夜神粧裕「デスノート?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:45:12.74 ID:qrunuIYt0
1ヵ月後 Lの部屋


ワタリ「L、FBI長官より連絡です」

L「繋いでくれ」

ピポパポ

長官「L……日本に派遣した捜査員から連絡が入りました」

L「結果は?」

長官「日本警察、マスコミ関係者の身辺調査の結果、怪しい者はいませんでした」

L「……調査開始から1ヶ月。かなり早いペースで調べていただいたようですが、見落としや抜けなどの可能性は?」

長官「日本警察捜査本部の情報を得られたものが141人、マスコミ関係者に関しては警察からの依頼という事で情報を知るものは更に少なく71人。計212人を40名の捜査官を使い調査した。各捜査員も私が優秀な人材のみを選別した。見落としも抜けもないでしょう」

L「……」

長官「L、私はあなたからの依頼という事で動かせる範囲の捜査員を調査にまわした。当初は12人だったが、かなり無理をして28人も増員して調査を行った、その調査に対し疑念の言葉を懸けられるのは……」

L「いえ、FBIの捜査力を疑っているわけではありません。元々この調査でキラが見つかる可能性はほぼ0と言ったように警察関係者の中にキラはいなかった、その確証がほしかったのです」

長官「確証ですか」

L「はい。これで次の段階に進めます」

長官「……それはこの調査とは別に依頼があった、顔も名前も割れていない犯罪者をピックアップしてもらいたいと言われていたことに関係が?」

L「そうです」

長官「……何を行なおうとしているのかはわかりませんが、今後の捜査においてもFBIは協力を惜しみません。それでは……」ピッ

L「ありがとうございます」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:46:06.07 ID:qrunuIYt0
L(警察関係者、マスコミ関係者はシロか……)

L(そうなるとやはりキラは情報操作に気がつく何かを手に入れた)

L(あれから引き続き偽名の犯罪者をメディアに流しているが、偽名の犯罪者は殺されずに本名、顔が一致している犯罪者のみを殺していることからも……偽名を看破する何らかの力を手に入れたということか)

L(顔を公開しても偽名の犯罪者は死んでいないことから、名前その物を見破れるわけではない……しかし偽名が分る……情報が漏れていないことから考えても……顔と名前が一致していない場合、何らかの区別ができる力、か……?)

L(情報が少なすぎるな。しかしキラの力が増えたという事は確実。こうなると今後も何らかの能力が増えていく可能性は高い……そう、例えば偽名を見破るだけではなくて本名が分るようになる……もしくはどこに隠れていようが顔も名前も分らなくても殺してしまうことが出来る……といった力も手に入れてしまうかもしれない……)

L(今判明しているキラの力を顔と名前が分っている人間を殺すことが出来、尚且つその人間が偽名だった場合、それを看破することができる力として……キラが日本の関東地区に潜伏しているならば……)

L(同じような手を何度も使うのは気に入らないが、更にキラの居場所を限定する事はできるだろう……だが……)

L(日本警察の捜査本部の指揮を取る夜神局長)

L(警察官らしい真っ直ぐな正義感を持っている彼は次の私の策にもまた反対してくるだろう……)

L(彼が私に難色を示すとなると、警察内部でも私に対する心情は悪いものへと変わり今後の捜査でもそれが浮き彫りになってくるだろう……)

L(キラの動き方から見ても、日本警察の協力は必要不可欠……どうするべきか……)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:47:25.91 ID:qrunuIYt0
凶悪犯連続殺人特別捜査本部


総一郎「L……捜査状況を報告する前に少しいいでしょうか」

L「はい。どうされましたか?」

総一郎「この1ヶ月でこの捜査本部から10名近く部署異動の希望を願うものが出てきています」

L「! それは……」

総一郎「最初に3名、このまま捜査を続けキラを追い詰めた場合、顔と名前が分る身分証明書を所持する我々はいつキラに殺されるか分らないと言い、辞表と共に部署異動を願うものが現れて以来、それに続くように何人も同じ理由で部署異動を希望しています」

L「そうですか、その方々への対応はどうされたのですか?」

総一郎「……彼らの希望通り別部署に異動させました。事後報告となり申し訳ないのですが……」

L「いえ、夜神局長の対応は間違っていません。超能力で人を殺せるような得体の知れない犯罪者を追っているのです、警察官といえど恐怖に負けてしまう方々を責める謂れはありません」

L「これからの捜査が進めばさらにキラへ近づいていきます。今後もこの事件から降りると言った方々は夜神局長の判断で外すなりの対処をお願いします」

総一郎「……わかりました」

L「では、捜査段階を次のステップに進めたいと思いますのですが、よろしいでしょうか?」

総一郎「次のステップですか……?」

L「はい。キラが関東圏内に潜んでいる事は判明しましたので更なる絞込みを行なっていきます」

総一郎「!」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:50:30.51 ID:qrunuIYt0
L「具体的に言いますと、様々な情報媒体に私の用意した顔も名前も割れていない犯罪者の情報を各地域ごとにテレビ、新聞、週刊誌等に載せていきます」

L「全ての犯罪者情報がどの情報媒体から発信したのか、日にち、時間、場所それを全て管理し、死亡していく犯罪者情報と照らし合わせていきます。死亡する犯罪者はネットにもどこにも情報が漏れていない犯罪者ですので、犯罪者情報が開示されてすぐに死亡した場合、その地区にキラがいる可能性が高い。それを繰り返してキラの居場所を絞り込んでいきます」

総一郎「顔も名前も割れていない……そんな犯罪者はそう多くは……」

L「ICPOの協力は取り次いであります。またFBIやCIA、各国捜査機関からも協力していただいています。数百人単位で犯罪者をストックできました」

総一郎「そ、そうですか……いえ、待ってください! L!」

L「どうされましたか?」

総一郎「前回もそうでしたが、あなたのやり方は人の命をまるでゲームの駒のように扱っているように見えます! 犯罪者といえど人の命なのですよ?」

L「わかっています。ですが現状キラについて分っていることが少なすぎて手の打ちようも同じように少ない。闇雲に捜査をしていても絶対にキラにたどり着くことは出来ない。そのあたりは私よりも夜神局長が理解されていると思いますが……」

総一郎「そ、それは理解しています……」

L「私のやり方は確かに夜神局長や捜査本部の方々にとって眉をひそめるようなやり方だという事は承知しています。ですがキラの情報を一つでも多く手に入れねば行なえるやり方が限られてしまう。納得していただけないかもしれませんが、キラの情報が増えていけば私もこのようなやり方ではなく捜査本部の皆さんにも納得していただけるやり方でキラを追い詰めたいと思っています。ですので今、この状況では、私のやり方に協力いただくようお願いできないでしょうか」

総一郎「…………わかりました」

L「ありがとうございます」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:51:25.69 ID:qrunuIYt0
粧裕の部屋


