[安価]勇者「ダークファンタジー」魔王「まともなことのなんとつまらないことか」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/22(土) 23:57:13.96 ID:VwaOWkw2O
勇者「魔王?」

魔王「まとも、平和、常識、変わることなく続いていく普遍的世界、なんとつまらなく、下らない」

魔王「だから私は自らを変えた」

魔王「人の形を変え、自らの存在を変え、周りの全てを、世界も、概念も、何もかもを変えてやりたい」

魔王「このつまらない世界を私の手で混沌とした世界に変えてやったのだ!魔物によって怯える人間!破壊される街!」

魔王「そんな時、君が現れた」

魔王「私は心底痺れたよ、君のようなまともとは到底かけ離れた人間がいるなんて」

魔王「ああ、君が欲しい。私の物にしたい。倒して、両手両足もいで、体も心も屈服させてから魔物化させて傍に置いておきたい」


勇者「だけどお前は俺に負けた」

魔王「そうだな、今の私には何も無い。腕も、脚も、君に切り落とされてしまった」

魔王「尻尾も、羽も、全てもがれ、魔法は切れた。もはや何もできない」

魔王「だがまだ心臓は鼓動を止めず、脳味噌は電気信号を発している」


勇者「それでも負けを認めないと?何ができるっていうんだ」

魔王「ふふ、君は特に趣味が悪い。私が血を流しきって失血死するまでそうして見ている気かい?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500735433
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:07:52.27 ID:/YzLDbi+O
魔王「なら私はこの残された時間に少し話をしよう」

魔王「私は私の魔力で以て世界中に種をばら撒いた。いつか開花するように」

魔王「魔物が生まれ、魔力を持った人間が生まれ、やがて開花した」


魔王「君だよ。勇者」


魔王「今、この場に歴代最大量の魔力を持った存在が二人揃ったのだ」


魔王「なあ勇者。私は何故この魔王城を作ったと思う?」

勇者「この…城?」


魔王「この城はね、巨大な装置なのだよ」

勇者「!?魔力封じ魔法!」

魔王「アハハハ、察しがいいね!!でも無駄だよ!そんな魔法で止められはしない!!!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:14:26.83 ID:/YzLDbi+O
魔王「さあ!世界の改変を!私ですら成し遂げられなかった大いなる改変を!」


魔王「一緒に迎えよう!君と私で!混沌たるニューゲームを!」


勇者「魔王おおおおおお!!!!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:28:58.75 ID:/YzLDbi+O
―――――
―――

悲鳴が子守唄だった

血の産湯につけられ、ゴミ溜めの中で育った


前の世界の記憶はある

だから何だ。この世界で生き抜くのにそんなものは必要ない

生きていくためには何だってする。そう決意して今日も人間の死体を食らう



生まれてから何年経ったろう

不気味な満月が睨めつける夜と歪んだドドメ色の太陽が照らす昼を何千回と超え、俺は無事に幼少期を超えた

そして今日、王城から迎えが来る
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:37:13.21 ID:/YzLDbi+O
魔導馬車が街中を突き進む不快な音が響く

街の人々が恨めし気な目を向ける。誰も彼もの手に石が握りしめられていたが誰一人として投げようとしない


強引に扉が開かれ、俺の家に靴を履いたままドカドカと入り込んでくる


「お迎えに上がりました、勇者様」


そう言った兵士は忘れもしない。俺の友人を目の前で殺した兵士だった

彼はそれを覚えているのかいないのか、いや一々覚えているわけもないだろう


「早くお乗りください。この町は勇者様が住むには汚らしすぎます」


@勇者「ああ」
A勇者「汚い町でも俺の住む故郷だ」
B勇者「だったらなんとかしてほしいもんだ」
C勇者「自由安価」
>>7
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 00:52:45.89 ID:H+chR9sDO
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 00:53:22.67 ID:q4OmHDZ30
4 他の街の状況に比べたらマシなもんさ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:07:57.74 ID:/YzLDbi+O
勇者「他の街の状況に比べたらマシなもんさ」

