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【安価コンマ】箱庭系萌えソシャゲの世界へ異世界転移Part2【オリジナル】
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696 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:03:53.80 ID:n5kaOew2o
>>695
その内まかり間違って「あ、これ回避できないししたくないな」ってなったら部分部分でR行く可能性はあります。
ただ、今の所予定としてはありません。
697 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:04:30.82 ID:n5kaOew2o
畑仕事を終えて。
夕飯も食べてお腹一杯。
それから露天風呂でぬくぬくとして。
皆で集まって談笑したら、それで一日はもうおしまい。
あなたも自分の部屋に戻り、燭台の火で小説を読み進めていました。
この後は大体いつものパターン。
スピナかマトかがやってきて、ちょっとした運動へのお誘いです。
さて今日はどちらが来るか。
ちょっと楽しみに待つあなたの耳に届いたのは、意外な声でした。
「おにいさま、まだおきてる?」
「おにいさま、まだおきてたわ!」
部屋の扉をちょこっと開けてきゃいきゃいと。
覗き込んで喜ぶのはさくらとちえりでした。
698 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:18:59.30 ID:n5kaOew2o
「スピナもマトもずるいんだもの」
「いっつもおにいさまをひとりじめなんて」
「「だからきょうは、わたしたちといっしょで良いでしょう?」」
そういう主張です。
聞けば、いつもの二人とは既に話をつけているとの事。
抜かりは無いようでした。
であれば今日は双子に挟まれて眠るのも良いでしょう。
子供らしい高い体温は程良い湯たんぽにもなりそうです。
さくらとちえりの甘い香りに包まれていれば、きっと良い夢も見れるに違い有りません。
そして何より、自分を慕ってくれる可愛い女の子と一緒で嬉しくない訳が無いのです。
「ありがとう、おにいさま!」
「おにいさま、だいすき!」
大喜びの二人は早速あなたに抱きつきました。
しゃん、と小さな音。
赤いゴシックロリィタの首元を飾る鈴の音です。
何だか随分久しぶりに聞いた気がします。
最近では色んな服をとっかえひっかえしていたからでしょう。
鈴自体、長く目にしていませんでした。
699 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:30:46.52 ID:n5kaOew2o
さて、装飾多めのゴシックロリィタですが、勿論寝るには向きません。
寝心地はきっと最悪ですし、服につくシワを考えれば悲鳴が上がってしまいそう。
ですので、双子はお着替えの時間です。
二人はパジャマをしっかり持参していました。
薄手でやわらか、肌触りもとっても良好。
髪色と同じ薄桃のそれは、いつもの妖精さん謹製です。
その着替えにはあなたも手伝わされました。
何だか今日の二人はいつにも増して甘えん坊です。
ゴテゴテしたゴシックロリィタを苦労して脱がし、パジャマを着せてボタンを留めて。
最後に鈴を移動させたら出来上がり。
報酬は何かと言えば。
「「おやすみのキス、しましょ?」」
ちゅっ、と可愛らしい二つの啄ばみ。
きっとこの世にこれほど価値ある酬いもありません。
返礼として一度ずつ啄ばみ返して、あなたは幸せを噛み締めました。
700 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:42:16.54 ID:n5kaOew2o
で、後は寝るだけとロウソクを吹き消そうとしたのですが……。
「おにいさま、もうねちゃうの?」
「そんなのとってももったいないわ」
さくらとちえりは、まだまだ眠りたくはなさそうです。
ちょっと興奮が過ぎたのでしょう。
活力をまだまだ残している様子で、あそびましょうと誘いをかけます。
今あなたが灯りを消したなら、きっと二人はすぐさま膨れっ面になるに違いありません。
折角一緒の夜だというのにそれは残念でした。
「うーん……じゃあ、少しだけだよ?」
あなたはあっさりと折れ、双子はやったぁと快哉を上げます。
甘やかしている自覚はあなたにもあります。
が、どうにも止めようが無いのです。
それもこれも二人が可愛いのが悪いのだと、あなたは自分だけで頷きました。
そうして――。
701 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/26(日) 23:56:38.49 ID:n5kaOew2o
――そうして。
「あなた」はギッチリと縛り上げられたのです。
「……えぇと、これはどういう事かな」
あなたは勿論抗議しました。
今のあなたは、二人に初めてのキスをしたあの日とまるで同じです。
ベッドに腰掛けた状態で、腕を後ろに回して組んだ形。
両手両足は縛り上げられて少しも自由になりません。
前回の反省を生かしたのか力尽くで解く事も無理そうでした。
更に今回はそこにアレンジまで。
目を覆うようにリボンを巻かれてしまったために、今日は視界まで無いのです。
そんなあなたへ、二人はくすくす笑って答えます。
「「だって……その方がたのしいでしょう?」」
声に含まれた妖しい色に、あなたは色々察しました。
具体的には。
(あ、これもしかして相当危険な状況なのでは?)
とか、その辺りで。
702 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 00:13:30.28 ID:Xwlo+LkKo
ぎし、と。
ベッドを軋ませて二人はあなたに迫りました。
さくらは右腕を引き寄せて。
ちえりは左腕を抱き締めて。
薄く幼い体を押し付けて、誘惑するように。
「だいじょうぶよ、おにいさま」
「おにいさまは、じっとしているだけでいいの」
くすくす、くすくす。
最高の遊び道具を手にした双子は、とても嬉しそうに笑います。
もう抵抗するには何もかも手遅れ。
助けを呼ぼうにも防音は十分で、スピナとマトに根回しがされている以上誰も来ません。
「「……ぜぇんぶ、わたしたちがしてあげるから」」
しゃん、と軽やかな鈴の音と共に。
ただ弄ばれる他に道は無いのだと、あなたは強制的に理解させられたのです。
703 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 00:28:14.57 ID:Xwlo+LkKo
初手は右からでした。
腰掛けたあなたの脚を乗り越え、膝の上に座ります。
見えずとも感触から、ちょうど向き合うような形。
そこからあなたの首に腕を回して、体の全てを押し付けました。
途端に、甘い香りが届きます。
幼い少女特有のそれに思わず少しだけ深く息を吸い。
「んっ」
そのタイミングを狙い打たれました。
さくらがあなたを奪いにかかります。
既に火が入り、十分な熱を持った小さな唇が、あなたを啄ばみました。
あなたも良く知るやり方。
ちょうど、マトを蕩けさせるための物と全く同じです。
少々状況が特殊ではありますが、今更その程度では動じません。
求めに応え、あなたもまたさくらの幼さを楽しみました。
これくらいならば大丈夫。
弄ばれるといっても、まだまだ余裕を持っていられる範囲です。
どうやら何とかなりそうだと……あなたは油断をしてしまいました。
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 00:33:13.93 ID:ol187WpOO
そのう…こんな感じのイベントが実際にゲームでも?
そら理性蒸発した人が蔓延しますわ
705 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 00:46:21.37 ID:Xwlo+LkKo
見逃してくれる理由などありません。
ほんの僅かに気の緩んだ隙間に。
「……はむっ」
耳たぶが温かく柔らかい物に包まれました。
肌は一瞬でぞわりと震え、あなたの体は思わず跳ね上がり。
しかし二人揃っての抑え付けで、すぐに引き戻されました。
「だめよ、おにいさま?
にがしてなんてあげないんだから」
唇を吸われたまま、少女の体温に接したままで。
鼓膜に直接息をかけるような近さから、囁きが贈られました。
そのまま更に、ぺろりと。
悪戯のようにちえりの舌があなたの耳を犯します。
女のような悲鳴があなたの喉から漏れて、それを奪い飲むように、さくらは一瞬だけ口付けの深度を増しました。
ですがそれはほんの一瞬の事。
すぐさま再び啄ばむだけに戻ります。
706 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 01:01:23.76 ID:Xwlo+LkKo
あなたは余りのじれったさに、思わずさくらを追いました。
くすり、という小さな笑いはきっと幻聴ではありません。
それと同時に、あなたの首筋はゆっくりと舐め上げられて、思考を溶かされたのですから。
追いかける?