リューク「なあ、粧裕」

粧裕「どうしたのリューク?」

リューク「結構前にお前に付きまとっていたストーカー、あいつ結局なんだったんだ?」

粧裕「わかんないよ……あの人と一緒にいた南空ナオミさんって人を調べたけど、特に何も出てこなかったし」

リューク「お前がストーカーのストーカーをした次の日にはいなくなっていたもんな」

粧裕「リュークの勘違いだったんじゃないの?」

リューク「あー? 確かにお前に付きまとってたように見えたんだけどなー?」

粧裕「あれから姿を見てないんでしょ? だったら勘違いだよ」

リューク「そうなのか? まあそうなんだろうな」

粧裕「そんな昔の話は置いておいて……」

リューク「お? どーした?」

ガチャッ、テクテクテク
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:52:01.70 ID:qrunuIYt0
粧裕「お兄ちゃーん!」ガチャッ ライトノヘヤニシンニュウ

月「どうした粧裕?」

粧裕「どうしたじゃないでしょ! 今日センター試験でしょ? 何でまだ家にいるの? 遅刻じゃないの?」

月「ああ、大丈夫さ。今家を出ても試験会場に着くのは30分も前になるからね」

粧裕「……30分って結構ギリギリでしょ?」

月「3分前に入ろうと思っているから大丈夫さ」

粧裕「す、すごい余裕だね」

月「まあね」

粧裕「さすがはお兄ちゃん……って、電車が遅れたりするかもしれないでしょ! もう出発しないと駄目だよ!」ライトノテヲツカミ

月「っと……おいおい、大丈夫だって」

粧裕「大丈夫じゃありませんー。とっとと家でて試験会場に向かう!」

月「わかったわかった……しかし最近、粧裕は母さんに似てきたな」

粧裕「そう?」

月「そうさ、前までは本当に子供って感じだったけど、ここ最近ずいぶんしっかりしてきた」

粧裕「……」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:52:33.79 ID:qrunuIYt0
月「勉強も頑張っているし、母さんの手伝いも言われなくてもやってる。こうやって僕の心配までするようになって本当に昔の粧裕とは違って……」

粧裕「……あたしを褒める前にお兄ちゃんはさっさと試験会場に行ってくださーい。おかーさーん! お兄ちゃんでかけるってー!」

幸子「あら、まだ出かけてなかったの!?」

粧裕「お兄ちゃん、会場に3分前に入ろうとしてたんだって」

幸子「ちょ、ちょっとライト! 電車とか遅れたらどうするの!? 遅刻なんてしちゃったら……」

月「はいはい、わかってるよ。粧裕からもう注意されたから大丈夫、余裕を持って行くから」

幸子「本当にこの子ったら……しっかりね!」

粧裕「お兄ちゃん、頑張ってねーーー!」

月「まだただのセンター試験なのに大げさだな……行ってきます」

粧裕(それから数ヶ月、あたしはキラとしての裏の顔を誰にもばれずに犯罪者殺しを続けた)

粧裕(だけど、この春、お兄ちゃんが大学生になって、あたしが中学3年になってすぐにある事件が起きた)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:52:46.88 ID:+jkMeNiGo
超能力者相手に普通の捜査じゃムリがあるもんな…
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:53:41.18 ID:qrunuIYt0
粧裕の部屋


粧裕「…………何、これ?」テレビギョウシチュウ

粧裕「キラからのメッセージ……? 4本の……ビデオ?」

リューク「お前こんなことやってたっけ?」

粧裕「やってないよ! 一体何なのこれは!?」

『つまり私達はキラの人質であると共に報道人の使命を受けこの報道をするものであり、決して嘘や興味本位でこのテープを放映するものではないという事をご理解ください』

『四日前、当番組ディレクターに送られてきた4本のテープそれは間違いなくキラから送られてきたものでした』

『1本目のテープには先日逮捕された町葉青一・青次両容疑者の死亡日時予告が入っていました。そしてその予告通り昨日19時にこの二人が心臓麻痺で亡くなったのです』

粧裕「……あたしじゃない、そんな人達書いていない」

リューク「ククッ、面白い事になってきたじゃねーか」

『こんな事はキラにしかできない。これはキラから送られてきたものだと私達は判断しました』

『そしてキラは今日の午後5時59分ちょうどからこの二本目のビデオを放映する様、指示しているのです』

『我々もまだ見ておりませんが、テレビを御覧の皆様にまたキラだと証明する予告殺人と世界の人々に向けてのメッセージが入っているとのことです』

粧裕「予告して心臓麻痺……まさか」

『では5時59分です。御覧下さい』
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:54:10.64 ID:TZH/XSzH0
ついに第二のキラが出たか…
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:54:24.14 ID:qrunuIYt0
『私はキラです』

粧裕「!!」

リューク「ウホッ」

『このビデオが4月18日午後5時59分ちょうどに流されれば、今は午後5時59分38・39・40秒……』

『チャンネルを太陽テレビに替えてください。メインキャスターの日々間数彦氏が6時丁度に心臓麻痺で死にます』

粧裕「……」ピッ キリカエ

リューク「おー、死んでるな」

粧裕「……」ピッ チャンネルモドシ

『日々間氏はキラを悪だと主張し報道し続けてきました。その報いです』

粧裕「リューク…………これは一体どういうこと?」ギロリ

リューク「お、おう、睨むな」

粧裕「明らかにデスノートでしょ!? 他にもノートを落としていたって事!?」

リューク「い、いや違うぞ。俺じゃない、多分別の死神だ」

粧裕「別!? そんなの……」

『一人では確実な証明になりません。もう一人犠牲になってもらいます』

粧裕「!!」

『ターゲットは……私を悪とし好き勝手に自分の理論を垂れ流していた愚かな探偵』



『リンド・L・テイラー……探偵Lに死の裁きを与えます』
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:56:19.97 ID:+jkMeNiGo
これは怒りそうだな。さゆはまっとうな性格だし
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/07(木) 00:56:30.02 ID:qrunuIYt0
また書いてきます。
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 00:57:38.57 ID:TZH/XSzH0

色んな意味でここの粧裕とミサは相性が悪そう
ノートの存在がバレる可能性があるし、そもそもミサはキラに近づくために罪がない人殺しているしなー……
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 01:29:58.63 ID:X6MMkNflo
偽名にした犯罪者は元々死んでなかったのをLはどうやって裁かれてないってわかったんだ?
ワイが読解力無いだけかもしれんが
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 04:09:10.58 ID:+SoUX0UkO
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 07:08:12.32 ID:L19PsUMjo
おつ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 09:14:25.30 ID:LkrrQdpV0
盛り上がってきた!
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/07(木) 13:29:45.25 ID:TBn26lFKo
>>149
それまでは本名→死亡 偽名→放置だったのが
本名→死亡 偽名→他媒体から本名探して死亡に
但し偽名のみで本名が分からない場合は裁けてない
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 09:44:05.49 ID:GeOl40L70
ここの粧裕はバカじゃないけど、ミサの日記の真意に気が付くかなぁ……
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 10:29:52.17 ID:uRq7349Oo
是非ミサを論破してほしいわ
自分は家族殺されてるくせによく平気で人の家族殺せるもんだよ
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 12:10:03.56 ID:qR5Kxusf0
いいね面白い
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/08(金) 21:41:28.77 ID:WIXCaC200
>>155
映画版だとマジギレして
ミサを一時停止させてるからな粧裕
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 09:45:23.55 ID:pe43dRShO
完全に殺害対象なんだが見つけられるんだろうか
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 16:28:36.10 ID:uyy4KF4s0
見つけたとしてどうするか?
粧裕は女だから、崇拝はあっても恋愛感情は湧かないだろうから利用できないだろうし、そもそも利用しなさそう。
かといって殺したらレムに殺されるし。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:37:55.09 ID:44FvTRHp0
凶悪犯連続殺人特別捜査本部


