八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 20:25:08.46 ID:BWXMxi0o0
「あらひきぎゃやくん、こんにちは。すこしきいてほしいはなしがあるのだけれど」

 初めに聞いたのは、そんな舌足らずの声だった。活舌や声のトーンからして、だいたい幼稚園児くらいの子どもの声ではないかと推測する。

 はて、俺は確かに奉仕部に通じる扉を開け放ったはずだったのだが。

「わり、間違えた」

 首を傾げながら部室の扉を閉める。

 いつの間にか総武高校は児童クラブ部でも創設したのだろうか。クラブ部ってなんだ、意味重複してんだろ。

 俺は奉仕部などという奇特な部活に入ってはいるものの、児童クラブのような奉仕活動に身をやつした覚えは断じてない。

 一息ついて、辺りを見回して奉仕部の部室を探していると、上を見た時に、どこかで見たシールが貼られていることに気が付いた。

 事あるごとに由比ヶ浜が張り付けていた大量のシール群である。

 こんなものを張り付けている教室が他にあるとは思えない。

 ……まさか、まさか、な。

 俺が扉の前で逡巡していると、パタパタという足音と共に、中から誰かが走り寄ってくる音が聞こえてくる。

「ひっきぃ、いきなりとびらしめるなんてひどいよぉ」

 俺をヒッキーなどというふざけた渾名で呼ぶ奴を、俺はあいつ以外に知らない。

 ゴクリ、と知らず知らずのうちにつばを飲み込んだ俺は、恐る恐るもう一度部室のドアを開いた。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 20:37:29.27 ID:BWXMxi0o0
 扉を開いた俺の前に居たのは、あのお団子頭の彼女――では、あった。

 ただ、俺の思っていたものとは大きく異なった形ではあったが。

 まず、頭身がいつもの彼女の半分くらいしかない。

 彼女のアピールポイントであるその大きな双丘に関しては、全くと言っていいほど存在していない。雪ノ下何某さんが大きく見えるくらいの絶壁である。

 しかし、それも当然と言えるだろう。

 なぜなら、俺の目の前に現れた彼女は――由比ヶ浜結衣は――紛れもない幼女と化していたからである。

「……は?」

 ギャグマンガの主人公でもあれば、ここで大きなリアクションを取って読者の笑いを誘うのだろうが、いざおいしい場面に遭遇した俺の口から出てきたのは、そんな間抜けな声だった。

 俺はどうやらギャグマンガの主人公にはなれそうにもない。くりくりとした目でこちらを見つめる幼女を茫然と見つめながら、そんなどうでもいいことを考えていた。

「ひっきぃ、たってないでなかはいってよ。まじでやばいんだって!」

 幼女ヶ浜幼女さんの小さな手が俺の手を取り、部室の中へと誘う。

「ゆいがはまさんがかわいいからといって、そのくさっためをぶしつけにむけないでくれるかしら、ろりこん谷くん」

 奥の方の座席から聞こえてくる、その舌足らずな声は、間違いなく、この奉仕部部長であるところの、幼女ノ下幼女さんの声であった。

 俺は混乱した頭が整理できないまま、由比ヶ浜の手に引かれて、ひとまず部室に足を踏み入れることと相成ったのであった。

 

 
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 20:53:21.56 ID:BWXMxi0o0
「――で、なにこれ。ドッキリ?」

「そうであればどれほどよかったでしょうね……」

 幼女ノ下さんの入れてくれた紅茶を啜り、ひとまず冷静さを取り戻した俺が初めに考えたのは、この状況そのものが質の悪いドッキリであるという可能性である。

 常識的に考えてみてほしい。

 今まで一緒に過ごしてきた同級生が、ある日突然幼女になってました、なんて状況が本当にあり得るだろうか。

 それなんて名探偵コ〇ン、である。

 生憎俺はリアリストなので、そんな非科学的な現象を鵜呑みにするつもりにはならない。と

 とりあえず、目の前にいる二人の幼女の顔を交互に見る。

 艶やかな黒い髪を腰まで伸ばし、悠然と雪ノ下が普段座っている席に腰かけている幼女。白磁のような肌といい、異様なほどに整った容姿といい、確かにかの雪ノ下雪乃に酷似している。

 ピンクがかった茶髪のお団子頭で、雪ノ下似の幼女の隣に腰かけ、ちらちらとこちらを伺っている幼女。由比ヶ浜はもともと幼い顔立ちではあったものの、尚更幼く見える、というか幼い。確かにその子犬のような雰囲気は、かの由比ヶ浜結衣に酷似していると言わざるを得ない。

 俺はもう一度紅茶を啜り、一つ大きなため息を吐いた。

「で、君たちは二人の親戚か何か? 二人はどの辺に隠れて『ドッキリ大成功!』の看板を掲げる機会を伺ってるんだ?」

「ぜんぜんしんじてない!?」

「そのにんげんふしんぶりはさすがといわざるをえないわね、ひきこもりくん」

 おおー、リアクションまでそっくりとは手が込んでるなぁ。

 案外あの二人には演技指導の才能があるのかもしれない。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 21:15:55.96 ID:BWXMxi0o0
「そうね、ひとまずひきぎゃやくんのおもいこみをとくところからはじめましょうか」

 幼女ノ下がやれやれ、といった風体でこめかみを抑える。なんだかこちらが悪いような気分になるからやめてほしい。

 というかひきぎゃやくんってなんだよそれかわいいな。

 頑張って言おうとしているのに言えてないところが八幡的にポイント高い。

「ひきぎゃやくん、わたしたちはまぎれもなくほんにんよ」

「いや、そう言われましても……」

「あなたがさきほどくちをつけたこうちゃ、いつもわたしがいれているものとそんしょくなかったでしょう? ようちえんじにあのあじのこうちゃがいれられるのかしら?」

 確かに、先ほどから飲んでいる紅茶は、いつも雪ノ下が入れてくれる紅茶の味に引けを取らない。というかそのものですらある。

「そうかそうか、紅茶入れるの上手いんだな。えらいえらい」

「はてしなくはらがたつのだけれど……」

「じゃあひっきぃはどうすればしんじてくれるの?」

 幼女ヶ浜さんが首を傾げながらこちらを見る。

「ふーむ……俺のマイスウィートシスターの名前は」

「こまちちゃん。あとひっきぃきもい」

「俺の好きな飲み物は」

「まっくすこーひー」

「俺の身長は」

「ひゃくななじゅうごせんち。……ってなにいわせんの! きもい! ひっきぃまじきもいから!」

「いや……俺も驚いたわ。なんで俺の身長知ってんだよ、由比ヶ浜は」

「そ、それは……たまたま! たまたましってただけだし!」

「そうかそうか、由比ヶ浜お姉ちゃんとはよくお話しするんだな」

「やっぱりしんじてないんじゃん!」

 というかこんなかわいい幼女に罵られると何か変な性癖に目覚めそうだからやめてほしい。

 俺は顔を赤くしている幼女ヶ浜から目をそらして、幼女ノ下の方を向いた。
 
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 21:34:43.73 ID:BWXMxi0o0
「しかし、こんな時間に高校になんていたら親御さんが心配するぞ。俺が送ってやるから二人ともちゃんと帰ろうか」

「めんどうくさいからといってもんだいをうちきりにしないで。わたしはともかく、ゆいがはまさんはこんなすがたのままいえにかえれるわけがないでしょう」

「いや、由比ヶ浜なら納得されるんじゃないか? 外で子ども作ってきましたーって……ごふっ」

「ひっきぃさいてー! ほんっとさいてー!」

 幼女ヶ浜の方から飛んできた文庫本が俺の脳天をクリーンヒットする。いや、それ俺がこの前置き忘れてたやつだろ。投擲武器代わりに使うなよ。

 文庫本を拾い、頭をさすりながら席に戻ると、幼女ノ下が静かに口を開いた。

「まじめなはなし、しんじようとしんじまいと、あなたにはきょうりょくしてもらわなければならないのよ。きょひけんはないわ」

「えぇ……。まあ、子どもの相手は嫌いじゃないけども、遊びに来るならこんなところよりももっと他にチョイスがあっただろ」

「あそびじゃないのよ。あなたのりかいりょくのなさにはほとほとあきれるわね。どうしてめのまえのじしょうをすなおにうけいれられないのかしら」

「しかし本当に雪ノ下にそっくりな毒舌だな。これは将来が恐ろしいわ」

 この年齢で雪ノ下ばりの毒舌を体得しているということは、十数年後には……おおう。背筋に冷たい汗が。

 相も変わらずやりとりを続ける俺と幼女ノ下さんに、幼女ヶ浜がおずおずと声を掛ける。

 

