劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」

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1 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:15:48.79 ID:EUouyQ2QO
「貴様は悪魔じゃ!」

「そんな! あたしは違います! 悪魔ではありません!」

「いいや、悪魔じゃろ。髪もあんまり長くないしなァ!」

1430年、フランス北部の都市アラスにて。
太陽の光も届かぬ暗い牢獄に、一人の少女が繋がれていた。
オルレアンを解放した救国の英雄、ジャンヌ・ダルクである。
ブルゴーニュ公国軍によって捕縛されたジャンヌは、一旦この地に移送されてきたのだ。
本来ならシャルル7世が身代金を支払って、人質のジャンヌを取り返すはずだった。
しかし、皇帝となった彼はジャンヌを見捨て、終始無言を貫いたのである。
神はかくも簡単に、人を見放すものなのか。
ジャンヌは今、深い絶望と悲しみに打ちひしがれていた。
彼女のガラス細工のように繊細な心は、非情なる歴史の手によってすっかり握り潰されていたのだ。

ジャンヌ「私は、いったい何のために戦っていたのかしら……」

ジャンヌ「主のため、国のため。身を粉にして剣を振るってきた。で、結果がこのザマよ」

ジャンヌ「主よ、どうして私を見捨てたもうたのですか!? 主よ! 主よおおおおおおおおあああああああああああああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

劉備「暴れんなよwwwお嬢さんwwwwwwバチョってんぞwwwwww」

ジャンヌ「バチョ……?」

劉備「そそwww馬超みたいになってるってことwwww」

ジャンヌ「何だかよく分からないけど、あなたもアラスの牢獄に繋がれているのね」

劉備「んーとねーwwwwちょっと違うんだよねーwwwwぼくちんはキミを救いに来たのwwww」

ジャンヌ「救いに!? ハッ笑わせないでよ! 私は全てに見捨てられた! 今更アンタがどうこうしたところで、運命は変わらないわ!」

劉備「あのwwwぼくちん腐っても蜀の皇帝なんだがwww今からキミを蜀の成都まで連れてこうと思ってるのwwww」

ジャンヌ「きっと、私は八つ裂きにされて死ぬんだわ。両手両足に縄をくくりつけられて、馬がそれを四方八方に引いていくの」

劉備「うわwwwこいつ人の話聞いてねぇわwwwww」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499246148
2 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:18:09.87 ID:EUouyQ2QO
劉備「ここの壁wwww結構もろくなってたんだよねwwwww」

劉備玄徳と名乗るその男は、牢獄の苔むした壁に手を置いた。
彼がグッと腕に力を入れただけで、壁は崩れ落ち、新鮮な秋の風が光と共に獄中へ吹き込んだ。
ジャンヌは金色の髪を風になびかせながら、朝陽の中に立つ男を見上げて問うた。

ジャンヌ「アンタは……何者なの……?」

劉備「通りすがりの皇帝って言ったらwww笑う?wwww」

ジャンヌ(ちがう、皇帝なんかじゃない。この人が、この方こそが私を救いに来てくださった本当の神様なんだ)

劉備「さぁwwwそろそろ行こうかwwww」

ジャンヌ「うん」

通りすがりの皇帝と救国の英雄は、二人そろって高い塔の上から躍り出た。
東より聞こえてくる朝の産声と、まだ人気の少ない石畳の通りと、山のようにそびえる聖ヴィート大聖堂。
息を呑むほど美しい景色であったが、このままでは劉備と一緒に地面へ叩きつけられてしまう。

ジャンヌ「どうすんのよ、このままじゃ私達、死刑になる前に地獄行きよ!」

劉備「落ち着いてwwwwwぼくちんには勝算があるwwwwwwwww」

ムクホーク「ケーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」

劉備「こっちだwwwムクホークwwwwぼくちんとこの娘を乗せて東へ飛べェいwwwwwwwww」

ジャンヌ「あんな大きい鳥、ドンレミ村でも見なかったわ!」
3 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:20:49.59 ID:EUouyQ2QO
劉備「こいつはムクホークの中でも特に大きい個体でねwwwww翼を広げたサイズで10mありますwwww」