そんな余裕は既に無く、お情けのように一度舌が差し込まれただけで、またも元通り。
そもそも試みるべきではありませんでした。
あなたに許されるのはただ耐える事。
他の全ては、さくらとちえりが付け込む隙にしかならないのです。
――欲しいんだったら、求めれば良い。
けれど簡単には与えてあげない。
私たちの掌の上で、可愛らしく踊らせてあげる。
くすくす、くすくす、と。
それは嬉しそうに笑む双子に、あなたはただ翻弄されました。
単調なキスにあなたが慣れそうになれば、ちえりが悪戯に攻め。
与えられた快楽に突き動かされれば、さくらは焦らすように守り。
逆に喜悦を与えて誘導しようとした所で。
さくらはするりと腕をほどいてあなたから逃げ。
僅か一秒の空白が生んだ寂寥を全て把握しているかのように、頬をくすぐる指先一つであなたを幼児に返しました。
最早何の手立てもありません。
今のあなたに比べれば、荒れ川に浮く秋の枯葉の方がまだ幾分堅牢でしょう。
707 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 01:19:29.05 ID:Xwlo+LkKo
「おにいさま、くるしいの?」
どれだけそんな時間が流れたでしょう。
余りに気持ち良く、しかし同時に拷問じみた交わりは長く長く続きました。
秒毎に白くなり続けた思考は既に跡形も無く、何もかもが溶かされています。
未だに言語野が機能していたのは殆ど奇跡でした。
ちえりの囁きに、あなたは何度も頷きました。
あなたの全身はどこもかしこも鋭敏化していました。
さくらが、ちえりが、僅かでも触れている部分は焼けるような熱さえ感じます。
最早痛みに近いそれは、余りに肥大化しすぎた快楽に他なりません。
だというのに、快は決して臨界に届く事は無いのです。
完全な管理下に置かれた一定のラインを越えられず、ひたすらに苛まれるばかり。
そんなあなたの必死さに、二人は笑いを堪え切れません。
一頻り愛らしい笑い声を上げて、それからあなたに救いの一言を投げかけました。
「そうね、いっぱいがまんできたから」
「えぇ、おにいさまがつらいなら」
「「ちょっとだけ、ごほうびをあげなきゃね」」
708 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 01:31:41.30 ID:Xwlo+LkKo
再開されたのは、またも啄ばみでした。
これでは何も変わりません。
どうして、と嘆くあなたにちえりはくすくすと笑います。
「あせらないで、おにいさま。
ごほうびは……ゆっくり三つ、かぞえてからよ」
それに同意するように、さくらは身を引きました。
ほんの僅かの距離があなたとさくらの間に生まれ、体温を知る術が無くなります。
真夏の浜辺から、突如南極の海に放り出されたかのようでした。
今にもガタガタと震えそうな寒さに、あなたは。
「ひとーつ……。
だいじょうぶよ、おにいさま。
ほら、キスはまだつづいているでしょう?」
しゃん、と。
小さな鈴の音。
ちえりの誘導通り、あなたは懸命にさくらに縋りました。
触れては離れ、触れては離れ。
延々と繰り返す唇だけが、あなたの世界を埋め尽くします。
709 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 01:45:50.78 ID:Xwlo+LkKo
そのキスが、やや彩りを変えました。
「ふたぁ……つ。
ふふ、ねぇおにいさま?
何がふれてるか、わかるでしょう?」
耳を舐める宣告に、あなたの内から歓喜が沸き上がります。
ぺろり、ぺろりと。
啄ばみと同時に唇を濡らしていくものを、あなたは確かに感じました。
さくらの舌です。
熱く、熱く、ただ熱いそれは、今のあなたにとって存在自体が快楽と同義。
求める余りにみっともなく自身の舌を伸ばしかけ……全身の力を振り絞って押しとどめました。
狼藉を働いたためにご褒美は無し。
そう言われてしまったらと考えて、あなたの心臓は本当に止まるかと思った程。
「おにいさま、そんなにほしい?」
当たり前でした。
犬のように荒い息で、あなたは二人を求めます。
既に理性はおろか、知性ですら泥の中。
ただ本能のみをむき出しにされたあなたは、何度も何度も、意味の篭もらない呻きを発しました。
710 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 01:57:21.37 ID:Xwlo+LkKo
そこを、さくらとちえりは閾値としました。
尊厳を全て投げ捨てて二人を求めた。
その瞬間に、ようやく全てを許してくれたのです。
「みぃ、っつ」
ちえりの言葉と同時に、あなたはただの獣に堕ちました。
強く強く押し付けられる唇を舌でこじ開け。
獣欲に命じられるままにさくらを蹂躙します。
小さな舌をねぶり、綺麗に並ぶ歯を嘗め回し。
この少女の全てを味わいつくさんばかり。
呼吸の暇すら忌まわしいと嘆きます。
湧き出す唾液は最上の甘露としか思えません。
もうこれだけで良い。
この時、あなたは本当に心の底からそうとさえ思いました。
自分の残りの人生は、ただこの瞬間を永遠に繰り返すだけで良い、と。
しかし。
あと僅か。
あとたったの数秒で上り詰められるという時に。
さくらとちえりは、二人揃ってあなたからするりと逃げました。
711 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 02:10:12.74 ID:Xwlo+LkKo
「できあがり?」
「えぇ、きっと。
だっておにいさま、こわれちゃったもの」
くすくす、くすくす。
双子は笑いました。
言葉の通り、あなたは完全に破壊されました。
その代わりに、二人を求めるだけのオスとして完成したのです。
今のあなたがどのような無様を晒しているかは、言うまでもありません。
あなた自身の事なのですから。
もっとも、己を客観視する機能など真っ先に微塵に砕かれているでしょうが。
そんなあなたを前に、二人は言葉を続けます。
「おにいさま。
わたしたち、ずっとかんがえてたの」
「えぇ、ずっと。
どうしたら……スピナみたいにしてくれるかな、って」
「だから、いっぱいいっぱい、おべんきょうしたのよ」
「ロコとしてること。
スピナとしてること。
マトとしてること。
……ぜんぶぜーんぶ、ずっと見てたの」
712 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 02:14:37.01 ID:Xwlo+LkKo
くすくす、くすくす。
双子は楽しそうに笑っています。
目を塞がれ、行動を禁じられたあなたにとって。
今や二人の声だけが世界の全てでした。
「……そうしたら、だんだんわかってきたわ」
しゅるり、と。
柔らかい布が落ちる音が聞こえます。
「そう、わかってきたの。
どうすればおにいさまがキモチイイのか」
次に、あなたの体に布がかけられました。
暖かく、甘い香りのそれが。
今まで何を包んでいたものなのかを、あなたは思考ではなく本能で理解しました。
「どうすればおにいさまがこわれちゃうのか」
そうして最後に、あなたの拘束へと指が伸び。
「「おにいさまの事は、もうおにいさまよりわかってるんだから」」
あなたはあらゆる束縛から。
そして、あらゆるしがらみから。
今この時をもって完全に解き放たれたのです。
713 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 02:15:45.16 ID:Xwlo+LkKo
『選択肢』
◆ 二人に襲い掛かる
◆ 二人の犬になる
◆ 壁に頭を叩きつけて理性を取り戻す
◆ その他(自由記述)
>>下2
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 02:19:18.38 ID:dh/Sisuoo
こんな行動をとるまで思い詰めさせてた事を反省し愛を注ぐ
715 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 02:29:54.43 ID:Xwlo+LkKo
(流石にこの時間に下2は無謀だった感)
誰か踏んどいて下さい
おやすみなさい
716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 03:09:13.15 ID:AGEzjoRE0
◆ 二人の犬になる
717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 05:32:29.33 ID:n3NLBXGDo
秀逸な自由安価がもったいない感
まあしかたないね
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 07:59:44.66 ID:Aga4JFQO0
これクエスト終わったら正気に戻るんだよね?