L「リンド・L・テイラーが死亡しました」

刑事「リンド・L・テイラーって確かLではなくて死刑囚の男だったよな?」

刑事「あ、ああ。Lがキラを挑発するときにいつもLの代わりに顔を出していた男だ……」

刑事「そ、その男が死んだって……」

総一郎「そ、それではこれは本当にキラが!?」

L「……キラ、なのか? テイラーは死んだ……しかし私は生きて……いや、それよりも世界の人々に向けてメッセージを流すと言っていたな……」

L「この放送、止めさせないとまずい事になる」

総一郎「!」

松田「さくらTVへ電話を……だ、駄目だ、局のどこにかけても電話中……」

刑事「局内の知り合いの携帯は……くっ、電源が入っていない!」

刑事「くそっ! 俺が直接局に行って止めさせてやる!」

松田「宇生田さん!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:39:12.09 ID:aHThO4CE0
モブ化と思ったら宇生田かよwwww
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:39:16.22 ID:44FvTRHp0
『探偵Lは私を捕まえると明言し、私を悪と決め付け私の行動を否定し挑発行為とも取れる報道を繰り返しました』

『警察関係の方々からL死亡の発表が近日中にあるでしょう。私は私を捕まえようと行動する人間や私を否定する人間を許しません』

L(……こいつ)

ざわ…… ざわ……

刑事「お、おい。捕まえようとする人間も殺すって……」

刑事「だ、大丈夫だ。Lの指示でもう俺達は名前が偽名の警察手帳を持っている」

刑事「そ、そうだ。キラの殺人に必要なものは顔と名前、名前さえ分らなければ……」

『ですが私は決して警察を敵だと考えていません。味方だと考えています。……私を捕まえようとしない限りは』

『私の理想は世界の警察と共に悪の存在できない世界を作り上げること。警察が私に協力してくれればできるのです、心の優しい人間を主とした世界を作り出すことが』

L「……」

刑事「ひ、人を殺しておいて作り上げる世界が何だって言うんだ!?」

刑事「ああ! こんな詭弁聞きたくも無い!」

L「……夜神局長、さくらTVにコンタクトはまだ取れませんか?」

総一郎「駄目です! もう意図的に外部からの連絡を遮っているとしか!」

L「……では他の放送局にすぐにでも依頼をかけてください。内容は探偵Lが世界の人間に向けて発するメッセージ……そんなところでしょうか。私が出演しキラに私はまだ生きているという事を理解させます」

総一郎「なっ!?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:39:46.81 ID:44FvTRHp0
L「無論顔は隠して出演します。テイラーが死亡したことからも、キラ……いえ、このキラは自分にたてつくものを殺します……このキラの次の行動は恐らく警察を脅して協力させる、警察庁長官の命や海外の警察幹部の命を盾に協力させようとしてくるものだと思います」

L「その前に私がまだ生存していることを明かし、キラの注意を私に引く。キラの行動は4本のテープに録画されているでしょうから、すでに録画をしている以上これからの行動が変わることはない……ですが私が生きていると言う計算外がおきたとき、このキラが送ったという残り2本のテープは無意味なものに変わる可能性があります。そうなれば更にキラは動かざるをえなくなる」

L「今放映されている分のテープの影響も、私が出演することによって世間への影響をかなり小さくすることが出来るでしょう……!!」

『番組を変更し、さくらTV前からの生中継をお送りすることにいたします』

『今、さくらTV前で倒れた人物がいるとの情報が入りました!』

刑事「!! 宇生田!?」

刑事「お、おい!? どうなってるんだ!? 宇生田さんも偽造手帳を持っていたよな!?」

刑事「た、倒れて……殺されたのか?」

刑事「く、くっそ〜〜〜! キラか!?」

総一郎「ま、待つんだ。全員落ち着くんだ!」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:40:22.38 ID:44FvTRHp0
L「はい。皆さん冷静になってください。……相沢刑事も待機をお願いします。今、何の準備もせずにさくらTVへ行くと殺されます」

相沢「え、L! 何を言っているんだ!? 宇生田が殺されたんだ! このまま指をくわえて見ていろって言うのか!?」

L「冷静になってくださいと言っています。宇生田刑事がキラにやられたとしたらあそこに行けば同じ目に遭います。……可能性としてキラの力が増えた……か、このキラには顔だけでも殺せるのかも知れません」

L「そして、宇生田刑事は他局にさくらTV前が映される前に殺された。つまりキラはあのテレビ局内、もしくは局に入るものを監視できる所に居る……それか自分で監視カメラをつけて映像を見ているのかもしれません」

相沢「キラがあの周辺に居ると思うなら余計行くべきじゃないか!!」

L「ですから、冷静になってください。のこのこ出て行けば殺されるのです。行くのならば相応の準備を行なってからです」

相沢「!!」

L「夜神局長、護送車数台とさくらTVへ向かう警官隊には絶対に姿、特に顔が見えないように特殊加工のヘルメットを支給して現場へ急行させてください」

総一郎「分りました! 各員、それぞれの班に分れ準備を行なう! 緊急だ!」

L「報道班の皆さん、他局への根回し如何でしょうか?」

報道班「NHNと交渉が済みました! 回線廻せます!」

L「ありがとうございます」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:41:05.06 ID:44FvTRHp0
粧裕の部屋


テレビスマホドウジシチョウチュウ

粧裕「何、これ……一体どうなって……」

リューク「クククッ」

粧裕「コメンテーターの人、探偵の人、スーツを着た人、警察の人二人……計5人も殺されて……」

リューク(5人もって、お前は今日どれだけ殺したんだよ?)

