【安価・コンマ】幻想的な世界を探険家が行くようです【オリジナル?】

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45 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 20:46:30.85 ID:pckQcl9G0
遅れました。そろそろ再開しようと思います。

>>44
そうですね。名前を募ってキャラクターにつけることはする予定です。
そのあたりは、ある程度慣れてきてからにしようかと思います。
46 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 20:52:25.52 ID:pckQcl9G0
「凄い……」
幾本も空へ伸びている、天を摩するように聳える楼閣。
尽きることがないように思われる、街の光。
最近増えてきた、化石燃料を用いた自動車の群れ。
アルジールは、片田舎である故郷で見たこともないような色々のものを、港を降りてからギルドに来るまでに幾つも見て、ため息をついた。
余りに驚いて、疲れたのだ。
彼女の生まれは、連邦のあるエントロフィア大陸、その南部の村であった。
中央の掲げる文明再建のお題目からは遠く離れた、長閑な農村。
村全体で代々引き継ぐ遺物、機械を使って、広がる大地を耕し、牛や羊を育てる……そんな穏やかな暮らしをしていた。
そんな彼女にとって、魔都とまで呼ばれる大都市、メルシュテルの風景というのは、想像すら出来ないものだった。
しかし、そんな事にばかり、気を取られるわけには行かない。
何しろ、今日という日は、彼女にとって、何よりも大切な第一歩を踏み出す為の日だからだ。

ぱちり、と、アルジールは顔を叩く。そして、目の前の建物を見上げる。
それは、彼女が目指して歩いてきた目的地、探険家ギルドの入ったビルそのものであった。
(お姉ちゃん……見守っててね)
一言、胸の中でそう呟いて彼女は、街の様子に似つかわしくない、重厚な木の扉を押し開いた。
47 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:05:07.66 ID:pckQcl9G0
「ようこそ、探険家ギルド『連邦』支部へ。ご用件は何でしょうか?」
目に入ったのは、随分殺風景な部屋だった。
一つだけ据えられた高級そうな木製の机と、部屋の隅の階段以外には、何も置かれていない。
妙にピカピカとした石材の様な床は、うっすらと白い光を照り返していた。
そんな無機質な部屋に面食らったアルジールに声をかけてきたのは、例の高級机で、筆を取って何かを書いていた、一人の女性だった。
白い肌、豊かな金髪、ガラスの様な瞳、そして整った顔立ち。
美しいと思う一方、何故か、その姿からは、生気が感じられなかった。
「あ……と。今日此処に来ると手紙を出した、アルジールです」
戸惑いながらも返事をするアルジールに、女性は、暫く顎に手を当て思案する素振りを見せた後、軽く頷いた。
「はい、確かに。一ヶ月ほど前に、南部の村から届いていますね」
そして、ゆっくりと立ち上がった女性は、つかつかと、踵の高い見慣れない靴で床に音を響かせながら近づき、アルジールの前に立った。
少しの沈黙。一体何事か、とまた戸惑うアルジールに向けて、女性は、無表情のまま、手を差し出した。
「ようこそ、アルジールさん。新たなる探険家様。当支部の運営を担当する、『管理者』と申します。どうぞ、宜しくお願い致します」
「あ……はい。よろしくお願いします」
おずおずと手を差し出すアルジール。
ただの挨拶だったと気付き、そして相手が、このギルドの偉い人だとも気付き、驚きながらも、管理者と名乗った女性の手を握った。
何故か、その手は、陶器の様な肌触りで、人肌よりも冷たかった。
48 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:28:53.01 ID:pckQcl9G0
「さて、アルジールさん。既に此方では、貴方を探険家として登録する準備が完了しております。煩雑な書類手続きは、もう残っておりません。
 また、先払いでお支払い頂いた契約代も確認しておりますので、当方の用意した宿舎も自由にご利用頂けます」
「はい。それは分かってます」
その後、管理者は、アルジールを伴って階段を登り二階へ上がった。
其処は、待合室のように見えた。複数人が座れるソファと机が何セットか。
上がった部屋の壁際には、文字を浮かび上がらせている、見慣れない黒い板がかけられていた。
彼女たちは、ソファと机のセットを一つ借り、其処で、向かい合うような形で話をしていた。
探険家として活動するにあたっての、諸々の最終確認のようなものだった。
「結構。しかし貴方は、探険家としての経験は全くないとお書きになっていましたね?」
「う、はい。そうです」
「其処で、我々は貴方に対し、幾つかの支援を行う用意があります」
そういった管理者は、何処から取り出したのか、自分の未熟を口に出されて少しバツの悪そうなアルジールの前に、一枚の紙を置いた。
それを覗き込む彼女に、紙に書かれた要項を一つずつ差しながら、管理者は説明を始めた。
「まず、第一に、基本的な活動です。探険家とは、その名通り、探険することを以て家業とする人々の総称です。
 従って、その仕事というのは、未開地域へ出向き、各種遺跡を探索・その情報を持ち帰ることと言えます」
「我々ギルドの役割は、こうした探険家の方に対し、その力量に合った未開地域の情報を提供する他、
 その地域の危険性や天候不順をお知らせすること。そして、集めてこられた情報を買い取り、
 正当な報酬をお支払いすることです」
49 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 21:47:14.54 ID:pckQcl9G0
「えっとえっと……ギルドから貰った情報に従って、探険をして、その情報を報告する。これが基本の流れ、ってこと。ですか?」
「その通り」
元来頭の回転が良くないアルジールは、ゆっくりと管理者の説明を咀嚼しながら、その内容を追っていく。
「尚、此方が買い取るのは基本的に情報ではありますが、それ以外にも、旧世界の遺物の買い取りも行っています。
 また、新人の方が行ける範囲では珍しいことですが、遺跡を発見した場合でも、この情報を買い取る準備があります」
「成る程……」
「因みに、ギルドでは、必要な物品を購買する為の系列店舗を展開しております。
 各文明圏の中枢エリアには、必ずギルドの支部と共に存在しているので、ご入用のものがあればそちらでどうぞ」
「……はい。わかりました」
「後、お伝えすべき事は……」