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 12:11:28.26 ID:JQlqod1DO
これはアウト…いやチェンジ…違うゲームセットだっ!!!
720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 14:16:04.70 ID:cGbzEqtT0
>>1
もこれが出るとは思わなかっただろうな…
どう描写すんねやろ…
721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 17:42:04.39 ID:NAKa2hbKO
>>1
を信じるのだ
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 18:40:21.83 ID:Kgs+PG9rO
ふぁんたん…うっ頭と沈々が…
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 19:15:38.80 ID:s11XKGQz0
襲い掛かるよりは犬になる方が受動的だからセーフ(´・ω・`)
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 19:21:25.61 ID:Aga4JFQO0
犬になる方が御使い的には色々と問題では?
まあバッドエンドには絶対ならないから大丈夫だろうけど
725 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 20:12:09.14 ID:Xwlo+LkKo
追ってた小説で無警告NTR展開食らって精神的にめっちゃきっつい
10時から再開します、遅くてごめんなさい
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 20:24:28.75 ID:e7Gn1Olx0
その点精霊なら御使い以外にはなびかないから安心だな!!
727 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 22:09:51.98 ID:Xwlo+LkKo
縛を解かれ、自由になったあなたは……。
しかし、さくらとちえりに襲い掛かる事はありませんでした。
あなたがしたのは、まず二人に飛び掛る事。
既にあなた達の間を阻む物は何一つ存在しません。
幼さ故の、絹よりも遥かに滑らかな肌に、あなたはついに触れました。
ですが、それだけ。
理性の残滓が働いたのか。
それとも精神を分解されすぎたために、欲の放ち方も忘れたのか。
あなたは二人に触れ、抱き締め、あるいは舌を這わせはしても、そこから先に進む事はできませんでした。
くすくす、くすくす。
双子はそれでも笑いました。
求めた展開とは少し違いはしましたが、あなたが全てを投げ捨てて自分を求めている事には間違いなかったからでしょう。
「しっぱいしちゃった」
「おもってたのと、ちょっとちがうわ」
「でも、いいわ。
それならそれで……」
728 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 22:23:42.10 ID:Xwlo+LkKo
「「わたしたちが、おせわしてあげればいいんだものね」」
あなたは逆に押し倒されました。
柔らかいベッドの上に横たわり、期待に息を荒くするあなたの胸を始点に。
小さな二つの掌がそっと、少しずつ少しずつ、下方を目指して進んでいきます。
「あんしんして、おにいさま」
「もうイジワルはしないわ」
「どうすればいいか、ちゃんとおべんきょうしたんだから」
「「もうもどれないぐらい、いっぱいキモチヨクしてあげる」」
そうして、あなたは人である事を止めました。
僅かでも大きな快楽を得るために、あらゆる尊厳を捨てて命令に従うだけのペットに成り下がったのです。
あなたは妖精達に深く感謝しておくべきです。
もしもこの後、一晩の間に発したあなたの声が他の部屋に漏れ聞こえていたならば。
翌日にはきっと、身投げしたい衝動に駆られていた事でしょうから。
729 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 22:40:00.35 ID:Xwlo+LkKo
――翌朝。
ようやく正気を取り戻したあなたは、絶望的な心地で顔を覆っていました。
やってしまった、などというレベルではありません。
よもや、自分にこんな異常性癖があったなどと考えた事もありませんでした。
胸もろくに膨らんでいない幼な子に全身で縋り、犬のようなおねだりを何度繰り返したか。
失えなかった記憶は鮮明に焼きついてしまっていました。
何より恐ろしいのは、正気の今ですら思い返して心臓を高鳴らせてしまえるという事。
昨晩の二人の言通りに、もう戻れないのだと自覚してしまうのは余りに大きすぎる衝撃でした。
(……教育だ。
正しい性教育を、なんとしても実行しないと)
それでも、あなたは悪足掻きます。
双子と愛を交わすのは構いません。
既にあなたは覚悟を決めており、二人が望むなら最後まで進むのにも……体格差の問題を除けば抵抗はありません。
ですが、これはちょっとアブノーマル過ぎました。
もっと普通に、手を繋いでキスを交わし、愛の言葉を囁きながらの甘い交わりでも良いはずです。
そちらを知ってなお昨晩のようにというなら致し方ないとしても。
入り口に選ぶには「犬とご主人様」はちょっとアレすぎるほどのアレです。
730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/27(月) 22:44:49.97 ID:+YOhzbfFo
御使い君が変な方に目覚めなければいいけど
>>1
のことだから大丈夫だと信じたい
731 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 22:49:21.77 ID:Xwlo+LkKo
ただ、その前にやらねばならない事を、あなたは直視しました。
「んぅ……おにい、さま……」
「だぁい、すきぃ……」
自分の両脇。
あなたを挟むように抱き付いて幸せそうに眠っているさくらとちえり。
二人の体にこびり付かせてしまった汚れを、まずは洗い落とさなければいけません。
こわごわと窺った窓の外は、既にそれなりに日が昇っています。
当然の事として、他の皆も起き出していつもの生活を始めているでしょう。
誰にも見られずに露天風呂へ向かうには一体どれだけの幸運が必要か。
……言うまでも無い不可能性に、あなたは本格的に顔を覆うのでした。
キャラクタークエスト 『わかってきたわ、わかってきたの』 END
732 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 22:52:45.10 ID:Xwlo+LkKo
■ 上限突破
『さくら&ちえり』
好感度上限 60 → 100
レアリティ R → R+
◆ 作物能力変化
サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
◆ 文化の萌芽
領内に 『教育の文化』 が芽生えました。
文化成長と共に、関連施設が自動的に建設されます。
■ 新規クエスト発生
◆ キャラクタークエスト 『きょういくしたけっかがこれだよ?』
「さくら&ちえり」の好感度が80以上。
「大容量本棚」を購入済み。
733 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 23:18:39.13 ID:Xwlo+LkKo
■ 11月 3週目
乾杯の音頭と共に、幾つものグラスが打ち合わされました。
涼やかな音が響き、中に満ちた液体を揺らします。
不透明なハチミツ色のそれは、この領地で数十年振りに生まれたアルコールでした。
名前をチチャ。
トウモロコシを発酵させて作るお酒です。
総勢十一人の喉が動き、酒は皆を潤しました。
さて、味への感想としては……。
「「……すっぱい!」」
うぇー、と舌を出したのはさくらとちえりの双子です。
チチャの特徴はその酸味の強さ。
どうやら二人にはちょっと刺激が強すぎたようでした。
ちなみにですが、この世界には未成年の飲酒を禁じる法律なんてどこを探しても存在しません。
違法性は無いので二人がお酒を口にしてもセーフです。
734 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 23:31:15.09 ID:Xwlo+LkKo
「ははは、背伸びするからそうなるんだ。
だから弱めのにしておけと言ったじゃないか」
「挑戦だって良い物ですよ。
失敗は良い勉強になります。
ほら二人とも、私達のと交換しましょう」
カラカラと笑って自分のグラスを差し出したのはラスペルとルシュです。
あなたに対する時と違い敬語を使わないラスペルは、ちょっとイメージが違いました。
余り深い交流を持った事はありませんでしたが、どちらかといえば男前な外見には良く似合っているように思えます。
さくらとちえりが最初に選んだのは最も発酵が進んだ物。
アルコールも酸味も最も強く、幼い舌に合わないのは当然と言えました。
対してこの事態を想定していたのか、ラスペル達が選んだのは最も浅い物でした。
酸味は控え目で素材の甘みがしっかり味わえ、殆どジュースと変わりません。
双子も勿論、こっちは美味しいわ、と大喜びです。
735 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/27(月) 23:44:08.97 ID:Xwlo+LkKo
「んっ、ぐ、ふぅ……っ。
い、いやいや、良い味じゃあないか。
やはり、こ、これぐらい強烈でなければな……」
同じ事態に陥っている者はもう一人おりました。
背伸びなお子様と言えば勿論この人、マトちゃんです。
手にするグラスには当たり前のように最も強いヤツが注がれています。
ですが頬は引きつり、顔色もやや悪くなっています。
どう見ても口に合っていないのが丸分かりでした。
そんな彼女をナチュラルかつ無自覚に煽るのはスピナです。
「まぁ、気が合いますね。
本当に美味しいですよねぇ……。
ずっと呑んでいられそうです」
クピクピと、まるで水を飲むように。
先程乾杯したばかりだというのに、スピナは早くも二杯目に手を出しておりました。
真横でそんな光景を展開されるものですから、マトちゃんもこれは引っ込みがつきません。
「あはは……。
マト、こっちも飲んでみる?
