勇者「冒険が始まらねぇ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:27:47.53 ID:H9rn7qCC0
まとめ見てたら結構叩かれてたから
これで最後にするよ(´・ω・`)
今回は真面目に書いてみたから
よかったら見てくれ by やすり勇者


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503592065
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:28:16.67 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 勇者の家

勇者母「勇者、起きなさい」

勇者「まだ眠いんだけど・・・」

勇者母「あんたって子は、成人迎えたってのに全く・・」

勇者父「まぁまぁ母さん、勇者もちゃんと分かってるさ」

勇者母「お父さんは甘すぎるんですよ!」

勇者父「うぃす」

勇者母「勇者!早く起きなさい!何時だと思ってるの!!!」バシンッ

勇者「いてっ!何すんだよー?」

勇者母「たったか起きて仕事でも探してきな!!」

勇者「めんどくせぇ・・」




・・・・・・・・・




始まりの街 



鍛冶屋「おぉ勇者じゃないか、どしたんだ?」

勇者「鍛冶屋のおっちゃん、聞いてくれよぉ母さんがさぁ!」

鍛冶屋「どうせ、働けって言って来たんだろ?がははは!」

勇者「おっちゃんすげぇな!なんで分かるんだ!?」

鍛冶屋「うちにも図体だけは一人前のバカたれがいるからよ!がっはっは!」

戦士「親父!図体だけじゃねぇぜ!身も心も一人前だぜ!?」

鍛冶屋「てめぇは武器を使うのは一人前だが、作るのが全く駄目だろうが!!」ガツッ

戦士「いてぇなぁ!!俺は鍛冶屋は継がねぇんだよ!!兄貴に任せりゃいいじゃん!」

鍛冶屋「お前も少しは武器作れるようになれ!このバカ息子が!」

戦士「勇者、行こうぜ?クソ親父と話してると頭痛くなってくるわ」

鍛冶屋「クソとは何だ?クソとは!」

勇者「おっちゃん落ち着いてくれ!!!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:28:58.78 ID:H9rn7qCC0
始まりの街



勇者「お前の親父は相変わらずって感じだなw」

戦士「あの頑固短気クソ親父は武器を作る事しか頭がねぇ!」

勇者「まぁ鍛冶屋やってるくらいだしな?」

戦士「武器を使う側の方が楽しいぜ?狩りしてみてえええ!!!」

勇者「お前も相変わらずって感じだわ」




コンニチハー

アラ、コンニチハー

コンニチハー

オォ、ソウリョチャン コンニチハー



勇者「お、僧侶がいるぞ!行こうぜ」

戦士「僧侶にどうすれば親父が柔軟になるか聞いてみるか」

タッタッタ


勇者「よっ!」ポンッ

僧侶「ふぁっ!?あぁ・・・なんだ勇者さんと戦士さんでしたか、ビックリさせないでくださいよ」

戦士「丁度、見かけたから来たぜ!」

僧侶「これも神様のお導きです。このまま教会へ行ってお祈りでもいかかですか?」

勇者「いや、それは遠慮しとく」

戦士「なぁ僧侶〜、うちのクソ親父を柔軟にするにはどうすりゃいいかな?」

僧侶「う〜ん、まずは戦士さんが柔軟になられてみては?」

僧侶「相手を変えるのでは無く、まず己を変えてみるのです」

勇者「物凄い正論すぎてヤバいな」

戦士「僧侶は真面目すぎてつまらん!!!」

僧侶「戦士さんが不真面目すぎるんですよー?まったく」

僧侶「どうせお父様に鍛冶屋の継げと言われているのでしょう?」

戦士「鍛冶屋は継がねぇ!!!」

勇者「困ったもんだ」


ヒュンッ



魔法使い「アンタ達、何の話してんのー?」

僧侶「あ、魔法使いさん!こんにちは!」

魔法使い「うん!こんにちは!」

キャッキャッ

勇者「女子トークが始まった!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:29:26.36 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 魔法使いの家