「そうでしょうか。我々にはどこも同じに見えます」


それもそうだろう。この世界で裕福に過ごしているのは王城と貴族がする城下町だけなのだから

そんな言葉は飲み込んで馬車に乗り込む

ガチャンと戸に鍵をかけられ、馬車は走り出す


ミシミシと軋むような程に痛い殺気が町中から向けられる。王城からの誘いは殺人が起きてもおかしくない嫉妬を招くのが当たり前の世界だ


だが俺は知っている。この王城からの誘いは華やかな世界への招待なんかでは決して無い

このどうしようもない世界を救えという命令を受けるために



途中で馬車が何かを踏んだような大きな振動がして赤子の断末魔が耳に響いた
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:15:05.32 ID:/YzLDbi+O
勇者(お前はこんな世界を望んだのか?魔王)


そんな何十回何百回と抱いた疑問を誰となく投げかける。もちろん返ってくるわけもない


やがて華やかな城下町に入る

外の世界とは大違いだ。整った町並み、ゴミ一つない舗装された道

煌びやかな光が照らし、笑顔が溢れている


「まるで別世界でしょう?あんな汚れた町と違い、我々の町は幸せが溢れている」


その誇らしげな言葉には侮蔑が大いに含まれていた
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:23:15.91 ID:/YzLDbi+O
勇者「っっ……」


王城に入ってすぐ目についたオブジェに吐き気を催す、それは沢山の人間の死体を使って作られた女神の像だった

「素晴らしいでしょう?我らの権力の象徴です」


勇者「この死体は…」


「もう死んでいますが作られてから数日は生きていました。もちろん醜いうめき声を上げない様に声は奪っていましたが」

「ああ、安心してください。死んでもどうでもいい"外の人間"が材料ですから」


勇者「狂ってる…」ボソ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 01:42:02.19 ID:/YzLDbi+O
似たようなオブジェは城内にいくつもあった

そして王の謁見の間、玉座は何者かの骨で作られていた


王「待っておったぞ、勇者よ」

勇者「…あんな町出身の俺が本当に勇者だと思うか?」


「口の聞き方には気を付けるように」


王「良い。彼は世界の救世主となる存在だ」

王「勇者よ、いま言った通り、そなたの役目は魔王を倒し、救世主となることだ」

勇者「本当に、魔王を倒しただけで世界は平和になると思うか?」

王「なるだろう。我々の不安は魔物の存在だけだ。魔物に殺される可能性さえなければ人類は安泰だ」

王「もちろん報酬は払う。君は貴族の仲間入りだ。他の薄汚れた人間どもとは違う世界に生きられる」


@勇者「貴族や階級がなくならない限り本当の平和は訪れねえよ」
A勇者「階級制度を無くしてくれるなら救世主でも何でもしますよ」
B勇者「分かりました。勇者として旅立ちましょう」
C勇者「自由安価」
>>12

今日はここまで
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 02:03:12.04 ID:yIIEqtoLO
4 何分田舎者ゆえ即答しかねる。長い旅路になることだけは予想できるので報酬があるのなら都度分けて提供してくれないか
それこそ前金に相当するものがないことには始めようもない
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 22:15:46.75 ID:VDvNv9IiO
勇者「何分田舎者ゆえ即答しかねる。長い旅路になることだけは予想できるので報酬があるのなら都度分けて提供してくれないか
   それこそ前金に相当するものがないことには始めようもない」

王「いいじゃろう。もってゆくがいい」


兵士が勇者に重い袋を渡す


王「報酬も定期的に送ろう。各町の銀行で下ろすといい」

「よろしいのですか?王様」

王「良い良い。人民どもの税率をまたあげれば良いのだからな」

「ではまず勇者よ、酒場に仲間を集めに行くのだ」

@勇者「自由安価」
Aさっそく城を出る

>>15
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:17:20.78 ID:yIIEqtoLO
1 やる気と力のある兵士の一人くらい欲しいんだけど
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:17:46.24 ID:q4OmHDZ30
kskst
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:22:01.27 ID:w100it1P0
1 その前に貴様のような玉座でふんぞり返っているだけの無能を始末させてもらう
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 22:31:05.44 ID:VDvNv9IiO
勇者「その前に貴様のような玉座でふんぞり返っているだけの無能を始末させてもらう」