いっぱいあるし、全部飲み比べしてみよーよ!」
見かねたロコのフォローが無ければ、さて一体どうなっていたことか。
うむ貰おう、とキャラを維持するマトの瞳に浮かんだ感謝の色が、それを明確に語っていそうでした。
736 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 00:06:17.23 ID:LDZknHQMo
さて、残るはショコラ、ツバキ、コムギ、そしてあなた。
四人はのんびりと味わうグループを形成しています。
「甘くて、トロッとしてて……。
私、これ好きになれそうです」
ツバキがどこかうっとりと口に出すと、コムギがうんうんと同意しました。
「ね、いいよねこれ。
それにしても……はー、これがお酒かぁ」
ツバキは弱めを、コムギとあなたは中程度を。
それぞれ少しずつ舐めるように口に含む、その風味をのんびり味わいます。
「ふふ……良い香り。
私、これだけで十分のようです」
ショコラは意外な事に強めを選択していました。
ですが他の皆とは一風変わった味わい方をしています。
彼女はグラスに鼻を近付け、甘酸っぱいチチャの香りを楽しんでいます。
酒が減る速度は随分控え目で、この様子ではアルコールにやられる事は無いでしょう。
737 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 00:21:08.72 ID:LDZknHQMo
皆がそれぞれ楽しめているようで何より。
あなたはうんうんと頷きます。
チチャを傾けつつ、つまみをパリパリ。
酒が入る事もあって、途中で足りなくなっても追加を作る人員がどうなっているか分かりません。
そのために出来るだけ簡単に誰でも作れる物をとメニューは選ばれました。
どれもこれもシンプル極まりない物でしたが、中々馬鹿にはできません。
塩を振っただけのキャベツだって酒と組み合わせれば結構なご馳走なのです。
あなたの口から幸せの溜め息が思わず漏れます。
まったく良い日でした。
ついに酒までもが日々の糧として登場したのです。
元日本人としては中々馴染みの無い種ではありましたが、ふわふわとした酔いの心地良さの前にはそんな事関係ありません。
むしろ異国情緒……というよりも異世界情緒に溢れているように思え、あなたを楽しませてくれます。
738 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 00:48:08.96 ID:LDZknHQMo
そんな風に夢心地のあなたへと接近する者がありました。
同じく上機嫌の様子のコムギです。
「やっほ。
ね、ね、私のお酒も早く呑みたくない?」
彼女の問いに、あなたは勿論と頷きました。
酒の原料といえば麦を欠かす訳にはいきません。
ビールにウィスキー、焼酎。
耳に馴染みのある酒の研究も始まっているのです。
さて、頷いたあなたへとコムギは更に近付きました。
美味しいお酒のためには美味しい素材が必要不可欠。
では、美味しい素材を作るためには?
「じゃ、やっぱこれだよね」
言葉と同時。
ふわりと唇を重ねて、コムギははにかみました。
精霊と御使いが仲良くなるほど、作物は味を増すのです。
だから仲良くしようね、と。
照れ笑いと共にコムギは言います。
739 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:00:27.62 ID:LDZknHQMo
そういう事ならあなたも遠慮はしません。
まだ幾らか照れのある彼女が早く慣れを得られるように協力する事としました。
椅子を並べて肩をくっつけ、談笑しつつ料理と酒を味わいます。
ちょっとした失敗は同じ強さの一杯を選んでしまった事でしょう。
もし違う物であったなら互いのグラスを試す楽しみ方もあったのに。
コムギはそう言って、ちょっと想像したあなたをどきりとさせました。
ですが残念。
二人きりの時間は、この皆が揃った食卓ではそう長く続きません。
ロコが、スピナが、マトが、そして双子が。
立ち代わり入れ替わり突撃し、あなたは存分に振り回されます。
誰か一人とだけ、なんて自由はどうやらここには存在しません。
(いやまぁ、それが楽しいわけだけども)
夢のような夜は騒がしく過ぎていきます。
それは何より幸福で、しかし特別な事ではありません。
これからも、それこそ明日の夜にでも。
何度だって楽しめる、あなた達の日常であるのですから。
740 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:06:47.67 ID:LDZknHQMo
■ 好感度自動上昇
『ロコ』
78 + 3 = 81
『ショコラ』
19 + 3 = 22
『さくら&ちえり』
60 + 3 = 63
『コムギ』
10 + 3 = 13
◆ 作物レベル上昇
トウモロコシLv8 生活+4 嗜好+1 文化+1 75金貨/週
カカオLv2 健康+1 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
741 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:13:41.43 ID:LDZknHQMo
■ ログインボーナス
酒宴は終わり、皆それぞれ自室に引き上げていきました。
正確には「運ばれていった」者も存在します。
まぁ予想通りの真っ赤なちびっこでした。
一度ロコに助けられたのだからよせば良いのに、再び見栄を張った結果です。
実に微笑ましく酔いつぶれたマトちゃんは、ろれつも回らず直立さえできない状態に。
仕方ないなぁと肩を貸したコムギは苦労しいしいベッドに寝かしつけたようでした。
さて、その片付けを終えてあなたは礼拝堂。
今日の恵みはいつにも増して良い物でしたから。
いつも通りの先客、眠る前の祈りに集中するショコラに並び、ほろ酔いのあなたは女神像に感謝を捧げました。
>>下1 コンマ判定
742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 01:14:03.51 ID:+dCpO4Ht0
そ
743 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:22:29.47 ID:LDZknHQMo
女神像
「今週の運勢は51……51です……。
チチャをもっと知るのです、御使いよ……。
呑む前に、神の取り分として土に零すのがマナーなのですよ……すよ……よ……」
あなたの前に、見慣れた石が転がりました。
拾い上げたあなたはふと、ある事に気付きます。
神と言えば供物、供物と言えば酒。
だというのに、女神像にチチャの一杯も捧げていないのです。
これは全くいけません。
あなたは慌てて台所に向かいました。
チチャをなみなみ注いだグラスを手に礼拝堂に戻り、奉納です。
ショコラも気付いたのでしょう、さぁっと顔色を悪くしてしまいました。
ごめんなさい、ごめんなさい、と。
女神像への懺悔の時間を、あなた達は一緒に過ごすのでした。
■ 女神の涙
今週の作物による領地状況回復量が「+1」されます。
744 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:25:46.33 ID:LDZknHQMo
■ 11月 2週目
◆ 領地状況
『生活』 ☆☆☆☆
『健康』 ☆☆☆☆☆
『嗜好』 ☆☆
『文化』 ☆☆
◆ 作付状況(5/5) 拡張費用 『3000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv8 生活+4 嗜好+1 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv2 健康+1 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑C』 サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑D』 小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
◆ 精霊リスト(9/9) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 81/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 48/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 22/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 19/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 13/60
◆ フレンドリスト
『南方の御使い ユーリ』 欧風文化 友好度37
『草原の御使い フィオ』 遊牧文化 友好度46
『山岳の御使い レーヴェ』 ??文化 友好度16
『離島の御使い イブキ』 和風文化 友好度33
◆ 倉庫
『580金貨』
◆ 家具
『三人がけソファセット』
『源泉掛け流し露天風呂』 ※ 混浴解禁 ※
『ひろびろダイニングテーブル』 ※ パーティー解禁 ※
『精霊をダメにするクッション』
『アロマディフューザー』
『快適ダブルベッド』 ※ ピロートーク&朝チュン解禁 ※
『大容量本棚』
745 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:30:07.47 ID:LDZknHQMo
■ 今週の領地変動 / 詳細
◆ 領地状況
『生活』 現状を維持しています。
『健康』 現状を維持しています。
『嗜好』 成長しました。
『文化』 成長しました。
◆ 嗜好品(自領)
『トウモロコシ』を用いた酒が流通しています。
『サクランボ』の栽培が行われています。
『麦』を用いた酒造りの研究が進んでいます。
『チョコレート』が少し流通しています。
◆ 嗜好品(流入)
『砂糖菓子』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『サトウキビ』の栽培研究が行われています。
『チーズ』が贅沢品として一部で取引されています。
