げたボールはヲ級の遥か上を通過した そして・・海に落ちた

男「おい!一つだけのボールだったんだぞ!?」

レ級「あちゃー・・・力加減間違えたかな?」

男「間違えすぎだろ!?」

結局ボールはレ級が取りに行き、再びキャッチボールをして楽しんだ

本当に楽しい時間だった 時が経つのも忘れるほどだった
175 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 09:40:57.45 ID:5zYRtDmPo
一旦ここまでです

また帰ってきたら続き書きます  書けたらですけど・・
176 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/08/06(日) 10:16:46.71 ID:nxoMlVsA0
イケメン金髪王子須賀京太郎に処女膜捧げる深海棲艦の物語アニメ化でヲ級祝轟沈確定
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 14:44:33.58 ID:ypg4iFTb0
タ級が小さい玉とラケットを持ってこっちを見ている
178 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 22:24:24.35 ID:5zYRtDmPo
男「ふぅ・・・二人ともすぐにできるようになったな」

レ級「まぁな、体を動かすのは苦手でもないし」

ヲ級「ヲ級 タノシカッタ!」

男「ああ、俺もな」

レ級「なぁ、手掛かりを探すのなら少し離れた島に行ってみねぇか?」

男「そこに何かあるのか?」

レ級「オレたちがまだ戦争していたころ、拠点にしてた鎮守府があるんだ。まぁ今となっては廃墟になってるけど」

男「そうだな・・。よし!案内してくれ!」

ヲ級「ヲー・・。今日は 疲れた」

男「あ・・今すぐにでもじゃないから良い。明日でも構わない」

レ級「じゃあ明日の朝、人間の小屋の前に来るわ」

男「ああ、じゃあそろそろ夕食の時間になりそうだし、鎮守府に行こう」
179 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 23:04:34.63 ID:5zYRtDmPo
――――小屋

男(戦争してた頃の鎮守府か・・・。まだ"提督"という人物が生きてた頃の時なのか?)

男「何にせよ、何か手掛かりがつかめるかもしれないし、今日はもう寝るか」

男(上手くいけばもうすぐ元の世界に帰れるんだよな・・・それはそれで寂しいけど・・)


――――砂浜

????「・・・・・・」

防空棲姫「どうした?こんな時間に人間の小屋なんか見つめて」

????「・・・・もし・・本当だったら私・・」

防空棲姫「何を言っている、もういないと言っているだろう」

????「でも・・!」

防空棲姫「あんな状況で生きてるということはあり得ん。お前の勘違いだ」

????「・・・・やっぱりそうよね・・・ごめんなさい・・帰るわね」スタスタ

防空棲姫(私も信じがたいが・・本当にそうなら人間は・・)

防空棲姫(・・・・・・・・)
180 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 23:15:52.85 ID:5zYRtDmPo
――――翌日

レ級「よぉーし!みんな集まったな!」

ヲ級「ヲッ!」

北方棲姫「みんな、おはよう!」

男「ああ、おはよう。ほっぽも来てるんだな」

北方棲姫「うん!探検楽しいからついてきた!」ピョンピョン

レ級「とは言っても廃墟になった鎮守府だけどな、じゃあ人間は俺の背中に乗ってくれ」

男「悪いな・・また乗せて貰って」

レ級「気にすんなって、よーし!探検隊出発だー!」

一同「おー!」

男(こうして俺たちは少し離れた島に向かい、廃墟の鎮守府を探検することになった)
181 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 23:21:29.50 ID:5zYRtDmPo
コンコン

防空棲姫「人間、居るか?」

防空棲姫「・・・・いないのか、どこに行ったのだろうか・・」

港湾棲姫「防空じゃないか・・どうした?」

防空棲姫「ああ、人間に話があってここにきたんだが・・」

港湾棲姫「そういえばほっぽがレ級達と探検に行くとか言ってたな・・恐らく人間も一緒だろう・・」

防空棲姫「人間もか・・・?」

防空棲姫(仕方ない・・時間が経った後にまた来るか・・)