魔法使い「戦士はさぁ、結局何がしたいわけ?」

戦士「えぇと、そうだな・・・狩 り が し た い!」

勇者「駄目だコイツ、どうにかしないと」

僧侶「いっその事、冒険者になられては?」

戦士「・・・おおぉぉぉ!!それだ!それがいい!!!」

魔法使い「今まで思いつかなかったのね・・流石バカ戦士だわ」

勇者「冒険者になるとしても、一人で冒険ってなるとキツくね?」

戦士「お前らも一緒に冒険しねぇか!?」

魔法使い「やだ」

僧侶「教会の仕事がありますので」

勇者「めんどくさい」

戦士「お前ら、それでも友達かよ!!!」

魔法使い「だって戦士と冒険したら絶対汚そうじゃない?」

僧侶「そうですね、血だらけの地面で朝を迎えそうです」

勇者「男と二人で冒険とか辛すぎる」

戦士「くそぉぉぉぉぉ!!!どうしていつもこうなんだぁあああああ!!!!」

戦士「勇者はどうなんだ!何かしたい事あんのか!」

勇者「俺?そうだなー、最近旅芸人が街に来てるじゃん」

魔法使い「あー何か見たかも!」

勇者「旅芸人さんから今、やすりっていう道具の使い方教わってんだよね」

僧侶「やすり?というと、あの削る奴ですか?」

戦士「よく分からんけど魔物を倒す道具か何かか?」

勇者「何故、戦闘に持っていくんだよ!w削る奴で正解!」

勇者「ノコギリとか工具の使い方も教わってるし大工にでもなろうかなって」

魔法使い「へぇ!勇者の癖に色々考えてるのね」

勇者「癖に、は余計だ!!!」

ハハハハハハハハ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:30:00.58 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 夜


僧侶「それでは私はこれで失礼しますね!」

勇者「おう、また今度!」

戦士「じゃーなー僧侶」


スタスタスタ


勇者「なぁ、戦士?」

戦士「どうした?」

勇者「俺さ、大工になろうかなって言ってたじゃん?」

戦士「あぁ、そういえばさっき言ってたな」

勇者「お前が鍛冶屋にもしもなったら、俺がでっけぇ鍛冶屋の建物作ってやるよ!」

戦士「・・・ありがとな!でも継がねぇ!」

勇者「まぁだろうなw」

勇者「未来の俺達は一体何してるんだろうな」

戦士「さぁな、分からんな!がっはっは!!」


スタスタスタ


戦士「おっと着いちまった」

勇者「またな!相棒!」

戦士「おうよ!」


ギィィバタンッ


勇者「俺、この先・・・」





・・・・・・・・・・・




始まりの街 勇者の家


勇者「ただいまー」

勇者母「おかえり〜晩御飯丁度できてるわよ」

勇者「おっ今日の晩飯何!?」

勇者母「あんたの好きな焼き鮭よ」

勇者「しゃぁ!!!!」

勇者父「おかえり」

勇者「父さんただいま!」








「俺は大工になるのかな?」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 01:48:12.14 ID:NlUKNT4l0
王道そう
期待
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 01:56:52.56 ID:lGQFxH0/0
前々スレから見てます!(前スレは、リアルタイムで見てましたが叩いてる人なんて居ませんでしたよ。だから、辞めないでください!)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:56:55.08 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 朝


旅芸人「そうじゃないんだよーもっと優しく撫でる様に擦るのさ」

勇者「えっと、こんな感じ?」スリスリスリ

旅芸人「そうそう!勇者君はなかなかセンスがあるよ!」

勇者「あざっす!」スリスリスリ


スタスタスタ


戦士「おっ本当にやってんじゃん?」

勇者「なんだよ!w見にくるなよ!」

戦士「友人が頑張ってる姿みてみてぇじゃん?」

勇者「もう見たろ!たったか帰れ!」

戦士「んだよー、ケッ」


タッタッタ


旅芸人「彼は、君の友人かい?」

勇者「あ、はい!そうです!俺の親友です」

旅芸人「見たところ彼は戦いの才能があるね」

勇者「え?本当ですか?」

旅芸人「色々な所を旅してから分かるけど、彼は戦いの才能があると思う」

勇者「本人に言ったら喜びますよ!」

旅芸人「本当かい?じゃぁ次に来た時は言ってあげよう」

ハッハッハ




・・・・・・・・・・・・





戦士「勇者は、、ちゃんと自分の道考えてんだな・・・」

戦士「くそ・・・」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:57:23.76 ID:H9rn7qCC0
数日後 始まりの街 魔法使いの家


