このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

【艦これ】吹雪「大変です、司令官!」 キット「パート2突入です」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:04:28.19 ID:CyBDRTg80
次のイベントは小規模ってことは、最終海域甲報酬は期待できるはず。
今までの傾向からして大規模は骨折り損、割に合わない報酬ばかりだけど、中規模は豪華報酬もらえたし。
明日のメンテ23時までってことはてっぺん越えるな。
待たずにとっとと寝るが吉。我輩は寝る!

本日分、始まります。
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:09:33.57 ID:CyBDRTg80

-執務室-

コンコン

山雲「山雲です〜」

涼月「涼月です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

山雲「司令さ〜ん、見て見て〜」

提督「おお、沢山収穫出来たな」

涼月「私のも見てください」

吹雪「おっきな南瓜ですね!」

キット「こんなに立派な南瓜は初めて見ました」フォンフォン

山雲「これも全部もう一人の吹雪さんのお陰なんですよ〜」

吹雪「?」

涼月「そうなんです。彼女に天然の虫除けを教えてもらってから害虫被害が減ったんです」

提督「天然の虫除け?」

キット「唐辛子のエキスでも撒いたのですか?」フォンフォン

山雲「違うわ〜。とーっても綺麗なのよ〜」

吹雪「綺麗?何でしょうか?」

提督「ますます分からない」

涼月「せっかくなので見ていただけませんか?」

提督「そうだな。休憩がてら見に行ってみようか」

吹雪「そうですね」

山雲「ネズ公死すべし」

提督「ネスミに畑を荒らされて腹が立つのは分かるが、頼むからアイオワたちの前では言わないでくれよ。変な誤解を生みたくは無い」

山雲「分かったわ〜」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:10:24.64 ID:CyBDRTg80

-菜園-

黒吹雪「うふふ、綺麗に咲いてますね〜」←恍惚の表情で水やり中

提・吹「」

山雲「ね〜、綺麗でしょ?」

涼月「あの綺麗なお花のお陰で害虫被害が減ったんですよ」

提督「あのー、吹雪さん?貴女の双子(?)の妹さんは深海成分が抜け切ってないのでは?」

吹雪「何を仰るんですか、司令官。あの子は貴方の部下ですよ?」

キット「二人で押し付け合いは止めてください」フォンフォン

提督「ソンナコトシテナイヨ」

吹雪「ソウダヨ」

提督「冗談はさておき、あの娘も俺たちの仲間だ。例え深海成分が抜けてなかったとしてもそれは変わらないさ。現にイ級やヲ級も居るからな」

黒吹雪「あ!司令官たちも見に来てくれたんですね」

提督「ああ、山雲たちに誘われてな」

吹雪「綺麗に咲いてるね」

黒吹雪「山雲ちゃんや、涼月ちゃんが畑を荒らされて困ってるって聞いたから勧めたんだよ」

提督「そういえば彼岸花って別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)だったよな?何かそんな歌無かったっけ?」

キット「山○百恵さんですね。但し読みは曼珠沙華(まんじゅしゃげ)では無く、曼珠沙華(まんじゅしゃか)ですが」フォンフォン

提督「あー、それだ!」

吹雪「あれ?山口○恵さんって司令官の世代じゃないですよね?」

提督「当然だ。俺はもっと若いぞ。親父が良く聴いてたから知ってるんだよ」

涼月(先日、深海棲艦に盛られた薬で若返った事件がありましたが、実は以前にも薬を服用して若返っていた・・・ってことはありませんよね?仮にそうだとしても提督をお守する気持ちは変わりませんが)

提督「涼月まで疑ってるな?」

涼月「いえ、そんなことは」

提督「免許を見てみろ」つ免許

涼月「本当に年齢詐称ではなかったんですね」

提督「当然だ」

吹雪「免許の写真より、今目の前にいる本人の方が若いって不思議ですね」

提督「次に免許を更新する時に写真も変わるさ」
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:12:06.24 ID:CyBDRTg80

山雲「吹雪さんの進水日って確か11月15日だったわよね〜?」

吹雪「そうだよ」

山雲「自分の誕生花は何か知ってる〜?」

吹雪「誕生花?そういえば何だろう?」

山雲「目の前にあるわ〜」

吹雪「え?もしかして」

山雲「そう。彼岸花よ〜。花言葉は『悲しき思い出』『あきらめ』『独立』『情熱』よ〜」

吹雪「詳しいんだね(汗)」

山雲「お野菜もお花も好きだから覚えたのよ〜。そういえば彼岸花には白もあるのよ〜」

吹雪「え、そうなの?赤い花しか知らなかった」

山雲「他に黄色やピンクなんかもあるんだけどね、白い彼岸花には『また会う日を楽しみに』って花言葉があって、もう一人の吹雪さんとの出会いを指しているのかも知れないわね〜」

吹雪「確かにそうかも」

山雲「それともう一つ『想うはあなた一人』って花言葉もあるのよ〜。司令さんから指輪をもらった貴女にはぴったりね〜」

吹雪「///」

山雲「でも〜、鎮守府には司令さんを狙う艦娘が沢山居るから〜、気を付けないと盗られちゃうわよ〜」

吹雪「肝に銘じます」
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:14:01.66 ID:CyBDRTg80

-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、また新しい方々が着任する季節がやって参りました」

吹雪「もうそんな季節なんですね」

提督「彼岸花が咲いてるんだから当然と言えば当然だな」

大淀「彼岸花?」

キット「先ほど、菜園に害虫避けとして植えられた彼岸花を見てきたのです」フォンフォン

大淀「ああ、そう言えば山雲ちゃんが彼岸花がどうとか言ってましたね。こちらがリストです」つリスト

提督「えっと、駆逐艦が夕雲型の岸波にマエストラーレ級のマエストラーレ」

吹雪「マエストラーレ級って」

大淀「ええ、リベッチオちゃんと同じですね」

提督「だが、リベッチオは一人っ子と聞いているから艦としては姉妹だが、艦娘としては違うんだろうな。一応、後で本人に聞いてみるか」

提督「海防艦の福江に軽空母の神鷹。神鷹は大鷹の姉妹艦か。戦艦がネルソン」

大淀「ネルソンさんは長門さんと同じビッグセブンなんですよ」

提督「へぇ〜、そうなのか」

吹雪「ところで、ビッグセブンって長門さんと、陸奥さんと、今度来るネルソンさんと、残りは誰なんですか?アイオワさんもそうですか?」

提督「・・・」

大淀「・・・」

吹雪(マズイこと聞いちゃいました・・・)

キット「残りはコロラドさん、メリーランドさん、ウェスト・バージニアさん、ドロニーさんです」フォンフォン

大淀「気を取り直して次に行きましょう!」

提督「そうだな!最後に軽巡のゴトランドか」

大淀「ゴトランドさんは初めてのスウェーデンの艦娘ですよ」

吹雪「また国際色豊かになりますね」

大淀「ええ・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

大淀「一つ心配事がありまして」

吹雪「心配事?」

大淀「スウェーデンと言えば世界一臭いと有名な缶詰シュールストレミングが名物です」

吹雪「あのシュールストレミングですか!?」

大淀「ゴトランドさんが持ち込まなければいいのですが」

提督(ゴトランドって何処かで聞いた様な気がするんだよな)

吹雪「司令官?どうかしたんですか?」

提督「いや、何でもない」
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:15:16.68 ID:CyBDRTg80

リベッチオ「提督さん、リベに話ってなーに?」

提督「今度着任する艦娘のことなんだが」

リベッチオ「うん」

提督「マエストラーレ級一番艦のマエストラーレが着任することになった」

リベッチオ「そうなの?」

提督「で、確認なんだが、リベッチオは一人っ子と聞いていたから艦としては姉妹だが、艦娘としては他人ってことになるんだよな?」

リベッチオ「そうだね」

提督「そうだよな。うーん、着任してからしばらくはアクィラにでも面倒を見てもらうか」

吹雪「リットリオさんとローマさんはリベッチオちゃんと同居中ですし、アクィラさんにお願いするのが無難でしょうね」

キット「はい。ザラさんはポーラさんだけで手一杯でしょうし」フォンフォン

提督「ポーラが酔っ払ってどんちゃん騒ぎをしなければザラに頼むのもありなんだけどな・・・」

リベッチオ「提督さん、リベはマエストラーレと一緒の部屋でもいいよ」

提督「いいのか?」

リベッチオ「うん!同じマエストラーレ級だし、一緒に住んでみたい!」

提督「そうか。では、一応、駆逐寮に二人の部屋を用意するとして、マエストラーレ着任後に本人に確認してみるか」

リベッチオ「念のためにアクィラさんにマエストラーレのことを話しておくね」

提督「頼む。後で俺からも頼んでおくが、一言言っておいてもらえると助かる」

リベッチオ「任せておいて」

提督「とりあえず、これで一安心だな」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:16:18.79 ID:CyBDRTg80

-10月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

岸波(そう言えば、ぼの先輩のお姉さんもそんな名前だった様な?)

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府と武羅悪鎮守府を行き来している」

提督(あれ?何か一人足りなくないか?)

大淀「では皆さん、ご挨拶を」

岸波「夕雲型駆逐艦、その十五番艦、岸波です。貴方が提督?そう。いいけど。岸波、第三一駆逐隊に着任します」

夕雲「よく来たわね。歓迎するわ」

マエストラーレ「Buon giorno♪ マエストラーレ級駆逐艦!マエストラーレです。提督ぅ、私もどうぞ!よろしくお願いしますね!頑張りまーす!」

リベッチオ「私、リベッチオ。よろしくね!」

マエストラーレ「貴女がリベッチオなのね。会えて嬉しいわ!私のことはお姉さんだと思ってね!」

リベッチオ「うん!」

提督「あの二人は上手くやっていけそうだな」

吹雪「そうですね!安心しました」

福江「択捉型海防艦、福江。着任!司令、あたしは負けないから・・・。負けるもんかッ!」

択捉「福江、この鎮守府には気を付けないといけない人がいるから」

福江「気を付けないといけない人?」

択捉「詳しいことは後で話すわ」

提督(それってどう考えても)

吹雪(新提さんと長門さんですよね・・・)

神鷹「Guten Tag・・・いえ、こんにちは。私、神鷹って名前・・・その・・・航空母艦です。まだ色々と慣れなくてごめんなさい。でも頑張ります」

大鷹「二人で艦隊のお役に立てるよう、努めましょうね」

ゴトランド「北欧スウェーデンから参りました。航空巡洋艦ゴトランドです。提督、どうぞよろしくお願い致します!偵察任務に水上戦闘・・・私、自分なりに頑張ってみますね!」

提督「スウェーデンから来た艦娘は初めてだから、こちらとしても分からないこともあるが、何かあれば俺かイギリスやドイツの艦娘も居るから相談してくれ」

ゴトランド「はい。でも、ゴトは昔から提督のことを知っている気がします」

提督「俺ににた知り合いでも居たのか?」

ゴトランド「いえ、よく似た人ではなく、貴方です」

提督「?」
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:16:52.48 ID:CyBDRTg80

提督「何かさっきから曙が扉の隙間から覗いているんだが」

吹雪「私も気になってました」

キット「声をかけては?」フォンフォン

提督「そうだな。おーい、曙。入っておいで」

岸波(曙?ぼの先輩!?)チラッ

曙「仕方ないわね。クソ提督がどうしてもと言うなら入らせてもらうわ」スタスタ

提・吹(素直じゃないな(ないですね))

岸波「ぼの先輩!」

曙「ちょっと、皆の前でぼの先輩は止めて」

岸波「はい、ぼの先輩!」

吹雪「二人は仲がいいんだね。曙ちゃんはいつもツンツンしてるからお友達が居ないんじゃないかって心配してたんだよ」

曙「別に姉さんに心配されなくても友達に一人や二人くらい居るし」

岸波「姉さん?」

曙「この人は私たち特型駆逐艦の一番艦。特型全員にとっての姉よ」

岸波「!?」

曙「どうしたの?」

岸波(ぼの先輩のお姉さんで特型駆逐艦の長女?つまり神!)

岸波「吹雪姉さま!」

夕雲「!?」

吹雪「え?」
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:18:25.07 ID:CyBDRTg80

-正門前-

ブーーーーン

あきつ丸「あの車、こちらへ向かって来ているでありますか?」

キキーッ!

あきつ丸「ここは鎮守府の敷地であります。関係者以外は立ち入り禁止であります!」

ネルソン「頭が高い!余を誰と心得る?」

あきつ丸(何か変な人が来たであります。とっとと追い返すであります)

ネルソン「余はネルソンであるぞ!」

あきつ丸「?」

ネルソン「余を知らぬとは・・・さては貴様、もぐりだな」

あきつ丸「失敬な」

ネルソン「余は今日付けでこの鎮守府に着任することになっている」

あきつ丸「今日着任する方々は先ほど全員到着したはずですが。提督殿に連絡を入れるので少し待つであります」

ネルソン「乗れ」

あきつ丸「はい?」

ネルソン「助手席に座れ言っている。Armiralの所まで案内してもらおう」


-執務室-

夕雲「岸波さん、貴女の姉は私でしょ?」

岸波「そうね、夕姉。でも、特型の先輩が居なければ私たちも居ないわ。だから吹雪姉さまよ」

夕雲「うっ・・・それを言われると」

夕雲(そう言えば吹雪さんは私と同じ舞鶴生まれだったわ。つまり腹違いのお姉さん?)

キット「アドミラル、所属不明の車が接近中です」フォンフォン

師匠「何だと!」

新提「!!!」

提督「!? また深海棲艦が攻めてきたのか!」

キット「いえ、今回は違うようです」フォンフォン

ウォースパイト(まさか!)
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:19:51.55 ID:CyBDRTg80

-執務室前(外側)-

キキーッ

あきつ丸「怖かったであります・・・」

ガチャ

ネルソン「どれがAdmiralか教えてもらおう」

あきつ丸「はい」

バタン

あきつ丸「窓際に立っている男性が提督殿であります」

ネルソン「ふむ。あの老人か」

あきつ丸「いえ、あの人は提督殿の師匠殿であります。その右側であります」

ネルソン「なるほど。あちらか。では。ゴホン」

ネルソン「余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」


-執務室-

提督「何か変なのが現れて、何か言っているが・・・聞こえない(汗)」

吹雪「もしかして、って言うかもしかしなくてもあの人がネルソンさんですよね?」

提督「うむ。写真で見たネルソンそのものだな。一人足りないからおかしいと思っていたんだ」

新提「初日から車で乗り付けるとは・・・凄いのが来たな」

ウォースパイト「申し訳ありません。後で言い聞かせておきます」

提督「とりあえず入ってもらおう」

ガラガラ

提督「あきつ丸、ネルソン、入ってくれ。あとネルソンは自己紹介を頼む。何か言っていたが聞こえなかった」

ネルソン「何、聞こえなかったたと!?」

あきつ丸「窓越しに喋っても聞こえなくて当然であります」

ネルソン「Made in Japanの窓はそんなにも防音性が高いのか」スタスタ

あきつ丸「何処の国でも同じだと思うであります」スタスタ

ネルソン「では改めて、余がNelsonだ。貴様が余のAdmiralという訳か。フッ・・・。なるほどな。・・・いいだろう。見せてもらおう、貴様の采配を、な。愉しみだ」

提督(何か凄いのが来た)

ウォースパイト「ネルソン」

ネルソン「Oh,Lady. 久しぶりだな」

ウォースパイト「着任初日に遅刻したうえに、車で乗り付けるとは何事ですか」

ネルソン「普通ではないか?」

ウォースパイト「普通ではありません!」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:21:15.44 ID:CyBDRTg80

提督「とりあえずネルソン以外は解散。鎮守府を案内してやってくれ。それとヒトハチマルマルから食堂で歓迎会を開くから集合してくれ」

一同「はい」

新提「また某諜報部員の車が増えたな」

吹雪「ええ。この間、アークロイヤルさんの車が納車されてまた増えるとは思いませんでした」

新提「これが英国面と言う奴か」

提督「俺が言うのもなんだが、この鎮守府はどうなっているのやら・・・」

キット「類友と言うやつでしょう」フォンフォン

提督「つまり、俺がキットを造ってもらったのが始まりと言う訳か」

キット「ええ、そうなるかと」フォンフォン

提督「それにしてもクイーンエリザベスと言う割りに大人しいウォースパイトと、着任早々目立ちまくるネルソン。どうしてこうなった?」

吹雪「不思議ですね」


-北太平洋深海鎮守府-

???「クックック、これは面白い。パーティの始まりだ」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/25(火) 23:22:05.12 ID:CyBDRTg80
吹雪の進水日と除籍日は両方11月15日で誕生花は彼岸花。
深海棲艦と言えば彼岸花のイメージ。
あれ?これってもしかして・・・ってことで

提督「大変だ!大本営に知らせないと!」

大淀「受話器」

提督「!?」

って展開も考えてみましたが、大淀黒幕説は前にやったし、これって嫁を売ってるよなってなってボツにしときました。


本日はここまで。
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:36:31.40 ID:6LHFq1Cy0
メンテは結局延長でしたね。開放は午前4時頃?
最初から12時間でメンテが終わるとは思ってないし、半日以上止めるなら24時間止めて確実に終わらせる方がいいと思うんですけどね。
そこまでして終わらなければ流石に、お・ま・え・は・ア・ホ・か?ってなりますが。
家電もで前年機種をベースに新機種を開発すると既存機能が死んだ(笑)とかあるある過ぎるのにね〜。

本日分、始まります。
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:38:10.98 ID:6LHFq1Cy0

-???-

伊13「ここは・・・何処?」

???「エージェント ヒトミ」

伊13「誰?(顔は見えないけど・・・何処かで聞いた声・・・)」

???「君は大切なものを全て失う」

伊13「大切なもの?」

???「後ろを見たまえ」

伊13「後ろ?」

提督「アハハ」

伊14「アハハ」

伊13「提督とイヨちゃん・・・?」

パン

パン

提督「ぐはっ!」バタッ

伊14「きゃあ!」バタッ

伊13「提督、イヨちゃん!」ダッ

???「こうなる前に私を始末すべきだったな」

提督「ヒトミ、俺はもうダメだ・・・」

伊13「喋らないで!直ぐに手当てすれば助かるから!」

提督「もう手遅れだ・・・」ガクッ

伊14「姉貴、もうダメみたい」ガクッ

伊13「二人とも死なないで!しっかりして!」


-早朝 鎮守府 伊13・14私室-

伊13「嫌ぁぁぁぁぁ!」ガバッ

伊14「もっと持ってこーい。ビールが足りないよ〜」zzz

伊13「ハァハァ・・・夢・・・?」
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:39:37.68 ID:6LHFq1Cy0

-昼 食堂-

テレビ「米国大統領を乗せた原子力空母ミニッツが横須賀を目指して太平洋を航行中です。予定では明日の昼には」

提督「日本には一応、非核三原則ってのがあるんですけどねー。まぁ、そんなことはどうでもよくて、アイツ等何考えてるんだ?」

吹雪「先日、北太平洋深海提督の襲撃を受けたのに、太平洋を航行して日本に来ようなんて正気じゃありません」

アイオワ「プレジデントはアメリカの力を誇示したいのよ。メイビー」

提督「多分って。普通にエアフォースワンで来いよ。空の方が圧倒的に安全だろ」

サラトガ「海路で無事、日本に到着することにより海の安全性を示す目的もあるのです」

金剛「さっきブッキーが言いましたが、太平洋は全く安全ではありまセーン」

アイオワ「万が一、途中で襲撃されても撃退できるだけの戦力は積んでるから大丈夫よ」

イントレピッド「そうですよ。大丈夫です。だってアメリカですから!」

提督(何、この訳の分からん自信は?)