粧裕「一体何を考えて……!?」

『番組の途中失礼します。この放送を見ている日本の皆様、そしてキラ……』

リューク「あん? なんか始まったぞ?」

『私はLです』

粧裕「え!? さっき殺されたはずの探偵の!?」

『キラ……おまえは先ほど私を殺したと宣言していたが、残念ながら私は生きている』

粧裕「な、何?」

リューク「おー?」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:41:51.70 ID:44FvTRHp0
『不思議に思っているか? そうだろう、お前は私を確実に殺したと思っているはずだ。お前の殺しの能力も確実に発動している、しかしそれは私ではない』

『お前が殺した男は、リンド・L・テイラー、テレビやネットでは報道されていない警察が極秘に捕まえた犯罪者であり死刑となる予定だった男だ』

粧裕「!」

リューク「ん? つーことはなんだ? 身代わりってやつか?」

『だがLという私は実在する』

粧裕「……この人」

『さあ! 私を殺してみろ!!』

『どうした!? できないのか!? そうだろうな、お前の能力では私は殺せない、それは分っていた』

リューク「ほほー」

『そしてもう一つ……あえてお前の事をこう言おう』

『キラの犯行を模倣する模倣班……第二のキラ!』
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:42:29.09 ID:44FvTRHp0
粧裕「っ!?」

リューク「おお!?」

『そしてキラにも告げる。今回罪も無い人々が死んだ最大の原因は……お前だ!』

粧裕「……」

リューク「ククッ、だってよ」

『キラ、第二のキラ、お前達は殺人犯であり、許すことの出来ない……悪だ!!』

粧裕「……」ギリッ

リューク「お、どうした?」

粧裕「あの探偵さんの言葉を借りて、第二のキラって呼ぶけど……第二のキラを何としてでも見つけ出してやる……」

リューク「おー、気合入ってるな」

粧裕「……」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:43:11.86 ID:44FvTRHp0
粧裕(気合? そんなのじゃない)

粧裕(どう見てもデスノートの犯行、そしてあの探偵が言うように第二のキラの犠牲者はあたしのせいで生まれたようなもの……)

粧裕(何としてでも見つけ出さないといけない……そして第二のキラの真意も聞き出さなければならない……)

粧裕(第二のキラも……あたしと同じようにノートを使ってしまってもう後戻りが出来なくなっているのか……)

粧裕(この死神のように人間に使わせるためだけに落としたものを拾って使ってしまった……ある意味犠牲者なのか……)

粧裕(はっきりさせないといけない。このノートの所有者として……そして、キラとしてこのノートを使っている者として……)

粧裕(絶対にあたしが第二のキラを見つけ出す)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:43:45.39 ID:44FvTRHp0
さくらTV近くの建物


???「うっわー、すっごくでっかい車が何台も来たよ、レム」

レム「そろそろここも離れたほうがいいんじゃないのか?」

???「そうだね。でもあのLってのムカツク〜〜〜いっつもいっつもキラのこと悪者扱いして!」

レム「まさか偽者だとは思わなかったな」

???「それ! あいつズルいよ! 顔出しといて実は死刑囚でしたーってズルもズル! わかるわけないじゃん!」

???「もー、面倒くさいけど、今回送ったテープは無しにして、明日またあのLってのを殺すためのテープを送りなおさないといけないなー」

レム「ミサ……お前本当にわかってるのか? 捕まるかもしれないし、何よりキラという人間に殺されるんじゃないのか?」

ミサ「大丈夫だよ。捕まらないように気をつけてるしー、キラはきっと純粋な子には優しいし、いざとなったら目を持ってるミサのほうが強いもん」

レム「そうか……」

ミサ「待っててねー、キラはミサが見つけてあげるんだから!」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:44:36.34 ID:44FvTRHp0
Lの部屋


L(今回の犯行は、恐らく今まで犯罪者を殺していたキラとは別の人間の犯行……)

L(しかも今回の犯人は顔だけで殺せる可能性が高い……)

L(確証は得ていないが、さくらTVより回収したテープを確認すれば今回の犯人がキラと同一人物かそうでないかは分るだろう)

L(絞込みを行なっていたキラの居場所も東京都内と判明し、更に今回のこの第二のキラの行動)

L(今まで不動だったキラも、今回は何らかの行動を起こす可能性は高い)

L(キラが行動を起こさないにせよ、私のテレビ出演で第二のキラは私を殺そうと何らかの行動を起こすだろう)

L(第二のキラの行動……何もせずとも動くこいつをどれだけ動かすことが出来るか……)

L「鍵は第二のキラ、か」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:45:05.48 ID:44FvTRHp0
月の部屋


月「……」

月「ついに、犯罪者以外の犠牲者が……」

月「しかも都内で……」

月「僕の行動できる範囲内で……」

月「…………」

月「キラ事件……」

月「捜査本部の情報があれば……」

月「…………」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/10(日) 00:45:53.05 ID:44FvTRHp0
また書いてきますよー。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:47:25.78 ID:aHThO4CE0

月も動くようだけど、どうなることやら……
そして原作と違って捜査本部はまだ縮小になっていないけれど、今回の事件で原作みたいにならないことを祈る(偽造手帳が無意味になったので)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:53:39.09 ID:6wWQt/Ixo
十中八九今回の件で縮小されるだろう
顔だけで殺せるなんて危なすぎるし

粧裕はミサに会ったらどうするかな。経歴が経歴だしやっぱり同情しちゃうんだろうか。毅然としてほしいが
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:57:49.57 ID:J5/3CWUpo
ミサはさくらTVに送った封筒に髪の毛残ってるし
自宅に封筒出す為に移動に使った新幹線の切符あるしで
もうこの時点で月の存在がなかったらキラ確定&逮捕で一生監禁まで一直線なんだよな
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:58:05.48 ID:aHThO4CE0
月のことだからミサが粧裕と友達になったりしたらすぐに怪しく思い疑うと思う
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 01:06:17.35 ID:8LLjb8sWo
乙ー
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 07:23:57.22 ID:KQ1ely920

徐々に粧裕の中でLが正義なのか疑いが芽生えてきてる気がするな...
まあL自身外伝で「今の法で善悪を計るなら私も沢山の悪を犯している悪人です」と言ってるししょうがないけどね
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 07:25:31.90 ID:r1l96H8uo

しかしよくもまあ主人公を粧裕にしただけのものをここまで面白く書けるな
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 09:11:22.00 ID:jM5hXNC20
おつ

挑発の意味もあるのかもしれないけど
第二のキラが罪のない人を殺したのは粧裕のせいって言い方はちょっと粧裕が可哀想だ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 17:15:51.86 ID:mK7z335XO
罪があろうがなかろうが人間を数百数千と殺した顔も見えない殺人犯が可哀想と思うわけがない
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 18:05:17.07 ID:3ZTUc8vr0
白月とLのマジモンタッグを見れるかもと思うと胸熱
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 19:22:47.65 ID:aHThO4CE0
公式ガイドブックで「もしもデスノートが月の前に現れなかったら」で月とLが手を組んでいたかもしれないって書かれていたしなぁ…
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:20:50.18 ID:k1s7gDzl0
粧裕の部屋

メッセージ放映翌日 早朝4時


粧裕「……」コソコソ

リューク「こんな時間にどこ行くんだよ?」

粧裕「……」クチモトニユビオサエ

リューク「はいよ。黙って着いて行くとするか」

粧裕「……」コソコソコソ カチャ
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:21:55.38 ID:k1s7gDzl0
家から離れた森林公園


粧裕「入り口から真っ直ぐ歩いて、突き当たる大きな木の下……このあたりでいいかな……人気もない……よし」

リューク「おーい、何してんだよ?」

粧裕「結構賭けになるけど、第二のキラに向けてあたしもメッセージを送るの」

リューク「あ? お前もテレビに出るのか?」

粧裕「違う、リュークに聞いたノートの効力と使い方……色々考えてみたけど一番手っ取り早くてあたしに最もたどり着きにくいって思えるメッセージの出し方を考えたんだ」ガリガリガリ

