ウェイバー「なんだよこいつ…」ガッシュ「ウヌ?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 19:28:19.19 ID:VvhpfHq10
Fate zeroと金色のガッシュのクロスです

Zeroはアニメしか見たことないにわかです…不快にさせるところもあるかもしれませんが、ご了承ください。

※ディルムッドは出ません。ファンには申し訳ないですが、理由はss内で説明します。

ガッシュは一応魔物との戦いが終わり王になった状態。

時系列云々は…ナオキです。

書き貯めはないので、更新は物凄く遅いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512815298
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 19:38:06.91 ID:M3fHFSg90
最終回後のガッシュとかチートだな
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 19:45:46.32 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「どういうことだよ!なんでこんな子供が…」

ガッシュ「…?」

ウェイバー「まさか僕の魔術師としての腕が…いいや!そんなことあるもんか!僕は聖杯に選ばれたマスターなんだぞ!?令呪だってここに…」

ガッシュ「おぬし、さっきから何を言っておるのだ?」

ウェイバー「お前のせいだよ!…お前、本当に僕のサーヴァントなのか?」

ガッシュ「サバ…?私は、サバよりはブリのほうが好きだのう」

ウェイバー「何を…ふざけるな…」

僕が気づいたときには遅かった。

そのサーヴァントが口から電撃を放っていたことを。

その攻撃が僕目掛けて飛んできていたことを。

そして、手に分厚い魔導書が現れ、赤い光を放っていたことを。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 19:56:19.84 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「なんでだよぉ…」

僕はその子供から繰り出された電撃を咄嗟に避け…ることもできず、まともに食らってしまった。

ガッシュ「…ハッ!おぬし、大丈夫か!?」

ウェイバー「大丈夫なわけあるか!いきなりマスターに目掛けて攻撃するやつがあるかー!」

ガッシュ「うぬう…なぜなのだ?杖を持っておらぬから、呪文を出せるはずが…」

そのサーヴァントは目の色を変えて、僕が持っている赤い本へ飛び付いた。

ガッシュ「おぬし、どこでこの本を手にいれた!?」

ウェイバー「うわっ!落ち着けよ!僕がお前を召喚した後、気づいたら手に持ってたんだよ!」

ガッシュ「馬鹿な…あり得ぬ。魔物との戦いはもう終わったはずでは…」

ウェイバー「…?」

ガッシュ「…おぬし、名はなんと言うのだ?」

ウェイバー「…ウェイバー、ウェイバー・ベルベット。お前のマスターだ!」

ガッシュ「ウヌ!私はガッシュ!ガッシュ・ベルなのだ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 19:56:21.58 ID:JS3TVsLCo
聖杯戦争で本ありはきついなぁ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 19:56:40.86 ID:VvhpfHq10
飯食ってきます
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 19:58:38.59 ID:M3fHFSg90
一番弱いザケルでもギガノ級だしな
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 20:00:19.92 ID:nXeoIBi80
出すのは術(第一の〜とか第二の〜とかにつくのもこれ)、唱えるのが呪文 じゃなかったっけ

王杖あったら効果範囲内の魔術全部打ち消すんだろうか……下手したら真名解放まで無効?
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 20:08:38.63 ID:bXd7Addmo
杖は所持者以外の周囲の呪文を封じる物だろ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 20:49:46.30 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「…それで、ガッシュ?お前はどこの英霊なんだ?そして何のクラスなんだ?聖杯戦争の経験がない僕には、正直お前はただの子供にしか見えないんだけど…」

ガッシュ「クラス…学校のことかの?」

ウェイバー「は?…いや、サーヴァントのクラスだけど」

ガッシュ「ウヌ…それが、おぬしが言うことは、何となくは分かっておるのだが、自分が何のために召喚されたのかはよく分からないのだ」

ウェイバー「」

ガッシュ「というか何も分からないのだ…ここに来るときに頭を打ったのか…魔界の頃の記憶はあるのだが、それ以外に関しては全く覚えていないのだ」

ウェイバー(嘘だろ…もしかして大外れを引いたのか?いや待て、あの触媒は忌々しいケイネスの奴が用意した物だ…そんなはずは…)

ウェイバー「…って魔界?魔界ってなんだよ」

ガッシュ「ああ、忘れておったのだ。英霊…とはちょっと違うが、私は魔界の王様なのだ」

ウェイバー「へえ…魔界の王様…ってええええええ!?」

思わず頭を抱えてしまう。訳が分からない。そう言いたいのはこっちだった。

ガッシュ「ぬ?ウェイバー?どうしたのだ?」

もはやツッコミを入れる気力もない。僕はこの魔界の王様とやらと、どうやっていけばいいんだ…
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 20:58:14.17 ID:VvhpfHq10
 時計塔 