魔法使い「微弱火炎魔法!!!」

勇者&戦士「おぉぉぉぉぉ!!!」

僧侶「魔法使いさん!凄いです!」

魔法使い「ふっふーん!ドヤッ」

勇者「お前、魔法の才能あったのかよ!」

魔法使い「そりゃ、パパもママも魔法使えたしね?」

僧侶「私も魔法は微妙には扱えますが、ここまでしっかりした魔法はまだ・・」

魔法使い「えっとね?コツとしては、ゴニョゴニョ」

キャッキャッ



・・・・・・・・



戦士「お前ら、凄いよなぁ・・」

勇者「どうしたんだよ?らしくないな」

戦士「いやさ、勇者は大工目指しててさ魔法使いは魔法が使えて僧侶は教会の仕事」

戦士「俺と言えば戦いたいっていう気持ちだけで何もしてねぇなって」

勇者「戦士はそのままでいいんだぜ?俺の自慢の友だぜ!」

戦士「ありがとよ・・」

魔法使い「アンタ達、ちょっと僧侶の魔法特訓手伝いなさいよ!」

勇者「へいへい」

戦士「・・・あいよー!」


コウデスカ!

イヤ、チガウノヨ!

オマエラ、コレハ・・チョッ


戦士「・・・・・」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 01:58:23.50 ID:H9rn7qCC0
それから数週間後 始まりの街 昼


旅芸人「もう勇者君に教える事は無いよ」

勇者「え?どうしてですか?」

旅芸人「君は私より才能があるからだよw」

勇者「ありがとうございます」

旅芸人「もしよかったら今度、魔法テレビの番組に出演してみないかい?」

勇者「本当ですか!?出てみたいです!!」

旅芸人「君なら多分優勝できると思う!」

勇者「しゃああああああ!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・




始まりの街 魔法使いの家


勇者「って事がさっきあった」

魔法使い「凄いじゃない!!!テレビに出れるとか大物じゃない!」

僧侶「日取りは決まっているのですか?」

勇者「おぅ!!今度の日曜日の夜七時だ!」

魔法使い「これは絶対見ないと!」

僧侶「私も!早めに仕事終わらせて見てみますね!」

勇者「ありがとう二人とも!」

勇者「ってか今日は戦士来てないんだな?」

魔法使い「何かあったのかな?」

僧侶「お父様と大喧嘩とかでしょうか?」

勇者「なんか、普通に納得がいった」

魔法使い「とにかく!頑張ってね!!」

勇者「おう!!!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 02:00:37.16 ID:H9rn7qCC0
>>7
>>1で言ってたまとめとは
SSのまとめサイトのコメントの事を指す!
(´・ω・`)実はSS書いた経験浅くてまだ数本しか書いてないんだ
だから自分の作品のコメントとか気になるじゃん?
見てたら不評が多かったからグハッってなった
12 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/08/25(金) 02:07:37.79 ID:B9au6ICd0
アイギスサービス終了だってさ御城以外爆死運営翔鶴姉パクリが不味かった
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 02:11:09.43 ID:lGQFxH0/0
>>1
諦めないでください。
コメントを見ましたが不評は、確かにありました。
でも、面白いと、書いて下さったかたも居ます。
私は、少なくとも面白いと思います。
だから、めげずに頑張ってください。
長文、誠に失礼しました。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 02:23:51.73 ID:H9rn7qCC0
日曜日 始まりの街 朝

勇者父「まさかお前にそんな才能があったとはなぁ・・」

勇者母「父さんも母さんもそんな隠れた才能なかったのに、大したもんよ!」

勇者「やめろよw二人とも照れるじゃん!」

勇者母「お弁当と工具は持った?」

勇者「持ったよ!!!」

勇者父「頑張るんだぞ?」

勇者「ありがとう父さん!!行ってくる!!!」


ギィィバタンッ


勇者母「勇者・・・頑張ってね」





・・・・・・・・・・・・・




始まりの街 魔法放送局前 昼



警備員「勇者様ですね?お入りください」

勇者「ありがとうございます!」


タッタッタッタ


魔法使い「勇者ぁぁぁあああ!!!」

勇者「?魔法使いじゃん、どうしたの?」

魔法使い「大変なのよ!戦士がいなくなっちゃったの!!!」

勇者「はぁ!?どういうことだよ!!!」

魔法使い「いいから来て!!!」

勇者「で、でも数時間後には大会が・・」

魔法使い「友達の方が大事でしょ!?」

勇者「・・・分かった!行こう!!!」

ダッダッダッ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 02:27:51.91 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 鍛冶屋前