その後、アルジールと管理者の会話は暫く続いた。
細かい確認事項の群れを前に、アルジールは焦れた。彼女は、一刻も早く、探険に出たい理由があった。
それを邪魔するものに、長々と付き合う事は避けたかった。が、これを聞き漏らして自分に不利益が出るのも面白くない。
結局、そうしたすべての確認が終わったのは、三十分程後のことだった。
同盟や帝国での手続きはもっと楽だと、風の噂に聞いていただけに、我が祖国のことながら、
「発展した文明というのも、ファジーさが欠けてしまうのは良くない点だ」と、内心愚痴を零していた。
50 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 22:23:34.93 ID:pckQcl9G0
「……お疲れ様でした。これで最終確認も終了です。先程頂いた印鑑を以て、完全に手続きは終了致しました。
 これから探険家として、頑張ってください、アルジールさん」
「……ふぁ? あ、はい。どうも」
漸く確認が終了したことに、普段使いもしない頭をフル回転させた事で疲れ果てたアルジールは、心の其処から安堵を示す。
それを余所目に、てきぱきと後片付けをして、管理者は立ち上がり、丁寧に一礼する。
慌てて頭を下げれば、そのまま管理者は一階へと降りていってしまった。
説明の最中、ギルドの設備についても説明を受けたから、何処で何が出来るかは分かる。
しかし、何も放ったらかしにすることはないじゃないかと、憮然として管理者を見送りながら、アルジールは思った。
説明している間も、眉一つ動かさなかった管理者の顔を思い出す。
あの顔は鉄か何かで出来ているのではないかと思うほど、色の無い顔。
説明を聞くのに必死だったから何とも思わなかったが、何やら、自分のことなどどうでも良いと思われている様な気がして、今更だが少し機嫌が悪くなる。
とまれ、これで全ての準備は終わった。ビルの上層階にある宿舎に、既に荷物は運び込まれ、
何なら今からでも其処へ出向いて、仕度をし、探険に発つことも出来る。
ギルド店舗の使い方も承知しているし、不足があれば其処で買える。

準備は出来た。後は、自分が頑張るだけ。
よし、と小さく掛け声を出し、ソファの傍らに置いた荷物を持つ。
これから、私の探険家としての生活が始まるのだ。立ち上がったアルジールは、心持ちを新たにし、これからの予定を考え始めた。
51 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/01(日) 22:38:11.20 ID:pckQcl9G0
=====此処まで=====

という事で、導入です。自分が遅筆という事に気付いて、こういう形式のSSって向いてないような気が今更ながらしてきました……
明日が早いので、今日はこれで終了としたいと思います。
その代わり、次回以降の進行の仕方について、説明をしておきます。

まず、アルジールが今居るメルシュテルの様な、拠点での行動について。
この期間の行動については、一日を三分割し、時間単位ごとに行う行動を選択安価で決定する、コマンド選択方式を取ります。
拠点内コマンドについては、以下の通り。

1.自室……拠点にある自室に戻り、休息します。出先では此処が「宿屋」等に切り替わります。
2.商店……ギルド系列店舗等を利用します。複数候補がある場合は併記しますが、現状ギルド店舗しか存在しません。
3.調査……特定の物事について、情報を集めます。これから行く地域についての更なる情報を集めるなどです。
4.散策……ぶらぶらと拠点を歩きます。何が出るかはお楽しみ。
5.訪問……特定の人物に会いに行きます。対象は、管理者の様な、固有の人物のみです。
6.受領……ギルドの窓口等で情報を集め、探険場所を設定します。探険の前に、まずはこれです。
7.探険……実際に探険に出向きます。出発前に、荷物等の確認を行えます。
8.移動……今居る拠点から別の拠点へ移動します。連邦の首都から同盟の首都へ、というような感じです。

一日三回、こうしたコマンドを選択し、準備が終わったら探険へ。大体こんな感じです。
実際に探険に出た時、若しくは戦闘時のコマンドについては、その時にお知らせします。

