千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!!!!!!」【安価】

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412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/01(金) 19:53:48.23 ID:1LqPEQDPO

ルビィ「あれ?千歌ちゃんと梨子ちゃんは?一緒に来たんじゃないの?」

曜「あー、二人はそれぞれで後から来ると思う」

ルビィ「?」

曜「リーグ挑戦の前に、決着をつけるための特訓ってところかな」

ルビィ「決着………………ああっ!」

善子「なるほど。宿命のバトル……というわけね」

ダイヤ「千歌さんと梨子さんが……」

花丸「ライバル対決……というわけですか」

曜「私的には複雑だけどね……アハハ」



???「あら〜?もしかして、まーだ嫉妬ファイヤァァァ〜が燃え上がってるのかしら〜?」



曜「!!」

果南「鞠莉!!」

鞠莉「シャイニーっ☆会いたかったわ、みんな♪」

善子「マリー♪」

鞠莉「オゥイェース♪ニネンブゥリデェスネ〜♪」

ダイヤ「一ヶ月も経っていませんわ」

鞠莉「も〜♪細かいこと気にしないの♪老けるよ?」

ダイヤ「誰がですの!!!」

413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 22:12:30.36 ID:UCUbWoYSO
オゥオゥオゥオーゥ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 23:40:57.61 ID:jBw4XVVG0
ほのぼのとか死ぬほど和む
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/02(土) 01:09:57.46 ID:OpUKNKFSO

ルビィ「でもでも、それくらいな気もするよねっ?」

善子「そりゃそうでしょ。あんだけ濃い時間を過ごしたんだから」

花丸「と、騒動の原因の本人が申していますずら」

曜「ヒューヒュー♪」

善子「茶化してんじゃないわよ!!!//////」

鞠莉「ヒューヒュー♪」

善子「あんたもこっち側!!!」

鞠莉「It,s joke♪」

ダイヤ「まったく……何故集まってものの数分でそこまではしゃげますの……?」

果南「そういうダイヤも楽しそうに見えるけど?♪」

ダイヤ「そんなことありませんわ……///」

ルビィ「アハハ♪って……あれ?花丸ちゃんは?」キョロキョロ

416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 02:13:47.64 ID:jXqtLYhSO
天丼
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/02(土) 02:14:34.19 ID:OpUKNKFSO

――――――――和菓子屋・穂むら



花丸「すみませーん」

穂乃果「へいらっしゃい!!おっ、お嬢ちゃん可愛いねぇ!!今日は活きのいいのが入ってるよっ!!」

花丸「じゃあ、このほむまんを十個」

穂乃果「ん毎度ありぃ!!」

ルビィ「あ、花丸ちゃんいた!」

ダイヤ「探しましたよ」

花丸「えへへ♪お腹すいちゃって♪」モグモグ

善子「マイペースすぎない?」

果南「こんらん状態とかならなそうだよね」

鞠莉「私も食べる〜♪」

花丸「はい、どーぞ♪」

鞠莉「あーんっ♪ん〜deliciousデース♪」

果南「ここにも特性がマイペースの奴がいた」

花丸「果南ちゃんも♪あーん♪」

果南「あーん。んっ、おいしい」

穂乃果「あったりまえよぉ!!こちとら老舗の和菓子屋家業!!腕も味も超一流!!世界一の和菓子屋穂むらたぁ、ここのことよぉ!!」

善子「ずら丸、私も私も。あーん」

花丸「冗談は善子さんずら」

善子「なにも冗談言ってないけど!?」

ルビィ「元気だね、善子ちゃん」モグモグ

善子「だからヨハネ!!」

ダイヤ「こら。お店に迷惑でしょう。はやく行きますわよ」

花丸「はーい♪」モグモグ

鞠莉「待って待って〜♪」

ゾロゾロ……

ゾロゾロ……

穂乃果「……………………」ポツーン



穂乃果「ゴメン!!ツッこんで!!?置いてけぼりにしないで!!!」

418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/02(土) 03:12:28.12 ID:OpUKNKFSO

善子「なにしてるのよあなた」

穂乃果「なにって……店番……」

ルビィ「チャンピオンが店番……?」

穂乃果「ここ、私の実家」

花丸「ほむまんおいしいずらぁ♪」

穂乃果「でしょでしょっ?♪うちのお父さんの力作なんだぁ♪」



ほのパパ「……………………」グッ b



穂乃果「せっかくみんなを待ってたのに。無視するなんて酷いよ」プンプン

ダイヤ「無視するもなにも……」

鞠莉「メンドクサイデースネー」

果南「言っちゃったよ」

穂乃果「いいじゃんべつに!!他のチャンピオンだって副業やってたり好きなことやってたりしてるもん!!」

ダイヤ「わかりましたから騒がないでください……。チャンピオンの威厳が……」

善子「もう手遅れな気もするけど」

419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 07:46:32.09 ID:eEUtKHXZ0
6スレ目にしてやっと男キャラが・・・世界を女の子数人で救ったのこの世界の男連中はどう思ってるんだろうな
にしてもあの一件をもう笑い話にできてるこの子たちのメンタル凄すぎ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 10:14:22.52 ID:jXqtLYhSO
活きのいい和菓子
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/02(土) 14:12:01.05 ID:S4ywec5V0
今はそれさえ笑い話
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 00:31:14.35 ID:jbZTVu4LO

穂乃果「まあそれはさておき、みんな元気だった?」

ルビィ「はいっ!」

ダイヤ「穂乃果さんもお変わり無いようでなによりです」

穂乃果「ちょっとダラダラしすぎて体重増えちゃったけどね」アハハ



海未「ほう?」ユラッ



穂乃果「なーんてねっ!!!そんなことあるわけないよねっ!!!アハッ、アハハハハハハ!!!あっ、海未ちゃんお茶おかわりいるっ!!?ほむまんももっと食べるよねっ!!?ねっ!!?」

海未「ええ。いただきます」

善子「えっと、ソノダの……」

海未「海未です。改めて自己紹介も照れくさいですね、善子さん」クスッ

善子「……どうも///」

果南「お久しぶりです」

海未「ええ」

鞠莉「どうしてここに?」

海未「パーティーの前に一服と思いまして。私、このお店では顔なんです」クスリ

穂乃果「はいお待ち!!ンミ茶お待たせ!!」

海未「ありがとうございます。ところで穂乃果」

穂乃果「なに?」

海未「このほむまんですが……山頂で下界の景色を眼下にして食べるのが美味しい食べ方だと思うのですがどう思いますか?」

穂乃果「ごべんなざいぃぃぃ!!!頑張って痩せるからぁぁぁぁ!!!山頂アダッグはやだあああああああ!!!!!」ブンッブンッ!

423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 00:50:04.88 ID:Dz+DXy8T0
どんなにスペック高くても苦手意識という見えない力には勝てない
要は両さんと部長の法則
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 03:01:24.06 ID:jbZTVu4LO

鞠莉「Oh……」

花丸「未来ずら……」

海未「まったく……。バカなことをやっていないで行きますよ。そろそろみんな集まっている頃でしょうから」

穂乃果「グスッ……うん……」

善子「ガチ泣きしてんじゃない」

ダイヤ「山頂アタック……恐ろしいですわ……」ゴクリ

海未「そういえば、千歌と梨子の姿が見えませんね?」

曜「あ、二人は後から遅れてくると……」

穂乃果「あれ?千歌ちゃんならさっき来たよ?」

曜「え?」

穂乃果「おまんじゅう食べて、腹ごしらえに行ってくるって」

果南「腹ごしらえ?」

果南「おまんじゅう食べて……またなにか食べに行ったの?」

海未「……腹ごなしですか?」

穂乃果「あ、そう。それ。腹ごなし」

鞠莉「腹、子、梨……?……梨子、妊娠したの?」

ダイヤ「違いますわ」

善子「リリーが!!?」

花丸「お口チャックずら」

海未「どこへ行くと?」

穂乃果「近くのバトルフィールド」

海未「ああ……。では、私たちも行ってみましょう」

曜「来たなら連絡してくれればいいのに」プクー

果南「まあまあ」ポンポン

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 08:01:06.81 ID:Dz+DXy8T0
この世界でのよしりこの根源ってなんだっけ・・・敵対してた時からあだ名で呼び合ってるし
後雪穂は帰ってないのか
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 12:09:42.36 ID:jbZTVu4LO

――――――――女性向バトル専門店・オトメアン



ラッキー「ラァッキーッ!!」

リザードン「ザアアアアアアアアア!!!」ボオオオオオッ!

ドォォォォォォォンッ!

ラッキー「ラ、キ……」キュー

審判「ラッキー戦闘不能!!リザードンの勝ち!!よって勝者、千歌さん!!」

千歌「♪」グッ

キャアアアアアアア――――!

「すごい!!これで六人ヌキだ!!」

「あの人強い!!それに可愛い!!」

「私のでかいきんのたまもらってください!!///」

「おだんごしんじゅで繋がりたい!!!///」



善子「なに……この盛り上がり……」

花丸「まるでお祭りずら……」

ダイヤ「おそらくは、千歌さんのバトルに惹き付けられたのでしょう」

海未「魅了されますからね。彼女のバトルには」



レアコイル「ジジッ……ジ……」

千歌「ドラゴンクロー!!!」

リザードン「ザァッ、ドオオオッ!!!」ジャキンッ!

ズバ――――――――ッ!



千歌「かみなりパンチ!!!」

リザードン「リィザアアアアアアアッ!!!」バチバチッ!

ドゴオオオオッ!

ナゲツケサル「キィィィィィィ!!!」



曜「……………………」

ルビィ「曜ちゃん?」

曜「……一目でわかった。千歌ちゃん……また強くなってる」ニコッ

ルビィ「うんっ♪」

427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 18:38:31.27 ID:jbZTVu4LO

ドォォォォォォォンッ!

千歌「よっし!!♪」



海未「十人抜きですか。やりますね」

花丸「千歌ちゃんスゴいずらぁ!」

鞠莉「やるわね千歌っち♪」

果南「次、私が相手を名乗り出よっかな♪」

曜「いいね♪私も……って、あれ?今度は善子ちゃんが……」

穂乃果「……バトルを見て血が騒ぐのは、やっぱりポケモントレーナーだねー♪」



千歌「次の人っ!!相手をお願いします!!」

ブツン!

千歌「!?」



ルビィ「ピギャッ!?真っ暗になった!!」

果南「ひいいいっ!!!ハグぅ!!!」ギュー!

ベキベキ

ダイヤ「ピギャアアアアアアアア!!!!!」



ザワザワ……

ザワザワ……

パッ!

千歌「……!?スポットライト……!?」

善子「クックックッ♪天界からのドロップアウター!!堕天使ヨハネ!!」バッ!

スタッ!

善子「堕天降臨!!!」ギランッ!