ズガンっ


勇者「っ」


後ろから衝撃がくる、そして俺の意識は一瞬で奪われた


王「憐れなり」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:34:44.40 ID:kTNQmLfMO
そりゃそうなるわ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 22:35:59.78 ID:VDvNv9IiO
地下牢

目が闇に慣れてくると労の隅に3人ほどの死体が積みあげられているのが分かる

その死体に鼠が群がり、食い散らかしている


さっきは油断した。まさか言った瞬間やられるとは…


「やあ勇者、楽しんでいるかい?」

少女の声が聞こえた


@牢の中から
A牢の外から
B隣りの牢から

>>21
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:38:24.65 ID:kTNQmLfMO
この王相手に丸腰で刃向かうとか
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 22:38:53.10 ID:p72GsECfo
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 22:45:23.78 ID:VDvNv9IiO
この声は忘れもしない。前と違ってだみ声でもなく幼くなっているが、確かにこの声は

勇者「魔王!」

魔王「ふふ、何年も何年も、長かったよ勇者。片時たりとも君を忘れたりはしなかった。早く再開したいと願っていたんだ」

魔王「君はどうだい?この世界を楽しんでいるかい?街の中にすら平和の無い混沌とした世界」


魔王「退屈だけはしないだろう?」


@勇者「こんなところに閉じ込められて楽しいも何も無いだろ」
A勇者「俺はこんな世界嫌いだね」
B勇者「いいからこっから出せ」
C勇者「見張り兵とかいたはずだが」
D勇者「自由安価」

>>24
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:03:24.35 ID:p72GsECfo

おまえの混沌には美学がない、ただ混沌なだけだ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:15:06.93 ID:w100it1P0
5 そんなことより早く客人に茶と菓子を出せやゴミ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 23:21:04.46 ID:VDvNv9IiO
勇者「そんなことより早く客人に茶と菓子を出せやゴミ」

魔王「はっはっは、それもいいね」


牢の格子を簡単に溶かして中に入ってくる魔王


魔王「じゃあ少し茶菓子でも食べながら話そうか」


@そうする
A格子が無くなったならとっとと逃げる
B自由安価

>>27
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:22:59.61 ID:atxQJ3gTO
kskst
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:26:03.18 ID:Pbmp6Lzjo
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:26:05.01 ID:Q/N9xVn/0
3 魔王お前ひぐらしのなく頃に、と、まどかマギカ、この二つ作品だとどっちが好きだ❔
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 23:37:13.90 ID:VDvNv9IiO
勇者「お前がここにいるってことはお前を倒せばこの世界は救ったことになるよな」

魔王「なるわけないだろう。私がそんな簡単にゴールを用意するとでも?」

勇者「じゃあ何なんだよお前」

魔王「今の私は魔王ではない。きっと魔王は別の存在がなっているだろう」

魔王「勇者、私はこの世界で君と旅がしたい」


魔王「私が作った混沌とした世界を歩き、冒険し、味わいたい」

魔王「ということで私が君の最初の仲間だよ」

@勇者「お前のした所業、忘れてねえからな」
A勇者「断る」
B勇者「…勝手にしろ」
C勇者「自由安価」

>>31
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:41:14.56 ID:Q/N9xVn/0
4魔王お前が魔法でTSして美少女なって俺の女なにるから仲間になっても良いぞ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:44:59.14 ID:VDvNv9IiO
※牢屋内が暗くて見えないが魔王は女です
安価↓
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 23:47:00.89 ID:8MoLTf5X0
4 混沌というより単純な、そして胸糞悪いだけの出来事だけが待ってそうなんだけど。もう少しモチベの上がる話してくれなきゃこのままでいいかなって
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/24(月) 00:00:20.90 ID:FXcL2OYqO
勇者「混沌というより単純な、そして胸糞悪いだけの出来事だけが待ってそうなんだけど。もう少しモチベの上がる話してくれなきゃこのままでいいかなって」