後、こうして地の文たっぷりめで書いてみましたが、この書き方は見づらくないでしょうか……?
自分ではちょっとアレかな、と思ったので、意見があるようでしたら次から書き方を変えます。
また、その他指摘・疑問等あれば、お教え頂ければ、なるべく対応致します。
それでは、今日はこれで。明日の九時頃を目処に再開したいと思います。
お疲れ様でした。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:45:27.53 ID:odAHD/1Z0


あんまり細かく設定を考えなくてもいいと思うよ。
決めすぎると、混乱するだけだから。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 22:56:46.88 ID:thtI3BrB0
おつ

導入だからこれくらいの文章量でもいいと思う
明日以降って、>>1に茜無くてもいいのかしら
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:06:47.67 ID:RIYh0dnYO
読みにくさは改行したら多少は緩和できるけど確かに地の文が多いなとは感じた
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 00:00:14.88 ID:ZfSc9wfto
本編よりもシステムメッセージの方が読みやすいね
地の文の量は全然気にならないけど 1〜2つぐらい改行した方が良いかな?
56 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 18:59:38.76 ID:tEWu+UL60
ちょっと早めに時間が出来そうなので、八時から八時半の間に始めようと思います。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:20:59.31 ID:KUJTAh+n0
おつ

書き溜めてるのね
58 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:28:51.93 ID:tEWu+UL60
こんばんは。そろそろ始めようと思います。
次のレスからスタートです。
ご意見頂いた皆さん、有難うございます。これから書き方の参考とさせて頂きます。

>>57さん
普通のSSなら書き溜めも出来たのでしょうが、安価を挟まないで終わると書けないですねこれ……
次回以降気をつけます。

後、今気づいたんですが、名前と性別決定の時に決めていただいた方、名前を書いたレスと性別を追記したレス、両方ともがゾロ目ですね……
昨日言ったオマケ、更に追加しておこうと思います。

=====此処から=====
59 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:31:41.48 ID:tEWu+UL60
4月1日 1/3

「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
8.移動

安価:↓2
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:34:22.67 ID:nROVTV2Oo
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:37:25.54 ID:5Yj98UpDO
62 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 20:52:09.69 ID:tEWu+UL60
「……うん。早速、探険先を紹介してもらおう。少しでも多く経験を積まなきゃ」

アルジールは、直ぐに答えを出した。元々、その為に此処まで来たのだ。早速探険に出たいと思っていた所でもある。
此処は、情報をさっさと貰って、探険をしに行ってみようと思い、ビルの一階へ向かった。

「……おや。先程ぶりです、アルジールさん。もうお出かけですか?」

先程別れたばかりの、管理者。無表情な顔のままで、もう机に向かって、先程のデスクワークの続きをしているようだった。
先程管理者から聞いた説明を、もう一度思い出す。探険先の情報提供要請は、基本的にはギルド支部の長に願い出ること。
では、それを今から試してみようじゃないかと、アルジールは切り出した。

「いえ。出かけるんじゃなくて、早速探険を紹介してもらいたいんです」
「早速ですか。成る程、熱心な方です。それでは、貴方に適した場所を探してみましょう」

そう言うと、管理者は筆を置いて目を閉じ、そのまま固まってしまった。
一体何をしているのだろうか? 不思議に思い、目の前で手を振ってみるなどするが、うんともすんとも言わない。
まさか居眠りか、と思い始めた頃、ゆっくりと彼女は目を開き、アルジールに告げた。

「お待たせしました。貴方に今回ご提供させて頂く場所は……」



コンマ安価:直下
探険先を決定する為のコンマです。難易度は変わらないので、気楽にどうぞ。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 20:52:33.36 ID:nkAkB/u00
64 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:05:16.66 ID:tEWu+UL60
「……『霧の高原』ですね」
「『霧の高原』……」

そう言うと、管理者は、何処からともなく紙を一枚取り出した。『霧の高原』について、どうやら書かれているもののようだった。

「霧の高原は、このトラムツキーから西方、大陸西岸へ向かう大鉄道の線路の途中通過する地点です」
「鉄道敷設の為に一部分だけを切り開いてから、小規模な職工の為の村が出来ましたが、それ以降、大きく発展していないエリアです。
 資源が多くないこともあり、開発の手も伸びていない。従って、未踏地域も広い」
「ただ、近隣で魔物や悪魔の発見情報はありません。魔人の縄張りからも離れていますので、安全なことは間違いないと思われます」
「鉄道による交通の便、安全性などを鑑みて、この地は貴方に適切な場所かと思います」

説明を聞きながら、手渡された紙を読む。確かに、大きな危険もなさそうであり、これなら新入りのペーペーにも探険ができそうである。

「わかりました。有難うございます」
「頑張ってください。報告、お待ちしていますよ」



=====INFO=====
探険先に『霧の高原』が追加された。
65 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:06:33.97 ID:tEWu+UL60
4月1日 2/3

「霧の高原……か。どんな所なんだろう」
「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
 (1)霧の高原
8.移動

安価:↓2
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:07:30.17 ID:ycMhqNMjo
3
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:12:17.44 ID:nROVTV2Oo
68 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:14:36.68 ID:tEWu+UL60
「……ちょっと、調べ物でもしてみようかな」
「何を調べようか……」

何について調べる?

