女勇者「身体拭いてもらえるかな?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:30:13.47 ID:8yyPI5jBo
王様「勇者よ、魔王討伐の選別としてどうのつるぎと50Gを与えよう」
女勇者「お心遣い感謝いたします。必ずや魔王を倒してまいります」
王様「うむ」

女勇者「まずは酒場に入って仲間を集めよう、って痛い!」
店員「いらっしゃ・・どうかされましたかお嬢さん」
女勇者「入口のドアで指をっ。すいませんが私の代わりにドアを開けてもらえませんかイテテ」
店員「え、ええ。どうぞお入りください」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503160213
2 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:37:30.18 ID:8yyPI5jBo
女勇者「さてと、どなたか頼りになりそうな人はいるかな」
戦士風の男「・・・」
女勇者「あっ、すいませんそこの腕に覚えのありそうなお方。私のパーティh」
戦士風の男「仲間と待ち合わせだ。揃い次第ドラゴンを狩りに行く」
女勇者「す、すいません。がんばってくださいね」
戦士風の男「おう。ねーちゃんは仲間を探しているのか?」
女勇者「はい。しかし見たところあなた以外には頼りになりそうな人が見当たらなくて」
戦士風の男「そりゃそうさ、腕の達奴はもうどっかのパーティに入ってるからな」
女勇者「なるほど」
3 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:39:43.65 ID:8yyPI5jBo
戦士風の男「ある程度妥協しないと、仲間なんてもう見つからねぇぜ。このご時世だからな」
女勇者「ご助言感謝します」
戦士風の男「ほら、あそこでミルク飲んでるチョイデブの男とかいいんじゃないか?年齢も30前後ってところだろ。あのくらいが経験も豊富だし身体もしっかりしている」
女勇者「ありがとうございます、さっそく掛け合ってきます」
4 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:41:47.34 ID:8yyPI5jBo
女勇者「すみません、少しお話いいですか」
チョイデブ「えっ、ああ、はい。なんでしょうか」
女勇者「私、魔王討伐の仲間を探しておりまして、よろしければご助力願えませんか?」
チョイデブ「え?それは採用ってことで、よろしいのですか」
女勇者「え?あー、そうですね。あなたを仲間にしたいです」
チョイデブ「魔王討伐・・王国からの援助・・パーティの紐なら死ぬ可能性も低い・・」
女勇者「何かおっしゃいました?」
チョイデブ「いえいえ!あのー、ということはあなた様が勇者で?」
女勇者「そうです。この年齢で女ということもありなかなかそう見えないですけど」
チョイデブ「結構、いやかなりこれは可愛いっ!」
女勇者「なにが可愛いのでしょうか」
チョイデブ「いえいえなんでも、こほん、わかりました是非あなたの仲間にさせてください」
5 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:43:29.51 ID:8yyPI5jBo
女勇者「わあ、ありがとうございます。本当にいいのですか?相手は魔王ですよ?死ぬかもしれませんよ?」
チョイデブ「ははは、女勇者様を守るためなら死ぬこともなんのそのです」
女勇者「こんな心の広い方がいらっしゃるなんて、本当にありがとうございます。ちなみにご職業は?」
チョイデブ「はい、今まで無職だったんですけd」
女勇者「え?無職?」
無職「はい。ですが、たった今女勇者パーティに就職が決まりましたので無職ではないですね」
女勇者「どうしよう、すごく早まってしまった感じがする」
無職「どうかしましたか?さあ、あと2人は仲間がほしいですね」
6 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:44:56.21 ID:8yyPI5jBo
無職「とは言ったものの、この酒場にはろくな人間がたむろしてないですね」
女勇者「それ自分で言うんですか」
無職「あそこのとんがり帽子の魔法使いさんはどうでしょう」
女勇者「そうですね、魔法使いさんは必要ですね、スカウトに行きましょう」
7 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:46:42.43 ID:8yyPI5jBo
女勇者「魔王討伐のパーティに加わりませんか?」
魔法使い「衣食住が約束できるなら」
無職「それは安心していいですよ。僕もさっきまで無職でしたので」