タッタッタッ


鍛冶屋「お?魔法使いちゃんと勇者か」

勇者「おっちゃん!戦士がいなくなったってどういうことだよ!?ハァハァ」

鍛冶屋「それがな・・・置手紙残して旅に出ちまったらしい」

魔法使い「私もその話聞いて急いで街の周辺探し回ったんだけどいなくて・・」


タッタッタッ


僧侶「二人とも!!!!!」

魔法使い「僧侶ちゃん!どうだった?」

僧侶「駄目でした、」

僧侶「一応街の人達に聞いてみましたが朝から誰も戦士さんの事見てないそうです・・」

勇者「あの野郎、どこで何してやがんだ・・・」

鍛冶屋「俺が、頑固なばっかりに・・・クソッ」

僧侶「戦士さんのお父様・・・お父様のせいでも誰のせいでもありません」

勇者「俺達が戦士の気持ちに気が付いてあげられなかったせいだ」

魔法使い「・・・」

僧侶「それは・・」

鍛冶屋「一応、衛兵隊に連絡して確認してもらったが・・・」

鍛冶屋「二番目の街へ続く森へは誰も来てないらしい」

勇者「ッ!!」

勇者「僧侶!魔法使い!ありたっけ荷物もってここに集合!!!」

魔法使い「え、一体どうするの?」

勇者「ほら、街でも俺達の住んでる地区では有名だった洞窟あったよな!?」

魔法使い「あったけど」

勇者「街周辺が駄目なら、あそこしか考えられねぇ!」

僧侶「えぇ・・・でももしそうだとしても危険ですよ!」

勇者「友達の命の方が大事に決まってるだろ!!俺達三人なら大丈夫だって!」

魔法使い「急いで荷物準備してくるね!」

僧侶「私も、準備してきます!!!」

勇者「おう!!」

勇者「戦士、どうしてだ・・・」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 02:28:23.82 ID:H9rn7qCC0
怪しい洞窟前


勇者「二人とも、準備はいいか?」

僧侶「えぇ・・大丈夫です」

魔法使い「私の火炎魔法で魔物なんてちょちょいのちょいよ!」

勇者「・・・行こう!」


ザッザッザッ




・・・・・・・・・





勇者「薄気味悪いな・・」

魔法使い「とにかく周囲に気を付けながら進みましょう

僧侶「神様・・どうか私達にご加護を・・」

魔物「ギィヤアアアア」

魔法使い「キャーーーーーー!!!!」

勇者「くそっ出やがったな!!!」ザシュ

魔物「ギィヤアアアアア」

勇者「くそ、全然切れねえ・・・」

僧侶「勇者様危ない!!!」

魔物「ギィヤアアアア」ザンッ

勇者「ぐっ、」ポタポタ

魔法使い「っ!?火炎魔法!!!」ボォ

魔物「ギィッ」バタリ

魔法使い「勇者!大丈夫!?」

勇者「平気だ、こんなかすり傷大した事ないさ・・」

僧侶「超微弱回復魔法!」キュイン

僧侶「すいません、これぐらいの回復魔法しか使えませんが・・」

勇者「・・・ありがとう。先へ進もう・・」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 02:38:55.52 ID:lwrBNuWwO
>>11
まとめのコメキッズていうのは総じて何かを叩くことのみで自己肯定感を得ている悲しい非人だから気にしなくていいよ、というかむしろあそこは書き手は見るだけ時間の無駄

ssの評価は気にするにしてもこうしてリアルタイムでみている奴だけのを気にすればいい
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 02:54:36.13 ID:H9rn7qCC0
>>17
なるほど・・・ありがとう(´・ω・`)
とりあえず今回の話は
ちょいちょい書き溜めてからまとめて投下していくので
少し時間かかるかもだけどよかったら読んでくれると嬉しんご
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 03:38:48.42 ID:H9rn7qCC0
怪しい洞窟 奥


魔法使い「暗い所怖い・・・」ガクガク

僧侶「魔法使いさん・・しっかりしてください」ガクガク

勇者「あの野郎・・どこにいるんだ?」

勇者「戦士ぃぃぃぃぃ!!!!!どこだぁああああ!!!!」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




戦士「おらぁあああああああ!!!!」ザシュ

魔物「ギイャッ」バタリ

戦士「どしたぁああああ!!!もっとこいやぁあああ!!!がっはっはっは!!!!」


センシィーーードコダァーーーー!!!