安価:直下
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/02(月) 21:15:40.92 ID:KUJTAh+n0
職工の村に付いて
70 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:25:45.72 ID:tEWu+UL60
「職工……要するに、鉄道工事をする人、ってことだよね。その村が向こうにはある」
「……多分、暫くの拠点にする場所だろうし、少し調べてみよう」

そう思い立ったアルジールは、ビルの中に併設された図書館へ向かい、情報を調べてみることにした。
普段使いもしない頭を使って知恵熱を出しかけたものの、時間をかけて探した結果、村の事を取り上げた、少し古い新聞の記事を見つけた。

「何々……鉄道工事中、旧世界遺物を発見? 時価にして……えっ、2000ドラール? すっごい」
「現地の職工に曰く、辺りに似たようなものが転がっていたが、遺物とは思わず無視していた。これからはどんどん集めたい……へぇ」

どうやら、職工の村では過去に、多数の遺物が発見されたとのこと。昔のことだから、もうそれらは全て回収されているだろうが、
もしかしたら、おこぼれにくらいは預かれるかもしれない。彼女はそう思った。
71 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:26:26.83 ID:tEWu+UL60
4月1日 3/3

「いい情報を手に入れたわ……」
「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
 (1)霧の高原
8.移動

安価:↓2
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:27:25.47 ID:v5Zsy5ORo
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:31:00.39 ID:5Yj98UpDO
74 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 21:47:49.72 ID:tEWu+UL60
「……調べるのに夢中になってた。もう夜だ」

伸びをしたアルジールは、図書館の窓から、沈む夕日の陽射しを浴びた。
メルシュテルの夜は、夜ではない。そんな話を、此方に出てきた人間に聞いたことがある。どういうことなのか、前々から気になっていたことだった。

「……どうしよ。ちょっと、街を見て回ってみたりしようかな」

思い始めると、早い。元々、考えるより身体が先に動く質だ。
そのまま彼女は、一度部屋に戻り、服などの仕度をしてから、街へ繰り出した。
75 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:02:19.76 ID:tEWu+UL60
「ほわぁ……」

結論から言えば、驚き。その一言に尽きた。
夜がない、とは、夜が来たと思えないほど、街全体が明るいことを指していた。
曰く、これは電灯という遺物の技術を再現した結果らしい。
太陽の光ではなく、蒸気機関などを使って、機械を動かすエネルギー(電気というらしい)を作り、それで以て闇夜を照らす。
田舎娘には、想像もつかないほど、連邦という国の技術の復興は進んでいたようだ。
こんな、魔法の様なことが起こせるなんて。ただただ、呆然と光を放つビルを眺めるアルジール。
大通りの隅に佇みながら浮かべた、ぼんやりとした表情は、彼女の心情を良く表していた。

「やはり、珍しいかな」
「――え?」

そんな時、突然、そんな声が聞こえた。自分の直ぐ後ろである。
振り返ってみるが、誰もいない。聞き間違いかと思うが、また声が聞こえてくる。

「お嬢さん、下だ下だ」
「し、下?」

言葉どおり、下を見てみる。
すると、其処には奇妙なものがあった。
いや、居た。
とても小さい、手のひらに乗りそうな程の、人らしい何か。

「……!?」
「おぉ、やはり驚かせてしまったか。済まないね」
76 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:20:06.38 ID:tEWu+UL60
「こ、こ、こび、小人……?」

驚きながら、それを指差す。
小人。古い本やおとぎ話に出てくる、不思議な存在。それが、此処に?
思わず、自分の頬をつねるが、現実は変わらない。確かに、目の前のそれは、そこにいる。

「そうとも、私はゆめまぼろしではない。君の見た夢という訳ではないから、安心なさい」
「あ……は、い」

小人から、深みのある落ち着いた声で宥められ、少し落ち着く。
よく見てみると、その小人は、幾らか歳を取った老人の様な出で立ちだった。
その人好きのする赤ら顔についた、真ん丸の団子鼻が、柔らかい印象を与えていた。
アルジールは、腰を下ろして、なるべく小人と視線を合わせて、尋ねた。

「その、貴方は?」
「これは失礼。私はしがない小人。まぁ、『団子鼻』とでも呼んでおくれ」
「はぁ、団子鼻さん。あの、団子鼻さんは、私に何か用なんでしょうか?」
「うん、そうだなぁ。用というか、自己紹介をしておこうかと思ってね」

団子鼻を名乗った小人は、アルジールに言った。
77 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:31:31.58 ID:tEWu+UL60
「実は私は、情報屋みたいなものをやっていてね。特に、ギルドの手の届かない、僻地の集落なんかの情報に詳しい。
それで、新しい探険家の君に、自分を売り込んでおこうと思ったんだ」
「情報屋……いや、その前に、なんで私が探険家だと? 今日初めて此処に来たのに」
「ふふ。私はなんでもお見通しなんだよ」

はぐらかすように笑う団子鼻に、アルジールは、怪しく思っている事を隠そうともしない、渋い表情を向けた。
それでも、その小人は何も言わない。これは付き合っても仕方がないと、彼女自身の感覚に従って、それは止めた。

