【安価とコンマの】異世界召喚されたらこんなとこでした【人生左右物語】

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:02:35.91 ID:Kz1IrsbrO
りん ♀ 16
スク水貧乳のボクっ娘
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:03:43.95 ID:NTNpjv4Uo
名前 一ノ瀬 瑠衣 (いちのせ るい) 性別女
16才 気弱で内気
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:03:52.82 ID:X8E/BESs0
巽 龍斗(たつみ りゅうと) 男
17歳、高校生。剣道部所属
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:04:51.87 ID:QOTI/nyDO
赤塚 剣 あかつかけん

10才 男の娘
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/03(木) 18:04:57.85 ID:7J//VPfMO
朝谷空(あさたに そら) 15
気弱
女体化した状態で召還される
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/03(木) 18:08:46.13 ID:xl/w697rO
空野 優 そらの ゆう
男 高校生17歳
おとなしい性格
8 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 18:23:42.69 ID:3bf3kIXb0
迷いに迷った結果、決めました!
ここからは主人公視点で進んでいこうと思います。
―――――

……いきなり視界が真っ白になったと思ったら変な場所にいた。
しかも灰色の服が名前を教えろとかなんとか……。

「巽 龍斗(たつみ りゅうと)」

?「ほぉほぉ、りゅうくんですね。かなりイケメンじゃないですかぁ」

龍斗「もしかして、女?」

?「顔隠してても声で分かっちゃいました?」

そりゃ分かるって。

龍斗「で、俺はどうしてこんなとこにいんの? あんたなら分かるだろ?」

いかにも怪しいし。

直下コンマ
00〜09…力ずくで全て聞き出す
10〜49…軽い説明で
50〜89…説明しますよそりゃ
90〜99…そんな暇はな〜い!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:24:34.76 ID:m/M9LHaK0
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:25:13.25 ID:NTNpjv4Uo
11 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 18:41:17.17 ID:3bf3kIXb0
?「もちろん説明させてもらいますって〜」

龍斗「おう」

?「まず、ご愁傷さまです」

……ん?

?「左右にいる人たち、見えます?」

龍斗「あぁ、ずっとこっち見てる……見えんの? 顔隠してるけど」

目の前にいるこいつもそうだが、奥にいる二人も顔を隠している。

?「見えてます見えてます。こちらの都合上見せてはいけないのです」

龍斗「はぁ」

?「りゅうくんはあの二人の戦争に巻き込まれました。おつです」

龍斗「……はい?」

?「そのことに関しては私から説明することなんてほぼないんですけど、召喚したの私ですし、そのことなら説明しましょう」

安価下1
1、召喚のこと教えて
2、あの二人のこと教えて
3、名前教えてよ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 18:44:02.17 ID:NTNpjv4Uo
13 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 19:07:13.07 ID:3bf3kIXb0
龍斗「あの二人のこと教えてくれよ」

?「そこ気になっちゃったかぁ〜」

そりゃ、あの二人に巻き込まれたと聞いてほっとけるはずないだろ。

?「あの二人はそれぞれ一国王的存在です。その戦争に参戦できるんだから喜ぶでしょ?」

龍斗「え、王様なの?」

?「王様的存在なの」

龍斗「どう違うんだ?」

?「王の子供とでも思っておいて」

龍斗「……最初からそう言ってくれ」

?「とにかく、りゅうくんはどっちかの指揮下に入っていただきます」

?「もちろん拒否権はありません。拒否した場合、即刻首を」

龍斗「分かったからその先は言うな」

安価下1
1、で召喚の説明は?
2、で名前はなんだよ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:09:44.18 ID:SykiLqWUO
2
15 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 19:23:25.17 ID:3bf3kIXb0
龍斗「で名前はなんだよ」

?「へ?」

龍斗「だから名前。なんて呼んでいいか分からないから」

?「あ、あぁ〜、名前、ナマエね〜。ぐ、グレイで」

絶対偽名だコイツ。
灰色のやつ着てるからってそれはないだろ。

龍斗「俺は名乗ったぞ」

グレイ「私だって名乗りました〜。グレイですぅ〜」

……こういう相手とは無駄に口論はしたくないんだよなぁ。

龍斗「分かったよ、そんでグレイさん? 召喚の説明を……」

グレイ「やなこった」

龍斗「はぁ!?」

グレイ「いつまでも私とばっかじゃなくて、あの二人とも交流をど〜ぞ〜」

グレイ「私が下がったら、視線をどっちかに向けてね。一人が終わったらもう一人がくるから」

そう言ってグレイは後ずさりして下がっていった。
取り残された俺は……、

安価下3まで多数決
1、白い服の人をみた
2、黒い服の人をみた
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:25:40.65 ID:QOTI/nyDO
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:25:52.14 ID:NTNpjv4Uo
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:26:07.98 ID:SykiLqWUO