ジャンヌ「もはや怪鳥ね……これもアンタの力によるものなの?」

劉備「違うよwwww」

サトシ「おーい、劉備! ムクホーク! 無事か!」

オンバーン「おーん(*^ω^*)」

劉備「ごめんねーwwwあwwwこちらジャンヌちゃんwww牢獄にいたんで逃げるついでに連れてきたwwww」

サトシ「まさか、リンゴを一個盗んだだけで宗教裁判にかけられちまうとはな! 劉備も堕ちたもんだぜ!」

劉備「ひどすぎワロタwwwwwwwwww」

サトシ「あ、俺はマサラタウンのサトシ! よろしくな、ジャンヌ!」

ジャンヌ「よ、よろしく……」

ジャンヌ(どういうことなの? 主に協力者がいるってこと? 全然分からないわ!)

劉備「さてwwwww一応のところ役者はそろいましたしwww行きますかwww」

サトシ「そうだな! いけ、オンバーン! そらをとぶッ!」

劉備「もう飛んでるんだがwwwwwwwwwwwww」

サトシ「たしかに、そうだったな! じゃあブレバで町を破壊しろーッ!」

劉備「アラスを荒らす必要はなし!wwwwwwwwwww」

ジャンヌ(どうしよう……二人の会話にまったくついていけない)
4 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:23:00.03 ID:EUouyQ2QO
ジャンヌ「で、これからどうするの? 私はイギリスから悪魔と憎まれているし、フランスからも見捨てられた身よ」

ジャンヌ「他の国へ行くとしても、結局はイギリスに送られて終わるだけだわ」

劉備「だから言ってんだろwww成都まで行っちまえばwwwwこっちの勝ちよwwww」

サトシ「そうだな! 成都で一休みして、マサラタウンへ飛ぶのもありだぜ!」

ジャンヌ「どっちも知らないから迷いようがない……。まぁいいわ、アンタらは私を塗炭の苦しみより救い上げてくれた」

ジャンヌ「それだけでも、じゅうぶん感謝に値するもの」

劉備「塗炭の苦しみってどんなwwwwwただ牢獄に繋がれてただけじゃんwww一応ながらメシも出るしwwww」

サトシ「衣食住に困らない生活って憧れるぜ! 俺はバトルに勝って金を奪わないと、自販機の『おいしいみず』ですら買えないんだぜ!」

ジャンヌ「王様には分からないでしょうね。母国に裏切られた人間の気持ちなんて」

ジャンヌ「それに……犯されたのよ、私」

劉備「は?wwwww」

ジャンヌ「アラスに来る前の牢獄で、沢山の殺人鬼どもに何度も何度も……」

ジャンヌ「たぶん処女を失った時点で、主は私のことを見放していらっしゃったんだと思うわ」

サトシ「ジャンヌの気持ち、わかるぞ。俺もエイセツシティでウルップのクレベースに敗れた時」

ジャンヌ「違う! そんなのとは次元が違う屈辱なのよ! あんたみたいなボンボンに何が分かるっていうのよ!」

サトシ「じゃあ話せよ! 洗いざらいぶちまけちまえよ!」

ジャンヌ「うるさい! これは私の問題なのよ! クソガキは引っ込んでろ!」

劉備「ひゅ〜wwww荒んでますな〜〜wwwwww」
5 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:29:36.73 ID:EUouyQ2QO
三日後、中央アジア・サマルカンド にて