――――旧鎮守府

レ級「よーし着いたぜ」

男「ここが・・・」

ヲ級「ココニ来るの 久し振り」

北方棲姫「ほっぽも久しぶり!」ギィ

男「ドアはまだ開くんだな」

レ級「封鎖とかはしてないらしいからな、じゃあ入ろうぜ!」
182 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 23:23:47.84 ID:5zYRtDmPo
―――――旧鎮守府 エントランス

男「思ったより広いな・・。みんなで探索するか?」

レ級「んー・・・一度バラバラになって探索した方がよくないか?」

男「でも何かあったらどうするんだよ?」

北方棲姫「一人より二人で探索した方が良い!」

レ級「そうだな・・・オレとほっぽ 人間とヲ級で探索しようぜ」

男「ああ、集合する時間はどうする?」

レ級「んー・・ある程度探し回って目途が立ったらここに集合でいいんじゃね?」

男「よし、わかった」

レ級「よーし!じゃあ探索開始だ!」

男(ここで何か見つかるといいが・・・今はどんな情報でも手に入れたいところだな)
183 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/06(日) 23:24:36.48 ID:5zYRtDmPo
今日はここまでです

イベントまでには終盤・・・!終盤まで進めたい・・・!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 23:33:29.86 ID:47JRCDZno
おつ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 09:20:47.91 ID:A2hynRxy0
乙です
186 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:22:51.06 ID:vp6wgo7Wo
―――――旧鎮守府内 廊下

男「ここの鎮守府もたくさん部屋があるな・・・」

ヲ級「ヲー・・・ドコガドコナノカ忘れた」

男「まぁここに来るのは久しぶりなんだろ?仕方ないんじゃないか?次はこの部屋だな・・」ガチャ

―――――旧鎮守府内 提督の私室

男「ここは・・誰かの部屋なのか?」

ヲ級「ヲキュ!提督の 部屋!」

男「"提督"がまだ生きていたころに使っていた部屋なのか・・」

男(この部屋にあるのは机とベッドだけだ・・他のものはここから出る際に捨ててしまったのだろうか?)

ヲ級「人間 この部屋 探す?」

男「ああ、何か日記とかあるかも知れないしな」

男「俺は机を調べるから、ヲ級はその他の所を調べてくれないか?」

ヲ級「ヲッ!ワカッタ!」
187 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:33:25.93 ID:vp6wgo7Wo
男「引き出しの中に何かありそうだが・・」ガラッ

男(ん・・・?何だこの封筒・・中に何か入ってるのか?)

ガチャ

レ級「ヲ級!いるか?!」

ヲ級「レ級 どうした?」

レ級「ほっぽが猫を追いかけて木の上まで行きやがったんだ。おまけに降りられなくってなぁ・・」

レ級「あいつも浮遊要塞今持ってないし、ヲ級の艦載機でクッション作ってくれねぇか?」

ヲ級「ヲッ ワカッタ デモ・・・」

男「気にするな、俺一人で探索はする。早く助けに行ってあげた方が良い」

ヲ級「ヲッ!ソレジャ 行ッテクル!」

レ級「よし、こっちだ」ダッ


男「さて・・・俺はこの封筒の中にあるものを調べてみるか」
188 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:40:49.18 ID:vp6wgo7Wo
男「写真が数枚入ってるな・・」

男「これは・・・提督みたいだな。その隣の・・この姫って・・」

―――――それにしても可哀想ね・・翼が折れちゃって・・

男「"泊地水鬼"じゃないか・・提督と仲が良かったのか?」

男(この写真だと笑っているけど・・・俺と会った時は暗かったな・・)