魔王「このままだと君処刑されちゃうよ?死刑だよ?」

勇者「別にお前には関係ないだろ」

魔王「そういうわけにはいかないね。私は君と世界を回りたいんだから」

@勇者「だったらモチベの上がる話でもしてもらおう」
A勇者「だったらこの世界を元に戻せ。どうせできないだろ?」
B勇者「自由安価」

>>35
今日はここまで
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 00:04:12.42 ID:jiBhkmo2O
3 どうせこのスレが終わるだけだし?
勇者は死にましためでたしめでたし。これでこのクソみたいな世界もお役御免だろ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 00:05:35.53 ID:iwkwKm4do
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 00:32:20.87 ID:S4wB2HZFO

夏休みだなあ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/26(水) 22:22:32.69 ID:QTbM1dehO
勇者「だったらこの世界を元に戻せ。どうせできないだろ?」

魔王「できるよ」

勇者「何?」

魔王「世界改変の時、あの城だけはそのままになっているはずだ。もう一度世界改変をすればいい」

勇者「お前はこの世界を望んでいたんだろ?お前にとってもう一度改変に何の意味がある?」

魔王「私は自分の作った世界を一度見て回りたいだけだ。その一回で満足できるよ。そうだな、その後は君の手で今度こそ殺してもらおうか」

勇者「…信じらんねえ」

魔王「私は真実を言った。それを信じられないなら信じなくたっていいさ」


魔王「さあ話は終わり。この牢屋から抜け出そうか」

@勇者「どうやってだよ」
A勇者「一人で十分だ。外で待ってろ」

>>39
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 22:23:07.49 ID:MWye5hE8O
2
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 22:24:07.95 ID:gyM3dB79o
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/26(水) 22:44:56.79 ID:QTbM1dehO
勇者「一人で十分だ。外で待ってろ」

魔王「うん、手早く頼むよ」


魔王の気配が消える

さて


牢の格子を炎魔法で解かす

一瞬炎が部屋全体を照らす。いくつもの牢に沢山の人間が捕らわれていた


「助けてくれぇ」「俺も、俺もここから出してくれよぉ」「あ゙ぁ゙あ゙〜」と様々な声が助けを求める


@全ての牢を解き放つ
Aまともそうな人間だけを解き放つ
B無視
C自由安価

>>42
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 22:46:05.80 ID:aUNcUa3gO
3
どれがいい奴かなんて分かったもんじゃない
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 22:46:12.49 ID:l9rZn5ono
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/26(水) 23:58:18.36 ID:QTbM1dehO
今日はこれだけ
今さらながら遅更新です
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 23:58:35.40 ID:gyM3dB79o
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/27(木) 21:57:25.69 ID:Z7rtFeaOO
全ての牢を解き放った


「いやぁ助かったよ」なんて声が聞こえるわけもなく、牢の中にいた人間たちは礼も無く階段に向かって逃げて行った


「あ・…ぁ、あ…あ゙ぁ゙あ゙あ゙」と地獄の底から響くようなおぞましい声がする


勇者「…何だ?」


魔法で明かり代わりに炎を灯す


勇者「っ!」

勇者「…集合変異体」


その巨体は牢のなかで蠢いていた

ブヨブヨの赤黒い肉塊から人間の腕、脚、顔がいくつも生えて呻き、もがき、宙を掻き、地面を蹴る



「た、助けてくれぇぇええ!!!!」


逃げ遅れた一人が異様に伸びた腕に掴まれる

集合変異体の巨体が真ん中から横一文字にぱっくりと割れ、大きな口が開く

その口内にはたくさんの目玉がついている


助ける間もなくその人は食われ、集合変異体の表面に顔が一つ新たに浮き出る

今武器は持ってない。魔法だけでなんとか戦えるか…?