「はぁ。それじゃあ、貴方は情報屋で、商売の話をしに来た。そういうことですね?」
「そうだとも。まぁ、無理に、とは言わない。私はいつも、この辺りにいる。もし何か知りたいことがあったら、此処に来ておくれ」
(……まぁ、ギルドが知らない事を聞けるのはいいかもしれないけど)

決して悪人ではないということは感じているが、どうにも胡散臭さが拭えない小人である。
イマイチ団子鼻の話は信じきれなかったが、取り敢えずアルジールは、そういうものがこの辺りに居るということは、記憶に留めておくことにした。

「……じゃあ、夜も遅いから、私はそろそろ帰りますね」
「おお、引き止めてしまったかな。それでは、さようなら。また会えるのを楽しみにしているよ」
「はぁ。さようなら」

と、軽く会釈をして、少し目線をそらし、また元に戻す。すると、団子鼻はもう其処には居なかった。
気配が動いた気配など、何もなかった。だというのに、その跡には、痕跡一つ残っていない。
何やら、ペテンにかけられたような、不思議な感覚を覚えたが、夜が遅いのは本当である。
首を傾げながら、アルジールは、帰路についた。
78 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/02(月) 22:37:03.46 ID:tEWu+UL60
4月2日 1/3

「……何だったのかな、あの小人」
「さて、どうしようか?」

アルジールはどうする?

1.自室
2.商店
3.調査
4.散策
5.訪問
6.受領
7.探険
 (1)霧の高原
8.移動

安価:↓2



=====INFO=====
訪問先に「団子鼻」が追加されました。



=====此処まで=====

ということで、今日はこのあたりで。一日進めるのに時間が掛かりすぎる……
今からでも台本形式にした方が内面描写とか楽な気も……どうするか

明日も出来るかは微妙な所ですが、取り敢えず、安価だけは設定しておきます。
明日やる場合は、九時からになると思います。

それでは、今日はこれで。お疲れ様でした。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:39:49.61 ID:iKoToEqwO


基本はセリフ形式で、描写が足りないところは地の文で補うようにしてはどうですか?

安価スレは楽してナンボですぜ?
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:41:37.98 ID:QT8vQ0Dl0


乙です

まぁ、>>1の楽な道を選んでください
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:41:38.12 ID:KUJTAh+n0
7

おつおつ
読みやすくはあるけれど、余所のTRPGがどんなもんか分からん身としては、>>1の負担が多いように思うな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 22:42:03.88 ID:vBSHCtnEO

3で
83 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 19:43:21.06 ID:go2PiOSm0
今日はやれそうです。9時から再開いたします
書き方については、台詞形式に寄せて書こうと思います

それと、一ヶ所訂正です

>>77
「気配が動いた気配など、何もなかった。」

「気配が動いた様子など、何もなかった。」
84 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 21:22:47.45 ID:go2PiOSm0
遅れました。再開致します。

=====此処から=====
85 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 21:24:53.20 ID:go2PiOSm0
「……よし。一日休んで元気にもなったし、探険に行こう」

(となると、準備だけど……通り一遍、田舎で用意はして来たし……)
(今回行くのは高原だから、『縄』と『鉈』、保護用の『手袋』、『ランタン』と『マッチ』くらいがあればいいかな)
(後は……何か、持っていくものでもあったかな?)

何か特別に持っていくものはあるか?
無ければそのまま出発することになります。

安価:↓2
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:25:32.63 ID:tQ4zOrxP0
出発する
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 21:44:41.66 ID:nfzDIAImo
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/03(火) 21:45:04.31 ID:L+eAmXbp0
出発しよう
89 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 21:52:31.77 ID:go2PiOSm0
(……うん。大丈夫。多分何とかなる)

「……じゃ、準備して出発しよう」

アルジールは、宿舎の自室に戻って準備をし、そのまま出発した。
霧の高原まで、汽車に乗って3日の道のり。使える交通機関は使うのが、良い探険家のやりかたである。
車窓を流れる景色を楽しみながら、アルジールは目的地にたどり着いた。



=====INFO=====
三日間が経過しました。
アルジールは『霧の高原の村』に移動しました。
90 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 22:26:13.37 ID:go2PiOSm0
=====INFO=====

さて、いよいよ探険が始まりますが、此処で、探険の進め方、また探険中の行動について説明させて頂きます。
探険は、ギルド等から得た情報を元に、対象の地域へ向かって、初めて開始されます。
進行方法としては、

1.後述する選択安価で行動を決定
2.安価のコンマ一桁に、選択安価ごとに決められた数値を加算し、「探険達成値」としてカウントする
  *安価とコンマ値次第でイベントが発生します
3.「探険達成値」が200になるまで、若しくは中断を決めるまで、同様の事を繰り返す
4.200になった、若しくは中断を決めたら、拠点へ帰る