リューク「地面に何書いてんだ?」

粧裕「第二のキラに送るメッセージ」ガリガリガリ

リューク「???」

粧裕「よし、できた」ガリッ

リューク「何々?『私はキラです。昨日さくらTVで放映されたビデオの主とは違い、本物のキラです。私と同じ能力を手に入れてしまった第二のキラに告げます。もう能力を使うのは止めてください。これ以上貴方が死すべき人間以外を殺すようなら、私も貴方を殺さざるを得なくなる。同じ能力を手に入れてしまった貴方を出来れば殺したくない。私の願いを聞き入れていただけることを祈っています』……何だこりゃ?」

粧裕「見ての通りだよ。多分このままだと第二のキラは次々に凶悪犯以外の死ぬべき基準を超えてない人達も殺していくだろうから、それだけは止めたい」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:23:20.64 ID:k1s7gDzl0
リューク「ほー、でもこんな場所に書いてどうすんだよ? 第二のキラがここに来るのか?」

粧裕「ううん、ここに来るのは…………ノートに書き込む凶悪犯」ペラ カキカキカキスラスラスラ

リューク「お? あー、なるほど……『恐田奇一郎 心臓麻痺 4月19日午前6時00分 東京都○○区○丁目○○公園正面入り口から入り真っ直ぐ直進し突き当たりの大きな木の根元に書かれている土文字を確認し、土文字を覚えたら自分が行なえる最大限、身元が分らないように各テレビ局に10通ずつ土文字と同じ文の手紙を作成後投函し、100通投函完了後1000歩歩いて死亡』 犯罪者を使ってメッセージを送るわけか」

粧裕「うん。1人だけじゃなくて10人くらい同じ様に操る予定。10分おきでこのメッセージを見るように設定してみて、最後の一人にはこのメッセージを消して立ち去るって追加する。土に書いた文字だから証拠も出てこないし、手紙自体はあたしが出すわけじゃないから絶対にあたしまでたどり着けない」

リューク「ククッ、なるほどな……だけど手紙を送るだけでお前からのメッセージだってテレビ局の人間は信じるのか?」

粧裕「信じないでいたずらだって判断されるかもしれないけど……あのテレビ局なら絶対にこの手紙を見たら放送するだろうね」

リューク「あのテレビ局?」

粧裕「さくらTV」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:26:30.33 ID:k1s7gDzl0
リューク「ああ、昨日やってたところか!」

粧裕「さくらTVはキラ関係なら何だって放送しているから、この手紙もまず間違いなく放送されるはず。差出人が分らない手紙が沢山届いて、全部同じ内容、それがキラからのメッセージ、絶対に放送すると思うよ。早ければ今日の夜にでも」

リューク「ああ、沢山書かせて送るってそういう事か」

粧裕「沢山書かせるのはそれだけじゃないよ。警察の目を誤魔化すためでもあるんだ」

リューク「あ?」

粧裕「第二のキラ、テレビ局にテープを送ってるでしょ? あたしと同じような方法で絶対にばれない方法を使ってるならいいけど、もしそうじゃない場合、ビデオテープっていうとんでもない物的証拠が警察の手に渡ってる……」

リューク「ビデオテープくらいで……」

粧裕「くらいじゃないよ。日本警察は本当にすごいんだから、何も対策してなかったらあっという間に第二のキラは捕まる。絶対に。だから少しでもその確率を下げる為にあたしも沢山の物的証拠をわざと警察に見つかるようにする。……絶対にあたしにたどり着けない物的証拠を大量にね」

リューク「ククッ、お前みたいなやつを何ていうんだっけ? 石橋を叩いて渡るやつだっけ?」

粧裕「あたしは自分で作った橋じゃないと信頼できない……ううん、これからはちょっとのミスが命取りになるんだから……本当に慎重に行かないと」

リューク「ククククッ、面白くなってきたな」

粧裕「……後は、ノートの効果がうまく発揮されれば……」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:27:22.66 ID:cDDDtwKo0
ミサは本当にバカだったなー。粧裕の方がまだ賢いわ
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:27:28.79 ID:k1s7gDzl0


ミサの部屋


ミサ「うっそー!」

レム「どうした?」

ミサ「ミサがキラに送るメッセージ作る前にキラが返事をくれた!」

レム「……もうデスノートを使うなと言っているな」

ミサ「ミサも返事返さないと! さーっ、ビデオとテープを用意してー♪」

レム「……」

ミサ「何て返事しよっかな〜〜〜〜」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/12/11(月) 00:29:16.55 ID:k1s7gDzl0
また書いてきます!
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:30:32.59 ID:OaJ3nilFo
流石警察官の子供だ。慎重だな
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:31:46.03 ID:cDDDtwKo0
ミサは本当に何考えてテープ送ったんだろう?
やっぱり原作でLが言ったように「押収されることを考えていなかったのかもしれません」のかな?
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:34:28.76 ID:OaJ3nilFo
単純に指紋と出すポストさえ気を付けたらわからないと思ったんだろう
子供だしそんなもんだと思うよ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:37:01.32 ID:pICs8LtBo

前々から思ってたけど原作に比べて粧裕が賢すぎる
月と血が繋がってるから地頭は良くて原作ではそれを活かしてなかっただけって解釈することもできるけど
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:39:29.97 ID:cDDDtwKo0
>>194
月は「勉強もできて頭が切れる」だけど、実際は勉強ができる≠頭が切れるだからな
あとあの両親があまり頭が良さそうに見えないけど……(髪の毛の色も違うしね)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 00:56:12.45 ID:VCDyzuqpO
原作と本人の置かれてる状況ちがうしな
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 01:28:31.19 ID:uU59TVnXo
なんでだろうミサが原作よりも頭悪そうに見える
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 02:42:57.94 ID:ztcZ5/7ro
乙ー
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 06:54:22.17 ID:G5ebetjVo
原作でも大学生時代の粧裕は一般人よりはしっかりしてる
メロに誘拐されて救出された時も状況をスラスラ言えるぐらい
刑事の娘だからって普通はこうはならん。
地頭の良さと度胸に、警官の父や兄を敬愛してるから身についてる事だろう
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 09:25:44.59 ID:6FkbdovnO
ライトがテロリストに捕まったトラウマで廃人化する可能性
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/11(月) 10:04:32.38 ID:cDDDtwKo0
海砂は粧裕に出会ったらどんな反応するだろうか?
一応、この時期の海砂は19歳だから粧裕より5歳上なんだよね……
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 13:40:22.62 ID:3g4NNgId0
月の彼女として紹介されたときは好印象だったよな
もちろん第二のキラとは知らなかったが
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 17:02:52.06 ID:SI+Bb5rCO
第一印象は悪かったけど次にはたらしこまれてた母と妹