 
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 21:42:56.49 ID:t/bBDYSIO
ガハマは幼女でもうざいな
いっぺん死んで親の腹の中からやり直した方がいいんじゃね
というか奉仕部に関わらないで欲しい
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 21:52:26.00 ID:BWXMxi0o0
「ひっきぃは、さ。しんじてくれないの? わたしたちが、こんなふうになったってこと」

「あー信じてるぞー信じてるから早めに帰ろうかー」

「ぜんぜんしんじてないじゃん! ……じゃ、じゃぁ、わたしたちとひっきぃしかしらないことをはなせばいいんだね?」

「そんなもんがあるならな」

 幼女ヶ浜さんは少し逡巡した後、こちらをちらちらと見ながら、ぼそっと呟いた。

「……『おれは、ほんものがほしい』……」

「ぶふっ!!」

 お、俺の黒歴史ががががが。

 むせて、暫く咳き込んだ後、俺は幼女ヶ浜に詰め寄る勢いで近寄った。

「ちょっと、それ由比ヶ浜お姉ちゃんに聞いたのか? というか何言ってくれてんだあいつ。人の黒歴史を喜々として広めやがって……」

「ちょっ、こわい、こわいから! だ、だいたい、わたしだれにもはなしてないし!」

「現に君に話してるんだが……。本当勘弁してくれよな。またアイデンティティクライシスに陥りそうだ」

「あら、あなたにあいでんてぃてぃなんてものがあったのね。はつみみだわ」

「さりげなく俺の消滅を望むのやめてくれない?」

 幼女ノ下さんのキレキレの罵倒に心を抉られていると、目の前からしゃくりあげるような声が聞こえてきた。

 ……おいおい、これってまさか。

「っく、ふぇっく、なんでしんじてくれないの。わたしほんとのことしかいってないもん。うっく、ひっきぃのばかぁ」

 くりくりの瞳からぼろぼろと涙を流す幼女の姿がそこにはあった。

 おいおいおいおい。これじゃまるで俺が幼女にきつく詰め寄って泣かせた性犯罪者みたいじゃないか。その通りですねはい。

 幼女ノ下さんが絶対零度の視線がこちらを刺す。

「……どうやらせいしんがにくたいにひっぱられているようね。これもゆゆしきもんだいといえるかしら。……それにしても、いたいけなじどうをなかせるなんてまさかあなたのひょうかがこれいじょうしたにおちることがあるとはおもわなかったわ。ごめんなさい、いますぐいのちをたってもらっていいかしら」

「……すみませんでした」

 怖い、幼女ノ下さん怖い。

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 22:05:49.33 ID:rFOz2N+n0
>>7
電池キモッ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 22:16:50.96 ID:BWXMxi0o0
「あー、悪かった、悪かったって」

「ぇっく、っく、ぐすっ」

 幼女ヶ浜さんをなんとか慰めようとするも、俺のあやしスキルではまったく効果がないようで、泣き止むそぶりを見せない。

 最悪の場合一発芸でもかましてやろうかと思いつつ、俺は恐る恐る右手を幼女ヶ浜の頭に置いた。

 幼女ヶ浜はびくっ、と体を震わせるも、涙をいっぱいに貯めた目でこちらを見上げてくる。
 
 その目やめて、罪悪感ヤバいから。

 しかしどうやら、嫌がられてはいないようなので、俺は恐る恐る右手で優しく幼女ヶ浜の頭を撫で始めた。

 すると、少しずつ幼女ヶ浜の嗚咽が収まってくる。

 暫く経つと、どうやら完全に泣き止んだようである。俺は安心して、右手を下ろした。

 しかし、その下そうとした右手の袖を、ちょこん、と小さな手が掴む。

 幼女ヶ浜さんは、まだ少し潤んだ瞳で俺を見上げて言った。

「……もっとなでて」

 これはヤバい。マイラブリーシスター小町のおねだりに匹敵する破壊力である。

 当然断れるはずもなく、俺はもう一度ナデナデ作業を再開せざるを得なかった。

「……えへへぇ」

 先ほどと打って変わってにこにこと笑顔を浮かべる幼女ヶ浜さん。その笑顔はやっぱり由比ヶ浜結衣の浮かべる笑顔によく似ていて。

 俺は右手で幼女ヶ浜の頭を撫でつつ、一つため息をついて、幼女ノ下の方に向き直った。

「……はぁ、わかった、お前らの言うこと信じるわ。で、俺は何すりゃいいんだよ」

「…………」

 幼女ノ下は俺の問いかけに答えることなく、どこか唇を尖らせて、こちらをジト目で見てきている。

 しかし、俺の訝し気な視線に気が付いたのか、一つ咳払いをして、顔を赤らめながら、こちらに改めて向き直った。

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/27(水) 22:30:40.42 ID:BWXMxi0o0
とりあえず今日はここまでです。
明日また続きを投下する予定です。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 00:10:42.35 ID:+w/DK3k7O
はよ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 00:44:04.63 ID:O5nMRnvZO
ガハマはそのまま退化していって死んでくれ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 02:34:05.29 ID:2L47Qe/A0
>>13
ハイハイ
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 14:39:03.93 ID:2vu0pUPUo
単発末尾Oの必死さには草生えるわ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 21:28:12.48 ID:zvsBAU1u0
「……あなたには、わたしたちのせいかつのほじょをしてもらいたいのよ」

「補助、ってどのレベルまでだよ。学校生活をか? 日常生活全般をか?」

「こうしゃね。わたしたちはあまりひとめにつくわけにはいかないから。かぞくやがっこうにたいするふぉろーもふくめて、いまからかんがえようとしているところなのよ」

「……まぁ、お宅の娘さんがいきなり幼女になりました、とか信じてもらえるわけないしな。最悪俺が誘拐犯として捕まるまである」

「そのとおりよ。だからいまからおんびんにすませるためにさくをねろうとしているところなの」

「少しはフォローしてもらえませんかね……。そうだな、とりあえず学校の関係者に一人は協力を求めなきゃならんだろうな」

「そうなると……たいしょうはひとりしかいないわね」

「だな」

 俺は、彼女の携帯にコールを掛けた。

「あぁもしもし、先生ですか。今から奉仕部の部室に来てもらいたいんですが――」



― ☆ ―



「……ふむ。君がよほどの神童でもない限りは、先ほど説明してもらった事情を信じざるを得んな」

 部室に来てすぐに、平塚先生は流れるように110番をコールしようとした。もう少し信用ないんですかね。

 幼女ノ下の方から事情を説明しても、まだ半信半疑と言った風体だった平塚先生は、国語や社会と言った教科の種々の問題を、幼女ノ下さんに出題し始めた。

 それらに一切の淀みなくスラスラと答える幼女ノ下。さすがに学年一位の頭脳の持ち主である。

 ちなみに幼女ヶ浜はどうせ出題してもわからないだろうからと言って何も聞かれてない。

 ハブられた彼女は隅の方で頬を膨らませて拗ねている。ちょっと幼女化著しすぎやしませんかね。

 一通り問題を出題し終えた平塚先生は、まだ少し疑わし気な様子ではあるものの、ひとまず納得はしてくれたようで、ガリガリと頭を掻きながら、口を開いた。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 21:46:28.32 ID:zvsBAU1u0
「それで、私はどういった部分のフォローをすればいいんだ?」