ケイネス「頼んでおいた聖遺物…どうやら無事に届いたようだな」

ソラウ「へえ…これがかの征服王の…」

ケイネス「ああ、これで私のサーヴァントを呼び寄せる」

ケイネス(管財課が私の生徒に大事な物を渡しておいたらしいが…まあいい。とやかく気にすることではない。何の問題もなく、私のもとに届いたのだから)

ケイネス「私の、エルメロイの戦いはここから始まる!魔術師として、存分に競い合おうではないか!聖杯に選ばれたマスター諸君!」

ソラウ「ええ、あなたは必ず勝つわ、ケイネス」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/09(土) 21:05:17.28 ID:M3fHFSg90
キャンチョメがチートだな
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 21:07:40.08 ID:VvhpfHq10
 マッケンジー宅

ウェイバー「…」

マーサ「美味しい?ガッシュちゃん」

ガッシュ「ウヌ!美味しいのだ!」

グレン「こらガッシュ、落ち着いて食べなさい。ほら、お茶だ」

ガッシュ「ウヌ!ありがとうなのだ!」



ウェイバー「なんで馴染んでるんだお前はー!」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 21:13:20.53 ID:VvhpfHq10
どうやらお互い聖杯戦争については素人だった僕達は、一旦自分の拠点に戻ることにした。

そうだ、また暗示をかけないといけないな、と思っていたが杞憂に終わり、ひととおり二人に説明すると、ガッシュはすぐにおじいさんとおばあさんと仲良くなっていた。

僕が一生懸命かけた暗示よりも、ガッシュのコミュニケーション能力のほうが上なのか…と、少し劣等感を感じながらも、僕はこれならば心配はないかもしれないと考えていた。

自分たちが戦いに身を投じていることを棚にあげて。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 21:20:35.78 ID:VvhpfHq10
 ウェイバーの部屋

ウェイバー「…随分と楽しそうだったな」

ガッシュ「ウヌ、グレン殿もマーサ殿もとても親切で優しい人だったのだ。私もお腹一杯で、しばらく動けないのだ…」

ウェイバー「食いすぎだ!」

ガッシュ「魔界ではこんな美味しい料理は食べれないからの…次は…そうだのう、やっぱりブリをそのまま食べたいのう」

ウェイバー「ブリ…ってのがお前の好物なのか?どこの料理だ?」

ガッシュ「ブリは魚なのだ。私の大好物なのだ!」

ウェイバー「魚をそのまま…ジャパンの食文化は理解不能だな」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 21:40:00.02 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「ってそんなことはどうでもいいんだよ!作戦会議だ!」

ガッシュ「作戦会議?」

ウェイバー「そうだ!僕が今使い魔を放って、辺りを調べてる。何か動きがあったらすぐにわかるようにな。動きがあったとき…その瞬間、聖杯戦争の幕は上がるのさ!」

ウェイバー「この戦いはお前とどれだけ力を合わせられるかが重要なんだ。だから、お前が今知ってることについて、全部教えてくれ」

ガッシュ「…どうしても、戦わなければならないのか?」

ウェイバー「そりゃあ、そのために僕は召喚したんだからな!」

ガッシュ「…ウヌ、分かったのだ」

ウェイバー「うんうん、素直でよろしい。…そうだ、まだパラメーターを見てなかったな。どれどれ…」

ガッシュ・ベル

筋力 E
耐久 D
敏捷 D
魔力 E
幸運 B
宝具 ?

ウェイバー「はああああ!?」

ガッシュ「ど、どうしたのだ?」

ウェイバー「いや…」

弱すぎる。あまりにも弱すぎる。英霊としてせめて基準のCぐらいはすべて超えてほしかった。なのになんだこれは。僕がマスターだからか?幸運ぐらいしかマシなところがない。

ウェイバー(…本当に外れを引いてしまったのか?)