@戦う
A逃げる
B魔王を呼ぶ
C自由安価

>>47
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 22:01:17.01 ID:mPgU5KlTO
1 死ぬなら早めに
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/27(木) 22:01:37.39 ID:SZc16twhO
1
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/30(日) 22:48:09.13 ID:s3HKXG44O
勇者「元人間とはいえそうなったらもう自我なんて無いよな、そう祈るぜ」


そう言って火球魔法を打ち出す


勇者「なっ」


集合変異体は火球を大きな口でぱっくりと飲み込んでしまった


勇者「爆破魔法!」


『グウォオォォオオオ』ドッバァン


肉の塊がはじけ飛び、自分の顔に肉片がひっつく


勇者「うぇ…」ビチャ


上がだいぶ騒がしくなっている。早く逃げた方がいい

@肉を全て焼く
A早く逃げる
B魔王を呼ぶ
C自由安価

>>49
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 22:50:41.92 ID:0T2KXCnLO
1
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/30(日) 23:13:32.20 ID:s3HKXG44O
勇者「とりあえず全部焼かなきゃ」


腐った肉が更に焼かれる鼻の曲がりそうなおぞましい匂いが漂う


コンマ安価40以下

>>51
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 23:17:05.29 ID:aNEm5QKX0
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 21:19:07.33 ID:506TsoiMO
全て焼き終わってから地下から出る


勇者「…ぅゎ…」


一階の城内は大変な事になっていた

牢から解き放った囚人たちは逃げるでもなく飾ってあった剣を手に取り暴動を起こしていた

豪華な装飾は無残にも壊され、高名な画家の描いた絵画は血で塗りつぶされ

内臓が引きずり出された死体が放置され、女子供は悉く犯されている


魔王「くく、大分面白いことになっているじゃないか」


とても楽しそうな声をあげながら魔王が現れる

女と見るや犯そうとする暴徒たちの目には何故か魔王が映っていない


明るいところで見る魔王の姿は人間の少女だった

腰にも届く銀髪をなびかせ、狂気を覗かせる紅い瞳、牙のような八重歯を見せる幼い少女の姿

その服装は銀髪がよく映える退廃的なゴシックロリータの衣装を着ていた


勇者「…ふざけてんのか?何だその姿は」

魔王「そんなことより分かっているのかい?この惨状は君のせいで引き起こされたものだよ?ふふ、私好みの惨状だ」

@勇者「…ここの貴族には自業自得だろ」
A勇者「鎮めるか」

>>53
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 21:22:05.79 ID:l91QyUX/O
興味がない
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 21:43:44.70 ID:506TsoiMO
勇者「興味ねえな」

魔王「ふふ、勇者としての第一歩がこれか。いい出だしじゃないか」クスクス

勇者「…行くぞ」

魔王「はぁい」


@その前に王城の宝物庫に武器を探しに行く
A王城を出る

>>55
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 21:45:20.27 ID:rwpWm9Lmo
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 21:53:35.83 ID:506TsoiMO
勇者「おっと、その前に宝物庫を覗いていくか」

魔王「クスクス、国を滅ぼすだけじゃ飽き足らず泥棒とはね」

勇者「本来なら王様から金と武器を授かって旅立つはずだったんだ、貰ってったって本来通りってだけだ」

魔王「流石だねえ?ゆ・う・し・ゃ?」

勇者「ふんっ」

コンマ安価40以下

>>57
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 22:16:59.93 ID:rwpWm9Lmo
そいあ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 22:25:47.61 ID:506TsoiMO
勇者「あ」

魔王「お?」


既に宝物庫には先客がいた


「こ、これは俺の宝だ!誰にもわた、渡すもんか!!!」

勇者「いや、俺は武器だけが目当てだ。金目のものは興味無いから」

「渡さない!渡さないぞ!!!」


「くす」と魔王が笑う

財宝の山にしがみ付く男は常軌を逸したように「渡さない」「俺の物だ」を繰り返し、歯を向いて威嚇をしている


@説得
A面倒だから気絶させよう
B自由安価

>>59
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 22:27:33.83 ID:rwpWm9Lmo
連取駄目かな?
大丈夫なら2で
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 22:41:49.52 ID:eCBmdA9a0
駄目なら2で
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 23:15:00.56 ID:506TsoiMO
勇者「悪いが眠ってもらうぜ」