男「まだ写真はあるな・・ん?これは赤ん坊を抱いてるな・・二人の子供か?」

男「額に傷があるな・・生まれた時からなのか・・?」

男「待てよ・・・この赤ん坊の額にある傷・・どっかで見たことあるぞ・・!?」

恐る恐る近くの窓に目を向け、額を確認してみる

-------

クラスメイトA「なぁ、その額の傷って何だ?」

男「何だろうな・・・俺が小さいころからあったって親が言ってたんだ」

クラスメイトA「へぇー、何かかっこいいな!」

男「そ、そうか・・?」

------
189 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:46:35.83 ID:vp6wgo7Wo
男「嘘だろ・・・?」

俺の額の傷は・・・その赤ん坊の額の傷と形が一緒だった・・

男「・・・・・どういう・・ことだ・・?」

俺の中で更なる疑問が生まれた


俺は俺の世界で生まれたのではなく この世界で生まれてきたのか・・・?

男「・・・・・・・」

何も言葉が出なかった 考えることもできなかった

ただただ茫然としているだけだった

男「・・・・・・・」
190 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:50:56.74 ID:vp6wgo7Wo
???「・・・ゲン!ニンゲン!」

ヲ級「ニンゲン!ダイジョウブカ?!」

男「・・・!」

男「・・・ヲ級か。どうした?」

レ級「どうしたも何も、オレ達が呼びかけてるのにずーっと突っ立ってたんだぞ?」

レ級「もしかして耳の中詰まってんじゃねぇのか?」

男「・・・・・悪い。少し考え事をしててな・・」

レ級「・・・その割には深刻な表情だったぞ。本当に大丈夫か?」

男「ああ・・・大丈夫さ。それよりもほっぽの方はどうなんだ?」

ヲ級「無事 ホッポ 助かった」

北方棲姫「もう帰れないかと思った・・・」グス

男「ほら、泣くなよ。今度からは気を付けろよ」
191 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:55:27.20 ID:vp6wgo7Wo
レ級「それで、どうする?ここから出るか?」

男「・・・・ああ、鎮守府に帰ろうか」

ヲ級「ヲッ!」

北方棲姫「人間、何か見つけたか?」

男「・・・・・いや、何も見つからなかったよ」

北方棲姫「そうか・・・帰って一緒におやつ食べる!それで元気になる!」

男「ああ、そうだな。レ級、また頼んでいいか?」

レ級「・・・・ああ、わかったよ。じゃあ帰るとしますか」

結局廃墟になった鎮守府で有力な情報は見つからなかった

ただ、あの写真を自分のポケットに隠し持ってることは言わなかった

俺は嘘をついた 有力な情報どころか、俺の人生を変えるかもしれない情報を持っていることを・・
192 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:57:09.97 ID:vp6wgo7Wo
―――――小屋

俺は廃墟になった鎮守府で手に入れた写真をずっと眺めていた

この赤ん坊は本当に俺なのか、そうじゃないのか・・・

仮に俺だとしたらどのようにして俺の世界に行ったのか

男「・・・・・・・・」

男「・・・・・クソッ!どうなってんだ・・・!」

コンコン

男「・・・・誰だ?開いてるぞ」

ガチャ

防空棲姫「人間、帰ってきてたのか」

男「・・・防空棲姫か」

防空棲姫「・・・・どうした?そんな難しい顔をして」
193 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 00:59:41.93 ID:vp6wgo7Wo
男「い、いや!何でもないぞ!・・・それでどうしたんだ?」

防空棲姫「・・・・実は嵐に関する情報を手に入れたので人間に報告しようと思い、朝に訪れたんだがいなくてな」

防空棲姫「時間を改めてまた来た。それで、その情報なんだが・・」

男「・・・悪い。その話は今はやめてくれないか・・一人にさせてくれ・・」

防空棲姫「・・・?ふむ・・そういえばほっぽ達とどこかに探検したと聞いたが・・」

男「・・・・廃墟になった鎮守府に行ったんだ。何か手掛かりがあるか探しにな」

防空棲姫「あそこにか・・・?それで何か見つけたのか?」

男「・・・・・・・」

男「・・・・いや、何も見つからなかった。きれいさっぱりなかったよ」

防空棲姫「そうか・・・落ち込んでいたのはそれのせいか」

男「まぁ・・・当たってるな」

防空棲姫(人間・・何か隠してそうだが・・・)
194 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 01:01:48.52 ID:vp6wgo7Wo
防空棲姫「情報ならいつでも話せる。聞きたいときは声をかけてくれ」