ガッシュ「何を一人でぶつぶつ言っておるのだ?」

ウェイバー「…いや、こちらの話だ。じゃ、とりあえずお前の話を聞かせてくれ」

ガッシュ「ウヌ。信じられないと思うが、真剣に聞いてほしい」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 21:41:50.30 ID:VvhpfHq10
風呂いってきます。
話の進みが遅くて申し訳ないです。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 22:03:07.01 ID:JS3TVsLCo
おつおつ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 22:06:57.27 ID:zpFOQq58o
おもしろそう
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 22:20:39.12 ID:9SADdcnoo
弱体化してるのか…
まあ終盤のガッシュは素の力にラウザルク重ねるだけでもクソ強くなるからな
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 22:42:42.11 ID:VvhpfHq10
ガッシュ「私は魔界の王様…とはもう言ったな」

ウェイバー「聞いたよ。で、魔界ってのはなんなんだ?」

ガッシュ「文字通り人間界とは違う…たくさんの魔物がいる場所なのだ。そして魔界の王様を決めるために、100人の魔物の子は王の座を争った…その、おぬしが持っている本を使ってな」

ガッシュ「私はその戦いである人間の力を借り、結果勝利したはずなのだが…その記憶が全くないのだ。記憶のないおかげで、力もイマイチ出しきれていない気がするのう」

ウェイバー「なるほどな…」

ウェイバー(それであのステータスだったのか…安心し…てないからな!全然!)

ウェイバー「…続けてくれ」

ガッシュ「そう、ここからが大事なのだ。おぬしのその本は、術を唱えるためには必要不可欠なものなのだ。…試しに、その本にある文字を読んでみてくれぬか?」

早速この赤い本を開き文字をなぞる。自分が見たこともない言語ばかりだが、少しだけ読める部分があった。

ウェイバー「えっ…と…第一の…術。ザケル…」

口にした瞬間、ガッシュの口からまたあの電撃が放たれた。二度目であり、どこか胸騒ぎもしていたので、なんとか避けることはできた。…が、 

ウェイバー「ああっ!僕のお気に入りの本が!」

赤い本は無傷だが、本棚の本に火がついてしまった。幸い被害は二、三冊で済んだが…

ガッシュ「…ウヌ、そういうことなのだ」

とりあえず、思いっきり頭にチョップを喰らわせた。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 22:59:24.48 ID:VvhpfHq10
ウェイバー「つまり、この本が魔術書みたいなもんか」

ガッシュ「…そうなるのう」

涙目でこっちを見てくる。子供だからって、英霊であり、そしてサーヴァントだ。そんな目をされても一切容赦する気はない。

ウェイバー「これがないとお前を生かすことはできないわけだ…」

ガッシュ「ウヌ、そしてもうひとつ大事なことがあるのだ」

ウェイバー「なんだ?」

ガッシュ「これはまだ分からないが、その本が燃やされたり、切り裂かれたりすると、恐らく私は魔界に帰るであろう」

ウェイバー「…は?」

またも衝撃的なカミングアウトだ。この英霊、本が無いと戦えないだけでなく、消滅してしまうのか。
ますます聖杯戦争を勝ち抜くには絶望的だ。

ガッシュ「私はそうなったことはないが、私のかすかな記憶では、そうなっておったはずだ」

ウェイバー「は…ははは…」

ガッシュ「…何を笑っておるのだ?そんなにおかしいことがあるのか?」

ウェイバー「笑うしかないんだよこの状況を!くそっ…なんでこんな目に…」

…そんな僕に、使い魔から連絡があった。アサシンがアーチャーによって倒されたというものだった。

ガッシュ「そうか…もう戦いは始まっておるのだな」

ウェイバー「ああそうだよ!僕達はどうしたらいいんだろうなまったく!」


ガッシュ「…また、辛い思いをせねばならんのだな、私は」


ウェイバー「…?何か言ったか?」

ガッシュ「なんでもないのだ!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/09(土) 23:05:46.51 ID:VvhpfHq10
まだ戦ってもいないのですが、今日は恐らくここまでです。 更新しても1レスかな?
スピード遅くて申し訳ない…なるべく丁寧に書こうとして長くなってしまいました。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/09(土) 23:09:20.50 ID:cefeQiOY0
期待
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 00:05:07.09 ID:lv6r4aCZ0
期待
あと呪文は発音するとき感情篭ってないと術が発動しないはず 初ザケルは怒り篭ってたから発動したんだし
(っていうかそうでもきゃ名前出しただけで発動するし)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 06:05:32.28 ID:wT30obGRO
エタらず頑張って
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 12:39:12.52 ID:Ci3RFw5t0
再開します
書くにあたって、やっぱり英霊共の口調を考えるのは難しいなあ…
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 12:56:16.34 ID:Ci3RFw5t0
 倉庫街

セイバー「ここに強いサーヴァントの気配を感じます。…! 下がって、アイリスフィール」

アイリ「ええ、分かったわ」

セイバー「姿を見せよ、その荒々しい魔力を、私が逃すと思っているのか!」

 「…ふん。マスターの命に従っておったが、仕方があるまい」

ライダー「余は征服王イスカンダル!貴様はどうやら剣の英霊らしいな!どうだ、我が軍門に下る気はないか!」

《ライダー貴様!敵を前にして真名を名乗ってどうするのだ!》

ライダー「まあそう言うなマスター。いずれはこの世界を征服する余だ、いつ名が知れようと変わらん」

《撤退だ!今すぐ撤退しろライダー!これはマスターとしての命令だ!》

ライダー「…騒がしいわ!黙って余の蹂躙するところを見とれい!」

アイリ(この英霊…真名を名乗った上にマスターと意志疎通がとれていないのかしら?)