千歌「善子ちゃん!!!?」

428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/03(日) 18:46:27.19 ID:jbZTVu4LO

善子「面白そうなことをやっているじゃない。人間どもの戯れ……この堕天使ヨハネが興じてあげるっ♪」

千歌「……にっ♪いいよ……やろっか♪」

善子「そうこなくっちゃね♪」シュッ ポンッ

エルレイド「レアッ!!!」シュタッ!

善子「全開で来なさいよ千歌」スッ キラン!

千歌「当然っ!!!」スッ キラン!



鞠莉「止める理由は……♪」

曜「無いよね♪」



善子「我、真なる力の解放者!!リトルデーモンよ……聖なる闇の力を覚醒せよ!!!」

千歌「滾れ!!命の炎!!世界を照らす輝きになれ!!!」

パアアアアアア……!

ちかよし「メガシン――――――――」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――――――!!!!!

ちかよし「!!!?」ビクッ!



海未「……!?なんですか……この歓声は……」

穂乃果「別会場のバトルフィールドからみたいだね」

ダイヤ「……………………」グッタリ

429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 19:09:13.09 ID:QeUJ6BbSO
オトメアン(意味深)
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:26:11.76 ID:ggkStmdD0
ダイヤさんww
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 03:13:57.80 ID:RS+h/VYVO

――――――――



タッタッタッ……

曜「!!」

果南「!!」

鞠莉「!!」

花丸「!!」

ルビィ「!!」

海未「あれは……」

穂乃果「……………………」



梨子「……………………」

???「コウガ……」



曜「梨子……ちゃん……」

海未「あの姿は……」



ズズッ……

ズッ……

リリーゲッコウガ「……………………」

ギュオオオオオ……

フッ――――――――

ゲッコウガ「ゲコ」



タッタッタッ……

善子「……!!リリー……!!」

千歌「梨子ちゃん……!!」

ワァァァァァァァァァァァァァ――――――――!

千歌「!!」

「信じられない!!百人……百人のトレーナーをゲッコウガ一体で倒しきった!!」

「強すぎるよ……!!」

「あの人知ってる……!!オトノキザカの元チャンピオンだ……!!」

「えっ!?オトノキザカのって……"壁際の捕食者"の異名を持ったあの……!?」

432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 06:22:58.23 ID:n4wGtFpa0
壁際の捕食者に全部持っていかれた
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 06:25:16.51 ID:vmLsptjw0
ああ、洗脳曜ちゃんやネクロズマとの戦いで死にかけたのは屋外で壁がなかったからだな(納得)
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 20:19:53.68 ID:LA8EhSWCO

梨子「……………………」



海未「史上最年少でチャンピオンの座を勝ち取り、数年に渡りその地位を譲ることのなかった天才……。なるほど……私との修行では見ませんでしたね。研ぎ澄まされた感覚……。巨壁を打ち砕くような……獲物を仕留めるかのような……野獣にも似た戦闘本能を感じます」

穂乃果「うん。この数日で、完全に取り戻したみたいだね。あの頃の強さを」

千歌「……………………」



梨子「……………………」スッ



千歌「……!!」



梨子「……………………」



ルビィ「千歌ちゃんに……指を……」

善子「宣戦布告……リリーもやる気みたいね」

果南「今ここで……」

曜「始めるの……?」

千歌「……………………」

鞠莉「千歌っち……」

花丸「…………っ」ゴクリ

ダイヤ「……………………」

千歌「目と目が合ったらポケモンバトル……」



梨子「……………………」

435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/04(月) 22:26:14.84 ID:LA8EhSWCO

千歌「……っ!!///」ブルッ



梨子「……………………♪」ニッ



千歌「……〜っ!!梨子――――――――」



「ね、ねえ見て!!あそこにいるのって!!」

「嘘……チャンピオン!!?///」



千歌「!!?」

穂乃果「へ?」



「本物だぁ!!///」

「それに隣にいるのって……海未様!!?///」

「ほのうみよぉ!!!//////」

「尊い……しんどい……!!!//////」



善子「海未……様……?」

ルビィ「ほのうみ?」

ダイヤ「なんだか……空気が……」

花丸「いやな予感ずら……」



梨子「これは……」



キャアアアアアアアアアアア――――――――!!!!!//////



穂乃果「はわわわわわわわわ!!!」

海未「なにを呆けているのです!!!行きますよ!!!みなさんも!!!」

千歌「は、はいいいいいい!!!!!」

ダダダダダダダダ……

436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 00:15:26.72 ID:WO9N3WytO

――――――――

――――

――



――――――――ポケモンリーグ



ことり「〜♪」

にこ「はいお待ち〜!リーグのコンロ、火力弱いんじゃない?」

真姫「そういう施設じゃないから」

花陽「ご飯炊けたよー♪」

凛「凛ちゃんラーメンの準備も万全にゃー♪」

絵里「フフっ♪そろそろみんな到着してもいい頃だと思うけど……」チラッ

ドドドドドドドドド……

絵里「へ?」

ドドドドドドドドド――――――――!

絵里「ちょっ!!?ええっ!!?」



千歌「うわ――――――――!!!!!」



絵里「きゃあっ!!?」

花陽「ふええっ!!?なに!?どうしたの!?」

梨子「はあ……はあ……。なんとか逃げ切ったわね……」

曜「疲れた……」

ルビィ「ルビィも……」

真姫「なんの騒ぎよ……」

にこ「ケンタロスにでも追い掛けられたの?」

穂乃果「いやぁ……アハハ……」

海未「だから無闇に出歩いてはいけませんと普段から……」

穂乃果「ゴメンって……」

437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 00:28:18.64 ID:WO9N3WytO

絵里「……?」

凛「よくわからないけど……みんな元気そうなのはわかったにゃ♪」

花丸「師匠!!」

凛「うむ♪」

真姫「あなたも相変わらず生意気そうね」カミノケクルクル

善子「うるさ……ふんっ///」プイッ

真姫「♪」クスッ

ことり「ようこそ、Aqoursのみんな♪」

曜「こんにちは、ことりさんっ♪」

果南「今日はお世話になります」

ことり「うんっ♪パーティーの準備も、もうすぐ出来るからね♪」

ダイヤ「なにかお手伝い出来ることは?」

にこ「あんたたちは招かれた側でしょ。ゆっくりしてなさい」

鞠莉「Thank youデース♪」

凛「そうそう♪あ、時間潰しなら凛とポケモンバトルを……♪」

絵里「あなたは手伝う側よ」ペシッ

凛「にゃふっ」



梨子「ふぅ……。やっぱり、みんなで集まってもドタバタなのは変わらないわね♪」

千歌「楽しいよね♪」

梨子「ええ、本当に♪」

千歌「一週間、なにしてたの?」

梨子「特訓よ」クスッ

千歌「……強くなった?」

梨子「期待していい。そう言えるくらいには」ニッ

438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 00:48:02.09 ID:WO9N3WytO

千歌「へぇ〜」ニヤニヤ

梨子「なによそのニヤついた顔は……。そういう千歌ちゃんは?」

千歌「バッチリだよ。みんな強くなったし……それに……」カチャッ

梨子「……!」

千歌「新しい仲間も出来たよ♪」

梨子「……………………」

ピリッ……

梨子「……!!……この感じって」

千歌「……♪」ニコッ

梨子「……好きよね。予想を越えてくるの」

千歌「それくらいしなきゃ、梨子ちゃんには勝てないでしょ。やっぱり……反対する?」

梨子「千歌ちゃんが選んだ子なら、私が反対する理由は無いわよ。いい子なんでしょ?その子」

千歌「とっても♪」

梨子「そう……♪」



ガチャッ

ツバサ「ただいま」

聖良「頼まれてたモーモーミルク、買ってきました」

ことり「ありがとう〜♪」

聖良「はい。……ああ、Aqoursのみなさん!」

ダイヤ「こんにちは」ペコッ

千歌「お久しぶりです♪」

ルビィ「理亞ちゃんっ♪」

理亞「はいはい」

439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 06:24:33.54 ID:GbCLt6IJ0
もう最新話ネタを入れてくる芸の細かさ
双方の追加要素を違和感なく溶け込ませるってすごいよね
その分本来はアイドルな子たちがリアルダメージ受ける描写も多くなってハラハラするけど(本編でも風邪で倒れたり新ステップ習得しようとして傷だらけになってたけど)
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 07:23:01.59 ID:WO9N3WytO

ダイヤ「ず、ずいぶんと仲良くなったみたいですわね……」

ルビィ「うんっ♪よく連絡もらってたし、一緒にお買い物も行ったよ♪」

理亞「ちょっと……言わないでよ……///」

ダイヤ「へ、へえ……。知りませんでしたわ……」ヒクッ

鞠莉「ルビィも姉離れするのね」

ダイヤ「べ、べつに寂しくもありませんけど」ホクロポリポリ

果南「ダイヤは可愛いなあ」



あんじゅ「ハロー♪」

梨子「あんじゅさん!英玲奈さん!」

英玲奈「これ、お土産だ」

曜「ミアレガレットとシャラサブレの詰め合わせだ!」

英玲奈「てっぱんだからな」

千歌「はがねタイプだけに?」

英玲奈「あ、いや……そんなつもりはなかった……///」

441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 08:23:25.19 ID:WO9N3WytO

梨子「……………………」キョロキョロ

千歌「……?梨子ちゃん、どうかした?」

梨子「いえ……」

ソーッ……

ムニュッ

梨子「ひゃあっ!!?///」ビクッ!

希「ん〜♪これはなかなか♪」ワシワシ

千歌「おぉ……///」

梨子「のっ、希さっ!?///」

希「んっふっふ〜♪油断大敵やん?」ワシワシ

梨子「んっ!!///」ビクビクッ

希「フフ〜ン♪」

ソッ

希「パーティーの最中……バルコニーにおいで」ボソッ

梨子「……!!」

希「♪」ニコッ

スッ

梨子「希さん……」

希「……♪さーてと、うちも手伝おうかな♪にこっちー、なにかやることあるー?」

にこ「やることしかないから手を動かしなさいよ!!」

希「わしわし?」

にこ「そういう意味じゃないわよ!!」

希「アハハハハ♪」

梨子「……………………」

442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 08:41:20.74 ID:WO9N3WytO

――――――――

――――

――



穂乃果「あーあー、みんな聴こえる?この度、パーティーの司会進行となりました……私っ!」

パシッ!

穂乃果「はっ!!」

クルクル……パシッ!