「ひらつかせんせいには、がっこうといえのほうにふぉろーをしてもらいたいんです」

「ふむ、どのような連絡だ?」

「学校には問題が解消するまで欠席の連絡、家には学校の用事で暫く帰らないって連絡……ってとこか」

「まあ、そんなところかしらね。わたしのいえにはれんらくはひつようないから、ゆいがはまさんのいえだけでけっこうですよ」

「……学校と家の板挟みに合わなければならんのか。頭が痛くなってきた……」

「へたにうわさをひろめられるわけにはいきませんから。さいあくのばあいわたしたちはじっけんたいとしてけんきゅうきかんにつれさられてしまいます」

「ドラマか何かかよ……」

 と、憎まれ口を叩いてみるものの、実際目の前で起きている現象は、世界中の大富豪が求めているであろう不老を実現しうる可能性を秘めているものである。

 案外幼女ノ下の言っていることも的外れではないのかもしれない。

 平塚先生はポケットのたばこに手を伸ばしかけて、校内であることを思い出したのか、苛立たし気にため息を吐いた。

 しかし一拍ののち、二人の方に向き直った。

「わかった。そのあたりの手回しは私の方で行っておく。それで、君たちは今晩はどうするつもりだ?」

「ひらつかせんせいのいえにとめていただくわけにはいきませんか?」

「私の家か。……狭いし、散らかっているし、子ども二人の世話をするには少しな……」

「結婚できない理由の一因を見た……ぐふっ」

「比企谷。良い男と言うのは思ったことをすぐ口に出さないものだ」

「いい女は口より先に手は出ないと思いますよ……」

 平塚先生に睨み付けられながら、俺は幼女ノ下の方を向いた。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 21:47:05.73 ID:LB0kjNRSO
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三  三三  三三
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 22:23:08.96 ID:zvsBAU1u0
「じゃあウチくるか。子供二人ぐらいなら預かれるぞ」

「みのきけんをかんじるのだけれど」

「泣いていい?」

「しかし実際、比企谷宅以外の選択肢以外はないのではないか? これ以上誰かに現状を知られるわけにもいかんし、比企谷宅なら妹さんが世話を焼いてくれるだろう。この男を君たちに近づけなければいいだけだ」

「泣きますよ? ほんとに泣くよ? 親切で言ったのになんで心抉られてるんですかね僕は」

「ひっきぃ、よしよし」

 いつの間にか会話に復帰していた幼女ヶ浜さんが手を撫でてくれた。やだこの子天使。

「それでは、まことにいかんながらひきがやくんのいえでおせわになることにしましょうか」

「へいへい。せいぜい小町と仲良くしてやってくれ」

「ひ、ひっきぃのおうちかぁ……えへへ」

「ゆいがはまさん、かおがへんよ。あとかおがへんだわ」

「にかいいうほどへんだった!?」

「ふむ、どうやら話はまとまったようだな。それでは私は今から連絡を――」

『……せんぱい、やばいです、やばいですぅ!』

「……おい、まさか」

 背筋に悪寒が走った。

 せっかく話がまとまりかけていたところに、もう一つ大きな爆弾が投下されそうな、そんな悪寒が……。

 暫く待っていると、奉仕部の入口の方からかわいらしいノックの音が聞こえてくる。

 俺は半ば確信を抱きながら、入り口の扉を恐る恐る開けた。

 次の瞬間、太もものあたりに抱き着いてくる小さな影。

 あざとい仕草でこちらを見上げてくる、これまた可愛らしいその幼女は。

「たすけてください、せんぱーい!」

「……Oh」

 一年生の生徒会長こと、一色ロリはすさんであった。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 22:51:11.89 ID:zvsBAU1u0
「……わたしもあたまがいたくなってきたわ」

「えぇー!? いろはちゃんまでちっちゃくなってる!?」

「も、もしかしてゆきのしたせんぱいとゆいせんぱいですかぁ!?」

 三幼女、爆誕。

 幼女ノ下と幼女ヶ浜――もうロリノ下とロリヶ浜でいいか――は、初めて見るニューフェイスに目をしばたたかせている。

 対するロリはすも、まさか自分以外にも幼女化した人物がいるとは露にも思っていなかったらしく、あざとさも忘れて目を白黒させている。

 あ、ごめん仕草と言い声と言い普通にあざとかったわ。さすがあざとさの権化。プロ根性が半端じゃない。

 平塚先生は新たに降りかかった問題に頭を抱えているようだ。

 俺と言うと、さすがに二回目の遭遇となると少し慣れてきたようで、あまり混乱することなく口を開くことが出来た。

「……一色、お前もか」

「なんですかぁ! その『まためんどうごとをもってきやがって』みたいなかおは!」

「また面倒ごとを持ってきやがって」

「わざわざいいなおさなくてもいいですからぁ!」

「ふむ……こまちさんにおせわになるにんずうがふえてしまうわね。もうしわけないけれど」

「ねえ俺は? 俺に対しては何かないの?」

「だ、だいじょうぶだよひっきぃ! あたしもゆきのんもちゃんとかんしゃしてるから!」

 由比ヶ浜、お前だけが良心だ。

 俺たちのやり取りを聞いていた一色は、少し混乱した様子で袖を掴んできた。

「え、もうはなしまとまってるんですか? これからどうすればいいか、せんぱいにそうだんしにきたんですけど……」

「えぇ。あるていどまではまとまっているわ」

 ロリノ下はそう言うと、これまでの話し合いをかいつまんで話し始めた。

 一色はそれらを頷きながら聞くと、満面の笑みでこちらを見上げてきた。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 22:58:50.93 ID:dyfStveDO
服がどうなってるのか描写が全くないな
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 23:03:58.75 ID:zvsBAU1u0
「それじゃ、わたしもせんぱいのおうちでおせわになりますね♪」

「……まぁ、二人も三人も同じか。小町の抱き枕にされてしまえ」

「さっきよりもざつになってる!?」

「あー、私は今から三人分の連絡をしてくるから、君たちは暗くなる前に帰りたまえ」

「はい。ひらつかせんせい、よろしくおねがいします」

 平塚先生はどこかで見たような澱んだ瞳を伏せながら、階下へと降りて行った。

 俺は、姦しく話し続ける三人の幼女を眺めながら、今後の事について思いをはせるのだった。

 ……どうすんだコレ。



― ☆ ―



 誰かに見られないように気を付けながら、校門前まで来て、ほっと一息を吐く。

 ここまでくればとりあえず通報はされずに済む……かもしれない。

 とてとてと後ろを付いてくる三幼女の雰囲気を感じながら、自分の家に向かっていると、後ろからロリはすが俺の膝のあたりをつついてきた。うざい。

「せんぱい、おんぶしてくださいよ、おんぶ!」

「やだよめんどくさい」

「えーおんぶしてくださいよーわたしこどもですよー」

「中身が一色だと思うとする気が失せる」

「してくれないとなきさけびますよ」

「謹んでお受けいたします」

 おかしいなー。相手が幼女になっても力関係が全く変わってない気がする。

 ため息をつきながらしゃがむと、んふふー、と勝ち誇りながらロリはすが背中の上に乗ってくる。

 まぁ、軽すぎて全然背負ってる感じがしないんですけどね。

 ロリはすを背負いながら歩き始めると、今度は後ろの方から不満そうな声が聞こえてきた。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:14:27.69 ID:6/r/n+UvO
SSで八幡ってこの三人、特にいろはの
言うことは何でも聞くって傾向にあるよね
迷惑なんてこれっぽっちも考えず、ワガママ言いたい放題で金銭も集りまくり奢らせまくりで
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 23:20:38.22 ID:zvsBAU1u0
「あー、いろはちゃんずるっこだ! あたしもひっきぃにおんぶしてほしいー!」

