ベルトルト「恋人のふり?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:26:14.14 ID:ZSAyLdF8O
ライナー「ああ、情報共有のために、俺たちは度々会って話す必要があるだろ?」

ベルトルト「うん。」

ライナー「だがアニと俺たちは普段は親しくない、と周囲から思われている。」

ベルトルト「そうだね。」

ライナー「それなのにこそこそ話してると、不審に思われるだろ。だから恋人ってことにして、会う理由を作るんだ。」

ベルトルト「なるほど・・・それじゃあ、僕たち三人が恋人関係になるのかい!?」

ライナー「そんなわけないだろ。お前とアニだ。」

ベルトルト「ななな何で!?」

ライナー「あのな、お前がアニに好意を持ってることぐらい、俺でなくても分かるぞ。」

ベルトルト「そんなに分かりやすかった?」

ライナー「ああ。」

ベルトルト「でも、あくまでふりだろ?僕は本当の恋人になりたいんだよ。」

ライナー「試しに付き合ってみるとかあるだろ?それと同じで、まずは形から入るんだよ。」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500967574
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:26:48.75 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「上手くいくのかな?」

ライナー「安心しろ、あのエレンとミカサをラブラブカップルにしたのは、この俺、恋の魔術師だぜ?」

ベルトルト「恋の・・・魔術師?」

ライナー「ネーミングは気にするな。」

ベルトルト「ああ・・・えっと、あの鈍感なエレンをミカサLOVEにしたのが、君だって言うのかい?」

ライナー「その通りだ。」

ベルトルト「もしそれが本当なら・・・上手くいくかもしれないな。」

ライナー「ああ、大船に乗った気でいろ。」

ベルトルト「分かった、頑張ってみるよ。それで、具体的にどうすればいい?」

ライナー「まずはだな・・・。」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:27:15.34 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「・・・というわけで、恋人のふりをしよう。」

アニ「なるほど、確かにいい考えだ。正直、コソコソしてるのも疲れてたんだよね。」

ベルトルト「じゃあ!!」

アニ「うん、付き合おう。」

ベルトルト「やった!」

アニ「?・・・そんなに嬉しいの?」

ベルトルト「ああ、いや、これからは隠れる苦労が無くなるなと思ってさ。」

アニ「そうだね、これからは怪しまれないように振舞う必要がないもんね。」

ベルトルト「・・・それと、周囲に僕らが恋人同士だってことを知らせる必要があるから、恋人の演技よろしくね。」

アニ「分かった。」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:27:41.36 ID:ZSAyLdF8O
ライナー「第一段階はクリアだ、ベルトルト。」

ベルトルト「まさか僕がアニと付き合えるなんて・・・。」

ライナー「これも恋の魔術師のおかげだな。」

ベルトルト「おいおい、自画自賛かい?」

ライナー「え?・・・ははは、まあな。」

ベルトルト「明日からは周囲を気にすることなく、アニと話せるのか。」

ライナー「そして恋人のふりから、やがて本当の恋人になっていくんだ。」

ベルトルト「頑張るよ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:29:24.87 ID:ZSAyLdF8O
翌朝

ベルトルト「おはよう、アニ。」

アニ「おはよう。」

ベルトルト「隣いいかな?」

アニ「どうぞ。」

エレン「何だベルトルトの奴、急にアニと仲良くなってるな。」

ミカサ「何でだろう。」

アルミン「もしかして二人、付き合ってるんじゃないかな。」

エレン「まじかよ!あの二人がな〜!」

ミカサ「意外。」

ベルトルト「アニ、今日もすごくかわいいよ。」

アニ「ありがとう。」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:29:56.51 ID:ZSAyLdF8O
エレン「うわ、すげえな、あんな言葉が平気で出てくるなんて。」

ミカサ「エレンは私には言ってくれない。」

エレン「はあ?毎日言ってるだろ?」

ミカサ「付き合いだしたころと比べると少ない。」

エレン「いや、別にいいじゃねえか。」

ミカサ「よくない。」

アルミン「まあまあミカサ、毎日言われてるだけでも幸せなことじゃないか。」

ミカサ「・・・確かにそうかもしれない。」

エレン「だろ?」

ミカサ「では今日の分を今聞きたい。」

エレン「はっ?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:32:10.70 ID:ZSAyLdF8O
ミカサ「早く、早く言わないとディープキスをする。」

エレン「ぶっ!?」

ミカサ「さあ早く、三つ数えるうちに言って。」

エレン「・・・・・・。」

ミカサ「3・・・。」

エレン「・・・・・・。」

ミカサ「2・・・。」

エレン「・・・・・・。」

ミカサ「1・・・。」

エレン「・・・・・・。」

ミカサ「・・・言わないの?」

エレン「いいから早く来いよ。」

チュー!!!!!
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:34:19.68 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「うわ、朝っぱらから熱いな〜!」