1
19 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 19:39:35.21 ID:3bf3kIXb0
白い服の人をみた。

すると、俺の視線に気付いたのか、ゆっくりと近づいてくる。

その姿は、……服しか見えてないのでなんとも言えない。
あえて言うなら、幽霊だろうか。
白い布を羽織っただけの手抜き幽霊。

そんなことを考えてても失礼なので、こっちにくる前に質問でも考えておくか。
そうだな、どうして俺が巻き込まれたのか、とか、どういう戦争なのか、とか。

などと考えてるうちに幽霊が俺の目の前にようやく着いた。

?「…………」

まいったな。喋ってくれないと性別が分からん……。

安価下1〜3
必須:白ローブの性別
任意:性格
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:41:34.98 ID:QOTI/nyDO
女性
無口無表情無感情
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:41:53.99 ID:RTDxz1Y4o
性別 女性
性格 明るく人なつっこいしっかりもの
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 19:42:19.42 ID:NTNpjv4Uo
性別女性
性格気弱で引っ込み思案
23 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 20:14:53.49 ID:3bf3kIXb0
?「あ、あの……いいですか?」

龍斗「え、あぁはい」

?「その、巻き込んでごめんなさい!」

いきなり謝られた。
でもその大声のおかげで女性ってことは分かった。

龍斗「その巻き込みについて色々ききたいことが」

?「え? さっきの方から説明は?」

龍斗「え、いや、何も。戦争の事情は二人に聞けと」

?「そ、そうなの?」

ちらりと後ろを確認する幽霊。
グレイはそれをみると大きく手を振った。

?「まったくもぅ……」


安価下1
1、グレイとどういう関係?
2、戦争の説明を聞かせて
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 20:15:16.76 ID:m/M9LHaK0
25 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 20:36:03.23 ID:3bf3kIXb0
龍斗「戦争の説明を聞かせてもらっても?」

?「ふぇ? えっと、わ、分かりました……!」

幽霊は深呼吸して、俺をみる。

?「戦争といっても、直接戦う相手はあの黒い方ではありません」

龍斗「そうなのか? 二人の戦争に巻き込まれたって」

?「確かに最終的にはそうなりますけど、戦う相手は他にいます」

龍斗「よく分からないんだが……」

?「えっと、えっと……」

明らかに戸惑っている幽霊。
それはまるで自分の成仏方法が分からないように見える。

グレイ「わかりやすく言うと『ポイントバトル』ですよ」

?「あわっ!?」

龍斗「お前、なんのために下がったんだ?」

グレイ「いや〜、呼ばれたような気がして」

お前の説明不足で幽霊が成仏できずに困ってんだよ。
気付け。
26 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 20:44:33.65 ID:3bf3kIXb0
グレイ「私がお助けできる時間は限られてますし、手短に言いますね」

グレイ「そうですね、あるゲームを想像してみてください」

グレイ「敵を倒すとポイントが貰えるゲームです」

グレイ「1対1の真剣勝負。どちらが多くの敵を倒せるか」

グレイ「もちろん敵の種類、強さによってポイントは変動しますよ」

グレイ「そして多くポイントを獲得した方の勝利!」

グレイ「という感じの戦争ゲームです」

龍斗「だから最初からそう説明してくれよ!」

?「あわわ……」

グレイ「はい、私の出番はしゅーりょーでーす」

そそくさと戻るグレイ。

?「わ、分かってくれた?」

龍斗「一応」


安価下1
1、俺が敵とやらを倒すの?
2、そっちに味方したら良いことある?
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 20:45:07.04 ID:SykiLqWUO
1
28 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 21:01:48.29 ID:3bf3kIXb0
龍斗「俺が敵とやらを倒すの?」

気になるのはこれ。
1対1の真剣勝負と説明されたのに戦うのは幽霊じゃなくて俺なのか?