穂乃果「チャンピオンの穂乃果と申します!!!」

テーンテーンテーンテーンテッテテー♪

穂乃果「なんとっ私が〜♪」

海未「茶番はいいです」バッサリ

穂乃果「ひどいっ!!」

凛「はやくしないとお料理冷めちゃうにゃー」

真姫「慣れないことをわざわざしなくてもいいじゃない」

花丸「マルお腹すいたずら〜」

ルビィ「けっこう遠慮無いね、花丸ちゃん」

穂乃果「ムムム……しょうがないなぁ……。じゃあ……気を取り直して……♪μ's、A-RISE、Saint Snow……そしてAqoursのみんな!!♪お疲れさまパーティー……はじめるぞ――――――――!!!!!♪」



全員「おー――――――――!!!!!♪」

443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 11:04:26.55 ID:gKvPD+rSO
作詞:京極尚彦
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 19:00:18.40 ID:WO9N3WytO

果南「……!このおにぎりおいしい!」

花陽「水と土にこだわって、丹精込めて育てたハナヨ米だからね♪」



にこ「にっこにっこにー♪」

鞠莉「いい子いい子……knee……?とびひざげり?」

にこ「ぬぁんでよ!!!」



絵里「かしこいかわいい〜?♪」

ダイヤ「エリーチカぁぁぁぁぁぁ!!!」ブンブン!

絵里「ハラショー♪」



ことり「やーん♪曜ちゃん可愛い〜♪」

曜「制服いっぱい〜///どれも可愛い〜///♪」

ことり「次はこれ着てみて♪ワンダフルラッシュバレーをモチーフにした白い衣装なの〜♪」

曜「ほおおおおお……///」



善子「クックックッ♪我こそは魔界を統べし者!!堕天使ヨハネ!!」ギランッ!

希「フッフッフッ♪堕天使ヨハネよ……我がスピリチュアルをくらうがよいっ♪」ワシワシ

善子「ぅにゃあああああ!!!///物理攻撃はらめぇぇぇぇ!!!//////」

445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/05(火) 23:59:37.49 ID:WO9N3WytO

ルビィ「えっと……えっと……こっちかな?」スッ

海未「〜///」パアァ

ルビィ「やっぱり……」スッ

海未「ううぅ……」グヌヌ……

ルビィ「ピギッ!!」ヒョイッ

海未「ああぁ!!!」ガーン

理亞「嘘でしょ」



ルカリオ「レェオ……」

ゲッコウガ「ゲコ……」

梨子「はぁぁあぁぁぁぁ……///壁ドンされたいランキング二位と三位の夢のダブル壁ドン……///はいルカリオ!!そこでセリフ!!」

ルカリオ「ル、ルオォ……」ボソッ

梨子「きゃああああ!!///『お前はおれのものだ』って言われてる気がするぅ!!///さあ来なさいゲッコウガ!!!」

ゲッコウガ「コウガ……」クイッ

梨子「顎クイ!!いいわよ!!///からの〜!!?///」

ゲッコウガ「ゲコ……」ボソッ

梨子「『梨子、おれだけを見てろ』キタ――――――――!!!//////最高じゃないあなたたち!!!ルカリオ、私のとこ来ない!?」

凛「引き抜きはやめてほしいにゃ……」

446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:14:09.50 ID:+ba+fL5gO

花丸「モグモグ♪」

真姫「よく食べるわね」ナデナデ

花丸「μ'sの皆さんが作ったお料理……おーいしぃずらぁ〜///」

真姫「ラーメンもあるわよ。凛が持ってきたやつ」

花丸「マルは麺苦手ずら」キッパリ

真姫「あなたのストレートな性格キライじゃないわよ」



穂乃果「ングッ……ングッ……ぷはぁ!!♪もっとモーモーミルク持ってこーい♪」

ツバサ「いい飲みっぷりじゃない。どう?一つ勝負といかない?」ニヤッ

穂乃果「いいですよ……♪」ニヤッ

千歌「あー!なんか楽しそうなことしてる!私たちもやりましょう聖良さん!!」

聖良「えっ!?いや、あのっ!!」

ツバサ「勝者は脱落した人に好きな命令を出来る♪」ニッ

ほのちか「ノッた!!」

聖良「えええええっ!!?」

447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 00:40:21.85 ID:+ba+fL5gO

ワイワイ……

ガヤガヤ……

千歌「アッハハハハハハ♪」

善子「キャハハハハハ♪」

鞠莉「イッエーイ♪So funny〜♪」





希「……………………♪」スッ





梨子「……………………」

448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 01:03:42.18 ID:IiJVviv4O

――――――――ポケモンリーグ

――――――――北天の遥かなるバルコニー



ヒュウウウウ……

希「……………………」

ヒュウウウウ……

希「キレイな月やね」

スタ……スタ……

希「こんな月の日は……卵を落としたおうどんさんがおいしいんよ」

スタ……スタ……

希「おうどんさんは好き?梨子ちゃん」ニコッ

スタ……

梨子「……………………」

希「世間話をしにきたわけじゃない……かな」

梨子「はい」

希「怖い顔してる」

梨子「怒ってはいないです」

希「まだ、でしょ?」

梨子「それは……希さんのお話次第です」

希「そうやね……。っと、そんなとこにいないで……こっちにおいでよ。穂乃果ちゃん」

スッ……

穂乃果「……………………」

希「隠れてた方が話しやすいって思ってくれたんやろ。……そんなことしなくても、ちゃんと話すよ。全部……」

穂乃果「うん」

梨子「……………………」

希「さて……なにから話そうか」

449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 01:34:38.15 ID:IiJVviv4O

梨子「じゃあ……訊かせてください」

希「なんなりと」

梨子「あなたは誰ですか」

希「トウジョウジムのジムリーダー。世に名を馳せたスピリチュアルガール。焼き肉が好きで、キャラメルが苦手で……ハンドパワーが得意な……ただの希だよ」

梨子「じゃあ……あなたはなんですか?」

希「エスパータイプ使いのポケモントレーナー。街の占い師でもあるし、船の案内人でもあったし、会社員だったときもあった」

梨子「……………………」

希「はぐらかしてないし、そのつもりもない。今からうちが話すのは……全て真実だよ」

穂乃果「……………………」

梨子「……希さん、あなたは……なにをしたんですか?あの事件の裏側で……いったいなにが起きていたんですか?」

希「……………………」

梨子「話してください。私も……聴きますから」

希「思惑……ううん。シンプルに"願い"……っていう方が正しいかな。いくつかの願いが交錯して……その結果、成るべくして成った未来……現在へと繋がった」

梨子「いくつかの願い……?」

希「この計画はね……立案こそうちやけど、そこには何人かの協力を仰いでる。それぞれの願いのために……それぞれが今回の事件で何らかの利益を得てる。もちろん……金銭的な下衆じみたものじゃない。尤も……それも見解しだいなんやろうけどね」

梨子「協力者……」

穂乃果「千歌ちゃんのお母さんも、その一人ってこと?」

千歌「……!!」

希「だけじゃない。千歌ちゃんのお姉さん二人に……他にも数人がうちに協力してくれた」

梨子「なんのために……」

希「言うたやろ。それぞれの願いのためやって。……この運命は……"そう成るよう"にうちたちが仕向けたものなんよ」

450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 01:54:29.80 ID:IiJVviv4O

梨子「仕向けた……?」

希「要所要所で……ね。ときに手を差し伸べ……ときに窮地へと陥れ……運命という名の物語に彩りを与えた」

梨子「……………………」

希「悪ふざけや……イタズラみたいに聴こえてしまうよね。そういう言い方しか出来なくてゴメン。けど、事実だから」

梨子「それで……?」

希「それで…………っと。ああ……ダメやね……。いざ話そうとすると答えがまとまらない。頭がね……答えを出すのを拒否してる」

梨子「誤魔化さないでください」

希「違うんよ。本当にそう。……こうしてる今も……苛まれてる。言うなら……そうやね……。後悔の無い罪悪感……かな……。スッキリもしてるし……今にも押し潰されそうな胸の痛みも感じてる……。吐き気が込み上げてくる……。自分の愚かさや……矮小さや……惨めさに……」

穂乃果「希ちゃん……」

梨子「……あなたは……あなたは、なにがしたかったんですか……?」

希「……………………」

梨子「それぞれの願い……そう言いましたね。希さん、あなたの願いって……なんだったんですか……?」

451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 02:14:34.28 ID:cPGO7JzY0
これ千歌は梨子ちゃん探しに来てたまたま聞いちゃった感じ?
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 02:21:17.19 ID:IiJVviv4O

千歌「……………………」コソッ



穂乃果「……………………」

梨子「希さん……」

希「うちの目的……願い……それはね……………………」








希「もう一度……μ'sになること」

453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 03:23:15.17 ID:IiJVviv4O

梨子「μ'sに……?」

穂乃果「……………………」

希「……………………穂乃果ちゃんならわかってくれるよね?……なんて、そんなセリフは死んでも言いたくない。だけど……」

穂乃果「わかるよ」

梨子「……!!」

穂乃果「ううん。知ってる……希ちゃんがどれだけμ'sを愛していたか。どんな思いでμ'sを作ったか」

希「どんな思いで見てきたか……名前を付けたか。うちにとって、μ'sはまさに宝物で……誰にも譲れない誇りで……。だからこそ……μ'sをおしまいにしようって決めたとき……世界が終わったような気さえした。みんなで決めて……みんなで納得して……悲しいのも寂しいのも、うちだけじゃないってわかってたのに。それでも……ここに……ぽっかりと穴が空いたような気がした」スッ



千歌「……………………」



希「みんなそれぞれの道を見つけて……強くなって……夢を追い掛けて……。μ'sを解散してから数年の時が経って……。それでも消えなかった……。寂寥感……虚無感……心に巣食ったそれは、どんな楽しいことをしても埋まることはなかった。たまにみんなと連絡を取っては、紛らわすように冗談を口にした。そうしてもね……からっぽだったんよ……。ずっと……ずーっと……」

穂乃果「……………………」

希「そして……あるとき、うちと同じ寂しさを感じている存在を知った。それが……アルセウス……」

454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 06:28:12.81 ID:nECX6yMd0
家族ぐるみで隠し事されてたちかっち・・・
この真相解明に呼ばれなかったのはその辺が関係してるのかな
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 15:59:33.04 ID:6cflisKB0
要するに希は自分が辿った軌跡が美しすぎて前に進むことさえ退屈になってしまったのか
でも思い出補正という言葉があるように過去は過去だから美しいんだと思うのだがな
そして前に進もうとするちかっちを太陽と例えるなら希は過去にしがみつく月といったところか
456 : [saga]:2017/12/06(水) 19:29:36.61 ID:IiJVviv4O

梨子「アルセウス……。呼び出すにはてんかいのふえと……全てのプレートが必要なはずです。神とさえ呼ばれるポケモンと、希さんはどうやって接触を……?」

希「接触……直接会ったわけじゃない。アルセウスの姿を見たのは、あのときが初めてよ」

梨子「じゃあ……」

希「姿を見ることは出来なくても……声を聴くことは出来る。ウツロイドが言うてたの覚えてる?先天的に、ウルトラビーストの声を聴くことの出来る……ウルトラビーストに近い波長を持った人間の存在を」