ミサは基本的に同性受けがいい
モデル稼業は天職だと思う
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 17:15:22.26 ID:79t5w3Aqo
旬の芸能人連れてこられて嫌な顔する人はいないだろう
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 22:58:36.84 ID:QAyGXuB/o
夜神邸初訪問の時は旬って程でもない。大学生中心に知名度あるけど粧裕の年代では
実際に訪問したときに「もしかしてミサちゃん!?」とはならずパンツ見えちゃってるよ・・・だし
次の時はちゃっかりサイン貰ってたあたりお兄ちゃんの彼女ってことでググったんだろうなと思うと微笑ましい
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 01:02:25.58 ID:s80MYf8Q0
2006年版の映画ではミサはテレビに出るほどで、ミサの訪問ではお母さんと共に「ミサミサよ!」と喜々していたがな
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 01:23:35.28 ID:FPOZOcAxO
映画しか見てないって人もいるだろうけどここで言う原作って漫画のことだから大多数は漫画を思い浮かべると思う
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 13:11:22.12 ID:s80MYf8Q0
>>207
ごめん。自分は「映画では」ということを教えたかっただけ。不愉快にしたらごめん
原作でも女優だけど知名度は一部では高くないのね……
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:25:28.60 ID:s4wJs2r1O
一週間更新ねえな
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 19:59:07.36 ID:Br+vgDS+0
名前…書かれたね
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 10:21:50.99 ID:Nuq4gQHiO
エタったな
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 21:30:53.26 ID:oyBHba2J0
待ってるよ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/02/09(金) 02:08:31.27 ID:b/x5izVm0
はよかけ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:24:29.30 ID:BBK5kVzO0
粧裕の部屋

3日後


テレビシチョウチュウ

粧裕「…………」

『キラさん。お返事ありがとうございます』

『私はキラさんの言うとおりにします』

粧裕「……よかった」

リューク「なんだよ、あっさりだな」

粧裕「……」

リューク「お、おい、睨むなよ」

粧裕「……でもこれで心配していた事は一つ減っ……」

『私はキラさんに会いたい』

リューク「おっ?」

粧裕「……え?」

『キラさんは目を持っていないと思いますが、私はキラさんを殺したりはしません。安心してください』

リューク「こんな事言ってるぞー?」

粧裕「な、何で世間に流れるメッセージに死神の目の事を……」

『何か警察の人にはわからない会う方法を考えてください』

『会ったときはお互いの死神を見せ合えば確認できます』
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:25:47.08 ID:BBK5kVzO0
ガタン!

リューク「いきなり立ち上がってどうした?」

粧裕「こ、こいつ、馬鹿じゃないの?」

リューク「いきなりだな」

粧裕「目のこともそうだし、死神の存在までバラすなんて……」

リューク「おー、そういえばテレビに放送されたってことは死神の存在が世界中に知れ渡ったってことか?」

粧裕「そうだよ! 一体何を考えてるの!? この馬鹿は!?」

リューク「お、おい、そんなに怒るなよ」

粧裕「ふーーっ!! ふぅっ……ふぅぅぅ……駄目、怒っては駄目。まずはこの状況を何とかすることを考えないと……」

リューク(こいつ、怒るとやっぱ顔こえーな)

粧裕「……死神と目の存在が警察にバレてしまった……大丈夫、実際に捕まらない限りは死神も目の情報の真相を知ることなんて警察には出来ない……これは問題ない……でも……問題なのは……こいつがこれからさらに重要な事をバラしてしまう可能性……」

粧裕「…………そう、ノートの存在をバラす可能性」

リューク「どうしたブツブツと?」

粧裕「……駄目だ。やっぱりこいつ、早くなんとかしないと……」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:26:01.31 ID:wpoTgm9V0
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:27:15.88 ID:BBK5kVzO0
リューク「おーい、粧裕ー?」

粧裕「…………リューク」

リューク「お? どうした?」

粧裕「……あたしのお願い。聞いてくれる?」

リューク「なんだよ? お願いって?」

粧裕「この第二のキラを……見つけてきて」

リューク「はぁ!?」

粧裕「死神ならノートの持ってる人間とか分かるでしょ? それか別の死神だっけ? その死神に連絡を取って第二のキラの正体をあたしに教えて。もちろん名前は言えないのは分ってるから名前はいいから特長とか……」

リューク「ちょ、ちょっと待て!」

粧裕「……何?」

リューク「そんな面倒くせぇこと俺は絶対にお断りだ!」

粧裕「はぁ?」ギロリ

リューク「そ、そんなに睨むなって! この世界に人間がどれだけいるかお前もわかってるだろ!? その人間を一人一人見て来いってお前は言ってるんだぞ!?」

粧裕「……第二のキラに憑いてる死神に連絡すればいいじゃない」

リューク「死神はお前ら人間みたいに携帯電話なんか持ってないんだよ! 連絡を取るには一度死神界に戻って死神の窓から人間界を見渡してだな」

粧裕「じゃあ、戻って見てきてよ」

リューク「死神にも色々掟があるんだよ! そう簡単に戻れねーよ!」

粧裕「…………ちっ」

リューク(し、舌打ちかよ。だ、だいぶきてるなこりゃ……)

粧裕「……一番手っ取り早い方法は無理……やっぱりあたしが第二のキラとコンタクトを取り続けて……駄目、これ以上テレビを使ったやり取りだと、第二のキラが更に情報を漏らす可能性が高い……次でテレビを使ったやり取りは最後にするつもりで……」

サユジュッコウチュウ
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:28:28.65 ID:BBK5kVzO0
1時間後

粧裕「リューク」

リューク「お? どうした、何か思いついたのか?」

粧裕「うん。一つだけ思いついた。次のテレビに流すメッセージを最後に第二のキラを見つけ出す方法」

リューク「ほー。どうするんだ?」

粧裕「……まずは次のテレビに流すメッセージ内容を言うね」

粧裕『まずは能力の使用を封印していただきありがとうございます。そして、私と会いたいという貴方の願い承りました。ですが直接お会いする前にお互いの死神を先に会わせる形を取りたいと考えています。今月22日青山に貴方の死神を使いに出してください。私も死神を向かわせます。そしてテレビでやり取りをするのはこれで最後にしてください。このメッセージに対する返信も結構です』

粧裕「このメッセージをこの前と同じ方法でテレビ局に送る」

リューク「お、おい! ちょっと待てよ!」

粧裕「……何?」

リューク「死神を先に会わせるって、俺がやるのか?」

粧裕「そう。協力して」

リューク「いやいやいや、協力ってなーお前……」

粧裕「リュークが第二のキラの死神に話してほしい内容は1つだけ。あたしと第二のキラが直接会う日程と場所を伝えるだけ、第二のキラの正体も探らなくてもいい、メッセージを伝えてくるだけ。最初のお願いに比べたらすごく簡単でしょ?」

リューク「お、おう……そうだな」

粧裕「なら決定ね。22日は明後日だからそれまでに直接会う場所も考えないと……」

リューク「何か俺、いい様に使われてね?」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:29:28.10 ID:BBK5kVzO0
粧裕「ああ、そうだ。リュークが前から気にしていた高級リンゴ、今度取り寄せるね」