「ふふーん。はやいものがちですよ、ゆいせんぱい」

「ぐぬぬ……ひっきぃ! かえったらあたしにもおんぶだからね! いまはこれでがまんしてあげる!」

 ロリヶ浜さんはそんなことを言いながら俺の右手を握ってくる。

 子供の手ってなんでこんなにやわっこいしあったかいんだろうな。あっやばい、この思考イケメンじゃないと許されない奴だ。自重しておこう。

 俺を見上げながらにへへー、とふやけた笑みを浮かべるロリヶ浜さんを見ていると、俺の腐った目も治るのを通り越して失明しちゃうまである。失明しちゃうのかよ。

「せんぱいなによろこんでるんですかきもいです」

 ロリはすがぶーたれたような声で俺の後頭部をぺしぺし叩く。全然痛くない。

「……はぁ、ふたりともこどもね」

「ゆきのん、そんなこといいながらさっきからきょどうふしんだよ?」

「な、なななにをいってるのかしらそんなことはこれっぽちもないわ」

「ゆきのしたせんぱいもてがつなぎたいならそういえばいいじゃないですかぁ」

「だ、だからわたしはべつに……」

 そわそわと両手をせわしなく動かすロリノ下さん。雪ノ下はあれだけポーカーフェイスなのに、こっちは非常にわかりやすい。

 そういやさっき、「精神が肉体に引っ張られてる」とか何とか言ってたのにな。

 仕方ないので、一つため息をついて、少し離れたロリノ下の手を取る。

 なななにを、と上ずった声を漏らすロリノ下に、ぼそっと言う。

「はぐれたら危ないから、ちゃんと握っとけ」

 そういうと、ロリノ下はじたばたとした動きをやめ、同じくぼそっと言い返してきた。

「しかたないわね、てがさむいからあなたのてでだんをとることにするわ」

 幼女になっても素直じゃない部分は変わらない雪ノ下さんである。

 俺がへいへい、と相槌をうっていると、上や右からえへへー、とかんふふー、とか上機嫌な声が飛んできた。くすぐったいのでやめてほしい。
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 23:52:07.93 ID:vXin4aXwo
これお巡りさんに見つかったらヤバいよね
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 00:01:42.15 ID:Rfh6XpPD0
「で、今更っちゃ今更だが、なんでお前ら幼女になってんの?」

「ほんとうにいまさらね……。それが、わたしにもわからないのよね。めがさめたらこのすがただったし」

「あたしも……。さすがにこんなこと、だれかにいうわけにもいかないし。でもとりあえずがっこうにはいかなきゃだめかなとおもって」

「いしょうだんすからこどものふくをひっぱりだしてきて、いろいろかいくぐって、どうにかこうにかがっこうにきたんですよ。ひとりでそうこにかくれてるのすごくさむかったです。わたしもほうしぶのぶしつにいっとけばよかった……」

 どうやら三人とも似たような境遇のようだ。あまり原因究明の参考にはならない。

「まぁ、三人が縮んだ理由については後で考察するとして。お前ら、俺の家に泊まるにしても、ちゃんと偽装工作はするんだぞ」

「ぎそうこうさく、とはどういういみかしら?」

「いくら小町が相手とは言え、これ以上正体バレするのはまずいだろ。我が愛する妹なら、絶対に情報漏洩なんてしないだろうが、何かまかり間違ってお前らの存在が外に漏れるかもわからん。隠せるに越したことはない」

「でも、このままおたくにおじゃましたらたぶんつうほうされちゃいますよ?」

「ああ、それは重々承知だ」

「しょうちしちゃうんだ!?」

「小町はしっかりさんだからな。だから、お前らにはちと演技をしてもらうことになる。いいか――」

 俺の作戦を聞いた三幼女は、三者三様の表情を浮かべた。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 00:04:15.38 ID:Rfh6XpPD0
今回の投稿はここまでです。
ペースが遅くてすみません。またよろしくお願いします。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 00:28:24.40 ID:Eobd97RQO
素晴らしい


素晴らしい
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 01:53:50.60 ID:EY56hMaAO
>>19
ゆきのんわざと噛んでたのか身体に慣れてきたのか
30 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/09/29(金) 04:42:25.62 ID:eS+s3o8f0
糞スレ立てるな糞作家
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 04:47:25.03 ID:q7VNscgKO
乙です
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 06:04:11.80 ID:5alEK4Rfo
参考画像とかないのか
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 12:34:20.03 ID:DpzRkfctO
ガハマうぜえから早く死ぬなりさせて処分させてくれない?
奉仕部を泥沼化させた諸悪の根源がこのままよろしくやる様なら以前のガハマssスレと同じ末路を迎えてもらうからよろしくな
34 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 13:22:38.73 ID:Rfh6XpPD0
ぼちぼち投下していこうと思います。
長くなりそうなのでコテ付けてみるテスト。
35 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 13:34:22.45 ID:Rfh6XpPD0
「さてお前ら、打ち合わせの通りに頼むぞ」

「はぁい♪」

「ちょ、ちょっとはずかしいなぁ……」

「……どうしてあなたはそうななめしたのほうほうばかり……」

 自宅の玄関前でひそひそ声で作戦会議をする高校生男子と幼女×3。誰かに見られたら余裕で通報されるシチュエーションだこれ。

 自宅の前で捕まるというシュールなシチュエーションを想像して背筋が寒くなったので、早い所家の中に避難することにする。

 大きく息を吸って、吐いて、よし。

「たでーま」

 控えめな声でそう言って中に入ると、パタパタと言う足音と共に、マイフェイバリットシスター小町が台所の方から駆けてきた。

「はいはいおかえりお兄ちゃん♪ 今日は早かっ……た……ね……?」

 初めはいつものあざとさ満点可愛さ満点の笑顔を見せてくれていた小町だが、俺の後ろに立つ三人の幼女を見るにつれて、その笑顔は消え失せ、声色もどこか平坦なものになっていった。

 これがヤンデレ妹か。違う。

「……ごみいちゃん……そんなことだけはしない人だと思ってたのに……」

 ふっと目をそらしながら流れるようにポケットから携帯を取り出す小町。おいこの流れ何回目だよ。

(えぇー!! あれせんぱいのいもうとさんですか!? ちょーかわいくないですか!? ほんとにちつながってるんですか!?)

(いっしきさん、あなたのはんのうはしごくまっとうだわ。とてもこのおとことちをわけたきょうだいのようにはおもえないものね)

(もー!! ふたりとも!!)

 後ろから聞こえてくる辛辣なひそひそ話。

 しかし、小町が俺の妹らしからぬ性格と容貌であるというのはいかにも正しい。って言ってる場合ではない。

「おい小町、人の話を聞け。こいつらは知り合いの親戚の子どもだ。諸事情で預かってきたんだよ。ほれ、小町おねえちゃんにあいさつしろ」

 その話を聞いて、ロリはすはノリノリで、ロリヶ浜は照れながら、ロリノ下は憂鬱そうに俺の後ろから出てきた。

 
36 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 13:50:57.29 ID:Rfh6XpPD0
「えっとぉ、せんぱ……こほん、はちまんおにいちゃんのかのじょの、いろはおねえちゃんのいとこのななはです☆ よろしくおねがいしまーす」

「おい、さりげなく嘘を言うな。……俺の後輩で、生徒会長やってる一色のいとこだ。一色は断じて俺の彼女ではない」

「あ、あの、はちまんおにいちゃんのか、か、……ともだち! の、ゆいおねえちゃんのいとこのゆみです! よろしくおねがいします」

「由比ヶ浜はお前もよく知ってるだろ。あいつのいとこだ。よく似てるだろ」

「ひきがやさんのしりあいのゆきのおねえさんのいとこのゆきこですよろしくおねがいします」

「もうちょっと頑張れよ……こほん、こっちは雪ノ下のいとこだ。性格もよく似てる。あいつらの家庭の事情でこいつらを預かることになってな。いきなりちっちゃいのが三人も来て大変だけど、世話焼いてやってくれ」