?「えっと、そうなります」

龍斗「一人で?」

?「それは違います!」

やけに力強く否定された。いや、一人じゃないなら嬉しいけど。

?「あなたは助っ人として、みんなと一緒に戦います」

龍斗「なるほど。そのみんなとやらで集めたポイントで競ってるわけね」

某対戦モンスターゲームで例えるなら、この幽霊は『プレイヤー』。俺は『モンスター』ってとこか。

龍斗「なんとなく分かってきた。そのポイント稼ぎのために俺は呼ばれたってわけか」

安価下1
1、タダ働きなの?
2、味方したら良いことある?
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:02:27.14 ID:twseB4zl0
1
30 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 21:20:11.62 ID:3bf3kIXb0
龍斗「タダ働きなの?」

?「ふぇ?」

龍斗「さすがにそれはヤダよ」

命に関わることをさせようとしてるんだから何かしらの報酬を望むのはしょうがない。

?「えっと、もちろん、相応のモノは払いますけど……」

龍斗「けど?」

?「ポイントが、その、かかるかな、って」

龍斗「…………」

つまりなんだ?
ポイントがないと報酬ナシなのか?

?「でもでもっ、もちろん優遇しますっ! わたしのポイントあげますから!」
31 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 21:22:56.98 ID:3bf3kIXb0
?「これで好きなことしてきていいですからっ!」

ポイント使ったらダメじゃね?
だって、ポイントをゲットして報酬を貰わなければ、そのままポイントが手に入るんだろ?

もしかしてそういった『やりくり』も含めた戦争ゲームなの?

?「ど、どうですか?」

龍斗「どうといわれても……」

?「うぅ……」

龍斗「そうだなぁ。とりあえず内容は分かったよ」

?「そうですか……?」


安価下1
1、もう一人とも話してみる
2、話を聞くと迷いそう。幽霊の味方する。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:23:14.76 ID:NTNpjv4Uo
33 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 21:33:00.43 ID:3bf3kIXb0
龍斗「……分かった。色々と話してても面倒だし、あんたの味方するよ」

?「ほ、本当に……?」

龍斗「あぁ」

これでもう一人と話さずに時間短縮だ。
幽霊が静かに元いた位置に戻っていく。
それをみた俺はグレイの方に向かって真っすぐ歩く。

グレイ「ちょいちょいちょいちょい」

俺を押して邪魔してくるグレイ。

グレイ「言ったよね私。『二人と交流しろ』ってさぁ……!?」

龍斗「そんなこと言ってたっけ?」

グレイ「言ったよ!! とにかく、二人目とも話してあげて!! チャンスをあげて!!」

龍斗「えぇ……」

俺が押し戻されたあと、黒服がこっちにやってくる。
まぁ、大体の内容は把握したし、あっちの条件くらい聞いてやるか。

安価下1〜3
必須:黒ローブの性別
任意:性格
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:35:46.03 ID:QOTI/nyDO
性別女
性格無口無表情無感情
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 21:38:45.17 ID:twseB4zl0
性別男
性格慇懃無礼
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/03(木) 21:48:26.48 ID:xl/w697rO
性別 男
性格 クール、毒舌
37 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 22:06:06.17 ID:3bf3kIXb0
?「…………」

またこのパターン。はい、性別分かり……ました。

服の上から分かる上半身の大きな二つの膨らみ。
つまりアレですね。
女性ですね。

?「…………」

静かなんだけど、このピリピリした空気はなんだろうか。

龍斗「あのぉ、お話を伺っても?」

つい下手に回ってしまった。

?「……帰ろうとした」

龍斗「え?」

聞こえるギリギリの声量だった。

?「なんで……」

怒っているのかいないのか、その声からは分からないのが恐怖を煽ってくる……。

直後コンマ
偶数→もうあっちに付くと決めたから
奇数→内容把握したのでそちらの出す提案を聞こう
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:09:33.95 ID:X8E/BESs0
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:09:45.06 ID:QFQRjbGWo
40 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 22:27:01.72 ID:3bf3kIXb0
龍斗「戦争とかの内容把握したから」

?「…………」

龍斗「それで、あっちに付いた時の提案が良かったからな」

なにせ味方になるだけでポイントが貰えるのだ。

龍斗「そっちに付いたら何か良いことでもあるの?」

?「……そういうこと」

?「あの白いやつより良いものなら、こちらに付くと?」

……まぁ後攻ならそう考えるよな。

龍斗「さぁな」

?「……望むもの、全てやろう……」

龍斗「は?」

?「ポイントだろうが何だろうが……くれてやる」

え、マジですか?
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:31:17.71 ID:5FtQA1/lO
これリスクもすごいパターンですわ
42 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 22:32:54.72 ID:3bf3kIXb0
?「……以上だ」

