提督「艦これSSか……」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 13:48:51.42 ID:YF4JuXmT0
提督(素直になれない艦娘とイチャイチャするSS)

提督(明石や夕張の謎開発から発展するドタバタSS)

提督(運やエタが複雑に絡み合う安価コンマSS)

提督(どれも素晴らしく面白い。長編なんて何度でも読み返してしまう)

提督「…俺の鎮守府も、こんな感じだったら良かったのに……」

提督(着任しておよそ一年の時が過ぎた)

提督(その間、意味深な方の夜戦はおろか、ラッキースケベすらない)

提督(現実とは非情なのである)

提督「……いや、待てよ…?」

提督(このSSがもし、『仮想鎮守府物語』としてではなく、『実際の出来事に対しての記録』だったとしたら?)

提督「俺もこのSSのように動けば、この鎮守府はSSの鎮守府になれる…!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498970931
2 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 13:50:39.36 ID:YF4JuXmT0
球磨「提督、失礼するクマ」

提督「!お、おう、球磨…どうした」

球磨「海上護衛の任務を完了したクマ。その報告クマ」

提督「そうか、ご苦労だった」

提督(球磨。少々ふざけた口調ではあるが、球磨型の一番姉として結構しっかりしている)

提督(SSでは提督LOVE勢兼ぬいぐるみ代用として扱われることが多いが…)

球磨「それじゃ部屋に戻るクマ」

提督(俺に対してはやや冷たい!)

提督「ま、待て!」

球磨「クマぁ?」
3 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 13:52:59.69 ID:YF4JuXmT0
提督「コホン…球磨、最近はりきっているようだな」

球磨「??球磨はいつも通りクマ」

提督「だ、だが遠征では毎回大成功を収め、資源も多く採ってきている」

提督「並大抵の艦娘にできることではない」

球磨「普通のことクマ。それに球磨だけの成果じゃないクマ」

提督「ああそうだ、そうだが……えっとその…」

提督「ご、ご褒美だ!ほら、優秀な子には褒美があって然るべきだろう!?」

球磨「そんな必死な顔をしないで欲しいクマ…」

提督「とにかく!!球磨!ちょっとこっちに来なさい!!ほら!!!怖くないから!!」

球磨(不審者クマ)

球磨「まあそこまで言うなら行くクマ…」

提督(ここだ!)

提督「」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ

球磨「!」

提督(くぅ〜!この肌触り!サラサラして気持ちえぇですわぁ……)ナデナデナデナデ
4 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 13:57:09.92 ID:YF4JuXmT0
球磨「提督、『この手は何だ』クマ?」

提督「ああ…これが褒美だ。遠慮せずに受け取るがよい」

提督「おっと、甘えるならせめて抱きしめ程度にしてくれよな」

提督「はっはっは」ナデナデナデナデナデ

提督(確か記録によると、これで球磨は「やめるクマ〜」と言い、一応抵抗はするものの)

提督(撫でられているうちにほんわかぽっかぽか状態になり、提督に対する愛がいっそう深まる!)

提督(今日の夜戦は君に決めたァァ!)ナデナデナデナデ

球磨「」パシッ

提督「……」

提督「……」

提督「……え?」

球磨「やめろクマ。掻き混ぜるように触られたら髪の毛が痛むクマ」

提督「あ、ああ……」

球磨「それに」










球磨「提督に撫でられても全く嬉しくないクマ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 14:00:04.22 ID:ee5xUPkDO
逆に考えるんだ
お断り勢や深海勢、男からは慕われてるんじゃないか、と考えるんだ
6 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 14:03:23.51 ID:YF4JuXmT0
提督「」

球磨「失礼するクマ」バタンッ

提督「」

提督「」

提督「は!」

提督「いかんいかん、この程度で挫けていてはいけない…」

提督「そうだな、確かに嬉しくてミキサーの如く触ってしまった」

提督「こういうのはもう少しステップを踏んでからやらなくてはな…」

提督「しかしこのSS…もとい記録は本当のものなのだろうか?」

提督「あの曙とケッコンカッコカリしているものもあるし、到底信じられんが…」

提督「まあまだ決めつけるのは早い。次だ次」
7 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 14:13:56.61 ID:YF4JuXmT0
提督「やはりまずは安パイから攻めてみるのが一番だ」

金剛「テートク、入るデース」

提督「おお金剛、よく来てくれた。ま、座ってくれ」

金剛「heyテートク、一体何の用ネ?」

提督(そう…金剛)

提督(絶対に揺らぐことのない聳え立つ大きな山。どの記録でも提督LOVE勢筆頭として活躍している)

提督(……なかにはもちろん例外もあるが……)

提督(しかし、金剛さんなら!金剛さんならやってくれる!やらせてくれる!)

