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【モバマス×地獄少女】橘ありす「常世の国のアリス」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 22:17:23.41 ID:8DLGQpwj0
前回のSS
橘ありす「地獄少女?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1500907148/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1502284643
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 22:23:25.96 ID:8DLGQpwj0
こんにちは、橘ありす改め妖怪のタチバナです
私はかつてアイドルをしていた女の子だったのですが、諸事情により命を落とし、妖怪へと転生してしまいました
行き場がなくなった所を地獄少女、閻魔あいさんに拾われ、彼女の仕事である「地獄流し」を手伝うことになりました
今回はそんな私が遭遇したあるお話です、それでは導入部分からどうぞ
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 22:29:05.46 ID:8DLGQpwj0
ここはある破綻した家族の家
従兄「ハハハハハ!開けないと傷ついちゃうぞおおおおおお!!!」ドンドン
妹「た、助けて・・・」ブルブル
ピンポーン
従兄「!」
タチバナ「妹さーん!学校に忘れて行ったノート届けに来ましたよー!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 22:36:14.49 ID:8DLGQpwj0
妹「あ、ありすちゃん・・・」
従兄「何だ、お友達か?」
従兄「へへへ・・・だったらそいつから遊んでもらおうかな・・・」
妹「!」
〜玄関前〜
山童「勝手にこんな事していいんですか?」
タチバナ「いいから貴方は先帰っててください」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 23:00:28.71 ID:8DLGQpwj0
ガチャ
従兄「お、友達もこれまたカワイコちゃんじゃねーか」ゴクリ
タチバナ「・・・こんにちは、妹さんのご家族の方ですか?」
従兄「親戚だよ、いろいろあって厄介になっててな・・・」
タチバナ「そうですか、妹さんに忘れ物を届けたいのですが、今どちらに?」
従兄「今トイレに入っててな、だから出て来るまでの間・・・」ススッ
その男は嫌らしい笑みを浮かべて私に手を伸ばしてきた
従兄「俺と遊ぼうぜ」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 23:22:25.76 ID:8DLGQpwj0
タチバナ「ええ、いいです・・・」ガシッ
従兄「え?」
タチバナ「よっ!」ブンッ!
ドカァッ
従兄「ぐわっ!」ドサッ
私は男の腕を掴むとそのまま一本背負いの要領で投げ飛ばしました
人外化した私の身体能力は人間のそれを遥かに超えているのです
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 23:31:35.87 ID:8DLGQpwj0
従兄「ぐぐ・・・」
タチバナ「どうしました?もっと遊びましょうよ」ニタァ
私は笑みを浮かべつつ男に近づいた
従兄「く、来るな・・・化物・・・」
従兄「うわああああああああ!!!」タタタ・・・
男は悲鳴をあげて逃げて行った
タチバナ(化物・・・ですか・・・)
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/09(水) 23:46:35.03 ID:8DLGQpwj0
タチバナ「・・・さて」
私は家の中に入り、居間を覗いてみた、すると
兄「」ジタバタ
タチバナ「あらら」
1人の少年が縛られてもがいていた
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 05:36:02.47 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「まったく、世話が焼けますね」シュルシュル
私は彼の縄をほどいた
兄「あ、ありがとう・・・君は・・・」
タチバナ「私の事よりもあなたにはするべき事があるでしょう」
兄「え・・・」
妹「お兄ちゃーん!」バッ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/10(木) 07:55:30.44 ID:XNsHPtpMo
タチバナ期待
11 :
eba
:2017/08/10(木) 09:44:08.71 ID:eP+9nuY50
改造(怪)人間か
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/10(木) 18:59:14.71 ID:uQHMmkOJ0
続き来たか
前回最後ぶん投げたっぽさあったし今度こそ期待
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 19:14:35.74 ID:9hAbH/ZH0
兄「良かった・・・良かったな・・・」ギュウ
妹「うん・・・ありすちゃん、ありがとう・・・」
妹「って、あれ?ありすちゃん?」
タチバナ「後は、貴方達次第ですよ・・・」
私は2人の前からそっと姿を消した
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 19:56:16.16 ID:9hAbH/ZH0
数日後、私は不貞腐れながら町を歩いていた
タチバナ「ハァ・・・結局あの事はお嬢さん(閻魔あい)にこってり絞られてしまいました・・・」
タチバナ「私は妹さんのクラスメイトとして潜入捜査している以上、彼女の忘れ物を届けようとしてあのゲス野郎に襲われそうになったからやむなく正当防衛した・・・それだけのことじゃないですか!」
タチバナ「決して私情を挟んだわけではありません!」
タチバナ「輪入道さんだってこの間の依頼人のお婆さんにデレデレだったじゃないですか!」
タチバナ「うん、私は悪くありません」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 21:03:59.81 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「・・・フゥ、年甲斐もなく興奮してしまいました」
タチバナ「結局あのクソ従兄と姉は流されてしまいましたし、あの兄妹は助け合って生きていくことでしょう」
タチバナ「さて、そろそろ帰・・・」
??「君、ちょっといいかな?」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 21:14:37.95 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「え?」キョロキョロ
??「いや君だよ君、小さくてタブレット小脇に抱えた君だよ」
タチバナ「私・・・ですか?」
しまった・・・私としたことが気配を消し忘れるとは・・・
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 21:46:04.52 ID:9hAbH/ZH0
??「実は私こういう者でして・・・」スッ
そう言って男は名刺を差し出した
タチバナ「〇〇プロダクション社長兼プロデューサー?」
P「ああ、もし君さえよければ・・・」
P「アイドル・・・やってみないか?」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 22:07:49.00 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「は?」
P「君を見た瞬間ピンと来たんだ!君は絶対輝けるってね!」
タチバナ「・・・・・」
タチバナ(アイドル・・・ですか、随分懐かしく感じます・・・)
〜回想〜
過去P「頼む!アイドルになってくれ!」
ありす「しつこいです!通報しますよ!」
それから数日後
ありす「はぁ・・・そんなに言うならいいですよ」
過去P「あ、ありがとう〜」
ありす「そのかわり・・・ちゃんと私を輝かせてくださいよ?」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 22:34:12.59 ID:9hAbH/ZH0
それでも・・・
タチバナ「ごめんなさい、お断りします」ペコ
私はもう、アイドルなんて・・・
P「そう?連れの子は乗り気みたいだけど?」
タチバナ「え?」クルッ
あい「・・・・・」
そこには、私の今の主・・・「地獄少女」閻魔あいがいた
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 22:56:38.71 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「ちょ・・・お嬢さん!?」
P「こっちも可愛いねぇ〜妹さん?」
あい「そう・・・ね?お姉ちゃん」
タチバナ「ななな・・・」
あの朴念仁なお嬢さんが私を・・・お姉ちゃん!?
