八幡「二股かけているとか噂が出てる」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:15:13.61 ID:T6WgsUjT0

小町「噂だけどね、噂」

八幡「それ、俺のことか?」


小町「小町がこうやって話題振ってるんだから、お兄ちゃんしか考えられないでしょ」


八幡「いや、小町の可愛さなら、男の一人や二人…」

小町「小町そんな悪い事しないし。そもそも彼氏いないし」


八幡「彼氏できたら、お兄ちゃんに言うんだぞ」

小町「お兄ちゃん、それマジっぽいからやめてよね」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:26:33.01 ID:T6WgsUjT0
小町「とーにーかーく、お兄ちゃんが二股かけてるって噂があるんだよ」

八幡「…意味がわからん、なんでそんな噂が…」


小町「小町にもわかんないけどさ、クラスの友達が言ってたから、お兄ちゃんのことだと思うよ」


八幡「確定じゃないのか。…俺が友達いなくてキモイという噂なら流れても普通だけどな」


小町「そういう自虐ネタみたいな噂じゃなくて、ある意味リア充的な噂でしょ」


八幡「俺の名前出てないなら、別に俺じゃないかもしれないだろ」


小町「雪乃さんと結衣さんを二股してるなんて、関係性からお兄ちゃんしかいないでしょ」


八幡「…関係性なら、葉山とか」

小町「いや、ないから」

八幡「ないか」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:37:12.25 ID:T6WgsUjT0
小町「とにかくさ、このままだったら、またお兄ちゃんが悪者になっちゃうよ?」

八幡「甘いな、小町。俺がそんなことくらいでへこたれるとでも思ってたか?」

小町「小町が嫌なの!…お兄ちゃんが悪く言われて喜ぶ妹なんていないってば」


八幡「ま、あいつらと相談してみるか」

小町「そうそう、それだよ。3人で考えれば、できないことなんてないんだから!」


八幡「…めんどくさい」

小町「そういうこと言わないの、ほら奉仕部の部室に行ってきて!」


スタスタ


小町「……」


小町「…ふふふふ、これでお兄ちゃん達の関係も変わるかな?」


三浦「妹ちゃんて、こんなぶっ飛んでんの?ヒキオの妹とは思えないっていうか」

葉山「目的のためなら、手段を選ばないタイプかな」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:48:18.75 ID:T6WgsUjT0
小町「どうも、ご協力ありがとうございました!」


三浦「別になにも協力はしてないけどさ」

小町「いえいえ、いい感じに噂が流れたのも、お二人の協力がなければこそです」


三浦「ま、あーしとしてもいい加減、結衣には前に進んでほしいっていうか」

葉山「そうだね、友達としては幸せになってほしいからね」

三浦「つーか、ヒキオが雪ノ下さん選んだら殺すけど」


葉山「比企谷はどっちが好きなのかな、個人的には非常に興味があるね」


三浦「それだけど、妹ちゃんならなんとなくわかるんじゃないの?」

小町「えっと、そうですね。多分お兄ちゃん…どちらかというと」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:53:59.52 ID:T6WgsUjT0
奉仕部の部室


雪乃「依頼も来ないわね、今日は平和な日だわ」

結衣「うん、じゃあゆきのん、これやってみない?最近はやりのゲームなんだけど」


雪乃「あら、由比ヶ浜さんがゲームというのも意外ね」

結衣「そうかな?でもさ、これスタンプとかも可愛くてさ〜」


雪乃「あら、そうなの。さして興味はないけれど、その猫のような生き物は興味がないわけではないわね、もう少し近くで…」


八幡(今日もいつも通りの奉仕部か)

八幡(話持ちかけた方がいいか?しかしなんて言うんだ)


結衣「あ、そういえばさ、ヒッキー」

八幡「なんだ、由比ヶ浜?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 17:57:23.32 ID:8v7I5yJ00
最初に時系列を教えてくれないから混乱した
小町が総武に入ってんの?噂って高一になった小町のクラス?八幡達は3年?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 17:59:24.58 ID:T6WgsUjT0
結衣「知ってる?なんか、あたしに彼氏ができたとか噂が流れてるんだけど」


雪乃「そういえば、私も普段話さない子からそんなこと言われたわね」

結衣「え?ゆきのんも?」

雪乃「ええ、それで彼氏なんていないわよって言ったら」

結衣「うん、あたしも同じこと言ったんだ、友達に」


二人「そしたら…」


結衣「ヒッキーの名前が出たよ」

雪乃「比企谷くんの名前が出てきたわ」


八幡(ん?なんか責められてね?俺…)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:04:44.32 ID:T6WgsUjT0
>>6
3年になってます
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:10:45.85 ID:T6WgsUjT0
八幡「そ、そうか…それは、悪い」


雪乃「いえ、そこはいいのだけれど」

結衣「うん…まあ、3人で過ごしてること多いししょうがないよね、あはは」


八幡「はあ…」


雪乃「問題は、あなたが二股をかけているんじゃないかという噂があることよ」

結衣「なんか、優美子からもそんなこと言われたし」


八幡「お前らも知ってたか。俺もさっき小町から聞いた」


雪乃「二股なんて噂が流れる原因は、誰にあると思うかしら?」


八幡「原因?いや、わかんねぇけど」

雪乃「はい、由比ヶ浜さん」

結衣「えっと、比企谷 八幡くんにあると思います」


雪乃「よくできました。100点満点です」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 18:17:05.04 ID:8v7I5yJ00
また女上位で何の責任もない八幡が意味なく責められるSS?
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:19:08.68 ID:T6WgsUjT0
八幡「コントしてんのか?お前ら」