穂乃果「千歌ちゃんと善子ちゃんのことだね」

梨子「……その話をしたとき、希さんはいませんでしたよね。やっぱり……希さんは全てを知っていたんですね」

希「うん。うちがいないときのこと、うちが知らないはずのこと……全部アルセウスたちから教えてもらった。なんでそんなことが出来たか……それはね、千歌ちゃんたちと似た理由……。うちの波長は、アルセウスのそれと限りなく近いんよ」

梨子「アルセウスと……?」

希「って言っても、べつに宇宙を造り上げるとか……命を生み出せるとか、そんな神様じみた話じゃない。うちに出来るのは、せいぜいポケモンに技を教えたり、ほんの少し先の未来を見ることが出来る程度。人よりほんの少しだけ勘がいいってレベル。アルセウスの声を聴くことも、その一つ」



千歌「……………………」



梨子「アルセウスも……希さんと同じ寂しさを感じていたっていうのは……」

希「アルセウス本人も言ってたとおり。アルセウスは……μ'sの存在をうちと同じくらい愛していた。声を聴いて……アルセウスと言葉を交わして……μ'sへの想いを打ち明けた。ときに笑い、ときに切なく……μ'sの軌跡を一歩一歩確かめるように、日が昇り、沈み……何度も何度もそんな日を繰り返した。そして……そんな日釜何日か続いた。どっちが先に言い出したのかは、もうわからない。うちだったのかもしれないし、アルセウスだったのかもしれない。あるいは同時にそう言ったのかもしれない。もう一度……μ'sの姿を見たい……って……」

457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 19:41:39.43 ID:IiJVviv4O

梨子「……………………」

希「それが……始まりだった。もう一度μ'sになるために……うちとアルセウスは手を組んだ。…………先に言っておくね。ここから先は、不快感と嫌悪感を覚えたら、好きに殴っていいよ」

穂乃果「それだけのことをした……ってことだよね」

希「うん。それだけじゃ到底済まないだろうし」

穂乃果「……………………」

希「この言葉さえ……軽蔑の対象になるね。……なにを言っても……弁解にも謝罪にもならない」

梨子「……続けてください」

希「……ただμ'sを復活させるには理由が無かった。うちら全員で決めたことを、うちのワガママで蔑ろにするのは誰も望んでいない。それじゃμ'sは復活しない。じゃあどうする……考え付いたのは、μ'sを復活させる舞台を整えること」

梨子「それが……今回の事件ということですか……」

希「ただの小競り合いじゃ誰もμ'sを復活させようとは思わない。かつて最強と呼ばれたポケモントレーナーグループ……それが再び形に成るには、それ相応の大きな物語が必要だった。力を合わせ、昔のように手と手を取り合い、一つとなってなにかを成し遂げる必要が」

梨子「物語……つまりは、脚本の誇張ということですか」

希「そう。そして……それこそがアルセウスがうちに提示した条件だった」

穂乃果「アルセウスの条件?」

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 19:56:48.32 ID:IiJVviv4O

希「アルセウスは姿を世界に顕現させることが容易じゃない。だから実行の全てをうちに任せた。アルセウス自身にはなにも出来ないから」

梨子「なにも出来ないなら……そもそも条件なんて無意味なんじゃ……」

希「保険……かな。万が一なにかがあったとき、うちらの力ではどうしようもない事態に陥ったとき……物語をあるべき方向に修正するっていうね……」

梨子「どうしようもない事態に……それは……」

希「考えうる最悪のケースを想像してくれればいい。尤もそうならないよう、うちもみんなも細心の注意を払ってた。いくつかのイレギュラーはあったけどね……」

梨子「……………………」

希「条件なんて仰々しいかな……むしろ約束に近い。アルセウスが心を躍らせる物語を作ることが、うちの役目だった。利害が一致したからこその……ね」

梨子「希さん一人でも、事態を収拾することは可能だった……違いますか?」

希「程度によるよ」

梨子「あのとき……」



ネクロズマ(ウツロイド)『――――――――』



梨子「あのとき……私たちはネクロズマの攻撃にやられたはずでした。だけど……まるで時が遡ったかのように私たちは無事で……。あれも希さんがやったことですか」

希「そう。この子の力だよ」カチッ ポンッ

セレビィ「レビィ♪」

梨子「セレビィ……。時を渡ることの出来る幻のポケモン……」

穂乃果「フーパとクレセリアだけじゃなかったんだ」

希「まあね」カチッ

ビクティニ「ティニッ♪」v

ミュウ「ミウッ♪」

梨子「ビクティニに……ミュウまで……」

希「それに……」カチッ



ルナアーラ「……………………」シン……



千歌「……………………!」

459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 21:08:27.86 ID:IiJVviv4O

希「ルナアーラ。ソルガレオと同じ、アローラ地方の神様とされるポケモンよ」

梨子「ルナアーラ……。それだけの力を携えていながら……」

希「なにがあっても助けるつもりだった。けど、必要以上の干渉も避けるつもりだった。みんなの軌跡を、努力や苦難を否定することだけはしたくなかったから」

梨子「詭弁に聴こえます」

希「本当にね……。実際、梨子ちゃんが倒れたときや……曜ちゃんがウツロイドに寄生されたときも、うちはなにもしなかった」

穂乃果「出来なかった……じゃなくて?」

希「半分はそう……やね」

梨子「半分……?」

希「なんとか出来たし、なんとも出来なかった。それがうちたちがイレギュラーと呼んだ理由」

梨子「イレギュラー……」

希「……ここからは、順を追って説明しようか。まず、アルセウスはうちに条件を与える見返りとして、知識と情報を与えた」

穂乃果「知識と……情報……?」

希「物語に必要なのは……脚本と舞台……そして、それを彩る登場人物。μ'sとA-RISEのように……強く……対立しながらも……輝こうとする意志を秘めたポケモントレーナーたち。それが……AqoursとSaint Snow」

梨子「……私たちは……私たちは、意図してこの地に集められたと……そういうことですか……?」

希「そうであって……そうじゃない……」

梨子「……………………」

希「茶化してるんじゃないよ。ただ、ここにも一部の例外が関係してるからね」

梨子「またイレギュラー……ですか。なんなんですか……それは……」

460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 21:11:41.77 ID:6cflisKB0
その物語の為に何人人が死んでもお構いなしって訳か
アルセウスに言わせれば「いくら命が消えようと傷つこうとこの世界の命は自分が作ったんだ物だからいたぶろうが壊そうが俺の勝手」とでも言ったところか
或いはアルセウスは既にμ’s以外の命をとっくに見限っているのかもね
「μ’sサイコーだからそれ以外とか要らんわ!」とかいう思考だとするなら典型的な懐古厨への風刺ととることもできるな

461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 21:31:54.88 ID:kePCwMz0O
アルセウスの出来る範囲って相当広いしな
ポケダンなら未来がかわったことで消滅するジュプトルたちを生き残らせたりするし

確定勝ちをもたらすビクティニ、ほぼすべての技を使えるミュウ、"無かったこと"に出来るセレビィ、ウルトラホールを作り、渡れるルナアーラ、四次元ポケットなフーパ、とバックアップ戦力も十二分だし

それはそれとして希にそげぶ、したくなるがな
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 21:37:30.72 ID:nECX6yMd0
殴っていいって女の子の言うセリフじゃない・・・
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 21:39:31.51 ID:IiJVviv4O

希「……この壮大な物語を進めるうえで、黒子役がうち一人ではさすがに限度がある。そこで、アルセウスがくれた知識と情報から、最も適任かつ……相応の願いを持つ何人かの人間を選出した。A-RISEの三人もそう」

梨子「ツバサさんたちも……!?」

希「ツバサさんたちもまた、μ'sの復活を望んでいた。自分たちと対等に戦え、再び共に高みを目指せる存在を。そして……彼女たちの役割もうちと同じ……必要以上の干渉の否。千歌ちゃんや……それに梨子ちゃんを強くするための要因であると同時に、それ以上でないように不干渉を徹底してもらった」

梨子「それ以上でないように……?」

希「ツバサさんたちは強すぎる。ただでさえ千歌ちゃんたちの陣営には、穂乃果ちゃんを含むμ'sのメンバーが協力していた。その気になれば、GUILTYLEAも……ウツロイドさえも事が運ぶ前に倒せた。それじゃ物語は駄文の羅列に終わってしまう。だから、千歌ちゃんたちに協力する体でありながら……わざと鞠莉ちゃんの襲撃を受けた」

穂乃果「最初から無事なのを想定してたんだね」

希「鞠莉ちゃんがヘリを攻撃し、海に落ちる直前……フーパの力で救出して、そのまま三人にはアローラに移動してもらった」

梨子「なんでアローラなんですか?」

希「ウラノホシから離れて身を隠すためと、Zリングを越える……Zパワーリングを入手してもらうため」

梨子「Zパワーリング……」

希「Zリングは千歌ちゃんのエネルギーに耐えきれないって……なんとなく感じていたからね……」

梨子「千歌ちゃんのエネルギー……?」



千歌「……………………」



希「梨子ちゃんから見て、千歌ちゃんはどう映ってる?」

梨子「どう……って?」

希「内面的な話じゃないよ。能力……トレーナーとしての才能のこと」

梨子「……ハッキリ言って特異すぎます」

希「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「梨子ちゃんと同じ……かな。もちろん千歌ちゃんを否定するわけじゃないけど」

464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/06(水) 21:43:32.50 ID:IVSyyUq3O
お願いだから、希の話が終わるまで考察好きは黙っててくれよ。
考察は話全部聞いてからにしてくれ
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 21:57:52.82 ID:IiJVviv4O

希「トレーナーとして旅に出て一年未満……。その間に、今では最強というフレーズに気圧されて減少した挑戦者の中で、台頭するかのような躍進を見せた。ウラノホシのジムを勝ち抜き、四天王レベルのトレーナーにさえ肉薄し、メガシンカ……Zワザ……さらにはキズナ現象と、その上を行くキズナ現象の到達点まで発現させ、その実力は今やチャンピオンのイスにすら手を掛けることが出来るレベル」

梨子「普通怪獣なんて……今ではとても形容出来ない。成長速度が異常です。私も千歌ちゃんを否定なんかしません……。それにしても、とても努力の一言で片を付けることは出来ません」

希「そう……。それこそがうちにとっての必要不可欠な要素でありイレギュラーで、千歌ちゃんのお母さんやお姉さんたちが懸念していたこと」

梨子「……………………?」

希「ポケモントレーナーは子どもの頃からなれる。梨子ちゃんが史上最年少でチャンピオンになったようにね。それは広義的に、ポケモンを好きであるならポケモントレーナーになっていいってことなんよ」