なんの罰ゲームですか!?この間の事まだ根にもってるんですか!?
それとも構ってくれないからですか?お嬢さんも結構子供・・・
あい「・・・全部聞こえてるけど」
タチバナ「あ・・・」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 23:23:04.12 ID:9hAbH/ZH0
あい「私、アイドルやってみたい、いいでしょお姉ちゃん?」
タチバナ「はぁ・・・まぁ貴方がそういうなら・・・」
P「よし決まりだ!じゃあ明日名刺の住所まで来てくれ!待ってるよ!」タタタ・・・
そう言って、男は立ち去っていった
タチバナ「何故こんな事に・・・」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 23:26:40.11 ID:9hAbH/ZH0
あい「・・・・・」フゥ
気が付くとお嬢さんはいつもの無表情に戻っていた
タチバナ「で、どういうつもりですか?」
あい「・・・自分で見てみれば?」
タチバナ「そうですか・・・」スッ
私は手にしたタブレットを起動させた
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 23:32:53.22 ID:9hAbH/ZH0
そして、さっきの名刺をカメラ機能で写してみる
そうすることで、持ち主の思念を読みとることができるのだ
どうやらこのタブレットは、私が生き返った時に様々な機能が追加されたようだ
ぶっちゃけ、私自身その全容を把握しきれてない
Pの思念「へへへ・・・カモ2匹ゲットだぜ!どう汚してやろうかな〜♪」
タチバナ「!?」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/10(木) 23:46:47.56 ID:9hAbH/ZH0
タチバナ「こ、これって・・・」
あい「・・・そういう事よ」
タチバナ「・・・ハァ」
どうやらまた「仕事」の予感がします・・・
あい「立ち話もアレだし、近くの喫茶店で話しましょう」
あい「タチバナだけに・・・立ち話・・・」ドヤ
タチバナ「・・・・・」
あい「・・・今のは忘れて頂戴///」カアア
顔を赤らめたお嬢さんはとても可愛かった
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/11(金) 05:32:52.22 ID:dm8bAdmX0
そして、私達は近くの喫茶店「USAMIN17」に立ち寄った
カランカラン
骨女「いらっしゃいませー」
タチバナ「ってもう潜入してるんですか・・・」
あい「この店はあの男の会社から近い・・・だから情報も手に入ると思って」
骨女「お好きな席へどうぞー」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/11(金) 16:48:05.89 ID:Mc7+Xgl+O
喫茶店名にも笑ったがお嬢のドヤ顔がww
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/11(金) 19:11:21.44 ID:dm8bAdmX0
ウエイトレス姿の骨女さんに言われ、私達は席についた
タチバナ「それじゃ、話の続きといきましょうか」
あい「・・・そうね」
あ、ちなみに私達の会話は周りのお客さんには聞こえてません
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/11(金) 19:48:04.52 ID:dm8bAdmX0
お嬢さん(一目連さん調べ)の話によると、アイドル事務所というのは建前で、真の目的は女の子と達に裏の世界のお偉いさんの相手をさせる、というものだそうです
もう既に何人もの女の子が騙されて集められたらしい
タチバナ「ゲスい・・・」
あい「美味い話には裏がある・・・という奴ね」
タチバナ「それで?その裏の顔に感づいた女の子の1人が依頼人ですか?」
あい「それは・・・」
店長「ご注文を伺いに参りました〜」
お嬢さんが話している最中、店長さんが注文を取りにきた
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/11(金) 20:12:22.34 ID:dm8bAdmX0
あい「・・・オムライスとコーヒー」
タチバナ「あ、ちゃんと頼むんですね、私はいちごパスタとカフェオレを」
店長「かしこまりました〜」
しかしいちごパスタがあるなんていい店ですね・・・
店長「ってあれ?ありすちゃん?」
タチバナ「え?」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/11(金) 20:34:34.62 ID:dm8bAdmX0
店長さんが私のかつての名前を呼んだ
店長「そんな・・・ありえません・・・ありすちゃん達はあの時・・・」
タチバナ「あなたは・・・」
メイド服、大人としては小柄な背丈、ピンク髪・・・
タチバナ「な、菜々さん?」
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