メリケンズ「イエス ウィー キャン!」

テレビ「しかし、目的地である横須賀では原子力空母の入港に対する反対運動が予想され」

提督(このノリに付いて行けない)

吹雪(この人たち、何なんでしょう?)

金剛(ヤレヤレ、デス)
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:40:52.12 ID:6LHFq1Cy0

-午後 商店街-

店主「お、雪風ちゃん。よく来たね」

雪風「こんにちは!これでお願いします」つ抽選補助券×4

店主「一、二、三、四枚。よし、一回抽選だ」

雪風「じゃあ回します!」

ガラガラ

ポロッ

『金』

店主「」ポカーン

雪風「わぁ!綺麗な色です!」

店主「と、特賞当選!」カランカラン!

ワー

スゲー

オオアタリダ!

店主「おめでとう!特賞の温泉旅館ペア宿泊券だ!」

雪風「温泉旅館ペア宿泊券!?ありがとうございます!」
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:42:27.20 ID:6LHFq1Cy0

-鎮守府 執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「しれー!銀杏を拾ってきました!」

提督「おお、大量だな!」

雪風「はい!」ニコニコ

提督「それは鳳翔さんに渡して茶碗蒸しにでもしてもらおう」

雪風「後で渡してきますね。それと、コレを差し上げます!」つ封筒

提督「ん?何だコレ?」

雪風「商店街の福引で当たった温泉旅館ペア宿泊券です!」

吹雪「福引で!?」

雪風「はい!」

吹雪(雪風ちゃんは幸運艦って呼ばれてるけど、ここまで凄いなんて・・・)

提督「流石にこんな高価な物を受け取るわけには」

雪風「しれーにもらって欲しいんです!」

提督「・・・。分かった。キット、相場を調べてくれ」

キット「およそ5万円です」

提督「雪風、流石にタダで受け取るのは気が引けるので買い取るよ」

雪風「遠慮しないでください!」

提督「いや、これは沽券に関わる。現金か間宮券どちらがいい?」

雪風「え?でも・・・」

吹雪「雪風ちゃん、ここは司令官の顔を立てると思って受け取ってあげて」

雪風「分かりました。それじゃあ、間宮券がいいです!」

提督「分かった。ちょっと待っててくれ」

〜10分後〜

提督「約束の間宮券だ。確認してくれ」つ間宮券

雪風「はい。いち、にー・・・ちゃんとありました!しれー、ありがとうございます!」

提督「礼を言わないといけないのはこちらだ」

雪風「時津風たちと間宮さんに行ってきます!」フリフリ

提督「ええ子や・・・(涙)」

吹雪「ええ。一人で使えばいいのに、姉妹に分けてあげるなんて優しいですね」

提督「せっかくだから、この温泉宿泊券で遊びに行こう」

吹雪「はい!」

提督(これで夢を叶えてやれる)

吹雪(司令官と二人で温泉旅行///)
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:44:33.84 ID:6LHFq1Cy0

-夜 日本近海 ミニッツ-

横須賀提督「こちら横須賀鎮守府所属の提督。ミニッツ艦長、応答どうぞ」

艦長「こんばんは、横須賀提督。こちらミニッツ艦長」

横須賀提督「航海は順調に進んでいますか?」

艦長「ええ。予定通り、明日の昼には横須賀に入港できそうです」

横須賀提督「それは良かった。明日の朝には迎えの艦娘をそちらに送ります」

艦長「お願いします」

横須賀提督「では、明日会いましょう」

艦長「はい。おやすみなさい」

横須賀提督「おやすみなさい」

艦長「ここまで何事も無く来られたのが嘘のようだ。このまま何も起きなければ良いのだが」

ピーッ!

ピーッ!

ピーッ!

艦長「何事だ?」

オペレーター「艦の周辺に複数の深海棲艦を確認しました!」

艦長「迎撃してやれ!」

グラグラ

艦長「何だ!?船体が揺れているぞ!」

操舵手「か、舵が利きません!」

艦長「まさか、深海棲艦の仕業か!?」

曹長「艦長、大変です!甲板上に深海棲艦が!」

艦長「クソッ!だから海路で日本に向かうのは反対だったんだ!何としても奴らをブリッジには近づけるな!それと大統領を安全な場所へ!」

曹長「イエッサー!」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:46:18.83 ID:6LHFq1Cy0

-翌朝 執務室-

提督「今頃、ミニッツは日本の領海に居るんだろうな」

吹雪「そうでしょうね」

提督「何もニュースが流れないということは無事にたどり着いたということだな」

キット「いえ、事件が起きた様です」フォンフォン

提督「事件?」

ドアバーン

大淀「提督、一大事です!」

提督「何事だ?」

大淀「ミニッツが深海棲艦に乗っ取られました!」

提督「ふーん、ミニッツが・・・。は?ミニッツ?」

吹雪「それって」

キット「米国大統領を乗せた原子力空母です」フォンフォン

提督「横須賀鎮守府は何をしてるんだよ!」

大淀「それが東京湾に深海棲艦が大量発生し、対応に追われているそうです。そのため、各鎮守府へ応援要請が来ています!」

提督「応援要請って、うちから横須賀まで何時間掛かると思ってるんだ!」

瑞雲仮面「フッ。どうやら私の出番の様だな」

提・吹「瑞雲仮面(さん)!」

瑞雲仮面「私の瑞雲を使えば横須賀まであっと言う間だ。直接、ミニッツに乗りつけよう」

提督「よし、メンバーを招集しよう。大淀、俺たちはミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧すると伝えてくれ」

大淀「了解いたしました」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:47:26.36 ID:6LHFq1Cy0

提督「と、言う訳で我々はミニッツに乗り込んで深海棲艦を制圧する」

長門「制圧すると言われても、どうやって乗り込むのだ?」

提督「瑞雲仮面が瑞雲を出してくれるそうだ」

長門「インドネシアに行く時に使った巨大瑞雲か!」

春風「司令官様、一つよろしいでしょうか?」

提督「何だ?」

春風「出撃メンバーの選定が気になったのですが」

天龍「俺も気になってたんだよな」

磯風「うむ」

武蔵(大体の見当は付くが・・・)

提督「艦内で主砲を使ってドンパチする訳にはいかない。それ故、主砲を使わずとも戦えるメンバーを選んだ」

春風「そういうことでしたか。確かに私、磯風さん、天龍さんは刀が有りますし、長門さん、武蔵さんは格闘戦がお得意ですね」

提督「他に質問はあるか?」

吹雪「司令官、私も連れて行ってください」

提督「吹雪は残ってくれ。まだ何か起きる・・・、そんな予感がするんだ」

新提「鎮守府の守りを固めることも必要だ」

提督「そういうことだ」

吹雪「分かりました。でも、必ず帰って来てると約束してください」

提督「当然だ」

キット「皆さん。瑞雲の準備が出来たそうです」フォンフォン

提督「よし、出発しよう!」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:49:39.33 ID:6LHFq1Cy0

-横須賀 上空-

提督「ミニッツが見えてきたな。ところで今更ながら気になったんだが、どうやって乗り込むんだ?パラシュートか?」

瑞雲仮面「簡単なことだ。瑞雲で着艦する」

提督「なるほど・・・って、おい!瑞雲は下駄履きだろ?」

瑞雲仮面「ご搭乗の皆様、当機は間もなくミニッツに着艦いたします。シートベルトをご確認ください」

提督「ちょっと待て!」

長門「こうなった以上諦めよう」

瑞雲仮面「提督よ、喋っていると舌を噛むぞ」

提督「うわぁぁぁぁぁ!」

ガリガリガリガリ

ピタッ

瑞雲仮面「ミニッツに無事着艦いたしました。快適な空の旅をお楽しみ頂けましたでしょうか?」

提督「人生最大の恐怖体験だったぞ・・・」

天龍「こ、この程度でびびるとは提督もまだまだだな」ガクブル

武蔵「そう言う天龍も震えているではないか」

天龍「か、勘違いするな!武者震いだ!」

武蔵「それは頼もしいな」

提督「とりあえず降りよう」

ガチャ

提督「うわぁ・・・甲板がグチャグチャだ・・・」

瑞雲仮面「案ずることは無い。瑞雲はこの通り無傷だ」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:52:21.34 ID:6LHFq1Cy0

提督「米軍になんて説明しよう・・・」

春風「深海棲艦の仕業にしてしまえば良いのです」

提督「うん、そうだな!そうしよう!全部深海棲艦が悪い」

磯風「現実逃避はよくないぞ、司令」

武蔵「早速おいでなすったな」

タ級「何だか凄い音がしたな」

ヲ級「お、おい!アレを見ろ!」

タ級「艦娘だ!」

長門「仲間を呼ばれる前に始末しなければ!」

瑞雲仮面「私に任せろ。瑞雲波!」

ビューン!

天龍「すげー!日向の掌から瑞雲の形をしたエネルギーが放出されたぞ!!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

タ級「ぐはっ!?」撃沈

提督「イマノナニ?」

長門「恐らく、かめ○め波や波○拳の類だろう(汗)」

提督「長門も手からあんなのを出せるのか?」

長門「フッ。ビッグセブンを甞めてもらっては困る・・・と言いたいところだが、流石の私でも無理だ」

提督「だよな。頼むから長門はそのままでいてくれ」

長門「善処する」

提督(いや、待てよ。ビッグセブンラリアットをぶちかましている時点でどちらかと言うとあっち側か?)
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:53:30.31 ID:6LHFq1Cy0

-艦内-

ツ級「甲板の様子を見に行った奴らと連絡が取れないんだが」

イ級「様子を見に行くか?」

ツ級「うーん・・・そうだな。見に行くか」

武蔵「その必要は無い」

ツ級「それはどういう・・・って艦娘!?」

長門「ビッグセブンラリアット!」

ツ級「ぐはー!」撃沈

武蔵「51cmパンチ!」

イ級「うぎゃー!」撃沈

提督「ここからは二手に分かれて行動しよう」

長門「そうだな。割り振りはどうする?」

提督「俺と春風、磯風はブリッジへ向かう。残りのメンバーは乗組員の救出を頼む」

長門「よし、任せておけ」

タ級「何だからこちらの方から悲鳴が聞こえなかったか?」

リ級「聞こえたな。何があったんだろう?」

磯風「新手か!」

天龍「オラオラ!天龍様の攻撃を食らいやがれ!」E:シュベルトゲベ○ル

タ級「!!!」

リ級「タ級、逃げて!」

ザクッ

リ級「タ級、逃げてぇ・・・」

タ級「リ級!」

リ級「逃げて・・・」ガクッ

タ級「リ級ぅぅぅぅぅ!」

天龍「うるせぇ!」

ザクッ

タ級「おのれ艦娘め・・・」ガクッ

提督(天龍が持つ刀も相まって何処かで見たような光景が繰り広げられている・・・)
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:54:48.82 ID:6LHFq1Cy0

天龍「乗組員の居場所をはきやがれ」

ツ級「教えると思っているのか?」

天龍「まだ足りない様だな。次は何処を殴られたい?」

ツ級「たとえ見つけたとしても手遅れだ・・・ぐはっ」

天龍「チッ。またダメか」

長門「こちらもダメだ」

瑞雲仮面「たった今、偵察に出した瑞雲から連絡が入った。深海棲艦共が出入りしている部屋があるそうだ」

武蔵「そこに人質が監禁されている可能性が高いな」

瑞雲仮面「案内する。着いて来てくれ」


提督「ブリッジ前まで無事たどり着いたはいいが、中の様子は分かるか?」

春風「申し訳ありません。電探の電波が乱反射して正確な敵の数も位置も分かりません」

提督「元々艦内で使う物では無いから仕方ない」

磯風「どうする?このまま突撃するか?」

提督「ジョージ・アームストロング・カスター作戦で行こう」

磯風「ジョージ・アームストロング・カスター?」

春風「どなたですか?」

提督「南北戦争で活躍したアメリカ陸軍将軍でな、部下208名を全滅させてネイティブ・アメリカンに負けた最初で最後の白人だ。超優秀だろ?」

春風(それは嫌味なのでは?)

磯風「なるほど。つまり私たちに死んでこいと言っているのだな。司令の命令とあらばこの磯風、命など惜しくない」

提督「ちょっと待て!誰も死んでこいなんて言ってないぞ!」

磯風「では、どうしろと言うのだ?」

提督「今から作戦を説明するからよく聞いてくれ」
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:56:10.08 ID:6LHFq1Cy0

瑞雲仮面「この角を曲がった先が乗組員が居ると思われる部屋だ」

天龍「さっそく乗り込もうぜ!」

瑞雲仮面「待て!」

天龍「どうしたんだよ?」

瑞雲仮面「反対側から深海棲艦が来る」

ガチャ

タ級「交代の時間だ」

ヲ級「やっと交代か。頼んだぞ」

バタン

武蔵「やはり間違いない様だな」

ヲ級「まったく・・・人間共の見張りも大変だ」

瑞雲仮面「それはご苦労」

ヲ級「本当に疲・・・お前は!?」

瑞雲仮面「瑞雲波!」

ヲ級「ぐわー!」撃沈

ガチャ

タ級「叫び声が聞こえたが」

武蔵「51cmパンチ!」

タ級「うわぁぁぁぁ!」撃沈

長門「我々は日本の艦娘だ。乗組員たちよ、全員無事か?」
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:58:09.27 ID:6LHFq1Cy0

提督「よし、作戦開始だ。まずは俺が扉を斬る。後は作戦通りに行動してくれ」

春風「承知致しました」

磯風「任せておけ」

スパッ

深海棲艦たち「!?」

提督「今は突撃する気は無い!」

深海棲艦たち「???」

提督「かかれー!」

磯風「エクスカリバー!」

タ級「ぐわぁぁぁ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

春風「春風斬!」

ル級「ぐおぉぉぉ!」

磯風「エクスカリバー!」

リ級「ぐはっ!」撃沈

提督「クソヤギィィィィ!」

磯風「私がエクスカリバーを使う度に山羊、山羊と五月蝿いが一体何なんだ?」

提督「スマン。気にしないでくれ」

ツ級(バカな艦娘め、隙だらけだ!)

