【安価】桃太郎がわらしべりながら鬼退治を目指す

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204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 21:41:53.23 ID:EOKkaufto
暗いというよりしんみりの方がしっくりくる
個人的にはけっこう好き
205 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/19(火) 22:24:44.16 ID:o/kquj3o0
後日談を書こうと花咲か爺さんの話を読み直してみたら、
すっかり忘れてたけどポチは中盤ぐらいで殺されるんですよね(しかも不可避)
……ということを考えてみてこういう話になりました。

次の猿編はスカッと仕上げたい。
206 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/20(水) 21:12:54.28 ID:bCRfG+/r0
猿「なんや騒がしいな」

龍太郎「大変だ、子供が高枝に引っかかってる!」

村人A「うちの子が……」

村人B「どうやってあんな高い木に登ったんだ」

村人C「誰か助けを……」

猿「よっしゃわいがなんとかしたろ」

村人A「本当かい!ぜひお願いします」

猿「太郎、あの子の真下まで行ってくれ」

龍太郎「おう!」

猿「気弾!」

村人C「木の棒を振り回しただけで木の枝が折れたぞ!なんと不思議な」

龍太郎「オーライオーライ!」

猿「よっしゃナイスキャッチや」

村人A「おお、ケンタ……本当にありがとうございます」

村人D「旅のお方、あなたの腕を見込んでぜひお願いがございます。もちろんお礼はいたします」

龍太郎「猿、行ってみようよ」


龍太郎「猿と一緒に旅をしながら働いたりいろんな人を助けたりしているうちに、僕たちを探しているという人に出会った」

男「殿の使いの者だ。殿がそなたらに興味があると仰せられておる」

猿「お殿様が?」

龍太郎「すごい、これは大変な名誉だよ」


殿「力自慢の龍太郎。それと猿、そなたは不思議な術を使うと聞くが一体どのようなものじゃ」

猿「えー、空気の弾をーえー作りーですねえー遠くに飛ばしますという術でござりまして」シドロモドロ

側近「殿ー!」

殿「なんじゃ騒々しい」

側近「たった今このような文が」

殿「……何だと!猿よ、かつて近隣の村々を荒らしておったというのはそなたか」

猿「それは……」

龍太郎「事実でございます。しかし今は心を改め世のため人のために尽くそうと」

殿「もうよい。残念だがそのような者を取り立てるわけには参らぬ」


猿「すまん……わいの過去の悪行のせいで」

龍太郎「気にしないでくれよ。だいたい考えてみれば僕らにあんな堅苦しいところは性にあわないよ」

猿「それもそうや。じゃこれからもずーっと気の向くままに旅しよか」


二人の楽しい旅はまだまだ続く……


若羊「と思ったら大間違いだっちゃ」

猿「わあっ若羊!?」

若羊「乙女の胸をさらした責任とって結婚してもらうっちゃ」

龍太郎「えっそんなうら……ひどいことしたの?」

猿「あれは事故やー!」
207 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/20(水) 21:19:20.36 ID:bCRfG+/r0
↑1行目訂正
・おまけ4 猿と龍の子太郎のゆかいな旅

行数制限が気になりすぎてサブタイトル入れ忘れてた。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:47:27.80 ID:fBaNo81Co
若羊たん(;´Д`)ハァハァ
猿爆発しろww
209 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/22(金) 22:14:03.04 ID:HemSD7O60
おまけ5 熊出没注意

昆「金太郎さん、大変です!」

金太郎「どうした」

昆「熊が山から下りてきたのですが、金太郎さんに会いたいらしいのです」

金太郎「あいつか」

昆「そうですね」


クマ「どうもご無沙汰しておりました」

金太郎「熊一頭で山を下りてくるなんてお前、鍋に放り込まれちまうぞ」

クマ「やだなあ僕ももう大人ですよ。銃弾ごとき掴んでポイってなもんです」

金太郎「まさか。それにしてもずいぶんとこう……深みが出てきたように見えるが」

クマ「ええ、あれから僕は修行をしていたのです」

金太郎「ほほう。お前が修行したからにはさぞ強くなったのだろうなあ」

クマ「いえいえ、修行といいましても料理のほうでしてね」

金太郎「料理?」

クマ「鬼の板前の仕事を見ているうちに料理の魅力に目覚め、あの後は各地で修行しておりました」

昆「ユニークな熊さんですのね」

金太郎「いやしかし実に立派ではないか。そうだ、もしよかったら何かご馳走してくれないか」

↓1
1.はい
2.いいえ
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 22:15:54.89 ID:BSUiDG0lo
1
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 22:21:43.51 ID:c4KTeWDho
まさかの料理人
212 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/22(金) 22:45:08.82 ID:HemSD7O60
クマ「ええ喜んで。実はそのつもりで食材も用意いたしておりまして」

金太郎「そのようだな、さっそくこの鍋に飛び込むが良い」

昆「月の兎じゃないんですから」

クマ「勘弁してくださいよ。捕りたての川魚を塩焼きにしてみました」

金太郎「うむ、なんとすっきりとした味わい」

昆「生臭さを全く感じませんわ」

金太郎「これは実に丁寧な仕事だ。素晴らしい。この腕を生かさない手はないな」


時は流れ、金太郎達は村に居酒屋をオープンした。


旅人A「へえ、熊料理の店だとさ」

旅人B「いいねえ」

クマ「へいらっしゃい」

旅人A「お、おい厨房にクマがいるぞ!?」

金太郎「熊が料理するから熊料理店にございます」


金太郎とクマのお店はなぜか旅人には不評だったそうな
めでたし、めでたし
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 23:15:47.53 ID:c4KTeWDho
ほっこりした!
214 : ◆5Xp2MHTzaI [saga]:2017/12/23(土) 00:58:19.03 ID:Np6cNmng0
これにて本当に終了

ご愛読&安価ありがとうございました
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 07:05:48.38 ID:tKbZnor0o
おつ
面白かった
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 13:49:03.67 ID:iHfQ4pe+o
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