 各々の性格がよくわかる自己紹介である。ロリノ下さんはもうすこしどうにかならなかったんですかね。

 三人の自己紹介を聞いた小町は、下を向いてぷるぷる震えている。

 三人が不安げにこちらをちらちらと見てくるが、俺は全く心配していなかった。

 なにしろ十五年もの付き合いである。小町の性格についてはだいたい熟知しているのだ。

 小町は震えが止まったと思うと、次の瞬間はじかれたように顔を上げた。

 そのままキラキラした瞳で三人を眺めると、若干引いている三人の方に素早く近づいて、まとめて胸に抱き寄せた。

「ごみいちゃんナイーーース!! こんなかわいい子たちを預かってくるなんて小町的に過去最高にポイント高いよ!! 私の事は小町お姉ちゃんって呼んでいいからね! さあ、ご飯にする、お風呂にする、それともお姉ちゃん!?」

「落ち着け小町、最後のはなんか違う」

 そう、小町は一番下の子ということもあって、妹や弟と言う存在にあこがれを持っていたのだ。

 そこに可愛らしい幼女が三人も訪れたとなれば、これはもう水を得た魚の如し、である。

「つ、つぶれるぅ……」

「こまちちゃん、ぎぶぎぶ!」

「…………」

 小町ちゃんとりあえず離してあげて! ロリノ下さんの口から魂抜け始めてるから!
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 14:25:54.82 ID:EsDvC2lDO
ロリないろははどこですか?(縄と三角木馬とポールギャグを抱えて)
38 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 14:30:01.75 ID:Rfh6XpPD0
 今日の晩御飯はシンプルに野菜炒めだった。しかし、当然ながら大体二人分の量しか作られていない。

「俺はいいから、三人で分けろよ」

 仕方ないので俺の分の野菜炒めを三人の前に置く。まぁ、俺は漬物とみそ汁とご飯があれば大体何とかなる。

 受験生の小町の飯を減らすわけにもいかないからな。

 三幼女は各々礼を言って、いただきます、と手を合わせて野菜炒めに箸をつけ始めた。

「おいしー! こまちおねちゃんりょうりじょうずー!」

「こまちちゃ……おねえちゃんいいなぁ、あたしもりょうりうまくなりたいなぁ……」

「おいしいです」

「そっかそっかー! 足りなかったら私の分も食べていいからね!」

「お前はダメだろ、受験生なんだから。しっかり食っとけ」

「……ゆきこちゃんたちが居なかったら小町的にポイント高かったよ」

 いつもよりも三倍ぐらい騒がしい食卓だが、かといって終わるのが三倍速いわけではなく、姦しいガールズトークが始まる。

「そういえば、みんなのおねえちゃんたちはどうしてるのかなー?」

「えっとぉ……はちまんおにいちゃんがしってるー!」

 ロリはす の まるなげ!

「あいつらは家族旅行に行ってるみたいだぞ」

「え? 三人とも?」

「……あぁ」

「うーん……?」

 首を傾げて疑わし気な小町。さすがにこの言い訳は苦しかっただろうか。

「……ま、いいか! せっかくみんなが来てくれたんだもんねー!」

 うちの妹は細かいことは気にしない性格の用です。

 小町がアホで助かった。
39 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 15:17:27.56 ID:Rfh6XpPD0
「それにしても、みんな本当にお姉ちゃんたちに似てるね! 雪乃さんや結衣さんがまんま小さくなったみたいに見えるもん!」

 その通りだからね。

「ぎくぅ」

 口に出てんぞロリヶ浜。

「一色さんっていうのは私は会ったことないんだけど、お兄ちゃんなんか写真とか持ってないの?」

「えーっと……こんな感じだ」

 適当にスマホのアルバムを漁ると、以前どっかで撮った写真が残っていたらしい。

 とはいってもソロショットとかではない。有象無象の中に紛れて一色が映っている程度のものである。

「これかぁ……この人もかわいいなぁ。それにななはちゃんにそっくりだね」

「うん! いろはおねえちゃんかわいいよね!」

 自作自演かよ。自分で言うな自分で。

 暫く三幼女の顔を見回していた小町は、唐突に悪い笑みを浮かべてこちらを向いた。

 この顔はあからさまに悪だくみをしているときの顔である。

 火の粉は降りかかる前に逃げるに限る。俺はそそくさと席を立とうとした。

「ごちそうさまでし」

「で! お兄ちゃんはお姉ちゃんたちの中で誰が一番好きなのかな?」

 やだこの子ったらいきなり爆弾ぶち込んできやがった。

 恐る恐る三幼女の様子を伺ってみると、ロリはすはちらちらとこちらを見ていて、ロリヶ浜は顔を真っ赤にして俯き、ロリノ下は一人平然とお茶を飲んでいる……と思ったら中身空じゃねーかあれ。全然平然としてない。

 そらいきなりコイバナなんてぶち込まれたらこんな気まずそうな反応になりますよね。

 どうして女子と言うのはこうコイバナが好きなのだろうか。俺のようなボッチには触れようもない世界なので勘弁してください。

「だって将来お兄ちゃんがみんなのいとこになる可能性もあるもんね? みんなも気になるよね?」

「ああああたしはそんなに……」

「……どおなんですか? せんぱ……はちまんおにいちゃん」

「…………それなりに」

 ちょっ、せめてロリノ下さんぐらいは反対してくれると思ってたんですけど。

 四人の八つの瞳に射抜かれて、俺は席を立とうとした体勢のまま身動きが取れない。なんだこれ、バインドでもかかってんのか。

 と、とりあえず何か言わなければ……。

「俺は……」

 ごくり、という音が耳にうるさい。なんでこいつらこんなに興味津々なんですかね。

 俺は瞳を逸らそうとして、その視線の先にあった彼女の顔をじっと見て、その名を呟くのだった。

「……俺は小町一筋だから」

 ……はい。すみません。ヘタレ谷です。チキンです。

 でもこんなところでカミングアウトさせようとするのは勘弁してください。

 というかお前らもそんな反応すんなよ、勘違いしそうになっちゃうだろ。

 気のせいか俺が発言した直後から、暖かなはずだった部屋の温度が急激に下がってきたような気がする。

 しばらくの沈黙ののち、俺の想い人たる小町は、心底冷え切ったような声で呟いた。

「……今のは小町的にポイント最悪だよ」

「さいあくです」

「それはないよひっきぃ」

「……はぁ」

 お前ら演技しろよ。
40 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 15:42:32.10 ID:Rfh6XpPD0
続きはまた夜に投下しようと思います。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 15:52:56.35 ID:YSKShI0rO
>>37
アラサー現国教師「私が相手だ」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:23:05.12 ID:RDcVXxlpO
どうでもいいが、サキサキはどうした!
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 20:30:12.79 ID:tWh8gz8Wo
キャラ乞食キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
44 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 21:43:34.25 ID:Rfh6XpPD0
 結局あの後、小町と三幼女は仲良さげに風呂の方へ向かって行ってしまった。

 こうなると男は肩身が狭い。まぁ、花も恥じらう現役JKである所の、元の大きさの彼女たちが入浴しているわけではないので、無駄にそわそわせずに済んだのだが。

 それでも、何か疑われるような行動をすれば、ロリコンだのペドフィリアだの八幡だの、心無い罵倒が飛んでくるに違いない。八幡は罵倒じゃねぇだろ。

 だが小町お姉ちゃんから「三人の分の服用意しといて!」とお達しがあったので、長い間使っていなかった子供用の衣装箪笥を、こうしてひっかきまわしているという訳である。

「雪ノ下のは……このパンさんのやつでいいか。由比ヶ浜のはピンクのこれで……一色のは、紅葉柄のやつ……と」

 やはりこうして見ると、男物の寝間着よりも女物の寝間着の方が圧倒的に充実している。うちの小町偏重の教育方針が目に見えるようである。

 俺は三人分の寝間着を腕に抱えると、半ばよりかかるようにしながら、脱衣所の扉を開いた。

「おい小町、これここに置いとくぞ――」

「きゃー! くすぐったいよこまちおねえちゃ……ん……」

「あ、ありがとお兄ちゃん。その辺置いといて」

 目に飛び込んできたのは、ロリはすの子どもらしくぷにぷにとした裸身と、我が妹の健康的な半裸である。どうやら、お姉ちゃんぶった小町が、ロリはすの身体を拭いてあげていた途中だったらしい。