梨子「それはわかりますけど……」

希「千歌ちゃんも子どもの頃からポケモンは好きだった。なのにトレーナーになったのは、つい数ヵ月前。なんでだと思う?」

梨子「……………………」

希「それは……千歌ちゃんの才能が桁外れに強大なものだったからよ」

梨子「!!!」



千歌「……………………!!」

466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/06(水) 22:04:36.29 ID:nECX6yMd0
コンティニュー土管神「東條希ィ!自分の夢のために世界を巻き込む戦いを起こすなどォ!神にでもなったつもりかァ!!!!!!!」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 22:39:47.04 ID:IiJVviv4O

希「特異点として生まれたからか……それともまったく別の異次元的な理由なのか……。力が強大すぎるが故に、千歌ちゃんのお母さんたちは千歌ちゃんをトレーナーにするのを拒んだ。幼い千歌ちゃんには、それを制御することがとても出来なかったからね。下手を踏めば、自身すらも傷付ける危うさ……。それは目の当たりにしたよね?」

梨子「……………………」



千歌『はぁ……!!はぁ……っ!!!』ボロッ……



梨子「……………………」

希「だからこそときが来るまで待った」

梨子「とき……って?」

希「うちが力を込めた、キーストーンの精製が完了したとき。それをフーパのリングの力で海の底に置き、果南ちゃんに拾わせることで千歌ちゃんに渡すよう仕向けた。まあ、年月をかけて造ったキーストーンも、千歌ちゃんの力が想像以上に強かったせいで砕け散ったけど……」

梨子「あのキーストーンは希さんが……。だから……方舟で……。千歌ちゃん自身が原石から精製すれば、千歌ちゃんの力を制御出来るから……」

希「そういうことやね」

梨子「だとしても、拾ったそれを果南さんが千歌ちゃんに渡すとは……」

希「自分もキーストーンを持っていて、二つあるキーストーンを千歌ちゃんと曜ちゃんに渡さないなんてありえないと思わない?」

穂乃果「曜ちゃんのキーストーンも、希ちゃんが造った特別製なの?」

希「まあね。拾ったどっちを渡すかまでは運だからね」

梨子「それで……?」

希「うん。千歌ちゃんこそが、この物語のキーファクターであり……誰も予想し得ないイレギュラー。千歌ちゃん無しに……この物語の完結はありえなかった。たとえ、結末の決まっていた物語だとしても」

468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/06(水) 23:11:36.60 ID:IiJVviv4O

梨子「結末……」

希「バッドエンドよりも……近未来はハッピーエンドの方がいい。巻き込んでおきながら……ただ悲しませるなんてしたくなかった。アルセウスも……みんなも同じ……」

梨子「……本心と、受け取ります」

希「……さっきも言ったとおり、千歌ちゃんは予想を遥かに越えて成長した。均衡を保っていたパワーバランスが崩壊しかねないほどに。何とかしないと……そう模索した結果が、穂乃果ちゃん、ことりちゃん、海未ちゃんを除くμ's六人の洗脳」

穂乃果「あれも希ちゃんが?」

希「表向きは機械を使用しての洗脳……だけど実際はただの催眠。うちらが敵に回ることで、再びバランスを保とうとした。当然のごとく、催眠下では本来の力を満足に出すことも出来ずに、半端な結果に終わったけれど。だけどその時点で、またイレギュラーが二つ」

梨子「二つ?」

希「一つは曜ちゃんの存在」

梨子「曜ちゃんも……イレギュラー……?」

希「ウツロイドは寄生した人間の心を解放させる……。つまり、心の闇が深ければ深いほど、その力を発揮出来る。曜ちゃんは……ウツロイドとの適合率が異常なまでに高かった。このままだと大変なことになる……そう思って、うちも止めようとした。だけど……見事に返り討ちにあった。フーパでも曜ちゃんは止められず……その結果……」

梨子「闇に呑まれ……私を……」

希「……後付けになるけれど、本当にどうにかしようとしてた。ウツロイドの危険性も千歌ちゃんのお母さんから聞いていた。そのうえでどうにか出来ると思っていたし、どうにかするつもりだった。けれど、結果的に曜ちゃんは自分でウツロイドを抑え込み、身体の毒は千歌ちゃんが焼き去った。これもイレギュラーと言えるかもしれない。良い意味で……ね」

梨子「……………………」

希「結果的に助かってよかった。そう言った方が……殴りやすいんやったら……」

梨子「……………………」

希「……ふう。二つ目は……善子ちゃんの存在……」

469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:01:11.54 ID:74YIMSGjO

千歌「……………………」



希「善子ちゃんもまた強くなりすぎた……。天才とはよく言ったものやね……その力は留まることを知らなかった。厳密には……憎悪と復讐心が才能を開花させた」

梨子「それさえも……希さんが仕組んだんだと……そう言うんですか……」

希「……………………」コクン

梨子「自分の望みのために……善子ちゃんたちの故郷を奪ったんですか……。鞠莉さんたちの焦燥や葛藤を……勝利への執念や……友だちへの思いも利用したんですか……」

希「……そうだよ」

梨子「……………………」ギリッ

穂乃果「梨子ちゃん……」

梨子「続けてください……」

希「殴らなくていいの?」

梨子「続けてください!!!」

希「……………………善子ちゃんに目を付けたのは、千歌ちゃんと対になるほどの潜在能力と……千歌ちゃんと同じウツロイドに近い波長を持った特異点であったから。あの子も……物語に絶対に必要だった」

梨子「対に……ということは……最初から千歌ちゃんの敵に当てるつもりだったということですよね……。だから曜ちゃんを当て馬に……私たちと敵対する関係を作った」

希「だけじゃない。戦い、衝突する理由にはそれだけじゃ足りない。千歌ちゃんが希望で強くなるのとは反対に、善子ちゃんの強さは絶望と憎しみで増幅する。それまでになんの関係も持たない千歌ちゃんとでは、あと一つパーツが足りなかった」

梨子「それが……鞠莉さん……。オハラグループへの復讐……」

470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2017/12/07(木) 00:55:55.76 ID:elQBKiGSO
長文レス死ね
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 01:12:14.42 ID:74YIMSGjO
undefined
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/07(木) 01:13:05.16 ID:74YIMSGjO

希「うちが一番画策したのは……その時期かな……。善子ちゃんがオハラグループに入社する前に……うちもオハラグループに潜り込んだ」

穂乃果「どうやって?いくら希ちゃんでも、一企業に入り込むのは簡単じゃないはずだよね」

希「普通はね。だけど内側から手引きがあれば……それなりのポストに就くことだって容易なんよ」

穂乃果「内側から……?」

希「オハラグループ前総帥……つまり、鞠莉ちゃんのお父さん」

梨子「そんな人ともコンタクトを……」

希「オハラグループの利益の増加と……娘……鞠莉ちゃんの安全を絶対条件に、グループ内での自由と、グループの一部に関しての決定権をもらい、それとなく善子ちゃんに接触した。少しは変装してたから、善子ちゃんはあんまり覚えてないだろうけど。善子ちゃんから里の情報を聞き出し、あくまでも自然にウルトラボールの存在をちらつかせた。グループの倉庫で、千歌ちゃんのお母さんが持ち出したそれを、アローラからの物資と偽ってね」

梨子「実際には……オハラグループはアローラとは取り引きをしていなかった。そうですね……?」

希「うん。そして……うちの指示の下、里にエンドレスパレードランドの建設を決行した」

穂乃果「それがきっかけで善子ちゃんは復讐に……ウツロイドと出会ったことで駆り立てられた。故郷を壊された恨みから。だけど実際は、ベンテンの里は破壊されてなんかいなかった」

梨子「海に浮かんだ島……あの島はまるで切り取られたようにキレイな弧を描いていました。あれは……」

希「そう……。フーパの力で……里の一帯を丸ごと海に転移した……」

梨子「ポケモンや……里に住む人たちに危害を加えないために……」

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 01:19:37.80 ID:74YIMSGjO

希「そのための許可も……里の住人たちからもらった。嘘をついて……」

梨子「嘘?」

希「あの一帯の地盤が不安定で、いつ土砂崩れが起きても不思議じゃない。私たちで里を安全な場所まで移転します。作業は一瞬で終わります。現在と変わらない生活をお約束します……って」

穂乃果「……その様子だと、善子ちゃんたちのことは話してないみたいだね」

希「理由を話して、あの地を明け渡してもらえるとは到底思えなかった。なんせ故郷を理由に、そこの住人だった善子ちゃんを焚き付けて、ウラノホシを……世界を滅ぼさせようとしていたんだからね。壊してはいない……でも、奪ったことには代わり無い。うちは自分のために、あらゆるものを利用した。人も……ポケモンも……利用出来うる……全てを……」

474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 02:52:40.12 ID:74YIMSGjO

梨子「……………………」

希「あとは……細かい調整がいくつか……。善子ちゃんとダークライを引き合わせたことも……予言を石碑という形で残し、自然な形で事態を誘導したことも……。アルセウスの望みどおり……様々な場面でバトルの手助けをしたこともそう……。より劇的に物語を彩るために」

穂乃果「そっか……」

希「これでも神経張り巡らせてたんよ。少しの綻びも……ちょっとしたミスも赦されない繊細なコントロール……。それもこれも、イレギュラーな存在に阻まれてうまくはいかなかったけど……。この物語の完全なイレギュラーは誰だと思う?」

梨子「……………………」

希「梨子ちゃん……それはあなたよ」

梨子「私が……イレギュラー……?」

希「物語の核である千歌ちゃん……その友だちの曜ちゃん。善子ちゃんと同郷であり、凛ちゃんの弟子でもある花丸ちゃん。果南ちゃんに鞠莉ちゃん……ダイヤちゃんと、その妹であるルビィちゃん。この八人の輪に……梨子ちゃんが加わった。不確定要素に焦りを覚えたのと同時に……これ以上ない好機だとも思った」

梨子「メロエッタの……ことですね……」

希「……梨子ちゃんの存在は、千歌ちゃんたち……善子ちゃんたちの両方にとって大きなものになった。一人の強いトレーナーとして……キズナの力を最初に引き出したものとして。人為的な力が働いたわけじゃなく……本当に運命のようだと感じた。もちろん、それはうちにとっても同じ」

梨子「私がいなければ……今回の件に希さんが関与していることが明るみになるはずはなかった」

希「……失敗だとは思ってない。今この時こそが、あるべき未来なんだろうから。梨子ちゃんがいてくれたからこそ……」

梨子「懺悔する機会が出来た……ですか?」

希「さあ……。懺悔出来てるとは思ってないよ……。罪の意識を受容してくれる誰かが在ってこそ懺悔になる。うちがしてるのは、ただの満足いく後悔だよ」

穂乃果「……………………」

475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 02:59:57.78 ID:74YIMSGjO

