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勇者「遊び人と大罪の勇者達」
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1 :
踏切交差点
◆uw4OnhNu4k
[saga]:2017/08/01(火) 22:38:59.54 ID:ZQcnUKE60
【TIPS】
『大罪の力』
短命な寿命で生まれつく、賢者の一族がいた。
彼らは人間に巣食う7つの欲望を元に、禁忌の呪文を発動した。
儀式は失敗し、欲望は分裂し、7人の勇者の元に装備の形となって届けられた。
暴食の鎧
色欲の鞭
傲慢の盾
憤怒の兜
怠惰の足枷
強欲の腕輪
嫉妬の首飾り
欲望に応じた能力をもつこれらの装備の伝説は広まり。
7つの大罪、と呼ばれるようになった。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1501594739
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:41:18.23 ID:ZQcnUKE60
遊び人「良いニュースと悪いニュースがあるの」
勇者「良いニュースから話してくれ」
遊び人「1試合目の賭けには勝って全所持金200Gが400Gになりました」
勇者「もう悪いニュースは話すな」
遊び人「……では、もう一つ良いニュースがあります」
勇者「なんだ」
遊び人「雨風を凌げそうな良い洞穴を見つけたの!」
勇者「でかした」
遊び人「えへへ」
勇者「えへへじゃねえ!!何全所持金使って遊んでるんだ!!今夜も野宿じゃねえか!!」
遊び人「ずびばぜん!!」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:44:00.15 ID:ZQcnUKE60
勇者「今度こそ財布係は俺がやるからな」
遊び人「そしたらギャンブルができなくなっちゃうよ!!」
勇者「だからだろうが!」
遊び人「財布なんて持ってたら戦闘に集中出来ないよ?」
男「関係ないだろ」
遊び人「敵にジャンプして斬りかかろうとしてる時に」
遊び人「『やべ、財布落としちゃうかも……』」
遊び人「って心配になっちゃって空中で後ろ振り返ってる間に返り討ちにされちゃうかもしれないんだよ?」
勇者「混乱呪文もかけられてないのにわけわからないことを言うのはやめてくれないか」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:45:27.02 ID:ZQcnUKE60
勇者「もう俺が管理するからな」
遊び人「ええー!!」
勇者「しつこいな!」
遊び人「勇者が管理することになって、勇者が寝てるスキに私がこっそりお財布取ってギャンブルしに行ったら本当に信頼関係終わるじゃん?」
遊び人「私が管理してれば、ギャンブルに行ってもまぁ私の管理の元だからセーフじゃん?」
勇者「それもはや管理してないからな。あとその発言でもはや信頼関係終わりかけてるからな」
遊び人「だ、大丈夫だって。次こそは必ず倍にして信頼を取り戻すから……」
勇者「ちっとも懲りてねえな!!」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:47:07.62 ID:ZQcnUKE60
〜ほらあな〜
遊び人「ふぅー、よっこいしょっと」
勇者「確かに寝心地はよさそうだ。町からそう離れてもいないし。魔物には気をつけないといけないが」
遊び人「町の片隅で寝た方がよかったかなぁ」
勇者「盗人の多い街だ。治安も悪い。ここの方が一夜を凌ぐには安全かもしれない」
遊び人「たしかに。お財布の中身もすっかりスラれてしまったし……」
勇者「お前がギャンブルでスッたんだろうが!!」
遊び人「ひぃっ!」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:52:23.08 ID:ZQcnUKE60
遊び人「洞窟の中は暗いね。身体も寒いなぁ。特に懐が寒いなぁ」
勇者「こっちのセリフだ」
遊び人「どうにかならないかなぁ」
勇者「ったく、しょうがねえな」
勇者は立ち上がり剣を構えた。
遊び人「勇者様、何を」
勇者「『太陽を追い求めし夜の女王よ。その黄金の輝きの一部を我が剣に授けよ!!』」
勇者「『アカリン』!!」
勇者は洞窟照らしの呪文を唱えた!
遊び人「…………」
勇者「しかし全く明かりは伴わなかった」
勇者「こんなの子供でも使えんのに。これだから呪文は嫌なんだよ」
遊び人「いや、ちゃんと発動しているみたいだよ。剣の先を見て」
勇者「ほんとだ。蛍光性の昆虫並に微かに光ってる」
遊び人「暗いだなんてわがまま言ってごめんね。勇者の気持ちだけで太陽に照らされたような気分だよ」
勇者「そういうやさしさは心が曇るからやめて」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 22:56:07.49 ID:ZQcnUKE60
遊び人「洞窟の中に魔物はいないようだけど、草原からは生き物の気配がするね」
勇者「交代で見張りをするか?」
遊び人「私は多分寝ちゃうよ」
勇者「俺も多分寝ちゃうと思う」
遊び人「詰んだね。全滅だ。タラララタラララタラララタララターラララー」
勇者「まあそんなに危険な魔物もいないだろ。どこぞの勇者様が魔王を葬ったこのご時世だしな」
遊び人「誰も魔王の亡骸を見ていないそうだけど」
勇者「亡骸よりも生体だよ。人間の住むどの場所にも現れなくなったし、実際瘴気も随分晴れたじゃないか。魔物の数もずっと少なくなった」
遊び人「そうだけど……」
勇者「死んでるかニートしてるかわからん魔王の話より、今は目下の心配をしよう。小さな魔物でも寝込みを襲われたらどうしようもない」
勇者「なんなら、今日いた町で俺に声をかけた商人の女の子が寝込みを襲ってくるかもしれん。やくそう買った時にめっちゃ俺の手握ってお釣り返してきてたもん」
遊び人「うわっ……男性って常に惑わしの呪文をくらってるの?というか、やくそう余ってるのに買ったのはそういうわけだったのね!」
勇者「なんだよ。やきもちかよ」
遊び人「はぁ……感心するわ」
勇者「なんだよ。お前こそどうなんだよ」
遊び人「私こそ心配が付き物ですよ。私の魅力にあてられた男性が、夜の魔物となって襲ってこないか心配で心配で。たった今もそばにお釣りニギニギ男Aがあらわれていますし」
おつりニギニギ男Aがあらわれた!
しかし、かんちがいをしている!
勇者「何エンカウントした風にしてるんだよ。かんちがいってどんな異常状態だよ」
遊び人「商人の女の子はにげだした!」
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