 とはいっても小町は体にバスタオルを巻いている。仮に全裸であったとしても、妹の裸などと言うのは風呂場の風景程度にしか感じなかっただろうが。

 ましてロリはす程度の年齢の裸では全くこれっぽっちも情欲を掻き立てられることがない。

 そもそもこれくらいの年齢の子どもの裸は妹で見飽きている。

 しかしロリはすからすると、ロリだからと言って裸を見られても平気と言う訳ではないらしく、「ななは」としてのロールプレイも忘れて、顔がトマトのように紅潮していく。

「……悪い」

 俺は後で説教されるのを覚悟しながら、そそくさと風呂場を去った。

 そんな俺の背中に、数瞬遅れて後ろから、ひあああ、という色気も何もない悲鳴が聞こえてくるのだった。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:50:12.74 ID:aQfvDoSZO
>>33の宣告を無視したって事は喧嘩売ったとみなすぞオラ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:51:02.50 ID:U37eLnDjO


ガハマの原作での所業

・犬のリードを離し事故の原因を作り八幡を大怪我させる
・犬を庇った八幡に一年間も直接お礼を言いに来ない
・御礼と称して木炭クッキーを渡すなど人の常識としてあり得ない事をやる
・面識が殆どない八幡に「ヒッキー」と失礼な渾名を付けてキモいなどの暴言を吐く
・事故の事がバレても謝るでもなく落ち込むだけ、終いには「馬鹿」と吐き捨てる自己中ぶり
・夏祭りの時も八幡が居た堪れなくなってるのにそれに気付かない
・文化祭の時もクラスの手伝いばかりで奉仕部は放置してたくせに雪乃を責め八幡に責任を背負わせる
・修学旅行の依頼の件で戸部の依頼を強引に押し切り厄介事を奉仕部に持ち込む
・アニメ2期の冒頭で事情を知っていてクラスの連中と一緒に八幡の事を笑っていた
・空気読めるとか説明されてる割にはクッキーや夏祭りの件の様に八幡を困らせてばかり
・加えて八幡と雪乃が進展するのを邪魔して自分の恋愛感情を八幡の気持ちも考えずに押し付けてばかり
・材木座の事も汚物の様に扱って、依頼も殆ど放置の無責任ぶり
・優しいと言ってもそれは自分が都合がいい時だけ、都合が悪くなれば相模から三浦に乗り換えたように手の平返して保身を優先する上っ面の偽善
・11巻で雪乃に弱みに付け込んで八幡への恋愛感情を封じる提案をする
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:51:56.72 ID:hywMG7uiO

<ガハマ厨1>

「妄想」「根拠」「ガイジ」「電池君」「八幡は雪乃と友達になりたい」
これらのワードを連呼し、複数垢を使いで議論を押し流そうとするガハマ厨の中でも最凶のキチガイ。基本日本語が通じない上に
俺ガイル関連のあらゆるスレ、果ては知恵袋にまでその生息が確認されている
最大の特徴として議論で論破されると、「妄想」「根拠」などのワードを連呼し、
いざ根拠を提示しても「電池君」「ガイジ」などを壊れたradioのように連呼して煙に巻きスレを荒らし議論ができない様にする

<ガハマ厨2>(八幡アンチ?)

八幡の求める「本物」を徹底的に否定し最終的には本物が手に入らない。八幡は変わるべきだと比企谷八幡の人間性を否定している
ガハマ厨に比べると人間の言語を理解できる知能を持つが八幡や作品のテーマである「本物」に否定的なアンチよりの連中
八幡の「人格」「本物」に対して否定的で俺ガイルという作品自体を曲解しており、作品のテーマ及び主人公に対して

「そんなものを求めていては成長できない」「八幡は本物を諦める、あるいは妥協すべき」

などと、八幡にとっては大きなお世話以外なにものでもない押し付けがましい感情論を振りかざし作品自体を否定しているような俺ガイルファンからすれば何故、俺ガイル読んでるかわからない迷惑以外の何物でもない連中
主な生息地は「HACHIMAN信者を見守るスレ」でpixivなどの二次創作サイトに度々凸している迷惑集団
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:52:34.04 ID:7XUgOQRJO
12巻のガハマの内面描写より抜粋
>彼女が考えていることも思っている事もわかっていて、でも彼女みたいに諦めたり、譲ったり拒否できなかった。
>すごく簡単なことのはずなのに、あたしはなにもできなかった。
>全部、彼女のせいにしてそうしなかった。

この内面描写がある事から11巻の八幡と雪乃のためではなく
ガハマの提案は全てを知っていて雪乃の恋愛感情を封じる卑怯な提案だったのがほぼ確定
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:53:12.52 ID:I8JlleM7O
ガハマが昔から雪乃に気持ちに気付いていたなら
それを知っていてアナザーでは八幡との関係を進めたわけだよな?
それで雪乃の友達面して接せるだから本当に面の皮が厚いよな
雪乃は自分から身を引いて、本編でもガハマに遠慮して自分は身を引こうとしている
それなのにガハマは雪乃に譲ろうともせず雪乃に依存して何もせず泥沼化を促進している
自分が傷つく事から逃げてばかりの甘ったれたどうしようもない屑女
最初からなにも変わってない。空気を読んで、周りに合わせて何もせず保身を優先して嫌な事に向き合おうともしない
八幡のように自分を切り捌いて自己を犠牲にする事も、彼雪乃のように変わろうと思って必死に足掻くわけでもない。ガハマを潤滑油と評する者がいるけど逆だろ?1人だけ前に進もうもせずみっともなく現状に縋り付いて逃げてるどうしようもない卑怯者
自己を変革する気がなく逃げる事しかできない奉仕部の異物、由比ヶ浜結衣は奉仕部に害悪な存在でしかなかった
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:53:47.51 ID:35RGjFhlO
本物なんか欲しくなかった→だから関係を進めないようにした(11巻ラスト)→けれど八幡に
否定されたことにより、欺瞞を取り除き本物を追求することが決まってしまった

↓interlude風に書いてみたw

本当は欺瞞でもよかった。「ずっとこのまま」でいられたなら、いつか瓦壊するそのときまで、
このぬるま湯につかっていることができたのに。

私はずるくて卑怯だから、少しでも長くこのまどろみに浸っていたくて、自分ひとりが置いていかれる
のが嫌で、その責任をすべて彼女に押し付けてきたのだ。

彼女のために、彼女の問題を解決するまでは そう言って私は彼女に依存した。

私のこの願いは誰からも望まれていないものだと分かってる。それでも私は全部欲しい。

彼のことも、彼女のことも、たとえこの関係が、すべて嘘で塗り固められた欺瞞であったとしても

ただ傍にいてほしかった。置いていかれたくなかった。悲しいだけの本物なんて、欲しくなかった。

傷つくのも嫌、関係を進めて置いていかれるのも嫌だからずっと嘘で塗り固められたこのままがいい
逃げる事しかできないどうしようもない卑怯者が由比ヶ浜結衣
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:54:51.12 ID:35RGjFhlO
まず事実として、現在八幡はこれだけ明確に雪乃を恋愛的な意味で失いたくないと思っているということ。
で、12巻で泣いてる結衣に対しては本人が「なんでもない」と言ったらそれっきり何もしないのに対し、
雪乃に対しては明確な拒絶を受けても助けに向かったこと。

この時点ですでに差別化は図られている。


@葉山家と雪ノ下家についての話をする中で、婚約をほのめかす話題が出たときのこと

  雪乃「・・・けれども母は、継続的な付き合いを望んでいると思う」
  八幡(たとえば婚姻関係。なんてまるでリアリティのない話だが、可能性の一つとして考えられなくは無い)
  八幡(・・・そういって、おれは話を断ち切った。そうでないと、何かひどく胸のわるい
     想像をしてしまいそうだった。)
  と、葉山と雪乃の婚約を想像し拒絶反応を起こしている描写がある。