『醤油』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『味噌』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
『大豆』の栽培研究が行われています。
『コーヒー』が高級贅沢品として極一部で取引されています。
◆ 文化(自領)
『運動場』が整備されています。
『猫の居る広場』が整備されています。
『彫金細工』が流通しています。
『学校』の建設計画が順調に進んでいます。
『図書館』の建設計画が議論され始めています。
『愛の泉』の建設計画が議論され始めています。
『屋台通り』が人気を博しています。
『飲食店』が人気を博しています。
◆ 文化(流入)
『楽団』が小規模な活動を行っています。
『劇場』の建設計画が議論され始めています。
『牧場』の建設計画が順調に進んでいます。
『創作活動』が一部で始まっています。
『羊毛』が少し流通しています。
『農耕馬』が少し利用されています。
746 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:30:45.07 ID:LDZknHQMo
■ 待機イベント一覧
◆ メインクエスト 『聖域は愛に満つ』
『生活』が☆☆☆以上
『健康』が☆☆☆以上。
『嗜好』と『文化』の合計が☆☆☆☆☆☆以上。
精霊の好感度の合計が500以上。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
◆ サブクエスト 『南方の御使い-2』
「南方の御使い ユーリ」の友好度が60以上。
上記の条件を満たした状態で週を跨ぐ。
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(1/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
◆ サブクエスト 『愛の日、その顛末』
「ショコラ」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で、2月2週目を迎える。
◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『きょういくしたけっかがこれだよ?』
「さくら&ちえり」の好感度が80以上。
「大容量本棚」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
◆ キャラクタークエスト 『トマトが赤くなると?』
「マト」の好感度が80以上。
家にバルコニーが存在する。
◆ キャラクタークエスト 『泰然自若』
「ラスペル」の好感度が40以上。
過去にウリボーの被害が発生した事がある。
◆ キャラクタークエスト 『罪深き者』
「ショコラ」の好感度が40以上。
カカオを過去に作付した事がある。
町に「牧場」が建設済み。
町に「羊毛」が流通している。
◆ キャラクタークエスト 『こんな私にも出来る事』
「ツバキ」の好感度が40以上。
ツバキ「以外」の精霊の好感度が、全員20以上。
精霊の総数が「5人」以上。
「ひろびろダイニングテーブル」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『いつだって、どこだって、きっとあなたのすぐ傍に』
「コムギ」の好感度が40以上。
メインクエスト「救いの日」を閲覧済み。
747 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:31:41.13 ID:LDZknHQMo
■ 条件達成済みイベント一覧
◆ キャラクタークエスト 『褐色の誘い』
「ロコ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『楽園の夜』
「スピナ」の好感度が80以上。
「快適ダブルベッド」を購入済み。
◆ キャラクタークエスト 『目には目を、歯には歯を』
「ルシュ」の好感度が40以上。
「ルシュ」の召喚から1ヶ月以上が経過している(8月3週召喚)
◆ サブクエスト 『メリークリスマス!』
12月4週目を迎える。
イベント発生までにどんな準備をしたかで内容が変化します。
748 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:32:22.94 ID:LDZknHQMo
■ 行動選択 / 雑事
『選択肢』
◆ 作付変更
◆ 施設拡張 (選択不可/所持金不足)
◆ 妖精のお店
◆ 何もしない
>>下1
749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 01:33:48.86 ID:2KnMqduDO
作付変更
750 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:35:45.68 ID:LDZknHQMo
■ 作付変更
◆ 作付状況(5/5) 拡張費用 『3000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv8 生活+4 嗜好+1 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv2 健康+1 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑C』 サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑D』 小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
◆ 精霊リスト(9/9) 拡張費用 『2000金貨』
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 81/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 48/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 22/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 19/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 13/60
751 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:36:13.20 ID:LDZknHQMo
>>下1
変更内容を指定して下さい。
ただし、交易中の畑は変更できません。
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 01:45:28.18 ID:PnbMUiy7o
サクランボをお茶に
753 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:49:33.32 ID:LDZknHQMo
■ 正常に変更されました
◆ 作付状況(5/5) 拡張費用 『3000金貨』
『畑@』 トウモロコシLv8 生活+4 嗜好+1 文化+1 75金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑A』 ホウレンソウLv10 健康+7 文化+1 85金貨/週 ※ 交易中 ※
『畑B』 カカオLv2 健康+1 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
『畑C』 お茶Lv1 健康+2 嗜好+2 60金貨/週
『畑D』 小麦Lv1 生活+1 50金貨/週
◆ 待機作物リスト
キャベツLv4 健康+2 55金貨/週
アスパラガスLv1 健康+2 50金貨/週
トマトLv6 健康+3 文化+2 75金貨/週
サクランボLv6 嗜好+3 文化+1 75金貨/週
754 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:56:47.27 ID:LDZknHQMo
■ 行動選択 / メイン
「え、えと、これっ、う、植えてきますね」
頬を染めてぱたぱたと、ツバキは駆けていきました。
手に持つのは茶の木の種。
今しがたのキスで生まれたばかりの物です。
前回は不意打ち気味のようなキスでしたが、今回は違います。
これからするのだと分かっていての口付けは、ちょっと荷が重かったようです。
どうすれば良いのか分からないといった様子のツバキは、明らかに頭の中をぐちゃぐちゃに混乱させていました。
そんな彼女を、あなたは微笑ましく思いつつ追いかけます。
種蒔きするにも一人ではちょっと大変ですので。
そうして新しく生まれた茶畑の中で、あなたはお馴染みの思考です。
さて、今週は何をして過ごすのが良いでしょうか。
755 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 01:57:23.50 ID:LDZknHQMo
『選択肢』
◆ 精霊との交流
◆ キャラクタークエスト
◆ 精霊召喚 (選択不可/人数制限)
◆ 文通
◆ 外出
>>下1
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 02:13:02.07 ID:blFQXTHVO
外出
757 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 02:14:50.76 ID:LDZknHQMo
■ 外出
『選択肢』
◆ 町
◆ 領主の館
◆ ユーリの領地
※ 精霊を連れて行く場合は、ここで指名して下さい
>>下1
行き先だけ決定して寝ます。
おやすみなさい。
758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 02:18:17.91 ID:+dCpO4Ht0
領主の館
ルシュ
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 10:10:27.34 ID:aUAeZquOO
そういえば表見る限りだと大麦の精霊はいないのな。
ロコでチチャ開発できたからコムギの好感度あげると小麦のビールとかできるのかな?