と拳を固めて殴りかかる


が、そいつは無理な体制で上半身だけを逸らして避ける

ボキボキボキと骨のあげる悲鳴が聞こえた


「俺の宝は、渡さない」

ギリギリ避けるが勇者の小指が簡単に吹っ飛んだ


その手には禍々しい装飾の小刀が


勇者「魅入られたな。なんつーもんを宝物庫に仕舞ってやがる」


「ヒヒ、イヒヒヒヒ」


血を吸い取った小刀が肥大し、男の瞳から理的な光が消える


魔王「ふふ、まるで宝の番人だね」

勇者「ああもうめんどくせえ」


男が小刀を勇者に突き刺そうとしてくる

それを軽く避けると蹴りが飛んでくる


勇者「っだぁ!」


その足を掴んでバランスを崩させ、そのまま押し倒して頭を黄金の山に思いっきり叩きつけた


勇者「…気絶したか」

@トドメを指す
Aとりあえず小刀を男から離しておけば安全だろう
Bその小刀を持っていく
C武器を探そう
D自由安価

>>62


連取りは2連続までOKということで
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 23:19:06.87 ID:M9FsCeLKO
5
小刀を焼却後、4
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/02(水) 23:25:51.48 ID:506TsoiMO
その小刀を焼却しよう

そう思って小刀を取ろうとすると全く指が小刀から離れない

見るとその男の手が小刀の柄に癒着していた


魔王「トドメを指すしかないんじゃない?」

@トドメを指す
Aそいつの手を切り落として傷口を焼き塞ぐ
B武器を探そう
C自由安価

>>64
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/02(水) 23:58:27.39 ID:ixbSk4lvO
C解呪系の魔法があるなら試す ないならA
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 00:10:17.89 ID:fl0zoh/RO
ありきたりな呪いなら解呪できるがこういう武器は作者のオリジナル呪術が込められていることが多い

果たして俺の解呪魔法が効くかどうか


コンマ安価30以下
>>66

今日はここまで
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 00:12:13.08 ID:C/0//1IVo
はいな
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 00:15:17.65 ID:JA/LRIBjO
無事解呪できてよかった
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 21:13:25.41 ID:C20xntbhO
勇者「よし、解呪魔法が効いたな」

魔王「何だ、殺さないのか」

勇者「そんな短絡的な思考してねえよ」


そう言いながら小刀を焼却する。耳を劈く悲鳴が聞こえた気がした


勇者「さて、武器を探すか」

@これと同じようなものが無いかどうか念のため呪い探知魔法を使う
A武器探し

>>69
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:14:19.76 ID:NTNpjv4Uo
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 21:46:28.39 ID:C20xntbhO
〜どっちゃり〜


勇者「呪われた品多すぎだろ。何だこの城」

魔王「勇者、勇者、すごいよこれ呪われた拷問器具に処刑器具まで色々あるよ。いいないいな、これら全部魔物化させて暴れさせたいなぁ」

勇者「やめろ」


勇者「いっそのことこれら全部に解呪魔法を…いや、流石に魔力が尽きるな。やめとくか」


見つけた武器は

@呪われた道具の中から勇者を呼ぶ声がした
A魔力を吸い取らせることで威力を上げる魔剣
B単純に攻撃力の高い剣

>>71
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:49:44.16 ID:nDO5PW0UO
1
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 22:51:13.25 ID:C20xntbhO
自分を呼ぶ声がした気がする

それは呪われた道具の中の一つ、小さな箱だった


勇者「…これ、何て書いてあるんだ?」


その箱の側面には謎の文字がビッシリと書き込まれており、箱全体から禍々しい気配が漂っている

その意味は分からない。だが強く、強く引きつけられる何かがある


勇者「…」ゴク


生唾を飲み込み、声に導かれるまま蓋を開ける


箱を開くと蓋と底部、そして側部から7つの支柱によって支えられた黒い宝石が姿を現す

宝石は不均一な多面体であり、脈打つように赤く細い線がいくつも蠢いている


やがて意識はその宝石に捕らわれ、目は釘付けになり、周りの景色が歪み、遠のいていく
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 23:03:11.55 ID:C20xntbhO
空も地上も上下も左右もない暗黒の空間

