八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」

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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/28(木) 23:20:38.22 ID:zvsBAU1u0
「あー、いろはちゃんずるっこだ! あたしもひっきぃにおんぶしてほしいー!」

「ふふーん。はやいものがちですよ、ゆいせんぱい」

「ぐぬぬ……ひっきぃ! かえったらあたしにもおんぶだからね! いまはこれでがまんしてあげる!」

 ロリヶ浜さんはそんなことを言いながら俺の右手を握ってくる。

 子供の手ってなんでこんなにやわっこいしあったかいんだろうな。あっやばい、この思考イケメンじゃないと許されない奴だ。自重しておこう。

 俺を見上げながらにへへー、とふやけた笑みを浮かべるロリヶ浜さんを見ていると、俺の腐った目も治るのを通り越して失明しちゃうまである。失明しちゃうのかよ。

「せんぱいなによろこんでるんですかきもいです」

 ロリはすがぶーたれたような声で俺の後頭部をぺしぺし叩く。全然痛くない。

「……はぁ、ふたりともこどもね」

「ゆきのん、そんなこといいながらさっきからきょどうふしんだよ?」

「な、なななにをいってるのかしらそんなことはこれっぽちもないわ」

「ゆきのしたせんぱいもてがつなぎたいならそういえばいいじゃないですかぁ」

「だ、だからわたしはべつに……」

 そわそわと両手をせわしなく動かすロリノ下さん。雪ノ下はあれだけポーカーフェイスなのに、こっちは非常にわかりやすい。

 そういやさっき、「精神が肉体に引っ張られてる」とか何とか言ってたのにな。

 仕方ないので、一つため息をついて、少し離れたロリノ下の手を取る。

 なななにを、と上ずった声を漏らすロリノ下に、ぼそっと言う。

「はぐれたら危ないから、ちゃんと握っとけ」

 そういうと、ロリノ下はじたばたとした動きをやめ、同じくぼそっと言い返してきた。

「しかたないわね、てがさむいからあなたのてでだんをとることにするわ」

 幼女になっても素直じゃない部分は変わらない雪ノ下さんである。

 俺がへいへい、と相槌をうっていると、上や右からえへへー、とかんふふー、とか上機嫌な声が飛んできた。くすぐったいのでやめてほしい。
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