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 10:48:40.92 ID:/N0MX3+L0
さくらんぼから作るキルシュヴァッサーというのもあるらしい
761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 12:41:00.22 ID:Dvur/7zpo
おつー
762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 16:52:17.44 ID:dcnvSqClo
>>760
なにその凄いシャレオツな酒は
763 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 17:09:39.04 ID:LDZknHQMo
キルシュヴァッサーは名産地の地名からしてシュヴァルツヴァルトとかいうオサレ振り。
主な用途としてもケーキの材料になってシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテとかいうオサレスイーツになる。
姉妹品としてキルシュガイストとかいう二号機も存在。
ドイツ語ってすごい。
穀物御三家は能力的な差異を無くしているので、高Lvになるとコムギはビールになれます。
正確には白ビールですね。
大麦ちゃんが居ないのは私的なミスです。
(最初は大麦小麦まとめてコムギちゃん管轄だったのを分割して、その後追加を忘れてた)
今日は8時からで。
764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 17:24:21.24 ID:q5fA3WheO
大麦ちゃんはアップデートで追加されますか?
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 17:25:33.66 ID:Z6NI7vqdo
つまり信濃枠だな!
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 19:13:20.12 ID:37Gb6S3X0
(普通にこのゲームあったらプレイしたい)
767 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 19:59:50.20 ID:LDZknHQMo
(大麦ちゃんはノーマルに追加しておきました)
768 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:03:20.76 ID:LDZknHQMo
あなたは再び領主の館を訪れました。
前回の訪問より一週間置き。
これならば既に女神様の啓示を受けている可能性も高いでしょう。
正直、エラがどのような言葉を受けたかは気になっていたのです。
「確かに、私も同感です。
母様が人間に言葉を授けるというのはそう聞く話ではないですから」
ルシュもまた、あなたに同意します。
冷静沈着という言葉を擬人化させたような彼女といえど好奇心は人並みに持ち合わせているようです。
メガネの奥の瞳には、珍しくわくわくとした光が垣間見えた気がします。
あなたは今回、ルシュを同行させました。
何故かといえば敏腕秘書属性がその理由です。
前回、あなたは館にて随分と胃を痛めました。
主に決死の覚悟で演奏に挑む楽師達のために。
同じ展開を繰り返すような事があってはなりません。
何とか誤魔化して回避する手段を用意する必要があったのです。
そこでルシュでした。
彼女ならばどうとても言いくるめてくれるでしょう。
実際、出発前に事情を説明すると「任せて下さい」と胸を張っていた程です。
頼もしさに、あなたは力を抜いて馬車に揺られる事ができました。
769 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:17:10.49 ID:LDZknHQMo
ところが、それは杞憂となってくれたようです。
館の正面にてあなたを出迎えたのはエラと、十人ずつの使用人と騎士のみでした。
少なく見積もってこの三倍は居た二週間前とは余りに違います。
意外な事態でした。
「ようこそお出でくださいました、御使い様、精霊様」
自然な動作で腰を折るエラの姿もまた、様相を異にしています。
明らかに最上の正装であった美麗なドレスであった前回とは異なり、どちらかといえば普段着にも近いような大人しいドレスです。
色使いは控え目で装飾も殆ど無く、どことなくほっと息をつけるような雰囲気でした。
あなたとしては嬉しい事でした。
しかし同時に、何故こうなってくれているかが分かりません。
思わずぽかんと口を開くあなたでした。
そんなあなたを先導して向かった先も、室内ではなく中庭。
なんと護衛も無し。
近くに控えた使用人が居るだけで、驚くべき手薄さです。
770 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:31:56.65 ID:LDZknHQMo
茶を飲みながら、まずあなたはこの疑問を解消する事としました。
意味を違って取られないように留意しつつ、あなたはエラに問いかけます。
何故体勢が変わったのか。
願っても無いのですが、ちょっと原因が分かりません。
嬉しい事ではあるけれど、はて何故なのか。
そう聞くと、途端にエラは恥じ入るようにほんの少し俯きました。
特に、「嬉しい事ではある」との下りに反応したように見えます。
それは、エラの返答によって事実だったと確認できました。
「やはり、そうだったのですね。
……夢の中で受けた、女神様よりの啓示の一つにございます。
御使い様は我らの忠誠には喜べども、服従までは望んでおられない、とお教え頂いたのです。
何が不敬かを只人如きが決め付けて罪咎を問うなど、それこそが最大の不敬である、とも」
中庭に用意された丸いガーデンテーブルを挟んで、エラは身を震わせました。
表面上はいつも通りの表情ですが、そこには硬さが見られます。
あなたはそこに、エラ自身への怒りと悔恨を読み取りました。
一度椅子から降り、跪くべきかどうか。
しばし迷った様子の彼女は結局座ったまま、あなたへと懺悔しました。
「これまでのこの身の不敬、言い訳のしようもございません。
御身の裁きに、全てを委ねたく思います」
771 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 20:55:26.67 ID:LDZknHQMo
それを勿論、あなたは笑って許しました。
罪とさえ思える訳がありません。
どちらかといえばあなたが常識から外れていただけなのです。
確かに気疲れはさせられましたが、エラには何の非も無いとあなたは断じます。
赦しに、エラは僅かに唇を噛み締めました。
彼女の性格上、何の咎めも無しに許されてしまう事に抵抗を感じるのでしょう。
ですが、あなたは我がままを通します。
だって本当に、エラは何一つ悪くないのですから。
エラはただ必死に頑張っていただけです。
己の出来る事に、もてる全ての力を注いで。
それを責めるようであれば男を名乗ってなどいられません。
そんなあなたを、隣に寄り添うルシュも助けます。
安堵を誘う笑みを湛えて、口を開きました。
「自分が許せないというなら、こう考えてはどうでしょう。
あなたへの罰は、私達の前で信仰に蓋をする事です。
跪かず、過剰に敬わず、同じ「人」としての目線で語り合うのは、特に信仰篤いエラさんにとっては難しいはずです。
この苦痛をもってあなたの罪は濯がれる、という事で」
二つの言葉に、エラは静かに頭を垂れました。
膝に置かれた手は強く握られ、こみ上げる何かを堪えているように思えます。
その様に、あなたは自分を責めました。
こんな事ならばもっと早くに自分の考えを押し通しておけば良かった、と。
772 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:10:18.17 ID:LDZknHQMo
暗くなりかけた空気を払うように、続けてルシュが聞きました。
ところで、と。
「話が出たので丁度良いのですが。
母様からの他の啓示とは何だったんですか?