戦士「あの声は?・・・勇者か?


ザッザッザッ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



勇者「おりゃあ!!!!」ザシュ

魔物「グオッ」バタリ

戦士「勇者・・なのか?」

勇者「戦士!!!!!」

魔法使い「アンタ一体なにしてんのよ!!!!」

僧侶「皆さん心配したんですよ!?」

戦士「皆、、、、」

勇者「てめぇ!この野郎!!」バシッ

戦士「ぐっ、」

勇者「俺達がどんだけ心配したと思ってんだ!!!」

戦士「うるせぇ!!!!」ドッ

勇者「ッ!!」

戦士「お前らに俺の何が分かんだよ!!!」

戦士「お前らには夢や仕事や、やる事があって!俺にはねぇ!!!」

戦士「俺の気持ちもしらねぇで!!くそがぁああああ!!」バシッバシッ

勇者「ぐぅ・・・」

僧侶「戦士さん!!!」バシーンッ

戦士「ッ!なにしやがんだ!僧侶!!!」

僧侶「勇者さんはテレビの出演そっちのけで戦士さんを探しにきたんですよ!?」

僧侶「勇者さんは夢よりも戦士さんの方が大事なんですよ!!!」

勇者「僧侶、いいんだ」

僧侶「勇者さん・・・」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 03:39:44.48 ID:H9rn7qCC0
怪しい洞窟 奥


勇者「戦士、ごめんな?気付いてやれなくて」

戦士「勇者・・・」

勇者「俺にとって親友であり相棒である奴なんてお前しかいねぇからさ」

勇者「だから突然消えたりしないでくれよ」

戦士「・・・・すまん」

僧侶「戦士さん、戻りましょう?」

戦士「あぁ・・・皆ごめん」

魔法使い「たく・・バカ戦士の癖に考えすぎよ!w」

戦士「うっせ!w俺なりに悩んでたんだよ!」

勇者「別にさ、いますぐ考えなくていいんじゃないか?」

勇者「俺だって、たまたま旅芸人さんと出会って手に入れた夢だしさ」

戦士「あぁ・・ごめんな勇者」

僧侶「戦士さんは戦士さんなりにやりたい事ゆっくり見つければいいんです」

戦士「僧侶、、、ありがとう」ポロポロ

魔法使い「とりあえず戻りましょうか!!」

勇者&戦士「おう!!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・




始まりの街 夜


勇者「わぉ、とっくに夜になってやがる」

戦士「勇者、いいのか?テレビの出演・・・」

勇者「あぁ!別にいい!次の機会があれば出ればいいんだ!」

僧侶「勇者さんならきっとまた出る機会がありますよ!」

勇者「おうとも!」

勇者「って言いたいところだがとりあえず明日の朝、旅芸人さんに謝りに行かないと」

魔法使い「とりあえず解散!!早く帰らないとパパとママに怒られちゃう!!!!」ダッ!

僧侶「私も、門限越えそうですし、お先に帰らせてもらいますね!!!」タッタッタ

勇者「二人とも気を付けてなー!」

勇者「帰るか?」

戦士「あぁ・・」


スタスタスタ



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 03:40:13.46 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 帰り道 夜


勇者「なぁ戦士?」

戦士「んー?」

勇者「お前、鍛冶屋やらないか?」

戦士「なんだよw藪から棒に」

勇者「ッ!?お前、ことわざ使えたのか!!!」

戦士「バカにするんじゃねぇい!それくらい使えるぜ!がははは!」

勇者「俺さ、本気で大工目指してみようと思う」

戦士「そうか・・」

勇者「お前が鍛冶屋やるなら全力で鍛冶屋の建物作るからさ!!!」

戦士「・・・仕方ねぇな!やってやるよ!がっはっは!!!」

勇者「ほんとか!?じゃぁ建物は任せろ!!!」

戦士「テキトーなの作ったら承知しねぇぞ!がっはっは!!」

勇者「望むところだ!!!」


ハハハハハハハ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 03:41:16.59 ID:H9rn7qCC0
月曜日 始まりの街 昼