春風「磯風さん!」

磯風「おっと」

スパッ

ツ級「クソッ!」撃沈

ル級「おのれ人間・・・せめて貴様だけでも・・・」

提督「まだ息があるとはしぶとい奴だ。今、楽にしてやる」

スパッ

ル級「ぐはっ」撃沈

春風「司令官様の足元を血で汚すとは不埒な」

提督(暁より春風の方がレディではなかろうか)

磯風「司令」

提督「どうした?」

磯風「司令は本当に人間なのか?いつものことながら、人間である司令が深海棲艦を倒すのが信じられない」

提督「俺は正真正銘人間だ。深海棲艦を斬れたのは妖精さん特製の武器のお陰だ。普通の刀なら斬る前に折れるぞ」

磯風「そうだな。そういうことにしておこう」

提督「しておこうって」

春風「これでブリッジは制圧できましたね」
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 22:59:32.91 ID:6LHFq1Cy0

提督「このまま北上を続ければ東京に衝突してしまうが、停め方が分からないので180°回頭させて太平洋に移動させよう」

春風「長門さんたちがクルーの方々を連れて来てくだされば解決ですが、何時になるか分からないので今は司令官様の案が最善ですね」

提督「よし、やるぞ!」

提督「おかしいな。舵が動かない」

磯風「そんなはずは無いだろう」

提督「んぎぎぎぎぎ!」

提督「ダメだ。全く動かない」

磯風「では、私が。ふん!」

磯風「本当に動かない!」

妖精ズ「ここは我々にお任せください!」

提督「妖精さん!一体何処から?」

妖精ズ「ずっと提督さんの上着のポケットに居たです?」

提督(俺の上着のポケットは四○元ポケットにでもなってるのか?全く気付かなかったぞ)

ポチッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「あー、これは良くないですね〜」

提督「どうなってるのかな?」

妖精ズ「この艦のコンピュータは外部から不正アクセスを受けて乗っ取られています」

提督「それで舵が効かないのか。対処はできそうかな?」

妖精ズ「お任せあれ〜」

ピッ

ピッ

ピッ

妖精ズ「これでもう大丈夫です」

提督「ありがとう、助かったよ。ところで何処からアクセスされていたか分かるかな?」

妖精ズ「残念ながら海外の複数のサーバを経由していたので辿るのは無理でした」

提督「そうか」
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:01:27.30 ID:6LHFq1Cy0

長門「提督、乗組員は無事救出したぞ」

提督「よくやってくれた。武蔵たちはどうしたんだ?」

長門「艦内にまだ深海棲艦が居ないか捜索中だ。それで艦長たちを連れてきたのだが・・・」

大統領「Make America great again」

艦長「いやぁ、助かったよ」

磯風「何か変なのが来たな」

春風「磯風さん、あの方は米国大統領です」

磯風「なるほど。見覚えのある顔だと思ったらそういうことか」

大統領「Make America great again」

艦長「自己紹介が遅くなった。私が合衆国大統領だ。そして彼がこの艦の艦長である」

艦長「この度はお恥ずかしいところをお見せして申し訳無い。あなた方のお陰で助かりました」

提督「皆さんがご無事で何よりです」

磯風「流石司令だ、あの変なのを前にしても大人の対応をしている」

春風「磯風さん、事実とは言え失礼ですよ」

大統領「Make America great again」

艦長「聞こえているぞ」

提督「ご無礼をお詫びします。ほら、二人も謝りなさい」

艦長「気にしないでください。事実なので」

大統領「Make America great again!」

艦長「文句があるなら普通に喋ってください」

大統領「Make America great again!」

艦長「やれやれ」
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:03:22.73 ID:6LHFq1Cy0

-北太平洋深海鎮守府-

???「あの駄馬共もよくやってくれたじゃないか」

北太平洋深提「部下たちを駄馬だと、貴様っ!」

???「何をやっても失敗ばかりの役立たず共だ。駄馬と言って何が悪い?念のため後方待機させていた港湾棲姫の出番が無かったのは奇跡だな」

北太平洋深提「今の発言を取り消せ!」

???「もっとも作戦が成功したのはミニッツのコンピュータにアクセスして制圧の手助けをしたおかげだが。成功して当然の作戦だな。そしてお楽しみはこれからだ」

北太平洋深提「ミニッツを東京に衝突させる以外にまだ何かあるのか!?」

コンコン

港湾棲姫「港湾棲姫です。ただ今帰還しました」

???「港湾棲姫が帰還したぞ」

港湾棲姫「深提?いらっしゃらないのですか?」

北太平洋深提「入れ」

ガチャ

港湾棲姫(話し声が聞こえていたのに、深提一人しか居ない。独り言だったのか?)

バタン

港湾棲姫「米国大統領から奪った核のボタンをお持ちしました」

北太平洋深提「!?」

港湾棲姫「どうかなさいましたか?」

北太平洋深提「いや。何でもない。よくやってくれた。下がっていいぞ」

港湾棲姫「はっ、失礼します」

ガチャ

バタン

北太平洋深提「か、核のボタンだと・・・」

ガチャ

パッカーン

北太平洋深提「既に発射されている!?」

???「クックック、だから言っただろ?お楽しみはこれからだ、とな」

北太平洋深提「貴様!」

???「人間同士が戦争を始めれば我が社の兵器が売れる。それに、愚かな人間同士で潰しあってくれる方が手間が省けるではないか」

北太平洋深提「人類を滅ぼす気か!」

???「深海棲艦が地上を制圧した暁には人類は滅びるのだ、予定が少し早まるだけだろ?」

北太平洋深提「人類を滅ぼすなど、(深海)元帥は」

???「元帥は望んでいるさ。そのために我々深海提督は存在する」

北太平洋深提「クッ!兎に角、今は核を何とかしなければ!」

???「無駄だ。発射後は鍵を処分する様に指示しておいた。発射コードと鍵の両方がなければ止めることは出来ない」

北太平洋深提「!!!」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:04:54.40 ID:6LHFq1Cy0

-ミニッツ艦内-

大統領「Make America great again?」

艦長「そう言えば、核ミサイルの発射ボタンを見かけませんでしたか?」

提督「はい?」

春風「核ミサイルの発射ボタン?」

磯風「映画でよく観るアレか」

艦長「実は・・・深海棲艦に奪われてしまいまして」

提督「」

春風「まぁ!それは一大事です!」

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「ん?キットから着信?」

春風「キットからですか?」

磯風「コムリンクを使わず、電話とは」

提督「鎮守府からどれだけ離れていると思っているんだ?コムリンクは通信圏外だ」

ピッ

提督「もしもし」

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」

提督「? 分かった」

キット「ハワイの米軍基地から核ミサイルが発射されました。ロシアに向かっているものと思われます」

提督「キットもジョークの腕を上げたな。今までで一番面白かったのは絵に描いたチーズでネズミを捕ろうとした話だったのに」

キット「アドミラル、これはジョークではありません。現実逃避は止めてください」

オペレーター「大変です!ハワイから核ミサイルが発射されました!」

提督「いやいやいや、核ミサイルが発射されたとか、どうしろってんだよ!発射前ならともかく、もう手遅れだろ!第三次世界大戦勃発だ!」

長門「仮に第三次世界大戦が勃発したとしても、第7次宇宙戦争よりはマシだ」

提督「何処でそんなネタ覚えたんだよ・・・って夕張しかないな」
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:06:19.10 ID:6LHFq1Cy0

大統領「Make America great again」

艦長「心配後無用。ペンタゴンに居る副大統領に今すぐ止めさせる」

オペレーター「ペンタゴンがA.G.F.Gに占拠されたとの連絡が入りました!」

大統領「Make America great again!」

艦長「何だと!?テロリスト共め!」

春風「A.G.F.G?」

提督「Anti Fleet Girls Groupの略で、日本では反艦娘団体と呼ばれている」

磯風「時々ニュースで観る、深海棲艦は神だとか、神による裁きを受け入れよなどとぬかしている輩か」

夕張「提督、聞こえますか?」

提督「ああ、聞こえている」

夕張「先日、ゴリアテを解体した資材で造った秘密兵器を使えばアメリカまでひとっ飛びです!」

提督「秘密兵器?」

夕張「はい!コンコルドMK-Uです!加速性能はついにトー○ギスを超えました!」

提督「・・・。色々と突っ込みたいが、今は止めておこう。で、そんな物を誰が操縦するんだ?」

夕張「サラトガさんが操縦出来るそうです」

提督「一つだけ確認しておきたいんだが、Gは大丈夫なのか?」

夕張「私たちは艦娘ですよ?人間なら耐えられなくても艦娘なら平気です」
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:07:52.79 ID:6LHFq1Cy0

-鎮守府 執務室-

提督「分かった。操縦はサラトガに任せる。あと、アイオワとイントレピッドも出撃させよう」

夕張「準備は出来ているので、メンバーさえ決まれば何時でも出せます!」

吹雪「私も行きます!」

提督「よし、吹雪も頼む」

川内「私も出るよ!」

吹雪(何時の間に!?)

提督「川内も頼んだぞ!」

川内「任せといて!」

新提「最後の一人はどうする?ペンタゴンを占拠したテロリストの規模は分からんが、念のため、大和を出すか?」

提督「武蔵がこちらに来ている以上、大和は鎮守府の守りとして残しておきたい。霧島を出そう」

新提「分かった。直ぐに呼び出す」

提督「キットも頼んだぞ」

キット「はい。鎮守府から全力でサポートします」フォンフォン

提督「いや、キットも行くんだが」

キット「空を飛ぶなど馬鹿げています」フォンフォン

霧島「さあ、キットも一緒に行きましょうね」

キット「霧島さん!?押さないでください!」フォンフォン

提督「作戦は一刻の猶予も無い。人類の未来は吹雪たちに掛かっている」

新提「頼んだぞ!」

吹雪「はい!」
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/12/31(月) 23:08:49.15 ID:6LHFq1Cy0
E2まで甲クリアしたけど・・・、ヴェアアアも南方棲鬼も弱すぎて引いた。ナメプですか?
ボス手前のダブルダイソンの方が100倍怖い(但し、運がいいと航空隊で吹き飛ぶ)し、
随伴のPT小鬼がクッッッソ目障り(コイツのせいでS勝利し辛い)なことを除くと完全に接待じゃないですか。
神通=サンと比叡と霧島ヤバイ。この三人だけで殲滅してた気がする。


※米国大統領に特定のモデルは存在しません。存在しません。大事なことなので二度言いました。

本日はここまで。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:31:42.73 ID:nOYJ+iZg0
E3甲略完了!
最後は萩OUT、プリンツINの妙高姉さんと二段構えのカットイン体制にするも、そろって不発。
またダメだ・・・って思ったら、磯風「チ○ンラーメン(日進違い)にしてやろうか?」でまさかの魚雷CIスナイプ撃破。

今回のイベントは

PT共は(毎度のことながら)泣こうが、喚こうが、土下座して謝ろうが許さない。処す。貴様だけは処す。市中引き回しの上、打ち首獄門じゃ!全部電探縛りプレイが悪いのよ!
クソガキは(ry ZZマスで嵐、萩、磯風を狙って中破させるのが本当にいやらしい!大破なら女神カウンターが狙えるけど、中破だからボス戦で大破して動けないのが腹が立つ!

ダイソンも空母おばさんもどうでもいい。奴等から比べれば些細なことだ。航空隊で吹き飛ぶ様なゴミ共だし。ただし、PTとクソガキ、テメー等はダメだ!

って感想しかない。古姫が居ないだけマシか。
本日分、始まります。
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:35:52.69 ID:nOYJ+iZg0

-ミニッツ艦内-

長門「提督よ、ふと思ったんだが」

提督「うん」

長門「瑞雲を使って提督をミサイルまで運んで空中で解体することは出来ないか?」

提督「何その、ジム・フェル○スやイーサン・ハ○トも真っ青なガチのミッションインポッシブルは。お前は俺を何だと思っているんだ?」

磯風「なんでベ○ジーすぐ死んでしまうん?」

春風「ベ○ジーさんは毎回酷い目に合っていますが、一度も死んでいません」

長門「提督なら出来る!提督の世界を守りたいという気持ちはその程度なのか!」

提督「気持ちの問題じゃない」

春風「司令官様の仰るとおりです」

磯風「司令なら可能だと思うが」

提督「磯風まで何を言い出すんだ」

長門「いけるいける!何なら私が提督を天高く放り投げれば」←錯乱中

提督「無理だ」

磯風「司令よ、無理というのは嘘つきの言葉だ」

提督「そこまで言うなら」

磯風(よし!その気になったな!)

提督「お前がやってみろ」

磯風「へ?」

提督「俺は人間だ。だが、磯風は艦娘だ。人間より遥かに身体能力は高いだろ?余裕だろ?」

磯風「司令も人が悪い。冗談じゃないか。ハハハ」

提督(完全に本気だっただろ)

提督「どうしてもやりたいなら、スーパー○ンか、アイ○ンマンか、サ○ヤ人共にでも頼んでくれ。アイツ等なら空中でミサイルを掴んで宇宙に向かって方向転換させる位出来るだろ」

長門「よし、暗悪○太に連絡だ!」

提督「それは、梅干食べて・・・の方だ。大体、何処に居るんだよ」

長門「何っ!?居ないのか?」

提督「居る訳無いだろ」

長門「いや、しかし・・・キットが実在するんだ、スーパー○ンだってきっと」

提督「現実を見てくれ。明石に頼めばアイ○ンマンスーツなら作れそうだが、スーパー○ンは居ない」

春風「今は吹雪さんたちが作戦を成功させると信じて待つしかありません」

大統領「Make America great again!」

艦長「・・・」

提督「大統領は何と?」

艦長「えー、大変申し上げにくいのですが、行って来いと」

提督「お前が行けや(怒)」
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:39:43.37 ID:nOYJ+iZg0

大統領「Make America great again!(大統領に向かって何と無礼な!)」

艦長「アンタが悪いだろ。彼は米兵じゃない。アンタの部下じゃないぞ」

大統領「Make America great again!(何と我が侭な!)」

艦長「あー、もう面倒臭い。二等兵、大統領を安全な所へ」

二等兵「イエッサー!大統領、こちらへ」

艦長「あと、ペットのエサ皿に入れた雨水でも飲ませておけ」

二等兵「イエッサー!」

大統領「Make America great again!?(扱いが酷くない!?大統領だよ?そっくりさんとかじゃないよ!)」

二等兵「はいはい。行きますよ」

大統領「Make America great again!(放せー!)」

艦長「はぁ・・・」

提督「色々大変ですね」

艦長「重ね重ねお恥ずかしいところをお見せしました」

提督「いえ。ところで一つ聞いても?」

艦長「はい」

提督「艦娘の姿が見えないのですが」

艦長「乗っていません」

提督「はい?」

艦長「乗っていません。大統領が艦娘に頼らず、人間の力のみで航行することによりアメリカの力を誇示するとか訳の分からんことを言い出しまして」

提督(深海棲艦に占拠されるのも納得だ)

艦長「アホでしょ?もう遠慮せず仰ってください。アホでしょ?」

長門「うむ。アホだ」

提督「あの、大統領って」

艦長「いえ、アレはただのアホです。反艦娘派はありません。そこは保障します」
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:42:22.70 ID:nOYJ+iZg0

-鎮守府-

夕張「私たちの自信作の初飛行。楽しみだわ」

明石「準備は出来ているので、そちらのタイミングで発進してください」

サラトガ「はい。第一、第二、第三、第四エンジン点火」

ゴゴゴゴゴゴゴ

キット「空を飛ぶなんて馬鹿げた行為は止めましょう!今ならまだ間に合います!」フォンフォン

吹雪「ここで止めたら第三次世界大戦が勃発してしまいます!」

川内「そうだよ。キットだって第三次世界大戦が始まって欲しいなんて思ってないでしょ?」

キット「ミサイルが不良品で爆発せずに終わることも考えられます!」フォンフォン

霧島「私の計算では・・・その可能性は1%未満です」

アイオワ「さあ、出発しましょう!」

サラトガ「コンコルドMK-U発進します!」

ピューン!

島風「はっやーーーい!」キラキラ

明石「流石、私たちが設計した飛行機ね」

島風「でも、アレって輸送機なんじゃ」

夕張「アレはコンコルドMK-Uよ。いいわね?」

島風「アッ、ハイ」

吹雪「そういえば、サラトガさんはどうして操縦できるんですか?」

サラトガ「空母なら当たり前ですよ」

イントレピッド「イエース。当然ね!」

吹雪(そうなんだ。今度、赤城さんに聞いてみようかな)

川内「いや、普通じゃないと思うよ。ねぇ、キット」

キット「」

川内「キット?」

キット「」

吹雪「恐怖のあまりシャットダウンしてしまった様です(汗)」

霧島「確かにスキャナーが点灯して無いわね」
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:44:09.91 ID:nOYJ+iZg0

-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「何とかして止めなければ・・・」

???「無駄だ。手遅れだと言っただろ?」

ピーッ!

ピーッ!

北太平洋深提「何だ?衛星からの映像に何かが・・・、コレは!」

北太平洋深提「核ミサイルを止めるために艦娘たちが動いている?ならば!」


-鎮守府 執務室-

新提「吹雪たちの作戦は上手く行くだろうか・・・」

大淀「今は作戦が成功すると信じて待つしかありません」

新提「その通りではあるが・・・。奴等がここまでやるとは思いもしなかった」

大淀「元・深海側の貴方ですら驚くとは」

新提「確かに私は元々あちら側ではあったが、提督と言ってもはっきり言って下っ端だったからな。幹部連中のことはあまり知らない」

大淀「日本海と言う微妙な規模の深海鎮守府の提督でしたよね?」

新提「いや、確かに微妙な規模ではあったが、そうはっきり言われると・・・ねぇ?傷付くと言うかですね」

ピーッ!