女勇者「もし旅先で衣食住に困ってもこの方の分をあなたに回すので大丈夫ですよ」
無職「女勇者様は冗談がきついですね」
魔法使い「じゃあ行く。よろしく頼む」
8 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:47:46.86 ID:8yyPI5jBo
無職「ん?帽子をとったらなんとお子様ではないですか」
女勇者「いくつ?」
魔法使い「8さい」
無職「ロリっ娘魔女っ子じゃないですか」
ロリ「これでも魔法に関しては天才と神父さんからお墨付きをもらっているよ」
女勇者「魔王討伐だよ?死ぬかもしれないし帰りたくなるかもしれないよ?」
ロリ「大丈夫。この前教会の孤児院が潰れてもう帰るところないから」
無職「現実を見た」
女勇者「現実見るのちょっと遅かったね無職君」
9 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:49:11.06 ID:8yyPI5jBo
ロリ「炎系魔法はそこらへんの魔法使いより得意だから任せて」
無職「どうします女勇者様」
女勇者様「じゃあ無職君はロリちゃんの肉壁役になってね。それなら連れていっても多少安心かな」
無職「肉壁・・。紐の計画が序盤からおじゃんになった気が」
ロリ「たのむね無職のおじさん」
無職「もうついてくる気まんまんですねこれは。あとおじさんやめい」
10 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:50:30.34 ID:8yyPI5jBo
女勇者「やっぱり旅には回復役の僧侶さんが欲しいですね」
無職「そうですね。痛いのは嫌ですし」
ロリ「あそこにそれっぽいおじいちゃん座ってるよ」

女勇者「こんにちはおじいさん、魔王討伐の旅に興味はありませんか」
じじい「ふが、魔法討伐とな」
無職「女勇者様、悪いけどこのおじいさんかなり歳いってるような。旅半ばで倒れそうな顔してますよ」
じじい「聞こえとるぞデブ」
無職「耳良すぎだろ。それに僕はデブじゃない。ちょっとふくよかなだけです」
ロリ「おじいちゃんベテランっぽいから仲間になったら頼りになりそう」
じじい「お、そうか。ありがとうな娘っ子。それこそ若いころは儂も力が溢れとったわい」
ロリ「今は?」
じじい「今でも魔法力は衰えるどころか成長中じゃよ」
無職「まじですか」
11 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:51:34.67 ID:8yyPI5jBo
女勇者「おじいさん、最後に旅をされたのは」
じじい「ふーむ、わしが88の頃かのう。新米パーティの回復役を買って出て、あの時は泣きながら感謝されたのう。儂がいなければ全滅じゃったからな」
女勇者「おじいさん是非私たちのパーティに!魔王討伐にあなたの力が必要なんです」
ロリ「お願いおじいちゃーん」
じじい「ほっほっほ、まるで孫たちにせがまれているようじゃの。それじゃあ93の身体に鞭打ってまた旅へと赴こうかの」
無職「30歳の孫もよろしくおねがいしますね」
じじい「お前はやくそうでも食うとれ」
無職「なんか少し冷たいですね」
12 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:52:27.95 ID:8yyPI5jBo
無職「え、剣が装備できない?」
女勇者「私、かなり不器用で道具とか武器とか上手に使えないのです」
無職「ではどうやって戦うのですか」
女勇者「素手ですね。大丈夫です、今までずっと格闘の修行をしてきましたから」
ロリ「武闘家だね」
女勇者「でも簡単な魔法も使えるから一応勇者ですよ。というわけでこのどうのつるぎは無職君が使ってください」
無職「了解です」
女勇者「50Gは薬草に変えておきました」
無職「王様ケチですね」
女勇者「では出発!」
一同「おー」
13 : ◆VcYmVurqQM [saga]:2017/08/20(日) 01:54:53.24 ID:8yyPI5jBo
無職「隣村に到着しました」
ロリ「無職君なかなかの剣さばきだったよ」
無職「ありがとうございますロリちゃん」
じじい「ふむ、まさか回復魔法まで使えるとはな。初歩レベルではあるが」
無職「ありがとうおじいさん」
女勇者「あなた前職は戦士や僧侶をやっていたのですか?」
無職「いえ、ずっと無職です。無職ゆえに時間が有り余るので一人でいかに時間を潰すかというのが課題になります。剣も魔法も暇つぶしで覚えました」
じじい「器用貧乏とういうやつじゃの」
無職「そうです。いつまでこれが通用するか」
ロリ「お腹減ったー疲れたー」
女勇者「宿をとって今日はゆっくり疲れを癒しましょう」
39.08 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)