この世のどことも知れない渺茫たる黒き砂漠

永劫の闇に浮かぶ巨大な神殿


勇者の意識は様々は空間を飛んでいた


あるいは無限に近しい果てなき時を

あるいは瞬きするような一瞬の間を


意識が摩耗し擦り切れて無くなるその限界の果てに、ようやく終わりなき旅は終わりを迎えた
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/03(木) 23:12:14.25 ID:C20xntbhO
原初の混沌が吹き荒ぶ古の間

その最奥にその存在は居た


錆びついた鎖で雁字搦めに封じ込まれ、ただただおぞましい気配を垂れ流している

矮小な人のみでは把握することさえ叶わぬ巨体、地獄の底から響くかのような低く唸る声、そして体についた無数の目がギョロギョロと蠢いている


雁字搦めにしている鎖の間からヌメついた気色の悪い触手を一本勇者に伸ばす

それは助けを求める憐れな童の腕にも、勇者を捕食せんとする凶暴な魔物の腕にも、契約を迫る姑息な悪魔の手にも見えた


俺はそれを

@受け入れた
A拒絶した

>>75
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:17:54.11 ID:twseB4zl0
関係ないけどまともじゃなくて面白くなかったら草も生えないよね
1
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 21:57:32.73 ID:ARzVIOwNO
触手は勇者に巻きつけ、程よい締め付けで全身に絡みつく

その先が愛おしそうに勇者の頬を撫でる


―永劫の闇、終わりなき幽閉―

―我は無限の果てから消ゆることのない束縛の中に存在する―

―我が声を聴きし者よ。その身に我を刻み、我が身にそを刻め―

―そを以て我は物質世界に顕現せり―
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:19:55.53 ID:ARzVIOwNO
―――――
―――

勇者「っっっ!」

勇者「はー、はー…」


物質世界に意識を戻したとき、全力疾走した後のように息切れをし、全身が鉛のように重かった


魔王「勇者、君すごいことになっているよ」

勇者「え?」


魔王が魔法で鏡を作り出す。そこに映っていた勇者の全身には刺青のように謎の模様がくまなく描かれていた

その模様は小さな虫の群体のように蠢きまわり、やがて右手に収束して手の甲に小さな幾何学模様を濃く残した


勇者「あいつが刻まれた…ってことか」

魔王「ふふ、いったい何が刻まれたんだろうね?」

@:武器探し続行
A:ついでに金目の物も持ってくか
B:これ以上は望むまい

>>78
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 22:21:43.36 ID:jbKWtwOGo
3
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 22:35:21.07 ID:ARzVIOwNO
勇者「さて、行くか」

魔王「うん、世界を滅ぼす旅にね」

勇者「世界を救う旅だからな?」

魔王「ふふ、そうだった」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:03:49.71 ID:ARzVIOwNO


変異体≪ヴァリアント≫

人間が内包している魔力が暴走してしまった姿

大抵の場合は人間としての意識を無くしてしまい、ただの怪物になり果てる

厳密には魔物ではないがたまに討伐対象となる




集合変異体

変異体が他の生物と取り込んだ姿、普通の生物の魔力をも暴走させて変異体として融合する

そのため際限なく大きく強くなっていく



封印されしトラペゾヘドロン


全体に封印の呪術が施された箱、その中には7つの支柱によって支えられた黒い宝石が入っている

宝石は不均一な多面体であり、脈打つように赤く細い線がいくつも蠢いている

本来はある存在を物質世界に呼び出すための媒体であるが今は幽閉され、逆に会いに行くための道具となっている

しかしその存在と対面したものは精神を焼き尽くされ、狂人にすらなれない廃人と化してしまうため超常的な精神を必要とするだろう
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/06(日) 23:23:27.62 ID:ARzVIOwNO
@一旦出身地のスラムに戻る
A国を出て草原を旅する
B自由安価

>>82
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/07(月) 00:18:28.46 ID:EGbQnSIDO
今日はここまで
安価↓
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/07(月) 12:04:00.96 ID:y8Skll1H0
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 21:29:53.23 ID:hS8nCdkyO
〜名も無き草原〜