言うこと言ったら、さっさと戻っていく黒服。
それと同時にやってくるグレイ。

グレイ「さすがに早く終わっちゃいましたね……」

グレイ「でもま、お互いのアピールは終わりましたし、どちらに付くかはりゅうくん次第ですよ」

龍斗「アピールってか買収っていう感じだったな」

グレイ「それほどりゅうくんの力に期待してるんですよ」

龍斗「期待ねぇ。戦争の敵とやらに俺なんかが太刀打ちできんの?」

グレイ「できますできます。そのためにいるんですから」

ほんとだろうな?
白ならポイントが貰える。
黒ならポイントの他、なんでも与えるときた。

ニュアンス的に、おそらくは今までに貯めてたポイントを俺に譲るってことだよな。
なんか申し訳ないな。

安価下3まで多数決
1、白側に付く
2、黒側に付く
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:34:35.97 ID:QFQRjbGWo
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:34:50.84 ID:twseB4zl0
1
ぶっちゃけ黒は逆に選べない
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 22:35:31.73 ID:QOTI/nyDO
46 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 22:50:11.82 ID:3bf3kIXb0
龍斗「まぁ、そうだな。約束した手前、幽れ……白い服の仲間になるよ」

グレイ「いまユーレーとか言いませんでした?」

龍斗「だって名前知らないし」

グレイ「……はぁ」

なんで溜息をつく偽名女。

龍斗「なんでもくれるといった黒いやつは、なんかその後がこわい」

グレイ「こわい?」

龍斗「うまい話には裏があるっていうだろ?」

グレイ「へー。でもたぶん裏ないですよ?」

龍斗「え?」

グレイ「言ったでしょ? あの二人は『王様的存在』で、りゅうくんは『助っ人的存在』。裏の要素がないですって」

グレイ「それに、裏が国民にバレたら戦争どころじゃなくなりますって」

龍斗「…………いや、でも」

グレイ「とにかく、白陣営で登録しました。私の仕事はこれでおしまい!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:05:39.32 ID:Q8ogfF36O
信用を得られない言動ってあるよね
48 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 23:27:17.70 ID:3bf3kIXb0
黒「……ほんとに、どうして……」

白「ありがとうございます!」

グレイの最後の一言が聞こえたのか、左右から声が聞こえる。
幽霊が俺のそばまで駆け寄ってくる。

白「よ、よかったぁ……」

龍斗「えーと」

グレイの言葉を聞いた後、黒服の言葉が俺の中で再生される。

『何だろうが……くれてやる』

完全にむこうが有利だったんじゃないか……?

グレイ「もう取り消しできないから。手続きめんどー」

くそっ! 心を読むなっ!

龍斗「こ、これからよろしく……」

白「は、はい!」

黒「…………」

こうして俺は白陣営の仲間となった。

グレイ「あとはー、りゅうくんのステ確認だねー」
49 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 23:36:21.53 ID:3bf3kIXb0
龍斗「ステ確認?」

グレイ「ゲームお馴染みのステだよステ」

龍斗「この世界にもゲームとかあんの?」

グレイ「そりゃ娯楽の一環としてあるさ」


安価下1コンマ
攻撃能力値
剣道経験者ということなのでコンマ+20

安価下2コンマ
防御能力値

安価下3コンマ
魔力能力値
人間さんなのでコンマー40

安価下4コンマ
敏捷能力値
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:37:23.09 ID:RTDxz1Y4o
ぽい
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:37:35.90 ID:QFQRjbGWo
a
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:37:59.97 ID:QOTI/nyDO
はい
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:40:45.92 ID:QFQRjbGWo
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:42:10.09 ID:X8E/BESs0
超高速で動く壁役やな
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/03(木) 23:46:18.33 ID:twseB4zl0
プラス補正は腐る(確信)
56 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 23:47:56.45 ID:3bf3kIXb0
グレイ「さてさてりゅうくんのステはっと」

俺の目の前までグレイが近寄る。
こうしないと確認できないのかよ……っ!!