提督「いやなに、不定期ながらもこうして艦娘との個人面談を行っていてな、今日が金剛の日だったんだ」

金剛「oh!そーいうことだったんデスネー」

金剛「いきなり来いって言われたからびっくりシマシタ」

提督「ははは、すまんすまん。まあ気楽にしてくれ。紅茶でいいよな?」

金剛「サンキューデース!」ニコニコ

提督(よしよし…ここまでは記録の金剛とあんまり変わりない…)
8 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 14:22:42.53 ID:YF4JuXmT0
提督「それにしても金剛、今までもそうだったが、最近は随分と綺麗になったな」

金剛「」ブッ

金剛「ホ、ホワッツ!?!?!??い、いきなりどうしたんデスか!?」

提督「それにいい匂いだ。いつも使ってる香水じゃないな?」

金剛「!?」ゾワッ

提督「いつも艤装しているのに指も綺麗だ…」

提督「全く、とても綺麗だよ、金剛」

提督(必殺・褒めちぎり!!!)

提督(女性は自分が褒められることが好き!さらに艦娘たちは美容や容姿関係で褒められ慣れていない!)

提督(そして普段は褒めない俺が褒めるというギャップ性!!!)

金剛「アハ、ハハハハ……」

金剛(今日のテートク、凄く気持ち悪いデース…)
9 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 14:28:33.75 ID:YF4JuXmT0
提督「さて、金剛…」スッ

金剛「!?な、ななななんで立ち上がったんデスカ?」

提督「ははは、まあ緊張するのは分かるがリラックスしてくれ」

金剛(近づいてくるデース!?!?!?!)

提督「よっ」グッ

金剛「ひえっ」

提督「ふー…さすが戦艦、硬いな…」グッグッグッ

金剛「あ、あのののののテートク…なんで肩を…」

提督「いつも俺たち人類のために頑張ってくれているからな、その恩返しだよ」

提督(『俺のため』ではなく『人類のため』)

提督(これで金剛の俺に対するラブラブドッキュンゲージはうなぎのぼり…ほーら、うなじにたくさん汗を搔いている)

金剛「」ガクガクブルブル
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 15:09:37.71 ID:e+V0EDnw0
現実はこんなもん
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 15:44:54.91 ID:dpxEb+ui0
はよはよ
12 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 16:45:45.87 ID:YF4JuXmT0
提督(そしてそっと髪の毛に触っていちゃこらモードに…)

金剛「て、テートク!」ガタッ

提督「うおっ!?」

金剛「そ、その…気持ちは嬉しいんだけどサ…時と場所をわきまえなヨ…」

提督(しまった、焦りすぎたか!?)

金剛「テートクが私のこと好きなのはよく分かったデース…」

提督「え?」(え?)

金剛「でも私は妹たちのため、人類のために恋にウツーツを抜かしているわけにはいかないんデス!」スッ

提督「ま、待て金剛!誤解だ!俺は…」

金剛「sorry提督…グッバーイ!」バタンッ

提督「」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 16:52:12.86 ID:r57VE8zvo
誰得リアルで終わるのだけは止めてくれ、癒やしをくれ
14 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 16:54:16.45 ID:YF4JuXmT0
提督「」

提督「」

提督「ま、まさかあの金剛から…あの金剛から『恋にうつつを抜かしているわけにはいかない』なんて言葉が…」

提督「あの提督LOVE勢筆頭から」

提督「いつも提督の寝室に忍び込むような艦娘から」

提督「他の艦娘にケッコンカッコカリを申し込むと嫉妬するような艦娘から」

提督「ふられた…………」

提督「きーーーーーっ!」ドンガラガッシャン

提督「何が記録だ!全くあてにならないじゃねえか!」

提督「はあ…鬱だ…死のう…」

那智「司令官失礼するぞ……なんだこの陰気な空気は」

提督(しかも来たのはSSでもほとんどデレることのない那智…終わった…さらば愛しのSS鎮守府…)
15 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 17:05:36.67 ID:YF4JuXmT0
那智「貴様、一体どうしたというのだ。20.3cm砲に撃たれたような顔をして」