リューク「何!?」

粧裕「たまには手に入らないような高級リンゴ食べてみたいでしょ?」

リューク「こ、高級リンゴって、あの見た目からしてジューシーな奴か?」

粧裕「そうそう。普通のリンゴの5倍はするよ。値段」

リューク「じゃ、じゃあ、うまさも5倍か?」

粧裕「かもね」

リューク「うおおおおおおお!!」

粧裕(……これでこの死神は問題なくあたしの計画通りに動くだろう。だけど、第二のキラ……)

粧裕(……第二のキラはあたしの事を殺すことも考えていないって言ってるけど……そんな事信用できるわけが無い)

粧裕(……だけど直接会って第二のキラの真意を確かめる……これは絶対にしなければならないこと……)

粧裕(……顔を見せずに直接会って、第二のキラと話をする……難しいけどやるしかない……)

粧裕(……さらに直接会う場所。絶対に人のいない場所……そんな所なんて存在しない……どこにするか……)
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:30:46.71 ID:BBK5kVzO0
ミサの部屋


サユノメッセージホウソウチュウ

ミサ「キラからのメッセージだ!」

レム「会ってくれるが、先に死神同士を会わせるか」

ミサ「22日って明日じゃん! やっばー準備できてないんだけど!」

レム「ミサ?」

ミサ「確かここに前の撮影で使った……あったー!」

レム「なにをしているんだ?」

ミサ「え? 明日青山に行くようの変装グッズを準備してるんだよ?」

レム「……キラは先に死神を向かわせると言っているが」

ミサ「ならキラの死神に会っても失礼じゃないように変装にも気合を入れておかないとね」

レム「いや、キラは恐らく普通の人間には見えない死神をメッセンジャーとして使おうと考えているんじゃないか? ミサが行かなくても私だけ行けば……」

ミサ「そんなのだめだめ! もしかしたらキラも直接来てくれるかもしれないでしょ? そうしたらキラもミサがいなくてガッカリしちゃうかもしれないし絶対に行かないと!」

レム「……そうか」

ミサ「さー、気合をいれないとねー!!」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:34:04.35 ID:BBK5kVzO0
22日 青山


ミサ「……なにこれ」

レム「暴動というやつか?」

『キラ様ーーー!!!! お姿を現してください!!!!』

『キラ様は死神だったのだ!! キラ様がついに降臨されるときがきたのだ!!』

『下がれ下がれ!! これ以上暴れると公務執行妨害で逮捕するぞ!!』

ミサ「……あちこちでなんかキラのプラカード持った人達と顔隠した警官が衝突してる」

レム「なあミサ、本当にここでキラを探そうと言うのか?」

ミサ「……う〜ん、どうしよ」

レム「やはり私が……!!」

ミサ「? どしたのレム?」

レム「……キラの死神だ」

ミサ「ええ!? どこどこ!?」

レム「静かに、騒ぐなミサ」

ミサ「あっ…………で、どこにいるの?」

レム「……わかった」

ミサ「……ねー、レムー?」

レム「ミサ、帰るぞ」

ミサ「……もー! なんなのよー! ミサには見えないんだけどー!?」

レム「キラの持つノートに触れなければミサにはキラの死神は見えない。それにもうキラの死神は帰っていったよ」

ミサ「……え、もう帰っちゃったの?」

レム「ああ、キラがミサと会いたいという事と、その会う場所だけを話してさっさと帰っていったよ」

ミサ「……!! 会えるんだ!で、場所はどこなの?」

レム「28日、午後1時、横浜の大黒埠頭にある倉庫、YB倉庫という場所だ」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:35:58.67 ID:BBK5kVzO0
ミサ「…………」

レム「やはりキラは直接出向いては来なかったな」

ミサ「…………」

レム「? ミサ?」

ミサ「……」トテトテトテ

レム「ミサ? どこに行くんだ?」

ミサが歩いていった先、青山の喧騒を通りの隅で観察している美青年がいた。

ミサ「あのっ」

「?」

ミサ「彼女にしてください」

「…………は?」

レム「お、おい、ミサ?」

ミサ「一目惚れしました! ミサを彼女にしてください!」

「ちょ、ちょっと待って。君は一体何を言ってるんだ?」

レム「そ、そうだぞミサ。一体何を言ってるんだ?」

ミサ「だーかーらー! 一目惚れ! ミサ、こんな気持ち始めて! やがみつき君! ミサを彼女にしてください! お願いします!!」

月「つ、つきって、僕は確かに月って書くけどライトって……何故僕の名前を?」

ミサ「彼女にしてくれるって言ってくれるまでこの手を離さないんだからー!!」

月「な、何なんだこの子は?」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:37:30.78 ID:BBK5kVzO0
ゴタゴタとしてしばらく死んでました。
生き返ったのでまた投下していきます。
また書いてきますー。
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 00:42:48.80 ID:wpoTgm9V0

ミサはやっぱりウザイ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/08(金) 01:33:46.37 ID:FBDz9/Sf0
生きてなかったんかワレェ!
最初から見直してくるわ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 11:10:05.53 ID:OFrkaQEsO

期待して…ええんか?
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 18:35:30.05 ID:h1iuhkuGO
待ってましたー!
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:21:18.26 ID:BBK5kVzO0
粧裕の部屋


リューク「ただいまー」

粧裕「おかえり、どうだった? 第二のキラの死神にちゃんと伝えてきた?」

リューク「んー、伝えたは伝えたが……」

粧裕「?」

リューク「第二のキラとやらも一緒に来てたぞ?」

ガターン!!!!

リューク「うおっ!?」

粧裕「…………どういうこと?」

リューク「い、いや、どういうことって言われても」

粧裕「……死神と一緒に第二のキラもいたんだよね?」

リューク「ああ」

粧裕「このテレビ中継でもやってて、カメラとかに映る可能性もあって、警察も沢山配置されてる青山にいたんだよね?」

リューク「いたな」

粧裕「…………」

リューク「…………」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:22:32.08 ID:BBK5kVzO0
粧裕「何考えてんのよっっっ!!!!」ツクエバーン!!

リューク「うおっ!? びっくりした!!」

粧裕「何なの!? 馬鹿なの!? 人が死神だけ向かわせろって言ってんのに何でノコノコと自分も姿を現してんの!? 何を考えてんのよっっっ!!!!」イスケリガーン!!

リューク「お、おい、粧裕」

粧裕「あんたが捕まったらノートの存在もバレるって言うのに何で軽率な行動を取り続けるの!? あたしがどれだけ考えてんのか分ってんの!? 警察を甘く見ないでっていってんでしょ!? 信じらんない!!!!」シャーペンブンナゲ パキン!!