希「どこで怪しいと思ったの?うちのこと……」

梨子「ネクロズマの……攻撃を受けたとき……。言い様の無い違和感を感じました……」

希「誰にも気付かれないはずだったんだけどね……」ナデ

セレビィ「レービィ……」ショボン

希「梨子ちゃんはキズナ現象を発現してるときの関知能力がずば抜けてるね。海未ちゃんの修行も相まって……かな。やっぱり……そこか……」

梨子「……それもあります。けど、希さんの言動には矛盾を感じていました。アルセウスの力が干渉するものはフーパのリングを潜らせることが出来ない……前にそう言っていましたね。でも……方舟の上ではてんかいのふえをリングから取り出した。そして……一番疑わしかったのはメロエッタの件です」

希「ああ……なるほど……」

梨子「今回の事件の核であるメロエッタを……わざわざ呼び出す理由がまるでありません。よっちゃんが一度呼び出し……けどすぐに逃げられた。メロエッタと波長が合わなかったから。……私なら、メロエッタと波長の合う私ならメロエッタを呼び出せる。だからどうしても、私とメロエッタを引き合わせたかった……。あの試練は、そのためのものだったんですよね」

希「そう……」

梨子「私は……自分から運命の輪に加わったということですか。オトノキザカからウラノホシを目指し……千歌ちゃんたちに出会って……」

希「重ねて言わせてもらうね。必然であり偶然でもある。だけど、うちにとってはこれ以上無い幸運でもあった」

476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 03:11:51.62 ID:74YIMSGjO

穂乃果「気になることが一つあるんだけど」

希「なに?」

穂乃果「私たちの共通の敵として……ウツロイドを……ウルトラビーストをあてがった……。そう考えていいんだよね」

希「うん」

穂乃果「どうしてウルトラビーストだったの?」

希「どうして……」

穂乃果「希ちゃんの口振りだと、それまではいがみあっても、最後は和解してハッピーエンドになる。そうさせるつもりだったんだよね?」

希「そうだよ」

穂乃果「だったら敵は……敵役は善子ちゃんでもよかったんじゃないの?」

梨子「……………………!!」

穂乃果「わざわざウルトラビーストを関係させたから、ここまで大事になって、命の危険もあるようなギリギリの戦いになった。実際に千歌ちゃんは命を落としかけた。リスクを冒してまで、そうする必要があったの?」

希「……………………」

穂乃果「それも、アルセウスのため?」

希「……………………ううん。違う」

477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 09:33:26.68 ID:74YIMSGjO

穂乃果「……………………」

希「物語として……いがみ合った二つの勢力が自然に和解する要因……。それは共通の敵という存在。並の野生ポケモン……自然災害なんて曖昧な対象でなく、誰の目にも明確な悪意を持ったね」

穂乃果「それが……ウルトラビースト……」

希「その危険性も……凶暴性も……理解したうえで利用した。人間への悪意を十二分に孕んだ……ウツロイドを」

梨子「……………………」

希「それこそ国際警察の秘密保護に反するから……詳しいことは言えないけれど。アローラでも、今回の事件と同等の事件が発生した。人為的にウルトラホールを開き、世界と世界を繋ごうとした。ウツロイドは……アローラで発見され捕獲された個体のうちの一体。自分たちを都合よく利用した身勝手な人間に怒りを覚えていた。千歌ちゃんのお母さんによってボールを持ち出され……その後はさっき話したとおり」

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/07(木) 15:16:45.05 ID:74YIMSGjO

希「他に訊きたいことは?」

梨子「不完全なプレートの力でウルトラホールが開くというのは……」

希「アルセウスが教えてくれたこと。一枚一枚のプレートに宿ったアルセウスの膨大な力が、不完全な枚数のそれによって力の循環を不安定にし、時空の歪みを発生させる。その結果開いたのが、ウルトラスペースへと繋がる異次元の穴」

梨子「ネクロズマの存在も知っていたんですか」

希「知ってたよ。ネクロズマのことも……ソルガレオを吸収して強くなることも……。ネクロズマの強さに……さらにその先があることも……」

梨子「その先……?」

希「知らなくてもいい。……今となっては終わったことだよ。そもそも……千歌ちゃんという存在があったからこそ、ネクロズマ……ウツロイドもあれだけの強さを手に入れたんだけど……」



千歌「……?」



穂乃果「どういうこと?」

希「千歌ちゃんのエネルギー……波動は、ウルトラビーストのパワーを増幅することが出来るんよ」

梨子「パワーを増幅……?」

希「潜在能力を引き出し、常に全力を出すことを可能にする。それも千歌ちゃんがイレギュラーたる所以の一つやね。そうやって一つ一つのピースを組み合わせて……思考して……場面に相応しい脚色を施して……その結果、心を揺さぶるような物語が完成した」

梨子「……………………」

希「これで、うちの話はおしまいよ」

479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/07(木) 15:57:37.61 ID:74YIMSGjO

ヒュウウウ……

希「後悔は……ある。けどしてない。満足してる。それ以上に……みんなの大切なものを踏みにじって……貶しておいて……飄々と笑ってる自分に吐き気がする。こうして普通に立っているのが苦しくてたまらない。ジムリーダーとして……ポケモントレーナーとして……あるまじき愚行に手を染めた……。今にも飛び降りたい……飛び降りるべきだって思ってる。たった一時の自己満足のために……うちはいろんなものを汚しすぎた」

梨子「……覚悟はあったんですよね」

希「あったよ。進むのは光の無い荊の道だって理解してた。だからこそ……最後までやり遂げようって決めた。誰に恨まれても……誰に蔑まれても……途中で投げ出さず……けして日和らずに……。後でどうなってもいい……それでも……あの一瞬が欲しかった。光に満ち溢れたあの瞬間に焦がれたんよ……。うちは……………………ッ!!私は……もう一度μ'sになりたかった!!!」ポロッ

梨子「……………………!!」

希「特別なんよ……。うちにとって……μ'sは……」



希『やってみればええやん。特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。本当にやりたいことって、そんな感じに始まるんやない』



希『面と向かって頑張れって言うんやなくて、まだまだ心配ないよって隣に寄り添っていたいかな』


希『九人が集まって、力を合わせて、何かを生み出せれば……それでよかったんよ。うちにとって、この九人は奇跡だったから。……そう。うちにとってμ'sは……』



希「奇跡なんだよ……」

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 19:05:20.23 ID:GJzWcnMs0
そんなに戻りたきゃセレビィの力で戻ればいいじゃん
それが無理でもアルセウスとフーパがいるならディアルガ呼び寄せることだって容易いだろうし戻る術ならいくらでもある筈だろ?
それとこの行動はちかっちの家族になんの利益がある?
全員に利益のある話じゃなかったの?
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 19:07:20.78 ID:2RaX0DnKO
過去に戻りたいんじゃなくて今の状態のままもう一度μ'sになりたかったってことでしょ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 20:27:15.77 ID:yhOw/gDu0
希ちゃんにとってμ’sは特別だもんな。名付け親だし感慨深いところがあったのかもしれない。
μ’s復活を待ち望んでたラブライバーに近いものを感じる。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:04:16.97 ID:74YIMSGjO

千歌「……………………」



梨子「……希さん。私がとやかく言っても変わりませんが……一つだけはっきりしています。あなたがやったことは……あなたが大切にしていたμ'sそのものへの冒涜です」

希「……………………」

梨子「本当にμ'sを愛していたなら……もっと別の方法だってあったはずです……」

希「そうやね……。後悔しても……もう遅いけど……」

穂乃果「希ちゃん……。これからどうするつもり?」

希「他のみんなに話すわけにもいかないしね。とくに千歌ちゃんには……。千歌ちゃんのため……自分の制御しきれない力を抑えるためとはいえ、お母さんやお姉さんたちがうちに手を貸した……なんて、知りたくはないだろうから。……この秘密はずっと抱えて生きていくよ。二人が口外するかどうかは、また別の話だけど」

穂乃果「……私たちの前から姿を消すつもりなの?」

希「のうのうとみんなの前に居続けられるとは思ってないからね。ジムリーダーを辞任して、どこか遠くの街で一人で生きていくよ」

穂乃果「夢のため……μ'sのために手を汚したのに?」

希「罪には罰を……。うちはこの先ずっと罰を背負う。みんなを弄んだが故の業を……」

穂乃果「そっか……」

希「うん」









バシン――――――――!

484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:07:48.78 ID:74YIMSGjO

梨子「……!!」



千歌「……!!」



希「――――――――!!!」

穂乃果「……………………」

希「ぁ――――――――」ジン……

穂乃果「叩かれる方も痛いけど……叩く方だって痛いんだね……。あのときの海未ちゃんも……きっと同じだったんだろうな……」

希「穂乃果ちゃ――――――――」

ガシッ……

グイッ……

梨子「!!」

穂乃果「なに勝手なこと言ってるの……。あれこれめんどくさいこと」
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 21:16:07.31 ID:74YIMSGjO

希「……………………」

穂乃果「ウルトラビーストのことだってそうだよ。共通の敵としてあてがった……それならなんで自分がそうならなかったの?自分じゃ役不足だと思ったから?違うよね。希ちゃんは、自分が汚れ役になってみんなから批難されるのが怖いだけじゃん」

希「そんなこと……」

穂乃果「ないって言い切れるの?」

希「……っ!!」

穂乃果「自分の罪を理解した気になって、それで私たちの前から消える?そんなのただ逃げてるだけだよ。何とも向き合ってない。目を背けて……精一杯自分がやったことを正当化しようとしてるだけだよ」

希「……………………」

穂乃果「私たちだけに打ち明けて……それで罪の重さを軽くしようとしてるだけ。そんなの……私が赦さない……」

梨子「穂乃果さん……」ゾクッ

穂乃果「希ちゃんには……今よりもずっと重い罪を背負ってもらうよ」

希「……………………」

486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 21:38:20.41 ID:NSQKN1Ap0
てっきりちかっちが飛び出してぶん殴るのかと
家族ぐるみで隠し事されて自分の夢さえいいように利用されたのに
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 21:49:26.05 ID:GJzWcnMs0
罪から逃げてるだけとか言ってるけどもそもそも今回の希の行動自体が過去にばかり囚われてこれから来る未来と今ある現実から逃げるための物だったわけだからこの希はもともと逃げ癖があるんじゃないかな
他の作品のキャラに例えるとクレしんの映画「大人帝国」の敵キャラケンとチャコみたいな感じ(被害は天と地ほどの差があるけど)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 22:20:00.14 ID:HTjHc4FhO
これやってることって神様主導の盛大なマッチポンプってことだろ
しかも四天王やら国際警察やら前総帥やら色々が一枚手を噛んでると言う