あぁ、もし言い難い事であれば構いませんよ」
それにあなたも乗っかりました。
先程、エラは「啓示の一つ」と言いました。
ならば勿論、この件以外にもあるはずです。
エラは自分を落ち着けるように深い呼吸を一つ挟んで、答えます。
残る啓示は二つ。
内一つについてはあなた達にはそう関わりの無さそうです。
貴族としてのとある予定を少なくとも一年以上は延期する事となったと、表面だけを撫でて終わります。
しかし、最後の一つはあなたにしか解決できない事でした。
エラが手を上げると、待機していた使用人が一つの箱を運んできました。
青地を金の装飾で彩った、見事な宝石箱です。
ゲームやアニメでしか見た事の無いような素晴らしい品でした。
下手な宝石を入れてしまえば、箱に対して失礼と思える程の。
おぉ、と感嘆したあなたの前で、ゆっくりと宝石箱は開かれます。
中から現れたのは……白色の光でした。
773 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:21:19.41 ID:LDZknHQMo
「夢の内にて賜りました。
御使い様にお渡しするようにとの仰せです。
目覚めた時には掌の中にあり、以来決して何者も触れられぬよう厳重に管理して参りました。
どうぞ、お納め下さい」
言葉に従い、あなたは手を伸ばします。
それは、種を象ったような形の水晶でした。
透明な身の内には小さな光を内包し、きらきらと輝いています。
あなたはこれが何かを知っていました。
運命の種。
ランダムに精霊を召喚する通常の種とは異なり、特定の誰かを確実に呼び出すためのアイテムです。
かつてゲームの中で、イベント報酬や書籍購入特典で配布されるキャラクターを召喚するために使われていました。
見た目にもそっくりですし、手に取った瞬間に「そうである」と読み取れもしたのです。
まず間違いは無いでしょう。
ただ、残念な事にこの種で誰が呼ばれるかまでは分かりません。
ゲームにおいてはアイテム名に精霊の名前も付記されていたのですが、現実にはそこまで親切では無いようです。
■ アイテム獲得
『運命の種』
特定の精霊を確定召喚するアイテム。
この種による召喚は、人数上限を無視して行える。
774 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 21:29:19.42 ID:LDZknHQMo
あなたはつい、はて、と首を傾げました。
運命の種をあなたに渡すならば、直接でも良いはずです。
何故一度エラを経由する必要があったのか。
そこが何となく引っかかりました。
ですが、表に出す事は無く引っ込めます。
そんな事を聞かれてもエラも困るでしょう。
女神様の意思は女神様に聞くしか無いのです。
尋ねる相手はエラではありません。
さて、これで啓示については解決しました。
気になっていた事は分かりました。
女神様のお陰で今後はエラとの付き合いがやりやすくなりそうな点も含め、あなたはすっきりした気持ちです。
一段落し、あなたは少し思考を回します。
他に、エラに伝えておく事や聞いておく事。
あるいは要望しておきたい事などは無かったでしょうか。
>>下1 何かあればどうぞ (何も無ければ無いで、問題なく進行します)
775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/28(火) 21:30:41.46 ID:mct2uc2iO
無理にしなくても少しずつ自然に慣れていけばいいよと
776 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:05:56.11 ID:LDZknHQMo
茶を啜り、一息ついて。
あなたは静かに口を開きました。
先程の、信仰に蓋をする話の続きです。
「何も、無理にしなくてもいいんだ。
少しずつ自然に慣れていけばいいよ」
そう、あなたはエラを気遣いました。
なにせ女神様の啓示なのです。
放っておいたならば無理に無理を重ねて自分を曲げるのは目に見えていました。
過剰な服従が無くなるのは良い事ですが、それでエラが自分を追い詰めるような事になってはいけません。
そんなあなたの言葉に、エラは深く頷きました。
「承知いたしました。
未だ完全な理解は叶いませんが、御使い様がそうお求めになられるならば。
至らぬ我が身をお許しくだ……いえ、これも不敬ですね」
むむむ、とエラは困った様子です。
まさにあなたの心配通りでした。
そういう所をまだ無理に曲げなくて良いという事だよ。
あなたはそう助言し、エラは申し訳ありませんと頭を下げます。
改善はあくまで「徐々に」という所に留まりそうでした。
でもまぁそれで良いのだと、あなたは納得します。
あなた自身の言葉通り、無理をさせたい訳ではないのですから。
777 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:21:42.24 ID:LDZknHQMo
「ところで話は変わるんですが。
折角の庭園です。
少し見て回りたいと思うのですが、構いませんか?」
と、そこでルシュが控え目に手を上げました。
彼女の視線は周囲をゆっくりと巡り、瞳には興味が宿っています。
それに釣られて、あなたも同じく見渡しました。
館の中庭……というよりも庭園は、まさしく「庭園」でした。
あいにくこういった方面に造詣が深い訳でも無いあなたには様式の名は分かりません。
ただ、絵画のようだと思うのが精一杯。
キャンバスとして一面を覆う緑。
規則性に従って文様を描くように植えられた花。
単調になりかけた風景に変化を加える、緩く弧を描く細い水路と石橋も見事の一言。
確かに、歩いて回りたいと思える物でした。
是非にとあなたも希望し、当然それは受け入れられます。
あなた達は三人で庭園を回る事となりました。
778 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 22:34:11.45 ID:LDZknHQMo
散歩しつつ、あなたはエラの案内に耳を傾けました。
聞けたのは少々意外な事情です。
あなたは以前、エラに文化の復元を希望した事を覚えているでしょうか?
その際には失われかけていた彫金技術が見事に掘り起こされました。
この庭園は、それに大きく関わっているというのです。
「ここからの眺めが分かりやすいかと。
どうぞ、後ろをご覧下さい」
アーチ状の橋の上。
最も高い位置に辿り着くと、エラは振り向くようにと促しました。
そこにあったのは、微かに見覚えのある形です。
「……あぁ、これは。
あのサンプルはこれをモデルにしたんですね?」
その通りです、とエラは頷きました。
庭園の作りは、彫金技術のサンプルとして見せられたアクセサリーと殆ど同一だったのです。
明らかに似せて作ったのは間違いありません。
779 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:03:43.27 ID:LDZknHQMo
「この庭園を開いたのは、私から見て七代前の祖母に当たる方だったようです。
遺失文化の手掛かりを求めて文献を探っていた所、当時を記録した日記に行き当たりました。
そこには、庭園の設計を庭師ではなく、彫金職人に依頼したとあったのです。
彼女は若い時分に彫金に入れ込んでいたらしく、特にこの幾何学模様に魅せられていたようです」
その職人は領主による手厚い保護を受けたとの事でした。
領主の専属、いわゆるお抱えとなったそうです。
それも、特別な職人として。
一族に子が生まれる度に、その子の象徴となる花をモチーフにしたアクセサリを作らせたといいます。
また、目出度い事を記録した絵画を飾る額のデザインも任されたと。
貴族に仕える職人としては、恐らく最上級の扱いでしょう。
しかしながら魔王の呪いにより飢餓が広がると、当然のようにそんな余裕など消え去りました。
技術を継ぎながらも腕を揮う機会は無く、職人の子孫はただの一使用人として屋敷に仕えていたようです。
失われたと思っていた物は、驚く事に初めからエラの手の内にあったのです。
まさに女神様の思し召しと確信したと、エラは言います。
780 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:13:23.76 ID:LDZknHQMo
「なるほど……。
つまり、この庭園と彫金はその方からの遠い贈り物という事になるんですね」
ルシュは実に嬉しそうに言いました。
ならば彫金の事業が失敗する理由は全てが消えたと、全く満足げに。
「世において最も強いものは、愛に他なりません。
それも、親が子に残す愛こそが何より尊いのだと、母様は説いています。
七代を越えて残ったとなると、これはもう太刀打ち出来るものなんてありませんね」
あなたもまた、感嘆に溜め息を吐く他ありません。
七代という世代と年月に圧倒されるようでした。
ごく普通の……いえ、普通と呼ぶには貧しすぎる家に生まれたあなたは自身のルーツなど知りもしません。
自分の祖先が何をして生き、何を残したか。
それを探る機会は既にどこにもありません。
きっと、語り継ぐ程の特別は無かっただろうと、そう推測するに留まります。
あなたはこの時、初めてエラが貴族である事を強く意識したかも知れません。
その背に負った七代の……いえ、それよりもずっとずっと長いだろう歴史と共に。
781 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:28:34.13 ID:LDZknHQMo
ルシュの評に、エラは恐縮したようです。
しかし同時にほんの少し、微笑んだようにも見えました。