雪乃「とにかく、あなたが悪いのよ、間違いないわ」


八幡「…もはや弁解の余地はないか…痴漢の冤罪みたいだ」

雪乃「あら、冤罪にあったの?それはお気の毒に」

結衣「ヒッキー…女子学生のミニスカート覗いてるからだよ」


八幡「……」


雪乃「まあ、冗談はさておき。あなたはこの前、由比ヶ浜さんと出かけたわね?遊園地に」


八幡「…ま、まあ」

結衣「え、え〜と、あの…えと…」


雪乃「クリスマス前に男女が遊園地に出かけて、夜景を見るなんて…噂が流れても仕方ない状況ね」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:27:44.36 ID:T6WgsUjT0
八幡「ストーカーか、お前は」

雪乃「実際見なくても、それくらい想像がつくわ。まあ、あなたのことだから何もせずに帰宅したでしょうけど」


八幡「……」


結衣「え、えっと…この前行ったのは、ヒッキーと約束してたからであって」

雪乃「あら?約束なんてしていたの?ますます怪しいわね」


結衣「約束って言っても、1年くらい前の約束だったけどね」

雪乃「それを今更果たしたの?全くあなたは」


八幡「色々大変だったんだよ」


雪乃「あなたは、その約束の前に、一色さんともデートしていたでしょう?」

八幡「で、デートじゃねぇよ…あれは取材で出かけただけだろ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:36:09.31 ID:T6WgsUjT0
結衣「そういえばそんなこともあったっけ」


八幡「いや、あれはだな…由比ヶ浜」


結衣「なに?」

八幡「いや…」


雪乃「一色さんの写真に二人の仲良さそうな写真が出て来て、あの時のあなたの表情は面白かったわ」


八幡「あの時の尋問めいた雰囲気は忘れられん」


雪乃「それはいいわ、とにかく…」


八幡「…?」

雪乃「問題は、あなたが私達と、二股しているという噂があるということよ」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 18:48:32.48 ID:T6WgsUjT0
八幡「じゃあ、それ解消するためには…とりあえず、三浦たちにも協力してもらって」

雪乃「比企谷くん、明日時間を作りなさい」

八幡「は?」


雪乃「不本意だけれど、前に番号交換はしたわね?とにかく、連絡を入れるわ」


八幡(そういえば、このあいだ雪ノ下と番号交換したな)


結衣「ええ?これって、まさかデート?」

雪乃「断じてデートなどではないわ」


結衣「それは無理があるんじゃ…」

雪乃「デートなんかじゃないわ、絶対に」


八幡「ごり押しか」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 18:55:24.18 ID:V7oT21rFO
何で奉仕部の雌共ってこんな上から目線なの?
勝手に彼女面して凄いイラつく上にぶん殴りたくなるんだけど
八幡の意思を無視して振り回してるだけじゃん
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 19:13:46.46 ID:T6WgsUjT0
生徒会室


葉山「あの3人の関係も変わりつつあるよ」


いろは「そうなんですね、もうやっとか!って感じですよね」


葉山「いろははいいのかい?今からでもアタックしないのか?まだ間に合うかもしれないよ」


いろは「わたしはいいんです。前に、やっぱりわたしのいる場所はないかなって思えましたし」


葉山「いろは…」


いろは「失恋ばっかりですね、最近。でも、こういう経験って絶対後々役に立つと思いますし」

葉山「ああ、いろはも成長してると思うよ。生徒会の仕事も大変だろうに」


いろは「ありがとうございますっ。楽しいって思えるのも、先輩のおかげかもしれません」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 19:14:35.81 ID:IJnCogkiO
いや待て
これ居酒屋じゃね?
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 19:20:31.48 ID:T6WgsUjT0
いろは「先輩もいい加減、幸せになってもいいと思います」

葉山「回り道をし過ぎだね、彼は」



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次の日


八幡「まさか、本当に雪ノ下と出かけるとは」


雪乃「あら、待たせたかしら?」


八幡「いや、俺も今来たところだし」

雪乃「デートの名文句ね、本当は待ち合わせの1時間前にいたというオチかしら?」

八幡「いや、マジで今着いたんだが」


雪乃「あら、それはつまらないわね」

八幡(こいつ今デートって言ったよね?)
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/12/12(火) 19:27:29.05 ID:T6WgsUjT0
八幡「どこに行くんだ?デートじゃないんだろ」


雪乃「そうね、断じてデートなんかじゃないわ。とにかく、喫茶店にでも入りましょうか」


喫茶店


店員「ご注文は?」


八幡「オレンジジュース、雪ノ下は?」


雪乃「あら、意外ね。アップルティーでいいわ」


八幡「…なんか意外な注文だな」

雪乃「お互い様ね。少し、気分を変えようと思ったの」


八幡(あんまこいつの普段着は見ないけど…お洒落な気がする)


八幡(そういえば、街中でも見られてたな。まあ、美人だからな雪ノ下は)
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