アイリ「セイバー…」

セイバー「ええ、分かっています。今は一国の王ではなく騎士として、全力で貴女を守り通す」

ライダー「うむ。どうやらそちらの士気も上がっているようだな!よい、余も全力で貴様の剣と向き合おうではないか!」

《貴様…後で覚えておけ》

セイバー「…来い!征服王!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 13:12:16.14 ID:Ci3RFw5t0
切嗣「始まったか…」

舞弥「今確認できるのは、マダムとセイバー、そしてライダー…その他にも使い魔が…!…切嗣!」

切嗣「…何?アサシンめ…下らない三文芝居を打っていたようだな…」

舞弥「それと、ケイネスと思われる影も発見しました。どうします?」

切嗣(ケイネス・エルメロイ・アーチボルト…ここで潰しておくか?だが…アサシンの目もある)

切嗣「アサシンは僕達では対処できない。ここは一旦待機だ。しかしケイネスから目を離すな。隙があれば、いつでも始末する」

舞弥「了解」

切嗣「…」

切嗣「さて…お手並み拝見だ、かわいい騎士王さん?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 13:26:25.46 ID:Ci3RFw5t0
 埠頭

ガッシュ「これが…」

ウェイバー「英霊同士の戦い…」

使い魔を通して、僕たちはセイバーとライダーと思われる英霊のしのぎ合いを、お互いに畏敬を抱くほどに見いっていた。

ガッシュ「…どうするのだ、ウェイバー?私がこの場に入って、勝てると思っておるのか?」

ウェイバー「そんなわけ…いいやある!けど…その…」

正直、びびっていた。分かっていたことだが、あれはやはり人間ではない、次元が違う。

ウェイバー「よ、様子見だ!待機だ!ストップだ!僕たちが出る幕じゃない!」

ガッシュ「…うぬう、やはりおぬしには戦いは向いていないと思うのだ」

ウェイバー「うるさーい!僕はこの戦争で、僕がどれだけ優秀かを証明するんだ!そのためにはこれくらい…」

ガッシュ「…手が震えておるぞ」

ウェイバー「…! うるさい!」

口だけだ。実際僕は、遠目から戦いを覗き見ているだけにすぎない、臆病者なんだ。

ウェイバー「…よし!行くぞ、ガッシュ!」

ガッシュ「う、うぬ!?おぬし正気か!?」

ウェイバー「いいから行くぞ!」

ガッシュ「…私は止めたからの」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 13:39:10.60 ID:Ci3RFw5t0
セイバー「はあっ!!」

不可視の剣がライダーに襲いかかる。しかしライダーも打ち合いに慣れてきたのか、なんとかいなす。

ライダー「がははは!気に入ったぞ小娘!貴様は必ず我が軍門に下らせる!」

セイバー「小娘だと!ふざけるな!私もブリテンの王だ!甘く見るな!」

ライダー「貴様が王だと?…これはまた随分と痛快な戯れ言を…」

セイバー「貴様!」

アイリ(セイバー…熱くなってる。いけない、フォローしないと…)

「まさか、我の他に王を名乗る不届きものがおったとはな…雑種」

ライダー「…うん?どうやら我らの戦いに引き寄せられて来たようだな、金ぴか」

アーチャー「口を慎め雑種。我の姿、貴様などが拝謁していいものではない」

アイリ「また英霊が増えた…」

ケイネス《…》
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 13:47:45.61 ID:Ci3RFw5t0
一旦ここまで
ギルとかイスカンダルとかどうやって喋らせたらいいか分からん…いや難しいなfateのキャラ動かそうとすると
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 15:49:22.29 ID:pGLhOTt6o
よかった…ディルに嫁さんをNTRされるケイネス先生は居ないんだね…
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 17:11:58.80 ID:lv6r4aCZ0
出ない理由は先生が予定通りにことを運んだからだったのか
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 21:24:09.05 ID:Ci3RFw5t0
アーチャー「よもや真の王たる我を差し置いて王を名乗るとは…その不敬、万死に値するぞ?」