A10巻にて、戸部から葉山の好きな人のイニシャル=Y という話題を出されたときに、
 わざと話をそらしてそのことを考えないようにする場面

  (だというのに、戸部はまだその話を続けようとする。それを牽制するために・・・)

B10巻で三浦が雪乃と葉山の関係についてたずねたとき

  八幡(葉山隼人はどうだろう。彼の気持ちだの心だの想いだの、そんなものは全く知らない。知りたくもない)
    (そういって2人の間に何かがあることを確信しながら、考えないようにしてきた)
    と、現実逃避をするほど2人の関係を認めたがらない心境があった。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:55:32.07 ID:35RGjFhlO
Cバレンタインデーで陽乃が「そういえば、隼人は昔雪乃ちゃんからもらったよねー?」のとき

   拳を無意識のうちに握りしめるほどの嫉妬心を見せ、さらにモノローグにて
   (痰が絡んだみたいにぐっと喉奥になにかがつまり、消化不良をおこしたように胃の奥でゴリゴリと
    なにかが蠕動する不快感があった)
    と不快を顕にしている。

Dそして、バレンタインデーの翌日?に、雪乃が結衣にお茶請けのクッキーを渡して、
 結衣「・・・えっと、あたしのだけ?ヒッキーの分は?」と聞かれたときに、モノローグにて・・・

  (勝手に裏読みして勝手に意識して勝手に期待している。俺のぶんが用意されていようが
   いまいが、どちらであってもそこに意味を見出すのはおかしいことだ。
   なくて当然あって気遣い。それ以上の意味を考えている時点で、自意識過剰もいいところだ。
   そんなことを考えるのも気持ち悪ければ、それを必死に言い聞かせて飲み下そうとしていることも
気持ち悪い)
   と、明らかに雪乃のチョコに「恋愛としての意味」を期待している描写がある。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:56:08.86 ID:AQLFxDGxO
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:56:22.85 ID:rC61CzRaO
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:56:35.90 ID:0O69ycnAO
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:56:44.93 ID:yvuVck0mO
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:56:55.86 ID:41c264ZzO
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:57:08.83 ID:Nden/l04O
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:57:21.24 ID:7o9PUTq0O
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:57:34.11 ID:bOxFjXOWO
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:57:43.83 ID:///n6LoEO
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:57:52.44 ID:PRPTxwt7O
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:57:53.06 ID:s3nyXCIkO
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:58:02.74 ID:pTk5M/yKO
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:58:13.22 ID:ybLKHLLvO
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:58:14.14 ID:di6Ey8XkO
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 21:58:26.41 ID:2JiEs/EeO
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 21:59:58.08 ID:di6Ey8XkO
12巻のガハマの内面描写より抜粋
>彼女が考えていることも思っている事もわかっていて、でも彼女みたいに諦めたり、譲ったり拒否できなかった。
>すごく簡単なことのはずなのに、あたしはなにもできなかった。
>全部、彼女のせいにしてそうしなかった。

要するに八幡の答え(恐らくフラれる)を聞くのが怖くて何もしないのを全部雪乃のせいと責任転嫁と自己弁護を重ねてきた
雪乃に依存して、自分から玉砕覚悟で八幡に告白できないことを
本当はガハマ自身の臆病さが原因なのに、雪乃のことを口実に自分を誤魔化しているだけの卑怯者だった
そんで11巻で雪乃に付け込んだ提案をして雪乃を潰そうとしたのが確定した
ガハマは一巻から何一つ成長していない、八幡や雪乃に責任を肩代わりさせて我が身第一で言うべきことやるべきことから逃げてる
一年前に八幡のお礼を直接言わずに逃げていた事から変わっていない卑怯者である判明したわけだ
奉仕部や俺ガイルにとっての害悪でしかない存在のガハマは八幡達の前から消えて排除されるべき
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:00:38.82 ID:2azSIpjTO
Twitterでのコメ一覧
由比ヶ浜嫌い
由比ヶ浜リア充オーラ出てて嫌い
由比ヶ浜嫌いだからやめて
絶対領域癒させる〜
由比ヶ浜結衣は可愛いし表向きは優しいけど、俺からすると関わりたくないものすごい勢いで拒絶してやるレベルで嫌いなタイプです。
やっぱいろはす最高だわ
これが少なくともTwitterでのリアルの声だよ
どんだけ嫌われてるかわかるよな?
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:02:19.43 ID:OYIjG5LHO
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8561914
まさにこの通りだよな
賛同者もたくさんいるし、由比ヶ浜は望まれたキャラじゃないということをわたりんにも知ってほしい
ss作者もガハマは存在するだけで害悪だと理解する様に
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:04:10.42 ID:KPKgp6rUO
200 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/22(土) 22:48:31.50 ID:ebdPCRMv
周りの評価気にしてトップカーストの為に同じクラスというアドバンテージがありながら八幡とろくに会話もしなかったので由比ケ浜がフラれたら自業自得ではある


389 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 02:07:14.03 ID:cKf4/tHx
これで3人一緒の大団円やったらとんだ茶番だよなあ・・・
あんだけ結論を出したら失ってしまう(キリッ)とか言っといて結局何も失わないんかい。
みたいな。
特に恋愛感情むきだしの結衣と友達関係継続なんてやろうもんなら12巻フリスビーに
するレベル。自分に恋愛感情抱いてる相手と友達?まんま欺瞞だろボケ。
それじゃ何のために結衣の提案拒否したんや。前言撤回早すぎるわ。

まあそれより一番最悪なのは本物を丸ごと放り投げるエンドだな。
雪乃とも結衣とも離れて、けれど心はつながってる。それが俺の本物だ。みたいな。
やだやだ・・・

396 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 08:57:29.94 ID:kzCSO9KR
>>389
anotherが結衣に優しい世界だったのが原因で本編でも結衣が不幸にならず報われないと駄目だとか思いこんでるガハマ厨だらけなのが一番駄目なんだと思う

正直anotherで雪乃がやった事(事実上の結衣へのアシスト)とだいたい真逆の事(提案内容そのものは露骨な雪乃潰し)を結衣はやってるんだから結果も逆になって然るべきなんだよな。そこでanotherと似たような結衣に優しい世界を求めるからおかしくなる
まあガハマ厨が結衣に厳しい世界を嫌うってのはわからなくもないけど

413 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 18:46:07.36 ID:cKf4/tHx
やっぱり作品もヒロインも飽きはくるよな・・・
もうなんか雪乃にはまってた過去が懐かしい・・・
今もうPIXIでSSとか読まなくなっちゃったもんなあ・・・

・・・まあ、かといって原作が八雪以外でもいいかというと
それはまったく別の話なのだがw(ただし八陽なら許す。絶対ありえないけど)

427 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 21:24:41.65 ID:cKf4/tHx
ガハマ厨って困ったことがあるとすぐ電池君呼ぶよねw
ほんとは電池くん好きなんじゃないのwww

430 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 21:34:49.58 ID:kzCSO9KR
つーか狂信的なガハマ厨に限らず結衣派って本編で雪乃や雪ノ下家の事をまともにやらないでスルーすると本気で思ってるのかね?