アニ「節度ってものを弁えてほしいね。」

ベルトルト「でも僕らもあれぐらい熱いって思われるように演技しないと。」ヒソヒソ

アニ「嘘、あれぐらい?」ヒソヒソ

ベルトルト「周りが引いて離れていく方が、情報交換しやすいだろ?」ヒソヒソ

アニ「そりゃそうだけど・・・。」ヒソヒソ

ベルトルト「アニ、君は最高の女性だ!壁内を探し回っても君ほどの人はいないよ!」

アニ「あ、ありがとう・・・。」

ベルトルト「ほら、アニも恋人らしい返しをして。」ヒソヒソ

アニ「うう・・・分かったよ。」ヒソヒソ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:35:31.82 ID:ZSAyLdF8O
アニ「ありがとうベルトルト!私ベルトルトのお嫁さんになれるだなんて幸せ!」

ベルトルト「えっ!?」

アニ「何だよ、あんたが引いてどうするんだよ。」ヒソヒソ

ベルトルト「ごっ、ごめん・・・。」ヒソヒソ

ミーナ「・・・アニってあんな風に話すときあるんだ・・・。」

クリスタ「普段と全然違うね・・・。」

ユミル「恋人の前だと人格が変わるってのは、よくある話だからな。」

クリスタ「えっ、アニとベルトルトって付き合ってるの?」

ユミル「ああ、さっきアルミンが言ってたんだ。」

ミーナ「へえ〜そうなんだ〜。」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:37:04.60 ID:ZSAyLdF8O
アニ「ベルトルト、例えば私たちに子供ができたら、何て名前つける?」

ベルトルト「こっ、子供だって?そんなのまだ早い・・・。」

アニ「例えばだって・・・演技しなよ演技。」ヒソヒソ

ベルトルト「ああ、うん、ごめん。」ヒソヒソ

ベルトルト(やばい、ものすごくかわいい・・・。)

ライナー(・・・まさかアニに演技の才能があったとはな。)

ミカサ「エレン、私たちも負けてられない!さあ、ここで服を脱いで!」

エレン「待てミカサ!公衆道徳を考えろ!それに今朝したばっかりだろ!」

ミカサ「私の体はまた熱く、燃え上がっている!」

アルミン「ミカサ、今は朝食中だから、後でしなよ。」

ミカサ「・・・・・・。」

アルミン「エレンは逃げたりしないよ。」

エレン「そうだぞ、後でたっぷりかわいがってやる。」

ミカサ「なら我慢しよう。」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:38:16.35 ID:ZSAyLdF8O
そして、情報交換の時

ベルトルト「やあ、アニ。」

アニ「ああ。」

ベルトルト「何だよ、そっけないな。」

アニ「今は演技する必要は無いからね。」

ベルトルト「誰かに不審がられてない?」

アニ「無いと思う。ここに来るときも、ベルトルトと会うって言ったら、それ以上何も聞いてこなかったし。」

ベルトルト「そうか、僕も同じようなものだよ。」

アニ「ところで、最近の調査だけど・・・。」

ベルトルト「ああ、待ってアニ、遠目から見てもイチャイチャしてるって思われるように、手をつなごう。」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:39:12.10 ID:ZSAyLdF8O
アニ「えっ、あっ、そうだね。」

ギュッ!

アニ「そんな強く握らなくてもいいよ。ふりで十分だろ?」

ベルトルト「ああ、そうか。」

アニ「それで、調査だけど・・・。」

ベルトルト「!?アニ!!」

アニ「むぐっ!」

チュー!

アニ「・・・何のつもり?」

ベルトルト「キース教官だ。」

アニ「それで何でキスをしなきゃいけないの?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:40:25.91 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「教官は兵士たちの恋愛ごとについては寛容なんだ。」

アニ「それで?」

ベルトルト「行動によって対応が変わるらしくて、手をつないでるだけだと・・・。」

ベルトルト「仲がいいな、しっかり訓練して生き残れよ。」

ベルトルト「って話しかけてくるんだけど、キスをしてるとさすがに話しかけてはこないらしい。」

アニ「へえ、そうなんだ。よくそんなこと知ってるね。」

ベルトルト「まっ、まあね。」

ベルトルト(すごいよライナー、いや、恋の魔術師・・・。)

アニ「じゃあ毎回、教官に見つかりそうなときはキスしなきゃいけないのか・・・。」

ベルトルト「嫌かな?」

アニ「いや・・・疑いの目はできるかぎり排除したいから、我慢するよ。」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:41:31.20 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「ありがとう。」

アニ「何でお礼言うの?ベルトルトだって好きでもない人とキスしたくないだろ?」

ベルトルト「ああ、まあそうなんだけど・・・。」

アニ「もしかしてあんた・・・。」

ベルトルト「えっ?」

アニ「・・・おっと!」

チュー!