ライダー「ほう…ならば真の王とやら。今ここで、王の矜持を見せてもらおうではないか」

セイバー「何…?ライダー、戦いはまだ終わっていないぞ!」

ライダー「まあ待てセイバー。金ぴかよ、貴様が王を名乗るならば、その力ここで存分にふるってみせよ」

アーチャー「思い上がるな雑種が。…身のほどの違いというものを、骨の髄まで分からせてやろうか!」

アーチャーは自分の背後に無数の武器を展開した。
見るものを圧巻させるほどの数、そして美しさは、正に真の王を名乗るに相応しいほどだ。

アイリ「そんな…まさか、これがあの英霊の宝具なの…!?」

セイバー「これは…アイリスフィール!私から決して離れないで!」

ライダー「ほほう…やるではないか。クラスはアーチャーといったところか…」

《…最後の忠告だ、ライダー。その場から撤退しろ。さもなくば、令呪を使うのも吝かではない》

ライダー「その忠告を聞かぬというのは、貴様が一番よく理解しておるだろう?マスター」

《…ふん》

アーチャー「ふはははは!どうだ、貴様ら凡百の英霊と、我との差は歴然!大人しくこの場から消えるが…」



「殺せ…バーサーカー」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/10(日) 21:57:27.60 ID:Ci3RFw5t0
「……」

バーサーカー「ーーーー!」

アーチャー「何!?」

その狂戦士は突如現れ、アーチャーに向かっていった。

アーチャー「狂犬が…我に楯突くなど、よほど死に急ぎたいらしいな!」

容赦なく宝具を浴びせる。しかしバーサーカーは狂化しているとも思えぬ剣さばきで、アーチャーの猛攻を耐えしのいでいた。

ライダー「見事…これほどの剣術を持つものが、まさかバーサーカーにおろうとはな…」

アイリ「何が起きているの…全く見えない…」

セイバー「…」

アーチャー「くっ…時臣め、ここで退けだと!?…仕方あるまい…その首、必ず我が…」

そう言い残すと、アーチャーは撤退した。

ライダー「ふむ…どうするセイバー?まだ続けるか?」

セイバー「…ライダー、あの英霊の様子が…」

「…th…」

バーサーカー「A…urrrrr!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 22:15:46.07 ID:Ci3RFw5t0
セイバー「ぐっ!?今度は私に…」

アイリ「セイバー!」

バーサーカー「urrrrrrrr!」

セイバー(何故だ…何故この英霊は私と互角に渡り合える…)

ライダー「…さて、どうしたものかのう」

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 22:28:19.24 ID:Ci3RFw5t0
ガッシュ「…」

ウェイバー「…」

ガッシュ「…のう、ウェイバーよ。さっきから何をしておるのだ?」

ウェイバー「え!?えっと…そうそう、他のサーヴァントが潰しあってから、僕たちは一気にそいつらを倒すんだよ!だから…まだ待機だ!」

ガッシュ「やはりおぬし…」

ガッシュ「…!危ない!」

ガッシュが咄嗟に僕を突き飛ばした。

ウェイバー「何すんだ…」

ガッシュ「敵がこちらを狙っておるのだ!ウェイバー、一度倉庫の中に隠れて…」

「遅い」

ガッシュ「ぬあーっ!」

ウェイバー「ガッシュ!」

「諜報活動に徹するとはいえ、貴様ら程度…我らが始末しても何の問題もあるまい」

ウェイバー「お前…アサシンか!」

アサシン「ふっ…今更気づくとは…貴様、聖杯戦争を侮りすぎではないか?」

ウェイバー「…上等だ!やってやるよ!アサシンなんか、表に出てきてしまえばこっちのもんさ!行くぞガッシュ!」

ガッシュ「う…うぬ!」

アサシン「ふふ…その首、いつまでついているかな?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/10(日) 22:35:39.55 ID:Ci3RFw5t0
切嗣「驚いたな…まさかセイバーが、バーサーカーに押されているとは…」

舞弥「…切嗣、この倉庫を見張っていたアサシンが、何者かと戦闘を開始しました。他のマスターは、この場から退いた模様」

切嗣「そうか分かった…では、僕たちも撤退するとするか」

舞弥「よろしいのですか?」

切嗣「構わないよ。アイリはセイバーに任せておけば問題ない…僕はただ、次の標的を見定めにきただけだからね」

舞弥「…了解」

舞弥(アサシンと交戦していた者…あれはいったい…)
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