新提「何事だ!?」

大淀「新提さん、PCのモニターを見てください!」

新提「こ、コレは!?」

大淀「画面に表示されたメッセージは本物でしょうか?」

新提「分からない。だが、今はこれに賭けてみるしかない。吹雪たちに連絡を!」

大淀「はい!」
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:45:38.81 ID:nOYJ+iZg0

-コンコルドMK-U機内-

大淀「こちら大淀。サラトガさん、聞こえますか?」

サラトガ「はい。聞こえています」

大淀「先ほど鎮守府に正体不明の人物から核ミサイルの発射コードなるものが送られてきました」

サラトガ「核ミサイルの発射コード?」

大淀「はい。本物か分かりませんが、万が一の時に賭けてみる価値はあると思います」

サラトガ「そうですね」

吹雪「今すれ違ったのって」

川内「うん、核ミサイルだね」

アイオワ「この速度を維持したままペンタゴンに辿り着けば充分間に合うわ」

霧島「到着まで、あと30分と言った所でしょうか?」


-北太平洋深海鎮守府-

北太平洋深提「理由は分からないが、キットが機能していないらしくPCに直接アクセスすることが出来た。後は彼女たちに賭けるしかない」

???「ご苦労なことだ。無駄な足掻きと分かっていながら止めようとするのだからな。疲れたので私は休ませてもらうとしよう。次に目を覚ました時が楽しみだ」

北太平洋深提「我々の作戦を悉く挫いて来た彼女たちならきっと。敵を頼るのはおかしな話だが、今回ばかりは頼む。核ミサイルを止めてくれ」
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:47:08.57 ID:nOYJ+iZg0

-ペンタゴン上空-

サラトガ「もう直ぐペンタゴン上空です。皆さん、降下の準備をしてください」

吹雪「キット、起きて!」

キット「・・・」フォンフォン

川内「スキャナーが点灯したよ!」

キット「おはようございます」フォンフォン

吹雪「良かった。このまま起きなかったらどうしようかと思ったよ」

サラトガ「アイオワとイントレピッドは私のバイパーへ」

アイオワ「アイオワ、出撃します」

イントレピッド「ハーイ!それにしても、こんなかたちで帰って来るとは思わなかったナ」

吹雪「私たちもキットに乗りましょう」

ガチャ

霧島「いよいよね」

川内「腕が鳴るね!」

バタン

サラトガ「後部のハッチを開きます」

ウィィィーン

サラトガ「準備完了。いつでもどうぞ」

キット「準備完了?一体何が始まるのですか?」

吹雪「何ってペンタゴンへの降下だよ。霧島さん、お願いします」

霧島「はい!」

【P】 ガチャ ⇒【R】

キット「バカなことは止めてください!」

霧島「行くわよ!」

ブーン

キット「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」フォンフォン

アイオワ「余程高いところが怖いのね」

サラトガ「私も着陸後にペンタゴンへ向かいます。それまでお願いします」

イントレピッド「任せておいて!」
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:48:29.56 ID:nOYJ+iZg0

霧島「えっと、パラシュートのボタンはどれだったかしら?」

吹雪「そう言えば私も知りません」

川内「えぇ・・・」

キット「くぁwせdrftgyふじこlp」

吹雪「お願いだからしっかりして!このままだと地面に激突してしまいます!」

A.G.F.GメンバーA「何だ?空から何か落ちてきたぞ」

A.G.F.GメンバーB「何だか知らんが、ボスに報告しておくか」

A.G.F.GメンバーA「そうだな」

キット「パラシュート展開」

川内「いい感じに中庭に着地できそうだね」

キット「もうダメです・・・」ドバー

A.G.F.GメンバーA「また何かが」

ベチャ

A.G.F.GメンバーB「アハハハハ!何だ?特大の鳥のクソか?」

A.G.F.GメンバーA「こ、この臭い・・・」

A.G.F.GメンバーB「まー何でもいいや。俺は一服させてもらうぜ」ボッ

A.G.F.GメンバーA「バカ、待て!」

A.G.F.GメンバーA「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

A.G.F.GメンバーB「な、何で突然火達磨になったんだ!?敵襲か!?」

ドカーン!(武器の火薬に引火)

A.G.F.GメンバーB「うわぁぁぁ!」

吹雪「何だか地上が大変なことになってます(汗)」

アイオワ「派手にやってるわね!」

イントレピッド「私たちも頑張らないとネ!」
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:50:23.55 ID:nOYJ+iZg0

キット「やっと地上に着きました。もう少しで回路が焼き切れるところでした」

吹雪「あの人たち大丈夫かな?」

A.G.F.GメンバーA「」プスプス

A.G.F.GメンバーB「」チーン

キット「息はあるので大丈夫です」

川内「それなら大丈夫だね」

吹雪「・・・。キットから降りて突入しましょうか。まずは副大統領を保護しないと」

アイオワ「その必要は無いわ。このまま壁を突き破って突入すればいいのよ。トラクターミサイルの出番よ!」

霧島「では、そうしましょう!」

吹雪「霧島さん!?」

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン!

吹雪「えぇ・・・」

霧島「今のミサイルによる攻撃はあくまでアイオワさんがやったことです。そうよね?」

キット「はい。記録しておきました。何かあってもアイオワさんが行ったと証明できます」

川内「そういう問題じゃないと思うけど(汗)」

霧島「アメリカの艦娘がアメリカの施設を破壊しても私たちには何の責任も無いわ。それに最悪、反艦娘団体がやったことにすればいいのよ」

吹雪(責任は無いって、同じ鎮守府に所属する仲間ですよ・・・。司令官の責任問題にならなければいいのですが)

キット「万が一、アドミラルの責任を問われることがあれば、音声を合成して電話越しに止めようとしたにも関わらず、アイオワさんが暴走した風に加工します」

吹雪「それなら大丈夫だね」白目
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:51:54.08 ID:nOYJ+iZg0

A.G.F.GメンバーC「今の爆発は何だ?」

A.G.F.GメンバーD「おい、アレを見ろ!」

A.G.F.GメンバーE「艦娘だ!やっちまえ!」

バババババ

カン!

カン!

カン!

カン!

A.G.F.GメンバーC「全て弾かれた!?」

A.G.F.GメンバーE「おい、アレって」

A.G.F.GメンバーD「ナイト2000にバイパー!?どうなってやがる」

イントレピッド「お返ししましょうか」

アイオワ「そうね」

A.G.F.GメンバーD「バイパーがミサイルポートを展開したぞ!」

A.G.F.GメンバーC「ヤバイ!逃げろー!」ダッ

A.G.F.GメンバーE「うわぁぁぁぁ!」ダッ

アイオワ「あら、残念。エスケープしたわ」

イントレピッド「本当に撃つ気だったの?」

アイオワ「アメリカンジョークよ」

イントレピッド「そうよね。ジョークよね」

アイオワ「そう、ジョーク。ユーエスエー!アハハハハ」

イントレピッド「ユーエスエー!アハハハハ」

吹雪「何だか分かりませんが、アイオワさんたち楽しそうですね」

川内「何なんだろうね、あの二人」

霧島「邪魔者も居なくなったので、このまま突入しましょう」
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:53:44.24 ID:nOYJ+iZg0

A.G.F.GメンバーF「お、おい!屋内なのに車が壁を突き破って突っ込んできたぞ!」

A.G.F.GメンバーG「どうなってやがる!?」

A.G.F.GメンバーF「このままじゃ轢かれちまう!俺は逃げるぞ!」ダッ

A.G.F.GメンバーG「おい、勝手に持ち場を・・・ひっ!?やっぱ俺も!」ダッ

霧島「キット、副大統領の居場所は分かるかしら?」

キット「地下に居るのを発見しました。地下へのエレベーターはこの先にある一つだけです」

霧島「では、エレベーター前へ急ぎましょう!アイオワさんたちにも連絡を」

キット「はい」

アイオワ「分かったわ。誘導をお願いね」

A.G.F.GメンバーH「化け物共め!」

バババババ

カン!

カン!

キット「エレベーターが見えました」

キキーッ

キット「セキュリティを解除します」

キット「解除出来ました」

霧島「ここは私たちが抑えます。吹雪さんと川内さんは副大統領の下へ」

吹雪「はい!」

『SMOKE RELEASE』ピッ

シューツ

モクモク

A.G.F.GメンバーH「クソッ!前が見えない」

川内「行くよ!」

ガチャ

吹雪「あの、相手は人間なので手加減してあげて下さいね」

霧島「大丈夫です」

バタン

霧島「オラッ、マイクチェックの時間だ!」

ゴスッ

A.G.F.GメンバーH「ぐはっ!」

キット「無駄な抵抗は止めて大人しく投降しなさい」フォンフォン

アイオワ「ファイヤー!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーG〜N「ぎゃー!」

イントレピッド「イントレピッド航空隊各隊、発艦はじめて!」

ドカーン

A.G.F.GメンバーO〜Z「ぐわー!」
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:55:14.78 ID:nOYJ+iZg0

-地下5階-

川内「随分深い所まで降りてきたね」

吹雪「核シェルターも兼ねてるんでしょうか?」

川内「そうかもね。こんな所で上みたいにドンパチしたら崩れて生き埋めだよ」

吹雪「あそこに居るのは!」

川内「間違いないね」

吹雪「副大統領、ご無事ですか?」

副大統領「君たちは?」

吹雪「私たちは日本から来た艦娘です」

副大統領「そうか、助けに来てくれたのか!A.G.F.Gの奴等に捕まって監禁されていたんだ」

川内(何だろう?この違和感は)

吹雪「今すぐ核ミサイルを止めてください!」

副大統領「操作パネルはこっちだ」

川内「一つ聞いてもいい?」

副大統領「何だね?」

川内「貴方はテロリストに捕まって監禁されたって言ってたよね?」

副大統領「ああ」

川内「じゃあ、どうして縛られてもないし、見張りも居ないの?」

副大統領「・・・」

ブンッ

吹雪「きゃっ!?」

副大統領「チッ、かわしたか」E:コンバットナイフ

川内「やっぱりそうだったんだね」

副大統領「勘のいいガキは嫌いだ」

吹雪「どういうことですか?」

川内「つまり、コイツもテロリストの仲間ってことだよ」

副大統領「仲間ではない。私こそがA.G.F.Gアメリカ支部のリーダーだ!」

吹雪「そんな!」

副大統領「私は神から今回の計画を知らされた。そこで部下たちを招きいれ、ペンタゴンを占拠させたのだよ」

川内「深海棲艦を神呼ばわりとはね」

副大統領「神は汚れきった地上をメギドの炎により浄化しようとしている。生命は全て母なる海へ還るべきなのだ!」

川内「いかれてる」

吹雪「こんな人が国のナンバー2だなんて」

川内「コイツの相手は私がする。吹雪はミサイルを止めて!」

吹雪「はい!」
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:56:44.25 ID:nOYJ+iZg0

吹雪「これが操作パネル?ミサイルの現在地が表示されてるから間違いない!」

吹雪「現在地は・・・って、もうロシアに差し掛かってる!?急がないと!」

ピッ

ピッ

ピッ

川内「うわぁー!」

ドサッ

吹雪「川内さん!」

副大統領「艦娘ってのは中々丈夫だな」

川内「大丈夫。相手はだたの人間と思って油断してたよ」

副大統領「私はネイビーシールズ出身でな」

川内「なるほど。只者では無いってことだね」

吹雪「川内さん、交代しましょう」

川内「大丈夫。吹雪はコードの入力を続けて」

副大統領(!!! 間違いない。途中まで入力されているコードは本物だ。大統領が持つコードは神が奪ったはず。何故、こいつ等が知っている?)

副大統領「何故、お前たちが核のコードを知っている?」

吹雪「答えると思いますか?」

副大統領「ならば力ずくで吐かせるまでだ。もっとも、そんなことをしなくとも直に全てが終わるが」

川内「何処を見てるの?アンタの相手は私だよ!」

ゴスッ

副大統領「ぐっ!調子に乗るな!」

川内「吹雪、早く残りを入力して!」

吹雪「はい!」

ピッ

ピッ

ピッ

副大統領「させるかぁ!」

バキッ

吹雪「きゃぁ!」
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 22:59:27.22 ID:nOYJ+iZg0

副大統領「はぁ、はぁ・・・。私をここまで追い詰めるとは・・・褒めてやる」

川内「吹雪!」

吹雪「大丈夫・・・です。こんなの被弾と比べたら、何でもないです」

川内「アンタの相手は私だと言ったでしょ!」ガシッ

副大統領「コイツ!」

ポイッ

副大統領「うわぁぁぁぁ!」

ドサッ

吹雪「あと三桁で終わりです」

副大統領「うぉぉぉぉぉ!させるかぁぁぁぁぁ!」ダッ

ピッ

ピッ

川内(あと一つ!)

川内「ミッション・・・」

ゴスッ!

副大統領「ぐはっ!?後少しで我等の悲願が・・・」

ガシッ

川内「クッ!」

ベリッ

バタッ

副大統領「」チーン

吹雪「コンプリート!」

『Enter』ピッ


-ロシア バイカル湖-

ヒューーーーーン

バイカルアザラシ「?」

ザッパーーーーーン

バイカルアザラシ「!?」

バイカルアザラシ「アウッ!?アウッ!?」
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:02:18.48 ID:nOYJ+iZg0

-ペンタゴン 地下5階-

川内「終わった・・・?」

吹雪「はい!やりましたね、川d・・・ヒトミちゃん!?」

川内「何言って」

伊13「!?(マスクが・・・破れてる)」←ガラスに映った自分の姿を確認

伊13「あ、あの・・・これは・・・その・・・」

吹雪「え?え?」←混乱中

伊13「だから・・・えっと・・・」

吹雪「川内さんがヒトミちゃんで、ヒトミちゃんは川内さんで・・・。えっと、つまり・・・ヒトミちゃんは国際通貨基金(IMF)から派遣されたスパイだったの!?」

伊13「え?あの・・・スパイは国際通貨基金ではなくて・・・Impossible Mission Forceです」


-地上-

A.G.F.GメンバーZZ「おのれ、艦娘め・・・」バタッ

キキーッ

ガチャ

バタン

サラトガ「あら?もしかして終わってしまいましたか?」

キット「はい。今のが最後の一人です」フォンフォン

霧島「では、私たちも地下へ!」

キット「その必要はありません。たった今、吹雪さんが核ミサイルを停止させました」フォンフォン

アイオワ「コングラッチュレーション!」

イントレピッド「返ったらお祝いね!」
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:03:52.78 ID:nOYJ+iZg0

-ミニッツ艦内-

テンテケケテケテンテケケテケ

提督「着信だ」

ピッ

提督「もしもし」

提督「作戦は成功?核戦争は回避されたんだな?良くやってくれた!」

提督「ああ、鎮守府で落ち合おう」

提督「皆、作戦成功だ!」

長門「やったな!」


-ペンタゴン-

キット「吹雪さんたちが上がって来た様です」フォンフォン

ウィーン

霧島「お疲れ様です」

イントレピッド「その縛られてる人って」

吹雪「はい。副大統領です。この人がテロリストのリーダーでした」

サラトガ「そんな・・・」

アイオワ「!? ユーはサブマリンの・・・」

伊13「あの・・・帰ってからお話・・・します」
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:05:54.57 ID:nOYJ+iZg0

-夕方 鎮守府 執務室-

提督「元帥の命を受け、極秘に俺の護衛をしていた?」

伊13「はい・・・。そのことを知っているのは・・・師匠さんとキットだけです」

提督(言われてみれば、もしかしてと思い当たる節がある。地下で大淀に襲われた(意味深)の時とか)

提督「そうか、今まで何度も助けられたんだろうな。ありがとう。ところで何で川内に変装してたんだ?」

伊13「それは・・・あの人、くのいちっぽいから、突然現れても驚かれないかな・・・と思いました」

吹雪(否定の余地が見当たりません)

アイオワ「確かにあの子、ニンジャガールねー」

サラトガ「イエス、ニンジャ!」

イントレピッド「ニンジャー!」

霧島「懸命な判断かと」

伊13「あの、このことはイヨちゃんも知らないので・・・内密にお願いします」

提督「分かった」


-天井裏-

青葉(大スクープです!艦隊新聞に載せれば一面を飾れます!)