と、この様になります。
次に、選択安価について説明します。

この期間の行動については、一日を六分割し、時間単位ごとに行う行動を選択安価で決定する、コマンド選択方式を取ります。
探険中コマンドについては、以下の通り。

1.探索……広域を大雑把に探る。コンマに+1
2.調査……「探索」済みのエリアを細かく調査する。コンマ+2
3.休息……休息し、体力を回復する。
4.移動……「調査」等で発見した特別なポイントへ行ったり、探険を中断して拠点に帰ります。

一日六回、こうしたコマンドを選択し、探険を進めていきます。
では、探険スタートです。
91 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 22:29:37.47 ID:go2PiOSm0
4月5日 1/3 霧の高原の村 達成値:0/200

アルジールは、汽車の駅から村に降り立って背伸びをした。

「到着。うーん、確かにこれは霧の高原ね。随分霧が濃いわ」
(此処まで来れば、後は自分の足で行くだけね)
(直ぐに出発しましょうか。初めての探険よ)

そうして、アルジールはそのまま、霧に覆われた村の外へ、身一つで歩んでいった。



アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 22:31:44.02 ID:lq4KO8bQo
93 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 22:33:25.00 ID:go2PiOSm0
あ、安価指定を忘れていました……
↓1ということでお願いします。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 23:08:09.52 ID:nfzDIAImo
1
95 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 23:16:37.42 ID:go2PiOSm0
アルジールは探索を行った。

「……霧の濃さは変わらないけど、村の明かりから離れた分、見えにくいわ」
「……うーん。見たところ、普通の高原って感じ」
「村に近いってこともあるだろうけど、特に何も見つからなかったな」

探索達成値が3上がった。3/200
96 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 23:17:21.24 ID:go2PiOSm0
4月5日 2/6 霧の高原の村 達成値:3/200

「ふぅ。さて、どうしようかしら」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
3.休息
4.移動
97 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 23:19:39.23 ID:go2PiOSm0
またやらかした……
↓1でお願いします
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 23:20:15.26 ID:lq4KO8bQo
99 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 23:26:04.99 ID:go2PiOSm0
アルジールは探索を行った。

「……おっ。何かあるなぁ」

その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。

「これは、何だろう。懐中時計かな?」
「でも、その割りには小さいし、変な輪っかに繋がってるし」
「……まぁいいや。貰ってこう」

アイテム『懐中時計?』を手に入れた。
探索達成値が3上がった。10/200
100 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/03(火) 23:29:17.56 ID:go2PiOSm0
4月5日 3/6 霧の高原の村 達成値:10/200

「よっし。早速成果ゲット。落とさないようにしなきゃ」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
3.休息
4.移動

↓1



=====此処まで=====

今日は此処まで……後から後から書かないといけないことが湧いてくる……
見切り発車並みにグダグダに……申し訳ないです

明日はこの続きから。今度こそサクサク進めたいです
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/03(火) 23:31:17.06 ID:gbYxOUPy0
おつ

1
楽しんでるよー
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 00:36:43.30 ID:Q4sZIeQkO
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/04(水) 00:59:39.73 ID:FVF76r8JO
乙パンマン
104 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/04(水) 21:02:35.53 ID:MFcfkPRc0
本日はお休みで……
明日の夜9時から再開します
105 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:06:13.71 ID:yiVDx5e+0
こんばんは。そろそろ再開致します。

=====此処から=====
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:13:56.55 ID:7lFrD6gcO
うっす
107 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:15:00.48 ID:yiVDx5e+0
アルジールは探索を行った。

「む、またまた発見」

その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。

「……? 小さい黒い箱、かな」
「金属と、見覚えのない材質の黒い覆い……」
「全然見当がつかないな……」

アイテム『黒い箱?』を手に入れた。
探索達成値が7上がった。17/200
108 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:16:25.39 ID:yiVDx5e+0
4月5日 4/6 霧の高原の村 達成値:17/200

「凄いな。どんどん見つかる」
「この分だと、探索し終える頃には小金持ちかも……うへへ」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
3.休息
4.移動

↓1
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:17:19.61 ID:zXIDa9YEo
2
110 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:22:43.46 ID:yiVDx5e+0
アルジールは調査を行った。

「もしかしたら、これまで見たところにも何か見落としが……?」

彼女は、そう思いそれまで探索した辺りをもう一度調べなおしてみた。
しかし、どれだけ入念に調べてみても、特に何も見つからなかった。

「まぁ、そう何回も上手くいかないよね」

探索達成値が3上がった。20/200
111 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:24:17.69 ID:yiVDx5e+0
4月5日 5/6 霧の高原の村 達成値:20/200

「まだまだ、探険は始まったばっかりだしね」
「張り切っていこう」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
3.休息
4.移動

↓1
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:25:44.94 ID:Nr5+Rmeq0
1
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:25:49.52 ID:7I+7b+Afo
114 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:36:21.81 ID:yiVDx5e+0
アルジールは探索を行った。

「……特に何も見当たらないなぁ」

うろうろと辺りを見渡すアルジール。
その時、霧に覆われた彼女の視界に、ふと、黒い影が入る。

「……?」

目を凝らしてみてみれば、どうやら、疎らに木々が生えている、林のような場所があるようだ。
背の高い木が、天を衝くように伸びている。農村の彼女の故郷でも、都会のメルシュテルでも見なかった光景だ。