男「ああ、わかった。わざわざ来てくれてなんだけど悪いな・・」

防空棲姫「別に構わない。では、私は帰るぞ」バタン

男「・・・・・・また嘘ついちゃったな」

男「ひとまず横になるか・・・夕食まで時間があるし」

男(・・・・・本当に・・あれは俺だったのか・・?)

横になっても様々な考察が過り、なかなか寝付けなかったが

しばらくして ようやく寝付けることができた 束の間の休息を・・
195 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 01:02:47.60 ID:vp6wgo7Wo
今日はここまでです
結局イベントまでに終盤に行けませんでした

今後はイベントと平行に進めていきます(イベントはまだ様子見ですが・・)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 01:29:21.29 ID:fTRv8FFGo
おつ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 02:43:10.92 ID:ZVNvPBrh0
額の傷とかどこのポッターだフォイww
198 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 23:53:23.16 ID:vp6wgo7Wo
――――深海鎮守府

男「・・・つまり嵐が来る数日前に何かしらの前兆があるというんだな?」

中枢棲姫「急な静けさや、風の強さ、匂いなどが有名だな」

防空棲姫「空母の姫達に交代制で出撃させ、前兆が分かり次第人間に伝える。それでいいか?」

男「・・・・・・」

中枢棲姫「どうした?浮かない顔をして」

男「・・・・あのさ、こっちの世界から俺の世界に入って来たって言うのもありえるんだよな?」

中枢棲姫「そうだろうな、お前の世界の物がこっちに来てるのだから互いに通じてる"門"があると考えられる」

防空棲姫「まぁこれは何回も言ってる事だがな」

男「じゃあさ・・この写真、見てくれるか?」スッ

防空棲姫「写真だと・・・?」

中枢棲姫「ほぉ・・この写真を見るのはずいぶん久しぶりになるな」
199 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/11(金) 23:57:19.67 ID:vp6wgo7Wo
男「俺とヲ級、レ級とほっぽで探検目的で旧鎮守府に行ったときに見つけた写真だ」

中枢棲姫「そうだったのか、ありがたい。墓に供える写真を探してたのだがどこにも見つからなくてな、まさか旧鎮守府にあったとは・・」

男「その写真を見る限り、泊地水鬼と提督は結婚したってことなんだよな?」

中枢棲姫「ああ、平和の条約を結んだ後、二人は結婚して子供を授かった」

防空棲姫「しかしその後、提督は感染病によって死亡した・・」

中枢棲姫「それで、この写真がどうかしたのか・・・・・。?!」

防空棲姫「どうした?中枢・・・。!!?」

男「・・・・この傷、見覚えがあるか・・?」

中枢棲姫「・・・・写真の赤ん坊と同じ傷跡だと?!」

防空棲姫「やはり、泊地水鬼の言うことは本当だったのか・・?!」

男「待てよ!まだそう決まったわけでもないだろ!」

男「たとえ傷跡が一緒だったとしても、単なる偶然で似てたとも考えられる!だからまだ・・・!」
200 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/12(土) 00:02:02.36 ID:zONzQmHyo
レ級「いやぁ・・・そうでもないんだ・・・」

男「レ級?!どういうことだ!?」

レ級「あのさ、オレが人間と初めて会話した時の言葉って覚えているか?」

男「あ、ああ・・ヲ級がくれたものを無駄にするのか?と言う内容だったよな」

レ級「・・・・あの時さ、オレ・・普通の人間じゃ聞き取れない声で話しかけてたわけよ」

男「おい・・・!じゃあまさか・・!?」

中枢棲姫「都合のいい話とでも言えるが、ここで生まれた人間は特別な波長を脳内に流し、私たちの言葉を聞けるようにしている・・」

中枢棲姫「つまり人間・・・その傷跡、そして深海棲艦の言語を理解できることから答えは結びつく」

男「やめろ・・・!やめてくれ・・・!!」

中枢棲姫「人間・・・お前は・・」


中枢棲姫「この世界で生まれてきたのだ」
201 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/12(土) 00:06:36.79 ID:zONzQmHyo
男「・・・・・」