グレイ「あーうん、攻撃はふつうと」

え? そうなの? まぁ、剣道やってるといってもサボってばっかだし。

グレイ「は、なにこれカッタ!! カタスギィ!!」

グレイ「しかもなんで魔力の適正値こんなにあるの!? バカ? 生まれる世界間違えてない!?」

グレイ「さらに速ぇ!! なんだコイツ!!」

……どうやら俺は召喚されるべくしてされたらしい。
さよなら、俺の日常……。

グレイ「あんた、すごいわ。私と結婚して」

龍斗「お断りだ、この野郎」

誰が偽名女と結婚するか。
57 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/03(木) 23:56:28.58 ID:3bf3kIXb0
攻撃 29
防御 90
魔力 57
敏捷 92

これが俺のステらしい。
尖りすぎじゃね?

いや、上限がいくつかは知らんけどさ。

龍斗「おいグレイ、なんで俺は魔力が攻撃の倍近いんだ?」

白「グレイ?」

グレイ「えーと、いやーほらね?」

白「……あ、あぁ、名前?」

龍斗「やっぱ偽名か」

白「なら、わたしは、シロかホワイト、かな?」

龍斗「便乗すんなよ」
58 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 00:08:34.74 ID:F7HaSkew0
グレイ「ぶっちゃけ、ここまでとは思わなかったね」

龍斗「俺もまさか魔力の適正があったとは思わなかった」

白「どっちがいいのかなぁ。シロ……ホワイト……。うぅん」

一人は別のことに夢中だった。

龍斗「とにかく、自己紹介だな。巽 龍斗だ。よろしく」

白「ふぇ? あ、っと。はい! こちらこそ!」

深々と頭を下げる幽霊。

白「わたしは……シロ? それともホワイト?」

龍斗「そこは俺に聞くんじゃねぇよ!!」

安価下3まで
呼び名はシロ? ホワイト?
いっそのこと幽霊?
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 00:09:05.59 ID:3HF7L2XS0
言いやすいからシロ
60 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 00:10:03.11 ID:F7HaSkew0
あぁ、コンマ高いやつにします。
の入れ忘れをしてしまいました。
安価下
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 00:11:13.42 ID:09LPlzNXo
シロ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 00:11:58.02 ID:5M2c+yS/O
シロ!お手!
あ、安価はシロで
63 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 00:27:11.34 ID:F7HaSkew0
満場一致シロ!
―――――

龍斗「シロでいいよもう」

シロ「投げやりっ!?」

しゅーん。という音が聞こえてくるようだ。

グレイ「あら、いつの間にか、もう一人さんは居なくなりましたね」

龍斗「そう言えば姿みえないな」

グレイ「ま、誰かに振られたショックで帰ったんでしょうけど」

龍斗「紛らわしい言い方だなオイ!」

シロ「シロ『で』いいよ『もう』……」

こいつ、意外と面倒だなっ!

龍斗「シロにしましょう」

シロ「! うんっ!」

そしてシロはその白い布を脱ぎ捨て、俺にその下にある笑顔を見せてくれた。

龍斗「…………」

グレイ「綺麗だからって発情しないでくださいね」

台無しになる一言ありがとうよ!
64 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 00:32:52.86 ID:F7HaSkew0
――――
一段落ついたので終了です。

――次回予告的存在――
シロ陣営になった龍斗。
そしてシロの国へ移動。
またいろんな説明があったりなかったりしちゃったりなかったり。
そんなこんなでまた夕方あたりにでも。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 00:35:29.81 ID:R86GMrZDO

面白いから期待
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 00:37:02.61 ID:5M2c+yS/O

心情的にも黒は選べんよな
67 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 08:47:06.44 ID:F7HaSkew0
今日は意外と暇だったのでのんびり再開。
次回予告と違う? あれは、次回予告『的存在』だから。
絶対じゃないんだよね(グレイ談)。
――――

龍斗「それで俺はこれからどうすればいい?」

グレイ「もちろんシロさんと同行してもらいますよ」

龍斗「お前は?」

グレイ「私はやることやったので、んー、りゅうくんについていきましょう」

龍斗「くんな」

グレイ「くんかくんか?」

龍斗「嗅ぐな」

てか顔隠した状態で嗅げるのか?
っておい! やめろ! さり気なく近づくな!
地味に怖いんだよ!

シロ「仲が良いねぇ……」

ちげぇ!
68 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 08:50:58.86 ID:F7HaSkew0
やめろ、近づくな、肩に手を置くな!!