たちが悪すぎて笑えねえ
隠蔽すら完璧とか黒すぎる
…もう滅ぼして良くね?(ウツロイド並感)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 22:28:59.09 ID:elQBKiGSO
長文レス共は死んでくれ
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 22:38:47.66 ID:74YIMSGjO

穂乃果「希ちゃん。希ちゃんには……この先ずっと私たちと一緒にいてもらう」

希「――――――――!!!」

穂乃果「今までどおり、みんなと一緒に。楽しいときに笑って……悲しいときには泣いて……これから先の時代を造ってもらう。私はなにも言わないし、誰にもこの事を話さない。他の誰も……真実を知らないまま生きていく。希ちゃんがしたことの意味を知らないまま。希ちゃんは……罪の重さに押し潰されながら……全てを隠しきって私たちといることを選んでもらう。私たちの顔を見る度に思い出す……ポケモンと触れあう度に自分の犯した罪を後悔してもらう。頭が割れそうになっても……胸が締め付けられても……全てを吐き出しそうになっても……絶対に赦さない。生きてることがツラくなっても……絶対に……………………逃がさない……」

希「……………………残酷なくらい優しいね」

穂乃果「……………………」

希「誰にも話さないっていうのは……穂乃果ちゃんも一緒に背負うって意味でしょ……。本当に……それでいいの?うちは……穢れてるんよ……?」

穂乃果「……………………」



千歌「……………………」



穂乃果「それでも……」スッ

梨子「……!」

穂乃果「それでも……希ちゃんは……私の大切な仲間だから……。かけがえのない……たった九人のμ'sだから……」

希「……………………」

穂乃果「楽しい笑うし……悲しいときは泣く……。仲間が苦しんでたら……その苦しみは分かち合いたいって思うんだよ……」

ポカ……

穂乃果「希ちゃんがしたことは赦されないけど……今はそれ以上に……希ちゃんが苦しんでたことに気付けなかった……私のことが赦せないよ……」

ポカッ……

穂乃果「なんで……話してくれなかったの……。なんで……っ」ポカッ……ポカッ……

希「ゴメン……」

ポロポロ……

希「ゴメン……っ」ポロポロ……

穂乃果「バカ……希ちゃんの……バカ……」ポロポロ……

491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 22:46:54.54 ID:74YIMSGjO

梨子「……………………希さん」

希「……………………」

梨子「私も……なにも言いません……。ここで聴いたことは……胸のうちに留めます。千歌ちゃんや……みんなの大切なものを踏みにじったことは、けして赦しません……。だから……ずっと後悔してください……。そして……強く生きてください……」

希「それでいいの……?」

梨子「失したものも多いかもしれない。けど、それ以上に得たものは大きいと思うから。たとえ予定調和の巡り合わせだとしても……私たちの絆も、物語も……本物だから」

希「梨子ちゃん……」

梨子「後悔して……嘆いて……次の世代がそうならないよう、希さん自身で未来へ導いてください。それが……私からの条件です」

希「うん……。ありがとう……梨子ちゃん……」

梨子「……はいっ」ニコ

492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 23:00:49.14 ID:74YIMSGjO



千歌「絆も物語も本物……か」

ギュッ

千歌「……♪……だよねっ♪」クルッ

タタタタ……



――――――――

――――

――

493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/07(木) 23:58:53.93 ID:74YIMSGjO

――――――――



〜♪

にこ「にこぷり!!」

りんまる「にこにこ!!」

にこ「にこぷり!!」

えりダイ「YEAH!」

にこ「ぷりてぃ〜GIRL!!」

キメガーオキービシックツーイキュー♪

ことり「きゃあ〜♪にこちゃ〜ん♪」ノシ

曜「Foooooo♪」ノシ



梨子「なにこの盛り上がり」

海未「みんなシラフですよ」

善子「シラフでこれってどうなの」



希「……………………」

穂乃果「……なにがあっても、楽しそうなとこを見ると元気にならない?」

希「……そうやね」

にこ「んのぉぞぉみぃ〜!!!」

希「!!」ビクッ

にこ「どぉ〜こ行ってたのよ〜!!スーパーアイドルにこにーのワンマンライブ見逃すとかありえないんだけどぉ〜!!」

希「にこっち……」

にこ「ほら、あんたもこっち来て歌いなさい!!デュエットするわよデュエット!!」

希「いや、うちは……」

にこ「あぁん!?にこのマイクが受け取れないっての〜!?」

希「にこっち絡みがスゴい……」

真姫「いつものことでしょ」

494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 00:57:05.06 ID:USTgJ6B9O

海未「希」

希「?」

海未「なにがあったかは知りません。ですが、いつもと様子が違っているのはわかります」

希「……!」

海未「何年の付き合いだと思っているんですか。……にこも、あれでも元気づけようとしているんですよ」

希「……………………」

にこ「希ィ!!!はやく来なさい!!!」

キーン!

凛「にゃあっ!!にこちゃんうるさい!!」

理亞「〜っ」

絵里「希が歌わないなら、エリチカが歌っちゃうわよ♪」

花陽「希ちゃんっ♪」

希「……っ」ゴシゴシ

穂乃果「みんな待ってるよ」ポンッ

希「も〜っ……仕方ないなぁ……♪」

にこ「さっさとしなさいよ♪」

希「わかってるっ♪」

にこ「それじゃーいくよー♪ポケモン、ゲットにこー♪」

テーテテテテテテー♪

テテッテーテーテーテーテーテテテテテテーテテッテー♪

希「たとえ火の中 水の中 草の中 森の中〜♪土の中 雲の中 にこっちのスカートの中〜♪」ピラッ

にこ「きゃあ〜♪ってぬぁにやらせんのよぉ!!!このぉ〜!!!」

希「やーん♪」



千歌「アッハハハハハハハハハ♪」

梨子「フフフフフ♪」



にこ「待ちなさ〜い!!!」

希「やーだーよー♪」

ポロ……

希「〜♪……アハハハハハハ♪」

495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 02:09:17.87 ID:USTgJ6B9O

――――――――

――――

――



穂乃果「さてさて、宴もたけなわではございますが……そろそろパーティーもお開きとさせていただきます」

千歌「えー!!」

穂乃果「お約束ありがとう。っと、その前に……知ってる人もいるけど、ここにいるメンバーには伝えておくことがあります。鞠莉ちゃん」

鞠莉「……………………」スタスタ

果南「……………………」

ルビィ「うゅ?」

鞠莉「この場を借りて……みんなに話さなきゃいけないことがあるの」

善子「話さなきゃいけないこと……?」

ダイヤ「……………………」



鞠莉「私は……四天王を辞任するわ」

496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 02:39:40.48 ID:USTgJ6B9O

梨子「四天王を辞任する……!?」

鞠莉「公式に発表してはいないけど、チャンピオン……穂乃果さんと、A-RISEの三人からは許可をもらってる」

花丸「なんで……」

鞠莉「今回の件で、自分の未熟さを思い知った。私はまだまだ幼稚で、知らないことも、出来ないことも多すぎる。四天王という地位に収まっていては、私という人間の成長が止まってしまう。もっとたくさんのものを見て、たくさんのことを知る。そうすることで……もっともっと広い世界を知ることが出来る。そう思ったの」

梨子「でも……それだと四天王に空席が……」

穂乃果「そう。だから新しく誰かを四天王に抜擢しなきゃいけない。候補として上がってるのはジムリーダーの誰か……。けど、急にジムを空けるわけにもいかない。そこで、私としては四天王に推薦したい候補が何人かいるんだよね」

千歌「候補?」

穂乃果「果南ちゃんに、ダイヤちゃん」

果南「……………………」

ダイヤ「……………………」

穂乃果「善子ちゃん……それに梨子ちゃん」

善子「……!!」

梨子「私も……?」

穂乃果「元四天王の果南ちゃんに、実績と功績のあるダイヤちゃん。誰もが認める実力者の善子ちゃんに、元チャンピオンの梨子ちゃん。まあ……梨子ちゃんに関しては異例中の異例だけど。他の地方のチャンピオンが四天王になるなんて前例が無いし」

497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 03:08:29.76 ID:USTgJ6B9O

梨子「それは、まあ……」

穂乃果「で、どうする?」

果南「断ります」

ダイヤ「右に同じですわ」

善子「ヨハネの名にかけて」

穂乃果「え?」

善子「あ、お断りの方向で……///」

穂乃果「まあ……そうだよね」

果南「理由は鞠莉と同じです。私ももっと広い世界を見たいから」

ダイヤ「分不相応ですわ。それに……私には、もっといい地位もありますので」ポン

ルビィ「お姉ちゃん……///」

ダイヤ「恐れながら、辞退させていただきます」

善子「私も。ていうか、四天王とかチャンピオンに興味無い。一番強いのは私だし」

花丸「傲りがすぎるずら」ペシッ

善子「事実だもん」

穂乃果「梨子ちゃんは?」

梨子「べつに……地位にこだわりはありませんから。私もお断りします」

穂乃果「全員に断られるとは……」

ツバサ「予想はしてたんでしょ?仕方ないわよ」クスッ

曜「わかってはいたけど、自分が選ばれないってちょっとショックだよね」ヒソヒソ

千歌「私たちもそれなりだと思うんだけどね」ヒソヒソ

真姫「なに言ってるのよ」

ようちか「うわっ!!?」

海未「まったくです」

絵里「あなたたちは、挑戦する側でしょ」クスクス

曜「あ……!」

千歌「そっか……」

498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 03:37:22.84 ID:USTgJ6B9O

穂乃果「それじゃ……当初の予定通りだね」

千歌「……?予定?」

穂乃果「四天王の着任は断られるだろうなって、最初から予想してた。だから……これを機会にちょうどいいかなって、決めてたことがあるの」

曜「決めてたこと?」

穂乃果「次のリーグ挑戦を期に、一時的にウラノホシボケモンリーグを凍結するの」

梨子「!!!」

果南「!!!」

ダイヤ「リーグを……凍結する……!!?」

穂乃果「鞠莉ちゃんと同じ……とは言えないけど、私もチャンピオンの座を降りようと思うんだ」

ルビィ「穂乃果さんが……チャンピオンを辞める……!!?」

梨子「そんなことをすれば……本当に……」

英玲奈「チャンピオンと四天王の空席が二つ。それではリーグが機能しない」

あんじゅ「だから、一時的にリーグを凍結させるの」

曜「理屈はわかりますけど……なんで急に……」

穂乃果「急じゃないよ。ずっと考えて……ようやく形に出来そうな段階まで来た」

梨子「いったいなにを……」

穂乃果「リーグも……ジム戦も……常識から外れ、その全てのルールを根底から覆す、史上最大のバトルイベント。その名も……ラブライブ!」

499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 03:53:28.14 ID:USTgJ6B9O