青葉(しかし、本人が秘密にして欲しいと言っている以上、載せる訳には・・・)

青葉(あー!でも、でも!)
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:10:41.56 ID:nOYJ+iZg0

-執務室-

提督(青葉の奴、また天井裏でスパイごっこをしているかも知れない。釘を刺しておくか)

提督「こんなことを青葉に知られたら大変だなー(棒読み)」

吹雪「そうですねー(棒読み)」

伊13「? あの・・・提督?」

提督「でも、青葉は良識のある記者だから新聞に載せたりしないよなー(棒読み)」

吹雪「ええ、青葉さんはそんな人ではありませんよねー(棒読み)」

提督「これでもう大丈夫だ。この件は今ここに居るメンバーだけの秘密だ。皆、いいな?」

一同「はい」


-天井裏-

青葉(うぅ・・・、司令官からあんなこと言われたら引き下がるしかありません)

青葉(スクープよ、サヨナラ(涙))
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/01/21(月) 23:11:51.10 ID:nOYJ+iZg0
E3攻略後、一週間掘り続けてようやくジョンストン来たよ。マジ疲れた。
効率の悪すぎるろ号をやっているのか、掘っているのか分からなくなったし。

今回の堀の教訓
(初秋イベの時点で分かっていたけど)ネルソンタッチの様な不確定要素に頼ってはいけない。

本日はここまで。
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:47:10.94 ID:0FMJbbyf0
諸事情によりしばらく入院していました。
しかし私は忠義面して世界をめちゃくちゃにした戦争屋では無いのでソロモン(コンペイ島)ではなく、自宅に帰ってきました。

ぼちぼち再開します。
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:49:06.76 ID:0FMJbbyf0

-事件の翌日 会議室-

提督「元帥、意見具申しても宜しいでしょうか?」

元帥「構わん」

提督「海新工業への強制捜査を提案します。ミニッツのコンピュータは海新工業製でした。先日のゴリアテ襲撃も、今回の事件もあの会社が関わっていると見て間違いありません」

元帥「そのことなんだが、実は・・・数日前から件の会社の社長が行方不明になっている」

吹雪「!?」

提督「裏で糸を引いていることがばれて逃げたか」

元帥「それがそうとも言い切れんのだよ」

提督「どういうことですか?」

元帥「何者かによって連れ去られたとの目撃情報が寄せられている。その何者かが、深海棲艦あるいは、奴等に組する者だとしたら」

提督「脅されて協力させられた可能性もゼロでは無いと?」

元帥「そういうことだ。この件はまだ公にはなっていないので、内密に頼む」

提督「御意」

元帥「米軍から提督君に問い合わせが来ているのだが」

提督「何でしょうか?」

元帥「ミニッツの甲板がズタボロになっていたそうだが、何か心当たりはあるかね?」

提督「いえ、全く。恐らく、深海棲艦の仕業でしょう」

元帥「そうか。では、その様に返答しておこう。米国国防総省についても問い合わせが来ているのだが。施設全体がボロボロになっていたとか」

吹雪「それは全てテロリストによる犯行です。私たちが到着した時には既にボロボロでした」

元帥「やはりそうか(本当は吹雪君たちがやったんだろうが、テロリストのせいにしておこう)」

吹雪(キットが監視カメラの映像を全て消去してくれたので、証拠は残っていません。それに職員の人たちは全員監禁されていたので大丈夫。現場は見られていません)

元帥「それと、米国大統領からなんだが、何か無礼を働いたかね?」

提督「いえ、記憶にございません」

元帥「うむ、そうだな。君がその様なことをするとは思えん。それにミニッツ艦長も大統領の言うことは聞き流して欲しいと言っていたからな」

提督「ミニッツの艦長殿は苦労人です」

元帥「その様だな。最後に一つ確認なのだが、この通信は外部に漏れるということは無いかね?」

提督「この通信は安全です。テレビ電話装置は妖精さん作ですし、通信は常時キットが監視しています」

元帥「それなら大丈夫だな。ミニッツが外部からの不正アクセスを受けたと聞いて気になったのでな」

提督「大事なことを忘れるところでした。元帥、ありがとうございます」

元帥「?」

提督「ヒトミから全て聞きました。私を護るためにヒトミを着任させて頂いたと」

元帥「べ、別に提督君のためなんかじゃないんだからね///」

提・吹(うわぁ・・・)

元帥「ゴホン。他に議題はあるかね?」

提督「いえ、他にはありません」

元帥「海新工業についてはこちらでも調査を進めておく。いつまた事件が起きるか分からない、くれぐれも気を付けてくれたまえ」

提督「ハッ!」
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:50:21.93 ID:0FMJbbyf0

-数日後 執務室-

提督「当然と言えば当然だが、ロシアはアメリカに対して猛抗議をしている。一触即発の状況が続いているな」

吹雪「核ミサイルについては深海棲艦の仕業なんですけどね。司令官から説明して説得できませんか?」

キット「それは難しいでしょう」フォンフォン

提督「そうだな。日本とアメリカは同盟国だ。ロシアから見たら喧嘩相手(米国)の友達(日本)が友達(米国)の肩を持っている様にしか見えないだろう。それに」

キット「アドミラルは一軍人であって政治家ではありません。ロシアとのパイプもありません」フォンフォン

吹雪「今は人間同士で争っている場合じゃないのに」

コンコン

ガングート「ガングートだ」

タシュケント「タシュケントだよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ガングート「提督よ、先日の核騒ぎでわが祖国と米国が随分揉めている様だな」

提督「ああ、解決の糸口が見えず、泥沼化しているな」

タシュケント「そこで、同志ガングートと話し合ったんだけど」

ガングート「我々が一度祖国に戻って大統領を説得しようと思う」

提督「ガングートたちが?」

ガングート「そうだ。大統領も自国の艦娘の話なら聞く耳を持つだろう」

提督「なるほど、一理あるな。よし、では二人に頼もう」

ガングート「大船に乗ったつもりで待っているといい」

提督「そうだ!一緒に連れて行って欲しい奴がいるんだが」
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:52:12.42 ID:0FMJbbyf0

提督「急に呼び出して悪かった。早速だが秋雲、ロシアに行ってみないか?」

秋雲「ロシアに?そっか・・・秋雲さんは要らない子なんだね・・・。だから、奴隷として売り飛ばされるんだね」

提督「???」

秋雲「秋雲さんは知らない男の物になるんだ。せめて初めては提督が良かったな・・・。でも、提督には吹雪が居るし」

吹雪「あの、秋雲ちゃん?」

秋雲「吹雪、お願い!一晩でいいから提督を貸して!そしたら秋雲さんは提督との思い出を胸に強く生きるから!提督、秋雲さんを抱いて!」

提督「お前は何を勘違いしているんだ?」

秋雲「提督は秋雲さんをロシアの大統領に売り飛ばして今回の件の幕引きを考えてるんでしょ?」

キット「何を言っているのですか?」フォンフォン

秋雲「だから、秋雲さんは売り飛ばされてピーされて、ピーでピーなんでしょ?」

提督「お前・・・」ドン引き

吹雪(変なマンガの描き過ぎです・・・)ドン引き

〜しばらく後〜

秋雲「何だ〜、それならそうと言ってよ」

提督「お前が勝手に勘違いして話を進めたんだろ」

秋雲「本当にエルミタージュに行っていいの?」

提督「ああ。フランス遠征の時に秋雲を連れて行ってやれなかったからな。ルーヴルの代わりとしては格が落ちるかも知れないが」

秋雲「そんなこと無いよ、エルミタージュだって超一流だよ!提督大好き!」

提督「現金な奴だ。出発は明後日の予定だ。あと、護衛としてアイオワとサラトガを付ける」

秋雲「それなら安心だね。じゃあ、準備してくるね!」

提督「ああ」

ガチャ

バタン

提督「まったく・・・アイツは俺を何だと思っているんだ?マンガ描くの禁止するべきか?」

吹雪「禁止したら禁止したでフラストレーションが溜まって、かえって危険じゃないですか?」

提督「だよな。部下に襲われる(意味深)とか洒落にならん。しかも、駆逐艦なのが余計にヤバイ」

吹雪(やっぱり、そうなる前に私から積極的に行って方が)
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:54:06.14 ID:0FMJbbyf0

-二日後 執務室-

夕雲「うぅ・・・秋雲さん(涙)」

黒潮「ロシアに行っても強く生きるんやで(涙)」

提督(何で今生の別れみたいになってるんだ?)

吹雪(何でこんなに大げさな反応をしているんでしょうか?)

不知火「お土産はマトリョーシカがいいです。あとはシベリアの永久凍土から出土したマンモスなんかも」

浦風「流石にそれは無理じゃ」

磯風「うむ、無理だ」

不知火「そんな・・・。マンモス欲しかったのに」

雪風「雪風はえっと・・・ピロシキを食べたいです!」

提督「ピロシキくらい買ってきてやるから他のにしなさい。どうしても本場の味がいいなら、ガングートにでも頼むから」

萩風「何か健康にいい食材を買ってきてください」

秋雲「いや、大雑把過ぎて分からないんだけど(汗)」

嵐「俺はロシアのライダーの変身ベルトを頼む」

秋雲「それは日本のおもちゃ屋に行きなよ(汗)」

時津風「んーとね、んーとね、何でもいいや」

秋雲「いや、何でもいいって一番困るんだけど」

陽炎「秋雲に何かあったら許さないから」

提督「何で何かある前提になってるんですかね?護衛も付けてるんですけど」

陽炎「だって、マレーシア機の事件はロシアによるものって言われてるじゃない」

提督「流石に自国の艦娘の乗った飛行機を打ち落としたりしないだろ。それ以前に当てられないと思うが」

夕張「ミサイル程度じゃコンコルドMK-Uには追いつけないわ。世界一早い飛行機なんだから!トール○スを超えたんだから!」

陽炎(だから、そのトール○スって何?)

提督「イエス、トール○ス!」

提・夕「イェーイ!」ハイタッチ

陽炎(この人たち何なの?他所の鎮守府への移動願い出そうかな・・・)

不知火「その必要はありません」

陽炎「!?」

不知火「不知火は司令を信じています」

秋雲「それじゃ、行ってくるね〜。お土産は適当に買ってくるから」

提督「お土産を買うための軍資金(小遣い)を渡したんだから最低でも姉妹の分は買って来いよ」

秋雲「大丈夫だって。秋雲さんに任せといて!」
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:56:05.55 ID:0FMJbbyf0

-数時間後 ロシア クレムリン-

ガングート「大統領よ、先日の核ミサイルの件で話をしに来た」

大統領「その件ならもう対応が決まりました。あれはアメリカから我々に対する宣戦布告だ。やつ等を叩き潰す!」

ガングート「あれは深海棲艦による犯行だと言ったはずだ。証拠もある」

大統領「そんな話を信じられるとでも?あのミサイルは起爆すること無くバイカル湖に墜落しましたが、モスクワが標的だったことは火を見るよりも明らかです!」

ガングート「そうやってロシアとアメリカが開戦させることこそがやつ等の目的。思う壺だ」

大統領「教官、貴方は日本へ行って変わってしまった・・・。貴方ともあろう方がアメリカの肩を持つとは」

ガングート「アメリカの肩など持っていない。我々の敵は深海棲艦だと言っているのだ!」

タシュケント「そうだよ!今は人間同士で争ってる時じゃないよ!」

大統領「二人とも何故変わってしまったのだ・・・。日本へ発つ前は鎮守府を壊滅させて帰って来ると意気込んでいたのに」

タシュケント「いや、赤く染めるとは言ったけど、そんな物騒なことは言ってないよ(汗)」

大統領「赤く染めるとはつまり、血で染めると言うことだ!」

タシュケント「いや、違うから。大統領こそ色々大丈夫?」

ガングート「私は身も心も提督のものになった!」

大統領「」ポカーン

タシュケント「え!?いつから同志提督とそんな関係になったの?」

ガングート「艦娘なら当然だ。昨晩も(夢の中で)提督に抱かれたからな!」

タシュケント「知らなかった・・・。まさかそんなことになってたなんて・・・」

大統領(おのれ提督とやら、貴様は、貴様だけは許さん!)

ガングート「大統領よ、これが最後通告だ。今は人間同士で争っている時ではない。一致団結して深海棲艦と戦う時だ。それが出来ないならお前を討つしかない」

タシュケント「同志ガングート!?」

大統領「クッ・・・。分かりました。今回は貴方を信じましょう。しかし、次は無い。いいですね?」

ガングート「構わん。その時はアメリカと戦争でも何でも好きにすればいい(もっとも、次など無いが。やつ等も二匹目のドジョウを狙ったりしないだろう)」

ガングート「あと、KGBを使って提督を始末しようなどとバカなことは考えないことだ」

大統領「!?」

タシュケント「そうだね。同志提督は深海棲艦でも殺せない人だし」

大統領(深海棲艦でも殺せない?化け物か!)

ガングート「では、我々は失礼する」クルッ

タシュケント「同志ガングート、一つ聞きたいんだけど」

ガングート「どうした?」

タシュケント「大統領は同志ガングートを教官って呼んでたけど」

ガングート「ああ、そのことか。奴は軍にいた頃、私が鍛えた教え子の一人だ」

タシュケント「へぇ〜、未来の大統領を育てたなんて凄いね!」

ガングート「そうでもないさ。さて、仕事も終わったし、オークラたちを連れて観光に出掛けるか。エルミタージュに行きたいと言っていたな」
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 22:59:13.59 ID:0FMJbbyf0

-夜 鎮守府 食堂-

提督「ん?茶碗蒸しに入ってる銀杏って」

鳳翔「はい。先日、雪風ちゃんが拾ってきてくれたものです」

時雨「小ぬか雨降る御堂筋」

雪風「どうしたんですか?」

黒潮「あれは歐陽○菲のデビュー曲『雨の御堂筋』や。大阪の御堂筋は銀杏がぎょーさん植えられてるんで有名やねんで」

雪風「へー、雪風また一つ賢くなりました!」

時雨「提督は『Love is over』の方が好きだったかな?」

提督「そういう振りは止めてください。お願いします」

榛名「榛名をお呼びですか?」

提督「いや、呼んでないから、大人しく晩御飯を食べなさい」

榛名「提督がご所望なら榛名『Love is over』を熱唱します!」

提督「止めて。頼むから止めて」

榛名「そうですか?」キョトン

榛名「なるほど!尾崎紀○彦さんの『また逢う日まで』の方がいいんですね!」

提督「違う。そうじゃない」

榛名「では、もう少し新しい方がいいですか?それなら中○美嘉さんの『愛詞』にします」

大和「大和をお呼びですか?」

提督「うん、大和違いだ。って言うか榛名、俺と付き合っていたという過去を捏造しようとしないでくれ」

榛名「?」キョトン

提督「いや、小首を傾げて可愛い仕草をしなくていいから」

ゴトランド「そうですよ!提督とお付き合いしているのはゴトです!」

提督「君は何を言っているんだ?」

龍驤「さっきから歐陽○菲とか、尾崎紀○彦って君いくつや?」

ズンチャンチャチャーチャチャン

龍驤「こ、この曲は!」

提督「聞きたいかね?昨日までの時点で・・・10万36歳だ」

龍驤「おしい!35なら完璧やったのに!」

夕立「提督さんがいつの間にか悪魔になってるっぽい」

提督「蝋人形にしてやろうか?」

夕立「きゃー(笑)」

吹雪(何だか楽しそうにしてるけど、何があったんだろう?)←少し離れた席で姉妹と食事中
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:01:35.10 ID:0FMJbbyf0

天龍「お前らいい加減にしろよ!さっきから黙って聞いてりゃあチャラチャラした選曲ばっかしやがって!」

時雨「じゃあ、天龍は何がいいんだい?」

天龍「俺たちは艦娘だ。艦娘なら海だ!加山○三の『海 その愛』に決まってるだろ!」

時雨「う、うん・・・」

龍驤「自分らさっきから何なんや?」

龍田「無いわぁ〜。流石に無いわぁ〜」

提督「天龍、お前いくつだ?」

天龍「提督に言われたかねーよ!」

龍田「海ならジュディ・オ○グの『魅せられて』だってあるじゃない。女は海よ〜」

夕張「ジオ○グ?」

提督「うん、似てるけど違うな」

龍田「提督、時には誰かに甘えることも必要よぉ〜」

提督「そうだな」

龍田「またそうやって適当に聞き流して〜。提督のことだから年下の吹雪ちゃんに甘えるなんてみっともないとか思ってるんでしょ?」

提督(!?)

龍田「一体何年の付き合いだと思ってるの〜?貴方の考えなんてお見通しよぉ〜」

提督(コイツ・・・出来る!)