「林、かあ」

調査エリア『疎らな林』を発見した。
探索達成値が5上がった。25/200
115 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:37:47.61 ID:yiVDx5e+0
4月5日 6/6 霧の高原の村 達成値:25/200

「あの林、気になるなぁ。『調査』してみてもいいかもしれない」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
3.休息
4.移動

↓1
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:40:24.47 ID:7I+7b+Afo
2(1)疎らな林
117 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:47:24.99 ID:yiVDx5e+0
アルジールは調査を行った。

「背の高い木ばっかり……人の手が入ってないんだろうなぁ」

疎らな林に近づいたアルジールは、付近を調査した。
幼年からお転婆娘であった彼女には、不思議と、様々なものを見つけ出す、優れた直感の様なものがあった。
今回も、その直感は充分に生かされたようだった。

「……あっ」

立ち止まる。彼女の見つめる先には、野ざらしにされた、巨大な機械。
何処かで見たような気もするそれは、全身に赤錆を浮かせ、静かに眠っていた。

「……大当たり!」

調査ポイント『巨大な機械』を発見した。
探索達成値が9上がった。34/200
118 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:53:28.57 ID:yiVDx5e+0
「……ん。もう遅い時間か」

ふと、アルジールは気付く。辺りが、暗くなってきている。
霧と雲に遮られていても、太陽の光がなくなってきたことは、容易に知れた。

「今日は、此処までかな」

そういうと、アルジールは林の中で、野宿の準備を始めた。
やがて日が暮れると、持ってきた缶詰を開けて夕食を済ませ、彼女は、熾した焚き火に、集めてきた薪をくべて、眠りについた。

……夜が来た。獣が目を覚ます夜だ。

二桁コンマ安価:↓1 100-運命(30)以下が出ると……
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 21:53:56.49 ID:bFJQsWX0o
やあっ
120 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 21:57:55.45 ID:yiVDx5e+0
4月6日 1/6 霧の高原の村 達成値:34/200

……夜は静かに過ぎていった。アルジールは、安寧の内に夜を過ごした。

「……おはよー。さて、今日も頑張りますか」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
 (2)巨大な機械
3.休息
4.移動

↓1
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:00:00.60 ID:7I+7b+Afo
2巨大な機械
122 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 22:16:10.58 ID:yiVDx5e+0
アルジールは調査を行った。

「……うーん、この機械。何なんだろうなぁ」

昨夜見つけた、巨大な機械。それが何なのかということについて、彼女は気になっていた。
其処で早速、彼女は、機械を調べてみることにした。

「さて、田舎で機械いじりはしてたけど、どうかなーっと」



二桁コンマ安価:↓1 100-(理知*5+器用*5+「科学技術」Lv*10)【45】以上で、調査成功
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:18:20.46 ID:n4EaDYi70
そい
124 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 22:27:23.50 ID:yiVDx5e+0
アルジールの調査は成功した。
大した器具も持ってきていなかった為、軽く見聞した程度だったが、これが何なのかを理解することは出来た。

(これ……自動車だ。でも、化石燃料を使うタイプじゃない)
(それに、ただの自動車じゃないな。多分、何か作業に使う奴だ)
(何となく、田舎の畑で使ってた自動車を思い出すな。トラクター、だったっけ?)

「ふぅ。これの情報も、多分買い取ってくれるよね……ちゃんとメモしておかなきゃ」
「でも、道具が無いと辛いなぁ。次からは、機械がありそうな場所には『工具を持ってきてもいい』かもしれない」

『巨大な機械』の調査を完了した。
探索達成値が12上がった。
調査ポイント完遂ボーナス。更に10上がった。56/200
125 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 22:28:48.80 ID:yiVDx5e+0
4月6日 2/6 霧の高原の村 達成値:56/200

「うーん、時間かかっちゃったなあ」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
3.休息
4.移動

↓1
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:31:17.46 ID:7I+7b+Afo
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 22:32:06.98 ID:n4EaDYi70
3
128 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 22:54:06.36 ID:yiVDx5e+0
アルジールは探索を行った。

「一度林から離れて、少し探索を……」

その途中、草原の中で、煌めく何かを発見した。

「おぁ、まただ。これは……線?」
「ゴム、かな。何かで覆われてるみたいだけど」
「何に使うものなんだろう」

アイテム『ゴム線?』を手に入れた。
探索達成値が7上がった。63/200
129 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/05(木) 22:57:24.35 ID:yiVDx5e+0
4月6日 3/6 霧の高原の村 達成値:63/200

「妙なものばっかり見つかるなぁ」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
3.休息
4.移動

↓1





=====此処まで=====

今日は此処まで。こういう感じで、楽しんで貰えてますでしょうか?
こなれてきたら、もっとイベントを増やしたりもしたいと思います。

明日も夜九時くらいから開始する予定ですが、ちょっとまだわからないので、七時頃に一度書き込ませてもらいます。
お疲れ様でした。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:12:34.37 ID:wwjVJRJIO