アブルハイル「ほほう、そんなわけでサマルカンドに置いてほしいと。そうおぬしらは言っているのだな?」

劉備「そうっすねwwwwちょっと数日かくまってくれるだけで良いんすよwww孔明くんと合流する手はずになってるんでwwww」

サトシ「ポケモンセンターはあるか!? ムクホークとオンバーンを休ませたいんだ!」

ジャンヌ「絶対にブルゴーニュ公国軍が探しに攻めて来るわ。ちゃんと守ってくれるよね!?」

アブルハイル「待て待て待て待て、そう一度に迫られても困る。かくまってやるが、条件をつけるとしよう」

劉備「条件だってwwww面倒くせぇなwwww忍耐なんて蓆を編んでた時で十分だよwwwww」

サトシ「言ってくれ。俺は何としても、こいつらを休ませなくちゃならないんだ」

ムクホーク「ケーン」

オンバーン「おーん(;_;)」

アブルハイル「このアブルハイル=ハンとポケモンバトルをするのだ。劉備、サトシ、ジャンヌ。それぞれ二体ずつ。6対6の戦いぞ」

サトシ「やっぱりタダじゃねぇよな。流石、シャイバニ朝の君主といったところか!」

ジャンヌ「待ってよ。二体って、私達を乗せてた化け物のこと!?」

サトシ「ポケモン、な!」

ジャンヌ「そ、そうね。そのポケ……モン? とかいうの持ってないよ! 私はアランソン公の副官・ドンレミ村のジャンヌ!」

劉備「突然の自己紹介wwwwあwwぼくちんは劉備ッスwww字は玄徳ねwww?郡?県の楼桑里出身wwwよろしこwww」

サトシ「俺! マサラタウンのサトシ! はやくバトルしようぜ!」

アブルハイル「フム」

ジャンヌ「もしどうしても化け物と戦えってんなら、私はこの剣で戦う。主の加護がついてるもの、負けっこないわ」

アブルハイル「にや〜り」

サトシ「アブルハイルのやつ……ニヤついてんぞ、気持ち悪いな」

ピカチュウ「ピッカァ……」
6 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:33:25.08 ID:EUouyQ2QO
劉備(とはいえwwwぼくちんもポケモン持ってないんだよなwwwwどうしよwww)

劉備(孔明くんや〜いwww早く来ちょくれ〜www趙雲くんと魏延っちを連れてくるはずだったろwww)

劉備(やっぱ孔明くん、反骨があるキモスと揉めちまったのかなぁwwwwマジで厄日wwwうはwwww)

サトシ「劉備、ジャンヌ、ピカチュウ! 準備はいいか? サマルカンドジムの攻略といこうぜ!」

ピカチュウ「ビッガヂュヴ!」

ジャンヌ「もう始めるのね。主よ、主よ、我を守り給え。仇なす業魔に断罪の剣を今こそ振るわん」

劉備「魔獣使いに厨二病患者っすかwwwぼくちんは孔明くんが来るまで陰で休んでよっとwwww」

アブルハイル「では、参るッ!」

〜シバン家のアブルハイル=ハンが勝負をしかけてきた!〜

アブルハイル「ゆけっ! キテルグマ! ヨワシ!」

キテルグマ「ブモォーーーーーーーーーーーッ!」

ヨワシ「ピギュギュウウウン」

アブルハイルの放ったモンスターボールから、頭が桃色のかわいらしい熊と涙目の小魚が飛び出す。
ジムリーダーと言うわりに、使役しているのが予想外にショボくれたポケモン。

ジャンヌ「なんだ、ただの魚じゃない。遠征地で散々煮付けにして食べて来たわ」

少し安堵したジャンヌは隣のサトシを横目で見た。
サトシは顎に手を当て、ポケモンをジッと睨んでいる。
しかし、ポケモンバトルにおいて思考時間はほとんど与えられない。 サトシはすぐにポケットからモンスターボールを取り出し、宙へ放り投げた。

サトシ「出てこい、ゲッコウガ! キテルグマにいあいぎりだ!」

劉備(おっwwwサトシが使うのはピカチュウと蛙先生かwww相手のタイプは分からないけどwwwこれなら余裕じゃねwww)
7 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:38:46.28 ID:EUouyQ2QO
アブルハイル「キテルグマ、インファイトだ!」