中枢棲姫「・・・・・」

防空棲姫「・・・・・」

レ級「・・・でもさぁ・・このことが明らかになったわけなんだし・・」

レ級「ここにずっといてもいいんじゃないか・・?」

防空棲姫「おいレ級!!言葉を考えろ!」

レ級「だってよぉ!人間にとっちゃあ泊地水鬼は本当の母親なんだろ?!だったら問題ないじゃん!」

防空棲姫「貴様・・・!どうやら頭を冷やしたいようだな・・!」

中枢棲姫「防空!レ級!静かにしろ!仲間同士で争うのは愚の骨頂だ!」

レ級「・・・・だってよぉ」

防空棲姫「・・・・・」

男「中枢棲姫の言うとおりだ。仲間同士で争っても何も解決しないに決まってる・・・」

男「そしてレ級。俺はお前の発言に疑問がある」

レ級「疑問だって・・?!」
202 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/12(土) 00:13:52.22 ID:zONzQmHyo
男「何故俺は俺が育った世界にいたのか・・ということだ」

中枢棲姫「何が言いたい・・?!」

男「泊地水鬼は・・・・俺の事を見放したんじゃないのかって・・」

中枢棲姫「なっ・・・!何を馬鹿なことを言い出す人間!」

男「だってそうだろ?!実の母親だったらここで育ててくれるはずなのに俺が育ったのはあっちの世界だったんだぞ!」

男「考えてみると・・・!泊地水鬼は俺の事を捨てたんじゃないかって・・・!」

中枢棲姫「ふざけるな!!それはお前の勝手の妄想だ!」

男「妄想??そんな訳あるかよ!だったら何で俺はずっとこの世界にいなかったんだ?!どうして飛行機でこの世界に来たんだ??!」

男「そんなもの・・・・!あいつが捨てたとしか考えられないだろ!」

中枢棲姫「話も聞かずにのこのこと戯言を言うか・・・貴様ぁ!!」

レ級「あっ・・・これやばいんじゃね?!」

防空棲姫「おい!中枢!」


パシン

203 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/12(土) 00:19:07.62 ID:zONzQmHyo
俺は頬を強く叩かれた 前を向くとヲ級がいた

その眼は涙を浮かべて 俺の方を見つめていた

ヲ級「泊地 人間を捨てる 悪い奴じゃない!」

男「ヲ級・・・」

ヲ級「泊地 人間の事 ずっと優しくしてきた!」

男「・・・・・・!」

ヲ級「ダカラ モウ 喧嘩 ヤメテ・・・」

男「・・・・ごめんな、ヲ級・・・。俺・・安直に考えすぎてたかもしれないな・・」

中枢棲姫「・・・・・・・」

男「中枢棲姫、さっきの発言は取り消させてくれ・・・。そして・・何があったのか教えてくれないか・・?」

男「俺があっちの世界に入り込むまでの事を・・!」

中枢棲姫「・・・わかった。だが、ひとまず休憩を入れさせてくれ・・私も頭を冷やす・・」

男「ああ・・・ひとまず解散しよう」

こうして少しの間休憩を入れることにした その間、ヲ級を慰めたりして時間を過ぎるのを待った・・
204 : ◆Lsw27IvP02kT [saga]:2017/08/12(土) 00:22:04.38 ID:zONzQmHyo
今日はここまでです
最近仕事も落ち着いて来そうなので書くペースも早くなりそうです
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 09:32:35.64 ID:2/3bppkC0
乙です。
つまり幼い頃嵐に巻き込まれて深海棲艦の世界から人間界に行った感じだろうね
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