千歌「ラブライブ……」

ことり「そう♪ウラノホシ……ううん、世界中のトレーナーを巻き込んだ一大バトルトーナメント♪」

海未「通常のバトルのみならず、コンテストやパフォーマンス……ありとあらゆる分野で競い合い、たった一人の頂点を決めるのです」

ルビィ「それって……」

花丸「本当の一番を……決めるためのバトル……」

穂乃果「勝てばウラノホシのチャンピオンのイスが手に入る。参加条件は……ポケモンを好きであることだけ!!それだけでいいんだよ!!」

梨子「ジム戦も……リーグ戦も無しに……延いてはチャンピオンのバトルも無しにウラノホシのチャンピオンになれる可能性がある……。たしかに……今までの常識からはかけ離れてる……。けど、そんなイベントが実現可能なんですか?」

絵里「構想はあった。だけど、私たちの強さ故に……とても参加するトレーナーが集まるとは考えられなかった。だけど……」

花陽「みんながいる♪みんなが戦う姿は……すごくドキドキして、見ている人を感動させるの♪」

にこ「私たち相手に一歩も引かない度胸。あんたたちが力を貸してくれれば、きっと実現出来る。いいえ、実現してみせる!!」

凛「それが、凛たちがやりたいこと!」

真姫「私たちの夢」

希「ポケモンとトレーナーが紡ぐ奇跡を、未来に繋げたい」

500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 04:00:15.89 ID:USTgJ6B9O

千歌「未来……っ///」

曜「スゴいスゴい!!なんかワクワクしてきた!!」

梨子「ポケモンとトレーナーが輝くための最高の舞台……!!」

花丸「マルたちが力になれるなら……!!」

ルビィ「うんっ!!なんでも手伝います!!」

善子「堕天使の腕の見せ所♪」

ダイヤ「がんばルビィ……ですわね!!」

果南「おもしろくなりそうっ♪」

鞠莉「私たちの新しい物語……♪セカンドシーズンのスタートデース♪」

聖良「もちろん……!!」

理亞「私たちも!!」

穂乃果「うんっ!!みんな……ありがとうっ♪」

501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 04:05:06.16 ID:USTgJ6B9O

千歌「……あれ?でも、さっき次のリーグ挑戦が終わったらって……」

あんじゅ「♪」ニコッ

英玲奈「フッ♪」

ツバサ「そう、次……よ♪」

鞠莉「そうだよ、千歌っち♪」

ツバサ「ジムバッジを集め、リーグ挑戦に牙を研ぐ怪獣……。相手にしないのは、失礼じゃない」ニッ

千歌「……!!」

穂乃果「千歌ちゃん」

千歌「!!!」

穂乃果「かかっておいで。全力で」

502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 06:36:40.66 ID:bD7a7PJb0
この地方のジム巡りの順番は
くさ→かくとう→ほのお→フェアリー→エスパー→こおり→ひこう→ドラゴンか
ゲーム的のは4つ目フェアリーは結構鬼門
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 11:51:48.18 ID:faBfUaA2O

千歌「……………………」

穂乃果「……なんて、急かしたりしない」

千歌「!!」

穂乃果「なにも今すぐってわけじゃない。何事にも段取りがあるもんね。千歌ちゃんにも、やるべきことがあるんでしょ?」ニコッ

千歌「……はい!!」

梨子「……………………」

千歌「……梨子ちゃん!!!」

梨子「……ついに、このときが来たわね」ニッ

曜「……!!!」ゴクリ

梨子「千歌ちゃん……私と……」

千歌「ダメ!!!」

梨子「!!」

千歌「挑戦者は私だから。私から言う」

梨子「……クスッ。ええ……♪」

鞠莉「…………………………」

果南「……………………」

ダイヤ「……………………」

善子「……………………」

ルビィ「……………………」

花丸「……………………」

曜「……………………」

梨子「……………………」

千歌「……………………」

504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 12:44:21.86 ID:faBfUaA2O

梨子『私、梨子。ポケモントレーナーです』ニコリ



千歌『梨子ちゃんはまだウラノホシに来たばかりだもん。まだまだこの地方は広いよ。まだまだ見たことのない場所や、会ったことがない人がいる。メロエッタのことがわかるまで、諦めるのやめようよ』



千歌『梨子ちゃんが下向いてどうするの!!!ちゃんと顔上げろ――――!!!大切なパートナーなんでしょっ!!!梨子ちゃんが見なきゃいけないのは誰!!!一緒に戦ってるのは誰!!!そんなんじゃ……ケロマツの方からいなくなっちゃうよ!!そんなの……私が勝ちたいって思った梨子ちゃんの姿じゃない!!!たとえどんなに弱気になっても……譲れないものはっ、自分の手で掴まえろ――――!!!!!』



梨子『負けっぱなしじゃいられない……!!!』



千歌『私がリーグを戦えるくらいに強くなったら……』



千歌「梨子ちゃん。私と、バトルしてください」

梨子「ええ。喜んで」

505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 20:15:27.39 ID:qSD9eTRLO

――――――――ポケモンリーグ

――――――――南天の白きスタジアム



ルビィ「広い……おっきぃ……」

花丸「ここが……ポケモンリーグの頂点……」

ツバサ「そう。本来ならば、四天王に勝利した者だけが足を踏み入れることを許され聖なるフィールド。ここで……次代のチャンピオンを決定するバトルが繰り広げられる」

果南「……………………」

鞠莉「果南……」

果南「大丈夫。トラウマはもう、振り払ったから」

善子「ここで戦うのね……千歌とリリーが……」

ダイヤ「よろしいのですか?あくまで私闘なのに、このような……」

真姫「チャンピオンがいいって言ってるんだから、べつにいいんじゃない」

穂乃果「二人の決着をつけるのに、これ以上相応しいフィールドは無いよ」ニッ

曜「……………………」トクン……トクン……

にこ「緊張するわね……」

曜「はい……。でも、ドキドキしてます……///」

絵里「見届けましょう。みんなで」

花陽「来ました……!!」



バタン――――――――

――――――――バタン

スタ……スタ……

スタ……スタ……

ザッ!

千歌「……………………」

梨子「……………………」

506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 21:12:37.32 ID:qSD9eTRLO

凛「……?二人とも着替えたの?」

ことり「せっかくのバトルだもん♪おもいっきり可愛い衣装で戦ってほしくて♪」

海未「千歌は白のジャケットに赤のスカート……梨子は黒いジャケットにパンツルックですか。また対極的な……」

ことり「だって似合うんだもん♪」

曜「スッゴく可愛いです!!!」

ことり「ね〜♪」

善子「リリー……おへそ出てるんだけど……」

花丸「出てるね」

善子「リリーのへそ出しって……なんていうか……こう……エロ――――――――」

鞠莉「Sexyデース♪」

善子「あっ、うん!それ!セクシー!!」

花丸「……………………助平ずら」ボソッ

善子「……………………ゴメンナサイ///」

507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/08(金) 21:49:27.39 ID:qSD9eTRLO

善子「コホン……///ところで、みんなはこのバトルどう見てる?」

ダイヤ「どうとは?」

善子「どっちが勝つと思う?」

ルビィ「どっちが……」

聖良「短期間で圧倒的な躍進を見せた千歌さんと……チャンピオンにまで上り詰めた確かな実力を持った梨子さん……」

理亞「……………………」

果南「そういう善子は?」

善子「……7:3でリリー」

ダイヤ「というと?」

善子「千歌はたしかに強くなった。ポケモンを愛し、ポケモンに愛されて……その力を最大限まで引き出せる稀有な才能。キズナ現象までたどり着いたリザードンはもちろん、伝説級のソルガレオやカプ・レヒレの安定感はちょっとのことじゃ揺るがないし、ピカチュウやモクローだってレベルが高いわ。それでも、千歌はリリーに経験という一点で及んでない。それはバトルにおいて勝敗を分ける重要な場面で如実に現れる」

花丸「濃密な時間を過ごしたのは二人とも一緒……。それなら、それ以前のトレーナーとしての来歴が勝負を左右する……」

ダイヤ「ですが、千歌さんには経験の差を埋めるだけのセンスがありますわ。私たちには無い独創性と柔軟な発想。ここ一番での地力は目を見張るものがありますわよ」

善子「そう。だから3なのよ。千歌が勝つにはそれを活かしてリリーの布陣を突き崩すしかない」

鞠莉「なるほど……それは難しそうね……。元とはいえチャンピオンだったんだもの……。チャンピオンの称号は強さの証……。誰を相手にも少しの隙さえ与えてはくれないはずよ」

穂乃果「それに、この一週間の特訓で完全に昔の強さを取り戻してる。あの頃の……無敵だった頃のね。だけど、なにが起こるかわからないのがポケモンバトルでもある」

善子「……そうね」

508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 23:03:30.32 ID:7cl7ZMhR0
この服装はちかっちがDAYDAYDAY衣装でリリーがコワレヤスキ衣装かな?
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 23:21:30.19 ID:UwGEg1rSO
壁あるかな?
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/08(金) 23:41:33.64 ID:qSD9eTRLO

梨子「こうして……向き合うときを楽しみにしてたわ。戦いたいって、面と向かって言われたあのときから……ずっと……」

千歌「うん。私も楽しみだった。どうすれば勝てるか……どうやったら梨子ちゃんを越えられるか……。梨子ちゃんの顔を見ると、自然にそんなことを考えるようになってた。梨子ちゃんは……私にとって目標だった」

梨子「目標は越えるもの……。その覚悟も準備も……とっくに出来てるんでしょ?」

千歌「当然……。私たちの全力で……梨子ちゃんを越える!!!」グッ!

梨子「酔いしれさせてあげる。私の楽団が奏でる音楽に。だから千歌ちゃんも、戦術も、キズナ現象も、メガシンカも、Zワザも……たった一滴も余すことなく……全てを出しきりなさい!!!」バッ!

ゴオオオオオオオ――――――――!

千歌「私はトチマタウンの千歌!!!夢はポケモンマスターになること!!!そしてウラノホシリーグ……ラブライブ!優勝だぁ!!!」

梨子「オトノキザカリーグ、元チャンピオンの梨子!!!聴かせて千歌ちゃん……あなたたちの音を!!!」



ザッ!

穂乃果「ルールは6vs6のフルバトル!!!どちらかのポケモンが全て戦闘不能になったら終了!!!正々堂々、力の限りを尽くして戦うこと!!!」



千歌「はいっ!!!」

梨子「はい!!!」



穂乃果「それでは……バトル、開始――――――――!!!!!」



梨子「さあっ、前奏曲(プレリュード)よ!!」シュッ ポンッ!



切って落とされた……千歌と梨子のフルバトル……
互いの全力を睹した戦い……オープニングを飾る梨子のポケモンは……
安価下1
ランプラー、ガブリアス、トゲキッス、チェリム、メロエッタの中から

511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 23:46:39.25 ID:bD7a7PJb0
ガブリアス
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