リューク(こ、こりゃ、過去最大級だぞ、顔もとんでもねーことになってんぞ……)

粧裕「リューーーク!!!!」

リューク「は、はい」

粧裕「その馬鹿の名前を教えて!!!!」

リューク「い、いや、死神は人間の名前を教える事はできないぞ」

粧裕「あああああもう!! どいつもこいつも!!」

リューク「お、落ち着けよ、な?」

粧裕「あたしは落ち着いてる!! 黙れ死神!!」

リューク「は、はい」


サユノアタマフットーシテカラ10フンゴ

リューク「……」

粧裕「」ガタッ

リューク「お?」

粧裕「何か飲み物……」ガチャ、パタパタパタ

リューク(あー怖えーなー)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:24:59.31 ID:BBK5kVzO0
ゲンカン ガチャッ


月「ただいま…………はぁ」

粧裕「あ……おかえり、お兄ちゃん」

月「あぁ……粧裕か、どこかに出かけるのか?」

粧裕「ううん、喉乾いたから何か飲もうと思ったんだけど……お兄ちゃん、何か疲れてる?」パタパタ

月「はは……ちょっと変な子に絡まれて、クタクタだよもう……」スタスタ

粧裕「変な子って……はい、お茶でいい?」

月「ああ、ありがとう。……ふぅ、本当に変な子さ、いきなり彼女にしてくださいって言ってきて、断ってもしつこく付きまとわれてさ」

粧裕「ぶふっ!! お兄ちゃん彼女できたのーーー!?」

月「いや、断ったって。そもそも初対面の子を彼女にしようなんて思わないよ」

粧裕「へ? 初対面? それなのに彼女にしてって言われたの?」

月「ああ」

粧裕「……それって相手の女の子はお兄ちゃんのことをずっと片思いで面と向かって話す勇気も無くて、いざ一大決心をして告白をしたってやつじゃないの?」

月「いや、それはない」

粧裕「だ、断言したね」

月「そういう子じゃなかったからな……なんというか、本能に従って行動するような子……そんな感じかな」

粧裕「ふーん。で、その子、可愛かった?」

月「……なんだよニヤニヤして」

粧裕「えー? だってさー、お兄ちゃんカッコいいのに女の子と付き合ってますーとかそういう話しないじゃん。もしかしてお兄ちゃんもその子にまんざらでもなかったり?」

月「……やめてくれよ、ああいうタイプは苦手なんだよ」

粧裕「あらら、その様子だとほんとに何にもなかったんだねー」

月「あるわけないだろ」

粧裕「つまんなーい。せっかくお兄ちゃんの恋バナ聞けると思ったのになー」

月「やめてくれよ……もう……」

粧裕「ごめんごめん! じゃ、あたし部屋にもどるねー!」パタタタタタ

月「はぁ……粧裕にまで振り回されて……何て日だよ」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:26:28.72 ID:BBK5kVzO0
粧裕の部屋


粧裕「ふー、お兄ちゃんのおかげでイライラがどこかにいっちゃった」

リューク「やっぱりぶちきれてた自覚あったんじゃねーか」

粧裕「まぁね」

リューク「しかしお前があそこまで怒るなんて、そんなに第二のキラの行動はまずかったのか?」

粧裕「まずいどころじゃないって……せっかく第二のキラを警察の目から反らすためにもワザと青山にキラの使いである死神を向かわせるって公表したのに、何で第二のキラは自分から危険なところに足を踏み入れようとするのかな……」

リューク「警察の目から反らす?」

粧裕「死神が普通の人間に見えない事はあたしたちしか知らない情報、それを知らない警察は青山に死神というキラの使いを見つける為に人員を裂かなければならなくなる。人員が足りなくなれば第二のキラが残した物的証拠の調査が遅れる。その間に第二のキラと接触して色んなことを問いただそうと思ったんだけど……」

リューク「ほー」

粧裕「でも、第二のキラはあたしの考えが及ばないくらいの行動を平気で取ってきた。下手したらテレビ局に送ったビデオとかも何の細工もしないで送っているのかもしれない。そうなったらもう警察は第二のキラの目星もつけていてもおかしくない……」

リューク「おいおい、考えすぎじゃねーか?」

粧裕「すぎじゃない。十分に可能性はあることだよ……こうなったらリュークに見つけてもらったあの倉庫で直接会うのもやめておいたほうがいいのかも……」

リューク「やめるのか? もう伝えちまった後だけど?」

粧裕「第二のキラがすでに警察にマークされていたら完全にアウト。第二のキラと会う事はあたしの破滅も意味することになる。……だけど会わないという選択を取ってしまっても、第二のキラはテレビにまたビデオを送りつけて、今度こそノートの情報とかをバラしてしまうかもしれない……」

リューク「ノートの存在くらいバレてもいいじゃねーか」

粧裕「……ふぅ、ごめん、また少し頭に血が上ってきたから喋らないでくれるかな?」

リューク「お、おう」

粧裕「本当にどうしよう、八方塞になっちゃったかも……」

粧裕「何かいい方法……」

粧裕「う〜ん……」
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:27:22.91 ID:BBK5kVzO0
夜神家キッチン 晩御飯


粧裕(結局いい方法が思いつかない……)モグモグ

月「ご馳走様」

粧裕「相変わらず食べるの早いねー」

月「そうか?」アトカタズケ

幸子「粧裕も早く食べちゃいなさい」

粧裕「はーい」

モグモグゴクン
ソファーニポフン

粧裕(でも、本当にどうする……第二のキラの馬鹿さ加減はもう数段階下方修正したほうがよさそう……だけどそうなると直接会うなんて不可能……警察にマークされている人間にあたしだけ警察にも気付かれずに接触して話をする……不可能)

粧裕(……直接会う事はせずにこちらから一方的に連絡をして、電話か何かで話をする……それで第二のキラの真意を確かめる……これなら出来ないこともない……これがベストかな……)

粧裕(そうなると、28日の直接会う話は白紙に戻して……こっちのプランを優先することを……)
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:28:46.96 ID:BBK5kVzO0
ピンポーン

幸子「あら? お父さんかしら?」

粧裕「今日お父さん帰ってくるんだっけ?」

幸子「聞いてないわ……帰ってくるなら電話してって言ったのに」

粧裕「見てくるねー」パタパタパタ

ゲンカン ガチャ

粧裕(お父さんだと思って、あたしは玄関の扉を開いた)

粧裕(だけどそこにいたのは、お父さんじゃなくって)

ミサ「こんばんは。私、弥海砂と申します。ライトさんにお会い……する…………えっ?」

粧裕「えっ……お兄ちゃんですか?」

ミサ「えー、うっそ……でもでも。やっぱりそうだよね」サユヲギョウシ

粧裕「あの? どうしたんですか?」

リューク「おいおい……」

粧裕(リューク?)

ミサ「信じらんなーい……まさかキラがこんなに可愛い女の子だったなんて」

粧裕「!?!?!?!?!?」ビクーーーン

ミサ「お会いできて、ミサすっごく嬉しいです。キラ様♪」ニッコリ

粧裕「な……なん……で? あたし……を……」

粧裕(あたしをキラだと言った女の子は、本当に無邪気な笑顔で笑っていた)
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/08(金) 21:29:25.18 ID:BBK5kVzO0
また書いてきま!
155.18 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)