2で
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:32:20.68 ID:zXIDa9YEo
おつおつ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 01:46:21.28 ID:hxESwNeC0
おもろい
133 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:01:31.63 ID:QpOr2XHO0
こんばんは
七時の報告をし損ねましたが、本日もやろうと思います
……書き込む時間もないとは思わなかった



=====此処から=====
134 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:16:08.59 ID:QpOr2XHO0
アルジールは調査を行った。

「……流石に、さっきみたいな大当たりはないか。林に戻ろう」

林の周囲の探索を終え、再び林に戻ったアルジールは、その中をまた調べてみることにした。
しかし、ぶらぶらと、その辺りを歩き回るが、特に収穫はない。
昨日の様に、サクサクとそう簡単に遺物の類が見つかる訳ではないのだと、若干落胆しながらも、彼女は自分を納得させ、一息ついた。

「まぁ、まだ探険は終わらないし。何事も経験経験」

背嚢から出した水筒から水を飲み、腰を下ろした岩から立ち上がる。
と、その拍子に、彼女の手から水筒の蓋がこぼれ落ち、その岩に当たった。
コンッ。軽くて高い、間の抜けた金属音が響く。

「……あれ?」

振り向き、今の今まで座っていた『岩』を見る。
握り拳でそれを軽く叩いてみれば、やはり、軽い音が返ってくる。

「……あっれー。もしかして、また当たり?」

調査ポイント『金属の岩』を発見した。
探索達成値が9上がった。72/200
135 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:17:15.54 ID:QpOr2XHO0
4月6日 4/6 霧の高原の村 達成値:72/200

「私、もしかして滅茶苦茶ツイてるのかな」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
 (2)金属の岩
3.休息
4.移動

↓1
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:17:31.66 ID:vHEieRq9O
2
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:18:08.56 ID:vHEieRq9O
すいません2の(2)です…
138 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:29:47.51 ID:QpOr2XHO0
=====システム=====

ゾロ目!素晴らしい!

=====システム=====



アルジールは調査を行った。

「金属の岩……いや、多分、何か大きな機械の一部が地表に出てるのかな?」

良くわからない、その『岩』を手で触って調べる。一体これは何なのか、このままでは調べる事もできない。
さて、どうしたものか、と考える内、アルジールは閃いた。要するに、全貌が分かればいいのだ。
それなら、「岩を引き抜いてしまえばいい」。

「そうと決まれば……」

アルジールは、持ち込んだ『縄』を背嚢から取り出し、岩に括り付けた。
そして、その端を自分の手に巻きつけて、しっかりと握る。

「せー、のー……よっいしょー!!」



二桁コンマ安価:↓1 100-(膂力*10+ゾロ目ボーナス30)【20】以上で、岩が引っこ抜ける。
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:31:00.45 ID:0cZiMJzE0
140 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:39:50.56 ID:QpOr2XHO0
すぽん、と、思った以上に軽い感触と共に、金属の岩が引っこ抜ける。
どうやら、そもそも大して深く埋まっていなかったことと、岩自体が軽かった事が影響したようだ。

「わひゃっ」

力みすぎてそのままひっくり返ったアルジールは、打った頭を手で抑えながら立ち上がった。
引っこ抜いた岩を見てみれば、それは、どうやら「凹んだ金属板のようなもの」だったようだった。

「……何だろ、これ」

アルジールは、じっとそれを見つめてみるが、その正体にはとんと思い当たらない。
暫く思い悩んだ挙句、それが思いの外小さい事から、そのまま持ち帰って、鑑定を願うことにした。

「当たりなのか、外れなのか……」

『金属の岩』の調査を完了した。
アイテム『凹んだ金属板』を手に入れた。
探索達成値が6上がった。
調査ポイント完遂ボーナス。更に10上がった。
ゾロ目ボーナス。更に6上がった。94/200
141 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 21:42:40.11 ID:QpOr2XHO0
4月6日 5/6 霧の高原の村 達成値:94/200

「うーん……気になる。この板何なんだろう」

アルジールはどうする?

1.探索
2.調査
 (1)疎らな林
3.休息
4.移動

↓1
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/06(金) 21:42:57.30 ID:KPX+r/0zo
143 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 22:08:16.24 ID:QpOr2XHO0
テスト
144 : ◆nN35Xsj1FM [saga]:2017/10/06(金) 22:15:07.78 ID:QpOr2XHO0
=====システム=====

ちょっと失礼、どうも通信状況が良くないようです。
おかしな書き込みになってしまったら済みません。

=====システム=====



アルジールは探索を行った。

「今のツキが残ってる内に……」

先程から、何度も良いものが見つかっている。幸運に恵まれているならその間に、と、辺り一帯を片端から調べた。
結果としては、その幸運はまだ続いている、と言える成果を挙げることが出来た。

「……崖の下に穴。洞窟だ」

霧で見えなかった、切り立った崖。林の木々よりも更に高いその崖の根本に、洞窟が口を開けていた。
決して背の高くないアルジールが、何とかしゃがまず通れる程度の、さして大きくないものだった。

「やったね。まだまだツキは続くんじゃないこれ?」

探索エリア『崖下の洞窟』を見つけた。
探索達成値が11上がった。105/200
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