ネリー「サキ、みかん食べさせて」

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1 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:05:04.65 ID:DAuK3gLX0
咲ネリ、短いです。

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2 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:08:10.74 ID:DAuK3gLX0

〜臨海女子、麻雀部部室〜



咲「え?」


ネリー「……みかん、食べたい」

ネリー「食べさせて」


咲「私今、牌譜の整理で忙しいんだけど…」


ネリー「そんなのどーでもいいから、早く」


咲「どうでもいい事ないでしょう?」

咲「サボってたら智葉先輩に叱られちゃうもん」


ネリー「……ふーん、マネージャーのクセにネリーの言う事聞けないんだ」


ネリー「ネリーよりもサトハのこと気にするんだね」

3 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:08:41.25 ID:DAuK3gLX0


咲「そんなんじゃなくて……」


ネリー「ふんっ」


咲「……」


咲「はぁ……もう、分かったってば」スッ


ネリー「……なにさ」


咲「食べさせてあげる。剥くからちょっと待って?」ムキ


ネリー「もういいよ。食べたくなくなったし」プイッ


咲「そんなに拗ねないでよ」


ネリー「別に拗ねてない」


咲「もう…」

4 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:09:12.78 ID:DAuK3gLX0


咲「……はい、剥けたよ。食べるんでしょ?」


ネリー「……」チラ


ネリー「白いとこ、取ってよ」


咲「だめ。栄養があるんだから、ちゃんと食べるの」


咲「はい、あーんして?」


ネリー「……まあ、そんなにサキがネリーに食べさせたいなら、食べてあげる」


咲「うんうん、どうぞ」スッ


ネリー「……あむ」


咲「おいし?」


ネリー「……」モキュモキュ


ネリー「……おいしい」


咲「ふふ、良かった」ニコ

5 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:09:52.66 ID:DAuK3gLX0

咲「まだ食べる?」


ネリー「食べさせて」


咲「……しょうがないな」フフ


咲「はい、あーん」


ネリー「あー……ん…」パク


咲(可愛いなぁ…)


6 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:10:22.59 ID:DAuK3gLX0


明華「智葉?何をしているんですか?」


智葉「牌譜の整理だ」


明華「はて、牌譜の……?」


智葉「流石の私でも、あの空間を壊すことはできないさ」チラ



ネリー「あーん」

咲「……ふふっ」


イチャイチャ、コラコラ



明華「……私も手伝います」クスクス


智葉「あの二人は後で説教だな」フフ



―――
―――

7 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:10:57.51 ID:DAuK3gLX0


咲「もう、ネリーちゃんのせいで怒られちゃったよ」


ネリー「あの後サキが3つも食べさせるからでしょ」

ネリー「水分でお腹タプタプだよ」ケフ


咲「それはネリーちゃんがずっと口開けてるから…」

咲「っといけない、そろそろお仕事に戻るね」


ネリー「……」ムス


咲「なにその顔……ネリーちゃんだって練習あるでしょ?」

咲「私だってマネージャーになったからにはサボってばかりいられないの」

8 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:11:43.58 ID:DAuK3gLX0

ネリー「選手のモチベーション上げるのがマネージャーでしょ」

ネリー「サキが見てないとやる気でない」プイッ


咲「そんなこと言われても……」


マネ「咲〜、ちょっと手伝って欲しいんだけど」


咲「あ、はい!今行きます!」

咲「ごめんネリーちゃん、練習頑張ってねっ」タッタッタッ


ネリー「……」イラッ


ネリー(今あのマネージャー、サキのこと呼び捨てで……)

9 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:12:19.07 ID:DAuK3gLX0


明華「呼び捨てで咲さんを呼んでいたくらいで潰そうとか思ってはいけませんよ」


ネリー「明華。……別に、そこまで思ってない」


明華「そうでしょうか……。凄い形相をしていましたよ今」


ネリー「……マネージャー如きがネリーからサキを引き剥がしたのは気に入らないけど」


明華「それを咲さんの前で言うとまた叱られますよ」


ネリー「分かってるって、うるさいな」


ネリー(サキ、あとで覚えときなよ)


―――
―――
10 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:13:16.26 ID:DAuK3gLX0

〜部活後〜


咲「お疲れ様でした。智葉先輩、本当に私は残らなくていいんですか?」


智葉「いいさ。たまには自分たちが扱う道具の手入れくらい自分でしておかないとな」


咲「すみません、じゃあお言葉に甘えさせて貰いますね」


智葉「ああ、本当に気にするな。また明日、お疲れ様」


咲「お疲れ様ですっ」ペッコリン


咲(智葉先輩、優しいなぁ……ちょっと強面だけど)テクテク

11 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:13:48.88 ID:DAuK3gLX0


ネリー「……」ウデクミ


咲「あれ、ネリーちゃん?」


ネリー「……遅いよサキ」


咲「待っててくれたの?」


ネリー「それ以外になにかある?」


咲「なに怒ってるの……ってちょっ」フラッ


ネリー「……」グイッ


咲「わわっ、危なっ」ヨロッ


ネリー「……」ギュッ


咲「……ネリーちゃん?」

12 : ◆.4Vb7WGlxQ [saga]:2017/09/30(土) 21:14:32.95 ID:DAuK3gLX0

ネリー「……ネリー、今日も頑張ったよ」

ネリー「サキがいなくても頑張った」スリスリ


咲「……うん」


咲「頑張ったね、偉いよ」ナデナデ


ネリー「……」ギュゥ


咲「最近忙しくて、あんまり見ててあげられなくてごめんね?」


ネリー「謝んなくていいから、手動かして」


咲「……もう、甘えんぼなんだから」ナデナデ


ネリー「……うるさい」プイ


―――
――――――
―――――――――
13 : ◆.4Vb7WGlxQ [sage saga]:2017/09/30(土) 21:15:44.75 ID:DAuK3gLX0

・出会い


サキとネリーの出会いは、本当にひょんな事だったと思う。


〜春、臨海女子〜


ネリー「だから、お前に関係ないって言ってんじゃん」


3年生「あんたねぇ、留学生だからって良い気になってんじゃないわよ」

取巻き「調子乗りすぎじゃない?」


ネリー「別に、ネリーの方が何百倍も強いんだから当然でしょ」

ネリー「ちょっと早く生まれただけの雑魚にペコペコ頭下げるなんてネリー御免だし」


3年生「……言ったわね、調子に乗んのもいい加減に」スッ


ネリー「……」ピク


「あの、ちょっと良いですか」


取巻き「は?」

14 : ◆.4Vb7WGlxQ [saga]:2017/09/30(土) 21:16:44.45 ID:DAuK3gLX0

「そこ、あなたが座ってるの雀卓の上なんですけど」


3年生「……だから何?」

取巻き「てか、あんた新しく入ったマネじゃん。今取り込み中なんだけど」


ネリー「……」


「とりあえず雀卓から降りてくれませんか?掃除もしたいですし」


3年生「うっさいなぁ……別に、どこに座ろうが私の勝手でしょ?」

取巻き「つか、コイツが調子乗ってるから教育してんだよ」


「教育って」クスクス


3年生「……何笑ってんだよ」イラ


「いや、別に……」

「あなた達みたいな人がどんな事をこの子に教育できるんだろうなぁって、不思議で」クスクス


ネリー(ふーん…言うねコイツ)

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