シロ「えーと、リュートさん」

龍斗「なんだ!!?」

シロ「ひぇっ!!」

グレイ「こらこらー、脅かしちゃダメだぞー」

龍斗「じゃあまずお前が離れろーー!!」

直後コンマ
01〜32→ヤツの布が発火
34〜65→ヤツの足元が氷結
67〜98→ヤツの頭上に落雷
ゾロ目→シロ大泣き
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 08:52:48.99 ID:3im6kjwDO
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 08:53:27.69 ID:XLsAJdq3O
なーかしたーなーかしたー
71 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 09:05:03.68 ID:F7HaSkew0
龍斗「離れろってマジで!!」

その時、俺の中から何かが湧き出るような感じが……。

シロ「うっ……ぐす……」

してきたのだが……。

グレイ「おや? シロのようすが……」

あれ、これって……。

シロ「びええぇぇぇ!!」

シロ「呼びかげただげなのにいぃぃ!!」

グレイ「シロは泣き虫に進化した!!」

龍斗「やかましい!!」

嗅ぎに迫りくるグレイを突き放し、シロのとこへ。

シロ「びええぇびええぇ!!」

龍斗「悪かった悪かった! 俺が悪かったよ! シロ!!」
72 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 09:21:08.57 ID:F7HaSkew0
泣きじゃくるシロに対して俺はどうしたかというと、

龍斗「よしよーし、こわくないこわくなーい」

シロ「うっ……ぐす……」

当然のごとくなだめていた。

グレイ「うぐいす?」

龍斗「頼むから黙れ」

グレイ「りゅうくんが冷たい件について」

しょぼーん。とわざわざ口に出すグレイ。
反省の色が見えんぞ。

シロ「びえぇ……」

龍斗「どうすりゃいいんだよこれ……」
73 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 09:45:46.07 ID:F7HaSkew0
グレイ「シロさーん。その姿、いつまで見せる気ですかー?」

泣き顔に見飽きたのか、話が一向に進まないからか、グレイがそう言った。
コイツなら前者だろうな。

シロ「も、もう呼んでも、怒らない?」

龍斗「ふつうは呼ばれただけで怒らないよ。安心しろ」

シロ「……ん。分かった」

目をごしごしと擦り、涙を拭く。

シロ「遅くなったけど、行きましょうか。リュートさん」

龍斗「おう」

グレイ「それじゃ、しゅっぱーつ!」

龍斗「結局ついてくるのな」

グレイ「暇ですからね」

龍斗「……」
74 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 10:33:06.27 ID:F7HaSkew0
龍斗「あとどれくらいで着くんだ?」

かれこれ30分以上は歩いている。
移動手段は徒歩しかないの?
いい加減つかれたよ。

シロ「あと少しですよ」

グレイ「それまで一緒に歌います?」

龍斗「却下」

遠くにデカイ門が見えてきた。
あそこがゴールみたいだ。

安価下1
1、のんびり話しながら行く
2、さっさと行って休みたい
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 10:36:17.43 ID:R86GMrZDO
76 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 14:28:57.58 ID:8qDWvtzb0
疲れてるし、早く行っても余計疲れるだけだな。
のんびり行こう。

グレイ「それではみなさま輪唱しましょう! かーえーるーのーうーたーがー♪」

龍斗「聞こえねぇよ」

グレイ「きーこーえーて……ちょっともー。協調性なさすぎですよ?」

やれやれとばかりに大きな身振り手振りをするグレイ。

グレイ「せっかく緊張感をほぐしてあげてるのに。ねー、シロさん」

シロ「ふぇ? そ、そうですね……」

龍斗「グレイと話してると緊張より苛立ちを覚えるよ」

グレイ「ひどい!」

シロ「……わたしとは?」

安価下1
1、安らぐ気分になる
2、泣かせないように必死です
3、今度邪魔者(グレイ)がいない時にゆっくり話そう
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 14:30:17.96 ID:AjiE7Ufxo
1
78 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 14:37:43.19 ID:8qDWvtzb0
龍斗「グレイと比べりゃ安らぐ気分になる」

シロ「そ、そなんだ……」

グレイ「どういう意味ですかなそれは? ん?」

龍斗「言葉通りの意味だけど」

グレイ「次は私が泣きますよ!?」

龍斗「おぉ泣け泣け。そのまま置いてってやる」

グレイ「泣くに泣けない!!」

騒がしいなぁ、コイツ。
シロを見習えよ。静かに歩いてるじゃねぇか。
79 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 14:53:20.45 ID:8qDWvtzb0
グレイ「鬼畜めぇ」