キテルグマ「グルアアアアアア!!!!!!! ゴアアアアア!!!!!!!!!!」

劉備「口からよだれが垂れてんぞwwwちゃんと拭けよwwwイッテルグマwwwwww」

サトシ「させるかよ! ピカチュウ、キテルグマにアイアンテールだ!」

ピカチュウ「ピカピカピカピカピカ」

ゲッコウガのいあいぎりは空を斬った。
真上に飛び上がって攻撃をかわしたキテルグマ、間髪入れずに北斗百裂拳をカエルに打ち放つ。

ゲッコウガ「ゲゲ!?」

横合いからピカチュウがゲッコウガを弾き飛ばし、硬質化した銀色の尾をキテルグマに叩きつける。
鳴り響く乾いた金属音、飛び散る蒼い火花、ピカチュウのダメージカウンターがわずかに下がる。
インファイトはただのパンチでは無い、何百回も敵を拳で殴打する技なのだ。
ゴリ押しでピカチュウのHPが削られるのは、火を見るよりも明らかなのである。 加勢しようとしたジャンヌを片手で制し、サトシは鬼の形相で叫んだ。

サトシ「ボルテッカーからの、10万ボルトッ! ゲッコウガ、いあいぎりでキテルグマの首を落とせ!」

劉備「アホじゃねーのwwwそんなことしたらw蛙先生まで感電しちまうじゃねーかよwwww」

隅で見守っていた劉備は、扇を悠々とあおぎながらつぶやいた。 同じ技を連発するトレーナーは愚かであると、諸葛亮孔明から教えられている。
たとえば、いつも突破力に優れた騎馬隊を先鋒に置く軍師がいるとすれば、どうであろう。
敵に『あーあ、またこいつ騎馬隊のゴリ押し戦法なんだろうな、組し易しだわバーカ』と思われるに違いない。
ポケモンバトルにおいて、ポケモンは将であり、トレーナーは将に指示を与える軍師だ。
軍師が一つの戦術しか用いない軍が、はたして強いと言えるだろうか。

アブルハイル「答えは、否!」

ジャンヌ「いきなり何!?」

アブルハイル「ヨワシ、あれを見せてやれ。『ぎょぐん』で強くなるのだッ!」
8 : ◆vfNQkIbfW2 [saga]:2017/07/05(水) 18:48:57.12 ID:EUouyQ2QO
ヨワシ(集合体)「ドギュウウウウン」

サトシ「なんだあのドデケェ魚わぁ!」

ジャンヌ「あれじゃ、ヨワシじゃなくてツヨシね……。ますます倒しにくくなったわ」

サトシ「ジャンヌ、劉備、ヨワシは任せたぞ。いっけー! ピカチュウ、10万ボルトだああああッ!」

ピカチュウ「オラァァァ!」

キテルグマ「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!!!!!」ビリビリビリ

アブルハイル「な、なんということだ……。キテルグマがやられてしもうた……」

サトシ「ケケケ! ティムール朝を援けサマルカンドを奪取しておきながら、俺みたいなクソガキ一人にも負けちまうなんてなァ!」

サトシ「とどめだ、ゲッコウガ! いがいぎりッーーーーーーーーーーーーーー!」

アブルハイル「インファイト」

サトシ「なにッ!?」

次の瞬間、目にも留まらぬ速さでキテルグマの両腕がゲッコウガの鳩尾に叩きこまれた。
キテルグマはピカチュウの10万ボルトを喰らって動けないのではなかったのか。
狼狽するサトシを見て、アブルハイルの口元が醜くゆがむ。

劉備「ハッタリだねwwwサトシwww」

サトシ「なんだと!? 劉備、お前わかるのか!?」

劉備「10万ボルトで戦闘不能になったのはwキミの目を欺くための演技wwwゲッコウガでとどめを刺してくることなど見え見えだったからねwwww」

劉備「ピカチュウとゲッコウガwアブルハイルからすれば戦いにくいゲッコウガを先に潰したというわけさwwwww」

劉備「安易に攻撃をしかけるからこうなるんだよwwwおバカサトシくんwwwwww」

サトシ「劉備! テメェ!」

劉備「ってジャンヌ・ダルクが言ってましたーwwwww」

ジャンヌ「ちょ、ちょっとぉ!」
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