龍田「何なら私でもいいわよぉ〜。海の様に大きな愛で包んであげるわぁ〜」←艦娘としては吹雪より年下

天龍「フン!龍田に甘えたいならまずは俺様に甘えてもらおうか!」

提督「そんなこと一言も言ってません」

天龍「何だと!俺じゃ力不足だって言いてぇのか!」

提督「んなこと言ってねぇよ!」

天龍「だったら俺に甘えろよ!」

提督「だから何でそうなる?」

時雨「提督、遠慮は要らないよ。僕が癒してあげる」

夕立「夕立も立候補するっぽい!」

夕張「はい、はい、はーい!」

大和「いえ、ここは大和にお任せください!」

榛名「いいえ、榛名です!」

ゴトランド「違います!ゴトです!」

龍驤(やっぱここはうちも立候補すべきか)

龍驤「しゃーないから、うちが一肌n『皆、落ち着け』」

龍驤(言いそびれてもた・・・)

鳳翔「そうです、皆さん落ち着いてください。夜枷なら私が引き受けます!」

提督「え?あの・・・鳳翔さん?」

龍田「もてる男は辛いわねぇ〜」クスクス

提督「誰のせいだと思ってるんだ?」

龍田「さぁ?誰かしら〜」
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:03:17.13 ID:0FMJbbyf0

-執務室-

ドアバーン

大淀「提督、大変です!」

提督「何事だ?騒々しい」

大淀「東京が一晩で砂漠になってしまいました!」

提督「一晩で?」

大淀「はい!それに長崎は一ヶ月雨が降り続いて街が水没しそうになっています!」

提督「ふむ」

大淀「深海棲艦による新手の攻撃です!」

提督「いや、これは深海棲艦の仕業ではない」

大淀「深海棲艦ではない?では誰が・・・」

提督「犯人は彼しか居ない」

ペラッ

時雨「そう、彼しか居ないね」

大淀「えぇ・・・、川内さんならともかく、時雨ちゃんが隠れ身の術って(汗)」

パカッ

武蔵「うむ、彼しか居ないな」

大淀「今度は武蔵さんが床下から・・・。もういいや、考えるのは止めます。それで、彼とは誰なんですか?」

三人「清だ」

清霜「えぇー!私はそんなことしてないよぉ〜」

武蔵「安心しろ。清とは清霜のことではない」

時雨「そうだよ」

提督「俺たちは『彼』と言っただろ」

清霜「グスッ。じゃあ、清霜は悪くないの?」

提督「ああ、清霜は悪くない。悪いのは彼だ」ナデナデ

大淀「それで、彼と言うのは?」

三人「前○清」

大淀「えぇ・・・(困惑)」

提督「事件はまだ続くぞ」

時雨「間違いないね」

大淀「続くとは?」

武蔵「次は神戸で捨てられて惨めになる人が現れるぞ」

清霜「大変!」

提督「第三の事件を阻止しなくては!」

大淀「もう訳が分かりません」
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:04:09.83 ID:0FMJbbyf0

ピピピピピ

提督「う〜ん」パチッ

提督「?」キョロキョロ

提督「俺の部屋?」

吹雪「おはようございます」

卯月「おはようぴょん」

提督「おはよう。夢だったのか」

吹雪「夢?」

提督「ああ、いや、気にしないでくれ。昨日の時雨たちのお陰で変な夢を見ただけだ」

卯月「ぴょん?」

提督「強いて言うならば、懐メロ事件だな」
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/20(水) 23:04:41.37 ID:0FMJbbyf0
本日はここまで。
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:19:48.60 ID:IYgBRSn/0
クソ運営め、吹雪の新グラ実装だと!
某マイスターに勝るとも劣らない超精密射撃で打ち抜かれてしまったではないか!

本日分、始まります。
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:22:04.55 ID:IYgBRSn/0

-12月下旬 銀行-

提督(ミニッツの事件以降、深海棲艦共がやけに大人しいが何が起きているんだ?嵐の前の静けさか?とりあえず今は目の前のミッションに集中すべきか)

行員「受付番号103番の方」

強盗ボス「このカバンにありったけの現金を詰めろ」

行員「!?」

強盗ボス「バカな真似をすれば脳天に風穴が開くぜ」

吹雪「司令官」

提督(このまま無事、新年を迎えられるならそれに越したことは無い。まずはお年玉として渡す分の金を下ろさねば)

吹雪「司令官!」

提督「ん?スマン、考え事をしていた。どうした?」

吹雪「窓口の様子が変じゃないですか?」

提督「窓口?」

ザワザワ

パンパン

強盗C「俺たちは強盗だ!大人しくしやがれ!」

キャー

提・吹「!!!」

提督「窓口側に三人」

吹雪「入り口側にも三人は居る様です。どうしますか?」

提督「こちらは二人で相手は最低六人。多勢に無勢だ。それに損害は保険で補填されるだろうし、人質に危害を加えない限り大人しくしておく方がいい」

吹雪「でも」

強盗B「さっきから何コソコソしてやがる?まぁいい。この嬢ちゃんを人質にしてやるよ」

提督「前言撤回だ。やっぱこの場で○ね」ブチッ

強盗B「あぁ?何だテメー」

提督「ひき肉にしてやんよ」

吹雪「スーパーマ・・・、マ、マ、えっと・・・マ○オ的な名前の全然面白くない芸人コンビのメガネじゃない方の人がよく言う台詞が出ました!」

提督「確かに全く面白くないが、円○志はメガネの方のファンだ。多分、嫌味だと思うが」

強盗B「ひき肉だと?面白れぇ。やっ」

ゴスッ

強盗B「ごばぁ」

ピューン

ドサッ!

強盗B「」チーン
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:23:54.99 ID:IYgBRSn/0

強盗C「!? ア、アニキ!Bの奴が!」

強盗ボス「おい、しっかりしろ!誰にやられた?」

提督「俺だ」

強盗C「おい、兄ちゃん。何嘗めた真似してくれてんだ?」

強盗ボス「コレが見えないのか?」E:拳銃

提督「その程度のオモチャみたいな銃でびびると思ってるのか?こっちは本職だ」

強盗C「本職だぁ?」

ブーン

スパッ

強盗ボス「!?」

強盗C「ア、アニキのチャカが!テメェ、何しやがった!」

提督「五月蝿い」

ゴスッ

強盗C「ぶへっ!」

強盗ボス「お、おい、Cしっかりしろ!クソッ、D、E、F、やっちまえ!」

強盗D「へい!」

強盗E「俺たちを怒らせてただで済むと思うなよ!」

強盗F「ブッ○してやる!」
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:26:24.47 ID:IYgBRSn/0

強盗D「」チーン

強盗E「」ピヨピヨ

強盗F「」チーン

強盗ボス「バ、バカな!」

提督「さて、残りはお前だけだ」

吹雪「大人しく投降した方が身のためですよ」

強盗ボス「ご、ごめ」

提督「ごめんで済んだら警察なんていらねぇんだよ!」

ゴスッ

強盗ボス「ぐふっ」

バタッ

吹雪「この人がリーダーみたいですね。それにしてもセイバーを持ち歩いているなんて思いませんでした」

提督「胴太貫を持ち歩いていたら不審者だが、セイバーならポケットに入るからな。護身用に持ち歩いて損は無い」

吹雪「確かにお陰で助かりましたが・・・」


刑事「お前たちは完全に包囲されている!武器を捨てて大人しく投降しなさい!」


提督「随分早い到着だな」

キット(コムリンク)「私が通報しました」

提督「道理で早い訳だ」

支店長「あの、強盗を撃退して頂きありがとうございます」

提督「貴方は?」

支店長「私は当行の支店長です。警察の方に事情を説明してきます」

提督「お願いします」
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:29:10.77 ID:IYgBRSn/0

刑事「いやー、まさか提督さんが来ている銀行で強盗を働くなんて不運な奴等ですね」

提督「これも軍人としての勤めです」

吹雪(最初は黙って見過ごそうとしてましたよね)

刑事「当時の状況を確認したいので事情聴取をお願いしてもいいですか」

提督「はい。ってもうこんな時間か!すみません、連れを待たせているので明日にしてもらえませんか?」

刑事「でしたら明日、鎮守府へ伺います」


-銀行前-

キット「そこの貴方、何処へ行く気ですか?」フォンフォン

男「?」キョロキョロ

キット「貴方です」フォンフォン

男「!? 車が喋った!いや、遠隔でスピーカーから音声を流しているだけか。何処へ行こうと俺の勝手だろ」

キット「では、ポケットに隠しているソレは何ですか?」フォンフォン

男「何の話だ?」

キット「あくまでシラを切るつもりですか。その拳銃のことです」フォンフォン

男「チッ!どさくさに紛れて逃げようと思ったが、ばれちゃあ仕方ねぇ」

パン

パン

カン

カン

男「弾が弾かれた!?」

キット「やれやれ。大人しく投降すればと思いましたが、仕方ありません」フォンフォン

ガチャ

バコーン!

男「グエッ!?」
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:31:48.16 ID:IYgBRSn/0

-銀行内-

パン

パン

提督「!!!」

刑事「発砲音!?」

キット(コムリンク)「強盗の仲間が逃げようとしていたので撃退しておきました」

提督「まだ仲間が居たのか。よくやってくれた!」

キット(コムリンク)「しばらく起きないと思いますが、早めに回収をお願いします」

提督「そういうことなのでお願いします」

刑事「はい!」


-ショッピングモール-

瑞鳳「お買い物中に偶然会うなんて思わなかったね〜」

時雨「うん、ボクも瑞鳳と会うなんて思わなかったよ」

瑞鳳「この後、プラモデルを見に行こうと思うんだけど、時雨ちゃんはどうする?」

時雨「プラモデル?提督も好きだよね。せっかくだからボクも行ってみようかな」

鹿島(偶然を装って瑞鳳さんに接触する計画だったのに、まさか時雨さんに先を越されるなんて・・・。でも、やるのよ鹿島!ここで怖気づいたら提督さんには近づけないわ!)

時雨「へぇ〜、プラモデルって沢山あるんだね」

瑞鳳「船だった頃の私たちや、飛行機、戦車、車にバイクからロボットまで何でもあるからね〜」

時雨「!?」

瑞鳳「どうしたの?」

時雨「アレ」ユビサシ

瑞鳳「HG シ○ー?」

時雨「作るの難しいかな?」

瑞鳳「ちょっと古いけど、ガン○ラなら初心者でも大丈夫だよ。提督にお願いしたら手取り足取り教えてくれると思うよ」

鹿島「瑞鳳さん!」

瑞鳳「あら、鹿島さん」

鹿島「瑞鳳さん、お願いです。私を弟子にしてください!」土下座

時雨(えぇ・・・)

瑞鳳「え?ちょっ、お願いだから止めて!恥ずかしいから!///」

ザワザワ

ママー

ミチャイケマセン
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:33:29.53 ID:IYgBRSn/0

-フードコート-

瑞鳳「落ち着いた?」

鹿島「はい。先ほどは申し訳ありませんでした」

時雨「急に土下座なんてするからビックリしたよ」

鹿島「すみません」

瑞鳳「それで弟子って話だけど」

鹿島「はい!私にプラモデル作りを教えて欲しいんです!」

瑞鳳「教えるのは構わないけど、急にどうしたの?」

鹿島「艦プラバトルでアッシマーさんに勝ちたいんです」

瑞鳳「アッシマーさんに?でも、アッシマーさんは鎮守府内でNo.2の強さだよ」

時雨(アッシマー、アッシマーって秋津洲のことだよね?)

鹿島「それは分かっています」

瑞鳳「厳しい修行になるよ」

鹿島「私は演習巡洋艦です。厳しい訓練には慣れています」

瑞鳳「その目は本気だね。いいよ、徹底的に鍛えてあげる」

鹿島「ありがとうございます!」

提督「遅くなってスマン。ちょっとゴタゴタがあってな」

吹雪「お待たせ」

時雨「待ってないから大丈夫だよ。ところでゴタゴタって?」

吹雪「ここでは言い辛いから後でね」

提督「ん?瑞鳳に鹿島も来てたのか」

瑞鳳「はい、偶然会ったんです」

鹿島「そうなんです」

提督「後部座席に三人は少し狭いだろうが、一緒に帰るか?」

瑞鳳「せっかくだから乗せてもらおうかな」

鹿島「はい、お願いします!」
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:34:46.49 ID:IYgBRSn/0

-夜 鎮守府 新提私室-

新提「面白そうな映画のBDをレンタルしたから鑑賞しよう」

長門「何てタイトルだ?」

新提「『THAT/あれを見つけたらゲームオーバー』だ」

長門「!!!(それって殺人ピエロが出る映画の偽物では・・・)」

新提「早速再生しよう!」

〜しばらく後〜

テレビ「ハァ〜イ、ジョーン」

新提「出たー!(笑)」

長門「ひっ!?」

テレビ「でも、知らない人とお話しちゃダメって」

長門「ぎゃぁぁぁぁぁーっ!」

〜終了後〜

新提「いや、その・・・すまなかった。長門がホラー苦手だとは思わなくて」

長門「こ、怖くなんて無いんだから・・・」涙目

新提「だが、参考になった」

長門「何が?」

新提「あの序盤のマンホールの穴から話しかけるシーンだ」

テレビ「ハァ〜イ、ジョーン」

長門「ひっ!?」

新提「落ち着け、アレはただの映画だ。ピエロのオバケなんて居ない」

長門「そうだな。うん、オバケなんて居ない、オバケなんて居ない、オバケなんて居ない。ペニー○イズなんて居ない」

新提「では、本題に入ろう。私たちもマンホールの穴に隠れて可愛い駆逐艦たちに話しかけるんだ」

長門「しかし、怪しまれて誰も近寄らないじゃないのか?」

新提「そこはちゃんと考えてある。お菓子で釣るんだ」

長門「なるほど」
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:36:20.12 ID:IYgBRSn/0

〜妄想中〜

長門「ハァ〜イ、うーちゃん。こっちへ来たらお菓子をあげるよ」

卯月「本当にもらえるぴょん?」

長門「この通りだよ」つお菓子が沢山入った袋

卯月「やったぴょん!長門さん大好きだぴょん!」

長門「うーちゃん、私は長門ではない。ナガーワイズだよ」

卯月「ナガーワイズ大好きだぴょん!」

〜妄想終了〜

長門「うへへ・・・いける」ニヤニヤ

新提「分かってくれたか!」

長門「同志よ、早速計画を練ろう!」

新提「うむ!」

長門「一人は駆逐艦のために」

新提「皆は駆逐艦のために」

新・長「全ては駆逐艦のために!」
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/02/27(水) 22:37:01.71 ID:IYgBRSn/0
本日はここまで。
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/03(日) 06:19:32.93 ID:8iERCV6b0
伊勢丹吹雪が可愛すぎて辛い
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:09:06.76 ID:g7BhKZQv0
41cm三連装砲改二があって、41cm連装砲改二が新たに実装されて、もう41cm砲はゴチャゴチャ過ぎて訳が分からん(お目目グルグル)。
陸奥の任務、5-5は言うまでもない(3回連続ダブルレカス引いた)けど、3-5が地味に面倒だった。毎月、北ルートで攻略している提督たちは本当によくやるよな。

本日分、始まります。
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:11:38.41 ID:g7BhKZQv0

-執務室-

コンコン

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「あれ、吹雪ちゃんは居ないんですか?」

キット「吹雪さんは哨戒任務に出ています」フォンフォン

明石(それなら好都合)

明石「今日は提督に耳寄りな話を持ってきました」

提督「それは楽しみだな」

明石「提督、女の子になってみませんか?」

提督「は?何を言っている?」

キット「明石さん、何を言っているのですか?」フォンフォン

明石「文字通りですが?」

提督「明石よ、すまなかった」

明石「?」

提督「工作艦は明石しか居ないせいで、負担をかけてしまっていたことに気付けなかった俺を許してくれ」

明石「へ?」

提督「一週間くらいでいいか?ゆっくり羽を伸ばしてくれ。その間は俺たちで何とかするから」

明石「私は疲れてなんていません!」

提督「疲れが溜まり過ぎておかしな言動をしているんだろ?遠慮は必要ない」

明石「違います!」

提督「違う?ではどうした?」

明石「提督はケッコンしたのに吹雪ちゃんに手を出したことが無いそうですね」

提督「余計なお世話だ」

明石「憲兵さんに捕まると思ってるんですよね?例え駆逐艦でもケッコンしていて相手も了承していたら問題無いのに」
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:16:58.94 ID:g7BhKZQv0

〜想像中〜

提督「吹雪」

吹雪「司令官///」

ドアバーン!

憲兵「そこまでだ!」

提・吹「!?」

憲兵「駆逐艦に手を出そうとはふてぇ野郎だ!」

提督「は?いや、ちょっと待ってくれ。駆逐艦でもケッコン済みで相手の同意があれば」

憲兵「嘘に決まっているだろ」

提督「は?」

憲兵「貴様の様な輩を捕らえるための嘘に決まっているだろう!」

提督「なん・・・だと」

憲兵「さぁ、神妙にお縄につけ」

提督「あばよ、憲兵のとっつぁーん」ダッ

憲兵「待てー、逃がさんぞ提督!逮捕だー!」ダッ

吹雪「司令官、司令かーん!(涙)」

〜想像終了〜

提督(って感じでトムとジェ○ー若しくは、ル○ン三世な展開が始まるのはまっぴらご免だ!それに将来、俺よりもいい男が現れるかも知れない。だから今は手を出すべきではない)

提督「用が無いなら帰ってくれ。だいたい吹雪に指輪を渡した俺が言うのも何だが、犯罪だろ?」

明石「そこでもう一度言います。女の子になってみませんか?」

提督「サッキカラ ナニヲ イッテイル?イミガ ワカリマセン」

明石「同性同士ならセクハラにはなりません。お触りし放題です(本当は男性のままの提督にお触りして欲しいけど、この際仕方ないわ)」

提督「やっぱり疲れているんだな。確か大本営に頼んだらカウンセラーを派遣してもらえたな。えーっと連絡先は」

明石「だから疲れてませんって!私は提督のことを思って言ってるんです!」

提督「俺のことを?」

明石「色々溜まり過ぎて爆発しない様にガス抜きをする方法を私なりに考えたんです!」

明石(と、言うのは建前で本当は、大本営が他所に知られるとマズイと隠蔽したから提督は知らないだろうけど、他の鎮守府の提督が女の子に換えられたって話を聞いて面白そうって思ったんですけどね。何で知っているのかって?明石ネットワークですよ。でも、お触りウエルカムは本気です)」

提督「明石が色々気を使ってくれたのはよく分かった。気持ちだけ受け取っておこう」

明石「何だか喉が乾きましたね。ティータイムにしませんか?」
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:19:17.45 ID:g7BhKZQv0

提督「・・・」ジトー

明石「そんなに警戒しなくても紅茶に薬を混ぜたりしませんよ。そんなことしたら提督は即気付くでしょうし、しばかれたくはありませんからね」

提督「女を殴ったりはしない」

明石「でも、洗脳騒ぎの時に天龍さんがデコピンされたって泣いてましたよ」

提督「いや、デコピンは暴力には入らないだろ?戸○呂弟ならともかく」

明石「その人がやると艦娘と言えども首が飛びますね」

提督「どうでもいい話はここまでにして少し休憩するか。キット、明石の行動をよく見張っておいてくれ」

キット「はい」フォンフォン

明石「ちょっとは信用してくださいよー」

提督「さっきの話を聞くまでは信用していたさ」

明石「ひどーい!」

キット「自業自得です」フォンフォン

明石(ここは一旦引いて作戦を練り直すしか無いわね)


-正門前-

あきつ丸「ご苦労様であります」

あきつ丸「大淀殿宛ての電報でありますか。これは早く渡してあげる方が良さそうでありますな」

大淀「♪」

あきつ丸「あんな所に鼻歌を歌いながら散歩している大淀殿が。大淀殿〜!」

大淀「あら、あきつ丸さん」

あきつ丸「大淀殿に電報が届いているであります」つ電報

大淀「電報?ありがとうございます」
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:20:28.24 ID:g7BhKZQv0

-夕方 厨房-

明石「ふふっ。あの程度で私は諦めたりしませんよ。今日は金曜日。つまり晩御飯はカレーです!カレーならスパイスが効いてるから少しくらい薬を入れても気付かれないはず」

パカッ

明石「いい香り。じゃあ、ちょっと失礼して」

ポタッ

ポタッ

明石「う〜ん。この大鍋に数滴程度じゃ足りないかも・・・。全部入れちゃえ!」

ドバーッ!