龍斗「何のことやら」

シロ「ふ、ふたりとも、そのくらいにして」

シロ「でも、グレイ? ほんとうにいつまで一緒なの?」

グレイ「シロまで!?」

シロ「そ、うじゃなくて。黒の方、みなくていいの?」

龍斗「?」

グレイ「確かにそうだけど、特に面白そうな出来事なさそう」

グレイ「今頃誰かに八つ当たりしてるんじゃない?」

グレイ「……想像したらそれはそれで面白そう!」

安価下3まで多数決
1、黒の方にいっておいで
2、説明キャラは最後までいろ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 15:02:36.28 ID:R86GMrZDO
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 15:04:15.64 ID:AjiE7Ufxo
1
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 15:09:01.37 ID:YWqGoGwbo
1
83 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 15:22:45.01 ID:8qDWvtzb0
龍斗「黒の方にいっておいで」

グレイ「!!」

グレイ「そんなに言うならホントに行ってやるよぉぉ!! ぶゎーか!!」

シロ「あ……」

なぜいきなりキレた?
情緒不安定なの?

そんなグレイは、180°回転して猛ダッシュで走っていった。

シロ「……止める間もなく……」

龍斗「あのスピードならもう着いたんじゃね?」

シロ「こっちも着いたんだけどなぁ……」

龍斗「お、門がいつの間にか目の前に」
84 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 15:46:30.40 ID:8qDWvtzb0
門を通ると城下街のような風景。
レンガの道にそこを通る馬車。
のどかな雰囲気で過ごしやすそうだ。

そういうのを期待していた。

実際は違った。

剣士「おらぁ!」

キィン! と鳴り響く金属音。

モンスター「ぎゃー」

そこにいたはずの何かが霧となって消えてゆく。

剣士「最後の一匹倒したぞー!!」

観衆「「「おおおぉぉ!!!」」」

張り上げる声に対して、数十人、数百人の歓声。

龍斗「…………」

ねぇ、門の意味は?

素直にそう感じた。
85 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 16:02:01.19 ID:8qDWvtzb0
シロ「えっと、まだ、イベントの最中でしたね」

シロ「終わった、らしいので、こちらへ……」

まだ? つまりなんだ?
俺がここにくるまでの間、イベントをやってたのか?
参加する前に終わったの?
別にいいけどさ。

シロに連れてこられた場所は、お城だ。
シロの城。ギャグではない。

龍斗「マジで王の家系なのか」

シロ「確かに父は以前、その職業だったと母から聞いてます」

シロ「えっと、でも、これは、わたしが趣味で建てた、物です……」

シロ「そしたら、国のみんなが、わたしを……お、王女、さまって……」

龍斗「……うん、聞きたいことはあるけど、確かに『王様的存在』だ」


安価下1
1、イベントについて
2、シロの城について
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 16:11:52.23 ID:R86GMrZDO
87 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 16:31:47.76 ID:8qDWvtzb0
シロ「聞きたいこと?」

龍斗「この城について」

趣味で城建てるとかまずありえない。

シロ「えっと、何から言えばいいのかな」

困惑するシロ。
もしかしなくとも、シロは説明下手だ。

シロ「家出して、ここに建てた? みたいな」

龍斗「おぉ……重い話だな。趣味で建てたんじゃなかったのか?」

シロ「趣味ですよ? 夢のマイホーム」

龍斗「趣味の規模がデカイ……」
88 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 16:47:39.29 ID:8qDWvtzb0
頭を抱える俺。

シロ「リュートさん……?」

龍斗「マジか。俺はいったいどういう戦争に巻き込まれたんだ?」

家出娘、もとい、シロに協力することになった俺。
その対戦相手である黒服。やつはどんな事情があって戦うのか。

……事情?

龍斗「なぁ、シロはなんでこんな戦争してるんだ?」

素朴な疑問でありながら聞く機会がなかった質問。
それをぶつける。

シロ「それは……。おや、こうこう?」

龍斗「え? 親孝行?」

戦争をすることが? なんで?」

シロ「わからない……」
89 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 16:49:56.01 ID:8qDWvtzb0
× 戦争をすることが? なんで?」
○ 龍斗「戦争をすることが? なんで?」

なんだこのミスは。
――――
90 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 17:01:57.06 ID:8qDWvtzb0
次はシロが頭を抱えた。

シロ「グレイが、そうなるから、って」

龍斗「グレイが?」

アイツ、必要な時に限っていないよな。
……追っ払ったの、俺か。

シロ「詳しいこと、分かんない……」

説明下手じゃなくて、説明を求める相手じゃない、ってことなのか?