暗い空に泥のような汚らしい雲が蠢き、風も無いのに轟々と音が耳を劈き、草が獲物を求めて揺れ動く


勇者「何も無いな」

魔王「そうでもないよ?」

勇者「…ああ、これには気づいているがな」


草が牙を向いてガジガジと鎧の足を齧っていた

鎧に傷をつける程度の力すらない弱い害獣だ


@全て燃やし尽くす
A無視する
B自由安価

>>85
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 21:43:30.40 ID:oqT19nlpO
ほっといたらなんか弱い奴が死ぬんやろ

でも2
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/16(水) 22:07:18.74 ID:hS8nCdkyO
勇者「まあ無視でいいだろ」

魔王「へえ、本当にいいのかな?」

勇者「何の装備も無しに草原に出てくるような奴がいるかよ」

魔王「さてさてどうだろうね?」


魔王が近くに転がっていた人間の頭蓋骨を拾って勇者に見せ付ける


勇者「投げ捨てろ」

魔王「はいはい」


投げ捨てず粉々にする魔王


@手に入れた力を試運転がてら魔物戦
A魔物に襲われている人間が
B町に辿り着く
C夜になる

>>87
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 22:08:06.81 ID:E3EJH9mi0
4
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 21:54:47.79 ID:K3lMR9yGO
勇者「夜になっちまったな…」

魔王「クスクス…そうだね」


この世界に夜に町を囲む壁の外に出ようとする者はいない

上空は嵐が吹き荒び、どんなに分厚い雲でも覆い隠せない不気味な下弦の月が妖しく輝く

どこからとも無く地獄の底から響くような低く唸る怪物の声が轟く


魔王「どうする?」

@テントを張る
A尚も進む

>>89
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 21:58:18.64 ID:5F2lxbGAO
1
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 22:59:36.26 ID:K3lMR9yGO
魔法でテントを張った

中は魔法で宿屋の一室のようになっている


魔王「寝床はダブルベットにしないかい?」ニヤニヤ

勇者「何を言ってんだお前は」

魔王「なあに、男女の二人旅だよ?ちょっとぐらい親睦を深めたっていいじゃないか」ニヤニヤ


勇者の脳裏に前の世界での記憶が蘇る

勇者の目の前で仲間の四肢を引きちぎり、内臓を引き出して高らかに嗤う魔王の姿


魔王「私といっしょに寝るのは嫌かい?」

@勇者「ふざけんな」
A勇者「…まあ、いいだろ」
B勇者「自由安価」

>>91
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 23:00:15.94 ID:GsKryws/O
3
普通にきもちわるい
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/17(木) 23:11:46.85 ID:K3lMR9yGO
勇者「普通にきもちわるい」

魔王「」


ニヤニヤとしていた魔王が一気に笑顔を無くし、目を見開いて唖然とした


魔王「そ、そんなマジトーンで気持ち悪いって…そんな…あ…あの…」


@いい気味だ。さて寝よう(ダブルベッドは無し)
A勇者「当たり前だろ。前の世界であんなことされて良い感情持てるか化け物め」
B勇者「じょ、冗談だよ」
C自由安価

>>93
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 23:18:15.30 ID:Hcu7iIpL0
4
「冗談冗談(棒)」さて寝よう(ダブルベッドはなし)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 00:09:48.37 ID:IyMUu3TUO
勇者「冗談冗談(棒)」

魔王「え?冗談?いや棒読みすg―

勇者「さて寝るか」


ベッドを二つ作り出す


魔王「だ、ダブルベッドは…?」

勇者「あるわけ無いだろ」

魔王「えぇ…」


不満げな声を出す魔王を無視してベッドに入る

もちろん潜り込んでこないように二人寝られない狭さのベッドにした
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 00:14:09.70 ID:IyMUu3TUO
肉食み草

世界中どこにでも生息している小さな害獣

"草"とあるが小動物。草にそっくりで住んでいる土地によって様々な形態が存在する
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 00:20:04.55 ID:IyMUu3TUO
@真夜中
A朝

>>97
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