明石「この薬は男性⇒女性の一方通行だから艦娘の皆には影響は無いから大丈夫!あー、明日の朝が楽しみだな〜」

明石「・・・。何か忘れている気がするけど、分からないし、まーいいや」
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:22:15.76 ID:g7BhKZQv0

-翌朝 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か。おはよう」

提督(ん?俺、こんな声高かったか?それに何だか胸が締め付けられて苦しい)

卯月「誰ぴょん?」

吹雪「司令官!?どうしたんですか、その姿!?」

卯月「へ?司令官?」

提督「?」

吹雪「ご自分の姿を見てください」つ手鏡

提督「な、な、何」

吹雪「ダメです!」

提督(ダメだ!ここで叫んだらまた金剛たちが来てしまう!)

プチン

卯月(ボタンが弾け飛んだぴょん。戦艦クラスだぴょん・・・。うーちゃんより遥かに大きいぴょん。羨ましいぴょん)ジー

吹雪「どうしてこうなったか心当たりはありませんか?また深海棲艦ですか?」

提督「いや、明石だ。間違いなくあの野郎だ。ちょっと行って来る」

卯月「ちょっと待つぴょん」

提督「止めてくれるな」

卯月「違うぴょん。サラシを巻いて行った方がいいぴょん」

提督「そうか?」

卯月「そうだぴょん。その方が動きやすいぴょん。うーちゃんが巻いてあげるから、上脱いで」

提督「分かった」ヌギヌギ

提督「何か恥ずかしいな///」

卯月「じゃあ巻くぴょん」モミモミ

提督「ひゃぁ!?コラ、止めなさい!」

吹雪「・・・(戦艦クラス・・・羨ましい・・・)」

卯月「よいではないか、よいではないか。うへへ」

提督「吹雪、見てないで止め『私も混ぜて』」

提督「へ?」

卯月「もちろんだぴょん。二人で可愛がるぴょん」

提督「ちょ、待て。早まるな!」

吹雪「では失礼します」

提督「あーーーーーーーーーーーーーっ!」
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:25:13.13 ID:g7BhKZQv0

-工廠-

提督「酷い目に合った・・・。それもこれも全部明石が悪い」

提督「おい、明石!」

明石「えっと・・・どなた?新しく着任した艦娘?」

提督「どなた?だと」ピキピキ

明石「ごめんなさい。何処かで会ったことありましたっけ?」

提督「上司の顔を忘れたか?」

明石「上司?えっと・・・。!?まさか提督!いや、でも」

提督「その通りだ!」

明石「やったー!成功したんですね!」

提督「・・・」イラッ

ブンッ

スパッ

提督「あー、勢いよく手が滑って棚を斬ってしまったー(棒読み)」

明石「女の子になったのに胴太貫を軽々振るなんて凄いですね!提督の刀は結構重いですし、艦娘でも儀装が無い状態だと長門さんや武蔵さんくらいしか使えませんよ」

提督「当然よ。この刀は妖精さんたちが私のために打ってくれたものなんだから。貴女たちにとっての儀装みたいな物よ」

明石(口調が変わった!?精神面にも影響が出始めたんだわ。このまま時間を稼いで心身ともに女性になってしまえば・・・)

ブンッ

スパッ

提督「次に手が滑ったら明石を斬ってしまうかも知れないわー(棒読み)」

明石「!?」

提督「斬られたく無ければ元に戻る薬を出しなさい」

明石「ありません」

提督「は?」

明石「実はあの薬、偶然の産物なので解毒剤的な物はありません」

提督「そう」ブチッ

明石「はい、そうなんです。なので諦めてこの状況を楽し」

ブンッ

明石「ひっ!?何するんですか!」

提督「手が滑ったわ」

明石「あの・・・もしかしてオコですか?」

提督「当然でしょ?」頭の上で指立てポーズ

明石「ですよねー」
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:27:21.71 ID:g7BhKZQv0

提督「貴女は艦娘よ。少しくらい斬っても死なないし、入渠すれば傷も残らないわ」

明石「確かにそうですけど、痛みは感じますから!」

提督「この事態を引き起こしたのは誰かしら?」

明石「んー、誰でしょう?」

ブンッ

明石「ひぃー!ごめんなさーい!」ダッ

提督「待ちなさい!」ダッ

明石「殿中でござる〜!殿、いや姫?兎に角、ご乱心でござる〜!」

春風「司令官様、助太刀いたします」

明石「春風ちゃん!?一体何処から?」

春風「司令官様が女性になってしまった以上、もう妾になることが出来ません。許しません」

旗風「春姉さん、助太刀致します」

金剛「覚悟するネー!」

榛名「榛名は大丈夫ではありません」ハイライトオフ

酒匂「ぴゃー!」

大和「許しません」

武蔵「相棒にこんなことをしてタダで済むと思うなよ」

川内「ドーモ、明石=サン。川内デス」

明石「あわわわわ・・・」

神通「覚悟はいいですね?もっともノーとは言わせませんが」

那珂「きゃはっ♡殺っちゃうよ♪」

北上「流石に見過ごせないよね〜」

大井「○ね」

木曽「俺たちを怒らせた以上、楽に死ねるとは思わないことだな」

鬼怒「マジパナイ!」

青葉「遺言をどうぞ!」

明石「嫌ぁぁぁぁ!」

浦風「うちの提督さんに何してくれとんじゃワレ」

明石「うちの提督さんって、それを言えるのは吹雪ちゃんだけなんじゃ」

浦風「あ゛?」

明石「ひっ!?」

卯月「おのれ明石、ゆ゛る゛さ゛ん゛!!司令官を改造するなど、断じてゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

明石「ちょっ、卯月ちゃん落ち着いて!何処かの最凶ライダーみたいになってるって!それライダー違いだから!仮面じゃないから、ナイトライダーだから!」

卯月「卯月ケインでおしおきだぴょん!」

ブンブン

明石「それって前に提督に買ってもらったって言う杖じゃない!しかも光ってるし!って言うか私は悪の組織の怪人じゃないから!危ないから止めて!振り回さないで!」
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:29:31.28 ID:g7BhKZQv0

???「ちょっと待ったー!」

明石「!?」

卯月「誰だぴょん!」

嵐「ライダーと言えばこの俺だ!」

卯月「ライダー?何言ってるぴょん?」

嵐「だから、仮面卯月ブラックRXだけでなく、俺もライダーとして交ぜろよ」

卯月「意味が分からないぴょん」

明石(今のうちに)

卯月「何処へ行くぴょん?」

明石「!!!」

嵐「俺たちから逃げられると思ってるのか?」

萩風「萩風特製の毒入りケーキはいかがですか?とーっても美味しいですよ」

明石「い、いえ、遠慮しておきます」

萩風「とーーーっても美味しいですよ」ニコッ

明石「いえ、ですから」

萩風「あ!なるほど」

明石「?」

萩風「使用した毒の種類を知りたいのですね」

明石「いえ、そういう訳では」

萩風「トリカブト、彼岸花、水仙、鈴蘭に福寿草、あとヤドクガエルから抽出した成分で全て天然素材です」

明石(それ本当に死ぬ奴じゃないですか。殺る気満々過ぎるじゃないですか!しかも人間なら即死しそうだけど、私は艦娘。死ねずに苦しみだけが続く最悪のパターンも考えられる)

嵐「おい!萩が食えって言ってるのが聞こえないのか?」

明石「あの、私・・・その、お腹空いてないなーなんて」

嵐「仮面卯月ブラックRXは左を頼む」

卯月「了解ぴょん」

嵐「俺は右腕を押さえる」

浦風「じゃあ、うちは口を閉じんように押さえたるけぇ」

明石(何とかして逃げないと毒ケーキを食べさせられる!何か・・・何か無いの?)ゴソゴソ

明石(コレは!)

明石「えいっ!」ダッ

ピカーッ

嵐「うわっ!?」

卯月「ぴょん!?」

萩風「きゃぁ!」

明石「何故かポケットに照明弾が入っていて助かったわ。早く安全な場所へ逃げないと!」
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:31:54.35 ID:g7BhKZQv0

ポーラ「明石さぁ〜ん、一緒に飲みましょう〜」

明石「い、いえ、私お酒はあまり、その(今ここで飲まされて酔いつぶれたりしたら・・・)」

ポーラ「そんなこと言わずにぃ〜」

明石「ちょっと待って!その瓶、ドクロのマークが!」

ポーラ「え〜?あ、本当だ〜。でも〜、ドクロのマークならデスソ○スにだってプリントされてますよぉ〜」

明石「それとは明らかに違いますって!」

ポーラ「・・・」

明石「ポーラさん?」

ポーラ「あがっ!?(吐血)」

バタッ

明石「ポーラさん!」

ポーラ「」ピクピク

ザラ「ポーラ!?どうしたの!」

ポーラ「」

ザラ「ポーラ?」

ポーラ「」

ザラ「息・・・してない」

明石「え?」

ザラ「脈も無い」

明石「そんな!」

ザラ「どうして?」

ザラ「どうして殺したの?ねぇ、どうしてよ!ポーラが何をしたって言うの!」

明石「私じゃありません!」

ザラ「許さない」

明石「だから私は」

ザラ「今、敵を取ってあげるからね・・・」

明石「違います!私じゃありません!」

ザラ「黙れ、黙れ、黙れ!」

明石(ダメだ!言葉が通じない!兎に角、逃げないと!)

明石「夕張、お願い匿って!」

夕張「無いわー。提督を女の子にするとか無いわー」

明石「ちょっ、何故それを?」

夕張「鎮守府中で噂になってるわ」

明石「そう言う夕張もノリノリで協力してくれたじゃない!」

夕張「本当にやるとか無いわー。私はただ開発して遊ぶだけだと思ってたし」

明石「裏切り者ー!(怒)」ダッ
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:34:53.52 ID:g7BhKZQv0

由良「明石さん」

明石「はひっ!」

由良「皆さんの前で謝りましょうね。ね?」

明石「でも、そんなことをしても」

由良「大丈夫。誠心誠意謝れば皆さん許してくれますよ」

明石「そう・・・ですよね。うん、そうに違いない」

由良「でも、由良は許しません」

明石「えっ?」

由良「由良は許しません」

明石「あの、由良さんは改装後に水戦、水爆を装備できる様になりましたよね?」

由良「はい」

明石「ここに強風と二式水戦(熟練)が有ります」

由良「はい」

明石「この二つを差し上げるので許してください!」

由良「・・・。つまり、由良を買収しようと言うのですね?」

明石「買収と言うか、何と言うか」

由良「許しません。買収しようという魂胆がますます許せません!」

明石「ち、違うんです!私はただ」

由良「だた?」

明石「ごめんなさーい!」ダッ

由良「逃がしません。行ってください!」ダッ

明石「ひぃぃぃ!由良さんと瑞雲が追って来る!」

山城「提督が女性になるなんて・・・不幸だわ」

扶桑「そうね。不幸だわ」

山城「その不幸を払うには原因を取り除くしか無いわ」

扶桑「そうね。それしか無いわ」

明石「嫌ぁぁぁぁぁ!(泣)」

扶桑「待ちなさい!」

山城「逃げるなぁぁぁぁぁぁーっ!(怒)」

ドーン!

明石「嫌ぁぁぁー、本当に撃ってきたー!(泣)」
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:37:00.66 ID:g7BhKZQv0

明石「あれは吹雪ちゃん!」

明石「吹雪ちゃん、お願い助けて!」

吹雪「明石さん、人の旦那様にあんなことをしておいてタダで済むと思ってるんですか?」ハイライトオフ

明石「ひっ・・・」

吹雪「さあ、罪を償ってください」

明石「ち、違うの!私は吹雪ちゃんのためを思って」

吹雪「言い残すのはそれだけですか?」

明石「いや、だから」

吹雪「もういいです。氷の棺の中で未来永劫、朽ち果てることなく美しい姿のまま眠らせてあげます」

マテー

コラー

明石「ごめんなさぁぁぁぁーい」

吹雪「逃がしません」

明石「あれはキット!キット、お願い!車内に匿って!」

キット「アドミラルにあの様なことをしておいて助けて欲しいとは・・・」フォンフォン

明石「キット?」

キット「皆さん、明石さんはこちらです」フォンフォン

明石「裏切り者ー!」

キット「自業自得です」フォンフォン


新提「長門、大変だ!朝起きたら女になっていた!」

長門「!? ど、同志よ、何が起きたんだ!」

新提「分からない。深海棲艦による新手の攻撃か?」

長門「何がどうなっている・・・。いや、それよりどうしたらいいんだ・・・」

新提「まずは夕雲ママに慰めてもらおう。同性なら受け入れてくれるはず」

長門「天才か!」

新提「膳は急げだ!」

長門「うむ!」
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:42:22.26 ID:g7BhKZQv0

グラーフ「サメの餌にしてやる」

足柄「いいえ、狼の餌よ」

ウォースパイト「Tower of London!」

陸奥「あらあら」

荒潮「あらあら」

浦波「よくも司令官を!」

明石「ちょっと待って!何で殺したみたいになってるの!」

ガングート「シベリアがお前を待っているぞ」

ヲ級「アカシコロス、アカシコロス、アカシコロス」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石「吹雪ちゃん落ち着いて!って貴女、額に角が!?」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石「それにその左手もどうしたの!?」

黒吹雪「ユルサナイ、ユルサナイ、ユルサナイ」

明石(そう言えば、この子は元々深海棲艦だって提督が・・・)

深海吹雪「コロス」

明石「ひっ!?」

深海吹雪「シズメ、シズメ、シズメェェ!」

伊400「うろたえるな、小娘共ー!」

キャー

ウワー

明石「た、助かった?」

深海吹雪「邪魔ヲシナイデ」

伊400「うろたえるなと言った筈です。この裏切り者は私が討ちます」

明石「へ?助けてくれたんじゃ?」

伊400「晴嵐レボリューション!」

明石「星屑の代わりに無数の晴嵐が私めがけて飛んでくる!?これはまるで大空を翔る晴嵐!」

明石(もうダメ。私はここで終わるのね・・・)
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:44:25.02 ID:g7BhKZQv0

瑞雲仮面「瑞雲波!」

ドカン!

ドカン!

ドカ-ン!

伊400「晴嵐さんが!?」

明石「・・・」チラッ

明石「生きてる?」

瑞雲仮面「瑞雲こそ究極にして至高なり!」

明石「日向さん!」

瑞雲仮面「日向?誰かと勘違いしている様だな。私は瑞雲仮面だ」

明石「ふざけてないで助」

瑞雲仮面「君は少々おいたが過ぎた様だな。瑞雲の裁きを受けよ」

明石「ち、違うんです!私はただ」

瑞雲仮面「ただ?だたどうした?」

明石「ちょっとした出来心で」

瑞雲仮面「そうか出来心か」

明石「そうなんです」

瑞雲仮面「ならば私は許そう」

明石「よかった・・・」

瑞雲仮面「だが、瑞雲とお天道様はお前を許さないそうだ」

明石「!?」
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:48:53.56 ID:g7BhKZQv0

曙「クソ提督にあんなことしてタダで済むとは思ってないわよね?」

岸波「曙先輩の敵は私の敵です」

暁「一人前のレディとして下手人を始末してあげるわ」

呂500「裏切り者は許さないんですって」

磯風「我がエクスカリバーの錆となれ」

明石「本当に錆になったら困るよね?だから止めて!」

足柄「お墓にトンカツを供えてあげるわ」

瑞鳳「瑞鳳も卵焼きを供えてあげるね」

リシュリュー「Je te coule!」

夕雲「・・・」

明石「お願いだから無言で主砲を向けないで!」

ザラ「ポーラの仇」

明石「だから違いますって!」

???「とぉぉ↑おう↓!!」

明石「この叫び声は!」

熊野「私が成敗して差し上げますわ」

鈴谷「明石っちってば調子に乗りすぎじゃん」

三隈「くまりんこ!」

最上「師匠の瑞雲がボクをこの場へ導いてくれた。瑞雲の裁きを受けてもらうよ」

提督「見つけたわ」

明石「て、提督!?」

提督「観念しなさい。もう逃げられないわよ」ジリジリ

明石(ジリジリ詰め寄られてる!兎に角、今は逃げないと!)