その後、あなた達は庭園にて穏やかなひと時を過ごしました。
庭を飾る花の名と、その由来。
聞いた事もなかった雅な知識にあなたは多くの感心を抱きましたし、供される茶の香りには心を癒されました。
未だエラは硬く、どう言い繕っても打ち解けたなどとはとても言えません。
けれど焦る事はありません。
既に世は救われ、急ぐ理由などどこにも無いのです。
一歩一歩。
あなた達のペースで進んでいけば良いでしょう。
少なくとも、七代とまではかかりはしないはずですから。
782 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:29:10.17 ID:LDZknHQMo
◆ サブクエスト 『鋼の少女』
「領主の館」への外出回数が2回以上(2/2)
「?????」を召喚済み。
上記の条件を満たした状態で月末を迎える。
783 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:38:42.27 ID:LDZknHQMo
■ 11月 4週目
その日、礼拝堂には二人分の影がありました。
すらりとした細身の二人。
スピナとショコラです。
何やら立ち話をしているようでした。
主に話しているのはどうやらスピナ。
ショコラの方はというと、真剣な様子で頷いたり質問をしたりと興味津々です。
あなたはそれが少々気になりました。
というのも、スピナはそう長々と話をするタイプではないのです。
そんなスピナがショコラに何を語り聞かせているのか。
あなたは早速突撃してみる事としました。
「えぇ、ですのでそこは……あら、主様?」
丁度良くあなたに気付いたスピナに片手を上げ、あなたは二人に近寄ります。
784 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/28(火) 23:49:34.22 ID:LDZknHQMo
さて、聞きたかった事ですが。
あなたが何かを言うまでもなく、相手の側から教えてくれました。
「今ちょうど、主様の事を話していたんですよ」
「申し訳有りません。
本来はご主人様に直接確かめるべきかとも思ったのですが」
ふわりと微笑むスピナと、申し訳なさそうに眉を下げるショコラ。
二人へと、あなたは全然問題無いと手を振りました。
本人に面と向かっては聞きにくい。
そんな事だってあるでしょう。
……それに、あなたは自分の自覚していなかった暗部を、先日さくらとちえりに暴かれたばかりです。
自分自身を正確に把握できているかというと、ちょっと自信が持てませんでした。
あなたを良く見ているだろうスピナに聞くのは正しい選択に違い有りません。
「……♪」
と。
スピナがぽんと手を叩きました。
何か良い事を思いついた、という風に。
それに嫌な予感を覚えると同時に、スピナはするりとあなたの懐に飛び込みました。
あ、いつものパターン。
そう気付けたのは勿論、あなたの唇が濃厚に奪われてからの事でした。
785 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:01:50.01 ID:4MYqH5PKo
呼吸を完全に読んだ動き。
どうすれば良いかを理解し尽くした熟達の舌は、何の抵抗も無くあなたの口内を侵略しました。
存分に慣れ親しんだそれに、あなたも殆ど無意識で応えます。
全てを与えて、代償に全てを貰う。
そんな風情のスピナのキスは、いつも通りに激しく深い物でした。
あなたの情欲を最短で燃え上がらせる動きでスピナはあなたを捕らえます。
やがて、スピナがようやくあなたを解放した頃。
あなたの体はすっかり熱を帯びていました。
まだ日の早い時分ですが、スピナの手を引いて自室に向かいたいと思う程に。
しかし、スピナはその気はまるで無いようです。
ケロリとした顔でショコラへと向き直り、言いました。
「私はこういった風にしています。
主様は求めれば求めるだけ、応えて下さいますから。
……参考になれましたか?」
786 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:09:10.28 ID:4MYqH5PKo
修道服の少女は、それにキラキラと顔を輝かせました。
「はい、とても。
何と素晴らしい愛の交歓でしょう……。
母の愛はまさにここに、お二人の間に体現されていたのですね」
うっとりとショコラは両頬に手を当てています。
まるで恋する乙女のようでした。
幸福と歓喜に包まれた姿は、あらゆる男を魅了する愛らしさに満ちていました。
……眼前で行われたディープなキスをじっくり観察しての感想でさえなければ、の話ですが。
「ご主人様。
私もスピナさんのようにしていただいても宜しいでしょうか?」
にこにこ顔で、ショコラはあなたに催促します。
スピナは酷い教材であり、酷い感染源でした。
このままでは色々と汚染されかねません。
あなたは何とかショコラの説得を試みます。
人それぞれ、好みの口付けは違うのです。
マトの例を出すまでもなく、スピナのそれは上級者向け過ぎました。
いきなり頂からは避け、もっと無難な所から攻めるべきです。
色々と試してみて、それでも不足ならば、という時まで待つのが良いでしょう。
787 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:16:17.10 ID:4MYqH5PKo
その説得に、二人はしょんぼりとしてしまいました。
ショコラは分かります。
しかし何故スピナまで落ち込んでいるのか。
あなたにはちょっと理解が困難で、そっと頭を抱えました。
「ご主人様がそう仰るなら致し方有りません。
ですが、今日は少しだけ深くお願いできますか?」
それでも何とかショコラは納得してくれたようです。
あなたはほっと胸を撫で下ろしました。
幾ら慣れたとはいえ、それはスピナとの間での事。
貞淑を纏うショコラ相手に舌まで差し込むのは僅かにですが抵抗もあったのです。
妥協してくれたショコラへと、あなたは頷きを返しました。
柔らかな頬に手を当て、そっと顔を近づけます。
あなたの接近に合わせて、ショコラは目を閉じてくれました。
神前、女神像のすぐ近くでのあなた達のキスは。
普段よりも少しばかり深く長く、ショコラが満足するまで続けられたのでした。
788 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:17:38.69 ID:4MYqH5PKo
■ 好感度自動上昇
『ロコ』
81 + 3 = 84
『ショコラ』
22 + 3 = 25
『さくら&ちえり』
63 + 3 = 66
『コムギ』
13 + 3 = 16
■ 忘れてた外出分
『ルシュ』
>>下1 コンマ一桁分を好感度に加算
789 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:18:14.79 ID:lNqauiiXo
あ
790 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:19:36.19 ID:4MYqH5PKo
『ルシュ』
48 + 9 = 57/60 (上限間近)
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:19:54.07 ID:07qLoTyk0
あれ?今はさくちえじゃなくてツバキじゃなかった?
792 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:24:03.64 ID:4MYqH5PKo
あ、マジだ
失礼しました
『ツバキ』
19 + 3 = 22
◆ 作物レベル上昇
お茶Lv2 健康+2 嗜好+2 65金貨/週
793 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:25:10.39 ID:4MYqH5PKo
■ ログインボーナス
あなた達のキスが終わると、スピナはもう居ませんでした。
きっとまたふらふらと、感性にまかせてうろついているのでしょう。
ま、それはともかく。
ショコラと二言三言交わし、あなたは女神像に向き直りました。
今日の祈りはまだだったのです。
やや上気した様子のショコラもまた、あなたに並んで手を組みました。
目の前での情事、申し訳ありません。
それと啓示の種の事、ありがとうございました。
そんな意思をあなたは真摯に女神像へと送ります。
>>下1 コンマ判定
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/29(水) 00:25:30.03 ID:DbGUgiilo
ほいさ
795 :
◆qwMXGMSbw5bw
[saga]:2017/11/29(水) 00:27:25.30 ID:4MYqH5PKo
■ 対象選択
『ロコ』 N+ トウモロコシの精霊 好感度 84/100
『スピナ』 R+ ホウレンソウの精霊 好感度 100/100
『さくら&ちえり』 R+ サクランボの精霊 好感度 63/100
『ルシュ』 N キャベツの精霊 好感度 57/60
『マト』 R+ トマトの精霊 好感度 60/100
『ラスペル』 R アスパラガスの精霊 好感度 10/60
『ショコラ』 SSR カカオの精霊 好感度 25/60
『ツバキ』 SR お茶の精霊 好感度 22/60
『コムギ』 N 小麦の精霊 好感度 16/60
>>下1 精霊を一人選んで下さい
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