ベルトルト「!?」

アニ「ふう、危ない危ない、また教官が来たよ。」

ベルトルト「・・・・・・。」

アニ「・・・どうしたの?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:42:37.71 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「アニ!!!」

アニ「きゃあ!!!」

ベルトルト「アニ!好きだ!アニ!」

ギュー!

アニ「ちょっと離れ・・・離れて!!!」

ベルトルト「はっ!」

アニ「・・・・・・あんた・・・。」

ベルトルト「ごめん、アニ。」

アニ「そうか、そういうことだったの・・・。」

ベルトルト「違うんだ、アニ。」

アニ「私の体が目的だったんだ・・・。」

ベルトルト「違う!」

アニ「じゃあ今の何?」

ベルトルト「今のは・・・。」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:43:07.47 ID:ZSAyLdF8O
アニ「恋人のふり?」

ベルトルト「・・・そうだ。」

アニ「恋人なら無理やりしてもいいの?」

ベルトルト「・・・よくない。」

アニ「だよね?」

ベルトルト「・・・・・・。」

アニ「・・・そんなにしたいの?」

ベルトルト「いや、そんなことは・・・。」

アニ「別にいいよ。」

ベルトルト「え。」

アニ「憲兵団に入ったら、体張ることもあるだろうからさ。汚いおっさんより、あんたに初めてあげた方がマシだよ。」

ベルトルト「アニ、女の子がそんなことを考えていちゃ・・・。」

アニ「じゃあ何、したくないの?」

ベルトルト「・・・・・・。」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:44:35.91 ID:ZSAyLdF8O
アニ「どうなの?」

ベルトルト「汚いおっさんより、僕の方がいいの?」

アニ「うん。別に誰でもいい、あんたでもいいよ。」

ベルトルト「そうか・・・。」

アニ「するの?しないの?」

ベルトルト(・・・くそ!)

ギュー!

アニ「ちょっと待って、今服脱ぐから。」

ベルトルト「あっ、うん。」

アニ「あんたもほら、脱いで。」

ベルトルト「分かった。」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:45:11.90 ID:ZSAyLdF8O
アニ「じゃあここ、早く入れて。」

ベルトルト「これが・・・女の子の・・・。」

アニ「早く、時間がもったいない。」

ベルトルト「・・・ああ。」

アニ「・・・・・・。」

ベルトルト「・・・・・・。」パンパン!

アニ「・・・・・・。」

ベルトルト「・・・・・・」パンパン!

アニ「・・・気持ちいい?」

ベルトルト「ああ、気持ちいいよ。」パンパン!

アニ「・・・・・・。」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:45:45.16 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「ああ!」ドピュッ!

アニ「終わった?」

ベルトルト「ごめん・・・中に出し・・・。」

アニ「いいよ、今日は安全日だから。」

ベルトルト「そう・・・。」

アニ「じゃあ、早く抜いて。」

ベルトルト「ごめん。」

アニ「何で謝るの?」

ベルトルト「えっと、その・・・。」

アニ「それじゃあ、これからも引き続き恋人のふりよろしく。」

ベルトルト「えっ、いいのかい?」

アニ「任務成功のためには必要なんだろ?」

ベルトルト「・・・・・・。」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:47:12.28 ID:ZSAyLdF8O
ベルトルト「・・・っていうことがあったんだ。」

ライナー「何やってんだ!」

ベルトルト「ごめん、アニに対する気持ちが爆発してしまって、つい。」

ライナー「ついじゃない!」

ベルトルト「・・・ごめん。」

ライナー「・・・もう無理だろうな。」

ベルトルト「そんな、恋の魔術師だろ?何とかしてくれよ!」

ライナー「魔術師って言っても、本当の魔法使いじゃないんだ!」

ベルトルト「・・・そうだね、諦めるよ。」

ライナー「・・・・・・。」

ベルトルト「僕はもう寝るよ、おやすみ。」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/25(火) 16:47:55.24 ID:ZSAyLdF8O
ライナー「ベルトルト・・・。」

アルミン「・・・恋の魔術師・・・か。」

ライナー「アルミン!」

アルミン「恋の魔術師の辞書に不可能という文字は無い。そうだろ、ライナー。」

ライナー「・・・・・・。」

アルミン「エレンがミカサにゾッコンになるなんて、不可能だと思っていたよ。」

アルミン「でも実現した。恋の魔術師の力でね。」

ライナー「・・・そうだな。」

アルミン「嫌われたアニの心をベルトルトへ寄せる、不可能なことかい?」

ライナー「そりゃあ、ひどいことされたら誰だって・・・。」

アルミン「君の力で、二人の仲を取り持つんだよ。君ならやれるさ。」

ライナー「・・・・・・。」

アルミン「何たって、恋の魔術師なんだからね。」
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