提督「……少なくとも今の俺は夜戦時に46cm砲を集中砲火されたオーラ無しのイ級だ」

那智「お、おう……」

提督「九一徹甲弾のおまけ付きでな……」

那智「な、なにがあったのかは知らんが、そんなに薄暗い雰囲気を出すのではない。全体の指揮にも関わることだ」

提督「へーへーわかりましたよ…」

提督(もう死のうどうやったら楽に死ねるのかああそうだ殺してもらおう46cm砲なら跡形もなく吹っ飛んで痛みも……)

那智「それより貴様に贈り物が届いているぞ。受け取れ」スッ

提督「……へ?」

提督(!!?!?こ、これは…)

那智「ふふ、貴様も隅には置けないやつだな。恋文を貰うとは」

提督「逆転確変リーチきたああああああああああああ!!!!」

那智「!?」
16 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 17:25:28.25 ID:YF4JuXmT0
提督「差出人は!?!!」チラッ


      摩     耶


提督「( ゚д゚) 」

提督「(つд⊂)」

提督「( ゚д゚)」

提督「(つд⊂)」

提督「( ゚д゚)」

提督「(つд⊂)」

那智「いつまでやるつもりだ」ポカッ

提督「いっ……だが信じられるか…?摩耶だぜ…?あの摩耶からだぜ…?」

『「お前、ウザい!」「ぶっ殺されてえか!」「クソが!」「死ねやオラアアアアア!」「夜露死苦ゥ!」』

提督「とか言ってる奴だぜ?」

那智「後半二つは聞いたことがないが…」

提督「いやいやこれあれじゃないっすか。高校、早くて中学の団体様がやる『うわwwwwマジでこいつ来やがったwwww』じゃないっすか」

那智「言っている意味がよく分からんが…」

提督「ドM監督ホイホイSSで培われた俺の勘が言っている。行くなと」

那智「ほう?貴様は相手の恋心を無下にするような奴だったのか」ジャキン

提督「すみません逝ってきます」
17 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 17:34:52.61 ID:YF4JuXmT0
某所

高雄『大丈夫、摩耶ならきっと成功するわ』
愛宕『自信を持って!』

摩耶(く、くそっ!やけに緊張しやがる…)

摩耶(王様ゲームなんかするもんじゃねえな)

摩耶(にしても、よりにもよって告白相手があいつだなんて…)ゴクッ

摩耶(うぅーーー!なに緊張してんだあたし!しっかりしろ!摩耶様だろ!)

摩耶「」スゥーハァースゥーハァー

提督(うわ、マジでいた…)

提督(笑いを堪えているんだろうなあ、さっきからやけに震えているし…)

提督(嫌だなぁドM提督SSの奴ら代わりに行かないかなぁ)

摩耶「」ヒッヒフゥーヒッヒフゥー

提督(ラマーズ法までやりだした…)

提督(仕方ない、どうせ嫌な思いをするなら早く終わらそう)スッ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/02(日) 17:40:39.69 ID:gqx17YTeO
現実の職場で部下から恋愛感情持たれても色々面倒臭いだろ…
職場以外で恋愛しなきゃ
19 : ◆S02x/XUY72 [sage saga]:2017/07/02(日) 17:42:25.98 ID:YF4JuXmT0
提督「……よう」

摩耶「!?!!?!?!?!?!?!?!!!!!!!!!?!?!?!?!!?!?!?!?!!!!!!!」

提督「だ、大丈夫か?30メートルほど飛び上がったが」

摩耶「は、はあ!?別に驚いてねーし!!!!」

提督「お、おう」

摩耶「そそそそそそそ、そんなことより提督!よ、よく、よく来たな…」

提督「そりゃあ呼び出されれば来るよ」

摩耶「そ、そうだな、ああ……うん……」

提督「……」

摩耶「……」

提督(え、なにこの空気?なにこの沈黙?)

摩耶(クソッ!あたしとしたことが!何を話せばいいか分からねえ!)

摩耶(つーか告白ってどうすりゃいいんだ!?スキデスツキアッテクダサイ?これでいいのか!?)

提督(その内ドリフみたいに横から大勢の艦娘が来るんだろうなぁ…鬱だ…)
32.61 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)