勇者「すいませんでした!!!!」ズサァア

旅芸人「別に構わないよ」

勇者「え?どうしてですか?俺、テレビの出演欠席しちゃったのに・・」

旅芸人「君の友人が朝早くから私に向かって走ってきて土下座して帰って行ったからねハハハ」

勇者「戦士の野郎・・」

旅芸人「友人の一大事に駆けつけない様な人間が良い作品なんか作れないさ」

旅芸人「君はやはり才能がある」

勇者「ありがとうございます!」

旅芸人「来週、別の番組で私が出演予定のリフォームの番組があるんだけど」

旅芸人「もう一度、チャンスをあげよう」

勇者「は、はい」

旅芸人「リフォームの勇者君として私の代わりに出てみたまえ」

勇者「そんな!!!リフォームだなんて!道具は使えますけども・・・」

旅芸人「やらないのかい?」



勇者「・・・やります!!!!」

旅芸人「よかった。今から特訓だよ?覚悟してね」

勇者「よろしくお願いします!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・





鍛冶屋「お前、熱でもあるのか?」

戦士「いや、本気だ!親父の仕事継ぐよ!」

鍛冶屋「覚悟はあるのか?」

戦士「あぁ!死ぬ気でやってやらぁ!!」

鍛冶屋「・・・道具持って来い!!!急げ!!!」

戦士「おっす!!!!」


ダッダッダッ


鍛冶屋「良い友を持ったな、がっはっは!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 05:41:01.09 ID:H9rn7qCC0
数年後 始まりの街


旅人「あの〜すいません」

戦士「いらっしゃい!!何かご所望で!」

旅人「鋼鉄の装備を作って頂きたいのですが・・」

戦士「おお!!!よろこんで!!!数日後にまた来てくれ!!」

旅人「作ってくれるんですね!ありがとうございます!」

戦士「毎度どうも!!」カンカンカン ジュー





テレビ「何という事でしょう!あの荒んだ庭を勇者さんが・・・ザワザワ」







・・・・・・・・・・・・・・・





孤児「僧侶様、ご本読んでー!」

僧侶「はいはいー仕方ありませんね」ガサガサ

僧侶「それでは、伝説の剣の話をしましょう」

孤児「わーい!!!」





テレビ「勇者さん!一体どうやって変えたん・・・ザワザワ」






・・・・・・・・・・・・・・・・





魔法使い「この術式で構築していけば・・・」ボォォォォ

魔法使い「うっひゃっ!!!!」

魔法使い「ついに・・出来た!火炎魔法!!!」





テレビ「今年の伝説のやすりマスターは勇者さんに・・・・ザワザワ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 05:41:46.61 ID:H9rn7qCC0

始まりの街 魔法使いの家 夜


魔法使い「勇者、あんたどこまで極めるつもりよ・・」

戦士「さすが我がライバルよ!!!!がっはっはっは!!」

勇者「いやぁ、まさかここまで出来るとは思わなかったよ・・」

僧侶「勇者さんは私達の中で一番輝いてますね」

勇者「この前の授賞式マジで緊張した・・・・」ブルブル

魔法使い「勇者って意外とプレッシャーに弱いね」

戦士「勇者ぁ!!!お前の気合はんなもんかぁああああ!!」

僧侶「戦士さん、家の中で叫ばないでください近所迷惑ですよ・・」


ピロリロリン ピロリロリン


魔法使い「あっ、魔法テレビ速報だわ」

テレビ「王都より緊急のお知らせです!!魔王が・・・魔王が再び復活しました!!!!」

勇者「マジかよ!!!」

戦士「これは鍛冶屋の仕事が増えるな・・」

テレビ「つきましては聖教会本部からの緊急の記者会見を報道いたします」

魔法使い「何かしら・・・」





・・・・・・・・・・




聖神父「今回の魔王復活に伴い選ばれし者を選ぶ儀式魔法を行ったところ・・」

聖神父「始まりの街にお住いの勇者さんが選ばれし者に決まりました」

聖神父「一般人の選出は歴史上異例であり、私共としても・・・・」ピッ





勇者「え?なにこれ」

魔法使い「勇者が選ばれし者?・・・」

僧侶「勇者様とお呼びしないといけませんね」

魔法使い「いや!そこじゃないでしょ!そこじゃない!!!」

戦士「つまり、どういうことなんだ?」

僧侶「勇者さんが、魔王討伐に行かなければならないという事です」

戦士「なんじゃそりゃあああ!!!!」

勇者「それは俺のセリフだぁあああああ!!!」

勇者「意味わからねええええええええええ!!!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 05:42:52.28 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 勇者の家