440 名前:イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 [sage] :2017/04/25(火) 21:50:41.04 ID:kzCSO9KR
ガハマ厨以外=電池なのね…

>>432
いや、好き嫌い云々抜きにしても話の流れから最後が雪乃の話ってのは普通に予想付く程度の話だろって事なんだけどな 

まあガハマ厨が雪乃をヒロインどころか材木座以下の価値しかない名前のあるサブキャラだと思ってるのはわかってるけどさ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:04:52.80 ID:KPKgp6rUO
もしも由比ヶ浜がいなかったら

・一番最初の依頼で毒入りクッキーを食べずに済む
・テニスの時もダブルスは最初から雪乃が出るしかなく時間を無駄にしない
・そもそも戸塚が由比ヶ浜経由で知り合ったから依頼そのものがなかった
・職場見学で八幡と由比ヶ浜が気まずい感じになり、そんなときに材木座が遊戯部との勝負の依頼を持ち込んでくるも、もしも由比ヶ浜がいなかったらまず退部するしないで揉めることがなく、遊戯部入れて奇数になるからダブル大富豪もしなくて済む
・千葉村も別に由比ヶ浜がなくても雪乃が解決に乗り出して、それを八幡が手助けしている
・文化祭も働きすぎて雪乃が体を壊して由比ヶ浜の慰めがなくてもスローガンの様に八幡なりの方法で、雪乃を救おうとしている
続き
・修学旅行は由比ヶ浜がいなかったら、そもそも告白の依頼を受けようと八幡や雪乃を無理矢理押しのける馬鹿がいないから戸部の依頼を受けない、もしくは八幡と雪乃じゃ、恋愛相談の役になんて立てない、つまりは依頼自体がなかったことになる
・生徒会選挙も奉仕部に由比ヶ浜がいなくても八幡が雪乃を守ろうとするから、雪乃を生徒会長にした上で、八幡も生徒会に入るという手段を選んだかもしれない。奉仕部は無くなるが2人の関係は続くから問題なし
だが由比ヶ浜が生徒会長に立候補してたからその案が思いつかなかった
・クリスマスイベントも由比ヶ浜がいなければ雪乃が会長になってるから玉縄を雪乃の毒舌スキルで一蹴し会議は無事進み問題も特に起こらず、雪乃と八幡も元に戻る
・そもそも由比ヶ浜がいなければ雪乃も生徒会長になれていて雪乃は拗ねることもない、初っ端から全力で海浜総合を黙らせることが出来、会議が少ない分、クオリティを上げる時間も取ることができもっといいイベントになってた可能性もある
・その後も由比ヶ浜がいなかったら奉仕部も停滞していないから、少なくとも陽乃さんがいろいろ言ってくることはなかった、雪乃の依存体質も由比ヶ浜がいなくも解決しなきゃならん問題だから別に八幡だけで充分

こうして見るとガハマいなくてもいい所か、ストーリー進行の邪魔にしかなってないんだよな
メリットよりもデメリットの方が遥かにでかい
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:05:45.96 ID:PwP139CXO
この嫌われっぷりを見ろよ?マジでお前らは存在意義なしのピッチのどこがいいの?
こいつのファンって女を見る目がなさすぎる頭おかしい障害持ちじゃね?死んだ方がいいな

Kiryu-14 ガハマにヘイト溜まり過ぎて更新の度にガハマ退場しねぇかなって思ってる俺ガイル
2017-02-09 15:02

八 この葉山とは仲良くできるな
2017-02-09 10:06

布袋大好き 最近が浜ちゃんにイライラしてる……カルシウムとろう
2017-02-09 07:44

健剛 馬鹿につける薬は無い
2017-02-09 06:52

setuna.GN-0000 由比ヶ浜がどんな風に葉山に頼んだのか気になるな
2017-02-09 06:47

Bofors_junkie コイツは害悪、はっきりわかんだね
2017-02-09 02:35

宥 マジでなんでいるんだよガハマ
2017-02-09 02:05

ぱいポン 何がしたいねんピンク頭(笑) 存在意義なし
2017-02-09 01:35

ikkun 雪乃ちゃん可愛いなぁって写真撮ってるのって・・・・・・・・・まさか陽乃さん????
2017-02-09 01:26

shu-hicky ここの葉山は賢いなww ガハマ何がしたいか分からん…
2017-02-09 00:57

なのです やっぱ千葉村まで行かないとガハマ潰せないのかな?強制参加させればガハマくるし八幡は小町に助けを請うだろうからそんときなのかな?
2017-02-09 00:48

ミクロ もう由比ヶ浜……行動しないでくれ
2017-02-09 00:37
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:05:54.84 ID:dGatAoKpO
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:04.47 ID:8UhPzfNFO
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:13.31 ID:3Pk0NlQpO
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:21.84 ID:nhpzkYSIO
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:31.04 ID:yF9rGpT1O
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:39.21 ID:RihEabhnO
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:47.53 ID:jRp5PkVoO
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:06:55.63 ID:blP4ZwxtO
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 22:06:58.18 ID:eOJlm7msO
安価スレでもないしID抽出で読めるからあんま意味ないぞ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:00.15 ID:blP4ZwxtO
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:16.50 ID:NXWzG2pDO
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:28.62 ID:YHw6meDOO
退
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:42.73 ID:2MVo4sXyO
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:50.30 ID:LmDJxe5nO
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:07:58.21 ID:HT/xvy/EO
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:08:05.93 ID:KPdyNC24O
90 : ◆hfr5rHILM6 :2017/09/29(金) 22:09:23.03 ID:Rfh6XpPD0
「むー……」

 四人に遅れて風呂場から出てくると、雪見大福のように頬を膨らませたロリはすが、こちらをジーっと睨み付けていた。

 元の彼女であれば、多少の迫力というものも感じられたのだろうが、この姿ではただ可愛いだけである。

 多少申し訳なさそうな顔でリビングの方に行くと、ロリはすはこちらにててて、と駆け寄ってきた。

 ソファの方からは、ロリノ下とロリヶ浜の白い目がこちらを見つめている。

「もー!! はずかしかったんですからね、せんぱいのばか! こどもだからって、はずかしいのはかわらないんですから!」

「悪い悪い」

「ぜんぜんわるいとおもってないでしょ!」

 ロリはすはひそひそ声で怒るという器用なまねをしながら、俺の膝をぽかぽかと叩いてきた。全然痛くない。

 小町は意外にも全然怒る素振りを見せず、風呂上りの牛乳を飲みながらあっけらかんと笑っている。

「あはは。ななはちゃんはお兄ちゃんに見られて恥ずかしかったんだよね?」

「うん……。すごくはずかしかったよー……」

「そっかそっかー。……これは義姉ちゃん候補に入れておくべきかな? いやしかし……」

 小町ちゃん黒い黒い。本音が表情と口から駄々洩れである。

 ロリはすはまともに取り合ってない俺の態度がお気に召さなかったのか、ほっぺのいろはす餅が更に膨らんできている。めっちゃ指でつんつんしたい。

 ふしゅー、という間抜けな音と共にほっぺの中の空気が抜けたかと思うと、ロリはすはちょいちょいと俺を手招きしてきた。

 何かと思ってしゃがむと、彼女は俺の耳元に口を寄せて、そっと。

「またセキニン、とってくださいね♪」

 と小悪魔ボイスで呟いてきた。幼女でもそんな声出るのかよ。ロリコンじゃないのにちょっとときめいてしまった。

「ひっきぃ……?」

「ひきぎゃやくん……」

 ちょっと顔を赤くしただけなのに二人の幼女からの視線が非常に痛い。

 そんな視線を意に介さず、ロリはすはまた、ん! と両手を広げたかと思うと、俺の胸の中に飛び込んできた。

「おにいちゃん、こんどはだっこー♪」

「へいへい……」

 多分一色は子供の頃から、こんな感じで甘え上手だったんだろうな。

 ロリはすを胸の中に抱えながら、俺はそんなことを考えていた。
 
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:10:37.48 ID:+tCL2u6SO
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92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:10:48.53 ID:3pSJe1UiO
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93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:10:58.15 ID:TnCobqs3O
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94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:11:11.44 ID:plYLdFFsO
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95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:11:21.57 ID:tQEUpFVwO
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96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:11:30.74 ID:zzJEHDPVO
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97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:11:41.95 ID:4CFZ2HpuO
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98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:11:52.31 ID:xA6BXiNgO
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99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:12:03.81 ID:T62/oniKO
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100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/09/29(金) 22:12:13.06 ID:63ZYlkeyO
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101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/29(金) 22:13:11.02 ID:63ZYlkeyO
コウモリ女とは、誰にでもいい顔をする八方美人
相模グループに行ったり三浦グループに行ったり雪ノ下に行ったり。いつも自分は安全地帯にいる
愛想がいいけど都合が悪くなったら裏切るから信用できない。自分に自信がなく優秀な人の取り巻きになるそれが由比ヶ浜結衣という偽善者
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