ドン

明石「え?か、壁が!しかも私を中心に180°囲われてる!?」

ヤッチマエー

アカシヲユルスナー

ヤーレ!

ヤーレ!

提督「覚悟はいいわね?」

明石「あわわわわわ」ガタガタ
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:51:34.18 ID:g7BhKZQv0

???「・・・し」

明石「殿中でござる〜!」

???「・・・かし」

明石「殿中でござる〜!」

???「明石」

明石「はっ!」

大淀「随分うなされてたわよ」

明石「提督は?」

大淀「提督?一人で机の上に突っ伏して寝てたじゃない」

明石「じゃあ、あれは夢?」

大淀「一体、どんな夢を見てたの?」

明石「ちょっと提督の所に行って来る!」

大淀「あ、ちょっと!行っちゃった」


-執務室-

ドンドンドンドン

明石「提督!」

ガチャ

提督「何だ?騒々しい」

明石「良かった・・・、何も起きてない」

提督「何もって、おまっ、まさか」

明石「いえ、違います!誓って何もしてません!本当です!」

提督「・・・。嘘をついている様には見えないから一応信じよう」

明石「もう二度とバカなことをしないから許してー(泣)」

〜しばらく後〜

提督「落ち着いたか?」ナデナデ

明石「はい」

提督「何があったか知らないが」

明石「今回の件は全て私が悪いんです。悪ノリしてバカなことをしようとしたせいです」

提督「それも俺が負担をかけ過ぎていたせいだろう。悪かった」

明石「もう少しこのままでいいですか?」

提督「ああ(でも、あまり密着されると困ります)」
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 22:54:22.73 ID:g7BhKZQv0

-工廠-

大淀「帰ってきたわね」

夕張「おかえりー」

明石「ただいま」

大淀「メンバーもそろったし、今から大事な話を始めます」

明石「大事な話?」

大淀「先ほど、大本営から電報が届きました」

明石「電報?何でわざわざ電報で?」

大淀「電話やメール、無線だと情報が漏れる恐れがあり、郵便だと時間がかかると考えたのでしょう」

夕張「それで内容は?」

大淀「まだ全ては解読できていませんが、分かっている部分だけ読み上げます」

明石(暗号で送ってきたってことはかなり重要な内容なの?)

大淀「ゴトランドさんが着任したいくつかの鎮守府で提督が『自分の初期艦はゴトランドだ』などと意味の分からない言動をしているそうです」

明石「全ての鎮守府ではないってこと?」

大淀「はい。その現象が起きている鎮守府と、起きていない鎮守府の違いはまだ分かりません」

夕張「・・・」

大淀「どうしましたか?」

夕張「これは先日の食事中の出来事なんだけど、ゴトランドさんが自分は提督とお付き合いしているって」

大淀「!?」

夕張「でも、提督はあっさり否定してたけど。まるで、ブリ○チの月○さんね」

大淀「このままでは提督が藍○隊長に勝てたのもゴト島さんのおかげになってしまいます!」

夕張「落ち着いて!それ本当に月○さん事案だから!って言うか提督は藍○隊長と戦ってないし!」

大淀「それよりも提督の斬○刀を守らないと!」

夕張「提督のは斬○刀じゃないから!提督なら○解よりもトランザムしそうだし」

明石「そうそう。トランザム乗りがトランザムって・・・何でやねん!」

夕張「いやー、まるでRJさんの様な見事なノリツッコミ」

大淀「ふざけてる場合ですか!このままでは尸○界は大変なことになってしまいます!」

夕張「尸○界って」

明石「大淀が手遅れになってる・・・」

大淀「誰が手遅れですか!私は月○さんに記憶を改変なんてされてません!」

明石「だから月○さんじゃなくて、ゴトランドさんだって!」

大淀「!? 私としたことが・・・。ゴホン。話を本題に戻します」
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 23:02:03.28 ID:g7BhKZQv0

大淀「ゴトランドさんの目的は分かりませんが、提督の記憶が改変されるのを阻止する装置を造ってください!」

夕張「えぇ・・・」

明石「無茶振り過ぎる」

大淀「二人は提督がおかしくなってもいいんですか?」

夕張「よくは無いけど、ねぇ」

明石「原因が分からないものを防げって言われても」

大淀「もういいです!私がデロリアンで過去に戻り、ゴトランドさんを着任前に始末します!」

明石「いや、落ち着いて!スカイ○ットみたいな発想になってるから!」

夕張「ターミ○ーターはマズイって!」

大淀「ゴリアテ襲撃時にも歴史を変えたじゃないですか!」

夕張「提督の死を回避するのと、これは違うから!」

明石「キットにも協力してもらって当面監視を続けるってことで納得して!」

夕張「尻尾を出したら直ぐに捕らえるから!」

大淀「仕方ありません。今はそれで妥協します。でも」

夕張「取り返しの付かない状況になった場合は仕方ないわ。その時はデロリアンで・・・」
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/17(日) 23:03:28.40 ID:g7BhKZQv0
>>796
ええ。フェブキも良いですが、今回の新グラはログインした瞬間に成仏する勢いでしたよ。


薬の処分に困った明石が海に不法投棄した結果、鎮守府近海の生物が雌になるという現象が発生したとか、しなかったとか。

本日はここまで。
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 21:53:10.68 ID:WqudPsiL0
幼獣マメシバのスピンオフ?なドラマの存在を最終回でたまたま知った。一生の不覚。
で、ナイトライダーの新作は全然進展が無いみたいだけど、どうなったんだ?
ネクストの時も話が出てから10年近く待った気がするなー。きっとまた黒歴史が増えるんだろうなー(涙)

本日分、始まります。
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 21:54:54.24 ID:WqudPsiL0

-12/31 夜 大ホール-

提督「皆のお陰で今年も乗り切ることが出来ました。これより忘年会兼カウントダウンパーティーを始めます。乾杯!」

一同「乾杯!」

提督「ここからは無礼講なので各々楽しんでくれ」

一同「イエーイ!」

提督「ただし、ポーラ、那智、千歳、イヨはハメを外して飲みすぎないように」

ポーラ「ブーブー」

提督「姉妹から直訴されているんだ。常識の範囲内で楽しんでくれ」

ザラ「ポーラ、今夜は禁酒にしましょうか?」

ポーラ「じょ、常識の範囲内で楽しみます、はい!」

ザラ「よろしい」

睦月「卯月ちゃんがステージに上がったにゃ!」

卯月「うーちゃん、一発芸をしまーす!」

ワー

パチパチ

卯月「秋刀魚を焼く時に使った串を指の間に挟んで・・・」

卯月「ア゛ーーーーッ!ウズヴァリンだぴょん!」

ウォースパイト「まるでヒュージ・アックマンね」

提督「落ち着いてください、ランスロット卿。区切りがおかしいです」

ウォースパイト「誰がランスロットですか!私はtorchの熱で溶けたりしません!」

提督(何だネタを理解してるのか。と、言うことはヒュージ・アックマンもただの冗談か)

提督「悪い悪い。今のはほんの冗談だ」

ウォースパイト「私はランスロットではなく、ガラハッドです!」

提督「えぇ・・・」

ウォースパイト「何処かにコ○ン・ファースの様な渋い男性は居ないかしら?」

提督「何か酒臭い」

ウォースパイト「お酒が足りないわ。ラム酒はまだかしら?」

ネルソン「待たせたな。ラム酒を大量にもらってきたぞ!Admiral、貴様も飲むか?」

提督「犯人はネルソンか・・・。以外な伏兵が居たものだな」

ネルソン「フクヘイ?」

提督「気にしないでくれ。俺は遠慮しとくよ」

ネルソン「貴様、私とは盃を交わせないと言うのか?」

提督「何処でそういうのを覚えるんだ?」

ネルソン「那智から聞いたぞ。Admiralと艦娘は盃を交わして絆を深めると」

提督「ナニソレ?893ですか?とりあえず那智から聞いたという話は間違っているぞ」

ネルソン「!?」

提督「まー、そういうことだからウォースパイトと楽しんでくれ」
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 21:56:40.87 ID:WqudPsiL0

伊58「ゴーヤです。魚雷のモノマネをするでち!」

ギョライノモノマネ?

ナニソレ?

伊58「ギョラ!?あんたたちふざけ過ぎー!」

シーン

提督「プッ(笑)」

夕張「アハハハハハ!」

リシュリュー「Cool Japan!」

呂500「何だか分からないけど、魚雷のモノマネ、凄いんですって!」キラキラ

一同「えぇ・・・(困惑)」

伊8「今のは伝説の鼻毛マンガ ボ○ボーボ・ボーボボに登場した魚雷○生というキャラクター?のモノマネです。魚雷をキャラと言っていいのか疑問ですが、生きているのでキャラとします」メガネクイッ

吹雪「だから魚雷のモノマネですか(汗)」

伊8「ええ」

吹雪(魚雷なのに先生って訳が分かりません)

伊8「ゴーヤはよく『ゴーヤの魚雷さんは』とか『魚雷さんお願いします』とか言ってますからね。他の誰よりも魚雷に対する想いが強いのです」

アイオワ「アイオワよ」

サラトガ「サラトガです」

イントレピッド「イントレピッドです」

三人「これから三人で歌います。ミュージックスタート!」

スピーカー「♪〜」

提督「この曲は・・・」

三人「カーモンベイビー♪」

提督「エグ○イルか」

吹雪「違いますよ。三代目Jソ○ルブラザーズですよ」

提督「どちらもあまり変わらないと思うんだが。兄弟グループだし」

川内「二人とも何言ってんの?ポ○ノグラフティだよ」

比叡「ボーイズ・タ○ン・ギャングですね!」

提督「それは『君の瞳に恋してる』だろ?I love you babyでは無く、カモンベイビーアメリカだ。ベイビーしか合ってないぞ」

比叡「!?」

神通「皆さんしっかりしてください。ス○ッツですよ」

足柄「いいえ、ミス○ルよ」

那珂「ちょっと皆大丈夫?ボーカルは誰か分かってる?(汗)」

一同「IS○A」

那珂(何でそこまで分かってるのに間違うの・・・。わざと?わざとやってるの?)

提督(それにしても凄く揺れてるな)

吹雪(私もあの位になったら司令官は喜んでくれるんでしょうか?)
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 21:58:22.43 ID:WqudPsiL0

-1/1 昼 提督私室-

提督「ふぅ〜、全員挨拶が終わったな」

吹雪「年々、人数が増えるから大変ですね。でも、こうして無事に新年を迎えられて良かったです」

ガチャ

摩耶「よ!遅かったな」

足柄「待ちくたびれたわよ」

大鳳「97、98、99・・・あ!提督、お帰りなさい」

瑞鶴(こんな時でもトレーニングって真面目と言うか、何と言うか)

榛名「榛名は少しくらい待っても大丈夫です」

衣笠「衣笠さんは待たされて寂しかったなー」

提督「えっと・・・、皆そろって俺の部屋で何をしているのかな?」

荒潮「あらあら、女の子を待たせておいてそんなこと言うの〜?」

伊8「提督にとってはっちゃんは要らない子なんですね・・・」

伊19「イクも必要とされないなら海に沈んだ方がいいのね」

伊勢「まぁまぁ、コレ(瑞雲)で落ち着いて」

鬼怒「ここで瑞雲が出てくる辺り、マジパナイ!」

加賀「何を言っているの?そんな物で喜ぶのは貴女の妹だけよ」

熊野「その通りですわ」

大井「そうよ!二人とも潜水艦なんだから魚雷の方がいいわ!」

瑞穂(瑞穂は少し嬉しいなんて言えません)
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 22:00:20.63 ID:WqudPsiL0

初風「提督も私をツチノコ呼ばわりするのね」

提督「一言も言ってないぞ」

秋津洲「それより皆で新春恒例 艦プラバトル大会をするかも!」

加古「ぐー」zzz

神通「加古さん、起きてください。提督が帰ってきました」

伊14「もう呑めないってば〜」zzz

伊13「イヨちゃんも起きて・・・。提督が帰ってきたよ」

飛鷹「提督と一緒に初詣に行こうと思って待ってたんですよ」

提督(だからって俺の部屋で待つ必要は無かったんじゃないですかね?)

朝雲「私も初詣に付き合ってあげるために待ってたのよ」

提督「今日は山雲は一緒じゃないんだな」

朝雲「山雲だって常に一緒に居るわけじゃないわ」

提督「瑞鶴は俺より翔鶴との方がいいんじゃないのか?」

瑞鶴「せっかく来てあげたのに文句あるの?爆撃するわよ!」

提督「滅相もございません!」

加賀「少しは素直になりなさい。提督が帰って来るまでソワソワして待ってたでしょ」

瑞鶴「ちょっ、何を言うのよ!///」

提督「初詣なんだが、ジャーヴィスが初詣に行ってみたいと言い出したから、英国勢と行くことになってな」

摩耶「じゃあ、ジャーヴィスにあたしたちも付いて行っていいか聞いてくれよ」

提督「ああ、だがダメだと言われたら諦めてくれよ。まぁ、帰ってきてからもう一回行ってもいいが」

吹雪「今回は人数が多いから電車での移動ですね」

提督「そうだな。交通規制をしているだろうし、移動本部は使えないな」
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 22:01:50.71 ID:WqudPsiL0

-神社-

ネルソン「これが初詣というものか。アークは前にも来たことがあるのか?慣れているようだったが」

アークロイヤル「うむ。私は去年も赤城たちと来たからな」

ジャーヴィス「ねぇ、ダーリン。次はヒメハジメを体験してみたい!」

提督「は?」

吹雪「?」

荒潮「あらあら〜、随分おませさんね〜」

衣笠(この子、自分のことは棚に上げてるよ)

アークロイヤル「ヒメハジメ?」

ネルソン「何だそれは?」

ウォースパイト「」ポカーン

ジャーヴィス「だからヒメハ『ストーーーーップ!』」

提督「大きな声で何度も言うんじゃない!」

ジャーヴィス「?」

ウォースパイト「ジャーヴィス、貴女、意味は分かっているの?」

ジャーヴィス「意味は知らないけど、オークラがくれたJapanのmannerについてのマンガに、初詣とヒメハジメはお正月に欠かせない伝統行事って書いてあったよ?」

提督「秋雲ぉ!あのおバカ、帰ったら説教だ!」

ウォースパイト「Admiral」

提督「その前にこの難局をどう乗り切るか・・・」

ウォースパイト「Admiral.私から説明します」

提督「すまない」

ウォースパイト「これも年長者の務めです。ジャーヴィス、こちらへ」

ジャーヴィス「はーい」

ウォースパイト「姫初めと言うのはですね・・・と言う意味です」

ジャーヴィス「///」プシューッ

足柄「顔から火が出るって言うけど、マンガみたいに蒸気が出るなんて初めて見たわ(笑)」
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/03/27(水) 22:04:36.79 ID:WqudPsiL0

???「きゃっ」

提督「おっと、大丈夫ですか?」

???「すみません。慣れない服装なもので躓いてしまいました」

提督「普段、振袖なんて着ませんからねって・・・タ級!?」

タ級「え?」

吹雪「まさか司令官を狙って」

摩耶「テメー、転んだフリをしてあたし達の提督を刺そうとはいい度胸してるじゃねーか!」

タ級「ち、違うんです!私は・・・」

加賀「・・・」スッ

瑞鶴「・・・」スッ

大鳳「・・・」スッ

タ級「ひっ!?」

ザワザワ

提督「三人とも無言で構えるのは止めなさい。周りの人が驚いているぞ。それより何処から出したんだ?」

加賀「妖精さんに作ってもらった四次元転送装置を使いました」

瑞鶴「このポケットがあれば地球の裏側、いえ、月に居たとしても瞬時に艤装を取り出せるわ」

提督(何そのドラ=サンの道具を出すポケットの様な物体は・・・)

大鳳「そういうことです」

提督「とりあえず三人とも下ろしなさい。あと、飛鷹もだ。式神を引っ込めなさい」

飛鷹「仕方ないわね」

提督「すみません、映画の撮影をしてまして」

参拝客「なんだ、映画の撮影か」

参拝客「本物の艦娘の人かと思ったよ」

提督「お騒がせしてすみません」

提督「ここだと周りに迷惑がかかる。とりあえず場所を変えるぞ」
1204.53 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)