勇者父「数年前は我が子の才能の開花に驚いたが、まさかな」

勇者母「魔王討伐なんて、死んだらどうするの!行かせられないわ!!」

衛兵「しかし、王の命令でありますからこればかりは・・」

勇者「・・・討伐に行くとして俺一人で行くんですか?」

衛兵「いえ、王国でも右に出る者はいないとされる者を数名用意しております」

衛兵「もし勇者様がご希望の方がいらっしゃるのであれば」

衛兵「その方々を連れて来て頂いても・・・・」

勇者「ッ!!!!呼んできます!!!!」ダッダッダッ


ギィィバタンッ


勇者父「なんだか予想できるな」

勇者母「そうね・・あの子達しかいないものね」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



始まりの街

勇者「戦士!!!!」

戦士「おぉ、勇者どうした?」カンカンカン

勇者「戦いだ!!!!!」

戦士「ッ!?」カンッガシッ

戦士「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」バタバタバタ

勇者「戦いに行くぞぉぉぉ!!!!」

戦士「指がああああああああああああああ!!!!!」バタバタバタ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


始まりの街 教会


バンッ!


勇者「僧侶!!!!出番だぞ!!!」

僧侶「ほへ?ど、どしたんですか?」

孤児「僧侶様、この人達だれー?」

戦士「僧侶!戦いだぜえええええええ!!がっはっはっは!」ビュンッ

僧侶「教会で武器を振り回さないでください!!!」バシッ

戦士「グヘァ!」バタリ

勇者「次いくぞぉぉ!!!!」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 05:44:25.88 ID:H9rn7qCC0
始まりの街 魔法使いの家



魔法使い「何だか、嫌な予感がする・・・」

魔法使い父「どしたんだい?」

魔法使い「ううん、なんでもないわパパ」



ドコンッ!


魔法使い「え、なになになに!!!」

勇者「旅にでるぞ!!!支度しろぉぉ!!!!」

僧侶「勇者さん待ってくださぃぃ!!!」

戦士「狩りじゃぁあああ!!!この時を待っていたぜぇえええ!!!!がははは!!!!」

魔法使い「なになになに!!!なんなの!!!!」






・・・・・・・・・・・・・・・






始まりの街 出口



衛兵「準備は整いましたか?」

勇者「完璧です!!!」

魔法使い「いや、まだ・・準備が・・ハァハァ」

僧侶「私、朝ご飯まだ食べてないのですが・・・」

戦士「いくぜええええええ!!狩りが待ってるぜぇえええええ!!!!」

衛兵「それでは参りましょうか」

勇者「いざ出発だぁあああああああ!!!!!」





以下 
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503431397/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503159792/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1503229270/
へと続く
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 05:53:41.01 ID:H9rn7qCC0
ここまで読んでくれた人ありがとう
大学生の茶番劇に付き合ってくれてマジ感謝
疲れたからヤスリで歯でも磨いてくるわ・・・


スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ


ぎゃあああああああああ血がぁああああああ!!!!
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 07:38:21.29 ID:e2JwvVpao
裁縫は?
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 07:43:03.93 ID:m/vJoYv80
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 07:50:22.73 ID:H9rn7qCC0
>>28 
裁縫は勇者じゃなくて娘の時の話でしょ!
勇者は工具だから!w

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 10:26:32.86 ID:wTAxSA0A0
俺は好きだけどな
まとめなんかろくな事書く奴見ていないんだから気にすんな
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 10:51:13.88 ID:V8fXSlN70
このシリーズもっと書いてよネタ尽きるまでww
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 11:06:50.93 ID:srvqbJz90
この板でも似たような短めのスレを短い期間でポンポン乱立させるのはあまり好かれてない
一つのスレでやれよと言われる場合もある
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 13:15:54.00 ID:y112u0GGo
>>33
そんなの無視してかまわないさ。
だらだらされたり、エタるよりいいよ。

>>1 頑張れ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 16:15:28.85 ID:1LRdbdoUo
今回は少しイマイチだったかなー
でも評価はいちいち気にしない方がいいよ
色んなの書けばいいじゃない
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/25(金) 17:40:21.00 ID:kVYYSx7vO
スマホからだからid違うけど
>>1 です
コメントありがとう!
もりあえず助言に従って次は出すとしても
短スレじゃなくて長めの書いてみるよ!
ありがとう!
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