龍斗「分かった。答えにくいこと聞いて悪かったな」

今度アイツに会ったら聞いてみるか。

シロ「あ、そだ。これ、あげなきゃ」

龍斗「ん? あぁ、ポイントだっけ?」

安価下3まで多数決
1、もらう(イージー)
2、もらわない(ハード?)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 17:03:35.91 ID:ZYnjP40Ko
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 17:03:43.32 ID:V3vKYHP/O
1
93 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 17:15:13.83 ID:8qDWvtzb0
貰えるもんは貰う。

シロ「これ、グレイから受け取った、リュートさんのポイントカード」

ポイントカードとやらを受け取る。
スタンプ式のやつじゃなくて、電子式のやつだな。

シロ「これにわたしのポイント、わたす」

シロのカードと俺のカードが重なる。
ピピッと機械音が鳴り、静かにカードたちを離す。

シロ「ど、どうぞ!」

龍斗は ポイントカード を手に入れた!

ってとこかな。

龍斗「サンキュ。で、これにはどれだけのポイントがあるんだ?」

シロ「2000、です」

龍斗「……4桁? それって多い方? 少ない方?」
94 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 17:27:51.95 ID:8qDWvtzb0
仮に1pt=1円だとしても、二千円。

働かずに二千円。これを多いと取るか、少ないと取るか。
当然前者。

シロ「ここまで貯めるには、強さが平均より……少し上の敵を数体ほど」

龍斗「えーと、俺の能力値を強さに当てはめると?」

ちなみに、

攻撃 29
防御 90
魔力 57
敏捷 92

である。

シロ「えっと」

攻撃 低
防御 最高
魔力 平均
敏捷 最高

シロ「こう、でしょうか?」
95 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 17:41:06.53 ID:8qDWvtzb0
なんで俺魔力平均なんだろー。

龍斗「でも、改めてみると俺って壁だよなぁ」

シロ「かべ?」

龍斗「前線を保つのに必要なキャラのこと」

シロ「ほぇー」

龍斗「雑魚敵ならノーダメいけそうな感じするわ」

シロ「が、がんばって!」

安価下1
1、それで敵はどこにいる?
2、ポイントはどこで使う?
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 17:50:03.42 ID:ZYnjP40Ko
97 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 18:00:13.25 ID:8qDWvtzb0
龍斗「それで敵はどこにいる?」

シロ「?」

龍斗「いや、だから敵の居場所」

シロ「し、知らない……」

龍斗「は?」

シロ「このポイントだって、みんながくれたものだから……」

……こりゃ、自分で探した方がよさそうだ。

安価下1
1、一人で探索
2、シロも一緒
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 18:09:00.35 ID:R86GMrZDO
99 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 18:16:39.76 ID:8qDWvtzb0
龍斗「外で話を聞きに行った方が早そうだ」

シロ「そ、だね。わたし、役立たず……いってらっしゃい」

シロ「ぐす……」

龍斗「おい、勘違いすんな。一緒に行くぞ」

シロ「びぇ?」

すでに半泣きだった。

龍斗「ったく、仮にも皆に『王女さま』って呼ばれてんだから、しっかりしてくれ」

龍斗「そんなんじゃ外に行けないだろ」

一回、外で大泣きしたけど。

シロ「……ん」

安価下1
1、情報収集なら酒場だ(あるか不明)
2、その辺の店に聞こう
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/04(金) 18:32:00.63 ID:ZYnjP40Ko
101 : ◆kJkyxXnjfmgn [saga]:2017/08/04(金) 18:58:12.44 ID:8qDWvtzb0
龍斗「とりあえず、店の人に話を聞いてみるぞ」

シロ「……うぅ」

――露店――

おばちゃん「いらっしゃーい」

龍斗「どもー」

シロ「ど、どもー……」

こういう店に慣れてないのか、俺を真似して王女らしからぬ挨拶をする。

おばちゃん「あら、これはこれは王女ちゃん!」

王女ちゃん!?

おばちゃん「こんなとこまでどーしたのー?」

まるで、遠い親戚の家を訪れた子供とおばちゃんの会話だ。

シロ「えっと、用があるのは、こっち、の人……」

龍斗「少し聞きたいことがありまして」
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